JP3810638B2

JP3810638B2 - Food packaging method

Info

Publication number: JP3810638B2
Application number: JP2001021751A
Authority: JP
Inventors: 秀夫平野; 晴紀野田; 康史渡邉; 隆隅木
Original assignee: Yamazaki Baking Co ltd; Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Current assignee: DIC Corp; Yamazaki Baking Co ltd
Priority date: 2000-09-08
Filing date: 2001-01-30
Publication date: 2006-08-16
Anticipated expiration: 2021-01-30
Also published as: JP2002154188A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食パン、菓子パン等の食品の包装に好適で、異物の侵入を防止することが可能な易開封シールを設けた食品包装方法と、それに用いる易開封食品包装袋用積層フィルムと、この積層フィルムからなる易開封食品包装用袋に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来の食パン包装、菓子パン包装等の食品包装袋は開口部を、ひねって固定する結束具、即ちスリットを有する約２ｃｍ四方のプラスチック板、テープ、ひも等により結束した状態で販売されている。内容物が複数個であったり、単数個であっても大きなものは、再封が可能な結束具により何度も開閉できるため利便性が高く、多く使用されている。
【０００３】
しかしながら、このような結束具による包装は簡易であるため、包装袋の結束部に隙間があり、異物の侵入を防止できないという欠点がある。そのため異物の侵入が防止できる包装方法、フィルムおよび包装用袋が強く望まれている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の課題は、異物の侵入が防止でき、しかも、易開封性があり、結束具等により何度も包装袋の開閉できるという利便性を損なうことがない食品包装方法と、これに用いることのできる易開封食品包装袋用積層フィルムと、この積層フィルムからなる易開封食品包装用袋を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
発明者等は、上記実状に鑑みて鋭意検討した結果、プロピレン系樹脂（ａ）を含有してなる表面層（Ａ）と、１−ブテンとその他のα−オレフィンとからなる１−ブテン系共重合体（ｂ１）を含有してなるヒートシール層（Ｂ）とを有する積層フィルム（Ｉ）は、ヒートシール層（Ｂ）を内側として、このヒートシール層（Ｂ）が溶融する温度以上で溶融接着、例えばヒートシールや溶断シールを行って製袋すると、強固に接着し、従来と同様の開口部を有する食品包装用袋が得られるうえに、得られた袋に食品を充填し、より低い温度、例えば１００℃以下で、開口部、例えば該食品包装用袋の開口部上端と充填された食品の間の部分をヒートシールすることにより、ヒートシール温度が多少バラついてもシール強度の安定した易開封シールとなり、容易に易開封食品包装袋とすることができること、更に袋上部を結束具で結束することにより従来のパン包装と同様の結束包装とすることができること、得られた易開封食品包装袋は、易開封シールがなされているため異物の侵入を防止でき、しかも、易開封シール部分で容易に開封でき、開封しても袋が破損しないため、プラスチック板、テープ、ひも等の結束具による再封が可能であること、等を見い出し、本発明を完成するに至った。
【０００６】
即ち、本発明は、
１．プロピレン系樹脂を含有してなる表面層（Ａ）と、プロピレン系樹脂を含有してなる中間層（Ｃ）と、１−ブテンとプロピレンとを必須成分としてなる１−ブテン系共重合体（ｂ１）およびプロピレンとエチレンとを必須成分としてなる共重合体（ｂ２）を含有してなるヒートシール層（Ｂ）とを有する積層フィルム（Ｉ）を用い、そのヒートシール層（Ｂ）を内側として接着強度が７．５〜３０Ｎ／１５ｍｍとなる条件で溶融接着して製袋された開口部を有する食品包装用袋に、食品を充填した後、該食品包装用袋の開口部を、６５〜１００℃、０．１〜２秒間のヒートシール条件でヒートシール強度が０．１〜５Ｎ／１５ｍｍとなるヒートシールをして易開封包装とすることを特徴とする、食品包装方法、
２．プロピレン系樹脂を含有してなる表面層（Ａ）と、プロピレン系樹脂を含有してなる中間層（Ｃ）と、１−ブテンとプロピレンとを必須成分としてなる１−ブテン系共重合体（ｂ１）およびプロピレンとエチレンとを必須成分としてなる共重合体（ｂ２）を含有してなるヒートシール層（Ｂ）とを有する積層フィルム（Ｉ）を用い、そのヒートシール層（Ｂ）を内側として接着強度が７．５〜３０Ｎ／１５ｍｍとなる条件で溶融接着しながら食品を内包させて、開口部を有する食品内包包装用袋とした後、該食品内包包装用袋の開口部を、６５〜１００℃、０．１〜２秒間のヒートシール条件でヒートシール強度が０．１〜５Ｎ／１５ｍｍとなるヒートシールをして易開封包装とすることを特徴とする、食品包装方法、
３．前記共重合体（ｂ１）と（ｂ２）との重量比（ｂ１）／（ｂ２）が２５／７５〜７５／２５となる割合で含有してなる樹脂層であり、かつ、１−ブテン系共重合体（ｂ１）中における１−ブテン由来成分の含有率が５０〜９９モル％である、上記１または２記載の食品包装方法、
４．積層フィルム（Ｉ）の厚さが２０〜５０μｍであり、かつ、ヒートシール層（Ｂ）の厚さが１〜８μｍである、上記１〜３のいずれか１つに記載の食品包装方法、
５．積層フィルム（Ｉ）が、プロピレンとエチレンを必須成分としてなるプロピレン系共重合体を７５重量％以上含有してなる表面層（Ａ１）と、プロピレン単独重合体を７０重量％以上含有してなる中間層（Ｃ１）と、１−ブテンとプロピレンとを必須成分としてなる１−ブテン系共重合体（ｂ１）を２５〜７５重量％およびプロピレンとエチレンとを必須成分としてなる共重合体（ｂ２）を７５〜２５重量％含有してなるヒートシール層（Ｂ１）とを、（Ａ１）／（Ｃ１）／（Ｂ１）の順に積層してなる３層フィルム（Ｉ−１）、または、プロピレン単独重合体を９０重量％以上含有してなる表面層（Ａ２）と、プロピレン単独重合体および／またはプロピレンとエチレンを必須成分としてなるプロピレン系共重合体を９０重量％以上含有してなる中間層（Ｃ２）と、該ヒートシール層（Ｂ１）とを、（Ａ２）／（Ｃ２）／（Ｂ１）の順に積層してなる３層フィルム（Ｉ−２）である、上記１〜４のいずれか１つに記載の食品包装方法、
を提供するものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】
本発明で用いる積層フィルム（Ｉ）は、プロピレン系樹脂を含有してなる表面層（Ａ）と、１−ブテンとその他のα−オレフィンとからなる１−ブテン系共重合体を含有してなるヒートシール層（Ｂ）とを有しておればよい。
【００１０】
表面層（Ａ）としては、例えば、プロピレンの単独重合体；プロピレンとエチレンとからなるランダム共重合体、プロピレンとエチレンとからなるブロック共重合体、プロピレンとエチレン以外のα−オレフィンとの共重合体等のプロピレン系共重合体；などのようなプロピレン系樹脂の１種以上を主成分として、好ましくは７５重量％以上含有してなり、必要に応じて、エチレン−１−ブテン共重合体、直鎖状低密度ポリエチレン等のような他の熱可塑性樹脂や各種の添加剤を混合してなる樹脂層が挙げられる。
【００１１】
ヒートシール層（Ｂ）としては、１−ブテンとその他のα−オレフィンとからなる１−ブテン系共重合体を含有してなる樹脂層であれば良いが、１−ブテン系共重合体として１−ブテンとプロピレンとを必須成分としてなる１−ブテン系共重合体（ｂ１）を用いることが好ましく、なかでも、低温での易開封シール時のヒートシール温度や強度の調整が容易で、ヒートシール温度幅が広く、易開封シールとして適度なヒートシール強度が容易に得られることから、該１−ブテン共重合体（ｂ１）とプロピレンとエチレンとを必須成分としてなるなる共重合体（ｂ２）とを、その重量比（ｂ１）／（ｂ２）が２５／７５〜７５／２５となる割合で併用してなる樹脂層であることが好ましく、しかも、ここで用いる１−ブテン系共重合体（ｂ１）としては、１−ブテン由来成分の含有率が５０〜９９モル％であるものが特に好ましい。
【００１２】
また、上記ヒートシール層（Ｂ）は、ＪＩＳＫ−１７１３に定めるヒートシール開始温度試験に準拠して測定したヒートシール開始温度が、表面層（Ａ）のヒートシール開始温度よりも低いことが、食品包装袋の作成と易開封性シールが容易なことから好ましい。このため、本発明に係る積層フィルム（Ｉ）としては、表面層（Ａ）とヒートシール層（Ｂ）の間のヒートシール開始温度差を３０℃以上とすることが好ましく、なかでも３５〜９０℃とすることが特に好ましい。
【００１３】
本発明に係る積層フィルム（Ｉ）は、表面層（Ａ）とヒートシール層（Ｂ）とを（Ａ）／（Ｂ）の順に積層してなる２層フィルムであって良いが、フィルムの剛性、耐寒性等を考慮し、表面層（Ａ）とプロピレン系樹脂を含有してなる中間層（Ｃ）とヒートシール層（Ｂ）とを（Ａ）／（Ｃ）／（Ｂ）の順に積層してなる３層フィルムとしてもよい。この場合、中間層（Ｃ）としては、例えば、プロピレンの単独重合体、プロピレンとエチレンとからなるランダム共重合体、プロピレンとエチレンとからなるブロック共重合体、プロピレンとエチレン以外のα−オレフィンとの共重合体等のようなプロピレン系樹脂の１種以上を主成分として、好ましくは７０重量％以上含有してなり、必要に応じて、エチレン−１−ブテン共重合体、直鎖状低密度ポリエチレン等のような他の熱可塑性樹脂や本積層フィルム製造に際して発生した回収物等を混合してなる樹脂層が挙げられる。また、中間層（Ｃ）は、上記表面層（Ａ）と同様の組成からなる樹脂層であっても良い。
【００１４】
更に、上記中間層（Ｃ）は２層以上に分割することも可能で、全体の層構成が３層以上となっても何ら問題無い。
【００１５】
本発明に係る積層フィルム（Ｉ）の厚みは、通常２０〜５０μｍであるが、なかでも２５〜４０μｍが好ましい。また、ヒートシール層（Ｂ）の厚みは、通常０．１〜１０μｍであるが、なかでも１〜８μｍが好ましい。
【００１６】
本発明に係る積層フィルム（Ｉ）が（Ａ）／（Ｃ）／（Ｂ）の順に積層してなる３層フィルムである場合、表面層（Ａ）と中間層（Ｃ）の全厚に対する厚み比率は、各層の樹脂組成により異なり特に限定されないが、表面層（Ａ）が通常１０〜５０％、好ましくは１５〜４５％であり、中間層（Ｃ）が通常３０〜８０％、好ましくは４０〜７０％である。
【００１７】
本発明に係る積層フィルム（Ｉ）の具体例としては、例えば、
▲１▼プロピレンとエチレンを必須成分としてなるプロピレン系共重合体を７５重量％以上含有してなる表面層（Ａ１）と、プロピレン単独重合体を７０重量％以上含有してなる中間層（Ｃ１）と、１−ブテンとプロピレンとを必須成分としてなる１ブテン系共重合体を２５〜７５重量％含有してなるヒートシール層（Ｂ１）とを、（Ａ１）／（Ｃ１）／（Ｂ１）の順に、その平均厚さの比が３：６：１となるように積層してなる、厚さが２５μｍもしくは３０μｍで、底部にガゼットが入った袋（以下、底部ガゼット袋という。）用として好適な３層フィルム（Ｉ−１）、
▲２▼プロピレン単独重合体を９０重量％以上含有してなる表面層（Ａ２）と、プロピレン単独重合体および／またはプロピレンとエチレンを必須成分としてなるプロピレン系共重合体を９０重量％以上含有してなる中間層（Ｃ２）と、該ヒートシール層（Ｂ１）とを、（Ａ２）／（Ｃ２）／（Ｂ１）の順に、その平均厚さの比が２：７：１となるように積層してなる、厚さが２５μｍもしくは３０μｍで、ピロー包装袋用として好適な３層フィルム（Ｉ−２）、
▲３▼プロピレン単独重合体および／またはプロピレンとエチレンを必須成分としてなるプロピレン系共重合体を８０重量％以上含有してなる表面層（Ａ３）と、直鎖状低密度ポリエチレンとプロピレンとエチレンを必須成分としてなるプロピレン系共重合体を合計で７０重量％以上含有してなる中間層（Ｃ３）と、該ヒートシール層（Ｂ１）とを、（Ａ３）／（Ｃ３）／（Ｂ１）の順に、その平均厚さの比が３：６：１となるように積層してなる、厚さが２５μｍもしくは３０μｍで、底部ガゼット袋用として好適な３層フィルム（Ｉ−３）、
などが挙げられる。
【００１８】
本発明に係る積層フィルム（Ｉ）は、そのまま用いてもよいが、印刷による商品訴求力向上のために表面層（Ａ）にコロナ放電処理をしてもよい。また、積層フィルム（Ｉ）各層の中には、必要に応じて酸化防止剤、スリップ剤、アンチブロッキング剤、防曇剤、着色剤、シリカなどの添加剤等を、本発明の範囲内で適宜添加しうる。
【００１９】
本発明に係る積層フィルム（Ｉ）の製造方法は、特に限定されないが、なかでも共押出成形法や押出ラミネート法が好ましく、特に共押出成形法が好ましい。
【００２０】
以下に、積層フィルム（Ｉ）を用いた本発明の易開封食品包装用袋および食品包装方法を、（１）３層フィルム（Ｉ−１）または（Ｉ−３）を用いた食パン包装方法と（２）３層フィルム（Ｉ−２）を用いた各種パンの集積包装方法を例示することにより、説明する。尚、積層フィルム（Ｉ）は、第三者により予め大量に製造されたものを用意しておき、これを必要に応じて使用してもよい。
【００２１】
（１）食パン包装方法
食パン包装方法用には、通常３層フィルム（Ｉ−１）または（Ｉ−３）を使用することが好ましい。３層フィルム（Ｉ−１）または（Ｉ−３）は、印刷された後、ヒートシール層が袋の内側になるようにして製袋機、例えばトタニ技研工業(株)製ＨＫ−４０等により底部ガゼット袋に加工する。この際、底部ガゼット袋のサイド部と底部ガゼット部（底部の折り込み部）の溶断シール強度が７．５〜３０Ｎ／１５ｍｍ、好ましくは１２〜３０Ｎ／１５ｍｍになるよう溶断シール温度や製袋速度を調整する。次いで、得られた底部ガゼット袋は、食パン自動充填機に供給され、食パン充填後、易開封性でかつヒートシール強度が０．１〜５Ｎ／１５ｍｍ、好ましくは０．２〜３．５Ｎ／１５ｍｍとなる条件でヒートシールして、易開封性食パン包装袋とし、更に必要に応じて、袋の上部、好ましくは食パンの上部で易開封性シール部分またはその上もしくは下付近をプラスチック板、テープ、ひも等の結束具を用い結束する。尚、本発明においては、易開封食品包装用袋を製袋して、すぐに食品の包装を行ってもよいし、第三者により予め製袋された易開封食品包装用袋を用意しておき、これを使用して食品の包装を行ってもよい。
【００２２】
（２）複数の菓子パンの包装方法
バターロール等のような各種のパンの集積包装には、通常３層フィルム（Ｉ−２）を使用することが好ましい。３層フィルム（Ｉ−２）は、印刷された後、横ピロー型自動包装機、例えばフジキカイ(株)製ＦＷ−３４００αＶ型等に、ヒートシール層が袋の内側になるようにしてロール状形態で供給する。横ピロー型自動包装機では、フィルムのヒートシール面を重ね合わせてヒートシールして袋を作成しながらパンを内包させる。この際、該包装機によるピロー包装袋の底部と背貼り部のシール強度が７．５〜３０Ｎ／１５ｍｍ、好ましくは８〜２０Ｎ／１５ｍｍになるようヒ−トシール温度や包装速度を調節する。次いで、易開封性でかつヒートシール強度が０．１〜５Ｎ／１５ｍｍ、好ましくは０．２〜３．５Ｎ／１５ｍｍとなる条件でヒートシールして易開封性ピロー包装袋とし、更に必要に応じて、袋の上部、好ましくはパンの上部で、易開封性シール部分またはその上もしくは下付近をプラスチック板、テープ、ひも等の結束具を用い結束する。
【００２３】
尚、本発明で言う易開封性シールとは、袋のヒートシール部分から切り出した幅１５ｍｍの試験片のヒートシール強度を、引張試験機〔(株)エー・アンド・デー製テンシロン〕を用いて、温度２３℃、引張速度３００ｍｍ／分の条件で測定した場合のヒートシール強度が０．１〜５Ｎ／１５ｍｍで、かつ、試験片の８割以上がフィルムの破断なしにシール面より剥離するヒートシールをいう。
【００２４】
上記（１）や（２）の食品包装方法で、パン充填後のヒートシールを、易開封性でかつヒートシール強度が０．１〜５Ｎ／１５ｍｍとなるようにするシール温度やシール時間としては、シールパターンやシール圧力によりことなり特に限定されないが、好ましくは６５〜９５℃で０．１〜２秒間、特に好ましくは７０〜９０℃で０．３〜１．５秒間である。
【００２５】
【実施例】
以下に、実施例および比較例を挙げて、本発明を更に具体的に説明する。尚、例中の部および％は、特に断りのない限りすべて重量基準である。
【００２６】
実施例１
表面層（Ａ）としてプロピレン−エチレン共重合体〔エチレン含量：５．８％、密度：０．９０ｇ／ｃｍ³ 、メルトインデックス（以下、ＭＩという。）：６ｇ／１０分間〕９０部と結晶性エチレン−１−ブテン共重合体（密度：０．８８ｇ／ｃｍ³ 、ＭＩ：４ｇ／１０分）１０部とからなる混合物を、また、中間層（Ｃ）として、プロピレン単独重合体（密度：０．９０ｇ／ｃｍ³ 、ＭＩ：９ｇ／１０分間）を、更に、ヒートシール層（Ｂ）として、プロピレン−１−ブテン共重合体（密度：０．９０ｇ／ｃｍ³ 、ＭＩ：４ｇ／１０分間）５０部と表面層（Ａ）で使用のプロピレン−エチレン共重合体５０部とからなる混合物を、それぞれ３台の押出機に供給し、表面層（Ａ）と中間層（Ｃ）とヒートシール層（Ｂ）の平均厚さの比が３：６：１となるように共押出して、厚さ３０μｍの３層フィルムを成形した。
【００２７】
次いで、表面層（Ａ）の表面エネルギーが３３０μＮ／ｃｍになるようにコロナ放電処理を施し、底部ガゼット袋用ポリプロピレン系樹脂積層フィルムを製造した。得られた積層フィルムを３５℃で４８時間エージングした後、ヒートシール層（Ｂ）を内側にしてフィルムを半折後、底部にガゼットを入れ、第１表に示すシール温度（製袋温度）で溶断シールして製袋（製袋機：トタニ技研工業（株）製ＨＫ−４０、製袋速度：１２０枚／分）して底部ガゼット袋〔縦：３４５ｍｍ（サイド部：２４５ｍｍ、ガゼット部：６０ｍｍ）、横２３５ｍｍ〕を得、次いで、得られた底部ガゼット袋に食パンを充填した後、開口部上端と食パンの間（開口部上端から下に５０ｍｍの部分）を開口部と平行にヒートシーラー〔テスター産業（株）製：圧力：０．２ＭＰａ、時間：１秒間、シール温度：上部シールバーの温度を第１表に示す温度で、下部シールバーは５０℃に固定、シールバー形状：３００ｍｍ×１０ｍｍの平面〕でヒートシールして、易開封性食パン包装底部ガゼット袋を得た。この易開封性食パン包装底部ガゼット袋用い、以下のように溶断シール強度とヒートシール強度を測定すると共に、ヒートシール強度測定時のフィルム破断の有無を観察した。この結果を第１表に示す。
【００２８】
＊溶断シール強度：得られた底部ガゼット袋５枚の両側のガゼット部の中央と、このガゼット部上部の両側のサイド部の中央とから、それぞれ１５ｍｍ幅の試験片を１枚づつ（１つの袋でそれぞれ２枚）合計でそれぞれ１０枚を切り出し、２３℃、引張速度３００ｍｍ／分の条件でテンシロン引張試験機〔(株)エー・アンド・デー製〕で引き剥がす時の最大荷重を測定し、溶断シール強度とした。
【００２９】
＊ヒートシール強度：得られた底部ガゼット袋５枚のヒートシール部分から、それぞれ１５ｍｍ幅の試験片を２枚づつ（ヒートシール部分を２等分し、その中央部分からそれぞれ１枚）、合計で１０枚を切り出し、２３℃、引張速度３００ｍｍ／分の条件でテンシロン引張試験機〔(株)エー・アンド・デー製〕で引き剥がす時の最大荷重を測定し、ヒートシール強度とした。
【００３０】
比較例１
ヒートシール層（Ｂ）としてプロピレン−エチレン共重合体（エチレン含量：３．７％、密度：０．９０ｇ／ｃｍ³ 、ＭＩ：８ｇ／１０分）を用い、表面層（Ａ）、中間層（Ｃ）、ヒートシール層（Ｂ）の平均厚さの比を３：４：３に変更した以外は実施例１と全く同様にして、積層フィルムを製造し、同様にシール強度を測定し、フィルム破断の有無を観察した。この結果を第１表に示す。
【００３１】
【表１】

【００３２】
第１表の結果からわかる様に、本発明の積層フィルム（Ｉ）を用いて得た底部ガゼット袋は従来の積層フィルムで得られた袋と同様のサイド部のシール強度および底部ガゼット部シール強度が得られ、しかも袋の開口部を８０℃でヒートシールするとフィルムの破断無くして、シール面より剥離できる易開封性が得られる。
【００３３】
実施例２
表面層（Ａ）として、プロピレン単独重合体（密度：０．９０ｇ／ｃｍ³ 、ＭＩ：９ｇ／１０分）を、また、中間層（Ｃ）として、表面層（Ａ）と同じプロピレン単独重合体８０部とプロピレン−エチレン共重合体（エチレン含量：３．７％、密度：０．９０ｇ／ｃｍ³ 、ＭＩ：８ｇ／１０分）２０部とからなる混合物を、更に、ヒートシール層（Ｂ）として、実施例１と全く同じ混合物を用いて、、それぞれ３台の押出機に供給し、表面層（Ａ）と中間層（Ｃ）とヒートシール層（Ｂ）の重量比が２：７：１となるように共押出して、厚さ３０μｍの３層フィルムを成形した。
【００３４】
次いで、表面層（Ａ）の表面エネルギーが３９０μＮ／ｃｍになるようにコロナ放電処理を施し、横ピロー袋用ポリプロピレン系樹脂積層フィルムを製造した。得られた積層フィルムを３５℃で４８時間エージングした後、ヒートシール層（Ｂ）が内側になるようにして横ピロー包装機〔フジキカイ(株)製ＦＷ−３４１０αＶ）にセットし、底部の上シールバー温度１３５℃、下シールバー温度１３０℃、背貼り部シール温度（片側加熱）１５５℃、製袋速度３８個／分の条件で、上部に開口部を有するピロー包装袋〔縦：４１０ｍｍ、横２１５ｍｍ〕を作成しながら、バターロールパンを内包させた後、開口部上端とパンの間（開口部上端部から下に８０ｍｍの部分）を開口部と平行にヒートシーラー〔テスター産業（株）製：圧力：０．２ＭＰａ、時間：１秒間、シール温度：上部シールバーの温度を第１表に示す温度で、下部シールバーは５０℃に固定、シールバー形状：３００ｍｍ×１０ｍｍの平面〕でヒートシールして、易開封性パン包装袋を得た。この易開封性パン包装袋を用い、以下のようにピロー包装袋のシール強度を測定し、さらに、開口部上端とパンの間のヒートシール部のヒートシール強度とその測定時のフィルム破断の有無を観察した。この結果を第２表に示す。
【００３５】
＊ピロー包装袋のシール強度：得られたピロー包装袋５枚の底部と背貼り部とから、それぞれ１５ｍｍ幅の試験片を２枚づつ（底部と背貼り部をそれぞれ２等分し、その中央部分からそれぞれ１枚）合計でそれぞれ１０枚を切り出し、２３℃、引張速度３００ｍｍ／分の条件でテンシロン引張試験機〔(株)エー・アンド・デー製〕で引き剥がす時の最大荷重を測定し、ピロー包装袋のシール強度とした。
【００３６】
＊ヒートシール強度：得られたピロー包装袋５枚のヒートシール部分から、それぞれ１５ｍｍ幅の試験片を２枚づつ（ヒートシール部分を２等分し、その中央部分からそれぞれ１枚）、合計で１０枚を切り出し、２３℃、引張速度３００ｍｍ／分の条件でテンシロン引張試験機〔(株)エー・アンド・デー製〕で引き剥がす時の最大荷重を測定し、ヒートシール強度とした。
【００３７】
比較例２
ヒートシール層（Ｂ）としてプロピレン−エチレン共重合体樹脂（エチレン含量：５．８％、密度：０．９０ｇ／ｃｍ³ 、ＭＩ：６ｇ／１０分）を用いた以外は実施例２と全く同様にして積層フィルムを製造し、同様にシール強度を測定し、易開封性ヒートシール部分のフィルム破断の有無を観察した。この結果を第２表に示す。
【００３８】
【表２】

【００３９】
第２表の結果からわかる様に、本発明の積層フィルム（Ｉ）を用いて得たピロー包装袋は従来の積層フィルムで得られた袋と同様の底部シール強度および背貼り部シール強度が得られ、しかも袋の開口部を８０℃でヒートシールするとフィルムの破断無くして、シール面より剥離できる易開封性が得られる。
【００４０】
【発明の効果】
本発明の食品包装方法は、１−ブテン系共重合体を含有してなるヒートシール層を有する積層フィルムのヒートシール樹脂層を内側として、このヒートシール層が溶融する温度以上でヒートシールや溶断シールすると、強固に接着し、従来と同様の食品包装用袋が得られるうえに、得られた袋に食品を充填し、より低い温度、例えば１００℃以下で開口部をヒートシールすることにより、ヒートシール温度が多少バラついてもシール強度の安定した易開封シールとなり、容易に食品が密封された易開封包装袋とすることができる。得られた易開封食品包装袋が、易開封シールがなされているため異物の侵入を防止でき、しかも、易開封シール部分で容易に開封でき、開封しても袋が破損しないため、プラスチック板、テープ、ひも等の結束具による再封が可能であり、更に袋上部を結束具で結束することにより従来のパン包装と同様の結束包装とすることができる。
【００４１】
本発明の食品包装方法、易開封食品包装袋用フィルムおよび易開封食品包装用袋は、パン、スナック、青果物等のツイストバッグ包装や横ピロー包装用としてその実用的価値は多大である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is suitable for packaging food such as bread and confectionery bread, and is provided with a food packaging method provided with an easy-open seal capable of preventing the invasion of foreign matter, a laminated film for easy-open food packaging bags used therefor, The present invention relates to an easy-open food packaging bag made of a laminated film.
[0002]
[Prior art]
Conventional food packaging bags such as bread wrap packaging and confectionery bread packaging are sold in a state where the opening is bound by a binding tool for twisting and fixing, that is, a plastic plate, tape, string, etc. of about 2 cm square having a slit. Even if there are a plurality of contents or a single content, a large one is highly convenient because it can be opened and closed many times by a bundling tool that can be resealed.
[0003]
However, since packaging with such a binding tool is simple, there is a drawback in that there is a gap in the binding portion of the packaging bag and foreign matter cannot be prevented from entering. Therefore, a packaging method, a film and a packaging bag that can prevent the intrusion of foreign matters are strongly desired.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a food packaging method that can prevent the intrusion of foreign matter, has an easy-opening property, and does not impair the convenience of being able to open and close the packaging bag many times with a binding tool or the like. It aims at providing the easily opened food packaging bag which consists of this laminated film, and the easily opened food packaging bag which can be used.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies in view of the above circumstances, the inventors have found that a surface layer (A) containing the propylene resin (a), a 1-butene copolymer comprising 1-butene and other α-olefins. The laminated film (I) having the heat seal layer (B) containing the polymer (b1) is melted at a temperature equal to or higher than the temperature at which the heat seal layer (B) melts, with the heat seal layer (B) being the inner side. Bonding, for example, heat sealing or fusing sealing to form a bag, can be firmly bonded and a food packaging bag having an opening similar to the conventional one is obtained, and the obtained bag is filled with food and lower By heat-sealing the opening, for example, the portion between the upper end of the opening of the food packaging bag and the filled food at a temperature, for example, 100 ° C. or less, the sealing strength is stable even if the heat-sealing temperature varies slightly. Easy opening sea It can be easily made into an easy-open food packaging bag, and can be made into a bundled packaging similar to conventional bread packaging by binding the upper part of the bag with a binding tool, and the obtained easy-open food packaging bag is The easy-open seal prevents foreign material from entering, and it can be easily opened at the easy-open seal, and the bag does not break even when opened. The inventors have found that sealing is possible, and have completed the present invention.
[0006]
That is, the present invention
1. Surface layer (A) containing propylene-based resin, intermediate layer (C) containing propylene-based resin, 1-butene-based copolymer (b1) containing 1-butene and propylene as essential components ) And a heat-sealable layer (B) containing a copolymer (b2) containing propylene and ethylene as essential components, and adhering the heat-sealable layer (B) as the inside After filling a food packaging bag having an opening formed by melt-bonding under conditions where the strength is 7.5 to 30 N / 15 mm, the opening of the food packaging bag is changed to 65 to 100. ° C., heat sealing strength at the heat sealing conditions of 0.1 to 2 seconds by the Ruhi Toshiru such as 0.1~5N / 15mm, characterized in that the easily openable packaging methods food packaging,
2. Surface layer (A) containing propylene-based resin, intermediate layer (C) containing propylene-based resin, 1-butene-based copolymer (b1) containing 1-butene and propylene as essential components ) And a heat-sealable layer (B) containing a copolymer (b2) containing propylene and ethylene as essential components, and adhering the heat-sealable layer (B) as the inside After the food is encapsulated while being melt-bonded under a condition where the strength is 7.5 to 30 N / 15 mm to obtain a food inclusion packaging bag having an opening, the opening of the food inclusion packaging bag is changed to 65 to 100. ° C., heat sealing strength at the heat sealing conditions of 0.1 to 2 seconds by the Ruhi Toshiru such as 0.1~5N / 15mm, characterized in that the easily openable packaging methods food packaging,
3. It is a resin layer containing a weight ratio (b1) / (b2) between the copolymers (b1) and (b2) of 25/75 to 75/25, and a 1-butene copolymer. The food packaging method according to 1 or 2 above, wherein the content of the 1-butene-derived component in the polymer (b1) is 50 to 99 mol%,
4). The food packaging method according to any one of 1 to 3, wherein the thickness of the laminated film (I) is 20 to 50 µm, and the thickness of the heat seal layer (B) is 1 to 8 µm,
5). The laminated film (I) has a surface layer (A1) containing at least 75% by weight of a propylene-based copolymer containing propylene and ethylene as essential components, and an intermediate layer containing at least 70% by weight of a propylene homopolymer. Layer (C1), 25-75% by weight of 1-butene copolymer (b1) comprising 1-butene and propylene as essential components and copolymer (b2) comprising propylene and ethylene as essential components A three-layer film (I-1) obtained by laminating 75 to 25% by weight of a heat seal layer (B1) in the order of (A1) / (C1) / (B1), or a propylene homopolymer 90% by weight or more of the surface layer (A2), and propylene homopolymer and / or 90% by weight or more of the propylene copolymer containing propylene and ethylene as essential components. 1 to 4, which is a three-layer film (I-2) obtained by laminating the intermediate layer (C2) and the heat seal layer (B1) in the order of (A2) / (C2) / (B1). The food packaging method according to any one of
Is to provide.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The laminated film (I) used in the present invention contains a surface layer (A) containing a propylene resin and a 1-butene copolymer consisting of 1-butene and other α-olefin. What is necessary is just to have a heat seal layer (B).
[0010]
Examples of the surface layer (A) include a propylene homopolymer; a random copolymer composed of propylene and ethylene, a block copolymer composed of propylene and ethylene, and a copolymer of propylene and an α-olefin other than ethylene. A propylene-based copolymer such as a coalescent; containing at least 75% by weight of a propylene-based resin as a main component, and preferably containing an ethylene-1-butene copolymer, Examples thereof include a resin layer formed by mixing other thermoplastic resins such as linear low density polyethylene and various additives.
[0011]
The heat seal layer (B) may be a resin layer containing a 1-butene copolymer composed of 1-butene and other α-olefin, but the 1-butene copolymer is 1 -It is preferable to use a 1-butene copolymer (b1) comprising butene and propylene as essential components, and in particular, it is easy to adjust the heat sealing temperature and strength during easy opening sealing at low temperature, and heat sealing Since the temperature range is wide and an appropriate heat seal strength as an easy-open seal can be easily obtained, the 1-butene copolymer (b1), a copolymer (b2) comprising propylene and ethylene as essential components Is preferably a resin layer in which the weight ratio (b1) / (b2) is 25/75 to 75/25, and the 1-butene copolymer (b1) used here ) It is then, as the content of 1-butene-derived component is 50 to 99 mol% is particularly preferred.
[0012]
The heat seal layer (B) has a heat seal start temperature measured in accordance with a heat seal start temperature test defined in JIS K-1713, which is lower than the heat seal start temperature of the surface layer (A). It is preferable because it is easy to create a food packaging bag and easy-to-open seal. For this reason, as the laminated film (I) according to the present invention, it is preferable to set the heat seal start temperature difference between the surface layer (A) and the heat seal layer (B) to 30 ° C. or more, and in particular, 35 to 90. It is particularly preferable that the temperature is set to ° C.
[0013]
The laminated film (I) according to the present invention may be a two-layer film obtained by laminating the surface layer (A) and the heat seal layer (B) in the order of (A) / (B). In consideration of cold resistance, etc., the surface layer (A), the intermediate layer (C) containing the propylene resin, and the heat seal layer (B) are laminated in the order of (A) / (C) / (B). It is good also as a three-layer film formed. In this case, examples of the intermediate layer (C) include a homopolymer of propylene, a random copolymer composed of propylene and ethylene, a block copolymer composed of propylene and ethylene, and an α-olefin other than propylene and ethylene. As a main component, preferably contains at least 70% by weight of a propylene resin such as a copolymer of ethylene-1-butene, a linear low density, if necessary. Examples thereof include a resin layer formed by mixing other thermoplastic resin such as polyethylene or the like, or a recovered material generated during the production of the present laminated film. Further, the intermediate layer (C) may be a resin layer having a composition similar to that of the surface layer (A).
[0014]
Further, the intermediate layer (C) can be divided into two or more layers, and there is no problem even if the total layer structure is three or more layers.
[0015]
The thickness of the laminated film (I) according to the present invention is usually 20 to 50 μm, preferably 25 to 40 μm. Moreover, although the thickness of a heat seal layer (B) is 0.1-10 micrometers normally, 1-8 micrometers is especially preferable.
[0016]
When the laminated film (I) according to the present invention is a three-layer film laminated in the order of (A) / (C) / (B), the thickness with respect to the total thickness of the surface layer (A) and the intermediate layer (C) The ratio varies depending on the resin composition of each layer and is not particularly limited, but the surface layer (A) is usually 10 to 50%, preferably 15 to 45%, and the intermediate layer (C) is usually 30 to 80%, preferably 40. ~ 70%.
[0017]
As a specific example of the laminated film (I) according to the present invention, for example,
(1) Surface layer (A1) containing at least 75% by weight of a propylene-based copolymer containing propylene and ethylene as essential components, and intermediate layer (C1) containing at least 70% by weight of a propylene homopolymer And (A1) / (C1) / (B1) a heat seal layer (B1) containing 25 to 75% by weight of 1-butene copolymer containing 1-butene and propylene as essential components. In order, it is suitable for a bag having a thickness of 25 μm or 30 μm and a gusset at the bottom (hereinafter referred to as a bottom gusset bag), which is laminated so that the ratio of the average thicknesses is 3: 6: 1. Three-layer film (I-1),
(2) The surface layer (A2) containing 90% by weight or more of a propylene homopolymer, and 90% by weight or more of a propylene homopolymer and / or a propylene copolymer containing propylene and ethylene as essential components. The intermediate layer (C2) and the heat seal layer (B1) are laminated in the order of (A2) / (C2) / (B1) so that the average thickness ratio is 2: 7: 1. A three-layer film (I-2) having a thickness of 25 μm or 30 μm and suitable for pillow packaging bags,
(3) A surface layer (A3) containing 80% by weight or more of a propylene homopolymer and / or a propylene copolymer containing propylene and ethylene as essential components, linear low density polyethylene, propylene and ethylene. An intermediate layer (C3) containing a total of 70% by weight or more of propylene copolymers as essential components, and the heat seal layer (B1) are in the order of (A3) / (C3) / (B1). The three-layer film (I-3), which is laminated so that the ratio of the average thicknesses is 3: 6: 1, is 25 μm or 30 μm, and is suitable for a bottom gusset bag,
Etc.
[0018]
The laminated film (I) according to the present invention may be used as it is, but the surface layer (A) may be subjected to corona discharge treatment in order to improve product appeal by printing. Further, in each layer of the laminated film (I), additives such as an antioxidant, a slip agent, an antiblocking agent, an antifogging agent, a colorant, and silica are appropriately added within the scope of the present invention. Can be added.
[0019]
The production method of the laminated film (I) according to the present invention is not particularly limited, but among them, the coextrusion molding method and the extrusion laminating method are preferable, and the coextrusion molding method is particularly preferable.
[0020]
The easy-open food packaging bag and food packaging method of the present invention using the laminated film (I) are as follows: (1) a bread wrap packaging method using the three-layer film (I-1) or (I-3); (2) This will be explained by exemplifying a method for collecting and packaging various breads using the three-layer film (I-2). In addition, the laminated film (I) may be prepared in advance by a third party in large quantities, and this may be used as necessary.
[0021]
(1) Bread bread packaging method For bread bread packaging method, it is usually preferable to use a three-layer film (I-1) or (I-3). After the three-layer film (I-1) or (I-3) is printed, the heat seal layer is placed inside the bag by using a bag making machine such as HK-40 manufactured by Totani Giken Kogyo Co., Ltd. Process into bottom gusset bags. At this time, the fusing seal temperature and the bag making speed are adjusted so that the fusing seal strength of the side part of the bottom gusset bag and the bottom gusset part (folded part of the bottom part) is 7.5 to 30 N / 15 mm, preferably 12 to 30 N / 15 mm. adjust. Subsequently, the obtained bottom gusset bag is supplied to a bread bread automatic filling machine, and after filling bread, it is easy to open and has a heat seal strength of 0.1 to 5 N / 15 mm, preferably 0.2 to 3.5 N / 15 mm. Heat-sealing under the conditions to make an easily openable bread packaging bag, and if necessary, the upper part of the bag, preferably the upper part of the bread, the portion of the easily openable seal or near or above the plastic plate, tape, Use a binding tool such as a string. In the present invention, an easy-open food packaging bag may be made and packaged immediately, or an easy-open food packaging bag pre-made by a third party may be prepared. Alternatively, this may be used to package food.
[0022]
(2) Packaging method for a plurality of confectionery breads It is usually preferable to use a three-layer film (I-2) for collecting and packaging various breads such as butter rolls. After the three-layer film (I-2) is printed, it is rolled into a horizontal pillow type automatic packaging machine such as FW-3400αV type manufactured by Fujikikai Co., Ltd. so that the heat seal layer is inside the bag. Supply with. In the horizontal pillow type automatic packaging machine, the heat seal surface of the film is overlapped and heat sealed to create a bag and to enclose the bread. At this time, the heat seal temperature and the packaging speed are adjusted so that the sealing strength of the bottom portion and the back pasting portion of the pillow packaging bag by the packaging machine is 7.5 to 30 N / 15 mm, preferably 8 to 20 N / 15 mm. Next, heat-sealing is carried out under conditions that allow easy opening and a heat seal strength of 0.1 to 5 N / 15 mm, preferably 0.2 to 3.5 N / 15 mm, and further, as required. Then, at the upper part of the bag, preferably the upper part of the bread, the easy-open seal part or the upper or lower part thereof is bound using a binding tool such as a plastic plate, tape, or string.
[0023]
The easy-open seal referred to in the present invention refers to the heat seal strength of a test piece having a width of 15 mm cut out from the heat seal portion of the bag, using a tensile tester [Tensilon manufactured by A & D Co., Ltd.]. The heat seal strength when measured at a temperature of 23 ° C. and a tensile speed of 300 mm / min is 0.1 to 5 N / 15 mm, and more than 80% of the test piece peels off from the sealing surface without breaking the film. Say a seal.
[0024]
With the food packaging method of (1) or (2) above, as the sealing temperature and sealing time for heat-sealing after bread filling, easy opening and heat-sealing strength of 0.1 to 5 N / 15 mm Depending on the seal pattern and the seal pressure, it is not particularly limited, but preferably 65 to 95 ° C for 0.1 to 2 seconds, particularly preferably 70 to 90 ° C for 0.3 to 1.5 seconds.
[0025]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described more specifically with reference to examples and comparative examples. In the examples, all parts and% are based on weight unless otherwise specified.
[0026]
Example 1
As surface layer (A), 90 parts of propylene-ethylene copolymer [ethylene content: 5.8%, density: 0.90 g / cm ³ , melt index (hereinafter referred to as MI): 6 g / 10 min] and crystallinity A mixture of 10 parts of an ethylene-1-butene copolymer (density: 0.88 g / cm ³ , MI: 4 g / 10 min) is used as an intermediate layer (C), and a propylene homopolymer (density: 0) .90 g / cm ³ , MI: 9 g / 10 minutes), and further as a heat seal layer (B), propylene-1-butene copolymer (density: 0.90 g / cm ³ , MI: 4 g / 10 minutes) A mixture comprising 50 parts and 50 parts of the propylene-ethylene copolymer used in the surface layer (A) is supplied to each of three extruders, and the surface layer (A), the intermediate layer (C), and the heat seal layer The average thickness ratio of (B) is 3: : Coextruding to be 1, it was molded three-layer film having a thickness of 30 [mu] m.
[0027]
Next, a corona discharge treatment was performed so that the surface energy of the surface layer (A) was 330 μN / cm, and a polypropylene-based resin laminated film for a bottom gusset bag was produced. After aging the obtained laminated film at 35 ° C. for 48 hours, after half-folding the film with the heat seal layer (B) on the inside, putting a gusset on the bottom, and at the sealing temperature (bag making temperature) shown in Table 1 Fusing and sealing to make a bag (bag making machine: HK-40 manufactured by Totani Giken Co., Ltd., bag making speed: 120 sheets / min) and bottom gusset bag [length: 345 mm (side portion: 245 mm, gusset portion: 60 mm) ), And then filling the obtained bottom gusset bag with bread, then between the top of the opening and the bread (50 mm downward from the top of the opening) parallel to the opening, the heat sealer [ Tester Sangyo Co., Ltd .: Pressure: 0.2 MPa, Time: 1 second, Seal temperature: Upper seal bar temperature shown in Table 1, lower seal bar fixed at 50 ° C., seal bar shape: 300 mm × 10 Was heat sealed at the plane] of m, was obtained easy-open bread packaging bottom gusset bag. Using this easy-opening bread roll bottom gazette bag, the fusing seal strength and heat seal strength were measured as follows, and the presence or absence of film breakage during the heat seal strength measurement was observed. The results are shown in Table 1.
[0028]
* Fusing seal strength: From the center of the gusset part on both sides of the five obtained bottom gusset bags and the center of the side parts on both sides of the upper part of the gusset part, one piece of each 15 mm wide test piece (one bag Cut out 10 sheets in total, and measure the maximum load when peeling with a Tensilon tensile tester (manufactured by A & D Co., Ltd.) at 23 ° C. and a tensile speed of 300 mm / min. The fusing seal strength was used.
[0029]
* Heat seal strength: From the heat seal part of the five bottom gusset bags obtained, two 15mm wide test pieces each (divide the heat seal part into two equal parts, one from the center part), in total Ten sheets were cut out, and the maximum load at the time of peeling with a Tensilon tensile tester (manufactured by A & D Co., Ltd.) under the conditions of 23 ° C. and a tensile speed of 300 mm / min was determined as the heat seal strength.
[0030]
Comparative Example 1
A propylene-ethylene copolymer (ethylene content: 3.7%, density: 0.90 g / cm ³ , MI: 8 g / 10 min) was used as the heat seal layer (B), and the surface layer (A) and intermediate layer ( C), a laminated film was produced in the same manner as in Example 1 except that the ratio of the average thickness of the heat seal layer (B) was changed to 3: 4: 3, and the seal strength was measured in the same manner. The presence or absence of breakage was observed. The results are shown in Table 1.
[0031]
[Table 1]

[0032]
As can be seen from the results in Table 1, the bottom gusset bag obtained using the laminated film (I) of the present invention has the same side portion seal strength and bottom gusset portion seal strength as the bag obtained from the conventional laminated film. In addition, when the opening of the bag is heat sealed at 80 ° C., the film can be easily opened and can be peeled off from the sealing surface without breaking.
[0033]
Example 2
As the surface layer (A), a propylene homopolymer (density: 0.90 g / cm ³ , MI: 9 g / 10 min) is used, and as the intermediate layer (C), the same propylene homopolymer as the surface layer (A) is used. A mixture comprising 80 parts and 20 parts of a propylene-ethylene copolymer (ethylene content: 3.7%, density: 0.90 g / cm ³ , MI: 8 g / 10 min) is further added to the heat seal layer (B). Using the same mixture as in Example 1, each was supplied to three extruders, and the weight ratio of the surface layer (A), the intermediate layer (C), and the heat seal layer (B) was 2: 7: The film was coextruded to be 1 to form a three-layer film having a thickness of 30 μm.
[0034]
Next, a corona discharge treatment was performed so that the surface energy of the surface layer (A) was 390 μN / cm, to produce a polypropylene resin laminated film for a horizontal pillow bag. The resulting laminated film was aged at 35 ° C. for 48 hours, and then set in a horizontal pillow wrapping machine (FW-3410αV, manufactured by Fujikikai Co., Ltd.) with the heat seal layer (B) on the inside, and an upper seal at the bottom Pillow packaging bag with an opening at the top under the conditions of a bar temperature of 135 ° C, a lower seal bar temperature of 130 ° C, a back sticker seal temperature (one-side heating) of 155 ° C, and a bag making speed of 38 pieces / min. 215 mm], butter roll bread was included, and between the upper end of the opening and the pan (80 mm downward from the upper end of the opening) parallel to the opening, a heat sealer [manufactured by Tester Sangyo Co., Ltd .: Pressure: 0.2 MPa, Time: 1 second, Sealing temperature: Upper seal bar temperature shown in Table 1, lower seal bar fixed at 50 ° C, seal bar shape: 300 mm x 10 mm And heat-sealed in the face], to give the easy-open bread packaging bag. Using this easy-open bread packaging bag, measure the seal strength of the pillow packaging bag as follows, and further, the heat seal strength of the heat seal part between the upper end of the opening and the bread and whether there is a film breakage at the time of measurement Was observed. The results are shown in Table 2.
[0035]
* Seal strength of pillow packaging bag: 2 pieces of 15mm wide test pieces each from the bottom and back pasting of the five pillow packaging bags obtained (divide the bottom and back pasting into two equal parts, Cut out 10 pieces in total from each part) and measure the maximum load when peeling with a Tensilon tensile tester (manufactured by A & D Co., Ltd.) at 23 ° C and a tensile speed of 300 mm / min. The seal strength of the pillow packaging bag was used.
[0036]
* Heat seal strength: 2 pieces of each 15mm wide test piece from 5 heat seal parts of the resulting pillow packaging bag (divide the heat seal part into two equal parts and 1 each from the center part), in total Ten sheets were cut out, and the maximum load at the time of peeling with a Tensilon tensile tester (manufactured by A & D Co., Ltd.) under the conditions of 23 ° C. and a tensile speed of 300 mm / min was determined as the heat seal strength.
[0037]
Comparative Example 2
Exactly the same as Example 2 except that propylene-ethylene copolymer resin (ethylene content: 5.8%, density: 0.90 g / cm ³ , MI: 6 g / 10 min) was used as the heat seal layer (B). Then, a laminated film was produced, and the sealing strength was measured in the same manner, and the presence or absence of film breakage at the easy-open heat seal portion was observed. The results are shown in Table 2.
[0038]
[Table 2]

[0039]
As can be seen from the results in Table 2, the pillow packaging bag obtained using the laminated film (I) of the present invention has the same bottom seal strength and back-sealed seal strength as those obtained with the conventional laminated film. In addition, when the opening of the bag is heat sealed at 80 ° C., easy opening that can be peeled off from the sealing surface without breaking the film is obtained.
[0040]
【The invention's effect】
The food packaging method of the present invention includes a heat seal resin layer of a laminated film having a heat seal layer containing a 1-butene copolymer, and heat seal or fusing at a temperature higher than the temperature at which the heat seal layer melts. When sealed, it adheres firmly, and a food packaging bag similar to the conventional one is obtained, and the obtained bag is filled with food, and the opening is heat sealed at a lower temperature, for example, 100 ° C. or less, Even if the heat seal temperature varies somewhat, it becomes an easy-open seal with stable sealing strength, and an easily-open packaging bag in which food is easily sealed can be obtained. The easy-open food packaging bag thus obtained has an easy-open seal, which can prevent the intrusion of foreign matter, and can be easily opened at the easy-open seal portion, and the bag does not break even when opened, It can be resealed with a binding tool such as a tape or string, and the upper part of the bag is further bound with a binding tool to form a binding package similar to conventional bread packaging.
[0041]
The food packaging method, easy-open food packaging bag film, and easy-open food packaging bag of the present invention have great practical value for twist bag packaging such as bread, snacks, fruits and vegetables, and horizontal pillow packaging.

Claims

Surface layer (A) containing propylene-based resin, intermediate layer (C) containing propylene-based resin, 1-butene-based copolymer (b1) containing 1-butene and propylene as essential components ) And a heat-sealable layer (B) containing a copolymer (b2) containing propylene and ethylene as essential components, and adhering the heat-sealable layer (B) as the inside After filling a food packaging bag having an opening formed by melt-bonding under conditions where the strength is 7.5 to 30 N / 15 mm, the opening of the food packaging bag is changed to 65 to 100. ° C., characterized by the easily openable packaging heat sealing strength at the heat sealing conditions of 0.1 to 2 seconds by the Ruhi Toshiru such as 0.1~5N / 15mm, food packaging methods.

Surface layer (A) containing propylene-based resin, intermediate layer (C) containing propylene-based resin, 1-butene-based copolymer (b1) containing 1-butene and propylene as essential components ) And a heat-sealable layer (B) containing a copolymer (b2) containing propylene and ethylene as essential components, and adhering the heat-sealable layer (B) as the inside After the food is encapsulated while being melt-bonded under a condition where the strength is 7.5 to 30 N / 15 mm to obtain a food inclusion packaging bag having an opening, the opening of the food inclusion packaging bag is changed to 65 to 100. ° C., characterized by the easily openable packaging heat sealing strength at the heat sealing conditions of 0.1 to 2 seconds by the Ruhi Toshiru such as 0.1~5N / 15mm, food packaging methods.

It is a resin layer containing a weight ratio (b1) / (b2) between the copolymers (b1) and (b2) of 25/75 to 75/25, and a 1-butene copolymer. The food packaging method according to claim 1 or 2, wherein the content of the component derived from 1-butene in the polymer (b1) is 50 to 99 mol%.

The food packaging method according to any one of claims 1 to 3 , wherein the thickness of the laminated film (I) is 20 to 50 µm, and the thickness of the heat seal layer (B) is 1 to 8 µm.

The laminated film (I) has a surface layer (A1) containing at least 75% by weight of a propylene-based copolymer containing propylene and ethylene as essential components, and an intermediate layer containing at least 70% by weight of a propylene homopolymer. Layer (C1), 25-75% by weight of 1-butene copolymer (b1) comprising 1-butene and propylene as essential components and copolymer (b2) comprising propylene and ethylene as essential components A three-layer film (I-1) obtained by laminating 75 to 25% by weight of a heat seal layer (B1) in the order of (A1) / (C1) / (B1), or a propylene homopolymer 90% by weight or more of the surface layer (A2), and propylene homopolymer and / or 90% by weight or more of the propylene copolymer containing propylene and ethylene as essential components. Becomes an intermediate layer (C2), the heat seal layer and (B1), a (A2) / (C2) / (B1) 3-layer film formed by laminating in this order (I-2), according to claim 1 5. The food packaging method according to any one of 4 above.