JP3786519B2 - Food packaging film - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レンジアップ耐熱性（電子レンジで加温してもフィルムが溶融・融着することのない耐熱性のこと）、ヒートシール性、引裂強度、透明性に優れ、さらに包装機械適性にも優れた食品包装用フィルムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、食品の包装、特に精肉、鮮魚、青果、惣菜などの包装には、ヒートシール性、透明性、自己粘着性及び包装機械適性などに優れたポリ塩化ビニル系フィルムが多量に使用されてきた。特に、コンビニエンス・ストアなどでは、弁当・惣菜など（以下、単に弁当・惣菜とする）は電子レンジで温められて販売されるため、レンジアップ耐熱性に優れたポリ塩化ビニル系フィルムが専ら包装に使用されてきた。
【０００３】
一方、ポリ塩化ビニル系フィルム以外ではポリエチレン系樹脂やポリプロピレン系樹脂などのポリオレフィン系フィルムが開発され、市場のニーズに応じて普及してきた。例えば、特開平6-155676号公報、特開平6-155678号公報及び特開平7-178876号公報では、芯層がポリプロピレン系樹脂とスチレン−ブタジエンブロック共重合体などからなり、内外層にはヒートシール性の付与を目的に、融点が90℃前後のエチレン−酢酸ビニル共重合体を用いた３層フィルムが開示されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このフィルムを弁当・惣菜の包装に使用した場合、弁当・惣菜が販売時に温められると、内容物の温度上昇に伴ってフィルムも90℃前後まで熱せられるため、フィルムの内外層に使用されているエチレン−酢酸ビニル共重合体が溶融してしまう。特に、弁当・惣菜を重ねて温めたり、あるいは、温めた弁当・惣菜をすぐに積み重ねたりすると、上側容器の底シール部のフィルムと下側容器の上面のフィルムとが溶融してしまい、これを無理に剥がそうとすると、上側容器の底シール部のフィルムが剥がれたり、下側容器の上面のフィルムが破れたりして、商品として販売できなくなる欠点もあった。
【０００５】
本発明の目的は、レンジアップ耐熱性、ヒートシール性、引裂強度、透明性に優れ、さらに包装機械適性にも優れ、特には、弁当・惣菜を電子レンジで温めても包装に使用されているフィルムが溶融・融着することなく、しかもヒートシールが可能なポリオレフィン系フィルムを提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明の食品包装用フィルムは、ポリオレフィン系樹脂 100 重量部に対し、ビニル芳香物化合物と共役ジエンとの共重合体の水素添加誘導体 5 〜 55 重量部、エチレンとオクテンとの共重合体 10 〜 60 重量部、プロピレンとエチレン−プロピレンゴムとの共重合ポリマー−アロイ 10 〜 60 重量部を配合してなるポリオレフィン系樹脂組成物からなる芯層の両面に、密度が0.880以上、0.910g/cm3以下の超低密度ポリエチレン 100重量部に対し、密度が 0.910を超え、0.940g/cm3以下の低密度ポリエチレン20〜80重量部を配合してなるポリエチレン系樹脂組成物からなる被覆層を、積層してなることを第１の特徴としている。また、ポリオレフィン系樹脂組成物からなる芯層の両面に、前記被覆層を構成するポリエチレン系樹脂組成物に、さらに自己粘着付与剤としてのアセチル化モノグリセリン脂肪酸エステルを、超低密度ポリエチレン100重量部に対し 0.5〜2.5 重量部配合してなるポリエチレン系樹脂組成物からなる被覆層を、積層してなることを第２の特徴としている。
【０００７】
上記において、芯層を構成するポリオレフィン系樹脂組成物は、非晶質ポリオレフィンと結晶性ポリプロピレンとの混合樹脂、またはこの混合樹脂 100重量部に、ビニル芳香族化合物と共役ジエンとの共重合体の水素添加誘導体５〜55重量部、エチレンとオクテンとの共重合体10〜60重量部及びプロピレンとエチレン−プロピレンゴムとの共重合ポリマーアロイ10〜60重量部を混合したものが好適である。また上記食品包装用フィルムは、全体の厚さが８〜25μｍ、各被覆層の厚さがフィルム全体の厚さの20〜35％、すなわち両被覆層の合計で40〜70％であり、芯層の厚さは60〜30％であることが好ましい。
【０００８】
【発明の実施の形態】
本発明の食品包装用フィルムにおいて、芯層を構成するポリオレフィン系樹脂組成物として、高温ヒートシール性の点から、プロピレン単独重合体、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレンと炭素数４〜10個のα−オレフィンとの共重合体、非晶質ポリオレフィンと結晶性プロピレンとの混合樹脂などのポリプロピレン系樹脂や、プロピレンとエチレン−プロピレンゴムとの共重合ポリマーアロイなどが挙げられるが、この中では柔軟性をも備えている点から、非晶質ポリオレフィンと結晶性ポリプロピレンとの混合樹脂の使用が好ましい。また引裂強度、復元性及びプレストレッチ自動包装機に対する包装機械適性などの点から、上記混合樹脂 100重量部に、ビニル芳香族化合物と共役ジエンとの共重合体の水素添加誘導体５〜55重量部、エチレンとオクテンとの共重合体10〜60重量部及びプロピレンとエチレン−プロピレンゴムとの共重合ポリマーアロイ10〜60重量部を混合したものが好ましい。
【０００９】
他方、被覆層を構成するポリエチレン系樹脂組成物は、超低密度ポリエチレン 100重量部に対して、低密度ポリエチレン20〜80重量部を配合し、さらには自己粘着付与剤としてのアセチル化モノグリセリン脂肪酸エステルまたは水素化石油系炭化水素樹脂 0.5〜2.5 重量部を配合してなるものである。
【００１０】
ここで、密度が 0.880以上、0.910g/cm3以下の超低密度ポリエチレンは、配位イオン重合もしくはラジカル重合によるエチレンと炭素数４〜12のα−オレフィンとの共重合体であって、α−オレフィンの含有量が１〜35重量％、特には１〜25重量％、さらには１〜15重量％、融点が90〜 110℃、ＭＦＲ（メルトフローレート）が 0.1〜20g/10分のものが好ましい。この超低密度ポリエチレンは構造中にα−オレフィンに起因する側鎖を有し、この絡み合い効果により引裂強度が向上した樹脂である。密度が0.880g/cm3未満では融点が90℃に達せず、反対に密度が0.910g/cm3を超えると、側鎖が少なく、したがって絡み合い効果も少ない直鎖状の樹脂になるため、引裂強度が低下する。融点が90℃未満では電子レンジで温められたときにフィルムが溶融・融着してしまってレンジアップ耐熱性が得られず、反対に融点が 110℃を超えるとヒートシール性が損なわれるので好ましくない。
【００１１】
超低密度ポリエチレンは、レンジアップ耐熱性、ヒートシール性及び引裂強度に優れた樹脂であるが、透明性が実用に供するのに不足しているため、被覆層を構成するポリエチレン系樹脂組成物には、エチレン単独でラジカル重合により重合された、密度が 0.910を超え、0.940g/cm3以下で、融点が 105〜 115℃の低密度ポリエチレンが、超低密度ポリエチレン 100重量部に対し20〜80重量部、好ましくは25〜75重量部配合される。この添加量が20重量部未満では低密度ポリエチレンの添加効果がなく透明性が向上しない。反対に80重量部を超えると、低密度ポリエチレンの融点の影響によりポリエチレン系樹脂組成物の融点が 110℃を超えてしまい、ヒートシール性が損なわれるので好ましくない。
【００１２】
この低密度ポリエチレンは、長鎖分岐を有する構造であり、この長鎖分岐の存在により超低密度ポリエチレンの結晶化が阻害され透明性が向上する。また融点が 105〜 115℃であるため、ポリエチレン系樹脂組成物のレンジアップ耐熱性を阻害することなく透明性を向上させることができる。
【００１３】
かくして、レンジアップ耐熱性、ヒートシール性及び引裂強度に優れた樹脂である超低密度ポリエチレンに、透明性の改良効果を有する樹脂である低密度ポリエチレンを添加することにより、レンジアップ耐熱性、ヒートシール性、引裂強度及び透明性に優れたポリエチレン系樹脂組成物が得られ、これを被覆層に用いることにより、これらの諸特性に優れた食品包装用フィルムとなる。この食品包装用フィルムは、手包装で用いるには十分な性能を備えたフィルムであるが、自動包装機で使用する場合には包装機械特性の向上を目的に、自己粘着付与剤としてアセチル化モノグリセリン脂肪酸エステルを配合する。
【００１４】
アセチル化モノグリセリン脂肪酸エステルは、アセチル基を有するグリセリドで、脂肪酸の炭素数が12〜18の飽和脂肪酸もしくは不飽和脂肪酸のエステルである。この具体例としては、グリセリンモノアセトモノラウレート、グリセリンモノアセトモノミリステート、グリセリンモノアセトモノパルミテート、グリセリンモノアセトモノステアレート、グリセリンモノアセトモノオレート、グリセリンモノアセトモノリノレート、グリセリンジアセトモノラウレート、グリセリンジアセトモノミリステート、グリセリンジアセトモノパルミテート、グリセリンジアセトモノステアレート、グリセリンジアセトモノオレート、グリセリンジアセトモノリノレートなどが挙げられ、この中ではグリセリンモノアセトモノラウレート、グリセリンモノアセトモノオレート、グリセリンジアセトモノラウレート、グリセリンジアセトモノオレートが好ましく、特にはグリセリンジアセトモノラウレート、グリセリンジアセトモノオレートが好ましい。
【００１６】
これら自己粘着付与剤の配合量は、上記超低密度ポリエチレン 100重量部に対して 0.5〜2.5 重量部である。この配合量が 0.5重量部未満では自己粘着性が弱く、自動包装機で使用したときにフィルム同士が粘着せず底シール部のフィルムが口開きしてしまうことがあり、包装機械適性が満足されない。反対に 2.5重量部を超えると自己粘着性が強くなりすぎて、自動包装機で使用したときに、フィルム巻回体からのフィルムの繰り出しが滑らかに行われずにフィルムが破れたり、容器との粘着が強すぎてフィルムをきれいに引き伸ばすことができずに容器の上面のフィルムにしわが残ることがあり、包装機適性が満足されない。
【００１７】
上記の包装機械適性を定量的に判断する指標として、フィルム巻回体の巻剥離量がある。この巻剥離量とは、紙管に巻き取られた幅35cmのフィルム巻回体の紙管内に丸棒を挿入して、フィルム巻回体が滑らかに回転するようにし、フィルム巻回体のフィルムの端に 70gの錘をつけ、この荷重によりフィルム巻回体からフィルムを巻き戻したときの、単位時間あたりに剥離するフィルムの長さを測定した値である。この巻剥離量が少ない場合は自己粘着性が強く、多い場合は自己粘着性が弱いことを意味する。
【００１８】
温度20〜30℃、相対湿度30〜50％ＲＨの雰囲気下で測定した巻剥離量の値が25〜75cm／秒の範囲にあるフィルムは、包装機械適性に優れたフィルムである。巻剥離量の値が25cm／秒未満のフィルムでは自己粘着性が強くなりすぎてしまい、これを自動包装機で使用した場合、フィルム巻回体からのフィルムの繰り出しが滑らかに行われずにフィルムが破れたり、容器との粘着が強すぎてフィルムをきれいに引き伸ばすことができずに容器の上面に接したフィルムにしわが残ることがあり、包装機械適性が満足されない。反対に75cm／秒を超えると自己粘着性が弱く、自動包装機で使用したときにフィルム同士が粘着せず底シール部のフィルムが口開きしてしまうことがあり、包装機械適性が満足されない。
【００１９】
上記ポリエチレン系樹脂組成物において、上記自己粘着付与剤の配合量が 0.5重量部未満では巻剥離量が75cm／秒を超えてしまって自己粘着性が弱く、反対に 2.5重量部を超えると巻剥離量が25cm／秒未満になって自己粘着性が強く、いずれも包装機械適性が満足されない。
【００２０】
被覆層を構成するポリエチレン系樹脂組成物には、防曇性を付与する目的で、さらにモノグリセリン脂肪酸エステル及び／又はポリグリセリン脂肪酸エステルを添加することもできる。これらの具体例としては、モノグリセリンラウレート、モノグリセリンオレート、ポリグリセリンラウレート、ポリグリセリンオレートなどが挙げられ、これらの添加量は１〜３重量部が好ましい。
【００２１】
本発明の食品包装用フィルム全体の厚さは８〜25μｍであることが好ましく、各被覆層の厚さはフィルム全体の厚さの20〜35％、すなわち両被覆層の合計で40〜70％であり、芯層の厚さは60〜30％である。各被覆層の厚さが20％未満では、被覆層に用いるポリエチレン系樹脂組成物の特徴であるヒートシール性と自己粘着性が不足してしまい、反対に35％を超えると、芯層に用いるポリオレフィン系樹脂組成物の特徴である高温ヒートシール性が低下するので好ましくない。
【００２２】
本発明の食品包装用フィルムの製造に当たっては多層インフレーション法によるのが好ましく、具体的には、３台の押出機を用いて３層インフレーションダイスより、芯層とその両面の被覆層に相当する上記各樹脂組成物の溶融樹脂フィルムを、それぞれ所定の層厚が得られるように 180〜 220℃で共押出しし、この溶融樹脂フィルムを10〜30℃の冷却エアで冷却しながら、ブロー比が３〜10の範囲になるようにブローアップする。このとき、ブロー比が３未満では樹脂が成形方向（フィルム縦方向）に沿って配向してしまうため好ましくない。反対にブロー比が10を超えるとブローアップ時のバブルが不安定になり製膜できない。その後、引取機内のピンチロールで折りたたみ、このフィルムを巻取機にて所定の幅で巻き取って製品とする。
【００２３】
【実施例】
（実施例１〜10、比較例１〜７、参考例 1 〜８）
表１及び表２に示されている組成で、芯層とその両面の被覆層の３層からなる食品包装用フィルムを、多層インフレーション法で製造した。すなわち、３台の押出機を用いて３層インフレーションダイスより溶融樹脂フィルムを、芯層、各被覆層、各被覆層のフィルム全体の厚さに対する割合が上記各表に示した値で、フィルム全体の厚さが12μｍになるように 200℃で共押出しし、この溶融樹脂フィルムを20℃の冷却エアで冷却しながら、６倍にブローアップした。その後、引取機内のピンチロールで折りたたみ、巻取機にて35cm幅で所定の厚さに巻き取った。得られたフィルムについて下記の方法で各物性の測定を行い、その結果を表３及び表４に示した。なお、各層で使用した成分の明細、並びに使用した樹脂及び得られたフィルムの各物性の測定方法は次の通りである。
【００２４】
（成分の明細）
［芯層］
・非晶質ポリオレフィンと結晶性ポリプロピレンとの混合樹脂：
CAP330（宇部興産社製、商品名、プロピレン及び／又はブテン−１成分の含有率が50重量％以上の非晶質ポリオレフィン30重量％と結晶性ポリプロピレン70重量％との混合樹脂）
・ビニル芳香族化合物と共役ジエンとの共重合体の水素添加誘導体：
KRATON G-1657 （シェルジャパン社製、商品名、スチレン含有量13重量％のスチレン−ブタジエン−スチレントリブロック共重合体の水素添加誘導体）
・エチレンとオクテンとの共重合体：
AFFINITY EG8100 （ダウケミカル日本社製、商品名、オクテンコポリマーの含有量が24重量％の共重合体）
・プロピレンとエチレン−プロピレンゴムとの共重合ポリマーアロイ：
Adflex KS-353P（モンテル-JPO社製、商品名、エチレン−プロピレンゴムの含有量が70重量％の共重合ポリマーアロイ）
・プロピレン−エチレン共重合体：
住友ノーブレン S-131（住友化学工業社製、商品名、エチレン含有量が５重量％のプロピレン−エチレンランダム共重合体）
【００２５】
［被覆層］
・超低密度ポリエチレン：
種類Ｉ…エスプレン SPO N0355（住友化学工業社製、商品名、密度 0.905、融点92℃、ＭＦＲ 5.0g/10分）
種類II…エクセレン EX XR-548（住友化学工業社製、商品名、密度 0.904、融点 100℃、ＭＦＲ 1.9g/10分）
・低密度ポリエチレン：スミカセン F-200（住友化学工業社製、商品名、密度 0.923、融点 111℃、ＭＦＲ 2.0g/10分）
・アセチル化モノグリセリン脂肪酸エステル：リケマールPL-012（理研ビタミン社製、商品名、グリセリンジアセトモノラウレート）
・水素化石油系炭化水素樹脂：アルコン P-125（荒川化学工業社製、商品名、軟化点 125℃）
・エチレン−酢酸ビニル共重合体：NUC-3758（日本ユニカー社製、商品名、酢酸ビニル含有量15重量％）
【００２６】
［各物性の測定方法と評価基準］
・密度：
JIS K7112 に準じて測定した。
・融点：
JIS K7121 に準じて示差走査熱量測定（ＤＳＣ）により、試料を室温から昇温速度10℃／分で 190℃まで加熱溶融させ、 190℃に10分間保った後、降温速度５℃／分で40℃まで冷却し、再度、昇温速度10℃／分で加熱溶融させ、このときの融解ピークを融点とした。
・ＭＦＲ：
JIS K7210 に準じて、試験温度 190℃、試験荷重 2.16kgfで測定した。
【００２７】
・レンジアップ耐熱性：
25〜30℃の白飯250gを蓋付き白飯容器FO−113 （エフピコ社製、商品名）に盛り付けて自動包装機A-18XY（フジキカイ社製、商品名）で包装した。これを２段に積み重ねてマイクロウェーブレンジ−プロEM-1511B（三洋電機社製、商品名、出力1500Ｗ）で30秒間加熱し、上下の容器のフィルム間での溶融・融着状態を観察した。（ただし、実施例１〜３は手包装で包装した）
・フィルム間に溶融・融着がなく、上側容器の底シール部のフィルムの剥がれや下側容器の上面フィルムの破れなしに上下の容器を分けられた…○
・フィルム間に溶融・融着があって、上側容器の底シール部のフィルムの剥がれや下側容器の上面フィルムの破れが発生した………………………×
【００２８】
・ヒートシール性：
250gの錘を入れた蓋付き白飯容器FO−113 （前出）を自動包装機A-18XY（前出）により包装し、表面温度が 110℃の熱板の上に２秒間放置してフィルムが複数枚重なった部分でのフィルム同士のヒートシール状況を観察した。（ただし、実施例１〜３は手包装で包装した）
・フィルム同士が融着してヒートシールされていた…………○
・フィルム同士が融着せずヒートヒールされていなかった…×
【００２９】
・高温ヒートシール性：
上記ヒートシール性と同様にして包装し、表面温度が 140℃の熱板の上に２秒間放置してそのヒートシール状況を確認した。（ただし、実施例１〜３は手包装で包装した）
・１枚の部分でのフィルムに穴開きがなくヒートシールされていた…○
・１枚の部分でのフィルムに穴開きがあった……………………………×
【００３０】
・引裂強度：
フィルム横方向（フィルムの成形方向と直交する方向）について、JIS K6732 に準じて引張速度 200ｍ／分で測定した。この値が55.0〜90.0Ｎ／mm2 の範囲が好適である。55.0Ｎ／mm2 未満では自動包装機で使用した際にフィルムが縦方向に沿って裂けてしまうことがある。反対に90.0Ｎ／mm2 を超えるとフィルム縦方向の弾性が低下して包装後のフィルムにしわが残ることがある。
【００３１】
・透明性：
JIS K7105 に準じてフィルム１枚のヘイズを測定した。この値が 2.0％以下であれば実用上好適である。
【００３２】
・巻剥離量：
紙管に巻き取られた幅35cmのフィルム巻回体の紙管内に丸棒を挿入して、フィルム巻回体が滑らかに回転するようにした後、フィルム巻回体のフィルムの端に 70gの錘をつけて、この荷重によりフィルム巻回体から単位時間あたりに剥離するフィルムの長さを測定した。温度20〜30℃、相対湿度30〜50％ＲＨの雰囲気下で測定した巻剥離量の値が25〜75cm／秒の範囲にあるフィルムが好適である。
【００３３】
・包装機械適性：
250gの錘を入れた蓋付き白飯容器FO−113 （前出）を、自動包装機A-18XY（前出）により包装して、その包装状態を観察した。
・フィルム巻回体からのフィルムの繰り出しが滑らかに行われてフィルムに破れがなく、フィルムをきれいに引き伸ばすことができて、容器の上面のフィルムにはしわが残らず、底シール部のフィルムは口開きせずに包装できた場合……○
・フィルム巻回体からのフィルムの繰り出しが滑らかに行われずにフィルムが破れたり、容器との粘着が強すぎてフィルムをきれいに引き伸ばすことができずに容器の上面のフィルムにしわが残った場合………………………………………×
・フィルム同士が粘着せず、底シール部のフィルムが口開きした場合……××
【００３４】
【表１】
【表２】
【表３】
【表４】
【発明の効果】
本発明のフィルムは、弁当・惣菜が電子レンジで温められても包装に使用されているフィルムが溶融・融着することのないレンジアップ耐熱性を備えているほか、ヒートシール性、引裂強度、透明性、及び包装機械適性にも優れている。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is excellent in range-up heat resistance (heat resistance that does not cause the film to melt or fuse even when heated in a microwave oven), heat sealability, tear strength, and transparency, and further suitable for packaging machinery. Also relates to an excellent food packaging film.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a large amount of polyvinyl chloride film excellent in heat sealability, transparency, self-adhesiveness and suitability for packaging machinery has been used for food packaging, especially for meat, fresh fish, fruits and vegetables, and other side dishes. . In particular, at convenience stores, lunch boxes and side dishes (hereinafter simply referred to as “lunch boxes”) are sold in a microwave oven, so polyvinyl chloride films with excellent range-up heat resistance are exclusively used for packaging. Have been used.
[0003]
On the other hand, in addition to polyvinyl chloride films, polyolefin films such as polyethylene resins and polypropylene resins have been developed and spread according to market needs. For example, in JP-A-6-155676, JP-A-6-155678 and JP-A-7-78876, the core layer is made of a polypropylene resin and a styrene-butadiene block copolymer, and the inner and outer layers are heated. For the purpose of imparting a sealing property, a three-layer film using an ethylene-vinyl acetate copolymer having a melting point of about 90 ° C. is disclosed.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, if this film is used for packaging lunch boxes and side dishes, it will be heated to around 90 ° C as the temperature of the contents rises when it is heated at the time of sale. The ethylene-vinyl acetate copolymer melts. In particular, if the lunch box and side dish are stacked and heated, or if the heated lunch box and side dish are stacked immediately, the film on the bottom seal of the upper container and the film on the top surface of the lower container will melt. If the film is forcibly removed, the film on the bottom seal part of the upper container may be peeled off, or the film on the upper surface of the lower container may be torn, making it impossible to sell as a product.
[0005]
The object of the present invention is excellent in range-up heat resistance, heat sealability, tear strength and transparency, and also excellent in packaging machine suitability. In particular, it is used for packaging even when a lunch box or side dish is warmed in a microwave oven. An object of the present invention is to provide a polyolefin film that can be heat-sealed without melting or fusing the film.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The film for food packaging of the present invention is 5 to 55 parts by weight of a hydrogenated derivative of a copolymer of a vinyl aromatic compound and a conjugated diene with respect to 100 parts by weight of a polyolefin resin, and a copolymer of ethylene and octene 10 to 60 parts by weight of propylene and ethylene - propylene rubber and the copolymer - on both sides of a core layer of a polyolefin-based resin composition obtained by blending the alloy 10 to 60 parts by weight, a density of 0.880 or more, 0.910 g / cm 3 Laminating a coating layer made of a polyethylene-based resin composition in which 20 to 80 parts by weight of low density polyethylene having a density exceeding 0.910 and 0.940 g / cm 3 or less is blended with respect to 100 parts by weight of the following ultra-low density polyethylene This is the first feature. Further, on both surfaces of the core layer made of the polyolefin resin composition, the polyethylene resin composition constituting the coating layer, and further acetylated monoglycerin fatty acid ester as a self-tackifier, 100 parts by weight of ultra low density polyethylene The second feature is that a coating layer made of a polyethylene resin composition blended in an amount of 0.5 to 2.5 parts by weight is laminated.
[0007]
In the above, the polyolefin-based resin composition constituting the core layer is a mixed resin of amorphous polyolefin and crystalline polypropylene, or a copolymer of a vinyl aromatic compound and a conjugated diene in 100 parts by weight of this mixed resin. A mixture of 5 to 55 parts by weight of a hydrogenated derivative, 10 to 60 parts by weight of a copolymer of ethylene and octene, and 10 to 60 parts by weight of a copolymer polymer alloy of propylene and ethylene-propylene rubber is preferable. The food packaging film has a total thickness of 8 to 25 μm, and the thickness of each coating layer is 20 to 35% of the total thickness of the film, that is, the total of both coating layers is 40 to 70%. The thickness of the layer is preferably 60-30%.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the food packaging film of the present invention, as a polyolefin resin composition constituting the core layer, a propylene homopolymer, a propylene-ethylene copolymer, propylene and a carbon number of 4 to 10 are used from the viewpoint of high temperature heat sealability. Copolymers with α-olefins, polypropylene resins such as mixed resins of amorphous polyolefin and crystalline propylene, and copolymerized polymer alloys of propylene and ethylene-propylene rubber are included. The use of a mixed resin of amorphous polyolefin and crystalline polypropylene is preferred from the standpoint of providing properties. In addition, from the viewpoint of tear strength, resilience, and suitability of packaging machine for pre-stretch automatic packaging machine, 100 parts by weight of the above mixed resin, 5 to 55 parts by weight of a hydrogenated derivative of a copolymer of vinyl aromatic compound and conjugated diene A mixture of 10 to 60 parts by weight of a copolymer of ethylene and octene and 10 to 60 parts by weight of a copolymer polymer alloy of propylene and ethylene-propylene rubber is preferable.
[0009]
On the other hand, the polyethylene-based resin composition constituting the coating layer is blended with 20 to 80 parts by weight of low-density polyethylene with respect to 100 parts by weight of ultra-low-density polyethylene, and further acetylated monoglycerin fatty acid as a self-tackifier An ester or hydrogenated petroleum hydrocarbon resin is blended in an amount of 0.5 to 2.5 parts by weight.
[0010]
Here, the ultra-low density polyethylene having a density of 0.880 or more and 0.910 g / cm 3 or less is a copolymer of ethylene and an α-olefin having 4 to 12 carbon atoms by coordination ion polymerization or radical polymerization, -The olefin content is 1 to 35% by weight, especially 1 to 25% by weight, more preferably 1 to 15% by weight, the melting point is 90 to 110 ° C., and the MFR (melt flow rate) is 0.1 to 20 g / 10 min. Is preferred. This ultra-low density polyethylene is a resin having a side chain derived from α-olefin in the structure and improved tear strength due to the entanglement effect. When the density is less than 0.880 g / cm 3 , the melting point does not reach 90 ° C. Conversely, when the density exceeds 0.910 g / cm 3 , it becomes a linear resin with fewer side chains and therefore less entanglement effect. Strength decreases. If the melting point is less than 90 ° C, the film melts and fuses when heated in a microwave oven, and range-up heat resistance cannot be obtained. Conversely, if the melting point exceeds 110 ° C, the heat sealability is impaired. Absent.
[0011]
Ultra-low-density polyethylene is a resin with excellent range-up heat resistance, heat sealability and tear strength, but since transparency is insufficient for practical use, it is a polyethylene resin composition that constitutes a coating layer. Is a low-density polyethylene polymerized by radical polymerization of ethylene alone and having a density of more than 0.910, 0.940 g / cm 3 or less, and a melting point of 105-115 ° C. Part by weight, preferably 25 to 75 parts by weight is blended. If this addition amount is less than 20 parts by weight, there is no effect of adding low density polyethylene, and transparency is not improved. On the other hand, if it exceeds 80 parts by weight, the melting point of the polyethylene resin composition exceeds 110 ° C. due to the influence of the melting point of the low density polyethylene, which is not preferable because the heat sealability is impaired.
[0012]
This low density polyethylene has a structure having long chain branches, and the presence of the long chain branches inhibits crystallization of the ultra low density polyethylene and improves transparency. Moreover, since melting | fusing point is 105-115 degreeC, transparency can be improved, without inhibiting the range-up heat resistance of a polyethylene-type resin composition.
[0013]
Thus, by adding low-density polyethylene, which is a resin having an effect of improving transparency, to ultra-low-density polyethylene, which is a resin excellent in range-up heat resistance, heat sealability and tear strength, range-up heat resistance, heat A polyethylene resin composition excellent in sealing properties, tear strength and transparency can be obtained, and by using this for the coating layer, a film for food packaging excellent in these various properties can be obtained. This film for food packaging is a film with sufficient performance for use in hand packaging, but when used in an automatic packaging machine, it is an acetylated mono-layer as a self-tackifier for the purpose of improving the packaging machine characteristics. Blend glycerin fatty acid ester.
[0014]
An acetylated monoglycerin fatty acid ester is a glyceride having an acetyl group, and is an ester of a saturated fatty acid or an unsaturated fatty acid having a fatty acid having 12 to 18 carbon atoms. Specific examples include glycerol monoacetomonolaurate, glycerol monoacetomonomyristate, glycerol monoacetomonopalmitate, glycerol monoacetomonostearate, glycerol monoacetomonooleate, glycerol monoacetomonolinoleate, glycerol diacetomono Examples include laurate, glycerin diacetomonomyristate, glycerin diacetomonopalmitate, glycerin diacetomonostearate, glycerin diacetomonooleate, and glycerin diacetomonolinoleate. Preferred are oleate, glycerin diacetomonolaurate, and glycerin diacetomonolaurate, especially glycerin diacetomonolaurate, glycerin Diacetoxy monooleate is preferred.
[0016]
The compounding amount of these self-tackifiers is 0.5 to 2.5 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the ultra-low density polyethylene. When the blending amount is less than 0.5 parts by weight, the self-adhesiveness is weak, and when used in an automatic packaging machine, the films do not adhere to each other and the film of the bottom seal part may open, and the suitability of the packaging machine is not satisfied. . On the other hand, if the amount exceeds 2.5 parts by weight, the self-adhesion becomes too strong, and when used in an automatic packaging machine, the film is not smoothly drawn out from the film winding body, and the film may be torn or adhered to the container. Is too strong to stretch the film cleanly, and wrinkles may remain on the film on the upper surface of the container, and the suitability of the packaging machine is not satisfied.
[0017]
As an index for quantitatively judging the suitability of the packaging machine described above, there is a winding peeling amount of the film winding body. The amount of roll peeling refers to inserting a round bar into a paper tube of a 35 cm wide film wound around a paper tube so that the film wound body rotates smoothly. This is a value obtained by measuring the length of the film peeled per unit time when a 70 g weight is attached to the end of the film and the film is rewound from the wound film by this load. When this amount of roll peeling is small, self-adhesion is strong, and when it is large, it means that self-adhesion is weak.
[0018]
A film having a roll peel amount measured in an atmosphere of a temperature of 20 to 30 ° C. and a relative humidity of 30 to 50% RH in the range of 25 to 75 cm / second is a film excellent in packaging machine suitability. A film with a roll peel value of less than 25 cm / sec becomes too self-adhesive, and when this is used in an automatic packaging machine, the film is not smoothly fed out from the film roll. The film may be torn, or the film may not be stretched cleanly due to too strong adhesion to the container, and wrinkles may remain on the film in contact with the upper surface of the container. On the other hand, when it exceeds 75 cm / second, the self-adhesiveness is weak, and when used in an automatic packaging machine, the films do not adhere to each other and the film of the bottom seal part may open, so that the packaging machine suitability is not satisfied.
[0019]
In the above polyethylene-based resin composition, if the blending amount of the self-tackifier is less than 0.5 parts by weight, the amount of roll peeling exceeds 75 cm / sec and the self-adhesiveness is weak. The amount is less than 25 cm / sec and strong self-adhesiveness, and none of them satisfies the packaging machine suitability.
[0020]
A monoglycerin fatty acid ester and / or a polyglycerin fatty acid ester may be further added to the polyethylene resin composition constituting the coating layer for the purpose of imparting antifogging properties. Specific examples thereof include monoglycerin laurate, monoglycerin oleate, polyglycerin laurate, polyglycerin oleate, and the like. The amount of these added is preferably 1 to 3 parts by weight.
[0021]
The total thickness of the food packaging film of the present invention is preferably 8 to 25 μm, and the thickness of each coating layer is 20 to 35% of the total thickness of the film, that is, the total of both coating layers is 40 to 70%. And the thickness of the core layer is 60-30%. If the thickness of each coating layer is less than 20%, the heat-sealability and self-adhesiveness characteristic of the polyethylene-based resin composition used for the coating layer will be insufficient, while if it exceeds 35%, it will be used for the core layer. Since the high temperature heat seal property which is the characteristic of a polyolefin-type resin composition falls, it is unpreferable.
[0022]
In the production of the food packaging film of the present invention, it is preferable to use a multilayer inflation method. Specifically, the three-layer inflation dies using three extruders are used to correspond to the core layer and the coating layers on both sides thereof. the molten resin film of the resin composition, respectively coextruded with 180 to 2 2 0 ° C. so that a predetermined thickness is obtained, while the molten resin film is cooled by cooling air of 10 to 30 ° C., a blow ratio Blow up so that is in the range of 3-10. At this time, a blow ratio of less than 3 is not preferable because the resin is oriented along the molding direction (film longitudinal direction). On the other hand, if the blow ratio exceeds 10, the bubble at the time of blow-up becomes unstable and the film cannot be formed. Then, it is folded with a pinch roll in a take-up machine, and this film is wound up with a predetermined width by a winder to obtain a product.
[0023]
【Example】
(Example 1-10 and Comparative Examples 1-7, Reference Example 1-8)
A food packaging film having the composition shown in Tables 1 and 2 and consisting of a core layer and three coating layers on both sides thereof was produced by a multilayer inflation method. That is, using a three-layer inflation die using three extruders, the ratio of the core layer, each coating layer, and the thickness of each coating layer to the total film thickness is the value shown in each table above, and the entire film The molten resin film was coextruded at 200 ° C. so as to have a thickness of 12 μm, and this molten resin film was blown up six times while being cooled with cooling air at 20 ° C. Thereafter, the sheet was folded with a pinch roll in a take-up machine, and wound up to a predetermined thickness with a width of 35 cm with a winder. The physical properties of the obtained film were measured by the following methods, and the results are shown in Tables 3 and 4. In addition, the detail of the component used by each layer, the used resin, and the measuring method of each physical property of the obtained film are as follows.
[0024]
(Details of ingredients)
[Core layer]
-Mixed resin of amorphous polyolefin and crystalline polypropylene:
CAP330 (made by Ube Industries, trade name, mixed resin of 30% by weight of amorphous polyolefin with a content of propylene and / or butene-1 component of 50% by weight or more and 70% by weight of crystalline polypropylene)
-Hydrogenated derivatives of copolymers of vinyl aromatic compounds and conjugated dienes:
KRATON G-1657 (made by Shell Japan Co., Ltd., trade name, hydrogenated derivative of styrene-butadiene-styrene triblock copolymer with a styrene content of 13% by weight)
-Copolymer of ethylene and octene:
AFFINITY EG8100 (manufactured by Dow Chemical Japan Co., Ltd., trade name, copolymer having an octene copolymer content of 24% by weight)
-Copolymer polymer alloy of propylene and ethylene-propylene rubber:
Adflex KS-353P (Monte Le -JPO trade name, ethylene - content of propylene rubber is 70 wt% copolymerized polymer alloy)
Propylene-ethylene copolymer:
Sumitomo Nobrene S-131 (trade name, propylene-ethylene random copolymer having an ethylene content of 5% by weight, manufactured by Sumitomo Chemical Co., Ltd.)
[0025]
[Coating layer]
・ Ultra low density polyethylene:
Type I ... Espren SPO N0355 (manufactured by Sumitomo Chemical Co., Ltd., trade name, density 0.905, melting point 92 ° C., MFR 5.0 g / 10 min)
Type II ... excellence EX XR-548 (manufactured by Sumitomo Chemical Co., Ltd., trade name, density 0.904, melting point 100 ℃, MFR 1. 9 g / 10 min)
・ Low density polyethylene: Sumikasen F-200 (manufactured by Sumitomo Chemical Co., Ltd., trade name, density 0.923, melting point 111 ° C., MFR 2.0 g / 10 min)
-Acetylated monoglycerin fatty acid ester: Riquemar PL-012 (Riken Vitamin Co., Ltd., trade name, glycerin diacetomonolaurate)
・ Hydrogenated petroleum hydrocarbon resin: Alcon P-125 (Arakawa Chemical Industries, trade name, softening point 125 ℃)
・ Ethylene-vinyl acetate copolymer: NUC-3758 (manufactured by Nippon Unicar Co., Ltd., trade name, vinyl acetate content 15% by weight)
[0026]
[Measurement methods and evaluation criteria for each physical property]
·density:
Measured according to JIS K7112.
Melting point:
By differential scanning calorimetry (DSC) according to JIS K7121, the sample was heated and melted from room temperature to 190 ° C at a heating rate of 10 ° C / min, kept at 190 ° C for 10 minutes, and then cooled at a cooling rate of 5 ° C / min. The solution was cooled to 0 ° C. and again melted by heating at a heating rate of 10 ° C./min. The melting peak at this time was defined as the melting point.
・ MFR:
According to JIS K7210, measurement was performed at a test temperature of 190 ° C. and a test load of 2.16 kgf.
[0027]
・ Range up heat resistance:
250 g of white rice at 25-30 ° C. was placed in a white rice container FO-113 with lid (trade name, manufactured by FP Corporation) and packaged with an automatic packaging machine A-18XY (trade name, manufactured by Fujikikai). This was stacked in two stages and heated with microwave range-pro EM-1511B (trade name, output 1500 W, manufactured by Sanyo Electric Co., Ltd.) for 30 seconds, and the melted and fused state between the films in the upper and lower containers was observed. (However, Examples 1 to 3 were packaged by hand packaging)
・ There was no melting / fusion between the films, and the upper and lower containers could be separated without peeling of the film at the bottom seal of the upper container or tearing of the upper film of the lower container ... ○
・ There was melting / fusion between the films, and the film on the bottom seal of the upper container was peeled off and the top film on the lower container was torn.
[0028]
・ Heat sealability:
Wrapped white rice container FO-113 with lid of 250g (above) is packed with automatic packaging machine A-18XY (above) and left on a hot plate with a surface temperature of 110 ° C for 2 seconds. The state of heat sealing between the films in the overlapping portion was observed. (However, Examples 1 to 3 were packaged by hand packaging)
・ Films were fused and heat sealed ………… ○
・ The films were not fused together and were not heat-heeled ... ×
[0029]
・ High temperature heat sealability:
The packaging was carried out in the same manner as in the heat sealing property, and the surface temperature was left on a hot plate having a temperature of 140 ° C. for 2 seconds to confirm the heat sealing condition. (However, Examples 1 to 3 were packaged by hand packaging)
・ There was no hole in the film in one part and it was heat sealed… ○
・ There was a hole in the film on one part …………………………… ×
[0030]
・ Tear strength:
The transverse direction of the film (direction perpendicular to the film forming direction) was measured at a tensile speed of 200 m / min according to JIS K6732. This value is preferably in the range of 55.0 to 90.0 N / mm 2 . If it is less than 55.0 N / mm 2 , the film may tear along the longitudinal direction when used in an automatic packaging machine. On the other hand, when it exceeds 90.0 N / mm 2 , the elasticity in the longitudinal direction of the film is lowered and wrinkles may remain on the film after packaging.
[0031]
·transparency:
The haze of one film was measured according to JIS K7105. If this value is 2.0% or less, it is practically preferable.
[0032]
-Winding peeling amount:
Insert a round bar into the paper tube of a 35 cm wide film wound around the paper tube to make it rotate smoothly, and then 70 g of film on the end of the film wound film. A weight was attached, and the length of the film peeled from the film winding body per unit time by this load was measured. A film having a roll peel amount measured in an atmosphere of a temperature of 20 to 30 ° C. and a relative humidity of 30 to 50% RH in the range of 25 to 75 cm / second is suitable.
[0033]
・ Packaging machine suitability:
A white rice container FO-113 with a lid containing 250 g of weight (above) was packaged with an automatic packaging machine A-18XY (above), and the packaging state was observed.
・ The film is smoothly unwound from the film roll so that the film is not torn, the film can be stretched cleanly, no wrinkles remain on the film on the top surface of the container, and the film on the bottom seal is open. When packaging is possible without opening ... ○
・ When the film is not smoothly drawn out from the film roll, the film is torn, or the film on the upper surface of the container remains wrinkled because the film cannot be stretched neatly because the adhesion to the container is too strong. ………………………………… ×
・ When the films do not adhere to each other and the film at the bottom seal opens ... XX
[0034]
[Table 1]
[Table 2]
[Table 3]
[Table 4]
【The invention's effect】
The film of the present invention has range-up heat resistance so that the film used for packaging does not melt or fuse even when the lunch box or side dish is heated in a microwave oven, as well as heat sealability, tear strength, Excellent transparency and suitability for packaging machinery.
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