JP3808399B2 - 光接続素子およびこれを有する光装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信や光インターコネクションの分野において、LSIチップ間や多数のLSIチップを実装したモジュール間を光で接続するための光接続素子に関し、特に、光の分岐、減衰、波長分離、および偏光分離等の機能を内蔵した光接続素子に関する。さらに、これらの光接続素子を1個あるいは複数個配列して構成した光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
大容量のデータを高速に伝送するために、通信基盤の光化が進展し、そのための光技術が進歩している。例えば、海底には光ファイバーのケーブルが敷設され、基地局では波長多重通信技術や高速LSI技術による交換機の大容量化と高速化が進展している。
【0003】
ここで従来から、通信機器やコンピュータ等の装置内部での通信速度を制限する電気配線の課題(伝送速度のボトルネック)が認識されている。即ち、仮に家庭まで光ファイバーで信号が伝送されても、コンピュータ等の装置内部で信号処理の速度が十分ではなければ、利用者は通信のブロードバンド化の恩恵を十分に享受することはできない。この原因は、CPUとメモリの間といったLSIチップ間や、マザーボードやCPUを搭載したプリント基板といったモジュール間において、電気信号の干渉や伝播遅延のために、十分に高速に信号を伝送することが困難なためである。一方、基地局から家庭までの“last one mile”の通信機器の低コスト化と小型化を如何に実現するかという課題もある。大型で高価な交換機と“last one mile”の通信機器の課題は、全ての家庭に光ファイバーを引くというFTTH(Fiber To The Home)構想の足かせとなっている。
【0004】
そこで、伝送速度のボトルネック解消ならびに交換機や“last one mile”の通信機器の低コスト化、小型化、および低電力化のための技術として、従来から、光インターコネクション技術が注目されている。光インターコネクション技術によれば、電気による信号伝送を光で置き換えることにより、電気信号に伴う伝送速度のボトルネックを解消すると共に、例えば放送型の接続のように、接続パターンの自由度を大きくすることができる。また、光ファイバーやコネクタ等の部品実装の簡素化、配線密度の増加、伝送経路の解析の簡素化等により、通信機器の小型化、低コスト化、低電力化が実現されると期待されている。
【0005】
このような従来の光インターコネクション技術の例として、回折と屈折を利用した光接続素子が、Brennerらの論文(Karl-Heinz Brenner and Frank Sauer, "Diffractive-reflective optical interconnects", Applied Optics, Vol. 27, No. 20, pp.4251-4254, 1988.)に示されている。その素子の構成を図1に示す。この光接続素子は、発光素子111と受光素子112とを片側の表面に実装した基板110と、発光素子111と受光素子112のそれぞれに対向する位置に回折素子121、回折素子122を配置した透明基板120とで構成され、さらに透明基板120の表面にはミラー123、ミラー124が形成されている。図1に示すように、回折素子121は、発光素子111からの光をコリメートして平行光線にすると共に、予め決められた方向に偏向する。光は、ミラー123、ミラー124によって反射されながら透明基板120の内部を伝送されて、回折素子122に至る。回折素子122は、回折素子121とは逆に、平行光線を偏向して受光素子112に集光する。このように、ミラーで何度か反射させて光の進路を透明基板の内部に折り畳むことにより、発光素子から受光素子への信号伝送が実現される。ここで、コリメート機能を持つ回折素子の代わりに、集光機能を持つ回折素子を用いて、発光素子から発せられた光が受光素子に集光されるように構成してもよい。
【0006】
ここで、光は、透明基板120の内部の3次元空間を伝送される。このような透明基板の内部の“自由空間”では、光が干渉しない限り複数の光信号を同一の経路で伝送することができるため、高密度の光接続が可能であり、設計の自由度も大きい。これは、光導波路を用いた平面状の光接続技術に比べて大きな利点である。
【0007】
しかし、光の進路は、使用する回折素子と発光素子の特性により決まり、一度構成を決定すると後に接続経路を変更することは不可能である。しかし、応用によっては接続経路を変更したい場合がある。例えば、時間によって接続経路を変更する、あるいは、ある接続経路が使用不可能になったときに他の接続経路に切り替える、といった応用である。図1の受光素子の代わりに光スイッチを配置すれば接続経路を変更できるが、独立した素子を用いることは部品実装の手間が増え、装置の製造コストと体積を増加させるので望ましくない。
【0008】
前述のBrennerらの論文には、この課題を解決するための構成が示されている。即ち、図2に示すように、図1のミラー123の代わりに非線形材料で形成した非線形ミラー123bを使用する。ここで、非線形ミラー123bは、透過と反射の2つの状態をダイナミックに変更することができる。非線形ミラー123bに制御光を照射すると透過状態になり、透明基板120内部を伝送されてきた光は外部へ逃げ出し、回折素子122、受光素子112へは到達しない。したがって、制御光の有無により光の進路をダイナミックに変更することができる。Brennerらの論文には記されていないが、仮に透過した光の先に受光素子を配置すれば、光の分岐スイッチとして機能することは明らかである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来の接続経路を変更することが可能な光接続素子には、以下に述べる課題がある。
【0010】
第一に、光の接続経路を変更するためには、非線形ミラーに制御光を照射する必要がある。したがって、そのための光源とその制御手段が必要となり、装置の製造コストと体積が増加する。
【0011】
第二に、非線形ミラーに制御光を照射して光の接続経路を変更した場合には、光は透明基板の外部へ漏れ出す。接続か非接続かを切り替える単純なスイッチとしてはこれでよいが、さらに光の分岐スイッチとして使用するためには、透明基板から漏れ出た光の進路に受光素子等の部品を配置する必要がある。したがって、新たな部品配置に関する部品コストと実装の手間が発生して、装置の製造コストと体積が増加する。
【0012】
第三に、光の接続経路を変更するという機能の他にも、様々な機能を光接続素子に付与することができれば、これらの機能を果たす独立した素子を追加する必要が無くなり、光装置の小型化と製造コストの低減に有利になる。ここで、様々な付加機能とは、伝送される光を減衰させて所望のレベルにする機能(光減衰機能)、伝送される光量を検出する機能(光量検出機能)、伝送される光の波長に応じて異なる出力先へ接続する機能(波長分離機能)、伝送される光の中で特定の偏光成分のみを減衰あるいは検出あるいは波長分離する機能(偏光分離機能)のいずれかである。これらの機能を光接続素子に如何に付与するかに関して、従来の技術には何ら教唆が無い。
【0013】
第四に、多数の光接続素子を配列して多チャンネルの光装置を低コストで形成する手法に関して、従来の技術には何ら教唆が無い。
【0014】
本発明は、上記の事情を鑑みて発明されたものであり、LSIチップ間や多数のLSIチップを実装したモジュール間の光接続素子に関し、特に、光分岐、光減衰、光量検出、波長分離、偏光分離などの機能を持つ光接続素子と、それを用いた光装置とを、低コストで提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の光接続素子は、光が複数の方向に伝播することが可能な導光手段と、該導光手段に外部から光を入力する入力結合手段と、該導光手段から光を外部へ出力する出力結合手段と、前記導光手段の光が伝送される経路に配置され、制御手段によってその特性を変更することができる能動型の光学手段とを有し、前記光学手段は、電気光学効果を有する材料と電極とを含む能動型の回折素子であって、前記制御手段から供給される電気信号に応じて、光の分岐、減衰、波長分離、および偏光分離のうちの少くとも一つの機能を発現するものであり、前記導光手段は、透明基板であり、光は該透明基板の内部にて反射を繰り返して伝播し、前記能動型の回折素子は、基板と前記透明基板との間に配置された液晶を有することを特徴とする。
【0018】
前記電極は、1対の櫛歯状の形状を呈し、前記基板および前記透明基板のうちの少くとも一方の前記液晶に対向する表面に配置されるものでよい。あるいは、前記電極は、周期的に配列された複数の電極群であり、前記基板および前記透明基板のうちの少くとも一方の前記液晶に対向する表面に配置されてもよい。さらに、記電極は、前記基板および前記透明基板のうちの少くとも一方の前記液晶に対向する表面に一様に配置され、前記液晶上または中には、複数の誘電体が周期的に配置されように構成してもよい。
【0019】
前記制御手段は、前記透明基板の前記液晶に対向する表面にて、薄膜トランジスタを含む回路素子によって構成されてもよい。
【0020】
前記入力結合手段および前記出力結合手段のうちの少くとも一方は、回折素子または前記導光手段の内部に配置された反射素子によって構成されてもよい。
【0021】
本発明の光装置は、少なくとも1個の発光素子と、複数の受光素子と、請求項1乃至8のいずれかに記載の少なくとも1個の前記光接続素子とを有する。
【0022】
ここで、第一に、前記導光手段は、透明基板であり、前記発光素子および前記受光素子のうちの少くとも一方は、前記透明基板にフリップ実装されてもよい。あるいは、前記発光素子および前記受光素子は、複数の開口を有するプリント基板にフリップ実装され、前記発光素子からの光が前記開口を通して前記入力結合手段に導かれる一方、前記出力結合手段からの光が前記開口を通して前記受光素子に導かれる構成としてもよい。
【0023】
第二に、前記発光素子と前記入力結合手段との間、ならびに、前記出力結合手段と前記受光素子との間に、集光機能を持つ屈折素子がそれぞれ配置してもよい。
【0024】
第三に、前記導光手段の内部を伝送される光量をモニタするための光量検出手段が、前記基板および前記透明基板のうちの少くとも一方の前記液晶に対向する表面に配置されてもよい。前記光量検出手段は、アモルファスシリコン材料を含む受光素子であってもよい。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態による光接続素子およびこれを有する光装置について詳細に説明する。
【0026】
[第一の実施の形態]−分岐、波長分離、偏光分離−
図3は、本発明の第一の実施の形態における光接続素子を用いた光装置の主な構成要素を示す説明図である。右側の分解斜視図に示すように、この光装置は、透明基板11と、その上側の表面に実装された発光素子60および受光素子70a、70b、70cと、透明基板11の反対側の表面に配置された回折素子21、31、32、33と、基板42の表面に形成された櫛歯状電極43および制御回路51と、基板42と透明基板11の間に挿入された液晶41で構成される。
【0027】
さらに詳しく構成を説明する。透明基板11は、実際にはガラス材料やPMMA、PCB等のポリマー材料で形成される。発光素子60、受光素子70a等が実装される透明基板11の表面には配線12が形成されており、これらの素子は外部の(不図示の)回路へ電気的に接続される。基板42の表面に形成された回折素子21、31、32、33は、発光素子60および受光素子70a、70b、70cに対向する場所に形成される。
【0028】
図4は、図3の光装置の発光素子60、受光素子70b等の構成要素を含む断面を示す説明図である。この例では、発光素子60および受光素子70b等を、透明基板11にフリップ実装する例を示している。即ち、発光素子60および受光素子70b等は、透明基板11に形成された配線12に半田等を用いて固定されると共に、外部の回路に電気的に接続される。さらに、図5は、図3の光装置の透明基板11よりも下部に配置された構成要素を、透明基板11の側から見た様子を示している。また、図4と図5においては、発光素子から発せられた光が受光素子に到達するまでの経路を模式的に示している。
【0029】
図3の光装置の動作について、図3〜図5を参照しながら説明する。
【0030】
発光素子60から発せられた光は、透明基板11と液晶41とを順に透過して回折素子21に至る。ここで発光素子60の指向性に応じて、回折素子21に至る光はある程度の広がりを持つ。回折素子21は光を反射するときに、この広がった光を平行な光線に変換すると共に、その進行方向を変える。このように、回折素子21によってコリメートされると同時に偏向された光は、透明基板11の内部で反射を繰り返して伝送される。この例では、透明基板11として屈折率が高い材料を用いて、透明基板11の上下の表面で光を全反射させることにより光を伝送しているが、透明基板11の表面の光が到達する場所に反射材料を配置することにより光を伝送してもよい。伝送された光はやがて櫛歯状電極43が形成された領域に到達する。
【0031】
ここで、制御回路51により櫛歯状電極43に電圧を印加すると、櫛歯状電極43の上方にある液晶41の屈折率が変化して、櫛歯電極に対応して屈折率の周期パターンが発生する。周期的な屈折率変化を持つ媒体は回折素子として機能するので、光は回折により複数の方向へ分岐する。この例では3方向に分岐する構成を示している。
【0032】
これらの分岐した光は、前述と同様にして何回か透明基板11の内部で反射を繰り返して伝送され、回折素子31、32、33に至る。これらの回折素子は、それぞれに対応した場所に配置された受光素子70a、70b、70cの方向へ光の進路を変更すると同時に受光素子の受光部に光を集める。
【0033】
以上の動作により、櫛歯状電極43に電圧を印加する場合には、発光素子60と、受光素子70a、70b、70cのそれぞれとが光によって接続される。
【0034】
一方、櫛歯状電極43に電圧を印加しない場合には、液晶分子は一様に配向されたままなので周期的な屈折率分布は生じない。したがって、光は分岐することなく透明基板11の内部を伝送されて回折素子32に至り、受光素子70bに入射する。即ち、この場合には発光素子60と受光素子70bとが光によって接続される。
【0035】
このように、制御回路51により液晶41の特定の場所に周期的な屈折率分布を生じさせるか否かを制御することにより、光の接続経路を変更することができる。即ち、図3〜図5に示した構成は、光の分岐機能を持つ光接続素子である。
【0036】
ここで、回折角度は光の波長に依存する。したがって、波長多重通信技術の場合のように入射光が複数の波長を含む場合には、この光接続素子により複数の波長を分離して、それぞれに対応した受光素子 へ接続することができる。即ち、図3〜図5に示した構成は、波長分離の機能を併せ持つ光接続素子である。
【0037】
さらに、後に詳述するように、櫛歯状電極への印加電圧を変化させると、回折光の強度が変化する。例えば、非回折光が接続される受光素子70bへの接続に注目すると、入射光を任意の強度に減衰させる可変光学減衰器(Variable Optical Attenuator、即ち、VOA)として機能していることが分かる。即ち、図3〜図5に示した構成は、VOAの機能を併せ持つ光接続素子である。但し、VOAとして機能させる場合には、不要な光を吸収する必要があるが、これは例えば回折素子31等の代わりに光吸収層を形成することにより容易に実現される。
【0038】
以上では、図5の平面図において、櫛歯電極43の櫛歯の方向と光の入射方向が平行な場合を説明したが、両者が平行でない場合の例を図6に示す。この構成の櫛歯状電極に電圧を印加しない場合には、光は直進して回折素子34に至る。電圧を印加すると、図6の平面において櫛歯に平行な方向に回折光が現れる。また、後述するように、入射光の一方の偏光成分は回折され、他方の偏光成分は直進するようにことができる。即ち、図6の構成は偏光分離機能を併せ持つ光接続素子である。
【0039】
以上に説明した本実施の形態の構成と動作において、最も特徴的で重要な機能を持つ構成要素は、櫛歯状電極43を形成した基板42と透明基板11とで液晶41を挟んで構成される“能動型回折素子”である。以下では、垂直配向した液晶回折素子を用いる例を挙げて、実際の素子の試作と特性評価の結果について詳細に説明する。
【0040】
図7は、能動型回折素子として用いる液晶回折素子の構成を示す説明図である。右側の分解斜視図に示すように、この液晶回折素子は、その表面に互いに対向する一対の櫛歯状の透明電極が形成された透明基板と、もう1枚の透明基板とで液晶を挟んで構成される。透明電極にはパッド部が設けられて外部へ電気的に接続される。さらに、図8の断面図に示すように、これら2枚の透明基板の液晶に接する表面には、それぞれ配向膜が形成されている。また、図7に示すように、一方の透明基板には液晶を注入して封入するための液晶封入口とシール材料とが形成される。ここで、図7の上側に配置された透明基板が導光手段として機能するためには、液晶と透明基板の屈折率の選択が重要である。
【0041】
以下では、本実施の形態の液晶回折素子の製造方法とその特性について、具体的な数値例を挙げながら詳細に説明する。今回の液晶回折素子の製作に用いた主な部材を表1に示す。
【0042】
【表1】
Figure 0003808399
【0043】
ここで、導光手段として機能する透明基板は、特に屈折率の高い材料を用いた。液晶はネマチック液晶と基板は無アルカリのガラス基板で、いずれも液晶ディスプレイの製造に一般的に用いられている部材である。櫛歯状電極は、基板に厚さ100nmのITO(インジウム錫酸化物)を成膜して、フォトリゾグラフィによりパターン化して形成した。今回の素子では、電極の幅と配列ピッチはそれぞれ5μm、10μmとした。使用した基板の面積は150mm角で、一枚当たりに同一の電極パターン9個を同時に形成し、後に9素子を分離できるようにした。
【0044】
製作工程の実際を表2にまとめて示す。ここで用いた配向膜の材料は、電圧無印加時において液晶が配向膜に対して垂直に配向するものである。この配向膜を形成された基板に対して、ラビング処理あるいはSiO等の材料の斜方蒸着といった表面処理は不要である。シール材に混入するスペーサと基板に散布するスペーサを選択して、2枚の基板間の距離、即ち、後に液晶を注入したときの液晶層の厚さを6μmに設定した。これらの工程は、いずれも液晶ディスプレイの製造に用いられる一般的なものである。
【0045】
【表2】
Figure 0003808399
【0046】
以上の手順に従って製作した液晶回折素子の動作を、図8〜図13を参照しながら説明する。
【0047】
図8は図7の液晶回折素子の櫛歯状電極を含む断面図であり、通常の液晶素子の動作説明で一般的に行われるように、液晶分子を楕円体で模式的に表している。即ち、液晶分子には屈折率の異方性があり、異常光に対する屈折率nを楕円の長軸で、常光に対する屈折率nを楕円の短軸でそれぞれ表す。もちろん、液晶分子は透明電極に比べてはるかに小さく、この図は実際の液晶分子の大きさや形状を表すものではない。図8は、櫛歯状電極に電圧を印加した場合を示している。液晶分子は、電極の上部ではほぼ基板に垂直に、電極間の領域では平行に配向する。ここで上側の透明基板の内部を伝送される光について考えると、周期的な屈折率分布を持つ液晶の領域に到達すると光は回折してその進路が変化する。電圧を印加しない場合には液晶分子は配向膜に垂直に一様に配向するので、周期的な屈折率分布は生じない。したがって、上側の透明基板の内部を伝送される光は、櫛歯状電極が配置されている領域に到達しても回折することはない。即ち、櫛歯状電極に電圧を印加するか否かにより、光の進路を切り替えることができる。また、回折角度は波長に依存するため、複数の波長を含む光から個々の波長の光を分離することができる。
【0048】
図9は、この液晶回折素子において、上側の透明基板の端面から光を入力したときの様子を模式的に示している。透明基板や液晶の屈折率と光の入射角度とは、光が透明基板の内部で全反射を繰り返して伝送されるように設定した。光源としてレーザーダイオードを用い、この素子の端面から波長670nmの単色光を入射した。光源と素子との間には偏光子を挿入し、一方の偏光成分のみを入射するようにした。但しここでは、光の入射面は図9のyz面にあり、zx平面からある角度を設けている。
【0049】
図10は、試作した素子に光を入射したときの写真である。電場の振幅方向が透明電極に垂直な成分の偏光(以下ではTM波と呼ぶ)を入射した場合には、櫛歯状電極に電圧を印加すると、図10(b)の写真に示すように入射光の方向を中心として対称的に多数の回折光が生じた。これらの回折光は、液晶回折素子の他方の端面から透明基板の外部に出力された。電圧を印加しない場合には、図10(a)の写真に示すように回折光は殆ど生じず、光はそのまま透明基板の内部を伝送されて端面から出力された。ここで、図10の写真で上側の透明基板に明るい点が確認できるのは、液晶層に到達した一部の光が液晶層によって散乱されるためである。また、これらの明るい点の強度が交互に変化している理由は、透明基板の上側の表面に付着した異物によって内部を伝送する光の一部が弱く散乱されるためと考えられる。
【0050】
一方、電場の振幅方向が透明電極に平行な成分の偏光(以下ではTE波と呼ぶ)を入射した場合には、櫛歯状電極に印加する電圧に関わらず、光は殆ど回折せず、図10(a)と同等の結果となった。
【0051】
次に、櫛歯状電極に印加する電圧を変化させ、透明基板の端面から出力される光の強度をパワーメータで測定した。結果を図11に示す。ここで、0次回折光(即ち、回折しない成分)の強度は印加電圧の増加と共に減少することが確認できる。一方、1次回折光はこれとは逆の振る舞いを示す。図11の結果は、ある印加電圧(約12V)において0次光と1次光の強度が等しくなるので、3つ方向に同じ強度の光が伝送されることを示している。
【0052】
これらの実験結果は以下の通りに理解される。
【0053】
まず、印加電圧が小さい間は、液晶分子の大部分は一様に透明基板に垂直に配向したままである。したがって、液晶層の屈折率分布は一様である。但し、櫛歯状の透明電極の有無による周期性が存在するので、弱い回折光が発生することになる。図11において、印加電圧が0のときに0次回折光の約1/15の強度の1次回折光が観察されたのは、この周期的に配置された透明電極の影響である。
【0054】
次に、印加電圧を増加していくと、透明電極の間の領域に十分な強度の電界が存在するようになり、この領域の液晶分子が電界の方向へ配向する。透明電極の真上の領域では電界強度が弱く、液晶分子は垂直配向のままである。また、配向膜の近傍の領域では仮に電界が十分大きくても、液晶分子は配向膜からの影響を強く受けてその配向を変えることはできない。しかし、印加電圧の増加と共に、屈折率の周期性を持つ領域が透明基板の上部にまで到達して、透明基板を伝送される光が周期性を感じるようになる。
【0055】
以上の動作は、透明基板に入射する光がTM波の場合である。印加電圧の有無に関わらずTE波は殆ど回折しないのは、TE波が基板近傍の垂直配向している液晶層により全反射されて、周期的に配向している液晶層まで浸み込まないためと考えられる。したがって、この素子は偏光依存性を持つため、例えば特定の偏光成分のみを回折する偏光分離器として動作させることができる。
【0056】
尚、図10(b)では櫛歯状電極の配置された約15mm角の領域が白く見えている。この理由は、周期的に配列した液晶分子によって室内光が散乱されているためである。実際の応用では、全体を密封した容器に入れる等の手段により、信号光以外には光が透明基板に入らないようにする。
【0057】
さらに、液晶回折素子の設計によっては、図10(b)に示すように多数の高次回折光が生じることがある。不要な回折光が透明基板の内部を伝送されると、素子の境界に存在する界面で反射されたり、入出力結合に用いる回折素子の不完全さに起因して新たな回折光が発生したりして、迷光になる。このような迷光が受光素子に到達すればノイズになる。しかし、不要な回折光が発生する角度とそれらが到達する透明基板の表面の場所は予め予測できる。したがって、予め光吸収材料を透明基板の表面に形成しておき、光接続に利用しない不要な回折光を吸収することができる。これにより、不要な回折光に起因するノイズの混入は回避できる。
【0058】
次に、図9、図10では、光の入射面はyz平面にあったが、図12に示すように、この平面から外れて光が入射しても構わない。図13は、こうして光(TM波)を試作した素子に入射したときの写真である。櫛歯状電極に電圧を印加すると、図13(b)の写真に示すように、櫛歯に平行な方向を中心に対称的に多数の回折光が生じた。これらの回折光は、液晶回折素子の他方の端面から透明基板の外部に出力された。電圧を印加しない場合には、図13(a)の写真に示すように回折光は殆ど生じず、光はそのまま透明基板の内部を伝送されて端面から出力された。したがって、偏光方向がランダムな光を入射した場合には、TE波は直進し、TM波は回折して方向を変えられて分離、分岐されることになる。
【0059】
以上に説明したように、本発明の光接続素子は、光分岐、波長分離、偏光分離、の機能を内蔵するため、これらの機能が求められる光装置への応用が可能である。ここで、このような光装置についてまとめる。
【0060】
第一に、図11に示したように、この光接続素子は印加電圧により0次回折光の強度を調整できる。したがって、図3の構成は、発光素子60と受光素子70bとが可変光学減衰器により接続されているのと同等である。図5の例では0次回折光最小値と最大値の比は約6だが、電界分布の設計や液晶材料の選択により必要に応じてこの比を大きく設定することができる。また、後述するように、複数の同様の液晶回折素子を直列に接続すれば、さらに減衰量を大きくすることができる。
【0061】
第二に、図3に示すように複数の回折光を出力として利用すれば、可変光学減衰機能を併せ持つ分岐スイッチとして動作する。
【0062】
第三に、異なる複数の波長の光が入射光に含まれる場合、個々の波長の光を分離して取り出すことができる。これは、回折角度が波長に依存することを利用しており、分波器あるいは特定の波長の光を出力側に接続するフィルタとして動作する。
【0063】
第四に、偏光方向がランダムな光を入射した場合には、TE波は直進し、TM波は回折して分離されるので、偏光分離フィルタとして機能する。
【0064】
[第一の実施の形態の変形例]
以上に説明した本発明の第一の実施の形態においては、電圧を印加しない状態において液晶を透明基板に垂直に配向する例を挙げたが、液晶の配向方向はこの例に限られるものではない。従来の例で一般に行われているように、電圧無印加時に液晶分子が透明基板に平行になるように配向させ、電圧印加時に垂直になるようにしても良い。あるいは、最初は電極の配列方向に平行に配向させておき、電圧印加時に電極の配列方向と直行する方向に配向するようにしても良い。このような液晶の配向方向は、例えばラビング処理の方向を選択することにより自由に設定することができる。したがって、このような垂直配向以外の配向方向を採用する構成も本発明の第一の実施の形態の変形例と見なす。
【0065】
また、本発明の趣旨を損なうことなく、本実施の形態における様々な構成要素の寸法、材料の種類、実装の形態等の選択が可能である。例えば、電極や液晶層の寸法は設計事項であり、この実施の形態の数値例に限るものではない。また、液晶の注入方法は塗布法のように毛細管現象を利用しない方法もあるし、ポリマー性の液晶をスピン・コーティング法により形成しても良い。その場合にはシール材料は不要である。このように、本発明の趣旨を損なうことなく、様々な構成要素の設計、材料や実装形態の選択が可能である。したがって、このような構成も本発明の変形例と見なす。
【0066】
また、以上では、一対の櫛歯状電極を片方の基板に配置することにより液晶分子の配向を切り替える構成を例に挙げて説明したが、周期的な屈折率分布を液晶層に発生させるための構成はこのような電極に限られるものではない。例えば、液晶を挟む両方の基板の表面に一様に透明電極を形成し、柱状の誘電体を両基板の間に周期的に配置してもよい。このような構成は、例えば以下の通りにして形成される。即ち、一様な透明電極を形成した基板の上に誘電体の膜を形成し、誘電体を短冊状にパターン化し、スペーサを介してもう一方の基板と貼り合わせ、最後に誘電体の隙間に液晶を注入すればよい。あるいは、透明電極の形成された2枚の透明基板を貼り合わせ、紫外光の照射により硬化して誘電体となる液状の材料(前駆体)を混入した液晶を2枚の基板の隙間に注入し、最後に周期的な短冊状の開口を持つマスクを用いて透明基板を透過して紫外光を照射して誘電体を形成してもよい。いずれの製造工程の場合も、柱状誘電体の屈折率が液晶の常光あるいは異常光に対する屈折率のいずれかと一致するように材料を選択することが大切である。
【0067】
本発明の能動型回折素子に求められる機能は、周期的な屈折率分布の発現を外部から制御することである。この趣旨に沿えば、電気光学(EO)効果、熱光学(TO)効果、音響光学(AO)効果、磁気光学(MO)効果のいずれかを持つ材料と、その材料に物理的な入力(それぞれ、電界、熱、超音波、磁界)を与えるための制御手段とを用いることにより、能動型回折素子を構成することが可能である。例えば、EO効果を持つ材料としては、液晶の他にも光学結晶のニオブ酸リチウムや各種のポリマー材料が知られている。
【0068】
[第二の実施の形態]−多チャンネル−
第一の実施の形態においては、入射光が1つのみであったが、装置を小型化して製造コストを低減するためには、複数の光を入力して、それぞれの光を独立に制御できる構成が望ましい。即ち、本発明の第二の実施の形態では、図3の光装置を複数個配列して、共通の制御回路を用いて複数の入射光を制御する。
【0069】
図14は、このような光装置の主な構成要素を示す説明図である。さらに、図15は、その制御回路の構成を示す説明図である。図14の分解斜視図に示すように、この光装置は、透明基板11bと基板42bとで液晶41bを挟んで構成される。
【0070】
ここで、透明基板11bには、複数の発光素子60と受光素子70a、70b、70cのための配線12bが形成される。また、基板42bには、複数の回折素子21b、31b、32b、33bと、複数の櫛歯状電極43bと、個々の櫛歯状電極43bに印加する電圧を独立して制御するための制御回路51bとが形成される。さらに、図12には示していないが、第一の実施の形態で説明した場合と同様に、それぞれの基板上には液晶の配向方向を整えるための配向膜を形成し、さらにその上に液晶の封入のための液晶封入口を備えたシール材料を予め形成する。次に、この2つの基板を貼り合わせて固定し、液晶を注入し、複数の発光素子60と受光素子70a、70b、70cを透明基板11bにフリップ実装することにより、図12の構成が形成される。
【0071】
図15に示した制御回路51bは、シフトレジスタ回路と、シフトレジスタ回路の個々の出力端子CLMにゲート電極が接続されたトランジスタTrと、Trによって入力信号DATAが保持される静電容量C、および、Cに保持された電位が印加される液晶回折素子DOEとから構成される。このような制御回路51bは、低温多結晶シリコン(poly−Si)を用いた薄膜トランジスタ(TFT)によりガラス基板やプラスチック基板等の透明基板の上に形成することができる。
【0072】
この光装置の動作は以下の通りである。シフトレジスタ回路は、クロック信号CLK1、CLK2を継続して入力した状態でスタート信号STRTを与えると、端から順番に出力端子CLMに矩形パルスが現れる。最初に出力端子CLM#1がHレベルになってTr1が導通し、そのときの入力信号DATAが静電容量C#1に保持される。液晶回折素子DOE#1は、C#1に保持された電圧に従った光学特性を発現する。次に、出力端子CLM#1がLレベルになり、隣の出力端子CLM#2がHレベルになると、同様にして液晶回折素子DOE#2の光学特性が設定される。このような動作を全ての出力端子CLMについて繰り返すことにより、全ての液晶回折素子DOEの光学特性が設定される。ここで、個々の液晶回折素子は独立しており、第一の実施の形態と同様の動作をすることが分かる。このようにして、入力信号DATAを静電容量C#1、C#2、・・・に書き込むことにより、全ての液晶回折素子DOEの特性を思い通りに設定することができる。
【0073】
図14において個々の回折素子を実装する密度の限度は、隣接する回折光の干渉が起こらない範囲である。これは、入射光の大きさ、広がり等の要因に依存するが、例えば100μmから10mmのピッチで配列することは容易に可能である。
【0074】
第二の実施の形態の構成において特徴的なのは、共通の透明基板の上に複数の櫛歯状電極のパターンを備え、同時に液晶を注入して封止する点である。これにより、複数個の独立した素子を実装する構成に比べて高密度に光接続素子を配列することが可能になる。また、一チャネル当たりの製造コストを低減することができるという効果がある。
【0075】
また、TFTにより制御回路の一部を同一の透明基板上に形成することの利点は、第一に実装の簡略化と小型化である。単純に図3の構成を複数個配列した構成では、液晶回折素子の数に比例した数のパッド部が存在し、その一つ一つをワイヤボンディング等の手法により外部のプリント基板等に接続する必要がある。これに対して図14に示した構成では、外部回路へ接続するためのパッド部の数は劇的に減少する。接続数の減少は接続の信頼性を向上させる。第二に、TFTで基板上に搭載した制御機能は外部の集積回路では不要となり、外部の集積回路の規模が減少し、光装置の小型化と低コスト化が実現されるという利点がある。
【0076】
尚、液晶回折素子の配列ピッチは一定である必要は無く、用途に応じて自由に配列すればよい。本実施の形態の趣旨は、制御回路の一部を透明基板上に形成することにより実装コストの低減、小型化等の効果をもたらすことである。したがって、このような構成も本実施の形態の変形例と見なす。
【0077】
[第三の実施の形態]−光量モニタ−
以上に説明した光接続素子およびこれを有する光装置において、例えば液晶の温度特性のように、予め制御することが困難な何らかの原因により、光接続素子に入射する光量あるいは出力の回折光の強度が変動する場合があり得る。仮に、これらの変動量を検出して、それに応じて液晶へ印加する電圧を調整すれば、外的な変動要因に依存しない光接続素子およびこれを有する光装置を提供することができる。図16に、そのような光量検出機能を備えた光装置の構成の例を示す。図16の構成が図14と異なるのは、光量モニタ52cを備えている点と、それに応じて制御回路51cが設計されている点である。
【0078】
第一に、透明基板11cの内部を伝送される光が到達する場所に、光量モニタ52cが配置される。光量モニタ52cは、例えばアモルファスシリコン(a−Si)技術によるフォトダイオード等の光検出器であって、基板42cの表面に形成される。このようなフォトダイオード配列はa−Siを用いた密着型イメージセンサで一般に用いられており、低温ポリシリコン技術による薄膜トランジスタの製造工程とも親和性が高い。即ち、同様の大面積対応の薄膜半導体プロセスを用いて図15の回路を透明基板上に製造することができる。ここで、光量モニタ52cが検出するのは、櫛歯状電極43cの上部の液晶41cによって生じる回折光であってもよいし、回折されずに伝送される光でもよい。即ち、回折光や非回折光の強度は印加電圧に依存して一意的に決まるので、どの次数の回折光を検出しても構わない。
【0079】
第二に、図17は、制御回路51cの構成を示す説明図である。図15の制御回路の構成と異なるのは、シフトレジスタ回路の各出力端子に、トランジスタTrbを介してフォトダイオードPDが接続されている点と、電源線Vddに接続されたPDを充放電するときの電流を検出するための出力線OUTが形成されている点である。
【0080】
図16の構成の動作は以下の通りである。まず、光量モニタ52cにより、例えば−1次の回折光の強度を検出する。この光量検出は以下の通りにして実現される。例えば、シフトレジスタ回路の出力端子CLM#1がHレベルになると、トランジスタTrb#1が導通して、信号線OUTからフォトダイオードPD#1へ電流が流れ込む。この電流を積分した値は、一定の期間にフォトダイオードが光照射によって生成する電荷量に等しい。したがって、一定の間隔でトランジスタTrb#1を導通させながら、(不図示の)増幅回路により、トランジスタTrb#1が導通している間に信号線OUTに流れる電流を積分して、フォトダイオードPD#1を照射した光量を検出することができる。このようにして、シフトレジスタ回路を動作させて全てのフォトダイオードを照射する光量を検出できる。次に、光量モニタ52cの出力が一定となるように、常時あるいは一定の周期で櫛歯状電極43cに印加する電圧を補正する。
【0081】
したがって、何らかの原因で回折光強度が変動した場合には、その変化量を元に回折特性を偏光することにより安定した動作を得ることができる。こうして、外的な変動要因に依存しない光接続素子およびこれを有する光装置を提供することができる。
【0082】
さらに、液晶回折素子DOE#1に電圧を書き込むためのトランジスタTr#1aのゲート電極と、トランジスタTr#1bのゲート電極とは、シフトレジスタ回路の同一の出力が接続されている。この構成により、液晶回折素子DOE#1への電圧の書き込みと、以前に書き込まれた電圧値に対応した回折光強度の検出結果の出力とを同時に行うことができる。シフトレジスタ回路を共有することで回路規模を低減でき、その結果、素子の製造コストを低減できる。
【0083】
[第四の実施の形態]−可変光学減衰器(VOA)−
第三の実施の形態においては、伝送される光のパワーを光量モニタにより検出して、それに応じて櫛歯状電極へ印加する電圧を調整することにより、外的な変動要因に依存しない光装置を提供する。調整可能な光のパワーの範囲は液晶回折素子の設計によって決まるが、複数の液晶回折素子を直列に挿入することにより、光のパワーの調整範囲を格段に広げることが可能である。図18に、そのような光量の可変減衰機能を内蔵した光装置の構成の例を示す。図18の構成が図16と異なるのは、櫛歯状電極53dを備えている点と、それに応じて制御回路51dが設計されている点である。
【0084】
第一に、透明基板11cの内部を伝送される光が到達する場所に、櫛歯状電極53dが配置される。
【0085】
第二に、図19は、制御回路51dの構成を示す説明図である。図17の制御回路の構成と異なるのは、シフトレジスタ回路の各出力端子に、トランジスタTrcを介して可変光学減衰器(Variable Optical Attenuator、即ちVOAと表記)が接続されている点と、これらの特性を保持するための静電容量Cc、および、これらに所望の特性を設定するための出力線OUT2が形成されている点である。図19に示すように、VOAとDOEとは等価な回路であり、物理的にもいずれも同等の液晶回折素子である。
【0086】
図18の構成の動作は以下の通りである。まず、第三の実施の形態の場合と同様にして、光量モニタ52dにより、例えば−1次の回折光の強度を検出する。全てのフォトダイオードを照射する光量を検出し、光量モニタ52dの出力が一定となるように、常時あるいは一定の周期で櫛歯状電極43dに印加する電圧を補正する。これと同時に、信号線DATA2を介して所望の電圧値を全てのVOAに設定する。櫛歯状電極53dは櫛歯状電極43dと受光素子32dを接続する経路に挿入されているので、櫛歯状電極53dによる光の回折現象により受光素子70bに到達する光量が減衰する。これは図16の構成に比べて伝送する光量の可変範囲が拡大している。例えば、図11に示した特性の液晶回折素子を櫛歯状電極43d、53dにより形成すれば、最大の減衰量は1段で約1/6だったのが2段にすることにより約1/36となる。
【0087】
図18の例では、櫛歯状電極53dは非回折光が到達する場所に配置され、受光素子32dに到達する光のパワーの可変範囲を拡大する構成である。櫛歯状電極53dを配置する場所を変えれば、その他の受光素子に到達する光のパワーを可変とする範囲を拡大することも可能である。また、さらに複数段の液晶回折素子を直列に挿入することにより、光量の可変範囲をさらに拡大できる。
【0088】
ここで、可変光学減衰器VOAに電圧を書き込むためのトランジスタTraのゲート電極と、液晶回折素子DOEに電圧を書き込むためのトランジスタTrbのゲート電極と、光量モニタPDの信号を読み出すためのトランジスタTrbとには、シフトレジスタ回路の同一の出力が接続されている。この構成により、液晶回折素子DOE#1への電圧の書き込みと、以前に書き込まれた電圧値に対応した回折光強度の検出結果の出力と、伝送する光の更なる減衰を同時に行うことができる。シフトレジスタ回路を共有することで回路規模を低減でき、その結果、素子の製造コストを低減できる。
【0089】
[第五の実施の形態]−プリント基板に実装−
以上の実施の形態では、導光手段として機能する透明基板の片方の表面に配線を形成し、発光素子や受光素子を直接に透明基板にフリップ実装する構成であった。実装する素子の種類や光装置の要求性能によっては、従来のプリント基板を用いた実装方法を採用してもよい。特に、多層配線による高密度の実装が望まれる場合には、このような実装方法が望ましい。図20は、そのような実装方法を採用した光装置の主な構成要素の断面と動作原理を示す説明図である。
【0090】
図20で特徴的なのは、開口82、配線83を設けたプリント基板81に発光素子60などがフリップ実装されている点と、プリント基板81に対向する透明基板11の表面が低屈折率層13によって覆われている点である。ここで、低屈折率層13の屈折率は、液晶21の常光に対する屈折率と同等かそれより小さくなるように材料を選択する。これは、光が透明基板の内部で全反射する条件を考慮したものである。これにより光はプリント基板に対向する透明基板の表面でも問題なく透明基板の内部を伝送されて、第一の実施の形態と同様に、櫛歯状電極43の上部の液晶41によって回折するか否かが決められる。したがって、光の接続経路の変更、光量調整等の機能が第一の実施の形態の場合と全く同様にして実現される。
【0091】
尚、全反射ではなく鏡面による反射により光を透明基板の内部で伝送する構成としてもよい。この場合には、低屈折率層13の代わりに銀やアルミニウム等の反射率の高い材料を光の到達する位置に形成すればよい。
【0092】
図21は、図20の光装置において、プリント基板81よりも下方に配置された主な構成要素を示す説明図である。これらの図で明らかなように、回折素子21、32等が透明基板11と低屈折率層13との間に形成されている点も第一の実施の形態と異なる。これは、回折素子の設計を変更して透明基板の表面に形成しても構わないことを示しただけのもので、本質的な相違点ではない。
【0093】
[第六の実施の形態]−マイクロレンズ−
図20において多層配線によりプリント基板の厚さが増せば、発光素子と回折素子の距離が増加して、光の広がりが無視できなくなることがある。そのような場合には屈折素子を用いて集光すればよい。図22は、そのような構成の光装置の主な構成要素の断面と動作原理を示す説明図である。ここで特徴的なのは、屈折素子22と屈折素子35とをそれぞれ発光素子60、受光素子70bと透明基板11の間に挿入している点である。尚、図では凸レンズとしているが、屈折率分布を持たせたものやフレネルレンズなどの平面状の屈折素子を利用してもよい。
【0094】
[第七の実施の形態]−ミラー−
以上の実施の形態では、発光素子からの光を導光手段に入力したり、受光素子へ出力したりするための光学手段として、回折素子による入出力結合を利用する構成であった。入出力結合の機能を果たす光学手段は回折素子に限られるものではなく、例えばプリズムは従来から入出力結合の目的に用いられている。したがって、図4あるいは図20の発光素子をプリズムの斜面に実装して透明基板に光を入力する等の構成としてもよい。しかし、プリズムの斜面に素子をフリップ実装するのは手間がかかる。これは受光素子や発光素子がチップの面に垂直に光を入出力するという事実を暗黙のうちに仮定しているためである。将来、斜めに光を入出力する素子が開発されれば、このようなプリズムを用いる構成も現実的になると考えられる。
【0095】
一方、プリズムや回折素子の代わりに反射素子を用いてもよい。図23は、反射素子を入出力結合手段として用いる光装置の主な構成要素の断面と動作原理を示す説明図である。反射素子23と反射素子38とが、それぞれ発光素子60、受光素子70bに対向する位置に形成されている点が特徴的である。このような反射素子は、斜めの面を持つブレードで透明基板を切削し、表面を鏡面とすることにより形成される。ここで、鏡面は透明基板11の内部に形成する必要がある。したがって、透明基板11を切削するときに液晶層が外部に漏れないように、予めシール材料44の場所を図23のように配置しておく必要がある。
【0096】
[第八の実施の形態]−回折素子の場所−
既にこれらの実施の形態から明らかなように、入出力結合手段として用いる回折素子を配置する場所は、導光手段として用いる透明基板の上側か下側かのどちらでもよい。即ち、図4と図22の例では下側に、図20の例では上側に回折素子が形成されている。これは、プリント基板を用いるか否かという視点とは無関係の設計事項である。したがって、本発明の第八の実施の形態として、残りの組み合わせである透明基板に発光素子等を実装すると共に透明基板の上側に回折素子を形成する構成について図24に示す。動作はこれまでの実施の形態と同様である。
【0097】
【発明の効果】
本発明の構成は、従来の接続経路を変更することが可能な光接続素子に比較して、次に説明する効果がある。
【0098】
第一に、従来の光接続素子の場合は非線形ミラーに制御光を照射する必要があるため、そのための光源とその制御手段が必要となり、製造コストを低減することが困難であった。これに対して、本発明の構成では、第一の実施の形態で説明したように、EO効果をもつ材料で構成した偏向/分岐手段を用いる。その結果、光接続素子の製造コストと体積を低減できる。
【0099】
第二に、第一の実施の形態で説明したように、本発明の光接続素子では、接続経路を変更した場合にも光は導光手段の内部に閉じ込められる。したがって、本発明の構成では、従来の方法に比べ本発明の光接続素子を様々な光装置への応用する場合に、小型化に有利である。
【0100】
第三に、個々の独立した光接続素子を実装する従来の構成に比べて、本発明では、第二の実施の形態で説明したように、共通の透明基板の上に複数の透明電極のパターンを備え、同時に液晶を注入して封止することにより、高密度に光接続素子を配列することが可能になる。その結果、様々な多チャンネルの光装置の小型化に有利である。さらに、一チャネル当たりの製造コストが低減される。
【0101】
第四に、本発明では、第三の実施の形態で説明したように、薄膜トランジスタにより制御回路の一部を同一の透明基板上に形成することにより、外部回路への電気接続の数を劇的に減少させ、外部の集積回路の規模を小さくすることができる。その結果、応用装置の小型化と低コスト化が実現される。
【0102】
第五に、本発明の光接続素子を応用して、可変光減衰器、偏光分離器、光スイッチ、フィルタ等の様々な光装置を構成することができる。本発明の光接続素子は前述の通りの効果を持つので、これを応用したこれらの光装置には、装置の小型化と製造コストの低減が比較的に容易である。
【0103】
第六に、回折光の強度を検出する手段を備える本発明の構成では、回折光強度が一定となるように常時あるいは一定の周期で回折素子に印加する電圧を補正することにより、何らかの原因で回折光強度が変動した場合にも安定した動作を得ることができる。即ち、外的な変動要因に依存しない光接続素子およびこれを有する光装置を提供することができる。
【0104】
第七に、薄膜半導体プロセスを用いて回折素子と同一の基板上に光検出手段を形成することにより、部品点数、部材の費用、組立ての手間を増加させることなく、外的な変動要因に依存しない光接続素子およびこれを有する光装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の光接続素子を用いた光装置の構成を示す説明図である。
【図2】従来の光接続素子を用いた光装置の構成を示す説明図である。
【図3】本発明の第一の実施の形態における光接続素子を用いた光装置の主な構成要素を示す説明図である。
【図4】本発明の第一の実施の形態における光接続素子を用いた光装置の主な構成要素の断面と動作原理を示す説明図である。
【図5】本発明の第一の実施の形態における光接続素子を用いた光装置の動作を示す説明図である。
【図6】本発明の第一の実施の形態における光接続素子を用いた光装置の動作を示す説明図である。
【図7】本発明の第一の実施の形態における光接続素子の能動型回折手段として用いる液晶回折素子の構成を示す説明図である。
【図8】本発明の第一の実施の形態における光接続素子の能動型回折手段として用いる液晶回折素子の動作を示す説明図である。
【図9】本発明の第一の実施の形態における液晶回折素子の動作を示す説明図である。
【図10】本発明の第一の実施の形態における液晶回折素子の動作を示す写真である。
【図11】本発明の第一の実施の形態における液晶回折素子の特性を示す説明図である。
【図12】本発明の第一の実施の形態における液晶回折素子の動作を示す説明図である。
【図13】本発明の第一の実施の形態における液晶回折素子の動作を示す写真である。
【図14】本発明の第二の実施の形態における光接続素子を用いた光装置の主な構成要素を示す説明図である。
【図15】本発明の第二の実施の形態における光接続素子の制御回路の構成を示す説明図である。
【図16】本発明の第三の実施の形態における光接続素子を用いた光装置の主な構成要素を示す説明図である。
【図17】本発明の第三の実施の形態における光接続素子の制御回路の構成を示す説明図である。
【図18】本発明の第四の実施の形態における光接続素子を用いた光装置の主な構成要素を示す説明図である。
【図19】本発明の第四の実施の形態における光接続素子の制御回路の構成を示す説明図である。
【図20】本発明の第五の実施の形態における光接続素子を用いた光装置の主な構成要素の断面と動作原理を示す説明図である。
【図21】本発明の第五の実施の形態における光接続素子を用いた光装置の主な構成要素を示す説明図である。
【図22】本発明の第六の実施の形態における光接続素子を用いた光装置の主な構成要素の断面と動作原理を示す説明図である。
【図23】本発明の第七の実施の形態における光接続素子を用いた光装置の主な構成要素の断面と動作原理を示す説明図である。
【図24】本発明の第八の実施の形態における光接続素子を用いた光装置の主な構成要素の断面と動作原理を示す説明図である。
【符号の説明】
11 透明基板
12 配線
13 低屈折率層
21 回折素子
22 屈折素子
23 反射素子
31、32、33 回折素子
35 屈折素子
38 反射素子
41 液晶
42 基板
43 櫛歯状電極
51 制御回路
52c 光量モニタ
53d 櫛歯状電極
60 発光素子
70a、70b、70c 受光素子
81 プリント基板
82 開口
83 配線
110 基板
111 発光素子
112 受光素子
120 透明基板
121 回折素子
122 回折素子
123 ミラー
124 ミラー
123b 非線形ミラー

Claims (12)

  1. 光が複数の方向に伝播することが可能な導光手段と、該導光手段に外部から光を入力する入力結合手段と、該導光手段から光を外部へ出力する出力結合手段と、前記導光手段の光が伝送される経路に配置され、制御手段によってその特性を変更することができる能動型の光学手段とを有し、
    前記光学手段は、電気光学効果を有する材料と電極とを含む能動型の回折素子であって、前記制御手段から供給される電気信号に応じて、光の分岐、減衰、波長分離、および偏光分離のうちの少くとも一つの機能を発現するものであり、
    前記導光手段は、透明基板であり、光は該透明基板の内部にて反射を繰り返して伝播し、
    前記能動型の回折素子は、基板と前記透明基板との間に配置された液晶を有することを特徴とする光接続素子。
  2. 前記電極は、1対の櫛歯状の形状を呈し、前記基板および前記透明基板のうちの少くとも一方の前記液晶に対向する表面に配置される請求項1に記載の光接続素子。
  3. 前記電極は、周期的に配列された複数の電極群であり、前記基板および前記透明基板のうちの少くとも一方の前記液晶に対向する表面に配置される請求項1に記載の光接続素子。
  4. 前記電極は、前記基板および前記透明基板のうちの少くとも一方の前記液晶に対向する表面に一様に配置され、
    前記液晶中には、複数の誘電体が周期的に配置される請求項1に記載の光接続素子。
  5. 前記制御手段は、前記透明基板の前記液晶に対向する表面にて、薄膜トランジスタを含む回路素子によって構成される請求項1乃至4のいずれかに記載の光接続素子。
  6. 前記入力結合手段および前記出力結合手段のうちの少くとも一方は、回折素子または前記導光手段の内部に配置された反射素子によって構成される請求項1乃至5のいずれかに記載の光接続素子。
  7. 少なくとも1個の発光素子と、複数の受光素子と、請求項1乃至6のいずれかに記載の少なくとも1個の前記光接続素子とを有する光装置。
  8. 前記導光手段は、透明基板であり、前記発光素子および前記受光素子のうちの少くとも一方は、前記透明基板にフリップ実装される請求項7に記載の光装置。
  9. 前記発光素子および前記受光素子は、複数の開口を有するプリント基板にフリップ実装され、前記発光素子からの光が前記開口を通して前記入力結合手段に導かれる一方、前記出力結合手段からの光が前記開口を通して前記受光素子に導かれる請求項7に記載の光装置。
  10. 前記発光素子と前記入力結合手段との間、ならびに、前記出力結合手段と前記受光素子との間に、集光機能を持つ屈折素子がそれぞれ配置される請求項7に記載の光装置。
  11. 前記導光手段の内部を伝送される光量をモニタするための光量検出手段が、前記基板および前記透明基板のうちの少くとも一方の前記液晶に対向する表面に配置される請求項7に記載の光装置。
  12. 前記光量検出手段は、アモルファスシリコン材料を含む受光素子である請求項11に記載の光装置。
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