JP3808051B2 - 錠前セットの生産方法 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、個別にキーコードが割り当てられた錠前本体と、該キーコードに対応した操作用凹凸部がキー主体部に形成され、キー摘み部にキーキャップが嵌められたキーとからなる錠前セットの生産方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
錠前セットのキーには、錠前セットの生産元が錠本体に割り当てたキーコードを識別管理するために付与したキー番号と、錠前セットを購入した客先がキーを使用管理するために生産元に指定した番号(以下、客先指定番号という。)が刻印されている。キーにキー番号と客先指定番号の両方が刻印された段階で、錠前セットの全ての生産過程が終了し、錠前本体とキーが一対一で対応した状態で客先に納品される(例えば特許文献1参照)。
【0003】
従来の錠前セットの生産システムでは、客先から錠前ユニットの生産を受注した生産元は、生産元が管理しているキーコード体系の一部に属するキーコード群を使用して錠前本体とキーを受注数量分だけ生産し、キー番号と客先指定番号をキーに刻印して出荷している。
しかしながら、受注がある度に錠前本体とキーを生産し、キーコードに対応した操作用凹凸部を形成加工する方式では、発注を受けてから納品を実行するまでの期間が長くなり、また、一般に受注のロット数量は比較的少量にとどまるものであるため、少量生産によらざるを得ず、生産コストの低減が困難であった。
【0004】
【特許文献1】
実公平6-28616号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
したがって本発明の目的は、納期を短縮して生産コストを節減できる錠前セットの生産方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の生産方法では、錠前本体のキーコードに対応した操作用凹凸部をキー主体部に形成し、前記キーコードに対応したキー番号をキー摘み部の前面に刻印し、該キー番号をキーキャップの前面壁の番号確認用窓に表示させることによって、予め一定数量の未完成の錠前セットを標準在庫品として生産して置く。客先指定番号を指示した錠前セットの生産依頼を受けたとき、前記標準在庫品の集合から受注数量分の錠前セットを抽出し、抽出した錠前セットのキーのキー摘み部からキーキャップを取外す。
【0007】
該キー摘み部の後面に客先指定番号を刻印し、前記キー番号を基本キーコード番号として当該客先指定番号と対になるようにキーコード登録を行なう。キーキャップを前後反転してキー摘み部に嵌め直すことによって、キーキャップの後面壁によって前記キー番号を隠蔽する一方、客先指定番号をキーキャップの前記番号確認用窓に表示させる。かくして未了の刻印工程を完結させたキーは、対応する錠前本体と組み合わせられ、完成された錠前セットとして客先に納品される。
【0008】
複数個納品された錠前セットのどれが、複数ある設備機器のどれに使用されているかは、キーキャップの番号確認用窓に顕われている客先指定番号によって客先の担当責任者によって管理される。
先に納品したキーの損傷などによって、客先からキーの作り直しを依頼されたとき、生産元ではキーキャップを取外してキー摘み部に刻印されたキー番号を露出させ、キー番号に一対一で対応しているキーコードを自らが管理しているキーコード登録情報から取得し、所定の操作用凹凸部をキー本体部に形成したキーの再製を行なう。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1に示したように未完成の錠前セットの集合10には、完成された錠前セットの販売状況を解析処理するなどして立てた生産計画にしたがって、常時ある一定数量以上の未完成の錠前セットが確保されている。錠前本体1とキー2の生産加工は、コストの節減のために大量生産方式によってなされる。
【0010】
錠前本体1はディスクタンブラまたはピンタンブラ方式の錠機構を内蔵したシリンダー錠であり、ディスクタンブラ方式の錠機構では、タンブラに形成したキー孔の形成位置を変化させることによって所要のキーコードが個別に設定される。ピンタンブラ方式の錠機構では、駆動ピンで押された従動ピンの長さ寸法を変化させることによって所要のキーコードが個別に設定される。
【0011】
キー2のキー主体部3には、片側のエッジ部に前記ディスクタンブラまたは従動ピンに当接する操作用凹凸部4が形成されている。この操作用凹凸部4は、キー主体部3の腹面に形成することもできる。また、操作用凹凸部4をキー主体部3の両側に対称的に形成することによって、キー2を所謂リバーシブル型に形成することもできる。
キー摘み部5の前面には、キーコードを識別するための手掛かりとなるキー番号6が刻印され、キー摘み部5にはキーキャップ7が嵌められる。
【0012】
このようにして大部分の生産工程を終了し、後は客先指定番号を摘み部5の後面に刻印するだけとなった未完成の錠前セットの集合10は、図2に示したようにキーキャップ7の前面壁12の番号確認用窓8内にキー番号6を表示した状態で、生産元の工場または刻印機械の配備された販売店舗に標準在庫品として保管される。
客先との販売契約が締結され、客先から客先指定番号が指示されたときには、生産元では、未完成の錠前セットの集合10から受注数量分の錠前セットを抽出する。この抽出は、キー番号6を確認しながら、キー番号6が連続番号となるように行うのが管理上望ましい。
【0013】
抽出した未完成の錠前セットからキー2を取り出し、図3に示したようにキー摘み部5からキーキャップ6を取外した後、図4に示したようにキー摘み部5の後面に客先指定番号9を刻印する。このとき、各キー2について、キー番号6を基本キーコード番号として客先指定番号9と一対一に対応するようにキーコード登録を行ない、望ましくは工場または販売店舗のパソコンにデータベースとして記録・保存する。
刻印と登録処理を完了した後、先に取外したキーキャップ7を前後反転してキー摘み部5に嵌め直す。このように裏返して嵌めたキーキャップ7の後面壁13し
最後に図5に示したようにキーキャップは前後反転してキー摘み部に嵌め直され、キーキャップ7の後面壁13によってキー番号6が隠蔽され、客先指定番号9がキーキャップ7の前面壁12の番号確認用窓9に表示される。
【0014】
このようにして全ての生産工程が終了したキー2は、既に完成状態で保管されていた、対応する錠前本体1と組み合わされ、図6に示したように完成された錠前セットの集合11として客先に納品される。
【0015】
【発明の効果】
以上のように本発明の錠前セットの生産方法では、客先指定番号の刻印だけが未了である未完成の錠前セットを標準在庫品として予め一定数量生産して置き、客先指定番号を指示した錠前セットの生産依頼を受けたとき、前記標準在庫品の集合から抽出した錠前セットのキーのキー摘み部からキーキャップを取外し、該キー摘み部の後面に客先指定番号を刻印し、前記キー番号を基本キーコード番号として当該客先指定番号と対にしてキーコード登録を行ない、キーキャップを前後反転してキー摘み部に嵌め直し、キーキャップの後面壁で前記キー番号を隠蔽する一方、客先指定番号をキーキャップの番号確認用窓に表示させることによってキーを完成させ、該キーを対応する錠前本体と組み合わせて納品するものであり、受注後になされる生産工程は客先指定番号の刻印とキーキャップの嵌め直しだけであるから、注文を受ける度に少量のロットずつ錠前本体とキーを生産していた従来の生産システムと比較して、錠前セット全体としての生産コストを各段に節減することができ、受注から納品に至る期間を納期を大幅に短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る生産方法において、客先指定番号の刻印が未了である未完成の錠前セットの集合を示す説明図である。
【図2】 図1の錠前セットの一つに使用されるキーを示し、(a)は正面図であり、(b)は右側面図であり、(c)は背面図である。
【図3】 図2に示したキーにおいてキー摘み部からキーキャップを取外した状態を示し、(a)は正面図であり、(b)は右側面図であり、(c)は背面図である。
【図4】 図3に示したキーにおいてキー摘み部の後面に客先指定番号を刻印し、キーキャップを前後反転させた状態を示し、(a)は正面図であり、(b)は右側面図であり、(c)は背面図である。
【図5】 図4に示したキーにおいてキー摘み部にキーキャップを嵌め直し、番号確認用窓に客先指定番号を表示した状態を示し、(a)は正面図であり、(b)は右側面図であり、(c)は背面図である。
【図6】 客先指定番号の刻印の終了によって完成した錠前セットの集合を示す説明図である。
【符号の説明】
1 錠本体
2 キー
3 キー主体部
4 操作用凹凸部
5 キー摘み部
6 キー番号
7 キーキャップ
8 番号確認用窓
9 客先指定番号
10 未完成の錠前セットの集合
11 完成された錠前ユニットの集合
12 キーキャップの前面壁
13 キーキャップの後面壁
Claims (1)
- 錠前本体のキーコードに対応した操作用凹凸部をキー主体部に形成し、前記キーコードに対応したキー番号をキー摘み部の前面に刻印し、該キー番号をキーキャップの前面壁の番号確認用窓に表示させることによって、予め一定数量の未完成の錠前セットを標準在庫品として生産して置き、
客先指定番号を指示した錠前セットの生産依頼を受けたとき、前記標準在庫品の集合から受注数量分の錠前セットを抽出し、抽出した錠前セットのキーのキー摘み部からキーキャップを取外し、該キー摘み部の後面に客先指定番号を刻印し、前記キー番号を基本キーコード番号として当該客先指定番号と対になるようにキーコード登録を行ない、
キーキャップを前後反転してキー摘み部に嵌め直し、キーキャップの後面壁によって前記キー番号を隠蔽する一方、客先指定番号をキーキャップの前記番号確認用窓に表示させることによってキーを完成させ、該キーを対応する錠前本体と組み合わせて納品するようにした錠前セットの生産方法。
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- 2003-04-08 JP JP2003104680A patent/JP3808051B2/ja not_active Expired - Lifetime
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