JP3807669B2 - 位置指定操作装置、並びに、位置指定情報符号化プログラム及び位置指定情報復号プログラム - Google Patents

位置指定操作装置、並びに、位置指定情報符号化プログラム及び位置指定情報復号プログラム Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル放送のデータ放送受信機能を有するテレビジョン受信機で表示される画面上の任意の位置を指し示すことができる位置指定操作装置、並びに、位置指定情報符号化プログラム及び位置指定情報復号プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、デジタル放送のデータ放送受信機能を有するテレビジョン受像機のリモコン装置には、「電源」キー、「チャンネル選択」キー、「音量調整」キー、「データ」キー、「矢印」キー、「決定」キー、「戻る」キー等のキーが備えられている。そして、視聴者は、これらのキーを操作して、画面上に表示されるメニュー項目を選択したり、或いは文字を入力する等の操作を行うことで、データ放送の視聴を行っている。
【0003】
従来、リモコン装置の操作は、キーによる操作に限られているため、テレビジョン受信機で表示される画面上の任意の座標を指示するためには、「矢印」キーを多数回押下する等の操作が必要である。また、BSデジタル放送の規格(「デジタル放送におけるデータ放送符号化方式と伝送方式標準規格」ARIB STD−B24)では、キーによるリモコン装置の操作を前提としており、マウス等による画面上の座標値を指示する手段については規格化されていない。
【0004】
一方、パーソナルコンピュータやワークステーション等においては、画面上の座標を入力する入力装置として、マウス、デジタイザ、タブレット、タッチパネル等が用いられる。これらの入力装置により、画面上の指定位置の相対的な移動量、或いは絶対的な座標値を入力することができる。例えば、コンピュータのアプリケーションソフトウェアであるWWW(World Wide Web)ブラウザにおいては、画面上に表示されたボタン、文字、画像等をマウス等により指示することで、関連情報を閲覧することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記従来の技術におけるデータ放送受信機能を有するテレビジョン受像機のリモコン装置では、テレビジョン受像機の画面上に表示されたメニュー項目を「矢印」キー等の方向を指し示すキーによって選択することは可能であるものの、その画面上の任意の座標を指し示すことは、BSデジタル放送では規格化されていないため、前記「矢印」キーを多数回押下する等の操作が必要となり、極めて操作が困難であった。
【0006】
また、データ放送の番組制作者が、テレビジョン受像機で表示される画面上の任意の位置を指し示して、データ視聴を行うようなデータ放送番組を制作しようとしても、そのデータ放送番組において、視聴者が画面上の任意の座標値を指し示すことが困難であるため、実質的にこのようなデータ放送番組を制作することができないという問題点があった。
【0007】
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、テレビジョン受像機で表示される画面上の任意の位置を、マウス等の入力装置によって指し示すことができる位置指定操作装置、並びに、位置指定情報符号化プログラム及び位置指定情報復号プログラムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために創案されたものであり、まず、請求項1に記載の位置指定操作装置は、リモコンキーのキー押下信号の時系列パターンであるキー押下時系列符号を復号するための位置指定情報復号プログラムを、デジタル放送により受信して動作するテレビジョン受像機に対して、前記キー押下時系列符号を送信する位置指定操作装置であって、画面上の任意の位置を指定する位置指定入力手段から入力された位置指定情報を、リモコンキーの数字キー、矢印キー及び制御キーのキー押下信号を組み合わせることで、キー押下時系列符号に符号化するキー押下信号符号化手段と、このキー押下信号符号化手段により符号化されたキー押下時系列符号を、そのキー押下時系列符号を構成するキー押下信号単位でテレビジョン受像機へ送信するキー押下信号送信手段と、を備える構成とした。
【0009】
かかる構成によれば、位置指定操作装置は、キー押下信号符号化手段によって、画面上の任意の位置を指し示したり、ボタン押下等のイベントを発生させるマウス等の位置指定入力手段が生成する信号を、リモコンキーのキー押下信号の時系列パターンであるキー押下時系列符号として符号化し、キー押下信号送信手段によって、このキー押下時系列符号を、そのキー押下時系列符号を構成するキー押下信号単位に時系列に沿ってテレビジョン受像機に送信する。
これによって、テレビジョン受像機は、キー押下時系列符号を従来のリモコン装置から送信されるキー押下信号の信号列として認識することができる。
【0010】
さらに、請求項2に記載の位置指定操作装置は、リモコンキーのキー押下信号の時系列パターンであるキー押下時系列符号を復号するための位置指定情報復号プログラムを、デジタル放送により受信して動作するテレビジョン受像機に対して、前記キー押下時系列符号を送信する位置指定操作装置であって、画面上の任意の位置を指定する位置指定入力手段と、この位置指定入力手段から入力される画面上の位置を指し示す位置指定情報を、リモコンキーの数字キー、矢印キー及び制御キーのキー押下信号を組み合わせることで、キー押下時系列符号に符号化するキー押下信号符号化手段と、このキー押下信号符号化手段により符号化されたキー押下時系列符号を、そのキー押下時系列符号を構成するキー押下信号単位でテレビジョン受像機へ送信するキー押下信号送信手段と、を備える構成とした。
【0011】
かかる構成によれば、位置指定操作装置は、位置指定入力手段によって、画面上の任意の位置を位置指定情報として入力し、キー押下信号符号化手段によって、その位置指定情報をリモコンキーのキー押下信号の時系列パターンであるキー押下時系列符号として符号化し、キー押下信号送信手段によって、このキー押下時系列符号を、そのキー押下時系列符号を構成するキー押下信号単位に時系列に沿ってテレビジョン受像機に送信する。また、このように構成することで、画面の位置を指し示す位置指定情報を、例えば、チャンネル切り替え等の数字キーを押下して発生するキー押下信号の信号列であるキー押下時系列符号に符号化する。
【0017】
また、請求項3に記載の位置指定情報符号化プログラムは、リモコンキーのキー押下信号の時系列パターンであるキー押下時系列符号を復号するための位置指定情報復号プログラムを、デジタル放送により受信して動作するテレビジョン受像機に対して、前記キー押下時系列符号を送信するために、コンピュータを、以下の各手段により機能させる構成とした。
【0018】
すなわち、画面上の任意の位置を指定する位置指定入力手段から入力された位置指定情報を、前記リモコンキーの数字キー、矢印キー及び制御キーのキー押下信号を組み合わせることで、キー押下時系列符号に符号化するキー押下信号符号化手段、このキー押下信号符号化手段により符号化された前記キー押下時系列符号を、そのキー押下時系列符号を構成するキー押下信号単位で前記テレビジョン受像機へ送信するキー押下信号送信手段、とした。
【0019】
かかる構成によれば、位置指定情報符号化プログラムは、キー押下信号符号化手段によって、画面上の任意の位置を指し示したり、ボタン押下等のイベントを発生させるマウス等の位置指定入力手段(ポインティングデバイス)が生成する信号をリモコンキーのキー押下信号の時系列パターンであるキー押下時系列符号として符号化し、キー押下信号送信手段によって、その符号化されたキー押下時系列符号を構成するキー押下信号単位に時系列に沿ってテレビジョン受像機に送信する。
これによって、テレビジョン受像機は、キー押下時系列符号を従来のリモコン装置から送信されるキー押下信号の信号列として認識することができる。
【0022】
さらにまた、請求項4に記載の位置指定情報復号プログラムは、画面上の任意の位置を指定する位置指定入力手段から入力された位置指定情報を、リモコンキーの数字キー、矢印キー及び制御キーのキー押下信号を組み合わせた時系列パターンであるキー押下時系列符号に符号化する位置指定操作装置から、キー押下時系列符号を構成するキー押下信号を時系列に受信して復号を行うために、コンピュータを、以下の各手段により機能させる構成とした。
【0023】
すなわち、時系列に受信されるキー押下信号が、キー押下時系列符号を構成する数字キー、矢印キー又は制御キーのキー押下信号であるかどうかを解析するキー解析手段、このキー解析手段によって、キー押下時系列符号を構成する信号であると解析されたキー押下信号からなるキー押下時系列符号から、位置指定情報を復号する位置指定情報復号手段、とした。
【0024】
かかる構成によれば、位置指定情報復号プログラムは、キー解析手段によって、キー押下信号がキー押下時系列符号を構成する信号であるかどうかを解析し、位置指定情報復号手段によって、そのキー押下時系列符号を復号する。この位置指定情報復号プログラムは、例えば、データ放送によってテレビジョン受像機にダウンロードすることが可能で、個々のデータ放送の番組に対応して、例えばマウスの物理移動量に対する画面上の相対移動量の割合を変化させたり、ボタン押下等のイベントに対する処理内容を変えることも可能になる。
する。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(位置指定操作装置の構成:第一の実施の形態)
【0026】
まず、本発明に係る位置指定操作装置の構成について説明する。図1は、本発明の第一の実施の形態に係る位置指定操作装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、位置指定操作装置2は、キー押下信号符号化手段21と、キー押下信号送信手段22とを含む構成とした。
【0027】
この位置指定操作装置2は、位置指定入力手段1から入力されるテレビジョン受像機で表示される画面上の任意の位置を指定する位置指定情報を、従来のリモコン装置のリモコンキーのキー押下信号として時系列に符号化(キー押下時系列符号)して、伝送路9を介してテレビジョン受像機3へ送信するものである。
【0028】
なお、位置指定入力手段1は、画面上の任意の位置を絶対座標で示す座標情報、又は相対座標で示す移動情報、又は現在指定されている画面上の位置に存在する選択可能な領域を選択するための選択指示情報等を、前記位置指定情報として出力するもので、例えば、マウス、タブレット、デジタイザ、タッチパネル、ライトペン、ジョイスティック等で構成されるものである。
また、前記選択指示情報は、位置指定入力手段1であるマウス等のボタンのクリックを示すボタン押下、ボタン解放等の事象(イベント)として生起される情報である。
【0029】
キー押下信号符号化手段21は、位置指定入力手段1から入力される位置指定情報(座標情報、移動情報、選択指示情報等)を予め定められた1つ以上のキー押下信号に対応づけて符号化するものである。このキー押下信号符号化手段21で符号化されたキー押下時系列符号は、キー押下信号送信手段22へ出力される。
【0030】
ここで、図4及び図5を参照して、位置指定情報をキー押下時系列符号として符号化する例について説明する。図4は、ARIB STD−B24で規定されている各キーのキーコードを表わしている。なお、キー押下時系列符号は、これらのキーコードを1つ以上連続して構成したものである。図5は、キー押下時系列符号によって、どのような動作を発生させるかを示す符号表を表わしている。
【0031】
図4では、各キーを3つの集合(A、N及びC)に分類している。上下左右の各「矢印」キーを矢印キー集合A、0乃至9の各「数字」キーを数字キー集合N、「決定」、「青」、「赤」、「緑」及び「黄」を制御キー集合Cとする。このように分類することで、各キーの解析を各分類単位で行うことができ、例えばプログラム作成において、構造化手法によって効率的にプログラムを作成することができる。
【0032】
図5は、キー押下時系列符号と、位置指定情報との対応を示す符号表を表わしている。図5(1)は、キー押下時系列符号が制御キー集合Cに属する1つのキー(「c」)のみで構成されている符号を表わしている。このように符号化されたときは、画面上の現座標位置においてイベントの発生を行うことを意味する。例えば、現在指定されている画面上の位置に存在する選択可能な領域を選択するための選択指示情報として機能させることができる。
【0033】
また、図5(2)は、キー押下時系列符号が矢印キー集合Aに属する1つのキー(「a」)のみで構成されている符号を表わしている。このように符号化されたときは、1単位長だけ現座標位置を「矢印」キーの指し示す方向へ相対移動することを意味する。また、図5(3)は、キー押下時系列符号が数字キー集合Nに属するキー(「n1」)と、矢印キー集合Aに属するキー(「a」)の2つのキーで構成されている符号を表わしている。このように符号化されたときは、n1で表わされる数字の単位長分、現座標位置を「矢印」キーの指し示す方向へ相対移動することを意味する。さらに、図5(4)は、図5(3)と同様に「数字」キーと「矢印」キーで現座標位置を相対移動することを意味するが、「数字」キーがn1とn2の2つあり、2桁の数字の相対移動量(単位長)を表わす形式となっている。これによって、位置指定情報の中の移動情報を示すことができる。
【0034】
また、図5(5)は、キー押下時系列符号が数字キー集合Nに属するキー(「n1」、「n2」、「n3」、「n4」)と、制御キー集合Cに属するキー(「c」)の5つのキーで構成されている符号を表わしている。このように符号化されたときは、現座標位置を(n12,n34)で表わされる絶対座標へ移動し、その座標位置においてイベントの発生を行うことを意味する。これによって、位置指定情報の中の座標情報を示すことができる。
【0035】
なお、図5(1)及び図5(5)におけるイベントの発生とは、例えば、制御キー集合Cに属するキー毎にマウスボタンのボタン押下、ボタン解放又は移動を定義して、そのボタン押下、ボタン解放、移動といった事象(イベント)を発生させることである。また、図5(2)、図5(3)及び図5(4)における単位長とは、1以上の画素を1単位とした長さのことで、例えばマウス等の動きを実際の物理量よりも多く動かしたいときは、1単位長の画素数を多くする。
このように、テレビジョン受像機で表示される画面上の任意の位置を指定する位置指定情報を、リモコンキーのキー押下信号として時系列に符号化することができる。
図1に戻って説明を続ける。
【0036】
キー押下信号送信手段22は、キー押下信号符号化手段21から入力されるキー押下時系列符号を、時系列に沿って個々のキー押下信号に分解して、伝送路9を介してテレビジョン受像機3へ出力するものである。なお、この伝送路9は、有線又は無線のいずれの回線を用いても実現することができる。
【0037】
この伝送路9に有線回線を用いる場合、キー押下信号送信手段22は、前記キー押下信号を有線回線に適合する変調形式或いは信号レベルに変換して出力する。例えば、伝送路9として同軸線路やツイストペア線等の導線対を使用する場合、キー押下信号送信手段22は、前記キー押下信号をTTLレベルのPCM信号に変換して出力する。また、例えば伝送路9として光ファイバを使用する場合、キー押下信号送信手段22は、前記キー押下信号をLEDやレーザダイオード等の発光素子の輝度を変調して出力する。
【0038】
また、伝送路9に無線回線を用いる場合、例えば、可視光線或いは赤外線を使用する場合、キー押下信号送信手段22は、前記キー押下信号をLEDやレーザダイオード等の発光素子の輝度を変調して出力する。また、例えば伝送路9として電波を用いる場合、キー押下信号送信手段22は、前記キー押下信号を高周波の搬送波に変調して出力する。なお、この変調には周波数変調、振幅変調、位相変調、パルス変調又はその他の変調方式、或いは前記した各変調方式を多重化した方式を用いることができる。
【0039】
以上、一実施形態に基づいて本発明に係る位置指定操作装置2の構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、位置指定入力手段1を位置指定操作装置2の筐体に内蔵して一体化した位置指定操作装置2Bの構成であっても構わない。また、位置指定入力手段1を複数接続して構成することも可能である。
【0040】
さらに、この位置指定操作装置2(2B)は、従来のリモコン装置のボタンを配置した操作パネル(図示せず)を備えた構成であってもよい。この場合は、キー押下信号送信手段22が、前記操作パネルのボタンが押下されたときに、当該ボタンに対応するキーコードをキー押下信号として出力する形態とする。
【0041】
なお、位置指定操作装置2(2B)のキー押下信号符号化手段21及びキー押下信号送信手段22は、コンピュータにおいて機能プログラムとして実現することも可能であり、各機能プログラムを結合して位置指定情報符号化プログラムとして動作させることも可能である。
【0042】
(テレビジョン受像機の構成:第二の実施の形態)
次に、図2を参照して、本発明の第二の実施の形態に係るテレビジョン受像機の構成について説明する。図2は、本発明の第二の実施の形態に係るテレビジョン受像機の構成を示すブロック図である。図2に示すように、テレビジョン受像機3は、キー押下信号受信手段31と、キー解析手段32と、位置指定情報復号手段33と、閲覧データ生成手段34と、放送データ受信手段35と、放送データ蓄積手段36と、閲覧データ出力手段37とを含む構成とした。
【0043】
このテレビジョン受像機3は、アンテナ5で受信する放送波から視聴者に閲覧可能な閲覧データを生成して、表示装置4に出力するものである。さらに、テレビジョン受像機3は、位置指定操作装置2(2B)から入力されるキー押下信号に基づいて、表示装置4の画面上の任意の位置を指し示し、その任意の位置に存在する選択可能な選択領域(オブジェクト)を選択することができるものである。
【0044】
なお、位置指定操作装置2(2B)は図1を参照して説明した位置指定操作装置であり、画面上の任意の位置を指定する位置指定情報を、予め定められた1つ以上のキー押下信号として時系列に符号化(キー押下時系列符号)して送信するものである。
【0045】
キー押下信号受信手段31は、位置指定操作装置2(2B)から伝送路9を介して送信されるキー押下信号を時系列に受信して、そのキー押下信号に対応するキーコードをキー解析手段32へ出力するものである。なお、この伝送路9は、有線又は無線のいずれの回線を用いても実現することができる。
【0046】
この伝送路9に有線回線を用いる場合、例えば、伝送路9として同軸線路やツイストペア線等の導線対を使用する場合、キー押下信号受信手段31は、PCM信号を閾値処理及び復調することでキー押下信号を受信する。また、例えば伝送路9として光ファイバを使用する場合、キー押下信号受信手段31は、フォトダイオードやフォトトランジスタ等の受光素子で変調光を光電変換し復調することでキー押下信号を受信する。
【0047】
また、伝送路9に無線回線を用いる場合、例えば、可視光線或いは赤外線を使用する場合、キー押下信号受信手段31は、光ファイバと同様にフォトダイオードやフォトトランジスタ等の受光素子で変調光を光電変換し復調することでキー押下信号を受信する。また、例えば伝送路9として電波を用いる場合、キー押下信号受信手段31は、変調波の中心周波数付近を通過する帯域通過型フィルタによって、目的となる電波のみを選択する。そして、その選択した電波から変調方式に対応する復調方式により、キー押下信号である信号波成分を取り出すことができる。
【0048】
キー解析手段32は、キー押下信号受信手段31から入力されるキーコードを時系列に解析し、入力されたキーコードがキー押下時系列符号を構成するものであるかどうかを解析するものである。
一般に、データ放送テレビジョン受像機用のリモコン装置において、例えば「数字」キーについてはチャンネルを指定するためのチャンネル切り替えキーとして使用される場合と、データを入力するためのデータ入力キーとして使用される場合がある。このチャンネル切り替えキーとデータ入力キーとの切り替えの関係は、例えば「データ」キーというキーを用いて、この「データ」キーを押下された以降において、「数字」キーはデータを入力するためのデータ入力キーとして動作することになる。
【0049】
このキー解析手段32は、例えばこの「データ」キー等の入力を検出して、現在データ入力キーとしてキーコードを入力すべきか、チャンネル切り替えキーとして入力すべきかを解析するものである。ここで、データ入力キーとして入力する場合、キー解析手段32は入力されたキーコードを、キー押下時系列符号を構成するキーコードとして位置指定情報復号手段33へ出力し、それ以外の場合は、閲覧データ生成手段34へキーコードを出力する。なお、このキーコードの切り替えは、閲覧データ生成手段34から現在どのキーコードを入力する画面が表示しているかをキーコード切り替え信号に基づいて、切り替える形態であっても構わない。
【0050】
位置指定情報復号手段33は、キー解析手段32から入力される1つ以上のキーコードをキー押下時系列符号として、符号表(図5参照)に基づいて復号し、その復号結果である位置指定情報を閲覧データ生成手段34へ通知するものである。
【0051】
閲覧データ生成手段34は、視聴者が入力装置2(2B)を操作することでキー解析手段32から入力されるキーコード又は位置指定情報復号手段33から入力される位置指定情報に基づいて、閲覧データとして必要な放送データを放送データ蓄積手段36から収集し、視聴者の閲覧可能な閲覧データを生成して、閲覧データ出力手段37へその閲覧データを通知するものである。
【0052】
この閲覧データ生成手段34は、放送データ蓄積手段36に所望の放送データが存在しない場合は、放送データ受信手段35に対してデータ要求として、その所望する放送データを要求する。また、閲覧データ生成手段34は、閲覧データの生成に際して、その画面に応じて位置指定操作装置2(2B)から入力されるキー押下信号を、キー押下時系列符号として処理するかどうかを決定し、キーコード切り替え信号としてキー解析手段32へ通知する形態であっても構わない。
【0053】
放送データ受信手段35は、データカルーセル伝送方式によって送信されるデータ放送の放送データをアンテナ5を介して受信するものである。この放送データ受信手段35で受信した放送データは、放送データ蓄積手段36に蓄積される。
【0054】
放送データ蓄積手段36は、放送データ受信手段35が受信した放送データを蓄積するものであり、例えば、一般的なハードディスクや、メモリカードといった蓄積手段で構成されている。この放送データ蓄積手段36に蓄積された放送データは、閲覧データ生成手段34によって参照される。
【0055】
閲覧データ出力手段37は、閲覧データ生成手段34で生成される閲覧データを外部へ出力するものである。例えば、外部の表示手段4に閲覧データを出力することで、視聴者はデータ放送を閲覧することができる。
【0056】
(テレビジョン受像機の構成:第三の実施の形態)
次に、図3を参照して、本発明の第三の実施の形態に係るテレビジョン受像機の構成について説明する。図3は、本発明の第三の実施の形態に係るテレビジョン受像機の構成を示すブロック図である。テレビジョン受像機3Bは、図2に示したテレビジョン受像機3と比べて、赤外線受光手段38をキー押下信号受信手段31として利用することが異なっている。本構成においては、従来の赤外線リモコン装置6から送信されるキー押下信号と、位置指定操作装置2(2B)から送信されるキー押下信号とを共通の赤外線受光手段38によって受信する。赤外線受光手段38以外の機能及び構成は図2に示したものと同一であるため、同一の符号を付しその説明は省略する。
【0057】
赤外線受光手段38は、従来の赤外線リモコン装置6から赤外線によって送られるキー押下信号を受信して、そのキー押下信号に対応するキーコードをキー解析手段32へ出力するものである。この赤外線受光手段38は、フォトダイオードやフォトトランジスタ等の受光素子で変調光を光電変換し復調することでキー押下信号を受信する。
【0058】
このように構成することで、従来の赤外線リモコン装置6のキー押下信号と、画面上の任意の位置を指し示すことが可能な位置指定操作装置2(2B)のキー押下信号とを受信する手段が別系統になり、視聴者は、データ放送に適したリモコン装置又は位置指定操作装置を選択して操作することができる。
【0059】
以上、一実施形態に基づいて本発明に係るテレビジョン受像機3(3B)の構成について説明したが、テレビジョン受像機3(3B)のキー解析手段32及び位置指定情報復号手段33は、コンピュータにおいて機能プログラムとして実現することも可能であり、各機能プログラムを結合して位置指定情報復号プログラムとして動作させることも可能である。この位置指定情報復号プログラムは、例えば、BML(Broadcast Markup Language)文書内のスクリプト言語であるECMAScript言語で記述し、デジタル放送のデータカルーセル伝送方式によって伝送することで、テレビジョン受像機3(3B)に取り込むことができる。これによって、個々のデータ放送の番組に対応して、例えばマウスの物理移動量に対する画面上の相対移動量の割合を変化させたり、ボタン押下等のイベントに対する処理内容を変えることも可能になる。
【0060】
(位置指定操作装置の動作)
次に、図1、図4及び図5を参照して、位置指定操作装置2(2B)の動作、特に本発明に係る位置指定情報符号化方法について詳述する。なお、現在指定されている座標位置は、その位置を指し示すカーソルによって、視覚的に表現されているものとする。
【0061】
[イベント情報の符号化の例]
ここでは、位置指定入力手段1としてマウスを用い、そのマウスが発生する各種イベントを符号化する符号化方法について説明する。
例えば、2ボタンのマウス(位置指定入力手段1)では、一般的に移動(e=2)、左ボタン押下(e=3)、左ボタン解放(e=1)、右ボタン押下(e=4)、右ボタン解放(e=5)の5つの事象(イベント)が発生する。この5つのイベントを符号化する例について説明する。
【0062】
キー押下信号符号化手段21は、図5(1)に示すようにイベント発生時には、制御キー集合Cに属するキー1回のキー押下時系列符号c(c∈C)を発生する。例えば(1)式のようにイベントeを符号化する。
【0063】
【数1】
Figure 0003807669
【0064】
すなわち、マウスの移動は「青」キー、左ボタン押下は「赤」キー、左ボタン解放は「決定」キー、右ボタン押下は「緑」キー、右ボタン解放は「黄」キーにマッピングすることで、マウスのイベントを位置指定操作装置2(2B)のキーコードに対応付けて符号化することができる。
【0065】
[移動情報の符号化の例]
次に、現在カーソルが指し示している座標位置を移動させる移動情報を符号化する方法について説明する。
キー押下信号符号化手段21は、カーソルを現座標位置から上、下、左又は右へ1単位長だけ移動させる場合、図5(2)に示すように、矢印キー集合Aに属するキー1回のキー押下時系列符号a(a∈A)を発生する。例えば、カーソルの移動方向と位置指定操作装置2(2B)の「矢印」キーの向きとの対応をとって、(2)式に示すように移動情報を符号化する。
【0066】
【数2】
Figure 0003807669
【0067】
例えば、カーソルを1単位長下へ移動させる場合、キー押下信号符号化手段21は、「2」というキーコードを発生する。
また、キー押下信号符号化手段21は、カーソルを現座標位置から上、下、左又は右へr単位長(0≦r≦9、rは整数)だけ移動させる場合、図5(3)に示すように、数字キー集合Nに属するキー1回に続けて、矢印キー集合Aに属するキー1回のキー押下時系列符号n1a(n1∈N,a∈A)を発生する。例えば、カーソルの移動量r(単位長)と、位置指定操作装置2(2B)の「数字」キーの値との対応をとり、かつ、カーソルの移動方向と位置指定操作装置2(2B)の「矢印」キーの向きとの対応をとって、(3)式に示すように移動情報を符号化する。
【0068】
【数3】
Figure 0003807669
【0069】
例えば、カーソルを4単位長左へ移動させる場合、キー押下信号符号化手段21は、「9,3」というキーコードを順次発生する。
さらに、キー押下信号符号化手段21は、カーソルを現座標位置から上、下、左又は右へr単位長(0≦r≦99、rは整数)だけ移動させる場合、図5(4)に示すように、数字キー集合Nに属するキー2回に続けて、矢印キー集合Aに属するキー1回のキー押下時系列符号n12a(n1∈N,n2∈N,a∈A)を発生する。例えば、カーソルの移動量r(単位長)と、位置指定操作装置2(2B)の「数字」キーの値との対応をとり、かつ、カーソルの移動方向と位置指定操作装置2(2B)の「矢印」キーの向きとの対応をとって、(4)式に示すように移動情報を符号化する。
【0070】
【数4】
Figure 0003807669
【0071】
ここで、
【0072】
【数5】
Figure 0003807669
【0073】
は、zを超えない最大の整数を意味する。
例えば、カーソルを24単位長左へ移動させる場合、キー押下信号符号化手段21は、「7,9,3」というキーコードを順次発生する。
なお、キー押下信号符号化手段21は、移動量が0の場合にはキー押下時系列符号を発生させず、移動量が99単位長を超える場合には99単位長以下の移動量に分割した複数のキー押下時系列符号を発生させることで符号化を行う。
【0074】
ところで、位置指定入力手段1としてマウスやトラックボールを用いる場合、移動情報は水平方向の移動量uと、垂直方向の移動量vが同時に発生する。この場合、キー押下信号符号化手段21では、まず、r=uとして(2)式乃至(4)式を適用することで水平方向の移動を実行し、その後にr=vとして(2)式乃至(4)式を適用することで垂直方向の移動を実行する。なお、水平方向の移動量u又は垂直方向の移動量vのいずれか一方が0の場合は、移動量が0でない方向のみの移動を実行し、両方とも0の場合は、キー押下時系列符号を発生させない。
【0075】
[座標情報の符号化の例]
次に、画面上のカーソルに絶対座標を与えることで、カーソルをその絶対座標位置へ移動させる座標情報を符号化する方法について説明する。
キー押下信号符号化手段21は、カーソルを指定の絶対座標へ移動させる場合、図5(5)に示すように、数字キー集合Nに属するキー4回に続けて、制御キー集合Cに属するキー1回のキー押下時系列符号n1234c(n1∈N,n2∈N,n3∈N,n4∈N,c∈C)を発生する。例えば、絶対座標(x,y)と、位置指定操作装置2(2B)の「数字」キーの値との対応をとって、(6)式に示すように座標情報を符号化する。
【0076】
【数6】
Figure 0003807669
【0077】
例えば、カーソルを画面上の絶対座標(21,63)へ移動させ、右ボタン解放のイベント(e=5)を発生させる場合、キー押下信号符号化手段21は、「7,6,11,8,24」というキーコードを順次発生する。
【0078】
以上の方法によって、位置指定操作装置2(2B)は、従来のリモコン装置のキーコードを活用して、テレビジョン受像機3(3B)で表示される画面上の任意の位置を指し示すことができる。なお、本発明に係る位置指定情報符号化方法によれば、従来のリモコン装置のボタン操作によっても、任意の位置を指定することができる。例えば、水平座標2桁、垂直方向2桁を「数字」キーにより順次入力し、最後に「決定」キー等の制御キー集合Cに属するキーを押下することで、(6)式に示すようなキー押下時系列符号を生成することができる。
【0079】
さらに、マウス等の位置指定入力手段1と、従来のリモコン装置のボタン操作との移動量に変化を持たせたい場合は以下の方法によって実現することができる。例えば、マウスによるカーソルの移動は、画面の画素単位で移動させ、従来のリモコン装置のボタンを直接押下するカーソルの移動は、画面上に表示されるオブジェクト単位に移動させたい場合は、図4の各キー押下時系列符号を生成するときに、マウス等の位置指定入力手段1からの移動を示すときは、先頭に制御キー集合Cの1つである「戻る」キーを付加させておくことで、復号側で判別することが可能になる。
【0080】
(テレビジョン受像機の動作)
次に、図6乃至図8を参照して、テレビジョン受像機3の動作、特に本発明に係る位置指定情報復号方法について詳述する。図6乃至図8は、テレビジョン受像機3がキー押下時系列符号を復号する動作を示したフローチャートである。なお、適宜図2のテレビジョン受像機3の構成、図4のキーコード表及び図5の符号表を参照するものとする。なお、テレビジョン受像機3Bの復号動作は、テレビジョン受像機3の復号動作と同じである。
【0081】
テレビジョン受像機3は、位置指定操作装置2(2B)から送信されるキー押下信号を、キー押下受信手段31によって受信する。このキー押下受信手段31で受信したキー押下信号は、そのキー押下信号に対応するキーコードとしてキー解析手段32に入力され、キー解析手段32によって、そのキーコードがキー押下時系列符号として入力されたものかどうかが解析される。そして、テレビジョン受像機3は、そのキーコードがキー押下時系列符号を構成するものである場合、位置指定情報復号手段33によって、時系列に入力されるキーコードをキー押下時系列符号として復号する。
【0082】
この位置指定情報復号手段33によるキー押下時系列符号の復号動作について、図6乃至図8のフローチャートを参照して説明する。なお、このフローチャートにおいては、キーコードの値を示すk、キーコードを数値データに変換するために使用する変数p及びq、指定位置の移動量を示すr、キーコードがキー押下時系列符号の何番目かを示すs、現在の座標位置を示すX及びY、イベントの種類を示すeを変数として使用している。ここで、変数sは本動作前に0に初期化されているものとする。
【0083】
[キー押下時系列符号の復号の例]
まず、入力されたキーコードの値を変数kに入力し、イベントの種類を示す変数eを0とする(ステップS1)。ここで、e=0はマウス等に関するイベントが発生していないことを示している。そして、入力されたキーコード(k)が数字キー集合(N)に属しているか(「数字」キーかどうか)が判定される(ステップS2)。ここで、キーコード(k)が数字キー集合(N)に属していない場合(No)は、ステップS13(図7)へ進む。
【0084】
一方、キーコード(k)が数字キー集合(N)に属している場合(Yes)は、そのキーコード(k)がキー押下時系列符号の何番目のコードかが以下のステップS3、S5、S7、S9で判定される。
【0085】
入力されたキーコードがキー押下時系列符号の先頭であった場合(s=0;ステップS3でYes)は、p=k−5とする(ステップS4)。これにより、変数pは押下された「数字」キーの刻印と同値となる。例えば、「5」の刻印のある「数字」キー(キーコードk=10)が押下された場合、p=5となる。
【0086】
また、入力されたキーコードがキー押下時系列符号の2番目であった場合(s=1;ステップS5でYes)は、p=p*10+(k−5)とする(ステップS6)。これにより、変数pは連続して押下された「数字」キーの刻印で表わされる2桁の数字と同値となる。例えば、先に押下された「数字」キーの刻印が「5」で次に押下された「数字」キーの刻印が「3」である場合、予めpにはステップS4においてp=5となっており、今回のステップS6によって、p=53に変更される。
【0087】
また、入力されたキーコードがキー押下時系列符号の3番目であった場合(s=2;ステップS7でYes)は、q=k−5とする(ステップS8)。これにより、変数qは押下された「数字」キーの刻印と同値となる。例えば、「7」の刻印のある「数字」キー(キーコードk=12)が押下された場合、p=7となる。
【0088】
また、入力されたキーコードがキー押下時系列符号の4番目であった場合(s=3;ステップS9でYes)は、q=q*10+(k−5)とする(ステップS10)。これにより、変数qは連続して押下された「数字」キーの刻印で表わされる2桁の数字と同値となる。例えば、先に押下された「数字」キーの刻印が「7」で次に押下された「数字」キーの刻印が「9」である場合、予めqにはステップS8においてq=7となっており、今回のステップS10によって、q=79に変更される。
【0089】
以上のステップS4、S6、S8又はS10の動作終了後、入力されたキーコードのキー押下時系列符号における順番を示す変数sを1だけ増加させ(ステップS11)、1つのキーコードの入力処理を終了する。
一方、入力されたキーコードのキー押下時系列符号における順番が5になった場合(ステップS3、S5、S7及びS9の全てでNo)、すなわち、「数字」キーが5つ連続で押下された場合は、該当する符号は存在しないものとして、p=q=s=0として(ステップS12)、初期状態に戻して復号処理を終了する。
【0090】
次に、図7を参照して、入力されたキーコードが数字キー集合N以外の場合の動作について説明する。ステップS2(図6)において、キーコード(k)が数字キー集合(N)に属していない場合(No)は、キーコード(k)が制御キー集合(C)に属しているかが判定される(ステップS13)。ここで、キーコード(k)が制御キー集合(C)に属していない場合(No)は、ステップS21(図8)へ進む。
【0091】
一方、キーコード(k)が制御キー集合(C)に属している場合(Yes)は、そのキーコード(k)がキー押下時系列符号の何番目のコードかがステップS14、S15で判定される。
入力されたキーコードがキー押下時系列符号の先頭であった場合(s=0;ステップS14でYes)は、そのキーコードは現座標位置においてイベントを発生させる符号(図5(1)参照)であり、ステップS17へ進む。
【0092】
入力されたキーコードがキー押下時系列符号の5番目であった場合(s=4;ステップS15でYes)は、キー押下時系列符号は、現座標位置を絶対座標値に基づいて移動させる符号(図5(5)参照)であり、先のステップS6及びS10(図6)においてp及びqの値が設定されているため、X=p及びY=qとする(ステップS16)ことで、新しい座標位置を設定することができる。
【0093】
そして、入力されたキーコード(k)が「決定」キー(キーコード18)であるかどうかを判定し(ステップS17)、「決定」キーである場合(Yes)は、イベントの種類(e)に1を設定する。一方、ステップS17において、入力されたキーコード(k)が「決定」キーである場合(No)は、イベントの種類(e)にk−19を設定する。これによって、イベントの種類(e)には、キーコードに基づいて、「青」キー、「赤」キー、「決定」キー、「緑」キー及び「黄」キーの各々のキーコードに対応するイベントの値e=2(マウス等の移動)、e=3(左ボタン押下)、e=1(左ボタン解放)、e=4(右ボタン押下)及びe=5(右ボタン解放)が設定される。そして、p=q=s=0として(ステップS20)、初期状態に戻して復号処理を終了する。
【0094】
なお、入力されたキーコードのキー押下時系列符号における順番が1番目又は5番目でない場合(ステップS14及びステップS15の両方ともNo)は、該当する符号は存在しないものとして、p=q=s=0として(ステップS20)、初期状態に戻して復号処理を終了する。
【0095】
次に、図8を参照して、入力されたキーコードが数字キー集合N及び制御キー集合C以外の場合の動作について説明する。ステップS13(図7)において、キーコード(k)が制御キー集合(C)に属していない場合(No)は、キーコード(k)が矢印キー集合(A)に属しているかが判定される(ステップS21)。ここで、キーコード(k)が矢印キー集合(A)に属していない場合(No)は、該当する符号は存在しないものとして、p=q=s=0として(ステップS34)、初期状態に戻して復号処理を終了する。
【0096】
一方、キーコード(k)が数字キー集合(A)に属している場合(Yes)は、そのキーコード(k)がキー押下時系列符号の何番目のコードかがステップS22、S24で判定される。
入力されたキーコードがキー押下時系列符号の先頭であった場合(s=0;ステップS22でYes)は、そのキーコードは1単位長だけ現座標位置を矢印方向へ相対移動させる符号(図5(2)参照)であり、移動量rに1を設定する(ステップS23)。
【0097】
入力されたキーコードがキー押下時系列符号の3番目以前であった場合(s≦2;ステップS24でYes)は、キー押下時系列符号は、指定された単位長分、現座標位置を矢印方向へ相対移動させる符号(図5(3)及び図5(4)参照)であり、先のステップS4及びS6(図6)においてpの値が設定されているため、r=pとする(ステップS25)ことで、相対移動量を設定することができる。
【0098】
そして、入力されたキーコード(k)が「上矢印」キー(キーコード1)であるかどうかを判定し(ステップS26)、「上矢印」キーである場合(Yes)は、現在のY座標の値から相対移動量rを減算した値を新しいY座標の値とする(Y=Y−r;ステップS27)。
【0099】
また、入力されたキーコード(k)が「下矢印」キー(キーコード2)である場合(ステップS28でYes)は、現在のY座標の値に相対移動量rを加算した値を新しいY座標の値とする(Y=Y+r;ステップS29)。
【0100】
また、入力されたキーコード(k)が「左矢印」キー(キーコード3)である場合(ステップS30でYes)は、現在のX座標の値から相対移動量rを減算した値を新しいX座標の値とする(X=X−r;ステップS31)。
【0101】
一方、入力されたキーコード(k)が「左矢印」キーでない場合(ステップS30でNo)は、入力されたキーコード(k)が「右矢印」キー(キーコード4)であると判定し、現在のX座標の値に相対移動量rを加算した値を新しいX座標の値とする(X=X+r;ステップS32)。
【0102】
以上のステップS27、S29、S31又はS32の動作終了後、イベントの種類(e)に2(マウス等の移動)を設定する。そして、p=q=s=0として(ステップS34)、初期状態に戻して復号処理を終了する。
なお、入力されたキーコードのキー押下時系列符号における順番が1乃至3番目でない場合(ステップS22及びステップS24の両方ともNo)は、該当する符号は存在しないものとして、p=q=s=0として(ステップS34)、初期状態に戻して復号処理を終了する。
【0103】
以上の一連のステップによって、キー押下時系列符号を復号することができる。ここで復号された座標位置及びイベント値に基づいて、テレビジョン受像機3は、閲覧データ生成手段34によって、データ放送の閲覧データを生成し、閲覧データ出力手段37によって、表示装置4に閲覧データを出力する。
【0104】
以上説明したとおり、本発明に係る位置指定操作装置、並びに、位置指定情報符号化プログラム及び位置指定情報復号プログラムでは、以下に示す優れた効果を奏する。
【0105】
請求項1又は請求項2に記載の発明によれば、位置指定操作装置は、テレビジョン受像機で表示される画面上の任意の位置を指し示す位置指定情報を、リモコンキーのキー押下信号の信号列に符号化して、テレビジョン受像機に送出するため、画面上の任意の位置を指定することができる。また、マウス等のボタン押下のイベントをキー押下信号に符号化してテレビジョン受像機に送出するため、マウス等を直接接続することができない従来のデジタルテレビジョン受像機への適用が可能になる。これによって、操作者が画面上の任意の位置を容易に指し示すことができる。
また、従来の赤外線リモコン装置と同じ変調形式、伝送方式をとることも可能であるため、従来のデジタルテレビジョン受像機であっても何ら改変することなく、画面上の任意の位置を指定することができるようになる。
【0107】
請求項3に記載の発明によれば、位置指定情報符号化プログラムは、テレビジョン受像機で表示される画面上の任意の位置を指し示す座標情報や、マウスのボタン押下等のイベント情報を、リモコンキーのキー押下信号の信号列に符号化することができるため、本プログラムをリモコン装置に適用することができる。これによって、マウス、タブレット、デジタイザ、タッチパネル、ライトペン、ジョイスティック等のポインティングデバイスの信号であっても、リモコン装置のキー押下信号の信号列に符号化することができるようになり、テレビジョン受像機の入力装置を多様化することができる。
【0108】
請求項4に記載の発明によれば、位置指定情報復号プログラムは、時系列のキー押下信号として符号化されたテレビジョン受像機で表示される画面上の任意の位置を指し示す座標情報や、マウスのボタン押下等のイベント情報を復号することができるため、本プログラムを従来のデジタルテレビジョン受像機に適用することができる。これによって、従来では困難であった画面上の任意の位置を指し示すことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係る位置指定操作装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第二の実施の形態に係るテレビジョン受像機の全体構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第三の実施の形態に係るテレビジョン受像機の全体構成を示すブロック図である。
【図4】リモコン装置のキー刻印とキーコードとの対応を示すキーコード表である。
【図5】本発明に係る位置指定情報の符号化の一例を示す符号表である。
【図6】本発明に係る位置指定情報の復号動作を示すフローチャート(1/3)である。
【図7】本発明に係る位置指定情報の復号動作を示すフローチャート(2/3)である。
【図8】本発明に係る位置指定情報の復号動作を示すフローチャート(3/3)である。
【符号の説明】
1……位置指定入力手段
2,2B……位置指定操作装置
3,3B……テレビジョン受像機
4……表示装置
5……アンテナ
6……赤外線リモコン装置
9……伝送路
21……キー押下信号符号化手段
22……キー押下信号送信手段
31……キー押下信号受信手段
32……キー解析手段
33……位置指定情報復号手段
34……閲覧データ生成手段
35……放送データ受信手段
36……放送データ蓄積手段
37……閲覧データ出力手段
38……赤外線受光手段

Claims (4)

  1. リモコンキーのキー押下信号の時系列パターンであるキー押下時系列符号を復号するための位置指定情報復号プログラムを、デジタル放送により受信して動作するテレビジョン受像機に対して、前記キー押下時系列符号を送信する位置指定操作装置であって、
    画面上の任意の位置を指定する位置指定入力手段から入力された位置指定情報を、前記リモコンキーの数字キー、矢印キー及び制御キーのキー押下信号を組み合わせることで、前記キー押下時系列符号に符号化するキー押下信号符号化手段と、
    このキー押下信号符号化手段により符号化された前記キー押下時系列符号を、そのキー押下時系列符号を構成するキー押下信号単位で前記テレビジョン受像機へ送信するキー押下信号送信手段と、
    を備えていることを特徴とする位置指定操作装置。
  2. リモコンキーのキー押下信号の時系列パターンであるキー押下時系列符号を復号するための位置指定情報復号プログラムを、デジタル放送により受信して動作するテレビジョン受像機に対して、前記キー押下時系列符号を送信する位置指定操作装置であって、
    画面上の任意の位置を指定する位置指定入力手段と、
    この位置指定入力手段から入力される前記画面上の位置を指し示す位置指定情報を、前記リモコンキーの数字キー、矢印キー及び制御キーのキー押下信号を組み合わせることで、前記キー押下時系列符号に符号化するキー押下信号符号化手段と、
    このキー押下信号符号化手段により符号化された前記キー押下時系列符号を、そのキー押下時系列符号を構成するキー押下信号単位で前記テレビジョン受像機へ送信するキー押下信号送信手段と、
    を備えていることを特徴とする位置指定操作装置。
  3. リモコンキーのキー押下信号の時系列パターンであるキー押下時系列符号を復号するための位置指定情報復号プログラムを、デジタル放送により受信して動作するテレビジョン受像機に対して、前記キー押下時系列符号を送信するために、コンピュータを、
    画面上の任意の位置を指定する位置指定入力手段から入力された位置指定情報を、前記リモコンキーの数字キー、矢印キー及び制御キーのキー押下信号を組み合わせることで、前記キー押下時系列符号に符号化するキー押下信号符号化手段、
    このキー押下信号符号化手段により符号化された前記キー押下時系列符号を、そのキー押下時系列符号を構成するキー押下信号単位で前記テレビジョン受像機へ送信するキー押下信号送信手段、
    として機能させることを特徴とする位置指定情報符号化プログラム。
  4. 画面上の任意の位置を指定する位置指定入力手段から入力された位置指定情報を、リモコンキーの数字キー、矢印キー及び制御キーのキー押下信号を組み合わせた時系列パターンであるキー押下時系列符号に符号化する位置指定操作装置から、前記キー押下時系列符号を構成するキー押下信号を時系列に受信して復号を行うために、コンピュータを、
    時系列に受信される前記キー押下信号が、前記キー押下時系列符号を構成する前記数字キー、矢印キー又は制御キーのキー押下信号であるかどうかを解析するキー解析手段、
    このキー解析手段によって、前記キー押下時系列符号を構成する信号であると解析されたキー押下信号からなる前記キー押下時系列符号から、前記位置指定情報を復号する位置指定情報復号手段、
    として機能させることを特徴とする位置指定情報復号プログラム。
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