JP3806049B2 - 固体撮像装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、固体撮像素子を用いて撮像する固体撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種装置では、カメラ用回路基板の表面に固体撮像素子を配置し、固体撮像素子の信号伝送用回路パターンをカメラ用回路基板の表面または表裏両面に設け、駆動回路等の回路素子を回路パターンに接続して配置する。カメラ用回路基板の表面側には、固体撮像素子の撮像面上に撮像可能な位置に、レンズユニットが固定してある。レンズユニットには、レンズを保持する第1レンズホルダと、この第1レンズホルダに螺合し、カメラ用回路基板に取り付けられる第2レンズホルダとが備わっている。第1レンズホルダを螺合部で回転させて撮像面に向かって進退させて、レンズと撮像面との距離を調整することによりピントの合わせ込みを行うようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように、ピントの合わせ込みを行うために第1レンズホルダと第2レンズホルダを螺合させる従来の構成では、第1レンズホルダと第2レンズホルダとをプラスチックで成形する際に、雄ねじと雌ねじとを形成しなければならず、成形型の構成が複雑になり、成形作業が煩雑となるという問題点があった。更に、レンズが撮像面に対して傾き、高精度なピントの合わせ込みができないという問題点もあった。
【0004】
そこで本発明は、レンズを撮像面に対して傾きなく進退させて高精度なピントの合わせ込みが可能な固体撮像装置を、螺合による連結によることなく低コストで提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の固体撮像装置は、カメラ用回路基板に、固体撮像素子が搭載されており、前記固体撮像素子の撮像面に被写体像を撮像可能な位置に、レンズを保持するレンズユニットが設けられている。前記レンズユニットは、前記レンズを保持する第1レンズホルダが前記カメラ用回路基板に取り付けられる第2レンズホルダに係合しており、前記第1レンズホルダと前記第2レンズホルダとは、一方に設けられた突起部を他方に設けられた凹部に嵌合することにより係合され、前記突起部または前記凹部のいずれか一方は、前記第1レンズホルダと前記第2レンズホルダとの係合部が前記撮像面に向かって進退可能となるように複数設けられ、前記突起部と前記凹部との嵌合位置を選択することにより、前記レンズと前記撮像面との間の距離を変更可能であることを特徴としている。このように、螺合によらないで突起部と凹部とを嵌合させて、第1レンズホルダと第2レンズホルダとを係合させる構成としているので、金型の構成が簡単になりレンズユニットの製造が複雑化することがなく、製造コストを低減できる。
【0006】
前記突起部は、同一高さの複数個を1組として構成してあり、前記凹部は、前記複数個の突起部が嵌合可能な同一深さの複数個を1組として構成してあることが好ましい。この構成により、第1レンズホルダと第2レンズホルダが複数箇所で当接するので、レンズの姿勢が安定し、傾斜が生じることがない。
【0007】
前記凹部として、深さの異なる複数の凹部が設けてあり、前記突起部は前記凹部のいずれか1つに選択的に嵌合するものであることが好ましい。また、前記突起部として、高さの異なる複数の突起部が設けてあり、前記凹部は前記突起部のいずれか1つに選択的に嵌合するものであることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について、図面を参照して説明する。
【0009】
図1及び図2に示すように、カメラ用回路基板1の表面側には、固体撮像素子2が搭載してあり、固体撮像素子2の撮像面2a上に被写体像を撮像可能な位置に、レンズユニット3が固定してある。レンズユニット3は、第1レンズホルダ31と第2レンズホルダ32とが係合され、第2レンズホルダ32の端面をカメラ用回路基板1の表面に接着したものである。第1レンズホルダ31内にはレンズ4が保持してあり、また、第2レンズホルダ32内にフィルタ5が取り付けられている。
【0010】
第1レンズホルダ31は、円筒部31aとその前端につば部31bとを有するもので、この円筒部31a内にレンズ4が脱出不能に保持されている。第2レンズホルダ32は、円筒部32aと図2に示すように角筒部32bとを有するもので、この角筒部32b内にフィルタ5が脱出不能に取り付けられている。円筒部31aは円筒部32a内に軸方向、すなわちレンズ4の光軸方向に摺動可能に係合している。
【0011】
次に、第1レンズホルダ31を、レンズ4が撮像面2aに向かって進退可能となるように、第2レンズホルダ32に係合する構成について説明する。
【0012】
図1及び図3に示すように、第1レンズホルダ31のリング状を為すつば部31bの裏面には、レンズ4の光軸方向に同一高さであり、円筒部31aの周方向に等間隔に設けられた3個の突起部31cを1組として形成してある。また、図1及び図4〜図6に示すように、第2レンズホルダ32の円筒部32aのリング状を為す表面には、レンズ4の光軸方向に同一深さであり、円筒部32aの周方向に等間隔に設けられた3箇の凹部を1組として、深さの異なる3組の凹部32c,32d,32eが形成してある。即ち、深さの最も浅い凹部32cが等間隔に3箇所に形成してあり、中間の深さの凹部32dが等間隔に3箇所に形成してあり、最も深い凹部32eが等間隔に3箇所に形成してある。突起部31cは3組の凹部のうちの任意の1組に選択的に嵌合可能である。
【0013】
そこで、突起部31cを凹部32cに嵌合するときは、凹部32cの深さが浅いので、レンズ4と撮像面2aとの距離は遠くなる。また、突起部31cを凹部32dに嵌合するときは、凹部32dの深さが凹部32cよりも深いので、レンズ4と撮像面2aとの距離は近くなる。また、突起部31cを凹部32eに嵌合するときは、凹部32eの深さが最も深いので、レンズ4と撮像面2aとの距離は最も接近する。このように、突起部31cと凹部32c〜32eとの嵌合位置を選択することにより、レンズ4と撮像面2aとの距離を調整でき、ピントの合せ込みが可能となり、レンズ4及びフィルタ5を通過した入射光により固体撮像素子2の撮像面2a上に被写体像を撮像可能である。
【0014】
このように、突起部31cと凹部32c〜32eとを嵌合させることにより、第1レンズホルダ31と第2レンズホルダ32とを係合させるので、各々を螺合によって係合させる場合よりも、金型の構成が複雑化することなく、レンズユニット3の製造が複雑化することがない。また、製造コストを増加させることなく、レンズ4を撮像面2aに対して平行にでき、ピントの合わせ込みを高精度に行うことが可能となる。
【0015】
前記実施例においては、凹部として深さの異なる3組の凹部がそれぞれ分離して設けられているが、これに限られるものでなく、深さの異なる更に多くの組の凹部を設ければ、ピントの合わせ込みを更に微細に行うことができる。また、各凹部は分離して設けるものでなく、階段状に連続して設けても良く、一層微細なピントの合わせ込みが可能になる。また、凹部を同一深さの1組とし、突起部として高さの異なる複数組を設けてもよい。また、突起部と凹部はそれぞれ嵌合可能に設けられていればよく、1組の数については3個に限られるものではない。
【0016】
【発明の効果】
本発明は、第1レンズホルダと第2レンズホルダとを、一方に設けられた突起部を他方に設けられた凹部に嵌合することにより係合されており、突起部と凹部との嵌合位置を選択することにより、レンズと撮像面との間の距離を変更するように構成しているので、レンズが撮像面に対して傾きなく進退して高精度なピントの合わせ込みが可能である。螺合によらないので、雄ねじと雌ねじを形成する必要が無く製造を容易にでき、製造コストを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す断面図である。
【図2】同上、平面図である。
【図3】同上、第1レンズホルダの裏面図である。
【図4】同上、第1レンズホルダを取り外した状態の平面図である。
【図5】図4の斜視図である。
【図6】凹部の深さを説明する展開図である。
【符号の説明】
1 カメラ用回路基板
2 固体撮像素子
2a 撮像面
3 レンズユニット
31 第1レンズホルダ
31c 突起部
32 第2レンズホルダ
32c,32d,32e 凹部
4 レンズ
Claims (4)
- カメラ用回路基板に、固体撮像素子が搭載されており、
前記固体撮像素子の撮像面に被写体像を撮像可能な位置に、レンズを保持するレンズユニットが設けられており、
前記レンズユニットは、前記レンズを保持する第1レンズホルダが前記カメラ用回路基板に取り付けられる第2レンズホルダに係合しており、
前記第1レンズホルダと前記第2レンズホルダとは、一方に設けられた突起部を他方に設けられた凹部に嵌合することにより係合され、
前記突起部または前記凹部のいずれか一方は、前記第1レンズホルダと前記第2レンズホルダとの係合部が前記撮像面に向かって進退可能となるように複数設けられ、
前記突起部と前記凹部との嵌合位置を選択することにより、前記レンズと前記撮像面との間の距離を変更可能である
ことを特徴とする固体撮像装置。 - 請求項1において、前記突起部は、同一高さの複数個を1組として構成してあり、前記凹部は、前記複数個の突起部が嵌合可能な同一深さの複数個を1組として構成してあることを特徴とする固体撮像装置。
- 請求項1または2において、前記凹部として、深さの異なる複数の凹部が設けてあり、前記突起部は前記凹部のいずれか1つに選択的に嵌合するものであることを特徴とする固体撮像装置。
- 請求項1または2において、前記突起部として、高さの異なる複数の突起部が設けてあり、前記凹部は前記突起部のいずれか1つに選択的に嵌合するものであることを特徴とする固体撮像装置。
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