JP3805862B2

JP3805862B2 - Airbag device

Info

Publication number: JP3805862B2
Application number: JP20334497A
Authority: JP
Inventors: 秀則倉田; 浩横山; 亜紀横山
Original assignee: Nihon Plast Co Ltd
Current assignee: Nihon Plast Co Ltd
Priority date: 1997-07-29
Filing date: 1997-07-29
Publication date: 2006-08-09
Anticipated expiration: 2017-07-29
Also published as: JPH1142999A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車衝突、特に自車の側面に他車が衝突する、所謂側面衝突時に、瞬時に膨張して自車の乗員を保護するエアバッグ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来のかかるエアバッグ装置としては、例えば特開平８ー２４４５５２号公報や特開平９ー７６８６５号公報に示すようなものがある。
【０００３】
前者の公報に示されている側突用エアバッグ装置は、通常時はエアバッグ本体がシートバック内のケース本体内に折り畳まれて収納されているが、自動車の側面衝突時に、インフレータから発生したガスをガス噴出口から導入してエアバッグ本体が膨張し、ケース本体のリッドを押し開いて前側に向けて膨出し、乗員と車室内側壁との間の空間に展開し、このエアバッグ本体によって車室内側壁へ乗員が二次衝突する際の衝撃を吸収するようになっている。
【０００４】
後者の公報に示されている側突用エアバッグ装置は、通常時はエアバッグ本体がシートバック内のケース本体内に折り畳まれて収納されているが、自動車の側面衝突時に、エアバッグ本体がインフレータによって膨張し、リッドがシートバック正面側からシートバック背面側へ外側に展開し、エアバッグ本体はケース本体の外へ車両内側部と乗員側部との間に展開するようになっている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、従来のエアバッグ装置の構造では、「リッドを押し開いて」とか「リッドが・・・外側に展開し」と説明されているように、リッドが一旦外側に展開する構造が必須の構造である。
【０００６】
ところが、車室内側壁には、周知のように上はウエストラインから下はサイドシル近傍まで平坦ではなく、上下略中間の位置にアームレスト部が乗員側に向けて突出し、乗員のアームを支持可能なる構造をしている。
【０００７】
つまり、シートバック側面と車室内側壁との間には、リッドを押し開くだけの空間がアームレスト部によって上下に分断されているのが現実である。
【０００８】
また、仮に、アームレスト部によって上下に分断されないようにする為には、アームレスト部の突出量を極端に少なくして、乗員のアームの支持性を悪くするか、或いは、シートバックの側面を車室内側壁から極端に離すことによってシートバックの左右幅を少なくし、居住性を悪くすることで、エアバッグ本体が上下に分断されない手段を施す必要がある。
【０００９】
また、アームレスト部を乗員のアームの支持性を損なわないように十分突出していると、膨張したエアバッグ本体は、アームレスト部の下側に入り込んで、乗員の胸や頭部を保護できない恐れがある。
【００１０】
本発明は、このように従来の問題点を考慮してなされたものであり、アームレスト部が十分車室内側壁より突出していても、乗員と車室内側壁との間に入り込み、乗員の車室内側壁への二次衝突エネルギを十分吸収でき、シートバックとしての居住性を損なうことがないエアバッグ装置を提供することを目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項１に記載の発明は、インフレータが内部に収納された筒状のホルダと、該ホルダの噴出し口にガスの導入部を臨むように配され且つ常時は折り畳まれると共に前記インフレータより噴出されたガスにより膨張可能なるエアバッグ本体と、前記ホルダ及びエアバッグ本体を覆うと共に前記エアバッグ本体の膨張により開裂可能なる開口部を有するケース本体とよりなるエアバッグ装置であって、前記インフレータは、シートバックフレームの側面に配設されてなると共に噴出し口が前側を向いて配設され、前記ケース本体は、前記外側壁と内側壁とが薄肉ヒンジで一体に形成され、前記外側壁には強度手段が配設され、前記ケース本体の開口部は、前記シートバックフレームより前側の位置にまで延在されてなる該ケース本体の外側壁の前端部に形成されてなり、前記内側壁の開口端部が前記外側壁の前端部に着脱自在に係合されてなることを特徴とする。
【００１３】
請求項２に記載の発明は、請求項１に記載のエアバッグ装置であって、前記内側壁の開口端部は、前記インフレータの噴出し口に対向した面状に形成されてなることを特徴とする。
【００１４】
請求項３に記載の発明は、請求項１又は２に記載のエアバッグ装置であって、前記内側壁の開口端部は、前記外側壁の一般面に対して４５〜７５度をなす角度に形成されてなることを特徴とする。
【００１５】
請求項４に記載の発明は、請求項１〜３の何れか１項に記載のエアバッグ装置であって、前記強度手段は、前記インフレータ支持部から前記開口端部に向けた外側壁に、シートバックの開裂部に接続された補強部材が沿設されてなることを特徴とする。
【００１６】
請求項５に記載の発明は、請求項１〜４の何れか１項に記載のエアバッグ装置であって、前記内側壁の前記シートバックフレームに当接しない部位には、前記開口端部側に向けてリブが架橋されてなることを特徴とする。
【００１７】
【発明の効果】
請求項１の発明によれば、インフレータに点火してホルダの噴出し口よりガスが噴出すると、該噴出し口が前側を向いて配設され且つ車内側がシートバックフレームの側面によって又車外側に配されてなるケース本体の開口部がシートバックフレームより前側の位置にまで延在されてなることにより、常時は折り畳まれてなるエアバッグ本体が前記インフレータより噴出されたガスにより自動車の前側に向けて膨張し、該エアバッグ本体を覆うケース本体の開口部の車内側が開裂し、該開口部を通過してエアバッグ本体が更に膨張するので、アームレスト部が車室内側壁に形成されていても、該アームレスト部の影響を受けることなく、乗員と車室内側壁との間にエアバッグ本体が入り込み、乗員の車室内側壁への二次衝突エネルギを十分吸収できる。
【００１８】
また、ケース本体の開口部がシートバックフレームより前側の位置にまで延在されてなることにより、着座した乗員の背中にケース本体が異物感を与えず、シートバックとしての居住性を損なうことがない。
【００１９】
更に、前記ケース本体が薄肉ヒンジにより前記外側壁と内側壁とが開成できるので、前記ケース本体が単体である状態では、インフレータを内包したホルダ及びエアバッグ本体を薄肉ヒンジを中心に開いて据え付けることが可能であり、作業性が向上する。
【００２０】
また、前記ケース本体の外側壁が強度手段により補強されているので、エアバッグ本体の膨張による圧力が外側壁に加わっても、該外側壁は変形しにくく、エアバッグ本体が外側に膨張してしまわないことになる。
【００２１】
前記ケース本体の開口部が、前記外側壁の前端部側にあるので、前記エアバッグ本体の膨張した際の圧力が前記内側壁の開口端部側に加わり、該両端部の係合が容易に離脱できることになる。
【００２２】
請求項２に記載の発明によれば、前記内側壁の開口端部が、前記インフレータの噴出し口に対向した面状に形成されてなるので、前記エアバッグ本体の膨張した際の圧力が前記内側壁の開口端部側に全て加わり、圧力のロスが生じないことになる。
【００２３】
請求項３に記載の発明によれば、前記内側壁の開口端部は、前記外側壁の一般面に対して４５〜７５度をなす角度に形成されてなるので、該エアバッグ装置がシートバックに支持されていても、乗員の背中の傾斜に沿う形状となり、乗員に異物感を与えないことになる。
【００２４】
請求項４に記載の発明によれば、前記強度手段は、前記インフレータ支持部から前記開口端部に向けた外側壁に、シートバックの開裂部に接続された補強部材が沿設されてなるので、外側への外側壁の移動が全く生じ得ないことになる。
【００２５】
請求項５に記載の発明によれば、前記内側壁の前記シートバックフレームに当接しない部位には、前記開口端部側に向けてリブが架橋されてなるので、内側壁の当初の形状の保形性が良いことになる。
【００２６】
【発明の実施の形態】
図１〜図５は本発明の一実施形態であり、図１及び図２に示すように、シート１は、シートバック２とシートクッション３とよりなり、該シートバック２は、車室内側壁４に対向した位置に配されてなる。該車室内側壁４は、周知のように上はウエストライン５から下はサイドシル近傍部６まで形成され、上下略中間の位置にアームレスト部７がシートバック２側に向けて突出し、図示しない乗員のアームを支持可能である。符号８はヘッドレスト、符号９はリクライニング装置である。
【００２７】
前記シートバック２は、図３に示すように、シートバックフレーム１０と、該シートバックフレーム１０の前側ＦＲに配設されてなるクッションパッド１１と、前記シートバックフレーム１０の側方ＳＤに配設されてなるサイドクッション１２と、前記クッションパッド１１の前側ＦＲに配されてなるスラブウレタン状の緩衝部材１３と、該緩衝部材１３を覆う第１表皮１４と、前記サイドクッション１２を覆う第２表皮１５と、前記クッションパッド１１の側方部及びサイドクッション１２の内面部間に後述する手段により配されてなるエアバッグ装置１６と、前記第１表皮１４及び第２表皮１５を開裂可能に縫製（開裂部１７という）する際に介在してなる玉縁１８と、一方が前記第２表皮１５及び該玉縁１８に縫製され且つ他方が前記シートバックフレーム１０に固持されることで、前記サイドクッション１２を保護する布状の補強部材１９とよりなる。
【００２８】
前記エアバッグ装置１６は、図示しないセンサーなどよりの信号により点火可能なるインフレータ２１が内部に収納された筒状のホルダ２２と、該ホルダ２２の噴出し口２３に導入部２４を臨むように配され且つ常時は折り畳まれると共に前記インフレータ２１より噴出されたガスにより膨張可能なるエアバッグ本体２５と、前記ホルダ２２及びエアバッグ本体２５を覆うと共に前記エアバッグ本体２５の膨張により開裂可能なる開口部２６を有するケース本体２７とよりなる。
【００２９】
前記ホルダ２２は、シートバックフレーム１０の側面１０ａに、エアバッグ本体２５の導入部２４の折り返した端部と共に挿入されたボルト２８に螺合したナット２９により配設されてなる。この時、該ホルダ２２の噴出し口２３は、前側ＦＲを向いて配設されてなる。
【００３０】
前記ケース本体２７は、図３乃至図５に示すように、シートバックフレーム１０の側面１０ａ側に配される内側壁３０と、ホルダ２２、エアバッグ本体２５が配設される空間部３１を介して前記サイドクッション１２側に配され且つ前記補強部材１９が沿設されてなる外側壁３２と、両側壁３０、３２間を繋ぐ天井部材３３及び床部材３４とよりなる。
【００３１】
該内側壁３０は、前記外側壁３２と共に前記ホルダ２２を囲繞する基部３０ａと、薄肉ヒンジ３５を介して前記基部３０ａに一体に形成されるリッド部３０ｂとよりなる。
【００３２】
前記リッド部３０ｂは、図４に示すように、前記基部３０ａの延長線上に所定距離形成された第１面３０ｂａと、該第１面３０ｂａの曲がり部３０ｂｂから前記外側壁３２の前端部３２ａに向けて所定の角度Θで傾斜した面、換言すると前記外側壁３２の一般面３２ｃに対して４５〜７５度の間でシートバック２の乗員居住側の表面形状の変化に従って変化される第２面３０ｂｃと、該第２面３０ｂｃの曲がり部３０ｂｄから前記外側壁３２の前端部３２ａに複数形成された係合穴３２ｂに係合離脱自在な爪部３６を有する自由端部３０ｂｅと、該リッド部３０ｂの上下フランジ３０ｂｆ，３０ｂｇとよりなる。
【００３３】
従って、前記ホルダ２２の噴出し口２３に対向した前記内側壁３０の面状の部位は、第２面３０ｂｃ及び自由端部３０ｂｅであり、「開口端部」として説明している。
【００３４】
符号３０ｂｈは、前記第１面３０ｂａの前記シートバックフレーム１０の側面１０ａに当接しない部位と前記第２面３０ｂｃとの間を架橋されてなるリブである。
【００３５】
前記外側壁３２は、図３に示すように、前記シートバックフレーム１０の前側の面１０ｂより所定寸法分前側ＦＲの位置にまで延在されてなる一般面３２ｃと、該一般面３２ｃに複数離間して形成されてなるリブ３７とよりなる。
【００３６】
前記床部材３４に形成されてなる爪部材３８は、前記リッド部３０ｂに形成されてなる係合穴３９に係合離脱自在なることで、開口部２６の係合力をより高めている。
【００３７】
以上より、本発明の実施態様は構成されてなるので、インフレータ２１が何らかの信号により点火してホルダ２２の噴出し口２３よりガスが、図８に示すように、白抜き矢印で示すように噴出する。
【００３８】
該噴出し口２３が前側ＦＲを向いて配設されていて、しかも車内側ＳＮがシートバックフレーム１０の側面１０ａによってそれ以上の内側への移動が阻止されてなること、及び、車外側ＳＤに配されてなるケース本体２７の開口部２６、つまり外側壁３２の前端部３２ａがシートバックフレーム１０の前側の面１０ｂより前側の位置にまで延在されてなること、並びに、該外側壁３２の外面を補強部材１９が沿設されてなる、ことによって、常時は折り畳まれてなるエアバッグ本体２５が、前記インフレータ２１より噴出されたガスにより膨張しても、外側壁３２が配置された位置より以上の外側への移動が阻止される。
【００３９】
そして、自動車の前側ＦＲに向けて速やかにエアバッグ本体２５が膨張し、該エアバッグ本体２５を覆うケース本体２７の開口部２６の車内側、即ち内側壁３０のリッド部３０ｂを、二点鎖線で示す位置から、該リッド部３０ｂの爪部３６が外側壁３２の前端部３２ａの係合穴３２ｂから離脱させることで、外側壁３２に対して、図８に黒矢印で示すように、シートバックフレーム１０の側面１０ａと前面１０ｂとのコーナー部から曲げることで開裂した状態になり、該開口部２６を通過してエアバッグ本体２５が更に膨張する。
【００４０】
つまり、エアバッグ本体２５は、外側に膨張するのではなく、前側ＦＲに膨張して、シートバック２のクッションパッド１１とサイドクッション１２との開裂部１７を開裂させ、図６乃至図８に示すようにシートバック２の外側、つまり前側ＦＲに膨出する。
【００４１】
この時、エアバッグ本体２５は、前側ＦＲに移動するのみであって、外側に配設されてなるアームレスト部７にエアバッグ本体２５は干渉せず、そのまま乗員と車室内側壁４との間にエアバッグ本体２５が入り込むことができるので、乗員の車室内側壁４への二次衝突エネルギを十分吸収できる。
【００４２】
また、該エアバッグ本体２５が、図９及び図１０に示すような形状をしている場合、即ち、エアバッグ本体２５自体が略Ｌ字状をなし、インフレータ２１に近い側の第１袋２５ａで直角に曲がり、該曲がり部にインフレータ２１のガス（矢印で示す）を導く架設部材４０を設け、細かい穴４１ａを有する隔壁４１を介して第２袋２５ｂに連通している場合、図６に示すように、膨張したエアバッグ本体２５は、乗員の胸及び頭部を保護することができる。
【００４３】
また、前記ケース本体２７が薄肉ヒンジ３５により前記外側壁３２と内側壁３０とが開成できるので、前記ケース本体２７が単体である状態では、図４に二点鎖線で示すように、薄肉ヒンジ３５を中心に内側壁３０のリッド部３０ｂを開くことができるため、インフレータ２１を内包したホルダ２２及びエアバッグ本体２５をケース本体２７内に据え付けることが可能であり、作業性が向上する。
【００４４】
また、前記ケース本体２７の外側壁３２が、強度手段としての補強部材１９により沿設されることで、補強されているので、エアバッグ本体２５の膨張による圧力が外側壁３２に加わっても、該外側壁３２は外側への移動が全く生じ得ない、つまり外側壁３２自体が変形せず、エアバッグ本体２５が外側に膨張してしまわないことになる。
【００４５】
前記ケース本体２７の開口部２６が、前記外側壁３２の前端部３２ａ側にあるので、前記エアバッグ本体２５の膨張した際の圧力が前記内側壁３０のリッド部３０ｂの第２面３２ｂｃ及び自由端部３２ｂｅ側に加わり、該両端部３２ａ、３２ｂｅの係合が容易に離脱できることになる。
【００４６】
前記内側壁３０のリッド部３０ｂの第２面３２ｂｃ及び自由端部３２ｂｅが、前記ホルダ２２の噴出し口２３に対向した面状に形成されてなるので、前記エアバッグ本体２５の膨張した際の圧力が、前記内側壁３０のリッド部３０ｂの第２面３２ｂｃ及び自由端部３２ｂｅ側全てに加わわり、圧力のロスが生じないことになる。
【００４７】
また、図３に示すように、エアバッグ本体２５が折り畳まれてなる常時の状態では、ケース本体２７の開口部２６、つまり外側壁３２の前端部３２ａのみが、シートバックフレーム１０より前側の位置にまで延在されてなるということは、換言すると、内側壁３０側は外側壁３２の前端部３２ａより後ろ側にあることにより、着座した乗員の背中にケース本体２７が異物感を与えず、シートバック２としての居住性を損なうことがない。
【００４８】
更に、該エアバッグ装置１６がシートバック２に支持されていても、前記内側壁３０のリッド部３０ｂの第２面３２ｂｃが、前記外側壁３２の一般面３２ｃに対して４５〜７５度をなす角度に形成されてなることによって、乗員の背中の傾斜に沿う形状となり、乗員に異物感を与えないことになる。
【００４９】
また、前記内側壁３０の前記シートバックフレーム１０に当接しない部位、つまり第１面３０ｂａの前側と第２面３０ｂｃとにかけては、前記開口端部側に向けてリブ３０ｂｈが架橋されてなるので、内側壁３０の当初の形状の保形性が良いことになる。
【００５０】
また、前記リブ３７は、前記インフレータ２１を支持するケース本体２７の部分から前記開口部２６に向けて外側壁３２の内面に形成されてなるが、無くても良い。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態のエアバッグ装置を搭載したシートの全体斜視図である。
【図２】図１の正面図である。
【図３】図２のＳＡ−ＳＡ線に沿った断面図である。
【図４】図３のケース本体単品の断面図である。
【図５】図４のケース本体の開口部側からの斜視図である。
【図６】図１の状態からエアバッグ本体が膨出した状態を示す斜視図である。
【図７】図６の正面図である。
【図８】図７のＳＢ−ＳＢ線に沿った断面図である。
【図９】エアバッグ本体の側面図である。
【図１０】図９のＳＣ−ＳＣ線に沿った断面図である。
【符号の説明】
１シート
２シートバック
４車室内側壁
７アームレスト部
１０シートバックフレーム
１０ａシートバックフレームの側面
１０ｂシートバックフレームの前面
１６エアバッグ装置
１７開裂部
１９補強部材
２１インフレータ
２２ホルダ
２３噴出し口
２４導入部
２５エアバッグ本体
２６開口部
２７ケース本体
３０内側壁
３０ｂリッド部
３０ｂａ第１面
３０ｂｃ第２面
３０ｂｅ自由端部
３０ｂｈリブ
３２外側壁
３２ａ前端部
３２ｂ係合穴
３２ｃ一般部
３５薄肉ヒンジ
３６爪部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an airbag device that instantly inflates and protects an occupant of the own vehicle at the time of an automobile collision, particularly when another vehicle collides with the side surface of the own vehicle.
[0002]
[Prior art]
Examples of such conventional airbag devices include those disclosed in Japanese Patent Laid-Open Nos. 8-244552 and 9-76865.
[0003]
The airbag device for a side collision shown in the former publication is normally generated by an inflator at the time of a side collision of an automobile, although the airbag body is normally folded and stored in a case body in a seat back. The airbag body is inflated by introducing gas from the gas outlet, and the lid of the case body is pushed open to inflate toward the front, and expands in the space between the passenger and the vehicle interior side wall. It absorbs the impact when the passenger collides with the side wall of the passenger compartment.
[0004]
In the airbag apparatus for side collision shown in the latter publication, the airbag main body is normally folded and stored in the case main body in the seat back. Inflated by the inflator, the lid is deployed outward from the front side of the seat back to the back side of the seat back, and the airbag main body is deployed outside the case main body between the vehicle inner side and the occupant side.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, in the structure of the conventional airbag device, the structure in which the lid is temporarily deployed outward as described in “pushing the lid open” or “the lid is deployed outward” is described. It is an essential structure.
[0006]
However, as is well known, the vehicle interior side wall is not flat from the waistline to the vicinity of the side sill, and the armrest portion protrudes toward the occupant side at a position approximately in the middle of the upper and lower sides to support the occupant's arm. I am doing.
[0007]
That is, in reality, a space that pushes and opens the lid is vertically divided between the seat back side surface and the vehicle interior side wall by the armrest portion.
[0008]
Also, in order to prevent the armrest portion from being divided up and down, the protruding amount of the armrest portion is extremely reduced to deteriorate the support of the occupant's arm, or the side surface of the seat back It is necessary to provide a means for preventing the airbag body from being divided up and down by reducing the lateral width of the seat back by being extremely separated from the side wall and making the comfortability poor.
[0009]
Moreover, if the armrest part protrudes sufficiently so as not to impair the supportability of the occupant's arm, the inflated airbag body may enter under the armrest part and may not protect the occupant's chest and head .
[0010]
In this way, the present invention has been made in consideration of the conventional problems, and even if the armrest portion sufficiently protrudes from the vehicle interior side wall, the armrest enters between the vehicle occupant and the vehicle interior side wall, and the vehicle interior side wall of the occupant An object of the present invention is to provide an airbag device that can sufficiently absorb the secondary collision energy to the vehicle and does not impair the comfort of the seat back.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the invention described in claim 1 is arranged such that a cylindrical holder in which an inflator is housed and a gas introduction part face the ejection port of the holder and are normally folded. An airbag body that is inflatable by the gas ejected from the inflator and a case body that covers the holder and the airbag body and has an opening that can be cleaved by inflation of the airbag body. The inflator is disposed on the side surface of the seat back frame and the ejection port is disposed facing the front side, and the case body is formed integrally with the outer wall and the inner wall with a thin hinge. is the intensity means is disposed on the outer wall, the opening of the case body, it is extended until the front side position from the seat back frame Ri Na is formed on the front end of the outer wall of the case body, the open end of the inner wall is characterized freely the engaged by a Rukoto detachably attached to a front end portion of the outer wall.
[0013]
The invention according to claim 2 is the airbag device according to claim 1, the open end of the inner side wall, characterized by being formed in the ejection faces the planar mouth of the inflator And
[0014]
The invention described in claim 3 is the airbag device according to claim 1 or 2, the open end of the inner wall is the angle formed with 45 to 75 degrees with respect to the general plane of the outer wall It is formed.
[0015]
Invention of Claim 4 is an airbag apparatus in any one of Claims 1-3 , Comprising: The said intensity | strength means is on the outer wall toward the said opening edge part from the said inflator support part, A reinforcing member connected to the tearing portion of the seat back is provided along the side.
[0016]
Invention of Claim 5 is an airbag apparatus of any one of Claims 1-4 , Comprising: The site | part which does not contact | abut to the said seat back frame of the said inner side wall WHEREIN: The said opening edge part side The ribs are cross-linked toward
[0017]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, when the inflator is ignited and gas is ejected from the ejection port of the holder, the ejection port is disposed facing the front side, and the inside of the vehicle is directed to the outside of the vehicle by the side surface of the seat back frame. Since the opening of the case body is extended to a position on the front side of the seat back frame, the airbag body that is normally folded is directed toward the front side of the automobile by the gas ejected from the inflator. The inside of the opening of the case body covering the airbag body is torn, and the airbag body further expands through the opening, so even if the armrest portion is formed on the vehicle interior side wall, Without being affected by the armrest, the airbag body enters between the occupant and the vehicle interior side wall, and sufficiently absorbs the secondary collision energy to the occupant side wall. It can be.
[0018]
In addition, since the opening of the case main body extends to a position in front of the seat back frame, the case main body does not give a foreign object to the seated occupant's back, and the comfort as a seat back may be impaired. Absent.
[0019]
Further , since the outer wall and the inner wall can be opened by the thin hinge of the case main body, the holder and the airbag main body including the inflator are installed with the thin hinge open at the center when the case main body is a single body. It is possible to improve workability.
[0020]
Further, since the outer wall of the case body is reinforced by the strength means, even if pressure due to the expansion of the airbag body is applied to the outer wall, the outer wall is not easily deformed, and the airbag body expands outward. I will not be sorry.
[0021]
Since the opening of the case main body is on the front end side of the outer wall, the pressure when the airbag main body is inflated is applied to the opening end side of the inner side wall, and the engagement between the both ends is facilitated. You can leave.
[0022]
According to invention of Claim 2, since the opening edge part of the said inner wall is formed in the planar shape facing the ejection opening of the said inflator, the pressure at the time of the said airbag main body expansion | swelling is said All are added to the opening end side of the inner wall, and no pressure loss occurs.
[0023]
According to the third aspect of the present invention, the opening end of the inner wall is formed at an angle of 45 to 75 degrees with respect to the general surface of the outer wall. Even if it is supported, the shape follows the inclination of the occupant's back, and the occupant is not given a foreign object feeling.
[0024]
According to the fourth aspect of the present invention, the strength means includes a reinforcing member that is connected to the tearing portion of the seat back on the outer wall from the inflator support portion toward the opening end portion. No movement of the outer wall to the outside can occur at all.
[0025]
According to invention of Claim 5, since the rib is bridge | crosslinked toward the said opening edge part side in the site | part which does not contact | abut the said seat back frame of the said inner wall, the original shape of an inner wall is formed. Good shape retention.
[0026]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
1 to 5 show an embodiment of the present invention. As shown in FIGS. 1 and 2, the seat 1 includes a seat back 2 and a seat cushion 3, and the seat back 2 includes a vehicle interior side wall 4. It is arranged at the position opposite to. As is well known, the vehicle interior side wall 4 is formed from the upper waistline 5 to the lower side sill vicinity 6, and the armrest portion 7 protrudes toward the seat back 2 at a position substantially in the middle of the upper and lower sides. The arm can be supported. Reference numeral 8 denotes a headrest, and reference numeral 9 denotes a reclining device.
[0027]
As shown in FIG. 3, the seat back 2 is disposed on a seat back frame 10, a cushion pad 11 disposed on the front side FR of the seat back frame 10, and a side SD of the seat back frame 10. Side cushion 12, a slab urethane-like cushioning member 13 disposed on the front side FR of the cushion pad 11, a first skin 14 covering the cushioning member 13, and a second skin covering the side cushion 12. 15 and an airbag device 16 disposed by means described later between the side portion of the cushion pad 11 and the inner surface portion of the side cushion 12, and the first skin 14 and the second skin 15 are sewn so as to be cleavable ( A bead 18 that is intervened during the cleaving portion 17), one of which is sewn to the second skin 15 and the bead 18, and the other is the aforementioned By being fixedly held in over-back frame 10, it becomes more and cloth-like reinforcing member 19 for protecting the side cushion 12.
[0028]
The airbag device 16 is arranged such that an inflator 21 that can be ignited by a signal from a sensor (not shown) or the like is accommodated therein, and the introduction portion 24 faces the ejection port 23 of the holder 22. The airbag main body 25 that is normally folded and inflated by the gas ejected from the inflator 21, and the opening 26 that covers the holder 22 and the airbag main body 25 and can be opened by the expansion of the airbag main body 25. And a case main body 27 having
[0029]
The holder 22 is disposed on the side surface 10 a of the seat back frame 10 by a nut 29 screwed into a bolt 28 inserted together with the folded end portion of the introduction portion 24 of the airbag body 25. At this time, the ejection port 23 of the holder 22 is arranged facing the front side FR.
[0030]
As shown in FIGS. 3 to 5, the case body 27 has an inner wall 30 disposed on the side surface 10 a side of the seat back frame 10, and a space portion 31 in which the holder 22 and the airbag body 25 are disposed. The outer wall 32 is provided on the side cushion 12 side and the reinforcement member 19 is provided along with the ceiling member 33 and the floor member 34 that connect the side walls 30 and 32.
[0031]
The inner wall 30 includes a base 30 a that surrounds the holder 22 together with the outer wall 32, and a lid portion 30 b that is integrally formed with the base 30 a via a thin hinge 35.
[0032]
As shown in FIG. 4, the lid portion 30b includes a first surface 30ba formed on an extension line of the base portion 30a and a bent portion 30bb of the first surface 30ba to a front end portion 32a of the outer wall 32. The second surface that is changed according to the change in the surface shape on the passenger occupant side of the seat back 2 between 45 and 75 degrees with respect to the general surface 32c of the outer wall 32, in other words, the surface inclined at a predetermined angle Θ 30bc, a free end portion 30be having a claw portion 36 which can be engaged and disengaged from a bent portion 30bd of the second surface 30bc to a plurality of engagement holes 32b formed in the front end portion 32a of the outer wall 32, and the lid portion 30b upper and lower flanges 30bf and 30bg.
[0033]
Therefore, the planar portions of the inner wall 30 facing the ejection port 23 of the holder 22 are the second surface 30bc and the free end 30be, and are described as “open end portions”.
[0034]
Reference numeral 30bh is a rib formed by bridging a portion of the first surface 30ba that does not contact the side surface 10a of the seat back frame 10 and the second surface 30bc.
[0035]
As shown in FIG. 3, the outer wall 32 has a general surface 32c extending from the front surface 10b of the seat back frame 10 to the position of the front side FR by a predetermined dimension, and a plurality of the outer walls 32 spaced apart from the general surface 32c. The rib 37 is formed.
[0036]
The claw member 38 formed on the floor member 34 can be engaged and disengaged with the engagement hole 39 formed on the lid portion 30b, thereby further increasing the engagement force of the opening 26.
[0037]
As described above, since the embodiment of the present invention is configured, the inflator 21 is ignited by some signal and the gas is ejected from the ejection port 23 of the holder 22 as shown by the white arrow as shown in FIG. To do.
[0038]
The ejection port 23 is disposed facing the front side FR, and the vehicle inner side SN is prevented from further inward movement by the side surface 10a of the seat back frame 10, and the vehicle outer side SD is The opening 26 of the case body 27 arranged, that is, the front end portion 32a of the outer wall 32 extends to a position in front of the front surface 10b of the seat back frame 10, and the outer wall 32 Even if the airbag body 25 that is normally folded is expanded by the gas ejected from the inflator 21, the outer wall 32 is disposed from the position where the outer wall 32 is disposed. The outward movement is prevented.
[0039]
Then, the airbag main body 25 is quickly inflated toward the front side FR of the automobile, and the inside of the opening 26 of the case main body 27 covering the airbag main body 25, that is, the lid portion 30b of the inner wall 30 is indicated by a two-dot chain line The claw portion 36 of the lid portion 30b is disengaged from the engagement hole 32b of the front end portion 32a of the outer wall 32 from the position shown in FIG. The airbag body 25 is further inflated after passing through the opening 26 by being bent from the corner portions of the side surface 10a and the front surface 10b of the back frame 10.
[0040]
That is, the airbag main body 25 does not inflate outward, but inflates to the front side FR, thereby cleaving the cleaving portion 17 between the cushion pad 11 and the side cushion 12 of the seat back 2, as shown in FIGS. In this way, it bulges to the outside of the seat back 2, that is, the front side FR.
[0041]
At this time, the airbag main body 25 only moves to the front side FR, and the airbag main body 25 does not interfere with the armrest portion 7 arranged on the outer side, so that the air bag main body 25 is not directly between the passenger and the vehicle interior side wall 4. Since the airbag main body 25 can enter, the secondary collision energy to the passenger | crew interior side wall 4 can fully be absorbed.
[0042]
Further, when the airbag main body 25 has a shape as shown in FIGS. 9 and 10, that is, the airbag main body 25 itself has a substantially L shape, and the first bag 25 a on the side close to the inflator 21. 6, when a bending member 40 is provided to guide the gas (shown by an arrow) of the inflator 21 to the bent portion and communicates with the second bag 25 b through the partition wall 41 having a fine hole 41 a. As shown, the inflated airbag body 25 can protect the occupant's chest and head.
[0043]
In addition, since the outer wall 32 and the inner wall 30 can be opened by the thin hinge 35 of the case main body 27, the thin hinge 35 is shown in FIG. Since the lid portion 30b of the inner wall 30 can be opened around the center, the holder 22 including the inflator 21 and the airbag main body 25 can be installed in the case main body 27, thereby improving workability.
[0044]
Further, since the outer wall 32 of the case body 27 is reinforced by the reinforcement member 19 as a strength means, even if pressure due to the expansion of the airbag body 25 is applied to the outer wall 32, The outer wall 32 cannot move outward at all, that is, the outer wall 32 itself is not deformed, and the airbag body 25 does not expand outward.
[0045]
Since the opening 26 of the case body 27 is on the front end 32a side of the outer wall 32, the pressure when the airbag body 25 is inflated is free from the second surface 32bc of the lid portion 30b of the inner wall 30 and the free surface 32bc. In addition to the end portion 32be, the engagement between the both end portions 32a and 32be can be easily separated.
[0046]
Since the second surface 32bc and the free end portion 32be of the lid portion 30b of the inner wall 30 are formed in a shape facing the ejection port 23 of the holder 22, the airbag body 25 is inflated. The pressure is applied to all of the second surface 32bc and the free end 32be side of the lid portion 30b of the inner wall 30, and no pressure loss occurs.
[0047]
Further, as shown in FIG. 3, in the normal state in which the airbag main body 25 is folded, only the opening 26 of the case main body 27, that is, the front end portion 32 a of the outer wall 32, is positioned in front of the seat back frame 10. In other words, because the inner wall 30 side is behind the front end portion 32a of the outer wall 32, the case body 27 does not give a foreign body sensation to the seated occupant's back, The habitability as the seat back 2 is not impaired.
[0048]
Further, even if the airbag device 16 is supported by the seat back 2, the second surface 32 bc of the lid portion 30 b of the inner side wall 30 forms 45 to 75 degrees with respect to the general surface 32 c of the outer side wall 32. By being formed at an angle, the shape follows the inclination of the occupant's back, and the occupant is not given a foreign object feeling.
[0049]
In addition, the rib 30bh is bridged toward the opening end side at the portion of the inner wall 30 that does not contact the seat back frame 10, that is, the front side of the first surface 30ba and the second surface 30bc. The shape of the initial shape of the inner wall 30 is good.
[0050]
The rib 37 is formed on the inner surface of the outer wall 32 from the portion of the case body 27 that supports the inflator 21 toward the opening 26, but may not be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall perspective view of a seat on which an airbag device according to an embodiment of the present invention is mounted.
FIG. 2 is a front view of FIG. 1;
3 is a cross-sectional view taken along line SA-SA in FIG.
4 is a cross-sectional view of a single case body of FIG.
5 is a perspective view from the opening side of the case body of FIG. 4. FIG.
6 is a perspective view showing a state in which the airbag main body has expanded from the state shown in FIG. 1. FIG.
7 is a front view of FIG. 6. FIG.
8 is a cross-sectional view taken along line SB-SB in FIG.
FIG. 9 is a side view of the airbag body.
10 is a cross-sectional view taken along line SC-SC in FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Seat 2 Seat back 4 Car interior side wall 7 Armrest part 10 Seat back frame 10a Side surface 10b of seat back frame 16 Front surface 16 of seat back frame Airbag apparatus 17 Cleavage part 19 Reinforcement member 21 Inflator 22 Holder 23 Ejection opening 24 Introduction part 25 Airbag body 26 Opening portion 27 Case body 30 Inner side wall 30b Lid portion 30ba First surface 30bc Second surface 30be Free end portion 30bh Rib 32 Outer side wall 32a Front end portion 32b Engagement hole 32c General portion 35 Thin-walled hinge 36 Claw portion

Claims

A cylindrical holder in which an inflator is housed, and an airbag main body that is arranged so as to face the gas introduction portion at the ejection port of the holder and is always folded and inflated by the gas ejected from the inflator And an airbag device comprising a case body that covers the holder and the airbag body and has an opening that can be cleaved by expansion of the airbag body,
The inflator is disposed on the side surface of the seat back frame and the ejection port is disposed facing the front side.
In the case body, the outer wall and the inner wall are integrally formed with a thin hinge, and the outer wall is provided with strength means,
Opening of the case body, the seat back frame from Ri Na is formed on the front end of the outer wall of the extended said case body comprising up to the front position, the inner wall open end is the outer wall of air bag device according to claim freely engaged with a Rukoto detachably attached to the front end of.

The airbag device according to claim 1,
The airbag device according to claim 1, wherein the opening end portion of the inner wall is formed in a planar shape facing the ejection port of the inflator .

The airbag device according to claim 1 or 2,
The airbag apparatus according to claim 1, wherein the opening end of the inner wall is formed at an angle of 45 to 75 degrees with respect to the general surface of the outer wall .

The airbag apparatus according to any one of claims 1 to 3,
The airbag device according to claim 1, wherein the strength means includes a reinforcing member connected to a cleaving portion of a seat back along an outer wall from the inflator support portion toward the opening end portion .

The airbag apparatus according to any one of claims 1 to 4,
The airbag apparatus according to claim 1, wherein ribs are bridged toward the opening end portion at a portion of the inner wall that does not contact the seat back frame .