JP3805318B2 - Wafer heating device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主にウェハを加熱する際に用いるウェハ加熱装置に関するものであり、例えば半導体ウェハや液晶装置あるいは回路基板等のウェハ上に薄膜を形成したり、前記ウェハ上に塗布されたレジスト液を乾燥焼き付けしてレジスト膜を形成する際に好適なウェハ加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体製造装置の製造工程における、半導体薄膜の成膜処理、エッチング処理、レジスト膜の焼き付け処理等においては、半導体ウェハ(以下、ウェハと略す)を加熱するためにウェハ加熱装置が用いられている。
【0003】
従来の半導体製造装置は、まとめて複数のウェハを成膜処理するバッチ式のものが使用されていたが、半導体素子の配線の微細化に伴い、ウェハ熱処理温度の精度向上が必要となり、温度精度に優れた枚葉式の熱処理装置が広く使用されるようになった。
【0004】
例えば、特許文献1には、複数サイズのウェハに熱処理を施すことができる熱処理装置が紹介されている。また、特許文献2には、温度制御に優れた熱処理装置が紹介されている。また、特許文献3では、ウェハの加熱均一性に優れた加熱装置が紹介されている。また、特許文献4には、短時間で均一に冷却する事のできる加熱装置が紹介されている。
【0005】
また、特許文献5では、リフトピンの貫通穴の位置を基板中心から外縁までの距離に対して、中心から1/2以上の距離に設けたウェハ支持部材が開示されている。
【0006】
〔特許文献1〕特開平11−145149号公報
〔特許文献2〕特開11−40330号公報
〔特許文献3〕特開2001−237053号公報
〔特許文献4〕特開2001−52985号公報
〔特許文献5〕特開2002−305073号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、半導体素子の配線微細化に伴い使用され始めた化学増幅型レジストにおいては、ウェハを熱処理装置に載置した瞬間から離脱し熱処理を終了させるまでの過渡的な温度履歴によりレジストの反応状態が微妙に異なり微細な回路パターンを形成できないとの課題があり、ウェハの面内温度差を小さくして、しかもウェハを載置した直後からウェハの温度が均一に安定するまでの安定時間が概ね60秒以下であることが望まれていた。
【0008】
しかしながら、特許文献1、2、3、4に記載のウェハ支持部材では上記の面内温度差や安定時間が大きく使用できないとの課題があった。
【0009】
また、特許文献5では、リフトピンの貫通穴の位置を基板中心から外縁までの距離に対して、中心から1/2以上の距離に設けているが、外周方向へ熱の移動の多い外周部に、貫通穴を設ける為、面内温度差を0.5℃以下に小さくできないとの問題があった。
【0010】
特に、従来の金属製の均熱板を使用したウェハ加熱装置は、均熱板2自体の熱容量が大きいことから、リフトピンの貫通穴の位置が基板中心から外縁までの距離に対して、中心から1/2以上の距離に設けられている場合や、リフトピンのガイド部材が均熱板に接している場合、均熱板のウェハ載置面の温度分布には影響が小さかったが、最近は、均熱板の温度変更の応答性を向上させるため、均熱板をセラミック化し厚みを薄くして熱容量を小さくしていることから、リフトピンの貫通穴の位置での熱引きやガイド部材と板状セラミック体の接触部での熱引きの影響で、均熱板のウェハ載置面の温度差が大きくなるとの課題があった。
【0011】
また、特許文献3、4に開示されたウェハ加熱装置では、図4に示すように、リフトピンのガイド部材25がセラミック製の均熱板2に接触しているため、ガイド部材25に逃げる熱が大きいことから、貫通穴24の周囲でガイド部材25が接する部分の周辺の発熱量が増加するように抵抗発熱体の抵抗分布を調整していたが、温度変更した際の過渡時のウェハ面内の温度差が大きいとの問題があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記の課題について鋭意検討した結果、板状セラミックス体からなる円板状をした均熱板の一方の主面をウェハの載置面とし、他方の主面もしくは内部に抵抗発熱体を有し、前記均熱板の他方の主面に前記抵抗発熱体と電気的に接続した給電部を備えてなり、前記均熱板はその外経の1/2より小さい直径を有する同心円上に3個以上の貫通孔を有し、前記均熱板の貫通孔からウェハリフトピンを上下させることによりウェハの授受を行うようにするとともに、前記均熱板の貫通孔と同心の貫通孔を有するガイド部材と、前記均熱板の他方の主面を覆う支持体とを備え、前記均熱板の貫通孔の内径が2〜8mmであり、前記ウェハリフトピンを案内するためのガイド部材は前記均熱板から離間し、前記ガイド部材の前記均熱板に近接する部分の外径を前記均熱板の貫通孔の内径の2倍以下とし、前記ガイド部材の前記均熱板に対向する面に面取りを施したことを特徴とする。
【0016】
また、前記ガイド部材が、Ni系合金、Al等の耐酸化性金属、メッキ処理などの耐酸化処理を行った金属、もしくはセラミックスのいずれかからなることを特徴とする。
【0017】
また、前記抵抗発熱体が板状セラミックス体の中心部とその外側の複数の環状部とに分割され、前記均熱板の貫通孔を前記抵抗発熱体の中心部および/または内側の環状部に備えたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0019】
図1(a)は本発明に係るウェハ加熱装置1の一例を示す断面図で、図1(b)はその上面図である。炭化珪素または窒化アルミニウムを主成分とする板状セラミックス体100からなる円板状をした均熱板2の一方の主面を、ウェハWを載せる載置面3とするとともに、他方の主面にガラス又は樹脂等からなる絶縁層4を介して抵抗発熱体5を形成したものである。
【0020】
抵抗発熱体5のパターン形状としては、略同心円状をしたものや渦巻き状をしたものなど、載置面3を均一に加熱できるパターン形状であれば良い。均熱性を改善するため、抵抗発熱体5を複数のパターンに分割することも可能であり、抵抗発熱体5を中心部とそれを囲む複数の環状部から構成すると好ましい。またパターンの線幅や粗密を調整し、電力密度に分布をつけて均熱性を改善しても良い。
【0021】
抵抗発熱体5には、金や銀、パラジウム、白金等の材質からなる給電部6が形成され、該給電部6に導通端子11を弾性体21により押圧して接触させることにより、導通が確保されている。給電端子と電極とは、導通が確保できる方法で有れば、はんだ付け、ロー付け等の手法を用いてもよい。
【0022】
さらに、均熱板2と支持体7の外周にボルト16を貫通させ、均熱板2と支持体7が直接当たらないように、断熱部17を介在させ、支持体7側より弾性体18、座金19を介在させてナット20を螺着することにより弾性的に固定している。これにより、均熱板2の温度が変動した場合に支持体7が変形しても、上記弾性体18によってこれを吸収し、これにより均熱板2の反りを抑制し、ウェハ表面に、均熱板2の反りに起因する温度ばらつきが発生することを防止できるようになる。
【0023】
なお、金属製の支持体7は側壁部9と多層構造部10を有し、均熱板2はその多層構造部10に対向する上部を覆うように設置してある。また、多層構造部10には冷却ガスを排出するための開口部14が施されており、均熱板2の抵抗発熱体5に給電するための給電部6に導通するための導通端子11,均熱板2を冷却するためのガス噴射口12、均熱板2の温度を測定するための熱電対13を設置してある。
【0024】
さらに、多層構造部10は複数層からなり、該多層構造部10の最上層のものは、均熱板2から5〜15mmの距離に設置することが望ましい。これは、均熱板2と多層構造部10相互の輻射熱により均熱化が容易となると同時に、他層との断熱効果があるので、均熱となるまでの時間が短くなるためである。
【0025】
本発明では上記均熱板2に複数の貫通孔24を備え、この貫通孔24からリフトピン23を上下させることによりウェハWを上下に移動することができ、ウェハWを載置面3から離した状態で不図示のハンドリングアーム等でウェハWの授受をおこなうことができる。
【0026】
前記貫通孔24は均熱板2と同心の円上に3個以上有し、前記円の直径DPが均熱板2の外径DKの1/2より小さいことを特徴とする。
【0027】
前記同心円の直径DPが均熱板2の直径の1/2より小さいと、貫通孔24付近の温度ばらつきを抑制でき、ウェハを短時間で均一に加熱することができる。
【0028】
前記同心円の直径DPが均熱板2の直径DKの1/2以上であると、貫通孔24が均熱板2の外縁部により近く設置され、外縁部からの熱の放散が大きいことから、貫通孔24からの熱の放散も大きくなり、均熱板2を均一に加熱するには貫通孔24の周辺の抵抗発熱体5の発熱量を大きくする必要があり、室温に冷えたウェハWを載置面3に載せた直後の過渡時に、貫通孔24周辺の温度が急速に変化し、ウェハWを均一に加熱できないからである。好ましくはDP/DKの値は0.15〜0.48であり、更に好ましくは0.15〜0.36である。
【0029】
また、ウェハリフトピン23が均熱板2へ直接接触しないようにガイド部材25が設置されている。
【0030】
ガイド部材25周辺の概略構造を図2に示す。貫通孔24は、内径を2〜8mmとすることが好ましい。この範囲で有れば、貫通孔24付近の温度ばらつきを抑制でき、ウェハを短時間で均一に加熱することができる。
【0031】
リフトピン23の外径は、貫通孔24の内径やガイド部材25の内径寸法より0.2mm以上小さくすることが望ましい。近接しすぎると接触してしまう。
【0032】
接触することにより熱引きが生じ均熱性を阻害する上、接触部が摩耗しダストが発生し、雰囲気を汚染することにより、ウェハ処理に有害となる。そのため貫通孔24の内径が2mm未満で有れば、ウェハリフトピン23が細くなり過ぎるため十分な剛性を確保できず、均熱板2やガイド部材25と接触するなどウェハ載置離脱の安定性に欠ける為、特にウェハの過渡的な熱履歴にばらつきが生じる為好ましくない。逆に、8mmを越えると貫通孔上に非加熱領域が広くなり過ぎて、周囲の抵抗発熱体のW密度を調整しても、均熱性を確保できず好ましくない。
【0033】
また、ガイド部材25は、均熱板2から離間して設置することが好ましい。離間させることにより、均熱板2からの熱引きを防止し、良好な均熱性を確保できる。逆に接触していれば、均熱板2の熱がガイド部材25に引かれてしまい部分的な温度低下が起こり、ウェハ加熱の均熱性を阻害する。また、ガイド部材25の温度も上昇し、歪んでしまう。
【0034】
より好ましくは、均熱板2とガイド部材25の離間距離を0.1〜2mmとすることがよい。そうすることで、温度を上げた際の熱膨張差等でガイド部材25と均熱板2が接触することなく、冷却エアーを導入した場合にも、ウェハ載置面への冷却エアー流入を抑制し、ウェハ処理部を汚染することがない。前記離間距離が0.1mm未満では温度上昇時の熱膨張などにより、ガイド部材25と均熱板2が部分的に接触してしまう可能性があり好ましくない、逆に2mmを越えると、冷却エアーなどを導入した場合に、冷却エアーがウェハ載置面に多量に漏れ込み、ウェハ処理部を汚染する可能性があり好ましくない。
【0035】
また、ガイド部材25の均熱板2に対向する面の外径は、貫通孔24の内径の2倍以下にすることが好ましい。ガイド部材25を均熱板2から離間させることで伝導による熱引けは緩和されるが、輻射による熱引けは均熱板2に対向する面の大きさに影響される。そのためガイド部材25の外径を貫通孔24の2倍以下にすることで必要な均熱性が確保できる。逆に2倍を越えると、均熱板2の貫通孔24の周囲の熱をより多く奪ってしまう為、結果的に貫通孔24の直上の温度も下がってしまい好ましくない。
【0036】
更に、図2(b)のように、ガイド部材25の均熱板2に対向する面に面取り25aを施すことも望ましい。面取りが無い場合に比較して、面取りすることにより均熱板2からガイド部材25へ輻射により伝わる熱を更に抑制でき、より均熱性を高められる。より好ましくは、ガイド部材25の肉厚の1/3以上の面取り25aを施すことが望ましい。
【0037】
また、ガイド部材25は、Ni系合金やAl等の耐酸化性金属、めっき処理などを施した金属、もしくはセラミックスなどで構成されるのが望ましい。高温時に腐食や有害なガスが発生せず、ウェハ熱処理に害を与えないからである。
【0038】
また、前記抵抗発熱体5を中心部とそれを囲む複数の環状部から構成することが好ましく、上記貫通孔24及びガイド部材25は前記抵抗発熱体5の中心部および/または内側の環状部に備えることが好ましい。このような配置とすることで、貫通孔24のない外周部の環状部に備えた抵抗発熱体により均熱板2の周辺部の温度低下を防止することができる。
【0039】
また、支持体7内に昇降自在に設置されたリフトピン23により、ウェハWを載置面3上に載せたり載置面3より持ち上げたりといった作業がなされる。そして、ウェハWは、ウェハ支持ピン8により載置面3から浮かした状態で保持され、片当たり等による温度バラツキを防止するようにしている。
【0040】
そして、このウェハ加熱装置1によりウェハWを加熱するには、搬送アーム(不図示)にて載置面3の上方まで運ばれたウェハWをリフトピン23にて支持したあと、リフトピン23を降下させてウェハWを載置面3上に載せる。
【0041】
次に、給電部6に通電して抵抗発熱体5を発熱させ、絶縁層4及び均熱板2を介して載置面3上のウェハWを加熱するのであるが、本発明によれば、支持体1に多層構造部14を備えているため、均熱板2に近接した多層構造部14を均熱板2の熱の輻射板として活用できるので、均熱板2を有効に短時間で均熱化することができる。
【0042】
さらに、均熱板2を炭化珪素質焼結体又は窒化アルミニウム質焼結体により形成してあることから、熱を加えても変形が小さく、板厚を薄くできるため、所定の処理温度に加熱するまでの昇温時間及び所定の処理温度から室温付近に冷却するまでの冷却時間を短くすることができ、生産性を高めることができるとともに、50W/(m・K)以上の熱伝導率を有することから、薄い板厚でも抵抗発熱体5のジュール熱を素早く伝達し、載置面3の温度ばらつきを極めて小さくすることができる。
【0043】
均熱板2の厚みは、2〜7mmとすることが好ましい。均熱板2の厚みが2mmより薄いと、均熱板2の強度がなくなり抵抗発熱体5の発熱による加熱時、流体噴射口12からの冷却流体を吹き付けた際に、冷却時の熱応力に耐えきれず、均熱板2にクラックが発生する。また、均熱板2の厚みが7mmを越えると、均熱板2の熱容量が大きくなるので加熱および冷却時の温度が安定するまでの時間が長くなってしまい好ましくない。
【0044】
このように、均熱板2の熱容量を小さくすると、支持体7からの熱引きにより均熱板2の温度分布が悪くなる。そこで、支持体7が均熱板2をその外周部で保持する構造としている。
【0045】
また、抵抗発熱体5への給電方法については、支持体7に設置した導通端子11を均熱板2の表面に形成した給電部6に導通端子11をバネ(不図示)で押圧することにより接続を確保し給電する。これは、2〜7mmの厚みの均熱板2に金属からなる端子部を埋設して形成すると、該端子部の熱容量により均熱性が悪くなるからである。そのため、本発明のように、導電端子11をバネで押圧して電気的接続を確保することにより、均熱板2とその支持体7の間の温度差による熱応力を緩和し、高い信頼性で電気的導通を維持できる。さらに、接点が点接触となるのを防止するため、弾性のある導体を中間層として挿入しても構わない。この中間層は単に箔状のシートを挿入するだけでも効果がある。そして、導通端子7の給電部6側の径は、1.5〜5mmとすることが好ましい。
【0046】
また、均熱板2の温度は、均熱板2にその先端が埋め込まれた熱電対13により測定する。熱電対13としては、その応答性と保持の作業性の観点から、外径1.0mm以下のシース型の熱電対13を使用することが好ましい。この熱電対13の先端部は、均熱板2に孔が形成され、この中に設置された円筒状の金属体の内壁面にバネ材により押圧固定することが測温の信頼性を向上させるために好ましい。同様に素線の熱電対やPt等の測温抵抗体を埋設して測温を行うことも可能である。
【0047】
さらに、レジスト膜形成用のウェハ加熱装置1として使用する場合は、均熱板2の主成分を炭化珪素にすると、大気中の水分等と反応してガスを発生させることもないため、ウェハW上へのレジスト膜の貼付に用いたとしても、レジスト膜の組織に悪影響を与えることがなく、微細な配線を高密度に形成することが可能である。この際、焼結助剤に水と反応してアンモニアやアミンを形成する可能性のある窒化物を含まないようにすることが必要である。
【0048】
なお、均熱板2を形成する炭化珪素質焼結体は、主成分の炭化珪素に対し、焼結助剤として硼素(B)と炭素(C)を添加したり、もしくはアルミナ(Al2O3)イットリア(Y2O3)のような金属酸化物を添加して十分混合し、平板状に加工したのち、1900〜2100℃で焼成することにより得られる。炭化珪素はα型を主体とするものあるいはβ型を主体とするもののいずれであっても構わない。
【0049】
また、均熱板2を形成する窒化アルミニウム質焼結体は、主成分の窒化アルミニウムに対し、焼結助剤としてY2O3やYb2O3等の希土類元素酸化物と必要に応じてCaO等のアルカリ土類金属酸化物を添加して十分混合し、平板状に加工した後、窒素ガス中1900〜2100℃で焼成することにより得られる。
【0050】
さらに、均熱板2の載置面3と反対側の主面は、ガラスや樹脂からなる絶縁層4との密着性を高める観点から、平面度20μm以下、面粗さを中心線平均粗さ(Ra)で0.1μm〜0.5μmに研磨しておくことが好ましい。
【0051】
一方、炭化珪素質焼結体を均熱板2として使用する場合、半導電性を有する均熱板2と抵抗発熱体5との間の絶縁を保つ絶縁層4としては、ガラス又は樹脂を用いることが可能であり、ガラスを用いる場合、その厚みが100μm未満では耐電圧が1.5kVを下回り絶縁性が保てず、逆に厚みが400μmを越えると、均熱板2を形成する炭化珪素質焼結体や窒化アルミニウム質焼結体との熱膨張差が大きくなり過ぎるために、クラックが発生して絶縁層4として機能しなくなる。その為、絶縁層4としてガラスを用いる場合、絶縁層4の厚みは100〜400μmの範囲で形成することが好ましく、望ましくは200μm〜350μmの範囲とすることが良い。
【0052】
また、均熱板2を、窒化アルミニウムを主成分とする焼結体で形成する場合は、均熱板2に対する抵抗発熱体5の密着性を向上させるために、ガラスからなる絶縁層4を形成する。ただし、抵抗発熱体5の中に十分なガラスを添加し、これにより十分な密着強度が得られる場合は、省略することが可能である。
【0053】
この絶縁層4を形成するガラスの特性としては、結晶質又は非晶質のいずれでも良く、耐熱温度が200℃以上でかつ0℃〜200℃の温度域における熱膨張係数が均熱板2を構成する板状セラミックス体の熱膨張係数に対し−5〜+5×10−7/℃の範囲にあるものを適宜選択して用いることが好ましい。即ち、熱膨張係数が前記範囲を外れたガラスを用いると、均熱板2を形成する板状セラミックス体との熱膨張差が大きくなりすぎるため、ガラスの焼付け後の冷却時においてクラックや剥離等の欠陥が生じ易いからである。
【0054】
なお、ガラスからなる絶縁層4を均熱板2上に被着する手段としては、前記ガラスペーストを均熱板2の中心部に適量落とし、スピンコーティング法にて伸ばして均一に塗布するか、あるいはスクリーン印刷法、ディッピング法、スプレーコーティング法等にて均一に塗布したあと、ガラスペーストを600℃以上の温度で焼き付けすれば良い。また、絶縁層4としてガラスを用いる場合、予め炭化珪素質焼結体又は窒化アルミニウム質焼結体からなる均熱板2を850〜1300℃程度の温度に加熱し、絶縁層4を被着する表面を酸化処理しておくことで、ガラスからなる絶縁層4との密着性を高めることができる。
【0055】
さらに、絶縁層4上に被着する抵抗発熱体5材料としては、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、パラジウム(Pd)等の金属単体を、蒸着法やメッキ法にて直接被着するか、あるいは前記金属単体や酸化レニウム(Re2O3)、ランタンマンガネート(LaMnO3)等の導電性の金属酸化物や上記金属材料を樹脂ペーストやガラスペーストに分散させたペーストを用意し、所定のパターン形状にスクリーン印刷法等にて印刷したあと焼付けして、前記導電材を樹脂やガラスから成るマトリックスで結合すれば良い。マトリックスとしてガラスを用いる場合、結晶化ガラス、非晶質ガラスのいずれでも良いが、熱サイクルによる抵抗値の変化を抑えるために結晶化ガラスを用いることが好ましい。
【0056】
ただし、抵抗発熱体5材料に銀(Ag)又は銅(Cu)を用いる場合、マイグレーションが発生する恐れがあるため、このような場合には、抵抗発熱体5を覆うように絶縁層4と同一の材質からなるコート層を40〜400μm程度の厚みで被覆しておけば良い。
【0057】
図1(a)では、抵抗発熱体5に対し、給電部6において導通端子11を弾性体21で押しつけて導通を確保するようにしている。給電部6は、抵抗発熱体5の端子部に導電性接着剤を塗布、硬化させることにより形成しても構わない。
【0058】
また、これまで、抵抗発熱体5を均熱板2の表面に形成するタイプのウェハ加熱装置1について説明してきたが、抵抗発熱体5は、均熱板2に内蔵されていても構わない。
【0059】
図3を例にして説明すると、例えば主成分が窒化アルミニウムからなる均熱板2を用いる場合、まず、抵抗発熱体5の材料としては窒化アルミニウムと同時焼成できる材料という観点から、WもしくはWCを用いる。均熱板2は、窒化アルミニウムを主成分とし焼結助剤を適宜含有する原料を十分混合したのち円盤状に成形し、その表面にWもしくはWCからなるペーストを抵抗発熱体5のパターン形状にプリントし、その上に別の窒化アルミニウム成形体を重ねて密着した後、窒素ガス中1900〜2100℃の温度で焼成することにより得ることが出来る。
【0060】
また、抵抗発熱体5からの導通は、窒化アルミニウム質基材にスルーホールを形成し、WもしくはWCからなるペーストを埋め込んだ後焼成するようにして表面に電極を引き出すようにすれば良い。また、給電部6は、ウェハWの加熱温度が高い場合、Au、Ag等の貴金属を主成分とするペーストを前記スルーホールの上に塗布し900〜1000℃で焼き付けることにより、内部の抵抗発熱体5の酸化を防止することができる。
【0061】
【実施例】
熱伝導率が130W/(m・K)の炭化珪素質焼結体に研削加工を施し、板厚3mm、外径332mmの円盤状をした均熱板2を複数製作し、更に均熱板2の直径と同心円上に50、120、160、166、180、200mmの位置に、均等に2、3、5箇所貫通孔を形成した均熱板を用意した。この均熱板の貫通孔の直径は、1〜10mmとした。各均熱板2の一方の主面に絶縁層を被着するため、ガラス粉末にエチルセルロースと有機溶剤のテルピネオールからなるバインダーを混練して作製したガラスペーストをスクリーン印刷法にて印刷した後、150℃に加熱して有機溶剤を乾燥させたあと、550℃で30分間脱脂処理を施し、さらに700〜900℃の温度で焼き付けを行うことにより、ガラスからなる厚み200μmの絶縁層とした。
【0062】
次いで上記絶縁層上に抵抗発熱体を被着するため、導電材としてAu粉末とPd粉末と、前記同様の組成からなるバインダーを添加したガラスペーストを混練して作製した導電性ペーストをスクリーン印刷法にて所定のパターン形状に印刷したあと、150℃に加熱して有機溶剤を乾燥させ、さらに550℃で30分間脱脂処理を施したあと、700〜900℃の温度で焼き付けを行うことにより、厚みが50μmの抵抗発熱体を形成した。上記抵抗発熱体は中心部とその外側に環状に3分割して4つの領域のパターン配置は、中心部からそれぞれの分割領域に1、2、4、8の計15パターン構成とした。しかるのち抵抗発熱体に給電部を導電性接着剤にて固着させることにより、均熱板を製作した。
【0063】
また、支持体は、厚み2.5mmのステンレス(SUS304)からなる2枚の多層構造部を備え、このうち1枚に、ガス噴射口、熱電対、導通端子、ガイド部材を所定の位置に形成し、同じくSUS304からなる側壁部とネジ締めにて固定して支持体を準備した。また2枚の多層構造部のうち、均熱板に近い方の多層構造部から均熱板までの距離は8mm、多層構造部どうしの距離を15mmとした。その後、前記支持体の上に、均熱板を重ね、その外周部にボルトを貫通させ、均熱板と支持体が直接当たらないように、断熱部を介在させ、支持体側より弾性体、座金を介在させてナットを螺着することにより弾性的に固定することによりウェハ加熱装置とした。ガイド部材の外径及び内径は、均熱板に対向する部分の内径で2〜11mmとした。また、均熱板と対向する部分の外径は3〜12mmとした。また、面取りはこの部分に対する面取りである。
【0064】
比較用として、同様の方法で、表1の試料番号25〜28に記載の試料を準備した。
【0065】
測温は、測温抵抗体が29箇所に埋設された測温用ウェハを用いて行った。まず、測温ウェハの測温部が、貫通孔直上にならないように、測温ウェハを載置し、200℃に30分保持し、全体の温度ばらつきが0.3℃以下になるようにウェハ加熱装置の各抵抗発熱体への供給電力の出力を調整した。
【0066】
次に、同じ出力状態を保ったまま、測温ウェハを回転させて、測温ウェハの測温部が貫通孔の直上となる状態で測温を行い、このときの温度最大値と最小値の差を温度ばらつきとして測定した。
【0067】
次に、ウェハ加熱装置を150℃に30分保持し、その後、室温に冷えた測温用ウェハを載せて、ウェハの平均温度が150℃に保持されるまでのウェハ内の最大温度と最小温度との温度差が0.5℃以下となるまでの時間を、温度安定時間として評価した。評価の基準としては、昇温過渡時のウェハW面内の最大温度差が0.5℃以下で、温度安定時間が50秒以下のものが、優れたウェハ加熱装置として使えることがわかった。
【0068】
それぞれの結果は表1に示す通りである。
【表1】
【0069】
その同心円の直径DPが均熱板2の直径DKの1/2より小さい試料番号1〜24の温度ばらつきは0.5℃以下、過渡時温度安定時間も50秒以下となり良好な結果を示した。
【0070】
ただし、試料番号1に示すように、貫通孔24を設けた同心円の直径が均熱板2の直径の1/4以下でウェハリフトピンが3個の場合は、ウェハを支持するバランスが取りにくく、ウェハが落下する場合があり、好ましくは、貫通孔24を設けた同心円の直径が均熱板2の直径の1/4以上とし、それ以下では、試料番号2のように貫通孔24やウェハガイドピンの数を4個以上とし、ウェハ支持を安定化することが望ましい。また、貫通孔24を2個とした場合、ウェハを2点支持となるため、ウェハが落下する結果となり、貫通孔24は3個以上設けることが望ましい。
【0071】
また、貫通孔24の内径が2〜8mmで、前記ウェハリフトピンを案内するためのガイド部材が前記均熱板から離間し、前記ガイド部材の均熱板に近接する部分の外径を前記貫通孔24の内径の2倍以下である試料番号1〜19は、温度ばらつきは0.38℃以下、過渡時温度安定時間も40秒以下となり更に良好な結果を示した。
【0072】
試料番号22,23において、貫通孔24の直径を9mm以上としたが、温度ばらつきは0.45℃で、温度安定時間は50秒と、やや大きな値が得られた。これば貫通孔24の周囲の抵抗発熱体のW密度を上げても調整しきれないほど、非加熱エリアが広くなりすぎた為である。
【0073】
また、試料番号21において、均熱板2の貫通孔24の内径を1mmとしたが、リフトピンを上下させた場合にリフトピンが細すぎる事から貫通孔24に接触し、パーティキュレートを発生させる原因になるので好ましくない。よって、貫通孔24の直径については、2〜8mmの範囲が良好な範囲であるといえる。
【0074】
また、試料番号24において、前記ガイド部材の均熱板に近接する部分の外径を前記均熱板の貫通孔24の内径の2.4倍とすると、温度ばらつきは0.5℃で、温度安定時間は50秒とやや大きな値となった。これは、ガイド部材を均熱板から離間させることで伝導により熱引けは緩和されるが、輻射による熱引けは均熱板に対向する面の大きさに影響されるからである。前記ガイド部材の均熱板に近接する部分の外径が前記均熱板の貫通孔24の内径の2倍を越えると、均熱板2の貫通孔24の周囲の熱をより多く奪ってしまう為、結果的に貫通孔24の直上の温度も下がってしまい好ましくない。よって、ガイド部材25の外径を貫通孔24の2倍以下にすることで必要な均熱性が確保できるといえる。
【0075】
また、ガイド部材25を均熱板2に接触させると、試料番号20のように温度ばらつきが0.45℃とやや大きくなった。これは不要な熱引きにより貫通孔24直上の温度低下のみならず、周囲の温度も低下し、温度ばらつきがやや大きくなったと考えられる。
【0076】
次に、上記ガイド部材25の均熱板2に対抗する面に面取りを施した試料番号8〜10は、同形状で面取りのない試料番号7と比べて、温度ばらつきが0.30℃以下で温度安定時間が39秒以下と更に優れた特性を示すことが分った。
【0077】
特に、Ni系合金やAl等の耐熱性金属、メッキ処理などを行った耐酸化処理を行った金属、もしくはセラミックスの何れかからなるガイド部材25は、試料番号1〜24のように温度ばらつきが0.5℃以下で温度安定時間が50秒以下と極めて優れた特性を示すことが分った。
【0078】
また、ガイド部材をNi系耐熱性金属であるSUSで作製した事により、更に250℃まで昇温を行った後も、腐食等の変化や劣化は認められず良好な状態を保っていた。Alなどの耐酸化性金属やNiめっき等の耐酸化処理を行った金属部材やセラミックス部材でも同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0079】
更にまた、これら試料番号1〜24のウェハ加熱装置1の均熱板の貫通孔は何れも中心部の抵抗発熱体やその外側の抵抗発熱体さらにその外側の抵抗発熱体位置に備えられ、最外周の抵抗発熱体位置に均熱板の貫通孔のあった試料番号27や28は温度ばらつきが0.8℃、0.9℃と大きく好ましくなかった。
【0080】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、板状セラミックス体からなる円板状をした均熱板の一方の主面をウェハの載置面とし、他方の主面もしくは内部に抵抗発熱体を有し、前記均熱板の他方の主面に前記抵抗発熱体と電気的に接続した給電部を備えてなり、前記均熱板はその外経の1/2より小さい直径を有する同心円上に3個以上の貫通孔を有し、該貫通孔からウェハリフトピンを上下させることによりウェハの授受を行うようにするとともに、前記貫通孔と同心の貫通孔を有するガイド部材と、前記均熱板の他方の主面を覆う支持体とを備え、前記均熱板の貫通孔の内径が2〜8mmであり、前記ウェハリフトピンを案内するための前記ガイド部材は前記均熱板から離間し、前記ガイド部材の前記均熱板に近接する部分の外径を前記均熱板の貫通孔の内径の2倍以下とし、前記ガイド部材の前記均熱板に対向する面に面取りを施したことにより、前記均熱板の貫通孔部分でも温度低下が小さく昇温過渡時の温度ばらつきの小さなウェハ加熱装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明のウェハ加熱装置の一例を示す断面図であり、(b)はその上面図である。
【図2】(a)(b)は本発明のウェハ加熱装置のガイド部材周辺を示す断面図である。
【図3】本発明のウェハ加熱装置の他の実施形態を示す断面図である。
【図4】従来のウェハ加熱装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1:ウェハ加熱装置
2:均熱板
3:載置面
4:絶縁層
5:抵抗発熱体
6:給電部
7:支持体
8:支持ピン
9:側壁部
10:多層構造部
11:導通端子
12:ガス噴射口
13:熱電対
14:開口部
15:接続部材
16:ボルト
17:断熱部
18:弾性体
19:座金
20:ナット
21:弾性体
23:リフトピン
24:貫通孔
25:ガイド部材
W:半導体ウェハ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a wafer heating apparatus mainly used for heating a wafer. For example, a thin film is formed on a wafer such as a semiconductor wafer, a liquid crystal device or a circuit board, or a resist solution applied on the wafer. The present invention relates to a wafer heating apparatus suitable for forming a resist film by dry baking.
[0002]
[Prior art]
In a semiconductor thin film manufacturing process, a semiconductor thin film forming process, an etching process, a resist film baking process, and the like, a wafer heating apparatus is used to heat a semiconductor wafer (hereinafter abbreviated as a wafer).
[0003]
Conventional semiconductor manufacturing equipment used batch-type processing that forms multiple wafers together, but with the miniaturization of semiconductor device wiring, it is necessary to improve the accuracy of wafer heat treatment temperature. Single-wafer type heat treatment devices that are superior in the field of use have come to be widely used.
[0004]
For example,
[0005]
Further,
[0006]
[Patent Document 1] Japanese Patent Laid-Open No. 11-145149
[Patent Document 2] Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-40330
[Patent Document 3] Japanese Patent Laid-Open No. 2001-237053
[Patent Document 4] Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-52985
[Patent Document 5] JP 2002-305073 A
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, in chemically amplified resists that have begun to be used with the miniaturization of wiring of semiconductor elements, the reaction state of the resist is caused by a transient temperature history from the moment the wafer is placed on the heat treatment apparatus to the end of the heat treatment. There is a problem that a fine circuit pattern cannot be formed slightly differently, and the in-plane temperature difference of the wafer is reduced, and the stabilization time from immediately after placing the wafer until the temperature of the wafer is uniformly stabilized is approximately 60. It was desired to be less than a second.
[0008]
However, the wafer support members described in
[0009]
In
[0010]
In particular, in the conventional wafer heating apparatus using a metal soaking plate, the heat capacity of the
[0011]
Moreover, in the wafer heating apparatus disclosed in
[0012]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies on the above-mentioned problems, the inventors have made one main surface of a disc-shaped heat equalizing plate made of a plate-like ceramic body a wafer mounting surface and resisted the other main surface or the inside thereof. A heating part, and a power feeding part electrically connected to the resistance heating element on the other main surface of the soaking plate, wherein the soaking plate has a diameter smaller than ½ of its outer diameter. 3 or more through holes on concentric circlesThe wafer lift pin is moved up and down from the through hole of the heat equalizing plate, and the wafer is exchanged, a guide member having a through hole concentric with the through hole of the heat equalizing plate, and the heat equalizing plate And a guide member for guiding the wafer lift pins is spaced apart from the heat equalizing plate, and the guide member is provided with a support body that covers the other main surface. The outer diameter of the portion adjacent to the heat equalizing plate is set to be not more than twice the inner diameter of the through hole of the heat equalizing plate, and the surface of the guide member facing the heat equalizing plate is chamfered.To do.
[0016]
Further, the guide member is made of any one of an Ni-based alloy, an oxidation-resistant metal such as Al, a metal subjected to an oxidation-resistant treatment such as a plating treatment, or ceramics.
[0017]
The resistance heating element includes a central portion of the plate-shaped ceramic body and a plurality of annular portions outside the central portion.WhenDivided into the aboveSoaking plateThrough holeTheThe resistance heating element is provided in a central portion and / or an inner annular portion.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described.
[0019]
FIG. 1A is a sectional view showing an example of a
[0020]
The pattern shape of the
[0021]
The
[0022]
Further, the
[0023]
In addition, the
[0024]
Furthermore, the
[0025]
In the present invention, the soaking
[0026]
There are three or more through
[0027]
When the concentric diameter DP is smaller than 1/2 of the soaking
[0028]
When the diameter DP of the concentric circle is ½ or more of the diameter DK of the soaking
[0029]
A
[0030]
A schematic structure around the
[0031]
The outer diameter of the
[0032]
The contact causes heat pulling and inhibits soaking, and the contact portion is worn and dust is generated to contaminate the atmosphere, which is harmful to wafer processing. Therefore, if the inner diameter of the through
[0033]
Further, it is preferable that the
[0034]
More preferably, the separation distance between the soaking
[0035]
Further, it is preferable that the outer diameter of the surface of the
[0036]
Furthermore, as shown in FIG. 2B, it is also desirable to
[0037]
The
[0038]
The
[0039]
Further, work such as placing the wafer W on the
[0040]
In order to heat the wafer W by the
[0041]
Next, the
[0042]
Furthermore, since the soaking
[0043]
The thickness of the soaking
[0044]
As described above, when the heat capacity of the soaking
[0045]
As for the method of supplying power to the
[0046]
Further, the temperature of the soaking
[0047]
Furthermore, when used as a
[0048]
The silicon carbide-based sintered body forming the soaking
[0049]
Further, the aluminum nitride sintered body forming the soaking
[0050]
Furthermore, the main surface opposite to the mounting
[0051]
On the other hand, when the silicon carbide sintered body is used as the soaking
[0052]
When the soaking
[0053]
The glass forming the insulating
[0054]
As a means for depositing the insulating
[0055]
Further, as a material for the
[0056]
However, when silver (Ag) or copper (Cu) is used for the
[0057]
In FIG. 1A, the
[0058]
In addition, the
[0059]
For example, in the case of using a soaking
[0060]
Conduction from the
[0061]
【Example】
A silicon carbide sintered body having a thermal conductivity of 130 W / (m · K) is ground to produce a plurality of soaking
[0062]
Next, in order to deposit a resistance heating element on the insulating layer, a conductive paste produced by kneading a glass paste to which Au powder, Pd powder and a binder having the same composition as described above are added as a conductive material is screen-printed. After printing in a predetermined pattern shape at 150 ° C., the organic solvent is dried by heating to 150 ° C., degreased at 550 ° C. for 30 minutes, and then baked at a temperature of 700 to 900 ° C. A resistance heating element having a thickness of 50 μm was formed. The resistance heating element is annularly divided into three in the central portion and the outside thereof, and the pattern arrangement of the four regions has a total of 15 patterns of 1, 2, 4, and 8 from the central portion to the respective divided regions. After that, a heat equalizing plate was manufactured by fixing the power feeding portion to the resistance heating element with a conductive adhesive.
[0063]
In addition, the support body is provided with two multilayer structures made of stainless steel (SUS304) having a thickness of 2.5 mm, and a gas injection port, a thermocouple, a conduction terminal, and a guide member are formed at predetermined positions on one of them. Then, a support body was prepared by fixing it with a side wall portion made of SUS304 by screw tightening. Of the two multilayer structures, the distance from the multilayer structure closer to the soaking plate to the soaking plate was 8 mm, and the distance between the multilayer structures was 15 mm. Thereafter, a heat equalizing plate is overlaid on the support, a bolt is passed through the outer periphery thereof, a heat insulating portion is interposed so that the heat equalizing plate and the support do not directly contact, and an elastic body, a washer from the support side. A wafer heating device was obtained by elastically fixing the nut by screwing it in between. The outer diameter and inner diameter of the guide member were 2 to 11 mm as the inner diameter of the portion facing the soaking plate. Also, the outer diameter of the part facing the soaking
[0064]
For comparison, samples described in
[0065]
The temperature measurement was performed using a temperature measuring wafer in which a resistance temperature detector was embedded in 29 locations. First, place the temperature measurement wafer so that the temperature measurement part of the temperature measurement wafer is not directly above the through hole, hold it at 200 ° C for 30 minutes, and keep the wafer so that the overall temperature variation is 0.3 ° C or less. The output of power supplied to each resistance heating element of the heating device was adjusted.
[0066]
Next, while keeping the same output state, rotate the temperature measuring wafer, and measure the temperature with the temperature measuring part of the temperature measuring wafer directly above the through hole. The difference was measured as temperature variation.
[0067]
Next, hold the wafer heating device at 150 ° C. for 30 minutes, and then place the temperature measuring wafer cooled to room temperature, and the maximum and minimum temperatures in the wafer until the average temperature of the wafer is held at 150 ° C. The time until the temperature difference between and became 0.5 ° C. or less was evaluated as the temperature stabilization time. As a criterion for evaluation, it was found that a wafer having a maximum temperature difference in the wafer W surface during a temperature rising transient of 0.5 ° C. or less and a temperature stabilization time of 50 seconds or less can be used as an excellent wafer heating apparatus.
[0068]
Each result is as shown in Table 1..
[Table 1]
[0069]
[0070]
However, as shown in the
[0071]
The through
[0072]
In
[0073]
In sample No. 21, the inner diameter of the through
[0074]
In
[0075]
Further, when the
[0076]
Next, Sample Nos. 8 to 10 where the surface of the
[0077]
In particular, the
[0078]
Further, since the guide member was made of SUS, which is a Ni-based heat-resistant metal, even after the temperature was raised to 250 ° C., no change or deterioration such as corrosion was observed, and the good state was maintained. It goes without saying that the same effect can be obtained even with an oxidation resistant metal such as Al or a metal member or ceramic member subjected to an oxidation resistance treatment such as Ni plating.
[0079]
Furthermore, the
[0080]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, one main surface of a plate-shaped heat equalizing plate made of a plate-shaped ceramic body is used as a wafer mounting surface, and a resistance heating element is provided on the other main surface or inside. And the other main surface of the heat equalizing plate is provided with a power feeding portion electrically connected to the resistance heating element, and the heat equalizing plate is arranged on a concentric circle having a diameter smaller than ½ of its outer diameter. Has more than one through holeThe wafer is transferred by moving the wafer lift pins up and down from the through hole, and the guide member having the through hole concentric with the through hole and the other main surface of the soaking plate are supported. The inner diameter of the through hole of the heat equalizing plate is 2 to 8 mm, and the guide member for guiding the wafer lift pin is separated from the heat equalizing plate and close to the heat equalizing plate of the guide member The outer diameter of the portion to be made is less than twice the inner diameter of the through hole of the heat equalizing plate, and the surface of the guide member facing the heat equalizing plate is chamfered.Byin frontRecordSoaking plateA wafer heating apparatus in which the temperature drop is small even in the through-hole portion and the temperature variation during temperature rise transient is small can be obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1A is a sectional view showing an example of a wafer heating apparatus of the present invention, and FIG. 1B is a top view thereof.
FIGS. 2A and 2B are sectional views showing the periphery of a guide member of a wafer heating apparatus according to the present invention.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing another embodiment of the wafer heating apparatus of the present invention.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing a conventional wafer heating apparatus.
[Explanation of symbols]
1: Wafer heating device
2: Soaking plate
3: Placement surface
4: Insulating layer
5: Resistance heating element
6: Feeder
7: Support
8: Support pin
9: Side wall
10: Multilayer structure
11: Conduction terminal
12: Gas injection port
13: Thermocouple
14: Opening
15: Connection member
16: Bolt
17: Heat insulation part
18: Elastic body
19: Washer
20: Nut
21: Elastic body
23: Lift pin
24: Through hole
25: Guide member
W: Semiconductor wafer
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