JP3805128B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば複写機あるいはプリンタなどとされる電子写真方式あるいは静電記録方式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像形成装置として、像担持体としての感光ドラムと、感光ドラムの周囲に配設された複数の現像器と、現像器により感光ドラム上に形成されたトナー像を記録材に転写するため、記録材を担持し移動する記録材担持体としての転写ドラムと、記録材上に転写されたトナー像を定着するための定着器とを備え、感光ドラムに形成された静電潜像を現像器によってトナー像として現像し、転写ドラムに担持された記録材上に複数回重ねて転写したのち、重ねて転写されたトナー像が形成された記録材を定着器に搬送して定着処理を行いカラー画像を得る形式の画像形成装置は公知である。
【0003】
上記転写ドラムは、ポリエチレンテレフタレートやポリフッ化ビニリデン、あるいはポリカーボネート、ポリウレタン樹脂フィルムなどで形成された記録材担持部材としての転写シートを、2つのリングを連結部材で連結した枠体に合わせて接合してドラム形状にしたものであり、転写ドラム内部の感光ドラムと対向する位置には転写帯電手段である転写帯電器が設けられている。
【0004】
かかる構成において、感光ドラム上のトナー像を忠実に転写させるために、転写ドラムと感光ドラムとの当接点に記録材が入る側を上流とし、該当接点から記録材Pが出てくる側を下流としたときに、感光ドラムと転写ドラムとの当接点の上流側近傍において転写電界を遮断することを行なっている。これによれば、感光ドラム1上のトナー像からトナー粒子が飛び散るのが防止され、トナー像を記録材上に忠実に転写させることができる。
【0005】
このようなことから、転写帯電手段の上流側に電界規制部材を設けることが広く行なわれるようになった。たとえば、図6に示すように、非接触式の転写帯電手段であるコロトロン帯電器62の場合にはその上流側に電界規制部材66が設けられ、図7に示すように、接触式の転写帯電手段である転写帯電部材80の場合には、本体の板状導電性基体(導電性ブレード)84の上流側に規制部材86が設けられる。なお、導電性ブレード84の基部には転写電圧が印加される電極82が設けられている。
【0006】
これらの電界規制部材66、86は、感光ドラム1に転写ドラム8の転写シート8aを介して当接される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図7に示すように導電性ブレード84と電界規制部材86が転写シート8aを介して感光ドラム1と当接する当接部を有するような構成においては、転写ドラム8の回転方向における上記当接部の上流側において異常放電を発生することがあり、そのため異常画像が生じることがあった。この現象は、特に低湿環境下において、トナーの帯電量が増加し、所望の転写電流量が増加するために、転写電圧が上昇し発生するものである。
【0008】
そこで、異常放電およびそれに伴う異常画像の発生を防止するため、図8に示すような構成が提案された。
【0009】
すなわち、感光ドラム1上のトナー像を記録材P上に転写する接触式の転写帯電器130は、板状導電性基体(導電性ブレード)134とその上流側に取着された規制部材136とを有し、導電性ブレード134には電極132を介してバイアスが印加される。また、導電性ブレード134と電界規制部材136の端部は転写シート8aを介して感光ドラム1に接している。更に、上記当接部における上流側に、転写シート8aを感光ドラム1に近接させ、かつ、上記当接部における上流側の電界を遮断する押圧部材である上流押上部材137を設ける構成である。
【0010】
しかしながら、本構成においては、この上流押上部材137によって異常画像の発生を防止しているために、上流押上部材137に転写シート8aとの接触などに起因する傷などのような欠陥が生じると、その欠陥をきっかけにかえって異常画像が発生してしまう。
【0011】
従って、本発明の目的は、押圧部材に欠陥が発生しにくく、かつ欠陥が発生したとしても欠陥が画像に現れにくい画像形成装を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、トナー像が形成される像担持体と、該像担持体に当接しながら移動する記録材担持体と、前記トナー像を前記記録材担持体に担持された記録材に転写するための転写帯電手段と、前記転写帯電手段の前記記録材担持体移動方向上流側に配置され、前記記録材担持体を押圧する押圧部材とを有する画像形成装置において、
前記押圧部材の先端部と前記記録材担持体との間に保護部材を設け、前記保護部材の少なくとも先端は前記押圧部材の先端よりも前記記録材担持体移動方向における少なくとも下流側に延出していることを特徴とする画像形成装置である。
【0013】
前記転写帯電手段は前記記録材担持体に当接する導電性基体を有し、該導電性基体は前記記録材担持体の移動方向と平行な面内に厚みを有する板状であることが好ましい。別の態様によれば、前記転写帯電手段は、開口を前記像担持体に向けたコロナ帯電器であることが好ましい。
【0014】
前記保護部材はその膜厚が100μm以下であることが好ましい。前記保護部材の少なくとも前記記録材担持体と接触する面は絶縁性を有することが好ましい。前記保護部材は、前記記録材担持体に当接する絶縁性の第1の層と、固有体積抵抗率が1010Ω・cm以下、固有表面抵抗率が1010Ω/□以下である第2の層とを有することが好ましい。
【0015】
本発明による他の態様によれば、トナー像が形成される第一の像担持体と該第一の像担持体に当接しながら移動する第二の像担持体と前記トナー像を前記第二の像担持体に転写するための転写帯電手段と前記転写帯電手段の前記第二の像担持体移動方向上流側に配置され、前記第二の像担持体を押圧する押圧部材とを有する画像形成装置において、
前記押圧部材の先端部と前記第二の像担持体との間に保護部材を設け、前記保護部材の少なくとも先端は前記押圧部材の先端よりも前記第二の像担持体移動方向における少なくとも下流側に延出していることを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0016】
前記転写帯電手段は第二の像担持体に当接する導電性基体を有し、該導電性基体は前記第二の像担持体の移動方向と平行な面内に厚みを有する板状であることが好ましい。別の態様によれば、前記転写帯電手段は、開口を前記第一の像担持体に向けたコロナ帯電器であることが好ましい。
【0017】
前記保護部材はその膜厚が100μm以下であることが好ましい。前記保護部材の少なくとも前記第二の像担持体と接する面は絶縁性を有することが好ましい。前記保護部材は、前記第二の像担持体に当接する絶縁性の第1の層と、固有体積抵抗率が1010Ω・cm以下、固有表面抵抗率1010 Ω/□以下である第2の層とを有することが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
【0019】
実施例1
本発明の第1実施例について図1、図2および図5により説明する。
【0020】
まず、本実施例のカラー画像形成装置について図5により説明する。本実施例のカラー画像形成装置は、像担持体である感光ドラム1が図示矢印方向に回転自在に軸支され、感光ドラム1のまわりには、一次帯電器2、光源装置4、感光ドラム1の表面電位を検知する電位センサ9、現像装置3、記録材担持体である転写ドラム8、およびクリーニング装置5などが配置されている。
【0021】
光源装置4から各色成分の画像信号に応じたレーザー光Lが発せられ、そのレーザー光Lを図示しないポリゴンミラーを回転させることによって走査し、その走査光の光束を反射ミラーによって変向し、fθレンズを介して感光ドラム1の母線上に集光して、感光ドラム1上に画像信号に応じた各色分の潜像が順次形成される。
【0022】
感光ドラム1の側方に設置された現像装置3は、マゼンタ現像器3a、シアン現像器3b、イエロー現像器3c、およびブラック現像器3dを備えている。各現像器3a〜3dにはそれぞれマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの色現像剤が供給装置によって所定量充填されている。上記各現像器3a〜3dは感光ドラム1の外周面と対向する位置に近接離間することによって感光ドラム1上に形成された静電潜像の現像を行なう。
【0023】
感光ドラム1の図中斜め下方に配置された記録材担持体である転写ドラム8には装置本体の下部に設置された記録材カセット60から記録材Pが、レジストローラ13などを介して搬送される。
【0024】
転写ドラム8は、ポリエチレンテレフタレートやポリフッ化ビニリデン、あるいはポリカーボネート、ポリウレタン樹脂フィルムなどで形成された記録材担持部材としての転写シート8aを、2つのリングを連結部材で連結した枠体に合わせて接合してドラム形状にしたものである。
【0025】
このカラー画像形成装置の全体の動作を4色の画像形成の場合を例にとって簡単に説明する。
【0026】
感光ドラム1が回転し、その表面を一次帯電器2によって一様に帯電する。つぎに図示しない原稿の1色目の例えばマゼンタの画像信号によって変調したレーザー光Lを感光ドラム1に照射し、感光ドラム1上にマゼンタの静電潜像を形成する。そして、その潜像を予め現像位置に定置したマゼンタ現像器3aによって現像して、感光ドラム1上に1色目のマゼンタトナー像を形成する。
【0027】
一方、カセット60から記録材Pがレジストローラ13などによって転写ドラム8に沿う方向に押し出される。この記録材Pの押し出しと同時に、吸着ローラ11および吸着帯電器12により吸着帯電して、記録材Pを転写ドラム8上に静電的に担持する。この転写ドラム8は、感光ドラム1と同期して図中矢印方向に回転しており、感光ドラム1上に形成されたマゼンタトナー像が転写帯電部材である転写帯電器30の作用によって転写される。転写ドラム8はそのまま回転を続けて、2色目のシアントナー像の転写に備える。
【0028】
マゼンタトナー像の転写が終了すると、クリーニング部材5によって感光ドラム1上の転写残りトナーをクリーニングした後、同様に、一次帯電器2による帯電、レーザー光の照射以下を行なって、感光ドラム1上につぎの2色目のシアントナー像を形成し、そのシアントナー像を記録材P上にマゼンタトナー像の上から重ね合わせて転写する。
【0029】
同様な画像形成工程を3色目のイエローおよび第4色目のブラックについても行なって、記録材P上にマゼンタ、シアン、イエローおよびブラックの4色のトナー像を重ねあわせて転写したカラー画像を得る。
【0030】
4色のトナー像が転写された記録材Pは、分離帯電器22および分離爪23の作用によって転写ドラム8から剥離して、搬送ベルト24などによって定着器7に送る。
【0031】
定着器7は、定着ローラ71、加圧ローラ72、それらの耐熱性クリーニング部材73、74、定着ローラ71と加圧ローラ72内に収納された加熱ヒータ75、76、ジメチルシリコーンオイルなどの離型剤オイルを定着ローラ71に塗布する塗布ローラ77、その離型剤オイルを供給するオイル溜め78、および定着温度制御用のサーミスタ79などから構成されている。なお、離型剤オイルはトナーが定着ローラ71などの表面に付着するのを防止するために用いられる。
【0032】
定着器7は、搬送された記録材Pを定着ローラ71と加圧ローラ72により加熱および加圧して、各色のトナー像の混色および記録材Pへの固定を行ない、フルカラーのプリント画像を形成する。
【0033】
転写ドラム8上に残留したトナーは、除電器14、15によって除電して静電吸着力を取り除いた後、回転するファーブラシ16によって掻き落とす。残留トナーの除去手段としては、他にブレードまたは不織布が単独または併用して用いられる。
【0034】
つぎに、本発明の特徴部分について説明する。
【0035】
図1に示した転写帯電器30は、電極32および板状のやや厚めの導電性基体(導電性ブレード)34を備えている。この導電性ブレード34は、転写ドラム8の移動方向上流側から下流側に傾斜して延びて、転写ドラム8の転写シート8aを介して感光ドラム1上に当接されている。導電性ブレード34の上流側の側面には、上流側の転写電界を規制する規制部材36が設けられている。
【0036】
また、更に上流には、転写部上流側での感光ドラム1と転写ドラム8間の異常放電を防止するため、感光ドラム1に転写ドラム8を構成する転写シート8aを近づけるように転写シート8aの裏側を持ち上げるように押圧部材である上流押上部材37が設けられている。
【0037】
導電性ブレード34は、SBR、BR、EPDM、PV、Siゴム、クロロプレン、エピクロルヒドリンゴムなどに、導電性フィラーとしてカーボンブラックや顔料などを添加してなっており、導電性フィラーの添加により電気抵抗率を102〜1010Ω・cmの範囲内における任意の値に制御されている。導電性ブレード34の硬度は、JIS−Aで20°〜80°の範囲内が好適であり、なかでも40°〜65°のものが最適である。
【0038】
本実施例で用いた導電性ブレード34は、材質が導電性エピクロルヒドリンゴム、固有体積抵抗率106Ω・cm、硬度62°(JIS−A)、厚さ1.5mmである。
【0039】
更に、本実施例では、上流押上部材37の先端に、保護部材として厚さが80μmのPETシート38を貼り付け、上流押上部材37の先端から転写シート8aの移動方向、つまり導電性ブレード34側に向かって、Δ=1mm延出するような構成をした。
【0040】
このような構成をとることによって、上流押上部材37が加圧されて転写シート8aを押し上げるときに、上流押上部材37の先端エッジEが転写シート8に接するのではなく、その先端の薄いPETシート38が、転写シート8aの裏面に沿って面で接するようになる。
【0041】
なお、本実施例では、PETシート38を採用したが、ナイロンシート、ポリイミドシート、テフロンシートなどでもよい。
【0042】
また、上流押上部材37の先端エッジEとPETシート38の先端との距離Δ>0mm以上あれば効果があり、1mm程度であれば、より効果がある。ただし、PETシート38の先端が導電性ブレード34の先端エッジT近傍まで及ぶと転写不良になるため、PETシート38の長さの上限は導電性ブレード34の転写シート8aとの当接点の上流側500μmまでである。
【0043】
上記のような構成をとることによって、上流押上部材37からの放電開始電圧は従来の厚いマイラーのエッジを直接転写シートに接触させる場合よりも高くすることができ、異常放電による異常画像の発生する転写電流は、図2に示すように、従来の28μAより6μA引き上げられ、34μAとなった。
【0044】
また、従来は、コピー枚数が増加してくると、上流押上部材37の先端に欠陥が生じ、上流押上部材37からの異常放電が発生した。しかしながら、本実施例のように、当接させることにより、上流押上部材37が直接エッジ当たりしていないことから、傷がつきづらく、かつ異常放電が発生しづらくなるという効果もある。PETシートの厚みを厚くしていくと100μmを超えると、エッジ当たりが発生し、十分な効果が得られなかった。従って、100μm以下が好ましく、より好ましくは80μm以下がよい。
【0045】
以上のことから、本実施例によれば、初期の異常放電画像の発生する転写電流値も引き上げられ、かつまた、上流押上部材の耐久性も向上した。
【0046】
本実施例は、導電性ブレードによる接触式転写帯電器に付設した上流押上部材の場合について述べたが、転写帯電器がコロナ帯電器の場合は、異常放電画像の発生電流が高く設定できるため、転写電流の設定ラチチュードが十分にとれる。しかしながら、コロナ帯電器においても、多くの転写電流を必要とする系で、異常放電画像が発生する場合には本実施例同様の上流押上部材を採用することにより同様の効果が得られる。
【0047】
保護部材の曲げ弾性率としては、やわらかすぎると耐久性が低下してしまい、また硬すぎると転写シート8aとの摺動時、欠けてしまったりしてもろくなるので、2000〜40000(kg/cm2)が好ましい。
【0048】
実施例2
つぎに、本発明の第2実施例について図3と図4により説明する。第1実施例では、保護部材を単層で構成したが、本実施例では、保護部材43を2層構造とした。それ以外の構成は第1実施例と同じである。
【0049】
本実施例の保護部材43は、2層構造のうち、転写シート8aに当接する第1の層41に、固有体積抵抗率1010Ω・cm以上、固有表面抵抗率1010Ω/□以上の絶縁性の材質を用い、上流押上部材37に当接する第2の層42には、固有体積抵抗率1010Ω・cm以下、固有表面抵抗率1010Ω/□以下の導電性の材質を用いる。絶縁層である第1の層41は固有体積抵抗率1012Ω・cm以上、固有表面抵抗率1012Ω/□以上が最適で、導電層である第2の層42は固有体積抵抗率107Ω・cm以下、固有表面抵抗率107Ω/□以下が最適である。第1の層が1012Ω・cm、1012Ω/□未満の場合、局所的に抵抗の低い場所から転写シートを介して感光ドラム上に異常放電を起こし画像乱れを引き起こした。
【0050】
本実施例では、8mmビデオテープ(ソニー製:Hi8MP)の絶縁層を第1の層41に、導電層を第2の層42に採用した。
【0051】
上記の構成によって、保護部材43と転写シート8aとの間の摩擦帯電や導電性ブレード34からの放電などにより形成される局所的で、かつ不均一な上流押上部材37の帯電ムラをこの導電層41によって均一にならし、上流押上部材37からの放電開始電圧を高くすることができ、異常放電の発生転写電流値を引き上げる効果がある。
【0052】
図4に示すように、初期の異常放電画像の発生電流も従来の28μAよりも10μAも大きい38μAであり、長期間使用後もほとんど変化がないという効果が得られた。
【0053】
第1実施例と同様に、転写帯電器としてコロナ帯電器を採用した場合も、本実施例の上流押上部材を採用することにより、同様の効果が得られる。
【0054】
実施例3
第1実施例では、感光ドラム上に形成したトナー像を記録材上に直接転写して、画像を得る画像形成装置の場合について説明したが、本発明はこれに限定されることはない。すなわち、第1の像担持体である感光ドラムに対し、これと当接しながら回動するベルトあるいはドラムなどを第2の像担持体として配置し、第1の像担持体上に形成したトナー像を第2の像担持体上に転写し、その後、第2の像担持体から記録材上にトナー像を転写するようにした画像形成装置において、その第2の像担持体を介して第1の像担持体に当接する転写帯電手段により、第1の像担持体上のトナー像を第2の像担持体上に転写する際にも、同様に適用することができる。このような2つの像担持体を有する画像形成装置は、すでに知られているので、その構成および機能の説明は省略する。
【0055】
上記実施例では1つの感光ドラムが設けられていたが、これに限らず、各色トナー毎に感光ドラムを複数(4つ)設け、順次記録材(中間転写体)にトナー像を転写する画像形成装置にも本発明は適用できる。
【0056】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の画像形成装置によれば、押圧部材の先端部と記録材担持体との間に保護部材を設け、保護部材の少なくとも先端は押圧部材の先端よりも記録材担持体移動方向における少なくとも下流側に延出していることにより、あるいは、押圧部材の先端部と第二の像担持体との間に保護部材を設け、保護部材の少なくとも先端は押圧部材の先端よりも第二の像担持体移動方向における少なくとも下流側に延出していることにより、前記押圧部材に欠陥が発生しにくく、かつ欠陥が発生したとしても欠陥が画像に現れにく、高品質画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例の上流押上部材およびその近傍を示す側面図である。
【図2】第1実施例および従来例の上流押上部材における異常放電画像発生電流値とコピー枚数との関係を示すグラフである。
【図3】本発明に係る第2実施例の上流押上部材およびその近傍を示す断面図である。
【図4】第2実施例および従来例の上流押上部材における異常放電画像発生電流値とコピー枚数との関係を示すグラフである。
【図5】本発明に係る第1および第2実施例の画像形成装置を示す概略構成図である。
【図6】従来のコロトロン転写帯電器を用いた転写部を示す断面図である。
【図7】従来の接触転写帯電器を用いた転写部を示す断面図である。
【図8】従来の接触転写帯電器、上流押上部材およびそれらの近傍を示す断面図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム(像担持体)
8 転写ドラム(記録材担持体)
8a 転写シート(記録材担持部材)
30 転写帯電器(転写帯電手段)
37 上流押上部材(押圧部材)
38 PETシート(保護部材)
41 第1の層(絶縁層)
42 第2の層(導電層)
43 保護部材

Claims (12)

  1. トナー像が形成される像担持体と、該像担持体に当接しながら移動する記録材担持体と、前記トナー像を前記記録材担持体に担持された記録材に転写するための転写帯電手段と、前記転写帯電手段の前記記録材担持体移動方向上流側に配置され、前記記録材担持体を押圧する押圧部材とを有する画像形成装置において、
    前記押圧部材の先端部と前記記録材担持体との間に保護部材を設け、前記保護部材の少なくとも先端は前記押圧部材の先端よりも前記記録材担持体移動方向における少なくとも下流側に延出していることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記転写帯電手段は前記記録材担持体に当接する導電性基体を有し、該導電性基体は前記記録材担持体の移動方向と平行な面内に厚みを有する板状であることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  3. 前記転写帯電手段は、開口を前記像担持体に向けたコロナ帯電器であることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  4. 前記保護部材はその膜厚が100μm以下であることを特徴とする請求項1から3のいずれかの画像形成装置。
  5. 前記保護部材の少なくとも前記記録材担持体と接触する面は絶縁性を有することを特徴とする請求項1から4のいずれかの画像形成装置。
  6. 前記保護部材は、前記記録材担持体に当接する絶縁性の第1の層と、固有体積抵抗率が1010Ω・cm以下、固有表面抵抗率が1010Ω/□以下である第2の層とを有することを特徴とする請求項1から4のいずれかの画像形成装置。
  7. トナー像が形成される第一の像担持体と該第一の像担持体に当接しながら移動する第二の像担持体と前記トナー像を前記第二の像担持体に転写するための転写帯電手段と前記転写帯電手段の前記第二の像担持体移動方向上流側に配置され、前記第二の像担持体を押圧する押圧部材とを有する画像形成装置において、
    前記押圧部材の先端部と前記第二の像担持体との間に保護部材を設け、前記保護部材の少なくとも先端は前記押圧部材の先端よりも前記第二の像担持体移動方向における少なくとも下流側に延出していることを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記転写帯電手段は第二の像担持体に当接する導電性基体を有し、該導電性基体は前記第二の像担持体の移動方向と平行な面内に厚みを有する板状であることを特徴とする請求項7の画像形成装置。
  9. 前記転写帯電手段は、開口を前記第一の像担持体に向けたコロナ帯電器であることを特徴とする請求項7の画像形成装置。
  10. 前記保護部材はその膜厚が100μm以下であることを特徴とする請求項7から9のいずれかの画像形成装置。
  11. 前記保護部材の少なくとも前記第二の像担持体と接する面は絶縁性を有することを特徴とする請求項7から10のいずれかの画像形成装置。
  12. 前記保護部材は、前記第二の像担持体に当接する絶縁性の第1の層と、固有体積抵抗率が1010Ω・cm以下、固有表面抵抗率1010 Ω/□以下である第2の層とを有することを特徴とする請求項7から10のいずれかの画像形成装置。
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