JP3804770B2 - 制御システム及びスレーブ - Google Patents
制御システム及びスレーブ Download PDFInfo
- Publication number
- JP3804770B2 JP3804770B2 JP2001346219A JP2001346219A JP3804770B2 JP 3804770 B2 JP3804770 B2 JP 3804770B2 JP 2001346219 A JP2001346219 A JP 2001346219A JP 2001346219 A JP2001346219 A JP 2001346219A JP 3804770 B2 JP3804770 B2 JP 3804770B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slave
- status information
- control device
- control system
- control
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Small-Scale Networks (AREA)
- Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
- Programmable Controllers (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、制御システム及びスレーブ並びに制御情報収集装置及び制御情報収集方法に関するものである。
【0002】
【発明の背景】
PLCを含むネットワークシステムの一例としては、図1のようなものがある。すなわち、PLCユニット1と通信機能を備えたマスタユニット2を一体化するとともに、そのマスタユニット2をフィールドネットワーク3に接続する。また、このフィールドネットワーク3には、OUTスレーブ4やINスレーブ5が接続される。
【0003】
なお、図1に示すPLCユニット1は、実際にはCPUユニット,電源ユニット,I/OユニットなどのPLCを構成する各機能毎のユニットを一体にした全体を指し、フィールドネットワーク3に接続されることを説明するために、マスタユニット2のみを別構成として描画したが、マスタユニット2も他のユニットと一体になって構成される全体をPLCと称することもある。
【0004】
そして、この例では、OUTスレーブ4には、出力機器としてのアクチュエータ7が接続されている。このアクチュエータ7は、PLCユニット1からの制御命令(ON信号)を受けたOUTスレーブ4が、アクチュエータ7が接続されているI/O端子(OUT端子)をONにすることにより、移動体7aが前進移動する。
【0005】
一方、INスレーブ5には、入力機器としてのセンサ8が接続されており、このセンサ8にてアクチュエータ7の動作を監視している。つまり、アクチュエータ7内の移動体7aが所定位置(図中点線で示す位置)まで移動してくると、その移動体7aをセンサ8が検出し、検出信号を出力するようになっている。
【0006】
その検出信号がINスレーブ5に与えられるので、INスレーブ5がPLCユニット1に向けて検出信号を受信したこと(所定のI/O端子(IN端子)がONになったこと:動作完了通知)を出力する。これにより、PLCユニット1は、アクチュエータ7が所定量移動したことが分かるので、OUTスレーブ4に対して停止命令(原点復帰命令)を送る。
【0007】
そして、上記処理を実際に行うには、各スレーブ4,5は、マスタユニット2との間でマスタ−スレーブ間通信を行い、上記した各信号(データ)の送受を行う。従って、PLCユニット1は、係るマスタユニット2を経由して各スレーブ4,5と通信することになる。
【0008】
さらに、PLCユニット1は、ユーザプログラムに従ってサイクリックに処理を実行し、1回のサイクル毎にIN/OUTのリフレッシュ処理が行われ、そのときに、OUTスレーブ4に向けて信号をマスタユニット2へ出力したり、INスレーブ5からの信号をマスタユニット2から受信したりする。一方、マスタ−スレーブ間通信では、上記したPLCユニット1側でのサイクリック処理とは非同期で、自己のタイミング(通信サイクル)で所定のスレーブとの間で通信を行うようにしている。
【0009】
ところで、上記したシステム構成の場合、各スレーブ4,5に接続された入力・出力機器(制御機器)の制御情報を管理したいと言う要求がある。すなわち、入力機器(センサ)の通電時間の積算値や、出力機器(アクチュエータ)の動作回数(OUT端子のON/OFF回数)等の情報を収集し、一定の値以上になった場合には、制御機器の交換時期が近づいたと判断し、メンテナンスのスケジュールを立てることなどに利用できる。
【0010】
係る情報は、例えば、対象となる一つの制御機器に対するON/OFFの切り替えを監視し、OFFからONに立ち上がった回数をカウントすることによりON/OFF回数を求めることができる。
【0011】
そして、係る情報は、PLCに取り込まれ、所定の判断をすることになる。現状ではその判断をPLCにて行っている。つまり、情報を収集する対象となる制御機器(I/O端子)をMACIDかPLC内のデータメモリのアドレスで特定しつつ、収集条件等をユーザプログラムを用いて使用者が作成記述し、通常のシーケンス制御のためのプログラムとともにサイクリックに実行することになる。
【0012】
このように、管理したい制御機器が接続されている端子のデータメモリのアドレス等をプログラムに記述する必要があるので、ユーザは係るアドレスを認識しプログラムに反映しなければならず、煩雑である。更に、予め組み込まれたユーザプログラムによりサイクリックに処理されるため、その後に接続している端子を変更するなど制御機器を特定するための具体的なアドレスが変更されたり、収集条件を変更しようとした場合には、その都度、ユーザプログラムを変更し、コンパイルし、PLCユニットにダウンロードする必要があり、煩雑である。
【0013】
また、ユーザプログラムにより実行するためにPLCが処理をする全体サイクリック時間が延びてしまうことで、本来の機能であるシーケンス制御のサイクルタイムへ影響をきたすおそれがある。
【0014】
本発明では、通常の制御系処理であるユーザプログラム実行に影響を与えることなく、制御機器の制御情報を収集することができ、しかも、その収集した制御情報が、どの制御機器等についてのものかを容易に理解することのできる制御システム及びスレーブを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この発明による制御システムでは、PLCと、そのPLCに連携されるマスタと、制御機器または入力機器を接続し、そのマスタとの間で制御系ネットワークを介して制御系データを送受するスレーブとを備え、前記マスタが、PLCのユーザプログラムの実行に伴うOUTデータの制御系データをスレーブへ送信することにより前記スレーブに接続された制御機器を駆動するとともに、入力機器を備えたスレーブからINデータの制御系データを受信しPLCへ渡す制御システムである。前記スレーブは、そのスレーブに接続された制御機器の動作をカウントし、そのカウント値が設定値を超えているか否かを判断し、超えている場合はその旨のステータス情報を取得する取得手段と、そのスレーブに接続された制御機器から収集するステータス情報とそのステータス情報に対応する制御機器をユーザにて特定するための文字列からなるメカ論理名とを関連付けた関連付け情報を記憶する記憶手段と、前記取得手段にて取得したステータス情報について、前記記憶手段の関連付け情報に基づいて、そのステータス情報とそのステータス情報に対応する制御機器のメカ論理名と関連付けて、そのステータス情報とともにそれに対応するメカ論理名を送信する処理手段と、を備える。そして、前記マスタは、前記スレーブから送信されたデータを受信することにより、前記スレーブの取得手段にて取得されたステータス情報をそのステータス情報に対応する前記メカ論理名とともに取得するように構成した。
【0016】
また、この発明によるスレーブは、PLCと、そのPLCに連携されるマスタと、制御機器または入力機器を接続し、そのマスタとの間で制御系ネットワークを介して制御系データを送受するスレーブとを備え、前記マスタが、PLCのユーザプログラムの実行に伴うOUTデータの制御系データをスレーブへ送信することにより前記スレーブに接続された制御機器を駆動するとともに、入力機器を備えたスレーブからINデータの制御系データを受信しPLCへ渡す制御システムに用いられるスレーブであって、そのスレーブに接続された制御機器の動作をカウントし、そのカウント値が設定値を超えているか否かを判断し、超えている場合はその旨のステータス情報を取得する手段と、そのスレーブに接続された制御機器から収集したステータス情報と、そのステータス情報に対応する制御機器をユーザにて特定するための文字列からなるメカ論理名と、を関連付けるための関連付け情報を記憶する記憶手段と、前記取得手段にて取得したステータス情報について、前記記憶手段の関連付け情報に基づいて、そのステータス情報とそのステータス情報に対応する制御機器のメカ論理名とを関連付けて、そのステータス情報を対応するメカ論理名とともに、制御系ネットワークを介して前記マスタへ送信する手段と、を備えて構成される。
【0017】
ここで、記憶手段は、実施の形態では、内部揮発性メモリ12b′であったり、外部不揮発性メモリ12eに対応する。また、取得する手段は、実施の形態ではMPU12b(処理部12b″)に対応する。さらに、出力先の所定の装置は、例えばマスタ(マスタユニット)であったり、中継器,PT,パネルPC等がある。そして、制御系ネットワーク(フィールドネットワーク)を介して直接当該装置に制御情報等を渡すのはもちろんのこと、その制御系ネットワークに接続されたノード等を介して間接的に装置に制御情報等を渡す場合も含む。
【0018】
また、収集する制御情報の対象となる制御機器は、単数の場合も有れば複数の場合もある。つまり、単数の場合の制御情報としては、例えば1つの制御機器のON/OFF回数や、通電時間や、アナログデータ等がある。また、複数の制御機器による制御情報としては、ある制御機器の動作時間や、その複数の制御機器の相互の動作開始タイミング等がある。
【0019】
さらにまた、マスタとPLCとの関係であるが、実施の形態のようにマスタユニットとして他のユニットと連結してPLCを構成する場合と、PLCとは別の装置として構成されている場合のいずれでも良い。要はPLCと通信ができ、PLCとスレーブとの間で制御系データの送受ができればよい。
【0020】
本発明に係る制御システムは、上述した構成を前提のもので、前記スレーブの処理手段のステータス情報とともにメカ論理名を送信することには、前記カウント値が設定値を超えたか否かのフラグ情報でステータス情報を送信し、その後、メカ論理名を送信する処理を含むようにすることができる。
また、前記スレーブのステータス情報を取得する手段は、そのスレーブに接続された制御機器の動作に関わる通電時間をカウントし、カウントした通電積算時間の現在値が設定値を超えているか否かを判断し、超えている場合は異常のステータス情報を取得するものとすることができる。
また、前記スレーブのステータス情報を取得する手段は、そのスレーブに接続された出力機器の動作に関わるON/OFF回数をカウントし、カウントした現在値が設定値を超えているか否かを判断し、超えている場合は異常のステータス情報を取得するものとすることができる。
前記スレーブのステータス情報を取得する手段は、そのスレーブに接続された制御機器における動作ONからの動作時間をカウントし、カウントした動作時間の値が設定値を超えているか否かを判断し、超えている場合は異常のステータス情報を取得するものとすることができる。
前記スレーブのステータス情報を取得する手段は、そのスレーブに接続された制御機器がアナログデータに適用するものであり、複数のしきい値を設定し、各しきい値を超えたときに出力されるパルス間隔の時間を測定し、その時間の値が設定値を超えているか否かを判断し、超えている場合は異常のステータス情報を取得するものとすることができる。
【0021】
また、制御システム内に、前記マスタが取得した前記ステータス情報を、そのステータス情報に対応するメカ論理名とともに表示するモニタ装置を備えるとよい。
【0022】
さらに、前記スレーブの送信する手段における、ステータス情報を対応するメカ論理名とともに送信する処理は、ステータス情報を、前記カウント値が設定値を超えた旨のフラグ情報で送信し、その後、そのステータス情報に対応する制御機器のメカ論理名を送信する処理とするとよい。
【0024】
上記した各発明によれば、ステータス情報を対応するメカ論理名とともに送信するに際し、ユーザプログラムを使用しないので、収集プログラムを作成する際に、制御機器が接続されているスレーブのMAC−IDや、接続された端子を特定するBIT番号など使用せず、メカ論理名で記述することができる。よって、作成が容易なばかりでなく、作成後もその内容を理解しやすく、修正処理も簡単に行える。また、修正したとしてもユーザプログラムと別のプログラムとなるので、ユーザプログラムの再コンパイル等が不要となる。さらに、収集した制御情報を利用する場合にも、何についての制御情報かが直感的に理解できる。
【0025】
もちろん、メカ論理名とそれが特定する制御機器等のアドレス等を関連付ける情報(テーブル等)は、作成し必要な装置に記憶させておき、収集プログラムの実行の際にメカ論理名が読み出された場合、係る情報に基づき、実際の制御機器が接続された端子等を特定し、必要な情報の収集を行うことになる。
【0033】
この発明による制御システム及びスレーブを構成する各手段を専用のハードウエア回路によって実現することができるし、プログラムされたコンピュータによって実現することもできる。
【0034】
【発明の実施の形態】
図2は、本発明が適用されるシステム構成の一例を示している。同図に示すように、本実施の形態では、PLC10が、フィールドネットワーク11を介してスレーブ12と接続されるとともに、イーサネット(登録商標)などの情報系ネットワーク13さらにはインターネットその他のネットワーク網13′を介して管理コンピュータ14に接続されたネットワークシステムを構成している。
【0035】
PLC10は、ユーザプログラムを演算実行するCPUユニット10a,情報系ネットワーク13に接続されて通信を行う通信ユニット10b,フィールドネットワーク11に接続されて通信を行うマスタユニット10c等の複数のユニットを連結して一体化した構成を採っている。
【0036】
また、情報系ネットワーク13には、PT(プログラマブルターミナル)15並びに中継器16が接続されている。なお、PT15は、RS−232C等のシリアル通信を介してPLC10等と接続することもできる。また、中継器16は、情報系ネットワーク13にも接続されており、フィールドネットワーク11上を伝送されるフレーム(データ)を監視するとともに、取得することのできるモニタ・ロギング機能を備えたネットワークパッシブモニタである。そして、係る取得をする際に、ネットワーク上にコマンドを送信することなく受信することができるようになっている。なお、この中継器16は、例えば特開2000−216798号公報に開示されたモニタ・ロギング装置を適用することができる。そして、この中継器16が取得したデータは、情報系ネットワーク13を介して管理コンピュータ14に送信可能となる。
【0037】
良く知られているように、PLC10(CPUユニット10a)は、I/Oリフレッシュ処理,実装されたユーザプログラムの演算処理,周辺処理をサイクリックに実行し、I/Oリフレッシュ処理の際に、I/Oユニットやマスタユニット10c等の間でI/Oデータの送受を行う。また、周辺処理では、例えば管理コンピュータ14との間でデータの送受を行う。一方、マスタユニット10cは、フィールドネットワーク11に接続された各スレーブ12との間でマスタ−スレーブ間通信を行い、I/Oデータの送受を行う。つまり、CPUユニット10aから受け取ったOUTデータを、マスタユニット10cが所定のタイミングで出力機器を備えたスレーブ12に向けて送信する。また、マスタユニット10cは、入力機器を備えたスレーブ12からのINデータを受信する。このINデータは、CPUユニット10aに渡される。これにより、スレーブ12に接続された各制御機器のON/OFF制御が行われる。なお、上記した処理を実施するための処理機能は、従来公知のものを用いることができるので、その詳細な説明を省略する。
【0038】
ここで、本発明では、スレーブ12に、制御機器(出力機器,入力機器)の制御情報を記憶させる。そして、その記憶させた制御情報(メカタグ情報)は、PLC10(CPUユニット10a)のユーザプログラムの制御(実行処理)とは別の処理で、マスタユニット10cや中継器16が、フィールドネットワーク11を介して収集するようにしている。なお、集めた制御情報は、例えばPT15のモニタ装置で表示することができるようになっている。
【0039】
上記処理を実行するためのスレーブ12の内部構造としては、例えば図3に示すようになっている。図3に示したスレーブ12は、制御機器としての入力機器と出力機器が接続されるタイプのスレーブ(MIXスレーブ)12である。つまり、図1に示したOUTスレーブ4とINスレーブ5の機能が組み込まれた混在タイプのもので、例えばOUT端子にアクチュエータ(シリンダ)18が接続され、IN端子にはそのアクチュエータ18の移動体18aの位置を監視するセンサ19が接続されている。
【0040】
係るスレーブ12の内部構造の一例としては、フィールドネットワーク11に接続され、データの送受をする送受信回路12aと、その送受信回路12aに接続されたMPU12bと、出力機器に接続される出力回路12cと、入力機器に接続される入力回路12dを備えている。更に、MPU12bが読み書きする外部不揮発性メモリ12eやタイマ(内部時計)12f等を備えている。
【0041】
そして、送受信回路12aは、フィールドネットワーク11上を流れるフレームを受信し、ヘッダ部を解析して自己宛のフレームか否かを判断し、自己宛のフレームのみを最終的に受信してMPU12bに渡す機能と、MPU12bから与えられた送信フレーム(例えば、マスタユニット10cに向けたINデータを送信するためのフレームや、制御情報を送信するフレーム)を、フィールドネットワーク11上に出力する機能を有している。
【0042】
MPU12bは、送受信回路12aから与えられた受信したフレームのデータ部中に格納された情報に従って所定の処理を実行するもので、基本機能としては、データ部中のOUTデータに従って、出力回路12cに対し所定のOUT端子をON/OFFするための制御信号を発する。また、入力回路12dを介して、入力端子のON/OFF状態を取得し、その取得した情報をINデータとしてマスタユニット10cに対して送信するフレームを生成し、送受信回路12aに渡す機能を有する。
【0043】
上記したシステムにおけるアクチュエータ18の動作制御は、PLC10(CPUユニット10a)に実装されたユーザプログラムをサイクリックに実行し、所定の条件に合致した場合に、MIXスレーブ12のOUT端子をONにすべくマスタユニット10cに対して通知し、マスタユニット10cは、通信サイクルに従って対応するMIXスレーブ12に向けて所定のフレーム(OUTデータ)を送信する。
【0044】
MIXスレーブ12は、受信したフレーム(OUTデータ)に従って、アクチュエータ18に接続されるOUT端子をONにする。これにより、図示省略するバルブがON(開く)となり、移動体18aが前進移動する。
【0045】
一方、従来例でも説明したとおり、アクチュエータ18に併設してセンサ19が設置されているので、移動体18aが所定位置まで移動してくると、センサ19がON、つまり、センサ19が接続されたIN端子がONになる。そのようにIN端子がONになったことは、入力回路12dを介してMPU12bが取得できるので、自己のフレームの送信タイミングが来たときに、INデータとしてマスタユニット10cに向けて送信する。すると、マスタユニット10cは、取得したINデータを、CPUユニット10aにおけるI/Oリフレッシュ処理の際に渡す。
【0046】
上記した各処理並びに係る処理を実行するための各処理部の機能・構成は、従来のものと同様であるので、その詳細な説明を省略する。ここで、本発明では、上記したアクチュエータ18の動作時間や、ON/OFF回数並びにセンサ19の通電時間等の制御機器(入力機器,出力機器)の制御情報を求め、記憶保持する機能を持たせている。さらに、制御情報に基づき、制御機器の状態を判定する機能も持たせている。
【0047】
まず制御情報は、動作中は内部揮発性メモリ12b′に記憶させるとともに、逐次更新させる。そして、適当なタイミングで、内部揮発性メモリ12b′に格納された情報を外部不揮発性メモリ12eに転送する。これにより、スレーブ12の電源が遮断された場合でも、その直前に転送した値でバックアップをとることができる。なお、バックアップ電源等を備え、スレーブ12の電源が落ちる際に、内部揮発性メモリ12b′に格納された制御情報を外部不揮発性メモリ12eに転送し、バックアップを採るようにしてもよい。
【0048】
そして、具体的な処理機能は、MPU12b(処理部12b″)が、図4以降に示すフローチャートを実施するようになっている。まず、制御機器の通電時間(I/O電源がONしている時間)は、図4,図5に示すフローチャートに示す通りである。すなわち、図4に示すように、まず初期処理としては、電源が投入されると(ST1)、外部不揮発性メモリ12eに格納された現在までのカウント値(通電時間)を読み込む(ST2)。そして、読み込んだカウント値を内部揮発性メモリ12b′に展開する(ST3)。これにより、前回電源OFF時までに積算された通電時間が内部揮発性メモリ12b′に格納され、初期処理を終了する(ST4)。
【0049】
上記した初期処理を実行後は、定時タイマ割り込みに従い図5に示すフローチャートを実行する。すなわち、まず、I/O電源が入っているか否かを判断する(ST10)。
【0050】
本実施の形態におけるスレーブ12の電源は、MPU12b,送受信回路12a等の内部回路を駆動するための内部電源と、入力,出力回路12c,12dを駆動し、接続された制御機器に通電するためのI/O電源の2系統に別れ、それぞれが独立してON/OFFできるようになっている。例えば、内部電源は、フィールドネットワーク11を経由して供給を受けることができる。そして、制御機器のメンテナンスなどのために、内部電源をONした状態(MPU12bが稼働中)でI/O電源をOFFにすることがある。従って、ステップ10に記載した分岐判断を設けている。
【0051】
なお、スレーブ12の電源が1系統の場合には、MPU12bの動作中は制御機器にも電源供給されるため、ステップ10による分岐判断を設けることなく、常時通電時間カウンタをカウントアップすればよい。
【0052】
I/O電源がOFFの場合には、ステップ10の分岐判断がNoとなり、今回の割り込み処理は終了する。一方、ステップ10の分岐判断により、I/O電源が入っている場合には、通電時間カウンタをカウントアップする(ST11)。そして、カウントアップされた現在のカウンタ値を外部不揮発性メモリ12eに格納する(ST12)。
【0053】
ところで、制御機器にはそれぞれメーカが保証している通電積算時間が設定されているので、保証している通電積算時間に基づく設定値(通電積算時間に対応するカウンタ値或いはそれよりも短い時間に対応するカウンタ値など)を外部不揮発性メモリ12eに記憶保持している。そこで、係る記憶した設定値を読み出し(ST13)、現在値(積算通電時間)と設定値とを比較し、現在値が設定値を超えているか否かを判断する(ST14)。
【0054】
そして、超えていない場合には、その制御機器についてのステータスに正常をセットし(ST15)、設定値を超えている場合には、係るステータスに異常をセットする(ST16)。なお、このステータスも、内部揮発性メモリ12b′に格納され、適宜のタイミングで外部不揮発性メモリ12eに転送され、記憶保持される。
【0055】
一方、例えば制御機器が出力機器の場合、メーカ保証の1つとしてON/OFF回数が設定されていることがあり、係る場合、ON/OFF回数をカウントし、制御機器の状態判定をすることができる。具体的には、図6から図9に示すフローチャートを実施することになる。
【0056】
すなわち、まず初期処理としては、図6に示すように、電源が投入されると(ST20)、外部不揮発性メモリ12eに格納された現在までのカウント値(ON/OFF回数)を読み込む(ST21)。そして、読み込んだカウント値を内部揮発性メモリ12b′に展開する(ST22)。これにより、前回の電源OFF時までに積算されたON/OFF回数が内部揮発性メモリ12b′に格納され、初期処理を終了する。
【0057】
上記した初期処理を実行後は、定時タイマ割り込みに従い図7から図9に示すフローチャートを実行する。すなわち、まず、前提として、ON/OFF回数をカウントするカウンタに加え、内部揮発性メモリ12b′内に、前回の端子のON/OFF状態を記憶する記憶エリア(状態エリア)を設定している。
【0058】
この状態において、第1のタイマ割り込みの場合、図7に示すように、状態エリアをアクセスし、前回の状態がOFFであったか否かを判断する(ST23)。本実施の形態では、OFFからONへの立ち上がりを検出してカウントアップするようにしたため、前回の状態がONの場合(ステップ23でNO)には、今回の状態に関係なくカウントアップすることはないのでステップ24に飛び、今回の状態がOFFか否かを判断する(ST24)。そして、YESの場合には、前回がONで今回がOFFとなり、状態が変化しているので、今回の状態を前回の状態エリアに転送(ST27)し、今回の割り込み処理を終了する。また、今回の状態がONの場合には、前回と今回が共にON状態で変化がないので、そのまま処理を終了する。
【0059】
一方、前回の状態がOFFの場合には、ステップ23でYesとなるのでステップ25に進み今回の状態がONか否かを判断する。そして、今回ONになると、立ち上がりとなるのでステップ26に進みON/OFFカウンタをカウントアップする。その後、今回の状態を前回の状態エリアに転送(ST27)し、今回の割り込み処理を終了する。また、今回の状態がOFFの場合には、前回と今回が共にOFF状態で変化がないので、そのまま処理を終了する。
【0060】
また、第2のタイマ割り込みの場合、図8に示すように、現在のON/OFFカウンタの値を読み出すとともに、外部不揮発性メモリ12eに転送し(ST31)、今回の割り込み処理を終了する。
【0061】
さらに、第3のタイマ割り込み(判定処理)の場合、図9に示すように、設定値(異常か否かを判断するためのしきい値となる回数)を読み出し(ST33)、現在値(積算通電時間)と設定値とを比較し、現在値が設定値を超えているか否かを判断する(ST34,35)。
【0062】
そして、超えていない場合には、その制御機器についてのステータスに正常をセットし(ST36)、設定値を超えている場合には、係るステータスに異常をセットする(ST37)。なお、このステータスも、内部揮発性メモリ12b′に格納され、適宜のタイミングで外部不揮発性メモリ12eに転送され、記憶保持される。
【0063】
さらに、本実施の形態では、制御機器の実際の動作時間(メカ動作時間)を計測し、それに基づいて判定処理を行う機能も持っている。すなわち、MPU12bは、自己が保有するOUT端子やIN端子の状態を認識できるので、図10に示すように、所定のOUT端子がONになってからIN端子がONになるまでの時間Tをタイマ(内部時計)12fを用いて計測し、その計測結果を内部揮発性メモリ12b′に格納する。
【0064】
さらに、スレーブ12は、正常な動作時間に関する情報も保持しており、上記計測結果が、正常な動作時間内か否かを判断し、アクチュエータ18の状態を判定する機能(判定結果はもちろん内部揮発性メモリ12b′に記憶保持する)を持たせている。そして、上記した正常動作時間は、例えば10ms以内というように1つのしきい値で設定されるものでも良いし、90msから100msのように2つのしきい値を用いて設定されるものでも良い。この正常動作時間を特定する設定値は、外部不揮発性メモリ12eに格納されており、電源投入の都度、内部揮発性メモリ12b′に展開される。
【0065】
さらに、具体的な図示は省略するが、監視対象となるOUT端子とIN端子の番号の組み合わせと、上記した設定値が関連付けられたテーブル構造として外部不揮発性メモリ12eに格納されている。そして、係る情報が内部揮発性メモリ12b′に展開されるが、その内部揮発性メモリ12b′には、さらに、実際に計測結果や判定結果も関連付けて格納されるテーブル構造となっている。
【0066】
そして、具体的には、MPU12bの処理部12b″が、図11に示すフローチャートを実行するようになっている。すなわち、まず、該当するOUT端子(図2,図3の場合、アクチュエータ18が接続されているOUT端子)の立ち上がり(ON信号になったとき)の有無を判断する(ST41)。
【0067】
そして、立ち上がりを検知したならば、タイマ12fからそのときのスタート時間(カウント値)を取得する(ST42)。なお、本実施の形態では、動作時間を計測するだけであるのでタイマ(カウンタ)を用いたが、動作時間を計測した日時データも関連付けて取得する場合には、内部時計を用いると良い。
【0068】
次に、該当するIN端子の立ち上がり(ON信号になったとき)の有無を判断する(ST43)。そして、立ち上がりが検知される(ステップ43の分岐判断でYes)と、タイマ12fの値(ストップ時間)を取得し(ST44)、ステップ42で取得したスタート時間との差分を求め、動作時間を算出し、その結果を結果バッファに格納する。
【0069】
一方、正常なアクチュエータの動作時間を規定する設定値を予め保有しており、ステップ45で算出した動作時間を設定値と比較し、範囲内(正常)か否かを判断し、その比較結果も合わせて結果バッファに格納する(ST46)。
【0070】
そして、設定された監視対象に対して順次上記処理を繰り返し実行し、全ての点に対して処理を実行したならば(ST47でYes)、求めた動作時間と比較結果を各監視対象(アクチュエータ18等)のステータス情報として内部揮発性メモリ12b′に記憶保持する(ST48)。係る処理は割り込み命令に従って実行されるため、ステップ48までの処理が実行されたならば次の命令が来るのを待つ。
【0071】
もちろん、計測・監視する制御条件としては、上記したものに限ることはなく、例えば、出力機器がモータ系の場合には、通電時間(OUT端子がONになっている時間)を積算するようにしても良いし、入力機器がスイッチ等の場合には、ON/OFF回数でのモニタリングを行うようにすることもできる。
【0072】
さらに、上記のようにして異常の有無のためのステータス情報が各制御情報毎に格納される。そして、各制御情報のステータスの異常の有無をそれぞれ独立して管理し、マスタユニット10cや中継器16等へ通知しても良いが、本実施の形態では、スレーブ12として異常の有無を示すフラグらを1ビット用意し、上記3つの制御情報の何れか1つのステータスが異常になった場合には、係るフラグを立てるようにしている。
【0073】
ところで、上記したようにして制御機器の制御情報がスレーブ12に格納されているが、本実施の形態では、予め収集する制御情報に論理名(メカ論理名)を関連付け、この関連付けた情報もスレーブ12に記憶させておく。これにより、取得した制御情報は通常の制御データの送受とは別にマスタユニット10cや中継器16に送るのは上記したとおりであるが、この送信の際に論理名も一緒に送ることにより、受信した制御情報をモニタ装置に表示するに際し、係る論理名も併せて出力表示することができる。これにより、ユーザは、容易のどの制御機器についての制御情報かが一目でわかる。
【0074】
この論理名の紐付け処理について説明すると、以下の通りである。すなわち、上記したアクチュエータ18(シリンダ)を例にすると、例えば、アクチュエータ18,センサ19が接続されたスレーブ12のアドレスがMAC−ID23で、アクチュエータ18が接続された接点BITが8で、センサ19が接続された接点BITが1とすると、各接点に対する動作タイミングチャートは図12に示すようになる。なお、アクチュエータに対する接点に対してONパルスが与えられると、バルブが開いて移動体18aが前進移動するようになる。もちろん、図12に示すパルスはトリガ信号でありパルスのON/OFFと、バルブの開閉は一致しておらず、「MAC−ID23 bit8」のパルスがOFF後もアクチュエータ18のバルブは開いており(閉じるのは別の制御)移動体18aは前進する。
【0075】
上記の前提において各制御機器に対して論理名を付加するには、まず、管理コンピュータ14或いはツール装置のモニタ画面に、図12に示すようなタイミングチャートを表示させる。このタイミングチャートは、ラダー言語などを用いてユーザプログラムを生成する際に、その前処理として係るタイミングチャートを作っていることが多いので、そのデータを表示する。また、ユーザプログラムから生成するようにしても良い。
【0076】
この状態で、MAC−ID等のアドレスを特定している領域をクリックすると、図13に示すように論理名の入力画面を表示する。図では既に論理名を入力した状態を記載しているが、まず、下線部分が空欄の状態で表示される。本形態では、スレーブ12のアドレスと接点番号に対してそれぞれ別々に論理名を入力することができるようにしているが、一緒にしてももちろん良い。そして、キーボードなどのテキスト入力装置を操作して、ユーザがわかりやすい内容の論理名を入力し、「OK」をクリックすることによりアドレスと論理名とが関連付けられる。この関連付けられた情報は、別途記憶管理される。これにより、図12に表示したタイミングチャートは、図14に示すように論理名に置き換わった内容で表示されることになる。
【0077】
なお、上記した説明では、アドレス部分をクリックすることにより図13に示す論理名入力画面が表示されるようにしたが、本発明はこれに限ることはなく、例えば、画面上に論理名を付加(紐付け処理)するためのメニューバーを用意しておき、それを選択することにより図13に示す入力画面を表示するようにしても良い。
【0078】
同様にして「MAC−ID23 bit1」についてもセンサ19で有ることが分かるような論理名を登録する。これにより、図15に示すように両方とも論理名で表記されたタイミングチャートが、表示される。なお、この例では、同一スレーブに対して「搬送A1ライン」というように同一の論理名を付与したが、異ならせてももちろん良く、逆に異なるスレーブに対して同一の論理名を付与するようにしてももちろん良い。
【0079】
次に、図15に示すように各端子(制御機器)に対して論理名を付加したならば、監視・計測する動作時間を特定するとともに、論理名(メカ論理名)を付加する処理を行う。具体的には、図15に示した画面に対して、関連付ける(紐付け処理をする)始点と終点を選択する。この選択は、例えば、タイミングチャート上の所定位置をクリックすることにより指定できる。そして、そのようにクリックすると、図に示すように指定された立ち上がり或いは立ち下がりに「○」を重ねて表示したり、色を変えたり、線種・線の太さなど表示態様を変えることにより、どの位置を指定したかが分かるようにする。
【0080】
さらに、始点と終点を指定したならば、図示するように線で結び、より直感的に始点・終点の関係付けが分かるようにする。また、これにともない、図16に示すようなメカ論理名称設定用画面を自動的にモニタ画面上に表示する。この例でも図13と同様に全てのテキスト情報を入力した後の状態を示しているが、初期状態では下線の部分が空欄となっている。そして、この設定用画面においても、キーボードその他の入力装置を操作して、論理名はもちろんのこと、異常のフィルムを判定するための設定値などの必要な情報を入力する。そして、OKアイコンを選択することにより、メカ論理名称の設定が終了する。
【0081】
なお、この設定終了と同時にメカ論理名称に対するメカ・プロファイル(図16で登録された情報に基づくファイル)も自動生成される。このメカ・プロファイルのフォーマットは統一されており、スレーブ単体上/中継器/モニタPCでも同じものを扱える。同一のメカプロファイルを管理することで、どの階層でもその操作性や結果通知が同じになるので、操作性が良好となる。
【0082】
そして、このようにして設定した各情報は、本実施の形態では、スレーブ12の外部不揮発性メモリ12eに格納される。これにより、必要な制御情報を演算・実行して求めることができるとともに、メカ・プロファイルに従い正常範囲を特定する設定値に基づき、異常の有無もスレーブ12側で行うことができる。しかも、制御情報を計測・演算して取得するスレーブ12側で論理名も分かるので、フィールドネットワーク11を介して制御情報を送信するに際し、論理名も関連付けて送ることができる。
【0083】
また、論理名の紐付け処理の別の具体例を示すと、図17から図19のようになる。図17に示すように、この例では、搬送ライン20上を搬送されるワーク21に対し、2つのロボット22,23が協調して動作するシステムを例として示している。なお、各ロボット22,23はそれぞれ別のスレーブに接続され管理されても良いし、同一のスレーブ12に接続されていても良い。
【0084】
このシステムでは、図18に示すように、あるトリガを受けてバルブA1に対する制御信号がONすると、バルブが開いてロボット(A)22が所定の動作(シリンダの動作に伴いアームが移動する等)を行い、目的の動作を完了した場合にセンサA1から検出信号(ONパルス)が出力される。同様に、バルブB1に対する制御信号がONすると、ロボット(B)23が動作開始し、終了するとセンサB1から検出信号が出力されるものとする。
【0085】
この場合に、ロボット(A)22の動作時間は、バルブA1がONしてからセンサA1がONするまでの期間であるので、時間T1を計測することにより求められる。同様にロボット(B)23の動作時間は、バルブB1がONしてからセンサB1がONするまでの時間T3を計測することにより求めることができる。さらに、監視する動作時間は、実際にアクチュエータが動作している期間に限ることはなく、例えば、始点・終点の関連付けを適宜に行うことにより、ロボット(A)22の動作終了から次に稼働するまでの時間T2や、ロボット(A)22が動作開始してから、ロボット(B)23が動作開始するまでの開始時間遅れT4のように、各種の制御情報を収集することができる。
【0086】
また、図18に示すように、仮に各ロボット22,23が異なるスレーブに接続されている場合でも、同一の搬送ライン20を流れるワーク21に対して処理をする物であるため、論理名は「搬送ラインA1」と同じにすることにより、どのラインで稼働しているロボットであるかが一目で分かるので好ましい。そして、論理名(メカ論理名)の設定並びに、各情報の登録を行った結果、図19に示すような関連付け情報(メカプロファイル)が得られる。
【0087】
次に、スレーブ12で計測等して求めた制御情報の利用方法(ステータス異常の通知)について説明する。図20に示すように、スレーブ側では、メカ論理名称設定を行う(ST50)。この処理は、図12から図19を用いて説明した処理を行う。そして、通常の運転を行う(ST51)。つまり、PLCによる制御機器の制御を行う。この通常運転の実行中に、タイマ割り込みにより、制御情報(メカ動作状態データ)の取得を行い、内部揮発性メモリ12b′に格納するとともに、外部不揮発性メモリ12eに転送する(ST52)。係るステップ52の処理は、具体的には、上記説明した図4から図9,図11に示すフローチャートを実行することになる。そして、ステップ52を実行することにより、現在の各制御機器の制御情報が蓄積される。
【0088】
一方、マスタユニット10c,中継器16やPT15などの上位側では、制御情報(メカ論理)の読み出し指示をスレーブに与える(ST53)。この要求に対する応答としてスレーブ12から制御情報が送られてくるので、それを受信する(ST54)。そして、この受信した制御情報に基づき、現在値が設定値を超えているか否かを判断し、設定値を超えるものが1つもない場合には、そのまま処理を終了する。
【0089】
また、設定値を超えるものが1つ以上存在した場合には、異常フラグ(1BIT)を立てるとともに、管理コンピュータ14に通知する(ST56)。この異常フラグは、制御機器や論理名(メカ論理名)単位で発行される。従って、通知の際には、定義したメカ論理名称とともに異常フラグを通知する。なお、スレーブ側で異常フラグを立てる処理も行っている場合には、異常フラグを取得し、その値(1/0)を認識し、「1」の場合に通知をするようにしても良い。その後、発生論理の検索を行う(ST57)。つまり、具体的にどの制御機器が何の種類の設定値を超えて異常となっているかを確認する。
【0090】
そして、異常となって制御機器に関係するデータベースを出力表示する(ST58)。すなわち、異常フラグの立った定義したメカ論理名称に基づきメカプロファイルを参照し、関係するメカ名のメーカ名称/形式や,メカ部品の発注先や、メカ部品のデータシートや、ユーザ独自のマニュアル等の制御機器の情報や、制御機器の動作(ON/OFF)回数や積算通電時間等の実際の動作情報を抽出する。
【0091】
上記した例では、上位側からの要求に基づきスレーブ12が制御情報を応答するようにしたが、本発明はこれに限ることはなく、スレーブ12側から自発的に制御情報を通知するようにしても良い。すなわち、図21に示すように、スレーブ12は、まずメカ論理名称の設定を行い、通常運転を実行する(ST60,ST61)。これら各処理は、図20におけるステップ50,51と同様である。次いで、設定周期を確認し、設定周期に至っていない場合にはステップ61に戻る(ST62)。ここで、設定周期の分岐条件としては、(1)毎回確認,(2)1時間に1回などの定時確認(3)装置(システム)の立上時のみ確認等予め設定した上記権に基づき行う。
【0092】
なお、装置(制御機器)の深夜運転時には、騒音対策のためにモータ系の動作スピードを意図的に落とすなど、幾つかの運転モードがある。そこで、係る運転モードの変更に併せて設定値も変更する必要があり、それに伴い同じ現在値であっても判定結果が変わる場合がある。そこで、条件(1)のようにすることにより、毎回判断し、そのときの動作モードに応じた異常の有無を適切に判断することができる。
【0093】
また、装置の運転状態をどのレベルでモニタリングしたいかは各装置(制御機器)によって異なる。そこで、条件(2),(3)のようにシステムとしての臨機応変に対応するようにした。なお、この分岐条件(設定周期)は、各制御機器や、論理名単位で個々に設定しても良いし、スレーブ単位で一括して設定しても良い。
【0094】
そして、設定周期になった場合には、割り込み処理による制御情報の取得(判定処理を含む)を行い、設定値オーバーをしたものがあるか否かを判断する(ST63)。そして、設定値オーバーになったものがない場合にはステップ61に戻り、上記処理を行う。
【0095】
また、設定値オーバーになった場合には、ステップ64に進み、1BITの異常フラグを立て、所定の上位の装置に向けて通知する。この通知先は、PT15,中継器16などがあり、さらに図示省略したが、コンフィグレータ等のモニタPCやパネルコンピュータなどの各種のものがある。なお、この1BITの異常フラグは、図20に示すフローチャートの際に説明した通り、論理名(制御機器)に割り当てられた監視対象の値が1つでも設定値を超えている場合には異常フラグを立てるようにしている。なお、通知は、Explicitメッセージを利用して行うことができる。その後、図20のステップ57,58と同様に、発生論理の検索を行い(ST65)、関係データベースを表示する(ST66)。なお、スレーブ12には表示機能がないため、ステップ66の表示は、表示するための情報をExplicitメッセージ等を利用して、通常の制御のためのI/O情報の送信とは別の通信で上位の装置に送ることになる。
【0096】
従って、通常の制御系データとは別の通信にて制御機器の異常を通知し、通知を受けた上位の装置等では制御機器の状態を管理することができる。しかも、係る通知・管理が、制御系に影響を与えることなくできる。
【0097】
また、通知を受けたPT15,中継器16は、さらに管理コンピュータ14に係る制御情報を転送することができる。そして、管理コンピュータ14等では、取得した制御情報に基づき、例えば以下に示す各種の処理を実行することができる。
【0098】
(1)装置に使われている機械・電気部品・機構の動作管理
例えば、タクトタイムが落ちてきたような場合に、各論理名で規定された各制御情報を収集すると、それまでの積算通電時間やON/OFF回数等から制御機器の劣化の度合いを数値で把握・管理することができる。また、システムを構成する各装置の個々の実際の動作時間を取得することにより、どこが実際に時間がかかっているかを数値で把握・管理することができる。よって、不具合原因特定が容易になる。
【0099】
(2)過去の不具合も解析可能
データを蓄積することにより、その後にノウハウを獲得することができる。すると、不具合が発生したときには理由がわからなかった過去のデータを検証することができる。例えば、不具合発生時のデータのみ蓄積し、後日解析することができる。
【0100】
(3)予防保全
蓄積されたデータを解析し、各制御機器の実際の寿命やメンテナンス時期のデータを設定,改善することにより、部品交換や注油などの対策時期を把握できるようになる。しかも、実際に稼働ししている現場の雰囲気・条件での制御情報に基づいて寿命・メンテナンス時期等が決定できるので、より現場に即した設定ができる。
【0101】
(4)機械動作のリアルタイム調整
機械の調整ネジ(ボリューム等)等でメカの動作速度をリアルタイムに数値データを確認しながら最適な状態に変更可能となる。つまり、シリンダなどの動作スピードを感ではなく、動作時間で数値を確認しながらリアルタイムに設定できるので、経験の浅い作業員であっても、簡単かつ正確に調整を行うことができる。
【0102】
(5)必要電子データDBとのリンク
異常フラグが立った制御機器は交換する必要がある。この場合に、対応する制御機器の発注先リストの検索・表示、さらには発注書の作成などを行うことができる。また、交換する制御機器が複数種存在するような場合には、発注する商品を選択するために対応可能な各制御機器カタログ等を抽出し、出力表示することにより、簡単に比較検討することができる。
【0103】
上記した実施の形態では、スレーブ12は、入力機器と出力機器を接続したMIXタイプを例にして説明したが、図22に示すように入力機器のみが接続されるINタイプのスレーブ12や、出力機器のみが接続されるOUTタイプのスレーブ12の場合も適用できる。
【0104】
すなわち、入力機器と出力機器を接続したMIXタイプであったため、そのスレーブ12でINデータとOUTデータの両方のON/OFF情報を取得できるため、動作時間も計測できる。一方、実際のスレーブは、上記したMIXタイプのみではなく、入力機器鑿が接続されるINスレーブや、出力機器のみが接続されるOUTスレーブがある。
【0105】
そして、図18のT4のように出力機器同士の時間間隔の場合には、OUTスレーブに2つの出力機器を接続すれば1つのOUTスレーブにおいて動作時間つまり制御情報を取得できる。さらに、各制御機器のON/OFF回数や通電時間なども1つのINスレーブやOUTスレーブで取得することができる。これらの制御情報を取得するには、MPU12b(処理部12b″)にて図4から図11に示すフローチャートを実施することにより実行できる。
【0106】
しかし、INスレーブやOUTスレーブの場合、図15に示すT1,図18に示すT1,T2,T3で規定される動作時間は、入力機器と出力機器のデータが必要となるので、1つのスレーブのみでは、動作時間を計測できない。
【0107】
係る場合、図23に示すように、INタイプのスレーブ12とOUTタイプのスレーブ12が、共に所定の端子がONになったことを中継器16へ通知する。これにより、その中継器16にて動作時間を求めることができる。動作時間の算出アルゴリズムは、図11に示すフローチャートと同様の処理をすることにより実現できる。
【0108】
また、中継器16ではなく、PT15に情報を送り、そこにおいて動作時間を算出するようにしても良いし、さらには図示省略するモニタPC(Configrator等)やパネルコンピュータ等にて求めるようにすることもできる。
【0109】
さらにまた、このように中継器16やPT15等にて動作時間を求めるようにした場合、各スレーブ12は所定のI/O端子のON/OFF情報を中継器16等へ渡すため、制御機器のON/OFF回数や通電時間などのその他の制御情報も係る中継器16などにて求めるようにしてももちろん良い。
【0110】
また、上記した実施の形態では、論理名の紐付け処理、つまり、論理名を付与したり、論理名が意味する収集する制御条件や、設定値などの各種の情報を設定するのは、管理コンピュータ14やツール装置を用い、それをスレーブに登録すると説明したが、上記した中継器16やPT15などで制御情報の算出等をする場合には、紐付けして得られた情報(図16,図19に示す情報)をPT15や中継器16に記憶保持させることもできる。また、係る論理名の設定処理自体をPT15等で行うようにしても良い。
【0111】
さらには、図2にも示したように、PLC10は各機能を実現するための複数のユニットを連結して構成しているが、上記論理名の紐付け処理をするための専用CPUユニット10dを生成するとともに、それを他のユニットと連結してPLC10を構成することもできる。そして、生成した情報は、この専用CPUユニット10dに記憶保持させても良いし、スレーブ12等に格納するようにしても良い。また、この専用CPUユニット10dを用いて、スレーブからON/OFF情報を取得し、制御情報を求めるようにしても良い。
【0112】
図24は、本発明の第2の実施の形態を示している。上記した第1の実施の形態では、制御機器はON/OFF制御され入力機器からの入力情報もON/OFFであったが、本実施の形態ではアナログデータに適用するようにしている。
【0113】
すなわち、入力機器である温度センサの出力(アナログ)を受ると、スレーブ12に内蔵するアナログデータのコンパレータ機能を用い、しきい値を超えたときにパルスが出力されるようにする。そして、複数のしきい値を設定し、各しきい値を超えたときに出力されるパルスの間隔を測定することにより、X℃からY℃に変化するまでの時間を求めることができる。
【0114】
つまり、温度変化が図25に示すようになっているとし、2つのしきい値▲1▼,▲2▼を設定する。コンパレータフラグ▲1▼の出力は、温度がしきい値▲1▼以下の状態からしきい値を超える際にコンパレータフラグがONになる。同様に、コンパレータフラグ▲2▼の出力は、温度がしきい値▲2▼以下の状態からしきい値を超える際にコンパレータフラグがONになる。従って、コンパレータフラグ▲1▼がONになってから、コンパレータフラグ▲2▼がONになるまでの時間を求める。
【0115】
このように、このコンパレータフラグ間を紐つけすることで、メカに関わるアナログ情報も時間(数値)化して管理可能となる。そして、水の流量を制御する開閉バルブをon/offさせるだけではなく、水の流量が規定値に達するまでの時間を監視することにより、配管の交換時期なども把握可能となります。
【0116】
例えば、常温25℃の炉を規定値の55℃まで上昇させる場合、従来はヒータのON/OFF制御を行い55℃まで温度を上昇させるようにしている。ここで本実施の形態では、25℃から55℃まで温度が上昇するまでの時間T1を管理することで、関係するメカ部品(制御機器)であるヒータと釜の状態を管理できる。そして、温度上昇までの時間が規定値外となった場合に、装置(制御機器)が不具合となる前にメンテナンス、つまり予防保全が可能となる。
【0117】
なお、アナログデータをコンパレータで2値化することにより、その後の処理は、係る2値化されたパルス信号に基づいて行うことができる。よって、スレーブ12のMPU12bの処理は、図11に示すフローチャートを実施する機能を組み込む。また、他の制御条件を監視するようにしてももちろん良い。そして、本実施の形態でも、温度上昇時間を規定値と比較し、規定値よりも大きい場合には、ステータス異常と判断する。そして、ステータス異常が有る場合には、上記した第1の実施の携帯と同様に、制御系のデータの送受とは別に(影響を与えることなく)、ヒータ及び釜についての異常をマスタユニット10cに通知することができる。なお、その他の構成並びに作用効果は、第1の実施の形態と同様であるので、その詳細な説明を省略する。また、本実施の形態でも論理名の設定を行い、その設定された結果の一例としては、図26に示すようにすることができる。
【0118】
また、上記した実施の形態では、アナログデータとして温度センサの出力を用い、温度に基づいて各種の制御情報の取得を行うようにしたが、本発明はこれに限ることはなく、例えば、規定のモーション動作までの時間を管理することで、関係メカ部品であるモータとその先に接続されるメカ部品の(磨耗状態など)管理が可能となる。これにより、時間が規定値外となった場合に、装置不具合となる前にメンテナンスが、つまり予防保全が可能となる。
【0119】
なお、上記した各実施の形態では、ステータス異常となった論理名(メカ論理名)に対応する制御機器を交換した場合には、それに関する制御情報(ON/OFF回数や通電時間などの積算するもの)は、リセットさせる。このリセットは、スレーブに制御機器を装着したことを検知し、リセットするようにしても良いし、管理コンピュータ14やツール装置等から直接或いはネットワーク等を経由してソフト的にリセットするようにしても良い。
【0120】
【発明の効果】
以上のように、この発明では、通常の制御系データの送受に影響を与えることなく制御機器の制御情報を収集することができる。さらに、メカ論理名を付加しているため、メカ論理名によりその収集した制御情報が、どの制御機器等についてのものかを容易に理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例を示す図である。
【図2】本発明が適用されるネットワークシステムの一例の構成を示す図である。
【図3】本発明に係るスレーブの内部構造の一例を示す図である。
【図4】MPUの機能(通電時間用初期処理)を説明するフローチャートである。
【図5】MPUの機能(通電時間カウント)を説明するフローチャートである。
【図6】MPUの機能(ON/OFF回数用初期処理)を説明するフローチャートである。
【図7】MPUの機能(ON/OFF回数カウント)を説明するフローチャートである。
【図8】MPUの機能(ON/OFF回数カウント)を説明するフローチャートである。
【図9】MPUの機能(ON/OFF回数カウント)を説明するフローチャートである。
【図10】動作時間の計測の原理・作用を説明する図である。
【図11】MPUの機能(動作時間計測)を説明するフローチャートである。
【図12】メカ論理名設定機能を説明する図(その1)である。
【図13】メカ論理名設定機能を説明する図(その2)である。
【図14】メカ論理名設定機能を説明する図(その3)である。
【図15】メカ論理名設定機能を説明する図(その4)である。
【図16】メカ論理名設定機能を説明する図(その5)である。
【図17】メカ論理名設定機能を説明する図(その6)である。
【図18】メカ論理名設定機能を説明する図(その7)である。
【図19】メカ論理名設定機能を説明する図(その8)である。
【図20】制御情報を利用するための機能を説明するフローチャートである。
【図21】制御情報を利用するための機能を説明するフローチャートである。
【図22】スレーブがINタイプとOUTタイプに適用した例を示す図である。
【図23】スレーブがINタイプとOUTタイプに適用した例を示す図である。
【図24】本発明の第2の実施の形態の要部を示す図である。
【図25】第2の実施の形態の作用を説明する図である。
【図26】第2の実施の形態において作成されるメカプロファイルの一例を示す図である。
【符号の説明】
10 PLC
10a CPUユニット
10b 通信ユニット
10c マスタユニット
10d 専用CPUユニット
11 フィールドネットワーク
12 スレーブ(MIXスレーブ)
12a 送受信回路
12b MPU
12b′ 内部揮発性メモリ
12b″ 処理部
12c 出力回路
12d 入力回路
12e 外部不揮発性メモリ
12f タイマ(内部時計)
13 情報系ネットワーク
13′ ネットワーク網
14 管理コンピュータ
15 PT
16 中継器
18 アクチュエータ
18a 移動体
19 センサ
20 搬送ライン
21 ワーク
22 ロボット(A)
23 ロボット(B)
Claims (9)
- PLCと、そのPLCに連携されるマスタと、制御機器または入力機器を接続し、そのマスタとの間で制御系ネットワークを介して制御系データを送受するスレーブとを備え、
前記マスタが、PLCのユーザプログラムの実行に伴うOUTデータの制御系データをスレーブへ送信することにより前記スレーブに接続された制御機器を駆動するとともに、入力機器を備えたスレーブからINデータの制御系データを受信しPLCへ渡す制御システムにおいて、
前記スレーブは、
そのスレーブに接続された制御機器の動作をカウントし、そのカウント値が設定値を超えているか否かを判断し、超えている場合はその旨のステータス情報を取得する取得手段と、
そのスレーブに接続された制御機器から収集するステータス情報とそのステータス情報に対応する制御機器をユーザにて特定するための文字列からなるメカ論理名とを関連付けた関連付け情報を記憶する記憶手段と、
前記取得手段にて取得したステータス情報について、前記記憶手段の関連付け情報に基づいて、そのステータス情報とそのステータス情報に対応する制御機器のメカ論理名と関連付けて、そのステータス情報とともにそれに対応するメカ論理名を送信する処理手段と、を備え、
前記マスタは、
前記スレーブから送信されたデータを受信することにより、前記スレーブの取得手段にて取得されたステータス情報をそのステータス情報に対応する前記メカ論理名とともに取得する
ことを特徴とする制御システム。 - 前記スレーブの処理手段のステータス情報とともにメカ論理名を送信することには、
前記カウント値が設定値を超えたか否かのフラグ情報でステータス情報を送信し、その後、メカ論理名を送信する処理を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の制御システム。 - 前記スレーブのステータス情報を取得する手段は、
そのスレーブに接続された制御機器の動作に関わる通電時間をカウントし、カウントした通電積算時間の現在値が設定値を超えているか否かを判断し、超えている場合は異常のステータス情報を取得するものである、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の制御システム。 - 前記スレーブのステータス情報を取得する手段は、
そのスレーブに接続された出力機器の動作に関わるON/OFF回数をカウントし、カウントした現在値が設定値を超えているか否かを判断し、超えている場合は異常のステータス情報を取得するものである、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の制御システム。 - 前記スレーブのステータス情報を取得する手段は、
そのスレーブに接続された制御機器における動作ONからの動作時間をカウントし、カウントした動作時間の値が設定値を超えているか否かを判断し、超えている場合は異常のステータス情報を取得するものである、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の制御システム。 - 前記スレーブのステータス情報を取得する手段は、
そのスレーブに接続された制御機器がアナログデータに適用するものであり、複数のしきい値を設定し、各しきい値を超えたときに出力されるパルス間隔の時間を測定し、その時間の値が設定値を超えているか否かを判断し、超えている場合は異常のステータス情報を取得するものである、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の制御システム。 - 制御システム内に、前記マスタが取得した前記ステータス情報を、そのステータス情報に対応するメカ論理名とともに表示するモニタ装置を備えた、ことを特徴とする請求項1に記載の制御システム。
- PLCと、そのPLCに連携されるマスタと、制御機器または入力機器を接続し、そのマスタとの間で制御系ネットワークを介して制御系データを送受するスレーブとを備え、前記マスタが、PLCのユーザプログラムの実行に伴うOUTデータの制御系データをスレーブへ送信することにより前記スレーブに接続された制御機器を駆動するとともに、入力機器を備えたスレーブからINデータの制御系データを受信しPLCへ渡す制御システムに用いられるスレーブであって、
そのスレーブに接続された制御機器の動作をカウントし、そのカウント値が設定値を超えているか否かを判断し、超えている場合はその旨のステータス情報を取得する手段と、
そのスレーブに接続された制御機器から収集したステータス情報と、そのステータス情報に対応する制御機器をユーザにて特定するための文字列からなるメカ論理名と、を関連付けるための関連付け情報を記憶する記憶手段と、
前記取得手段にて取得したステータス情報について、前記記憶手段の関連付け情報に基づいて、そのステータス情報とそのステータス情報に対応する制御機器のメカ論理名とを関連付けて、そのステータス情報を対応するメカ論理名とともに、制御系ネットワークを介して前記マスタへ送信する手段と、
を備えたことを特徴とするスレーブ。 - 前記スレーブの送信する手段における、ステータス情報を対応するメカ論理名とともに送信する処理は、
ステータス情報を、前記カウント値が設定値を超えた旨のフラグ情報で送信し、その後、そのステータス情報に対応する制御機器のメカ論理名を送信する処理である、
ことを特徴とする請求項1に記載の制御システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001346219A JP3804770B2 (ja) | 2001-11-12 | 2001-11-12 | 制御システム及びスレーブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001346219A JP3804770B2 (ja) | 2001-11-12 | 2001-11-12 | 制御システム及びスレーブ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003150211A JP2003150211A (ja) | 2003-05-23 |
JP3804770B2 true JP3804770B2 (ja) | 2006-08-02 |
Family
ID=19159431
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001346219A Expired - Lifetime JP3804770B2 (ja) | 2001-11-12 | 2001-11-12 | 制御システム及びスレーブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3804770B2 (ja) |
Families Citing this family (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4538713B2 (ja) * | 2003-10-22 | 2010-09-08 | オムロン株式会社 | データ収集ユニットおよび表示システム |
JP4137773B2 (ja) * | 2003-11-21 | 2008-08-20 | 三菱電機株式会社 | データ分配システム |
JP4137778B2 (ja) | 2003-12-12 | 2008-08-20 | 三菱電機株式会社 | データ収集システム |
EP1703348B1 (en) | 2005-03-14 | 2010-10-13 | Omron Corporation | Programmable controller system |
JP2007304641A (ja) * | 2006-05-08 | 2007-11-22 | Murata Mach Ltd | 成形機管理システム |
JP6408277B2 (ja) * | 2014-07-25 | 2018-10-17 | 株式会社ベルチャイルド | データ収集装置及び産業用ネットワークシステム |
JP2016157313A (ja) * | 2015-02-25 | 2016-09-01 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | 鉄鋼プラントの傾向監視装置 |
JP6772899B2 (ja) * | 2017-03-06 | 2020-10-21 | 横河電機株式会社 | 管理装置、中継装置、フィールド無線システム、設定方法、プログラム及び記録媒体 |
JP6897494B2 (ja) * | 2017-10-26 | 2021-06-30 | オムロン株式会社 | 制御システム、制御システムの通信制御方法、および中継装置 |
JP7251188B2 (ja) | 2019-02-12 | 2023-04-04 | 株式会社リコー | 情報処理装置、画像形成装置、画像形成システム及び情報処理方法 |
CN113950648A (zh) * | 2019-06-18 | 2022-01-18 | 三菱电机株式会社 | 控制系统及信息记录方法 |
JP7392438B2 (ja) * | 2019-12-05 | 2023-12-06 | オムロン株式会社 | センサシステム、マスタユニット、予測装置、及び予測方法 |
CN113110124B (zh) * | 2021-03-11 | 2022-08-19 | 上海新时达电气股份有限公司 | 双mcu控制方法及控制系统 |
CN113406891B (zh) * | 2021-06-18 | 2023-04-21 | 杭州深渡科技有限公司 | 物联网设备联动控制方法、系统、装置及存储介质 |
-
2001
- 2001-11-12 JP JP2001346219A patent/JP3804770B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003150211A (ja) | 2003-05-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3804770B2 (ja) | 制御システム及びスレーブ | |
US6944575B2 (en) | Slave unit, node unit, controllers and network system | |
EP2042959B1 (en) | Correlation of non-times series events in industrial systems | |
EP2045684B1 (en) | Contextualization for historians in industrial systems | |
RU2487388C2 (ru) | Исполнительный механизм для систем hvac и способ его функционирования | |
EP2042960B1 (en) | Adjustment of data collection rate based on anomaly detection | |
US5808885A (en) | Weld controller system for coupling to a common database system on a communication network | |
JP3748077B2 (ja) | 安全ネットワークシステム及び安全スレーブ並びに安全コントローラ及び通信方法並びに安全ネットワークシステムにおける情報収集方法及びモニタ方法 | |
US7793017B2 (en) | Connection module for sensors | |
JP6188115B2 (ja) | 制御システム内のフィールドバス装置を識別する方法 | |
JP2006313569A (ja) | スレーブ | |
CN103052922A (zh) | 用于配置控制设备的方法 | |
JP6638489B2 (ja) | 中継装置、中継装置の制御方法、制御プログラム、および記録媒体 | |
JP6874438B2 (ja) | スレーブ装置、スレーブ装置の制御方法、情報処理プログラム、および記録媒体 | |
CN111052087B (zh) | 控制系统、信息处理装置以及记录介质 | |
JP6744557B2 (ja) | 動作データ収集システム、動作データ収集方法、及びプログラム | |
JP2005128721A (ja) | データ収集ユニットおよび表示システムならびにツール | |
CN110365512A (zh) | 管理装置、管理方法以及记录介质 | |
US20230073341A1 (en) | Operation of Measuring Devices in a Process Plant | |
JP2002055713A (ja) | プラント制御システム | |
JP2004280305A (ja) | プログラマブルコントローラ用機器及びプログラマブルコントローラ並びにデータの受渡方法 | |
Provan et al. | Using building information model data for generating and updating diagnostic models | |
JP4000864B2 (ja) | 開発支援装置及びプログラム製品及び自動モニタリング方法 | |
JP2023069485A (ja) | 制御システム、制御方法、及びプログラム | |
RO126879A0 (ro) | Sistem modular şi distribuit bazat pe comunicaţie în reţea pentru automatizarea funcţiilor şi securitatea clădirilor inteligente |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040820 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050712 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050719 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050916 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051129 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060130 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060419 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060502 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 3804770 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100519 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100519 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110519 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120519 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130519 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140519 Year of fee payment: 8 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |