JP3804717B2 - POLYOLEFIN RESIN COMPOSITION FOR INJECTION MOLDING, ITS INJECTION MOLDED PRODUCT, AND METHOD FOR PRODUCING THE INJECTION MOLDED PRODUCT - Google Patents

POLYOLEFIN RESIN COMPOSITION FOR INJECTION MOLDING, ITS INJECTION MOLDED PRODUCT, AND METHOD FOR PRODUCING THE INJECTION MOLDED PRODUCT Download PDF

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Description

【0001】
【発明の技術分野】
本発明は、射出成形用ポリオレフィン樹脂組成物、その射出成形品およびその射出成形品の製造方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】
ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂の成形方法として、射出成形法が広く採用されている。このようなポリオレフィン樹脂の射出成形を行なう場合、ポリオレフィン樹脂に、光安定剤としてヒンダードアミンおよびハロゲン捕捉剤としてステアリン酸カルシウム等の金属石鹸を配合することが多い。このようなヒンダードアミンと金属石鹸を配合したポリオレフィン樹脂組成物を、シボ加工が内表面に施されている金型中へ射出成形して艶消し成形品を製造すると、この金型の内表面に白色粉末が付着し、この白色粉末が金型内表面のシボを埋めてしまうことが多いため、金型の洗浄を定期的に行なう必要がある。特にホットランナー金型では、ホットランナー部で加熱されているポリオレフィン樹脂が気化して金型内に堆積するため、白色粉末の付着量が非常に多くなり、金型の洗浄作業に多大な労力を要する。
【0003】
本発明者らは、この白色粉末の生成について種々検討した結果、そのメカニズムを次のように推測した。すなわち、ポリオレフィン樹脂、たとえばポリプロピレンにハロゲン捕捉剤として添加されているステアリン酸カルシウムが、ポリプロピレン製造の際に使用した触媒の残渣に由来する塩酸と反応してステアリン酸を生成し、このステアリン酸が光安定剤として添加されているヒンダードアミンと反応し、白色粉末生成物が生じると考えた。
【0004】
ところで、特開平4−185659号公報には、α- オレフィン系共重合体ゴムおよび無機充填剤を含有するポリプロピレン系樹脂組成物に、特定のヒンダードピペリジン系化合物と金属石鹸系または高級脂肪酸系の滑剤とを特定量配合することにより、ポリプロピレン系樹脂バンパー材を成形加工する際などに起こりやすいある成分のブリード性が抑えられ、かつ、光に対しても充分に安定化ができることが記載されている。
【0005】
本発明者らは、金属石鹸を用いない手法で、上記のような白色粉末が生じないポリオレフィン樹脂組成物について鋭意検討し、ポリオレフィン樹脂に、ヒンダードアミン系安定剤、顔料およびオレフィン系ワックス、さらにハイドロタルサイト類を配合して得たポリオレフィン樹脂組成物を溶融し、シボ加工が内表面に施されているホットランナー金型中へ射出して艶消し成形品を製造したところ、この成形品および金型の表面に白色粉末の生成は認められなかった。この際、ハイドロタルサイト類がハロゲン捕捉剤として作用したと思われることから、先に述べたヒンダードアミン系安定剤と反応して白色粉末を生成する状況は見られず、本発明を完成するに至った。
【0006】
【発明の目的】
本発明は、シボ加工が内表面に施されている射出成形用金型、特にホットランナー金型を用いて射出成形した場合に、従来よく発生していた白色粉末が生成して金型内表面に付着する事態を回避でき、耐候性に優れた艶消し射出成形品を成形することができるポリオレフィン樹脂組成物、その艶消し射出成形品、ならびにその射出成形品の製造方法を提供することを目的としている。
【0007】
【発明の概要】
本発明に係る射出成形用ポリオレフィン樹脂組成物は、
ポリオレフィン樹脂(A)、ヒンダードアミン系光安定剤(B)、ハロゲン捕捉剤としてのハイドロタルサイト類(C)、顔料(D)、および場合によりオレフィン系ワックス(E)を含有してなり、金属石鹸(F)を実質的に含んでいないことを特徴としている。
【0008】
本発明に係る射出成形用ポリオレフィン樹脂組成物は、
ポリオレフィン樹脂(A)100重量部に対して、
ヒンダードアミン系光安定剤(B)0.05〜1重量部と、
ハロゲン捕捉剤としてのハイドロタルサイト類(C)0.02〜0.5重量部と、
顔料(D)0.1〜10重量部と
を含有していることが望ましい。
【0009】
本発明に係る射出成形用ポリオレフィン樹脂組成物は、特にシボ加工が内表面に施されているホットランナー金型を使用する射出成形用に好適である。
また、本発明に係るポリオレフィン樹脂射出成形品は、
ポリオレフィン樹脂(A)、ヒンダードアミン系光安定剤(B)、ハロゲン捕捉剤としてのハイドロタルサイト類(C)、顔料(D)、および場合によりオレフィン系ワックス(E)を含有してなり、炭素原子数12〜17の高級脂肪酸を含まない射出成形品であり、
該射出成形品が、60°グロス値(ASTM D-673)が1〜3.5の範囲内にある艶消し成形品であることを特徴としている。
【0010】
さらに、本発明に係るポリオレフィン樹脂射出成形品の製造方法は、
上記の本発明に係る射出成形用ポリオレフィン樹脂組成物を溶融し、シボ加工が内表面に施された金型中へ射出して、艶消し成形品を成形することを特徴としている。
【0011】
本発明に係るポリオレフィン樹脂射出成形品の製造方法は、特に前記金型がホットランナー金型である場合に好適である。
【0012】
【発明の具体的説明】
以下、本発明に係る射出成形用ポリオレフィン樹脂組成物、その射出成形品およびその射出成形品の製造方法について具体的に説明する。
【0013】
本発明に係る射出成形用ポリオレフィン樹脂組成物は、ポリオレフィン樹脂(A)、ヒンダードアミン系光安定剤(B)、ハロゲン捕捉剤としてのハイドロタルサイト類(C)、顔料(D)、および場合によりオレフィン系ワックス(E)を含有しているが、金属石鹸(F)を実質的に含んでいない。
【0014】
ポリオレフィン樹脂(A)
本発明で用いられるポリオレフィン樹脂(A)としては、特に制限はなく、射出成形用のポリオレフィン樹脂であれば、いずれも使用することができる。
【0015】
このようなポリオレフィン樹脂(A)としては、具体的には、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン等のポリエチレン;プロピレン単独重合体、プロピレンとエチレン、1-ブテン、4-メチル-1- ペンテン、1-オクテン、1-デセン等のα- オレフィンとからなるランダムまたはブロック共重合体、ポリブテン、ポリ4-メチル-1- ペンテン、あるいはこれらの混合物などが挙げられる。
【0016】
ヒンダードアミン系光安定剤(B)
ヒンダードアミン系光安定剤(B)は、公知のものであれば特に制限なく使用することができ、具体的には、
(1) ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4- ピペリジル)セバケート[三共(株)製、商品名 サノール(Sanol)LS−770]、
(2) ジメチルサクシネート[2-(4-ヒドロキシ-2,2,6,6- テトラメチル-1- ピペリジル)エタノール]の縮合物[チバガイギー(株)製、商品名 キマソーブ(Chi-massorb)622]、
(3) ポリ[{6-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)イミノ}-1,3,5- トリアジン-2,4 - ジイル-{4-(2,2,6,6-テトラメチルピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン] [チバガイギー(株)製、商品名 キマソーブ(Chimassorb)944]、
(4) 4-ベンゾイルオキシ-2,2,6,6- テトラメチルピペリジン[三共(株)製、商品名 サノール(Sanol)LS−744]
などを例示することができる。
【0017】
上記のようなヒンダードアミン系光安定剤(B)は、単独で使用することができるし、また2種以上組合わせて使用することができる。
ヒンダードアミン系光安定剤(B)は、ポリオレフィン樹脂100重量部に対して、通常0.05〜1重量部、好ましくは0.10〜0.5重量部、さらに好ましくは0.10〜0.30重量部の割合で用いられる。上記範囲内の割合でヒンダードアミン系光安定剤(B)を用いると、耐候性に優れた射出成形品を製造することができるポリオレフィン組成物が得られる。
【0018】
ハイドロタルサイト類(C)
本発明でハロゲン捕捉剤として用いられるハイドロタルサイト類(C)は、天然品であってもよいし、また合成品であってもよく、下記一般組成式で表わされる。
【0019】
[M2+ 1-x3+ x(OH)2x+[An- x/n・mH2O]x-
この組成式において、M2+は、2価の金属であり、たとえばMg2+、Zn2+、Mn2+、Ni2+などが挙げられる。
【0020】
3+は、3価の金属であり、たとえばAl3+、Fe3+、Cr3+などが挙げられる。
n-は、n価のアニオンであり、たとえばCl-、NO3 -、CO3 2-、シュウ酸イオン、サリチル酸イオンなどが挙げられる。
【0021】
mは、水和水のモル数であり、nは、アニオンの電荷である。
xは、1より小さい数、特に0<x<0.5を満たす数値である。
より具体的には、Mg6Al2(OH)16・CO3・4H2O、
Mg4Al2(OH)12・CO3・3H2O、
Mg3ZnAl2(OH)12・CO3・mH2Oを例示でき、これらは、協和化学(株)よりDHT−4A、DHT−6、ZHTという商品名で市販されている。
【0022】
本発明においては、加熱により層間水や構造水を脱離させたハイドロタルサイト類を使用することができる。さらに、焼成により結晶水を脱離させたハイドロタルサイト類も用いることができる。
【0023】
ハイドロタルサイト類(C)は、ポリオレフィン樹脂(A)100重量部に対して、通常0.02〜0.5重量部、好ましくは0.02〜0.1重量部、さらに好ましくは0.02〜0.05重量部の割合で用いられる。ハイドロタルサイト類(B)を上記のような割合で用いると、シボ加工が内表面に施された射出成形用金型、特にホットランナー金型中へ射出成形しても、成形品および金型の表面に白色粉末が発生しないポリオレフィン樹脂組成物が得られる。
【0024】
顔料(D)
本発明で用いられる顔料(D)としては、従来、ポリオレフィン樹脂の成形に際して配合される顔料であれば、特に制限なく使用することができる。
【0025】
顔料(D)は、ポリオレフィン樹脂(A)100重量部に対して、通常0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜3重量部、さらに好ましくは0.5〜1.5重量部の割合で用いられる。
【0026】
オレフィン系ワックス(E)
オレフィン系ワックス(E)は、顔料マスターバッチを使用する場合にのみ、顔料分散剤として用いられる。
【0027】
本発明で用いられるオレフィン系ワックス(E)としては、具体的には、ポリエチレンワックス、プロピレン単独重合体ワックス、プロピレンとα- オレフィン例えばエチレン、1-ブテン、4-メチル-1- ペンテン、1-オクテン、1-デセン等とのランダムまたはブロック共重合体ワックスなどが挙げられる。中でもポリエチレンワックスが好ましく用いられる。
【0028】
オレフィン系ワックス(E)は、ポリオレフィン樹脂(A)100重量部に対して、通常0.17〜17重量部、好ましくは0.8〜5重量部、さらに好ましくは0.8〜2.5重量部の割合で用いられる。
【0029】
射出成形用ポリオレフィン樹脂組成物
本発明に係る射出成形用ポリオレフィン樹脂組成物は、上記のようなポリオレフィン樹脂(A)、ヒンダードアミン系光安定剤(B)、ハロゲン捕捉剤としてのハイドロタルサイト類(C)、顔料(D)および場合によりオレフィン系ワックス(E)を含有してしてなるが、金属石鹸(F)を実質的に含んでいない。
【0030】
ここに、金属石鹸(F)を実質的に含んでいないとは、例えば触媒残渣と反応して高級脂肪酸を発生させるような金属石鹸を含んでいないことを指している。金属石鹸(F)は、脂肪酸、樹脂酸、ナフテン酸等の有機酸のアルカリ金属以外の金属塩であり、具体的には、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等の高級脂肪酸のカルシウム塩、マグネシウム塩、亜鉛塩などが挙げられる。上述した白色粉末の生成を防止するためには、特にポリオレフィン樹脂組成物中に、炭素原子数12〜17の高級脂肪酸金属塩を配合することは避けなければならない。
【0031】
また、本発明に係る射出成形用ポリオレフィン樹脂組成物中に、ポリオレフィン樹脂(A)、ヒンダードアミン系光安定剤(B)、ハロゲン捕捉剤としてのハイドロタルサイト類(C)、顔料(D)、および場合によりオレフィン系ワックス(E)の他に、従来公知の耐候安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、帯電防止剤、核剤、滑剤、有機過酸化物などの添加剤を、本発明の目的を損なわない範囲で含有させることができる。
【0032】
ポリオレフィン樹脂組成物の調製
本発明に係る射出成形用ポリオレフィン樹脂組成物の調製方法については、特に制限されないが、たとえば以下のような調製方法が挙げられる。
【0033】
すなわち、本発明に係る射出成形用ポリオレフィン樹脂組成物は、ポリオレフィン樹脂(A)、ヒンダードアミン系光安定剤(B)、ハロゲン捕捉剤としてのハイドロタルサイト類(C)、顔料(D)、および場合によりオレフィン系ワックス(E)、上記各添加剤をヘンシェルミキサーまたはタンブラーミキサー等により、配合成分を分散させた後、単軸または二軸混練機にて溶融混練し、ペレット化することにより得られる。
【0034】
ポリオレフィン樹脂射出成形品
本発明に係るポリオレフィン樹脂射出成形品は、上記のような、本発明に係るポリオレフィン樹脂組成物を射出成形して得られ、ポリオレフィン樹脂(A)、ヒンダードアミン系光安定剤(B)、ハロゲン捕捉剤としてのハイドロタルサイト類(C)、顔料(D)、および場合によりオレフィン系ワックス(E)を含有してなり、金属石鹸を構成する樹脂酸、脂肪酸等の有機酸、特に炭素原子数12〜17の高級脂肪酸を含まない射出成形品である。これらの高級脂肪酸が射出成形品中に含まれていると、上述したように、この高級脂肪酸とヒンダードアミン系光安定剤とが反応して白色粉末生成が生じるおそれがある。
【0035】
本発明に係るポリオレフィン樹脂射出成形品は、60°グロス値(ASTM D-673)が1〜3.5の範囲内にある艶消し成形品である。
ポリオレフィン樹脂射出成形品の製造方法
本発明に係るポリオレフィン樹脂成形品は、上述したように、艶消し成形品であって、上述した本発明に係る射出成形用ポリオレフィン樹脂組成物を溶融し、シボ加工が内表面に施されている金型中へ射出することにより、製造することができる。
【0036】
上記のような、本発明に係るポリオレフィン樹脂射出成形品の製造方法によれば、成形中に白色粉末が発生して射出成形品および金型の表面に付着することはない。また、この金型がホットランナー金型であっても、白色粉末が発生して金型の表面に付着することはない。
【0037】
【発明の効果】
本発明に係る射出成形用ポリオレフィン樹脂組成物は、シボ加工が内表面に施されている射出成形用金型、特にホットランナー金型を用いて射出成形した場合に、白色粉末が生成して金型内表面に付着することがなく、耐候性に優れた艶消し射出成形品を安定して成形することができる。
【0038】
本発明に係るポリオレフィン樹脂射出成形品は、表面にヒンダードアミン系光安定剤に由来する白色粉末が生じることがなく、均一な艶消し状態であり、ヒンダードアミン系光安定剤が本来的に発揮する優れた耐候性を保持している。
【0039】
本発明に係るポリオレフィン樹脂射出成形品の製造方法によれば、上記のような効果を有する、本発明に係るポリオレフィン樹脂射出成形品が得られる。
【0040】
【実施例】
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明は、これら実施例により限定されるものではない。
【0041】
【実施例1】
結晶性プロピレン・エチレンブロック共重合体[エチレン含有率:10重量%]90重量%およびタルク10重量%からなるポリプロピレン樹脂 100重量部と、
ヒンダードアミン系光安定剤(HALS)(B)として、ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4- ピペリジル)セバケート 0.20重量部と、
ハイドロタルサイト[商品名 DHT−4A、協和化学(株)製] 0.05重量部と、
顔料としてカーボンブラック 1重量部と、
フェノール系酸化防止剤Aとして、2,6-ジ-t- ブチル-4- メチルフェノール 0.05重量部と、
フェノール系酸化防止剤Bとして、テトラキス[メチレン-3-(3,5-ジ-t- ブチル-4- ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン 0.10重量部と
をヘンシェルミキサーで混合し、さらに直径150mm単軸押出機で混練、ペレット化した。
【0042】
上記のようにして得られたポリオレフィン樹脂組成物のペレットを用いて、樹脂温度210℃、ホットランナー温度190℃で射出成形し、グローボックスの蓋(1回目の射出成形品)を得た。この射出成形では、深さ60μmのシボ模様があり、かつ80メッシュの砂を用いたサンドブラスト処理がなされている金型を使用した。
【0043】
得られたグローボックスの蓋表面の艶は、ASTM D-673、523に従って60°グロス値を測定した。
上記射出成形を金型を洗浄することなく8000回繰り返して行ない、500回、1000回、1500回、2500回、3000回、4000回、6000回、8000回目の射出成形で得られたグローボックスの蓋について、60°グロス値を測定した。
【0044】
その結果を第1表に示す。
【0045】
【比較例1】
実施例1において、ハイドロタルサイト0.05重量部の代わりにステアリン酸カルシウム0.10重量部用いてペレットを製造した以外は、実施例1と同様に行なった。1500回目の射出成形で得られたグローボックスの蓋の60°グロス値が3.5で、この値を超えると製品にはならないので、その後の射出成形は中止した。
【0046】
結果を第1表に示す。
【0047】
【表1】

Figure 0003804717
[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a polyolefin resin composition for injection molding, an injection molded product thereof, and a method for producing the injection molded product.
[0002]
TECHNICAL BACKGROUND OF THE INVENTION
As a method for molding a polyolefin resin such as polypropylene, an injection molding method has been widely adopted. When performing injection molding of such a polyolefin resin, a metal soap such as hindered amine as a light stabilizer and calcium stearate as a halogen scavenger is often added to the polyolefin resin. When a polyolefin resin composition containing such a hindered amine and a metal soap is injection-molded into a mold having a textured inner surface to produce a matte molded product, the inner surface of the mold is white. Since the powder adheres and the white powder often fills the texture on the inner surface of the mold, it is necessary to periodically clean the mold. In particular, in hot runner molds, the polyolefin resin heated in the hot runner section is vaporized and deposited in the mold, so the amount of white powder attached becomes very large and a great deal of effort is required for the mold cleaning work. Cost.
[0003]
As a result of various studies on the production of the white powder, the present inventors speculated the mechanism as follows. That is, calcium stearate added as a halogen scavenger to a polyolefin resin, such as polypropylene, reacts with hydrochloric acid derived from the catalyst residue used in the production of polypropylene to produce stearic acid, which is light stable. It was thought that it reacted with hindered amine added as an agent to produce a white powder product.
[0004]
JP-A-4-185659 discloses a polypropylene resin composition containing an α-olefin copolymer rubber and an inorganic filler, a specific hindered piperidine compound and a metal soap or higher fatty acid type. It is described that by blending a specific amount of lubricant with a certain amount, the bleeding property of a certain component that is likely to occur when molding a polypropylene resin bumper material can be suppressed, and it can be sufficiently stabilized against light. Yes.
[0005]
The present inventors diligently studied a polyolefin resin composition that does not produce a white powder as described above by using a technique that does not use metal soap, and added a hindered amine stabilizer, a pigment, an olefin wax, and a hydrotalc to the polyolefin resin. When the polyolefin resin composition obtained by blending the sites is melted and injected into a hot runner mold having a textured inner surface, a matte molded product is produced. Formation of white powder was not observed on the surface. At this time, since hydrotalcites seem to have acted as a halogen scavenger, there was no situation in which a white powder was formed by reacting with the hindered amine stabilizer described above, and the present invention was completed. It was.
[0006]
OBJECT OF THE INVENTION
In the present invention, when injection molding is performed using an injection mold, particularly a hot runner mold, the inner surface of the mold is generated as a white powder that is often generated conventionally. The object of the present invention is to provide a polyolefin resin composition capable of avoiding the situation of adhering to the resin and molding a matte injection molded article having excellent weather resistance, the matte injection molded article, and a method for producing the injection molded article It is said.
[0007]
Summary of the Invention
The polyolefin resin composition for injection molding according to the present invention is
Metal soap containing polyolefin resin (A), hindered amine light stabilizer (B), hydrotalcite (C) as halogen scavenger, pigment (D), and optionally olefin wax (E) (F) is substantially not included.
[0008]
The polyolefin resin composition for injection molding according to the present invention is
For 100 parts by weight of the polyolefin resin (A),
0.05 to 1 part by weight of a hindered amine light stabilizer (B),
0.02 to 0.5 parts by weight of hydrotalcite (C) as a halogen scavenger;
It is desirable to contain 0.1 to 10 parts by weight of the pigment (D).
[0009]
The polyolefin resin composition for injection molding according to the present invention is particularly suitable for injection molding using a hot runner mold in which an embossing process is applied to the inner surface.
Moreover, the polyolefin resin injection molded product according to the present invention is
It contains a polyolefin resin (A), a hindered amine light stabilizer (B), a hydrotalcite (C) as a halogen scavenger, a pigment (D), and optionally an olefin wax (E). It is an injection-molded product that does not contain higher fatty acids of several 12 to 17,
The injection-molded article is a matte molded article having a 60 ° gloss value (ASTM D-673) in the range of 1 to 3.5.
[0010]
Furthermore, the method for producing a polyolefin resin injection molded product according to the present invention is as follows.
The present invention is characterized in that the polyolefin resin composition for injection molding according to the present invention is melted and injected into a mold having a textured inner surface to form a matte molded product.
[0011]
The method for producing a polyolefin resin injection molded product according to the present invention is particularly suitable when the mold is a hot runner mold.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a polyolefin resin composition for injection molding according to the present invention, an injection molded product thereof, and a method for producing the injection molded product will be specifically described.
[0013]
The polyolefin resin composition for injection molding according to the present invention comprises a polyolefin resin (A), a hindered amine light stabilizer (B), hydrotalcites (C) as a halogen scavenger, a pigment (D), and optionally an olefin. It contains the system wax (E) but does not substantially contain the metal soap (F).
[0014]
Polyolefin resin (A)
The polyolefin resin (A) used in the present invention is not particularly limited, and any polyolefin resin for injection molding can be used.
[0015]
Specific examples of the polyolefin resin (A) include polyethylenes such as low density polyethylene, linear low density polyethylene, medium density polyethylene, and high density polyethylene; propylene homopolymer, propylene and ethylene, 1-butene, Examples thereof include random or block copolymers composed of α-olefin such as 4-methyl-1-pentene, 1-octene and 1-decene, polybutene, poly-4-methyl-1-pentene, and mixtures thereof.
[0016]
Hindered amine light stabilizer (B)
The hindered amine light stabilizer (B) can be used without particular limitation as long as it is a known one. Specifically,
(1) Bis (2,2,6,6-tetramethyl-4-piperidyl) sebacate [manufactured by Sankyo Co., Ltd., trade name: Sanol LS-770],
(2) Condensate of dimethyl succinate [2- (4-hydroxy-2,2,6,6-tetramethyl-1-piperidyl) ethanol] (trade name: Chi-massorb 622, manufactured by Ciba Geigy Co., Ltd.) ],
(3) Poly [{6- (1,1,3,3-tetramethylbutyl) imino} -1,3,5-triazine-2,4-diyl- {4- (2,2,6,6- Tetramethylpiperidyl) imino} hexamethylene] [Ciba Geigy Co., Ltd., trade name: Chimassorb 944],
(4) 4-Benzoyloxy-2,2,6,6-tetramethylpiperidine [trade name Sanol LS-744, manufactured by Sankyo Co., Ltd.]
Etc. can be illustrated.
[0017]
The above hindered amine light stabilizers (B) can be used alone or in combination of two or more.
The hindered amine light stabilizer (B) is usually 0.05 to 1 part by weight, preferably 0.10 to 0.5 part by weight, more preferably 0.10 to 0.30, relative to 100 parts by weight of the polyolefin resin. Used in parts by weight. When the hindered amine light stabilizer (B) is used in a proportion within the above range, a polyolefin composition capable of producing an injection molded product having excellent weather resistance can be obtained.
[0018]
Hydrotalcite (C)
The hydrotalcite (C) used as a halogen scavenger in the present invention may be a natural product or a synthetic product, and is represented by the following general composition formula.
[0019]
[M 2+ 1-x M 3+ x (OH) 2 ] x + [A n- x / n · mH 2 O] x-
In this composition formula, M 2+ is a divalent metal, and examples thereof include Mg 2+ , Zn 2+ , Mn 2+ , and Ni 2+ .
[0020]
M 3+ is a trivalent metal, and examples thereof include Al 3+ , Fe 3+ , and Cr 3+ .
A n− is an n-valent anion, and examples thereof include Cl , NO 3 , CO 3 2− , oxalate ion, and salicylate ion.
[0021]
m is the number of moles of hydration water and n is the charge of the anion.
x is a numerical value satisfying a number smaller than 1, particularly 0 <x <0.5.
More specifically, Mg 6 Al 2 (OH) 16 · CO 3 · 4H 2 O,
Mg 4 Al 2 (OH) 12 .CO 3 .3H 2 O,
Mg 3 ZnAl 2 (OH) 12 .CO 3 .mH 2 O can be exemplified, and these are commercially available from Kyowa Chemical Co., Ltd. under the trade names DHT-4A, DHT-6, and ZHT.
[0022]
In the present invention, hydrotalcites from which interlayer water or structural water has been eliminated by heating can be used. Furthermore, hydrotalcites from which crystal water has been eliminated by firing can also be used.
[0023]
The hydrotalcite (C) is usually 0.02 to 0.5 parts by weight, preferably 0.02 to 0.1 parts by weight, more preferably 0.02 parts per 100 parts by weight of the polyolefin resin (A). Used in a proportion of ˜0.05 parts by weight. When the hydrotalcite (B) is used in the above ratio, even if it is injection-molded with an embossed inner surface, especially a hot runner mold, the molded product and mold A polyolefin resin composition in which no white powder is generated on the surface is obtained.
[0024]
Pigment (D)
The pigment (D) used in the present invention can be used without particular limitation as long as it is a pigment that is conventionally blended when molding a polyolefin resin.
[0025]
The pigment (D) is usually 0.1 to 10 parts by weight, preferably 0.5 to 3 parts by weight, more preferably 0.5 to 1.5 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the polyolefin resin (A). Used in proportions.
[0026]
Olefinic wax (E)
The olefin wax (E) is used as a pigment dispersant only when a pigment master batch is used.
[0027]
Specific examples of the olefin wax (E) used in the present invention include polyethylene wax, propylene homopolymer wax, propylene and α-olefin such as ethylene, 1-butene, 4-methyl-1-pentene, 1- Examples thereof include random or block copolymer waxes with octene, 1-decene, and the like. Of these, polyethylene wax is preferably used.
[0028]
The olefin wax (E) is usually 0.17 to 17 parts by weight, preferably 0.8 to 5 parts by weight, more preferably 0.8 to 2.5 parts by weight, based on 100 parts by weight of the polyolefin resin (A). Used in parts ratio.
[0029]
Polyolefin resin composition for injection molding The polyolefin resin composition for injection molding according to the present invention comprises a polyolefin resin (A) as described above, a hindered amine light stabilizer (B), and a hydrotal as a halogen scavenger. It contains sites (C), pigment (D) and optionally olefinic wax (E), but does not substantially contain metal soap (F).
[0030]
Here, “substantially free of metal soap (F)” means that, for example, metal soap that reacts with the catalyst residue to generate higher fatty acids is not included. Metal soap (F) is a metal salt other than alkali metal of organic acid such as fatty acid, resin acid, naphthenic acid, specifically calcium of higher fatty acid such as lauric acid, myristic acid, palmitic acid, stearic acid. Examples thereof include salts, magnesium salts, and zinc salts. In order to prevent the formation of the above-mentioned white powder, it is necessary to avoid mixing a higher fatty acid metal salt having 12 to 17 carbon atoms, particularly in the polyolefin resin composition.
[0031]
Further, in the polyolefin resin composition for injection molding according to the present invention, a polyolefin resin (A), a hindered amine light stabilizer (B), hydrotalcites (C) as a halogen scavenger, a pigment (D), and Optionally, in addition to the olefin wax (E), conventionally known additives such as a weather resistance stabilizer, an ultraviolet absorber, an antioxidant, an antistatic agent, a nucleating agent, a lubricant, an organic peroxide, etc. Can be contained in a range that does not impair.
[0032]
For preparation method of injection molding the polyolefin resin composition according to the preparation <br/> present invention of the polyolefin resin composition is not particularly limited, for example, it is mentioned preparation method as follows.
[0033]
That is, the polyolefin resin composition for injection molding according to the present invention comprises a polyolefin resin (A), a hindered amine light stabilizer (B), hydrotalcites (C) as a halogen scavenger, a pigment (D), and a case. The olefin-based wax (E) and each of the above additives are dispersed by a Henschel mixer or a tumbler mixer, etc., and then melt-kneaded in a uniaxial or biaxial kneader and pelletized.
[0034]
Polyolefin resin injection-molded article A polyolefin resin injection-molded article according to the present invention is obtained by injection molding of the polyolefin resin composition according to the present invention as described above. The polyolefin resin (A), hindered amine light Stabilizer (B), hydrotalcite (C) as halogen scavenger, pigment (D), and optionally olefinic wax (E) It is an injection-molded product that does not contain an organic acid, particularly a higher fatty acid having 12 to 17 carbon atoms. If these higher fatty acids are contained in the injection-molded article, as described above, this higher fatty acid and the hindered amine light stabilizer may react to generate white powder.
[0035]
The polyolefin resin injection molded product according to the present invention is a matte molded product having a 60 ° gloss value (ASTM D-673) in the range of 1 to 3.5.
Manufacturing method of polyolefin resin injection molded product The polyolefin resin molded product according to the present invention is a matte molded product as described above, and melts the above-described polyolefin resin composition for injection molding according to the present invention. However, it can be manufactured by injecting into a mold in which the embossing is applied to the inner surface.
[0036]
According to the method for producing a polyolefin resin injection molded product according to the present invention as described above, white powder is not generated during molding and does not adhere to the surfaces of the injection molded product and the mold. Even if this mold is a hot runner mold, white powder is not generated and attached to the surface of the mold.
[0037]
【The invention's effect】
The polyolefin resin composition for injection molding according to the present invention produces a white powder when injection molding is performed using a mold for injection molding, particularly a hot runner mold, which is subjected to embossing. A matte injection-molded product having excellent weather resistance without sticking to the inner surface of the mold can be stably molded.
[0038]
The polyolefin resin injection-molded product according to the present invention has a uniform matte state without the occurrence of white powder derived from a hindered amine light stabilizer on the surface, and the hindered amine light stabilizer is inherently effective. Maintains weather resistance.
[0039]
According to the method for producing a polyolefin resin injection-molded product according to the present invention, the polyolefin resin injection-molded product according to the present invention having the above effects can be obtained.
[0040]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example demonstrates this invention, this invention is not limited by these Examples.
[0041]
[Example 1]
100 parts by weight of a polypropylene resin comprising 90% by weight of a crystalline propylene / ethylene block copolymer [ethylene content: 10% by weight] and 10% by weight of talc;
As a hindered amine light stabilizer (HALS) (B), 0.20 parts by weight of bis (2,2,6,6-tetramethyl-4-piperidyl) sebacate,
Hydrotalcite [trade name DHT-4A, manufactured by Kyowa Chemical Co., Ltd.] 0.05 parts by weight,
1 part by weight of carbon black as a pigment,
As phenolic antioxidant A, 0.05 parts by weight of 2,6-di-t-butyl-4-methylphenol,
As a phenolic antioxidant B, 0.10 parts by weight of tetrakis [methylene-3- (3,5-di-t-butyl-4-hydroxyphenyl) propionate] methane was mixed with a Henschel mixer, and further a single diameter of 150 mm. The mixture was kneaded and pelletized with a shaft extruder.
[0042]
The polyolefin resin composition pellets obtained as described above were used for injection molding at a resin temperature of 210 ° C. and a hot runner temperature of 190 ° C. to obtain a glow box lid (first injection molded product). In this injection molding, a mold having a texture pattern with a depth of 60 μm and subjected to sandblasting using 80 mesh sand was used.
[0043]
As for the gloss of the lid surface of the obtained glow box, a 60 ° gloss value was measured according to ASTM D-673,523.
The above injection molding is repeated 8000 times without cleaning the mold, and 500 times, 1000 times, 1500 times, 2500 times, 3000 times, 4000 times, 6000 times, and 8000 times of the glow box obtained by the injection molding. A 60 ° gloss value was measured for the lid.
[0044]
The results are shown in Table 1.
[0045]
[Comparative Example 1]
In Example 1, it carried out like Example 1 except having manufactured pellets using 0.10 weight part of calcium stearate instead of 0.05 weight part of hydrotalcite. The 60 ° gloss value of the lid of the glow box obtained by the 1500th injection molding was 3.5, and when this value was exceeded, no product was produced, so the subsequent injection molding was stopped.
[0046]
The results are shown in Table 1.
[0047]
[Table 1]
Figure 0003804717

Claims (1)

ポリオレフィン樹脂(A)、ヒンダードアミン系光安定剤(B)、ハロゲン捕捉剤としてのハイドロタルサイト類(C)、顔料(D)、および場合によりオレフィン系ワックス(E)を含有し、該ハイドロタルサイト類(C)が該ポリオレフィン樹脂(A)100重量部に対して0.02〜0.1重量部の割合で用いられ、かつ、金属石鹸(F)を実質的に含んでいないポリオレフィン樹脂組成物を溶融し、シボ加工が内表面に施されているホットランナー金型中へ射出して、艶消し成形品を成形することを特徴とするポリオレフィン樹脂射出成形品の製造方法。 A polyolefin resin (A), a hindered amine light stabilizer (B), a hydrotalcite (C) as a halogen scavenger, a pigment (D), and optionally an olefin wax (E), and the hydrotalcite Polyolefin resin composition in which class (C) is used at a ratio of 0.02 to 0.1 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the polyolefin resin (A) and substantially does not contain metal soap (F) A method for producing a polyolefin resin injection-molded product, which comprises melting a glass and injecting it into a hot runner mold having an embossed inner surface to form a matte molded product.
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