JP3802938B2 - 転がり案内装置および転がり案内装置用密封装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は直線運動等を案内する転がり案内装置に関し、特に負荷域の転動体転走路の密封技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の転がり案内装置の密封装置としては、たとえは図5に示すようなものがある。
【0003】
すなわち、転がり案内装置は、軌道レール100と、この軌道レール100に沿って移動可能に設けられる移動ブロック101と、移動ブロック101と軌道レール100の対向面間に形成された負荷ボール用転走溝間102に転動自在に介装された多数のボール103と、を備えている。移動ブロック101は軌道レール100と対向する負荷ボール転走溝102と、この負荷ボール転走溝102と並行して設けられる無負荷ボール逃げ孔104が設けられたブロック本体105と、このブロック本体105の両端部に取り付けられ、負荷ボール転走溝102と無負荷ボール逃げ孔104間を連通させてボール103の方向転換を行う方向転換路が形成された側蓋106と、から構成され、ボール103は負荷域と無負荷域を循環するようになっている。
【0004】
このボール103は軌道レール100の両側面に上下2条ずつ計4条のボール列が設けられており、上側のボール列の上側縁および下側のボール列の下側縁に近接してボール103の脱落を防止する第1,第2保持プレート107,108が設けられている。
【0005】
そして、この第1,第2ボール保持プレート107,108に、防塵およびボール転走溝の潤滑剤の漏れを防止するべく第1,第2シール部材108,109が焼き付けられ、第1,第2シール部材109,110を軌道レール100に密封接触させて潤滑剤漏れを防止していた。また、側蓋105には両端からの潤滑剤の漏れを防止するべく第3シール部材111が取り付けられていた。この第3シール部材111はエンドプレート112の内周縁に取り付けられるもので、第1,第2シール部材109,110の間の領域の上下のボール転走溝に密接してさせていた。
【0006】
このような密封構造としては、例えば特開平5ー26236号公報に記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来技術の場合には、第1,第2および第3シール部材109,110,111は、それぞれ第1,第2保持プレート107,108およびエンドプレート112を介してそれぞれ別個に移動ブロック101に固定されるために、各シール部材109,110,111間に隙間とねじれがあり、軌道レール100との密着性が悪かった。そのため、切削液,塵芥,切粉等が外部から侵入しやすく、また、グリース等の潤滑剤が、自重により各シール部材109,110,111の合わせ目や隙間あるいはねじれ変形部から重力方向に流出しやすいという問題もあった。
【0008】
さらに、密封するためのシール部材109,110,111が多いために異物の混入の確率が高い。そのため、シール寿命が短くなり、結果的に潤滑不足になる。
【0009】
特に、軌道レール100の取付穴113の部分もに潤滑剤が接触するために摩耗や破損が発生しやすく、取付穴113の部分から潤滑油が洩れやすい。
【0010】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、無端状のシール部材によって負荷ボール循環部を完全に密封可能とし得る転がり案内装置および転がり案内装置用密封装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明にあっては、
移動ブロックと軌道レールとの間に挿入される状態で該移動ブロックに固定される転がり案内装置用密封装置において、
前記移動ブロックの軸方向両端にそれぞれ設けられる一対のエンドプレート部と、
該一対のエンドプレート部を連結する第1及び第2連結プレート部と、
該第1及び第2連結プレート部及び該一対のエンドプレート部のそれぞれの縁により前記軌道レールの両側面のうち少なくとも一方側で負荷域の転動体列の周囲を全周的に取り囲むように設けられ、前記負荷域の転動体列の部分を露出させる開口部と、
を有するシール枠体と、
前記開口部を構成する縁に沿って連続的につながって全周的に設けられ、前記軌道レールに摺動自在に密封接触して前記負荷域の転動体列の周囲を全周的に取り囲んで密封する無端状のシール部材と、
を具備して成ることを特徴とする。
【0013】
また、前記連結プレート部のうち前記開口部を構成する縁には、前記負荷域の転動体に近接する転動体保持部が設けられ、該転動体保持部に隣接して前記シール部材が設けられるとよい。
また、前記一対のエンドプレート部はそれぞれ、前記軌道レールの上面に対向して設けられる水平部と、該水平部の両側から該軌道レールを覆うように延びる脚部と、を有する断面コ字形状に設けられ、かつ、
前記第1連結プレート部は前記一対のエンドプレート部の前記水平部の内周部間を連結するように設けられ、かつ、
前記第2連結プレート部は、前記一対のエンドプレート部の両側脚部内周縁部間を連結するように前記軌道レールの両側面に対してそれぞれ設けられることにより、
前記開口部は、前記軌道レールの両側面にそれぞれ設けられるとよい。
また、前記エンドプレート部の前記水平部の内周縁に、前記軌道レールの両側面の前記開口部にそれぞれ設けられた前記無端状のシール部材と連続的につながって設けられ、該軌道レール上面に対して摺接するエンドシール部を備えるとよい。
【0014】
また、軌道レールと、該軌道レールに沿って移動可能に設けられる移動ブロックと、該移動ブロックと軌道レールの対向面間に形成された負荷転動体用転走溝間に転動自在に介装された多数の転動体と、を備えた転がり案内装置において、
前記移動ブロックに上記記載の転がり案内装置用密封装置を有し、
前記シール部材によって密封される空間に転動体を潤滑するための潤滑剤を封入したことを特徴とする。
また、軌道レールと、該軌道レールの両側面に一対設けられ該軌道レールに沿って移動可能に設けられる移動ブロックと、該移動ブロックと軌道レールの対向面間に形成された負荷転動体用転走溝間に転動自在に介装された多数の転動体と、を備えた転がり案内装置において、
前記移動ブロックに上記記載の転がり案内装置用密封装置を有し、
前記シール部材によって密封される空間に転動体を潤滑するための潤滑剤を封入したことを特徴とする。
【0015】
【作用】
本発明にあっては、移動ブロックに取り付けた無端状のシール部材によって、負荷域の転動体部分の周囲を全周的に取り囲むようにシールするので、従来の複数のシール部材を組み付ける場合のように、複数のシール部材間の隙間や各シール部材のねじれ変形等による潤滑剤の漏れや外部からの塵芥等の異物の侵入等が発生しない。
【0016】
そして、無端状のシール部材によって形成される空間に潤滑剤を封入しておくことにより、転動体の潤滑効果が向上して転動体の円滑な循環が保障され、潤滑不足による早期寿命が防止できる。
【0017】
また、負荷域の転動体部分のみをシールするので、切削液,ゴミ,切り粉等の侵入を最小限に押さえられる。
【0018】
さらに、潤滑剤の消費量が最小限に押さえられる。
【0019】
【実施例】
以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明する。
【0020】
本発明の一実施例に係る転がり案内装置を示す図1(a),(c)において、1は転がり案内装置全体を示すもので、軌道レール2と、軌道レール2に沿って移動可能に設けられる移動ブロック3と、移動ブロック3と軌道レール2の対向面間に形成された負荷ボール用転走溝4a,4b;5a,5b間に転動自在に介装された多数のボール6と、を備えている。
【0021】
軌道レール2の左右側面には上下2条ずつのボール転走溝4a,5aが形成されている。この実施例では、軌道レール2の左右側面から軌道レール2の全長に渡って延びる突堤7が突出形成されており、この突堤7の上下傾斜面にボール転走溝4a,5aが形成されている。
【0022】
一方、移動ブロック3は、軌道レール2と対向する負荷ボール転走溝4b,5bと、この負荷ボール転走溝4b,5bと並行して設けられる無負荷ボール逃げ穴8,8とが設けられたブロック本体9と、このブロック本体9の両端部に取り付けられ、図1(c)に示すように、負荷ボール転走溝4a,5aと無負荷ボール逃げ孔8,8間を連通させてボール6の方向転換を行う方向転換路10を形成する側蓋11,11と、から構成され、ボール6は負荷域と無負荷域を循環するようになっている。
【0023】
ブロック本体9は下方に開いた略断面コ字形状のブロック体で、水平部91と、水平部91の左右両端から下方に延びる脚部92,92と、から構成されており、軌道レール2の側面に対向する脚部92,92内側面に、軌道レール2のボール転走溝4a,5aに対応するボール転走溝4b,5bが形成されている。
【0024】
一方、上記移動ブロック3には、負荷域のボールの周囲を全周的に取り囲む無端状のシール部材20を備えた密封装置12が取り付けられている。この密封装置12は、図2に示すように、樹脂等で一体成形されたシール枠体13と、シール枠体13に支持される無端状のゴム状弾性体等で形成されたシール部材20とから構成されている。図2中、シール部材20については、シール枠体13との区別を明瞭にするために散点状の模様を付した。
【0025】
シール枠体13は、ブロック本体9両端の両側蓋11に固定される断面コ字形のエンドプレート部14と、このエンドプレート部14の内周水平部14a間を連結する第1連結プレート部15と、エンドプレート部14の左右脚部内周縁部14b間を連結する第2連結プレート部16と、から構成され、この第1連結プレート部15と第2連結プレート部16の間に囲まれる開口部17からは負荷域のボール6が軌道レール2側に露出している。
【0026】
図1(a)に示すように、上記第1連結プレート部15の両側縁に、左右の上側ボール列に内側から近接するリテーナとしてのボール保持部18が形成され、また、第2連結プレート部16の上側縁には、下側ボール列に下方から近接するリテーナとしてのボール保持部19が形成されている。
【0027】
無端状のシール部材20は、第1連結プレート部15左右側縁のボール保持部18に隣接して設けられるインナーシール部21と、第2連結プレート部16の下側面に設けられるサイドシール部22と、エンドプレート14の内周縁に設けられるエンドシール部23,23と、から構成されている。
【0028】
インナーシール部21は内側下方に向かって傾斜するゴムリップ21aを有し、第1連結プレート部15の全長にわたって延びて両端がエンドプレート部14まで延びている。
【0029】
サイドシール部22は内側上方に向かって傾斜するゴムリップ22aを有し、第2連結プレート部16の全長にわたって延びている。
【0030】
そして、エンドシール部23にインナーシール部21およびサイドシール部22の端部が、図1(c)に2点鎖線で示すように(図中A部)連続的につながって、無端状のシール部材20を構成している。エンドシール部23,23は少なくとも脚部92内周の前記インナーシール部21とサイドシール部22間領域のみに設ければよいが、この実施例では水平部91内周縁にも設けられ、軌道レール2上面に対して摺接するように構成されている。
【0031】
このように無端状につながったインナーシール部21,サイドシール部22およびエンドシール部23,23によって密封された空間が形成され、この空間にはボール6を潤滑するためのグリースや油等の潤滑剤が保持される。潤滑剤の供給は、図示しないが、たとえばブロック本体9の脚部92側面からシール部材20によって囲まれた空間に連通する油穴を設けて供給される。もちろん、ブロック本体9の水平部91や側蓋11に油穴を設けて供給するようにしてもよく、また組み付け時に封入しただけの構成でもよい。
【0032】
本発明にあっては、従来のように別個の部材に取り付けているのではなく、一体的なシール枠体13に、無端状につながったインナーシール部21,サイドシール部22およびエンドシール部23よりなる無端状のシール部材20を設けているので、各シール部21,22,23間に隙間が開いたりするおそれはなく、確実にシールすることができる。したがって、潤滑剤の漏れや外部からの塵芥等の異物の侵入等を確実に防止することができる。側蓋11とブロック本体9との合せ面は潤滑剤が漏れないように密着させているが、適宜合わせ面間にパッキン,ゴムシール,Oリング等のシール部材を装着することにより密封が確実になる。
【0033】
そして、無端状のシール部材20によって形成される空間に潤滑剤を封入しておくことにより、ボール6の潤滑効果が向上してボール6の円滑な循環が保障され、潤滑不足による早期寿命が防止できる。
【0034】
また、必要最小限の負荷域のボール部分のみが密封されて密閉空間が形成され、この密閉空間に潤滑剤を充填するので、潤滑不足による早期寿命が防止できる。
【0035】
さらに、切削液,ゴミ,切り粉等の侵入を最小限に押さえられ、潤滑剤の消費量も最小限に抑えられる。
【0036】
図3には本発明の他の実施例が示されている。
【0037】
この実施例は、移動ブロック33が軌道レール32の一方の側面のみに沿って摺動するタイプで、移動ブロック一つで使用できず、図3(a)に示すように、一対の移動ブロック33,33を用いて軌道レール32を挟み付けるようにして用いられる。
【0038】
移動ブロック33は、図3(a)および(b)に示すように、ブロック本体39と、ブロック本体39の両端に取り付けられる側蓋311,311とからなり、軌道レール32側面に形成された上下2条のボール転走溝34a,35aと対応するボール転走溝34b,35bとボール逃げ孔38,38が設けられ、側蓋311,311によって方向転換路310が形成される。
【0039】
密封装置312は、図4に示すように、樹脂等で一体成形されたボール36を露出させる開口部317を備えたシール枠体313と、このシール枠体313の開口部317の周囲に全周的に焼き付けられるゴム状弾性体等のシール部材320と、から構成されている。
【0040】
シール枠体313は、ブロック本体39両端の両側蓋311に固定される断面コ字形のエンドプレート部314と、このエンドプレート部314の上下両端部間を連結する上下連結プレート部315,316と、から構成され、この上下連結プレート部315,316の間に囲まれる開口部317からは負荷域のボール36が軌道レール32側に露出している。
【0041】
上連結プレート部315の下側縁が上側ボール列に上方から近接してボール保持部318を構成し、また、下連結プレート部316の一側は下側ボール列に下方から近接してボール保持部319を構成している。
【0042】
シール部材320は、上シール部321と、下シール部322と、エンドシール部323と、から構成されている。
【0043】
上シール部321は、上連結プレート部315のボール保持部318に隣接して設けられている。この上シール部321は内側下方に向かって傾斜するゴムリップ321aを有し、上連結プレート部315の全長にわたって延びて両端がエンドプレート部314まで延びている。
【0044】
下シール部322は、下連結プレート316のボール保持部319に隣接して設けられ、内側側下方に向かって傾斜するゴムリップ322aを有し、下連結プレート部316の全長にわたって延びている。
【0045】
一方、エンドプレート部314の内周縁には、軌道レール32外周に摺動自在に密接するエンドシール部323が設けられ、このエンドシール部323に前記上下シール部321,322の両端が無端状に接続され、上下シール部321,322およびエンドシール部323によって無端状のシール部材320を構成し、上下の負荷域のボール列部分が密封している。
【0046】
なお、上記各実施例では上下2条のボール列を無端状のシール部材20,320で取り囲む構成としたが、1条のボール列を有するものにも適用できるし、3条以上のボール列を有するものにも適用することができる。また、上下2条のボール列を一つのシール部材で取り囲むようにしているが、場合によっては上下2条のボール列を別々に取り囲むようにしてもよい。さらに、軌道レールが直線ではなく曲線レールであってもよい。
【0047】
【発明の効果】
本発明は、以上の構成および作用を有するもので、従来のように別個の部材に取り付けているのではなく、移動ブロックに前記負荷域の転動体の周囲を全周的に取り囲む無端状のシール部材を設けたので、各シール部間に隙間が開いたりするおそれはなく確実にシールすることができる。
【0048】
また、無端状のシール部材によって形成される空間に潤滑剤を封入しておくことにより、転動体の潤滑効果が向上して転動体の円滑な循環が保障され、潤滑不足による早期寿命が防止できる。
【0049】
また、負荷域の転動体部分のみをシールするので、切削液,ゴミ,切り粉等の侵入を最小限に押さえられる。
【0050】
さらに、負荷域の転動体の周囲をシールするので、潤滑剤が軌道レール取付穴から漏洩することを防止でき、潤滑剤の消費量が最小限に押さえられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係る転がり案内装置を示すもので、同図(a)は正面断面図、同図(b)は方向転換部の部分断面図、同図(c)は一部破断斜視図である。
【図2】図2は図1の密封装置の斜視図である。
【図3】図3は本発明の他の実施例に係る転がり案内装置を示すもので、同図(a)は組み付け状態の一部省略斜視図、同図(b)は転がり案内装置の要部断面図である。
【図4】図4(a),(b)は図3の密封装置をそれぞれ反対方向から見た斜視図である。
【図5】図5は従来の転がり案内装置の一部破断斜視図である。
【符号の説明】
1 転がり案内装置
2 軌道レール
3 移動ブロック
4a,b;5a,b ボール転走溝
6 ボール
8 ボール逃げ孔
9 ブロック本体
10 方向転換路
11 側蓋
12 密封装置
13 シール枠体
14 エンドプレート部
15 第1連結プレート部
16 第2連結プレート部
17 開口部
18,19 ボール保持部
20 シール部材
21 インナーシール部
22 サイドシール部
23 エンドシール部
Claims (6)
- 移動ブロックと軌道レールとの間に挿入される状態で該移動ブロックに固定される転がり案内装置用密封装置において、
前記移動ブロックの軸方向両端にそれぞれ設けられる一対のエンドプレート部と、
該一対のエンドプレート部を連結する第1及び第2連結プレート部と、
該第1及び第2連結プレート部及び該一対のエンドプレート部のそれぞれの縁により前記軌道レールの両側面のうち少なくとも一方側で負荷域の転動体列の周囲を全周的に取り囲むように設けられ、前記負荷域の転動体列の部分を露出させる開口部と、
を有するシール枠体と、
前記開口部を構成する縁に沿って連続的につながって全周的に設けられ、前記軌道レールに摺動自在に密封接触して前記負荷域の転動体列の周囲を全周的に取り囲んで密封する無端状のシール部材と、
を具備して成ることを特徴とする転がり案内装置用密封装置。 - 前記連結プレート部のうち前記開口部を構成する縁には、前記負荷域の転動体に近接する転動体保持部が設けられ、該転動体保持部に隣接して前記シール部材が設けられることを特徴とする請求項1に記載の転がり案内装置用密封装置。
- 前記一対のエンドプレート部はそれぞれ、前記軌道レールの上面に対向して設けられる水平部と、該水平部の両側から該軌道レールを覆うように延びる脚部と、を有する断面コ字形状に設けられ、かつ、
前記第1連結プレート部は前記一対のエンドプレート部の前記水平部の内周部間を連結するように設けられ、かつ、
前記第2連結プレート部は、前記一対のエンドプレート部の両側脚部内周縁部間を連結するように前記軌道レールの両側面に対してそれぞれ設けられることにより、
前記開口部は、前記軌道レールの両側面にそれぞれ設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の転がり案内装置用密封装置。 - 前記エンドプレート部の前記水平部の内周縁に、前記軌道レールの両側面の前記開口部にそれぞれ設けられた前記無端状のシール部材と連続的につながって設けられ、該軌道レール上面に対して摺接するエンドシール部を備えることを特徴とする請求項3に記載の転がり案内装置用密封装置。
- 軌道レールと、該軌道レールに沿って移動可能に設けられる移動ブロックと、該移動ブロックと軌道レールの対向面間に形成された負荷転動体用転走溝間に転動自在に介装された多数の転動体と、を備えた転がり案内装置において、
前記移動ブロックに請求項1〜4に記載の転がり案内装置用密封装置を有し、
前記シール部材によって密封される空間に転動体を潤滑するための潤滑剤を封入したことを特徴とする転がり案内装置。 - 軌道レールと、該軌道レールの両側面に一対設けられ該軌道レールに沿って移動可能に設けられる移動ブロックと、該移動ブロックと軌道レールの対向面間に形成された負荷転動体用転走溝間に転動自在に介装された多数の転動体と、を備えた転がり案内装置において、
前記移動ブロックに請求項1または2に記載の転がり案内装置用密封装置を有し、
前記シール部材によって密封される空間に転動体を潤滑するための潤滑剤を封入したことを特徴とする転がり案内装置。
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---|---|---|---|
JP14102394A JP3802938B2 (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 転がり案内装置および転がり案内装置用密封装置 |
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JPH07332362A JPH07332362A (ja) | 1995-12-22 |
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