JP3801523B2 - 乗用型田植機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗用型田植機における苗植付装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
[1]
乗用型田植機の苗植付装置においては、所定のストロークで往復横送り駆動される苗のせ台を備え、載置された苗を苗取り出し口に送る縦送り機構を苗のせ台に備えており、植付アームが苗取り出し口から苗を取り出して田面に植え付けるように構成されている。
この場合、例えば特開平8−266118号公報に開示されているように、苗植付装置のフィードケース(前記公報の図3中の3a)の左の横側面から、横送り軸(前記公報の図2及び図3中の14)、及び駆動アーム(前記公報の図2及び図3中の18,23a,23b)を突出させ、横送り軸に外嵌された送り部材(前記公報の図2中の13)を苗のせ台に接続したものがある。機体からの動力が伝達される伝動軸(前記公報の図3中の15)の動力が、伝動機構(前記公報の図3中の30)を介して横送り軸に伝達され、伝動軸の動力が伝動機構(前記公報の図3中の17a,17b)を介して駆動アームに伝達されており、横送り軸及び駆動アームが回転駆動される。
【0003】
[2]
乗用型田植機の苗植付装置においては、フィードケースに横送り軸を備えて、横送り軸を回転駆動することにより、苗のせ台を所定のストロークで往復横送り駆動するように構成しており、植付伝動ケースの後部に備えられた植付アームが苗のせ台から苗を取り出して田面に植え付けるように構成されている。
この場合、例えば特開平8−266118号公報に開示されているように、機体からの動力が伝達される入力軸(前記公報の図3中の16b)を、フィードケースに備え(前記公報の図3中の3a)、入力軸の動力を伝動軸(前記公報の図3中の15)及び横送り変速機構(前記公報の図3中の30)を介して、横送り軸(前記公報の図3中の14a)に伝達するように構成したものがある。入力軸の動力が伝動軸(前記公報の図3中の15,18)及び伝動機構(図3中の17a,17b,19)を介して伝動軸(前記公報の図3中の4d)に伝達され、伝動軸の動力が植付伝動ケース(前記公報の図1及び図8中の3)に伝達されて、植付アーム(前記公報の図1及び図8中の4b)を駆動するように構成されている。
以上のように、入力軸の動力を横送り変速機構により変速して横送り軸に伝達するように構成しており(苗のせ台の横送り速度を変速することにより、植付アームが取り出す苗の量を変更する)、入力軸の動力を変速せずに植付伝動ケース(植付アーム)に伝達するように構成している。
【0004】
[3]
乗用型田植機の苗植付装置においては、フィードケースに横送り軸を備えて、横送り軸を回転駆動することにより、苗のせ台を所定のストロークで往復横送り駆動するように構成しており、植付アームが苗のせ台から苗を取り出して田面に植え付けるように構成されている。
この場合、例えば特開2001−95337号公報に開示されているように、横送り軸(前記公報の図4中の14)の回転に伴って横送り軸に沿って往復横送り駆動される送り部材(前記公報の図4中の21)、送り部材に外嵌される支持部材(前記公報の図4及び図6中の20A)を備え、支持部材を苗のせ台に接続して、横送り軸の回転に伴って苗のせ台が所定のストロークで往復横送り駆動されるように構成したものがある。
前記公報の構造によると、横送り軸と送り部材及び支持部材との間を潤滑する為に、支持部材における送り部材に隣接する部分に、部屋(前記公報の図4及び図6中の20a)を設け、この部屋にグリスを充填するように構成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術[1]に記載の構造によると、横送り軸及び駆動アームがフィードケースの同じ横側面において異なる位置に配置されているので、伝動軸の動力を横送り軸に伝達する伝動機構、及び伝動軸の動力を駆動アームに伝達する伝動機構を別々に設ける必要があり、フィードケースの構造の簡素化の面で改善の余地がある。
又、従来の技術[1]に記載の構造によると、前述の2つの伝動機構の向きが異なるものになっているので、前述の異なる向きの2つの伝動機構を備える為にフィードケースの全体が大きなものになる傾向がある。
本発明(請求項1)は、乗用型田植機においてフィードケースに横送り軸及び駆動アームを備えた場合、フィードケースの構造の簡素化及び小型化を図ることを目的としている。
【0006】
従来の技術[2]に記載の構造によると、入力軸の動力を横送り変速機構により変速して横送り軸に伝達するのに対して、入力軸の動力を変速せずに植付伝動ケース(植付アーム)に伝達するように構成する必要がある点により、入力軸の動力を横送り軸に伝達する伝動系(横送り変速機構)、及び入力軸の動力を植付伝動ケース(植付アーム)に伝達する伝動系を別々に設ける必要があるので、構造の簡素化の面で改善の余地がある。
本発明(請求項1,2)は、乗用型田植機においてフィードケースに横送り軸を備えた場合、フィードケースの構造の簡素化を図ることを目的としている。
【0007】
従来の技術[3]に記載の構造によると、支持部材における送り部材に隣接する部分に部屋を設けているので、支持部材が比較的複雑な形状をしており、支持部材を成形する為の金型の低コスト化と言う面で改善の余地がある。
そこで、支持部材の内部において、支持部材の端部に取り付けられる蓋部材(前述の特開2001−95337号公報の図4中の22)と送り部材との間の空間に、グリスを充填するように構成し、前述の空間のグリスを送り部材及び横送り軸に案内する溝部を支持部材の内面に沿って設けることが提案されている。
本発明(請求項3)は、乗用型田植機において横送り軸、送り部材及び支持部材を備えて苗のせ台を所定のストロークで往復横送り駆動するように構成した場合、横送り軸と送り部材及び支持部材との間を潤滑する構造の簡素化を図ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の特徴によると、苗植付装置のフィードケースをリンク機構の後端部に支持軸を介してローリング可能に連結し前記フィードケースの右又は左の一方の横側面から苗のせ台を所定のストロークで往復横送り駆動する横送り軸を突出させ、前記横送り軸に同芯状に連結された駆動アームを前記フィードケースの右又は左の他方の横側面から突出させて、
機体に搭載されたエンジンからの動力をフィードケース内に導く入力軸と、この入力軸の伝動下手側に連動連結された伝動軸と、前記伝動軸の動力を前記横送り軸又は駆動アームに伝達する伝動機構とを、前記フィードケースに備えて、前記入力軸を介して伝動軸に伝達された動力により前記横送り軸及び駆動アームが回転駆動されるように構成するとともに、前記入力軸を前記伝動軸と同じ高さ位置に配置し
前記横送り軸に外嵌された送り部材を苗のせ台に接続して、前記横送り軸の回転に伴って前記送り部材が横送り軸に沿って往復横送り駆動されて、前記苗のせ台が所定のストロークで往復横送り駆動されるように構成し、
前記苗のせ台が右又は左の横送りのストロークエンドに達すると、前記駆動アームにより苗のせ台に備えられた縦送り機構が駆動されて、前記苗のせ台に載置された苗が苗取り出し口に送られるように構成し、
後部に植付アームを備えた植付伝動ケースを苗植付装置に備えて、前記入力軸の動力が前記伝動軸及び植付伝動ケース内の伝動機構を介して前記植付アームに伝達されるように構成し、かつ、前記入力軸の上方箇所においてローリング用の支持軸を前記フィードケースに挿入支持してある
【0009】
請求項1の特徴によると、横送り軸に駆動アームを同芯状に連結しており、伝動軸の動力を横送り軸又は駆動アームに伝達する伝動機構をフィードケースに備えているので、伝動軸の動力が伝動機構を介して横送り軸(駆動アーム)に伝達されると同時に、駆動アーム(横送り軸)に伝達されるので、伝動軸の動力を横送り軸に伝達する伝動機構及び伝動軸の動力を駆動アームに伝達する伝動機構を共用することができる。
請求項1の特徴のように、伝動軸の動力を横送り軸に伝達する伝動機構及び伝動軸の動力を駆動アームに伝達する伝動機構を共用することができれば、従来の技術[1]に記載の構造のように、異なる向きの2つの伝動機構を備える為にフィードケースの全体が大きなものになると言うような状態が生じ難い。
【0010】
前述のように横送り軸に駆動アームを同芯状に連結する場合、フィードケースの右又は左の一方の横側面から横送り軸を突出させ、横送り軸の突出端に駆動アームを連結する構造が考えられる。しかしながら、このように構成すれば、横送り軸に外嵌される送り部材及び送り部材の苗のせ台への接続部分と、縦送り機構の入力部(駆動アームによって駆動される部分)とが接近することになる。
【0011】
請求項1の特徴によると、苗植付装置のフィードケースの右又は左の一方の横側面から横送り軸を突出させて、横送り軸に同芯状に連結された駆動アームをフィードケースの右又は左の他方の横側面から突出させているので、横送り軸に外嵌される送り部材及び送り部材の苗のせ台への接続部分と、縦送り機構の入力部(駆動アームによって駆動される部分)とを充分に離すことができる。これにより、請求項1の特徴によると、横送り軸に外嵌される送り部材及び送り部材の苗のせ台への接続部分と、縦送り機構の入力部(駆動アームによって駆動される部分)とが互いに接近することによる設計の面での制約を受けることが少ない。
【0012】
請求項1の特徴によると、苗植付装置にフィードケースと、後部に植付アームを備えた植付伝動ケースとを備えた場合、植付伝動ケースに動力を伝達する伝動軸をフィードケースに備え、機体からの動力が伝達される入力軸を、フィードケースにおける伝動軸と同じ高さ位置に配置し、入力軸の動力が伝動軸及び植付伝動ケースを介して植付アームに伝達されるように構成している。苗のせ台を所定のストロークで往復横送り駆動する横送り軸をフィードケースに備え、伝動軸の動力を変速して横送り軸に伝達する横送り変速機構を、フィードケースに備えている。
【0013】
請求項1の特徴によると、機体からの動力がフィードケースの入力軸に伝達されると、入力軸の動力が変速されずに伝動軸に伝達されて、植付伝動ケースを介して植付アームに伝達されるのであり、伝動軸の動力が横送り変速機構を介して横送り軸に伝達される。
請求項1の特徴のように、植付伝動ケースに動力を伝達する伝動軸と横送り軸とに亘って横送り変速機構を備えることにより、従来の技術[2]に記載の構造のように、入力軸の動力を横送り軸に伝達する伝動系(横送り変速機構)、及び入力軸の動力を植付伝動ケース(植付アーム)に伝達する伝動系を別々に設ける必要がない。
【0014】
請求項2の特徴によると、上記「作用」に加えて以下のような「作用」を備えている。
請求項2の特徴によると、横送り変速機構を次のように構成している。
伝動軸及び横送り軸のうちの一方に複数の第1スプロケットを固定し、伝動軸及び横送り軸のうちの他方に複数の第2スプロケットを相対回転自在に外嵌して、第1及び第2スプロケットの各々に伝動チェーンを巻回する。伝動軸及び横送り軸のうちの他方の軸芯方向に沿ってスライド操作されることにより、複数の第2スプロケットから一つの第2スプロケットを選択して、選択された第2スプロケットを伝動軸及び横送り軸のうちの他方に連結する連結部材を備える。
【0015】
これにより、請求項2の特徴によると、連結部材をスライド操作して複数の第2スプロケットから一つの第2スプロケットを選択し、選択された第2スプロケットを伝動軸及び横送り軸のうちの他方に連結すると、選択された第2スプロケットを介して、伝動軸の動力が横送り軸に伝達されるのであり、伝動軸又は横送り軸のうちの他方に連結される第2スプロケットを変更することにより、伝動軸から横送り軸に伝達される動力を変速することができる。
【0016】
植付伝動ケースに動力を伝達する伝動軸はフィードケースの比較的低い位置に配置されているのに対して、横送り軸はフィードケースの比較的高い位置に配置されている。
これにより、請求項2の特徴によると、伝動軸と横送り軸とに亘って伝動チェーンを巻回して動力を伝達するように構成しているので、伝動軸と横送り軸との間隔が比較的離れていても、伝動軸の動力を横送り軸に支障なく伝達することができるのであり、伝動軸と横送り軸との間に中間伝動軸を配置しなくても、伝動軸の動力を横送り軸に支障なく伝達することができる。
【0017】
請求項3の特徴によると、回転駆動される横送り軸、横送り軸の回転に伴って横送り軸に沿って往復横送り駆動される送り部材、送り部材に外嵌される支持部材を備え、支持部材を苗のせ台に接続して、横送り軸の回転に伴って苗のせ台が所定のストロークで往復横送り駆動されるように構成した場合、支持部材の内部において送り部材の外面に接する第1円筒面、蓋部材が取り付けられる第2円筒面、及び第2円筒面と同芯状の支持部材の外面を備えている。
これにより、請求項3の特徴によると、支持部材に比較的単純な円筒面を多く設けており、支持部材を成形する為の金型の簡素化を図っている。
【0018】
請求項3の特徴によると、支持部材を成形する場合、例えば図15(ロ)(ハ)及び図24に示すように、支持部材44の内部において送り部材43の外面に接する第1円筒面44aに溝部44bを軸芯方向に沿って設け、第1円筒面44aの中心P3よりも溝部44b側に変位した位置に、第2円筒面44cの中心P4を位置させて第2円筒面44cを設け、第2円筒面44cが第1円筒面44a及び溝部44bと略同じ位置又は少し外側に位置するように構成している。第2円筒面44cと同芯状(中心P4)に支持部材44の外面44dを構成して、第2円筒面44cに接するように蓋部材75を取り付けている。
【0019】
この場合、例えば図24に示すように、第1円筒面44aに対し第2円筒面44c’を同芯状(中心P3)に設け、第1及び第2円筒面44a,44c’に対し同芯状(中心P3)に支持部材の外面44d’を設けることが考えられる。
これに対して、請求項3の特徴のように、第2円筒面44c及び支持部材の外面44dの中心P4を、第1円筒面44aの中心P3から溝部44b側に変位させることにより、溝部44bの付近での支持部材の半径方向の厚みを確保しながら、第2円筒面44c及び支持部材の外面44dの半径を小さなものに抑えることができるのであり、点線の斜線で示す部分だけ支持部材を小さなものにすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
[1]
図1に示すように、操向操作自在な前輪1及び後輪2で支持された機体の後部に、リンク機構3が上下に揺動自在に連結され、リンク機構3を上下に揺動駆動する油圧シリンダ4が備えられおり、リンク機構3の後部に苗植付装置5が連結されて、4条植型式の乗用型田植機が構成されている。
【0021】
図1に示すように、機体の前部に備えられたエンジン6の動力が、テンションクラッチ機能を備えた伝動ベルト7、静油圧式無段変速装置8及びミッションケース9を介して前輪1及び後輪2に伝達されており、ミッションケース9の動力がPTO軸10を介して、苗植付装置5に伝達されている。
【0022】
図1,2,4に示すように、苗植付装置5は後述する支持部材19に連結されるフィードケース11、フィードケース11に連結された横フレーム12、横フレーム12に連結されて後方に延出された右及び左の植付伝動ケース13、植付伝動ケース13の右及び左側部で回転駆動される植付ケース14、植付ケース14に支持された植付アーム15、4つの苗のせ面を備えて左右方向に所定のストロークで往復横送り駆動される苗のせ台16、センターフロート17、右及び左のサイドフロート18等を備えて構成されている。
【0023】
[2]
次に、苗植付装置5の支持構造について説明する。
図1及び図2に示すように、機体の後部の支持フレーム20の上部に1本の上リンク3aが上下に揺動自在に支持されて後方に延出され、支持フレーム20の下部に右及び左の下リンク3bが上下に揺動自在に支持されて後方に延出され、リンク機構3が構成されている。上リンク3aの後部、右及び左の下リンク3bの後部が、支持部材19に揺動自在に連結されている。
【0024】
図10に示すように、支持部材19は壁部19b、壁部19bの下部のボス部19a、壁部19bの外周の横壁部19c、横壁部19cの上部に連結孔が開口されたボス部19d、横壁部19cの下部に連結孔が開口されたボス部19e、ボス部19aと横壁部19cとに亘る補強用のリブ19f、ボス部19aと壁部19bとに亘る補強用のリブ19g、壁部19bの補強用のリブ19h、横壁部19cに亘る補強用のリブ19i等を備えて構成されており、支持部材19がアルミダイキャストにより一体的に構成されている。
【0025】
図3及び図10に示すように、上リンク3aの後部が支持部材19の横壁部19cの間に挿入されて、支持部材19のボス部19dに連結軸25によって揺動自在に連結されている。支持部材19のボス部19eに連結軸26が挿入されており、右及び左の下リンク3bの後部が、支持部材19の横壁部19cの外側で連結軸26に揺動自在に連結されている。支持部材19のボス部19aに支持軸23(図7参照)が前後向きに固定されている。
【0026】
図1及び図3に示すように、単動型の油圧シリンダ4が支持フレーム20の上部に上下に揺動自在に支持されて、平面視ハ字状の連結部材がサスペンションゴムを介して油圧シリンダ4の後部に連結されている。右及び左の下リンク3bと支持部材19との間において、連結部材が連結軸26に揺動自在に連結されている。これにより、油圧シリンダ4を収縮作動させると、リンク機構3が上方に揺動駆動され、油圧シリンダ4を伸長作動させると、リンク機構3が下方に揺動駆動される。
【0027】
図6,7,8に示すように、苗植付装置5においてフィードケース11が、ベアリング24を介して支持軸23に回転自在に支持されており、支持軸23の前後軸芯P1周りに苗植付装置5がローリング自在に支持されている。フィードケース11は、支持軸23(前後軸芯P1)の位置で右側部分11R及び左側部分11Lの2分割構造に構成されており、フィードケース11の右及び左側部分11R,11Lは、アルミダイキャストにより
一体的に構成されている。
【0028】
図6,7,8に示すように、フィードケース11の右及び左側部分11R,11Lに、半円筒状の半ボス部11aが一体的に形成されており、フィードケース11の半ボス部11aに挟み込まれるようにして、ベアリング24及び支持軸23がフィードケース11の半ボス部11aに支持される。この場合、フィードケース11の半ボス部11aの内面に、ベアリング24を挟み込む為の機械的な加工は施されていない。
【0029】
図3,5,9に示すように、フィードケース11の右及び左側部分11R,11Lに、フランジ部11bが一体的に形成されており、フィードケース11のフランジ部11bに、横フレーム12が連結部材27及びボルト28(後述する[4]及び図20(イ)(ロ)参照)により連結されている。フィードケース11のフランジ部11bに、開口11cが設けられている。
【0030】
図3,5,9に示すように、右及び左の下リンク3bの後端に棒状の右及び左の規制部材29が揺動自在に連結されて、右及び左の規制部材29がフィードケース11の開口11cに挿入されている。右及び左の規制部材29の下端に受け板29aが固定されており、受け板29aに硬質のゴム体29dが固定されている。フィードケース11のフランジ部11bの上側において、受け板29bが右及び左の規制部材29にスライド自在に外嵌され、右及び左の規制部材29にストッパーピン29cが固定されており、受け板29bに硬質のゴム体29dが固定されている。
【0031】
以上の構造により、通常の植付作業状態での苗植付装置5の高さ(センターフロート17及びサイドフロート18が田面に接地するような高さ)において、図3に示すように、右及び左の規制部材29の受け板29aが、フィードケース11のフランジ部11bから下方に離れ、右及び左の規制部材29の受け板29b(ゴム体29d)がフィードケース11のフランジ部11bに乗っており、苗植付装置5がローリング可能な状態となっている。
これにより、苗植付装置5が右又は左にローリングすると、フィードケース11のフランジ部11bが、右又は左の規制部材29の受け板29a(ゴム体29d)に接当し、苗植付装置5のローリングが止められて、苗植付装置5のローリング範囲が所定範囲に規制される。
【0032】
図9に示すように、苗植付装置5を上限位置まで上昇駆動すると、右及び左の下リンク3bの揺動に伴って右及び左の規制部材29が上方に移動し、右及び左の規制部材29の受け板29a(ゴム体29d)が、フィードケース11のフランジ部11bの下面に押圧されて、苗植付装置5のローリングが止められる。苗植付装置5を下限位置まで下降駆動すると、右及び左の下リンク3bの揺動に伴って右及び左の規制部材29が下方に移動し、右及び左の規制部材29の受け板29b(ゴム体29d)が、ストッパーピン29cに接当してフィードケース11のフランジ部11bの上面に押圧されて、苗植付装置5のローリングが止められる。
【0033】
[3]
次に、苗植付装置5における植付アーム15への伝動系の構造について説明する。
図3及び図7に示すように、フィードケース11における支持軸23(前後軸芯P1)よりも下方の部分及びフィードケース11のフランジ部11bに、横フレーム12が連結部材27及びボルト28(後述する[4]及び図20(イ)(ロ)参照)により連結されている。横フレーム12はアルミの引き抜き材により中空の角パイプ状に構成されており、横フレーム12の右及び左の端部は開放されている。
【0034】
図7に示すように、フィードケース11における支持軸23(前後軸芯P1)よりも下方の部分において、横フレーム12に開口12aが設けられ、フィードケース11に備えられたエンジン動力導入用の入力軸30が横フレーム12の開口12aを通って前方に出ており、PTO軸10がユニバーサルジョイント31を介して前記入力軸30に接続されている。図6及び図7に示すように、フィードケース11の内部に出力用伝動軸32が配置され、入力軸30のベベルギヤ30aと出力用伝動軸32のベベルギヤ32aとが咬合している。右及び左の植付伝動ケース13が連結部材27及びボルト28(後述する[4]及び図20(イ)(ロ)参照)により、横フレーム12に後向きに連結され、出力用伝動軸32と植付伝動ケース13の入力用伝動軸33とに亘って中間伝動軸34が接続されており、こららの出力用伝動軸32と、中間伝動軸34と、入力用伝動軸33とによって前記入力軸30の伝動下手側で前記PTO軸10から導入された動力を植付伝動ケース13内の伝動機構に伝えて植付アーム15を駆動するための伝動軸を構成している。前記中間伝動軸34を覆うカバー35は、フィードケース11と植付伝動ケース13とに亘って接続されている。
【0035】
図6に示すように、右及び左の植付伝動ケース13の後部に駆動軸36が支持され、駆動軸36に植付ケース14が連結されている。スプロケット37aが駆動軸36に相対回転自在に外嵌され、咬合部材37bがスプライン構造により駆動軸36にスライド自在及び一体回転するように外嵌されており、咬合部材37bをスプロケット37aに付勢するバネ37cが備えられて、右及び左の各条クラッチ37が構成されている。入力用伝動軸33に固定されたスプロケット33aとスプロケット37aとに亘って、伝動チェーン38が巻回されている。通常は咬合部材37bがバネ37cによりスプロケット37aに咬合しており、各条クラッチ37が伝動側に操作された状態となっている。
【0036】
以上の構造により、PTO軸10の動力が入力軸30、出力用伝動軸32中間伝動軸34入力用伝動軸33、伝動チェーン38及び各条クラッチ37を介して駆動軸36に伝達されて、植付ケース14が回転駆動される。これにより、植付アーム15が後述する苗取り出し口54a(図4及び図14(イ)参照)から、交互に苗を取り出して田面に植え付ける。例えば右(左)の各条クラッチ37において、咬合部材37bをスライド操作してスプロケット37aから離すと、右(左)の各条クラッチ37が遮断側に操作された状態となって、右(左)の植付伝動ケース13の植付ケース14が停止する。
【0037】
[4]
次にフィードケース11における支持軸23(前後軸芯P1)よりも下方の部分及びフィードケース11のフランジ部11b、植付伝動ケース13の横フレーム12への連結構造について、植付伝動ケース13の横フレーム12への連結部分を代表にして説明する。
図20(イ)に示すように、一方の端部の内面に雌ネジ部27aが設けられ、他方の端部にフランジ部27bが設けられた円筒状で金属製の連結部材27が用意されている。横フレーム12において植付伝動ケース13が連結される部分に連結孔12bが設けられている。
【0038】
図20(イ)に示すように、外方から連結孔12bに連結部材27を雌ネジ27aから挿入し、ボルト28を外方から連結部材27に挿入してネジ込み操作する。これにより、図20(ロ)に示すように、連結部材27のフランジ部27bがボルト28の頭部28aに止められた状態で、ボルト28のネジ部28bにより、連結部材27の雌ネジ部27aがボルト28の頭部28aに移動して、連結部材27の中間部分が半径方向外側に塑性変形し横フレーム12の内面に押圧される。
【0039】
次にボルト28を連結部材27から抜き取ると、連結部材27のフランジ部27b及び塑性変形した中間部分により、横フレーム12が挟み込まれる状態となって、連結部材27が横フレーム12から外れない状態になる。この後、図19に示すように、植付伝動ケース13を横フレーム12に当て付け、前述と同じボルト28をワッシャ40及び植付伝動ケース13の連結孔13a、連係部材27に挿入してネジ込み操作する。これにより、ボルト28の頭部28aと連結部材27との間で、横フレーム12及び植付伝動ケース13が挟み込まれる状態となって、横フレーム12に植付伝動ケース13が連結される。
【0040】
[5]
次に、苗植付装置5における苗のせ台16の往復横送り駆動構造について説明する。
図6,7,8に示すように、1本の横送り軸41が、フィードケース11の上部において右及び左側部分11R,11Lに亘って貫通するように配置されており、横送り軸41がフィードケース11の左側部分11Lから左横方に突出するように配置されており、横送り軸41の端部がブラケット42により回転自在に支持されている。横送り軸41の外面に設けられた螺旋溝41aに送り部材43が係入され、2つの円筒をT字状に接続したような支持部材44が横送り軸41及び送り部材43に外嵌されており、支持部材44が苗のせ台16に接続されている。支持部材44とフィードケース11、支持部材44とブラケット42に亘って、伸縮自在なゴム製のカバー82が取り付けられて、カバー82により横送り軸41が覆われている。
【0041】
図6,7,8に示すように、前項[3]に記載の出力用伝動軸32はフィードケース11の下部に配置されており、フィードケース11の内部において、出力用伝動軸32に2つの第1スプロケット45が固定されている。フィードケース11の内部において、横送り軸41に2つの第2スプロケット46が相対回転自在に外嵌されており、第1及び第2スプロケット45,46に亘って伝動チェーン47が巻回されている。軸芯方向(図8の紙面左右方向)に沿って横送り軸41に溝部41bが設けられ、キー状の連結部材48が軸芯方向にスライド自在に溝部41bに備えられており、外周部に溝部を備えたリング部材49が連結部材48に固定されている。
【0042】
図7及び図12に示すように、フィードケース11(左側部分11L)の上部に操作軸50aが回転自在に支持され、フィードケース11の外部において操作軸50aに操作レバー50が固定されている。フィードケース11の内部において操作軸50aに操作アーム50bが固定されており、操作アーム50bがリング部材49に係合されている。
【0043】
図7及び図8に示すように、操作レバー50を揺動操作して連結部材48及びリング部材49を横送り軸41に沿ってスライド操作し、2つの第2スプロケット46のうちの一方の内面のキー溝に連結部材48の先端を挿入して、2つの第2スプロケット46のうちの一方を横送り軸41に連結することにより、出力用伝動軸32の動力が2段に変速されて横送り軸41に伝達される。デテントボール51及びバネ52が横送り軸41に備えられており、デテントボール51により連結部材48が、2つの第2スプロケット46のキー溝に挿入される位置に保持される。
以上のようにして横送り変速機構53が構成されている。この場合、2つの第2スプロケット46を横送り軸41に固定し、2つの第1スプロケット45を出力用伝動軸32に相対回転自在に外嵌して、連結部材48及び操作レバー50等の構造を出力用伝動軸32に備えるように構成してもよい。
これにより、横送り軸41が回転駆動されるのに伴って、送り部材43及び支持部材44が横送り軸41に沿って往復横送り駆動されて、苗のせ台16が所定のストロークで往復横送り駆動される。
【0044】
[6]
次に、横送り軸41と送り部材43との間の潤滑について説明する。
図15(イ)(ロ)(ハ)に示すように、円柱状の送り部材43の外面に接する第1円筒面44aが支持部材44の内部に設けられており、第1円筒面44aに軸芯方向に沿って溝部44bが設けられている。第1円筒面44aの中心P3よりも溝部44b側に変位した位置に第2円筒面44cの中心P4が位置するように、第2円筒面44cが設けられて、第2円筒面44cが第1円筒面44a及び溝部44bと略同じ位置又は少し外側に位
置するように構成されている。
【0045】
図15(イ)(ロ)(ハ)に示すように、第2円筒面44cと同芯状に支持部材44の外面44dが構成されており、支持部材44の外面において溝部44bに対向する部分に、接続部44eが突出するように備えられている。図6,11,12,14(イ)に示すように、苗のせ台16の裏面の下部に案内レール78が固定されており、接続部44eに固定されたボルト77が、連結部材79を介して案内レール78に連結されている。この場合、ボルト77に対して連結部材79の上下方向の位置変更を許す融通部が、連結部材79に備えられており、後述する[8]に記載のように、植付アーム15が苗取り出し口54aから取り出す苗取り量を変更する為に、苗のせ台16の位置を上下方向に変更することが、ボルト77の影響を受けることなく支障なく行える。
【0046】
図15(イ)(ロ)(ハ)に示すように、嵌め込み部75a及び蓋部75bを備えた蓋部材75が用意されており、円筒状の嵌め込み部75a及び円盤状の蓋部75bが同芯状に構成されている。嵌め込み部75aが第2円筒面44cに接するように、蓋部材75を支持部材44に取り付けることにより、蓋部材75によって第1円筒面44a及び溝部44bが閉じられる。これにより、支持部材44の内部において、蓋部材75と送り部材43との間の空間に、グリス76を充填しておくことにより、グリス76が溝部44bを通って送り部材43及び横送り軸41に案内される。
【0047】
[7]
次に、苗のせ台16に載置された苗を苗取り出し口54aに送る縦送り機構55について説明する。
図11,12,13に示すように、苗のせ台16に4つの苗のせ面16a,16bが備えられ、苗のせ面16a,16bの各々に長方形状の開孔が設けられており、開孔の各々に縦送り機構55が備えられている。縦送り機構55は下側の駆動輪56及び上側の従動輪57、駆動輪56及び従動輪57に巻回される突起付きの縦送りベルト58によって構成されている。
【0048】
図11,12,13に示すように、断面の外面が6角状で断面の内面が円状の中空パイプ状の支持軸59が、苗のせ台16の裏面において右側2条の苗のせ面13aの下部に回転自在支持されている。断面の外面が6角状で断面の内面が円状の支持軸59が、苗のせ台16の裏面において左側2条の苗のせ面16bの下部に回転自在支持されている。
【0049】
図13に示すように、駆動輪56は爪状の咬合部56a及び断面6角状のボス部56bを備えて樹脂で一体形成されて、右及び左側2条の支持軸59に駆動輪56が一体回転するように外嵌されている。これにより、右側2条の縦送り機構55の4個の駆動輪56が右側2条の支持軸59と一体で回転し、左側2条の縦送り機構55の4個の駆動輪56が左側2条の支持軸59と一体回転する。
【0050】
図11に示すように、苗のせ台16の裏面において全ての苗のせ面16a,16bの上部に亘り、丸パイプ状の1本の支持軸61が架設されており、従動輪57が支持軸61に相対回転自在に外嵌されている。支持軸61を上方に引き上げるように付勢するバネ62が備えられており、バネ62によって縦送りベルト58の張力が維持される。
【0051】
図12及び図13に示すように、断面6角状の支持軸63が、右側2条の苗のせ面16aと左側2条の苗のせ面16bとの間の部分において、右側2条の支持軸59及び左側2条の支持軸59に挿入されて支持されており、右側2条の支持軸59及び左側2条の支持軸59に対して、支持軸63が相対回転自在に支持されている。支持軸63にワンウェイクラッチ64が外嵌されて、ワンウェイクラッチ64と右隣(右側2条)の縦送り機構5
5の駆動輪56との間に、右の縦送りクラッチ65が備えられており、ワンウェイクラッチ64と左隣(左側2条)の縦送り機構55の駆動輪56との間に、左の縦送りクラッチ65が備えられている。
【0052】
図12及び図13に示すように、内面が断面6角状の伝動部材66が、支持軸63にスライド自在及び一体回転するように外嵌されて、バネ67により伝動部材66が駆動輪56に付勢されている。図11に示すように、苗のせ台16の前後軸芯P2周りに操作アーム68が揺動自在に支持され、操作アーム68の端部が伝動部材66に係合されている。以上のように、右及び左の縦送りクラッチ65が構成されている。
【0053】
図11に示すように、苗のせ台16の裏面に右及び左の各条クラッチレバー69が備えられており、右及び左の各条クラッチレバー69と右及び左の各条クラッチ37(図6参照)とがワイヤ70を介して接続されており、右及び左の各条クラッチレバー69と右及び左の縦送りクラッチ65の操作アーム68とがワイヤ81を介して接続されている。この場合、ワイヤ81が各条クラッチレバー69から苗のせ台16の裏面における苗のせ面16a,16の間を通り、縦送りベルト58の巻回経路内を通って操作アーム68に接続されている。
【0054】
図11及び図12に示すように、ワンウェイクラッチ64にアーム状の第1受け部71が備えられ、苗のせ台16の横送りのストロークに対応する間隔を置いた右側2条の支持軸59の位置に、アーム状の第2受け部72が相対回転自在に外嵌されており、第1及び第2受け部71,72に亘って連結部材73が連結されている。これにより、第1及び第2受け部71,72、連結部材73が一体で揺動するのであり、第1及び第2受け部71,72、連結部材73を下方に付勢するバネ74が、第2受け部72に取り付けられている。この場合、バネ74を第2受け部72ではなく、連結部材73の中間位置から第2受け部72に寄った部分に取り付けるように構成してもよい。
【0055】
図6,8,12に示すように、フィードケース11の右側部分11Rから突出した横送り軸41に端部に駆動アーム80が固定されて、横送り軸41と一体で駆動アーム80が回転駆動されており(図14(イ)の紙面反時計方向)、第1及び第2受け部71,72の間に駆動アーム80が位置している。
【0056】
以上の構造により、前項[5]に記載のように、横送り軸41が回転駆動されるのに伴って、苗のせ台16が所定のストロークで往復横送り駆動され、苗のせ台16が右(左)の横送りのストロークエンドに達すると、第1受け部71(第2受け部72)が駆動アーム80の位置に達して、駆動アーム80により第1受け部71(第2受け部72)が上方に揺動駆動される。これにより、第1受け部71(第2受け部72)の動作がワンウェイクラッチ64、支持軸63、右及び左の縦送りクラッチ65を介して伝達され、右側2条及び左側2条の支持軸59及び縦送り機構55が回転駆動されて、右側2条及び左側2条の苗のせ面16a,16bの苗が苗取り出し口54aに送られる。
【0057】
例えば右(左)の各条クラッチレバー69を遮断位置に操作すると、ワイヤ70,81が引き操作されて、図6に示す右(左)の各条クラッチ37において、咬合部材37bがスライド操作されてスプロケット37aから離れ、右(左)の各条クラッチ37が遮断側に操作された状態となって、右(左)の植付伝動ケース13の植付ケース14が停止する。同様に、図13に示す右(左)の縦送りクラッチ65において、操作アーム68により右(左)の縦送りクラッチ65の伝動部材66が右隣(右側2条)(左隣(左側2条))の縦送り機構55の駆動輪56から離れるようにスライド操作され、右(左)の縦送りクラッチ65が遮断側に操作された状態となって、右側2条(左側2条)の縦送り機構55が停止する。
【0058】
[8]
次に苗のせ台16の位置を上下方向に変更することにより、植付アーム15が苗取り出し口54aから取り出す苗取り量を変更する構造について説明する。
図2及び図14(イ)に示すように、植付アーム15が通過する苗取り出し口54aを備えた横長の支持レール54が左右方向に配置され、苗のせ台16の案内レール78が左右方向にスライド自在に、支持レール54に取り付けられている。支持レール54に下向きの支持ロッド54bが備えられ、植付伝動ケース13に備えられたボス部13bに、支持ロッド54bがスライド自在に挿入されている。
【0059】
図5及び図14(イ)に示すように、植付伝動ケース13に操作軸83が回転自在に支持されて、操作軸83に固定されたアーム83aが支持レール54に係合されている。操作軸83に苗取り量変更レバー84が固定され、苗取り量変更レバー84を案内して所望の位置に固定可能なレバーガイド85が備えられている。
【0060】
以上の構造により、苗取り量変更レバーを84を操作し操作軸83を回転操作して、アーム83aの角度を変更することにより、支持レール54及び苗のせ台16の位置を上下に変更することができるのであり、苗取り量変更レバー84をレバーガイド85に係合させて固定することにより、支持レール54及び苗のせ台16を所望の位置に設定することができる。
【0061】
これにより、苗取り出し口54aを通過する植付アーム15の移動軌跡は一定なので、図14(ロ)に示すように、苗取り量変更レバーを84を下方に操作して、支持レール54(苗取り出し口54a)の位置を上側に設定すると、植付アーム15が苗取り出し口54aから取り出す苗取り量が少なくなる。図14(イ)に示すように、苗取り量変更レバーを84を上方に操作して、支持レール54(苗取り出し口54a)の位置を下側に設定すると、植付アーム15が苗取り出し口54aから取り出す苗取り量が多くなる。
【0062】
図5及び図14(イ)に示すように、操作軸83に接当部材86が固定されており、連結部材73がバネ74(図12参照)により付勢されて接当部材86の上端に接当することによって、第1及び第2受け部71,72の初期位置が設定されている。これにより、図14(ロ)に示すように、苗取り量変更レバーを84を下方に操作して、支持レール54(苗取り出し口54a)の位置を上側に設定し、植付アーム15が苗取り出し口54aから取り出す苗取り量を少なくすると、接当部材86の上端が紙面左方に移動し、第1及び第2受け部71,72の初期位置が上方に変更される。
【0063】
前述のように、第1及び第2受け部71,72の初期位置が上方に変更されることにより、第1及び第2受け部71,72の上方の揺動限度の位置に変化がない点により、前項[7]に記載のように駆動アーム80により第1受け部71(第2受け部72)が上方に揺動駆動された際、第1受け部71(第2受け部72)の駆動ストロークが小さくなり、支持軸59及び縦送り機構55が回転駆動される量が小さくなって、苗のせ面16a,16bの苗が苗取り出し口54aに送られる量が小さくなる。
【0064】
図14(イ)に示すように、苗取り量変更レバーを84を上方に操作して、支持レール54(苗取り出し口54a)の位置を下側に設定し、植付アーム15が苗取り出し口54aから取り出す苗取り量を多くすると、接当部材86の上端が紙面右方に移動し、第1及び第2受け部71,72の初期位置が下方に変更される。
【0065】
前述のように、第1及び第2受け部71,72の初期位置が下方に変更されることにより、第1及び第2受け部71,72の上方の揺動限度の位置に変化がない点により、前項
[7]に記載のように駆動アーム80により第1受け部71(第2受け部72)が上方に揺動駆動された際、第1受け部71(第2受け部72)の駆動ストロークが大きくなり、支持軸59及び縦送り機構55が回転駆動される量が大きくなって、苗のせ面16a,16bの苗が苗取り出し口54aに送られる量が大きくなる。
【0066】
[9]
次に、昇降レバー88について説明する。
図1及び図2に示すように、前輪1を操向操作する操縦ハンドル87の右横側に、昇降レバー88が備えられている。油圧シリンダ4に作動油を給排操作する制御弁(図示せず)、及びエンジン6の動力をPTO軸10(苗植付装置5)に伝動及び遮断自在な植付クラッチ(図示せず)が、ミッションケース9に備えられている。昇降レバー88は上昇位置、中立位置、下降位置及び植付位置に操作自在に構成され、植付位置において昇降レバー88を右及び左マーカー位置に操作することができる。
【0067】
図1及び図2に示すように、1回の植付行程の走行時に次の植付行程の指標を田面に形成する右及び左のマーカー89が、苗植付装置5の右及び左横部に備えられている。右及び左のマーカー89は、田面に突入して指標を形成する作業姿勢及び田面から上方に離れた格納姿勢に操作自在に構成されており、苗植付装置5が田面から大きく上昇駆動されると、右及び左のマーカー89が格納姿勢に操作されて、ロックアーム90(後述する[10]及び図21参照)により右及び左のマーカー89が格納姿勢に保持される。苗植付装置5を田面まで下降駆動する際に、ロックアーム90を解除操作すると、右又は左のマーカー89が格納姿勢から作業姿勢に操作される。
【0068】
昇降レバー88を上昇位置に操作すると、制御弁から油圧シリンダ4に作動油が供給され、油圧シリンダ4が収縮作動して苗植付装置5が上昇駆動される。昇降レバー88を中立位置に操作すると、制御弁の作動油の給排操作が停止され、油圧シリンダ4が停止して苗植付装置5が停止する。昇降レバー88を下降位置に操作すると、制御弁を介して油圧シリンダ4から作動油が排出され、油圧シリンダ4が伸長作動して苗植付装置5が下降駆動される。上昇位置、中立位置及び下降位置において、植付クラッチが遮断側に操作され、右及び左のマーカー89が格納姿勢に保持されている。
昇降レバー88を植付位置に操作すると、植付クラッチが伝動側に操作されて苗植付装置5による苗の植え付けが開始されるのであり、苗植付装置5が田面から設定高さに維持されて苗の植付深さが設定深さに維持されるように、油圧シリンダ4により苗植付装置5が自動的に昇降駆動される(自動昇降制御)。
【0069】
[10]
次に、右及び左のマーカー89及びスタンド部材91について説明する。
図19に示すように、横フレーム12はアルミの引き抜き材により中空の角パイプ状に構成されており、横フレーム12の右及び左の端部は開放されている。図18(イ)(ロ)及び図19に示すように、長方形状の板材を折り曲げてブラケット92が構成されており、ブラケット92に前の当て付け部92a及び後の当て付け部92bが備えられている。ブラケット92に、横向きの支持パイプ93、縦向きの支持部材94及び支持ブラケット95が固定されており、前の当て付け部92aにナット96が固定されている。
【0070】
図19に示すように、ブラケット92において、前の当て付け部92aが横フレーム12の端部に挿入されて嵌め込まれて、横フレーム12の前面に内側から当て付けられており、ボルト99がナット96にネジ込み操作されて、前の当て付け部92aが横フレーム12に連結されている。横フレーム12の後面に連結部材27が、前項[4]に記載のように事前に取り付けられている。ブラケット92において、後の当て付け部92bが横フレーム12の後面に外側から当て付けられており、ボルト100が連結部材27にネジ込
み操作されて、後の当て付け部92bが横フレーム12に連結されている。
【0071】
図1に示すように、支持部材94の上端に案内部材97が固定されており、苗のせ台16の上部が案内部材97に左右方向にスライド自在に案内されている。この場合、苗のせ台16の上下方向の位置変更が許されるように、苗のせ台16の上部が案内部材97に案内されており、前項[8]に記載のように、植付アーム15が苗取り出し口54aから取り出す苗取り量を変更する為に、苗のせ台16の位置を上下方向に変更することが、案内部材97の影響を受けることなく支障なく行える。図5及び図6に示すように、左の支持部材94に支持部材98が固定されており、前項[5]に記載のように、横送り軸41の端部を回転自在に支持するブラケット42が、支持部材98に連結されている。
【0072】
図2及び図18(イ)に示すように、側面視コ字状のブラケット101が支持パイプ93の先端に固定されており、L字状のスタンド部材91がブラケット101の前後軸芯P5周りに揺動自在に支持されている。ブラケット101に第1固定孔101a及び第2固定孔101bが設けられており、スタンド部材91にピン91aが出退自在でバネ(図示せず)により突出側に付勢されて備えられている。図2及び図18の実線に示す状態は、第1固定孔101aにピン91aを挿入して、スタンド部材91を格納姿勢に固定している状態である。格納姿勢において、支持レール54の外側近傍にスタンド部材91が位置しており、支持レール54がスタンド部材91によって保護されている。
【0073】
図18(イ)の二点鎖線に示すようにスタンド部材91を使用姿勢に操作し、ピン91aを第2固定孔101bに挿入してスタンド部材91を使用姿勢に固定する。これにより、スタンド部材91がセンターフロート17及びサイドフロート18よりも下方に出る状態となるので、スタンド部材91によって苗植付装置5を地面に置くことができる。
【0074】
図21,22,23に示すように、右及び左のマーカー89の基部89aがL字状に折り曲げられ、前後軸芯P6周りに揺動自在に支持パイプ93に取り付けられており、板材を折り曲げた基部部材103が右及び左のマーカー89の基部89aに取り付けられ、ピン104が基部部材103に取り付けられいる。これにより、右及び左のマーカー89、基部部材103及びピン104が一体で前後軸芯P6周りに、前項[9]に記載の作業姿勢及び格納姿勢に亘って揺動する。前項[9]に記載のように、苗植付装置5が田面から大きく上昇駆動されると、右及び左のマーカー89を格納姿勢に操作するワイヤ105が、ピン104に接続されており、右及び左のマーカー89を作業姿勢に付勢するバネ106が、基部部材103とブラケット92とに亘って接続されている。
【0075】
図21,22,23に示すように、支持パイプ93に固定されたピン107周りに揺動自在にロックアーム90が支持されて、ロックアーム90を図21の紙面時計方向(ピン104への係合側)に付勢するバネ108が取り付けられており、前項[9]に記載の昇降レバー88とロックアーム90とがワイヤ109によって連係されている。
【0076】
以上の構造により、前述のように苗植付装置5が田面から大きく上昇駆動されると、ワイヤ105が引き操作されて、作業姿勢の右(左)のマーカー89が格納姿勢に操作され、ロックアーム90がピン104に係合して、右及び左のマーカー89が格納姿勢に保持される。
苗植付装置5を田面まで下降駆動するとワイヤ105が戻し操作されるのでありが、ロックアーム90により右及び左のマーカー89が格納姿勢に保持されている。次に昇降レバー88を植付位置に操作した後、右(左)マーカー位置に操作すると、右(左)のマーカー89に対応するワイヤ109が引き操作され、ロックアーム90がピン107周りに図21の紙面反時計方向に操作されてピン104から離れ(ロックアーム90の解除操作)、右(左)のマーカー89がバネ106により格納姿勢から作業姿勢に操作される。
【0077】
[11]
次に、前項[9]に記載のように、昇降レバー88を植付位置に操作した場合の自動昇降制御の構成について説明する。
図5,16,17に示すように、右及び左のブラケット92の支持ブラケット95に亘って、支持軸110が回転自在に支持され、支持軸110に固定された支持アーム111が後方に延出されており、支持アーム111の横軸芯P7周りに、センターフロート17及びサイドフロート18の後部が上下揺動自在に支持されている。
【0078】
図5,16,17に示すように、支持軸110に植付深さ変更レバー112が固定されており、植付深さ変更レバー112が前項[8]に記載のレバーガイド85に案内されて所望の位置に固定可能に構成されている。これにより、植付深さ変更レバー111を操作し支持軸110を回転操作して、支持アーム111の角度を変更することにより、横軸芯P7の位置を苗植付装置5に対して上下に変更することによって、後述するように苗の植付深さ(設定深さ)を変更する。
【0079】
図16及び図17に示すように、板材をJ字状に折り曲げた支持部材115が横フレーム12の前面に固定され、支持部材115の横軸芯P8周りに連係部材116が揺動自在に支持されている。連係部材116は左右方向に向く中間部116a(支持部材115に支持されている)、中間部116aの左の端部から前方に延出された第1アーム部116b、中間部116aの右の端部から後方に延出された第2アーム部116cを備えて構成されており、1本の棒状部材を折り曲げて連係部材16が構成されている。この場合、中間部116aの右の端部から前方に第1アーム部116bを延出し、中間部116aの左の端部から後方に第2アーム部116cを延出するように構成することも可能である。
【0080】
図16及び図17に示すように、支持軸110に固定されたアーム110aに連係部材116の第2アーム部116cが係合しており、支持軸110によって連係部材116の姿勢が決められている。正面視で細長い門型に折り曲げられた操作部材113がセンターフロート17の前部に取り付けられ、レリーズワイヤ114のアウター114aの一端が操作部材113の上部に固定されている。操作部材113に設けられた長孔113aに、連係部材116の第1アーム部116bが挿入され、レリーズワイヤ114のインナー114bの一端が連係部材116の第1アーム部116bに接続されており、引っ張りバネ117が操作部材113の上部と連係部材116の第1アーム部116bとに亘って接続されている。油圧シリンダ4に作動油を給排操作する制御弁(図示せず)(前項[9]参照)に、レリーズワイヤ114のインナー114bの他端が接続されている。
【0081】
以上の構造により、支持軸110によって連係部材116の姿勢が決められているので、引っ張りバネ117により操作部材113及びセンターフロート17の前部が下方に付勢される状態となって、センターフロート17が田面に接地追従している。センターフロート17に対して苗植付装置5が上下動すると、レリーズワイヤ114のインナー114b及び連係部材116に対し、レリーズワイヤ114のアウター114a及び操作部材113が上下動する状態となり、レリーズワイヤ114のインナー114bが押し引き操作される状態となって、制御弁が操作される。
【0082】
これによって、油圧シリンダ4により苗植付装置5が自動的に昇降駆動され、苗植付装置5が田面から設定高さに維持されて(レリーズワイヤ114のインナー114bの一端(連係部材116の第1アーム部116a)とセンターフロート17の前部との間隔が、図16に示す設定間隔に維持されて)、苗の植付深さが設定深さに維持される(自動昇降制御)。
【0083】
前述のように、植付深さ変更レバー112を操作し支持軸110を回転操作して、支持アーム111の角度を変更し、横軸芯P7の位置を苗植付装置5に対して上下に変更することによって、田面から苗植付装置5までの高さを変更し、苗の植付深さ(設定深さ)を変更することができる。
この場合、横軸芯P7の位置を苗植付装置5に対して上方(下方)に変更すると、支持軸110の回転がアーム111aを介して、連係部材116の第2アーム部116cに伝達され、連係部材116が横軸芯P8周りに図16の紙面時計方向(紙面反時計方向)に揺動操作されるので、苗の植付深さ(設定深さ)を変更しても、レリーズワイヤ114のインナー114bの一端(連係部材116の第1アーム部116a)とセンターフロート17の前部との間隔が、図16に示す設定間隔に維持されて、自動昇降制御が支障なく行われる。
【0084】
【発明の効果】
請求項1の特徴によると、乗用型田植機においてフィードケースに横送り軸及び駆動アームを備えた場合、伝動軸の動力を横送り軸に伝達する伝動機構及び伝動軸の動力を駆動アームに伝達する伝動機構を共用することができる点、異なる向きの2つの伝動機構を備える為にフィードケースの全体が大きなものになると言うような状態が生じ難い点により、フィードケースの構造の簡素化及び小型化の面で有利なものとなった。
請求項1の特徴によると、横送り軸に外嵌される送り部材及び送り部材の苗のせ台への接続部分と、縦送り機構の入力部(駆動アームによって駆動される部分)とが互いに接近することによる設計の面での制約を受けることが少ないので、設計の自由度が高いものとなる。
【0085】
また、乗用型田植機においてフィードケースに横送り軸を備えた場合に、入力軸の動力を横送り軸に伝達する伝動系(横送り変速機構)、及び入力軸の動力を植付伝動ケース(植付アーム)に伝達する伝動系を別々に設ける必要が無くなって、フィードケースの構造の簡素化の面で有利なものとなった。
【0086】
請求項2の特徴によると、フィードケースにおいて、伝動軸と横送り軸との間隔が比較的離れていても、伝動軸の動力を横送り軸に支障なく伝達することができる横送り変速機構を得ることができて、伝動軸と横送り軸との間に中間伝動軸を配置しなくてもよくなり、構造の簡素化の面で有利なものとなった。
【0087】
請求項3の特徴によると、乗用型田植機において横送り軸、送り部材及び支持部材を備えて苗のせ台を所定のストロークで往復横送り駆動するように構成した場合、送り部材に外嵌される支持部材の外面及び内面を比較的単純な円筒状に構成して、支持部材を成形する為の金型の簡素化を図っている点、及び溝部を設ける為の支持部材の半径方向の厚みを確保しながら、支持部材の小型化を図ることができる点により、横送り軸と送り部材及び支持部材との間を潤滑する構造の簡素化及び低コスト化の面で有利なものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 乗用型田植機の全体側面図
【図2】 乗用型田植機の全体平面図
【図3】 苗植付装置の側面図
【図4】 苗植付装置の平面図
【図5】 苗植付装置の平面図
【図6】 フィードケース及び植付伝動ケースの付近の横断平面図
【図7】 フィードケース及び横フレームの付近の縦断側面図
【図8】 横送り変速機構の付近の縦断正面図
【図9】 下リンクの後部、規制部材及びフィードケースのフランジ部の付近の側面図
【図10】 支持部材の正面図、縦断側面図及び横断平面図
【図11】 苗のせ台及び縦送り機構の付近の正面図
【図12】 苗のせ台における縦送り機構の付近の横断平面図
【図13】 縦送り機構におけるワンウェイクラッチ、右及び左の縦送りクラッチの付近の横断平面図
【図14】 支持レール及び苗取り出し口の付近の縦断側面図
【図15】 横送り軸、送り部材及び支持部材の付近の縦断正面図、縦断側面図及び横断平面図
【図16】 センターフロート及び連係部材の付近の側面図
【図17】 センターフロート及び連係部材の付近の平面図
【図18】 横フレームの右及び左の端部に連結されるブラケットの付近の正面図及び側面図
【図19】 横フレームの右及び左の端部に連結されるブラケットの付近の横断平面図
【図20】 連結部材の横フレームへの取付状態を示す横断平面図
【図21】 右及び左のマーカーの基部の付近の正面図
【図22】 右及び左のマーカーの基部の付近の平面図
【図23】 右及び左のマーカーの基部の付近の側面図
【図24】 苗のせ台の送り部材及び支持部材において、支持部材が小さくなる状態を示す横断平面図
【符号の説明】
5 苗植付装置
11 フィードケース
13 植付伝動ケース
15 植付アーム
16 苗のせ台
23 支持軸
30 入力軸
32 出力用伝動軸
33 入力用伝動軸
34 中間伝動軸
41 横送り軸
43 送り部材
44 支持部材
44a 第1円筒面
44b 溝部
44c 第2円筒面
44d 外面
45 第1スプロケット
46 第2スプロケット
47 伝動チェーン
48 連結部材
53 伝動機構、横送り変速機構
54a 苗取り出し口
55 縦送り機構
75 蓋部材
76 グリス
80 駆動アーム
P3,P4 中心

Claims (3)

  1. 苗植付装置のフィードケースをリンク機構の後端部に支持軸を介してローリング可能に連結し前記フィードケースの右又は左の一方の横側面から苗のせ台を所定のストロークで往復横送り駆動する横送り軸を突出させ、前記横送り軸に同芯状に連結された駆動アームを前記フィードケースの右又は左の他方の横側面から突出させて、
    機体に搭載されたエンジンからの動力をフィードケース内に導く入力軸と、この入力軸の伝動下手側に連動連結された伝動軸と、前記伝動軸の動力を前記横送り軸又は駆動アームに伝達する伝動機構とを、前記フィードケースに備えて、前記入力軸を介して伝動軸に伝達された動力により前記横送り軸及び駆動アームが回転駆動されるように構成するとともに、前記入力軸を前記伝動軸と同じ高さ位置に配置し、
    前記横送り軸に外嵌された送り部材を苗のせ台に接続して、前記横送り軸の回転に伴って前記送り部材が横送り軸に沿って往復横送り駆動されて、前記苗のせ台が所定のストロークで往復横送り駆動されるように構成し、
    前記苗のせ台が右又は左の横送りのストロークエンドに達すると、前記駆動アームにより苗のせ台に備えられた縦送り機構が駆動されて、前記苗のせ台に載置された苗が苗取り出し口に送られるように構成し、
    後部に植付アームを備えた植付伝動ケースを苗植付装置に備えて、前記入力軸の動力が前記伝動軸及び植付伝動ケース内の伝動機構を介して前記植付アームに伝達されるように構成し
    かつ、前記入力軸の上方箇所においてローリング用の支持軸を前記フィードケースに挿入支持してあることを特徴とする乗用型田植機。
  2. 前記伝動軸及び横送り軸のうちの一方に複数の第1スプロケットを固定し、前記伝動軸及び横送り軸のうちの他方に複数の第2スプロケットを相対回転自在に外嵌して、前記第1及び第2スプロケットの各々に伝動チェーンを巻回すると共に、
    前記伝動軸及び横送り軸のうちの他方の軸芯方向に沿ってスライド操作されることにより、前記複数の第2スプロケットから一つの第2スプロケットを選択して、前記選択された第2スプロケットを前記伝動軸及び横送り軸のうちの他方に連結する連結部材を備えて、前記横送り変速機構を構成してある請求項1記載の乗用型田植機。
  3. 前記送り部材に外嵌される支持部材を苗のせ台に接続して、前記横送り軸の回転に伴って前記苗のせ台が所定のストロークで往復横送り駆動されるように構成すると共に、
    前記支持部材の内部において前記送り部材の外面に接する第1円筒面に溝部を軸芯方向に沿って設け、前記第1円筒面の中心よりも前記溝部側に変位した位置に第2円筒面の中心を位置させて前記第2円筒面を設けて、前記第2円筒面が前記第1円筒面及び溝部と略同じ位置又は少し外側に位置するように構成し、
    前記第2円筒面と同芯状に前記支持部材の外面を構成して、前記第2円筒面に接するように蓋部材を取り付け、
    前記支持部材の内部において前記蓋部材と前記送り部材との間の空間にグリスを充填して、前記グリスが前記溝部を通って前記送り部材及び横送り軸に案内されるように構成してある請求項1または2記載の乗用型田植機。
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