JP3801310B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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    • D07B1/062Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration
    • D07B1/0633Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration having a multiple-layer configuration

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  • Ropes Or Cables (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、芯線の周囲にレイヤー層を3層以上積層して形成したビードコアを有する空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、高速、重荷重で使用される空気入りタイヤ、例えば航空機用空気入りタイヤにおいては、走行時にビード部に大きな応力が作用するため、該ビード部にはこのような大きな応力に耐えうるビードコアを設置しなければならない。
【0003】
従来、このような大きな応力に耐えうるビードコアとしては、例えば特開昭53ー51804号公報に記載されているようなビードコア 1、即ち、図7に示すような1本の太径芯線 2の周囲に、細径レイヤー線 3を略螺旋状に巻き付けることで構成したレイヤー層 4を複数層積層して形成した、いわゆるケービルビードと呼ばれるビードコアが知られており、このようなビードコア 1においてはレイヤー層 4のレイヤー線 3の巻き方向は1層毎に逆方向、例えば、あるレイヤー層のレイヤー線がZ撚りであると、このレイヤー層に隣接する両側(内、外側)のレイヤー層のレイヤー線はS撚りとなっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のビードコア 1を設けた空気入りタイヤは、長期間使用すると、最外側から2番目のレイヤー層 4におけるレイヤー線 3に疲労破壊が発生してビード部耐久性が低下してしまうという問題点がある。その理由は以下の通りである。即ち、前述のような空気入りタイヤが重荷重を受けながら走行すると、ビードコア 1に大きな外力が作用して左、右回転の捻りが繰り返し発生する。ここで、ビードコア 1に右回転(時計回り)の捻りが作用すると、レイヤー線 3の巻き方向がZ撚りであるレイヤー層4zにおいてはレイヤー線3zが開く方向(半径方向外方)に、レイヤー線 3の巻き方向がS撚りであるレイヤー層4sにおいてはレイヤー線3sが閉じる方向(半径方向内方)に変形し、一方、ビードコア 1に左回転(反時計回り)の捻りが作用すると、Z撚りであるレイヤー層4zにおいてはレイヤー線3zが前述とは逆に閉じる方向(半径方向内方)方向に、S撚りであるレイヤー層4sにおいてレイヤー線3sが開く方向(半径方向外方)に変形するため、前述の如くあるレイヤー層(最外側から2番目のレイヤー層)のレイヤー線がZ撚りで、このZ撚りレイヤー層に隣接する両側のレイヤー層(最外側から1、3番目のレイヤー層)のレイヤー線がS撚りであると、ビードコアに右回転の捻りが作用したときには、半径方向外方に変形するZ撚りレイヤー層(2番目レイヤー層)4zのレイヤー線3zと、半径方向内方に変形する外側のS撚りレイヤー層(1番目レイヤー層)4sのレイヤー線3sとが直接接触して擦れ合い、一方、ビードコアに左回転の捻りが作用したときには、半径方向内方に変形するZ撚りレイヤー層(2番目レイヤー層94zのレイヤー線3zと、半径方向外方に変形する内側のS撚りレイヤー層(3番目レイヤー層)4sのレイヤー線3sとが直接接触して擦れ合う。そして、前述のような変形は外側のレイヤー層ほど大きくなるため、前述のようにZ撚りレイヤー層が最外側から2番目のレイヤー層であるとき、この2番目レイヤー層のレイヤー線には最外側のレイヤー層のレイヤー線からレイヤー層中で最大の擦過力が、また、最外側から3番目のレイヤー層のレイヤー線からは次に大きな擦過力が付与され、これにより、該2番目のレイヤー層におけるレイヤー線の内部に大きな繰り返し応力が発生して疲労破壊が発生してしまうのである。なお、最外側レイヤー層のレイヤー線は、半径方向外側に変形したときに擦れ合うレイヤー線が存在しないため、疲労破壊することはあまりないのである。
【0005】
この発明は、最外側から2番目のレイヤー層におけるレイヤー線の疲労破壊を効果的に抑制することでビード部耐久性を向上させることができる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、第1に、1本の太径芯線の周囲に、細径レイヤー線を略螺旋状に巻き付けることで構成したレイヤー層を3層以上積層して形成したビードコアをビード部に有する空気入りタイヤにおいて、最外側および最外側から2番目のレイヤー層におけるレイヤー線の巻き方向を同一方向とするとともに、残りのレイヤー層におけるレイヤー線の巻き方向を隣接するレイヤー層との間で逆方向とした空気入りタイヤにより、第2に、1本の太径芯線の周囲に、細径レイヤー線を略螺旋状に巻き付けることで構成したレイヤー層を3層以上積層して形成したビードコアをビード部に有する空気入りタイヤにおいて、最外側から2番目および3番目のレイヤー層におけるレイヤー線の巻き方向を同一方向とするとともに、残りのレイヤー層におけるレイヤー線の巻き方向を隣接するレイヤー層との間で逆方向とした空気入りタイヤにより、第3に、1本の太径芯線の周囲に、細径レイヤー線を略螺旋状に巻き付けることで構成したレイヤー層を3層以上積層して形成したビードコアをビード部に有する空気入りタイヤにおいて、最内側のレイヤー層より外側の全レイヤー層におけるレイヤー線の巻き方向を同一方向とするとともに、最内側のレイヤー層におけるレイヤー線の巻き方向を前述と逆方向とした空気入りタイヤにより、第4に、1本の太径芯線の周囲に、細径レイヤー線を略螺旋状に巻き付けることで構成したレイヤー層を3層以上積層して形成したビードコアをビード部に有する空気入りタイヤにおいて、最外側のレイヤー層より内側の全レイヤー層におけるレイヤー線の巻き方向を同一方向とするとともに、最外側のレイヤー層におけるレイヤー線の巻き方向を前述と逆方向とした空気入りタイヤにより、達成することができる。
【0007】
請求項1に記載の発明のように最外側および最外側から2番目のレイヤー層におけるレイヤー線の巻き方向を同一方向とすれば、ビードコアに左、右回転の捻りが繰り返し発生しても、これら捻りによる両レイヤー層のレイヤー線の変形方向が同一方向であるため、これら両レイヤー層のレイヤー線同士が直接接触して擦れ合うことはなく、この結果、2番目レイヤー層のレイヤー線は3番目レイヤー層のレイヤー線に擦れ合うだけとなって該レイヤー線の疲労破壊が効果的に抑制されるのである。また、請求項2に記載の発明のように最外側から2番目および3番目のレイヤー層におけるレイヤー線の巻き方向を同一方向とした場合には、前述と同様にこれら両レイヤー層のレイヤー線同士が直接接触して擦れ合うことがなくなる。この結果、2番目レイヤー層のレイヤー線は最外側レイヤー層のレイヤー線に擦れ合うだけとなって該レイヤー線の疲労破壊が効果的に抑制されるのである。さらに、請求項3に記載の発明の場合には、最外側および最外側から2、3番目のレイヤー層におけるレイヤー線の巻き方向が同一方向となっているので、2番目レイヤー層のレイヤー線が最外側および3番目レイヤー層のレイヤー線に擦れ合うことはなく、この結果、該レイヤー線の疲労破壊がさらに効果的に抑制されるのである。なお、請求項4に記載の発明の場合も、最外側から2番目および3番目のレイヤー層におけるレイヤー線の巻き方向が同一方向となっているので、請求項2に記載の発明と同様に作用する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1において、11は航空機に装着される空気入りラジアルタイヤであり、このタイヤ11は断面円形のビードコア12がそれぞれ埋設された一対のビード部13と、これらビード部13からそれぞれほぼ半径方向外側に向かって延びるサイドウォール部14と、これらサイドウォール部14の半径方向外端同士を連ねる略円筒状のトレッド部15とを有する。また、このタイヤ11は一方のビード部13から他方のビード部に亘って延びるトロイダル状をしたカーカス層21によって補強されており、このカーカス層21は互いに重なり合わされた複数枚のカーカスプライ22から構成されている。これらのカーカスプライ22のうち大部分のプライは幅方向両端部が前記ビードコア12の回りに軸方向内側から軸方向外側に向かって折り返されたターンアッププライとなっており、また、外層側に位置する一部のカーカスプライ22は折り返し部の外側に沿ってビードコア12まで延びるダウンプライとなっている。そして、各カーカスプライ22内にはタイヤ赤道面Eに実質上直交する(ラジアル方向に延びる)多数本のテキスタイル等からなるコードが埋設されている。前記カーカス層21の半径方向外側にはトレッドゴム23が配置され、このトレッドゴム23の外表面には複数本の主溝24およびこれら主溝24に交差する複数本の図示していない横溝が形成されている。前記カーカス層21とトレッドゴム23との間にはベルト層25が配置され、このベルト層25は互いに重なり合わされた複数枚のベルトプライ26から構成されている。これらベルトプライ26内にはテキスタイル等からなりタイヤ赤道面Eに対して傾斜した多数本のコード、あるいは螺旋状に巻き付けられタイヤ赤道面Eに実質状平行に延びるコードが埋設されている。
【0009】
図2、3において、前記各ビードコア12は1本のリング状をした太径の芯線31を有し、この芯線31は裸(ゴム被覆されていない)のスチール単線からなる。32は芯線31の周囲に積層された3層以上、ここでは4層のレイヤー層であり、各レイヤー層32は芯線31より細径であるレイヤー線33を該芯線31の周囲に略螺旋状に多数回最密状態で巻き付けることで構成しているが、これらレイヤー層32のレイヤー線33も前記芯線31と同様に裸のスチール単線から構成されている。そして、各レイヤー層32を構成するレイヤー線33の巻き方向は従来では1層毎に逆方向となっているが、ここでは、最外側のレイヤー層32aにおけるレイヤー線33aの巻き方向と最外側から2番目のレイヤー層32bにおけるレイヤー線33bの巻き方向とは同一方向となっているとともに、前記以外の残りのレイヤー層 32 におけるレイヤー線 33 の巻き方向は隣接するレイヤー層 32 との間で逆方向となっている。この実施形態においては、最外側から1、2番目レイヤー層32a、bのレイヤー線33a、bが共にZ撚りで、3番目レイヤー層32cのレイヤー線33cがS撚り、4番目レイヤー層32dのレイヤー線33dがZ撚りとなっている。なお、前述の巻き方向の例としては、最外側から1、2番目レイヤー層32a、bのレイヤー線33a、bが共にS撚りで、3番目レイヤー層32cのレイヤー線33cがZ撚り、4番目レイヤー層32dのレイヤー線33dがS撚りの場合もある。
【0010】
このようなビードコア12をビード部13に有するタイヤ11を重荷重で高速走行させると、該ビードコア12に大きな外力が作用して左、右回転の捻りが繰り返し発生するが、この捻りが右回転のときには、1、2番目レイヤー層32a、bのレイヤー線33a、bは共に半径方向外方に、3番目レイヤー層32cのレイヤー線33cは半径方向内方に変形するため、1、2、3番目レイヤー層32a、b、cのレイヤー線33a、b、c同士は擦れ合うことはなく、逆に、捻りが左回転のときには、1、2番目のレイヤー層32a、bのレイヤー線33a、bは共に半径方向内方に、3番目のレイヤー層32cのレイヤー線33cは半径方向外方に変形するため、2、3番目レイヤー層32b、cのレイヤー線33b、c同士が直接接触して擦れ合うのである。このように捻りによる1、2番目レイヤー層32a、bのレイヤー線33a、bの変形方向は常に同一方向であるため、これら両レイヤー層32a、bのレイヤー線33a、b同士はビードコア12がいずれの方向に捻れても直接接触して擦れ合うことはない。そして、この2番目レイヤー層32bのレイヤー線33bは、ビードコア12の捻り方向が左回転のときに3番目レイヤー層32cのレイヤー線33cに擦れ合うだけであり、これにより、2番目レイヤー層32bのレイヤー線33bの疲労破壊が効果的に抑制されるのである。
【0011】
図4はこの発明の第2実施形態を示す図である。この実施形態においては、最外側から2番目のレイヤー層32bにおけるレイヤー線33bの巻き方向と最外側から3番目のレイヤー層32cにおけるレイヤー線33cの巻き方向とを同一方向とするとともに、残りのレイヤー層 32 におけるレイヤー線 33 の巻き方向を隣接するレイヤー層 32 との間で逆方向としており、ここでは最外側から1番目レイヤー層32aのレイヤー線33aをS撚り、2、3番目レイヤー層32b、cのレイヤー線33b、cを共にZ撚り、4番目レイヤー層32dのレイヤー線33dをS撚りとしている。なお、前述の巻き方向は、最外側から1番目レイヤー層32aのレイヤー線33aがZ撚りで、2、3番目レイヤー層32b、cのレイヤー線33b、cが共にS撚り、4番目レイヤー層32dのレイヤー線33dがZ撚りの場合もある。そして、この実施形態の場合も前述と同様に、ビードコア12の捻りによる2、3番目レイヤー層32b、cのレイヤー線33b、cの変形方向は同一方向であるため、これら両レイヤー層32b、cのレイヤー線33b、c同士が直接接触して擦れ合うことはなくなり、この結果、2番目レイヤー層32bのレイヤー線33bは1番目レイヤー層32aのレイヤー線33aに擦れ合うだけとなって該レイヤー線33bの疲労破壊が効果的に抑制されるのである。
【0012】
図5はこの発明の第3実施形態を示す図である。この実施形態は、前記第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせてビードコア12を構成したもので、最内側(4番目)レイヤー層32dより外側の全レイヤー層、即ち1、2、3番目レイヤー層32a、b、cにおけるレイヤー線33a、b、cの巻き方向を同一方向とするとともに、最内側(4番目)レイヤー層32dにおけるレイヤー線33dの巻き方向を前述と逆方向としており、ここでは、最外側から1、2、3番目レイヤー層32a、b、cのレイヤー線33a、b、cを全てZ撚り、最内側(4番目)レイヤー層32dのレイヤー線33dをS撚りとしている。なお、前述の巻き方向は、最外側から1、2、3番目レイヤー層32a、b、cのレイヤー線33a、b、cが全てS撚り、4番目レイヤー層32dのレイヤー線33dがZ撚りの場合もある。そして、この実施形態の場合には、ビードコア12の捻りによる1、2、3番目レイヤー層32a、b、cのレイヤー線33a、b、cの変形方向が同一方向であるため、2番目レイヤー層32bのレイヤー線33bが1、3番目レイヤー層32a、cのレイヤー線33a、cに擦れ合うことはなくなり、この結果、2番目レイヤー層32bのレイヤー線33bの疲労破壊がさらに効果的に抑制されるのである。
【0013】
図6はこの発明の第4実施形態を示す図である。この実施形態においては、最外側(1番目)のレイヤー層32aより内側の全レイヤー層、即ち2、3、4番目レイヤー層32b、c、dにおけるレイヤー線33b、c、dの巻き方向を同一方向とするとともに、最外側のレイヤー層32aにおけるレイヤー線33aの巻き方向を前述と逆方向としており、ここでは、最外側から1番目レイヤー層32aのレイヤー線33aをS撚り、2、3、4番目レイヤー層32b、c、dのレイヤー線33b、c、dを全てZ撚りとしている。なお、前述の巻き方向は、最外側から1番目レイヤー層32aのレイヤー線33aがZ撚りで、2、3、4番目レイヤー層32b、c、dのレイヤー線33b、c、dが全てS撚りの場合もある。そして、この実施形態の場合も前述の第2実施形態と同様に、ビードコア12の捻りによる2、3番目レイヤー層32b、cのレイヤー線33b、cの変形方向が同一方向であるため、これら両レイヤー層32b、cのレイヤー線33b、c同士が直接接触して擦れ合うことはなくなり、この結果、2番目レイヤー層32bのレイヤー線33bは1番目レイヤー層32aのレイヤー線33aに擦れ合うだけとなって該レイヤー線33bの疲労破壊が効果的に抑制されるのである。
【0014】
なお、請求項1、2に記載の発明をレイヤー層が3層であるビードコアに適用してもよく、前者の場合には、最外側から1、2番目レイヤー層のレイヤー線がZ撚り、3番目のレイヤー線がS撚り、あるいは、最外側から1、2番目レイヤー層のレイヤー線がS撚り、3番目のレイヤー線がZ撚りとなり、後者の場合には、最外側のレイヤー層のレイヤー線がZ撚り、2、3番目レイヤー層のレイヤー線がS撚り、あるいは、最外側のレイヤー層のレイヤー線がS撚り、2、3番目レイヤー層のレイヤー線がZ撚りとなる。
【0015】
【実施例】
次に、試験例について説明する。この試験に当たっては、最外側から1、2、3、4番目レイヤー層のレイヤー線の巻き方向が1層毎に逆方向である、ここではそれぞれS、Z、S、Z撚りであるビードコアを有する従来タイヤと、最外側から1、2番目レイヤー層のレイヤー線が共にZ撚り、3番目レイヤー層のレイヤー線がS撚り、4番目レイヤー層のレイヤー線がZ撚りであるビードコアを有する供試タイヤ1と、最外側レイヤー層のレイヤー線がS撚り、2、3番目レイヤー層のレイヤー線が共にZ撚り、4番目レイヤー層のレイヤー線がS撚りであるビードコアを有する供試タイヤ2と、最外側から1、2、3番目レイヤー層のレイヤー線が全てZ撚り、4番目レイヤー層のレイヤー線がS撚りであるビードコアを有する供試タイヤ3と、最外側レイヤー層のレイヤー線がS撚り、2、3、4番目レイヤー層のレイヤー線が全てZ撚りであるビードコアを有する供試タイヤ4とを準備した。ここで、これら各タイヤのサイズはAPR46×17R20/30PRであった。次に、これら各タイヤに 17.1kgf/cm2の内圧を充填してドラム試験機のリム(45×16ー20)に装着した後、16700kgfの荷重を負荷させがら時速64kmで1時間に10分間だけ 800回繰り返し走行させた。次に、このような試験済みタイヤおよび新品タイヤから最外側から2番目のレイヤー層におけるレイヤー線を約30cmだけ取り出して引張試験機にセットし、これらレイヤー線の破断強力をそれぞれ求めた。その結果は新品タイヤにおける破断強力を指数 100とすると、従来タイヤにおいては97.5であったが、供試タイヤ1においては99.5と、供試タイヤ2においては99.3と、供試タイヤ3においては99.7と、供試タイヤ4においては99.3と残強力が向上していた。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、最外側から2番目のレイヤー層におけるレイヤー線の疲労破壊を効果的に抑制することでビード部耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態を示す空気入りタイヤの子午線断面図である。
【図2】ビードコアの部分斜視図である。
【図3】図2のIーI矢視断面図である。
【図4】この発明の第2実施形態を示すビードコアの部分斜視図である。
【図5】この発明の第3実施形態を示すビードコアの部分斜視図である。
【図6】この発明の第4実施形態を示すビードコアの部分斜視図である。
【図7】従来のビードコアを示す部分斜視図である。
【符号の説明】
11…空気入りタイヤ 12…ビードコア
13…ビード部 31…芯線
32…レイヤー層 33…レイヤー線

Claims (4)

  1. 1本の太径芯線の周囲に、細径レイヤー線を略螺旋状に巻き付けることで構成したレイヤー層を3層以上積層して形成したビードコアをビード部に有する空気入りタイヤにおいて、最外側および最外側から2番目のレイヤー層におけるレイヤー線の巻き方向を同一方向とするとともに、残りのレイヤー層におけるレイヤー線の巻き方向を隣接するレイヤー層との間で逆方向としたことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 1本の太径芯線の周囲に、細径レイヤー線を略螺旋状に巻き付けることで構成したレイヤー層を3層以上積層して形成したビードコアをビード部に有する空気入りタイヤにおいて、最外側から2番目および3番目のレイヤー層におけるレイヤー線の巻き方向を同一方向とするとともに、残りのレイヤー層におけるレイヤー線の巻き方向を隣接するレイヤー層との間で逆方向としたことを特徴とする空気入りタイヤ。
  3. 1本の太径芯線の周囲に、細径レイヤー線を略螺旋状に巻き付けることで構成したレイヤー層を3層以上積層して形成したビードコアをビード部に有する空気入りタイヤにおいて、最内側のレイヤー層より外側の全レイヤー層におけるレイヤー線の巻き方向を同一方向とするとともに、最内側のレイヤー層におけるレイヤー線の巻き方向を前述と逆方向としたことを特徴とする空気入りタイヤ。
  4. 1本の太径芯線の周囲に、細径レイヤー線を略螺旋状に巻き付けることで構成したレイヤー層を3層以上積層して形成したビードコアをビード部に有する空気入りタイヤにおいて、最外側のレイヤー層より内側の全レイヤー層におけるレイヤー線の巻き方向を同一方向とするとともに、最外側のレイヤー層におけるレイヤー線の巻き方向を前述と逆方向としたことを特徴とする空気入りタイヤ。
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