JP3800097B2 - 設備監視装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、伝送路上に接続されている機器の監視・制御を行う設備監視装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
家庭内において多数の機器が伝送路に接続されていたり、機器間の物理的な距離が離れている場合、一元的な管理ができなかった。
【0003】
これを解決する方法として、図21に例えば特開平10−224875号公報に開示された機器構成図を示す。
図において、1は制御装置、2は前記制御装置1の表示装置、3はマウス等のポインティングデバイス、4は記憶装置、5はAV機器A、6はAV機器B、7はAV機器Cであり、それぞれの機器はそれぞれの機器固有の動作機能を有する。8は前記それぞれのAV機器間と前記制御装置1を接続するディジタル伝送路である。
【0004】
また、図22は、前記表示装置2に表示される制御用の画面である。この画面は、前記制御装置1にディジタル伝送路8で接続されたAV機器がアイコンを用いてツリー構造で表示される。
9はポインタで、前記ポインティングデバイス3の操作に対応して画面上を移動する。このポインタ9をAVアイコンに移動させ、ダブルクリックの様な所定の操作を行うと接続されている機器が現れる。さらに、例えば機器B6に対応するアイコンをダブルクリックすると機器B6の持つ動作機能が表示される。前記制御装置1は接続されている、それぞれのAV機器の持つ機能を全て把握しており視覚的に分かりやすく表示することが可能である。
このように、接続機器の動作機能単位に対応したアイコンを表示装置2にグラフィカルに表示し、特定のポインティングデバイス3を使用したアイコン操作により接続機器の制御を行う方法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の方法では、既に接続されている機器の操作などは可能であるが、新規に機器が伝送路に接続された場合、その新規機器の情報を登録することができず、結果としてその新規機器は検出することも制御することもできないという問題があった。
【0006】
本発明は、上記のような課題を解消するためになされたもので、新規に機器が伝送路に接続されたとき、それを検出し該機器の機器個別情報を登録して制御を可能にする設備監視装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る請求項1記載の設備監視装置は、伝送路上に接続された機器との通信を行う機器通信手段と、前記機器通信手段から得られた通信情報より各機器の状態情報を抽出し、あるいは機器への制御情報を機器通信手段に送出する制御手段と、前記制御手段が抽出した機器個別情報を蓄積する記憶手段を有する設備監視装置において、前記伝送路上に接続された機器の通信情報より抽出した情報が、前記記憶手段に蓄積された機器個別情報に存在しないとき、該機器を伝送路に新規に接続された機器として認識し、該新規機器からその機器が持つ各要素の現在値を有する機器個別情報を受信して、該機器個別情報を前記記憶手段に登録する登録手段と、新たに登録された機器の機器個別情報の機種名を決定する機種管理手段とを備え、前記記憶手段は、機種名と、その機種が持つ各要素の取り得る範囲の情報を有する機種識別情報とを複数組保持し、前記機種管理手段は、前記機種識別情報と新たに登録された機器の機器個別情報とを比較して、該新規機器の各要素の現在値が、取り得る範囲内か否かにより、該新規機器の機種名を特定したものである。
【0008】
また、請求項2記載の設備監視装置において、前記機種管理手段は、前記新規機器の全要素の現在値が、取り得る範囲内の場合に、このときの機種識別情報の機種名を前記新規機器の機種名としたものである。
【0009】
また、請求項3記載の設備監視装置において、前記機種管理手段は、前記新規機器の各要素の現在値が、取り得る範囲内か否かを判定し、取り得る範囲内の要素の数が最も多い機種識別情報の機種名を前記新規機器の機種名としたものである。
【0010】
また、請求項4記載の設備監視装置において、前記機器個別情報および前記機種識別情報は、各機器が持つ各要素の変数型をそれぞれ有し、前記機種管理手段は、該新規機器が持つ各要素の変数型と、前記機種識別情報における各機種が持つ各要素の変数型とを比較したものである。
また、請求項5記載の設備監視装置において、前記機種識別情報は機種の画像情報を含み、新規に伝送路に接続された機器の機器個別情報の画像情報を表示する表示手段を備えたものである。
また、請求項6記載の設備監視装置は、前記表示手段の画面上における機器個別情報の配置を決めるルールを複数保持する画面配置決定手段と、該画面配置決定手段内のルールによって決められた画面配置情報を記憶する画面記憶手段と、前記画面配置決定手段で使用するルールを決定する条件判定手段と、前記表示手段の画面上でポインタを移動させ、場所や画像を指定する機能を有するポインティングデバイスと、を備え、前記新規機器に関する機器個別情報を画面上に配置する時、前記条件判定手段が、既に保持する画面配置情報のルールとは異なるルールを決定するように構成したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態の一例を示す設備監視装置の構成ブロックを示す図である。
図において、11は設備監視装置で、伝送路12に接続された機器A13、機器B14、機器C15などと通信を行う機器通信手段16と、前記機器A13、機器B14、機器C15との通信情報より、それぞれの機器の状態情報を抽出したり、あるいは、それぞれの機器への制御情報を前記機器通信手段16に送出したりする制御手段17と、前記制御手段17が抽出したそれぞれの機器の状態情報を保持する機器個別データ19を蓄積する記憶手段18と、伝送路12に新たに接続された機器の通信情報より抽出した情報が、前記記憶手段18に蓄積された機器個別データ19に存在しないとき新規の機器として認識し、該新規機器の機器個別情報を前記記憶手段18の機器個別データ19に登録する登録手段20を有している。尚、前記機器A13、機器B14、機器C15は通信手段(図示せず)を備えているものである。
【0012】
次に動作について説明する。
まず、前記機器A13と機器B14だけが伝送路12に接続されているとする。前記機器A13の機器個別IDを001、機器B14の機器個別IDを002とすると、前記記憶手段18の中の機器個別データ19には、例えば図2のようなデータが入っている。この図2は、前記機器A13は要素名が電源、運転モード、設定温度である3つの要素を持ち、現在、それぞれの値が1、1、25を取っており、一方、前記機器B14は要素名が電源と照度である2つの要素を持ち、現在それぞれ1、75という値を取っていることを表している。
【0013】
この状態で機器C15が新たに伝送路12に接続され、電源が入れられたとすると、機器C15は電源が入れられたという情報を前記設備監視装置11に向けて送信する。この通信データは、前記設備監視装置11の機器通信手段16で受信され、前記制御手段17へ送られる。図3は受信した通信データを表しており、機器通信手段16が受信した情報31は、例えば機器個別ID32と機器状態変化情報33を持つことを示している。前記制御手段17は、この機器通信手段16が受信した情報31から機器C15の機器個別ID32:003と機器状態変化情報33:電源が1に変化という情報を抽出する。
ここで、機器の電源が入った状態を、その機器が持つ要素名「電源」の値が1という状態で表現することとする。
【0014】
制御手段17で抽出された情報は、前記登録手段20へと送られる。登録手段20では、まず前記制御手段17で抽出された機器個別ID32の値:003が、前記記憶手段18内の機器個別データ19が持つ機器個別IDに存在するかどうか検索する。前記機器C15は新しく接続された機器なので、前記機器個別データ19内には機器個別ID:003は存在しない。新規機器C15の機器個別IDが存在しないことを前記登録手段20が確認すると、図4のように、新規機器C15の機器個別ID:003を前記機器個別データ19に登録する。また、機器個別IDを登録する際、同時に機器状態変化情報33も図4のように登録する。
【0015】
前記登録手段20は、新規登録された機器個別ID:003を持つ前記機器C15が所有する全ての要素を取得するため、前記制御手段17に取得命令を出す。これを受け制御手段17は、機器C15の要素取得命令を機器通信手段16に送出し、機器通信手段16から伝送路12を介して前記機器C15に向け送信する。機器C15は、その命令を受信したら、直ちに要素の現在値を前記設備監視装置11へ向け送信する。すると、前記設備監視装置11では、機器通信手段16が受信した情報から、必要な情報を前記制御手段17が抽出し、登録手段20へ送出する。登録手段20は、その情報を前記記憶手段18内の機器個別データ19に順次登録していく。その結果、機器個別データ19は、図5のようになり、新規の機器C15の個別データが登録されることになる。
【0016】
続いて制御方法について述べる。例えば、設備監視装置11から機器C15の電源を0に設定する場合は、設備監視装置11の制御手段17より、機器C15の電源を0にする制御情報を機器通信手段16へ送出し、機器通信手段16から伝送路12を介して機器C15に向けて「電源を0に変更」という情報を送信する。
【0017】
図6はこの情報が載った通信データ41を表しており、この通信データ41には機器個別ID42と機器状態変更要求43を持つことを示している。この通信データ41を受信した機器C15は機器個別ID42を調べ、自分と同じ機器個別IDであった場合のみ機器状態変更要求43を受け取り、要求されている状態「電源を0」へ移行する。もし、異なる機器個別IDであれば、機器状態変更要求43は無視される。このようにして、設備監視装置11から機器を制御する。上記電源のほか、例えば運転モード、設定温度などについても、上記と同様にして設定変更を行って制御する。
【0018】
以上のように、伝送路に新たに機器が接続された場合、該機器の通信データより抽出した情報が、記憶手段に蓄積された機器個別情報に存在しないとき新規の機器として認識し、そして、該新規機器の機器個別情報を記憶手段に新たに登録して制御を可能にするようにしたので、従来の装置において新たな機器を接続する場合、記憶装置などを作り直さなければならず大変な手間となるが、手間を掛けずに新規の機器を容易に接続可能とする使い勝手のよい設備監視装置が得られる。
【0019】
実施の形態2.
図7は、本実施の形態2における設備監視装置の構成ブロックを示す図である。尚、図7において、実施の形態1と同一符号は同一または相当部分を示し、ここでの説明を省略する。
図において、18は制御手段17が抽出したそれぞれの機器の状態情報を保持する機器個別データ19´と、機種名やその機種が持つ要素の情報をもつ機種データを保持する機種識別情報一覧21を蓄積する記憶手段、22は前記機種識別情報一覧21の機種データと前記機器個別データ19´とから、接続された機器の機種名を判定する機種管理手段である。
【0020】
次に動作について説明する。
まず、前記機器A13と機器B14だけが伝送路12に接続されているとする。前記機器A13の機器個別IDを001、機器B14の機器個別IDを002とすると、前記記憶手段18の中の機器個別データ19´には図8のようなデータが入っている。この図8は、機器A13は機種名がエアコンで、要素名が電源、運転モード、設定温度である3つの要素を持ち、それぞれ電源型、選択型、温度型の変数で、現在、それぞれの値が1、1、25を取っており、一方、機器B14は機種名が照明で、要素名が電源、照度である2つの要素を持ち、それぞれ電源型、百分率型の変数で、現在、それぞれの値が1、75を取っていることを表している。
【0021】
また、例えば設備監視装置11が機種としてエアコンと照明の2つの機種データを持っているとすると、前記記憶手段18内の機種識別情報一覧21には図9に示すようなデータが入っている。図9は機種名としてエアコンと照明の2つがあり、エアコンは要素名が電源、運転モード、設定温度である3つの要素を持ち、それぞれ電源型、選択型、温度型の変数で、取り得る範囲として、それぞれ0か1、0か1か2、18〜30が定義され、一方、照明は要素名が電源、照度である2つの要素を持ち、それぞれ電源型、百分率型の変数で、取り得る範囲として、それぞれ0か1、0〜100が定義されていることを表している。
【0022】
この状態で機器C15が新たに伝送路12に接続され、電源が入れられたとすると、前記機器C15は電源が入れられたという情報を前記設備監視装置11に向けて送信する。この通信データは、前記設備監視装置11の機器通信手段16で受信され、前記制御手段17へ送られる。受信した通信データは、図3に示したような機器個別ID32と機器状態変化情報33と、それに加え変数型の情報(図示せず)を持っている。前記制御手段17は、このデータから機器C15の機器個別ID32:003と、機器状態変化情報33:電源が1に変化と、要素名が電源の変数型が電源型変数である情報を抽出する。
ここで、機器の電源が入った状態を、その機器が持つ要素名「電源」の値が1という状態で表現することとする。
【0023】
前記制御手段17で抽出された情報は、登録手段20へと送られる。登録手段20では、まず前記制御手段17で抽出された機器個別ID32の値:003が、前記記憶手段18内の機器個別データ19´が持つ機器個別IDに存在するかどうか検索する。前記機器C15は新しく接続された機器なので、前記機器個別データ19´内には機器個別ID:003は存在しない。新規機器C15の機器個別IDが存在しないことを前記登録手段20が確認すると、新規機器C15の機器個別ID:003を前記機器個別データ19´に登録する。また、該機器個別IDを登録する際、同時に機器状態変化情報33と変数型の情報も登録する。
【0024】
前記登録手段20は、新規登録された機器個別ID:003を持つ前記機器C15が所有する全ての要素を取得するため、前記制御手段17に取得命令を出す。これを受け制御手段17は、機器C15の要素取得命令を機器通信手段16に送出し、機器通信手段16から伝送路12を介して前記機器C15に向け送信する。機器C15は、その命令を受信したら、直ちに要素の現在値を前記設備監視装置11へ向け送信する。すると、前記設備監視装置11では、機器通信手段16が受信した情報から、必要な情報を前記制御手段17が抽出し、登録手段20へ送出する。登録手段20は、その情報を前記記憶手段18内の機器個別データ19´に順次登録していく。
【0025】
その結果、機器個別データ19´内の機器C15に対するデータは図10のようになり、新規の機器C15が仮登録されることになる。新規の機器C15の情報が、前記記憶手段18内の機器個別データ19´に仮登録されると、機種管理手段22は機種を特定するため、仮登録された図10に示す機器C15の機器個別データと、記憶手段18内の機種識別情報一覧21の機種データとを比較する。
【0026】
ここで、比較方法について図11を使って説明する。図11には、記憶手段18内の機種識別情報一覧21から取り出したエアコンのデータと、新規の機器C15の機器個別データが示されている。
まず、エアコンのデータにある要素名の電源が、新規の機器C15の機器個別データに存在するか否か調べ、存在すれば次に、変数型が同一か否か調べる。同一ならば次に、エアコンのデータに示された変数範囲に機器個別データの値が収まっているか否か調べ、収まっているならば、一致した(○)とする。収まっていなければ、一致していない(×)とする。続いて、要素名の運転モード、設定温度についても上記と同様のことを行う。
【0027】
また、図12には、記憶手段18内の機種識別情報一覧21から取り出した照明のデータと、新規の機器C15の機器個別データが示されている。上記エアコンの場合と同様に、照明の要素と機器C15の機器個別データとを比較していく。このように、前記機種識別情報一覧21に含まれるすべての機種データに対して、上記と同様の比較を行っていく。
【0028】
その結果、全ての要素が一致している機種が存在すれば、新規の機器C15の機種をその機種とする。図11、12の場合は、図11に示すエアコンの全ての要素と一致しているので、新規の機器C15の機種はエアコンと決定され、前記機種管理手段22は、図13のように新規の機器C15の機器個別データ内で未定義だった機種名にエアコンを登録する。
【0029】
次に、全ての要素が一致している機種が存在しない場合について述べる。例えば、新規の機器C15が図14のような機器個別データを持つとする。図15には、機種識別情報一覧21から取り出したエアコンのデータと、前記新規の機器C15の機器個別データが示され、同様に図16には、照明のデータと、前記新規の機器C15の機器個別データが示され、それぞれについて、要素と機器C15の機器個別データとの比較において、一致した(○)と、一致していない(×)の比較結果が示されている。
【0030】
その結果、全ての要素が一致している機種は存在しない。この場合、一致している要素が多いものを新規の機器C15の機種として決定する。ここでは、エアコンの方が照明よりも一致している要素(○)が多いので、新規の機器C15はエアコンと決定され、前記機種管理手段22は、図17のように新規の機器C15の機器個別データ内で未定義だった機種名にエアコンを登録する。
このように新規の機器が登録された後の制御方法については、上記実施の形態1と同様にして行われるので、ここでの説明を省略する。
【0031】
以上のように、記憶手段内に、機種名やその機種が持つ要素の情報をもつ機種データを保持する機種識別情報一覧を設け、該機種識別情報一覧の機種データと機器個別データとから、接続された機器の機種名を判定する機種管理手段を設けたので、接続された機器の機種を容易に判別することが可能となり、機種判別が可能になることによって、例えばエアコンを全て冷房にするとか、あるいは、照明を全てONにするといったグループ毎の制御ができるようになる。また、単に機器3が故障したという情報だけでなく、エアコン3が故障したというより詳細な情報を取得することができるので、機器の保守・管理が容易になる設備監視装置が得られる。
【0032】
尚、上記実施の形態2においては、機種管理手段22を記憶手段18に接続しているが、登録手段20あるいは制御手段17に接続してもよい。
【0033】
また、記憶手段18内と、機器からの通信データ内に予め機種を判別する機種IDのようなものを入れておき、それを機種名の決定に利用するようにしてもよい。
【0034】
実施の形態3.
図18は、本実施の形態3における設備監視装置の構成ブロックを示す図である。尚、図18において、実施の形態1、2と同一符号は同一または相当部分を示し、ここでの説明を省略する。
18は制御手段17が抽出した機器の状態情報を保持する機器個別データ19´と、機種名やその機種が持つ要素の情報及びその機種に対応する画像情報をもつ機種データを保持する機種識別情報一覧21´を蓄積する記憶手段、23は機種識別情報一覧21´の機種データと機器個別データとの比較により、決定された機種に対応する機種の画像情報を表示する表示手段である。
【0035】
例えば、設備監視装置11が機種としてエアコンと照明の2つの機種データを持っているとすると、記憶手段18内の機種識別情報一覧21´には、例えば図19に示すようなデータが入っている。図19は機種名としてエアコンと照明の2つがあり、エアコンは要素名が電源、運転モード、設定温度である3つの要素を持ち、それぞれ電源型、選択型、温度型の変数で、取り得る範囲として、それぞれ0か1、0か1か2、18〜30が定義され、エアコンに対応する画像として画像情報51を持つ。
【0036】
一方、照明は要素名が電源、照度である2つの要素を持ち、それぞれ電源型、百分率型の変数で、取り得る範囲として、それぞれ0か1、0〜100が定義され、照明に対応する画像として画像情報52を持っていることを表している。
【0037】
そして、上記実施の形態2と同様にして、前記記憶手段18内の機種識別情報一覧21´の機種データと新規機器の機器個別データとの比較により、新規機器の機種が決定されると、機種データに持っている機種に対応する画像情報が決定する。決定した画像情報は、図20に示すように新規機器の機器個別データに登録される。そして、図20に示す機器個別データに登録された画像情報は、制御手段17によって機器個別ID情報などと共に抽出されて、表示手段23へ送出され、表示手段23により機器個別ID情報や機種の画像情報を出力する。
尚、表示においては、機器個別ID情報や機種の画像情報以外に、機器個別データに登録されているその他の要素データも制御手段17によって抽出して、表示手段に送出し、例えば電源ON/OFF、運転モード、設定温度などの状態情報も表示するようにしてもよい。
【0038】
以上のように、記憶手段内に保持される機種識別情報一覧の機種名やその機種が持つ要素の情報をもつ機種データに機種の画像情報を付加し、機種データと新規機器の機器個別データとの比較により、決定された新規機器の機種に対応する画像情報を表示手段により視覚的に示すようにしたので、ユーザーに決定された新規機器の機種が正しいかどうかの判断をしてもらうことができるため誤りを軽減でき、機器の保守・管理を容易にする設備監視装置が得られる。
【0039】
尚、上記実施の形態においては、画像データを機種識別情報一覧の機種データ内に入れているが、これに限られるものではなく、例えば表示手段に持つようにしてもよい。
【0040】
実施の形態4.
図23は本発明の実施の形態4に係る設備監視装置の構成を示すブロック図である。従来例もしくは実施の形態1〜3と同一または相当部分には同じ符号を付し、説明を省略する。
図において63は、例えばマウスのように表示手段23の画面上でポインタを移動させ、場所や画像を指定する機能を有するポインティングデバイスである。64は、画面上の配置を決めるルールを保持する画面配置決定手段65と、画面配置決定手段65内のルールにより決められた画面を記憶する画面記憶手段66と、画面配置決定手段で使用するルールを決定する条件判定手段67とから構成される画面管理手段である。
【0041】
次に動作について説明する。
記憶手段18にはエアコン3台と照明2台が登録されているものとする。
制御手段17は、利用者によって操作されたポインティングデバイス63からポインタの位置情報や操作情報を取得し、これをトリガとして機器情報を抽出したり、表示手段に画像情報を送出したりする。
例えば、表示手段23の画面上に、「画面変更ボタン」(図示せず)が表示されており、ポインティングデバイス63によりポインタを移動させ、「画面変更ボタン」を指定したとする。制御手段17は、この情報を「「画面変更ボタン」が押された」という状態変化情報として取り込み、これをトリガとして記憶手段18の登録データを抽出し、このデータを画面管理手段64へ送出する。同時に制御手段17は画面管理手段64へ状態変化情報を知らせる。
【0042】
これらデータを受け取った画面管理手段64は、まず状態変化情報を条件判定手段67にかけ、どの配置ルールを用いればよいかを決定する。条件判定手段67によって決定された配置ルールを用いて画面配置決定手段65により画面の配置を決める。ここで決められた画面配置情報は、画面記憶手段66によって記憶されると同時に、制御手段17によって表示手段23へと送られる。そして表示手段23はこの情報を受け取り、そのまま表示する。
【0043】
例えば、配置ルールとして「設置部屋毎に機器個別ID順に横に並べて行き、4台並んだら次の行へ。部屋間には改行を2つ入れる。表示情報は機器個別IDと画像情報と設置場所とする。」となっているルール3が選択されたとすると、表示手段23には図24に示すような画面が出力される。図において70はポインタである。
【0044】
ここで新規機器である「機器個別ID:6の照明」が、登録手段20によって記憶手段18に登録された場合を想定する。登録手段20は、この登録情報を制御手段17へ通知する。通知された制御手段17は記憶手段18から新規機器が入っている機器のデータを取得し、画面管理手段64へと送る。これと同時に制御手段17は画面管理手段64へ「新規機器参入」という状態変化情報を知らせる。そこで画面管理手段64は、「新規機器参入」という状態変化情報を条件判定手段67にかけ、適用される配置ルールを決定する。
【0045】
また、「新規機器参入」時の配置ルールは、「新規機器参入」直前の配置ルールとは異なるものとし、特に新規機器を強調した画面配置情報を持つルールを適用するものとする。例えば「新規機器参入」前の配置ルールは「右に新しいスペースを作製し、その上部へ“新規機器”と書き、新規機器の表示情報をその下へ置く。表示情報は機器個別IDと画像情報と機種名とし、新規機器以外はルール3に従う。」となっているルール4を選択する。このルールに基づく画面配置情報は制御手段17等を介し、表示手段23へ伝わり、ここに図25に示すような画面が出力される。
利用者は、この新規機器が強調された画面により直ちに「新規機器参入」を知ることができ、これを迅速に活用することができる。
【0046】
さらに、「新規機器参入」時の新規機器を強調した配置ルールは、図26に示すように、ポップアップ画面のような形に画面を変化させるようにしても良い。このようにして「新規機器参入」を強調して表示すれば、利用者はさらに迅速かつ容易に新規機器を知り、これを活用することができる。
【0047】
以上のように新規機器の探知により使用する画面配置情報を変えるようにしたので、新規機器を探知した場合に直ちに利用者にそれを知らせることができ、これを活用することができる。
また、図24の画面から図25や図26のような画面に変更すれば、利用者も新規機器が一目瞭然となり、探索性の向上が見込まれる。
【0048】
尚、新規機器の場合だけでなく、扱う機種が増えた場合や、削除機器の情報を得た場合などにも、画面を変化させても良い。このようにすれば、利用者に状態変更等の素早い告知や探索容易な画面の提供が可能となる。
【0049】
【発明の効果】
以上のように本発明に係る請求項1の設備監視装置は、伝送路に新たに機器が接続された場合、該機器の通信データより抽出した情報が、記憶手段に蓄積された機器個別情報に存在しないとき新規の機器として認識し、そして、該新規機器の機器個別情報を記憶手段に新たに登録して制御を可能にするようにしたので、従来の装置において新たな機器を接続する場合、記憶装置などを作り直さなければならず大変な手間となるが、手間を掛けずに新規の機器を容易に接続可能とする使い勝手のよい設備監視装置が得られる。
【0050】
また、請求項2の設備監視装置は、記憶手段が機種名やその機種が持つ要素の情報を有する機種データをもつ機種識別情報一覧を保持し、該機種識別情報一覧の機種データと機器個別データとから、接続された機器の機種名を判定する機種管理手段を設けたので、接続された機器の機種を容易に判別することが可能となり、例えばエアコンを全て冷房にするとか、あるいは、照明を全てONにするといったグループ毎の制御ができる。また、単に機器3が故障したという情報だけでなく、エアコン3が故障したというより詳細な情報を取得することができるので、機器の保守・管理が容易になる設備監視装置が得られる。
【0051】
また、請求項3の設備監視装置は、機種識別情報が機種の画像情報を含み、新規機器の機種に対応する画像情報を表示手段により視覚的に示すようにしたので、ユーザーに決定された新規機器の機種が正しいかどうかの判断をしてもらうことができるため誤りを軽減でき、機器の保守・管理を容易にする設備監視装置が得られる。
【0052】
さらにまた、請求項4の設備監視装置は、新規機器としての画面配置情報を通常の場合と変えることを可能としたので、新規機器を探知した場合に直ちに利用者にそのことを知らせることができ、これを活用することができる。また、新規機器を強調するような画面表示に変更すれば、利用者も新規機器が一目瞭然となり、探索性の向上が見込まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における設備監視装置の構成ブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る機器個別データを表した図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る機器通信データを表した図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る機器個別データを表した図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る機器個別データを表した図である。
【図6】 この発明の実施の形態1に係る機器制御通信データを表した図である。
【図7】 この発明の実施の形態2における設備監視装置の構成ブロック図である。
【図8】 この発明の実施の形態2に係る機器個別データを表した図である。
【図9】 この発明の実施の形態2に係る機種識別データを表した図である。
【図10】 この発明の実施の形態2に係る機器個別データを表した図である。
【図11】 この発明の実施の形態2に係る機種識別データと機器個別データとの比較を表した図である。
【図12】 この発明の実施の形態2に係る機種識別データと機器個別データとの比較を表した図である。
【図13】 この発明の実施の形態2に係る機器個別データを表した図である。
【図14】 この発明の実施の形態2に係る機器個別データを表した図である。
【図15】 この発明の実施の形態2に係る機種識別データと機器個別データとの比較を表した図である。
【図16】 この発明の実施の形態2に係る機種識別データと機器個別データとの比較を表した図である。
【図17】 この発明の実施の形態2に係る機器個別データを表した図である。
【図18】 この発明の実施の形態3における設備監視装置の構成ブロック図である。
【図19】 この発明の実施の形態3に係る機種識別データを表した図である。
【図20】 この発明の実施の形態3に係る機器個別データを表した図である。
【図21】 従来の装置の機器構成図である。
【図22】 制御用表示画面を表した図である。
【図23】 この発明の実施の形態4における設備監視装置の構成ブロック図である。
【図24】 この発明の実施の形態4に係る表示画面を表した図である。
【図25】 この発明の実施の形態4に係る表示画面を表した図である。
【図26】 この発明の実施の形態4に係る表示画面を表した図である。
【符号の説明】
11 設備監視装置、 12 伝送路、 13 機器A、 14 機器B、 15 機器C、 16 機器通信手段、 17 制御手段、 18 記憶手段、 19 機器個別データ、 20 登録手段、 21 機種識別情報一覧、 22機種管理手段、 23 表示手段、 31 機器情報抽出データ、 41 機器制御通信データ、 51、52 画像情報、 63 ポインティングデバイス、 64 画面管理手段、 65 画面配置決定手段、 66 画面記憶手段、67 条件判定手段、 70 ポインタ

Claims (6)

  1. 伝送路上に接続された機器との通信を行う機器通信手段と、前記機器通信手段から得られた通信情報より各機器の状態情報を抽出し、あるいは機器への制御情報を機器通信手段に送出する制御手段と、前記制御手段が抽出した機器個別情報を蓄積する記憶手段を有する設備監視装置において、
    前記伝送路上に接続された機器の通信情報より抽出した情報が、前記記憶手段に蓄積された機器個別情報に存在しないとき、該機器を伝送路に新規に接続された機器として認識し、該新規機器からその機器が持つ各要素の現在値を有する機器個別情報を受信して、該機器個別情報を前記記憶手段に登録する登録手段と、
    新たに登録された機器の機器個別情報の機種名を決定する機種管理手段とを備え、
    前記記憶手段は、機種名と、その機種が持つ各要素の取り得る範囲の情報を有する機種識別情報とを複数組保持し、
    前記機種管理手段は、前記機種識別情報と新たに登録された機器の機器個別情報とを比較して、該新規機器の各要素の現在値が、取り得る範囲内か否かにより、該新規機器の機種名を特定することを特徴とする設備監視装置。
  2. 前記機種管理手段は、前記新規機器の全要素の現在値が、取り得る範囲内の場合に、このときの機種識別情報の機種名を前記新規機器の機種名とすることを特徴とする請求項1記載の設備監視装置。
  3. 前記機種管理手段は、前記新規機器の各要素の現在値が、取り得る範囲内か否かを判定し、取り得る範囲内の要素の数が最も多い機種識別情報の機種名を前記新規機器の機種名とすることを特徴とする請求項1記載の設備監視装置。
  4. 前記機器個別情報および前記機種識別情報は、各機器が持つ各要素の変数型をそれぞれ有し、
    前記機種管理手段は、該新規機器が持つ各要素の変数型と、前記機種識別情報における各機種が持つ各要素の変数型とを比較することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の設備監視装置。
  5. 前記機種識別情報は機種の画像情報を含み、新規に伝送路に接続された機器の機器個別情報の画像情報を表示する表示手段を備えたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の設備監視装置。
  6. 前記表示手段の画面上における機器個別情報の配置を決めるルールを複数保持する画面配置決定手段と、
    該画面配置決定手段内のルールによって決められた画面配置情報を記憶する画面記憶手段と、
    前記画面配置決定手段で使用するルールを決定する条件判定手段と、
    前記表示手段の画面上でポインタを移動させ、場所や画像を指定する機能を有するポインティングデバイスと、を備え、
    前記新規機器に関する機器個別情報を画面上に配置する時、前記条件判定手段が、既に保持する画面配置情報のルールとは異なるルールを決定するように構成したことを特徴とする請求項5記載の設備監視装置。
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