JP3799599B2 - Welding apparatus and welding method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、2個以上の印加手段から加わるエネルギーにより、円筒部材の内側に他の円筒部材を挿入した状態で円筒部材同士を周方向に溶融して溶接する溶接装置および溶接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、2種以上の円筒部材を全周にわたって溶融して溶接する場合、エネルギー源が生成したエネルギーを一方向から加え全周溶接することが一般的である。例えば図8に示すように、円筒状の外筒部材200の内側に外筒部材200と横断面が同形状の内筒部材201を圧入し、外筒部材200の外側に配置した光学ヘッド210からレーザ生成装置で生成したレーザ211を外筒部材200に向けて照射し、両筒部材を回転させながら外筒部材200と内筒部材201とを全周にわたって溶接することが考えられる。しかし、両筒部材の一箇所にだけエネルギーを加え全周にわたって溶接すると、溶融していない部分とエネルギーを加えられ溶融している部分と凝固し始めている部分との相対的な熱歪みバランスにより、図9の(A)に示す両筒部材の溶接前の形状220から、図9に(B)に示すようにエネルギーを加えている方向と直交する方向に両筒部材は変形し、両筒部材の溶接箇所の断面が楕円状に変形する。
【0003】
エネルギー源が生成したエネルギーを一方向から加え全周溶接をする場合に生じる溶接箇所の楕円化の過程を簡単に説明する。
溶接前の円筒部材の変形は、例えば円筒部材の内側に他の円筒部材を圧入して組み付けるときに生じる。そして、溶接による部材の膨張と収縮のバランスによりその変形が大きくなり、楕円形状に変形する。溶接前に図9の(A)に示すように変形がなく真円に近い形状であっても、溶接後に図9の(B)に示すように変形する。溶接後の形状221は、真円に近い溶接前の形状220から溶接開始位置のエネルギー印加方向と交差する方向に楕円状に変形する傾向がある。図9に示す一点鎖線の円は、溶接箇所の内径および外径を示している。
【0004】
溶接前の変形の有無に関わらず、溶接角度が90°の範囲では、加熱膨張により円筒部材が楕円化し、変形量が増加する。溶接が進行し溶接角度が180°の範囲では、溶接の進行に伴う膨張と、溶接前半部分での凝固開始により生じる収縮とにより楕円化が緩和され、変形が減少する。溶接が進み溶接角度が270°の範囲では、溶接の進行に伴う膨張と、溶接前半部分での凝固による収縮とが重なるため、楕円化による変形量が再び増加する。溶接が進み溶接角度が360°の範囲では、溶接の進行に伴う膨張と、溶接前半部分での凝固による収縮とにより楕円化が緩和され、変形量が減少する。溶接角度により変形量は増減するが、溶接することにより、円筒部材は楕円状に変形する。溶接角度を360°以上にし、同じ箇所を複数回溶接しても、溶接箇所は同じような変形過程をたどる。
金属シールを必要とする部材において溶接により形状が変形すると、シール性が悪化するという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一方向からエネルギーを加えることにより両筒部材が変形することを抑制するために、図10に示すように、180°向かい合う方向から両筒部材の2箇所にエネルギーを加えることが考えられる。しかしながら、外筒部材200および内筒部材201の径方向反対側にエネルギーが加わり変形しやすい箇所が2箇所になる。つまり、同一方向に楕円化を引き起こす要因が2箇所になるので、エネルギー印加方向と直交する方向に両筒部材が変形しやすくなる。したがって、図11の(B)に示す溶接後の形状231は、図11の(A)に示す真円に近い溶接前の形状230から溶接開始位置のエネルギー印加方向と交差する方向に楕円状に変形する。図11に示す一点鎖線の円は、変形している溶接箇所の内径および外径を示している。
【0006】
また、エネルギーが加わり溶融する箇所に異物が混入していると、エネルギーが加わることにより異物が蒸発し、溶接部分に気孔が生じることがある。溶接部分に気孔が生じると、溶接不良を招く恐れがある。
【0007】
本発明の目的は、円筒部材同士を周方向に溶融溶接する場合、円筒部材が変形することを防止し、かつ溶接前の溶接箇所の変形を矯正する溶接装置および溶接方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、インジェクタの燃料漏れを低減する溶接装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、溶接部分に気孔が発生することを防止する溶接方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の溶接装置によると、エネルギー源で生成されたエネルギーを円筒部材に加える印加手段を円筒部材の周方向に2箇所配置し、円筒部材を中心として印加手段同士が形成する角度をθ°とすると、80≦θ≦100である。つまり、印加手段は円筒部材の周方向角度位置でほぼ90°離れた箇所を溶融し円筒部材同士を溶接する。円筒部材の周方向角度位置でほぼ90°離れた箇所が溶融するので、円筒部材が互いに直交する方向に変形しようとする。円筒部材の溶接箇所全体の変形が均等になるので、円筒部材の溶接部分の変形を防止できる。また、円筒部材の溶接箇所全体の変形が均等になるので、溶接前に変形していた溶接箇所の形状を矯正できる。例えば、溶接前に円筒部材の内側に他の円筒部材を挿入する作業が圧入である場合、圧入により変形した円筒部材の変形を溶接により矯正できる。
【0014】
本発明の請求項2記載の溶接方法によると、請求項1に記載の溶接装置を用いて円筒部材同士を溶接するので、溶接による変形を防止し、かつ溶接前に変形していた溶接箇所の形状を矯正できる。
また、円筒部材の中心軸を回転軸とし、印加手段に対し円筒部材を相対回転させながら円筒部材同士を溶接し、周方向に隣接する印加手段の一方から加わるエネルギーにより溶融した円筒部材の箇所が、周方向に隣接する印加手段の他方から加わるエネルギーにより再び溶融する。隣接する一方の印加手段から加わるエネルギーにより溶融して溶接された円筒部材の溶接部分に気孔が発生しても、隣接する他方の印加手段から加わるエネルギーにより気孔が生じている溶接部分が再度溶融して溶接されるので、2度目の溶融で気孔が消失する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を示す実施例を図に基づいて説明する。
本発明の一実施例による溶接装置を図1に示す。
外筒部材10および内筒部材11は横断面が同形状の円筒部材であり、外筒部材10の内側に内筒部材11が圧入されている。外筒部材10および内筒部材11として、例えばインジェクタのハウジングとノズルボディの組み合わせが考えられる。
【0016】
エネルギー源としてのレーザ生成装置1はYAGまたはCO2等の高エネルギーのレーザを生成する。分光器2はレーザ生成装置1で生成されたレーザを二方向に分光する。分光されたレーザは印加手段としての2個の光学ヘッド20から外筒部材10に向け照射される。光学ヘッド20は、外筒部材10および内筒部材11の外側に、両筒部材の中心軸と直交する平面上に、両筒部材の長手方向の中心軸を中心として周方向にほぼ90°離れて配置されている。光学ヘッド20から外筒部材10に向けて照射されるレーザ30は、両筒部材の中心軸と直交する平面に沿って照射される。光学ヘッド20から照射されるレーザ30により外筒部材10および内筒部材11は全周にわたり溶融溶接される。両筒部材を溶融溶接する高エネルギーとして、アーク放電または電子ビームを用いてもよい。
【0017】
外筒部材10と内筒部材11とを全周にわたって溶融溶接するとき、光学ヘッド20に対し被溶接部材である外筒部材10および内筒部材11を回転させる。可能であれば、両筒部材を中心として光学ヘッド20を回転してもよい。回転方向前方のレーザ30が溶融した部分を回転方向後方のレーザ30が再度溶融するように、少なくとも1回転以上外筒部材10および内筒部材11を回転させる。
【0018】
次に、本実施例の溶接装置による溶融溶接について説明する。図3および図4に示す一点鎖線の円は、変形している溶接箇所の内径および外径を示している。
外筒部材10の外側にほぼ90°間隔に光学ヘッド20を配置し、外筒部材10および内筒部材11の周方向にほぼ90°離れた2箇所を溶融して溶接する。一方向からだけレーザ30を加えて溶融溶接する場合、溶融していない部分と、レーザ30が照射され溶融している部分と、凝固し始めている部分との相対的な熱歪みバランスにより、両筒部材はレーザ30の照射方向と直交する方向に変形しようとする。
【0019】
本実施例では、外筒部材10のほぼ90°離れた箇所にレーザを照射するので、一方の光学ヘッド20から照射されるレーザ30により外筒部材10および内筒部材11が変形しようとする方向から他方の光学ヘッド20によりレーザ30が照射される。したがって、図2に示すように外筒部材10および内筒部材11が変形しようとする方向が直交し、全体として均等に変形する。
【0020】
図3の(A)に示すように両筒部材の加工精度が高く溶接前の形状50が真円に近い状態であれば、図3の(B)に示す溶接後の形状51も真円に近い形状を維持する。また、図4の(A)に示すよう、両筒部材の加工精度が低く溶接前の形状60が変形していても、両筒部材が直交する方向に均等に変形するので、図4の(B)に示す溶接後の形状61は変形を矯正され、真円に近い形状になる。
【0021】
外筒部材10および内筒部材11の溶接箇所に異物等が混入していると、一方の光学ヘッド20から照射されるレーザ30により異物を含む溶接部分が溶融するので、図5の(A)に示すように溶接箇所70の異物が混入していた部分が気孔71となって残る。この溶接箇所70に他方の光学ヘッド20からレーザ30が照射され再び溶接箇所70が溶融すると、気孔71が消失する。
【0022】
本実施例の溶接装置は、例えば図6に示すインジェクタ100の円筒部材同士を溶接するために用いられる。インジェクタ100を構成する部材のうち、弁ハウジング101、弁ボディ110、弁部材120、可動コア122および磁性部材135は、特許請求の範囲で述べた円筒部材に該当する。図6において、黒く塗りつぶした三角150は、円筒部材同士を全周溶接した箇所である。まず、インジェクタ100の構成について説明する。
【0023】
インジェクタ100のハウジング部材である弁ハウジング101は、図6において下方の燃料噴射側から第1磁性部102、磁気抵抗部としての非磁性部103、第2磁性部104の順で一体成形されている。第1磁性部102および第2磁性部104は磁性化されており、非磁性部103は弁ハウジング101の一部を加熱して非磁性化されている。第1磁性部102の燃料噴射側内周壁は、溶接により弁ボディ110の外周壁と結合している。弁ハウジング101は、弁部材120および可動コア122を往復移動可能に収容している。
カップ状の噴孔プレート112は弁ボディ110の外周壁に溶接により結合され、弁ボディ110と支持部材114との間に挟持されている。噴孔プレート112は薄板状に形成されており、中央部に複数の噴孔112aが形成されている。
【0024】
弁部材120は有底円筒状に形成されており、弁部材120の底側に当接部121が形成されている。当接部121は弁ボディ110の内周壁に形成されている弁座111に着座可能である。弁部材120の反噴孔側に円筒状の可動コア122が溶接により弁部材120に固定されている。当接部121の上流側に弁部材120の側壁を貫通する燃料孔120aが複数形成されている。弁部材120内に流入した燃料は、燃料孔120aを内から外に通過し、当接部121と弁座111とが形成するシート部に向かう。
【0025】
スプリング125の付勢力により当接部121が弁座111に着座すると、噴孔112aが閉塞され燃料噴射が遮断される。電磁駆動手段としてのコイル140に通電することにより可動コア122が固定コア130に吸引され可動コア122とともに弁部材120が弁座111から離座すると、噴孔112aが開放され燃料噴射が許容される。
【0026】
固定コア130は可動コア122の反噴孔側に設置され可動コア122と向き合っている。スプリング125は一方の端部をアジャスティングパイプ131に係止され、他方の端部を可動コア122に係止されている。スプリング125は弁座111に向け弁部材120を付勢している。
【0027】
磁性部材135、136は電磁駆動手段としてのコイル140の外周側に設置されている。磁性部材135、136は、第2磁性部104を介し、第1磁性部102と固定コア130とを磁気的に接続している。固定コア130、可動コア122、第1磁性部102、第2磁性部104および磁性部材135、136は磁気回路を構成している。
【0028】
第1磁性部102と弁ボディ110とは、第1磁性部102の内側に弁ボディ110を挿入し、図1に示す溶接装置により前述した溶接方法で溶接されている。磁性部材135と第1磁性部102とは、磁性部材135の内側に第1磁性部102を挿入し、図1に示す溶接装置により前述した溶接方法で溶接されている。可動コア122と弁部材120とは、可動コア122の内側に弁部材120を挿入し、図1に示す溶接装置により前述した溶接方法で溶接されている。
【0029】
インジェクタ100を構成する前述した各円筒部材の溶接箇所の真円度が向上するので、弁ボディ110と弁部材120との心ずれが低減するとともに、弁部材120が弁座111に着座しているときに弁座111と弁部材120との間に形成される隙間が小さくなる。弁座111と弁部材120とのシート性が向上するので、図7に示すように油密性が向上する。図7において油密は、弁座111に弁部材120が着座しているときに弁座111と弁部材120との間から漏れる燃料量を表している。
【0030】
以上説明した本発明の上記実施例では、印加手段として2個の光学ヘッド20を外筒部材10の外周に90°離れて配置した。光学ヘッド20同士が形成する角度は90°に限らず、両筒部材を中心として光学ヘッド20同士が形成する角度をθ°とすると80≦θ≦100であればよい。また、レーザ30は両筒部材の中心軸と直交する平面に沿って照射されたが、中心軸に対し斜めに照射してもよい。
【0031】
また光学ヘッド20の個数は2個に限らず、3個以上の光学ヘッド20を外筒部材10の外側にほぼ等角度間隔に配置し、外筒部材10と内筒部材11とを溶融溶接してもよい。3個以上印加手段を配置する場合、印加手段の個数をn、周方向に隣接している光学ヘッド20同士が両筒部材を中心として形成する角度をθ°とすると、(360/n)−10≦θ≦(360/n)+10を満たすように光学ヘッド20を配置する。ただし溶接装置の構成上、光学ヘッド20を配置できる個数は10個程度が限度である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による溶接装置を示す模式的斜視図である。
【図2】本実施例による両筒部材の溶接による変形を説明する説明図である。
【図3】本実施例による加工精度の高い両筒部材の断面形状変化を示す模式的説明図であり、(A)は溶接前、(B)は溶接後の断面形状を示している。
【図4】本実施例による加工精度の低い両筒部材の断面形状変化を示す模式的説明図であり、(A)は溶接前、(B)は溶接後の断面形状を示している。
【図5】2度溶接による溶接部分の変化を示す模式的断面図である。
【図6】本実施例の溶接装置を用いて溶接するインジェクタを示す断面図である。
【図7】インジェクタを構成する円筒部材の真円度と油密との関係を示す特性図である。
【図8】従来例1による溶接装置を示す模式的斜視図である。
【図9】従来例1による両筒部材の断面形状変化を示す模式的説明図であり、(A)は溶接前、(B)は溶接後の断面形状を示している。
【図10】従来例2による溶接装置を示す模式的斜視図である。
【図11】従来例2による両筒部材の断面形状変化を示す模式的説明図であり、(A)は溶接前、(B)は溶接後の断面形状を示している。
【符号の説明】
1 レーザ生成装置(エネルギー源)
2 分光器
10 外筒部材(円筒部材)
11 内筒部材(円筒部材)
20 光学ヘッド(印加手段)
30 レーザ
100 インジェクタ
101 弁ハウジング(ハウジング部材、円筒部材)
110 弁ボディ(円筒部材)
120 弁部材(円筒部材)
122 可動コア(円筒部材)
135、136 磁性部材(円筒部材)
140 コイル(電磁駆動手段)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a welding apparatus and a welding method for melting and welding cylindrical members in a circumferential direction with another cylindrical member inserted inside the cylindrical member by energy applied from two or more applying means.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, when two or more types of cylindrical members are melted and welded over the entire circumference, it is common to apply the energy generated by the energy source from one direction and perform the entire circumference welding. For example, as shown in FIG. 8, an
[0003]
The process of ovalization of the welded portion that occurs when all-around welding is performed by adding the energy generated by the energy source from one direction will be briefly described.
The deformation of the cylindrical member before welding occurs, for example, when another cylindrical member is press-fitted and assembled inside the cylindrical member. And the deformation | transformation becomes large with the balance of the expansion | swelling and shrinkage | contraction of the member by welding, and it deform | transforms into an elliptical shape. Even if it is a shape close to a perfect circle without deformation as shown in FIG. 9A before welding, it is deformed as shown in FIG. 9B after welding. The
[0004]
Regardless of the presence or absence of deformation before welding, when the welding angle is in the range of 90 °, the cylindrical member becomes elliptic due to thermal expansion, and the amount of deformation increases. In the range where the welding progresses and the welding angle is 180 °, the ovalization is alleviated and the deformation is reduced by the expansion accompanying the progress of the welding and the shrinkage caused by the start of solidification in the first half of the welding. When welding progresses and the welding angle is in the range of 270 °, the expansion accompanying the progress of welding overlaps with the shrinkage caused by solidification in the first half of the welding, so that the deformation due to ovalization increases again. When the welding progresses and the welding angle is in the range of 360 °, the ovalization is mitigated by the expansion accompanying the progress of the welding and the shrinkage due to the solidification in the first half of the welding, and the deformation amount is reduced. Although the amount of deformation increases or decreases depending on the welding angle, the cylindrical member is deformed into an elliptical shape by welding. Even if the welding angle is set to 360 ° or more and the same portion is welded a plurality of times, the welded portion follows the same deformation process.
If the shape of a member that requires a metal seal is deformed by welding, there is a problem that the sealing performance is deteriorated.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In order to suppress the deformation of both cylinder members by applying energy from one direction, it is conceivable to apply energy to two locations of both cylinder members from a direction facing 180 ° as shown in FIG. However, there are two places where energy is applied to the outer side of the
[0006]
Moreover, when the foreign material is mixed in the location where energy is applied and melted, the foreign material may evaporate due to the applied energy, and pores may be formed in the welded portion. If pores occur in the welded portion, there is a risk of poor welding.
[0007]
An object of the present invention is to provide a welding apparatus and a welding method for preventing deformation of a cylindrical member and correcting deformation of a welded portion before welding when the cylindrical members are melt-welded in the circumferential direction. .
Another object of the present invention is to provide a welding apparatus that reduces fuel leakage from an injector.
Another object of the present invention is to provide a welding method for preventing the generation of pores in a welded portion.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
According to the welding device of the first aspect of the present invention, the application means for applying the energy generated by the energy source to the cylindrical member is arranged at two locations in the circumferential direction of the cylindrical member, and the application means are formed around the cylindrical member. When the angle is θ °, 80 ≦ θ ≦ 100. In other words, the applying means melts the portions that are approximately 90 ° apart at the circumferential angular positions of the cylindrical members and welds the cylindrical members together. Since the portion 90 degrees apart at the circumferential angular position of the cylindrical member melts, the cylindrical member tends to deform in directions orthogonal to each other. Since deformation of the entire welded portion of the cylindrical member is uniform, deformation of the welded portion of the cylindrical member can be prevented. Moreover, since the deformation of the entire welded portion of the cylindrical member becomes uniform, the shape of the welded portion that has been deformed before welding can be corrected. For example, when the operation of inserting another cylindrical member inside the cylindrical member before welding is press-fitting, the deformation of the cylindrical member deformed by the press-fitting can be corrected by welding.
[0014]
According to the welding method of the second aspect of the present invention, since the cylindrical members are welded to each other using the welding apparatus according to the first aspect, deformation due to welding is prevented and the welded portion that has been deformed before welding is prevented. The shape can be corrected.
Also, the cylindrical member is welded by energy applied from one of the application means adjacent in the circumferential direction while the cylindrical member is welded relative to the application means while rotating the cylindrical member relative to the application means. Then, it is melted again by the energy applied from the other of the application means adjacent in the circumferential direction. Even if pores are generated in the welded portion of the cylindrical member that has been melted and welded by the energy applied from one adjacent application means, the welded portion in which the pores are generated by the energy applied from the other adjacent application means is melted again. The pores disappear by the second melting.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, examples showing embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
A welding apparatus according to an embodiment of the present invention is shown in FIG.
The
[0016]
The laser generator 1 as an energy source generates a high energy laser such as YAG or CO 2 . The
[0017]
When the
[0018]
Next, the fusion welding by the welding apparatus of a present Example is demonstrated. 3 and 4 indicate the inner and outer diameters of the deformed welded part.
The optical heads 20 are disposed outside the
[0019]
In the present embodiment, the laser beam is applied to a portion of the
[0020]
As shown in FIG. 3A, if the processing accuracy of both cylinder members is high and the
[0021]
If foreign matter or the like is mixed in the welded portion of the outer
[0022]
The welding apparatus of the present embodiment is used, for example, to weld the cylindrical members of the
[0023]
A
The cup-shaped
[0024]
The
[0025]
When the
[0026]
The fixed
[0027]
The
[0028]
The first
[0029]
Since the roundness of the welded portion of each cylindrical member constituting the
[0030]
In the above-described embodiment of the present invention described above, the two
[0031]
The number of
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic perspective view showing a welding apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an explanatory view for explaining deformation due to welding of both cylindrical members according to the present embodiment.
FIGS. 3A and 3B are schematic explanatory views showing changes in cross-sectional shape of both cylindrical members with high processing accuracy according to the present embodiment, where FIG. 3A shows a cross-sectional shape before welding and FIG. 3B shows a cross-sectional shape after welding.
4A and 4B are schematic explanatory views showing changes in cross-sectional shape of both cylindrical members with low processing accuracy according to the present embodiment, where FIG. 4A shows a cross-sectional shape before welding, and FIG. 4B shows a cross-sectional shape after welding.
FIG. 5 is a schematic cross-sectional view showing a change in a welded part by two-time welding.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing an injector for welding using the welding apparatus of the present embodiment.
FIG. 7 is a characteristic diagram showing the relationship between roundness and oil tightness of a cylindrical member constituting the injector.
FIG. 8 is a schematic perspective view showing a welding apparatus according to Conventional Example 1;
FIGS. 9A and 9B are schematic explanatory views showing changes in the cross-sectional shape of both cylindrical members according to Conventional Example 1, FIG. 9A shows a cross-sectional shape before welding, and FIG. 9B shows a cross-sectional shape after welding.
10 is a schematic perspective view showing a welding apparatus according to Conventional Example 2. FIG.
11A and 11B are schematic explanatory views showing changes in cross-sectional shapes of both cylindrical members according to Conventional Example 2, wherein FIG. 11A shows a cross-sectional shape before welding and FIG. 11B shows a cross-sectional shape after welding.
[Explanation of symbols]
1 Laser generator (energy source)
2
11 Inner cylinder member (cylindrical member)
20 Optical head (applying means)
30
110 Valve body (cylindrical member)
120 Valve member (cylindrical member)
122 Movable core (cylindrical member)
135, 136 Magnetic member (cylindrical member)
140 coil (electromagnetic drive means)
Claims (2)
円筒部材同士を溶融して溶接するためのエネルギーを生成するエネルギー源と、前記エネルギー源で生成されたエネルギーを前記円筒部材に加える印加手段とを備え、
前記印加手段は前記円筒部材の中心軸と直交する平面上の周方向に2箇所配置され、前記円筒部材の周方向に離れた2箇所を溶融して溶接する前記印加手段同士が前記円筒部材を中心として形成する角度をθ°とすると、80≦θ≦100であることを特徴とする溶接装置。It is a welding apparatus that inserts another cylindrical member inside the cylindrical member and melts and welds the cylindrical members in the circumferential direction,
An energy source that generates energy for melting and welding the cylindrical members, and an application unit that applies energy generated by the energy source to the cylindrical member;
The application means is arranged at two places in a circumferential direction on a plane orthogonal to the central axis of the cylindrical member, and the application means for melting and welding two places separated in the circumferential direction of the cylindrical member attach the cylindrical member to each other. A welding apparatus, wherein an angle formed as a center is θ °, and 80 ≦ θ ≦ 100.
前記円筒部材の中心軸を回転軸とし、前記印加手段に対し前記円筒部材を相対回転させながら前記円筒部材同士を溶接し、前記印加手段の一方から加わるエネルギーにより溶融した前記円筒部材の箇所が、前記印加手段の他方から加わるエネルギーにより再び溶融することを特徴とする溶接方法。With the central axis of the cylindrical member as the rotation axis, the cylindrical members are welded together while rotating the cylindrical member relative to the application means, and the location of the cylindrical member melted by energy applied from one of the application means is A welding method characterized by melting again by energy applied from the other of the application means.
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