JP3798730B2 - 染色毛髪用パーマ剤及び染色毛髪の退色防止方法 - Google Patents

染色毛髪用パーマ剤及び染色毛髪の退色防止方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はヒトの頭髪に使用されるパーマネント・ウェーブ用剤であり、特に酸化染毛剤で施術された頭髪(カラー毛)に本発明品を施術した時、頭髪にしっかりとしたウェーブ(またはクセ毛を真直ぐにさせるストレート毛)を形成し、かつカラー毛の色落ちを著しく抑制する事ができる染色毛髪用パーマ剤及び染色毛髪の退色防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、日本ではヒトの頭髪に使用されているパーマネント・ウェーブ剤第1剤(以下「パーマ剤」という)の主剤である還元剤として、チオグリコール酸アンモニウム、チオグリコール酸モノエタノールアミン、チオグリコール酸、システイン、システイン塩酸塩、アセチルシステインがある。チオグコール酸やこのアルカリ塩を主剤としたパーマ剤(以下、「チオグリコール酸系パーマ剤」という)は、強いウェーブ効果を与えることができるが毛髪が損傷されやすく、特に酸化染毛剤ですでに傷んでいる毛髪に適用すると、酸化染毛剤で生成された色素に対するチオグリコール酸の強い還元作用により色素の色が消失したり、毛髪自体が非常に膨潤されるため色素が溶出されることもあり、せっかく染めた色が殆ど落ちてしまうことが多い。またパーマ施術後の乾燥状態での髪がパサパサした感触を与え好ましい状態ではない。
【0003】
一方、システインやアセチルシステインを主剤としたパーマ剤(以下、「システイン系パーマ剤」という)はシステイン原料が高価であり、またウェーブ効果は弱いものであるが、毛髪損傷が少なく髪の膨潤も少ないためカラー毛にはよく使用されるようになってきた。しかし、システインの酸化生成色素に対する還元消色作用はチオグリコール酸と同程度に強いため、結果としてカラー毛の色落ちが生じてしまうのが現実であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
したがって本発明の目的は、
(1) 還元剤として、チオグリコール酸と同様に強いウェーブからソフトなウェーブまで、幅広いウェーブ効果を奏するものを用い、
(2) カラー毛の色落ちや変色が少なく、また毛髪損傷も少ない、
という長所を有し、
特に、酸化染毛剤で施術された毛髪を安心してパーマ処理でき、かつウェーブ効果も種々のバリエーションが持たせられるような染色毛髪用パーマ剤及び、このパーマ剤を用いた染色毛髪の退色防止方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、2−チオ乳酸、3−チオ乳酸またはこれらの塩からなる還元剤と、ポリオール、糖アルコール及び糖(ただし、還元性単糖類を除く。)から選ばれる一種または二種以上の組み合わせとを含む第1剤と、酸化剤を含む第2剤とからなり、
ポリオール、糖アルコール及び糖(ただし、還元性単糖類を除く。)は、分子量が75〜4000の範囲であり、第1剤に対して8〜50質量%の範囲で配合されることを特徴とする染色毛髪用パーマ剤が提供される。
【0006】
この染色毛髪用パーマ剤では、2−チオ乳酸塩または3−チオ乳酸塩を形成するアルカリ剤が、アンモニウム塩、モノエタノールアミン、イソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−プロパノール、2−アミノプロパノール、アルギニンまたはリジンであり、該アルカリ剤で第1剤のpHが7.0〜10の範囲に調整されてなるものが好ましい。
【0007】
また、この染色毛髪用パーマ剤では、第1剤中にジチオジ乳酸、ジチオジグリコール酸またはそれらの塩を還元剤の全モル濃度の等量以下含むことが好ましい。
【0008】
さらに、この染色毛髪用パーマ剤では、シスチン、N,N’−ジアセチルシスチン、N,N’−ジアセチルシスチンジメチルエステル、シスタミンまたはシスタミン塩類を第1剤に対して2質量%以下含むことが好ましい。
【0009】
さらに、本発明によれば、酸化染毛剤で染色された毛髪をパーマ剤で施術する際の退色を防止する染色毛髪の退色防止方法であって、パーマ剤として上記した染色毛髪用パーマ剤を用いることを特徴とする染色毛髪の退色防止方法が提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】
チオ乳酸系パーマ剤の主成分である還元剤としては、2−チオ乳酸もしくは3−チオ乳酸またはこれらのアルカリ塩が挙げられる。これらの還元剤は、チオグリコール酸に比べて安全性が高く、毛髪損傷が少なく、またパーマ臭のうち特に毛髪に作用している間に発生する硫化水素量が少ない。
【0011】
還元剤としての2−チオ乳酸もしくは3−チオ乳酸または、これらの塩の配合量は、前記第1剤に対して2.1〜20質量%(遊離酸換算)の範囲を配合することが好ましい。2.1質量%未満では、仮に前記第1剤のpHを10としてもウェーブ効果が弱すぎ、実用性に乏しい場合がある。また、20質量%を超えた場合には、非常に強いウェーブ効果を示すが毛髪の損傷が先行するため、毛髪や皮膚に対する安全性から適切でない場合がある。前記還元剤のより好ましい配合量は、4〜15質量%(遊離酸換算)である。
【0012】
本発明の染色毛髪用パーマ剤を調製するに際しては、フリーのアルカリ剤を使用し、前記第1剤のpHを7.0〜10の範囲とするが、このpHは8〜9.5の範囲がより好ましい。フリーのアルカリ剤としては、アンモニア水、炭酸水素アンモニウム、炭酸アンモニウム、モノエタノールアミン、イソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、アルギニン、リジンなど、アンモニアやその炭酸塩、有機アミン類、塩基性アミノ酸が好ましい。
【0013】
本発明の染色毛髪用パーマ剤では第1剤中に2−チオ乳酸、3−チオ乳酸またはこれらの塩からなる還元剤と、ポリオール、糖アルコール及び糖(ただし、還元単糖類を除く。)から選ばれる一種または二種以上の組み合わせとを含むことにより、カラー毛の色落ちや変色の抑制効果が高められる。
【0014】
本発明の染色毛髪用パーマ剤では、上記ポリオール類、糖アルコール類及び糖類として、分子量が75〜4000の範囲にあるものが適切である
【0015】
かかるポリオール類としては、ヘキシレングリコール、1,2−ペンタンジオール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン(テトラグリセリン、ヘキサグリセリン、デカグリセリンなど)、エリスリトール、ポリエチレングリコール(数平均重合度:6〜77)、ソルビトール、イノシトール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ポリオキシプロピレン(7P.O.)ジグリセリルエーテル及びポリオキシプロピレン(9P.O.)ジグリセリルエーテルが挙げられる。
【0016】
また、糖アルコール類としては、マルチトール、マンニトール、キシリトールが挙げられる。糖類としては、トレハロース、マルトース、スクロース、ラフィノース、ポリオキシエチレン(10E.O.)メチルグリコシド、ポリオキシエチレン(20E.O.)メチルグリコシド及びポリオキシプロピレン(10E.O.)メチルグリコシドが挙げられる。
上記化合物以外でも、分子量が上記の範囲にあれば、充分な効果をもたらす染色毛髪用パーマ剤を提供することができる。
【0017】
分子量が75未満のアルコール、たとえばエチルアルコール、n−プロピルアルコール、ブチルアルコールでは、色落ち抑制効果がないか、むしろ色落ちが増加する場合がある。分子量が4000を超えるポリオール類、たとえばポリオキシエチレン(5E.O.)ポリオキシプロピレン(65P.O.)ペンタエリスリトール(分子量=4126)や、ポリオキシプロピレン(70P.O.)デカグリセリルエーテル(分子量=4482)を前記第1剤中に少量添加すると、液が濁ったり、相分離を起こしてウェーブ効果が阻害されたりする。このため、これら分子量が4000を超えるポリオール類は、本発明のパーマ剤の構成成分としては採用できない。
【0018】
また、分子量が75〜4000の範囲に入る化合物であっても、グルコース、キシロース、フルクトースなどの還元性単糖類では、色落ち抑制効果をもたらすものの、ウェーブ効果への阻害作用が大きく、また前記第1剤が着色を起こすなど好ましくない現象を生じるため、これらの化合物は本発明のパーマ剤の構成成分としては採用できない。
【0019】
本発明において、ポリオール、糖アルコール及び糖(ただし、還元単糖類を除く。)から選ばれる一種または二種以上の組み合わせとして最も好ましいものは、グリセリンとジグリセリンの組み合わせである。
【0020】
本発明のパーマ剤では、明確な色落ち抑制効果を得るには、ポリオール類、糖アルコール類及び糖類から選ばれる一種または二種以上の組み合わせの配合量を、第1剤に対して8〜50質量%、好ましくは10〜30質量%の範囲とする。配合量が少なすぎると、色落ち抑制効果がないか、または僅かしか認められない。多すぎると、色落ち抑制効果がすでに上限に達しており、また、配合されるポリオール類、糖アルコール類または糖類化合物によってはパーマ剤が濁ったり、相分離を起こしたりするなど好ましくない現象を生じることがある。
【0021】
本発明のパーマ剤ではポリオール類、糖アルコール類、糖類以外の化合物として、還元剤の酸化体であるジチオジ乳酸、ジチオジグリコール乳酸または、これらのアルカリ塩を前記還元剤の全モル濃度の等量以下含むことにより、さらなる色落ち抑制効果を得ることができる。この場合、これらの化合物を併用してもよい。
【0022】
同様に、本発明のパーマ剤ではシスチン、N,N’−ジアセチルシスチン、N,N’−ジアセチルシスチンジメチルエステル、シスタミンまたはシスタミン塩類を第1剤に対して2質量%以下含むことにより、色落ち抑制効果を得ることができる。この場合、これらの化合物を併用してもよい。
【0023】
色落ち抑制効果には直接関係はないが、本発明に係るパーマ剤のその他の品質を向上させることを目的として、以下の化合物を添加することができる。すなわちノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤および両性界面活性剤は、パーマ剤に添加した香料を可溶化させたり、パーマ剤の毛髪へのなじみをよくしたりする目的で添加される。
【0024】
また、カチオン性界面活性剤、ノニオン性高分子、アニオン性高分子、両性高分子、カチオン性高分子、脂肪アルコール、ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、カルボキシ変性ポリシロキサン、グリコール変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサンなどは、パーマ剤に粘性を与えたり、パーマ処理毛の感触をよくしたり、ハリやツヤを与えたりするために添加することができる。
【0025】
アミノ酸、ペプチド、ポリペプチド類、炭化水素、エステル油、トリグリセリドなどは毛髪保護剤として、金属イオン封鎖剤は還元剤の安定剤として、尿素、グアニジン、グアニジン塩はウェーブ効果の調整剤として、それぞれ添加することができる。また、香料や色素などの添加剤を、本発明パーマ剤の色落ち抑制効果を阻害しない範囲で添加することができる。
【0026】
本発明のパーマ剤は、施術する対象が酸化染毛剤で染色された毛髪である場合に特に有用である。この時、施術方法としては、30℃以下で施術するコールド二浴式パーマネト・ウェーブ法、60℃以下で施術する加温二浴式パーマネト・ウェーブ法が採用できる。また、施術効果としては、髪にウェーブを持たせることや、くせ毛を真直ぐにすることが挙げられる。
【0027】
本発明のパーマ剤について試験を行ったところ、以下の結果が得られた。種々の還元剤の中で、
(1)2−チオ乳酸アンモニウムを主成分としたチオ乳酸系パーマ剤、
(2)チオグリコール酸アンモニウムを主成分としたチオグリコール酸系パーマ剤、
(3)システインを主成分としたシステイン系パーマ剤
をそれぞれ調製し、白髪を酸化染毛剤で染色した染色毛を、これらのパーマ剤で処理したときの結果は次の通りである。
▲1▼ウェーブ効果:チオ乳酸系パーマ剤と、チオグリコール酸系パーマ剤が同程度に強い効果を示すが、システイン系パーマ剤による効果はかなり弱い。
▲2▼カラー毛の色落ち:チオ乳酸系パーマ剤は、システイン系パーマ剤と同程度に色落ちが少なく、チオグリコール酸系パーマ剤では、かなりの色落ちが認められる。
▲3▼パーマ処理毛髪の水による膨潤の程度:システイン系パーマ剤の場合が最も少なく、チオ乳酸系パーマ剤はこれに次いで少ない。また、チオグリコール酸系パーマ剤の場合が最も大きい。
【0028】
▲4▼酸化染毛剤により毛髪中に形成した色素を水で抽出し、この色素水溶液中に上記パーマ剤のうち一種を一定量滴下(還元剤量が0.3質量%、pHが8.8となるように調製)した場合、チオ乳酸系パーマ剤は他のパーマ剤よりも色素の消色作用が小さい。
▲5▼チオ乳酸系パーマ剤中にポリオールとしてグリセリンとジグリセリンを配合すると、色落ちが非常に少なく、膨潤もかなり抑制される。また、ウェーブ効果は、やや低下するものの、システイン系パーマ剤よりは遥かに高い。
なお、これらの結果については、後記する実施例に具体的に示してある。
【0029】
以上のことから、チオ乳酸系パーマ剤はチオグリコール酸系パーマ剤と同様に強いウェーブ効果が得られるように調製することができる。また、チオ乳酸系パーマ剤は膨潤度が低いことから、カラー毛に対しては色落ちが少ない。さらに、このチオ乳酸系パーマ剤にポリオール類を配合することで、カラー毛の色落ちが非常に少なくなり、かつ、毛髪膨潤もかなり抑制できる。
【0030】
チオ乳酸系パーマ剤はカラー毛について、色素に対する還元的消色作用が、他のチオグリコール酸系やシステイン系のパーマ剤に比べて弱く、ケラチンに対する膨潤作用がチオグリコール酸系パーマ剤よりも低いため、毛髪からの色素の溶出が少なくなり、結果としてカラー毛の色落ちが少なくなったものと考えられる。また、チオ乳酸系パーマ剤にポリオール類を配合した場合は、毛髪の膨潤が更に抑制されるため、際だった色落ち抑制効果が得られるばかりでなく、毛髪損傷が少ないことからカラー毛やブリーチ毛など、すでに傷んでいる毛髪にも安心して使用でき、かつシステイン系パーマ剤よりも、しっかりとしたウェーブを与えることができるパーマ剤である。
【0031】
【実施例】
以下に本発明の実施例について説明する。
実施例1
表1,表2に示す組成のコールド二浴式パーマ剤を調製し、ウェーブ効果、毛髪膨潤度、カラー毛の色落ちなどについて評価した。それぞれの評価は次の方法によった。
【0032】
[毛髪試料]
ヒトの白髪(パーマ、カラー未処理毛)を、ナトリウムラウリルエーテルサルフェートの1%水溶液で洗浄後、水で充分に水洗し、室温下で風乾させた。
〔毛髪束(1):ウェーブ効果、毛髪膨潤度測定用〕
毛髪12本を根元、毛先の方向を揃えて結び、結び目から根元の方向に1cmを残してカットする。また、結び目から毛先の方向に12cm残してカットする。
〔毛髪束(2):カラー毛の色落ち、変色の評価用〕
毛髪を約2g採取し、幅2.5cm、長さ12cmになるように根元、毛先の方向を揃えて毛髪束を作製する。
【0033】
[染毛処理]
市販の酸化染毛剤(レッド系)を使用し、規定の方法で毛髪束(2)を染毛する。染毛は30℃,30分間の条件で行い、その後は簡単に流水にて水洗し、ナトリウムラウリルエーテルサルフェートの1%水溶液中に30℃,30分間浸漬し、振とう処理し、最後に流水にてよく水洗し、室温下で風乾させる。染色毛束は1毛束につき表・裏計8個所を測色し、ハンターの表色系に基づき測色した値(L*、A*、B*)から未染色白髪に対する色差(ΔE*)および赤味成分(A*)として、その平均値を記録する。パーマ未処理カラー毛の測色値は、未染色白髪に対する色差がΔE*35.3,A*が21.9であった。
【0034】
なお、ハンターの表色系とは次のことを指す。
測色値は(L*、A*、B*)で示され、L*は明度、A*は赤味、B*は黄味を示し、L*が大きい程明度が高く、A*が大きい程赤味が強い。A*がマイナス値であれば赤の補色である緑を示す。またB*が大きい程黄味が強い。B*がマイナス値であれば黄の補色である青を示す。また、2試料の測色値(L1 *、A1 *、B1 *)、(L2 *、A2 *、B2 *)から、2試料間の色差:△E*={(L1 *−L2 *2+(A1 *−A2 *2+(B1 *−B2 *21/2が求められ、△E*が大きい程、2試料間の色差が大きいことを示す。
【0035】
[染色毛束のパーマ処理]
染色毛束に表1,表2に示すパーマ剤2mlを均一に塗布し、ポリエチレンフィルムで毛束表面をシールし、30℃,10分間静置する。直ちに流水で30秒間リンスし、余分な水をふき取った後、別途用意しておいた酸化処理用液(臭素酸ナトリウム8質量%、リン酸バッファーでpH6.0に調整した水溶液)2mlを均一に塗布し、30℃,10分間静置する。直ちに流水で30秒間リンスし、余分な水をふき取った後室温下で風乾させる。パーマ処理後のこの毛束を、上記と同様の方法で測色する。
【0036】
[ウェーブ効果測定]
毛髪束(1)を、市販の酸化染毛剤(レッド系)を使用し所定の方法で染毛する。染毛は上記と同一の30℃,30分間の条件で行い、その後は簡単に流水にて水洗し、ナトリウムラウリルエーテルサルフェートの1%水溶液中に30℃,30分間浸漬し、振とう処理し、最後に流水にてよく水洗し、室温下で風乾させる。この毛髪束1本を、直径7.0mmのガラス製ロッドに均一に巻きつけ、30℃の表1,表2に示すパーマ剤20mlに10分間浸漬処理し、直ちに流水で30秒間リンスし、上記酸化処理用液20ml中で30℃,10分間処理する。その後水洗し、ガラス製ロッドから毛髪束を外し、水中に30分間静置する。毛髪束はウェーブのかかったヘアコイルとして得られ、ヘアコイルの直径Dw(mm)をノギスを用いて測定する。同一のパーマ剤について6本の毛髪束を用い、直径Dwは6個のデータの平均値として記録する。Dwは7.0mm以上の数値であり、Dw値が小さいほど強いウェーブ効果とする。
【0037】
[毛髪膨潤度の測定]
パーマ処理された毛髪束6本を一緒にし、25℃,50%RH下に1日以上放置し、その後精密天秤を用いて重量を測定する(Wd)。その後、この毛髪束6本を精製水20ml中に30分間浸漬した後、遠心分離機(5000rpm,5分間)で毛髪外の水分を取り除き、直ちに精密天秤を用いて重量を測定する。この操作を5回繰り返し、その平均値(Ww)を採用する。膨潤度(wt%)は以下の式で計算する。なお、パーマ未処理カラー毛の膨潤度は15.6%であった。
膨潤度(wt%)=〔(Ww−Wd)/Wd〕×100
【0038】
[カラー毛からの色素の抽出及び抽出水溶液に対する各還元剤の消色作用]
市販の酸化染毛剤(レッド系)を用い、上記と同様の方法で5gの染色処理毛を得、これを50mlの精製水中に浸漬し、50℃下約1日放置し、赤色の水溶液を得る。なお、還元剤未添加の色素水溶液は精製水に対する色差がΔE*5.5,A*が4.5であった。この水溶液20mlを採取し、チオ乳酸アンモニウム、チオグリコール酸アンモニウム、DLシステイン及びアンモニア水を用い、還元剤濃度が0.3wt%、pH8.8になるように調整後、直ちに色差計にて測色(透過)し、精製水との色差等(ΔE*,A*)を求める。測色は3回繰り返し、その平均値を求める。
【0039】
上記パーマ剤の組成及び評価結果を表1,表2に示す。ここで、チオ乳酸アンモニウムとチオグリコール酸アンモニウムは、ほぼ同程度のウェーブ効果が得られるように配合量を設定した。
表1から分かるように、
(1)染色後パーマ処理毛の測色値については、実施例1が色落ちが最も少なく、色落ちが抑制されている。
(2)ウェーブ効果は、比較例3,4,1が強く、実施例2,1がこれに次ぎ、比較例2はかなり弱い。
(3)実施例1が最も少ない膨潤度を示している。
(4)抽出後、還元剤添加した色素水溶液の測色値に関しては、実施例1,2及び比較例3,4が赤みを殆ど維持しており、比較例1,2では赤みがかなり薄くなっている。
【0040】
【表1】
Figure 0003798730
【0041】
【表2】
Figure 0003798730
【0042】
実施例3〜22,比較例5〜9
チオ乳酸系パーマ剤中に各種のポリオール類、糖アルコール類及び糖類を配合し、色落ち抑制効果、膨潤度及びウェーブ効果を調べた。
[試験条件]
チオ乳酸系パーマ剤を表3(第1剤)、表4(第2剤)に示す処方で調製した。
【0043】
【表3】
Figure 0003798730
【0044】
【表4】
Figure 0003798730
【0045】
市販の酸化染毛剤2色(レッド系及びブルー系)を用い、実施例1と同様に毛髪束を染色し、パーマ処理は1剤30℃,15分間、2剤30℃,10分間とした。各種ポリオール、糖アルコール及び糖類についてまとめた結果を表5、表6に示す。
【0046】
【表5】
Figure 0003798730
【0047】
【表6】
Figure 0003798730
【0048】
表5,6の結果から、以下のことがいえる。
▲1▼実施例に示した各種ポリオール、糖アルコール及び糖類を配合したチオ乳酸系パーマ剤はレッド系、ブルー系ともに、比較例6のポリオール類未配合のパーマ剤(コントロール)と比較すると、色落ちや変色が抑制されていることが解る。なお、ブルー系においては、B*がマイナス時に青味を示すので、マイナス値が大きいほど強い青であり、プラス値は青味が消えて黄味寄りになっていることを示す。
▲2▼実施例に示した各種ポリオール、糖アルコール及び糖類を配合したチオ乳酸系パーマ剤では、比較例6のポリオール類未配合のパーマ剤(コントロール)と比較して、毛髪の膨潤が抑制されていることが解る。
▲3▼実施例に示した各種ポリオール、糖アルコール及び糖(ただし、還元単糖類を除く。)類を配合したチオ乳酸系パーマ剤は、ウェーブ効果が比較例6のポリオール類未配合のパーマ剤(コントロール)と比較してやや低下するものの、比較例2で示したシステイン系パーマ剤よりも強いウェーブ効果を示しており、カラー毛に対するパーマ剤としては、実用上の問題は無いと考えられる。
【0049】
以上の結果から、実施例に示した各種ポリオール、糖アルコール及び糖類を配合したチオ乳酸系パーマ剤は、カラー毛に対して有用なパーマ剤であるといえる。
【0050】
実施例23
チオ乳酸系コールド二浴式パーマネントウェーブ用剤第1剤(表7)及び第2剤(表8)を調製し、実施例1に示した酸化染毛剤(レッド系)で染色した毛髪束を用いてパーマ剤施術を行った。
白髪に対する色差がΔE*38.0,A*が23.5であるカラー毛(30℃・30分間染色)の毛髪束を水でぬらし、パーマ用ロッド、エンドペーパーを用いて巻き、第1剤2mlを均一に塗布後、30℃で15分間放置し、流水で30秒間リンス、タオルドライ後、第2剤2mlを均一に塗布し、30℃で10分間放置した。最後にロッドを外し、ウェーブ毛を流水でよくリンスしてから、室内で自然乾燥させた。ウェーブ毛は色落ちや変色が殆どなく、色差でΔE*35.5、A*が21.3であった。ウェーブには弾力があり、櫛どおりも良く、滑らかな感触を示した。
【0051】
【表7】
Figure 0003798730
【0052】
【表8】
Figure 0003798730
【0053】
実施例24
表9、表10に示すチオ乳酸系コールド二浴式パーマネントウェーブ用剤(縮毛矯正剤)第1剤、第2剤を調製し、ややクセのある毛髪束を実施例1と同様に酸化染毛剤(ブルー系)で染色し、パーマ処理を行った。
毛髪束を水でぬらしタオルドライ後、第1剤2mlをコームで均一に塗布し、5回コームアウト後、毛髪束をコームの背で滑らかに伸ばす。30℃下で15分間放置してから流水でリンスしタオルドライ後、第2剤2mlを使用して第1剤と同様の方法で5分間処理を行う。最後に流水でよく洗い流し、室温下で自然乾燥させる。毛髪は真直ぐで、しかも艶やかであり、櫛通りの良いサラサラした状態になった。パーマ処理前の測色値は、もとの白髪に対しΔE*54.3,B*が−4.1であったが、パーマ処理後はΔE*51.5,B*が−3.5であり色落ちは非常に少なく、青味も保たれていた。
【0054】
【表9】
Figure 0003798730
【0055】
【表10】
Figure 0003798730
【0056】
実施例25
表11、表12に示すチオ乳酸系加温二浴式パーマネントウェーブ用剤第1剤、第2剤を調製し、毛髪束を実施例1と同様に酸化染毛剤(レッド系)で染色し、パーマ処理を行った。
白髪に対する色差がΔE*38.9,A*が24.2であるカラー毛(30℃,30分間染色)の毛髪束を水でぬらし、パーマ用ロッド、エンドペーパーを用いて巻き、第1剤2mlを均一に塗布後、ドライヤー下約40℃で10分間放置し、流水で30秒間リンス、タオルドライ後、第2剤2mlを均一に塗布し、室温下で10分間放置した。最後にロッドを外し、ウェーブ毛を流水でよくリンスしてから、室内で自然乾燥させた。その結果、ウェーブ毛は色落ちや変色が殆どなく、色差でΔE*38.0,A*が23.3であった。また、ウェーブには弾力があった。
【0057】
【表11】
Figure 0003798730
【0058】
【表12】
Figure 0003798730
【0059】
実施例26
表13、表14に示すチオ乳酸系コールド二浴式パーマネントウェーブ用剤第1剤、第2剤を調製し、毛髪束を実施例1と同様に酸化染毛剤(ワインレッド系)で染色し、パーマ処理を行った。
白髪に対する色差がΔE*47.4,A*が14.3,B*が−1.29であるカラー毛(30℃,30分間染色)の毛髪束を水でぬらし、パーマ用ロッド、エンドペーパーを用いて巻き、第1剤2mlを均一に塗布後、30℃下で15分間放置し、流水で30秒間リンス、タオルドライ後、第2剤2mlを均一に塗布し、室温下に10分間放置した。最後にロッドを外し、ウェーブ毛を流水でよく水洗してから、室内で自然乾燥させた。その結果、ウェーブ毛は色落ちや変色が殆どなく、色差でΔE*41.9,A*が12.3,B*が−1.15であった。また、ウェーブには弾力があり、櫛通りが良く、滑らかで艶のあるウェーブ毛が得られた。
【0060】
【表13】
Figure 0003798730
【0061】
【表14】
Figure 0003798730
【0062】
実施例27
表15、表16に示すチオ乳酸系加温二浴式パーマネントウェーブ用剤(縮毛矯正剤)第1剤、第2剤を調製し、毛髪束を実施例1と同様に酸化染毛剤(ナチュラルブラウン系)で染色し、パーマ処理を行った。
白髪に対する色差がΔE*50.7,A*が2.1,B*が3.0である、ややクセのあるカラー毛(30℃・30分間染色)の毛髪束を水でぬらし、タオルドライし、第1剤2mlを均一に塗布後、ドライヤーで約40℃下10分間放置し、流水で30秒間リンス、タオルドライ後、ヘアドライヤーで乾燥し、ストレート用ヘアアイロンを用いて、毛髪束を挟みながら均一に伸ばした。次に第2剤2mlを均一に塗布し、室温下で10分間放置後、流水でよくリンスしてから、室内で自然乾燥させた。その結果、毛髪束は色落ちや変色が殆どなく、色差でΔE*48.5,A*が2.0,B*が3.5であった。また、クセ毛は完全に真直ぐになり、サラサラとした艶やのある毛髪に仕上がった。
【0063】
【表15】
Figure 0003798730
【0064】
【表16】
Figure 0003798730
【0065】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、酸化染毛剤で施術された頭髪(カラー毛)にしっかりとしたウェーブ(またはクセ毛を真直ぐにさせるストレート毛)を形成することができ、かつカラー毛の色落ちを著しく抑制することができる染色毛髪用パーマ剤が提供される。
また、本発明によれば酸化染毛剤で施術された頭髪(カラー毛)にパーマ剤を適用してウェーブ(またはクセ毛を真直ぐにさせるストレート毛)を形成してもカラー毛の色落ち・退色を防ぐことの可能な染色毛髪の退色防止方法を提供することができる。

Claims (7)

  1. 2−チオ乳酸、3−チオ乳酸またはこれらの塩からなる還元剤と、ポリオール、糖アルコール及び糖(ただし、還元性単糖類を除く。)から選ばれる一種または二種以上の組み合わせとを含む第1剤と、酸化剤を含む第2剤とからなり、
    ポリオール、糖アルコール及び糖(ただし、還元性単糖類を除く。)は、分子量が75〜4000の範囲であり、第1剤に対して8〜50質量%の範囲で配合され、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、エリスリトール、ヘキシレングリコール、ジグリセリン、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ポリグリセリン(ヘキサ)、ポリオキシエチレン(10EO)メチルグルコシド、ポリグリセリン(テトラ)、1,2−ペンタンジオール、ポリオキシプロピレン(9PO)ジグリセリルエーテル、グリセリン、ポリグリセリン(オクタ)、ソルビトール、マルチトール、キシリトール、トレハロース、マルトースから選ばれるものであることを特徴とする染色毛髪用パーマ剤。
  2. 前記ポリオール、糖アルコール及び糖(ただし、還元性単糖類を除く。)から選ばれる一種または二種以上の組み合わせが、ポリオール及び糖アルコールから選ばれる一種または二種以上の組み合わせであり、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、エリスリトール、ヘキシレングリコール、ジグリセリン、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ポリグリセリン(ヘキサ)、ポリオキシエチレン(10EO)メチルグルコシド、ポリグリセリン(テトラ)、1,2−ペンタンジオール、ポリオキシプロピレン(9PO)ジグリセリルエーテル、グリセリン、ポリグリセリン(オクタ)、ソルビトール、マルチトール、キシリトールから選ばれるものであることを特徴とする請求項1に記載の染色毛髪用パーマ剤。
  3. 2−チオ乳酸塩または3−チオ乳酸塩を形成するアルカリ剤が、アンモニウム塩、モノエタノールアミン、イソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−プロパノール、2−アミノプロパノール、アルギニンまたはリジンであり、該アルカリ剤で第1剤のpHが7.0〜10の範囲に調整されてなることを特徴とする請求項1に記載の染色毛髪用パーマ剤。
  4. 第1剤中にジチオジ乳酸、ジチオジグリコール酸またはそれらの塩を還元剤の全モル濃度の等量以下含むことを特徴とする請求項1に記載の染色毛髪用パーマ剤。
  5. シスチン、N,N’−ジアセチルシスチン、N,N’−ジアセチルシスチンジメチルエステル、シスタミンまたはシスタミン塩類を第1剤に対して2質量%以下含むことを特徴とする請求項1に記載の染色毛髪用パーマ剤。
  6. ポリオール、糖アルコール及び糖(ただし、還元単糖類を除く。)から選ばれる一種または二種以上の組み合わせが、グリセリンとジグリセリンの組み合わせであることを特徴とする請求項1に記載の染色毛髪用パーマ剤。
  7. 酸化染毛剤で染色された毛髪をパーマ剤で施術する際の退色を防止する染色毛髪の退色防止方法であって、パーマ剤として請求項1〜4のいずれかに記載の染色毛髪用パーマ剤を用いることを特徴とする染色毛髪の退色防止方法。
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