JP3798389B2 - 鋳鉄用接種剤およびその鋳鉄用接種剤を用いた接種方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、黒鉛形状の改良、機械的性質の向上、チルの防止、スラグやノロの防止に特に優れた効果を持ち、鋳造品の均一な健全性を大幅に向上させることを図った鋳鉄用接種剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
鋳鉄には、片状黒鉛鋳鉄、球状黒鉛鋳鉄、CV鋳鉄などの各種鋳鉄があり、これらの鋳鉄溶湯に接種剤を添加することが一般的に行われている。接種剤を添加する目的は、鋳物のチル防止、共晶セル数の増加、黒鉛化の促進、機械的性質の向上、黒鉛形状の改良、黒鉛の微細化などさまざまであり、鋳鉄の種類や目的に応じて種々の接種剤が使用されている。
【0003】
接種剤の種類としては、Fe−Si(Si40〜80質量%)、Ca−Si(Ca10〜40質量%)などのシリコン系やフェロシリコンと黒鉛を混合した黒鉛系などが知られている(特許文献1参照)。Fe−Si系接種剤は最も一般的な接種剤であるが、主にFe−75%Siを原料として製造するため、Si含有量は一般的に75質量%以下である(特許文献2参照)。Fe−Si系の接種効果のメカニズムとしては、添加したFe−Siが溶ける際に、シリコン濃度の高い過共晶域が発生し、この領域で初晶の黒鉛が生成し、これが核となるとする説が一般的である(非特許文献1参照)。Fe−Siの効果を高めるために、Ca、Ba、Sr、C、Zr、Alなどを0.5〜15質量%程度含有させた接種剤も使用されているが、シリコンが48〜73質量%程度であるために、Ca・Baなどが少ないと溶解性は良好であるが接種効果が少なく、Ca・Baを増すと接種効果は増すが、溶解性が悪くなりスラグやノロの発生が多くなる問題がある。よって、注湯流や鋳型内接種剤としては使用上問題がある。Ca・Baなどの接種効果のメカニズムは、Ca・BaなどがSと硫化物を作り、この硫化物が核となるとする説が一般的である(非特許文献2参照)。
【0004】
本発明者らは、これらの核説に対してSiO2の高温における結晶であるβ―クリストバライトが核となり得ることを説いてきた(非特許文献3参照)。しかしながら、この核が実用的かつ工業的に有効であることが分からなかった。単に核となり得ることを説明したに過ぎなかった。
【0005】
Ca−Si系接種剤は、Ca10〜40質量%のものが一般的に用いられており、チル防止、組織の改善、機械的性質の向上などに優れた効果を持つことが知られている。しかしながら、この種の接種剤は溶解性が極めて悪く、多量のスラグやノロを発生するといった使用上の問題がある。よって、Ca−Si系接種剤は、注湯流や鋳型内接種剤としては使用上問題がある。
【0006】
黒鉛系接種剤は、チル防止には優れた効果を持つが、約5質量%以上の黒鉛とFe−Siを合金化することが困難であり、Fe−Siと黒鉛を粉末状態でブレンドしたものが用いられている。黒鉛は融点が高いため、溶解性が極めて悪く、溶け残る問題がある。また、黒鉛が5質量%以下では接種効果が少ない問題がある。よって、黒鉛系接種剤は、注湯流や鋳型内接種剤としては使用上問題がある。
【0007】
【特許文献1】
特公昭56−39685号公報
【特許文献2】
特開昭61−73858号公報
【非特許文献1】
井川克也:金属学会報、3(1964)9、P477
【非特許文献2】
小錦利憲、堀江皓:鋳造工学74(2002)578
【非特許文献3】
中江秀雄、岡内昿爾:鋳造工学63(1991)692
【発明が解決しようとする課題】
注湯流もしくは鋳型内接種剤として一般的に用いられるSi40〜75質量%のFe−Si系接種剤は、Ca・Ba・Srなどが少ない場合はノロやスラグの発生は少ないが、接種効果も少なくなる。Ca・Ba・Srなどを増した場合は、接種効果は高くなるが、ノロやスラグの発生が多くなる。本発明は、この相反する課題を解決することを目的とするものである。
【0008】
また、Srは接種効果が高く黒鉛化能力(黒鉛化度)は高いが、黒鉛組織がE型傾向を示す性質があることを本発明の中で発見した。鋳鉄の黒鉛組織はA型>B型>E型>D型>C型の順番が良いとされており、本発明はこのSrによるE型傾向の課題を解決することを目的とした。
【0009】
本発明は、Fe-Siが溶解する過程で過共晶成分域に発生する初晶黒鉛やSと結合するCa、Ba、Srなどの硫化物に変わる新しい核物質を発明し、この核物質を工業的に多量に生成させる方法を見出すことを目的とする。
【0010】
また、本発明の中で接種剤中のアルミの量が多くなると、紙状のスラグやノロが発生することを発見した。この紙状のノロは耐圧性を著しく損なうことから、本発明は、アルミによるこの紙状のノロの問題を解決することを目的とした。
【0011】
本発明の接種剤は、製品への注湯前の接種である一次接種としても有効であるが、特に溶解性やノロ・スラグの発生が重要である注湯流もしくは鋳型内接種などの二次接種に有効である。このように本発明は、ノロやスラグ及び溶け残りを嫌う、注湯流もしくは鋳型内接種用の接種剤を発明することを目的とした。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の接種剤は、シリコンを90〜99質量%含有するようにした。また、Ca・Ba・Srのうちいずれか一つ以上の元素の合計が0.5〜6質量%、残りが主にFeからなるようにした。
【0013】
通常の接種剤は、価格的に安いシリコン75質量%のフェロシリコンにCa・Ba・Srなどを添加し製造される。よって、接種剤中のシリコン含有量は一般的に75質量%以下となることが多い。また、フェロシリコンの接種効果は、添加したシリコンが溶ける際に、シリコン濃度の高い過共晶域が発生し、この領域で初晶の黒鉛が生成し、これが黒鉛の核となる説が一般的であった。このため、接種剤中のシリコン含有量をむやみに増すことは理論的かつコスト的に意味がないとされて来た。また、純度の高い金属シリコンや純シリコンに接種効果がないことが古くから経験的に知られており、この観点からも接種剤中のシリコンを増すことは意味がないとされて来た。一方で、黒鉛の核物質は、接種剤中に含まれるCa・Ba・SrなどがSと結合することによって生じる硫化物であるとする説がある。このため、接種剤中のCa・Ba・Srなどの元素含有量を増すことにより、接種効果を高めることが行われて来た。
【0014】
シリコンの単結晶から採取した99.999%純シリコンと98%の金属シリコンの接種効果を確認したところ、0.3%接種において純Siが黒鉛化度20%、金属シリコンが黒鉛化度50%と低いことがわかった。また、通常のシリコン75質量%程度のシリコンにCa・Ba・Srのうちいずれか一つ以上の元素の合計が0.5〜6質量%になるようにした接種剤は、0.3質量%の接種量で黒鉛化度が60%程度にしかならないことがわかった。なお、黒鉛化度とは、全チルの溶湯の黒鉛化度を0%、無チルの溶湯の黒鉛化度を100%としたときの、溶湯の黒鉛化能力を示す数値である。そこで、90%以上の高シリコン系フェロシリコンに、Ca、Ba、Srのうちのいずれか1つ以上の元素の合計量を0.1〜6質量%まで変化させて0.3%接種の実験を行ったところ、合計量が0.5質量%以上になると、黒鉛化度が70%以上へ急激に上昇することを発見した。また、合計量が0.5%以上では黒鉛化度に差が見られず、むしろシリコン含有量が減少する分だけ、黒鉛化度が下がる傾向を示すことを発見した。この発見より、Ca、Ba、Srのうちのいずれか1つ以上の元素の合計量が0.5質量%以上あること、シリコン含有量が90%以上であることが必要な条件であることがわかった。また、Ca、Ba、Srの合計量が6%を越えると、シリコン含有量が減少する分接種効果が下がり、黒鉛化度が70%を下回るようになる。また、ノロの発生も急激に多くなることがわかった。
【0015】
本発明によるFe−Si系接種剤の核物質は、本発明者の中江・岡内らの説に立てば、非晶質のSiOがβ―クリストバライト化したSiOであり、フェロシリコンが溶解する過程で過共晶成分域に発生する初晶黒鉛やSと結合する硫化物ではない。すなわち、中江らの説に立てば、本発明の接種剤は少量のCa、Ba、Srのうちいずれかの元素が非晶質のSiOを黒鉛と整合性の良い結晶質のSiO(β―クリストバライト)に変化させる働きをすることにより、シリコンに接種効果を与えていることになる。中江らの説に立てば、本発明は、接種剤中のシリコン含有量が増加するにつれて、核物質であるβ―クリストバライトの量が増すことにより、高い接種効果を示すことを発見したことになる。よって、シリコン含有量が90質量%以下の接種剤においては接種効果はあまり高くない。なお、非晶質のSiOは高温になるに従い、α―クリストバライト、β―クリストバライトへと変化する。また、黒鉛との整合性とは、黒鉛と結晶構造が類似している程度を示すものであり、整合性が良いほど、黒鉛の核となることができる。β―クリストバライトは黒鉛との整合性がよい。ただし、本発明は中江らの説であるβ―クリストバライト説に束縛されるものではない。
【0016】
Ca、Ba、Srのうち、Srを含む接種剤の黒鉛形状を確認したところ、黒鉛化度は良好にもかかわらず、E型傾向を示すことがわかった。Ca 、Baにはこのような傾向は見られなかった。よって、Ca 、Baのうちいずれか1つ以上の元素の合計が0.5〜6質量%であり、Si含有量が90〜99質量%である接種剤がより好ましいことがわかった。
【0017】
シリコン含有量が90〜99質量%で、Ca 、Ba、Srのうちいずれか1つ以上の元素の合計が0.5〜6質量%の接種剤は、ノロや未溶解物の発生が少なく、かつ溶け込み性も良好であることがわかった。この接種剤により耐圧部品を製造しているなかで、接種剤中のアルミが1.0%以上になると紙状のノロが発生し、耐圧不良を起こすことがわかった。シリコン量が90〜99質量%の接種剤を製造する際に、金属シリコンを用いるが、この金属シリコンの品位によってはアルミの多いものがある。接種剤中のアルミは、接種効果を高める働きがあるが、ノロやドロスの発生をきらうものに対しては、アルミの含有量を1.0%以下とした。好ましくは、0.2%以下である。
【0018】
また逆に、接種効果のみを増したいものに対しては、アルミの含有量を1.0〜5%とした。接種剤に含まれるアルミの量が5%以上になるとノロの発生が多くなり、使用できる状況ではなくなる。
【0019】
本発明の接種剤は、例えば溶解した金属シリコンにCa-Siなどを添加して合金化したものでも良いが、金属シリコンにCa-Siなどを混合してブレンドしたものでも良い。
【0020】
【作用】
以上により、溶解性が良く、ノロやスラグが発生しない、接種効果の高い接種剤を発明することができた。本接種剤は、溶け残りやノロを嫌う注湯流や鋳型内用の接種剤として特に有効である。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明による接種剤の実施例を説明する。
【0022】
まず、表1に本発明品として本発明による接種剤の特性を示し、表2に比較例として従来の接種剤の特性を示す。
【0023】
【表1】
Figure 0003798389
【0024】
【表2】
Figure 0003798389
表1および表2における本発明品と比較例のうち、Ca 、Baをそれぞれ0.4質量%とし、Si含有量を変化させた試料番号1−1から1−6を見ると、いずれの場合においてもCa 、Baが少ないこともあってノロの発生がない。ノロの発生面積は、内径200mmの50kg高周波溶解炉に、接種剤を0.3%添加したときに発生するノロの面積である。0.3%接種時における接種剤のシリコン含有量と黒鉛化度の関係を図1に示す。接種剤のシリコン含有量が増すにつれて、黒鉛化度が増していることがわかる。黒鉛化度が70%以上になるためには、シリコン含有量が90%以上であることが必要である。
【0025】
Ca 、Ba量を変化させた本発明品及び比較例の試料番号2-1から2-11より、CaとBaの合計量と黒鉛化度の関係をグラフ化すると図2のようになる。図2より、CaやBaを含まない純シリコンや金属シリコンには、シリコン純度が高くても接種効果がないことがわかる。また、CaとBaの合計が0.4%では、黒鉛化度は60%程度であり、接種効果が少ないことがわかる。CaとBaの合計が0.5%以上で黒鉛化度は70%程度になり、CaとBaの合計が1%前後で黒鉛化度が最も高くなる。CaとBaの合計が1%以上では、接種剤のシリコン含有量が減少するに伴い、接種効果が低下している。このことは、CaやBa自体が核として働くのではなく、シリコンの核作用に対して触媒的な働きをしていることを示すものである。接種剤のCaやBaの合計が6%以上になると、シリコン量の減少により黒鉛化度が70%以下となってしまうことがわかる。試料番号2-1から2-11において求めた、Ca+Ba量とノロの発生量の関係を図3に示す。Ca+Ba量が6%を越えるとノロの発生量が急激に多くなることがわかる。よって、Ca+Ba量は0.5%以上、6%以下とした。しかしながら、Ca+Ba量は1%程度で十分であり、ノロのことを考えると0.5〜2.0%がより好ましい。また、本発明である3-1から3-2においてCa・Ba・Srのいずれの元素においてもシリコンの核作用に対して触媒的働きをすることがわかった。なお、同族元素であるMgについても同様の実験を行ったが、Mgには触媒的働きがないことが分かった。また、Srの黒鉛組織を観察したところ、Ca、 Baの場合とは異なりE型傾向を示すことがわかった。黒鉛形状の観点からは、CaもしくはBaを含有させた接種剤が好ましいと考えられる。
【0026】
比較例の3-4から3-10に、市販されている一般的な接種剤の例を示したが、これらの接種剤はいずれもシリコン含有量が少ないため、黒鉛化度70%以上の高い接種効果を示さない。よって、溶解度が良く、ノロなどの発生が少なく、接種効果の高い接種剤を得るためには、接種剤中のシリコンを増し、このシリコンが核物質となるように変化させるCa、Ba、Sr等の元素が0.5%以上含まれた接種剤が好ましいことになる。
【0027】
図4に試料番号2-1、2-3、2-4、2-6、2-8、2-9、3-6の接種剤量と黒鉛化度の関係を示す。市販の接種剤の中で比較的接種効果の高い3-6においては、0.1%接種の黒鉛化度が50%程度であるのに対して、本発明の接種剤は70%近い黒鉛化度を示している。このように、本接種剤は少量の添加量で高い接種効果を示す特徴を有している。
【0028】
市販の接種剤と本発明の接種剤において、接種剤中のアルミ含有量が1.0%以上になると、紙状のアルミナのノロが発生することがわかった。アルミ量は1.0%以下ならば問題は少なくなるが、0.2%以下とすることが好ましい。しかしながら、接種効果のみを考える場合は、表1の試料番号4-1から4-4を見てもわかるように、アルミ含有量が増すにつれて接種効果が高くなることがわかった。ただし、ノロの発生量も多くなる。よって接種効果のみを高める目的の場合は、アルミ含有量を1.0〜5%の範囲で高めることとした。
【0029】
本実施例においては合金化した接種剤の例について示したが、粉砕した金属シリコンに粉砕したCa-SiやBa-Siなどを混合してブレンドしたものにおいても大差はなかった。
【0030】
なお、本接種剤にBi、Zr、C、Mg、Cu、Ni等の元素を補助的に加えても何ら問題はない。また、接種効果を高めるために接種剤を0.3%以上添加しても、溶解性が良好であるため何らの問題がない。接種剤中のCa、Ba、Sr量は0.5〜6質量%としているが、ノロ等のことを考えると、0.5〜2質量%とすることが好ましいと考えられる。
【0031】
また、本実施例は片状黒鉛鋳鉄の場合について示したが、球状黒鉛鋳鉄、CV鋳鉄においても接種効果が認められることがわかった。よって、本発明の接種剤は鋳鉄全般にわたって有効である。
【0032】
【発明の効果】
上記のように構成された本発明の接種剤は、接種効果が高く、溶解性が良く、ノロやスラグの発生が少ない特性を有している。本発明の接種剤を用いることにより、チル防止、共晶セル数の増加、黒鉛化度の促進、機械的性質の向上、黒鉛形状の微細化などの効果を得ることができた。また、少量の接種量でも効果が高いため、コスト的にも有効である。溶解性が良く、ノロやスラグが発生しないことより、多量の接種を行っても溶け残りがなく、無チルの鋳物を作ることも可能となった。本発明の接種剤は1次接種としても有効であるが、特に注湯流や鋳型内接種に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】接種剤のシリコン含有量と黒鉛化度の関係(試料番号1-1から1-12)を示す図である。
【図2】 Ca+Ba量と黒鉛化度の関係(試料番号2-1から2-11)を示す図である。
【図3】 Ca+Ba量とノロの発生量の関係(試料番号2-1から2-11)を示す図である。
【図4】接種剤量と黒鉛化度の関係(試料番号2-1、2-3、2-4、2-6、2-8、2-9、3-6)を示す図である。
【符号の説明】
2−1、2−3、2−4、2−6、2−8、2−9、3−6 試料番号

Claims (5)

  1. Siが90〜99質量%、Alが5.0質量%以下、Ca、Ba、Srのうちいずれか1つ以上の元素の合計が0.5〜6質量%、残りがFeおよび不可避不純物からなる鋳鉄用接種剤であって、溶湯に0.3質量%添加したとき、鋳鉄の黒鉛化度が70%以上となることを特徴とする鋳鉄用接種剤。
  2. 前記Ca、Baのうちいずれか1つ以上の合計が0.5〜6質量%であることを特徴とする請求項1に記載の鋳鉄用接種剤。
  3. 前記Alの量が1.0質量%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の鋳鉄用接種剤。
  4. 前記Alの量が1.0〜5質量%であることを特徴とする請求項1または2に記載の鋳鉄用接種剤。
  5. Siが90〜99質量%、Alが5.0質量%以下、Ca、Ba、Srのうちいずれか1つ以上の元素の合計が0.5〜6質量%、残りがFeおよび不可避不純物からなる鋳鉄用接種剤であって、溶湯に0.3質量%添加したとき、鋳鉄の黒鉛化度が70%以上となる鋳鉄用接種剤を用い、注湯流もしくは鋳型内にて接種を行うことを特徴とする鋳鉄用接種剤を用いた接種方法
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