JP3797733B2

JP3797733B2 - Construction girder and electric switch rail direct connection device

Info

Publication number: JP3797733B2
Application number: JP00229497A
Authority: JP
Inventors: 敦本田; 勉大井; 弘奥; 拓洋永尾; 賢一鈴木; 芳久渡辺; 利通水谷; 真一徳永; 信義小島; 康文佐々木
Original assignee: Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd; Central Japan Railway Co
Current assignee: Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd; Central Japan Railway Co
Priority date: 1997-01-09
Filing date: 1997-01-09
Publication date: 2006-07-19
Anticipated expiration: 2017-01-09
Also published as: JPH10195806A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、分岐器を有する既設橋を取り壊して新設橋を構築する際に用いる工事桁、及びこの工事桁の主桁の上面に搭載される電気転てつ機と枕木上に敷設されるレールとを直結する電気転てつ機レール直結装置に関する。
【０００２】
【従来の技術、及び、発明が解決しようとする課題】
一般に、工事桁は、営業線で列車を走行させながら線路下を掘削し、構造物を構築する場合の軌道の仮受けに広く利用されている。しかし、用いる工事桁がその現場の状況に適しているかどうかが、その工事の難易に大きく影響する。従って、工事桁はその工事に適合したものを選ぶと同時にその機能が十分発揮できるように工夫して設計されなければならない。
【０００３】
従来、図１０（ａ）〜（ｃ）に示すように、分岐器や転てつ装置を有する既設橋４２を取り壊して新設橋４６を構築する際に用いる工事桁としては、下路プレートガーダ形式の工事桁１１０が知られている。
この工事桁１１０は、横断面（Ｋ−Ｋ断面）を図１０（ｃ）に示すように、１対のＨ鋼主桁１１１、１１１と、その主桁１１１、１１１間に入り込むようにして支持された複数のＨ鋼横桁１２０と、その横桁１２０上に載せられたプレート１２５とを備えている。このプレート１２５の裏面には強度アップを目的として複数のリブ１２６が設けられている。
【０００４】
しかしながら、工事現場によっては既設橋４２の上面ＵからレールレベルＲＬまでの高さが十分でない（例えば５０〜６０ｃｍ）場合があり、この場合には上記工事桁１１０では、横桁１２０の最下端からレールレベルＲＬまでの間隔ｄが［横桁の高さ］＋［枕木の高さ］＋［レールの高さ］となるため、横桁１２０の最下端と既設橋４２の上面Ｕとの間隔が著しく狭くなる。このため、既設橋４２の取り壊し作業を行ったり、新設橋４６の構築作業を行ったりするスペースが十分でなく、作業が困難になるという問題があった。
【０００５】
また、上記工事桁１１０では、分岐器や転てつ装置を備える必要があるため高い剛性が要求されるが、既設橋４２の上面ＵからレールレベルＲＬまでの高さが低い場合には横桁１２０の高さを十分高くできないため横桁１２０一本あたりの剛性が十分高くすることができない。このため、要求される剛性を満足させるには、枕木１本に対して例えば２本以上の横桁を設けなければならず（即ち枕木間隔以上に横桁を設置しなければならず）、施工作業が煩雑になる等の問題があった。
【０００６】
一方、分岐器や転てつ装置を有する既設橋を取り壊して新設橋を構築する期間中、転てつ装置を構成する電気転てつ機１６１を作動させる必要があるが、この電気転てつ機１６１は一般に営業線では枕木１４１の上に設置されるため、工事期間中もこれと同様に枕木１４１の上に設置している（図１０（ｃ）参照）。
【０００７】
また、電気転てつ機１６１は、図１１に示すように、通常、ポイントの転換を確実に行うために、列車の振動等により電気転てつ機１６１とレールＲＢとの関係がずれてしまうことのないよう、両者を２本の直線棒状のゲージタイ１７５、１７５（「電気転てつ機レール直結装置」ともいう、なお図１１では一方のみ図示した）により直結されている。
【０００８】
しかしながら、電気転てつ機１６１を枕木１４１の上に設置するには、横桁１２０の幅方向の長さを長くする必要があるため、結果として主桁１１１、１１１同士の間隔が広くなる。しかし、主桁１１１、１１１同士の間隔を広く設定できない場合（例えば隣合う線路同士の間隔が狭い場合）もあり、この場合には枕木１４１の上に電気転てつ機１６１を設置できないという問題があった。
【０００９】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、既設橋の上面からレールレベルまでの高さが低い場合であっても十分な作業スペースを確保でき、しかも分岐器や転てつ装置を保持するのに要求される高剛性に十分応えることのできる工事桁を提供することにある。
【００１０】
また、別の目的は、隣合う線路同士の間隔が狭い場合でも電気転てつ機を搭載することのできる工事桁を提供することにある。
更に、別の目的は、本発明の工事桁の主桁の上面に搭載される電気転てつ機と枕木上に敷設されるレールとを直結するのに適した電気転てつ機レール直結装置を提供することにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記課題を解決するため、請求項１記載の発明は、分岐器や転てつ装置を有する既設橋を取り壊して新設橋を構築する際に用いる工事桁であって、各枕木を抱き込んだ状態で保持する複数の横桁と、前記横桁を前記既設橋の上面から持ち上げた状態で前記横桁の両端を支持する１対の主桁とを備え、前記主桁はその上面に電気転てつ機を搭載可能な搭載部を備え、該搭載部は他の箇所に比べて高さが低く幅が広い形状に形成されていることを特徴とする。
【００１２】
分岐器とは１つの線路を２つの線路に振り分ける線路設備のことをいい、トングレールなどを含む。また、転てつ装置とは分岐器を動かす装置をいい、モータ等を含む電気転てつ機や、電気転てつ機から発生する転換力をトングレールに伝えてポイントを転換するスイッチアジャスタなどを含む。
【００１３】
かかる工事桁では、レールは横桁に抱き込まれた枕木に敷設されることになる。ここで、横桁の最下端からレールレベル（レールは枕木に敷設される）までの間隔は、横桁が枕木を抱き込んでいるため、ほぼ［枕木の高さ］＋［レールの高さ］となる。即ち、従来の下路プレートガーダ形式の工事桁のように横桁の上に枕木を載せてその枕木にレールを敷設した場合に比べて、［横桁の高さ］分だけ小さくなる。また、主桁は横桁を既設橋の上面から持ち上げた状態で支持している。この結果、既設橋の上面から横桁の最下端までの間隔は、従来に比べて［横桁の高さ］分だけ広くなる。
【００１４】
また、分岐器や転てつ装置によるポイント転換が確実に行われる必要があることから、本発明の工事桁は高い剛性が要求される。この点に関し、従来の下路プレートガーダ形式の工事桁では、既設橋の上面からレールレベルまでの高さが低い場合には横桁の高さを十分高くすることができないため、要求される剛性を満足するには例えば枕木１本あたり２本以上の横桁を設けなければならず、施工作業が煩雑になる等の問題があった。これに対して、本発明の工事桁は抱き込み形式であるため、枕木１本あたり１本の横桁を設ければよく、施工作業が容易になる。
【００１５】
以上述べたように、本発明の工事桁によれば、既設橋の上面から横桁の最下端までの間隔が広くなった分、既設橋の取り壊し作業や新設橋の構築作業を容易に行うことができるという効果が得られる。また、分岐器等を有する工事桁に要求される高剛性につき従来の下路プレートガーダ形式に比して容易な施工で実現できるという効果も得られる。
【００１６】
かかる工事桁では、ポイントの転換を行うための電気転てつ機を搭載する必要がある。仮に電気転てつ機を横桁の上あるいは横桁に保持される枕木の上に搭載する場合には、横桁あるいは枕木には電気転てつ機を搭載するためのスペースが別途必要となるため、横桁あるいは枕木が長くなる。すると主桁同士の間隔が広がってしまうので隣合う線路同士の間隔が狭いときには実使用できないという問題がある。この点に関し、主桁の上面をスペース的に有効に利用するとの観点から本発明の工事桁ではこの主桁の上面に電気転てつ機を搭載したものであり、これにより上記問題は解消されるという効果が得られる。また、搭載部は他の箇所に比べて高さが低いため、電気転てつ機を搭載したとしても列車の建築限界（列車が通過するために確保された領域）を侵すおそれはない。更に、この搭載部は他の箇所に比べて幅が広いため、電気転てつ機を搭載するに十分な剛性を実現できる。
【００１７】
請求項２記載の発明は、請求項１記載の工事桁であって、前記横桁のうち、前記搭載部に搭載された前記電気転てつ機を構成する部材と干渉する位置にある横桁は、枕木の略下半分のみを保持する形状であることを特徴とする。
【００１８】
電気転てつ機を構成する部材のうち横桁と干渉するおそれのあるものとしては、例えば、スイッチアジャスタの調整具（スイッチアジャスタによりポイントが転換されたとき、トングレールが基本レールに密着するように調整するための調整具）、ロック機構の調整具（ポイント転換後に転てつ装置を鎖錠するためのロック機構の鎖錠位置の狂いを調整するための調整具）、ゲージタイの調整具（電気転てつ機とレールとの位置のずれを防止するためのゲージタイを調整するための調整具）等がある。
【００１９】
電気転てつ機を構成する部材と干渉する位置にある横桁につき、枕木の両側面の全面及び底面を覆う形状とした場合には、例えばナットなどの調整具をスパナなどの調整用治具で調整しようとしても、横桁の側面部分が邪魔になって調整できないおそれがあるが、本発明ではこのような横桁は枕木の略下半分のみを保持する形状としたため、調整用具での調整の邪魔になることはなくスムーズに調整できるという効果が得られる。
【００２０】
請求項３記載の発明は、請求項１または請求項２に記載の工事桁の前記主桁の上面に搭載される電気転てつ機と前記枕木上に敷設されるレールとを直結する電気転てつ機レール直結装置であって、前記横桁同士の間にて該横桁と略平行に延び、上段と下段を有するクランク状に形成されたゲージタイとして構成され、該ゲージタイの上段は前記主桁上面に搭載された電気転てつ機に固定され、下段は前記枕木上に敷設されたレールに固定されていることを特徴とする。
【００２１】
かかる電気転てつ機レール直結装置では、電気転てつ機は主桁の上面に搭載されているため、電気転てつ機の下部とレールの下部とを直線的に結合しようとしても電気転てつ機の下方に主桁が存在していることから困難である。
そこで、本発明ではゲージタイをクランク状とし、この主桁の上面に搭載された電気転てつ機をゲージタイの上段で固定し、枕木上に敷設されたレールをゲージタイの下段で固定することで、電気転てつ機の下方に主桁が存在しても容易に電気転てつ機とレールとを直結できるようにした。
【００２２】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明する。尚、本発明の実施の形態は、下記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
【００２３】
図１は本実施例の工事桁の平面図である。本実施例の工事桁１０は、図１に示すように、１対の主桁１１、１１と、この主桁１１、１１間に架け渡される横桁（通常部用横桁２０及び搭載部用横桁３０）とを備えている。
図２は主桁の説明図であり、（ａ）は平面図、（ｂ）は正面図、（ｃ）はＡ−Ａ断面図である。主桁１１は、いわゆるＨ鋼であり、上面１１ａ、底面１１ｂ及び縦板１１ｃを備えている。また、主桁１１には、電気転てつ機を搭載しない通常部１２と、電気転てつ機を搭載する搭載部１３が設けられている。
【００２４】
通常部１２は高さ（底面１１ｂから上面１１ａまで）がＨ１、幅がＷ１であるのに対して、搭載部１３は高さがＨ２（＜Ｈ１）、幅がＷ２（＞Ｗ１）であり、通常部１２から搭載部１３に至る部分は、上面１１ａの高さが徐々に低くなるようにまた幅が徐々に広くなるように変化していく異形断面となっている。また、通常部１２の高さは図３（ｂ）に示すように主桁１１が建築限界（列車が通過するために確保された領域）を侵すことのないように設定され、搭載部１３の高さは図４（ｂ）及び図５（ｂ）に示すように電気転てつ機が搭載されたときに電気転てつ機が建築限界を侵すことのないように設定されている。
【００２５】
また、搭載部１３のうち電気転てつ機のロック機構である鎖錠かん７１を配置する箇所には切欠１３ａが設けられている。主桁１１のうち、長手方向に延びる溝１５には横桁の端部を受けるためのプレート状の受け台１６とその受け台１６を支持するための複数の受け台リブ１７とが設けられている。尚、受け台１６は、搭載部１３においては通常部１２よりも幅が広くなるように形成され、また後述する第２横桁３６を受ける箇所（本実施例では３カ所）には四角状の切欠１６ａが形成されている。
【００２６】
横桁には図１に示すように通常部用横桁２０と搭載部用横桁３０があり、更に搭載部用横桁３０には第１横桁３１と第２横桁３６の２種類が存在する。
図３は通常部用横桁の説明図であり、（ａ）は平面図、（ｂ）はＢ−Ｂ断面図、（ｃ）はＣ−Ｃ断面図である。通常部用横桁２０は、１対の主桁１１、１１の通常部１２、１２を架け渡すための横桁であり、底面２０ａ及び両側面２０ｂ、２０ｂからなる断面略凹状に形成され、枕木４１を抱き込んだ状態で保持可能な凹部２２を有している。
【００２７】
この通常部用横桁２０の両側面２０ｂ、２０ｂには長手方向に沿って補強用リブ２３、２３が設けられている。このため剛性が高く撓みが少ない構造となっている。また、通常部用横桁２０の各端部は主桁１１に設けられた受け台１６上に例えばボルトナット等の締結具により固着されている。このため通常部用横桁２０は主桁１１の底面１１ｂから持ち上げられた状態で支持されている。
【００２８】
図４は第１横桁の説明図であり、（ａ）は平面図、（ｂ）はＤ−Ｄ断面図、（ｃ）はＥ−Ｅ断面図である。搭載部用横桁３０のうち第１横桁３１は、搭載部１３に搭載された電気転てつ機を構成する部材（例えば後述のスイッチアジャスタ６６の調整ナット６９や鎖錠かん７１の調整金具７３やゲージタイ７５の調整ナット７６など）とは干渉しない位置を架け渡すための横桁である。
【００２９】
この第１横桁３１は、底面３１ａ及び両側面３１ｂ、３１ｂからなる断面略凹状に形成され、枕木４１を抱き込んだ状態で保持可能な凹部３２を有している。また、第１横桁３１の両側面３１ｂ、３１ｂには通常部用横桁２０と同様、補強用リブ３３、３３が設けられている。
【００３０】
この第１横桁３１の各端部は主桁１１の上面１１ａと受け台１６との隙間に入り込めるよう高さが低く形成され、主桁１１に設けられた受け台１６上に例えばボルトナット等の締結具により固着されている。このため第１横桁３１は主桁１１の底面１１ｂから持ち上げられた状態で支持されている。
【００３１】
図５は第２横桁の説明図であり、（ａ）は平面図、（ｂ）はＦ−Ｆ断面図、（ｃ）はＧ−Ｇ断面図である。第２横桁３６は、主桁１１の搭載部１３に搭載された電気転てつ機を構成する部材（例示は既述ずみ）と干渉する位置（図７に示す３カ所）を架け渡すための横桁である。
【００３２】
この第２横桁３６は、底面３６ａ及び両側面３６ｂ、３６ｂからなる断面略Ｈ状に形成された部材であり、枕木４１を抱き込んだ状態で保持可能な凹部３７を有している。この第２横桁３６は両側面３６ｂ、３６ｂが底面３６ａから更に下方に延びる形状を採用したのは剛性を高くするためである。
【００３３】
凹部３７は通常部用横桁２０や第１横桁３１に比べて浅いため、枕木４１のうち略下半分だけを保持しうる。なお、この第２横桁３６には補強リブを設けていない。これは、後述する電気転てつ機を構成する部材と補強用リブが干渉するのを避けるためであるが、特にこれらの部材と干渉しなければ補強用リブを設けてもよい。
【００３４】
この第２横桁３６の各端部は断面略Ｈ状ではなく断面略凹状に形成され、主桁１１の上面１１ａと受け台１６との隙間に入り込めるように形成されている。この第２横桁３６の各端部のうち両側面３６ｂ、３６ｂが底面３６ａから下方に延びている部分は、受け台１６に設けた切欠１６ａ内に配置されている。このようにして受け台１６上に載置された第２横桁３６の各端部は、例えばボルトナット等の締結具により受け台１６に固着されている。このため第２横桁３６は主桁１１の底面１１ｂから持ち上げられた状態で支持されている。
【００３５】
次に、この工事桁１０を用いて、分岐器及び転てつ装置を有する既設橋を取り壊して新設橋を構築する際の工法を図６に基づいて概説する。図６は工事の概略工程図である。まず、図６（ａ）に示すように、既設の架道橋４２の両側に仮橋台４３、４３を設置し、工事桁１０が既設の架道橋４２の上方を架け渡すように仮橋台４３、４３上に架設する。そして、図６（ｂ）に示すように、既設の架道橋４２を取り壊しつつ、その取り壊した範囲に仮受支柱４４を設け、橋台４５と仮受支柱４４との間に新設の架道橋４６を構築するためのＨ鋼埋込桁を架設する、という作業サイクルを繰り返す。そして、新設の架道橋４６が完成した後、バラストを新設の架道橋４６上に撒く。このとき、工事桁１０において隣合う横桁と横桁の間は空いているため、工事桁１０の上から新設の架道橋４６にバラストを撒くことができ、作業性がよい。これに対して、従来の下路プレートガーダ形式（図１０参照）では横桁の上をプレートが覆っているため、バラストを撒く作業を容易に行うことができない。その後、残っている仮受支柱４４等を撤去し、工事桁１０を撤去して営業線を元通りに戻し、全作業を終了する。
【００３６】
次に、工事期間中における工事桁１０の役割について説明する。
仮橋台４３、４３に架設した工事桁１０につき、横桁（通常部用横桁２０、第１横桁３１、第２横桁３６）の凹部２２、３２、３７にそれぞれ枕木４１を保持させ、これら枕木４１上にレールＲを敷設する（図３（ｂ）、図４（ｂ）、図５（ｂ）参照）。このとき、各横桁は枕木４１を抱き込むように保持するため、各横桁の最下端からレールレベル（レールＲの上面）までの間隔はほぼ［枕木４１の高さ］＋［レールＲの高さ］となる。
【００３７】
このため、図１０に示す従来の下路プレートガーダ形式の工事桁のように横桁の上に枕木を載せてその枕木にレールを敷設した場合に比べて、［横桁の高さ］分だけ小さくなる。
したがって、既設の架道橋４２の上面からレールレベルまでの距離が５０〜６０ｃｍと狭い場合であっても、本実施例の工事桁１０によれば既設の架道橋４２の上面と各横桁の底面との間で新設の架道橋４６を構築するのに十分なスペースを確保することができる。この結果、既設橋の取り壊し作業やこの部分にＨ鋼埋込桁を施工する作業を容易に行うことができるという効果が得られる。
【００３８】
尚、第２横桁３６は両側面３６ｂ、３６ｂが底面３６ａの下方に延びる形状であるため既設橋４２の上面との間隔が狭くなっているが、第２横桁３６は数カ所（本実施例では３カ所）にのみ用いること、また底面３６ａと既設橋４２の上面との間隔は広いためこのスペースを利用できること、等から特に問題になることはない。但し、作業性をより向上させる観点から、両側面３６ｂ、３６ｂのうち下方に延びる部分をカットしてもよい。
【００３９】
図７は工事期間中の分岐器先端付近の工事桁の平面図である。この図７に示すように枕木４１上にはトングレール５１や基本レールＲＢ等を含む分岐器５０が設置され、主桁１１の搭載部１３には転てつ装置６０が取り付けられている。
ここで、分岐器５０及び転てつ装置６０によるポイント転換が確実に行われる必要があることから、工事桁１０には高い剛性が要求される。この点に関し、従来の下路プレートガーダ形式の工事桁では、この要求に応えるためには枕木１本あたり例えば２本以上の横桁を設けなければならず、施工作業が煩雑になる等の問題があったが、本実施例の工事桁１０は抱き込み形式であるため、枕木１本あたり１本の横桁を設ければよく、施工作業が容易になるという効果が得られる。
【００４０】
ここで、転てつ装置６０について図７〜図９に基づいて説明する。図７は工事期間中の分岐器先端付近の工事桁の平面図、図８はゲージタイ周辺の断面図、図９は図７のＪ−Ｊ断面図である。
転てつ装置６０は、電気転てつ機６１、動作かん６３、スイッチアジャスタ６６、鎖錠かん７１、ゲージタイ７５（「電気転てつ機レール直結装置」ともいう）などから構成されている。
【００４１】
電気転てつ機６１は、モータ６２や、このモータ６２の駆動力を動作かん６３に伝達する例えばギア等からなる図示しない伝達機構などを備えている。この電気転てつ機６１は、主桁１１の搭載部１３上に絶縁板６４及び敷板６５を介して搭載されている。このように主桁１１上に電気転てつ機６１を搭載するため、枕木上に搭載する場合に比べて１対の主桁１１、１１の幅が狭くできる。特にこの構造は、隣合う線路同士の間隔が小さい場合に有効である。
【００４２】
また、この搭載部１３は他の箇所に比べて高さが低いため、電気転てつ機６１を搭載したとしても列車の建築限界を侵すおそれはない。更に、この搭載部１３は他の箇所に比べて幅が広いため、電気転てつ機６１を搭載するに十分な剛性を有するばかりでなく、ポイント転換を確実に行う上で要求される剛性も実現できる。
【００４３】
動作かん６３は、スイッチアジャスタ６６のロッド６６ａに連結されている。このため、動作かん６３が移動するのに伴ってスイッチアジャスタ６６も同方向に移動する。
スイッチアジャスタ６６は、電気転てつ機６１から発生する転換力を転てつ棒６７を介してトングレール５１に伝え、ポイントを転換し、トングレール５１を基本レールＲＢに密着させるものである。スイッチアジャスタ６６のロッド６６ａと転てつ棒６７とは略Ｔ字状の腕金具６８を介して連結されている。そしてこの腕金具６８の両側から調整ナット６９、６９により位置決めされている。
【００４４】
即ち、この調整ナット６９、６９を適宜回転することによりロッド６６ａと転てつ棒６７の位置関係を調整することができる。このため、ポイント転換の際に１対のトングレール５１、５１のいずれかが１対の基本レールＲＢ、ＲＢのいずれかに密着するように調整することができる。尚、この調整ナット６９、６９には回転を阻止するための回り止め７０が被せられている。
【００４５】
鎖錠かん７１は、トングレール５１、５１に直結された略コの字状のフロントロッド７２に接続されている。この鎖錠かん７１及び前記動作かん６３は、電気転てつ機６１の内部に設けられたロックピース（図示せず）との噛み合いによって鎖錠されるものである。即ち、ポイントの転換は１対のトングレール５１、５１のうちいずれかを基本レールＲＢ，ＲＢのいずれかに密着させることにより行われるが、このように密着した状態を確実に保持すべく鎖錠を行うのである。
【００４６】
この鎖錠かん７１は列車通過で鎖錠位置が微妙に狂うこともあるので、フロントロッド７２の調整金具７３の両側にある調整ナット７３ａ、７３ａによって調整を行う。なお、この鎖錠かん７１は電気転てつ機６１から主桁１１の切欠１３ａを経て基本レールＲＢの下方を通過するように形成されている。
【００４７】
２本のゲージタイ７５、７５は、基本レールＲＢと電気転てつ機６１の位置のずれを防止して鎖錠や密着（トングレール５１と基本レールＲＢとの密着）の狂いを防ぐものであり、本実施例ではクランク状に形成されている。このクランク状のゲージタイ７５の上段７５ａは、図７及び図８に示すように主桁１１の搭載部１３に搭載された電気転てつ機６１に固定され、下段は枕木４１上に敷設された基本レールＲＢ、ＲＢの下部に固定されている。このゲージタイ７５は各基本レールＲＢの両側に設けた調整ナット７６、７６により固定位置を調整可能である。
【００４８】
もし仮に図１１に示すような直線棒状のゲージタイを用いるとすれば、Ｈ鋼の主桁に穴を開ける等の作業が必要になるが、本実施例ではクランク状のゲージタイ７５を用いたため、そのような作業は不要であり、容易に電気転てつ機６１と基本レールＲＢ、ＲＢとを直結することができる。
【００４９】
このように設置された転てつ装置６０の動作について簡単に説明する。ポイント転換の必要がある場合には、電気転てつ機６１のモータ６２を駆動させる。すると、その駆動力が動作かん６３に伝達され、この動作かん６３がスイッチアジャスタ６６を移動させ、トングレール５１と基本レールＲＢを密着させる。このとき、動作かん６３及び鎖錠かん７１は図示しないロックピースにより鎖錠される。このようにしてポイント転換が行われる。
【００５０】
本実施例によれば、図８に示すように、主桁１１の搭載部１３には第２横桁３６が３カ所に架設されており、このためゲージタイ７５の調整ナット７６、フロントロッド７２の調整ナット７３ａ、スイッチアジャスタ６６の調整ナット６９をスパナ等の調整用具によって調整する際に横桁が邪魔になるおそれがないという効果が得られる。
【００５１】
尚、上記実施例では主桁１１に断面略Ｈ状の鋼材を用いたが、工事桁１０に要求される主桁の剛性を満足すれば特にこの形状でなくてもよい。また、１対の主桁１１、１１のうち電気転てつ機６１を搭載しない側の主桁１１には搭載部１３を設けなくてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図１】本実施例の工事桁の平面図である。
【図２】主桁の説明図であり、（ａ）は平面図、（ｂ）は正面図、（ｃ）はＡ−Ａ断面図である。
【図３】通常部用横桁の説明図であり、（ａ）は平面図、（ｂ）はＢ−Ｂ断面図、（ｃ）はＣ−Ｃ断面図である。
【図４】第１横桁の説明図であり、（ａ）は平面図、（ｂ）はＤ−Ｄ断面図、（ｃ）はＥ−Ｅ断面図である。
【図５】第２横桁の説明図であり、（ａ）は平面図、（ｂ）はＦ−Ｆ断面図、（ｃ）はＧ−Ｇ断面図である。
【図６】架設橋を取り壊し新設橋を構築するときの工事の概略工程図である。
【図７】工事期間中の分岐器先端付近の工事桁の平面図である。
【図８】ゲージタイ周辺の断面図である。
【図９】図７のＪ−Ｊ断面図である。
【図１０】従来の工事桁の説明図であり、（ａ）は工事桁の使用説明図、（ｂ）は（ａ）の円形部分の拡大破断面図、（ｃ）はＫ−Ｋ断面図である。
【図１１】従来のゲージタイ周辺の断面図である。
【符号の説明】
１０・・・工事桁、１１・・・主桁、１２・・・通常部、１３・・・搭載部、１６・・・受け台、１７・・・受け台リブ、２０・・・通常部用横桁、２２・・・凹部、２３・・・補強用リブ、３０・・・搭載部用横桁、３１・・・第１横桁、３２・・・凹部、３３・・・補強用リブ、３６・・・第２横桁、３７・・・凹部、４１・・・枕木、４２・・・既設の架道橋、４３・・・仮橋台、４４・・・仮受支柱、４５・・・橋台、４６・・・新設の架道橋、５０・・・分岐器、５１・・・トングレール、６０・・・転てつ装置、６１・・・電気転てつ機、６３・・・動作かん、６６・・・スイッチアジャスタ、６７・・・転てつ棒、６８・・・腕金具、６９・・・調整ナット、７０・・・回り止め、７１・・・鎖錠かん、７２・・・フロントロッド、７３・・・調整金具、７５・・・ゲージタイ、７６・・・調整ナット。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a work girder used when a new bridge is constructed by demolishing an existing bridge having a turnout, and an electric switch mounted on the upper surface of the main girder of this construction girder and a rail laid on sleepers The present invention relates to an electric switch rail direct connection device.
[0002]
[Background Art and Problems to be Solved by the Invention]
In general, a construction girder is widely used for temporary receiving of a track when excavating under a railway line while constructing a structure while running a train on a business line. However, whether or not the construction girder used is suitable for the situation at the site greatly affects the difficulty of the construction. Therefore, the construction girder must be designed so that it can be fully used at the same time as selecting a construction girder suitable for the construction.
[0003]
Conventionally, as shown in FIGS. 10 (a) to 10 (c), as a construction girder used when constructing a new bridge 46 by demolishing an existing bridge 42 having a branching device or a tipping device, a lower plate girder type is used. The construction girder 110 is known.
As shown in FIG. 10 (c), the construction girder 110 is supported so as to enter between a pair of H steel main girders 111 and 111 and the main girders 111 and 111 as shown in FIG. 10C. A plurality of H steel cross beams 120 and a plate 125 mounted on the cross beams 120 are provided. A plurality of ribs 126 are provided on the back surface of the plate 125 for the purpose of increasing the strength.
[0004]
However, depending on the construction site, the height from the upper surface U of the existing bridge 42 to the rail level RL may not be sufficient (for example, 50 to 60 cm). Since the distance d to the rail level RL is [width of the cross beam] + [height of sleepers] + [height of the rail], the distance between the lowermost end of the cross beam 120 and the upper surface U of the existing bridge 42 is Remarkably narrow. For this reason, there is a problem that the space for carrying out the demolition work of the existing bridge 42 or the construction work of the new bridge 46 is not sufficient, and the work becomes difficult.
[0005]
The construction girder 110 requires a high rigidity because it is necessary to provide a branching device and a tipping device. However, when the height from the upper surface U of the existing bridge 42 to the rail level RL is low, the horizontal girder is required. Since the height of 120 cannot be made sufficiently high, the rigidity per cross beam 120 cannot be made sufficiently high. For this reason, in order to satisfy the required rigidity, for example, two or more cross girders must be provided for one sleeper (that is, the cross girders must be installed more than the sleeper interval). There were problems such as complicated work.
[0006]
On the other hand, it is necessary to operate the electric switch 161 constituting the switch device during the period in which the existing bridge having the branching device and the switch device is demolished to construct a new bridge. Since the machine 161 is generally installed on the sleeper 141 in the business line, it is installed on the sleeper 141 in the same manner during the construction period (see FIG. 10C).
[0007]
In addition, as shown in FIG. 11, in the electric switch 161, the relationship between the electric switch 161 and the rail RB is usually shifted due to train vibration or the like in order to reliably change points. To prevent this, the two are directly connected by two straight rod-like gauge ties 175 and 175 (also referred to as “electric rolling machine rail direct connection device”, only one of which is shown in FIG. 11).
[0008]
However, in order to install the electric switch 161 on the sleepers 141, it is necessary to increase the length of the cross beam 120 in the width direction. As a result, the distance between the main beams 111 and 111 is widened. However, there are cases where the distance between the main girders 111 and 111 cannot be set wide (for example, when the distance between adjacent lines is narrow). In this case, the electric switch 161 cannot be installed on the sleeper 141. was there.
[0009]
The present invention has been made in view of the above problems, and its purpose is to secure a sufficient work space even when the height from the upper surface of the existing bridge to the rail level is low, and to prevent a branching device or a turnover. An object of the present invention is to provide a construction girder that can sufficiently meet the high rigidity required to hold the device.
[0010]
Another object is to provide a construction girder that can be equipped with an electric switch even when the distance between adjacent tracks is narrow.
Furthermore, another object is to provide an electric switch rail direct connection device suitable for directly connecting an electric switch mounted on the upper surface of the main beam of the construction beam of the present invention and a rail laid on a sleeper. Is to provide.
[0011]
[Means for Solving the Problems and Effects of the Invention]
In order to solve the above-mentioned problem, the invention according to claim 1 is a construction girder used when a new bridge is constructed by demolishing an existing bridge having a branching device and a switch device, and each sleeper is embraced And a pair of main girders that support both ends of the cross beam in a state where the cross beam is lifted from the upper surface of the existing bridge. The main girder has a mounting portion on the upper surface on which an electric switch can be mounted, and the mounting portion is formed in a shape that is lower in height and wider than other portions. It is characterized by that.
[0012]
A branching device refers to a line facility that distributes one line to two lines, and includes a tongrail. In addition, a switch device is a device that moves a branching device, such as an electric switch machine that includes a motor, etc., a switch adjuster that changes the point by transmitting the conversion force generated by the electric switch machine to the Tongler. including.
[0013]
In such construction girders, the rails are laid on sleepers held in the horizontal girders. Here, the distance from the lowest end of the cross beam to the rail level (the rail is laid on the sleeper) is almost [the height of the sleeper] + [the height of the rail] because the cross beam holds the sleeper. It becomes. That is, as compared with the case where a sleeper is placed on a horizontal beam and a rail is laid on the sleeper as in a conventional lower plate girder-type construction beam, it is reduced by [the height of the horizontal beam]. The main girder supports the horizontal girder in a state where it is lifted from the upper surface of the existing bridge. As a result, the distance from the upper surface of the existing bridge to the lowest end of the cross beam is widened by [the height of the cross beam] compared to the conventional case.
[0014]
In addition, since the point change by the branching device or the turning device must be performed reliably, the construction girder of the present invention is required to have high rigidity. In this regard, with the conventional lower plate girder type construction girders, if the height from the upper surface of the existing bridge to the rail level is low, the height of the cross girders cannot be made sufficiently high, so the required rigidity In order to satisfy the above, for example, two or more cross girders must be provided for each sleeper, and there is a problem that the construction work becomes complicated. On the other hand, since the construction girder according to the present invention is a holding type, it is sufficient to provide one horizontal girder per sleeper, and the construction work is facilitated.
[0015]
As described above, according to the construction girder of the present invention, the existing bridge can be easily demolished or the new bridge can be constructed by increasing the distance from the upper surface of the existing bridge to the lowest end of the horizontal girder. The effect of being able to be obtained. In addition, the high rigidity required for a construction girder having a branching device or the like can be realized by an easy construction as compared with the conventional lower plate girder type.
[0016]
Or In such a construction girder, it is necessary to install an electric switch for changing points. If the electric switch is mounted on a cross beam or on a sleeper that is held by the cross beam, a space for mounting the electric switch is required on the cross beam or sleeper. For this reason, the cross beams or sleepers become longer. Then, since the interval between the main girders widens, there is a problem that it cannot be actually used when the interval between adjacent lines is narrow. In this regard, from the viewpoint of effectively using the upper surface of the main girder, the construction girder of the present invention is equipped with an electric switch on the upper surface of the main girder, thereby eliminating the above problem. The effect is obtained. Moreover, since the mounting portion is lower in height than other places, even if an electric switch is mounted, there is no risk of violating the construction limit of the train (the area secured for the train to pass). Furthermore, since this mounting part is wider than other parts, it is possible to realize sufficient rigidity to mount the electric switch.
[0017]
Claim 2 The described invention is claimed. 1 The horizontal girder described in the above, wherein the horizontal girder in a position of interfering with a member constituting the electric switch mounted on the mounting portion of the horizontal girder holds only a substantially lower half of a sleeper. It is a shape.
[0018]
Among the members constituting the electric switch, there is a possibility of interference with the cross beam. For example, a switch adjuster adjuster (when the point is changed by the switch adjuster, the Tongleil adheres to the basic rail. Adjustment tool for adjusting the lock mechanism (adjustment tool for adjusting the locking mechanism lock position to lock the locking mechanism after the point change), gauge tie adjustment tool ( And an adjustment tool for adjusting a gauge tie for preventing displacement between the electric switch and the rail.
[0019]
In the case of a shape that covers the entire and bottom surfaces of both sides of the sleeper for the cross beam in a position that interferes with the members constituting the electric switch, for example, an adjustment tool such as a spanner is used as an adjustment tool such as a spanner. Even if you try to adjust it, the side part of the cross beam may be in the way, and in the present invention, such a cross beam has a shape that only holds the lower half of the sleeper, so adjustment with the adjustment tool The effect of being able to adjust smoothly without getting in the way is obtained.
[0020]
Claim 3 The described invention Claim 1 or claim 2 An electric turning machine rail direct connection device for directly connecting an electric turning machine mounted on the upper surface of the main girder of the construction girder described in the above and a rail laid on the sleepers, It is configured as a gauge tie formed in the shape of a crank having an upper stage and a lower stage, extending substantially parallel to the horizontal girder therebetween, and the upper stage of the gauge tie is fixed to an electric switch mounted on the upper surface of the main girder, The lower stage is fixed to a rail laid on the sleepers.
[0021]
In such an electric switch rail direct coupling device, since the electric switch is mounted on the upper surface of the main girder, even if it is attempted to linearly connect the lower part of the electric switch and the lower part of the rail, It is difficult because there is a main girder below the lever.
Therefore, in the present invention, the gauge tie is crank-shaped, and the electric switch mounted on the upper surface of the main girder is fixed at the upper stage of the gauge tie, and the rail laid on the sleepers is fixed at the lower stage of the gauge tie, Even if there is a main girder below the electric switch, the electric switch and rail can be easily connected directly.
[0022]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. The embodiments of the present invention are not limited to the following examples, and it goes without saying that various forms can be adopted as long as they belong to the technical scope of the present invention.
[0023]
FIG. 1 is a plan view of a construction girder according to the present embodiment. As shown in FIG. 1, the construction beam 10 of this embodiment includes a pair of main beams 11, 11 and a horizontal beam spanned between the main beams 11, 11 (the normal beam 20 and the mounting beam). A horizontal beam 30).
2A and 2B are explanatory diagrams of the main girder, in which FIG. 2A is a plan view, FIG. 2B is a front view, and FIG. The main girder 11 is so-called H steel, and includes an upper surface 11a, a bottom surface 11b, and a vertical plate 11c. Further, the main girder 11 is provided with a normal part 12 on which no electric switch is mounted and a mounting part 13 on which the electric switch is mounted.
[0024]
The normal portion 12 has a height (from the bottom surface 11b to the top surface 11a) of H1 and a width of W1, whereas the mounting portion 13 has a height of H2 (<H1) and a width of W2 (> W1). The portion from the normal portion 12 to the mounting portion 13 has an irregular cross section that changes so that the height of the upper surface 11a gradually decreases and the width gradually increases. Moreover, the height of the normal part 12 is set so that the main girder 11 does not violate the building limit (area secured for the train to pass) as shown in FIG. As shown in FIG. 4B and FIG. 5B, the height is set so that the electric switch does not violate the building limit when the electric switch is mounted.
[0025]
Moreover, the notch 13a is provided in the location which installs the locking cane 71 which is a locking mechanism of an electric switch in the mounting part 13. In the main girder 11, a groove 15 extending in the longitudinal direction is provided with a plate-shaped cradle 16 for receiving the end of the cross beam and a plurality of cradle ribs 17 for supporting the cradle 16. Yes. Note that the cradle 16 is formed to have a width wider than that of the normal portion 12 in the mounting portion 13, and has a rectangular shape at locations (three locations in the present embodiment) for receiving second transverse beams 36 described later. A notch 16a is formed.
[0026]
As shown in FIG. 1, there are two types of horizontal girders: a normal cross beam 20 and a mounting cross beam 30, and the mounting cross beam 30 includes a first cross beam 31 and a second cross beam 36. Exists.
FIGS. 3A and 3B are explanatory diagrams of the normal part cross beam, wherein FIG. 3A is a plan view, FIG. 3B is a cross-sectional view along BB, and FIG. 3C is a cross-sectional view along CC. The normal part cross beam 20 is a cross beam for bridging the normal parts 12 and 12 of the pair of main girds 11 and 11, and is formed in a substantially concave cross section composed of a bottom surface 20a and both side surfaces 20b and 20b. It has the recessed part 22 which can be hold | maintained in the state which embraced 41. FIG.
[0027]
Reinforcing ribs 23, 23 are provided along the longitudinal direction on both side surfaces 20b, 20b of the normal portion cross beam 20. For this reason, it has a structure with high rigidity and little bending. Further, each end portion of the normal portion cross beam 20 is fixed on a cradle 16 provided on the main beam 11 by a fastener such as a bolt nut. For this reason, the normal part cross beam 20 is supported in a state of being lifted from the bottom surface 11 b of the main beam 11.
[0028]
4A and 4B are explanatory views of the first cross beam, in which FIG. 4A is a plan view, FIG. 4B is a DD cross-sectional view, and FIG. 4C is a EE cross-sectional view. The first cross girder 31 of the mounting portion cross beam 30 is a member (for example, an adjusting nut 69 of a switch adjuster 66 and an adjusting bracket of a lock lock 71 which will be described later) mounted on the mounting portion 13. 73 and an adjustment nut 76 of the gauge tie 75) are cross beams for bridging a position that does not interfere.
[0029]
The first cross beam 31 is formed in a substantially concave shape in cross section composed of a bottom surface 31a and both side surfaces 31b, 31b, and has a recess 32 that can hold the sleeper 41 in a state of being held. In addition, reinforcing ribs 33 and 33 are provided on both side surfaces 31 b and 31 b of the first cross beam 31 in the same manner as the normal portion cross beam 20.
[0030]
Each end portion of the first cross beam 31 is formed low in height so as to be able to enter the gap between the upper surface 11a of the main beam 11 and the cradle 16, and a bolt nut or the like is provided on the cradle 16 provided in the main beam 11, for example. It is fixed with a fastener. Therefore, the first cross beam 31 is supported in a state where it is lifted from the bottom surface 11 b of the main beam 11.
[0031]
5A and 5B are explanatory views of the second cross beam, in which FIG. 5A is a plan view, FIG. 5B is a cross-sectional view taken along line FF, and FIG. 5C is a cross-sectional view taken along line GG. The second horizontal girder 36 bridges positions (three locations shown in FIG. 7) that interfere with members (illustrated as described above) that constitute the electric switch mounted on the mounting portion 13 of the main girder 11. It is a horizontal beam.
[0032]
The second cross beam 36 is a member formed of a bottom surface 36a and both side surfaces 36b, 36b and having a substantially H-shaped cross section, and has a recess 37 that can hold the sleeper 41 in a state of being held. The reason for adopting a shape in which both side surfaces 36b and 36b extend further downward from the bottom surface 36a is used for the second cross beam 36 in order to increase the rigidity.
[0033]
Since the concave portion 37 is shallower than the normal portion cross beam 20 and the first cross beam 31, only the substantially lower half of the sleepers 41 can be held. The second cross beam 36 is not provided with a reinforcing rib. This is for avoiding interference between a member constituting the electric switch and a reinforcing rib, which will be described later, but a reinforcing rib may be provided as long as it does not interfere with these members.
[0034]
Each end portion of the second cross beam 36 is formed in a substantially concave shape instead of a substantially H-shaped cross section, and is formed so as to be able to enter a gap between the upper surface 11a of the main girder 11 and the cradle 16. Of each end portion of the second cross beam 36, a portion where both side surfaces 36 b and 36 b extend downward from the bottom surface 36 a is disposed in a notch 16 a provided in the cradle 16. In this way, each end portion of the second cross beam 36 placed on the cradle 16 is fixed to the cradle 16 by a fastener such as a bolt nut. Therefore, the second cross beam 36 is supported in a state where it is lifted from the bottom surface 11 b of the main beam 11.
[0035]
Next, an outline of a construction method for constructing a new bridge by demolishing an existing bridge having a branching device and a switch using the construction girder 10 will be described with reference to FIG. FIG. 6 is a schematic process diagram of the construction. First, as shown in FIG. 6A, temporary abutments 43 and 43 are installed on both sides of the existing overpass 42, and the temporary abutment 43 is placed so that the work girder 10 bridges over the existing overpass 42. , 43. Then, as shown in FIG. 6 (b), while the existing bridge 42 is demolished, a provisional support post 44 is provided in the demolished area, and a newly installed bridge bridge is provided between the abutment 45 and the provisional support post 44. The work cycle of laying an H steel embedded girder for constructing 46 is repeated. Then, after the new overhead bridge 46 is completed, the ballast is spread on the new overhead bridge 46. At this time, since there is a space between the adjacent cross beams in the work girder 10, ballast can be spread from the top of the work girder 10 to the newly installed overhead bridge 46, and workability is good. On the other hand, in the conventional lower plate girder type (see FIG. 10), since the plate covers the top of the cross beam, the operation of spreading the ballast cannot be performed easily. Thereafter, the remaining provisional support poles 44 and the like are removed, the work girder 10 is removed, the business line is returned to the original position, and all operations are completed.
[0036]
Next, the role of the construction girder 10 during the construction period will be described.
For the construction beam 10 installed on the temporary abutments 43, 43, the sleepers 41 are respectively held in the recesses 22, 32, 37 of the horizontal beam (the normal beam 20, the first beam 31, the second beam 36), Rails R are laid on the sleepers 41 (see FIGS. 3B, 4B, and 5B). At this time, since each horizontal girder holds the sleeper 41 so as to embrace the sleeper 41, the distance from the lowest end of each horizontal beam to the rail level (the upper surface of the rail R) is approximately [the height of the sleeper 41] + [the rail R Height].
[0037]
For this reason, compared with the case where a sleeper is placed on a horizontal girder and a rail is laid on the sleeper as in the conventional lower plate girder-type construction girder shown in FIG. Get smaller.
Therefore, even if the distance from the upper surface of the existing overpass 42 to the rail level is as narrow as 50 to 60 cm, according to the construction girder 10 of this embodiment, the upper surface of the existing overpass 42 and each cross beam It is possible to secure a sufficient space for constructing the newly installed overhead bridge 46 with the bottom surface. As a result, it is possible to easily perform the work of demolishing the existing bridge and the work of installing the H steel embedded girder in this part.
[0038]
The second cross beam 36 has a shape in which both side surfaces 36b and 36b extend below the bottom surface 36a, so that the distance from the upper surface of the existing bridge 42 is narrow. However, the second cross beam 36 has several places (the present embodiment). In this case, there is no particular problem because it is used only in three places, and since the space between the bottom surface 36a and the upper surface of the existing bridge 42 is wide, this space can be used. However, from the viewpoint of further improving workability, portions extending downward from both side surfaces 36b and 36b may be cut.
[0039]
FIG. 7 is a plan view of a construction girder near the tip of the turnout during the construction period. As shown in FIG. 7, a branching device 50 including a Tongrel 51 and a basic rail RB is installed on a sleeper 41, and a tipping device 60 is attached to the mounting portion 13 of the main girder 11.
Here, since the point change by the branching device 50 and the switch device 60 needs to be performed surely, the construction girder 10 is required to have high rigidity. In this regard, in the conventional lower plate girder type construction girders, in order to meet this requirement, for example, two or more cross girders must be provided for each sleeper, and the construction work becomes complicated. However, since the construction girder 10 of the present embodiment is a hug type, it is sufficient to provide one horizontal girder per sleeper, and the effect that the construction work is facilitated can be obtained.
[0040]
Here, the rolling device 60 will be described with reference to FIGS. FIG. 7 is a plan view of a construction girder near the tip of the branching device during the construction period, FIG. 8 is a sectional view around the gauge tie, and FIG. 9 is a JJ sectional view of FIG.
The switch device 60 includes an electric switch 61, an operation lever 63, a switch adjuster 66, a lock lock 71, a gauge tie 75 (also referred to as “electric switch rail connecting device”), and the like.
[0041]
The electric switch 61 includes a motor 62 and a transmission mechanism (not shown) such as a gear that transmits the driving force of the motor 62 to the operation lever 63. The electric switch 61 is mounted on the mounting portion 13 of the main beam 11 via an insulating plate 64 and a floor plate 65. Since the electric switch 61 is mounted on the main beam 11 in this way, the width of the pair of main beams 11 and 11 can be made narrower than when mounted on a sleeper. This structure is particularly effective when the distance between adjacent lines is small.
[0042]
Moreover, since this mounting part 13 is low compared with other places, even if it mounts the electric switch 61, there is no possibility of violating the construction limit of a train. Further, since the mounting portion 13 is wider than other portions, the mounting portion 13 has not only sufficient rigidity to mount the electric switch 61 but also rigidity required for surely changing the point. realizable.
[0043]
The operation lever 63 is connected to the rod 66a of the switch adjuster 66. For this reason, the switch adjuster 66 moves in the same direction as the operation lever 63 moves.
The switch adjuster 66 transmits the conversion force generated from the electric switch 61 to the tongue rail 51 via the roller rod 67, switches the point, and causes the tongue rail 51 to be in close contact with the basic rail RB. The rod 66a of the switch adjuster 66 and the rolling rod 67 are connected via a substantially T-shaped arm bracket 68. The arm bracket 68 is positioned by adjustment nuts 69 and 69 from both sides.
[0044]
That is, the positional relationship between the rod 66a and the rolling rod 67 can be adjusted by appropriately rotating the adjusting nuts 69 and 69. For this reason, it is possible to adjust so that one of the pair of tongrels 51 and 51 is in close contact with one of the pair of basic rails RB and RB at the time of point change. The adjusting nuts 69 and 69 are covered with a rotation stopper 70 for preventing rotation.
[0045]
The lock can 71 is connected to a substantially U-shaped front rod 72 directly connected to the Tongrel 51 and 51. The locking canister 71 and the operation canopy 63 are locked by meshing with a lock piece (not shown) provided inside the electric switch 61. That is, the point is changed by bringing one of the pair of Tongrels 51, 51 into close contact with either of the basic rails RB, RB. Is done.
[0046]
Since the lock position of the lock can 71 may be slightly changed when the train passes, adjustment is performed by adjusting nuts 73a and 73a on both sides of the adjustment fitting 73 of the front rod 72. This lock can 71 is formed so as to pass from the electric switch 61 through the notch 13a of the main beam 11 and below the basic rail RB.
[0047]
The two gauge ties 75 and 75 prevent misalignment of the lock and adhesion (adhesion between the tongue rail 51 and the basic rail RB) by preventing the positional deviation between the basic rail RB and the electric switch 61. In this embodiment, it is formed in a crank shape. The upper stage 75 a of the crank-shaped gauge tie 75 is fixed to the electric switch 61 mounted on the mounting portion 13 of the main girder 11 as shown in FIGS. 7 and 8, and the lower stage is laid on the sleepers 41. It is fixed to the lower part of the basic rails RB, RB. The fixed position of the gauge tie 75 can be adjusted by adjusting nuts 76 provided on both sides of each basic rail RB.
[0048]
If a straight rod-shaped gauge tie as shown in FIG. 11 is used, an operation such as drilling a hole in the main girder of H steel is required. However, in this embodiment, a crank-shaped gauge tie 75 is used. Such an operation is unnecessary, and the electric switch 61 and the basic rails RB and RB can be directly connected easily.
[0049]
The operation of the tipping device 60 installed in this way will be briefly described. When point conversion is necessary, the motor 62 of the electric switch 61 is driven. Then, the driving force is transmitted to the operation lever 63, which moves the switch adjuster 66 to bring the tongue rail 51 and the basic rail RB into close contact with each other. At this time, the operation lever 63 and the locking lever 71 are locked by a lock piece (not shown). In this way, point conversion is performed.
[0050]
According to the present embodiment, as shown in FIG. 8, the mounting portion 13 of the main girder 11 is provided with the second horizontal girder 36 at three locations. For this reason, the adjustment nut 76 of the gauge tie 75 and the front rod 72 When adjusting the adjustment nut 73a and the adjustment nut 69 of the switch adjuster 66 with an adjustment tool such as a spanner, an effect is obtained that there is no possibility that the cross beam becomes an obstacle.
[0051]
In the above embodiment, a steel material having a substantially H-shaped cross section is used for the main girder 11. However, this shape is not particularly required as long as the rigidity of the main girder required for the construction girder 10 is satisfied. Moreover, it is not necessary to provide the mounting part 13 in the main girder 11 on the side where the electric switch 61 is not mounted among the pair of main girders 11 and 11.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view of a construction girder according to the present embodiment.
FIGS. 2A and 2B are explanatory views of a main girder, in which FIG. 2A is a plan view, FIG. 2B is a front view, and FIG.
3A and 3B are explanatory diagrams of a normal part cross beam, in which FIG. 3A is a plan view, FIG. 3B is a cross-sectional view taken along the line BB, and FIG.
4A and 4B are explanatory diagrams of a first cross beam, in which FIG. 4A is a plan view, FIG. 4B is a DD cross-sectional view, and FIG. 4C is an EE cross-sectional view.
5A and 5B are explanatory diagrams of a second cross beam, in which FIG. 5A is a plan view, FIG. 5B is a cross-sectional view taken along line FF, and FIG.
FIG. 6 is a schematic process diagram of the construction when a bridge is demolished and a new bridge is constructed.
FIG. 7 is a plan view of a construction girder near the tip of a turnout unit during construction.
FIG. 8 is a cross-sectional view around a gauge tie.
9 is a cross-sectional view taken along line JJ in FIG.
FIGS. 10A and 10B are explanatory diagrams of a conventional construction girder, where FIG. 10A is a diagram illustrating the use of a construction girder, FIG. 10B is an enlarged sectional view of a circular portion of FIG. It is.
FIG. 11 is a sectional view around a conventional gauge tie.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 ... Construction girder, 11 ... Main girder, 12 ... Normal part, 13 ... Mounting part, 16 ... Receptacle, 17 ... Receptacle rib, 20 ... Normal part Cross beam, 22 ... concave portion, 23 ... reinforcing rib, 30 ... mounting cross beam, 31 ... first cross beam, 32 ... concave portion, 33 ... reinforcing rib, 36 ... 2nd cross girder, 37 ... recess, 41 ... sleeper, 42 ... existing bridge, 43 ... temporary bridge abutment, 44 ... temporary support post, 45 ... Abutment, 46 ... Newly constructed overpass, 50 ... Branch, 51 ... Tongrel, 60 ... Turning device, 61 ... Electric turning device, 63 ... Operation , 66... Switch adjuster, 67... Rolling rod, 68. Arm bracket, 69 .. adjustment nut, 70.・ Front row De, 73 ... adjustment bracket, 75 ... Gejitai, 76 ... adjustment nut.

Claims

It is a construction girder used when building a new bridge by demolishing an existing bridge embankment with a branching device and a tipping device,
A plurality of cross beams to hold each sleeper in a state of being held,
A pair of main girders that support both ends of the cross beam in a state where the cross beam is lifted from the upper surface of the existing bridge ,
The main girder includes a mounting portion on the upper surface of which an electric turning machine that is a component of the turning device can be mounted.
The construction girder characterized in that the mounting portion is formed in a shape that is lower in height and wider than other portions .

Of the cross beams, the cross beam in a position that interferes with a member constituting the electric switch mounted on the mounting portion has a shape that holds only a substantially lower half of a sleeper. The construction girder according to claim 1 .

An electric switch rail direct connection device for directly connecting an electric switch mounted on the upper surface of the main beam of the construction beam according to claim 1 and a rail laid on the sleeper. The gauge tie extends between the cross beams and is substantially parallel to the cross beams, and is formed as a crank tie having an upper stage and a lower stage. An electric rotary machine rail direct connection device, characterized in that it is fixed to a lever machine and the lower stage is fixed to a rail laid on the sleepers.