JP3797720B2 - 熱交換器 - Google Patents

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車などに用いられるアルミニウム等の金属製の熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自動車には、ラジエーターや空調用の凝縮器などが備えられるほか、オートマチックトランスミッションオイル冷却用のオイルクーラー(ATFクーラー)やエンジンオイル冷却用のオイルクーラー等が備えられる。そして従来、オイルクーラーは、ラジエーターや空調用の凝縮器などに比べて高温になりやすいことから、主として、ラジエーターの樹脂製ロアタンク内に配備され、タンク内の冷却水にて冷却される水冷式とされていた(特開平5−163944号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、オイルクーラーをラジエーターの樹脂製タンク内に備えさせる構成では、種類の異なる多くの部品を用意しなければならず、取付け作業も厄介で、コスト上昇を招く。
【0004】
また、オイルクーラーをラジエーターの樹脂製タンク内に取付ける構成では、樹脂製タンクからオイルクーラーを分別して取外すのが非常に困難であり、廃棄性、リサイクル性に優れない。
【0005】
本発明は、上記のような従来の問題点に鑑み、オイルクーラー等をコスト的に有利にかつ廃棄性、リサイクル性良く他の熱交換器と組み合わせて備えさせることができ、しかも、組み合わされる両熱交換器がともに高い熱交換性能を発揮しうる熱交換器構造を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、一対の皿状成形プレートが対向合致されて内部に偏平状の熱交換媒体通路が形成された帯板状チューブを複数枚備え、該帯板状チューブがそれらの間に、両端部を除いてアウターフィンを介在させて、厚さ方向に積層されると共に、隣り合う帯板状チューブ同士がその両側の端部間にそれぞれ配置されたヘッダー部を通じて連通接続された積層型に構成され、前記いずれかの隣り合う帯板状チューブ間の両側のヘッダー部がそれぞれ仕切られて、該帯板状チューブ間を挟む両側に互いに独立した熱交換器が形成され、これら熱交換器には互いに異なる熱交換媒体が流通するものとなされるとともに、各熱交換器の間に熱絶縁手段が備えられてなることを特徴とする熱交換器によって解決される。
【0007】
即ち、積層型に構成されていることにより、熱交換器構成部材相互の組立てが単純、簡素化され、コスト的に有利に製作される。
【0008】
しかも、この積層型において、いずれかの隣り合う帯板状チューブ間の両側のヘッダー部がそれぞれ仕切られて該帯板状チューブ間を挟む両側に互いに独立した熱交換器が形成され、一方の熱交換器と他方の熱交換器とが同じ積層タイプの構造として、部品が共通化され、製作も簡易化されて、コストダウンが図れるとともに、廃棄性、リサイクル性にも優れる。
【0009】
加えて、熱交換器には互いに異なる熱交換媒体が流通するものとなされるとともに、各熱交換器の間に熱絶縁手段が備えられてなることにより、他方の熱交換器の熱交換性能が一方の熱交換器の熱等によって低下されてしまうことがなく、しかも、両熱交換器が上記のように積層型に構成されていることにより、それ自体で高い熱交換性能が発揮される。
【0010】
前記熱交換器において、両側のヘッダー部となる各短筒状パイプは、アルミニウム製の円形パイプ材によって形成され、そのうちの一対の短筒状パイプは、アウターフィンの高さに対応して他の短筒状パイプよりも長く形成されており、その内部には仕切り壁が設けられている構成としても良い。
【0011】
また、帯板状チューブ内の熱交換媒体通路には、横断面矩形波型状のアルミニウム製インナーフィンが配置され、該インナーフィンの長手方向の両端部には、熱交換媒体通路孔が形成されており、この孔が皿状成形プレートの熱交換媒体通路孔と同芯状に配置されるようになされていても良い。
【0012】
また、皿状成形プレートの長手方向の両端部側面には、熱交換媒体通路孔が形成され、該孔の周縁部には外方に突出する、短筒状パイプ位置決め用のバーリング部が成形されていても良い。
【0013】
また、インナーフィンの長手方向の端縁部は、帯板状チューブ内の熱交換媒体通路の長手方向の内端縁部から離間され、この離間状態を確保するため、インナーフィンの幅方向中央部には突起が備えられていても良いし、あるいは、帯板状チューブ内において成形プレートの長手方向の周端部に内方突出状に突起が形成され、この突起にインナーフィンの長手方向両端縁を当接させることにより、インナーフィンの長手方向の端縁部を帯板状チューブ内の熱交換媒体通路の長手方向の内端縁部から離間させるものとなされていても良い。
【0014】
また、熱絶縁手段は、フィン高さとフィンピッチのいずれか一方を他よりも大きくしたアウターフィンを、帯板状チューブ間に介在配置させることによって形成されていても良いし、フィン高さ及びフィンピッチの両方を他よりも大きくし たアウターフィンを、帯板状チューブ間に介在配置させることによって形成されていても良い。さらにはまた、熱絶縁手段は、熱絶縁のための孔やスリットが形成されたアウターフィンを帯板状チューブ間に介在配置させることによって形成されていても良い。
【0015】
また、独立した熱交換器がカークーラー用凝縮器とオイルクーラーの組み合わせである構成としても良い。
【0016】
また、帯板状チューブの内部幅方向に互いに独立した第1及び第2の熱交換媒体通路が形成されるとともに、各チューブの第1熱交換媒体通路同士及び第2熱交換媒体通路同士が連通されることにより、チューブの幅方向にも独立した熱交換器が形成されていても良い。
【0017】
この場合、チューブの積層方向及び幅方向の独立した熱交換器が、カークーラー用凝縮器とオイルクーラーとラジエーターの組み合わせであっても良いし、各チューブには、第1及び第2の熱交換媒体通路間において熱絶縁用のスリット状開口部が形成されていても良い。さらには、第2熱交換媒体通路側において、複数の帯板状チューブのうちの所定の隣り合う帯板状チューブの対応熱交換媒体通路孔に対応して配置された一対の短筒状パイプが内部に仕切り壁を有するものとなされており、該隣り合う帯板状チューブ間を挟むチューブ積層方向の両側に、第2熱交換媒体通路群にて構成される互いに独立した第2及び第3の熱交換器が形成されていても良い。
【0018】
また、積層方向の最外側の帯板状チューブの外側の皿状成形プレートの端部の熱交換媒体通路孔に連通するように、所定の長さの有底パイプが配置され、該パイプの周側面部において、該パイプと直交ないし交差する方向に熱交換媒体入口管が連通接続されていても良い。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の熱交換器の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
図1において全体構造を示す第1実施形態の熱交換器は、カークーラー用凝縮器(3)とオイルクーラー(2)とを一体化させた自動車用の積層型熱交換器である。
【0021】
この熱交換器において、(4)…は帯板状チューブ、(5)…(6)はアウターフィン、(7)…(9)はヘッダー部としての短筒状パイプである。
【0022】
帯板状チューブ(4)は、図2ないし図4に示されるように、一対の皿状成形プレート(10)(10)が対向されその全周縁部において合致されて、内部に一端から他端に延びる偏平状の熱交換媒体通路(11)が形成されたものである。各皿状成形プレート(10)(10)はアルミニウムブレージングシートのプレス成形品によるもので、該皿状成形プレート(10)の長手方向の両端部側面には、熱交換媒体通路孔(12)が形成され、該孔(12)の周縁部は外方に突出する、短筒状パイプ位置決め用のバーリング部(12a )が成形されている。
【0023】
各帯板状チューブ(4)内の熱交換媒体通路(11)には、図4(イ)(ハ)に示されるように、横断面矩形波型状のアルミニウム製インナーフィン(13)が配置されている。該インナーフィン(13)の長手方向の両端部には、熱交換媒体通路孔(13a )が形成されており、この孔(13a )が皿状成形プレート(10)の熱交換媒体通路孔(12)と同芯状に配置されるようになされており、該熱交換媒体通路孔(13a )の周縁部にて短筒状パイプ(7)(9)の端部を帯板状チューブ(4)内から支えるようになされている。そして、図4(イ)に示されるように、該インナーフィン(13)の長手方向の端縁部は、帯板状チューブ(4)内の熱交換媒体通路(11)の長手方向の内端縁部から離間され、上記インナーフィン(13)によって帯板状チューブ(4)内に形成された複数の単位通路(11a )のそれぞれに熱交換媒体が分配性良く流れ込み得るようになされている。なお、この離間状態を確保するため、インナーフィン(13)の幅方向中央部には突起(13b)が備えられている。なお、図5に示されるように、成形プレート(10)の長手方向の周端部に突起(10a )を内方突出状に形成し、これにインナーフィン(13)の長手方向両端縁を当接させることにより、インナーフィン(13)の長手方向の 端縁部を帯板状チューブ(4)内の熱交換媒体通路(11)の長手方向の内端縁部から離間させるものとしても良い。
【0024】
アウターフィン(5)…(6)は、アルミニウム製のコルゲートフィンによるもので、そのうちの1つのアウターフィン(6)は、他のアウターフィン(5)…よりもフィン高さ及びフィンピッチが大きく設計されており、熱絶縁機能を発揮し得るようになされている。
【0025】
ヘッダー部となる短筒状パイプ(7)…(9)は、アルミニウム製の円形パイプ材によるもので、そのうちの一対の短筒状パイプ(9)は、上記アウターフィン (6)の高さに対応して他の短筒状パイプ(7)…よりも長く形成されており、その内部には仕切り壁(9a)が設けられている。なお、パイプ(7)…(9)は必ずしも円形パイプでなくても良い。
【0026】
記帯板状チューブ(4)…はそれらの間に、両端部を除いてアウターフィン(7)…(9)を介在させて厚さ方向に積層され、そして、隣り合う帯板状チューブ(4)…の両側の端部間には、短筒状パイプ(7)…(9)が、その端部を皿状成形プレート(10)のバーリング部(12a )に外嵌め状態に嵌合させるようにして介在配置され、そして、一括ろう付けにより全体が接合一体化されている。そして、この積層構造において、内部に仕切り壁(9a)を有して長めに形成されている上記一対の短筒状パイプ(9)(9)は、複数の帯板状チューブ(4)…のうちの所定の隣り合う帯板状チューブ(4)(4)間に介在配置され、それにより、該帯板状チューブ(4)(4)間を挟むチューブ積層方向の両側に互いに独立した2つの熱交換器(2)(3)が形成されている。また、それとの関係で、フィン高さ及びフィンピッチを大きく設定されて熱絶縁手段として機能するアウターフィン(6)は、該短筒状パイプ(9)(9)の介在配置された帯板状チューブ(4)(4)間に配置されている。
【0027】
上記2つの熱交換器(2)(3)のうちの一方の熱交換器(2)はATFオイルクーラーとされ、もう一方の熱交換器(3)はカークーラー用凝縮器とされる。(14)はATFオイルクーラー用の入口管、(15)は同出口管、(16)はカークーラー用凝縮器の入口管、(17)は同出口管であり、図6に示されるように、ATFオイルクーラー(2)の通路と凝縮器(3)用の冷媒通路が互いに独立して形成される。
【0028】
上記構成では、一対の皿状成形プレート(10)(10)が対向合致されて内部に偏平状の熱交換媒体通路(12)が形成された帯板状チューブ(4)を複数枚備え、該帯板状チューブ(4)…がそれらの間に、両端部を除いてアウターフィン(5)…(6)を介在させて、厚さ方向に積層されると共に、隣り合う帯板状チューブ同士がその両側の端部間にそれぞれ配置された短筒状パイプ(7)…を通じて連通接続された積層型に構成されたものであるから、熱交換器構成部材相互の組立てが単純、簡素化され、熱交換器をコスト的に有利に製作することができる。
【0029】
しかも、この積層型において、所定の隣り合う帯板状チューブ(4)(4)間の両側の短筒状パイプ(9)(9)はその内部に仕切り壁(9a)を有するものとされ、該帯板状チューブ(4)(4)間を挟むチューブ積層方向の両側に互いに独立した2つの熱交換器(2)(3)が形成され、一方の熱交換器(2)がオイルクーラーとされ、もう一方の熱交換器(3)がカークーラー用凝縮器とされているから、オイルクーラー(2)とカークーラー用凝縮器(3)とが同じ積層タイプの構造として、皿状成形プレート(10)…、短筒状パイプ(7)…、アウターフィン(5)…、インナーフィン(13)…等の構成部品を共通化することができ、ただ、仕切り壁(9a)の設けられた短筒状パイプ(9)(9)と、フィン高さ、フィンピッチの大きいアウターフィン(6)を特別に用意すればよいのみで、製作も簡易に行うことができ、コスト的に有利に製作することができ、また、全体がアルミニウム製であることも相俟って廃棄性、リサイクル性にも優れる。
【0030】
加えて、上記オイルクーラー(2)とカークーラー用凝縮器(3)との間に介在されているアウターフィン(6)は他のアウターフィン(5)…よりもフィン高さ、フィンピッチを大きく設計されて、熱絶縁作用を奏するものとなされているから、オイルクーラー(2)の熱がカークーラー用凝縮器(3)に伝導するのが防がれ、カークーラー用凝縮器(3)が高い熱交換性能を発揮することができる。しかも、オイルクーラー(2)が上記のように積層型に構成されているから、それ自体で高い熱交換性能を発揮することができる。従って、オイルクーラー(2)及びこれと組み合わされたカークーラー用凝縮器(3)がともに高い熱交換性能を発揮できる。因みに、熱交換中、オイルクーラー(2)側は例えば120℃、凝縮器(3)側は例えば60℃となる。
【0031】
図7に示される変形例は、外部配管との関係等により熱交換媒体入口管(16)の先端部を積層方向とは異なる方向に向けなければならないような場合にスペース的な有利性を発揮し得る構造となされている。即ち、積層方向の最外側の帯板状チューブ(4)の外側の皿状成形プレート(10)の端部の熱交換媒体通路孔(12)に連通するように、所定の長さの有底パイプ(19)の開口側が積層配置され、該パイプ(19)の周側面部において、該パイプ(19)と直交ないし交差する方向に熱交換媒体入口管(16)が連通接続されている。このような構造の採用により、熱交換媒体入口管それ自体を曲げ加工して熱交換媒体入口管の先端部を積層方向とは異なる方向に向ける構成の場合に比べて、配管スペースを狭くすることができる。なお、熱交換媒体出口管(17)やATFオイルクーラー用の入口管(14)、出口管(15)にも適宜適用し得るものであることはいうまでもない。
【0032】
図8ないし図10には第2実施形態を示す。この熱交換器は、カークーラー用凝縮器(3)とオイルクーラー(2)のほかに更にラジエーター(1)が一体的に備えられた自動車用の積層型熱交換器である。
【0033】
即ち、帯板状チューブ(4)として、図9(イ)に示されるように、一対の皿状成形プレート(10)(10)間に幅方向に2つの互いに独立した第1及び第2の熱交換媒体通路(11)(21)が形成されたものが用いられている。なお、両熱交換媒体通路(21)(11)間には熱絶縁用のスリット状開口部(22)が形成されている。そして、皿状成形プレート(10)(10)には、第1の熱交換媒体通路(21)の長手方向両端部において、外方膨出状のヘッダー部(23)が絞り加工にて形成され、これら両膨出ヘッダー部(23)に熱交換媒体通路孔(24)が形成されている。また、皿状成形プレート(10)(10)には、第2の熱交換媒体通路(11)の長手方向両端部において、膨出成形されることなく熱交換媒体通路孔(12)が形成されている。上記帯板状チューブ(4)…は、図8に示されるように、それらの間に両端部を除いてアウターフィン(5)…(6)を介在させると共に、第1の熱交換媒体通路(21)に対応する両端の膨出ヘッダー部(23)(23)同士を内部連通状態に突き合わせるように、厚さ方向に積層されている。そして、第2の熱交換媒体通路(11)の両端熱交換媒体通路孔(12)(12)に対応して、図8及び図9(ロ)に示されるように、隣り合う帯板状チューブ(4)…間に短筒状パイプ(7)…(9)が介在配置され、一括ろう付けにより全体が接合一体化されている。これにより第1熱交換媒体通路(21)…群からなる第1熱交換器(1)が形成されている。
【0034】
更に、この積層構造の第2熱交換媒体通路(11)側において、複数の帯板状チューブ(4)…のうちの所定の隣り合う帯板状チューブ(4)(4)の対応熱交換媒体通路孔(12)に対応して配置された一対の短筒状パイプ(9)(9)は内部に仕切り壁(9a)を有するものとなされており、これによって、該隣り合う帯板状チューブ(4)(4)間を挟むチューブ積層方向の両側に、第2熱交換媒体通路(11)…群にて構成される互いに独立した第2及び第3の熱交換器(2)(3)が形成されている。また、それとの関係で、フィンピッチが他のアウターフィン(5)…よりも大きく設定されて熱絶縁手段として機能するアウターフィン(6)が、内部に仕切り壁(9a)を有する該短筒状パイプ(9)(9)の介在配置された帯板状チューブ(4)(4)間に配置されている。
【0035】
上記第1ないし第3の3つの熱交換器(1)(2)(3)のうち、第1熱交換器(1)はラジエーターとして用いられ、第2熱交換器(2)はATFオイルクーラーとして用いられ、第3熱交換器(3)はカークーラー用凝縮器として用いられ、図10に示されるように、ラジエーター冷却水通路と、ATFオイル通路と、凝縮器用冷媒通路とが互いに独立して形成される。このように、帯板状チューブ(4)…は、内部に複数の熱交換媒体通路を備えた構成とされていてもよい。
【0036】
以上に本発明の実施形態を示したが、本発明は、これらに限定されるものではなく、各種変形が可能である。例えば、上記実施形態では、互いに独立した熱交換器を形成するために、帯板状チューブ(4)…間に短筒状パイプ(7)…(9)を配置し、そのうちの一対の短筒状パイプ(9)を内部に仕切り壁(9a)を有するものにして構成としているが、短筒状パイプ(7)…(9)に代え、皿状成形プレート(10)の両端部に外方膨出状のヘッダー部が絞り加工にて形成されたものを用い、皿状成形プレートとして外方膨出状のヘッダー部に熱交換媒体通路孔を有するものと有しないものとを用いて膨出ヘッダー部同士を積層した構成となされていてもよい。また、上記実施形態では、熱絶縁手段として、他のアウターフィン(7)…よりもフィン高さ及びフィンピッチが大きなアウターフィン(9)を帯板状チューブ(4)(4)間に介在配置した構造のものを採用しているが、フィン高さとフィンピッチのいずれか一方を大きくしたアウターフィンを帯板状チューブ(4)(4)間に介在配置させた構造としてもよいし、熱絶縁のための孔やスリットが形成されたアウターフィンを帯板状チューブ(4)(4)間に介在配置した構造としてもよく、熱絶縁構造に特段の制限はなく、各種熱絶縁構造が採用されてよい。また、上記第1実施形態において、2つの熱交換器(2) (3)はオイルクーラー(2)とラジエーターであってもよいし、上記第2実施形態の第1熱交換器(1)が凝縮器、第3熱交換器(3)がラジエーターであってもよい。また、オイルクーラー以外の熱交換器の組み合わせであっても良い。また、オイルクーラーは、ATFオイルクーラーに限られるものではなく、その他エンジンオイルクーラー等であってもよい。
【0037】
【発明の効果】
上述の次第で、本発明の熱交換器は、一対の皿状成形プレートが対向合致されて内部に偏平状の熱交換媒体通路が形成された帯板状チューブを複数枚備え、該帯板状チューブがそれらの間に、両端部を除いてアウターーフィンを介在させて、厚さ方向に積層されると共に、隣り合う帯板状チューブ同士がその両側の端部間にそれぞれ配置されたヘッダー部を通じて連通接続された積層型に構成されたものであるから、熱交換器構成部材相互の組立てが単純、簡素化され、熱交換器をコスト的に有利に製作することができる。
【0038】
しかも、この積層型において、いずれかの隣り合う帯板状チューブ間の両側のヘッダー部がそれぞれ仕切られて、チューブ積層方向の両側に互いに独立した熱交換器が形成されているから、一方の熱交換器と他方の熱交換器とが同じ積層タイプの構造として、部品が共通化されて、製作を簡易化しえ、コストダウンを図ることができるとともに、廃棄性、リサイクル性に優れる。
【0039】
加えて、一方の熱交換器と他方の熱交換器には、互いに異なる熱交換媒体が流通するものとなされると共に、これら熱交換器の間に熱絶縁手段が備えられているから、他方の熱交換器の熱交換性能が例えばオイルクーラー等の一方の熱交換器の熱によって低下されてしまうことがなく、しかも、両熱交換器が上記のように積層型に構成されているから、それ自体で高い熱交換性能を発揮することができ、従って、両熱交換器をともに高い熱交換性能を発揮し得るものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態にかかる熱交換器の全体構造を示すもので、図(イ)は正面図、図(ロ)は平面図、図(ハ)は側面図である。
【図2】同熱交換器の要部断面正面図である。
【図3】図(イ)は同熱交換器の部分拡大正面図、図(ロ)は同断面正面図である。
【図4】図(イ)は図3(イ)のI−I線断面図、図(ロ)は図3(イ)のII−II線断面図、図(ハ)は図3(イ)のIII−III線断面図である。
【図5】チューブの変形例を示すもので、図4(イ)に対応する断面図である。
【図6】同熱交換器における熱交換媒体通路構成を示す斜視図である。
【図7】変形例にかかる熱交換器を示すもので、図(イ)は正面図、図(ロ)は平面図、図(ハ)は側面図である。
【図8】第2実施形態にかかる熱交換器の正面図である。
【図9】図(イ)は図8のIV−IV線断面図、図(ロ)は図8のV−V線断面図である。
【図10】同熱交換器における熱交換媒体通路構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
2…オイルクーラー
3…凝縮器
4…帯板状チューブ
5…アウターフィン
6…アウターフィン(熱絶縁手段)
7、9…短筒状パイプ(ヘッダー部)
9a…仕切り壁
10…皿状成形プレート

Claims (14)

  1. 一対の皿状成形プレートが対向合致されて内部に偏平状の熱交換媒体通路が形成された帯板状チューブを複数枚備え、該帯板状チューブがそれらの間に、両端部を除いてアウターフィンを介在させて、厚さ方向に積層されると共に、隣り合う帯板状チューブ同士がその両側の端部間にそれぞれ配置されたヘッダー部を通じて連通接続された積層型に構成され、
    前記いずれかの隣り合う帯板状チューブ間の両側のヘッダー部がそれぞれ仕切られて、チューブ積層方向の両側に互いに独立した熱交換器が形成され、これら熱交換器には互いに異なる熱交換媒体が流通するものとなされるとともに、各熱交換器の間に熱絶縁手段が備えられ
    両側のヘッダー部となる各短筒状パイプは、アルミニウム製の円形パイプ材によって形成され、そのうちの一対の短筒状パイプは、アウターフィンの高さに対応して他の短筒状パイプよりも長く形成されており、その内部には仕切り壁が設けられていることを特徴とする熱交換器。
  2. 帯板状チューブ内の熱交換媒体通路には、横断面矩形波型状のアルミニウム製インナーフィンが配置され、該インナーフィンの長手方向の両端部には、熱交換媒体通路孔が形成されており、この孔が皿状成形プレートの熱交換媒体通路孔と同芯状に配置されるようになされている請求項1に記載の熱交換器。
  3. 皿状成形プレートの長手方向の両端部側面には、熱交換媒体通路孔が形成され、該孔の周縁部には外方に突出する、短筒状パイプ位置決め用のバーリング部が成形されている請求項1または2に記載の熱交換器。
  4. インナーフィンの長手方向の端縁部は、帯板状チューブ内の熱交換媒体通路の長手方向の内端縁部から離間され、この離間状態を確保するため、インナーフィンの幅方向中央部には突起が備えられている請求項2に記載の熱交換器。
  5. 帯板状チューブ内において成形プレートの長手方向の周端部に内方突出状に突起が形成され、この突起にインナーフィンの長手方向両端縁を当接させることにより、インナーフィンの長手方向の端縁部を帯板状チューブ内の熱交換媒体通路の長手方向の内端縁部から離間させるものとなされている請求項2に記載の熱交換器。
  6. 熱絶縁手段は、フィン高さとフィンピッチのいずれか一方を他よりも大きくしたアウターフィンを、帯板状チューブ間に介在配置させることによって形成されてなる請求項1ないし5のいずれか1項に記載の熱交換器。
  7. 熱絶縁手段は、フィン高さ及びフィンピッチの両方を他よりも大きくしたアウターフィンを、帯板状チューブ間に介在配置させることによって形成されてなる請求項1ないし5のいずれか1項に記載の熱交換器。
  8. 熱絶縁手段は、熱絶縁のための孔やスリットが形成されたアウターフィンを帯板状チューブ間に介在配置させることによって形成されてなる請求項1ないし5のいずれか1項に記載の熱交換器。
  9. 独立した熱交換器がカークーラー用凝縮器とオイルクーラーの組み合わせである請求項1ないし8のいずれか1項に記載の熱交換器。
  10. 帯板状チューブの内部幅方向に互いに独立した第1及び第2の熱交換媒体通路が形成されるとともに、各チューブの第1熱交換媒体通路同士及び第2熱交換媒体通路同士が連通されることにより、チューブの幅方向にも独立した熱交換器が形成されている請求項1に記載の熱交換器。
  11. チューブの積層方向及び幅方向の独立した熱交換器が、カークーラー用凝縮器とオイルクーラーとラジエーターの組み合わせである請求項10に記載の熱交換器。
  12. 各チューブには、第1及び第2の熱交換媒体通路間において熱絶縁用のスリット状開口部が形成されている請求項10に記載の熱交換器。
  13. 第2熱交換媒体通路側において、複数の帯板状チューブのうちの所定の隣り合う帯板状チューブの対応熱交換媒体通路孔に対応して配置された一対の短筒状 パイプが内部に仕切り壁を有するものとなされており、該隣り合う帯板状チューブ間を挟むチューブ積層方向の両側に、第2熱交換媒体通路群にて構成される互いに独立した第2及び第3の熱交換器が形成されている請求項10ないし12のいずれか1項に記載の熱交換器。
  14. 積層方向の最外側の帯板状チューブの外側の皿状成形プレートの端部の熱交換媒体通路孔に連通するように、所定の長さの有底パイプが配置され、該パイプの周側面部において、該パイプと直交ないし交差する方向に熱交換媒体入口管が連通接続されている請求項1ないし13のいずれか1項に記載の熱交換器。
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