JP3797076B2 - 無電極放電灯点灯装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、無電極放電ランプに高周波電磁界を印加して発光させる無電極放電灯点灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の無電極放電灯点灯装置として、例えば、図32に示すような構成のものが提供されている(特開平6−163182号公報参照)。
この無電極放電灯点灯装置は、交流電源1から電源線5を介して交流電力を受けて交流/直流変換を行う直流電源回路2と、透明な球状のガラスパルブ又は内面に蛍光体が塗布された球状のガラスバルプ内に不活性ガス・金属蒸気等の放電ガス(例えば、水銀および希ガス)を封入した無電極放電ランプ3と、直流電源回路2からの直流電力に基づいて無電極放電ランプ3に高周波電力を供給する高周波電源回路4とを主要部材として構成されている。
【0003】
この高周波電源回路4は、無電極放電ランプ3の球状の外周に沿って近接配置された高周波電力供給用コイル7、この高周波電力供給用コイル7に高周波電流を供給するための発振器8、この発振器8の発振出力を電力増幅する高周波電力増幅器9、高周波電力供給用コイル7と高周波電力増幅器9との間のインピーダンスマッチングをとって無電極放電ランプ3に効率よく高周波電力を伝達するためのマッチング回路10、直流電源回路2から重畳される比較的高周波のノイズを除くためのフィルタ回路11、調光制御用のトランジスタ等のスイッチング素子14、及びこのスイッチング素子14を駆動する制御信号を伝達するフォトカプラ15を備えている。
【0004】
そして、高周波電源回路4は、その発振器8からの出力を高周波電力増幅器9で増幅した後、マッチング回路10を介して高周波電力供給用コイル7に数MHzから数百MHzの高周波電流を流す。これにより、高周波電力供給用コイル7は、高周波電磁界を発生して無電極放電ランプ3に高周波電力を供給し、これによって無電極放電ランプ3内に高周波プラズマ電流を発生させて紫外線もしくは可視光を発生させるようになっている。
なお、高周波電力増幅器9のグランドは、コンデンサ12を介して第1のシールドケース20に接続されており、高周波電力増幅器9のグランドと第1のシールドケース20との間に発生する高周波ノイズを低減している。
【0005】
また、高周波電源回路4を構成する発振器8と高周波電力増幅器9との間に、上記のスイッチング素子14が設けられており、このスイッチング素子14の制御信号の入力部がフォトカプラ15に接続される。このフォトカプラ15の入力側には、通常の電線からなる無電極放電ランプ3を調光するための制御信号線16が接続され、この制御信号線16は外部に引き出され、接続端子17に接続されている。接続端子17には、調光制御を行う図示しない制御信号発生装置が接続される。
【0006】
そして、図外の制御信号発生装置は、所定の点滅周波数の矩形波電圧を有する制御信号を発生し、その制御信号のデューティーを可変することで、スイッチング素子14をオン/オフ制御する。これにより、高周波電力増幅器9は、高周波出力を間欠的に発生して無電極放電ランプ3を間欠的に点灯させる。すなわち、高周波出力を間欠的に発生して無電極放電ランプ3の調光や点滅を行う、所謂、時分割制御を行なっている。
【0007】
ところで、この構成の無電極放電灯点灯装置においては、高周波電源回路4の発振動作に伴って高周波ノイズが発生するので、この高周波ノイズが空間伝導によって外部に放射されるのを防止するために、高周波電源回路4全体を導電性のある金属製の第1のシールドケース20内に収納している。また、直流電源回路2も導電性のある金属製の第2のシールドケース21内に収納されており、この第2のシールドケース21は第1のシールドケース20に近接または密着して配置している。
【0008】
さらに、制御信号線16は、両シールドケース20,21を通って外部に引き出されているので、高周波電源回路4からの高周波ノイズが制御信号線16に重畳されると、この高周波ノイズが制御信号線16を伝わって第2のシールドケース21の外部へ放射されるおそれがある。これを防止するために、制御信号線16とスイッチング素子14との間にホトカプラ15を設けて両者14,16を電気的に絶縁しているが、それでも、高周波電源回路4から空間を介して制御信号線16に高周波ノイズが伝達されるので、さらに、制御信号線16を第2のシールドケース21内の壁面に沿って近接または密着状態に配線した上で、この第2のシールドケース21から外部へ引き出すようにしている。
【0009】
このように、電線でできた制御信号線16を第2のシールドケース21内の壁面に沿って近接または密着させて配線しているのは、制御信号線16と第2のシールドケース21との間に浮遊容量が生成されるので、その浮遊容量を積極的に利用するためである。つまり、高周波電源回路4で発生した高周波ノイズが空間を介して制御信号線16に伝達されたとしても、この高周波ノイズは浮遊容量を介して第2のシールドケース21へ帰還されるため、第2のシールドケース21の外部へ引き出された制御信号線16から高周波ノイズが外部に放射されるのが抑制されるのである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来技術のように、電線からなる制御信号線16を第2のシールドケース21内の壁面に沿って近接または密着させて配置するのは、制御信号線16を第2のシールドケース21に固定しながら配線するといった作業を行わねばならず、配線作業に手数を要し、作業性が悪いという問題がある。
また、制御信号線16と第2のシールドケース21とを確実に密着させなかったり、あるいは密着させる区間の距離が短かったりすると、両者16,21間の浮遊容量が十分に発生しないため、高周波ノイズの低減効果が不十分になる。また、第2のシールドケース21に対する制御信号線16の配置状態は、配線作業者によってばらつきが生じ易く、その結果として、両者16,21間に発生する浮遊容量もばらつき易く、高周波ノイズの低減効果が一定しないという問題点があった。
【0011】
一方、制御信号線16が第2のシールドケース21の外部に引き出されるまでの途中、たとえば、第1のシールドケース20の制御信号線16の引き出し口に貫通コンデンサを設け、この貫通コンデンサによって高周波ノイズを第1のシールドケース20に帰還させるようにすれば、高周波ノイズが制御信号線16を伝って外部に放射されるを低減することが可能である。しかしながら、高周波ノイズを確実に低減するには、高周波ノイズの全帯域をカバーするために複数のコンデンサを配置する必要があるので部品コストがかかるとともに、コンデンサの接続に手間がかかるという問題がある。
【0012】
本発明は、上記の事由に鑑みてなしたもので、高周波電源回路で発生する高周波ノイズが制御信号線に重畳されてシールドケースの外部に放射されるのを、確実かつ容易に抑制することができ、しかも、安価に実現することができる無電極放電灯点灯装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明にあっては、次の構成を採用している。
すなわち、請求項1記載の発明に係る無電極放電灯点灯装置は、直流電力を出力する直流電源部の後段に接続されて高周波電力を出力する高周波電源回路と、この高周波電源回路の後段に接続される高周波電力供給用コイルと、バルブ内に放電ガスを封入し前記高周波電力供給用コイルの近傍に配設されてその高周波電力により点灯する無電極放電ランプと、少なくとも高周波電源回路を実装するプリント基板と、このプリント基板を収納するシールドケースと、前記高周波電源回路から出力される高周波電力を制御するために当該回路に電気的に接続される制御信号線とを有しており、しかも、前記プリント基板上に、前記高周波電源回路と制御信号線との間に介装されるとともに前記シールドケースと略同電位の接地部材に近接するよう信号配線パターンを形成し、シールドケースの外部に臨んで配置されるとともにシールドケース内の前記信号配線パターンに電気的に接続されて前記高周波電源回路から出力される高周波電力を制御する制御信号を無線で受信する受信部を設けたことを特徴としている。
【0015】
また、請求項2記載の発明に係る無電極放電灯点灯装置は、請求項1記載の構成において、前記受信部を、前記高周波電源回路を基準にしてこれと高周波電力供給コイルを接続する同軸ケーブルの存在する位置と略反対側に位置するシールドケースに配設している。
【0016】
請求項3記載の発明に係る無電極放電灯点灯装置は、請求項1又は請求項2記載の構成において、前記シールドケースと略同電位の接地部材がシールドケース自体としている。
【0017】
請求項4記載の発明に係る無電極放電灯点灯装置は、請求項1又は請求項2記載の構成において、前記シールドケースと略同電位の接地部材がシールドケースからその内部空間を区切るように連設された仕切り部としている。
【0018】
請求項5記載の発明に係る無電極放電灯点灯装置は、請求項1又は請求項2記載の構成において、前記シールドケースと略同電位の接地部材がプリント基板に設けた接地パターンとしている。
【0019】
請求項6記載の発明に係る無電極放電灯点灯装置は、請求項1又は請求項2記載の構成において、前記信号配線パターンを、前記シールドケース、シールドケースの前記仕切り部、および接地パターンの内の少なくとも2つに近接して設けている。
【0020】
請求項7記載の発明に係る無電極放電灯点灯装置は、請求項1又は請求項2記載の構成において、前記信号配線パターンを、平面視においてシールドケースと接地パターンとの間、及びシールドケースの前記仕切り部と接地パターンとの間にそれぞれ設けている。
【0021】
請求項8記載の発明に係る無電極放電灯点灯装置は、請求項1又は請求項2記載の構成において、前記信号配線パターンを、平面視において複数の接地パターンに挟まれた位置に設けている。
【0022】
請求項9記載の発明に係る無電極放電灯点灯装置は、請求項1又は請求項2記載の構成において、前記信号配線パターンは、高電圧側及び低電圧側の2本のパターンよりなり、両者は互いに近接して平行的に設けてなる。
【0023】
請求項10記載の発明に係る無電極放電灯点灯装置は、請求項1又は請求項2記載の構成において、前記高周波電源回路と制御信号線との間に電気的に介装される信号配線パターンは、高電圧側及び低電圧側の2本のパターンよりなり、これらの両パターンが互いにツイスト状態になるようにプリント基板上に形成している。
【0024】
請求項11記載の発明に係る無電極放電灯点灯装置は、請求項1又は請求項2記載の構成において、前記直流電源部をプリント基板に実装するとともに、この直流電源部と交流電源とを接続する電源線を有し、この電源線よりも前記制御信号線を前記シールドケースに近接して配設してなる。
【0033】
請求項20記載の発明に係る無電極放電灯点灯装置は、直流電力を出力する直流電源部の後段に接続されて高周波電力を出力する高周波電源回路と、この高周波電源回路の後段に接続される高周波電力供給用コイルと、バルブ内に放電ガスを封入し前記高周波電力供給用コイルの近傍に配設されてその高周波電力により点灯する無電極放電ランプと、少なくとも高周波電源回路を実装するプリント基板と、このプリント基板を収納するシールドケースと、前記直流電源部と交流電源とを接続する電源線と、前記高周波電源回路から出力される高周波電力を制御するために当該回路に電気的に接続される制御信号線とを有し、前記プリント基板上に、前記高周波電源回路と制御信号線との間に介装されるとともに、前記シールドケースと略同電位の接地部材に近接するように信号配線パターンを形成し、かつ、前記制御信号線および電源線を4芯線からなる1本のケーブルに形成していることを特徴としている。
【0034】
【発明の実施の形態】
[参考例1]
図1は、参考例1における無電極放電灯点灯装置の回路図であり、図32に示した従来の技術と対応する構成部分については同一の符号を付す。なお、従来技術と同一の構成及び作用効果を有する部分については、詳細な説明を省略する。
【0035】
すなわち、このものも、交流電源1、電源線5、直流電源回路2、無電極放電ランプ3、高周波電源回路4とを主要部材として構成され、また、高周波電源回路4も、高周波電力供給用コイル7、発振器8、高周波電力増幅器9、マッチング回路10、フィルタ回路11、コンデンサ12、スイッチング素子14、及びフォトカプラ15を備えている。
ただし、高周波電力増幅器9については、増幅素子である2つのスイッチング素子Ql,Q2が直列接続されたいわゆるD級増幅回路を使用したものとしている。これにより、従来装置で使用しているC級増幅回路の場合と比較して効率が改善されている。また、マッチング回路10については、後述する単一のシールドケース25の外部に設け、同軸ケーブル23を介して高周波電力増幅器9に接続している。これにより、従来装置に比して無電極放電ランプ3の配置に対する自由度を高めている。
【0036】
次に、参考例1における特徴部を、図1乃至図3を参照して説明する。図2は、無電極放電灯点灯装置の実装状態を示す平断面図、図3は、図2のA−A線に沿う断面図である。すなわち、実施の形態1における特徴部は、少なくとも高周波電源回路4を実装するプリント基板26と、このプリント基板26を収納するシールドケース25と、高周波電源回路4から出力される高周波電力を制御するために高周波電源回路4に電気的に接続される制御信号線16と、そして高周波電源回路4と制御信号線16との間に介装されるとともに、シールドケース25と略同電位の接地部材に近接するようプリント基板26上に形成される信号配線パターン18の独特の構成にある。
【0037】
シールドケース25は、導電性のある金属製であり、断面方形の周壁部25aと、この周壁部25aの長辺側の一辺の略中央部分から内方に向けて突出された仕切り部25bとが一体に形成されており、仕切り部25bによってシールドケース25の内部空間が左右に区切られている。そして、シールドケース25の内部に、後述するプリント基板26が収納される。このシールドケース25は、接地されている。
【0038】
プリント基板26は、全体的にはシールドケース25の周壁部25aの内法よりやや小さい方形をなし、仕切り部25bに対応する部分を除去した形状、従って除去した部分により左右に区切られた形状をなしている。そして、図2において、仕切り部25bの左側に位置する部分には直流電源回路2が、仕切り部25bの右側に位置する部分には高周波電源回路4が、それぞれ配設されている。さらに詳しくは、直流電源回路2は仕切り部25bによって区切られた内部空間の左下方に、高周波電源回路4は同じく右方に偏って位置させる。これは、偏らせたことにより生じるプリント基板26上の空きスペースに、後述する信号配線パターン18を形成するためである。また、図2において、左上方に接続端子17を設けており、これにシールドケース25の外部から内部に向けて挿通された制御信号線16が接続されている。直流電源回路2には電源線5が接続される。
【0039】
信号配線パターン18は、高電圧側と低電圧側を一対とし、高周波電源回路4と制御信号線16(接続端子17)を電気的に接続するべくプリント基板26上に形成される。そして、これらは、互いに平行状態を保ちつつ、シールドケース25の周壁部25aおよび仕切り部25bにそれぞれ沿って近接配置される。これにより、図外の制御信号発生装置から発生される調光制御用の制御信号は、制御信号線16、接続端子17および信号配線パターン18を介して高周波電源回路4のフォトカプラ15に送られ、スイッチング素子14をオン/オフすることができる。そして、各信号配線パターン18とシールドケース25との間には、図3に示すように、浮遊容量Cが発生する。
【0040】
かかる無電極放電灯点灯装置にあっては、高周波電源回路4は、その全体がシールドケース25にて覆われているので、高周波電源回路4で発生する高周波ノイズが空間伝導によって外部に放射されるのが抑制される。また、シールドケース25内においては、仕切り部25bによってこの高周波ノイズが直流電源回路2側へ誘導されるのが抑制される。そして、高周波電源回路4で発生する高周波ノイズが空間を介して信号配線パターン18上に重畳しても、シールドケース25との間に生じている浮遊容量Cによって高周波ノイズがシールドケース25側に誘導されて除かれる。特に、この実施の形態1のように、2本の信号配線パターン18同士を互いに平行して近接させることにより両者間の浮遊容量Cはさらに大きくなるので、高周波ノイズを有効に除くことができる。
【0041】
また、この参考例1の場合、プリント基板26をシールドケース25内に収納するだけで、プリント基板26上に形成されている信号配線パターン18がシールドケース25に対して常に一定の距離を保ちつつ、長い距離にわたって近接配置されるようになるので、従来装置のように、制御信号線16をシールドケース21内に配線する手間もいらず、作業者による制御信号線16の配置のばらつきに起因して浮遊容量Cがばらつくこともなく、常に一定の浮遊容量Cを確保することができる。したがって、高周波ノイズを確実かつ容易に抑制することが可能となる。しかも、従来装置において考えられる高周波ノイズを除くためのコンデンサ等も不要であるため、部品コストを増加させることもない。
【0042】
さらに、この参考例1では、図2に示すように、制御信号線16は、同軸ケーブル23がシールドケース25の外部に引き出される側と略反対側の位置において外部に引き出されており、これによって、同軸ケーブル23や高周波電力供給用コイル7側からの高周波ノイズが制御信号線16に誘導されにくくなっている。このため、高周波ノイズが制御信号線16に伝達することによって2次的に外部に放射されるのも同時に抑制される。
【0043】
なお、図2及び図3では、一対の信号配線パターン18をプリント基板26の一方面にのみ平行して形成しているが、図4に示すように、一対の信号配線パターン18をプリント基板26を挟む上下面に対向配置してもよい。この場合には、シールドケース25と各信号配線パターン18との距離を一層小さくできるため浮遊容量Cは更に大きくなり、高周波ノイズをさらに効果的に低減することができる。
【0044】
さらに、図4の構成において、上下の信号配線パターン18の間にあるプリント基板26の厚さを薄くして上下の信号配線パターン18間の距離を小さく設定すれば、上下の信号配線パターン18に互いに逆向きに電流が流れることにより発生する磁力を互いに打ち消し合うことができる。
【0045】
[参考例2]
図5は、本発明の参考例2における無電極放電灯点灯装置の実装状態を示す平断面図、図6は、図5のB−B線に沿う断面図であり、図2乃至図4に示した参考例1と対応する構成部分については同一の符号を付す。なお、参考例1と同一の構成、および同一の作用効果を奏する部分については説明は省略する。
このものは、プリント基板26上に形成された一対の信号配線パターン18が高周波電源回路4とシールドケース25の仕切り部25bとの間に配設されており、信号配線パターン18の他端側に設けられた接続端子17に制御信号線16が接続されている。従って、シールドケース25内に挿通される制御信号線16は、仕切り部25bに対して高周波電源回路4に近い側に位置している。さらに、互いに平行する一対の信号配線パターン18の間にシールドケース25と同電位の接地パターン29が近接配置されている。
【0046】
このものによれば、図6に示すように、信号配線パターン18と接地パターン29との間にそれぞれ浮遊容量Cが発生し、信号配線パターン18がシールドケース25から離れている場合でも、高周波ノイズを有効に低減することができる。しかも、シールドケース25内に挿通される制御信号線16は、仕切り部25bに対して高周波電源回路4に近い側に位置しているので、高周波電源回路4からの高周波ノイズが信号配線パターン18に重畳しても、この高周波ノイズが直流電源回路2に影響を及ぼすことが防止できる。
【0047】
なお、図5および図6では、左右一対の信号配線パターン18の間に接地パターン29を配置しているが、図7(a)に示すように、一対の信号配線パターン18の外側に接地パターン29を配置してもよく、また、図7(b)に示すように、プリント基板26を上下に挟んで一対の信号配線パターン18と接地パターン29とを対向配置してもよい。図7(a),(b)いずれの場合も、信号配線パターン18と接地パターン29との間には浮遊容量Cが発生するので、同様に高周波ノイズを確実に除くことができる。
【0048】
[参考例3]
図8は、本発明の参考例3における無電極放電灯点灯装置の実装状態を示す平断面図、図9は、図8のC−C線に沿う断面図であり、参考例1と対応する構成部分については同一の符号を付す。なお、参考例1と同一の構成及び同一の作用効果を奏する部分については説明は省略する。
このものは、互いに平行状態を保ちつつシールドケース25の周壁部25a及び仕切り部25bに沿って近接配置される信号配線パターン18に対し、これに平行に接地パターン29を形成し、この接地パターン29とシールドケース25とで信号配線パターン18を左右から包囲するように構成されている。
【0049】
このものによれば、接地パターン29と信号配線パターン18との間、およびシールドケース25と信号配線パターン18との間にそれぞれ浮遊容量Cが発生するので、一層効果的に高周波ノイズを低減することができる。
また、図8及び図9では、一対の信号配線パターン18と接地パターン29とを共にプリント基板26の一方面にのみ平行して形成しているが、図10及び図11に示すように、一対の信号配線パターン18をプリント基板26を挟む上下面にそれぞれ対向配置するとともに、接地パターン29も同様にプリント基板26を挟んで上下に対向配置し、上下の接地パターン29同士をスルーホール30を介して互いに電気的に接続した構成とすることもできる。この場合、各々の信号配線パターン18とこれに隣接する接地パターン29との距離を一層小さくできるため浮遊容量Cは更に大きくなり、高周波ノイズの低減効果が向上する。
【0050】
[参考例4]
図12は、本発明の参考例4における無電極放電灯点灯装置の実装状態を示す縦断面図であり、図8乃至図11に示した参考例3と対応する構成部分については同一の符号を付す。なお、参考例3と同一の構成、および同一の作用効果を奏する部分については説明は省略する。
上記の参考例3では、シールドケース25と接地パターン29とで信号配線パターンを包囲しているが、このものは、接地パターン29のみで信号配線パターン18を包囲している。すなわち、このものは、一対の信号配線パターン18をプリント基板26を挟む上下面にそれぞれ対向配置するとともに、各々の信号配線パターン18の左右に接地パターン29を隣接して形成し、プリント基板26を上下に挟んで対向する接地パターン29同士をスルーホール30を介して互いに電気的に接続している。
【0051】
このものによれば、シールドケース25から離れた箇所に信号配線パターン18を形成した場合でも、信号配線パターン18に接地パターン29を近接配置すれば効果的に高周波ノイズを低減することができる。
また、図13に示すように、プリント基板26の一方面にのみ一対の信号配線パターン18が形成される場合には、その信号配線パターン18の左右に接地パターン29を形成するとともに、プリント基板26を挟んで配線パターン18に対向する他方面側にも接地パターン29を形成し、信号配線パターン18をこれらの接地パターン29によって包囲した構成としてもよく、同様の効果が得られる。
【0052】
[参考例5]
図14は、本発明の参考例5における無電極放電灯点灯装置の実装状態を示す平断面図、図15は、図14のE−E線に沿う断面図であり、図5乃至図7に示した参考例2と対応する構成部分については同一の符号を付す。なお、参考例2と同一の構成、および作用効果を有する部分については説明は省略する。
上記の参考例2では、信号配線パターン18と接地パターン29との間に生じる浮遊容量Cによって高周波ノイズを除くようにしているが、このものは、接地パターン29は設けず、その代わりに、シールドケース25に平行な左右一対の仕切り部25b,25cを形成し、両仕切り部25b,25cの間に信号配線パターン18を配設し、左右の仕切り部25b,25cによって信号配線パターン18を包囲している。
【0053】
このものによれば、信号配線パターン18が左右の仕切り部25b,25cによって囲まれているので、高周波電源回路4から信号配線パターン18に誘導される高周波ノイズをより一層効果的に低減することができる。
【0054】
[参考例6]
図16は、本発明の参考例6における無電極放電灯点灯装置の実装状態における信号配線パターンのパターン形成状態を示す平面図である。なお、信号配線パターンの部分を除く構成は、参考例1と同一であり、また、参考例1と同じ作用効果を奏する部分については説明は省略する。
参考例1においては、図3に示したように、一対の信号配線パターン18をプリント基板26の一方面にのみ平行して形成するか、あるいは図4に示したように、一対の信号配線パターン18をプリント基板26を挟む上下面に対向配置して形成している。これに対し、このものは、プリント基板26上に設けたスルーホール30を利用して高電圧側と低電圧側の2本の信号配線パターン18をツイストさせて形成している。
このものによれば、各信号配線パターン18に発生するコモンモードノイズを効果的に低減させることができるという効果が得られる。
【0055】
[参考例7]
図17は、本発明の参考例7における無電極放電灯点灯装置の実装状態の一部を示す平断面図、図18は、図17のF−F線に沿う断面図であり、図2及び図3に示した参考例1と対応する構成部分については同一の符号を付す。なお、参考例1と同一の構成、および同一の作用効果を奏する部分については説明は省略する。
このものは、一対の制御信号線16に対してシールドケース25と同電位の単一の接地線31を密着して沿わせて3芯にすると共に、これらを絶縁体32で被覆一体化して1本のケーブル33とし、制御信号線16を接続端子17に、接地線31をシールドケース25にそれぞれ接続している。なお、図示していないが、制御信号線16と接地線31の各表面にはそれぞれ絶縁層が形成されていて、各線16,31同士が短絡することはない。
【0056】
このものによれば、接地線31と制御信号線16との間に発生する浮遊容量によって、信号配線パターン18に重畳して制御信号線16に伝わる高周波ノイズをシールドケース25に誘導することができ、高周波ノイズを低減することができる。
【0057】
なお、図18では接地線31を単芯線としているが、図19に示すように、接地線31を編組状のものとして制御信号線16全体を包囲した構成としたり、あるいは、図20に示すように、接地線31を横巻状に集合した構成とすることもできる。
また、図19及び図20に示すように、制御信号線16全体が接地線31で包囲されている構造では、接地線31による電磁シールド効果が大きくなるため、高周波ノイズをより効果的に低減することができる。
【0058】
[参考例8]
図21は、本発明の参考例8における無電極放電灯点灯装置の実装状態の一部を示す平断面図、図22は、図21のG−G線に沿う断面図であり、図17及び図18に示した参考例7と対応する構成部分については同一の符号を付す。なお、参考例7と同一の構成、および同一の作用効果を奏する部分については説明は省略する。
上記の参考例7では、制御信号線16と接地線31とで3芯のケーブル33を構成しているが、このものは、接地線31を設けておらず、その代わりに、一対の制御信号線16に一対の電源線5に密着して沿わせて4芯にすると共に、これらを絶縁体32で被覆一体化して一本のケーブル34としている。
【0059】
このものによれば、高周波電力増幅器9とシールドケース25とはコンデンサ12で接続されているため、制御信号線16を電源線5に密着することにより両者16,5間に浮遊容量が発生し、その結果、制御信号線16に接続された信号配線パターン18のシ−ルドケース25の電位に対するインピーダンスが小さくなるため、高周波ノイズを低減することができる。
【0060】
[参考例9]
図23は、本発明の参考例9における無電極放電灯点灯装置の実装状態の一部を示す平断面図、図24は、図23のH−H線に沿う断面図であり、図21及び図21に示した参考例8と対応する構成部分については同一の符号を付す。なお、参考例8と同一の構成、および同一の作用効果を奏する部分については説明は省略する。
上記の参考例8では、一対の制御信号線16と一対の電源線5を互いに密着して4芯のケーブル34としているが、このものは、制御信号線16と電源線9に対してさらに1本の接地線31を密着して沿わせて5芯にすると共に、これらを絶縁体32で被覆一体化して1本のケーブル35としている。
【0061】
このものによれば、信号配線パターン18のシールドケース25の電位に対するインピーダンスが一層小さくなるため、高周波ノイズをさらに低減することができる。なお、図24では接地線31を単芯線としているが、図25に示すように、接地線31を編組状あるいは横巻状のものとして制御信号線16および電源線5の全体を包囲した構成とすることもできる。これらのものは、接地線31による電磁シール効果が大きくなるため、高周波ノイズをより効果的に低減することができる。
【0062】
[参考例10]
図26は、本発明の参考例10における無電極放電灯点灯装置の実装状態におけるケーブルの縦断面図である。なお、このケーブルの部分を除く構成は、参考例9と同一であり、また、参考例9と同じ作用効果を奏する部分については説明は省略する。
このものは、一対の制御信号線16と一対の電源線5との間に接地線31を介在させて1本のケーブル36を構成している。
【0063】
このものによれば、接地線31によって、制御信号線16と電源線5との間の相互誘導を低減することができる。
なお、一対の制御信号線16と一対の電源線5との間に接地線31を介在させる構成としては、図27に示すように、制御信号線16を編組状あるいは横巻状の接地線31によって包囲するように配置してもよく、この構成にすれば、図26の場合よりもさらに相互誘導を低減することができる。
【0064】
[参考例11]
図28は、本発明の参考例11における無電極放電灯点灯装置の実装状態を示す平断面図であり、図2に示した参考例1と対応する構成部分については同一の符号を付す。なお、参考例1と同一の構成、および同一の作用効果を奏する部分については説明は省略する。
このものは、制御信号線16がシールドケース25内に導入された直後の位置に接続端子17を設けずに、そこから一定距離だけ離れた位置にある仕切り部25bの近傍に接続端子17を配置し、シールドケース25内に導入された制御信号線16をシールドケース4の周壁部25aに密着して配置している。
【0065】
このものによれば、直流電源回路2の電源線5の接続箇所と制御信号線16の接続端子17への接続箇所とが互いに離れているために、制御信号線16を接続端子17に接続する際の作業性が向上すると共に、シールドケース4の周壁部25aに密着した制御信号線16およびこれに連なる信号配線パターン18は、いずれもシールドケース25との間に浮遊容量Cが生じるため、高周波ノイズを効果的に低減することができる。
【0066】
[実施の形態1]
図29は、本発明の実施の形態1における無電極放電灯点灯装置の回路図、図30は、同装置の実装状態を示す平断面図であり、図1及び図2に示した参考例1と対応する構成部分については同一の符号を付す。なお、参考例1と同一の構成、および同一の作用効果を奏する部分については説明は省略する。
このものは、高周波電源回路4から出力される高周波電力を制御する制御信号を無線で受信する受信部38を有し、この受信部38は同軸ケーブル23の存在する位置と略反対側に位置するシールドケース25の外部に臨んで設けられている。そして、この受信部38は、シールドケース25内の接続端子17を介して信号配線パターン18に電気的に接続されている。従って、高周波電力を制御するための制御信号は、無線によってシールドケース25の外部に臨んで設置された受信部38に受信された後、信号配線パターン18を介して高周波電源回路4のフォトカプラ15に伝送される。
【0067】
このものによれば、参考例1のような制御信号線16を用いないため、制御信号線16を介してシールドケース25の外部に高周波ノイズが放射されることがない。しかも、同軸ケーブル23や高周波電力供給コイル7側からの高周波ノイズも誘導されにくくなっている。この場合の無線手段として、たとえば赤外線を使用すれば、高周波電源回路4の動作周波数の数MHz〜数百MHzと比較して周波数の差が大きいので、相互干渉を起こすことはない。
【0068】
[実施の形態2]
図31は、本発明の実施の形態2における無電極放電灯点灯装置の構成を示す図である。
このものは、図29に示したような構成を有する無電極放電灯点灯装置40を複数台配置し、それらの各無電極放電灯点灯装置40に個別に受信部38を設け、各受信部38に対してl台の送信部41から制御信号を送信することにより、各々の無電極放電灯点灯装置40において同一の出力制御を行なっている。
【0069】
このものによれば、参考例1の制御信号線16を用いる場合と比較して、遠隔操作が可能であるとともに、各々の制御信号線16から放射される高周波ノイズ同士での干渉が少なくなるという効果が得られる。
【0070】
[実施の形態3]
本発明の実施の形態3における無電極放電灯点灯装置は、実施の形態2を改良したもので、図31を参照して説明する。なお、実施の形態2と同一の構成及び効果については説明を省略する。
このものは、1台の送信部41から制御信号を送信するが、各々の無電極放電灯点灯装置40において個別の出力制御を行なっている。例えば、各々の無電極放電灯点灯装置40に対して固有の識別コードを予め設定しておき、送信部41から送信する制御信号には、(識別コード)+(出力制御内容)のコマンドを含むようにする一方、各々の無電極放電灯点灯装置40の受信部38には、コマンド解読回路を設けておき、該当する識別コードのコマンドが送信された時のみ該当する内容の制御を行うようにする。
【0071】
このものによれば、例えば、R,G,Bの各色を有する無電極放電灯点灯装置40で個別の制御を行なうといった、きめ細かい調色制御を行なうことが可能となる。
【0072】
なお、各実施の形態では、直流電源回路2と高周波電源回路4は、単一のプリント基板26に実装し、単一のシールドケース25に収容したたもので説明したが、直流電源回路2は別個のプリント基板に実装してもよいし、別個のシールドケースに収容してもよい。
【0073】
【発明の効果】
本発明によれば、シールドケースの外部に臨んで配置されるとともにシールドケース内の前記信号配線パターンに電気的に接続されて前記高周波電源回路から出力される高周波電力を制御する制御信号を無線で受信する受信部を設けているのでシールドケースの外部に高周波ノイズが放射されることがない。しかも、同軸ケーブルや高周波電力供給コイル側からの高周波ノイズも誘導されにくくなる。
【0074】
しかも、信号配線パターンはプリント基板上に形成されているので、接地部材との距離を常に一定に保ちつつ、シールドケースと同電位の接地部材に近接配置することができるので、発生する浮遊容量も一定となる。さらに、制御信号線とシールドケース間にコンデンサを分布させて挿入するような場合と比較して、低コストで手間もかからない。したがって、高周波ノイズを部品コストを増加させることなく確実かつ容易に抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例1における無電極放電灯点灯装置の回路図である。
【図2】 同上の無電極放電灯点灯装置の実装状態を示す平断面図である。
【図3】 図2のA−A線に沿う断面図である。
【図4】 本発明の参考例1の変形例を示す断面図である。
【図5】 本発明の参考例2における無電極放電灯点灯装置の実装状態を示す平断面図である。
【図6】 図5のB−B線に沿う断面図である。
【図7】 本発明の参考例2の変形例を示す断面図である。
【図8】 本発明の参考例3における無電極放電灯点灯装置の実装状態を示す平断面図である。
【図9】 図8のC−C線に沿う断面図である。
【図10】 本発明の参考例3の変形例を示す平面図である。
【図11】 図10のD−D線に沿う断面図である。
【図12】 本発明の参考例4における無電極放電灯点灯装置の実装状態の一部を示す断面図である。
【図13】 本発明の参考例4の変形例を示す断面図である。
【図14】 本発明の参考例5における無電極放電灯点灯装置の実装状態を示す平断面図である。
【図15】 図14のE−E線に沿う断面図である。
【図16】 本発明の参考例6における無電極放電灯点灯装置の実装状態における信号配線パターンのパターン形成状態を示す平面図である。
【図17】 本発明の参考例7における無電極放電灯点灯装置の実装状態の一部を示す平断面図である。
【図18】 図17のF−F線に沿う断面図である。
【図19】 本発明の参考例7におけるケーブルの変形例を示す図で、同図(a)は一部を破砕して示す正面図、同図(b)は横断面図である。
【図20】 本発明の参考例7におけるケーブルの変形例を一部破砕して示す正面図である。
【図21】 本発明の参考例8における無電極放電灯点灯装置の実装状態の一部を示す平断面図である。
【図22】 図21のG−G線に沿う断面図である。
【図23】 本発明の参考例9における無電極放電灯点灯装置の実装状態の一部を示す平断面図である。
【図24】 図23のH−H線に沿う断面図である。
【図25】 本発明の参考例9におけるケーブルの変形例を示す横断面図である。
【図26】 本発明の参考例10における無電極放電灯点灯装置の実装状態におけるケーブルの横断面図である。
【図27】 本発明の参考例10の変形例を示す横断面図である。
【図28】 本発明の参考例11における無電極放電灯点灯装置の実装状態を示す平断面図である。
【図29】 本発明の実施の形態1における無電極放電灯点灯装置の回路図である。
【図30】 本発明の実施の形態1における無電極放電灯点灯装置の実装状態を示す平断面図である。
【図31】 本発明の実施の形態2および実施の形態3における無電極放電灯点灯システムの構成を示す図である。
【図32】 従来の無電極放電灯点灯装置の回路図である。
【符号の説明】
1 交流電源
2 直流電源回路(直流電源部)
3 無電極放電ランプ
4 高周波電源回路
5 電源線
7 高周波電力供給用コイル
16 制御信号線
17 接続端子
18 信号配線パターン
25 シールドケース
25b,25c シールドケースの仕切り部
26 プリント基板
29 接地パターン
31 接地線
33,34,35 ケーブル
38 受信部
41 受信部
C 浮遊容量
Claims (11)
- 直流電力を出力する直流電源部の後段に接続されて高周波電力を出力する高周波電源回路と、この高周波電源回路の後段に接続される高周波電力供給用コイルと、バルブ内に放電ガスを封入し前記高周波電力供給用コイルの近傍に配設されてその高周波電力により点灯する無電極放電ランプと、少なくとも高周波電源回路を実装するプリント基板と、このプリント基板を収納するシールドケースと、前記高周波電源回路から出力される高周波電力を制御するために当該回路に電気的に接続される制御信号線と、を有する無電極放電灯点灯装置において、
前記プリント基板上に、前記高周波電源回路と制御信号線との間に介装されるとともに前記シールドケースと略同電位の接地部材に近接するよう信号配線パターンを形成し、シールドケースの外部に臨んで配置されるとともにシールドケース内の前記信号配線パターンに電気的に接続されて前記高周波電源回路から出力される高周波電力を制御する制御信号を無線で受信する受信部を設けたことを特徴とする無電極放電灯点灯装置。 - 前記受信部を、前記高周波電源回路を基準にしてこれと高周波電力供給コイルを接続する同軸ケーブルの存在する位置と略反対側に位置するシールドケースに配設してなる請求項1記載の無電極放電灯点灯装置。
- 前記シールドケースと略同電位の接地部材がシールドケース自体である請求項1又は請求項2記載の無電極放電灯点灯装置。
- 前記シールドケースと略同電位の接地部材がシールドケースからその内部空間を区切るように連設された仕切り部である請求項1又は請求項2記載の無電極放電灯点灯装置。
- 前記シールドケースと略同電位の接地部材がプリント基板に設けた接地パターンである請求項1又は請求項2記載の無電極放電灯点灯装置。
- 前記信号配線パターンを、前記シールドケース、シールドケースの前記仕切り部、および接地パターンの内の少なくとも2つに近接して設けてなる請求項1又は請求項2記載の無電極放電灯点灯装置。
- 前記信号配線パターンを、平面視においてシールドケースと接地パターンとの間、及びシールドケースの前記仕切り部と接地パターンとの間にそれぞれ設けてなる請求項1又は請求項2に記載の無電極放電灯点灯装置。
- 前記信号配線パターンを、平面視において複数の接地パターンに挟まれた位置に設けてなる請求項1又は請求項2に記載の無電極放電灯点灯装置。
- 前記信号配線パターンは、高電圧側及び低電圧側の2本のパターンよりなり、両者は互いに近接して平行的に設けてなる請求項1又は請求項2に記載の無電極放電灯点灯装置。
- 前記高周波電源回路と制御信号線との間に電気的に介装される信号配線パターンは、高電圧側及び低電圧側の2本のパターンよりなり、これらの両パターンが互いにツイスト状態になるようにプリント基板上に形成していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の無電極放電灯点灯装置。
- 前記直流電源部をプリント基板に実装するとともに、この直流電源部と交流電源とを接続する電源線を有し、この電源線よりも前記制御信号線を前記シールドケースに近接して配設してなる請求項1又は請求項2に記載の無電極放電灯点灯装置。
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