JP3797061B2 - Ceramic package sealing method and sealing structure - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、セラミック製のパッケージ内に圧電振動片等を収容して、キャップにより封止するための封止方法と封止構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図15は、電子部品をセラミック製のパッケージ内に封止した封止構造として、圧電振動子の封止構造を示す概略断面図である。
【0003】
この圧電振動子1は、板状の水晶振動片2を収納する収容部3aが形成された箱状のパッケージ3と、収容部3aを密封するようにパッケージ3に接合された板状のキャップ4を備えている。
【0004】
パッケージ3には、外部と接続するための電極5が設けられており、水晶振動片2は、一端部2aが収容部3a内に露出している電極5上に導電性接着剤5aを介して接続固定されていて、他端部2bは自由端とされている。水晶振動片2の表面には励振電極等(図示せず)が設けられて、前記電極5と接続されている。
【0005】
これにより、電極5から印加される駆動電圧によって、所定の振動数で振動できるようになっている。
【0006】
このような圧電振動子1は、次のように製造されている。
【0007】
1.先ずパッケージ3をセラミック材料により、図示の形状になるように成形及び焼成して用意する。
【0008】
2.次に、予め表面に励振電極(図示せず)をフォトエッチングや蒸着等により形成した圧電振動片2をパッケージ3内にマウントする。つまり、圧電振動片2の電極を、パッケージ3内に外部からの給電電極が露出している箇所であるマウント部に導電性接着剤5aを介して接続固定する。
【0009】
3.上記圧電振動片2に対して、外部から駆動電圧をかけて振動させながら、例えば、圧電振動片2の電極部分に、蒸着等により電極膜成分を追加して質量を増加させ、あるいは、電子ビームやイオンビームもしくはレーザ光等を当ててその質量を削減させる等により、圧電振動片2の振動周波数を所望の周波数まで合わせ込む周波数調整を行う。
【0010】
4.次いで、例えば、窒素雰囲気内で、パッケージ3の上端面と上記キャップ4との間に封止材6を介在させ、加熱することにより、圧電振動片2をパッケージ3内に封止し、検査工程へ送る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような圧電振動子1の上記4で説明した封止工程においては、封止材6として鉛入りの封止ガラスが使用されていた。
【0012】
しかしながら、鉛入りの封止ガラスを使用すると、その鉛成分により環境を汚染するおそれがあることから、鉛成分を使用しない所謂、鉛フリーガラス,特に、例えば銀リン酸系ガラス等を使用することが検討されている。
【0013】
ところが、このような鉛フリーガラスを上記封止材6として使用すると、この鉛フリーガラスは、セラミックパッケージ3との接合界面での接合強度が弱く、かつ僅かな隙間からの透水による劣化の問題があった。
【0014】
このため、接合強度を考慮して、キャップ4とパッケージ3の上端面の両方に封止用の鉛フリーガラスを適用する方法もあるが、パッケージのコストアップになるだけでなく、真空熱処理、ウエット洗浄等の圧電振動子の特性向上を目的とした組立工程の導入が容易でないために、結果として圧電振動子の特性向上を図ることができない。
【0015】
また、セラミックパッケージ3と鉛フリーガラスとの接合強度を少しでも補うためには、セラミックパッケージ3の上端面に封止材としての鉛フリーガラスを適用するための幅を広くとる必要から、封止代(ふうししろ)を大きくする必要がある。具体的には、セラミックパッケージ3の上端面の全体について、有効封止代0.3mm程度が必要であることから、これを確実に確保するためには、溶融封止ガラスの塗布幅は0.5mm程度必要となる。
【0016】
しかしながら、セラミックパッケージ3の外形寸法は決まっていて大きくできないことから、上述した収容部3aの空間を狭くせざるを得ないが、そのためには圧電振動片2を小型化しなければならい。このため、圧電振動片2を小型化すると、その振動特性が不十分となるという別の課題が生じてしまう。
本発明は、上記課題を解消して、セラミックパッケージの外形寸法を現状よりも小さくすることなく、鉛フリーガラスを使用して十分な封止性能を得ることができる封止方法と封止構造を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、請求項1の発明によれば、内部に電子部品を収容するための収容部を有するセラミック製のパッケージ内に前記電子部品を収容した状態において、このセラミックパッケージの端面に対してキャップを接合して封止するセラミックパッケージの封止方法であって、前記セラミックパッケージとキャップとの間に密着性向上手段を設け、次いで、前記密着性向上手段を介して、鉛フリーガラスによる封止ガラスで前記パッケージとキャップを接合するようにされ、かつ、前記密着性向上手段として、前記セラミックパッケージの接合端面を予めガラスリッチに形成するセラミックパッケージの封止方法により、達成される。
【0018】
請求項1の構成によれば、セラミックパッケージとキャップとの間に密着性向上手段を設けているので、セラミックパッケージもしくはキャップと鉛フリーガラスとの接合強度を向上させることができる。これにより、パッケージを大きくして封止代を大きくとらなくても、十分な封止性能を得ることができる。
しかも、前記セラミックパッケージの接合端面に、予めガラス成分を多く含ませてガラスリッチとしておけば、このガラス成分の働きにより封止ガラスとの接合性が向上する。
【0027】
また、上記目的は、請求項2の発明によれば、内部に電子部品を収容するための収容部を有するセラミック製のパッケージ内に前記電子部品を収容した状態において、このセラミックパッケージの端面に対してキャップを接合して封止するセラミックパッケージの封止方法であって前記セラミックパッケージとキャップとの間に密着性向上手段を設け、次いで、前記密着性向上手段を介して、鉛フリーガラスによる封止ガラスで前記パッケージとキャップを接合するようにされ、かつ、前記セラミックパッケージとキャップとの間の前記密着性向上手段として、前記キャップの接合部に相当する領域の厚みを薄くして、突起または凸条を形成するとともに、さらに、前記突起または凸条の内側に別の突起または凸条を形成するセラミックパッケージの封止方法により、達成される。
【0028】
請求項2の構成によれば、セラミックパッケージとキャップとの間に密着性向上手段を設けているので、セラミックパッケージもしくはキャップと鉛フリーガラスとの接合強度を向上させることができる。これにより、パッケージを大きくして封止代を大きくとらなくても、十分な封止性能を得ることができる。
しかも、例えば、キャップにセラミックを使用した場合には、特に、このキャップ側の接合部に密着性向上手段を設けることで、キャップ側の接合部との接合強度が向上し、キャップの前記接合部に相当する領域の厚みを薄くした分、形成される隙間に封止ガラスを充填することができ、封止ガラスの厚み方向への突出を抑えて、パッケージ全体の厚みを薄くすることができる。さらに、前記別の突起または凸条により封止ガラスが内側に流れることを防止することができる。
【0035】
また、上記目的は、請求項3の発明によれば、内部に電子部品を収容するための収容部を有するセラミック製のパッケージ内に前記電子部品を収容した状態において、このセラミックパッケージの端面に対してキャップを接合して封止するセラミックパッケージの封止方法であって前記セラミックパッケージとキャップとの間に密着性向上手段を設け、次いで、前記密着性向上手段を介して、鉛フリーガラスによる封止ガラスで前記パッケージとキャップを接合するようにされ、前記セラミックパッケージとキャップとの間の前記密着性向上手段として、前記セラミックパッケージの接合端面に硬質ガラスを使用するセラミックパッケージの封止方法により、達成される。
【0036】
請求項3の構成によれば、セラミックパッケージとキャップとの間に密着性向上手段を設けているので、セラミックパッケージもしくはキャップと鉛フリーガラスとの接合強度を向上させることができる。これにより、パッケージを大きくして封止代を大きくとらなくても、十分な封止性能を得ることができる。しかも、前記セラミックパッケージの接合端面は硬質ガラスと接合することから、この接合界面は、セラミックが封止ガラスに直接接するよりも接合強度が向上する。さらに、硬質ガラスと鉛フリーガラスによる封止ガラスは、両者ともガラス成分を主体とすることで、接合強度は高い。したがって、パッケージとキャップとの間の接合強度が向上することになる。
【0037】
請求項4の発明は、請求項3の構成において、前記セラミックパッケージとキャップとの間の前記密着性向上手段として、前記セラミックパッケージの接合端面と前記キャップの接合部に硬質ガラスを使用することを特徴とする。
【0038】
請求項4の構成によれば、キャップ側にも硬質ガラスを適用することで、全体としての接合強度が一層向上することになる。
【0039】
請求項5の発明は、請求項3または4のいずれかの構成において、前記セラミックパッケージとキャップとの間の前記密着性向上手段として、前記セラミックパッケージの接合端面に溝を形成して、この溝内に収容される硬質ガラスを使用することを特徴とする。
【0040】
請求項5の構成によれば、前記セラミックパッケージの接合端面に溝を形成して、この溝内に硬質ガラスを収容すると、硬質ガラスが流れることを防止することができ、狭い溝を形成したとしても、硬質ガラスを確実に保持して、接合力向上の効果を得ることができる。
【0041】
また、上記目的は、請求項6の発明によれば、内部に電子部品を収容した収容部を有するセラミック製のパッケージと、このセラミックパッケージの端面に対して接合されるキャップとを備えるセラミックパッケージの封止構造であって、前記セラミックパッケージとキャップとの間に設けた密着性向上手段と、前記セラミックパッケージとキャップとの間でこの密着性向上手段に接触される鉛フリーガラスによる封止ガラスとを備え、さらに前記密着性向上手段として、硬質ガラスを有する、セラミックパッケージの封止構造により、達成される。
【0042】
請求項7の発明は、請求項6の構成において、前記セラミックパッケージの接合端面に溝を形成して、この溝内に収容される硬質ガラスを備えることを特徴とする。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を図面を参照して説明する。
【0045】
図1は、本実施形態による封止構造の適用例としての圧電振動子を示す概略斜視図であり、図2はその概略断面図である。
【0046】
これらの図において、圧電振動子10は、電子部品としての板状の圧電振動片11を収納する容器として、収容部12aが形成された箱状のパッケージ12と、収容部12aを密封するように、パッケージ12に接合される板状のキャップ13を備えている。
【0047】
この圧電振動片11は、一端部11aが収容部12a内に一体に設けた段部に配設されている電極14上に接続固定され、他端部11bが自由端とされている。パッケージ12とキャップ13は、後述する鉛フリーガラスによる封止材15を介して接合されている。
【0048】
ここで、圧電振動片11の材料としては、圧電作用を発揮する材料として、例えば人工水晶が用いられており、その表面に圧電振動片11の駆動に必要とされる励振電極(後述)等の図示しない電極が形成されている。
【0049】
パッケージ12の材料としては、例えば、アルミナ等のセラミックが用いられており、例えば、パッケージ12は、グリーンシート等を用いて、下ベース12bの上に上ベース12cを内部に空間12aを形成するように積層して、図示のように箱状に成形された後、焼成することにより形成される。
【0050】
キャップ13は、パッケージ12の線膨張係数と近い材料が適しており、金属あるいはアルミナ等のセラミックにより、例えば、平板な板状に形成されている。金属の場合には、例えば、コバール,42アロイ,ステンレス(SUS)等が好適である。
【0051】
図3の断面図は、同様の封止構造を適用した他の例を示しており、この場合、圧電発振器20の封止構造を示している。
【0052】
図において、図1及び図2で説明した圧電振動子10と共通する構成には同一の符号を付して、重複する説明は省略し、相違点を中心に説明する。
【0053】
図において、圧電発振器20のパッケージ21では、第1のセラミックベース21aの上に内側に空間を有する第2のセラミックベース21bを重ね、さらにその上に内側に空間を有する第3のセラミックベース21cを重ねて形成している。これにより、図2と比べると内部空間としての収容部12aの下にさらに段部を設けて、一段低いもうひとつの収容部22aを形成している。
【0054】
そして、第1のセラミックベース21aの上面に形成した導電パターン上に集積回路23を実装し、上記収容部22aに収容して、電極部24と接続している。これにより、圧電振動片11に所定の駆動電圧を与えて、振動させ、その出力を上記集積回路23に入力することにより、所定の周波数の信号を取り出すようになっている。
【0055】
本発明の封止構造及び封止方法はこれらの圧電振動子10や圧電発振器20を含む電子部品を利用したあらゆる製品に適用されるものである。
【0056】
次に、上述の圧電振動子10や圧電発振器20に適用される封止方法(封止構造)について、詳細に説明する。
【0057】
図4は、封止方法の第1の実施形態を説明するため、これを図1の圧電振動子に適用した場合の要部拡大断面図である。
【0058】
図において、パッケージ12の上端面31は、図1で説明したように、例えば直方体の箱状のパッケージ12の垂直壁の上端であり、図1に示すように、長方形に囲むように設けられ、キャップ13との接合端面となるものである。
【0059】
この種の封止方法においては、このパッケージ12の上端面31に封止材として封止ガラスを適用してキャップ13を載せ、真空中もしくは不活性ガス雰囲気下で加熱することにより、この封止ガラスを溶融してパッケージ12とキャップ13とを接合して封止を行う。
【0060】
ここで、本発明では、封止材15として鉛フリーガラスを用いる。鉛フリーガラスは、鉛成分を含んでおらず、この点で、製造工程や製品による環境への悪影響を回避することができる点に利点がある。この実施形態においては、封止の際の熱が摂氏300度程度という圧電振動子10の他の部材等に悪影響のない比較的低い温度を利用できる低融点ガラスが使用され、一般に銀リン酸系(AgO,P2 O5 系)のガラスが適している。このガラスは、セラミックパッケージ12と熱膨張率が近い点でも本発明の封止方法に適している。
【0061】
しかしながら、このような鉛フリーガラス15は、セラミックパッケージ12との接合強度が弱い。
【0062】
そこで、図4に示すように、セラミックパッケージ12の上端面31に密着性向上手段として粗面32を形成し、封止材としての鉛フリーガラス15を介してキャップ13を接合する封止構造により、接合強度を向上させることができる。具体的には、先ず、例えば、上述したようにパッケージ12を成形して焼成する場合に、この成形の際に所定のプレス型等により、セラミックパッケージ12の材料の上端面12に相当する箇所に粗面を形成する。その後、キャップ13側の接合部35に配置した鉛フリーガラスによる封止ガラス15を上記粗面32上に合わせて、このキャップ13をパッケージ12上に載置し、加熱して鉛フリーガラス15を溶融させる。
【0063】
この場合、鉛フリーガラス15は、セラミックパッケージ12の上端面31が粗面32としてアンカー効果が高められていることから、上端面31に付着しやすくなっており、加熱により溶融固化されることによって、鉛フリーガラス15と上端面31との接合界面における接合強度が高められる。
【0064】
本実施形態は以上のように構成されており、以上の構成により、従来の封止構造よりも接合強度が高いことから、従来のように、接合強度を補うために、キャップ13とパッケージ12の上端面31の両方に封止用の鉛フリーガラスを適用する必要がないことから、パッケージのコストアップを回避できるだけでなく、真空熱処理、ウエット洗浄等の圧電振動子の特性向上を目的とした組立工程の導入が容易となる。
【0065】
また、従来の封止方法における接合強度を補うために、セラミックパッケージ12の上端面31に封止材としての鉛フリーガラスを適用するための幅を広くするように、封止代を大きくする必要がない。このため、パッケージ12の外形寸法の拡大をする必要がなくなる。
【0066】
しかも、セラミックパッケージ12の外形寸法を小型に維持しつつ、その収容部12aの空間を狭くする必要がないから、収容する圧電振動片11を必要以上の小型化しなくてすみ、このため、圧電振動片11を小型化することによる振動特性の悪化も生じないので、厄介な技術的課題を招来することがない。
【0067】
かくして、セラミックパッケージ12の外形寸法を現状よりも小さくすることなく、鉛フリーガラス15を使用して十分な封止性能を得ることができるのである。
【0068】
ここで、セラミックパッケージ12の上端面31に粗面32を形成する方法としては、上記の他に、サンドブラスト等により物理的に粗面を形成してもよいし、各種の薬品等により処理して、化学的に粗面を形成してもよい。
【0069】
図5は、図4の実施形態の変形例を示している。
【0070】
図4においては、セラミックパッケージ12の上端面31だけに粗面32を形成しているが、これに加えて、キャップ13の接合部35にも密着性向上手段として粗面36を上記と同様の方法で形成してもよい。
【0071】
図6は、封止方法の第2の実施形態を示す要部拡大断面図である。
【0072】
図において、この封止方法は、セラミックパッケージ12の上端面31に密着性向上手段としてガラスリッチ部37を形成する方法である。
【0073】
すなわち、セラミックパッケージ12の上端面31に、例えば、硬質ガラス(後述)を塗布してガラスリッチ部37を形成している。ここで、セラミックは多孔質材料であり、微細な孔を多数有している。そこで、セラミックパッケージ12の上端面31に溶融状態の硬質ガラスを塗布することにより、溶融したガラス成分がこの多数の微細な孔に侵入し、固化することによって、上端面31にガラス成分の多い層としてガラスリッチ部37を形成する。
【0074】
次いで、図7に示すように、接合部35に鉛フリーガラス15を適用したキャップ13を上端面31に載置して加熱する。これにより、溶融した鉛フリーガラス15は、互いにガラス成分を多く含んでいるセラミックパッケージ12の上端面31に形成したガラスリッチ部37と好適に馴染んで、その接合界面は強固に接合される。
【0075】
これにより、本実施形態においても、封止性能が向上し、図4の実施形態と同一の作用効果を発揮することができる。
【0076】
図8は、封止方法の第3の実施形態を示す要部拡大断面図である。
【0077】
図において、この封止方法は、セラミックパッケージ12の上端面31に密着性向上手段としての凹凸部42を形成している。そして、好ましくは、キャップ13の接合部35にも密着性向上手段としての凹凸部41を形成し、封止材としての鉛フリーガラス15を予め溶着等により適用しておく。
【0078】
そして、図示されているように、セラミックパッケージ12の上端面31の凹凸部42の上に、キャップ13の接合部35を対向させて、間に鉛フリーガラス15を挟むようにして載置し、加熱封止する。
【0079】
これにより、鉛フリーガラス15が加熱により溶融されると、セラミックパッケージ12の上端面31の凹凸部42の凹凸面に入り込むので、鉛フリーガラス15とセラミックパッケージ12の上端面31との接触面積が増加する。したがって、セラミックパッケージ12の上端面31の凹凸部42の接着面積増加とアンカー効果により、鉛フリーガラス15とセラミックパッケージ12の上端面31が強固に接合される。
【0080】
これに加えて、キャップ13側にも上記した凹凸部41が形成されていることから、キャップ13の接合部35と鉛フリーガラス15との接合強度も向上するので、セラミックパッケージ12とキャップ13とが強固に接合される。
【0081】
したがって、本実施形態においても、図4の実施形態と同様の作用効果が発揮される。
【0082】
ここで、セラミックパッケージ12の上端面31の凹凸部42は、セラミックの成形時等に所定のプレス型等により、例えば規則性ある凹凸形態に形成される。また、キャップ13の接合部35の凹凸部41は、キャップ13がセラミックの場合には、同様に成形時に形成され、また、キャップ13が金属製であれば、成形後等において所定の金属加工により形成することができる。
【0083】
図9は、封止方法の第4の実施形態を示す要部拡大断面図である。
【0084】
図において、この封止方法は、セラミックパッケージ12側ではなく、キャップ13の接合部35に密着性向上手段としての突起もしくは凸条を形成する方法である。
【0085】
すなわち、図9において、キャップ13の接合部35には、下方に向かって突出する突起43が形成されている。この突起43は、キャップ13がセラミックの場合には、例えば、その成形時に所定の型により形成される。
【0086】
突起43は、部分的に突出した凸部であっても良く、また、セラミックパッケージ12の上端面31に対向するように、連続してつながった凸条としてもよい。
【0087】
これにより、キャップ13側に適用される鉛フリーガラス15は、キャップ13の接合面35との接合面積が増加することから、その分接合強度が向上する。これにより、図8の場合と同様の作用効果を発揮する。
【0088】
図10は、図9の封止構造の第1の変形例を示す要部拡大断面図である。
【0089】
図において、キャップ13の接合面35は、キャップ13の周縁部に封止代のの幅だけ周縁部から内側に段部45を形成することにより、板厚が薄くされた領域となっている。
【0090】
また、接合面35には、図9の場合と同様に密着性向上手段として、突起もしくは凸条47が形成されている。
【0091】
これにより、鉛フリーガラス15は、接合面35がその板厚を薄く形成されたぶんだけ、キャップ13の板の厚み方向への突出が減る。したがって、図9の構造におけると同じ接合強度の向上の効果に加えて、図10の構造では、鉛フリーガラス15の厚み方法への突出を抑えることで、圧電振動子10の全体の厚みを小さくすることができる。
【0092】
図11は、図9の封止構造の第2の変形例を示す要部拡大断面図である。
【0093】
図において、キャップ13の接合面35は、キャップ13の周縁部に封止代のの幅だけ周縁部から内側に第2の突起または凸条48が形成されている。
【0094】
すなわち、キャップ13の接合面35には、図9の場合と同様に密着性向上手段としての第1の突起もしくは凸条47が形成されている。また、接合面35には、第1の突起もしくは凸条47より内側において、上記第2の突起または凸条48が形成されている。
【0095】
これにより、封止の際には、キャップ13の接合部35に密着性向上手段としての第1の突起もしくは凸条47形成されているので、封止材としての鉛フリーガラス15との接合強度が高くなるようにされている。しかも、パッケージに載置して加熱した時には、溶融した鉛フリーガラス15が上記第2の突起または凸条48にせき止められて、内側に流出することがないので、接合に必要な十分な量の封止材を確保することができ、この点においても封止性能の向上を図ることができる。
【0096】
図12は、封止方法の第5の実施形態を示す要部拡大断面図である。
【0097】
図において、この封止方法は、セラミックパッケージ12の上端面31に密着性向上手段としての硬質ガラス51を適用している。
【0098】
ここで、硬質ガラスとは、熱膨張率の比較的低い30〜50×10-7/摂氏程度のガラスをいう。ガラスの熱膨張率が低いと、熱衝撃に強い特性を持つ。このような硬質ガラスは、一般に硼珪酸ガラス(Na2 O,B2 O3 ,SiO2 を主成分とするガラス)のことであり、この実施形態では、このうち、コバールと熱膨張率の近いコバールガラスが好適に使用される。そして、このような硬質ガラスは、セラミックとの密着性が良好である。
【0099】
図12の封止方法(封止構造)では、先ず、セラミックパッケージ12の上端面31に上記硬質ガラス51を配置する。
【0100】
具体的には、例えば、セラミックパッケージ12の上端面31に、粉末ガラスペースト状の硬質ガラスをシリンジ等を使用して塗布する。
【0101】
あるいは、セラミックパッケージ12の上端面31に、タブレット状の硬質ガラスを配置し、加熱して焼き付ける。
【0102】
あるいは、セラミックパッケージ12の上端面31に、スクリーン印刷により粉末ガラスペースト状の硬質ガラスを印刷する。
【0103】
または、セラミックパッケージ12を焼成する際に、その上端面31に、硬質ガラスを焼き付ける。
【0104】
そして、これらの方法により、セラミックパッケージ12の上端面31に硬質ガラス51を配置したら、キャップ13の接合面35に鉛フリーガラス15を適用した状態で、図12に示すように、キャップ13をセラミックパッケージ12の上端面31の上に載置して加熱する。
【0105】
これにより、溶融した封止材としての鉛フリーガラス15は、互いにガラス成分を多く含んでいるセラミックパッケージ12の上端面31に形成した硬質ガラス51と好適に馴染んで、その接合界面は強固に接合される。
【0106】
これにより、図4の実施形態と同様の作用効果を発揮することができる。
【0107】
また、図12の封止構造に加えて、図13に示すように、キャップ13の接合部35に硬質ガラス51を適用してもよい。これにより、鉛フリーガラス15は、キャップ13側の硬質ガラス51とパッケージ12側の硬質ガラス51とに挟まれて、両方の接合界面における接合強度が向上される。
【0108】
図14は、封止方法の第6の実施形態を示す要部拡大断面図である。
【0109】
図14の封止構造において、図12の場合と異なっているのは、セラミックパッケージ12の上端面31には、溝52が形成されており、この溝52内に硬質ガラス51を充填することで密着性向上手段を構成している点である。
【0110】
具体的には、セラミックパッケージ12の上端面31には、部分的に、もしくは、全周にわたって連続するように溝52が形成されている。この溝52内に硬質ガラス51に充填させる。例えば、この溝52の形状に適合するようなリング状のタブレットとなった硬質ガラス51を溝52内に挿入する。
【0111】
そして、キャップ13の接合面35に鉛フリーガラス15を適用した状態で、図14に示すように、キャップ13をセラミックパッケージ12の上端面31の上に載置して加熱する。
【0112】
これにより、溶融した封止材としての鉛フリーガラス15は、互いにガラス成分を多く含んでいるセラミックパッケージ12の上端面31に形成した溝52内の硬質ガラス51と好適に馴染んで、その接合界面は強固に接合される。
【0113】
この場合、硬質ガラス51は、溝52内に保持されているから、セラミックパッケージ12の上端面31に溶融状態で硬質ガラス51が形成される際に、封止代から流出して必要量が失われることがない。すなわち、予め決めた狭い溝52内に確実に必要量の硬質ガラス51を保持することができ、このため、密着性向上効果を確実に期待することができる。したがって、この実施形態においても、図4の実施形態と同一の作用効果が確実に発揮される。
本発明は上述の実施形態に限定されない。例えば、セラミックパッケージは、図示した形状に限らず、他の多角形や長円形等種々の形態にすることができる。また、キャップも単なる板状の蓋体だけでなく、所定の深さのあるキャップを使用してもよい。また、上述の各実施形態の各構成は、省略したり、適宜任意に組み合わせることができる。
【0114】
また、本発明の封止方法及び封止構造は、圧電振動子や圧電発振器に限らず、電子部品をセラミックパッケージに封止する場合の全ての部品に適用することができる。
【0115】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、セラミックパッケージの外形寸法を現状よりも小さくすることなく、鉛フリーガラスを使用して十分な封止性能を得ることができる封止方法と封止構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る封止部品としての圧電振動子を示す概略斜視図。
【図2】図1の圧電振動子の概略断面図。
【図3】本発明の実施形態に係るに封止部品としての圧電発振器の一例を示す概略断面図。
【図4】本発明の封止方法の第1の実施形態に係る圧電振動子の封止部の要部拡大断面図。
【図5】図4の実施形態の変形例を示す要部拡大図。
【図6】本発明の封止方法の第2の実施形態を示す要部拡大断面図。
【図7】本発明の封止方法の第2の実施形態を示す要部拡大断面図。
【図8】本発明の封止方法の第3の実施形態を示す要部拡大断面図。
【図9】本発明の封止方法の第4の実施形態を示す要部拡大断面図。
【図10】図9の封止方法の第1の変形例を示す要部拡大断面図。
【図11】図9の封止方法の第2の変形例を示す要部拡大断面図。
【図12】本発明の封止方法の第5の実施形態を示す要部拡大断面図。
【図13】図12の封止方法の変形例を示す要部拡大断面図。
【図14】本発明の封止方法の第6の実施形態を示す要部拡大断面図。
【図15】従来の封止部品の一例を示す概略断面図。
【符号の説明】
10 圧電振動子
11 水晶振動片
12 パッケージ
13 キャップ
15 鉛フリーガラス(封止材)
20 圧電発振器
31 上端面
32 粗面
35 接合部
51 硬質ガラス[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an improvement in a sealing method and a sealing structure for accommodating a piezoelectric vibrating piece or the like in a ceramic package and sealing with a cap.
[0002]
[Prior art]
FIG. 15 is a schematic cross-sectional view showing a sealing structure of a piezoelectric vibrator as a sealing structure in which an electronic component is sealed in a ceramic package.
[0003]
The piezoelectric vibrator 1 includes a box-
[0004]
The
[0005]
Thus, the drive voltage applied from the
[0006]
Such a piezoelectric vibrator 1 is manufactured as follows.
[0007]
1. First, the
[0008]
2. Next, the piezoelectric vibrating
[0009]
3. While the
[0010]
4). Next, for example, the sealing
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the sealing process described in the above 4 of the piezoelectric vibrator 1, lead-containing sealing glass has been used as the
[0012]
However, if lead-containing sealing glass is used, the environment may be contaminated by the lead component. Therefore, so-called lead-free glass that does not use the lead component, particularly silver phosphate glass, for example, should be used. Is being considered.
[0013]
However, when such a lead-free glass is used as the sealing
[0014]
For this reason, there is a method in which lead-free glass for sealing is applied to both the
[0015]
Further, in order to supplement the bonding strength between the
[0016]
However, since the external dimensions of the
The present invention eliminates the above problems and provides a sealing method and a sealing structure capable of obtaining a sufficient sealing performance using lead-free glass without reducing the outer dimensions of the ceramic package from the current level. The purpose is to provide.
[0017]
[Means for Solving the Problems]
According to the first aspect of the present invention, in the state in which the electronic component is accommodated in a ceramic package having an accommodating portion for accommodating the electronic component therein, a cap is provided on the end surface of the ceramic package. A method for sealing a ceramic package for bonding and sealing, wherein an adhesion improving means is provided between the ceramic package and the cap, and then the lead-free glass is sealed via the adhesion improving means This is achieved by a ceramic package sealing method in which the package and the cap are bonded with glass, and the bonding end face of the ceramic package is previously formed in a glass-rich manner as the adhesion improving means.
[0018]
According to the configuration of the first aspect, since the adhesion improving means is provided between the ceramic package and the cap, the bonding strength between the ceramic package or the cap and the lead-free glass can be improved. Thereby, sufficient sealing performance can be obtained without enlarging the package and increasing the sealing allowance.
In addition, if the glass end surface of the ceramic package is preliminarily made to contain a large amount of glass component to make it rich in glass, the bondability with the sealing glass is improved by the action of this glass component.
[0027]
According to the second aspect of the present invention, in the state in which the electronic component is housed in a ceramic package having a housing portion for housing the electronic component therein, the end surface of the ceramic package is accommodated. A ceramic package sealing method in which a cap is joined and sealed, wherein an adhesion improving means is provided between the ceramic package and the cap, and then the lead-free glass sealing is performed via the adhesion improving means. The package and the cap are joined with a stop glass, and as the adhesion improving means between the ceramic package and the cap, the region corresponding to the joining portion of the cap is made thin, and the projection or In addition to forming the protrusions, the ceramic package further forms another protrusion or protrusion on the inside of the protrusion or protrusion. The method for sealing over di-, is achieved.
[0028]
According to the configuration of the second aspect, since the adhesion improving means is provided between the ceramic package and the cap, the bonding strength between the ceramic package or the cap and the lead-free glass can be improved. Thereby, sufficient sealing performance can be obtained without enlarging the package and increasing the sealing allowance.
Moreover, for example, when ceramic is used for the cap, in particular, by providing an adhesion improving means at the cap-side joint, the joint strength with the cap-side joint is improved, and the joint of the cap Since the thickness of the region corresponding to is reduced, the gap formed can be filled with the sealing glass, and the protrusion of the sealing glass in the thickness direction can be suppressed to reduce the thickness of the entire package. Furthermore, it is possible to prevent the sealing glass from flowing inward due to the another protrusion or protrusion.
[0035]
According to a third aspect of the present invention, the electronic component is housed in a ceramic package having a housing portion for housing the electronic component in the interior of the ceramic package. A ceramic package sealing method in which a cap is joined and sealed, wherein an adhesion improving means is provided between the ceramic package and the cap, and then the lead-free glass sealing is performed via the adhesion improving means. The package and the cap are joined with a stop glass, and as the adhesion improving means between the ceramic package and the cap, by the sealing method of the ceramic package using hard glass on the joining end surface of the ceramic package, Achieved.
[0036]
According to the configuration of the third aspect, since the adhesion improving means is provided between the ceramic package and the cap, the bonding strength between the ceramic package or the cap and the lead-free glass can be improved. Thereby, sufficient sealing performance can be obtained without enlarging the package and increasing the sealing allowance. In addition, since the joining end face of the ceramic package is joined to the hard glass, the joining strength of the joining interface is improved as compared with the case where the ceramic is in direct contact with the sealing glass. Furthermore, the sealing glass made of hard glass and lead-free glass is mainly composed of a glass component, so that the bonding strength is high. Therefore, the bonding strength between the package and the cap is improved.
[0037]
According to a fourth aspect of the present invention, in the configuration of the third aspect, as the means for improving the adhesion between the ceramic package and the cap, hard glass is used for the joint end surface of the ceramic package and the joint portion of the cap. Features.
[0038]
According to the structure of
[0039]
According to a fifth aspect of the present invention, in the structure according to the third or fourth aspect, a groove is formed on a joining end surface of the ceramic package as the adhesion improving means between the ceramic package and the cap. It is characterized by using hard glass contained in the inside.
[0040]
According to the configuration of
[0041]
According to a sixth aspect of the present invention, there is provided a ceramic package comprising: a ceramic package having an accommodating portion for accommodating an electronic component therein; and a cap joined to an end face of the ceramic package. An adhesion improving means provided between the ceramic package and the cap, and a sealing glass made of lead-free glass that is in contact with the adhesion improving means between the ceramic package and the cap; And, as the adhesion improving means, it is achieved by a sealing structure of a ceramic package having hard glass.
[0042]
A seventh aspect of the invention is characterized in that, in the configuration of the sixth aspect, a groove is formed in a joining end face of the ceramic package, and a hard glass is accommodated in the groove.
[0044]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Preferred embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0045]
FIG. 1 is a schematic perspective view showing a piezoelectric vibrator as an application example of the sealing structure according to the present embodiment, and FIG. 2 is a schematic cross-sectional view thereof.
[0046]
In these drawings, the
[0047]
The piezoelectric vibrating
[0048]
Here, as a material of the piezoelectric vibrating
[0049]
As the material of the
[0050]
A material close to the linear expansion coefficient of the
[0051]
3 shows another example to which a similar sealing structure is applied. In this case, the sealing structure of the piezoelectric oscillator 20 is shown.
[0052]
In the figure, components common to those of the
[0053]
In the figure, in the
[0054]
Then, the
[0055]
The sealing structure and the sealing method of the present invention are applied to all products using electronic parts including the
[0056]
Next, a sealing method (sealing structure) applied to the above-described
[0057]
FIG. 4 is an enlarged cross-sectional view of a main part when this is applied to the piezoelectric vibrator of FIG. 1 in order to describe the first embodiment of the sealing method.
[0058]
In the figure, the
[0059]
In this type of sealing method, the sealing glass is applied to the
[0060]
Here, in the present invention, lead-free glass is used as the sealing
[0061]
However, such lead-
[0062]
Therefore, as shown in FIG. 4, a
[0063]
In this case, the lead-
[0064]
The present embodiment is configured as described above. With the above configuration, the bonding strength is higher than that of the conventional sealing structure. Therefore, in order to supplement the bonding strength as in the conventional case, the
[0065]
Further, in order to supplement the bonding strength in the conventional sealing method, it is necessary to increase the sealing margin so as to widen the width for applying the lead-free glass as the sealing material to the
[0066]
In addition, since it is not necessary to reduce the space of the
[0067]
Thus, a sufficient sealing performance can be obtained by using the lead-
[0068]
Here, as a method of forming the
[0069]
FIG. 5 shows a modification of the embodiment of FIG.
[0070]
In FIG. 4, the
[0071]
FIG. 6 is an enlarged cross-sectional view showing a main part of a second embodiment of the sealing method.
[0072]
In the figure, this sealing method is a method of forming a glass
[0073]
That is, for example, hard glass (described later) is applied to the
[0074]
Next, as shown in FIG. 7, the
[0075]
Thereby, also in this embodiment, sealing performance improves and it can exhibit the same effect as embodiment of FIG.
[0076]
FIG. 8 is an enlarged cross-sectional view of a main part showing a third embodiment of the sealing method.
[0077]
In this figure, this sealing method forms an
[0078]
Then, as shown in the figure, the
[0079]
Thereby, when the lead-
[0080]
In addition, since the
[0081]
Therefore, also in this embodiment, the same effect as the embodiment of FIG. 4 is exhibited.
[0082]
Here, the concavo-
[0083]
FIG. 9 is an enlarged cross-sectional view of a main part showing a fourth embodiment of the sealing method.
[0084]
In the figure, this sealing method is a method of forming protrusions or ridges as adhesion improving means not at the
[0085]
That is, in FIG. 9, a
[0086]
The
[0087]
As a result, the lead-
[0088]
FIG. 10 is an enlarged cross-sectional view of a main part showing a first modification of the sealing structure of FIG.
[0089]
In the figure, the
[0090]
In addition, as in the case of FIG. 9, protrusions or
[0091]
Thereby, as for the lead-
[0092]
FIG. 11 is an enlarged cross-sectional view of a main part showing a second modification of the sealing structure of FIG.
[0093]
In the figure, the
[0094]
That is, on the
[0095]
Thereby, at the time of sealing, since the 1st protrusion or the protruding item |
[0096]
FIG. 12 is an enlarged cross-sectional view of a relevant part showing a fifth embodiment of the sealing method.
[0097]
In this figure, this sealing method applies a
[0098]
Here, hard glass is a relatively low coefficient of thermal expansion of 30-50 × 10. -7 / A glass of about Celsius. If the coefficient of thermal expansion of glass is low, it has strong characteristics against thermal shock. Such hard glass is generally borosilicate glass (Na 2 O, B 2 O Three , SiO 2 In this embodiment, Kovar glass having a thermal expansion coefficient close to that of Kovar is preferably used in this embodiment. And such hard glass has favorable adhesiveness with a ceramic.
[0099]
In the sealing method (sealing structure) of FIG. 12, first, the
[0100]
Specifically, for example, powder glass paste-like hard glass is applied to the
[0101]
Alternatively, tablet-shaped hard glass is disposed on the
[0102]
Alternatively, powder glass paste-like hard glass is printed on the
[0103]
Alternatively, when the
[0104]
Then, when the
[0105]
As a result, the lead-
[0106]
Thereby, the effect similar to embodiment of FIG. 4 can be exhibited.
[0107]
Further, in addition to the sealing structure of FIG. 12, as shown in FIG. 13,
[0108]
FIG. 14 is an enlarged cross-sectional view showing a main part of a sixth embodiment of the sealing method.
[0109]
14 is different from the case of FIG. 12 in that a groove 52 is formed in the
[0110]
Specifically, a groove 52 is formed in the
[0111]
Then, with the lead-
[0112]
As a result, the molten lead-
[0113]
In this case, since the
The present invention is not limited to the above-described embodiment. For example, the ceramic package is not limited to the illustrated shape, and can be in various forms such as other polygons and oval shapes. Further, the cap is not limited to a simple plate-shaped lid, but a cap having a predetermined depth may be used. Moreover, each structure of each above-mentioned embodiment is abbreviate | omitted or can be combined arbitrarily arbitrarily.
[0114]
The sealing method and the sealing structure of the present invention are not limited to piezoelectric vibrators and piezoelectric oscillators, and can be applied to all components when electronic components are sealed in a ceramic package.
[0115]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, a sealing method and a sealing structure capable of obtaining a sufficient sealing performance using lead-free glass without reducing the external dimensions of the ceramic package from the current level. Can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic perspective view showing a piezoelectric vibrator as a sealing component according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a schematic cross-sectional view of the piezoelectric vibrator of FIG.
FIG. 3 is a schematic cross-sectional view showing an example of a piezoelectric oscillator as a sealing component according to an embodiment of the present invention.
FIG. 4 is an enlarged cross-sectional view of a main part of a sealing portion of the piezoelectric vibrator according to the first embodiment of the sealing method of the present invention.
FIG. 5 is an enlarged view of a main part showing a modification of the embodiment of FIG. 4;
FIG. 6 is an enlarged cross-sectional view showing a main part of a second embodiment of the sealing method of the present invention.
FIG. 7 is an enlarged cross-sectional view showing a main part of a second embodiment of the sealing method of the present invention.
FIG. 8 is an enlarged cross-sectional view of a main part showing a third embodiment of the sealing method of the present invention.
FIG. 9 is an enlarged cross-sectional view of a main part showing a fourth embodiment of the sealing method of the present invention.
10 is an enlarged cross-sectional view of a main part showing a first modification of the sealing method of FIG. 9;
11 is an enlarged cross-sectional view of a main part showing a second modification of the sealing method of FIG. 9. FIG.
FIG. 12 is an enlarged cross-sectional view showing a main part of a fifth embodiment of the sealing method of the present invention.
13 is an enlarged cross-sectional view of a main part showing a modification of the sealing method of FIG.
FIG. 14 is an enlarged cross-sectional view showing a main part of a sixth embodiment of the sealing method of the present invention.
FIG. 15 is a schematic cross-sectional view showing an example of a conventional sealing component.
[Explanation of symbols]
10 Piezoelectric vibrator
11 Crystal vibrating piece
12 packages
13 cap
15 Lead-free glass (encapsulant)
20 Piezoelectric oscillator
31 Upper end surface
32 Rough surface
35 joints
51 Hard glass
Claims (7)
前記セラミックパッケージとキャップとの間に密着性向上手段を設け、
次いで、前記密着性向上手段を介して、鉛フリーガラスによる封止ガラスで前記パッケージとキャップを接合するようにされ、
かつ、前記密着性向上手段として、
前記セラミックパッケージの接合端面を予めガラスリッチに形成する
ことを特徴とする、セラミックパッケージの封止方法。A sealing method for a ceramic package in which a cap is bonded to an end face of the ceramic package in a state where the electronic component is housed in a ceramic package having a housing portion for housing the electronic component inside Because
An adhesion improving means is provided between the ceramic package and the cap,
Then, the package and the cap are joined with a sealing glass made of lead-free glass through the adhesion improving means,
And as said adhesion improving means,
The bonding end face of the ceramic package is formed in advance in a glass-rich manner.
前記セラミックパッケージとキャップとの間に密着性向上手段を設け、
次いで、前記密着性向上手段を介して、鉛フリーガラスによる封止ガラスで前記パッケージとキャップを接合するようにされ、
かつ、前記セラミックパッケージとキャップとの間の前記密着性向上手段として、前記キャップの接合部に相当する領域の厚みを薄くして、突起または凸条を形成するとともに、
さらに、前記突起または凸条の内側に別の突起または凸条を形成する
ことを特徴とする、セラミックパッケージの封止方法。A sealing method for a ceramic package in which a cap is bonded to an end face of the ceramic package in a state where the electronic component is housed in a ceramic package having a housing portion for housing the electronic component inside Because
An adhesion improving means is provided between the ceramic package and the cap,
Then, the package and the cap are joined with a sealing glass made of lead-free glass through the adhesion improving means,
And as the said adhesion improvement means between the said ceramic package and a cap, while reducing the thickness of the area | region equivalent to the junction part of the said cap, forming a protrusion or a protruding item | line,
Furthermore, another processus | protrusion or projecting ridge is formed inside the processus | protrusion or projecting ridge. The sealing method of a ceramic package characterized by the above-mentioned.
前記セラミックパッケージとキャップとの間に密着性向上手段を設け、
次いで、前記密着性向上手段を介して、鉛フリーガラスによる封止ガラスで前記パッケージとキャップを接合するようにされ、
前記セラミックパッケージとキャップとの間の前記密着性向上手段として、前記セラミックパッケージの接合端面に硬質ガラスを使用する
ことを特徴とする、ラミックパッケージの封止方法。A sealing method for a ceramic package in which a cap is bonded to an end face of the ceramic package in a state where the electronic component is housed in a ceramic package having a housing portion for housing the electronic component inside Because
An adhesion improving means is provided between the ceramic package and the cap,
Then, the package and the cap are joined with a sealing glass made of lead-free glass through the adhesion improving means,
A method for sealing a ceramic package, comprising using hard glass as a bonding end surface of the ceramic package as the means for improving the adhesion between the ceramic package and the cap.
前記セラミックパッケージとキャップとの間に設けた密着性向上手段と、
前記セラミックパッケージとキャップとの間でこの密着性向上手段に接触される鉛フリーガラスによる封止ガラスと
を備え、
さらに、前記密着性向上手段として、硬質ガラスを有する
ことを特徴とする、セラミックパッケージの封止構造。A ceramic package sealing structure comprising: a ceramic package having an accommodating portion for accommodating an electronic component therein; and a cap bonded to an end face of the ceramic package,
Adhesion improving means provided between the ceramic package and the cap;
A lead-free glass sealing glass that is in contact with the adhesion improving means between the ceramic package and the cap;
Furthermore, it has a hard glass as said adhesive improvement means. The sealing structure of the ceramic package characterized by the above-mentioned.
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