JP3796712B2 - 圧造成形機の素材移送用チャック装置 - Google Patents

圧造成形機の素材移送用チャック装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パンチと共に圧造ステーションを構成するダイに対して素材を掴んで搬出入する素材移送用チャック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の素材移送用チャック装置として、たとえば、図12に示したように、パンチの作動に連動して回転される左右一対のチャックアーム駆動軸A,Aに、これら駆動軸A,Aへの取付用二つ割り部Bを有しかつ各駆動軸Aの回動により開閉される左右一対のチャックアームC,Cを、上記二つ割り部B,BへのボルトD,Dの締め付けにより取付ける一方、チャックアームCの下部には、該アームCとは別体のチャック爪Eが長さ調整可能に緊締ねじFで締結される構造となったものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した素材移送用チャック装置によれば、通常毎分150個以上(1秒間に2個以上)のスピードにて成形を行っているのであるが、この場合、成形工具が損傷したりして成形品の排出に不具合が生じたときに、運転を停止する信号をもらってブレーキを駆けても、クランク機構を介して駆動されるパンチ駆動機構及びチャック駆動機構は急には止まらず、上記クランク機構のクランクの停止角が360°(1回転)を越える場合がある。そのため、チャック駆動機構により駆動される移送用チャック装置も直ちに停止せず、前段で成形された成形品を次工程のダイに移送することになる。その結果、チャック装置により次工程に移送された成形品と、成形工具の損傷により次工程のダイから排出されない成形品とでダブル圧造を行い、ダイやパンチなどを破損させるといった問題を有していた。
【0004】
そこで、本発明は、成形品の排出に不具合が生じたときにチャック爪を強制的に開放してダブル圧造を防止し得る素材移送チャック装置の提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、パンチと共に圧造ステーションを構成するダイに対して素材を搬出入する素材移送用チャック装置において、先端部に素材を挟持するチャック爪が設けられた左右一対のチャックアームの上記チャック爪に、通常素材を挟持する部分よりも先端側外方に突出する突出部が設けられ、かつ、検出手段と、該検出手段から出力される異常信号により上記突出部に当接して強制的にチャック爪を開放させる強制開放機構とが備えられている一方、上記強制開放機構が、ダイの下方側に設けられ検出手段からの異常信号に基づいて作動するシリンダと、該シリンダの作動により揺動する開放レバーとを備えており、素材を挟持したチャック爪が成形異常の発生した次工程に移動するとき、上記シリンダの作動により開放レバーが該チャック爪における突出部を叩いてチャック爪を強制的に開放させ、挟持していた素材を落下排出するように構成されていることを特徴とする。
【0007】
なお、上記各請求項における一対のチャックアームとは、一対の駆動軸の回動により揺動開閉されて素材を挟持する開閉タイプのものは勿論、常時はバネにより平行状に支持され、チャック爪間への素材の圧入によりバネに抗して開いて素材を挟持する圧入タイプのものをも含む概念であり、また、チャック爪が挟持する素材とは、圧造ステーションでの成形前の素材は勿論、圧造ステーションで成形された成形品を含む概念である。
【0008】
【発明の実施の形熊】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0009】
図1は、複数の圧造ステーションを備えた多段式圧造成形機1を示し、該成形機1における機台2の所定位置にはダイブロック3が設けられ、このダイブロック3に複数個のダイ4…4が所定の間隔で配置されていると共に、これらのダイ4…4に向かって進退するラム(図示せず)の前面に同数のパンチ(図示せず)がこれらのダイ4…4に対向して配置されている。これらのダイ4…4とパンチとによって複数の圧造ステーションが構成され、かつパンチの進退移動によって、パンチとダイ4…4との間で素材Aを粗から精に順次段階的に圧造加工するようになされている。
【0010】
また、ダイブロック3の上には、支持フレーム5が摺動可能に取付けられ、この支持フレーム5の一端には、パンチの進退動作に動機して該パンチの進退方向と直交するダイ平設方向に所定のストロークで進退する駆動ロッド6が連結ピン7によって連結され、この駆動ロッド6の進退動作に伴って支持フレーム5が隣接するダイ4,4の間隔に等しい距離だけ、上記パンチが後退している時間内に一往復移動されるようになされている。
【0011】
さらに、上記支持フレームの前面には、ダイ4…4と同数の素材移送用チャック装置(以下、チャックと称す)10…10が配設される。これらチャック10…10は上記駆動ロッド6による支持フレーム5の往復移動に伴い素材A又は成形品A′を図2に示すように掴持してダイ4…4間にわたって移送するようになされている。
【0012】
その場合、各チャック10…10は、以下に述べる構成とされている。
すなわち、該チャック10は、図2〜図4に示されているように上記支持フレーム5に回動自由に支持される左右一対のチャックアーム駆動軸11,11と、これら駆動軸11,11の中間部に設けられ、各かつ上記パンチの作動に連動して各駆動軸11,11を回転させる左右一対の開閉駆動レバー12,12と、上記各駆動軸11,11の先端部に設けられ、かつ各駆動軸11,11の回動により開閉される左右一対のチャックアーム13,13と、パンチの作動に連動して開閉駆動レバー12,12を揺動させる昇降ロッド14とを備えている。
【0013】
開閉駆動レバー12は、図4及び図5に示されているようにその基部に二つ割り取付部12aと昇降ロッド14との二股状の係合部12bとを有し、先端部にはチャックアーム13に向かって突出するロックボルト15が螺着されている。そして、開閉駆動レバー12はその取付部12aを上記駆動軸11の中間部に挿入した状熊で該取付部12aを締付ける固定ボルト16により固定される。また、上記係合部12bは、支持フレーム5に対し昇降自由に支持される昇降ロッド14の下部に設けられた係合ピン17と係合されている。これにより、昇降ロッド14の昇降により開閉駆動レバー12,12が揺動駆動され、両レバー12,12の揺動により上記駆動軸11,11が回転されるようになされている。
【0014】
ここで、昇降ロッド14はその上部がパンチの作動に連動して作動する揺動レバー機構(図示せず)に連係されると共に、上記昇降ロッドと揺動レバー機構との連係部間にばね(図示せず)などが介装され、常時はバネが伸長状態のままで昇降ロッド14を昇降させるべくなす一方、チャックアーム13を開放させる方向に所定荷重以上の力が作用したとき、上記ばねを圧縮させて昇降ロッド14を上昇させ、チャックアーム13の開放を許すようになされている。
【0015】
チャックアーム13は、図4及び図6に示されているようにその基部に上記駆動軸11への取付部13aを有し、先端部にチャック爪13bを一体に備えている。該アーム13の取付部13aは上記駆動軸11の先端部に角頭部18a付き偏芯スリーブ18を介して支持され、かつ、該取付部13aは偏芯スリーブ18と共に締付ボルト19により上記駆動軸11に固定される。そして、締付ボルト19を緩めた状態で偏芯スリーブ18を左右に回すことにより、チャックアーム13を上記駆動軸11に対し上下、左右方向、例えば図7に示すようにXからX′に移動させて、そのチャック爪13bがダイ4の軸芯に対して合致するよう調整可能となされている。
【0016】
また、各チャックアーム13,13における取付部13a,13aのチャック爪13b,13bとは反対側に、上記ロックボルト15,15と対応する大径の貫通孔13cをもつ突出部13d,13dが連設されている。これら突出部13d,13dの各貫通孔13cには、ロックボルト15の貫通を許す長孔20bを有する角頭部20a付き補助偏芯スリーブ20が回動可能に介装されている。そして、各チャックアーム13,13は補助偏芯スリーブ20と共にロックボルト15の締付けにより、開閉駆動レバー12に固定される。ここで補助偏芯スリーブ20にロックボルト15が貫通されたとき、上記長孔20bによりロックボルト15の取付軸側外面とこれに対向する補助偏芯スリーブ20の内面との間に適宜空間が確保されるように構成されている。これにより、ロックボルト15を少し緩めた状態で補助偏芯スリーブ20を左右に回すことによりチャックアーム13が上記駆動軸11に対し該駆動軸11の周方向に図8及び図9に示すようにY方向に揺動して、チャック爪13bがダイ4の軸芯に対して合致するよう調整可能となされている。
【0017】
また、図1及び図2にに示されているように2段目の圧造ステーションにおける上記チャック10の一方のチャックアーム13におけるチャック爪13bには、通常成形品A′を挟持する部分よりも先端側外方に突出する突出部21が設けられている一方、成形工具側に成形時の異常を検出する検出手段22と、該検出手段22から出力される異常検出信号により上記突出部21を叩いて強制的にチャック爪13b,13bを開放させる強制開放機構23とが備えられている。なお、上記突出部21は図示のようにチャック爪13bとは別に形成して固着する他、一体であってもよい。
【0018】
検出手段22としては、例えば2段目の圧造ステーションで成形した成形品の排出の有無を検出するセンサー或いは成形品をダイから押し出すノックアウトピンの動作の異常を検出するセンサーなどを用い、該検出手段22をダイブロック3に設けている。また、強制開放機構23は、ダイブロック3の下方側に設けられ、上記検出手段22からの異常信号に基づいて伸長するシリンダ24と、2段目の圧造ステーションにおけるダイ3の直下おいてダイブロック3に回動自在に支持され、かつ一端に開放レバー25を、また他端に上記シリンダ24のピストンロッド24aに連結される揺動アーム26を備えた回動軸27とを備えている。
【0019】
そして、通常強制開放機構23の開放レバー25は、シリンダ24の短縮により図10の実線で示す退避位置に位置され、例えば1段目の圧造ステーションで成形された成形品A′を挟持したチャック爪13b,13bが成形異常の発生した2段目の圧造ステーションに移動しようとしたとき、検出手段22からの異常検出信号によるシリンダ24の伸長により図10の仮想線で示す殴打位置に揺動される。これにより、開放レバー25が一方のチャック爪13bにおける突出部21を叩いてチャック爪13b,13bを強制的に開放させ、挟持していた成形品A′を落下排出させるようになされている。
【0020】
次に、以上のように構成されたチャック10のセッティング後からの芯出し調整手順について説明する。ただし、ロックボルト15,15及び締付ボルト19,19はすべて仮締めされた状態のもとで行う。
【0021】
まず、芯出しピンPをダイ4の成形孔又は芯出し専用の芯出し穴に挿し込んで取付ける。そして、昇降ロッド14が下降位置に位置する状態のもとで、右側チャックアーム13のチャック爪13bを芯出しピンPに押し付ける。この押し付け状態のもとで偏芯スリーブ18をその角頭部18aをして適宜治具(図示せず)で回し、図7に示すように左側チャック爪13bの高さ調整を行う。その場合、偏芯スリーブ18をその肉厚部18bが図7の実線で示すように上方に位置するよう回転させれば、チャック爪13bは上方に動き、また、該スリーブ18をその肉厚部18bが図7の仮想線で示すように下方に位置するように回転させれば、チャック爪13bは下方に動く。なお、その肉厚部18bが左方又は右方に位置するように回転させれば、チャック爪13bは左右方向にも揺動する。
【0022】
次に、左側チャックアーム13の補助偏芯スリーブ20をスパナ22で回し、左側チャック爪13bを芯出しピンPに押し付ける。芯出しピンPが少し動いた状態で、偏芯スリーブ18をその角頭部18aをして適宜治具(図示せず)で回し、上記した右側チャック爪13bの場合と同様に左側チャック爪13bの高さ合わせを行う。然る後、芯出しピンPをダイ4から抜き出し、両爪13b,13bで芯出しピンPをグリップさせる。芯出しピンPがダイ4の成形孔に引っ掛かりなく入るか、芯出しピンPを確認する。芯出しピンPが入らないときには、補助偏芯スリーブ20を左右に回し、芯出しピンPが引っ掛かりなく入るところを探す。その場合、図8に示す状態から図9に示すように、補助偏芯スリーブ20を右回転させれば、チャックアーム駆動軸11を中心にチャック爪13bは右に動き、補助偏芯スリーブ20を左回転させれば、上記駆動軸11を中心にチャック爪13bは左に動く。そして、芯出しピンPとダイ4の軸芯が合ったところで各補助偏芯スリーブ20,20の前にあるロックボルト15,15を各スリーブ20,20側に締め込み、さらに、左右の両駆動軸11,11の締付ボルト19,19を軽く締め込む。これにより、チャックアーム13,13のチャックアーム駆動軸11,11に対する取付角度と、その駆動軸11,11の軸芯からチャック爪13b,13bまでの長さ、つまりチャックアーム駆動軸11,11に対する周方向と半径方向との2方向による芯出し調整作業が完了する。
【0023】
以上ように本発明では、2段目の圧造ステーションにおけるチャック10の一方のチャック爪13bに先端側外方に突出する突出部21が設けられると共に、このチャック爪13bを強制的に開放させる強制開放機構23が備えられているので、成形品A′を挟持したチャック爪13b,13bが成形異常が発生して成形品がダイ4から排出されない2段目の圧造ステーションに移動するとき、検出手段22が成形異常を検出すると、図10に示すように、検出手段22から出力される異常検出信号により強制開放機構23のシリンダ24が作動されてシリンダーロッド24aが伸長される。これにより、揺動レバー26が回動軸27を基軸として揺動されると同時に回動軸27の一端、つまり先端側に設けられた開放レバー25も揺動される。この揺動によって開放レバー25がチャック爪13bにおける突出部21を叩いてチャック爪13b,13bを強制的に開放させ、挟持していた成形品A′を落下排出させることになる。つまり、突出部21を介してチャックアーム13に、該アーム13を開放させる方向で所定荷重以上の力が作用すると、上述したばねを圧縮させながら昇降ロッド14が上昇して、チャックアーム13,13の開放を許すことになる。その結果、2段目の圧造ステーションのダイ4に移送されてきた成形品A′と、該ダイ4から排出されない成形品とのダブル圧造が防止され、ダブル圧造による成形工具の破損を防いで工具と不良品の節減を大幅に図ることができる。
【0024】
なお、以上の実施の形態では、2段目の圧造ステーションに強制開放機構23を設けたものについて説明したけれども、何ら2段目に限定されるものではないし、また複数或いはすべての圧造ステーションに強制開放機構23を設けるようにしてもよいことは勿論である。その場合、各開放レバーはその退避位置に位置するとき、正常運転時に成形品を搬出入するチャックにおける突出部と干渉することがないように、非干渉位置、つまり突出部の下方位置に退避される。
【0025】
また、上記した実施の形態では、上記チャックアーム13の先端部にチャック爪13bを一体に形成したものに突出部21を設けたものについて説明したけれども、チャックアームとチャック爪を別々に形成するタイプのチャック爪に上記突出部21を設けてもよい。なお、上記した実施の形態のようにチャックアーム13の先端部にチャック爪13bを一体に形成した場合には、従来例のようにチャックアームとチャック爪を別々に形成する必要がないし、また、チャックアームとチャック爪とを長さ調整可能に結合する複雑なねじ調整機構も不要にできる。その結果、チャック爪付きチャックアーム13の構造をシンプルにして計量化を図り、コストを低減できる。その上、従来例のように運転時の振動により緊締ねじに緩みが発生してチャック爪が芯狂いするといったこともなくなり、高速運転でも安定した成形品の移送を行うことが可能となる。
【0026】
さらに、チャックアーム13のチャックアーム駆動軸11に対する取付角度を調整する場合、チャックアーム駆動軸11と同方向に設ける締付ボルト19を少し緩めた上で、スパナ22により偏芯スリーブ18を回すだけの簡単な操作により、チャックアーム13の軸芯をチャックアーム駆動軸11の軸芯に対して正確に移動させることができ、そのうえで、締付ボルト19を上記駆動軸11の軸方向に締め付けて偏芯スリーブ18を上記駆動軸11に固定すればよいので、従来例のように最終的な増し締めの時にニジリが発生することがない。その結果、チャック爪13bをダイ4の軸芯に正確に合致させることができる。
【0027】
また、図11は別の実施の形態を示すもので、強制開放機構を圧入タイプのチャック移送装置に適用したものである。
【0028】
つまり、チャック本体30に先端部両側に水平状の支持ピン31を介してチャック爪32aを備えたチャックアーム32,32の上端部が支持される一方、チャックアーム32,32の中間部が、チャック本体30の先端部に支持したバネ33付きボルト34によりチャック本体30の両側面に密着するように付勢され、常時は両アーム32,32が一定間隔を置いて平行状となるように支持され、素材A又は成形品のチャック爪32a,32a間への圧入によりチャック爪32a,32aをバネ33に抗して開いて素材A又は成形品A′を挟持するようになされている。そして、一方のチャックアーム32におけるチャック爪32aの先端に下方に突出する突出部33が設けられる一方、成形時の異常を検出する検出手段22と、該検出手段22から出力される検出信号により上記突出部32bを叩いてチャック爪32a,32aを強制的に開放させる強制開放装置34が設けられた構成となされている。
【0029】
このように構成した場合にも、上記した実施の形態と同様に移送された素材又は成形品と、成形工具の損傷によりダイから排出されない成形品とのダブル圧造を防止することができる。
【0030】
さらに、上記した実施の形態の検出手段22に代えて、たとえば図11の仮想で示すように外部に抜取り検査指令を出力する操作部36と抜取り検査指令を検出する検出手段22Aとを設け、この検出手段22Aが抜取り検査指令を検出したとき、該検出手段22Aから出力される検出信号によりプッシャ35或いはダイから排出される素材A又は成形品をチャック爪32a,32aが圧入挟持しようとするタイミングで強制開放装置34を作動させるように構成してもよい。
【0031】
このように構成した場合には、操作部36をオペレータが外部操作することにより、該操作部36からの抜取り検査指令により、検出手段22Aがプッシャ35或いはダイから排出される素材A又は成形品をチャック爪32a,32aで圧入挟持しようとするタイミングで強制開放装置34を作動させてチャック爪32a,32aを開放し、素材A又は成形品を挟持することなく落下排出させて取出すことができる。これにより、抜取り検査、つまり試し打ち時における素材Aの切断面の確認や成形品の形状品質の確認を任意に行うことができる。
【0032】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、チャック爪に通常成形品を挟持する部分よりも先端側外方に突出する突出部が設けられ、かつ、検出手段と、該検出手段から出力される異常信号により上記突出部に当接して強制的にチャック爪を開放させる強制開放機構とが備えられている一方、上記強制開放機構が、ダイの下方側に設けられ検出手段からの異常信号に基づいて作動するシリンダと、該シリンダの作動により揺動して上記突出部を叩きチャック爪を強制的に開放させる開放レバーとを備えるようにしたから、例えば成形品を挟持したチャック爪が成形異常の発生した次工程に移動するとき、検出手段から出力される検出異常信号により強制開放機構のシリンダが作動し、このシリンダの作動により開放レバーがチャック爪における突出部を叩いてチャック爪を強制的に開放させ、挟持していた素材を落下排出させることができる。その結果、移送してきた成形品と、成形工具の損傷によりダイから排出されない成形品とのダブル圧造を防止することができ、ダブル圧造による成形工具の破損を防いで工具と不良品の節減を大幅に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した多段式圧造成形機の要部の正面図である。
【図2】 チャックの挟持状態を示す一部省略正面図である。
【図3】 チャックの開放状態を示す正面図である。
【図4】 同チャックの要部の縦断側面図である。
【図5】 同チャックの開閉駆動レバーの一部切り欠き正面図である。
【図6】 同チャックのチャックアームの一部切り欠き正面図である。
【図7】 チャックアームの上下方向の調整状態の説明図である。
【図8】 チャックアームの周方向の調整前の状態の説明図である。
【図9】 チャックアームの周方向の調整後の状態の説明図である。
【図10】 強制開放機構の動作を示す説明図である。
【図11】 別の実施の形態を示す説明図である。
【図12】 従来例の説明図である。
【符号の説明】
10 素材移送用チャック
13 チャックアーム
13b チャック爪
21 突出部
22 検出手段
22A 検出手段
23 強制開放機構
24 シリンダ
25 開放レバー
32 チャックアーム
32a チャック爪
32b 突出部

Claims (1)

  1. パンチと共に圧造ステーションを構成するダイに対して素材を搬出入する素材移送用チャック装置であって、先端部に素材を挟持するチャック爪が設けられた左右一対のチャックアームの上記チャック爪に、通常素材を挟持する部分よりも先端側外方に突出する突出部が設けられ、かつ、検出手段と、該検出手段から出力される異常信号により上記突出部に当接して強制的にチャック爪を開放させる強制開放機構とが備えられている一方、上記強制開放機構が、ダイの下方側に設けられ検出手段からの異常信号に基づいて作動するシリンダと、該シリンダの作動により揺動する開放レバーとを備えており、素材を挟持したチャック爪が成形異常の発生した次工程に移動するとき、上記シリンダの作動により開放レバーが該チャック爪における突出部を叩いてチャック爪を強制的に開放させ、挟持していた素材を落下排出するように構成されていることを特徴とする圧造成形機の素材移送用チャック装置。
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