JP3794669B2

JP3794669B2 - Anti-obesity agent

Info

Publication number: JP3794669B2
Application number: JP2000079514A
Authority: JP
Inventors: 條二山原
Original assignee: 大崎義雄; 野邨学
Priority date: 2000-03-22
Filing date: 2000-03-22
Publication date: 2006-07-05
Anticipated expiration: 2020-03-22
Also published as: JP2001261569A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、肥満症の予防や治療に有効であり、かつ、安全性に優れるとともに経済性に優れた天然植物由来の抗肥満症剤に関する。
更に詳しくは、本発明は、天然植物由来のセリ科植物であるヒュウガトウキ（日向当帰）及びニシキギ科植物である特定のサラシア属植物を併用したことを特徴とする抗肥満症剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】
肥満症の予防法あるいは治療法として、従来より食事療法、運動療法、外科療法、薬物療法などが知られている。
しかしながら、これらの肥満症の予防法あるいは治療法は、一長一短があり、かつ、十分に満足のいく成果が得られていないのが現状である。
【０００３】
例えば、フェンフラミンまたはアジンドールなどの合成医薬品を食欲抑制剤として用いる肥満症の予防ないしは治療法は、口渇や習慣性という欠点がある。
【０００４】
疫学的な調査において、肥満が引き起こす高血圧、糖尿病、循環器系疾患などは、１９８０年以前にはそれほど顕著な変化が見られない。
しかしながら、例えば、１９９６〜１９９７のオランダでの疫学的な調査において、３才〜２１才までの人工の２０％が肥満となっているという報告があり、今日、肥満は極めて大きな社会問題となりつつある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は天然物由来の抗肥満症剤により、従来の肥満症の予防あるいは治療にみられる欠点を顕著に改善しようとするものである。
【０００６】
天然物の一般的な特徴である作用の緩和性と安全性は、この種の肥満症の予防や治療が長時間（長期間）を要することに鑑みると、極めて重要な点である。
【０００７】
即ち、天然物由来の抗肥満症剤は、
(1).合成医薬品の副作用に配慮しなければならない薬物療法、
(2).持続させるのに根気と努力を要する食事療法や運動療法、
などの従来の肥満症の予防法や治療法と比較して、優れているということができる。
【０００８】
本発明は、天然物由来の抗肥満症剤であって、
(a) 通常の生活をしていて過剰な内臓脂肪の沈着を防止することができること、
(b) 血清中の脂質の異常値あるいは体重をコントロールすることができること、
などの特性を有し、かつ安全性と経済性に優れた天然物由来の抗肥満症剤を提供しようとするものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明を概説すれば、本発明は、
(a) セリ科植物のヒュウガトウキ（日向当帰）の抽出物、及び、
(b) ニシキギ科植物のサラシアオブロンガ（Ｓａｌａｃｉａｏｂｌｏｎｇａ）、サラシアレティキュラータ（Ｓａｌａｃｉａｐｒｉｎｏｉｄｅｓ）、サラシアプリノイデス（Ｓａｌａｃｉａｐｒｉｎｏｉｄｅｓ）から選ばれた少なくとも一種の植物の抽出物、
を有効成分とすることを特徴とする抗肥満症剤に関するものである。
【００１０】
以下、本発明の技術的構成及び実施態様について詳しく説明する。
【００１１】
本発明の天然物由来の抗肥満症剤は、肥満の原因が、単に脂肪の体内蓄積だけでなく、水の貯留による合併症に基づくケースが多い、ということに注目して開発されたことに大きな特徴がある。
【００１２】
即ち、本発明者は、
(a) 利尿効果によって余分な水分を排泄させる観点、及び、
(b) 脂質へと変換する糖類を過剰に血中へ流入するのを阻害させる観点、
の二面から新たな抗肥満症剤を開発すべく鋭意、検討を加えた。
【００１３】
本発明者は、既に、ニシキギ科（Ｃｅｌａｓｔａｃｅａｅ）の植物、即ち、
・サラシアオブロンガ（Ｓａｌａｃｉａｏｂｌｏｎｇａ）、
・サラシアレティキュラータ（Ｓａｌａｃｉａｒｅｔｉｃｕｌａｔａ）、
・サラシアプリノイデス（Ｓａｌａｃｉａｐｒｉｎｏｉｄｅｓ）、の抽出物を有効成分とする糖尿病治療剤（ａｎｔｉｄｉａｂｅｔｅｓ）について特許を取得している（特許第３，０３０，００８号）。
【００１４】
そして、本発明者は、前記特許において、サラシア属植物の有効成分が二糖類などの分解酸素であるα−グルコシダーゼの活性を効果的に阻害する性質を有していること、かつ、糖尿疾治療のための真の有効物質が何であることを明らかにしている。
【００１５】
また、本発明者は、前記サラシア族植物の有効成分が、食事により摂取された各種糖質やオリゴ糖（二糖類または三糖類）の単糖類への分解と体内吸収を防止し、栄養過多による肥満を防止する能力があることをつきとめている。
【００１６】
前記ニシキギ科（Ｃｅｌａｓｔａｃｅａｅ）のサラシア属植物は、インドやスリランカの伝承医学、即ちアーユルベーダ医学（ｔｈｅＡＹＵＲＶＥＤＩＣｔｒａｄｉｔｉｏｎａｌｍｅｄｉｃｉｎｅ）により古くから使用されているシンハリ語（Ｓｉｎｈａｌｅｓｅ）でコタラヒンブリウル（Ｋｏｔａｌａｈｉｍｂｕｔｕｗｅｌ）といわれる植物である。
前記ニシキギ科（Ｃｅｌａｓｔａｃｅａｅ）サラシア属植物は、つる性の植物（ａｗｏｏｄｙｃｌｉｍｂｉｎｇｐｌａｎｔ）であり、インドやスリランカ等において資源的にも豊富に自生しているものである。
【００１７】
本発明の天然物由来の抗肥満症剤は、前記したように利尿効果を有する生薬と糖類の血中への過剰な流入を阻害する効果を有する生薬（別言すればα−グルコシダーゼの活性阻害能を有する生薬）とを組合わせることにより開発されたものである。
【００１８】
本発明の天然物由来の抗肥満症剤において、前記ニシキギ科サラシア属植物の生薬に組合わせる利尿効果を有する生薬は、セリ科植物のヒュウガトウキ（日向当帰）である。
【００１９】
生薬には利尿生薬の区分に分類されるものが多く存在する。これら利尿効果を有する生薬は、何等かの原因で腎機能が低下して体内に水分が貯留するときに、余分な水分を排泄させるために使用されるものである。
この種の利尿効果を有する生薬としては、ナンパ毛、スイカ、キササゲなどがよく知られている。
また、利尿効果を有する合成医薬品としては、降圧利尿剤に分類されているチアジド系製剤があり、広く使用されている。
【００２０】
本発明において、利尿効果を有する生薬のうち、セリ科（Ｕｍｂｅｌｌｉｆｅｒａｅ）植物のヒュウガトウキ（日向当帰）が、前記ニシキギ科（Ｃｅｌａｓｔａｃｅａｅ）サラシア属植物との組合わせにおいて優れた効果（相乗効果）を発揮する点で特徴がある。
【００２１】
前記セリ科植物のヒュウガトウキ（日向当帰）（ＰｅｕｃｅｄａｎｕｍｔｅｒｅｂｉｎｔｈａｃｅｕｍまたはＰｅｕｃｅｄａｎｕｍｄｅｌｔｏｉｄｅｕｍ）は、宮崎、大分、愛媛の一部において民間伝承薬として強壮剤、婦人病、胃腸病、抗酒剤などとして活用されている。当帰の名前が付けられているように、外観は薬用の漢方生薬であるトウキに類似するが、芳香性などで少し劣るため研究が進められていないのが現状である。なお、ヒュウガトウキ（日向当帰）は、イヌトウキとも呼ばれることがあった。
【００２２】
本発明の天然物由来の抗肥満症剤は、
(1).前記セリ科植物のヒュウガトウキ（日向当帰）の抽出物、例えば根物の抽出物、及び、
(2).前記ニシキギ科植物のサラシア属の抽出物、例えば地下部の抽出物、
を有効成分として構成すればよい。
【００２３】
本発明の天然物由来の抗肥満症剤は、前記した二種の特定の生薬植物の抽出物を有効成分として構成されるものであるが、その形態は所望のものであってよい。例えば抽出物の形態は、抽出液（液体）または粉体（固体）などの形態であってもよい。
【００２４】
前記した特定の生薬植物から抽出液や粉末を調製するには、所望の態様を採用すればよい。
例えば、サラシア属植物から抽出液を調製するには、次のように行えばよい。原料を粗切りあるいは粉砕機により３０メッシュ程度に粉砕する。次いで、粉砕したもの１ｋｇに対して、溶媒として水やアルコールまたは含水アルコールを５ｌ（リットル）加え８０℃〜９０℃で３時間、冷浸の場合は室温で三日間放置後濾過し、濾液を減圧下４５℃で完全に溶媒を留去し、乾燥エキス固体を調製する。そして、粉末状の製剤とするには、前記エキス固体を１００〜１５０メッシュ程度に粉末化すればよい。
【００２５】
本発明において、前記した特定の生薬の粉末体から抗肥満症剤を調製するに際して、粉末にバレイショデンプンや乳糖、デキストリンなどの所望の賦形剤を加えて顆粒や錠剤としてもよいものである。また、本発明の抗肥満症剤は、ティーバックの形態としてもよいし、あるいは液剤（煎じ液）の形態としてもよいものである。
【００２６】
【実施例】
以下、本発明の天然物由来の抗肥満症剤を実施例により更に詳しく説明する。なお、本発明は実施例の態様のものに限定されないことはいうまでもないことである。
【００２７】
（実験方法）
(1).遺伝子的に肥満となるＺｕｋｅｒｏｂａｓｅ雌性ラットに対して、サラシアオブロンガ抽出エキス／ヒュウガトウキ抽出エキスを経口投与し、その体重の増加を指標として抗肥満作用を検討する。
(2).ヒュウガトウキにおいて、強力な利尿作用があることを実証する。
【００２８】
（抗肥満症剤の調製法）
(1).乾燥したサラシアオブロンガの根部とヒュウガトウキの根部を、各々細刻して実験材料とした。
(2).次に、これら実験材料（各生薬）に５倍量の水を加え、３時間加温抽出し、濾紙で濾過し、４５℃以下で減圧濃縮し、熱水抽出液の乾燥エキスを得た。収率は、サラシアオブロンガの場合は５．０％、ヒュウガトウキの場合は１５．９％であった。
(3).同様の操作により、アルコール抽出物の乾燥エキスを調製した。収率は、サラシアオブロンガの場合は６．２％、ヒュウガトウキの場合は１８．２％であった。
【００２９】
（利尿効果の試験）
本発明の抗肥満症剤の必須成分であるヒュウガトウキ（日向当帰）及びサラシア属植物の各成分において、利尿効果の有無を調べた。
利尿効果の試験は、Ｗｉｓｔａｒ系雄性ラット、一群８匹として、次のように行った。
(1).２０時間絶食後、５ｍｌ／１００ｇの生理食塩水を負荷して５時間の尿量を求めた。
(2).被検薬物を生理食塩水負荷の３０分前に経口投与した。また、対照群は、水のみを経口投与した。
結果を下記の表１に示す。
【００３０】
【表１】

【００３１】
表１にみられるように、ヒュウガトウキ（日向当帰）には強力な利尿作用がある。また、サラシアオブロンガにも前記ヒュウガトウキ（日向当帰）ほどではないが利尿作用を示す傾向がある。
【００３２】
（遺伝性肥満ラットに対する抗肥満作用の試験）
遺伝性肥満ラットに対する抗肥満作用の試験は、１３週令のＺｕｃｋｅｒｏｂｓｅ雌性ラット、一群８匹として、次のように行った。
(1).被検薬物として、
・サラシアオブロンガ熱水抽出エキス（ＳＨエキスと略記する。）、
・ヒュウガトウキ熱水抽出エキス（ＨＨエキスと略記する。）
・サラシアオブロンガアルコールエキス（ＳＡエキスと略記する。）、
・ヒュガトウキアルコールエキス（ＨＡエキスと略記する。）、
から成る被検薬物を単体または組合わせて使用した。
(2).５％ＣＭＣに懸濁させた被検薬物を毎日午後５時〜６時に経口投与した。また、エサ及び水は自由に摂取させた。
(3).２週間後にラットを殺し、（イ）内臓脂肪量、（ロ）血清水の脂肪量、（ハ）体重の変化、を調べた。なお、前記（イ）内臓脂肪量及び（ロ）血清中の脂質量の測定は、臨床試験用市販キット（和光純薬）を用いた。
結果を下記の表２（内臓脂肪量）、表３（血清中の脂肪量）、表４（体重の変化）に示す。
【００３３】
【表２】

【００３４】
前記表２（内臓脂肪量）に示されるように、サラシアオブロンガ及びヒュウガトウキの熱水抽出エキスを併用した場合（ＳＨエキス＋ＨＨエキス）、内臓脂肪の沈着は、全ての組合わせ被検薬物（併用薬物）で抑制されている。特に、前記併用薬物の場合、ヒュウガトウキを多く配合したときに有効性が認められる。一方、サラシアオブロンガ及びヒュウガトウキのアルコール抽出エキスを併用した場合（ＳＡエキス＋ＨＡエキス）、効果は認められるものの前者ほど強力のものではなかった。
【００３５】
【表３】

【００３６】
前記表３に示される各種の血清中の脂質量の測定に使用した市販の臨床検査キットは、以下の通りである。
（イ）トリグリセライド …………… トリグリセライＧ−テストワコー（和光純薬）
（ロ）コレステロール …………… コレステロールＣIIテストワコー（和光純薬）
（ハ）遊離脂肪酸 …………… ＮＥＦＡＣ−テストワコー（和光純薬）
【００３７】
前記表３（血清中の脂肪量）に示されるように、次のことがわかる。
(イ).サラシアオブロンガ熱水抽出エキス単独（ＳＨエキス単独）の場合、有意ではないが２０％程度の中性脂肪（トリグリセテイド）を低下させている
。
(ロ).しかしながら、サラシアオブロンガ熱水抽出エキス（ＳＨエキス）とヒュウガトウキ熱水抽出エキス（ＨＨエキス）を組合わせた場合、中性脂肪（トリグリセライド）の低下だけでなく、コレステロールも大幅に低下させている。
(ハ).サラシアオブロンガアルコールエキス及びヒュウガトウキアルコールエキスの組合わせ（ＳＡエキス＋ＨＡエキス）の場合、中性脂肪（トリグリセライド）及びコレステロールの沈着抑制効果は認められるが、前者ほど大きくはなかった。
(ニ).血清中の遊離脂肪酸量についても、被検薬物の単独使用と比較して同等もしくはそれ以上の効果があった。
【００３８】
今日、血清中の脂質量の抑制薬物、特にコレステロール値を低下させる薬物としては、数多くのものが知られている。しかしながら、中性脂肪（トリグリセライド）の高い高脂血症に有効な薬物が開発されていないのが現状である。なお、前記高脂血症は、アルコール多飲による脂肪肝などが顕著な例である。
前記したことから、本発明の抗肥満症剤は、大きな意義を有するものである。
【００３９】
【表４】

【００４０】
前記表４（体重の変化）に示されるように、サラシアオブロンガ熱水抽出エキス（ＳＨエキス）とヒュウガトウキ熱水抽出エキス（ＨＨエキス）の組合わせ（ＳＨエキス＋ＨＨエキス）の場合に、顕著な効果が得られる。なお、ラットの試験スタート時点の体重は（５０８．２±１３．３ｇ）であった。
【００４１】
例えば、混合エキス（ＳＨエキス：ＨＨエキス＝１：４）の場合、被検ラットの１４日目の体重は、対照群が５４２．１±１０．５ｇであるのに対し、５１８．５±１３．３ｇであり、２３．６ｇも減量したことがわかる。
また、表４に示されるように、各エキスの単独使用の場合と比較して、二者を併用した場合、特に熱水抽出エキスを併用した場合に、体重の抑制効果が大きいことがわかる。
【００４２】
前記表２〜４に示されるように、サラシアオブロンガ熱水抽出エキス（ＳＨエキス）とヒュウガトウキ熱水抽出エキス（ＨＨエキス）の併用系において、内臓脂肪量、血清中の脂質量、体重の抑制（減量）効果の観点から顕著な効果を示しており、本発明の抗肥満剤が優れていることがわかる。
【００４３】
本発明の抗肥満剤の、一方の必須成分であるヒュウガトウキ（日向当帰）は、別名、日本山人参としてすでに健康食品などとして市販されているものである。ヒュウガトウキ（日向当帰）は前記したように脂質の異常値を顕著に改善する作用を有しないが、サラシアオブロンガとの併用により顕効を有するものである。
この点は、サラシア属の他の植物、即ち、サラシアプリノイデス、サラシアレティキュラータを使用しても同様である。
【００４４】
【発明の効果】
本発明により、
(イ) 利尿効果に優れるセリ科植物のヒュウガトウキ（日向当帰）、及び、
(ロ) α−グリコシダーゼの活用阻害能に優れ、かつ糖尿病治療剤として有用なニシキギ科の特定のサラシア植物、
を併用した天然物由来の抗肥満性に優れ、かつ、安全性と経済性に優れる抗肥満症剤が提供される。
本発明の抗肥満症剤は、前記した特定植物の抽出物を併用する（組合わせる）ことにより、内臓脂肪量と血清中の脂質量の抑制効果、及び、体重の抑制効果に優れた相乗効果を発揮させることに大きな特徴がある。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an anti-obesity agent derived from a natural plant that is effective in the prevention and treatment of obesity, is excellent in safety and is economical.
More specifically, the present invention relates to an anti-obesity agent characterized by combining Hyugatouki (Hyuga Toki), which is a sericaceae plant derived from a natural plant, and a specific Salacia plant, which is a asteraceae plant.
[0002]
[Prior art]
As a method for preventing or treating obesity, dietary therapy, exercise therapy, surgical therapy, drug therapy, and the like are conventionally known.
However, these methods for preventing or treating obesity have their merits and demerits, and at present, sufficiently satisfactory results have not been obtained.
[0003]
For example, obesity prevention or treatment using synthetic drugs such as phenfuramin or azindol as an appetite suppressant has the drawbacks of thirst and habituation.
[0004]
In epidemiological studies, obesity-induced hypertension, diabetes, circulatory diseases, etc. have not seen any significant changes before 1980.
However, for example, in the epidemiological survey in the Netherlands from 1996 to 1997, it has been reported that 20% of artificial persons from 3 to 21 years old are obese, and obesity is becoming a very big social problem today. .
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention is intended to remarkably improve the drawbacks of conventional obesity prevention or treatment by using an anti-obesity agent derived from a natural product.
[0006]
The ease of action and safety, which are general characteristics of natural products, are extremely important in view of the fact that this type of obesity prevention and treatment requires a long time (long term).
[0007]
In other words, the anti-obesity agents derived from natural products,
(1) .Pharmacotherapy that must consider the side effects of synthetic drugs,
(2). Dietary and exercise therapy that requires patience and effort to sustain,
It can be said that this method is superior to conventional methods for preventing and treating obesity.
[0008]
The present invention is a natural product-derived anti- obesity agent,
(a) being able to prevent excessive visceral fat deposition in normal life,
(b) being able to control abnormal lipid levels or body weight in serum;
It is an object of the present invention to provide a natural product-derived anti- obesity agent having such characteristics as above and having excellent safety and economy.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In summary, the present invention provides:
(a) an extract of Hyugatouki (Hyuga Toki) of the Apiaceae plant, and
(b) an extract of at least one plant selected from Salacia oblonga, Salacia prinoides, Salacia prinoides,
The present invention relates to an anti-obesity agent characterized by comprising as an active ingredient.
[0010]
The technical configuration and embodiments of the present invention will be described in detail below.
[0011]
The anti-obesity agent derived from the natural product of the present invention was developed by paying attention to the fact that there are many cases where obesity is caused not only by the accumulation of fat in the body but also by complications due to water retention. There is a big feature.
[0012]
That is, the present inventor
(a) the viewpoint of excreting excess water by the diuretic effect, and
(b) a viewpoint of inhibiting an excessive flow of sugars that convert to lipids into the blood;
From these two aspects, we intensively studied to develop a new anti-obesity agent.
[0013]
The inventor has already made a plant of Celastaceae, ie,
・ Salacia oblonga,
・ Salacia reticulata,
-A patent has been obtained for an antidiabetes comprising an extract of Salacia prinoides as an active ingredient (Patent No. 3,030,008).
[0014]
And in the above patent, the present inventor has the property that the active ingredient of the plant belonging to the genus Salacia has the property of effectively inhibiting the activity of α-glucosidase, which is a decomposition oxygen such as disaccharide, and the treatment of diabetes Reveals what is the true active substance for.
[0015]
In addition, the present inventor prevents the active ingredient of the Salacia plant from degrading various sugars and oligosaccharides (disaccharides or trisaccharides) taken by meals into monosaccharides and absorption in the body, resulting in overnutrition. He has the ability to prevent obesity.
[0016]
The plant of the genus Salacia of the Celestaceae family is Kotarahinburiul (Kinarauturiwuru) in Sinhalese (Sinhalese) which has been used for a long time by the traditional medicine of India and Sri Lanka, that is, the AYURVEDIC traditional medicine. It is a plant that is called.
The Celastaceae Salacia plant is a vine climbing plant and is naturally abundant in resources such as India and Sri Lanka.
[0017]
As described above, the natural product-derived anti-obesity agent of the present invention is a crude drug having a diuretic effect and a crude drug having an effect of inhibiting excessive inflow of saccharides into the blood (in other words, inhibition of the activity of α-glucosidase). It was developed by combining with a herbal medicine having a function.
[0018]
In the natural product-derived anti-obesity agent of the present invention, the herbal medicine having a diuretic effect combined with the herbal medicine of the plant belonging to the genus Salacia is Hyugatoki (Hyuga Toki) of the Apiaceae plant.
[0019]
There are many crude drugs classified into diuretic crude drugs. These herbal medicines having a diuretic effect are used to excrete excess water when the renal function is reduced for some reason and water is stored in the body.
As herbal medicines having this type of diuretic effect, Nampa hair, watermelon, catalpa and the like are well known.
In addition, as a synthetic drug having a diuretic effect, there are thiazide preparations classified as antihypertensive diuretics, which are widely used.
[0020]
In the present invention, among herbal medicines having a diuretic effect, Hyugatoki (Hyuga Toki) of the Umbelliferae plant has an excellent effect (synergistic effect) in combination with the plant of the genus Celastaceae Salacia. There is a feature in the point to show.
[0021]
The celery family plant Hyugatouki (Peucedanum terebinaceum or Peucedanum deltoideum) is used as a folklore medicine in some parts of Miyazaki, Oita and Ehime as a tonic, gynecological, gastrointestinal, anti-alcoholic, etc. ing. As the name of Toki is named, the appearance is similar to Toki, which is a medicinal herbal medicine, but the current situation is that research is not progressing because it is slightly inferior in aromaticity. Hyugatouki (Hyuga Toki) was sometimes called Inutouki.
[0022]
The antiobesity agent derived from the natural product of the present invention is
(1). An extract of Hyugatoki (Hyuga Toki), for example, an extract of roots, and
(2). An extract of the genus Salacia of the asteraceae plant, for example, an underground extract,
May be configured as an active ingredient.
[0023]
The natural product-derived anti-obesity agent of the present invention is composed of the extracts of the above-mentioned two specific herbal plants as active ingredients, but the form thereof may be as desired. For example, the form of the extract may be in the form of an extract (liquid) or powder (solid).
[0024]
In order to prepare an extract or powder from the specific herbal plant described above, a desired mode may be adopted.
For example, in order to prepare an extract from Salacia plants, the following may be performed. The raw material is roughly cut or pulverized to about 30 mesh by a pulverizer. Next, 5 kg (liter) of water or alcohol or hydrous alcohol as a solvent is added to 1 kg of the pulverized product, and the mixture is left to stand at room temperature for 3 hours at 80 ° C. to 90 ° C. for 3 hours. The solvent is completely distilled off at 45 ° C. to prepare a dry extract solid. And in order to make a powdery formulation, what is necessary is just to pulverize the said extract solid to about 100-150 mesh.
[0025]
In the present invention, when an anti-obesity agent is prepared from the powder of the above-mentioned specific herbal medicine, a desired excipient such as potato starch, lactose or dextrin may be added to the powder to form granules or tablets. The anti-obesity agent of the present invention may be in the form of a tea bag or in the form of a liquid (decoction).
[0026]
【Example】
Hereinafter, the antiobesity agent derived from the natural product of the present invention will be described in more detail with reference to Examples. In addition, it cannot be overemphasized that this invention is not limited to the thing of the aspect of an Example.
[0027]
(experimental method)
(1) Salacia oblonga extract / Hyugatoki extract is orally administered to Zuker obese female rats that become genetically obese, and the anti-obesity action is examined using the increase in body weight as an index.
(2). Demonstrate that there is a strong diuretic effect in Hyugatouki.
[0028]
(Preparation method of anti-obesity agent)
(1). The dried Salacia oblonga root and Hyugatouki root were minced and used as experimental materials.
(2). Next, add 5 times the amount of water to these experimental materials (each crude drug), heat extract for 3 hours, filter with filter paper, concentrate under reduced pressure at 45 ° C or lower, and dry extract of hot water extract. Got. The yield was 5.0% for Salacia oblonga and 15.9% for Hyugatouki.
(3) A dry extract of an alcohol extract was prepared in the same manner. The yield was 6.2% for Salacia oblonga and 18.2% for Hyugatouki.
[0029]
(Test of diuretic effect)
The presence or absence of a diuretic effect was examined for each component of Hyugatouki (Hyuga Toki) and Salacia plants, which are essential components of the anti-obesity agent of the present invention.
The test for the diuretic effect was carried out as follows with Wistar male rats, 8 per group.
(1). After 20 hours of fasting, 5 ml / 100 g of physiological saline was loaded to determine the amount of urine for 5 hours.
(2) The test drug was orally administered 30 minutes before loading with physiological saline. In the control group, only water was orally administered.
The results are shown in Table 1 below.
[0030]
[Table 1]

[0031]
As seen in Table 1, Hyugatouki (Hyuga Toki) has a strong diuretic effect. Salacia oblonga also has a diuretic effect, although not as much as Hyugatouki (Hyuga Toki).
[0032]
(Test of anti-obesity effect on inherited obese rats)
The test of the anti-obesity effect on the hereditary obese rats was carried out as follows, using 13-week-old Zucker obs female rats, 8 per group.
(1) As a test drug,
-Salacia oblonga hot water extract (abbreviated as SH extract),
・ Hyugatoki hot water extract (abbreviated as HH extract)
・ Salacia oblonga alcohol extract (abbreviated as SA extract),
Hyugatouki alcohol extract (abbreviated as HA extract),
The test drug consisting of was used alone or in combination.
(2) The test drug suspended in 5% CMC was orally administered every day from 5pm to 6pm. Food and water were freely consumed.
(3) Two weeks later, the rats were killed, and (a) visceral fat mass, (b) serum water fat mass, and (c) body weight change were examined. The (i) visceral fat mass and (b) serum lipid mass were measured using a clinical test commercial kit (Wako Pure Chemical Industries).
The results are shown in Table 2 (visceral fat mass), Table 3 (serum fat mass), and Table 4 (body weight change).
[0033]
[Table 2]

[0034]
As shown in the above Table 2 (visceral fat amount), when the hot water extract of Salacia oblonga and Hyugatouki was used together (SH extract + HH extract), the deposition of visceral fat was all combined test drugs (concomitant use) Drug). In particular, in the case of the concomitant drug, effectiveness is recognized when a large amount of Hyugatouki is blended. On the other hand, when the alcoholic extract of Salacia oblonga and Hyugatouki was used in combination (SA extract + HA extract), although the effect was recognized, it was not as strong as the former.
[0035]
[Table 3]

[0036]
Commercially available clinical test kits used for measuring lipid levels in various sera shown in Table 3 are as follows.
(I) Triglyceride …………… Triglyceride G-Test Wako (Wako Pure Chemical Industries)
(B) Cholesterol …………… Cholesterol CII Test Wako (Wako Pure Chemical Industries)
(C) Free fatty acids …………… NEFAC-Test Wako (Wako Pure Chemical Industries, Ltd.)
[0037]
As shown in Table 3 (Amount of fat in serum), the following can be understood.
(B) In the case of Salacia oblonga hot water extract alone (SH extract alone), although not significant, the neutral fat (triglyceride) is reduced by about 20%.
(B) However, when Salacia oblonga hot water extract (SH extract) and Hyugatoki hot water extract (HH extract) are combined, not only neutral fat (triglyceride) is reduced, but also cholesterol is greatly reduced. I am letting.
(C) In the case of a combination of Salacia oblonga alcohol extract and Hyugatoki alcohol extract (SA extract + HA extract), the effect of inhibiting the deposition of neutral fat (triglyceride) and cholesterol was observed, but not as great as the former.
(D) The amount of free fatty acid in serum was also equal to or greater than that of single use of the test drug.
[0038]
Today, many drugs are known as drugs that suppress the amount of lipids in serum, in particular, drugs that lower cholesterol levels. However, the present condition is that the drug effective for hyperlipidemia with high triglyceride is not developed. The hyperlipidemia is a prominent example of fatty liver caused by excessive alcohol consumption.
From the above, the anti-obesity agent of the present invention has great significance.
[0039]
[Table 4]

[0040]
As shown in Table 4 (Changes in body weight), the combination of Salacia oblonga hot water extract (SH extract) and Hyugatoki hot water extract (HH extract) is remarkable (SH extract + HH extract). An effect is obtained. The rat body weight at the start of the test was (508.2 ± 13.3 g).
[0041]
For example, in the case of a mixed extract (SH extract: HH extract = 1: 4), the body weight on the 14th day of the test rat is 518.5 ± 13 compared to 542.1 ± 10.5 g in the control group. It is 0.3g and it turns out that 23.6g was reduced.
In addition, as shown in Table 4, it can be seen that the effect of suppressing body weight is greater when the two are used together, particularly when the hot water extract is used in combination, compared to the case where each extract is used alone.
[0042]
As shown in Tables 2 to 4, in a combined system of Salacia oblonga hot water extract (SH extract) and Hyugatoki hot water extract (HH extract), visceral fat mass, serum lipid mass, and body weight suppression It shows a remarkable effect from the viewpoint of (weight loss) effect, and it can be seen that the anti-obesity agent of the present invention is excellent.
[0043]
Hyugatouki (Hyuga Toki), which is one essential component of the anti-obesity agent of the present invention, is already marketed as a health food or the like, also known as Nihonsan Ginseng. As described above, Hyugatouki (Hyuga Toki) does not have the effect of remarkably improving the abnormal value of lipid, but has a positive effect when used in combination with Salacia oblonga.
This also applies to the use of other plants of the genus Salacia, that is, Salacia Prinoides and Salacia reticulata.
[0044]
【The invention's effect】
According to the present invention,
(I) Hyugatouki (Hyuga Toki), a celery family plant with excellent diuretic effect, and
(B) A specific Salacia plant belonging to the asterae family that is excellent in inhibiting the utilization of α-glycosidase and useful as a therapeutic agent for diabetes,
An anti-obesity agent that is excellent in anti-obesity properties derived from natural products and that is excellent in safety and economy is provided.
The anti-obesity agent of the present invention is a synergistic effect excellent in the effect of suppressing visceral fat mass and lipid content in serum and the effect of suppressing body weight by combining (combining) the above-mentioned extracts of specific plants. There is a big feature in making it show.

Claims

(a) an extract of Hyugatouki (Hyuga Toki) of the Apiaceae plant, and
(b) an extract of at least one plant selected from Salacia oblonga, Salacia prinoides, Salacia prinoides,
An anti-obesity agent characterized by comprising as an active ingredient.

The extract of the roots of the celery family plant Hyugatouki (Peucedanum terebinaceum or Peucedanum deltoideum), and obtained by extracting the subterranean part of the genus Salacia of the asteraceae family. Anti-obesity agent.