JP3794484B2 - インターネット電話システムおよびその呼接続方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はLANに接続された複数のIP端末を1帯域グループとし、帯域グループ間をWAN経由で接続され、呼が発生するインターネット電話システムに係り、特に帯域グループ内および帯域グループ間で音声ストリームが使用する帯域を制限して通話品質を確保するインターネット電話システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術は、特開平10−70566号公報に開示されているように、インターネット網上にVPN(Virtual Private Network:仮想専用線)を構築するものであり、特に、VPNに所望の伝送帯域幅の確保をホスト単位あるいはサブネット単位で可能にする方法が知られている。
【0003】
不特定多数のユーザが接続(利用)するインターネット網上にIPトンネルを形成して仮想的に専用線を構築し、LAN(Local Area Network)間接続の基幹回線として利用するVPN技術である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特開平10−70566号公報に開示された従来の技術は、不特定多数のユーザが接続(利用)するインターネット網上に仮想専用線を構築するため、インターネット網の利用状態により、VPN(Virtual Private Network:仮想専用線)で利用する伝送帯域幅に制限があるため、VPNに所望の伝送帯域幅の確保をホスト単位あるいはサブネット単位で可能にするものであるが、サブネット、例えばLAN内で使用する帯域制限ができない課題がある。
【0005】
また、特開平10−70566号公報に開示された従来の技術は、音声系/データ系の区別なく、全パケットを対象として帯域管理をしているが、音声ストリームが使用する帯域に特化した管理をすることができない課題がある。
【0006】
最近、LANに複数のデータ端末を接続して1帯域グループとし、複数の帯域グループ間をWAN(Wide Area Network)回線等の専用線で接続したインターネット電話システムが構築されており、帯域グループ内および帯域グループ間でデータの送受信が行われているが、専用線の有効利用を図るために帯域グループ内にデータ端末とIP電話端末を接続し、データと音声のメデアを統合したシステムの構築が要望されている。
【0007】
このようなシステムを構築する場合、音声ストリームの使用帯域を無制限にすると、データの使用帯域を確保できず、データの送受信に支障をきたす課題が発生する。
【0008】
また、帯域グループ間を接続する専用線であるWAN回線の帯域が帯域グループのLANの帯域よりも狭く、LANから供給される音声ストリームがWAN回線によって帯域が狭まり、通話品質が劣化する課題がある。
【0009】
この発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的はIP端末を収容する帯域グループ内およびWAN回線で接続された帯域クループ間の音声ストリームが使用する帯域を制限することにより、通話品質を確保するインターネット電話システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するためにこの発明に係るインターネット電話システムは、LANに接続された複数のIP端末を1帯域グループとし、複数の帯域グループ間をWAN回線等の専用線で接続したインターネット電話システムであって、帯域グループ内および帯域グループ間で音声ストリームが使用する帯域を制限するゲートキーパーを帯域グループの少なくとも1つに具備し、このゲートキーパーが、帯域グループ内の使用帯域を制限する帯域制限手段と、着信呼を転送する転送手段とを備え、IP端末の属する帯域グループ内の使用帯域が規制値に達している場合には、発信に対する着信を拒否し、着信拒否した呼を規制値に達していない帯域グループのIP端末に転送することを特徴とする。
【0011】
この構成により、IP端末の属する帯域グループ内の使用帯域が規制値に達している場合には、発信に対する着信を拒否し、着信拒否した呼を規制値に達していない帯域グループのIP端末に転送するので、全ての帯域グループ内および帯域グループ間で音声ストリームが使用する帯域を監視して管理して呼接続された通話品質を確保するとともに、着信拒否された呼を規制値に達していない帯域グループのIP端末に転送して、着信拒否して無効になる着信呼に応答することができ、トラフィックの無駄を防止して使い勝手の良さを実現することができる。
【0016】
また、この発明に係るインターネット電話システムは、帯域グループ内および帯域グループ間で音声ストリームが使用する帯域を制限するゲートキーパーを帯域グループの少なくとも1つに具備し、このゲートキーパーが、IP端末毎に優先接続順位を設定する優先接続手段を備え、優先接続設定されたIP端末からの発信においては、帯域グループ内の使用帯域が規制値をオーバしても、IP端末を接続可能にすることを特徴とする。
【0017】
この構成により、優先接続設定されたIP端末からの発信においては、帯域グループ内の使用帯域が規制値をオーバしても、IP端末を接続可能にするので、優先接続設定されたIP端末は、使用帯域状態に拘わらず常に呼接続することができ、帯域規制を設けたシステムにおいても、利便性の向上を図ることができる。
【0020】
また、この発明に係るインターネット電話システムは、帯域グループ内および帯域グループ間で音声ストリームが使用する帯域を制限するゲートキーパーを帯域グループの少なくとも1つに具備し、このゲートキーパーが、緊急呼を検出する緊急呼検出手段を備え、IP端末から緊急発信(警察、消防、救急)がなされた場合、IP端末の属する帯域グループの使用帯域が規制値に達していても、IP端末を接続可能にすることを特徴とする。
【0021】
この構成により、IP端末から緊急発信(警察、消防、救急)がなされた場合、IP端末の属する帯域グループの使用帯域が規制値に達していても、IP端末を接続可能にするので、帯域制限があってもIP端末からの緊急発信(警察、消防、救急)を最優先にすることができ、非常時本来の目的を保証することができる。
【0022】
さらに、この発明に係るインターネット電話システムは、帯域グループを階層型に構成し、帯域グループ内および帯域グループ間で音声ストリームが使用する帯域を制限するゲートキーパーを帯域グループの少なくとも1つに具備し、このゲートキーパーが、通話経路に当たる上位階層の帯域グループの使用帯域を含めて帯域を管理することを特徴とする。
【0023】
この構成により、通話経路に当たる上位階層の帯域グループの使用帯域を含めて帯域を管理するので、発呼側と着呼側を認識するとともに、発呼側から着呼側への呼接続経路も認識することができ、全ての帯域グループならびに全てのWAN回線に帯域制限を実行して利便性の向上を図ることができる。
【0024】
また、この発明に係るインターネット電話システムの呼接続方法は、LANに接続された複数のIP端末を1帯域グループとし、複数の帯域グループ間をWAN回線等の専用線で接続したインターネット電話システムの呼接続方法であって、発信元IP端末から発信先IP端末に発呼するステップと、前記発信元IP端末のIPアドレスから所属する帯域グループを特定するステップと、前記発信先IP端末のIPアドレスから所属する帯域グループを特定するステップと、前記発信元IP端末と前記発信先IP端末の帯域グループが一致するか否かを判断するステップと、一致と判断された場合、同一帯域グループ内の接続と判断するステップと、前記発信元IP端末と前記発信先IP端末との間の呼接続がLANの制限帯域内にあるか否かを判断するステップと、LANの制限帯域内にあれば発信を許可するステップと、LANの制限帯域内になければ発信を拒否するステップとを備え、不一致と判断された場合、異なる帯域グループ間の接続と判断するステップと、前記発信元IP端末と前記発信先IP端末との間の呼接続が前記発信元IP端末のLAN及びWANの制限帯域内にあり、かつ、前記発信先IP端末のLAN及びWANの制限帯域内にあれば発信を許可するステップと、いずれかの制限帯域内になければ発信を拒否するステップと、を備えたことを特徴とする。
【0025】
この構成により、同一帯域グループ内の呼接続には、呼接続のための必要帯域がLANの制限帯域内にあることを確認し、異なる帯域グループ間の呼接続には、呼接続のための必要帯域が2つのLANおよび2つのWANの制限帯域内にあることを確認して発呼の許可をするので、IP電話機相互間の通話における帯域グループ内および帯域グループ間の帯域を確保することができ、通話品質を保証することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。なお、本発明は音声をIP(Internet Protocol)パケットで伝送する際、WAN(Wide Area Network)経由の呼が発生する接続形態を取る場合、LAN(Local Area Network)に比べて帯域の狭いWAN回線の帯域が圧迫されることにより発生する音声品質の低下を、帯域グループ内のLANおよび帯域グループ間を結ぶWAN回線の帯域に制限を設け、音声ストリームに必要な帯域を保証して音声品質を確保するものである。
【0027】
図1はこの発明に係るインターネット電話システムの実施の形態基本構成図である。図1において、インターネット電話システム1は、LAN(Local Area Network)1に接続されたIP端末を形成するインターネット電話機IP-TEL11〜インターネット電話機IP-TEL13、ゲートキーパー2、ルータR1を備えた帯域グループG1と、LAN2に接続されたIP端末を形成するインターネット電話機IP-TEL21〜インターネット電話機IP-TEL23、ルータR2を備えた帯域グループG2と、帯域グループG1と帯域グループG2をルータR1,R2を介して接続するWAN(Wide Area Network)回線の専用線と、帯域グループG1や帯域グループG2をルータR1,R2を介して接続するインターネット網NWとから構成する。
【0028】
なお、帯域グループは3グループ以上でもよく、ゲートキーパー2も2台以上でもよい。また、各帯域グループに収容されるインターネット電話機IP-TELは、4台以上でもよい。さらに、複数の帯域グループを1つの帯域グループとして扱うこともできる。
【0029】
LAN1およびLAN2は、インターネット電話機IP-TELとともに図示しないデータ端末機(例えば、画像データ)を接続し、本来データ伝送に利用していたものに、音声(音声ストリーム)も加えてメディアの統合を実現し、音声(音声ストリーム)に必要な帯域によってデータの帯域に影響を及ぼさないようにゲートキーパー2を用いて帯域グループG1,G2内の帯域制限を行なう。
【0030】
また、帯域グループG1と帯域グループG2を接続するWAN(WAN回線)は、一般的にLAN1またはLAN2よりも帯域が狭いため、WANの帯域によって音声ストリームの帯域が圧迫され、通話品質の低下を招く場合があるので、ゲートキーパー2を用いて帯域の制限を行なう。
【0031】
ゲートキーパー2は、IP電話(VoIP)の国際規格であるH.323呼接続手順に従った音声・映像のIPパケットだけの帯域を制限するものであり、帯域グループ内および帯域グループ間で音声ストリームが使用する帯域を制限し、呼接続された音声ストリームの帯域を保証して通話品質を確保する。
【0032】
また、ゲートキーパー2は、マイクロプロセッサを基本にTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)制御機能、帯域制限機能、帯域使用監視機能、転送機能、コーデック切替機能、優先接続機能、緊急呼検出機能、各種データ記憶機能等を備え、システムの帯域グループおよびWAN回線の帯域の制御を行なう。
【0033】
さらに、ゲートキーパー2は、帯域グループG1および帯域グループG2のインターネット電話機IP-TELからの発呼の帯域制限を該当するLANおよびWAN回線で行い、発呼許可や発呼拒否を実行するとともに、インターネット電話機IP-TELへの着呼の帯域制限を行い、着呼許可や着呼拒否を実行する。
【0034】
また、ゲートキーパー2は、該当するインターネット電話機IP-TELへの着呼拒否をした場合でも、予め他の帯域グループのインターネット電話機IP-TELを指定しておくことにより、着呼拒否した着信呼を指定したインターネット電話機IP-TELに転送する。
【0035】
さらに、ゲートキーパー2は、インターネット電話機IP-TELに優先接続順位を設定し、帯域グループの帯域制限をオーバしても発呼を可能とする。また、ゲートキーパー2は、緊急発信(警察、消防、救急)を検出し、帯域グループの帯域制限をオーバしても発呼を可能とする。
【0036】
ルータR1,R2は、それぞれ帯域グループG1のLAN1とWAN、帯域グループG2とWANを接続し、ルーティング(経路選択)を実行する。
【0037】
このように、この発明に係るインターネット電話システム1は、帯域グループ(G1またはG2)内および帯域グループ間(G1とG2間)で音声ストリームが使用する帯域を制限するゲートキーパー2を帯域グループ(G1またはG2)の少なくとも1つに備えたので、全ての帯域グループ内および帯域グループ間で音声ストリームが使用する帯域を監視して管理することができ、呼接続された通話品質を確保することができる。
【0038】
図2はこの発明に係るゲートキーパーの一実施の形態要部ブロック構成図である。図2において、ゲートキーパー2は、TCP/IP制御部3と、呼接続制御部4と、データテーブル5を備える。
【0039】
TCP/IP制御部3は、発呼時に、発呼側インターネット電話機IP-TELから供給されるIPパケットからIPアドレスを検出し、IPアドレスを呼接続制御部4に提供する。
【0040】
また、TCP/IP制御部3は、発呼時に、発呼側インターネット電話機IP-TELから供給されるIPパケットから着呼側インターネット電話機IP-TELの電話番号を検出し、電話番号を呼接続制御部4に供給する。
【0041】
さらに、TCP/IP制御部3は、発呼側インターネット電話機IP-TELから供給されるIPパケットから呼接続に必要な必要帯域(BN)を検出し、必要帯域(BN)を呼接続制御部4に供給する。
【0042】
呼接続制御部4は、コーデック切替手段6、帯域使用監視手段7、帯域制限手段8、転送手段9、優先接続手段10、緊急呼検出手段11、制御手段12を備える。
【0043】
制御手段12は、帯域制限を制御することによって帯域グループG1および帯域グループG2、WAN回線のシステム全体の動作を制御するとともに、TCP/IP制御部3、呼接続制御部4およびデータテーブル5の動作を制御する。
【0044】
制御手段12は、TCP/IP制御部3から提供される発呼側インターネット電話機IP-TELのIPアドレスをデータテーブル5から検索し、IPアドレスに対応した帯域グループG1(またはG2)を特定する。
【0045】
また、制御手段12は、TCP/IP制御部3から提供される着呼側インターネット電話機IP-TELの電話番号をデータテーブル5から検索し、電話番号に該当するIPアドレスを読み出した後、IPアドレスに対応した帯域グループG1(またはG2)を特定する。
【0046】
さらに、制御手段12は、呼接続に必要とされる帯域グループG1,G2およびWAN回線の制限帯域(BL)、現在の使用帯域(BU)および必要帯域(BN)に基づいて発呼および着呼の可否判断を実行し、判断結果に基づいて呼接続を実行するようにコーデック切替手段6、帯域使用監視手段7、帯域制限手段8、転送手段9、優先接続手段10、緊急呼検出手段11を制御する。
【0047】
図3はこの発明に係るデータテーブルの帯域記憶領域イメージ図である。図3において、データテーブル5は、制限帯域BL(kbps)、使用帯域BU(kbps)および必要帯域BN(kbps)を記憶する。
【0048】
なお、制限帯域BL(kbps)、使用帯域BU(kbps)および必要帯域BN(kbps)は、システムを構成する全ての帯域グループ(図2では、帯域グループG1および帯域グループG2)のLAN(図2では、LAN1およびLAN2)、WAN回線および全てのインターネット電話機IP-TEL11〜13,インターネット電話機IP-TEL21〜23のそれぞれに対応して記憶する。
【0049】
発呼および着呼の可否判断は、制限帯域BL(kbps)、使用帯域BU(kbps)および必要帯域BN(kbps)を用いて数1に示す偏差帯域ΔBから判断する。
【0050】
ΔB=BL−(BU+BN)・・・(数1)
【0051】
数1において、偏差帯域ΔBが0よりも大きい場合(ΔB≧0)、発呼および着呼の呼接続が可能と判断し、偏差帯域ΔBが0を下回る場合(ΔB<0)には、発呼および着呼が不可能と判断する。
【0052】
例えば、帯域グループG1のインターネット電話機IP-TEL11から帯域グループG2のインターネット電話機IP-TEL21に発呼した場合、LAN1の制限帯域BL1(kbps)および現在使用している使用帯域BU1(kbps)と、インターネット電話機IP-TEL11の通話に必要とされる必要帯域BN(kbps)を数1を用いて演算した偏差帯域ΔB1が0よりも大きく(ΔB1≧0)、かつWAN回線の制限帯域BLw(kbps)および現在使用している使用帯域BUw(kbps)と、インターネット電話機IP-TEL11の通話に必要とされる必要帯域BN1(kbps)を数1を用いて演算した偏差帯域ΔBwが0よりも大きく(ΔBw≧0)、さらにLAN2の制限帯域BL2(kbps)および現在使用している使用帯域BU2(kbps)と、インターネット電話機IP-TEL11の通話に必要とされる必要帯域BN1(kbps)を数1を用いて演算した偏差帯域ΔB2が0よりも大きい(ΔB2≧0)場合にのみ、インターネット電話機IP-TEL11からインターネット電話機IP-TEL21への発呼および着呼が可能となる。
【0053】
一方、LAN1の偏差帯域ΔB1、WAN回線の偏差帯域ΔBwおよびLAN2の偏差帯域ΔB2のうち、いずれかが0を下回る場合(ΔB1<0,ΔBw<0,ΔB2<0)には、インターネット電話機IP-TEL11からインターネット電話機IP-TEL21への発呼および着呼が不可能となる。
【0054】
コーデック切替手段6は、インターネット電話機IP-TELに搭載した複数の帯域の異なるコーデックを切り替える切替指令を該当するインターネット電話機IP-TELに供給する。
【0055】
例えば、帯域グループG1のインターネット電話機IP-TEL11から帯域グループG2のインターネット電話機IP-TEL21に発呼した場合、LAN1の偏差帯域ΔB1、WAN回線の偏差帯域ΔBwおよびLAN2の偏差帯域ΔB2のうち、いずれかまたは全てが0を下回り、インターネット電話機IP-TEL11の必要帯域BN1(kbps)を搭載したコーデックを切り替えることにより、LAN1の偏差帯域ΔB1、WAN回線の偏差帯域ΔBwおよびLAN2の偏差帯域ΔB2が全て0より大きくすることができ、インターネット電話機IP-TEL11とインターネット電話機IP-TEL21の呼接続が可能になる場合にコーデック切替手段6からインターネット電話機IP-TEL11に切替指令を供給してコーデックを切り替え、必要帯域BN1(kbps)を低下させる。
【0056】
帯域使用監視手段7は、図1に示すLAN1、WAN回線、LAN2の現在使用している使用帯域BU1(kbps)、使用帯域BUw(kbps)および使用帯域BU2(kbps)を監視し、監視した使用帯域BU(BU1,BUw,BU2)をコーデック切替手段6および制御手段12に提供する。
【0057】
このように、この発明に係るゲートキーパー2は、帯域使用監視手段7、コーデック切替手段6を備え、IP端末(インターネット電話機IP-TEL)から発呼時、IP端末の属する帯域グループG1(またはG2)の使用帯域BUに応じてIP端末に搭載した複数のコーデックを切り替えるので、使用帯域BUが規制値(制限帯域BL)に近い場合には、IP端末の必要帯域BNを低くさせて呼接続を可能にすることができ、限られた制限帯域BLを有効に利用することができる。
【0058】
帯域制限手段8は、帯域使用監視手段7が監視する使用帯域BU、データテーブル5に記憶(設定)した帯域グループG1,G2の制限帯域BL、インターネット電話機IP-TELの呼接続(発呼、着呼)に必要な必要帯域BNを制御手段12が数1から演算した偏差帯域ΔBに基づいて呼接続(発呼)の許可または拒否の指令をインターネット電話機IP-TELに供給する。
【0059】
帯域制限手段8は、偏差帯域ΔB[=BL−(BU+BN)]が0より大きい場合(ΔB≧0)、発呼許可指令をインターネット電話機IP-TELに供給し、一方偏差帯域ΔB[=BL−(BU+BN)]が0を下回る場合(ΔB<0)には、発呼拒否指令をインターネット電話機IP−TELに提供する。
【0060】
このように、この発明に係るゲートキーパー2は、帯域グループG1(またはG2)内の使用帯域BUを制限する帯域制限手段8を備え、IP端末(インターネット電話機IP-TEL)の属する帯域グループG1(またはG2)内の使用帯域BUが規制値(制限帯域BL)に達している場合には、発着信を禁止するので、帯域グループ内および帯域グループ間で限られた制限帯域内の音声通話を保証することができ、通話品質を確保することができる。
【0061】
転送手段9は、帯域グループG1(またはG2)の所定のインターネット電話機IP-TEL宛てに着信呼(着呼)が到来した時、所定のインターネット電話機IP-TELが属する帯域グループG1(またはG2)の使用帯域BUが制限帯域BLをオーバしている場合(偏差帯域ΔB<0)、発呼側のインターネット電話機IP−TELに発呼拒否指令を供給せず、予め使用帯域BUが制限帯域BLに達してない他の帯域グループのインターネット電話機IP-TELを転送先に設定しておき、設定したインターネット電話機IP-TELに着信呼(着呼)を転送するとともに、発呼側のインターネット電話機IP−TELに発呼許可指令を提供する。
【0062】
このように、この発明に係るゲートキーパー2は、着信呼を転送する転送手段9を備え、着信拒否した呼を規制値(制限帯域BL)に達していない帯域グループのIP端末に転送するので、使用帯域オーバ対策として予め他の帯域グループのIP端末を指定することにより、着信拒否して無効になる着信呼に応答することができ、トラフィックの無駄を防止して使い勝手の良さを実現することができる。
【0063】
優先接続手段10は、帯域グループG1(またはG2)内のインターネット電話機IP-TELに優先接続順位をデータテーブル5に設定できるように構成し、例えば最優先に設定されたインターネット電話機IP-TELから発呼がある場合、TCP/IP制御部3から供給されるIPアドレスに基づいてデータテーブル5を検索して優先接続順位(例えば、第1位)を検出すると、帯域グループG1(またはG2)内の現在の使用帯域BUが制限帯域BLをオーバしている場合(偏差帯域ΔB<0)でも、制限帯域BLに拘わらず、発呼許可指令を最優先に設定されたインターネット電話機IP-TELに提供して発呼を優先させる。
【0064】
なお、最優先に設定されたインターネット電話機IP-TELからの発呼は、相手インターネット電話機IP-TELの属する帯域グループG2(またはG1)の使用帯域BUが制限帯域BLをオーバしていても最優先で接続可能とする。また、帯域グループG1(またはG2)間のWAN回線の使用帯域BUが制限帯域BLをオーバしていても最優先で接続可能とする。
【0065】
このように、この発明に係るゲートキーパー2は、IP端末(インターネット電話機IP-TEL)毎に優先接続順位を設定する優先接続手段10を備え、IP端末の優先接続順位に基づいて帯域グループG1(またはG2)内の使用帯域BUが規制値(制限帯域BL)をオーバしても、IP端末を接続可能にするので、優先度の高いIP端末は、使用帯域状態に拘わらず常に呼接続することができ、帯域規制を設けたシステムにおいても、利便性の向上を図ることができる。
【0066】
緊急呼検出手段11は、全てのインターネット電話機IP-TELからの緊急呼(警察、消防、救急)を検出すると、発呼側のインターネット電話機IP-TELが属する帯域グループG1(またはG2)やWAN回線の使用帯域BUまたは制限帯域BLに拘わりなく発呼許可指令を発呼側のインターネット電話機IP-TELに供給して緊急呼(警察、消防、救急)の呼接続を可能とする。
【0067】
このように、この発明に係るゲートキーパー2は、緊急呼を検出する緊急呼検出手段11を備え、IP端末(インターネット電話機IP-TEL)から緊急発信(警察、消防、救急)がなされた場合、IP端末の属する帯域グループの使用帯域BUが規制値(制限帯域BL)に達していても、IP端末を接続可能にするので、帯域制限があってもIP端末からの緊急発信(警察、消防、救急)を最優先にすることができ、非常時本来の目的を保証することができる。
【0068】
データテーブル5は、RAM、EEPROM、フラッシュメモリ等の書換え可能なメモリで構成し、システムを構成する帯域グループG1,G2、WAN回線の制限帯域BLおよび使用帯域BU、インターネット電話機IP-TELの呼接続に必要な必要帯域BNを記憶する。
【0069】
また、データテーブル5は、インターネット電話機IP-TELに対応して設定された該当する転送先のインターネット電話機IP-TELの電話番号やIPアドレスを対応付けて記憶する。
【0070】
次に、図2を参照にして帯域グループ内の呼接続動作および帯域グループ間の呼接続動作について説明する。初めに、帯域グループ内の呼接続動作について説明する。帯域グループG1のインターネット電話機IP-TEL11からインターネット電話機IP-TEL13に発信がなされた場合、ゲートキーパー2は、インターネット電話機IP-TEL11のIPアドレスから属する帯域グループG1を特定し、発信先の電話番号からIPアドレスを検出し、検出したIPアドレスからインターネット電話機IP-TEL13が属する帯域グループG1を特定することにより、同一帯域グループG1内の呼接続であると判断する。
【0071】
続いて、ゲートキーパー2は、帯域グループG1のLAN1の使用帯域BU1が制限帯域BL1をオーバ(BU1>BL1)するか否か(BU1≦BL1)を判断し、オーバ(BU1>BL1)する場合には発呼拒否指令をインターネット電話機IP-TEL11に供給して発呼を禁止する。
【0072】
一方、使用帯域BU1が制限帯域BL1を下回る場合(BU1≦BL1)には、発呼許可指令をインターネット電話機IP-TEL11に供給して発呼を可能とする。
【0073】
次に、帯域グループG1と帯域グループG2間の呼接続動作について説明する。帯域グループG1のインターネット電話機IP-TEL11から帯域グループG2のインターネット電話機IP-TEL21に発信がなされた場合、ゲートキーパー2は、インターネット電話機IP-TEL11のIPアドレスから属する帯域グループG1を特定し、発信先の電話番号からIPアドレスを検出し、検出したIPアドレスからインターネット電話機IP-TEL21が属する帯域グループG2を特定する。
【0074】
発信側インターネット電話機IP-TEL11が帯域グループG1に属し、着呼側インターネット電話機IP-TEL21が帯域グループG2に属すことから、帯域グループG1とG2間の呼接続であると判断する。
【0075】
続いて、ゲートキーパー2は、帯域グループG1のLAN1の使用帯域BU1が制限帯域BL1をオーバ(BU1>BL1)するか否か(BU1≦BL1)を判断し、オーバ(BU1>BL1)する場合には発呼拒否指令をインターネット電話機IP-TEL11に供給して発呼を禁止する。
【0076】
一方、使用帯域BU1が制限帯域BL1を下回る場合(BU1≦BL1)に、ゲートキーパー2は、WAN回線の使用帯域BUwが制限帯域BLwをオーバ(BUw>BLw)するか否か(BUw≦BLw)を判断し、オーバ(BUw>BLw)する場合には発呼拒否指令をインターネット電話機IP-TEL11に供給して発呼を禁止する。
【0077】
続いて、使用帯域BUwが制限帯域BLwを下回る場合(BUw≦BLw)に、ゲートキーパー2は、帯域グループG2のLAN2の使用帯域BU2が制限帯域BL2をオーバ(BU2>BL2)するか否か(BU2≦BL2)を判断し、オーバ(BU2>BL2)する場合には発呼拒否指令をインターネット電話機IP-TEL11に供給して発呼を禁止する。
【0078】
一方、使用帯域BU2が制限帯域BL2を下回る場合(BU2≦BL2)に、ゲートキーパー2は、インターネット電話機IP-TEL11に発呼許可指令を提供し、インターネット電話機IP-TEL11の発呼を可能とする。
【0079】
このように、帯域グループ内の呼接続動作の場合、帯域グループG1の使用帯域BU1が制限帯域BL1を下回る場合(BU1≦BL1)には、発呼許可指令をインターネット電話機IP-TEL11に供給して発呼を可能とする。
【0080】
また、帯域グループ間の呼接続動作の場合、帯域グループG1の使用帯域BU1、WAN回線の使用帯域BUwおよび帯域グループG2の使用帯域BU2が、それぞれ帯域グループG1の制限帯域BL1、WAN回線の制限帯域BLw、帯域グループG2の制限帯域BL2を下回る場合にのみ、発呼許可指令をインターネット電話機IP-TEL11に供給して発呼を可能とする。
【0081】
図4はこの発明に係るスター型インターネット電話システムの実施の形態構成図である。(a)図にシステム構成図、(b)図に帯域グループG1〜G4のLANおよびWAN回線(WANアクセス回線)の制限値(制限帯域)と使用値(使用帯域)を示す。図4において、スター型インターネット電話システム13は、帯域グループG1〜G4をそれぞれWAN回線でIP−VPN ATM FR(広域イーサネット)にスター条に接続する。
【0082】
帯域グループG1と帯域グループG2間の呼接続(通話経路)、帯域グループG1と帯域グループG3間の呼接続(通話経路)の条件は、既に説明した帯域グループ間の呼接続動作の場合と同様である。
【0083】
スター型インターネット電話システム13の場合、ゲートキーパー2は、発呼側のIPアドレスと着呼側のIPアドレスによって呼接続を実行するが、発呼側と着呼側は認識できるが、発呼側から着呼側への呼接続経路が認識できなく、全てのWANアクセス回線に対して帯域管理を行なうことができない場合がある。
【0084】
全てのWANアクセス回線に対して帯域管理を行なうため、階層型インターネット電話システムを提供する。図5はこの発明に係る階層型インターネット電話システムの一実施の形態構成図である。図5において、階層型インターネット電話システム14は、例えば、最下層を構成する帯域グループG1および帯域グループG2と中間層の帯域グループを帯域グループG5としてグルーピング化する。また、最下層を構成する帯域グループG3および帯域グループG4と中間層の帯域グループを帯域グループG6としてグルーピング化する。さらに、帯域グループG5および帯域グループG6と最上層の帯域グループを帯域グループG7としてグルーピング化することにより、WANアクセス回線を含めて帯域グループの階層構造を実現する。
【0085】
複数の帯域グループをグルーピング化して階層構造にすることにより、ゲートキーパー2は、発呼側と着呼側を認識するとともに、発呼側から着呼側への呼接続経路も認識することができるので、全ての帯域グループならびに全てのWAN回線に帯域制限を実行することができる。
【0086】
このように、この発明に係るインターネット電話システム14は、帯域グループを階層型に構成したので、発呼側と着呼側を認識するとともに、発呼側から着呼側への呼接続経路も認識することができ、全ての帯域グループならびに全てのWAN回線に帯域制限を実行して利便性の向上を実現することができる。
【0087】
次に、インターネット電話システムの呼接続方法について説明する。図6はこの発明に係るインターネット電話システムの呼接続方法の一実施の形態要部動作フロー図である。なお、動作フローは、同一帯域グループ内および帯域グループ間の呼接続について説明する。また、動作フローは、図1および図2を参照にして説明する。
【0088】
ステップS1で、IP端末XからIP端末Yに発呼する。なお、ステップS1の動作は、インターネット電話機IP-TEL11が実行する。
【0089】
ステップS2では、IP端末XのIPアドレスから所属する帯域グループGaを特定し、ステップS3では、IP端末YのIPアドレスから所属する帯域グループGbを特定する。なお、ステップS2およびステップS3の動作は、データテーブル5、帯域制限手段8および制御手段12が実行する。
【0090】
ステップS4では、帯域グループGaと帯域グループGbが一致するか否かを判断し、帯域グループGaと帯域グループGbが一致する場合にはステップS5に移行する。一方、帯域グループGaと帯域グループGbが不一致の場合にはステップS7に移行する。ステップS4の動作は、データテーブル5および帯域制限手段8が実行する。
【0091】
ステップS5では、同一帯域グループ内の接続と判断する。なお、ステップS5の動作は、制御手段12が実行する。
【0092】
続いて、ステップS6では、呼接続がLANaの制限帯域内にあるか否かを判断し、制限帯域内にある場合にはステップS12に移行して「発呼許可」をする。一方、制限帯域内をオーバする場合にはステップS13に移行して「発呼拒否」をする。なお、ステップS6、ステップS12およびステップS13の動作は、データテーブル5、帯域制限手段8および制御手段12が実行する。
【0093】
ここで、ステップS1〜ステップS6、ステップS12およびステップS13は、同一帯域グループ内の呼接続方法の動作フロー図を表わす。
【0094】
一方、ステップS4で、帯域グループGaと帯域グループGbが不一致の場合に、ステップS7で、異なる帯域グループ間の接続と判断する。なお、ステップS7の動作は、データテーブル5および制御手段12が実行する。
【0095】
ステップS8で、接続呼がLANaの制限帯域内にあるか否かを判断する。接続呼がLANaの制限帯域内にある場合には、ステップS9に移行する。
【0096】
ステップS9で、接続呼がWANaの制限帯域内にあるか否かを判断する。接続呼がWANaの制限帯域内にある場合には、ステップS10に移行する。
【0097】
ステップS10では、接続呼がLANbの制限帯域内にあるか否かを判断する。接続呼がLANbの制限帯域内にある場合には、ステップS11に移行する。
【0098】
ステップS11では、接続呼がWANbの制限帯域内にあるか否かを判断する。接続呼がWANbの制限帯域内にある場合には、ステップS12に移行して「発呼許可」をする。
【0099】
一方、ステップS8、ステップS9、ステップS10およびステップS11で、それぞれ接続呼がLANaの制限帯域内にない場合、接続呼がWANaの制限帯域内にない場合、接続呼がLANbの制限帯域内にない場合または接続呼がWANbの制限帯域内にな場合には、ステップS13に移行して「発呼拒否」をする。なお、ステップS8、ステップS9、ステップS10およびステップS11の動作は、データテーブル5、帯域制限手段8および制御手段12が実行する。
【0100】
ここで、ステップS1〜ステップS4、ステップS7〜ステップS11、ステップS12およびステップS13は、異なる帯域グループ間の呼接続方法の動作フロー図を表わす。
【0101】
このように、この発明に係るインターネット電話システムの呼接続方法は、IP端末XからIP端末Yに発呼するステップS1と、IP端末XのIPアドレスから所属する帯域グループGaを特定するステップS2と、IP端末YのIPアドレスから所属する帯域グループGbを特定するステップS3と、帯域グループGaと帯域グループGbが一致するか否かを判断するステップS4と、一致の場合、同一帯域グループ内の接続と判断するステップS5と、呼接続がLANaの制限帯域内にあるか否かを判断するステップS6と、ステップS4で不一致の場合、異なる帯域グループ間の接続と判断するステップS7と、接続呼がLANaの制限帯域内にあるか否かを判断するステップS8と、LANaの制限帯域内にある場合、接続呼がWANaの制限帯域内にあるか否かを判断するステップS9と、WANaの制限帯域内にある場合、接続呼がLANbの制限帯域内にあるか否かを判断するステップS10と、LANbの制限帯域内にある場合、接続呼がWANbの制限帯域内にあるか否かを判断するステップS11と、ステップS6またはステップS11でOK(Y)の場合には、発呼を許可するステップS12と、ステップS6、ステップS8、ステップS9、ステップS10またはステップS11でNG(N)の場合には、発呼を拒否するステップS13とを備えたので、同一帯域グループ内の呼接続には、呼接続のための必要帯域がLANの制限帯域内にあることを確認し、異なる帯域グループ間の呼接続には、呼接続のための必要帯域が2つのLANおよび2つのWANの制限帯域内にあることを確認して発呼の許可をするので、IP電話機相互間の通話における帯域グループ内および帯域グループ間の帯域を確保することができ、通話品質を保証することができる。
【0102】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明に係るインターネット電話システムは、帯域グループ内および帯域グループ間で音声ストリームが使用する帯域を制限するゲートキーパーを帯域グループの少なくとも1つに具備し、このゲートキーパーが、帯域グループ内の使用帯域を制限する帯域制限手段と、着信呼を転送する転送手段とを備え、IP端末の属する帯域グループ内の使用帯域が規制値に達している場合には、発信に対する着信を拒否し、着信拒否した呼を規制値に達していない帯域グループのIP端末に転送するので、全ての帯域グループ内および帯域グループ間で音声ストリームが使用する帯域を監視して管理して呼接続された通話品質を確保するとともに、着信拒否された呼を規制値に達していない帯域グループのIP端末に転送して、着信拒否して無効になる着信呼に応答することができ、トラフィックの無駄を防止して使い勝手の良さを実現することができる。
【0105】
また、この発明に係るインターネット電話システムは、帯域グループ内および帯域グループ間で音声ストリームが使用する帯域を制限するゲートキーパーを帯域グループの少なくとも1つに具備し、このゲートキーパーが、IP端末毎に優先接続順位を設定する優先接続手段を備え、優先接続設定されたIP端末からの発信においては、帯域グループ内の使用帯域が規制値をオーバしても、IP端末を接続可能にするので、優先接続設定されたIP端末は、使用帯域状態に拘わらず常に呼接続することができ、帯域規制を設けたシステムにおいても、利便性の向上を図ることができる。
【0107】
また、この発明に係るインターネット電話システムは、帯域グループ内および帯域グループ間で音声ストリームが使用する帯域を制限するゲートキーパーを帯域グループの少なくとも1つに具備し、このゲートキーパーが、緊急呼を検出する緊急呼検出手段を備え、IP端末から緊急発信(警察、消防、救急)がなされた場合、IP端末の属する帯域グループの使用帯域が規制値に達していても、IP端末を接続可能にするので、帯域制限があってもIP端末からの緊急発信(警察、消防、救急)を最優先にすることができ、非常時本来の目的を保証することができる。
【0108】
さらに、この発明に係るインターネット電話システムは、帯域グループを階層型に構成し、帯域グループ内および帯域グループ間で音声ストリームが使用する帯域を制限するゲートキーパーを帯域グループの少なくとも1つに具備し、このゲートキーパーが、通話経路に当たる上位階層の帯域グループの使用帯域を含めて帯域を管理するので、発呼側と着呼側を認識するとともに、発呼側から着呼側への呼接続経路も認識することができ、全ての帯域グループならびに全てのWAN回線に帯域制限を実行して利便性の向上を図ることができる。
【0109】
また、この発明に係るインターネット電話システムの呼接続方法は、同一帯域グループ内の呼接続には、呼接続のための必要帯域がLANの制限帯域内にあることを確認し、異なる帯域グループ間の呼接続には、呼接続のための必要帯域が2つのLANおよび2つのWANの制限帯域内にあることを確認して発呼の許可をするので、IP電話機相互間の通話における帯域グループ内および帯域グループ間の帯域を確保することができ、通話品質を保証することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るインターネット電話システムの実施の形態基本構成図
【図2】この発明に係るゲートキーパーの一実施の形態要部ブロック構成図
【図3】この発明に係るデータテーブルの帯域記憶領域イメージ図
【図4】この発明に係るスター型インターネット電話システムの実施の形態構成図
【図5】この発明に係る階層型インターネット電話システムの一実施の形態構成図
【図6】この発明に係るインターネット電話システムの呼接続方法の一実施の形態要部動作フロー図
【符号の説明】
1 インターネット電話システム
2 ゲートキーパー
3 TCP/IP制御部
4 呼接続制御部
5 データテーブル
5a 帯域記憶領域
6 コーデック切替手段
7 帯域使用監視手段
8 帯域制限手段
9 転送手段
10 優先接続手段
11 緊急呼検出手段
12 制御手段
13 スター型インターネット電話システム
14 階層型インターネット電話システム
IP-TEL11〜IP-TEL23 インターネット電話機
R1,R2 ルータ
BL 制限帯域
BU 使用帯域
BN 必要帯域
G1,G2 帯域グループ

Claims (5)

  1. LANに接続された複数のIP端末を1帯域グループとし、複数の帯域グループ間をWAN回線等の専用線で接続したインターネット電話システムであって、
    前記帯域グループ内および前記帯域グループ間で音声ストリームが使用する帯域を制限するゲートキーパーを前記帯域グループの少なくとも1つに具備し、
    前記ゲートキーパーは、帯域グループ内の使用帯域を制限する帯域制限手段と、着信呼を転送する転送手段とを備え、前記IP端末の属する帯域グループ内の使用帯域が規制値に達している場合には、発信に対する着信を拒否し、着信拒否した呼を規制値に達していない帯域グループのIP端末に転送することを特徴とするインターネット電話システム。
  2. LANに接続された複数のIP端末を1帯域グループとし、複数の帯域グループ間をWAN回線等の専用線で接続したインターネット電話システムであって、
    前記帯域グループ内および前記帯域グループ間で音声ストリームが使用する帯域を制限するゲートキーパーを前記帯域グループの少なくとも1つに具備し、
    前記ゲートキーパーは、前記IP端末毎に優先接続順位を設定する優先接続手段を備え、優先接続設定されたIP端末からの発信においては、帯域グループ内の使用帯域が規制値をオーバしても、前記IP端末を接続可能にすることを特徴とするインターネット電話システム。
  3. LANに接続された複数のIP端末を1帯域グループとし、複数の帯域グループ間をWAN回線等の専用線で接続したインターネット電話システムであって、
    前記帯域グループ内および前記帯域グループ間で音声ストリームが使用する帯域を制限するゲートキーパーを前記帯域グループの少なくとも1つに具備し、
    前記ゲートキーパーは、緊急呼を検出する緊急呼検出手段を備え、前記IP端末から緊急発信(警察、消防、救急)がなされた場合、前記IP端末の属する帯域グループの使用帯域が規制値に達していても、前記IP端末を接続可能にすることを特徴とするインターネット電話システム。
  4. LANに接続された複数のIP端末を1帯域グループとし、この帯域グループを階層型に構成し、複数の帯域グループ間をWAN回線等の専用線で接続したインターネット電話システムであって、
    前記帯域グループ内および前記帯域グループ間で音声ストリームが使用する帯域を制限するゲートキーパーを前記帯域グループの少なくとも1つに具備し、
    前記ゲートキーパーは、通話経路に当たる上位階層の帯域グループの使用帯域を含めて帯域を管理することを特徴とするインターネット電話システム。
  5. LANに接続された複数のIP端末を1帯域グループとし、複数の帯域グループ間をWAN回線等の専用線で接続したインターネット電話システムの呼接続方法であって、
    発信元IP端末から発信先IP端末に発呼するステップと、
    前記発信元IP端末のIPアドレスから所属する帯域グループを特定するステップと、
    前記発信先IP端末のIPアドレスから所属する帯域グループを特定するステップと、
    前記発信元IP端末と前記発信先IP端末の帯域グループが一致するか否かを判断するステップと、
    一致と判断された場合、同一帯域グループ内の接続と判断するステップと、前記発信元IP端末と前記発信先IP端末との間の呼接続がLANの制限帯域内にあるか否かを判断するステップと、
    LANの制限帯域内にあれば発信を許可するステップと、
    LANの制限帯域内になければ発信を拒否するステップとを備え、
    不一致と判断された場合、
    異なる帯域グループ間の接続と判断するステップと、
    前記発信元IP端末と前記発信先IP端末との間の呼接続が前記発信元IP端末のLAN及びWANの制限帯域内にあり、かつ、前記発信先IP端末のLAN及びWANの制限帯域内にあれば発信を許可するステップと、
    いずれかの制限帯域内になければ発信を拒否するステップと、を備えたことを特徴とするインターネット電話システムの呼接続方法。
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