JP3793882B2 - Coating apparatus, color filter manufacturing apparatus and manufacturing method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、平坦な枚葉部材などの被塗布部材の表面に塗布液を吐出し、その塗布液の塗膜を形成する塗布装置並びにこの塗布装置を用いたカラー液晶ディスプレイ用カラーフィルタの製造装置および製造方法に関する。
【0002】
【関連する背景技術】
カラー液晶ディスプレイ用のカラーフィルタは、被塗布部材としてのガラス基板上に3原色の細かな格子模様を有しており、このような格子模様はガラス基板上に黒色の塗膜を形成した後、そのガラス基板上をさらに赤、青、緑の3原色に塗り分けて得られる。
【0003】
それゆえ、カラーフィルタの製造には、ガラス基板上に黒、赤、青、緑の塗布液を順次塗布し、それぞれの塗膜を形成する塗布工程が不可欠となる。この種の塗布工程には従来、塗布装置としてスピナー、バーコータあるいはロールコータが使用されていたが、塗布液の消費量を削減し、また、塗膜の物性を向上する上で、近年に至ってはダイコータの使用が検討されている。
【0004】
ダイコータは塗布液を吐出するための塗布器いわゆるスリットダイを備えており、この種のスリットダイはたとえば特開平2-207865号公報および特開平5-104054号公報にそれぞれ開示されている。これら公知のスリットダイはその吐出口から塗布液を吐出しながら、被塗布部材であるウエブの表面に塗布液の塗膜を形成するものとなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した公知のスリットダイはいずれも、連続して走行するウエブの表面に塗膜を形成するものであるため、ガラス基板のような硬い枚葉部材への塗膜の形成にはそのままでは適用することができない。
また、均一な塗膜を得る上で、公知のスリットダイにはその吐出口近傍の形状に種々の工夫が採用されているが、その吐出口に至る塗布液の供給経路に関しては何ら考慮されていない。それゆえ、公知のスリットダイにあっては、その吐出口の長手方向全域に亘り一様にして塗布液を良好に導くことができず、均一かつ安定した塗膜の形成が確保できない。
【0006】
この発明は、上述した事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、塗布器の吐出口まで塗布液を一様に導くことができ、均一かつ安定した塗膜の形成が可能となる塗布装置、並びに、この塗布装置を用いたカラーフィルタの製造装置および製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的はこの発明によって達成され、請求項1の塗布装置は、塗布液を供給する供給手段と、この供給手段からの塗布液の供給を受け、一方向に延びる吐出口から塗布液を吐出可能な塗布器と、この塗布器および被塗布部材のちうの少なくとも一方を相対的に移動させて、その被塗布部材の表面に塗布液の塗膜を形成する移動手段とを備え、その塗布器は、被塗布部材の相対的な進行方向でみて前後に結合されたフロントリップおよびリアリップと、これらリップ間に形成され、吐出口に塗布液を導くスリットと、このスリットを形成するフロントおよびリアリップのリップ接液面とを有し、これらリップのリップ接液面間の間隙は、リップ接液面の全域に亘って、設定値からの偏差が4%以内の範囲に収められている。
【0008】
請求項1の塗布装置によれば、フロントおよびリアリップの間隙、つまり、リップ接液面間の間隙がそれらリップ接液面の全域に亘りほぼ均一に維持されているので、塗布液はスリット内を円滑に流れ、そして、吐出口の長手方向全域から一様に吐出される。
また、請求項1の塗布装置の場合、そのフロントおよびリアリップは、そのリップ接液面に連なり被塗布部材と平行に相対する平面を形成したリップ先端面を有し、そして、リップ先端面の平面とリップ接液面とを繋ぐ角部の曲率半径は0.1μmから10μmの範囲に設定されている。このような塗布装置によれば、フロントおよびリアリップのリップ接液面間の間隙、つまり、スリット間隙を吐出口の長手方向全域に亘って均一できる。
【0009】
さらに、請求項1の塗布装置の場合、リップ接液面の平面度が0.01μmから5μmの範囲にあり、かつ、その表面粗さの最大高さが0.001μmから0.2μmの範囲に設定されている。このような塗布装置によれば、リップ接液面は十分な平滑性を有しているので、リップ接液面に塗布液中の塗料粒子が凝集して塊を形成するようなことはなく、塗布液はスリットを通じ吐出口まで円滑に導かれる。
【0010】
さらにまた、請求項1の塗布装置の場合、リップ先端面の平面の真直度が0.01μmから10μmの範囲にあり、かつ、その平面の表面粗さの最大高さRmaxが0.001μから0.2μmの範囲に設定されている。このような塗布装置によれば、リップ先端面の平面と被塗布部材との間のクリアランスが吐出口の長手方向全域に亘って均一となり、しかも、リップ先端面の平面が滑らかで塗布液の濡れ性に優れ、クリアランスでの塗布液のメニスカスが安定して維持され、被塗布部材の表面に均一な膜厚の塗膜が形成される。
【0013】
請求項2の塗布装置は、スリットの間隙が0.05mmから0.3mmの範囲に設定されており、この場合、スリットの間隙は、たとえばカラーフィルタ用の塗膜に要求される厚さや、塗布器自体の加工および組立性を考慮すると、最適なものとなる。
【0014】
請求項3のカラーフィルタの製造装置は、請求項1または2に記載の塗布装置を含んでおり、このカラーフィルタの製造装置は、その塗布器から塗布液を吐出してガラス基板などの透明基板に所定の塗膜を順次形成し、カラーフィルタを製造する。
請求項4のカラーフィルタの製造方法は、請求項1または2に記載の塗布装置を用い、塗布器および被塗布部材のうちの少なくとも一方を相対的に移動させて被塗布部材の表面に塗布液の塗膜を形成し、カラーフィルタを製造する。請求項4の製造方法によれば、請求項1または2の塗布装置の同様な作用が発揮される。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1を参照すると、カラーフィルタの製造に適用された塗布装置いわゆるダイコータが示されており、ダイコータは基台2を備えている。基台2上には一対のガイド溝レール4が設けられており、これらガイド溝レール4には、ステージ6が配置され、このステージ6の上面はサクション面として構成されている。ステージ6は、一対のスライド脚8を介してガイド溝レール4上を水平方向に往復動自在となっている。
【0017】
一対のガイド溝レール4間には、ガイド溝レール4に沿って延びるケーシング12が配置されており、このケーシング12は送り機構を内蔵している。送り機構は、図2に示されているようにボールねじからなるフィードスクリュー14を有しており、フィードスクリュー14はステージ6の下面に固定されたナット状のコネクタ16にねじ込まれ、このコネクタ16を貫通して延びている。フィードスクリュー14の両端部は図示しない軸受に回転自在に支持されており、その一端にはACサーボモータ18が連結されている。なお、ケーシング12の上面又は側面にはコネクタ16の移動を許容する開口が形成されているが、図1中その開口は省略されている。
【0018】
なお、ここでは、ステージ6が往復動する構成となっているが、これに限らす、後述するスリットダイ40がステージ6に対して往復動する構成であってもよい。要は、ステージ6およびスリットダイ40のうちの少なくとも一方が往復動すればよい。
基台2の上面にはその一端側に逆L字形のセンサ支柱20が配置されている。センサ支柱20はその先端が一方のガイド溝レール4の上方まで延びており、その先端には電動型の昇降アクチュエータ21が取り付けられている。この昇降アクチュエータ21には厚みセンサ22が下向きして取り付けられており、この厚みセンサ22にはレーザ変位計、電子マイクロ変位計および超音波厚さ計などを使用することができる。
【0019】
さらに、基台2の上面にはセンサ支柱20よりも基台2の中央側に同じく逆L字形をなしたダイ支柱24が配置されている。ダイ支柱24の先端は一対のガイド溝レール4間の上方、つまり、ステージ6の往復動経路の上方に位置し、その先端には昇降機構26が取り付けられている。図1中には詳細に示されていないけれども、昇降機構26は昇降ブラケットを備えており、この昇降ブラケットは一対のガイドロッドに昇降自在に取り付けられている。これらガイドロッド間にはボールねじからなるフィードスクリューが配置されており、このフィードスクリューは昇降ブラケットのナット部にねじ込まれ、このナット部を貫通して延びている。フィードィードスクリューの上端部にはACサーボモータ30が連結されており、このACサーボモータ30はケーシング28の上面に取り付けられている。なお、前述したガイドロッドおよびフィードスクリューはケーシング28に収容され、軸受を介して回転自在に支持されている。
【0020】
昇降ブラケットには支持軸(図示しない)を介してコ字形をなしたダイホルダ32が垂直面内で回転自在に取り付けられており、このダイホルダ32は一対のガイド溝レール4の上方をこれらガイド溝レール4間に亘って水平に延びている。さらに、昇降ブラケットにはダイホルダ32の上方に水平バー36が固定されており、この水平バー36はダイホルダ32に沿って延びている。水平バー36の両端部には、空圧型の調整アクチュエータ38がそれぞれ取り付けられている。これら調整アクチュエータ38は水平バー36の下面から突出した伸縮可能なロッドを有しており、これら伸縮ロッドの下端はダイホルダ32の両端それぞれに当接されている。
【0021】
ダイホルダ32内には塗布器としてのスリットダイ40が取り付けられている。図2に示されているようにスリットダイ40からは塗布液の供給ホース42が延びており、この供給ホース42の先端はシリンジポンプ44における電磁切換え弁46の供給ポートに接続されている。電磁切換え弁46の吸引ポートからは吸引ホース48が延びており、この吸引ホース48の先端部は、塗布液を蓄えたタンク50内に挿入されている。
【0022】
シリンジポンプ44のポンプ本体52は、電磁切換え弁46の切換え作動により供給ホース42および吸引ホース48の一方に選択的に接続可能となっている。そして、これら電磁切換え弁46およびポンプ本体52はコンピュータ54に電気的に接続され、このコンピュータ54からの制御信号を受けて、それらの作動が制御されるようになっている。また、コンピュータ54は前述した昇降アクチュエータ21および厚みセンサ22もまた電気的に接続されている。
【0023】
さらに、シリンジポンプ44の作動を制御するため、コンピュータ54にはシーケンサ56もまた電気的に接続されている。このシーケンサ56は、ステージ6側のフィードスクリュー14のACサーボモータ18や、昇降機構26つまりそのACサーボモータ30の作動をシーケンス制御するものであり、そのシーケンス制御のために、シーケンサ56にはACサーボモータ18,30の作動状態を示す信号、ステージ6の移動位置を検出する位置センサ58からの信号、スリットダイ40の作動状態を検出するセンサ(図示しない)からの信号などが入力され、一方、シーケンサ56からはシーケンス動作を示す信号がコンピュータ54に出力されるようになっている。なお、位置センサ58を使用する代わりに、ACサーボモータ18にエンコーダを組み込み、このエンコーダから出力されるパルス信号に基づき、シーケンサ56にてステージ6の位置を検出することも可能である。また、シーケンサ56にコンピュータ54による制御を組み込むことも可能である。
【0024】
図示されていないが、ダイコータには、ステージ6上に被塗布部材としての枚葉部材、つまり、カラーフィルタのためのガラス基板Aを供給するローダや、ステージ6からガラス基板Aを取り外すためのアンローダが備えられており、これらローダおよびアンローダにはその主要構成部分にたとえば円筒座標系産業用ロボットを使用することができる。
【0025】
図1から明らかなように前述したスリットダイ40は、ステージ6の往復動方向と直交する方向、すなわち、ステージ6の幅方向に水平に延びており、その両端がダイホルダ32に支持されている。ここで、スリットダイ40の水平調整は、前述した水平バー36の両端に設けた調整アクチュエータ38の伸縮ロッドを伸縮させ、ダイホルダ32をその支持軸回りに回転させることで行うことができる。
【0026】
図3および図4を参照すれば、第1実施例のスリットダイ40の詳細が示されている。このスリットダイ40は長尺なブロックであるフロントリップ58およびリアリップ60を備えており、これらフロントおよびリアリップ58,60はステージ6の往復動方向前後にシム62を介して結合され、互いに複数の連結ボルト64により一体的に結合されている。なお、フロントリップ58はステージ6の往動方向でみて前側に、そして、リアリップ60はその後側に配置されている。
【0027】
より詳しくは、フロントリップ58の下面において、リアリップ60寄りの部分は下方に向けてさらに突出しており、一方、リアリップ60の後面下部にはフロントリップ58の下面に連なるようにして下向きの傾斜面が形成されている。これにより、スリットダイ40の下面中央にはその幅方向に延びるノズル部66が形成されている。
【0028】
図4から明らかなようにリアリップ60の内面にはその中央部分に位置してマニホールド68が形成されている。このマニホールド68は溝から形成されており、この溝はスリットダイ40の幅方向に水平に延びている。マニホールド68の上側に位置する溝壁はその中央から左右に向けて僅かに下方に向けて傾斜しており、また、その下側の溝壁は水平ではなく、シム62側に向けて下方に傾斜されている。
【0029】
なお、マニホールド68は前述した塗布液の供給ホース42に内部通路70を介して常時接続されており、この内部通路70はマニホールド68の中央上部に位置付けられている。
シム62は薄い板状をなし、マニホールド68自体およびマニホールド68の下方部分に対応した部分が切り欠かれている。したがって、シム62は、フロントリップ58とリアリップ60との間にマニホールド68に連なる垂直なスリット72(図3参照)を形成しており、このスリット72の下端開口はノズル部66の下面すなわちリップ下面66aに開口する吐出口74となっている。この吐出口74もまたマニホールド68と同様にステージ6の往復動方向と直交する方向、すなわち、ステージ6の幅方向に延びている。
【0030】
フロントリップ58およびリアリップ60の内面において、スリット72を規定する部分はそれぞれリップ接液面76となっており、これらリップ接液面76間の間隙(スリット72の間隙)は、スリット72の上下方向(図5中矢印B方向)及び吐出口74の長手方向(図5中E方向)のそれぞれに亘り、つまり、リップ接液面76の全域に亘り、基準値からの偏差が4%以内に収められている。ここで、スリット72の間隙、つまり、その基準値はシム62の厚みによって決定され、その間隙はたとえば0.05mmから0.3mmの範囲に設定されている。
【0031】
図5および図6に示されているようにステージ6の幅方向に沿う吐出口74の吐出幅は、前述の説明から明らかなようにマニホールド68における両端間の長さ(図5参照)、つまり、シム62における両脚部62a間の間隔(図6参照)によって規定されており、その吐出幅は図5,6中、参照符号Wで示されている。なお、図6では、シム62は斜線を施して示されている。
【0032】
スリット72の間隙に前述した精度を与えるため、フロントリップ58およびリアリップ60のリップ接液面76はその平面度が0.01μmから5μmの範囲に、そして、その表面粗さが0.001μmから0.2μmの範囲に収まるように加工されている。
さらに、ノズル部66のリップ下面66aは水平に配置されており、リップ接液面76に対するリップ下面66aの真直度は、0.01μmから10μmの範囲に、また、その表面粗さの最大高さRmaxが0.001μmから0.2μmの範囲に収まるように加工されている。
【0033】
さらにまた、図7の拡大断面から明らかなように、フロントおよびリアリップ58,60のそれぞれにおいて、そのリップ接液面76とリップ下面66aとを繋ぐ角部は、その曲率半径R0.1μmから10μmの範囲内に設定されている。
ここで、本発明で規定される表面粗さの最大高さRmaxとは、JIS B 0601(1982)に準拠して測定される数値である。すなわち、最大高さRmaxは、断面曲線から基準長さだけ抜き取った部分の平均線に平行な2直線で抜き取り部分を挟んだとき、この2直線の間隔を断面曲線の縦倍率の方向に測定して、この値をマイクロメータ(μm)で表したものである。また、本発明で規定する平面度、真直度とは、JIS B 0621(1982)に準拠して定義されたものである。すなわち、平面度とは平面形体の幾何学的に正しい平面からの狂いの大きさをいい、真直度とは直線形体の幾何学的に正しい直線からの狂いをいう。
【0034】
次に、フロントリップ58およびリアリップ60の結合構造に関して詳述する。フロントリップ58の上部には連結ボルト64のために複数の挿通孔78が形成されており、これら挿通孔78はマニホールド68の長手方向に等間隔を存して配置されている。また、フロントリップ58の両端下部にも連結ボルト65のための挿通孔80が1個ずつ形成されている。そして、シム62およびリアリップ60には、フロントリップ58の挿通孔78,80に対応して貫通孔82およびねじ孔84がそれぞれ形成されている。したがって、フロントリップ58およびリアリップ60間にシム62を挟み込んで、フロントリップ58の各挿通孔78,80に連結ボルト64,65を挿通し、これら連結ボルト64,65をシム62の貫通孔82を通じてリアリップ60のねじ孔84にねじ込んでいけば、フロントリップ58およびリアリップ60をシム62を介して一体的に結合することができる。
【0035】
ここで、連結ボルト64のねじ込み、つまり、その締め付けは、図8中リアリップ60のねじ孔84に付した番号#1〜#12の順番で行われる。すなわち、まず、リアリップ60の内部通路70の両側にある2個のねじ孔84にねじ込まれている連結ボルト64を順次締め付ける。この後、締め付けが完了した連結ボルト64の両側に隣接する連結ボルト64を左右交互に順次締め付けていき、そして、最後に、下側の連結ボルト65を締め付ける。
【0036】
このような順番で連結ボルト64の締め付けを行うと、シム62の中央部に撓みが発生することがなく、スリット72の間隙を高精度にして得ることができる。なお、図面中、フロントリップ58の挿通孔78、シム62の貫通孔82およびリアリップ60のねじ孔84は図4、図5および図8にのみに示されている。また、図4中、挿通孔78および貫通孔82はその一部しか示されておらず、さらに、図5と図8のねじ孔84に関してはその数が異なっているが、これは単に作図上の都合によるものであり、連結ボルト64の個数に制約を受けるものではない。
【0037】
スリットダイ40のスリット72はその間隙が狭いので、このスリット72の間隙を高精度に維持するには、フロントリップ58およびリアリップ60のリップ接液面76の硬度を高めて、これらリップ接液面76に傷が発生するのを防止すべきである。しかしながら、前述した挿通孔78,80やねじ孔84の加工をも考慮すると、リップ接液面76の硬度はロックウエル硬度でみてHRC30以上でかつHRC70以下の範囲にあるのが好ましい。
【0038】
なお、図3および図4に概略的に示されているようにフロントリップ58の外面には、その下部に溝86が形成されており、この溝86はマニホールド68と平行に延び、フロントリップ58を上部と下部とに区分するネック部88を形成している。そして、フロントリップ58の上部と下部とは、マニホールド68の長手方向に等間隔を存して配置された複数の差動ねじ90により相互接続されており、これら差動ねじ90は前述した連結ボルト64を避けて配置されている。各差動ねじ90はその締め付けまたは弛め動作により、フロントリップ58のネック部88を弾性的に撓ませることができ、これにより、スリット72つまり吐出口74の間隙を微調整することができる。
【0039】
次に、カラーフィルタの製造に係わる一工程、つまり、上述したダイコータを使用して行われる塗布方法を説明する。
まず、ダイコータにおける各作動部の原点復帰が行われると、ステージ6は厚みセンサ22の下方に位置付けられ、また、タンク50から吸引ホース48および供給ホース42を経て、スリットダイ40内のマニホールド68およびスリット72内に至る経路内に塗布液が満たされる。さらに、塗布準備動作として、シリンジポンプ44の電磁切換え弁46がそのポンプ本体52と吸引ホース48とを接続すべく切換え作動され、そして、ポンプ本体52にタンク50内の塗布液を吸引ホース48を通じて吸引する吸引動作を行わせる。シリンジポンプ44内に所定量の塗布液が吸引されると、シリンジポンプ44の電磁切換え弁46はポンプ本体52と供給ホース42とを接続すべく切換作動される。
【0040】
この状態で、図示しないローダからステージ6上にガラス基板Aが供給され、このガラス基板Aはステージ6上にサクション圧を受けて保持される。ここで、ガラス基板Aは、スリットダイ40における吐出口74の吐出幅Wよりも広い幅寸法を有している。このようにしてガラス基板Aのローディングが完了すると、厚みセンサ22が所定の位置まで下降され、ガラス基板Aの厚みが厚みセンサ22により測定される。測定後、厚みセンサ22は元の位置まで上昇される。
【0041】
ガラス基板Aのローディングが完了すると、ステージ6はスリットダイ40に向けて往動され、スリットダイ40の直前で停止される。この後、スリットダイ40が下降され、スリットダイ40、すなわち、そのノズル部66の下面とガラス基板Aの上面との間に所定のクリアランス、すなわち、形成すべき塗膜の厚さTに対して数倍となる、たとえば0.1mmのクリアランスH(図7参照)が確保される。クリアランスHは、厚みセンサ22により測定したガラス基板Aの厚さを考慮し、ステージ6とスリットダイ40との間の距離を測定する距離センサ(図示しない)からの出力信号に基づき、スリットダイ40の下降位置が位置決めされることで正確に設定される。
【0042】
次に、ステージ6をさらに往動させ、ガラス基板Aの上面にて、塗膜の形成を開始すべきスタートラインがスリットダイ40の吐出口74の直下に位置付けられた時点で、ステージ6を一旦停止させる。
このステージ6の一旦停止と実質的に同時に、シリンジポンプ44に塗布液の吐出動作を開始させ、塗布液をスリットダイ40に向けて供給する。したがって、スリットダイ40の吐出口74からガラス基板A上に塗布液Lが吐出される。ここで、吐出口74はその間隙がスリットダイ40の長手方向、つまり、ステージ6の往復動方向に沿って一定であるから、吐出口74からはガラス基板Aのスタートラインに沿って一様に塗布液Lが吐出され、この結果、スリットダイ40とガラス基板Aとの間にはメニスカスと称される液溜まりC(図7参照)がスタートラインに沿って形成される。
【0043】
このような液溜まりCの形成と同時に、吐出口74からの塗布液Lの吐出を継続しながら、ステージ6を一定の速度で往動方向に進行させると、図2および図7に示されるようにガラス基板Aの上面に塗布液Lの塗膜Dが連続して形成される。
なお、塗膜Dの形成にあたっては、ステージ6の往動を一旦停止することなく、ガラス基板Aのスタートラインがスリットダイ40の吐出口74を通過するタイミングにて、吐出口74から塗布液Lを吐出するようにしてもよい。
【0044】
ステージ6の進行に伴い、ガラス基板A上にて塗膜Dの形成を終了すべきフィニッシュラインがスリットダイ40の吐出口74の直前位置に到達すると、この時点で、シリンジポンプ44の吐出動作が停止される。このようにしてスリットダイ40の吐出口74からの塗布液Lの吐出が停止されても、ガラス基板A上の液溜まりCの塗布液を消費(スキージ)しながら、塗膜Dの形成がフィニッシュラインまで継続される。なお、ガラス基板A上のフィニッシュラインがスリットダイ40の吐出口74を通過した時点で、シリンジポンプ44の吐出動作を停止するようにしてもよい。
【0045】
ガラス基板A上のフィニッシュラインが吐出口74を通過する時点または通過した時点で、シリンジポンプ44の吸引動作がわずかに行われ、これにより、スリットダイ40のスリット72内の塗布液Lはマニホールド68側に吸引される。
同時に、スリットダイ40は元の位置まで上昇され、スリットダイ40から塗布液Lの吐出工程が終了する。次に、シリンジポンプ44に吸引動作と同じ量だけ吐出動作を与えて、スリットダイ40のスリット72に空気が残らないようにした後、シリンジポンプ44の電磁切換え弁46はポンプ本体52と吸引ホース48とを接続すべく切換え動作され、そして、ポンプ本体52にタンク50内の塗布液を吸引ホース48を通じて吸引する吸引動作を行わせる。シリンジポンプ44内に所定量の塗布液が吸引されると、シリンジポンプ44の電磁切換え弁46はポンプ本体52と供給ホース42とを接続すべく切換え作動される。なお、スリットダイ40の上昇位置にて、その下端面に付着している塗布液Lがクリーナ(図示しない)により拭き取られる。
【0046】
一方、ステージ6の往動は、塗布液Lの吐出工程が終了しても継続されており、ステージ6がガイド溝レール4の終端に到達した時点で、その往動が停止される。この状態で、塗膜Dが形成されたガラス基板Aは、そのサクションによる吸着が解除されて後、アンローダによりステージ6上から取り外される。この後、ステージ6は復動され、図1に示す初期位置に戻されて一連の塗布工程が終了する。初期位置にて、ステージ6は新たなガラス基板がローディングされるまで待機する。
【0047】
上述したガラス基板A上への塗膜Dの形成に関し、フロントリップ58およびリアリップ60のリップ接液面76はその平面度および表面粗さが上述の範囲の加工精度を有した鏡面仕上げとなっており、また、スリットダイ40におけるスリット72の間隙はリップ接液面76の全域に亘って、その基準値からの偏差が4%以内に抑えられている。それゆえ、マニホールド68からスリット72に導かれた塗布液Lはそのスリット72内を吐出口74の長手方向全域に亘り円滑に流れることができ、その吐出口74からガラス基板A上に一様に吐出されることになる。この結果、ガラス基板A上の塗膜Dの膜厚Tもまたその幅方向に均一となり、塗膜Dに部分的な膜厚Tの不足に起因する縦すじなどの不具合が発生することはない。
【0048】
また、リップ接液面76は鏡面仕上げとなっているので、塗布液L中における塗料の粒子がリップ接液面76上にこびり付きいて塊に成長することもないし、しかも、リップ接液面76には十分な硬さが与えられているので、リップ接液面76に傷が生じることもない。したがって、スリット72の間隙を長期に亘って維持することができる。
【0049】
なお、リップ接液面76の平面度および表面粗さが上述した範囲内に収められているので、それらの加工に要する手間および費用が過大になることもない。
一方、ノズル部66のリップ下面66aはリップ接液面76に対して真直であるから、吐出口74とガラス基板Aとの間に確保されるクリアランスHは吐出口74の長手方向に亘って均一となり、また、リップ下面66aもまたリップ接液面76と同様な鏡面仕上げとなっているので、塗布液Lに対する濡れ性に優れたものとなっている。それゆえ、リップ下面66aとガラス基板Aとの間にメニスカスCが形成され易くなるとともに、メニスカスCは吐出口74の長手方向に一様になり、また、安定して維持される。このような安定したメニスカスCは塗膜Dの膜厚Tを均一にする上で大きく貢献する。
【0050】
また、リップ下面66aとリップ接液面76との間の角部はその曲率半径Rが上述の範囲に規制されているので、その角部は鋭角となり、このこともメニスカスCの安定に大きく貢献する。さらに、リアリップ60側においても、そのリップ下面66aとリップ接液面76との間の角部が鋭角であるから、その角部から塗布液Lの液離れが安定し、このことも塗膜Dの膜厚Tを均一にする上で大きく役立つ。
【0051】
さらにまた、上述したように吐出口74の開口縁が鋭角であると、吐出口74の間隙を容易に測定することができ、その間隙は0.05から0.3mmの範囲の一定値に正確に設定することが可能となる。ここで、その間隙が0.05mm以上に確保されていると、その間隙調整が容易に行え、これに対し、その間隙が0.3mmを越えてしまうと、スリット72およびマニホールド68内の塗布液の吐出圧を十分に保持することが困難になり、吐出口74から一様に塗布液Lを吐出することができなくなってしまう。
【0052】
次に、図9を参照すると、第2実施例のスリットダイ40に適用されるリアリップ61が示されている。このリアリップ61は、前述のリアリップ60と比べ、マニホールド68の両端下部に三角スロープ92が備えられている点のみで異なる。各三角スロープ92はマニホールド68の端からXの範囲に亘って形成され、前述したリップ接液面76との境界はマニホールド68の端に向かい下方に傾斜されている。したがって、リップ接液面76において、その上縁と下縁との間で規定される垂直長さは、吐出口74の長手方向でみた両端部分がその端に向かって徐々に短くなっている。
【0053】
リアリップ61に上述した三角スロープ92が形成されていると、マニホールド68の両端部は三角スロープ92の分だけ、その端に向かって容積が徐々に増加されているので、その中央の内部通路70を通じてマニホールド68内に供給される塗布液Lはスリット72の幅方向でみて、その両側部分に積極的に導かれることになり、また、スリット72の流路抵抗はその両端部分で小さくなる。したがって、吐出口74から塗布液Lが吐出されるとき、その吐出圧が低くても、吐出口74の長手方向でみて、その両端部からの塗布液Lの吐出量がその中央からの吐出量に比べて減少するようなことはなく、塗膜Dにおける両側部の膜厚Tが中央に比べて薄くなることはない。
【0054】
次に、図10を参照すると、第3実施例のスリットダイ40に適用されるシム63が示されている。このシム63はその両脚部62aのマニホールド68よりも下側に三角突起94を有しており、これら三角突起94は、スリット72の幅を規定するシム間隔Yをその上縁から下縁に向けて徐々に減少させている。この場合、吐出口74の吐出幅Wは三角突起94間にて規定されることになる。
【0055】
上述のシム63を使用すれば、マニホールド68からスリット72内に塗布液Lが導かれるとき、その吐出圧が低くても、塗布液Lは吐出口74に向けて絞られるようにして流れることから、吐出口74の両端からの塗布液Lの吐出量がその中央部からの吐出量に比べて減少してしまうことはなく、第2実施例の場合と同様な利点を得ることができる。
【0056】
なお、第3実施例のスリットダイ40においても、そのリアリップに第2実施例のリアリップ61を使用することができる。
【0057】
【実施例および比較例】
上述したように、高精度の塗布装置、特にカラーフィルタの塗布装置の塗布器は塗布器の幅方向の塗布厚み精度が均一であることと、塗膜の表面欠点がないことの2つが大切である。
表1に、塗布器の幅は280mm〜400mmとさまざまであるが、この塗布器の平面度、表面粗さ、曲率半径R等の精度と、この塗布器を用いて塗布したときの塗布厚み精度および表面欠点との関係を示す。
【0058】
【表1】
【0059】
その結果、塗布厚み精度は特にリップ間隙に依存することが分かった。すなわち、塗布厚み精度は、リップ接液面間の間隙のリップ接液面の全域に亘る設定値からの偏差が4%以内でなければ満足な値は得られないことが分かった。この精度を維持するためには、リップ接液面の平面度が5μm以下の精度が必要である。逆に精度を高め過ぎると、加工費が増加するため0.01μmが限度である。
【0060】
次に、表面欠点はリップ接液面の表面粗さ、およびリップ先端面とリップ接液面とを繋ぐ角部の曲率半径Rに依存することが分かった。すなわち、表面粗さが悪いと粗さの隙間に塗布液が入り塗布液が凝集して異物となり、これが核となってすじが発生したり、ときどきこの凝集物が流れ出したりして異物欠点となる。特開平2-207865号公報、特開平7-256189号公報記載の塗布器では表面粗さとして中心線平均粗さを規定しているが、カラーフィルタのような超精密塗布においてはリップ接液面のわずかな傷が原因ですじが発生するため良くなかった。さまざまな評価のすえ、表面粗さの最大高さで管理すべきであるとことが分かった。その結果、表面粗さの最大高さRmaxが0.2μm以下であると好ましいことが分かった。また、逆に良すぎると加工費がかさむため、0.001μmが限界である。
【0061】
また、角部の曲率半径Rは欠け等がなく、塗布器の幅方向均一であれば10μm以上でも良い。しかし、大きければ大きいほど幅方向を均一に仕上げることは困難である。したがって、逆に小さい方か幅方向でのばらつきが小さくなることが分かった。このため、曲率半径Rは0.1〜10μmが最適である。平面性、表面粗さの最大高さ、および角部の曲率半径の3つを兼ね備えていれば申し分のないことは勿論である。
【0062】
ここで、前述したけれども、本発明で規定する表面粗さの最大高さRMaxは、JIS B 0621(1982)に準拠して測定される数値である。すなわち、最大高さRMaxは断面曲線から基準長さだけ抜き取った部分の平均線に平行な2直線で抜き取った部分を挟んだとき、この2直線の間隔を断面曲線の縦倍率の方向に測定してこの値をマイクロメートル(μm)で表したものである。また、本発明で規定する平面度、真直度はJIS B 0621(1984)に準拠して定義されたものである。すなわち、平面度とは平面形体の幾何学的に正しい平面からの狂いの大きさを、真直度とは直線形体の幾何学的に正しい直線からの狂いの大きさをいう。
【0063】
一方、以下の表2に示すように従来30μmであった真直度を10μmまで向上させることによって、厚み精度がより向上した。そこでリップ先端面の真直度は0.01μmから10μmの範囲で、かつその表面粗さの最大高さRmaxが0.001μmから0.2μmの範囲にあるのが好ましいことが分かった。
【0064】
【表2】
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の請求項1の塗布装置によれば、塗布器のスリットの間隙をそのリップ接液面の全域に亘って均一にしてあるから、塗布液はスリットを通じて吐出口まで円滑に導かれ、そして、その吐出口から一様に吐出される。この結果、被塗布部材の表面に均一な膜厚の塗膜を形成することができる。
【0066】
また、請求項1の塗布装置によれば、リップ接液面の平面度および表面粗さ、また、リップ先端面の平面の真直度を規定することで、その加工に要する手間や費用を過大にすることなく、スリットの間隙に所望の精度を容易に与えることができる。
【0068】
請求項2の塗布装置によれば、塗布器の吐出口の開度を適切な範囲に抑えることができる。
そして、請求項3,4のカラーフィルタの製造装置および製造方法によれば、高品質なカラーフィルタの製造が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダイコータを示した概略斜視図である。
【図2】図1のダイコータを塗布液の供給系をも含めて示した概略構成図である。
【図3】スリットダイを一部破断して示した側面図である。
【図4】第1実施例のスリットダイを示した分解斜視図である。
【図5】図4に示したリアリップの拡大図である。
【図6】リアリップとシムとの関係を示す図である。
【図7】図5中VII部におけるスリットダイの拡大断面図である。
【図8】スリットダイの組立時、連結ボルトの締結順序を説明するための図である。
【図9】第2実施例のリアリップの斜視図である。
【図10】第3実施例のシムをリアリップとともに示した斜視図である。
【符号の説明】
6 ステージ
14 フィードスクリュー
40 スリットダイ(塗布器)
44 シリンジポンプ(供給手段)
50 タンク
58 フロントリップ
60 リアリップ
62 シム
66a リップ下面
68 マニホールド
72 スリット
74 吐出口
92 三角スロープ
94 三角突起
76 リップ接液面
A ガラス基板(被塗布部材)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a coating apparatus for discharging a coating liquid onto the surface of a member to be coated such as a flat sheet member and forming a coating film of the coating liquid.StandingBinithisCoating equipmentPlaceThe present invention relates to a manufacturing apparatus and a manufacturing method of a color filter for a color liquid crystal display used.
[0002]
[Related background]
A color filter for a color liquid crystal display has a fine lattice pattern of three primary colors on a glass substrate as a member to be coated. After such a lattice pattern forms a black coating film on the glass substrate, The glass substrate is obtained by separately coating the three primary colors of red, blue and green.
[0003]
Therefore, for the production of a color filter, a coating process for sequentially coating black, red, blue, and green coating liquids on a glass substrate to form respective coating films becomes indispensable. Conventionally, a spinner, bar coater or roll coater has been used as a coating device for this type of coating process. However, in recent years, in order to reduce the consumption of coating liquid and improve the physical properties of the coating film, The use of a die coater is being considered.
[0004]
The die coater includes an applicator so-called slit die for discharging a coating liquid, and this type of slit die is disclosed in, for example, Japanese Patent Laid-Open Nos. 2-207865 and 5-104054. These known slit dies form a coating film of the coating liquid on the surface of the web as a member to be coated while discharging the coating liquid from the discharge port.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
Any of the above-mentioned known slit dies can form a coating film on the surface of a continuously running web, and thus can be applied as it is to form a coating film on a hard sheet material such as a glass substrate. I can't.
In addition, in order to obtain a uniform coating film, various contrivances are adopted in the shape of the vicinity of the discharge port in the known slit die, but no consideration is given to the supply path of the coating liquid leading to the discharge port. Absent. Therefore, in the known slit die, the coating liquid cannot be guided well over the entire longitudinal direction of the discharge port, and the formation of a uniform and stable coating film cannot be ensured.
[0006]
The present invention has been made based on the above-described circumstances, and the object thereof is that the coating liquid can be uniformly guided to the discharge port of the applicator, and a uniform and stable coating film can be formed. ApplicatorPlaceAndthisCoating equipmentPlaceAn object of the present invention is to provide a manufacturing apparatus and a manufacturing method of the used color filter.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The above object is achieved by the present invention, and the coating apparatus according to
[0008]
According to the coating apparatus of the first aspect, the gap between the front and rear lips, that is, the gap between the lip contact surfaces is maintained almost uniformly over the entire area of the lip contact surface. It flows smoothly and is uniformly discharged from the entire longitudinal direction of the discharge port.
Also,Claim1Coating equipmentin the case of, Its front and rear lipIs thatApplicable material connected to the lip wetted surfaceIn parallel withOppositeFormed a planeHas a lip tip surfaceAnd thenLip tip surfacePlaneThe radius of curvature of the corner connecting the lip and the liquid contact surface is set in the range of 0.1 μm to 10 μm.like thisAccording to the coating apparatus, the gap between the lip contact surfaces of the front and rear lips, that is, the slit gap can be made uniform over the entire longitudinal direction of the discharge port.
[0009]
further,Claim1Coating equipmentin the case ofThe flatness of the lip wetted surface is in the range of 0.01 μm to 5 μm, and the maximum height of the surface roughness is set in the range of 0.001 μm to 0.2 μm.like thisCoating deviceAccording toSince the lip wetted surface has sufficient smoothness, the coating particles in the coating liquid do not aggregate on the lip wetted surface to form a lump, and the coating liquid passes through the slit to the discharge port. Guided smoothly.
[0010]
Furthermore,The coating apparatus according to claim 1.Case, Lip tip surfacePlaneThe straightness of the film is in the range of 0.01 μm to 10 μm, andPlaneThe maximum height Rmax of the surface roughness is set in the range of 0.001 μm to 0.2 μm.like thisAccording to the applicator, the lip tip surfacePlaneThe clearance between the target and the coated member extends over the entire length of the discharge portTheUniform, and the lip tip surfacePlaneIs smooth and excellent in wettability of the coating liquid, the meniscus of the coating liquid in the clearance is stably maintained, and a coating film having a uniform film thickness is formed on the surface of the member to be coated.
[0013]
Claim2Coating equipmentTheThe gap of the lit is set in the range of 0.05 mm to 0.3 mm. In this case, the slit gap is, for example, considering the thickness required for the coating film for the color filter and the processing and assembly of the applicator itself. Will be the best.
[0014]
Claim3The color filter manufacturing apparatus of claim1 or 2The color filter manufacturing apparatus discharges the coating liquid from the applicator and sequentially forms a predetermined coating film on a transparent substrate such as a glass substrate to manufacture a color filter.
A method for producing a color filter according to claim 4.Claims1 or 2Using the coating apparatus described in 1., at least one of the applicator and the member to be coated is relatively moved to form a coating film of the coating liquid on the surface of the member to be coated.Manufacturing color filters. ClaimProduction of 4According to the method, the claims1 or 2The same operation of the coating apparatus is exhibited.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Referring to FIG. 1, a coating apparatus so-called a die coater applied to the production of a color filter is shown, and the die coater includes a
[0017]
Between the pair of
[0018]
Here, the
On the upper surface of the
[0019]
Further, on the upper surface of the
[0020]
A
[0021]
A slit die 40 as an applicator is attached in the
[0022]
The
[0023]
In addition, a
[0024]
Although not shown, the die coater includes a loader for supplying a sheet member as a member to be coated on the
[0025]
As apparent from FIG. 1, the slit die 40 described above extends horizontally in the direction orthogonal to the reciprocating direction of the
[0026]
3 and 4, details of the slit die 40 of the first embodiment are shown. The slit die 40 includes a
[0027]
More specifically, on the lower surface of the
[0028]
As is apparent from FIG. 4, a manifold 68 is formed on the inner surface of the
[0029]
The manifold 68 is always connected to the coating
The
[0030]
On the inner surfaces of the
[0031]
As shown in FIG. 5 and FIG. 6, the discharge width of the
[0032]
In order to give the above-described accuracy to the gap of the
Further, the lip
[0033]
Furthermore, as is clear from the enlarged cross section of FIG. 7, the corners connecting the lip wetted
Here, the maximum height Rmax of the surface roughness defined in the present invention is a numerical value measured in accordance with JIS B 0601 (1982). That is, the maximum height Rmax is determined by measuring the interval between the two straight lines in the direction of the vertical magnification of the cross-sectional curve when the extracted part is sandwiched by two straight lines parallel to the average line of the part extracted by the reference length from the cross-sectional curve. This value is expressed in micrometers (μm). The flatness and straightness defined in the present invention are defined in accordance with JIS B 0621 (1982). That is, flatness refers to the amount of deviation from the geometrically correct plane of the planar feature, and straightness refers to deviation from the geometrically correct straight line of the linear feature.
[0034]
Next, the coupling structure of the
[0035]
Here, the connecting
[0036]
When the connecting
[0037]
Since the
[0038]
As schematically shown in FIGS. 3 and 4, a
[0039]
Next, one process related to the production of the color filter, that is, a coating method performed using the above-described die coater will be described.
First, when the origin of each operating part in the die coater is returned, the
[0040]
In this state, a glass substrate A is supplied onto the
[0041]
When the loading of the glass substrate A is completed, the
[0042]
Next, the
Substantially simultaneously with the temporary stop of the
[0043]
When the
In forming the coating film D, the coating liquid L is discharged from the
[0044]
As the
[0045]
When the finish line on the glass substrate A passes or passes through the
At the same time, the slit die 40 is raised to the original position, and the discharge process of the coating liquid L from the slit die 40 ends. Next, after the
[0046]
On the other hand, the forward movement of the
[0047]
Regarding the formation of the coating film D on the glass substrate A described above, the lip wetted surfaces 76 of the
[0048]
Further, since the lip wetted
[0049]
In addition, since the flatness and surface roughness of the lip wetted
On the other hand, since the lip
[0050]
Further, since the curvature radius R of the corner portion between the lip
[0051]
Furthermore, as described above, when the opening edge of the
[0052]
Next, referring to FIG. 9, a
[0053]
If the above-described
[0054]
Next, referring to FIG. 10, a
[0055]
If the above-described
[0056]
In the slit die 40 of the third embodiment, the
[0057]
Examples and Comparative Examples
As described above, high-precision coating devices, particularly the coating device of the color filter coating device, have two important points: uniform coating thickness accuracy in the width direction of the coating device and no surface defects of the coating film. is there.
In Table 1, the width of the applicator varies from 280mm to 400mm. The accuracy of the applicator's flatness, surface roughness, radius of curvature R, etc., and the coating thickness accuracy when applying with this applicator And the relationship with surface defects.
[0058]
[Table 1]
[0059]
As a result, it was found that the coating thickness accuracy depends particularly on the lip gap. That is, the coating thickness accuracy is, The gap between the lip wetted surfacesOver the entire lip wetted surfaceRuIt was found that satisfactory values could not be obtained unless the deviation from the set value was within 4%. In order to maintain this accuracy, the lip wetted surface must have a flatness of 5 μm or less. Conversely, if the accuracy is increased too much, the processing cost increases, so the limit is 0.01 μm.
[0060]
Next, it was found that the surface defect depends on the surface roughness of the lip wetted surface and the radius of curvature R of the corner connecting the lip tip surface and the lip wetted surface. In other words, if the surface roughness is poor, the coating solution enters the gap between the roughnesses and the coating solution aggregates to form foreign matter, which forms a nucleus and causes streaks, and sometimes the aggregates flow out, resulting in foreign matter defects. . In the applicators described in JP-A-2-207865 and JP-A-7-256189, the center line average roughness is defined as the surface roughness. However, in ultra-precision coating such as a color filter, the lip wetted surface It was not good because of the slight scratches caused by the lines. After various evaluations, it was found that the maximum surface roughness should be controlled. As a result, it was found that the maximum height Rmax of the surface roughness is preferably 0.2 μm or less. On the other hand, if it is too good, the processing cost increases, so 0.001 μm is the limit.
[0061]
Further, the radius of curvature R of the corner may be 10 μm or more as long as it is not chipped and is uniform in the width direction of the applicator. However, the larger the size, the more difficult it is to finish the width direction uniformly. Accordingly, it has been found that the variation in the smaller direction or the width direction is reduced. For this reason, the radius of curvature R is optimally 0.1 to 10 μm. Of course, it is satisfactory if it has three properties of flatness, maximum height of surface roughness, and radius of curvature of the corner.
[0062]
Here, as described above, the maximum height RMax of the surface roughness specified in the present invention is a numerical value measured in accordance with JIS B 0621 (1982). That is, the maximum height RMax is determined by measuring the distance between the two straight lines in the direction of the vertical magnification of the cross-sectional curve when the part extracted by two straight lines parallel to the average line of the part extracted from the cross-sectional curve by the reference length is sandwiched. This value is expressed in micrometers (μm). The flatness and straightness defined in the present invention are defined in accordance with JIS B 0621 (1984). That is, flatness refers to the magnitude of deviation from the geometrically correct plane of the planar feature, and straightness refers to magnitude of deviation from the geometrically correct straight line of the linear feature.
[0063]
On the other hand, as shown in Table 2 below, the thickness accuracy was further improved by increasing the straightness, which was conventionally 30 μm, to 10 μm. Therefore, it has been found that the straightness of the lip tip surface is preferably in the range of 0.01 μm to 10 μm, and the maximum height Rmax of the surface roughness is preferably in the range of 0.001 μm to 0.2 μm.
[0064]
[Table 2]
[0065]
【The invention's effect】
As described above, the claims of the present invention1'sCoating equipmentIn placeAccording to the present invention, since the gap of the slit of the applicator is uniform over the entire area of the lip contact surface, the coating liquid is smoothly guided to the discharge port through the slit and is discharged uniformly from the discharge port. The As a result, a coating film having a uniform film thickness can be formed on the surface of the member to be coated.
[0066]
Also,Claim1According to the coating apparatus, the flatness and surface roughness of the lip contact surface, and the lip tip surfacePlaneBy defining the straightness, it is possible to easily give a desired accuracy to the gap of the slit without excessive labor and cost for the processing..
[0068]
Claim2According to the coating devicePaintedThe opening degree of the outlet of the cloth device can be suppressed to an appropriate range.
And claims3, 4According to this color filter manufacturing apparatus and manufacturing method, it is possible to manufacture a high-quality color filter.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic perspective view showing a die coater.
2 is a schematic configuration diagram showing the die coater of FIG. 1 including a coating solution supply system. FIG.
FIG. 3 is a side view showing a slit die partially cut away.
FIG. 4 is an exploded perspective view showing the slit die of the first embodiment.
FIG. 5 is an enlarged view of the rear lip shown in FIG. 4;
FIG. 6 is a diagram showing a relationship between a rear lip and a shim.
7 is an enlarged cross-sectional view of a slit die at a portion VII in FIG.
FIG. 8 is a view for explaining a fastening order of connecting bolts when assembling a slit die.
FIG. 9 is a perspective view of a rear lip of the second embodiment.
FIG. 10 is a perspective view showing a shim according to a third embodiment together with a rear lip.
[Explanation of symbols]
6 stages
14 Feed screw
40 Slit die (applicator)
44 Syringe pump (supply means)
50 tanks
58 Front lip
60 rear lip
62 Sim
66a Bottom of lip
68 Manifold
72 slits
74 Discharge port
92 Triangular slope
94 Triangular protrusion
76 Lip wetted surface
A Glass substrate (Coating member)
Claims (4)
前記供給手段からの塗布液の供給を受け、一方向に延びる吐出口から塗布液を吐出可能な塗布器と、
前記塗布器および被塗布部材のうちの少なくとも一方を相対的に移動させて前記被塗布部材の表面に塗布液の塗膜を形成する移動手段とを具備する塗布装置にあって、
前記塗布器は、前記被塗布部材の相対的な進行方向でみて前後に結合されたフロントリップおよびリアリップと、これらリップ間に形成され、前記吐出口に塗布液を導くスリットと、前記スリットを形成する前記フロントおよびリアリップのリップ接液面とを有し、
(a)前記それぞれのリップのリップ接液面間の間隙は、前記リップ接液面の全域に亘り、設定値からの偏差が4%以内の範囲に収められ、
(b)前記リップ接液面は、その平面度が 0.01 μ m から 5 μ m の範囲にあり、
(c)前記フロントおよびリアリップは、そのリップ接液面に連なり被塗布部材と平行に相対する平面を形成したリップ先端面を有するとともに、前記リップ先端面の前記平面の真直度が 0.01 μ m から 10 μ m の範囲にあり、
(d)前記リップ接液面および前記リップ先端面の前記平面はそれぞれ、表面粗さの最大高さR max が 0.001 μ m から 0.2 μ m の範囲にあり、
(e)前記リップ先端面の前記平面と前記リップ接液面とを繋ぐ角部は 0.1 μ m から 10 μ m の範囲の曲率半径を有している、
ことを特徴とする塗布装置。Supply means for supplying a coating liquid;
An applicator that receives the supply of the coating liquid from the supply means and can discharge the coating liquid from a discharge port extending in one direction;
In a coating apparatus comprising a moving means for relatively moving at least one of the applicator and the member to be coated to form a coating film of a coating liquid on the surface of the member to be coated,
The applicator forms a front lip and a rear lip that are joined back and forth when viewed in the relative traveling direction of the member to be coated, a slit that is formed between the lips and guides the coating liquid to the discharge port, and the slit is formed. And the lip wetted surface of the front and rear lips,
(A) The gap between the lip contact surfaces of each of the lips is within a range within 4% of the deviation from the set value over the entire area of the lip contact surface .
(B) the lip Se'ekimen, the flatness is in the range of 5 mu m from 0.01 mu m,
(C) said front and rear lip, together with a lip end surface formed parallel to relative plane and the object to be coated member contiguous to the lip contact faces, straightness of the plane of said lip end face from 0.01 mu m in the range of 10 μ m,
(D) each of the plane of said lip wetted surface and the lip end face is located the maximum height R max of the surface roughness from 0.001 mu m to a range of 0.2 mu m,
(E) a corner portion connecting the said plane as the lip wetted surface of the lip end surface has a radius of curvature ranging from 0.1 mu m of 10 mu m,
An applicator characterized by that.
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