JP3793729B2 - 蛍光画像検出方法及びその装置並びにdna検査方法及びその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は蛍光画像を検出する方法及びその装置並びに蛍光標識したDNAを検出してDNA検査を行う方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガラス基板にプローブDNAの種類に応じて場所を変えてスポッタで打点したり、フォトリソグラフィの技術により得られる所謂DNAマイクロアレーに蛍光標識したプローブDNAをハイブリダイズした試料を読む装置が世の中で使われている。これらの装置では一定強度の1励起レーザスポットビームを蛍光標識したプローブDNAに照射し、プローブDNAから発生した蛍光を1つのフォトマルで検出してその検出信号から蛍光強度を読むことを、全サンプルに対して順次行っていく。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
DNA検査を対象とする生体組織におけるDNAの発現解析等に用いようとすると、対象とするmRNAやこのコピーであるcDNAの種類間の濃度比は1対10000を超える場合がある。このような場合でも対象を確実に検出するには、広いダイナミックレンジで検出することが非常に重要になる。
【0004】
しかるに、上記の従来の検出方法では広いダイナミックレンジで検出することが容易でない。また広いダイナミックレンジで検出することが出来ても、非常に時間を要するなどの課題があった。
【0005】
本発明の目的は、濃度が10000倍以上異なるようなサンプルに対しても広いダイナミックレンジで高感度かつ高速に安定して蛍光画像を検出することが可能な、蛍光画像検出方法及びその装置を提供することにある。
また、本発明の目的は、蛍光標識したプローブDNAを広いダイナミックレンジで高速高感度で安定に検出可能な、DNA検査方法及びその装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、複数に分割された領域のそれぞれに蛍光体を含む試料が配置された検査対象物に励起光を照射し、該励起光の照射により発生する蛍光を検出する方法において、異なる強度の励起光を検査対象物の複数に分割されたそれぞれの領域に順次照射し、この照射により対象物のそれぞれの領域から発生する蛍光を励起光の強度に対応させて検出し、この励起光の強度に対応させて検出した蛍光に関する情報を用いて対象物が発生した蛍光値を求めるようにした。
【0008】
また、上記目的を達成するために、本発明では、蛍光体を含む試料を有する検査対象物に強度の異なる複数の励起光を順次照射する照射工程と、この照射工程で強度の異なる複数の励起光を順次照射することにより試料から発生する蛍光強度の異なる複数の画像を順次取得する画像取得工程と、この画像取得工程で順次取得した蛍光強度の異なる複数の画像を用いて試料が発生した蛍光値を求める処理工程とを有して蛍光画像を検出するようにした。
そして、本発明では、求める蛍光値のダイナミックレンジが1000以上であることを特徴とする。
【0009】
更に、上記目的を達成するために、本発明では、複数に分割された領域のそれぞれに蛍光体を含む試料が配置された検査対象物に励起光を照射し、該励起光の照射により発生する蛍光を検出する装置を、強度の異なる励起光を発生する励起光発生手段と、この励起光発生手段で発生させた強度の異なる励起光を検査対象物のそれぞれの領域に順次照射する励起光照射手段と、この励起光照射手段により強度の異なる励起光を順次照射することにより対象物のそれぞれの領域から発生する蛍光を励起光の強度に対応させて検出する蛍光検出手段と、この蛍光検出手段で励起光の強度に対応させて検出した蛍光の検出信号を処理して対象物の蛍光発生に関する情報を得る処理手段とを備えて構成した。
【0011】
更に、上記目的を達成するために、本発明では、DNAに蛍光標識を付加して形成した試料を基板上の複数の領域に配置した検査対象物に励起光を照射してこの照射により試料から発生する蛍光を検出するDNA検査方法において、異なる強度の励起光を複数の領域に配置されたそれぞれの試料に順次照射し、この照射によりそれぞれの試料から発生する蛍光を励起光の強度に対応させて検出し、この励起光の強度に対応させて検出した蛍光に関する情報を用いて検査対象物の蛍光発生に関する情報を得るようにした。
【0013】
そして、得た試料の蛍光画像のダイナミックレンジが1000以上であることを特徴とする。
【0014】
更に、上記目的を達成するために、本発明では、DNAに蛍光標識を付加して形成した試料を基板上の複数の領域に配置した検査対象物に励起光を照射してこの照射により試料から発生する蛍光を検出するDNA検査装置を、強度の異なる励起光を発生する励起光発生手段と、この励起光発生手段で発生させた強度の異なる励起光を検査対象物のそれぞれの領域に配置した試料に順次照射する励起光照射手段と、この励起光照射手段により強度の異なる励起光を順次照射することによりそれぞれの領域に配置した試料から発生する蛍光を励起光の強度に対応させて検出する蛍光検出手段と、この蛍光検出手段で励起光の強度に対応させて検出した蛍光の検出信号を処理して検査対象物の蛍光発生に関する情報を得る処理手段とを備えて構成した。
【0016】
以上に説明した蛍光を検出する方法において、蛍光を検出する際、光子1個1個を検出するフォトンカウント検出により行うことにより、より高感度に広いダイナミックレンジで検出することが可能になる。
【0017】
上述の手段を施すことにより、フォトンカウントパルス信号のパルス幅ΔTに対し1絵素分のフォトンカウント検出時間をTとする時、0.5・T/ΔT以上のダイナミックレンジで検出することが可能になる。
【0018】
この結果、ダイナミックレンジが1000以上、更に10000以上で検出することが可能になった。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を実施の形態例により詳細に説明する。
【0020】
先ず、図1から図4を用いて、本発明の第1の実施の形態を説明する。
図1で、2は波長λ1の励起光源である。励起光源より出射した光は、励起光ビーム整形光学系21で対物レンズ3を通して試料5上に所望のビーム形状となるようにレーザビームが整形される。試料上に照射される励起光ビームはマルチスポットビームが好ましいが、1スポットビームでもよい。励起光路の途中には波長選択ビームスプリッタ31が配置されている。波長選択ビームスプリッタ31は波長λ1の励起光を反射し、試料5に乗っている蛍光物質から発する波長λ2の蛍光は透過する。
【0021】
具体例として蛍光物質としてCy3(アマシャム ファルマシア バイオテク(Amersham Phamacia Biotech)社の製品名)を用いる場合には励起光としてYAG第2高調波レーザ用いればλ1は532nmとなり、蛍光波長λ2のピーク値は570nmとなる。従って波長選択ミラー31は532nmで90%以上反射し、560〜590nmの蛍光は90%近く透過する。透過した蛍光は干渉フィルタ32で上記の蛍光波長帯域を透過させ、漏れてくる532nmの励起光をほぼ完全に遮光する。
【0022】
干渉フィルタ32を透過した蛍光はフォトマル等の高感度検出器11により検出される。高感度検出器11で検出されたフォトンカウントパルス信号は制御回路1に送られ、デジタル情報に変換された後、フォトンを発生させた試料上の位置情報と共にメモリに保存される。本実施例では蛍光検出器としてフォトマルを用いた例を説明したが、冷却CCD等の半導体検出器を用いてもよい。また励起スポットを広く照射し、2次元画像として冷却CCDで検出してもよい。
【0023】
制御回路1は励起光の強度を変化させる機能を有している。即ち例えば周知のAO変調器を用いて励起レーザ光の強度を図2の(a)に示すように時間と共に変化させる。本実施例における励起レーザ光は試料上の検出したい1絵素の寸法に相当するビーム径で試料表面を照射している。図1に示すように試料5を試料の面内のX方向に図示しないステージにより制御回路1の制御信号に基づき走査する。
【0024】
図2の(b)はこのステージの走査に伴う時間変化と試料の位置の関係を表している。図2の(a)と(b)の横軸とは同じであり、時刻t0からt1の間に1絵素分通過し、この間に1絵素分の蛍光強度が検出される。この時刻t0からt1の間を2つの時間帯即ち、時刻t0から時刻t0 1と、時刻t01からt1に分ける。前半は図2の(a)に示すように弱い励起光強度αI,後半はIの強度で励起光を照射する。次に隣り合う絵素がステージの走査により検出されるが、同様にこの隣接絵素を検出する時刻t1からt2の間を2つの時間帯即ち、時刻t1から時刻t11と、時刻t1 1からt2に分ける。前半は図2の(a)に示すように弱い励起光強度αI,後半はIの強度で励起光を照射する。
【0025】
このように励起光の強度を励起光ビームが1絵素通過する間に変化させることにより、図3、図4に示すように広いダイナミックレンジで検出することが可能になる。図3は3つの絵素を通過する時の蛍光検出をフォトンカウント法によって行う例である。連続する3つの絵素における蛍光標識の濃度が時刻t0とt1の間は通常の濃度、時刻t1とt2の間は非常に低い濃度、時刻t2とt3の間は非常に高い濃度の場合を示している。時刻t0とt1の間は通常の濃度であるため、励起光強度がαIと弱いのでフォトンパルス信号はまばらになり、フォトンパルスカウント数C01は小さな値になる。しかし、時刻t0 1とt1の間は励起光強度が強く、飽和には達していないが飽和に近い状態であり、フォトンパルスカウント数C02は大きな値となる。
【0026】
図4は蛍光検出強度を横軸に、フォトンパルスカウント数を縦軸に示したものである。蛍光検出強度が強くなると、隣接するフォトンパルスが重なってしまい、見かけ上、フォトンパルスカウント数が少なくなる。このため図4の例に示すように、検出器に来るフォトンの数が2300程度でフォトンパルスカウント数が最大に成り、これ以上多くのフォトンが来ると逆にフォトンパルスカウント数が減少する。このため時刻t0 1とt1の間のフォトンカウント数は図4にC02の矢印で示すレベルになるが、このカウント数に対応する真のフォトンパルス数の候補値は2つ存在し、そのいずれが正しいかは分からない。
【0027】
しかし、この検出の前の時刻t0とt0 1の間において弱い励起光強度αIで検出している時のフォトンカウント数C01の値が分かれば上記の2つの候補値のいずれが正しいかが分かる。C02の値がある値より小さければ、わかった候補値における強い励起光Iでの検出値を用いたほうが高精度の結果が得られるため、強い励起光Iでの検出値を採用する。逆にC02の値がある値より大きければ弱い励起光αIでの検出値を用いるほうが良い。もちろん図4に示すようにグラフが線形でないため後述する方法を用いて補正により真の値を計算する。
【0028】
図3の時刻t1とt2の間に亘って得られる検出絵素の蛍光標識密度は非常に小さいため励起光強度がαIの時にフォトンカウント数が0となる。しかし励起光強度がIの時には少ないカウント数ではあるがC12の値が検出できる。このときにも強い励起光で検出したC12の値を用いて補正により真のフォトンパルス数を計算する。
【0029】
次の時刻t2とt3の間に亘って得られる検出絵素の蛍光標識密度は、非常に大きい。このため、弱い励起光強度αIでも、十分なカウント数C21が得られる。逆に、励起光強度がIの時にはフォトンパルスが重なり、このときのカウント数C22は、かえってC12よりも小さくなる。このように強い励起光の時にカウント数C22が小さければ弱い励起光の時のカウント数C21を採用することになる。
【0030】
以上説明したように励起光が弱い時の値と強い時の値を共に制御回路1のメモリに記録し、この二つの値からいずれかの値又は双方の値を用いて真の値を求める。又上記の実施例ではフォトンカウント法を用いているが、検出法として、アナログ検出を行う場合にも同じように強度の異なる励起光を用いてより正確で、ダイナミックレンジの広い検出が可能になる。しかしフォトンカウント法を用いる方が微弱な蛍光まで検出することが可能であり、高感度検出が必要な場合にはフォトンカウント法を採用する方が有利である。
【0031】
また試料に照射する励起光を絵素寸法相当の寸法のスポットに絞込み、このスポットと試料を相対的に走査して、試料全体を走査検出する場合には、マルチスポット光を用いる方が検出の高速度化を実現する上で有利である。マルチスポット光のスポット数をMとすると、例えば1絵素の検出に要する時間を√M倍かけても、試料全体を検出する時間を1/√Mにすることが出来る。フォトンカウント検出をする場合には、1絵素の検出にかけられる時間に比例してダイナミックレンジを広げる効果があるので、検出にかける時間がながいほど、より広いダイナミックレンジで検出することができる。
【0032】
図5を用いて、本発明の第2の実施形態を説明する。図5の基本的な構成は図1に示したものと同じであるので、図1の番号が同じものは同一物を表す。図1の実施例とは異なり、一定の強い励起光が試料5に照射される。発生する蛍光は対物レンズ3、波長選択ビームスプリッタ31、干渉フィルタ32を透過した後、ビームスプリッタ111に入射する。ビームスプリッタ111は例えば95%は透過、5%は反射する。透過及び反射後の蛍光はフォトマル11と11´で検出される。このようにすれば5%を検出するフォトマルは上記の図1の実施例における弱い励起光における検出と、95%を検出するフォトマルは強い励起光における検出とほぼ同じ検出値が得られる。この結果図1の実施例同様に、フォトマル11´と11の両方の検出結果を制御回路1´に送り記憶し、この2つの検出結果を用いて、前述と同様にして、精度の高い、ダイナミックレンジの広い検出が可能となる。
【0033】
この方式の場合フォトマルを2つ用いる必要があるが、励起光を強弱制御する必要がなく、また励起光を強弱と時分割して変えて検出しないので、ほぼ2倍の検出時間をかけてフォトンカウント検出できるため、その分ダイナミックレンジを広げることが可能となる。
【0034】
フォトンパルス信号のパルス幅ΔTに対し,図2と図3で示した1絵素分のフォトンカウント時間tn + 1-tn(n整数)=Tとする時、従来の方法では図4に示したようにダイナミックレンジが0.5・T/ΔT以下になる。図1又は図5に示す本発明による方式を採用することにより、初めて0.5・T/ΔT以上のダイナミックレンジで検出することが可能になった。この具体的な値として、従来法では1000以上を得ることが困難であったが、本方法によりこれが可能になった。
【0035】
また更に複数段階の励起光強度の採用もしくは蛍光検出光を複数に分岐し、それぞれの強度比を1:数十あるいは1:数百にし、並列に検出することにより、上記のダイナミックレンジを10000以上にすることが初めて可能になった。
【0036】
また、上記のフォトンカウント法を用いることにより非常に微弱な蛍光まで検出することが可能になり、上記のダイナミックレンジを満足し、かつ蛍光検出感度が50蛍光分子数以下/絵素で検出することが可能になった。また上記のダイナミックレンジを満足し、かつ蛍光検出感度が10蛍光分子以下/mm2で検出することが可能になった。
【0037】
図6は、本発明の第3の実施形態を説明する図である。2A及び2Bは試料5´のDNA検査対象を励起する波長の異なる励起レーザ光源である。2Aは波長488nmのレーザ、2Bは波長532nmのレーザである。それぞれのレーザの出力は100〜200mWである。試料5´は所謂DNAマイクロアレーである。蛍光標識を付加されたターゲットDNAを基板5´の上にあるプローブDNAにハイブリダイズした試料である。2種類の励起レーザ光源2A、2Bより発したレーザ光は以下に図10で示すようにマルチビームを形成する。
【0038】
図10は、励起光488nmの系であるが、励起光532nmも同じ構成である。図10で、光源2Aより発したレーザ光は、周知のAO変調器211Aによりレーザ光の強度をマイクロ秒の切り替え速度で制御回路1の信号に基づいて変化させることが可能である。AO変調器の1次回折光として得られる励起光はミラー212A、コリメータレンズ213A、2132A及び、ピンホールマスク2131Aを通過し、所望のビーム径と広がり角になり、以下に説明するマルチビーム発生器に入る。
【0039】
2141Aと2142Aは方解石から成るマルチビーム発生器であり、1本のビームを2141Aに入射させたとき、2142Aからは4本のビームに分岐して出射される。なお両方解石の間及び2142Aの出射面には図示していない1/4波長板が挿入されている。2142A出射後の4本のビームは交互に右と左の円偏光になっている。この4本のビームは平行四辺形と直角2等分三角形が接着され、この接着面が偏光ビームスプリッタとなっている2組のプリズム2151Aと2153Aに入射する。この2組のプリズムは寸法が1対2となっておりその間と出射面とにそれぞれ1/4波長板2152Aと5154Aとがある。入射した4本のビームはこれら2つのプリズムで16本のビームとなる。
【0040】
16本のビームはマイクロレンズアレイ216Aにより、40μmスポットに絞り込まれると共に、厚さ(高さ)のわずかに異なる2個の台形プリズムが底辺の偏光ビームスプリット面で接着さた台形プリズム2171Aに入射する。この台形プリズム2171Aにより16本のビームはそれぞれのビームが2本づつに分岐されてピッチが半分の32本のビームになる。台形プリズム2171Aの出射面には1/4波長板があり32本のビームは交互に右および左回転の円偏光になっている。
【0041】
台形プリズム2171Aを出射した32本のビームは上記説明の台形プリズム2171Aと同じ構造をしており、厚さの差が半分の第2の台形プリズム2173Aに入射し、それぞれのビームが更に2本づつに分岐されてピッチが更に半分の64本のビームとなって出射される。この出射面には1/4波長板2174Aがあり、これを通過させることにより、交互に右回りと左回りとの合計64本の円偏光ビーム2110Aが得られる。
【0042】
このようにして488nmの光源2Aから発してマルチスポット光学系21Aを介して得られた64本のマルチビーム2110Aと、全く同様の光学系で532nmの光源2Bから発してマルチスポット光学系21Bを介して得られた64本のマルチビーム2110Bとは、図6に示すようにプリズム2個からなるビーム間隔調整器22A、22Bにそれぞれ入射する。これらを通過した2色のマルチビームは波長選択ビームスプリッタ31´で反射し、NAの大きな対物レンズ3を通過し、試料5´の蛍光標識をマルチスポット状態で励起照明する。
【0043】
図7は、この2色のマルチスポットが試料上を照射する状態を表す。51は対物レンズの視野である。2110Aは488nmの64スポットからなるマルチスポット励起光であり、2110Bは532nmの64スポットからなるマルチスポット励起光である。試料5´は図示していないステージとステージ駆動回路により図5の矢印の方向、即ち図7の64マルチスポットアレーのアレー方向と直角の方向に走査される。マルチスポットの1個のスポット径は試料の必要分解能により決められるが、本実施例では2μmであり、スポットのピッチは20μmである。
【0044】
このような2つの励起光で励起され、発生する蛍光は図5で対物レンズ3、波長選択ビームスプリッタ31´を通過した後、蛍光分離ミラー112により、それぞれの蛍光波長で分離検出するために、2つの蛍光波長帯の蛍光に分岐される。即ち、488nmの励起光で発生した500nm近傍の蛍光は蛍光分離ミラー112で反射し、500nmに中心を持つ干渉フィルタ321Aを透過して64チャンネルのフォトマル11Aに入射する。同様に532nmの励起光で発生した570nm近傍の蛍光は蛍光分離ミラー112を透過し、570nmに中心を持つ干渉フィルタ321Bを透過して64チャンネルのフォトマル11Bに入射する。
【0045】
蛍光分離ミラー112は図8に示すように下半分の112Aの部分が500nmを反射し、570nmを透過する。又上半分の112Bの部分が570nmを透過し、500nmを反射する。図9はフォトマル11Aと11Bの詳細図である。この図では、フォトマル11Aとフォトマル11Bとを代表して便宜上フォトマル11として説明する。フォトマル11の前にはマスク1102があり、64チャンネルの開口アレー1101の前に配置され、中心部に狭いスリット1103が形成されている。試料5´がマルチスポットで励起されて発生した各スポットに対応する蛍光は、対物レンズ3を介してこのマルチチャンネルのフォトマルの各開口に蛍光スポット像1121として結像する。
【0046】
このようにして試料5´上の各スポットからの蛍光が分離検出され、図6の制御回路でフォトンカウント信号が各励起光に対し、同時に64のデータが得られる。試料5´は前述のようにマルチスポットアレーに直交する方向に走査され、走査端に至れば、マルチスポットアレーの並びの方向にスポット径分移動させ、逆の方向に走査することを繰り返して蛍光検出を行うことにより、所望の領域の蛍光検出を行うことが出来る。
【0047】
この際、1絵素分を通過する時間Tの間を2つに分け、前述のように、AO変調器211A(211B)を用いて励起光強度を変えて検出することにより、広いダイナミックレンジで検出することが可能になる。
【0048】
励起光強度を2段階あるいは3段階にして検出する具体的実施形態を以下に説明する。各励起光強度の段階での検出時間Tを40μsとし、フォトンパルス幅ΔTを10nsとする。このパルス幅ΔTをm(例えば1000)等分する。以下ΔT/mを時刻のサンプル点とする。検出時間Tの間にフォトンパルスが平均n個検出されるとする。検出時間T内の任意の時点に着目し、この着目時点(時刻)t0でフォトンパルス信号の立ち上がりがあったとする。T/ΔTをNとすると、各サンプル点でフォトンパルス信号が立ち上がる確率pはn/Nmであるので、上記着目時点から前のm+1個のサンプル点にフォトンパルスの立ち上がりが発生しない確率は(1-p)m + 1と成る。即ち着目パルスが前方のパルスと重ならない確率p0は次式で与えられる。
【0049】
【数1】
p0=(1-p)m + 1 (数1)
但し
【数2】
p=n/Nm (数2)
逆に着目パルスの前方にパルスが発生し、重なる確率は1-p0である。従って2個のパルスが連なっている確率は、着目パルスの前方の時間ΔT内に1-p0の確率でパルスの立ち上がりがあり、その前方の時間ΔT内に確率p0でパルスの立ち上がりがない場合であるので、p0(1-p0)となる。同様にmパルス重なる確立はp0(1-p0)mとなる。
【0050】
この結果重なりがなければ検出時間Tの間に平均nパルスカウントされるが、実際は重なりが生じパルスカウント数が減少する。この減少数dnは下記の式で与えられる。
【0051】
【数3】
【0052】
従って、検出時間Tの間で検出されるパルスカウント数neは
【0053】
【数4】
【0054】
となる。これはほぼ図4のようになる。
【0055】
図4は1絵素を検出するのに要する時間Tを40μs、フォトンパルス信号の時間幅ΔTを10nsとしている。従って上記のNの値は、N=T/ΔT=4000となる。m=1000とし、上記の式(1)〜(4)を用いて、検出時間T内の平均フォトンパルス数nに対し、実際に検出されるフォトンパルスカウント数neは表1(但し、表1においては、フォトンパルスカウント数を略してパルスカウント数と記載している)のようになる。
【0056】
【表1】
【0057】
図4及び表1からも分かるようにフォトンパルスnが2200前後で、フォトンパルスカウント数neは1515程度で最大と成り、更にnが大きくなるとneは減少する。また最大値近辺ではグラフの微分値が小さくなり、精度が落ちる。従ってフォトンパルスカウント数として、この例では1400程度までを用いる。
【0058】
フォトンパルスカウント数が1400以下の時のフォトンパルス数は2つの候補値があるので、小さいほうの候補値を用いる。またnとneの関係は線形でないので、表1で概略が示されるような関係を数値テーブルとして用意し、検出されるフォトンパルスカウント数neから真のフォトンパルス数nを求める。上記の数値テーブルを用いずneとn関係を数式で近似して、即ちnをneの関数式n(ne)として近似し、この式を用いてneからnを求めても良い。
【0059】
このようにフォトンパルス数が大きくなると、フォトンパルスカウント数は減少するため、次に具体的に示すように励起光を2段階あるいは3段階に変化させて検出する。表2及び表3にそれぞれ2段階及び3段階の励起光強度で検出する例を示す。検出時間T及びフォトンパルス時間幅ΔTは上記の表1の説明で用いた値を用いる。
【0060】
【表2】
【0061】
表2は2段階の励起光強度IsとIwで励起する場合であり、Iwの強度はIsの強度の1/20である。励起光強度Isによるカウント値が1以上1200以下で、励起光強度Iwによるカウント値が60以下のときには、表2において真中の列の太枠で囲った励起光強度Isのカウント値を採用する。励起光強度Iwによるカウント値が60以上のときには、表2において右の列の太枠で囲った励起光強度Iwのカウント値を採用する。このようにすればフォトンパルスが1〜20000までを80μsで検出できることになる。従来の一定レベルの励起光強度での検出では80μsかけて1〜3000程度が限界であったから大幅なダイナミックレンジの向上が図れている。
【0062】
上記の説明では1カウントが最低レベルとしているが、フォトンの検出はランダムであるため平均1カウントでは0になることもある。そこで最低カウントを4カウントとすれば、本方式でのダイナミックレンジは5000、従来の方法では750が限界となる。
【0063】
【表3】
【0064】
表3は3段階の励起光強度Is,Im,Iwである。それぞれの強度比は100対10対1である。
【0065】
励起光強度Isによるカウント値が1以上1200以下で、励起光強度Imによるカウント値が120以下のときには、表2において左から2番目の列(Isの列)の太枠で囲った励起光強度Isのカウント値を採用する。
【0066】
励起光強度Imによるカウント値が120以上1200以下で、励起光強度Isによるカウント値が120以下のときには、表3において真中の列の太枠で囲った励起光強度Imのカウント値を採用する。励起光強度Imによるカウント値が120以上のときには、表3において右の列の太枠で囲った励起光強度Iwのカウント値を採用する。このようにすれば1〜200000フォトンパルスまで検出することが出来るようになる。
【0067】
前述の表2と同様に、4カウントを最低検出値とすればダイナミックレンジは50000となり、従来に比べけた違いに広いダイナミックレンジ検出が可能になる。また前述した、最低カウントを4カウントとすれば、本方式でのダイナミックレンジは12500となる。
【0068】
上記表2及び、表3を用いて説明したダイナミックレンジの向上は、励起光強度の2及び3段階変化による検出である。しかし、図5で説明した検出励起光を1:20あるいは1:10:100に比で分岐して複数のフォトマルで検出しても、同じ結果が得られる。このときには並列で検出しているから検出時間は2段階では1/2、3段階では1/3になる。
【0069】
上記の例では励起光強度の一方のみの値を最終的な値として採用したが、採用データの切り替え領域に近いところで2つの情報から重み付け平均を行い、最終データとしても良い。例えば表2の1000〜2000の境界では励起光強度がIsのカウント値nesに対する前述のテーブルを用いて求めたフォトンパルス数n(nes)と、Iwのカウント値newに対する前述のテーブルを用いて求めたフォトンパルス数n(new)とを用いる。
【0070】
両方のデータから下記の式でフォトンパルス数n0を求め、この値を採用する。
【0071】
【数5】
n0=(α×20×n(nes)+β×n(new))/(α+β) ・・・(数5)
ここで20は励起光強度の比であり、αとβは重み付けの係数である。重み付け係数として例えば下記の式のものを採用する。
【0072】
【数6】
α=(1500−nes)×nes/100000
β=(new)2/1000 ・・・(数6)
このようにすればIsが約1200以上のときに励起光強度がIwの方に急激に重みが付き、逆にIsが約1200以下のときに励起光強度がIsの方に急激に重みが付く。
【0073】
この結果、自動的に表2の太枠部分の値を主に採用していることになる。重み付けの方法は上記の以外に種々考えられるが、表1や図4のフォトンパルス数とパルスカウント数の関係を吟味し、決めればよい。
【0074】
このようにして求めたフォトンパルス数n0の情報を、試料上のプローブDNAの位置情報と共に記憶手段に記憶する。またこのとき、検査の条件や、プローブDNAに関する情報、試料に関する情報なども上記情報と関連付けて一緒に記憶しておいても良い。
【0075】
この記憶したデータを別途記憶しておいたデータと比較することにより、蛍光検出したDNAの状態を検査・評価することができる。
また、上記求めたフォトンパルス数n0の情報を、試料上のプローブDNAの位置情報と共に、図示していない画面上に表示して、オペレータに結果を閲覧できるようにしても良い。
【0076】
更に、この求めたフォトンパルス数n0の情報を、試料上のプローブDNAの位置情報と共に、通信手段を介して解析装置や分析装置、他の検査装置などに送信して用いることもできる。
【0077】
上記の実施形態例では、励起光として、2つの波長の励起光を用いているが3つ以上の励起光を用いても良い。また上記5´はDNAマイクロアレーとして説明したが、蛍光特性を有する物質を含む対象であれば何でも良く、蛋白質等の検査にも本発明は適用できる。また検出対象が基板上に固定されたものである必要はなく、ビーズの1次元あるいは2次元配列のサンプルでも良いし、キャピラリーチューブ内の蛍光物質を含む液体、固体でも良い。
【0078】
又上記の蛍光検出では2次元画像を走査により検出した実施例のみを用いて説明したが、強弱の2段階以上の励起光で高感度の2次元撮像装置で検出することによっても本発明を実現できることは明らかである。
【0079】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明により、蛍光分子の密度が場所によって千以上、更に1万倍以上異なるような試料に対しても、広いダイナミックレンジを持って定量的に検出できるようになり、またこの広いダイナミックレンジを維持した状態で高感度に検出を行うことも可能になった。
【0080】
また、このように広いダイナミックレンジによる高感度な検出にマルチスポットビームを採用することにより、1つの試料全面の蛍光を検出するのに要する時間を短くすることが可能になり、スループットが高い高速検出を行うことができる。
【0081】
この結果、特に今後のDNA発現解析分野等の広ダイナミックレンジ・高感度・高速蛍光検出が必要な分野で効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明によるDNA検査装置の第1の実施形態の概略構成を示す正面図である。
【図2】図2(a)は、本発明による励起光強度の時間変化を示すグラフ、(b)はステージ走査量の時間変化を示すグラフである。
【図3】図3は、フォトンカウント信号を説明する図である。
【図4】図4は、フォトンパルス信号とフォトンカウント数の関係を示すグラフである。
【図5】図5は、本発明によるDNA検査装置の第2の実施形態の概略構成を示す正面図である。
【図6】図6は、本発明によるDNA検査装置の第3の実施形態の概略構成を示す正面図である。
【図7】図7は、2色励起光での試料上の照射スポットアレーを示す対物レンズ視野の平面図である。
【図8】図8は、2つの蛍光を分離する蛍光分離ミラーの正面図である。
【図9】図9は、マルチスポットからの蛍光を検出するマルチチャンネルフォトマルの斜視図である。
【図10】図10は、励起レーザ光源からマルチスポットを得る光学系の基本構成を示す正面図である。
【符号の説明】
1・・・制御回路 2・・・励起光源 3・・・対物レンズ 5・・・試料 11・・・蛍光検出器 21・・・マルチスポット光学系 31・・・波長選択ビームスプリッタ 32・・・干渉フィルタ
Claims (14)
- 複数に分割された領域のそれぞれに蛍光体を含む試料が配置された検査対象物に励起光を照射し、該励起光の照射により発生する蛍光を検出する方法であって、異なる強度の励起光を検査対象物の複数に分割されたそれぞれの領域に順次照射し、該照射により前記対象物のそれぞれの領域から発生する蛍光を前記励起光の強度に対応させて検出し、該励起光の強度に対応させて検出した蛍光に関する情報を用いて前記対象物が発生した蛍光値を求めることを特徴とする蛍光画像検出方法。
- 前記励起光が複数のビームにより構成されており、該複数のビームをそれぞれ前記対象物の異なる領域に同時に照射することを特徴とする請求項2記載の蛍光検出方法。
- 前記蛍光を励起光の強度に対応して検出することにより前記対象物から複数の蛍光検出信号を得、該得た複数の蛍光検出信号の中から何れかの励起光強度に対応する蛍光検出信号の情報を用いて前記対象物の蛍光画像を得ることを特徴とする請求項1記載の蛍光画像検出方法。
- 蛍光体を含む試料を有する検査対象物に強度の異なる複数の励起光を順次照射する照射工程と、該照射工程で強度の異なる複数の励起光を順次照射することにより前記試料から発生する蛍光強度の異なる複数の画像を順次取得する画像取得工程と、該画像取得工程で順次取得した蛍光強度の異なる複数の画像を用いて前記試料が発生した蛍光値を求める処理工程とを有することを特徴とする蛍光画像検出方法。
- 前記検査対象物は蛍光体を含む試料が複数に分割された領域に配置されており、前記照射工程において前記検査対象物の複数の領域の試料に同時に励起光を照射し、前記画像取得工程において前記同時に励起光を照射した複数の領域の画像を同時に取得することを特徴とする請求項6記載の蛍光画像検出方法。
- 前記求める蛍光値のダイナミックレンジが1000以上であることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の蛍光画像検出方法。
- 複数に分割された領域のそれぞれに蛍光体を含む試料が配置された検査対象物に励起光を照射し、該励起光の照射により発生する蛍光を検出する装置であって、強度の異なる励起光を発生する励起光発生手段と、該励起光発生手段で発生させた強度の異なる励起光を前記検査対象物のそれぞれの領域に順次照射する励起光照射手段と、該励起光照射手段により強度の異なる励起光を順次照射することにより前記対象物のそれぞれの領域から発生する蛍光を前記励起光の強度に対応させて検出する蛍光検出手段と、該蛍光検出手段で前記励起光の強度に対応させて検出した蛍光の検出信号を処理して前記対象物の蛍光発生に関する情報を得る処理手段とを備えたことを特徴とする蛍光画像検出装置。
- 前記励起光発生手段は励起光として複数のビームを発射し、該複数のビームをそれぞれ前記対象物の異なる領域に同時に照射することを特徴とする請求項7記載の蛍光画像検出装置。
- 前記蛍光を励起光の強度に対応して検出することにより前記対象物から複数の蛍光検出信号を得、該得た複数の蛍光検出信号の中から何れかの励起光強度に対応する蛍光検出信号の情報を用いて前記対象物の蛍光画像を得ることを特徴とする請求項7記載の蛍光画像検出装置。
- DNAに蛍光標識を付加して形成した試料を基板上の複数の領域に配置した検査対象物に励起光を照射して該照射により前記試料から発生する蛍光を検出するDNA検査方法であって、異なる強度の励起光を前記複数の領域に配置されたそれぞれ試料に順次照射し、該照射により前記それぞれの試料から発生する蛍光を前記励起光の強度に対応させて検出し、該励起光の強度の対応させて検出した蛍光に関する情報を用いて前記検査対象物の蛍光発生に関する情報を得ることを特徴とするDNA検査方法。
- 前記励起光が複数のビームにより構成されており、該複数のビームをそれぞれ前記異なる領域に配置した試料に同時に照射することを特徴とする請求項10記載のDNA検査方法。
- DNAに蛍光標識を付加して形成した試料を基板上の複数の領域に配置した検査対象物に励起光を照射して該照射により前記試料から発生する蛍光を検出するDNA検査装置であって、強度の異なる励起光を発生する励起光発生手段と、該励起光発生手段で発生させた強度の異なる励起光を前記検査対象物のそれぞれの領域に配置した試料に順次照射する励起光照射手段と、該励起光照射手段により強度の異なる励起光を順次照射することにより前記それぞれの領域に配置した試料から発生する蛍光を前記励起光の強度に対応させて検出する蛍光検出手段と、該蛍光検出手段で前記励起光の強度に対応させて検出した蛍光の検出信号を処理して前記検査対象物の蛍光発生に関する情報を得る処理手段とを備えたことを特徴とするDNA検査出装置。
- 前記励起光発生手段は励起光として複数のビームを発射し、該複数のビームをそれぞれ前記対象物の異なる領域に配置した試料に同時に照射することを特徴とする請求項12記載のDNA検査装置。
- 前記蛍光を励起光の強度に対応して検出することにより前記対象物から複数の蛍光検出信号を得、該得た複数の蛍光検出信号の中から何れかの励起光強度に対応する蛍光検出信号の情報を用いて前記対象物の蛍光画像を得ることを特徴とする請求項12記載のDNA検査装置。
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