JP3790482B2 - Working vehicle engine mounting structure - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗用田植機、乗用芝刈り機、などの作業車のエンジン搭載構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような作業車の多くは、車体の後部に作業用の装置を連結するので、車体の前後重量バランスをとるために、運転座席の前方にエンジンを搭載配備してボンネットで覆っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
運転座席の前方にエンジンを搭載することは車体の前後重量バランスをとる上で有効となるものであるが、圃場や起伏の大きい箇所での走行性能を得るために最低地上高さを必要かつ十分に確保する必要があり、このためにエンジンの搭載位置を高くすると車体前部のエンジン搭載部が嵩高くなって前方見通しを悪化する問題があった。
また、近年、上記のような作業車においても運転環境を向上することが望まれており、その一つとしてエンジンの振動および騒音を抑制して運転部の静粛化を図ることが必要となっている。
【0004】
本発明は、作業車のエンジン搭載構造に関する上記のような問題点や要望を解消することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔請求項1に係る発明の構成、作用、および効果〕
【0006】
請求項1に係る発明の作業車のエンジン搭載構造は、クランクケース部に対してシリンダ部が斜め上方に張出すようにシリンダ部を大きく傾斜させた状態にエンジンを配置し、前記クランクケース部の下部と前記シリンダ部とを防振材を介してエンジン重量を支持する車体固定部に防振支持し、シリンダ部の周囲に冷却風を強制供給する空冷手段を備え、前記空冷手段の冷却風流路中に、シリンダ部に対する防振支持部を位置させてあることを特徴とする。
【0007】
上記構成によると、車体に搭載した状態のエンジン全高は、シリンダ部を起立させた姿勢のエンジンの全高よりもよりも低いものとなり、車体に嵩低く搭載配置することができる。また、シリンダ部がクランクケース部より張出すためにシリンダ部が振られやすくなり、安定性が低下して振動しやすくなるが、クランクケース部の下部のみならずシリンダ部をも防振材を介して支持することでエンジンを支持することにより、防振効果の高いエンジン搭載状態が得られる。
又、上記構成によると、シリンダ部に対する防振支持部はシリンダ部からの熱の伝導や輻射によって加熱されやすいが、この防振支持部にエンジン冷却風があたることで熱の放散が促進され、防振支持部の防振ゴムが熱劣化することがない。
【0008】
従って、請求項1の発明によると、エンジンを嵩低く搭載できるとともに、シリンダ部の傾斜張出しに伴う安定性の低下をスパンの大きい合理的な防振支持によって効果的に抑制することができる。
そして、エンジンをクランクケース部とシリンダ部とで効果的に防振支持することができるものでありながら、高温となるシリンダ部の防振支持部に用いる防振ゴムの熱的耐久性が高いものとなり、長期間に亘って良好な防振性能を発揮させることができる。
【0009】
〔請求項2に係る発明の構成、作用、および効果〕
【0010】
請求項2に係る発明の作業車のエンジン搭載構造は、請求項1の発明において、前記クランクケース部の防振支持部を、シリンダ部張出し方向と反対側のクランクケース端部にのみ設けてある。
【0011】
上記構成によると、大きいスパンで、かつ、数少ない防振支持部で効果的にエンジンを防振支持することができる。
【0012】
〔請求項3に係る発明の構成、作用、および効果〕
【0013】
請求項3に係る発明の作業車のエンジン搭載構造は、請求項1または2の発明において、張出し傾斜された前記シリンダ部の下方に横長のステーを配備して、前記ステーとシリンダ部とをステー長手方向の複数箇所で連結するとともに、このステーの両端近傍に車体固定部に対する一対の防振支持部を設けてある。
【0014】
上記構成によると、シリンダ部における他部材の取付可能な箇所は限られるが、シリンダ部の下方に連結固定した横長のステーの車体固定部に対する取付箇所は、ステーの長さ形状や形状などによって比較的自由に設定することができる。
【0015】
従って、シリンダ部に連結した横長のステーを介して間接的に防振支持することで、シリンダ部を直接に防振支持する場合に比較して防振支持位置の設定が容易となり、効果の高い防振支持が行える。また、シリンダ部からの熱が防振支持部の防振ゴムに伝わりにくくなり、耐久性の高い防振支持を行える。
【0016】
〔請求項4に係る発明の構成、作用、および効果〕
【0017】
請求項4に係る発明の作業車のエンジン搭載構造は、請求項3の発明において、前記ステーの両端近傍に設けた車体固定部に対する一対の防振支持部を、前記ステーとシリンダ部との連結部位よりも外側に位置させてある。
【0018】
上記構成によると、シリンダ部の径に比較して大きいスパンでの防振支持が可能となり、ひねり振動などを含む複雑な振動に対しての防振効果も高いものとなる。
【0019】
〔請求項5に係る発明の構成、作用、および効果〕
【0020】
請求項5に係る発明の作業車のエンジン搭載構造は、請求項1〜4のいずれか一項の発明おいて、張出し傾斜された前記シリンダ部の下方に、エンジン動力を受ける変速構造部を入り込ませて配置してあることを特徴とする。
【0021】
上記構成によると、エンジンの傾斜したシリンダ部とエンジン動力を受ける変速構造部とが上下に重複することになり、エンジンと変速構造部とをコンパクトにまとめることができ、車体の小型化に有効となる。
【0022】
〔請求項6に係る発明の構成、作用、および効果〕
【0023】
請求項6に係る発明の作業車のエンジン搭載構造は、請求項5の発明において、前記クランクケース部に水平支承したエンジン出力軸と、前記変速構造部に水平支承した入力軸とをベルト伝動機構を介して連動連結してある。
【0024】
上記構成によると、シリンダ部がクランクケース部より張出すためにシリンダ部が振られやすくなり、安定性が低下して振動しやすくなる。また、変速構造部にかかる負荷変動に起因するベルト伝動機構の張力変動によってもエンジンが振られやすくなるが、クランクケース部の下部のみならずシリンダ部をも防振材を介して支持することで、防振効果の高いエンジン搭載状態が得られる。
【0025】
従って、請求項6の発明によると、エンジンと変速構造部とをコンパクトにまとめて配置することができるとともに、エンジン自体の姿勢およびベルト伝動機構の張力変動などによって安定性が低下しやすいエンジンを効果的に防振支持することが可能となった。
【0026】
〔請求項7に係る発明の構成、作用、および効果〕
【0027】
請求項7に係る発明の作業車のエンジン搭載構造は、請求項6記載の発明において、前記シリンダ部を前記変速構造部の上部に防振材を介して支持して、シリンダ部に対する防振支持部を構成してある。
【0028】
上記構成によると、シリンダ部の下方に入り込んだ変速構造部を、高位置の車体固定部として有効に利用することができ、専用の搭載台などを要することなくシリンダ部を好適に防振支持することができ、エンジン搭載構造の簡素化を図る上で有効となる。
【0029】
〔請求項8に係る発明の構成、作用、および効果〕
【0030】
請求項8に係る発明の作業車のエンジン搭載構造は、請求項1〜7のいずれか一項の発明において、前記エンジンを運転座席の前方に配備したボンネット内に収容配備するとともに、前記シリンダ部の傾斜張出し方向を後方上方向きとしてある。
【0031】
上記構成によると、エンジンと変速構造部とは前後にコンパクトにまとめられたものとなる。また、運転座席から見たエンジンは嵩低く、かつ、前下がり傾斜姿勢で配置されることになり、これを覆うボンネットも嵩の低い前下がりのものにできる。
【0032】
従って、請求項8の発明によると、車体の前後長の小型化に有効であるとともに、ボンネットを嵩低くかつ前下がりのものにして、前方見通しのよい車体を構成する上で有効となる。
【0033】
【発明の実施の形態】
図1に本発明に係るエンジン搭載構造を備えた作業車の一例である乗用田植機の全体側面が、図2にその全体平面が、また、図3のその全体正面がそれぞれ示されている。この乗用田植機は、操向自在な前輪1と操向不能な後輪2を備えた4輪駆動型の走行車体3の後部に、油圧シリンダ4によって駆動される昇降リンク機構5を介して4条植え仕様の苗植付け装置6が昇降自在に連結された構造となっている。
【0034】
苗植付け装置6は、前記昇降リンク機構5の後端下部にローリング自在に連結されており、走行機体3からの作業用動力を受けるフィードケース10、苗を載置して一定ストロークで往復横移動する苗のせ台11、フィードケース10から後ろ向き片持ち状に延出された左右一対の植付けケース12、各植付けケース11の後端部に左右一対づつ装備されたクランク式の植付け機構13、田面の植付け予定箇所を均平化する3個の整地フロート14、次行程の走行基準線を田面に引っ掻き形成してゆく起伏揺動自在な左右一対の線引きマーカ15、等を備えて構成されている。
【0035】
走行機体3における主フレーム20の前部には、前記前輪1を操向自在に支持したミッションケース21が連結され、このミッションケース21から前方に突設した前フレーム22の上部に、空冷式のガソリンエンジン23が後述のように防振支持されてボンネット24で覆われている。主フレーム20の後部には後輪2を備えた後部伝動ケース25がローリング自在に連結支持され、また、主フレーム20上部には運転ステップ26および後輪フェンダ27が配備され、この後輪フェンダ27の上部中央に運転座席28が備えられている。
【0036】
ミッションケース21の左側面には、前後進を無段に変速する走行用主変速装置としての油圧式無段変速装置(HST)30が連結され、これらミッションケース21と無段変速装置30とで走行車体3および苗植付け装置6に対する変速構造部Aが構成されている。そして、エンジン23の左側に水平支承した出力軸23cと無段変速装置30の左側に水平支承した入力軸30aとは、主クラッチとして機能するテンションクラッチ31を備えたベルト伝動機構32を介して連動連結されている。この無段変速装置30からの変速動力はミッションケース21内で走行系と作業系とに分岐され、走行系の分岐動力は、内装されたギヤ式の副変速装置で2段に変速されて左右の前輪1に伝達されるとともに、副変速装置からの出力の一部が後部伝動ケース25に軸伝達されて、左右の後輪2が前輪1と同調した速度で駆動される。また、分岐された作業系動力のうちの正転動力のみが一方向クラッチを介してミッションケース21の後部から取出され、苗植付け装置6に軸伝達されるようになっている。
【0037】
なお、無段変速装置30を操作する主変速レバー33と、ケース内のギヤ式副変速装置を切換え操作する副変速レバー34は、ボンネット24後方に設けられたステアリングハンドル35の左脇にそれぞれ前後揺動操作可能に配備されている。また、エンジン23に連係したアクセルレバー39がステアリングハンドル35の右脇に前後揺動操作可能に備えられている。
【0038】
運転ステップ26の右側前方には主クラッチ・ブレーキペダル36が配備されており、このペダル36を踏み込むことで、テンションクラッチ31を切り操作してエンジン23から無段変速装置30への動力伝達を断つとともに、ミッションケース内装のブレーキを操作して走行系に制動をかけるようになっている。また、運転ステップ26の右側後方には前輪用のデフロックペダル37が配備されており、このペダル34を踏み込むことで、左右の前輪1に対するデフ装置をデフロックし、左右の前輪1を等速で駆動することができるようになっている。また、運転座席28の右脇には苗植付け装置6を昇降する油圧シリンダ4を操作する昇降用レバーが配備されている。
【0039】
ステリングハンドル35を回動自在に軸支したハンドルポスト41は、その下端部に備えた板金製の取付け座41aを介してミッションケース21の上面にやや後傾姿勢で立設固定されるとともに、前フレーム22の下方に偏平なステアリングギヤケース42が取付けられており、ステリングハンドル35を回動操作すると、ステアリングギヤケース42の下面前部に装備したピットマンアーム43がギヤ減速されて回動され、ピットマンアーム43の左右両端にタイロッド44を介して連動連結された左右の前輪1が操向されるようになっている。
【0040】
走行機体3の前端部には、パイプ材をアーチ形に屈曲して形成した押え込みアーム46がその基端部の支点aを中心に前後に起伏揺動可能に装着されるとともに、この押え込みアーム46の上端部に、前記線引きマーカ15で形成した走行基準線に対する照準となるセンターマスコット47が装着されている。また、機体前部の左右には、予備苗を積載収容しておく予備苗のせ台48が立設配備されている。
【0041】
この押え込みアーム46は、前方へ大きく突出する作用姿勢と起立格納姿勢とに亘る一定範囲で起伏揺動可能に枢支されるとともに、その枢支基部に与えられた摩擦によって任意の揺動位置で摩擦保持することも可能となっており、畦越えや運搬車両の荷台への田植機の積み下ろしなどにおいて、走行機体3を微速で走行させながら作業者が地上に降りて操縦する場合に、前方に大きく倒して作用姿勢に倒して使用する。作用姿勢に倒伏された押え込みアーム46を地上の作業者が押え込むことで、機体前部が浮上るのを阻止することができるとともに、押え込みアーム46を左右に振って機体を引きずることで多少は機体の向きを強制的に修正することもできる。
【0042】
上記のように構成された乗用田植機において、本発明では、前記エンジン23を機体前部に以下のようにして搭載しており、その詳細な構造を図4〜図9に基づいて以下に説明する。
【0043】
前記エンジン23は、クランクケース部23aに対してシリンダ部23bが斜め後方上方に向けて張出すようにシリンダ部23bを、水平に対して約30°に傾斜させた仕様のものが利用されており、この張出されたシリンダ部23bの下方に前記変速構造部Aの前部が入り込むように配備され、エンジン23が嵩低く配備されるとともに、エンジン23と変速構造部Aとが前後方向にコンパクトにまとめられている。
【0044】
このエンジン23は、右側にエンジン動力で駆動される冷却風取入れ用のファン(図示せず)を内装した導風ケーシング51が備えられた空冷ガソリンエンジンであり、導風ケーシング51から送出された冷却風を導風カバー52で案内してシリンダ部23bの周囲に供給することでシリンダ部23bを強制空冷するようになっている。また、シリンダ部23bの左側には、排気ガスをマフラ53に導く排気管54が連結されており、導風カバー52によってシリンダ左側に導かれた冷却風で排気管54の根元付近を冷却するようになっている。また、シリンダ部23bの左側に導出された冷却風Fは後方下方に向けて流動し、無段変速装置30を冷却するようになっている。
【0045】
クランクケース部23aの下部前端部には連結金具61が連結され、この連結金具61と前記前フレーム22の前端に固着したコの字形の支持金具62とが防振ゴム(防振材)63を介して連結され、エンジン前部の防振支持部Bfが構成されている。
【0046】
後方上方に向かう傾斜姿勢で張出されたシリンダ部23bの下方には、板金構造の横長のステー64が連結固定されている。このステー64は、上下に向かう前板64aと前後に向かう後板64bとを溶接して構成された剛性の高いものであり、その左寄り箇所の上面から前方に向けて延出された連結アーム65に、シリンダ部23bの左側面がボルト連結されるとともに、ステー64の右より箇所の上面に立設された連結金具66にシリンダ部23bの右側面がボルト連結され、さらに、ステー64の長手方向中間部位に付設された連結金具67にシリンダ部23bの下面がボルト連結されている。このように、これら左右側面および下面の3個所において横長のステー64が左右水平姿勢でシリンダ部23bに強固に連結固定されているのである。
【0047】
また、前記無段変速装置30をミッションケース21に連結するボルト連結部の内、前方上部のボルト連結部に支持金具68が共締め固定されており、この支持金具68にステー64の左側の端部近くが防振ゴム(防振材)63を介して連結支持されている。また、前記ハンドルポスト41の取付け座41aの右側部に支持金具69が溶接固定されており、この支持金具69にステー64の右側の端部近くが防振ゴム(防振材)63を介して連結支持されている。つまり、シリンダ部23bを、中間部材としてのステー64を介して変速構造部Aの上部に配備した支持金具68,69に横方向に大きい左右間隔をもって防振支持させる左右一対の防振支持部Brが構成されているのである。
【0048】
ここで、前述のように、シリンダ部23bの左側には、冷却風Fを無段変速装置30に向けて流動させる冷却風流路が存在しており、シリンダ部23bを支持する左側の防振支持部Brはこの冷却風流路中に位置しており、シリンダ部23bからの熱および排気管54などからの熱によって加熱されやすい防振ゴム63を冷却するようになっている。
【0049】
〔別実施形態〕
本発明は、以下のような形態で実施することもできる。
【0050】
(1)シリンダ部23bを支持する防振支持部Brをシリンダ部23bの下側一個所だけ設け、クランクケース部23aの下部前端部の防振支持部Bfを左右一対設けて実施することもできる。この場合、シリンダ部23bを防振支持する車体固定部として、ハンドルポスト41の根元近くに支持金具を固定した構造とすることもできる。
(2)図10に示すように、クランクケース部23aの下部を前後2個所の防振支持部Bf,Bmで支持すれば一層防振機能の高いエンジン搭載が可能となる。
(3)本発明は、エンジンを車体後部に搭載して、このエンジンを覆うボンネット上に運転座席を配備した構造の作業車に適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 乗用田植機の全体側面図
【図2】 乗用田植機の全体平面図
【図3】 乗用田植機の正面図
【図4】 車体前部の左側面図
【図5】 エンジン搭載部の左側面図
【図6】 エンジン搭載部の右側面図
【図7】 エンジン搭載部の平面図
【図8】 前部の防振支持部の正面図
【図9】 ステーの斜視図
【図10】 別の実施形態におけるエンジン搭載部の左側面図
【符号の説明】
23 エンジン
23a クランクケース部
23b シリンダ部
23c 出力軸
24 ボンネット
28 運転座席
30a 入力軸
32 ベルト伝導機構
63 防振材(防振ゴム)
64 ステー
A 変速構造部
Bf 防振支持部
Br 防振支持部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an engine mounting structure for a work vehicle such as a riding rice transplanter or a riding lawn mower.
[0002]
[Prior art]
Many of the work vehicles described above have a working device connected to the rear part of the vehicle body, so that an engine is mounted in front of the driver's seat and covered with a bonnet in order to balance the weight of the vehicle body.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
Installing the engine in front of the driver's seat is effective for balancing the front / rear weight of the vehicle body, but the minimum ground height is necessary and sufficient to obtain the driving performance in the field and where there are large undulations. Therefore, if the engine mounting position is increased, the engine mounting portion at the front of the vehicle body becomes bulky and the front view is deteriorated.
In recent years, it has been desired to improve the driving environment even in the work vehicles as described above, and as one of them, it is necessary to suppress the vibration and noise of the engine and to make the driving part quiet. Yes.
[0004]
The object of the present invention is to eliminate the above-mentioned problems and demands related to the engine mounting structure of a work vehicle.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
[Configuration, Action, and Effect of Invention of Claim 1]
[0006]
In the engine mounting structure of the work vehicle according to the first aspect of the present invention, the engine is disposed in a state where the cylinder portion is largely inclined so that the cylinder portion projects obliquely upward with respect to the crankcase portion, A cooling air flow path of the air cooling means is provided with air cooling means for vibration-proofing the lower part and the cylinder part to a vehicle body fixing part that supports the weight of the engine via a vibration isolating material and forcibly supplying cooling air around the cylinder part. An anti-vibration support portion for the cylinder portion is positioned inside .
[0007]
According to the above configuration, the overall height of the engine mounted on the vehicle body is lower than the overall height of the engine in a posture in which the cylinder portion is erected, and can be mounted and arranged on the vehicle body at a low volume. In addition, since the cylinder part protrudes from the crankcase part, the cylinder part is likely to be shaken, and the stability is lowered and vibrations are likely to occur, but not only the lower part of the crankcase part but also the cylinder part is interposed with a vibration isolator. By supporting the engine, it is possible to obtain an engine mounted state with a high anti-vibration effect.
Further, according to the above configuration, the vibration isolating support portion for the cylinder portion is easily heated by heat conduction and radiation from the cylinder portion, but heat dissipation is promoted by the engine cooling air being applied to the vibration isolating support portion, The anti-vibration rubber of the anti-vibration support part is not thermally deteriorated.
[0008]
Therefore, according to the first aspect of the present invention, the engine can be mounted with a low bulk, and a decrease in stability due to the tilting of the cylinder portion can be effectively suppressed by a rational vibration-proof support having a large span.
In addition, the anti-vibration rubber used for the anti-vibration support portion of the cylinder portion that is at a high temperature has high thermal durability while the engine can be effectively anti-vibration support between the crankcase portion and the cylinder portion. Thus, it is possible to exhibit good vibration isolation performance over a long period of time.
[0009]
[Configuration, Action, and Effect of Invention of Claim 2]
[0010]
According to a second aspect of the present invention, there is provided the engine mounting structure for a working vehicle according to the first aspect of the invention, wherein the anti-vibration support portion of the crankcase portion is provided only at the end of the crankcase opposite to the cylinder portion extending direction. .
[0011]
According to the above configuration, the engine can be supported in a vibration-proof manner with a large span and with a few vibration-proof support portions.
[0012]
[Configuration, Action, and Effect of Invention of Claim 3]
[0013]
According to a third aspect of the present invention, there is provided the engine mounting structure of the working vehicle according to the first or second aspect, wherein a horizontally long stay is provided below the projecting and inclined cylinder portion so that the stay and the cylinder portion are connected to each other. A plurality of anti-vibration support portions for the vehicle body fixing portion are provided in the vicinity of both ends of the stay while being connected at a plurality of locations in the longitudinal direction.
[0014]
According to the above configuration, the places where other members can be attached in the cylinder part are limited, but the attachment points of the horizontally long stay connected to the lower part of the cylinder part to the vehicle body fixing part are compared according to the length and shape of the stay. Can be set freely.
[0015]
Therefore, by indirectly supporting the anti-vibration via the horizontally long stay connected to the cylinder part, it is easy to set the anti-vibration support position compared to the case where the cylinder part is directly anti-vibration supported, and it is highly effective. Anti-vibration support is possible. In addition, heat from the cylinder part is not easily transmitted to the vibration isolating rubber of the vibration isolating support part, and the vibration isolating support having high durability can be performed.
[0016]
[Configuration, Action, and Effect of Invention of Claim 4]
[0017]
According to a fourth aspect of the present invention, there is provided the engine mounting structure for a working vehicle according to the third aspect of the present invention, wherein a pair of vibration isolating support portions for the vehicle body fixing portions provided in the vicinity of both ends of the stay are connected to the stay and the cylinder portion. It is located outside the region.
[0018]
According to the above configuration, the vibration isolating support can be performed with a span larger than the diameter of the cylinder portion, and the anti-vibration effect against complex vibrations including twist vibrations is also high.
[0019]
[Configuration, Action, and Effect of Invention of Claim 5]
[0020]
According to a fifth aspect of the present invention, there is provided the engine mounting structure for a work vehicle according to any one of the first to fourth aspects, wherein the speed change structure portion for receiving the engine power is inserted below the cylinder portion that is inclined and projected. It is characterized by being arranged.
[0021]
According to the above configuration, the tilted cylinder part of the engine and the speed change structure part that receives engine power overlap vertically, and the engine and the speed change structure part can be combined in a compact manner, which is effective for downsizing the vehicle body. Become.
[0022]
[Configuration, Action, and Effect of Invention of Claim 6]
[0023]
According to a sixth aspect of the present invention, there is provided an engine mounting structure for a work vehicle according to the fifth aspect, wherein an engine output shaft horizontally supported by the crankcase portion and an input shaft horizontally supported by the transmission structure portion are connected to a belt transmission mechanism. It is linked and connected through.
[0024]
According to the above configuration, since the cylinder portion projects from the crankcase portion, the cylinder portion is likely to be shaken, so that the stability is lowered and vibration is likely to occur. In addition, the engine is likely to be shaken by the tension fluctuation of the belt transmission mechanism due to the load fluctuation applied to the speed change structure part, but by supporting not only the lower part of the crankcase part but also the cylinder part via the vibration isolator. An engine mounted state with a high anti-vibration effect can be obtained.
[0025]
Therefore, according to the sixth aspect of the invention, the engine and the speed change structure can be arranged in a compact manner, and an engine whose stability is likely to be lowered due to fluctuations in the posture of the engine itself and the tension of the belt transmission mechanism is effective. It became possible to support vibration isolation.
[0026]
[Configuration, Action, and Effect of Invention of Claim 7]
[0027]
According to a seventh aspect of the present invention, there is provided the engine mounting structure for a work vehicle according to the sixth aspect of the present invention, wherein the cylinder portion is supported on an upper portion of the transmission structure portion via a vibration isolating material, and the vibration isolating support for the cylinder portion is provided. Part.
[0028]
According to the above-described configuration, the speed change structure portion that has entered the lower portion of the cylinder portion can be effectively used as a vehicle body fixing portion at a high position, and the cylinder portion is preferably supported in a vibration-proof manner without requiring a dedicated mounting base. This is effective in simplifying the engine mounting structure.
[0029]
[Configuration, Action, and Effect of Invention of Claim 8]
[0030]
The engine mounting structure of the working vehicle of the invention according to claim 8 is the invention according to any one of claims 1 to 7, wherein the engine is accommodated in a bonnet provided in front of a driver seat, and the cylinder portion The slant overhang direction is the rear upward direction.
[0031]
According to the above configuration, the engine and the speed change structure portion are compactly assembled in the front-rear direction. In addition, the engine viewed from the driver's seat is low in volume and is arranged in a forward-downward inclined posture, and the bonnet that covers the engine can also be lowered in front of the low-bulk.
[0032]
Therefore, according to the invention of claim 8, it is effective in reducing the longitudinal length of the vehicle body, and is effective in constructing a vehicle body with a good sight of the front by making the bonnet low in volume and falling forward.
[0033]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 shows an entire side surface of a passenger rice transplanter which is an example of a work vehicle having an engine mounting structure according to the present invention, FIG. 2 shows its entire plane, and FIG. 3 shows its entire front. This riding rice transplanter 4 is connected to a rear part of a four-wheel drive type traveling vehicle body 3 having a steerable front wheel 1 and a non-steerable
[0034]
The
[0035]
A
[0036]
A hydraulic continuously variable transmission (HST) 30 is connected to the left side surface of the
[0037]
The
[0038]
A main clutch /
[0039]
A
[0040]
A
[0041]
The
[0042]
In the passenger rice transplanter configured as described above, in the present invention, the
[0043]
The
[0044]
The
[0045]
A connecting
[0046]
A horizontally
[0047]
Further, a support fitting 68 is fastened and fixed to a bolt connection portion at the front upper portion of the bolt connection portion connecting the continuously
[0048]
Here, as described above, on the left side of the
[0049]
[Another embodiment]
The present invention can also be implemented in the following forms.
[0050]
(1) The vibration isolating support portion Br for supporting the
(2) As shown in FIG. 10, if the lower portion of the
(3) The present invention can also be applied to a work vehicle having a structure in which an engine is mounted on a rear portion of a vehicle body and a driver's seat is provided on a hood covering the engine.
[Brief description of the drawings]
[Fig. 1] Overall side view of the riding rice transplanter [Fig. 2] Overall plan view of the riding rice transplanter [Fig. 3] Front view of the riding rice transplanter [Fig. 4] Left side view of the front of the vehicle body [Fig. Left side view of [Fig. 6] Right side view of engine mounting portion [Fig. 7] Top view of engine mounting portion [Fig. 8] Front view of front anti-vibration support portion [Fig. 9] Perspective view of stay [Fig. ] Left side view of engine mounting part in another embodiment [Explanation of symbols]
23
64 stays A transmission structure Bf anti-vibration support Br Br anti-vibration support
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