JP3789988B2 - 熱交換器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種蒸気使用装置で使用されて残った蒸気や、高温ドレンから発生した再蒸発蒸気などを、水などの冷却流体で熱交換して凝縮させることにより、モヤモヤと立ち込める蒸気を無くしたり、あるいは、熱交換した冷却流体を温水として別途使用し蒸気の保有熱を有効利用するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の熱交換器としては、例えば特開昭60−120186号公報に示されたものがある。これは、蒸気供給口を有する熱回収室に冷却管を内設し、この冷却管で蒸気を凝縮するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の熱交換器では、蒸気を完全に凝縮させるために大量の冷却水を必要とする問題があった。すなわち、冷却管に冷却水を単に流下させる間に蒸気と熱交換するだけであるために、冷却水と蒸気の熱交換が確実に行なわれず、蒸気のモヤモヤと立ち込める状態を無くしたい場合のように多量の蒸気を完全に凝縮しなければならない場合には大量の冷却水を要してしまうのである。
【0004】
従って本発明の技術的課題は、大量の冷却流体を要することなく、蒸気を確実に凝縮することのできる熱交換器を得ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために講じた手段は、熱交換容器に蒸気と冷却流体を供給して、蒸気を冷却流体で熱交換することにより当該蒸気を凝縮させるものにおいて、熱交換容器で蒸気と熱交換する冷却流体に所定圧力を付加する圧力付加手段を取り付け、当該圧力付加手段が冷却流体を所定高さだけ溜め置く流体溜部で構成され、当該水頭高さに応じた圧力を冷却流体に付加するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
蒸気と熱交換する冷却流体に所定圧力を付加する圧力付加手段を取り付けたことにより、冷却流体は一定の圧力状態にあると共に、一定の圧力状態を越えるまで冷却流体は熱交換容器内に止まることとなる。冷却流体が一定の圧力状態にあると言うことは、その圧力に応じた温度まで冷却流体の温度が上昇することであり、冷却流体の温度が上昇する分だけ蒸気から多量の熱を奪うことができる。また、冷却流体が所定圧力を越えるまで熱交換容器内に止まることにより、冷却流体の熱交換容器内での滞留時間が長くなって、蒸気とより確実に熱交換することができる。
【0007】
圧力付加手段としては、冷却流体を所定高さだけ溜め置きその水頭高さに応じた圧力を冷却流体に付加するものを用いることができる。
【0008】
【実施例】
図1において、熱交換容器1と、凝縮させるべく蒸気を供給する蒸気供給管2と、冷却流体供給管3と、冷却流体供給管3に接続し熱交換容器1外に配置した圧力付加手段4とで熱交換器を構成する。
【0009】
冷却流体供給管3は図示しない冷却水等の冷却流体源と接続すると共に、バルブ5を介して熱交換容器1内の熱交換コイル6と接続する。熱交換コイル6の上端はバルブ7を介して圧力付加手段4及び管8と接続する。圧力付加手段4は所定高さを有した円筒状の流体溜部9で構成して、溜部9の上端部に管8を接続する。流体溜部9内に管8の接続箇所まで流体が溜った場合に、熱交換コイル6内の冷却流体にその水頭高さに応じた圧力を付加するものである。
【0010】
熱交換容器1の上部には、バルブ10を介して大気開放管11を取り付ける。バルブ10を開弁することにより熱交換容器1内を大気と連通し、閉弁することにより遮断することができるものである。また、バルブ12を介してガス抜き弁13を取り付ける。ガス抜き弁13は、空気等の不凝縮ガスを自動的に外部へ排除するもので、図示はしていないがバイメタルやサ―モワックス等の感熱素子を用い、雰囲気温度が所定温度以下、例えば80度C以下、になると開弁してガスを排除し、所定温度以上になると閉弁して蒸気の外部への漏洩を防止するものである。
【0011】
蒸気供給管2は図示しない蒸気使用装置の出口側や再蒸発タンク等と接続して凝縮すべく蒸気を熱交換容器1内へ供給する。熱交換容器1の下端には凝縮した蒸気を所定箇所へ供給するための管14を接続する。管14を分岐して、バルブ15を介して管16により直接蒸気の凝縮液を所定箇所へ供給すると共に、管17と一次圧力調整弁18を介して熱交換容器1内の蒸気に所定の圧力を付加しながら冷却流体と熱交換した蒸気の凝縮液を所定箇所へ供給する。一次圧力調整弁18は、弁の一次側すなわち入口側であって熱交換容器1内を所定の圧力状態に維持するもので、予め設定した圧力を越えると自動的に開弁して入口側の圧力流体を出口側に流下させることにより、一次圧力調整弁18の入口側を所定圧力状態に維持する。
【0012】
熱交換容器1内には、蒸気供給管2から凝縮すべく蒸気が供給されると共に、冷却流体供給管3から熱交換コイル6に冷却流体が供給されることにより、熱交換容器1内の蒸気は凝縮され、管14から所定箇所へ供給される。熱交換コイル6内の冷却流体には、圧力付加手段4によりその水頭高さに応じた圧力が付加されており、冷却流体がその圧力状態、及び、圧力に応じた温度、になるまで熱交換コイル6内に止まることとなり、その分だけ熱交換容器1内の蒸気を確実に凝縮させることができる。
【0014】
【発明の効果】
本発明によれば、圧力付加手段を設けて冷却流体に所定圧力を付加したことにより、冷却流体がより高温になるまで、且つ、長時間に渡って、蒸気と熱交換することができ、より少ない冷却流体でもって蒸気を確実に凝縮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱交換器の実施例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 熱交換容器
2 蒸気供給管
3 冷却流体供給管
4 圧力付加手段
6 熱交換コイル
9 流体溜部
13 ガス抜き弁
18 一次圧力調整弁
Claims (1)
- 熱交換容器に蒸気と冷却流体を供給して、蒸気を冷却流体で熱交換することにより当該蒸気を凝縮させるものにおいて、熱交換容器で蒸気と熱交換する冷却流体に所定圧力を付加する圧力付加手段を取り付け、当該圧力付加手段が冷却流体を所定高さだけ溜め置く流体溜部で構成され、当該水頭高さに応じた圧力を冷却流体に付加するものであることを特徴とする熱交換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26524596A JP3789988B2 (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | 熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP26524596A JP3789988B2 (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | 熱交換器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1089862A JPH1089862A (ja) | 1998-04-10 |
JP3789988B2 true JP3789988B2 (ja) | 2006-06-28 |
Family
ID=17414553
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP26524596A Expired - Fee Related JP3789988B2 (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | 熱交換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3789988B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103644002B (zh) * | 2013-11-29 | 2015-09-30 | 广西博宣食品有限公司 | 一种糖厂用汽轮机汽封的抽汽冷却系统 |
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1996
- 1996-09-13 JP JP26524596A patent/JP3789988B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1089862A (ja) | 1998-04-10 |
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