JP3788654B2 - ラミネータ - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数枚の薄板材を繋ぎ合わせた帯状の単板に補強用の裏打ちシートを貼り付けるためのラミネータに関する。
【0002】
【従来の技術】
木工家具や建具に貼着される単板の製造は次のようにして行われる。木材をスライスして得た薄板材を縦長に突き合わせてテープにより連結してロール状とし、これをリールから引き出して糊付けを行い、この単板の糊付け面に裏打ちシートを貼り付け、これを乾燥させるとともに押圧力を加えて一体化させ、しかる後に、単板の表面の研磨、テープの削り取り、塗装等の処理が施されてロール状の単板が得られる。
【0003】
上記製造工程において、単板に裏打ちシートを糊付けして乾燥する工程はラミネータと称される装置において行われる。ラミネータは、単板を糊付け位置へ供給するための単板供給機構と、糊付け機構と、裏打ちシートを貼付位置へ供給するための裏打ちシート供給機構と、貼り付けた単板と裏打ちシートを乾燥させるための乾燥機構とを備えている。
糊付け機構は、外周に接着剤が供給されるとともにその外周を単板に接触させつつ回転することにより接着剤を単板の表面に塗布する糊付けロールと、この糊付けロールの外周の接着剤の余剰分を除去することによって単板への塗布量を調整するドクターロールとを備えて構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記糊付け機構においては、単板にささくれや割れがあったり異物が付着している場合には、そのささくれや割れによる破片や異物が単板から糊付けロールの外周に移し取られるおそれがある。糊付けロールの外周に破片や異物が付着すると、この破片や異物は、糊付けロールの回転に伴ってドクターロールとの対応位置へ移動することになる。
ところが、ドクターロールと糊付けロールとの対応位置では、単板への接着剤の塗布量を必要最少に抑えるために、両ロールの間はごく僅かな隙間を空けただけとされており、したがって、破片や異物が両ロールの隙間に入り込んだままにしておくとロールの表面を傷つけるおそれがあり、さらには単板にも傷をつれるおそれがある。そのため、両ロールの隙間に異物などが挟まり込んだときには、直ちにこれを検知し、異常を報知したり運転を停止する等の対応措置がとられなければならない。
従来では、異物の噛み込みを検知する方法として、作業者が常時目視により監視する方法が採られていたのであるが、このような方法では作業者への負担が大きいだけでなく、噛み込みを見過ごしてしまう可能性もある。そこで、異物の噛み込みを自動的に検出する手段が要望されていた。
本願発明は上記事情に鑑みて創案されたものであって、糊付け部材とドクター部材との隙間への異物の噛み込みを自動的に検出する手段を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、複数枚の薄板材を繋ぎ合わせてなる帯状の単板と補強用の裏打ちシートとを接着剤によって貼り付けるためのラミネータであって、外周に接着剤が供給され、回転しつつ単板または裏打ちシートに接触させることによりその単板または裏打ちシートに接着剤を塗布する糊付け部材と、前記糊付け部材の外周に近接して設けられ、その外周上の接着剤の余剰分を除去することにより単板または裏打ちシートへの接着剤の塗布量を調整するドクター部材とを備えて構成されているものにおいて、前記ドクター部材を前記糊付け部材に対する接離方向への変位を可能に案内するガイド手段と、前記ドクター部材を前記糊付け部材側へ付勢する付勢手段と、前記ドクター部材が変位したことを検知する検知手段とが設けられている構成とした。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記付勢手段が、進退可能なロッドを備えるとともに作動エアの圧力によって付勢力を発揮するエアシリンダからなる構成とした。
【0007】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
糊付け部材とドクター部材との間に異物が噛み込んだときには、ドクター部材が付勢手段の付勢に抗して糊付け部材から離間する方向に変位し、このドクター部材の変位が検知手段によって検知される。このように本発明によれば、異物の噛み込みを自動的に検出することができるので、作業者への負担が軽減されるともに、噛み込みの見過ごしを回避することができる。
【0008】
<請求項2の発明>
異物が噛み込んでドクター部材が糊付け部材から離間するときには、エアシリンダ内の作動エアの圧力変動を伴いつつロッドが後退するようになる。付勢力は作動エアの圧力によって発揮されるようになっているので、付勢力の設定と調整を容易且つ正確に行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図24を参照して説明する。
本実施形態のラミネータは、その前方(図1の右側)から後方に向かって順に、単板供給機構1、糊付け機構2、裏打ちシート供給機構3、乾燥機構4、密着機構5、単板巻取り機構6を配した構造になり、これらの機構によって単板Vに補強用の裏打ちシートSが貼り付けられる。
単板Vは、木材(図示せず)をスライスして得た薄板材Vaの両端をジクザク状に成形して縦長に突き合わせるとともに、その突き合わせ部に図17に示すように粘着テープからなる薄板材連結片Tを貼り付けることによって帯状に繋ぎ合わせたものである。なお、薄板材連結片Tの長さは余裕を持たせて単板Vの幅よりも大きい寸法とされているため、薄板材連結片Tの両端は単板Vの両側縁から突出している。
裏打ちシートSは単板Vの薄板材連結片Tと反対側の面に接着剤により貼り付けられ、この裏打ちシートSの貼り付けにより、薄板材Vaの連結部分が補強される。
【0010】
まず、単板Vに裏打ちシートSを貼り付ける工程の概略を説明する。
単板供給機構1のリール1Aには上記の帯状の単板Vがロール状に巻き付けられており、このリール1Aから繰り出された単板Vは転向ロール1Bにより所定高さで水平に転向されて薄板材連結片Tを下に向けた状態で糊付け機構2へ送られる。糊付け機構2では単板Vの上面に接着剤が塗布され、糊付けされた単板Vは裏打ちシート供給機構3へ送り込まれる。裏打ちシート供給機構3では、裏打ちシートSが単板Vの上面に対して斜め上方から送り込まれて重ね合わせられ、接着剤により張り合わされる。この裏打ちシートSが貼り付けられた単板Vは乾燥機構4の乾燥炉4A内を通過し、この間に乾燥炉4A内のヒーター4Bにより接着剤が乾燥される。
尚、糊付け機構2と乾燥機構4を通過するあいだ、単板Vは図示しないモータにより駆動される搬送コンベア7に載せられて搬送されるのであるが、そのコンベアベルト7Aには多数の通気孔(図示せず)が形成されているとともに、これらの通気孔を介して単板Vの下面を吸引するバキューム装置7Bが設けられており、そのバキューム作用によって単板Vがコンベアベルト7Aに密着した状態に保たれる。
さて、乾燥機構4を通過した単板Vは密着機構5へ送り込まれる。密着機構5は、単板Vを下から支えるように配されて図示しないモータにより駆動される4つの駆動ロール5Aと、単板Vを上から押さえ付ける3つの加熱押えロール5Bと同じく単板Vを上から押さえ付ける1つの押えロール5Cとを備え、これらのロール5A,5B,5Cの間に単板Vを通過させることにより、接着剤がさらに乾燥されるとともに単板Vと裏打ちシートSが強固に密着される。このようにして裏打ちシートSで補強された単板Vは、単板巻取り機構6において図示しないモータにより駆動される巻取リール6Aに巻き取られる。
【0011】
<糊付け機構2>
次に、糊付け機構2の構造について図2乃至図8を参照して詳しく説明する。
糊付け機構2は、糊付けロール(本発明の構成要件である糊付け部材)21とドクターロール(本発明の構成要件であるドクター部材)22とバックアップロール23とを備えて構成され、さらに、単板Vの横ずれを矯正する機構とドクターロール22の異常変位を検出する機構とを備えている。
まず、糊付けロール21とドクターロール22について説明する。
基台20の前端には単板Vを受けるテーブル24が固定されているとともに、このテーブル24の上方に可動ロールフレーム25が設けられている。可動ロールフレーム25は、図2及び図3に示すように、後端部(図の左側部分)で密着固定された左右一対ずつの上フレーム25Aと下フレーム25B、上フレーム25Aと下フレーム25Bの前端部同士を固定する前フレーム25C、左右の下フレーム25B同士を連結する上下2本の連結バー25D、及び上フレーム25A同士を連結する連結バー25Eとからなる。かかる可動ロールフレーム25は、基台20に立設した左右一対の支柱26に支持され、傾動軸26Aを中心としてシーソー状に傾動し得るようになっている。
【0012】
基台20には、左右一対のエアシリンダ27が軸28により前後の揺動可能に支持され、そのエアシリンダ27Aの上向きのロッド27Aと下フレーム25Bの前端部とが軸29を介して相対的回動可能に連結されている。このエアシリンダ27が作動してロッド27Aが進退すると、可動ロールフレーム25がシーソー状に傾動されるようになる。尚、基台20に立設した後部支柱30にはストッパ31が固定され、このストッパ31に対して可動ロールフレーム25の後端部が上から当接することにより、可動ロールフレーム25の前上がりの傾動が規制されるようになっている。
【0013】
下フレーム25Bの後端部に取り付けた軸受32には回転軸33が支持され、この回転軸33には糊付けロール21が一体回転するように固着されている。この糊付けロール21の外周には、糊付けロール21の上方に設けたノズル(図示せず)から接着剤が供給されるようになっている。そして、糊付けロール21が回転しつつその外周を単板Vの上面に密着させることにより、単板Vに接着剤が塗布されるようになっている。回転軸33の一方の端部(図3の下側の端部)には手動操作用ハンドル33Aが固着され、他方の端部には従動ギヤ34と駆動ギヤ35が固着されている。尚、糊付けロール21の外周には周方向の筋状の溝(図示せず)が形成され、この溝に接着剤が入り込むようになっている。
【0014】
上フレーム25Aと下フレーム25Bの間には開口部25Fが形成されており、この開口部25Fの後端部分には上下一対のガイド部(本発明の構成要件であるガイド手段)36が設けられ、このガイド部36には可動軸受37が前後方向への移動可能に嵌合されている。この可動軸受37には回転軸38が支持され、この回転軸38にドクターロール22が一体回転するように固着されている。ドクターロール22の回転軸38の端部には従動ギヤ39が固着され、この従動ギヤ39が上記糊付けロール21の駆動ギヤ35と係合することにより、ドクターロール22が糊付けロール21と同一の周速度で回転駆動される。
なお、糊付けロール21とドクターロール22の両端には取付溝21A,22Aが形成され、この取付溝21A,22Aには左右一対の規制板40が上から嵌め込まれている。この規制板40は、糊付けロール21とドクターロール22の間の楔状の凹部に供給された接着剤が側方へ流れ出すことを防止する。
【0015】
かかるドクターロール22は、ガイド部36に沿って糊付けロール21に対して前方から接近・離間する方向へ変位可能とされている。ラミネータの稼働中、ドクターロール22は糊付けロール21の外周に対してごく僅かな隙間を空けて接近した状態に保持され、このドクターロール22が糊付けロール21の外周の接着剤の余剰分を除去することにより、単板Vへの接着剤の供給量が調整される。尚、糊付けロール21に対するドクターロール22の最接近位置は、下フレーム25Bに取り付けたストッパボルト41の突端に可動軸受37が当接することにより設定される。
【0016】
次に、ドクターロール22の異常変位を検出する機構について説明する。
前フレーム25Cにはウォーム42とウォームホイール43が取り付けられ、ウォームホイール43の雌ねじ孔43Aには、図示しない回り止め手段によって軸方向への移動のみを許容されている雄ねじシャフト44が螺合されている。ウォーム軸46の一端に固着した手動操作用ハンドル46Aを回転操作すると、ウォームホイール43が回転されるとともに、雄ねじシャフト44が前後方向へ移動するようになっている。
【0017】
この雄ねじシャフト44には、上フレーム25Aと下フレーム25Bとの間の開口部25F内に配されたエアシリンダ(本発明の構成要件である付勢手段)47が固定されており、このエアシリンダ47のロッド47Aはドクターロール22に向かって後方へ突出している。そしてこのロッド47Aの先端部は可動軸受37の前端部に一体移動可能に連結されている。このエアシリンダ47は、作動エアの圧力によりロッド47Aを介して可動軸受37とドクターロール22を糊付けロール21側へ付勢しており、この付勢力によって可動軸受37がストッパボルト41に当接する位置に保持される。また、ドクターロール22が糊付けロール21から離間する方向へ変位すると、ロッド47Aが押し込められるとともにロッド47Aと一体のピストン(図示せず)が前方へ変位する。
【0018】
エアシリンダ47の外面には、ピストンの位置を磁気的に検出可能なピストン検出センサ(本発明の構成要件である検知手段)48が取り付けられている。このピストン検出センサ48とピストンとの相対位置は雄ねじシャフト44を前後に移動させることによって調整されている。調整により、可動軸受37がストッパボルト41に当接してドクターロール22が糊付けロール21に対して正規の位置関係にある状態ではピストン検出センサ48はピストンを検出しないが、ドクターロール22が僅かでも糊付けロール21から離間する方向へ移動してピストンが変位すると、そのピストンがピストン検出センサ48で検出されるように設定されている。
ピストン検出センサ48がピストンの変位を検出すると、その検出信号が制御部100に入力されるとともに、制御部100からは、糊付け機構2用のモータ49、巻取りリール6A用のモータ(図示せず)、搬送コンベア7用のモータ(図示せず)及び密着機構5用のモータ(図示せず)を停止させる制御信号が出力されるようになっている(図23を参照)。
【0019】
次に、バックアップロール23について説明する。
基台20には左右一対の軸受50が立設されているとともに、この両軸受50の間には支持軸51が差し渡されて回転可能に支持されている。この支持軸51の両端には左右一対の揺動板52の前端部が支持され、この一対の揺動板52は互いに独立して上下方向に揺動し得るようになっている。この一対の揺動板52の支持軸51よりも後方には回転軸53の両端が相対回転可能に支持されており、この回転軸53にバックアップロール23が一体回転可能に固着されている。このバックアップロール23は上記糊付けロール21の真下に位置し、糊付けロール21から単板Vに作用する密着力を下から受け止めるようになっている。このようにして糊付けロール21とバックアップロール23との間で挟み付けられた単板Vの上面に糊付けロール21の外周の接着剤が塗布される。
【0020】
また、基台20には軸54を介すことによって左右一対のエアシリンダ55が支持されており、その各エアシリンダ55の上向きのロッド55Aの先端が軸56を介して揺動板52の後端部に連結されている。この一対のエアシリンダ55は、後述するように互いに独立して作動するようになっている。したがって、例えば、右側のエアシリンダ55のみが作動してロッド55Aが進出すると、右側の揺動板52だけが上方へ揺動し、バックアップロール23は右端側を持ち上げられて斜め姿勢をとるようになっている。また、上記した可動ロールフレーム25用のストッパ31には上下調節可能なストッパボルト57が取り付けられており、このストッパボルト57に揺動板52の後端部が下から突き当たることによって揺動板52の上動が規制されている。尚、ストッパボルト57による上動規制位置は、バックアップロール23が糊付けロール21との間に単板Vの厚さよりも小さい隙間が空くように設定されている。したがって、単板Vが糊付けロール21とバックアップロール23の間で挟み付けられている状態では、ストッパボルト57と揺動板52との間には隙間が空くことになる。
【0021】
また、支持軸51の一方の端部には従動スプロケット58が固着され、この従動スプロケット58と糊付け機構2用のモータ49(図1に示す)の駆動スプロケット59との間にはチェーン60が掛け渡されている。同じく支持軸51には駆動ギヤ61が固着されており、この駆動ギヤ61は、バックアップロール23が所定の挟み付け高さにある状態で糊付けロール21の従動ギヤ34と係合する。さらに、支持軸51に固着した駆動スプロケット62とバックアップロール23の回転軸53に固着した従動スプロケット63との間にチェーン64が掛け渡されている。かかる駆動機構により、モータ49の駆動力が支持軸51を介してバックアップロール23と糊付けロール21に伝達され、バックアップロール23と糊付けロール21が同一の周速度で回転駆動されるようになっている。また、可動ロールフレームの後端部が上方へ変位すると、駆動ギヤ61と従動ギヤ34の係合が解除されるため、糊付けロール21に対する回転駆動力の伝達が遮断される。
【0022】
尚、揺動板52の前端部同士の間にはブラケット65が差し渡されていて、このブラケット65にバックアップロール23の表面に付着した接着剤を掻き取るためのスクレーパ66が取り付けられているとともに、このスクレーパ66の下方には掻き取った接着剤を受けるパン67が設けられている。さらに、糊付けロール21とバックアップロール23の後方近傍位置には、糊付けされた単板Vを下から支えるためのテーブル68の始端部が位置している。
【0023】
次に、単板Vが糊付けロール21とバックアップロール23との間を通過する際に幅方向へ変位したときに、その横ずれを矯正するための機構について説明する。
上記したように各揺動板52の後端部を支持する左右一対のエアシリンダ55は互いに独立して作動するようになっているが、各エアシリンダ55の作動は、横ずれ検出センサ69と制御部100と左右2つの電空比例弁70とによって制御される。
横ずれ検出センサ69は、下フレーム25B同士を連結する連結バー25Dに幅方向への位置調節可能に取り付けられており、単板Vの側縁の位置を検出することによりその単板Vが正規位置から左右方向(幅方向)へ変位したこと及びその変位量を検出する。この検出信号は制御部100に出力され、制御部100ではこの検出信号に基づいて電空比例弁70に制御信号を送る。
電空比例弁70は、パイロット用の電気信号により二次側の圧力が無段階的に調節されるようにした周知構造のものであり、所定の圧力に調整された作動エアは、各電空比例弁70から夫々対応するエアシリンダ55へ供給される。電空比例弁70の作動を図24を参照して説明すると、制御部100からの制御信号によりフラッパ70Aがノズル70Bを閉じると、ノズル背圧室70Cの圧力が上昇してインナバルブ70Dが押し下げられ、弁口70Eが開して二次側の圧力が上昇する。二次圧の値は圧力センサ70Fを介すことにより電気信号として制御部100へフィードバックされ、制御部100においては、単板Vの変位量に対応して設定された二次圧の値と上記フィードバックの値とが比較され、そのフィードバック値が設定された二次圧に達するまで弁口70Eの開動作が続く。そして、二次圧が設定した圧力値に達すると、ノズル70Bが開かれ、ノズル背圧室70Cが減圧してインナバルブ70Dが上動して弁口70Eが閉じる。
このように、横ずれ検出センサ69の検出信号に基づいて制御部100から各電空比例弁70へ送られる電気信号により、エアシリンダ55へ供給される作動エアの圧力が調整され、エアシリンダ55ではその調整された圧力値に応じてロッド55Aの進出動作が行われる。そして、このロッド55Aの進出動作により、バックアップロール23が斜め姿勢になって糊付けロール21との隙間がテーパ状となるのである。
【0024】
<裏打ちシート供給機構3>
次に、裏打ちシート供給機構3の構造について図10乃至図20を参照して詳しく説明する。
基台20に立設した支持体81の上端には、裏打ちシートSが巻き付けられているリール82と、このリール82から繰り出された裏打ちシートSを下向きに転向するための転向ロール83とが取り付けられている。基台20に立設した支持壁84には、裏打ちシートSを下向きから斜め下方へ転向させる転向ロール85と、裏打ちシートSを単板Vの上面に重ね合わせてこれを搬送コンベア7との間で挟み付けるための押えロール86が取り付けられている。
また、基台20に立設した左右一対の支柱87の上端には受け板88が差し渡されるように固定され、この受け板88には裏打ちシートSを幅方向へ変位させるための舵取り装置89が取り付けられている。この舵取り装置89は前後2本の舵取りロール89A,89Bを備えており、転向ロール83から下向きに転向された裏打ちシートSは、前側の舵取りロール89Aの下を潜り、後側の舵取りロール89Bの上面で下向きに転向され、転向ロール85に送られる。以上により、裏打ちシートSの供給経路が構成されている。
【0025】
次に、単板Vが横ずれしたときにこれに裏打ちシートSを追従させる機構について説明する。
一方(図12及び図13における右側)の支柱87には、単板Vの搬送領域とは反対側へ片持ち状に突出するように支持部材90が固定されている。支持部材90には単板Vの幅方向と平行なガイドレール91が取り付けられ、このガイドレール91には可動支持体92が移動可能に支持されている。支持部材90には電動アクチュエータ93が固定されているとともに、そのロッド93Aが可動支持体92に連結されており、この電動アクチュエータ93よって可動支持体92が単板Vの幅方向に変位するようになっている。電動アクチュエータ93は、モータとボールネジを用いてロッドを進退させる周知の構造のものであり、後述するように制御部100からの制御信号によって作動する。
【0026】
可動支持体92には側方から視て逆L字形をなすブラケット94が固着され(図10参照)、このブラケット94には、断面が角形の2本の支持バー95A,95Bが単板Vの搬送領域に向かってその幅方向と平行に突出するように固着されている。一方(図10及び図12における下側)の支持バー95Aの先端には、単板検出センサ96が取り付けられている。他方(図10及び図12における上側)の支持バー95Bの先端には、裏打ちシート検出センサ97が取り付けられている。
【0027】
単板検出センサ96は、側縁から幅方向に切欠したスリット96Bを有するホルダ96Aと、スリット96Bを挟んで対応する白熱灯等の発光素子96Cとシリコンフォトダイオード等の受光素子96Dとを備えて構成されたフォトヘッドと称される周知の光電式センサであり、スリット96B内に単板Vの側縁が位置するように支持されている。スリット96B内で単板Vの側縁の位置が変位すると、その変位の方向と距離が検出され、この検出信号は制御部100に入力される。制御部100では、幅方向において単板検出センサ96が単板Vに対して一定の位置関係を保つように電動アクチュエータ93を作動させる制御信号を出力する。
【0028】
この単板検出センサ96には、単板Vの薄板材Va同士を連結している薄板材連結片Tの単板Vからの突出部Taを検出するための連結片検出センサ98が取付板98Aを介して取り付けられている。この連結片検出センサ98は、単板検出センサ96に取り付けた遮光板99の円形孔99Aを通して下向きに検知光を照射する。薄板材連結片Tの突出部Taが検出位置に存在するときにはその突出部Taが照射光を反射してその反射光が連結片検出センサ98で受光され、突出部Taが検出位置に存在していない場合には反射光が受光されない。即ち、反射光が受光されるか否かにより薄板材連結片Tの突出部Taの有無が検出され、この検出信号は制御部100へ入力される。制御部100では、薄板材連結片Tの突出部Taが検出された場合には単板検出センサ96による検出結果が無効とされ、突出部Taが検出されないことを条件として単板検出センサ96の検出結果を有効とされる。尚、遮光板99には、単板検出センサ96の検知光の照射領域に対応するようにスリット状の開口99Bが形成されている。
【0029】
また、裏打ちシート検出センサ97は、上記単板検出センサ96と同様にホルダ97Aに発光素子96Cと受光素子96Dを備えたフォトヘッドと称される周知の光電式センサであり、スリット96B内で裏打ちシートSの側縁が変位するとその変位方向と変位距離が検出され、その検出信号が制御部100に入力される。制御部100では、幅方向において裏打ちシートSが裏打ちシート検出センサ97に対して一定の位置関係を保つように舵取り装置89を作動させる制御信号を出力する。
【0030】
舵取り装置89は、受け板88に固定した方形の基枠89Cに、左右一対の軸受板89Dを揺動アーム89Eを介して支持するとともに、進退可能なロッド89Gを備えた電動アクチュエータ89Fを取り付け、一方の揺動アーム89Eとロッド89Gとを連結し、さらに両軸受板89Dの両端同士の間に前後2本の舵取りロール89A,89Bを回転可能に支持した周知の構造になる。裏打ちシートSは、前側(図20における下側)の舵取りロール89Aに潜り込み、後側の舵取りロール89Bの上面に沿って下へ転向する経路で供給され、この後側の舵取りロール89Bにおいては上記乾燥機構4及び密着機構5側からの引張力により裏打ちシートSに対して引き下ろす力が作用している。
したがって、図20において、電動アクチュエータ89Fのロッド89Gが進出すると、左側の揺動アーム89Eが時計回り方向へ回動されるため、両軸受板89Dと両舵取りロール89A,89Bも同方向へ回動して姿勢を傾ける。すると、後側の舵取りロール89Bでは、裏打ちシートSが引き下ろし力の作用によって図20の右側へ変位する。ロッド89Gが後退すると、裏打ちシートSは逆に左側へ変位する。かかる舵取り装置89の電動アクチュエータ89Fの作動は、制御部100に入力される裏打ちシート検出センサ97からの検出信号に基づいて制御される。
【0031】
次に、本実施形態の作用について説明する。
<単板Vの横ずれ矯正>
糊付け機構2へ送られてきた単板Vは、バックアップロール23と糊付けロール21との間を通過する間に接着剤を塗布される。このとき、単板Vは糊付けロール21とバックアップロール23との間で挟み付けられた状態となっている。ところで、単板Vを構成している薄板材Vaは木材をスライスするとともに加熱や乾燥などの処理を施されて得られるものであることから、その厚さが幅方向に偏ることを完全に防止することは困難である。このように厚さに偏りがある部分が挟み付けられると、単板Vは厚さの薄い方へ横ずれしていく。しかし、本実施形態においては単板Vの横ずれが自動的に矯正されるようになっている。以下、その矯正動作を説明する。
【0032】
図9(A)に示すように単板Vの右側が薄くなっている場合には、その薄い側へ単板Vが横ずれするが、横ずれ検出センサ69によってこの横ずれが検出されるとともに、そのずれ方向が検出され、さらに変位量も検出され、これらの検出結果が制御部100に送られる。制御部100では、この検出結果に基づいて右側の電空比例弁70からエアシリンダ55へ供給すべき作動エアの圧力値が設定されるとともに、制御信号が右側の電空比例弁70に送られる。すると、電空比例弁70が開弁してその二次圧が所定の値まで上昇し、エアシリンダ55のロッド55Aが所定量進出して右側の揺動板52とバックアップロール23の右端が所定の高さまで上昇する。これにより、図9(B)に示すように、バックアップロール23が右上がりに姿勢を傾けて糊付けロール21との隙間をテーパ状とする。これにより、単板Vがその右端側で強く挟み付けられるようになるので、単板Vは左側へ変位するようになり、もって単板Vの横ずれが矯正される。矯正されて単板Vが正規位置に復帰したことが検出されると、今度は電空比例弁70が閉弁し、ロッド55Aが後退してバックアップロール23の右端が下降する。
また、単板Vの横ずれが左方向である場合には、左側の電空比例弁70が開弁し、バックアップロール23の左端が上昇することにより単板Vが右へ戻り、単板Vが正規位置に復帰すると、電空比例弁70が閉弁する。
【0033】
<ドクターロール22の異常変位検出>
糊付け機構2に送り込まれた単板Vにささくれや割れがあったり異物が付着している場合には、そのささくれや割れによる破片や異物が接着剤の粘着力によって単板Vから糊付けロール21の外周に移し取られることがある。移し取られた異物等は、糊付けロール21の回転に伴ってドクターロール22との対応位置へ移動することになる。
糊付けロール21とドクターロール22との隙間は、単板Vへの接着剤の塗布量を必要最少に抑えるために、ごく僅かな隙間が空くだけとされている。したがって、破片や異物が両ロール21,22の隙間に入り込むと、ドクターロール22には糊付けロール21から離間する方向の力が作用する。すると、ドクターロール22は、エアシリンダ47の付勢に抗してロッド47Aを後退させつつ糊付けロール21から離間する方向へ変位し、これに伴ってピストン(図示せず)も一体的に変位する。
このピストンの変位がピストン検出センサ48によって検出され、その検出信号が制御部100に送られ、制御部100からは、糊付け機構2用のモータ49、巻取りリール6A用のモータ(図示せず)、搬送コンベア7用のモータ(図示せず)及び密着機構5用のモータ(図示せず)へ駆動を停止させる制御信号が出力され、ラミネータの運転が停止する。
【0034】
<裏打ちシートSの単板Vへの追従動作>
糊付け機構2において接着剤を塗布された単板Vには裏打ちシートSが重ね合わされて貼り付けられるが、このときに、単板Vと裏打ちシートSは幅方向において正規の位置関係を保つようになっている。以下、その動作について説明する。
単板検出センサは単板Vの側縁位置を検出し、その検出信号が制御部100に入力され、制御部100ではこの検出信号に基づいて電動アクチュエータ93を駆動するための制御信号を出し、電動アクチュエータ93は単板Vの位置に対応してロッド93Aを進退させ、単板検出センサ96を幅方向に変位させる。これにより、単板Vが横ずれしても、単板検出センサ96が単板Vに対して常に幅方向において一定の位置関係を保つよう追従変位する。
【0035】
一方、裏打ちシート検出センサ97は裏打ちシートSの側縁位置を検出し、その検出信号が制御部100に入力され、制御部100ではこの検出信号に基づいて舵取り装置89を駆動するための制御信号を出し、舵取り装置89は裏打ちシートSを幅方向に変位させる。これにより、裏打ちシート検出センサ97が幅方向へ変位しても、裏打ちシートSが裏打ちシート検出センサ97に対して常に幅方向における一定の位置関係を保つように追従変位する。
【0036】
さて、上記の単板検出センサ96と裏打ちシート検出センサ97とは一体に支持されている。したがって、単板Vが横ずれすると、この横ずれに追従して単板検出センサ96と裏打ちシート検出センサ97が単板Vと同じ方向へ同じ距離だけ変位する。すると、この裏打ちシート検出センサ97の変位に追従して裏打ちシートSが裏打ちシート検出センサ97と同じ方向へ同じ距離だけ変位する。この裏打ちシートSの変位方向と変位距離は単板Vと同じであるから、結果的に裏打ちシートSは単板Vと同じ方向へ同じ距離だけ変位する。これより、単板Vと裏打ちシートSが幅方向において常に一定の位置関係に保たれるのである。
【0037】
また、図18に示すように薄板材連結片Tの突出部Taが単板検出センサ96から離れた位置にある状態では、上記のように裏打ちシートSの追従動作が行われる。これに対し、図19に示すように薄板材連結片Tの突出部Taが単板検出センサ96で検出される状態になると、単板検出センサ96ではこの突出部Taを単板Vの側縁であると見做して単板Vが外側(図19の上側)へずれたとの検出信号を発するようになる。もし、この検出信号によって電動アクチュエータ93が作動すると、単板検出センサが単板Vに対する正規位置から外側へずれてしまうことになる。
しかし、本実施形態ではこのような誤作動が防止されている。即ち、薄板材Vaの突出部Taが単板検出センサ96で検出されると、これと同時に連結片検出センサ98も突出部Taを検出し、この連結片検出センサ98の検出信号が制御部100へ送られる。制御部100では、連結片検出センサ98が薄板材Vaを検出したことを条件として単板検出センサ96の検出信号を無効とする。これにより、電動アクチュエータ93への制御信号が停止され、単板検出センサ93は単板Vに対して一定の位置関係を保つ。そして、薄板材連結片Tの突出部Taが単板検出センサ96から離間して検出されなくなると、連結片検出センサ98もまた薄板材連結片Tを検出しなくなるので、制御部100では、単板検出センサ96からの検出信号を有効とし、必要に応じて電動アクチュエータ93へ制御信号を送り出す。これにより、薄板材連結片Tの突出部Taが単板検出センサ96で検出されることに起因して電動アクチュエータ93が誤作動することが防止され、ひいては裏打ちシートSの追従変位動作が正確に行われる。
【0038】
上述したように、本実施形態においては、糊付けロール21に異物が付着してドクターロール22の間に噛み込むと、ドクターロール22が糊付けロール21から離間する方向へ変位するとともに、このドクターロール22の変位が検知されるようになっている。したがって、異物が糊付けロール21に付着したままになることが回避され、異物の付着に起因して糊付けロール21、バックアップロール23、単板Vに傷がつくことが防止される。
また、ドクターロール22が変位すると、これがピストン検出センサ48によって検出されるとともに、ラミネータの各機構を駆動するモータが自動的に停止するようになっているので、異物の噛み込みの有無を作業者が常時監視する必要がなく、作業者への負担が軽減される。また、異物の噛み込みが見過ごされることも確実に回避できる。
【0039】
さらに、ドクターロール22を糊付けロール21側へ付勢する手段としてエアシリンダ47を用いているので、作動エアの圧力を変えるだけで付勢力の設定と調整を容易に行うことができ、しかもその調整を高精度で行うことができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0040】
(1)上記実施形態ではドクター部材を回転するロール部材としたが、本発明は、ドクター部材が例えばプレート状等のロール状以外の形状である場合や、ドクター部材が回転しないものである場合にでも適用することができる。
(2)上記実施形態では接着剤を単板に塗布するようにしたが、本発明は、接着剤を裏打ちシートに塗布する場合にも適用することができる。
(3)上記実施形態では付勢手段としてエアシリンダを用いたが、本発明によれば、圧縮コイルバネなどの弾性部材を用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の左側面図
【図2】糊付け機構の一部切欠左側面図
【図3】糊付け機構の一部切欠平面図
【図4】糊付け機構の正面図
【図5】バックアップロールの支持構造をあらわす一部切欠一部切欠左側面図
【図6】バックアップロールの支持構造をあわらす平面図
【図7】糊付け機構の駆動構造をあらわす右側面図
【図8】糊付けロールとドクターロールに規制板を取り付けた状態をあらわす部分斜視図
【図9】単板の横ずれを矯正する動作をあらわす簡略正面図
【図10】裏打ちシート供給機構の左側面図
【図11】裏打ちシート供給機構の部分拡大左側面図
【図12】裏打ちシート供給機構の部分正面図
【図13】裏打ちシート供給機構の平面図
【図14】単板検出センサの斜視図
【図15】単板検出センサの平面図
【図16】単板検出センサの正面図
【図17】単板に裏打ちシートを張り合わせている状態をあらわす斜視図
【図18】単板検出センサによる検出が有効とされる検出形態をあらわす平面図
【図19】単板検出センサによる検出が無効とされる検出形態をあらわす平面図
【図20】裏打ちシートを追従変位させる機構をあらわす平面図
【図21】単板の横ずれを矯正する手段をあらわすブロック図
【図22】ドクターロールの変位を検出する手段をあらわすブロック図
【図23】単板の横ずれに追従するように裏打ちシートを変位させる手段をあらわすブロック図
【図24】電空比例弁の断面図
【符号の説明】
V…単板
Va…薄板材
S…裏打ちシート
21…糊付けロール(糊付け部材)
22…ドクターロール(ドクター部材)
36…ガイド部(ガイド手段)
47…エアシリンダ(付勢手段)
47A…ロッド
48…ピストン検出センサ(検知手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数枚の薄板材を繋ぎ合わせた帯状の単板に補強用の裏打ちシートを貼り付けるためのラミネータに関する。
【0002】
【従来の技術】
木工家具や建具に貼着される単板の製造は次のようにして行われる。木材をスライスして得た薄板材を縦長に突き合わせてテープにより連結してロール状とし、これをリールから引き出して糊付けを行い、この単板の糊付け面に裏打ちシートを貼り付け、これを乾燥させるとともに押圧力を加えて一体化させ、しかる後に、単板の表面の研磨、テープの削り取り、塗装等の処理が施されてロール状の単板が得られる。
【0003】
上記製造工程において、単板に裏打ちシートを糊付けして乾燥する工程はラミネータと称される装置において行われる。ラミネータは、単板を糊付け位置へ供給するための単板供給機構と、糊付け機構と、裏打ちシートを貼付位置へ供給するための裏打ちシート供給機構と、貼り付けた単板と裏打ちシートを乾燥させるための乾燥機構とを備えている。
糊付け機構は、外周に接着剤が供給されるとともにその外周を単板に接触させつつ回転することにより接着剤を単板の表面に塗布する糊付けロールと、この糊付けロールの外周の接着剤の余剰分を除去することによって単板への塗布量を調整するドクターロールとを備えて構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記糊付け機構においては、単板にささくれや割れがあったり異物が付着している場合には、そのささくれや割れによる破片や異物が単板から糊付けロールの外周に移し取られるおそれがある。糊付けロールの外周に破片や異物が付着すると、この破片や異物は、糊付けロールの回転に伴ってドクターロールとの対応位置へ移動することになる。
ところが、ドクターロールと糊付けロールとの対応位置では、単板への接着剤の塗布量を必要最少に抑えるために、両ロールの間はごく僅かな隙間を空けただけとされており、したがって、破片や異物が両ロールの隙間に入り込んだままにしておくとロールの表面を傷つけるおそれがあり、さらには単板にも傷をつれるおそれがある。そのため、両ロールの隙間に異物などが挟まり込んだときには、直ちにこれを検知し、異常を報知したり運転を停止する等の対応措置がとられなければならない。
従来では、異物の噛み込みを検知する方法として、作業者が常時目視により監視する方法が採られていたのであるが、このような方法では作業者への負担が大きいだけでなく、噛み込みを見過ごしてしまう可能性もある。そこで、異物の噛み込みを自動的に検出する手段が要望されていた。
本願発明は上記事情に鑑みて創案されたものであって、糊付け部材とドクター部材との隙間への異物の噛み込みを自動的に検出する手段を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、複数枚の薄板材を繋ぎ合わせてなる帯状の単板と補強用の裏打ちシートとを接着剤によって貼り付けるためのラミネータであって、外周に接着剤が供給され、回転しつつ単板または裏打ちシートに接触させることによりその単板または裏打ちシートに接着剤を塗布する糊付け部材と、前記糊付け部材の外周に近接して設けられ、その外周上の接着剤の余剰分を除去することにより単板または裏打ちシートへの接着剤の塗布量を調整するドクター部材とを備えて構成されているものにおいて、前記ドクター部材を前記糊付け部材に対する接離方向への変位を可能に案内するガイド手段と、前記ドクター部材を前記糊付け部材側へ付勢する付勢手段と、前記ドクター部材が変位したことを検知する検知手段とが設けられている構成とした。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記付勢手段が、進退可能なロッドを備えるとともに作動エアの圧力によって付勢力を発揮するエアシリンダからなる構成とした。
【0007】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
糊付け部材とドクター部材との間に異物が噛み込んだときには、ドクター部材が付勢手段の付勢に抗して糊付け部材から離間する方向に変位し、このドクター部材の変位が検知手段によって検知される。このように本発明によれば、異物の噛み込みを自動的に検出することができるので、作業者への負担が軽減されるともに、噛み込みの見過ごしを回避することができる。
【0008】
<請求項2の発明>
異物が噛み込んでドクター部材が糊付け部材から離間するときには、エアシリンダ内の作動エアの圧力変動を伴いつつロッドが後退するようになる。付勢力は作動エアの圧力によって発揮されるようになっているので、付勢力の設定と調整を容易且つ正確に行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図24を参照して説明する。
本実施形態のラミネータは、その前方(図1の右側)から後方に向かって順に、単板供給機構1、糊付け機構2、裏打ちシート供給機構3、乾燥機構4、密着機構5、単板巻取り機構6を配した構造になり、これらの機構によって単板Vに補強用の裏打ちシートSが貼り付けられる。
単板Vは、木材(図示せず)をスライスして得た薄板材Vaの両端をジクザク状に成形して縦長に突き合わせるとともに、その突き合わせ部に図17に示すように粘着テープからなる薄板材連結片Tを貼り付けることによって帯状に繋ぎ合わせたものである。なお、薄板材連結片Tの長さは余裕を持たせて単板Vの幅よりも大きい寸法とされているため、薄板材連結片Tの両端は単板Vの両側縁から突出している。
裏打ちシートSは単板Vの薄板材連結片Tと反対側の面に接着剤により貼り付けられ、この裏打ちシートSの貼り付けにより、薄板材Vaの連結部分が補強される。
【0010】
まず、単板Vに裏打ちシートSを貼り付ける工程の概略を説明する。
単板供給機構1のリール1Aには上記の帯状の単板Vがロール状に巻き付けられており、このリール1Aから繰り出された単板Vは転向ロール1Bにより所定高さで水平に転向されて薄板材連結片Tを下に向けた状態で糊付け機構2へ送られる。糊付け機構2では単板Vの上面に接着剤が塗布され、糊付けされた単板Vは裏打ちシート供給機構3へ送り込まれる。裏打ちシート供給機構3では、裏打ちシートSが単板Vの上面に対して斜め上方から送り込まれて重ね合わせられ、接着剤により張り合わされる。この裏打ちシートSが貼り付けられた単板Vは乾燥機構4の乾燥炉4A内を通過し、この間に乾燥炉4A内のヒーター4Bにより接着剤が乾燥される。
尚、糊付け機構2と乾燥機構4を通過するあいだ、単板Vは図示しないモータにより駆動される搬送コンベア7に載せられて搬送されるのであるが、そのコンベアベルト7Aには多数の通気孔(図示せず)が形成されているとともに、これらの通気孔を介して単板Vの下面を吸引するバキューム装置7Bが設けられており、そのバキューム作用によって単板Vがコンベアベルト7Aに密着した状態に保たれる。
さて、乾燥機構4を通過した単板Vは密着機構5へ送り込まれる。密着機構5は、単板Vを下から支えるように配されて図示しないモータにより駆動される4つの駆動ロール5Aと、単板Vを上から押さえ付ける3つの加熱押えロール5Bと同じく単板Vを上から押さえ付ける1つの押えロール5Cとを備え、これらのロール5A,5B,5Cの間に単板Vを通過させることにより、接着剤がさらに乾燥されるとともに単板Vと裏打ちシートSが強固に密着される。このようにして裏打ちシートSで補強された単板Vは、単板巻取り機構6において図示しないモータにより駆動される巻取リール6Aに巻き取られる。
【0011】
<糊付け機構2>
次に、糊付け機構2の構造について図2乃至図8を参照して詳しく説明する。
糊付け機構2は、糊付けロール(本発明の構成要件である糊付け部材)21とドクターロール(本発明の構成要件であるドクター部材)22とバックアップロール23とを備えて構成され、さらに、単板Vの横ずれを矯正する機構とドクターロール22の異常変位を検出する機構とを備えている。
まず、糊付けロール21とドクターロール22について説明する。
基台20の前端には単板Vを受けるテーブル24が固定されているとともに、このテーブル24の上方に可動ロールフレーム25が設けられている。可動ロールフレーム25は、図2及び図3に示すように、後端部(図の左側部分)で密着固定された左右一対ずつの上フレーム25Aと下フレーム25B、上フレーム25Aと下フレーム25Bの前端部同士を固定する前フレーム25C、左右の下フレーム25B同士を連結する上下2本の連結バー25D、及び上フレーム25A同士を連結する連結バー25Eとからなる。かかる可動ロールフレーム25は、基台20に立設した左右一対の支柱26に支持され、傾動軸26Aを中心としてシーソー状に傾動し得るようになっている。
【0012】
基台20には、左右一対のエアシリンダ27が軸28により前後の揺動可能に支持され、そのエアシリンダ27Aの上向きのロッド27Aと下フレーム25Bの前端部とが軸29を介して相対的回動可能に連結されている。このエアシリンダ27が作動してロッド27Aが進退すると、可動ロールフレーム25がシーソー状に傾動されるようになる。尚、基台20に立設した後部支柱30にはストッパ31が固定され、このストッパ31に対して可動ロールフレーム25の後端部が上から当接することにより、可動ロールフレーム25の前上がりの傾動が規制されるようになっている。
【0013】
下フレーム25Bの後端部に取り付けた軸受32には回転軸33が支持され、この回転軸33には糊付けロール21が一体回転するように固着されている。この糊付けロール21の外周には、糊付けロール21の上方に設けたノズル(図示せず)から接着剤が供給されるようになっている。そして、糊付けロール21が回転しつつその外周を単板Vの上面に密着させることにより、単板Vに接着剤が塗布されるようになっている。回転軸33の一方の端部(図3の下側の端部)には手動操作用ハンドル33Aが固着され、他方の端部には従動ギヤ34と駆動ギヤ35が固着されている。尚、糊付けロール21の外周には周方向の筋状の溝(図示せず)が形成され、この溝に接着剤が入り込むようになっている。
【0014】
上フレーム25Aと下フレーム25Bの間には開口部25Fが形成されており、この開口部25Fの後端部分には上下一対のガイド部(本発明の構成要件であるガイド手段)36が設けられ、このガイド部36には可動軸受37が前後方向への移動可能に嵌合されている。この可動軸受37には回転軸38が支持され、この回転軸38にドクターロール22が一体回転するように固着されている。ドクターロール22の回転軸38の端部には従動ギヤ39が固着され、この従動ギヤ39が上記糊付けロール21の駆動ギヤ35と係合することにより、ドクターロール22が糊付けロール21と同一の周速度で回転駆動される。
なお、糊付けロール21とドクターロール22の両端には取付溝21A,22Aが形成され、この取付溝21A,22Aには左右一対の規制板40が上から嵌め込まれている。この規制板40は、糊付けロール21とドクターロール22の間の楔状の凹部に供給された接着剤が側方へ流れ出すことを防止する。
【0015】
かかるドクターロール22は、ガイド部36に沿って糊付けロール21に対して前方から接近・離間する方向へ変位可能とされている。ラミネータの稼働中、ドクターロール22は糊付けロール21の外周に対してごく僅かな隙間を空けて接近した状態に保持され、このドクターロール22が糊付けロール21の外周の接着剤の余剰分を除去することにより、単板Vへの接着剤の供給量が調整される。尚、糊付けロール21に対するドクターロール22の最接近位置は、下フレーム25Bに取り付けたストッパボルト41の突端に可動軸受37が当接することにより設定される。
【0016】
次に、ドクターロール22の異常変位を検出する機構について説明する。
前フレーム25Cにはウォーム42とウォームホイール43が取り付けられ、ウォームホイール43の雌ねじ孔43Aには、図示しない回り止め手段によって軸方向への移動のみを許容されている雄ねじシャフト44が螺合されている。ウォーム軸46の一端に固着した手動操作用ハンドル46Aを回転操作すると、ウォームホイール43が回転されるとともに、雄ねじシャフト44が前後方向へ移動するようになっている。
【0017】
この雄ねじシャフト44には、上フレーム25Aと下フレーム25Bとの間の開口部25F内に配されたエアシリンダ(本発明の構成要件である付勢手段)47が固定されており、このエアシリンダ47のロッド47Aはドクターロール22に向かって後方へ突出している。そしてこのロッド47Aの先端部は可動軸受37の前端部に一体移動可能に連結されている。このエアシリンダ47は、作動エアの圧力によりロッド47Aを介して可動軸受37とドクターロール22を糊付けロール21側へ付勢しており、この付勢力によって可動軸受37がストッパボルト41に当接する位置に保持される。また、ドクターロール22が糊付けロール21から離間する方向へ変位すると、ロッド47Aが押し込められるとともにロッド47Aと一体のピストン(図示せず)が前方へ変位する。
【0018】
エアシリンダ47の外面には、ピストンの位置を磁気的に検出可能なピストン検出センサ(本発明の構成要件である検知手段)48が取り付けられている。このピストン検出センサ48とピストンとの相対位置は雄ねじシャフト44を前後に移動させることによって調整されている。調整により、可動軸受37がストッパボルト41に当接してドクターロール22が糊付けロール21に対して正規の位置関係にある状態ではピストン検出センサ48はピストンを検出しないが、ドクターロール22が僅かでも糊付けロール21から離間する方向へ移動してピストンが変位すると、そのピストンがピストン検出センサ48で検出されるように設定されている。
ピストン検出センサ48がピストンの変位を検出すると、その検出信号が制御部100に入力されるとともに、制御部100からは、糊付け機構2用のモータ49、巻取りリール6A用のモータ(図示せず)、搬送コンベア7用のモータ(図示せず)及び密着機構5用のモータ(図示せず)を停止させる制御信号が出力されるようになっている(図23を参照)。
【0019】
次に、バックアップロール23について説明する。
基台20には左右一対の軸受50が立設されているとともに、この両軸受50の間には支持軸51が差し渡されて回転可能に支持されている。この支持軸51の両端には左右一対の揺動板52の前端部が支持され、この一対の揺動板52は互いに独立して上下方向に揺動し得るようになっている。この一対の揺動板52の支持軸51よりも後方には回転軸53の両端が相対回転可能に支持されており、この回転軸53にバックアップロール23が一体回転可能に固着されている。このバックアップロール23は上記糊付けロール21の真下に位置し、糊付けロール21から単板Vに作用する密着力を下から受け止めるようになっている。このようにして糊付けロール21とバックアップロール23との間で挟み付けられた単板Vの上面に糊付けロール21の外周の接着剤が塗布される。
【0020】
また、基台20には軸54を介すことによって左右一対のエアシリンダ55が支持されており、その各エアシリンダ55の上向きのロッド55Aの先端が軸56を介して揺動板52の後端部に連結されている。この一対のエアシリンダ55は、後述するように互いに独立して作動するようになっている。したがって、例えば、右側のエアシリンダ55のみが作動してロッド55Aが進出すると、右側の揺動板52だけが上方へ揺動し、バックアップロール23は右端側を持ち上げられて斜め姿勢をとるようになっている。また、上記した可動ロールフレーム25用のストッパ31には上下調節可能なストッパボルト57が取り付けられており、このストッパボルト57に揺動板52の後端部が下から突き当たることによって揺動板52の上動が規制されている。尚、ストッパボルト57による上動規制位置は、バックアップロール23が糊付けロール21との間に単板Vの厚さよりも小さい隙間が空くように設定されている。したがって、単板Vが糊付けロール21とバックアップロール23の間で挟み付けられている状態では、ストッパボルト57と揺動板52との間には隙間が空くことになる。
【0021】
また、支持軸51の一方の端部には従動スプロケット58が固着され、この従動スプロケット58と糊付け機構2用のモータ49(図1に示す)の駆動スプロケット59との間にはチェーン60が掛け渡されている。同じく支持軸51には駆動ギヤ61が固着されており、この駆動ギヤ61は、バックアップロール23が所定の挟み付け高さにある状態で糊付けロール21の従動ギヤ34と係合する。さらに、支持軸51に固着した駆動スプロケット62とバックアップロール23の回転軸53に固着した従動スプロケット63との間にチェーン64が掛け渡されている。かかる駆動機構により、モータ49の駆動力が支持軸51を介してバックアップロール23と糊付けロール21に伝達され、バックアップロール23と糊付けロール21が同一の周速度で回転駆動されるようになっている。また、可動ロールフレームの後端部が上方へ変位すると、駆動ギヤ61と従動ギヤ34の係合が解除されるため、糊付けロール21に対する回転駆動力の伝達が遮断される。
【0022】
尚、揺動板52の前端部同士の間にはブラケット65が差し渡されていて、このブラケット65にバックアップロール23の表面に付着した接着剤を掻き取るためのスクレーパ66が取り付けられているとともに、このスクレーパ66の下方には掻き取った接着剤を受けるパン67が設けられている。さらに、糊付けロール21とバックアップロール23の後方近傍位置には、糊付けされた単板Vを下から支えるためのテーブル68の始端部が位置している。
【0023】
次に、単板Vが糊付けロール21とバックアップロール23との間を通過する際に幅方向へ変位したときに、その横ずれを矯正するための機構について説明する。
上記したように各揺動板52の後端部を支持する左右一対のエアシリンダ55は互いに独立して作動するようになっているが、各エアシリンダ55の作動は、横ずれ検出センサ69と制御部100と左右2つの電空比例弁70とによって制御される。
横ずれ検出センサ69は、下フレーム25B同士を連結する連結バー25Dに幅方向への位置調節可能に取り付けられており、単板Vの側縁の位置を検出することによりその単板Vが正規位置から左右方向(幅方向)へ変位したこと及びその変位量を検出する。この検出信号は制御部100に出力され、制御部100ではこの検出信号に基づいて電空比例弁70に制御信号を送る。
電空比例弁70は、パイロット用の電気信号により二次側の圧力が無段階的に調節されるようにした周知構造のものであり、所定の圧力に調整された作動エアは、各電空比例弁70から夫々対応するエアシリンダ55へ供給される。電空比例弁70の作動を図24を参照して説明すると、制御部100からの制御信号によりフラッパ70Aがノズル70Bを閉じると、ノズル背圧室70Cの圧力が上昇してインナバルブ70Dが押し下げられ、弁口70Eが開して二次側の圧力が上昇する。二次圧の値は圧力センサ70Fを介すことにより電気信号として制御部100へフィードバックされ、制御部100においては、単板Vの変位量に対応して設定された二次圧の値と上記フィードバックの値とが比較され、そのフィードバック値が設定された二次圧に達するまで弁口70Eの開動作が続く。そして、二次圧が設定した圧力値に達すると、ノズル70Bが開かれ、ノズル背圧室70Cが減圧してインナバルブ70Dが上動して弁口70Eが閉じる。
このように、横ずれ検出センサ69の検出信号に基づいて制御部100から各電空比例弁70へ送られる電気信号により、エアシリンダ55へ供給される作動エアの圧力が調整され、エアシリンダ55ではその調整された圧力値に応じてロッド55Aの進出動作が行われる。そして、このロッド55Aの進出動作により、バックアップロール23が斜め姿勢になって糊付けロール21との隙間がテーパ状となるのである。
【0024】
<裏打ちシート供給機構3>
次に、裏打ちシート供給機構3の構造について図10乃至図20を参照して詳しく説明する。
基台20に立設した支持体81の上端には、裏打ちシートSが巻き付けられているリール82と、このリール82から繰り出された裏打ちシートSを下向きに転向するための転向ロール83とが取り付けられている。基台20に立設した支持壁84には、裏打ちシートSを下向きから斜め下方へ転向させる転向ロール85と、裏打ちシートSを単板Vの上面に重ね合わせてこれを搬送コンベア7との間で挟み付けるための押えロール86が取り付けられている。
また、基台20に立設した左右一対の支柱87の上端には受け板88が差し渡されるように固定され、この受け板88には裏打ちシートSを幅方向へ変位させるための舵取り装置89が取り付けられている。この舵取り装置89は前後2本の舵取りロール89A,89Bを備えており、転向ロール83から下向きに転向された裏打ちシートSは、前側の舵取りロール89Aの下を潜り、後側の舵取りロール89Bの上面で下向きに転向され、転向ロール85に送られる。以上により、裏打ちシートSの供給経路が構成されている。
【0025】
次に、単板Vが横ずれしたときにこれに裏打ちシートSを追従させる機構について説明する。
一方(図12及び図13における右側)の支柱87には、単板Vの搬送領域とは反対側へ片持ち状に突出するように支持部材90が固定されている。支持部材90には単板Vの幅方向と平行なガイドレール91が取り付けられ、このガイドレール91には可動支持体92が移動可能に支持されている。支持部材90には電動アクチュエータ93が固定されているとともに、そのロッド93Aが可動支持体92に連結されており、この電動アクチュエータ93よって可動支持体92が単板Vの幅方向に変位するようになっている。電動アクチュエータ93は、モータとボールネジを用いてロッドを進退させる周知の構造のものであり、後述するように制御部100からの制御信号によって作動する。
【0026】
可動支持体92には側方から視て逆L字形をなすブラケット94が固着され(図10参照)、このブラケット94には、断面が角形の2本の支持バー95A,95Bが単板Vの搬送領域に向かってその幅方向と平行に突出するように固着されている。一方(図10及び図12における下側)の支持バー95Aの先端には、単板検出センサ96が取り付けられている。他方(図10及び図12における上側)の支持バー95Bの先端には、裏打ちシート検出センサ97が取り付けられている。
【0027】
単板検出センサ96は、側縁から幅方向に切欠したスリット96Bを有するホルダ96Aと、スリット96Bを挟んで対応する白熱灯等の発光素子96Cとシリコンフォトダイオード等の受光素子96Dとを備えて構成されたフォトヘッドと称される周知の光電式センサであり、スリット96B内に単板Vの側縁が位置するように支持されている。スリット96B内で単板Vの側縁の位置が変位すると、その変位の方向と距離が検出され、この検出信号は制御部100に入力される。制御部100では、幅方向において単板検出センサ96が単板Vに対して一定の位置関係を保つように電動アクチュエータ93を作動させる制御信号を出力する。
【0028】
この単板検出センサ96には、単板Vの薄板材Va同士を連結している薄板材連結片Tの単板Vからの突出部Taを検出するための連結片検出センサ98が取付板98Aを介して取り付けられている。この連結片検出センサ98は、単板検出センサ96に取り付けた遮光板99の円形孔99Aを通して下向きに検知光を照射する。薄板材連結片Tの突出部Taが検出位置に存在するときにはその突出部Taが照射光を反射してその反射光が連結片検出センサ98で受光され、突出部Taが検出位置に存在していない場合には反射光が受光されない。即ち、反射光が受光されるか否かにより薄板材連結片Tの突出部Taの有無が検出され、この検出信号は制御部100へ入力される。制御部100では、薄板材連結片Tの突出部Taが検出された場合には単板検出センサ96による検出結果が無効とされ、突出部Taが検出されないことを条件として単板検出センサ96の検出結果を有効とされる。尚、遮光板99には、単板検出センサ96の検知光の照射領域に対応するようにスリット状の開口99Bが形成されている。
【0029】
また、裏打ちシート検出センサ97は、上記単板検出センサ96と同様にホルダ97Aに発光素子96Cと受光素子96Dを備えたフォトヘッドと称される周知の光電式センサであり、スリット96B内で裏打ちシートSの側縁が変位するとその変位方向と変位距離が検出され、その検出信号が制御部100に入力される。制御部100では、幅方向において裏打ちシートSが裏打ちシート検出センサ97に対して一定の位置関係を保つように舵取り装置89を作動させる制御信号を出力する。
【0030】
舵取り装置89は、受け板88に固定した方形の基枠89Cに、左右一対の軸受板89Dを揺動アーム89Eを介して支持するとともに、進退可能なロッド89Gを備えた電動アクチュエータ89Fを取り付け、一方の揺動アーム89Eとロッド89Gとを連結し、さらに両軸受板89Dの両端同士の間に前後2本の舵取りロール89A,89Bを回転可能に支持した周知の構造になる。裏打ちシートSは、前側(図20における下側)の舵取りロール89Aに潜り込み、後側の舵取りロール89Bの上面に沿って下へ転向する経路で供給され、この後側の舵取りロール89Bにおいては上記乾燥機構4及び密着機構5側からの引張力により裏打ちシートSに対して引き下ろす力が作用している。
したがって、図20において、電動アクチュエータ89Fのロッド89Gが進出すると、左側の揺動アーム89Eが時計回り方向へ回動されるため、両軸受板89Dと両舵取りロール89A,89Bも同方向へ回動して姿勢を傾ける。すると、後側の舵取りロール89Bでは、裏打ちシートSが引き下ろし力の作用によって図20の右側へ変位する。ロッド89Gが後退すると、裏打ちシートSは逆に左側へ変位する。かかる舵取り装置89の電動アクチュエータ89Fの作動は、制御部100に入力される裏打ちシート検出センサ97からの検出信号に基づいて制御される。
【0031】
次に、本実施形態の作用について説明する。
<単板Vの横ずれ矯正>
糊付け機構2へ送られてきた単板Vは、バックアップロール23と糊付けロール21との間を通過する間に接着剤を塗布される。このとき、単板Vは糊付けロール21とバックアップロール23との間で挟み付けられた状態となっている。ところで、単板Vを構成している薄板材Vaは木材をスライスするとともに加熱や乾燥などの処理を施されて得られるものであることから、その厚さが幅方向に偏ることを完全に防止することは困難である。このように厚さに偏りがある部分が挟み付けられると、単板Vは厚さの薄い方へ横ずれしていく。しかし、本実施形態においては単板Vの横ずれが自動的に矯正されるようになっている。以下、その矯正動作を説明する。
【0032】
図9(A)に示すように単板Vの右側が薄くなっている場合には、その薄い側へ単板Vが横ずれするが、横ずれ検出センサ69によってこの横ずれが検出されるとともに、そのずれ方向が検出され、さらに変位量も検出され、これらの検出結果が制御部100に送られる。制御部100では、この検出結果に基づいて右側の電空比例弁70からエアシリンダ55へ供給すべき作動エアの圧力値が設定されるとともに、制御信号が右側の電空比例弁70に送られる。すると、電空比例弁70が開弁してその二次圧が所定の値まで上昇し、エアシリンダ55のロッド55Aが所定量進出して右側の揺動板52とバックアップロール23の右端が所定の高さまで上昇する。これにより、図9(B)に示すように、バックアップロール23が右上がりに姿勢を傾けて糊付けロール21との隙間をテーパ状とする。これにより、単板Vがその右端側で強く挟み付けられるようになるので、単板Vは左側へ変位するようになり、もって単板Vの横ずれが矯正される。矯正されて単板Vが正規位置に復帰したことが検出されると、今度は電空比例弁70が閉弁し、ロッド55Aが後退してバックアップロール23の右端が下降する。
また、単板Vの横ずれが左方向である場合には、左側の電空比例弁70が開弁し、バックアップロール23の左端が上昇することにより単板Vが右へ戻り、単板Vが正規位置に復帰すると、電空比例弁70が閉弁する。
【0033】
<ドクターロール22の異常変位検出>
糊付け機構2に送り込まれた単板Vにささくれや割れがあったり異物が付着している場合には、そのささくれや割れによる破片や異物が接着剤の粘着力によって単板Vから糊付けロール21の外周に移し取られることがある。移し取られた異物等は、糊付けロール21の回転に伴ってドクターロール22との対応位置へ移動することになる。
糊付けロール21とドクターロール22との隙間は、単板Vへの接着剤の塗布量を必要最少に抑えるために、ごく僅かな隙間が空くだけとされている。したがって、破片や異物が両ロール21,22の隙間に入り込むと、ドクターロール22には糊付けロール21から離間する方向の力が作用する。すると、ドクターロール22は、エアシリンダ47の付勢に抗してロッド47Aを後退させつつ糊付けロール21から離間する方向へ変位し、これに伴ってピストン(図示せず)も一体的に変位する。
このピストンの変位がピストン検出センサ48によって検出され、その検出信号が制御部100に送られ、制御部100からは、糊付け機構2用のモータ49、巻取りリール6A用のモータ(図示せず)、搬送コンベア7用のモータ(図示せず)及び密着機構5用のモータ(図示せず)へ駆動を停止させる制御信号が出力され、ラミネータの運転が停止する。
【0034】
<裏打ちシートSの単板Vへの追従動作>
糊付け機構2において接着剤を塗布された単板Vには裏打ちシートSが重ね合わされて貼り付けられるが、このときに、単板Vと裏打ちシートSは幅方向において正規の位置関係を保つようになっている。以下、その動作について説明する。
単板検出センサは単板Vの側縁位置を検出し、その検出信号が制御部100に入力され、制御部100ではこの検出信号に基づいて電動アクチュエータ93を駆動するための制御信号を出し、電動アクチュエータ93は単板Vの位置に対応してロッド93Aを進退させ、単板検出センサ96を幅方向に変位させる。これにより、単板Vが横ずれしても、単板検出センサ96が単板Vに対して常に幅方向において一定の位置関係を保つよう追従変位する。
【0035】
一方、裏打ちシート検出センサ97は裏打ちシートSの側縁位置を検出し、その検出信号が制御部100に入力され、制御部100ではこの検出信号に基づいて舵取り装置89を駆動するための制御信号を出し、舵取り装置89は裏打ちシートSを幅方向に変位させる。これにより、裏打ちシート検出センサ97が幅方向へ変位しても、裏打ちシートSが裏打ちシート検出センサ97に対して常に幅方向における一定の位置関係を保つように追従変位する。
【0036】
さて、上記の単板検出センサ96と裏打ちシート検出センサ97とは一体に支持されている。したがって、単板Vが横ずれすると、この横ずれに追従して単板検出センサ96と裏打ちシート検出センサ97が単板Vと同じ方向へ同じ距離だけ変位する。すると、この裏打ちシート検出センサ97の変位に追従して裏打ちシートSが裏打ちシート検出センサ97と同じ方向へ同じ距離だけ変位する。この裏打ちシートSの変位方向と変位距離は単板Vと同じであるから、結果的に裏打ちシートSは単板Vと同じ方向へ同じ距離だけ変位する。これより、単板Vと裏打ちシートSが幅方向において常に一定の位置関係に保たれるのである。
【0037】
また、図18に示すように薄板材連結片Tの突出部Taが単板検出センサ96から離れた位置にある状態では、上記のように裏打ちシートSの追従動作が行われる。これに対し、図19に示すように薄板材連結片Tの突出部Taが単板検出センサ96で検出される状態になると、単板検出センサ96ではこの突出部Taを単板Vの側縁であると見做して単板Vが外側(図19の上側)へずれたとの検出信号を発するようになる。もし、この検出信号によって電動アクチュエータ93が作動すると、単板検出センサが単板Vに対する正規位置から外側へずれてしまうことになる。
しかし、本実施形態ではこのような誤作動が防止されている。即ち、薄板材Vaの突出部Taが単板検出センサ96で検出されると、これと同時に連結片検出センサ98も突出部Taを検出し、この連結片検出センサ98の検出信号が制御部100へ送られる。制御部100では、連結片検出センサ98が薄板材Vaを検出したことを条件として単板検出センサ96の検出信号を無効とする。これにより、電動アクチュエータ93への制御信号が停止され、単板検出センサ93は単板Vに対して一定の位置関係を保つ。そして、薄板材連結片Tの突出部Taが単板検出センサ96から離間して検出されなくなると、連結片検出センサ98もまた薄板材連結片Tを検出しなくなるので、制御部100では、単板検出センサ96からの検出信号を有効とし、必要に応じて電動アクチュエータ93へ制御信号を送り出す。これにより、薄板材連結片Tの突出部Taが単板検出センサ96で検出されることに起因して電動アクチュエータ93が誤作動することが防止され、ひいては裏打ちシートSの追従変位動作が正確に行われる。
【0038】
上述したように、本実施形態においては、糊付けロール21に異物が付着してドクターロール22の間に噛み込むと、ドクターロール22が糊付けロール21から離間する方向へ変位するとともに、このドクターロール22の変位が検知されるようになっている。したがって、異物が糊付けロール21に付着したままになることが回避され、異物の付着に起因して糊付けロール21、バックアップロール23、単板Vに傷がつくことが防止される。
また、ドクターロール22が変位すると、これがピストン検出センサ48によって検出されるとともに、ラミネータの各機構を駆動するモータが自動的に停止するようになっているので、異物の噛み込みの有無を作業者が常時監視する必要がなく、作業者への負担が軽減される。また、異物の噛み込みが見過ごされることも確実に回避できる。
【0039】
さらに、ドクターロール22を糊付けロール21側へ付勢する手段としてエアシリンダ47を用いているので、作動エアの圧力を変えるだけで付勢力の設定と調整を容易に行うことができ、しかもその調整を高精度で行うことができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0040】
(1)上記実施形態ではドクター部材を回転するロール部材としたが、本発明は、ドクター部材が例えばプレート状等のロール状以外の形状である場合や、ドクター部材が回転しないものである場合にでも適用することができる。
(2)上記実施形態では接着剤を単板に塗布するようにしたが、本発明は、接着剤を裏打ちシートに塗布する場合にも適用することができる。
(3)上記実施形態では付勢手段としてエアシリンダを用いたが、本発明によれば、圧縮コイルバネなどの弾性部材を用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の左側面図
【図2】糊付け機構の一部切欠左側面図
【図3】糊付け機構の一部切欠平面図
【図4】糊付け機構の正面図
【図5】バックアップロールの支持構造をあらわす一部切欠一部切欠左側面図
【図6】バックアップロールの支持構造をあわらす平面図
【図7】糊付け機構の駆動構造をあらわす右側面図
【図8】糊付けロールとドクターロールに規制板を取り付けた状態をあらわす部分斜視図
【図9】単板の横ずれを矯正する動作をあらわす簡略正面図
【図10】裏打ちシート供給機構の左側面図
【図11】裏打ちシート供給機構の部分拡大左側面図
【図12】裏打ちシート供給機構の部分正面図
【図13】裏打ちシート供給機構の平面図
【図14】単板検出センサの斜視図
【図15】単板検出センサの平面図
【図16】単板検出センサの正面図
【図17】単板に裏打ちシートを張り合わせている状態をあらわす斜視図
【図18】単板検出センサによる検出が有効とされる検出形態をあらわす平面図
【図19】単板検出センサによる検出が無効とされる検出形態をあらわす平面図
【図20】裏打ちシートを追従変位させる機構をあらわす平面図
【図21】単板の横ずれを矯正する手段をあらわすブロック図
【図22】ドクターロールの変位を検出する手段をあらわすブロック図
【図23】単板の横ずれに追従するように裏打ちシートを変位させる手段をあらわすブロック図
【図24】電空比例弁の断面図
【符号の説明】
V…単板
Va…薄板材
S…裏打ちシート
21…糊付けロール(糊付け部材)
22…ドクターロール(ドクター部材)
36…ガイド部(ガイド手段)
47…エアシリンダ(付勢手段)
47A…ロッド
48…ピストン検出センサ(検知手段)
Claims (2)
- 複数枚の薄板材を繋ぎ合わせてなる帯状の単板と補強用の裏打ちシートとを接着剤によって貼り付けるためのラミネータであって、
外周に接着剤が供給され、回転しつつ単板または裏打ちシートに接触させることによりその単板または裏打ちシートに接着剤を塗布する糊付け部材と、
前記糊付け部材の外周に近接して設けられ、その外周上の接着剤の余剰分を除去することにより単板または裏打ちシートへの接着剤の塗布量を調整するドクター部材とを備えて構成されているものにおいて、
前記ドクター部材を前記糊付け部材に対する接離方向への変位を可能に案内するガイド手段と、
前記ドクター部材を前記糊付け部材側へ付勢する付勢手段と、
前記ドクター部材が変位したことを検知する検知手段とが設けられていることを特徴とするラミネータ。 - 前記付勢手段が、進退可能なロッドを備えるとともに作動エアの圧力によって付勢力を発揮するエアシリンダからなることを特徴とする請求項1記載のラミネータ。
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