JP3788557B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自然画像データに含まれる色塗り領域を、その輪郭を含む所定画素数幅の輪郭線領域を残し、他の画素領域を白画像に置き換える中抜き処理機能を備えた画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、デジタルカラー複写機では、カラースキャナで読み取って得たR(赤)G(緑)B(青)三原色のカラー画像を、Y(黄)M(マゼンタ)C(シアン)K(BK=黒)の4つの色の画像データへ変換し、Y画像データ、M画像データ、C画像データおよびK画像データに対応した4回の記録動作を、それぞれY色トナー、M色トナー、C色トナー、および、K色トナーを順次適用して行い、それにより、YMCKの4つのトナー画像を同一の転写紙へ転写し、定着することで、フルカラー画像コピーを形成している。
【0003】
また、このデジタルカラー複写機では、読み取った画像について、種々の編集処理を指定することができる。例えば、指定された領域の画像を傾けたり(斜体処理)、主走査方向に反転させたり(ミラー処理)、文字を中抜きしていわゆる袋文字風に加工する(中抜き処理)処理などがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来、中抜き処理としては、例えば、処理対象となる注目画素を中心とし輪郭線領域画素幅を規定する所定形状のマトリクスを適用し、カラー画像データに含まれる色塗り領域を判定するとともにその注目画素が中抜き画素であるか否かを判定し、中抜き画素であると判定した注目画素については、白画素信号を出力することで、色塗り領域の輪郭を含む所定画素数幅の輪郭線領域を残し、他の画素領域を白画像に置き換える処理などがある。
【0005】
そして、このような中抜き処理を実行するためには、処理の中心となるマトリクスのサイズに応じたライン数のラインメモリが必要となり、マトリクスのサイズが大きくなるに従って、必要なラインメモリの数が増大し、装置コストが嵩むという事態を生じていた。
【0006】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、中抜き処理に必要なラインメモリの容量を削減できる画像処理装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、カラー画像データに含まれる色塗り領域を、その輪郭を含む所定画素数幅の輪郭線領域を残し、他の画素領域を白画像に置き換える中抜き処理機能を備えた画像処理装置において、前記カラー画像データの各画素データはRGBに基づく複数ビットの色情報で構成されていて、前記複数ビットの色情報のRGBそれぞれを二値化して3ビットのデータに変換してカラー二値化情報を取得するカラー二値化手段と、前記カラー二値化情報から白/非白をあらわす1ビットの非白画素情報データを検出する非白画素検出手段と、中抜き処理対象となる注目画素を中心とし主走査方向と副走査方向の輪郭線領域画素幅を規定する所定形状のマトリクスと、前記マトリクスの主走査方向のライン数に応じて、画像データが入力される最初のラインから注目画素の存在するラインまでをカラー二値化情報で画素単位に記録するように所定数のラインメモリで構成される第1のラインメモリと、注目画素の存在するラインの次のラインから前記マトリクスに対応する最後のラインまでを、1ビットの非白画素情報として画素単位に記録するように所定数のラインメモリで構成される第2のラインメモリと、前記第1のラインメモリに接続された前記非白画素検出手段の出力と、前記第2のラインメモリに接続されて、ライン方向の非白画素の連続数を計数する計数手段と、前記計数手段の計数値に基づいて、前記マトリクス内の色塗り領域を判定するとともにその注目画素が中抜き画素であるか否かを判定し、中抜き画素であると判定した注目画素については、白画素信号を出力する中抜き処理手段を備え、前記中抜き処理手段から白画素信号が出力されない画素については、前記カラー二値化情報に対応した色のデータを出力するようにしたものである。
【0008】
また、カラー画像データの各画素データに含まれる色塗り領域を、その輪郭を含む所定画素数幅の輪郭線領域を残し、他の画素領域を白画像に置き換える中抜き処理機能を備えた画像処理装置において、前記カラー画像データの画素データはRGBに基づく複数ビットの色情報で構成されていて、前記複数ビットの色情報のRGBそれぞれを二値化して3ビットのデータに変換してカラー二値化情報を取得するカラー二値化手段と、前記カラー二値化情報の色情報から白/非白をあらわす1ビットの非白画素情報データを検出する非白画素検出手段と、中抜き処理対象となる注目画素を中心とし主走査方向と副走査方向の輪郭線領域画素幅を規定する所定形状のマトリクスと、前記マトリクスの主走査方向のライン数に応じて、画像データが入力される最初のラインから注目画素の存在するラインまでをカラー二値化情報で画素単位に記録するように所定数のラインメモリで構成される第1のラインメモリと、注目画素の存在するラインの次のラインからの画素データとして、前記非白画素検出手段によりライン方向に同一の画素位置で、ラインと直交する副走査方向の非白画素の連続数を記録する第2のラインメモリと、前記第1のラインメモリに接続された前記非白画素検出手段の出力からライン方向の非白画素の連続数を計数する計数手段と、前記第2のラインメモリに接続された副走査方向の非白画素の連続数を検出する副走査検出手段と、前記計数手段と副走査検出手段に基づいて、前記マトリクス内の色塗り領域を判定するとともにその注目画素が中抜き画素であるか否かを判定し、中抜き画素であると判定した注目画素については、白画素信号を出力する中抜き処理手段を備え、前記中抜き処理手段から白画素信号が出力されない画素については、前記カラー二値化情報に対応した色のデータを出力するようにしたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施例にかかるデジタルカラー複写機の概略構成を示している。
【0012】
同図において、カラー画像読取部1は、所定の解像度で原稿画像を読み取るとともに、所定の階調数で、各画素を色分解し、対応したRGB三原色のカラー画像データを出力するものであり、画像処理部2は、カラー画像読取部1から出力されるカラー画像データについて、YMCKのカラー画像へデータ変換(色空間変換処理)するとともに、斜体処理、ミラー処理、あるいは、中抜き処理などの種々の編集処理を適用するためものであり、カラー画像記録部3は、画像処理部2から出力されるYMCKのカラー画像について、それぞれそれぞれY色トナー、M色トナー、C色トナー、および、K色トナーを適用した記録動作を行い、それにより、YMCKの4つのトナー画像を同一の転写紙へ転写し、定着して、フルカラー画像コピーを形成するものである。
【0013】
また、画像処理部2が実行する種々の編集処理のユーザ操作は、カラー画像読取部1で読み取ったカラー画像を表示し、その表示内容について、編集領域の指定や編集内容の指令を入力する操作表示部(図示略)によりなされる。
【0014】
ここで、中抜き処理について説明する。
【0015】
例えば、図2(a)に示したような画像が入力された場合、ホワイトモード中抜き処理が指定されると、同図(b)に示すような中抜き処理がされ、また、指定色中抜き処理が指定されると、同図(c)に示すような中抜き処理がされる。なお、同図(c)の場合、指定色としてG(緑)が指定された場合である。
【0016】
このような中抜き処理を行うことで、例えば、読取画像中の文字を袋文字に変換できる。なお、この中抜き処理では、色塗り領域の内側に輪郭枠が形成されるように処理しているが、色塗り領域の外側、すなわち、輪郭抽出された画素の外側に、輪郭枠を形成するように処理することもできる。
【0017】
また、この中抜き処理では、例えば、図3に示すような略円形のマトリクスMXを用いて、色塗り領域の抽出、および、注目画素Xの白抜き判定を行う。この場合、マトリクスMXのサイズが9×9であり、注目画素XがマトリクスMXの中心に設定されているので、輪郭枠は、注目画素Xよりも以前に得られた画素領域に形成され、したがって、輪郭枠の画素数は、4画素になる。
【0018】
すなわち、この中抜き処理では、図4(a)に示すように、色塗り領域の内側に、マトリクスMXが全て含まれる状態になったとき、その注目画素Xの画素を白画素に変換することで、色塗り領域の内側を白く抜くので、その処理結果、同図(b)に示すような画像が得られる。
【0019】
また、このマトリクスMXは、円CCを概略的にあらわした形状を持つので、図5(a)に示すような斜線部の色塗り領域を中抜き処理する場合、同図(b)に示すように、縦線の部分の輪郭枠の画素数L1と、斜線の部分の輪郭枠の画素数L2が等しく、したがって、例えば、中抜き処理指定された領域に含まれる文字は、どのような部分であっても同じような輪郭幅で表現されることとなり、処理結果が非常に良好なものとなる。
【0020】
それに対し、例えば、図6(a)に示すような矩形のマトリクスを適用すると、同図(b)に示すような中抜き処理結果が得られ、この場合、縦線の部分の輪郭枠の画素数L1と、斜線の部分の輪郭枠の画素数L2’が等しくなく、したがって、例えば、中抜き処理指定された領域に含まれる文字のうち、縦線の部分と斜線の部分とで、輪郭幅が異なることとなり、処理結果の見栄えが悪くなる。
【0021】
したがって、本実施例では、略円形のマトリクスMXを適用することで、中抜き処理後の画像が、見栄え良くなるようにしている。
【0022】
図7は、画像処理部2の概略例を示している。
【0023】
同図において、カラー画像読取部1より入力されるRGBのカラー画像データDPは、ガンマ補正部1により、所定のガンマ補正(明るさ補正処理)がされた後、MTF補正部12およびローパスフィルタ13に加えられる。
【0024】
MTF補正部12は、読取時の画像のぼけを解消するためのものであり、その処理結果は、色補正部14に出力される。色補正部14は、RGBの入力データを、YMCKの色空間の画像データへ変換するものであり、その出力信号は、多値変倍部15に出力されている。多値変倍部15は、YMCKのそれぞれの画像データを、所定の倍率で変倍処理するものであり、その出力データは、YMCKのそれぞれの色の入力画像データDDとして、加工編集部16へ加えられている。
【0025】
また、ローパスフィルタ13は、入力データの高周波成分を除去するものであり、その出力データは二値化部17へ加えられている。二値化部17は、入力データのRGBの各成分について、所定の二値化処理を適用するものであり、その出力データ(3ビット幅)は、二値変倍部18に加えられている。二値変倍部18は、多値変倍部15と同一の倍率で、RGBそれぞれ二値の入力画像データを変倍処理するものであり、その出力データは、3ビットの二値画像データDBとして加工編集部16へ加えられている。
【0026】
加工編集部16は、入力画像データDDおよび二値画像データDBに基づき、YMCKの各色版における画像データについて、指定された画像処理を適用するものであり、その出力データDFは、フィルタ部19を介し、ガンマ補正部20へ加えられ、所定のガンマ補正を施された後に、中間調処理部21へ加えられる。
【0027】
中間調処理部21は、入力データに基づいて、YMCKの各色版について、例えば、ディザ処理などの多値中間調処理を適用するものであり、その処理結果得られたデータは、記録画像データDSとして、カラー画像記録部3に出力される。
【0028】
加工編集部16の一例を図8に示す。
【0029】
同図において、ミラー斜体処理部25は、入力画像データDDおよび二値画像データDBに基づき、所定のミラー処理、または、斜体処理を適用するものであり、その処理結果は、中抜き処理部26に、入力画像データDDおよび二値画像データDBとして加えられている。なお、このミラー斜体処理部25は、図示しないデジタルカラー複写機のシステム制御部より、ミラー処理あるいは斜体処理を実行するように指定された領域についてのみ機能し、それ以外の領域については、入力される入力画像データDDおよび二値画像データDBを、そのままの状態で中抜き処理部26へと出力する。
【0030】
中抜き処理部26は、入力データDDおよび二値画像データDBに対し、上述したホワイトモード中抜き処理または色指定中抜き処理を適用するものであり、その出力データDFは、次段回路(フィルタ部19)へと出力される。なお、この中抜き処理部26は、システム制御部より、ホワイトモード中抜き処理または色指定中抜き処理を実行するように指定された領域についてのみ機能し、それ以外の領域については、入力される入力画像データDDをそのままの状態でデータDFとして出力する。
【0031】
図9は、中抜き処理部26の一例を示している。
【0032】
同図において、輪郭抽出部30は、入力される二値画像データDBに基づいて、後述する輪郭抽出処理を適用するものであり、その処理結果得られた色情報データDCおよび輪郭データDRは、画像合成部31に加えられている。ここで、色情報データDCは、そのときの注目画素Xの色情報コード(後述)をあらわし、また、輪郭データDRは、そのときの注目画素Xが輪郭画素であるときにデータ「1」となり、それ以外の場合(すなわち、中抜き対象画素の場合)にはデータ「0」となるものである。
【0033】
また、色情報コードとは、二値画像データDBの(RGB:色)値について、次のように定められる。
【0034】
Y色の入力画像データDDを処理するとき、二値画像データDBが(111:黒系)値であるとき、色情報コードの値は(11)、二値画像データDBが(110:青系)値であるとき、色情報コードの値は(11)、二値画像データDBが(101:緑系)値であるとき、色情報コードの値は(01)、二値画像データDBが(100:シアン系)値であるとき、色情報コードの値は(11)、二値画像データDBが(011:赤系)値であるとき、色情報コードの値は(10)、二値画像データDBが(010:マゼンタ系)値であるとき、色情報コードの値は(11)、二値画像データDBが(001:黄系)値であるとき、色情報コードの値は(01)、二値画像データDBが(000:白系)のとき、色情報コードの値は(00)である。
【0035】
また、M色の入力画像データDDを処理するとき、二値画像データDBが(111:黒系)値であるとき、色情報コードの値は(11)、二値画像データDBが(110:青系)値であるとき、色情報コードの値は(10)、二値画像データDBが(101:緑系)値であるとき、色情報コードの値は(11)、二値画像データDBが(100:シアン系)値であるとき、色情報コードの値は(11)、二値画像データDBが(011:赤系)値であるとき、色情報コードの値は(11)、二値画像データDBが(010:マゼンタ系)値であるとき、色情報コードの値は(01)、二値画像データDBが(001:黄系)値であるとき、色情報コードの値は(11)、二値画像データDBが(000:白系)のとき、色情報コードの値は(00)である。
【0036】
また、C色の入力画像データDDを処理するとき、二値画像データDBが(111:黒系)値であるとき、色情報コードの値は(11)、二値画像データDBが(110:青系)値であるとき、色情報コードの値は(01)、二値画像データDBが(101:緑系)値であるとき、色情報コードの値は(10)、二値画像データDBが(100:シアン系)値であるとき、色情報コードの値は(01)、二値画像データDBが(011:赤系)値であるとき、色情報コードの値は(11)、二値画像データDBが(010:マゼンタ系)値であるとき、色情報コードの値は(11)、二値画像データDBが(001:黄系)値であるとき、色情報コードの値は(11)、二値画像データDBが(000:白系)のとき、色情報コードの値は(00)である。
【0037】
また、K色の入力画像データDDを処理するとき、二値画像データDBが(111:黒系)値であるとき、色情報コードの値は(01)、二値画像データDBが(110:青系)値であるとき、色情報コードの値は(11)、二値画像データDBが(101:緑系)値であるとき、色情報コードの値は(11)、二値画像データDBが(100:シアン系)値であるとき、色情報コードの値は(11)、二値画像データDBが(011:赤系)値であるとき、色情報コードの値は(11)、二値画像データDBが(010:マゼンタ系)値であるとき、色情報コードの値は(11)、二値画像データDBが(001:黄系)値であるとき、色情報コードの値は(11)、二値画像データDBが(000:白系)のとき、色情報コードの値は(00)である。
【0038】
画像合成部31は、システム制御部より出力される中抜きイネーブル信号SSが論理Hになっているときには、色情報データDCおよび輪郭データDRに基づき、そのときに処理しているYMCKの色版に対応したデータをデータDFとして出力するとともに、中抜きイネーブル信号SSが論理Lになっているときには、入力画像データDDをそのままの状態で、データDFとして出力する。
【0039】
ここで、YMCKの各色について、入力画像データDDが8ビット(256階調)の場合、ホワイトモード色抜き処理が指定されている場合、画像合成部31は、Y色版を処理しているとき、輪郭データDRがデータ「1」になっている画素については、色情報データDCが(01)または(10)になっている場合、例えば、指定された濃度のYデータ「160」を出力し、色情報データDCが(00)または(11)になっている場合には、白をあらわすデータ「0」を出力し、また、輪郭データDRがデータ「0」になっている画素については、データ「0」を出力する。
【0040】
同様に、画像合成部31は、M色版を処理しているとき、輪郭データDRがデータ「1」になっている画素については、色情報データDCが(01)または(10)になっている場合、例えば、指定された濃度のMデータ「160」を出力し、色情報データDCが(00)または(11)になっている場合には、白をあらわすデータ「0」を出力し、また、輪郭データDRがデータ「0」になっている画素については、データ「0」を出力する。
【0041】
また、同様に、画像合成部31は、C色版を処理しているとき、輪郭データDRがデータ「1」になっている画素については、色情報データDCが(01)または(10)になっている場合、例えば、指定された濃度のCデータ「160」を出力し、色情報データDCが(00)または(11)になっている場合には、白をあらわすデータ「0」を出力し、また、輪郭データDRがデータ「0」になっている画素については、データ「0」を出力する。
【0042】
また、同様に、画像合成部31は、Y色版を処理しているとき、輪郭データDRがデータ「1」になっている画素については、色情報データDCが(01)になっている場合、例えば、指定された濃度のKデータ「160」を出力し、色情報データDCが(00)または(11)になっている場合には、白をあらわすデータ「0」を出力し、また、輪郭データDRがデータ「0」になっている画素については、データ「0」を出力する。
【0043】
一方、色指定中抜き処理が設定されている場合、画像合成部31は、輪郭データDRがデータ「1」になっている画素について、そのときに指定された色となるように、YMCKの各色版について、データDFを出力する。したがって、この場合には、色情報データDCの値を参酌しない。
【0044】
このようにして、本実施例では、上述したような態様で、二値画像データDBに対応して色情報コードを設定したので、例えば、色合いを調整するためにYMCKの各色版について、基準となるデータ値を変更したとき、その色版で表現される他の色までその影響が及ぶような事態を回避できる。
【0045】
例えば、Rの再現性を調整するときには、この場合、Y色版時に出力するデータの値を調整する。Y色版は、Rの他にYとGでも使用されるので、Gの再現性調整にもかかわってくるが、Gの再現性調整は、C色版時に出力するデータの値を調整することで実現できるので、Gの再現性について影響はない。また、同様に、Bの再現性調整は、M版時に出力するデータの値を調整することで実現できる。
【0046】
また、上述した実施例では、YMCの各色版処理時に、色情報データDCが(01)または(10)になっているときに、画像合成部31は、それぞれその色版について有意な1種類のデータを出力しているが、(01)と(10)のときとで、それぞれ異なる出力データ値を画像合成部31に設定すると、YMCの色調整を独立して行えるようになり、それにより、全体の色バランスがとりやすくなる。
【0047】
図10は、輪郭抽出部30の一例を示している。
【0048】
同図において、二値画像データDBは、エンコーダEDに加えられている。このエンコーダEDは、二値画像データDBを、上述したYMCKの各色に対応した色情報データへ変換するものであり、その変換出力は、2ビット幅のラインメモリLM1に加えられるとともに、オア回路RR1に加えられている。
【0049】
オア回路RR1は、入力データの論理和を形成するものであり、この場合、入力データが非白データ時には出力がデータ「1」に、また、入力データが白データ時には出力がデータ「0」にそれぞれ変換される。このオア回路RR1の出力データは、マトリクスMXの最新ライン(図3で図示される最下ライン)の輪郭処理データとして、3画素分の遅延回路DL1を介し、ランレングスカウンタCR1に加えられている。
【0050】
ランレングスカウンタCR1は、マトリクスMXの最新ラインの非白画素の連続数を計数するものであり、その計数値は、マトリクスデータ検出部MD1に加えられている。
【0051】
ラインメモリLM1は、画像1ライン分の色情報コードを、画素単位に記憶するFIFOメモリからなり、その出力は、マトリクスMXの下から2ライン目の色情報コードとして、2ビット幅の次のラインメモリLM2に加えられるとともに、オア回路RR2に加えられている。
【0052】
オア回路RR2は、入力データの論理和を形成するものであり、この場合、入力データが非白データ時には出力がデータ「1」に、また、入力データが白データ時には出力がデータ「0」にそれぞれ変換される。このオア回路RR2の出力データは、マトリクスMXの下から2ライン目の輪郭処理データとして、1画素分の遅延回路DL2を介し、ランレングスカウンタCR2に加えられている。
【0053】
ランレングスカウンタCR2は、マトリクスMXの下から2ライン目の非白画素の連続数を計数するものであり、その計数値は、マトリクスデータ検出部MD1に加えられている。
【0054】
ラインメモリLM2は、画像1ライン分の色情報コードを、画素単位に記憶するFIFOメモリからなり、その出力は、マトリクスMXの下から3ライン目の色情報コードとして、2ビット幅の次のラインメモリLM3に加えられるとともに、オア回路RR3に加えられている。
【0055】
オア回路RR3は、入力データの論理和を形成するものであり、この場合、入力データが非白データ時には出力がデータ「1」に、また、入力データが白データ時には出力がデータ「0」にそれぞれ変換される。このオア回路RR3の出力データは、マトリクスMXの下から3ライン目の輪郭処理データとして、1画素分の遅延回路DL3を介し、ランレングスカウンタCR3に加えられている。
【0056】
ランレングスカウンタCR3は、マトリクスMXの下から3ライン目の非白画素の連続数を計数するものであり、その計数値は、マトリクスデータ検出部MD1に加えられている。
【0057】
ラインメモリLM3は、画像1ライン分の色情報コードを、画素単位に記憶するFIFOメモリからなり、その出力は、マトリクスMXの下から4ライン目の色情報コードとして、2ビット幅の次のラインメモリLM4に加えられるとともに、オア回路RR4に加えられている。
【0058】
オア回路RR4は、入力データの論理和を形成するものであり、この場合、入力データが非白データ時には出力がデータ「1」に、また、入力データが白データ時には出力がデータ「0」にそれぞれ変換される。このオア回路RR4の出力データは、マトリクスMXの下から4ライン目の輪郭処理データとして、ランレングスカウンタCR4に加えられている。
【0059】
ランレングスカウンタCR4は、マトリクスMXの下から4ライン目の非白画素の連続数を計数するものであり、その計数値は、マトリクスデータ検出部MD1に加えられている。
【0060】
ラインメモリLM4は、画像1ライン分の色情報コードを、画素単位に記憶するFIFOメモリからなり、その出力は、オア回路RR5、および、遅延補正回路DY1にそれぞれ加えられている。
【0061】
オア回路RR5は、入力データの論理和を形成するものであり、この場合、入力データが非白データ時には出力がデータ「1」に、また、入力データが白データ時には出力がデータ「0」にそれぞれ変換される。このオア回路RR5の出力データは、マトリクスMXの注目画素Xのラインの輪郭処理データとして、ランレングスカウンタCR5、遅延補正回路DY2、および、次のラインメモリLM5に加えられている。
【0062】
ランレングスカウンタCR5は、マトリクスMXの注目画素Xのラインの非白画素の連続数を計数するものであり、その計数値は、マトリクスデータ検出部MD1に加えられている。
【0063】
ラインメモリLM5は、画像1ライン分の輪郭処理データを記憶するFIFOメモリからなり、その出力は、マトリクスMXの注目画素Xの1つ上のラインの輪郭処理データとして、ランレングスカウンタCR6、および、次のラインメモリLM6に加えられている。
【0064】
ランレングスカウンタCR6は、マトリクスMXの注目画素Xの1つ上のラインの非白画素の連続数を計数するものであり、その計数値は、マトリクスデータ検出部MD1に加えられている。
【0065】
ラインメモリLM6は、画像1ライン分の輪郭処理データを記憶するFIFOメモリからなり、その出力は、マトリクスMXの注目画素Xの2つ上のラインの輪郭処理データとして、1画素分の遅延回路DL4を介し、ランレングスカウンタCR7に加えられているとともに、次のラインメモリLM7に加えられている。
【0066】
ランレングスカウンタCR7は、マトリクスMXの注目画素Xの2つ上のラインの非白画素の連続数を計数するものであり、その計数値は、マトリクスデータ検出部MD1に加えられている。
【0067】
ラインメモリLM7は、画像1ライン分の輪郭処理データを記憶するFIFOメモリからなり、その出力は、マトリクスMXの注目画素Xの3つ上のラインの輪郭処理データとして、1画素分の遅延回路DL5を介し、ランレングスカウンタCR8に加えられているとともに、次のラインメモリLM8に加えられている。
【0068】
ランレングスカウンタCR8は、マトリクスMXの注目画素Xの3つ上のラインの非白画素の連続数を計数するものであり、その計数値は、マトリクスデータ検出部MD1に加えられている。
【0069】
ラインメモリLM8は、画像1ライン分の輪郭処理データを記憶するFIFOメモリからなり、その出力は、マトリクスMXの注目画素Xの4つ上のライン、すなわち、マトリクスMXの最後尾ラインの輪郭処理データとして、3画素分の遅延回路DL6を介し、ランレングスカウンタCR9に加えられている。
【0070】
ランレングスカウンタCR9は、マトリクスMXの注目画素Xの4つ上のラインの非白画素の連続数を計数するものであり、その計数値は、マトリクスデータ検出部MD1に加えられている。
【0071】
マトリクスデータ検出部MD1は、そのときの注目画素Xについて、マトリクスMX内の画素が全て非白画素であるかどうか、すなわち、そのときの注目画素Xを、中抜き画素として処理するか否かを検出するものであり、そのときの注目画素Xについて、マトリクスMX内の画素が全て非白画素であることを検出した場合には、その出力信号を論理Hレベルに設定し、そのときの注目画素Xについて、マトリクスMX内に1画素以上の白画素を含むことを検出した場合には、その出力信号を論理Lレベルに設定する。
【0072】
すなわち、マトリクスデータ検出部MD1は、ランレングスカウンタCR1の計数値が「3」以上、かつ、ランレングスカウンタCR2の計数値が「7」以上、かつ、ランレングスカウンタCR3の計数値が「7」以上、かつ、ランレングスカウンタCR4の計数値が「9」以上、かつ、ランレングスカウンタCR5の計数値が「9」以上、かつ、ランレングスカウンタCR6の計数値が「9」以上、かつ、ランレングスカウンタCR7の計数値が「7」以上、かつ、ランレングスカウンタCR8の計数値が「7」以上、かつ、ランレングスカウンタCR9の計数値が「3」以上になっている場合、そのときの注目画素Xについて、マトリクスMX内の画素が全て非白画素であることを検出し、それ以外の場合には、そのときの注目画素Xについて、マトリクスMX内に1画素以上の白画素を含むことを検出する。
【0073】
このマトリクスデータ検出部MD1の出力データは、インバータIV1を介して反転されて、アンド回路AD1の一方の入力端に加えられる。したがって、マトリクスデータ検出部MD1が、そのときの注目画素Xについて、マトリクスMX内の画素が全て非白画素であることを検出している場合(すなわち、中抜き画素を検出している場合)には、アンド回路AD1が動作不能な状態となる。それに対し、マトリクスデータ検出部MD1が、そのときの注目画素Xについて、マトリクスMX内に1画素以上の白画素を含むことを検出している場合(すなわち、輪郭領域画素を検出している場合)には、アンド回路AD1は、動作可能な状態となる。
【0074】
また、遅延補正回路DY1は、注目画素Xの色情報データを、そのときの注目画素Xの出力タイミングに同期して出力するものであり、その出力データは、色情報データDCとして、次段の画像合成部31に出力されている。
【0075】
また、遅延補正回路DY2は、注目画素のXの輪郭処理データを、そのときの注目画素Xの出力タイミングに同期して出力するものであり、その出力データは、アンド回路AD1の他方の入力端に加えられている。
【0076】
したがって、マトリクスデータ検出部MD1が、そのときの注目画素Xについて、マトリクスMX内の画素が全て非白画素であることを検出し、かつ、注目画素Xが非白画素である場合、アンド回路AD1の出力は、論理Lレベルとなり、輪郭データDRは、非輪郭領域、すなわち、中抜き画素をあらわすデータ「0」(論理Lレベル)になる。
【0077】
一方、マトリクスデータ検出部MD1が、そのときの注目画素Xについて、マトリクスMX内に1画素以上の白画素を含むことを検出し(すなわち、いずれかの輪郭線領域にある場合)、かつ、注目画素Xが非白画素である場合、アンド回路AD1の出力は、論理Hレベルとなり、輪郭データDRは、輪郭領域をあらわすデータ「1」(論理Lレベル)になる。
【0078】
このようにして、本実施例では、中抜き処理時に必要なラインメモリを構成するFIFOメモリの容量は、(4×2+4×1)×(ライン当たりの画素数)となるので、必要なFIFOメモリの容量を大幅に削減することができ、装置コストを大幅に低減できるとともに、装置を小型化することができる。
【0079】
図11は、輪郭抽出部30の他の例を示している。なお、同図において、図10と同一部分および相当する部分には、同一符号を付している。
【0080】
同図において、二値画像データDBは、エンコーダEDに加えられている。このエンコーダEDは、二値画像データDBを、上述したYMCKの各色に対応した色情報データへ変換するものであり、その変換出力は、2ビット幅のラインメモリLM1に加えられるとともに、オア回路RR1に加えられている。
【0081】
オア回路RR1は、入力データの論理和を形成するものであり、この場合、入力データが非白データ時には出力がデータ「1」に、また、入力データが白データ時には出力がデータ「0」にそれぞれ変換される。このオア回路RR1の出力データは、マトリクスMXの最新ライン(図3で図示される最下ライン)の輪郭処理データとして、3画素分の遅延回路DL1を介し、ランレングスカウンタCR1に加えられている。
【0082】
ランレングスカウンタCR1は、マトリクスMXの最新ラインの非白画素の連続数を計数するものであり、その計数値は、マトリクスデータ検出部MD1に加えられている。
【0083】
ラインメモリLM1は、画像1ライン分の色情報コードを、画素単位に記憶するFIFOメモリからなり、その出力は、マトリクスMXの下から2ライン目の色情報コードとして、2ビット幅の次のラインメモリLM2に加えられるとともに、オア回路RR2に加えられている。
【0084】
オア回路RR2は、入力データの論理和を形成するものであり、この場合、入力データが非白データ時には出力がデータ「1」に、また、入力データが白データ時には出力がデータ「0」にそれぞれ変換される。このオア回路RR2の出力データは、マトリクスMXの下から2ライン目の輪郭処理データとして、1画素分の遅延回路DL2を介し、ランレングスカウンタCR2に加えられている。
【0085】
ランレングスカウンタCR2は、マトリクスMXの下から2ライン目の非白画素の連続数を計数するものであり、その計数値は、マトリクスデータ検出部MD1に加えられている。
【0086】
ラインメモリLM2は、画像1ライン分の色情報コードを、画素単位に記憶するFIFOメモリからなり、その出力は、マトリクスMXの下から3ライン目の色情報コードとして、2ビット幅の次のラインメモリLM3に加えられるとともに、オア回路RR3に加えられている。
【0087】
オア回路RR3は、入力データの論理和を形成するものであり、この場合、入力データが非白データ時には出力がデータ「1」に、また、入力データが白データ時には出力がデータ「0」にそれぞれ変換される。このオア回路RR3の出力データは、マトリクスMXの下から3ライン目の輪郭処理データとして、1画素分の遅延回路DL3を介し、ランレングスカウンタCR3に加えられている。
【0088】
ランレングスカウンタCR3は、マトリクスMXの下から3ライン目の非白画素の連続数を計数するものであり、その計数値は、マトリクスデータ検出部MD1に加えられている。
【0089】
ラインメモリLM3は、画像1ライン分の色情報コードを、画素単位に記憶するFIFOメモリからなり、その出力は、マトリクスMXの下から4ライン目の色情報コードとして、2ビット幅の次のラインメモリLM4に加えられるとともに、オア回路RR4に加えられている。
【0090】
オア回路RR4は、入力データの論理和を形成するものであり、この場合、入力データが非白データ時には出力がデータ「1」に、また、入力データが白データ時には出力がデータ「0」にそれぞれ変換される。このオア回路RR4の出力データは、マトリクスMXの下から4ライン目の輪郭処理データとして、ランレングスカウンタCR4に加えられている。
【0091】
ランレングスカウンタCR4は、マトリクスMXの下から4ライン目の非白画素の連続数を計数するものであり、その計数値は、マトリクスデータ検出部MD1に加えられている。
【0092】
ラインメモリLM4は、画像1ライン分の色情報コードを、画素単位に記憶するFIFOメモリからなり、その出力は、オア回路RR5、および、遅延補正回路DY1にそれぞれ加えられている。
【0093】
オア回路RR5は、入力データの論理和を形成するものであり、この場合、入力データが非白データ時には出力がデータ「1」に、また、入力データが白データ時には出力がデータ「0」にそれぞれ変換される。このオア回路RR5の出力データは、マトリクスMXの注目画素Xのラインの輪郭処理データとして、ランレングスカウンタCR5、遅延補正回路DY2、および、副走査連続数カウンタCSに加えられている。
【0094】
ランレングスカウンタCR5は、マトリクスMXの注目画素Xのラインの非白画素の連続数を計数するものであり、その計数値は、マトリクスデータ検出部MD1に加えられている。
【0095】
副走査連続数カウンタCSは、ラインメモリLM10の出力データと、オア回路RR5の出力データを入力して、同一主走査位置の画素について、オア回路RR5の出力データが非白画素をあらわすデータ「1」のときに、ラインメモリLM10の出力データに1を加えた値をその出力データとして出力するとともに、オア回路RR5の出力データが白画素をあらわすデータ「0」のときに、その出力データの値を「0」に設定するものであり、その出力データは、3ビット幅の計数データを1ライン分記憶するラインメモリLM10に加えられている。
【0096】
ラインメモリLM10は、入力される3ビット幅の計数データを、画素単位に1ライン分記憶するFIFOメモリからなり、その出力データは、副走査連続数カウンタCS、および、9段のシフトレジスタSRに加えられている。
【0097】
シフトレジスタSRの格段の出力データは、それぞれ副走査検出部SDに加えられている。
【0098】
マトリクスデータ検出部MD2は、そのときの注目画素Xについて、マトリクスMXの1ライン目から注目画素Xのラインまでの5ラインの画素が全て非白画素であるかどうかを検出するものであり、そのときの注目画素Xについて、マトリクスMXの1ライン目から注目画素Xのラインまでの5ラインの画素が全て非白画素であるかどうかを検出した場合には、その出力信号を論理Hレベルに設定し、そのときの注目画素Xについて、マトリクスMXの1ライン目から注目画素Xのラインまでの5ラインの画素に1画素以上の白画素を含むことを検出した場合には、その出力信号を論理Lレベルに設定する。
【0099】
すなわち、マトリクスデータ検出部MD1は、ランレングスカウンタCR1の計数値が「3」以上、かつ、ランレングスカウンタCR2の計数値が「7」以上、かつ、ランレングスカウンタCR3の計数値が「7」以上、かつ、ランレングスカウンタCR4の計数値が「9」以上、かつ、ランレングスカウンタCR5の計数値が「9」以上になっている場合、出力信号を論理Hレベルに設定し、それ以外の場合には、出力信号を論理Lレベルに設定する。
【0100】
このマトリクスデータ検出部MD1の出力データは、アンド回路AD2の一方の入力端に加えられる。したがって、マトリクスデータ検出部MD2が、そのときの注目画素Xについて、マトリクスMXの1ライン目から注目画素Xのラインまでの5ラインの画素が全て非白画素であるかどうかを検出した場合には、アンド回路2が動作可能な状態となり、そのときの注目画素Xについて、マトリクスMXの1ライン目から注目画素Xのラインまでの5ラインの画素に1画素以上の白画素を含むことを検出した場合には、アンド回路AD2は、動作不能な状態となる。
【0101】
副走査検出部SDは、そのときの注目画素Xについて、マトリクスMXの6ライン目から9ライン目までの領域が、全部非白画素であるかどうかを検出するものであり、そのときの注目画素Xについて、マトリクスMXの6ライン目から9ライン目までの領域が、全部非白画素であるかどうかを検出した場合には、その出力信号を論理Hレベルに設定し、そのときの注目画素Xについて、マトリクスMXの6ライン目から9ライン目までの領域に1画素以上の白画素を含むことを検出した場合には、その出力信号を論理Lレベルに設定する。
【0102】
すなわち、副走査検出部SDは、シフトレジスタSRの1段目の出力データが「1」以上、かつ、シフトレジスタSRの2段目の出力データが「2」以上、かつ、シフトレジスタSRの3段目の出力データが「3」以上、かつ、シフトレジスタSRの4段目の出力データが「4」以上、かつ、シフトレジスタSRの5段目の出力データが「4」以上、かつ、シフトレジスタSRの6段目の出力データが「4」以上、かつ、シフトレジスタSRの7段目の出力データが「3」以上、かつ、シフトレジスタSRの8段目の出力データが「2」以上、かつ、シフトレジスタSRの9段目の出力データが「1」以上になっている場合、その出力信号を論理Hレベルに設定し、それ以外の場合には、出力信号を論理Lレベルに設定する。
【0103】
この副走査検出部SDの出力信号は、アンド回路AD2の他方の入力端に加えられる。また、アンド回路AD2の出力は、インバータIV1を介し、アンド回路AD1の一方の入力端に加えられている。
【0104】
したがって、そのときの注目画素Xについて、マトリクスMXの1ライン目から注目画素Xのラインまでの5ラインの画素が全て非白画素であることが検出され、かつ、そのときの注目画素Xについて、マトリクスMXの6ライン目から9ライン目までの領域が、全部非白画素であることが検出されている場合、すなわち、そのときの注目画素Xについて、マトリクスMX内の画素が全て非白画素であることが検出されている場合には、アンド回路AD2の出力が論理Hレベルになり、その結果、アンド回路AD1が動作不能な状態になる。
【0105】
また、それ以外の場合、すなわち、そのときの注目画素Xについて、マトリクスMX内に1画素以上の白画素を含むことが検出されている場合には、アンド回路AD2の出力が論理Lレベルになり、その結果、アンド回路AD1が動作可能な状態になる。
【0106】
また、遅延補正回路DY1は、注目画素Xの色情報データを、そのときの注目画素Xの出力タイミングに同期して出力するものであり、その出力データは、色情報データDCとして、次段の画像合成部31に出力されている。
【0107】
また、遅延補正回路DY2は、注目画素のXの輪郭処理データを、そのときの注目画素Xの出力タイミングに同期して出力するものであり、その出力データは、アンド回路AD1の他方の入力端に加えられている。
【0108】
したがって、マトリクスデータ検出部MD2および副走査検出部SDにより、そのときの注目画素Xについて、マトリクスMX内の画素が全て非白画素であることが検出され、かつ、注目画素Xが非白画素である場合、アンド回路AD1の出力は、論理Lレベルとなり、輪郭データDRは、非輪郭領域、すなわち、中抜き画素をあらわすデータ「0」(論理Lレベル)になる。
【0109】
一方、マトリクスデータ検出部MD2および副走査検出部SDに、そのときの注目画素Xについて、マトリクスMX内に1画素以上の白画素を含むことが検出され(すなわち、いずれかの輪郭線領域にある場合)、かつ、注目画素Xが非白画素である場合、アンド回路AD1の出力は、論理Hレベルとなり、輪郭データDRは、輪郭領域をあらわすデータ「1」(論理Lレベル)になる。
【0110】
このようにして、本実施例では、中抜き処理時に必要なラインメモリを構成するFIFOメモリの容量は、(4×2+3×1)×(ライン当たりの画素数)となるので、必要なFIFOメモリの容量を大幅に削減することができ、装置コストを大幅に低減できるとともに、装置を小型化することができる。
【0111】
また、本実施例では、マトリクスMXの上半分の部分の情報として、同一主走査位置に含まれる画素の非白画素の計数値を保持しているので、マトリクスMXの上半分のライン数mに対し、2**k>mを満たすk個のライン数分のFIFOメモリを備えればよく、マトリクスMXのサイズを大きくすればそれだけ、FIFOメモリの容量の削減効果が増大する。なお、演算子(x**y)は「xのy乗」をあらわす。
【0112】
なお、上述した実施例では、9×9サイズに対応した略円形のマトリクスMXを用いているが、このマトリクスのサイズおよび形状は、これに限ることはない。
【0113】
また、上述した実施例では、デジタルカラー複写機に本発明を適用しているが、それ以外の同等の装置、例えば、カラープリンタ装置を利用した画像処理装置についても、本発明を同様にして適用することができる。
【0114】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、中抜き処理時に必要なラインメモリを構成するFIFOメモリの容量は、(4×2+m×1)×(ライン当たりの画素数)となるので、必要なFIFOメモリの容量を大幅に削減することができ、装置コストを大幅に低減できるとともに、装置を小型化することができるという効果を得る。ここに、mは、マトリクスMXの上半分のライン数をあらわす。
【0115】
また、中抜き処理時に必要なラインメモリを構成するFIFOメモリの容量は、(4×2+k×1)×(ライン当たりの画素数)となるので、必要なFIFOメモリの容量を大幅に削減することができ、装置コストを大幅に低減できるとともに、装置を小型化することができるという効果も得る。ここに、kは、マトリクスMXの上半分のライン数mに対し、2**k>mを満たす値である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるデジタルカラー複写機の概略構成を示したブロック図。
【図2】中抜き処理の態様を例示した概略図。
【図3】マトリクスMXの一例を示した概略図。
【図4】マトリクスMXを用いた中抜き処理の態様の一例を説明するための概略図。
【図5】本実施例のマトリクスにより中抜き処理の利点を説明するための概略図。
【図6】従来の矩形マトリクスにより中抜き処理を実行した場合の不具合を説明するための概略図。
【図7】画像処理部2の概略例を示したブロック図。
【図8】加工編集部16の概略構成例を示したブロック図。
【図9】中抜き処理部26の構成の一例を示したブロック図。
【図10】輪郭抽出部30の構成の一例を示したブロック図。
【図11】輪郭抽出部30の構成の他の例を示したブロック図。
【符号の説明】
1 カラー画像読取部
2 画像処理部
3 カラー画像記録部
11,20 ガンマ補正部
12 MTF補正部
13 ローパスフィルタ
14 色補正部
15 多値変倍部
16 加工編集部
17 二値化部
18 二値変倍部
19 フィルタ部
21 中間調処理部
26 中抜き処理部
30 輪郭抽出部
31 画像合成部
ED エンコーダ
RR1,RR2,RR3,RR4,RR5 オア回路
AD1,AD2 アンド回路
DL1,DL2,DL3,DL4,DL5,DL6 遅延回路
DY1,DY2 遅延補正回路
CR1,CR2,CR3,CR4,CR5,CR6,CR7,CR8,CR9ランレングスカウンタ
IV1 インバータ
MD1,MD2 マトリクスデータ検出部
LM1,LM2,LM3,LM4,LM5,LM6,LM7,LM8,LM10 ラインメモリ
CS 副走査連続数カウンタ
SR シフトレジスタ
SD 副走査検出部

Claims (2)

  1. カラー画像データに含まれる色塗り領域を、その輪郭を含む所定画素数幅の輪郭線領域を残し、他の画素領域を白画像に置き換える中抜き処理機能を備えた画像処理装置において、
    前記カラー画像データの各画素データはRGBに基づく複数ビットの色情報で構成されていて、
    前記複数ビットの色情報のRGBそれぞれを二値化して3ビットのデータに変換してカラー二値化情報を取得するカラー二値化手段と、
    前記カラー二値化情報から白/非白をあらわす1ビットの非白画素情報データを検出する非白画素検出手段と、
    中抜き処理対象となる注目画素を中心とし主走査方向と副走査方向の輪郭線領域画素幅を規定する所定形状のマトリクスと、
    前記マトリクスの主走査方向のライン数に応じて、画像データが入力される最初のラインから注目画素の存在するラインまでをカラー二値化情報で画素単位に記録するように所定数のラインメモリで構成される第1のラインメモリと、
    注目画素の存在するラインの次のラインから前記マトリクスに対応する最後のラインまでを、1ビットの非白画素情報として画素単位に記録するように所定数のラインメモリで構成される第2のラインメモリと、
    前記第1のラインメモリに接続された前記非白画素検出手段の出力と、前記第2のラインメモリに接続されて、ライン方向の非白画素の連続数を計数する計数手段と、
    前記計数手段の計数値に基づいて、前記マトリクス内の色塗り領域を判定するとともにその注目画素が中抜き画素であるか否かを判定し、中抜き画素であると判定した注目画素については、白画素信号を出力する中抜き処理手段を備え、
    前記中抜き処理手段から白画素信号が出力されない画素については、前記カラー二値化情報に対応した色のデータを出力することを特徴とする画像処理装置。
  2. カラー画像データの各画素データに含まれる色塗り領域を、その輪郭を含む所定画素数幅の輪郭線領域を残し、他の画素領域を白画像に置き換える中抜き処理機能を備えた画像処理装置において、
    前記カラー画像データの画素データはRGBに基づく複数ビットの色情報で構成されていて、
    前記複数ビットの色情報のRGBそれぞれを二値化して3ビットのデータに変換してカラー二値化情報を取得するカラー二値化手段と、
    前記カラー二値化情報の色情報から白/非白をあらわす1ビットの非白画素情報データを検出する非白画素検出手段と、
    中抜き処理対象となる注目画素を中心とし主走査方向と副走査方向の輪郭線領域画素幅を規定する所定形状のマトリクスと、
    前記マトリクスの主走査方向のライン数に応じて、画像データが入力される最初のラインから注目画素の存在するラインまでをカラー二値化情報で画素単位に記録するように所定数のラインメモリで構成される第1のラインメモリと、
    注目画素の存在するラインの次のラインからの画素データとして、前記非白画素検出手段によりライン方向に同一の画素位置で、ラインと直交する副走査方向の非白画素の連続数を記録する第2のラインメモリと、
    前記第1のラインメモリに接続された前記非白画素検出手段の出力からライン方向の非白画素の連続数を計数する計数手段と、
    前記第2のラインメモリに接続された副走査方向の非白画素の連続数を検出する副走査検出手段と、
    前記計数手段と副走査検出手段に基づいて、前記マトリクス内の色塗り領域を判定するとともにその注目画素が中抜き画素であるか否かを判定し、中抜き画素であると判定した注目画素については、白画素信号を出力する中抜き処理手段を備え、
    前記中抜き処理手段から白画素信号が出力されない画素については、前記カラー二値化情報に対応した色のデータを出力することを特徴とする画像処理装置。
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