JP3787333B2 - 雪上走行用アタッチメント - Google Patents
雪上走行用アタッチメント Download PDFInfo
- Publication number
- JP3787333B2 JP3787333B2 JP2003057243A JP2003057243A JP3787333B2 JP 3787333 B2 JP3787333 B2 JP 3787333B2 JP 2003057243 A JP2003057243 A JP 2003057243A JP 2003057243 A JP2003057243 A JP 2003057243A JP 3787333 B2 JP3787333 B2 JP 3787333B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- snow
- attachment
- wheelchair
- running
- ski
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
- Handcart (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、歩行困難な障害者が介助者により使用する車椅子において、車椅子にスキーやスノーボード等の雪上走行具を装着し、雪のある冬季間に雪上の移動介助負担を軽減できるようにした雪上走行用アタッチメントに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、車椅子の前輪の直径は約１０センチほどで、雪のある冬季間には前輪が雪にめり込んでしまい雪上移動が困難であった。
そのため、車椅子の前輪にミニスキーを装着して、降雪時に前輪が雪に埋まらないようにした公知技術として、特開平１１−１１３９６９号公報がある。
【０００３】
【特許文献】
前記特開平１１−１１３９６９号公報は、図８に示すように、２液性強化プラスチック製ミニスキー（１）の中央部に車椅子前輪のタイヤ（２）の突出口（３）を設け、前記ミニスキー（１）の両側中央に、突起部（４）に支持板（５）の下部をボルトとナット（６）により固定し、前記支持板（５）の上部に、軸穴（７）と規制板（８）を設け、車椅子前輪の主軸（９）を前記支持板（５）の軸穴（７）に装着した、車椅子の前輪に装着する雪氷両用段差解消スキーである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
前記車椅子の前輪に装着する雪氷両用段差解消スキーは、前輪と一体に連結されるため、ミニスキーが積雪の表面を滑って走行できるし、室内に入った時は前輪のタイヤが回転走行するので便利である。
しかし、常に前輪にミニスキーが一体装着されているので見映えが悪かった。そこで、本発明は、歩行困難な障害者が介助者により使用する車椅子において、車椅子にスキーやスノーボード等の雪上走行具を装着し、雪のある冬季間に雪上の移動介助負担を軽減できるようにした雪上走行用アタッチメントを提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明の雪上走行用アタッチメントは、１枚のスノーボード本体又はスキー本体の中央に間隔を空けて固定された前方固定金具及び後方固定金具に嵌合される雪上走行用アタッチメントにおいて、リクライニング式車椅子の前輪側の車幅方向の支持フレーム棒を嵌合する断面Ｕ字状溝を備えた支持ブロックと、該支持ブロックを前輪を浮かす高さ位置に支持する中間ブロックと、該中間ブロックに固定されたスキー靴の靴底の形状をした底板とから構成されるものである。
また、本発明の雪上走行用アタッチメントは、１枚のスノーボード本体又はスキー本体の中央に間隔を空けて固定された前方固定金具及び後方固定金具に嵌合される雪上走行用アタッチメントにおいて、スタンダード車椅子の足を乗せるための踏み台の踏み台支持フレーム棒を嵌合する上方開放Ｕ字状パイプを備えた支持ブロックと、該支持ブロックを前輪を浮かす高さ位置に支持する中間ブロックと、該中間ブロックに固定されたスキー靴の靴底の形状をした底板とから構成されるものである。
【０００６】
【発明の実施の形態】
本発明の第一発明の雪上走行用アタッチメントは、リクライニング式車椅子の前輪側の車幅方向の支持フレーム棒を嵌合する断面U字状溝を備えた支持ブロックと、該支持ブロックを中間ブロックを介してスキー靴の靴底の形状をした底板に固定したものである。
なお、リクライニング式車椅子の前輪側の車幅方向の支持フレーム棒を嵌合する断面U字状溝は、車幅方向の支持フレーム棒を有する車椅子のリクライニング車であれば殆どの車種が適用可能である。
本発明の第二発明の雪上走行用アタッチメントは、スタンダード車椅子の足乗せるための踏み台の前後方向の踏み台支持フレーム棒を嵌合する上方開放U字状パイプを備えた支持ブロックと、該支持ブロックを中間ブロックを介してスキー靴の靴底の形状をした底板に固定したものである。
前記雪上走行用アタッチメントは、木材又はプラスチックから製作され、スノーボードやスキー等の雪上走行具に着脱自在に取付することができる。
【０００７】
【実施例】
以下、第一実施例のリクライニング式車椅子に使用される雪上走行用アタッチメントを図面に基づいて説明する。
リクライニング式車椅子の雪上走行用アタッチメント１は、図１(a)正面図に示すように、スキー靴の靴底と同幅からなる底板２の左右の側端面に接して側立板３を立設し、前記底板２上に前記側立板３上面より突出する高さで前記側立板３間に橋渡し挟持される中間ブロック４を固定し、さらに該中間ブロック４上部に前記側立板３より直角方向外側に突き出した支持ブロック５を固定する。
図１(b)平面図に示すように、前記スキー靴の靴底と同幅からなる底板２には前方及び後方に前記側立板３端から凸状に湾曲した前方曲面６、後方曲面７を持ち、また前記支持ブロック５の頂面には長手方向に貫通する断面U字状溝８が形成される。
図１(c)側面図に示すように、前記断面U字状溝８は、前記支持ブロック５に前壁９及び後壁１０を所定間隔を空けて固定し、前記前壁９、支持ブロック５、後壁１０とにより断面U字状溝８が形成されるものである。
なお、前記断面U字状溝８は、切削加工して前壁９及び後壁１０を形成しても良い。
また、図１(b)平面図に示すように、前記後壁１０上面の適宜個所にはリクライニング式車椅子の幅方向の支持フレーム棒の一部を避けるための切欠溝１１を備える。
なお、図１(a)正面図に示すように、前記前壁９（後壁１０）の角上端は、リクライニング式車椅子の幅方向の支持フレーム棒を断面U字状溝８に嵌合させる時に、リクライニング式車椅子の左右側面の車側フレームが案内され又は邪魔にならないように先端を斜めに切断して面落とし１２とする。
【０００８】
次に、リクライニング式車椅子に使用される雪上走行用アタッチメント１をスノーボードに使用する場合について説明する。
なお、本実施例は、雪面が柔らかい場合のスノーボードを例に説明するが、スノーボードに限らず、雪上走行具であれば良く、スキーなどでも利用可能である。
図２に示すように、予めスノーボードには、スノーボード本体１３の長手方向中央軸線上にスノーボード本体１３に沿って所定長さ及び幅の補強板１４をビス等でスノーボード本体１３に取付固定し、さらに前記補強板１４上に前記雪上走行用アタッチメント１の底板２に合わせて前方固定金具１５及び後方固定金具１６を取付固定しておく。
なお、前方固定金具１５及び後方固定金具１６は、スキー靴を固定するバインダー金具を利用すればよい。
【０００９】
リクライニング式車椅子で屋外に出る時には、図２に示すように、雪上走行用アタッチメント１の底板２を前記スノーボード本体１３の前方固定金具１５及び後方固定金具１６に嵌合させてスノーボード本体１３に雪上走行用アタッチメント１を装着する。
そして、図３に示すように、リクライニング式車椅子１７の両側後輪１８をスノーボード本体１３の後方からスノーボード本体１３を跨ぐ状態で前進させ、図４に示すように前記雪上走行用アタッチメント１のU字状溝８近傍でリクライニング式車椅子１７を一時停車させる。
その位置で後輪１８を中心にして前輪１９を持ち上げつつ前進させ、前記雪上走行用アタッチメント１のU字状溝８の直上で降ろし、リクライニング式車椅子１７の幅方向の支持フレーム棒２０を前記雪上走行用アタッチメント１のU字状溝８に嵌合させる。
このようにして、スノーボード本体１３にリクライニング式車椅子１７を装着する。
【００１０】
雪上走行に際し、リクライニング式車椅子１７の前輪１９側は雪上走行用アタッチメント１を介してスノーボード本体１３により支持され、前輪１９がスノーボード本体１３底面より少し上方に位置し、前輪１９が走行の邪魔になることはない。
また、スノーボード本体１３は幅が広く安定していると共に、人を乗せたリクライニング式車椅子１７の全重量の４割である前輪１９側のみが支持されるので走行に支障が生じない。
なお、後輪１８は雪上面に直接接するけれどもスノーボード本体１３を跨ぐような状態で且つ後輪１８が大径であるため走行に支障が生じない。
【００１１】
次に、第二実施例のスタンダード車椅子に使用される雪上走行用アタッチメントを図面に基づいて説明する。
スタンダード車椅子に使用される雪上走行用アタッチメント２１は、図５(a)正面図に示すように、スキー靴の靴底と同幅からなる底板２の左右の側端面に接して側立板３を垂設し、前記底板２から前記側立板３上面より突出する高さで前記側立板３間に橋渡し挟持される中間ブロック４を固定し、さらに該中間ブロック４上部に前記側立板３より外側に突き出した支持ブロック５を固定する。
図５(b)平面図に示すように、前記スキー靴の靴底と同幅からなる底板２には前方及び後方に前記側立板３端から凸状に湾曲した前方曲面６、後方曲面７を持ち、また前記支持ブロック５の両側面には長手方向に貫通する支持棒２２の先端に上方開放U字状パイプ２３がそれぞれ設けられる。
図１(c)側面図に示すように、前記上方開放U字状パイプ２３は、前記支持ブロック５に直交する方向に嵌合溝が形成され、前記支持棒２２は前記支持ブロック５中に出入りさせることにより車幅方向の間隔調節が出来るものである。
【００１２】
次に、スタンダード車椅子に使用される雪上走行用アタッチメント２１をスキーに使用する場合について説明する。
なお、本実施例は、雪面が踏み固めてある場合のスキーを例に説明するが、スキーに限らず、雪上走行具であれば良く、スノーボードなどでも利用可能である。
スタンダード車椅子に使用される雪上走行用アタッチメント２１をスキーで使用する場合には、図６に示すように、左側が進行方向で、右側が後方となるスキー本体２４の長手方向中央上に前記雪上走行用アタッチメント２１の底板２に合わせて前方固定金具１５及び後方固定金具１６を取付固定したスキー本体２４を使用する。
なお、前方固定金具１５及び後方固定金具１６は、スキー靴を固定するバインダー金具を利用すればよい。
【００１３】
スタンダード車椅子で屋外に出る時には、図６に示すように、雪上走行用アタッチメント２１の底板２を前記スキー本体２４の前方固定金具１５及び後方固定金具１６に嵌合させてスキー本体２４に雪上走行用アタッチメント２１を装着する。
そして、前述と同様に、図７に示すようにスタンダード車椅子２５の両側後輪１８をスキー本体２４の後方からスキー本体２４を跨ぐ状態で前進させ、前記雪上走行用アタッチメント２１の上方開放U字状パイプ２３近傍でスタンダード車椅子２５を一時停車させ、その位置で後輪１８を中心にして前輪１９を持ち上げつつ前進させ、前記雪上走行用アタッチメント２１の上方開放U字状パイプ２３の直上で降ろし、スタンダード車椅子２５の踏み台２６の踏み台支持フレーム棒２７を前記雪上走行用アタッチメント２１の上方開放U字状パイプ２３に嵌合させて、スキー本体２４にスタンダード車椅子２５を装着する。
【００１４】
【効果】
以上述べた如く、本発明の雪上走行用アタッチメントは、リクライニング式車椅子の前輪側の幅方向の支持フレーム棒を嵌合する断面U字状溝を備えた支持ブロックと、該支持ブロックを中間ブロックを介してスキー靴の靴底の形状をした底板に固定したものであるため、歩行困難な障害者が介助者により使用する車椅子において、スノーボードやスキー等の雪上走行具に着脱自在に取付できるので、雪のある冬季間に雪上移動することができる。
また、本発明の雪上走行用アタッチメントは、スタンダード車椅子の足乗せるための踏み台の前後方向の踏み台支持フレーム棒を嵌合する上方開放U字状パイプを備えた支持ブロックと、該支持ブロックを中間ブロックを介してスキー靴の靴底の形状をした底板に固定したものであるため、歩行困難な障害者が介助者により使用する車椅子において、スノーボードやスキー等の雪上走行具に着脱自在に取付できるので、雪のある冬季間に雪上移動することができる。
さらに、本発明の雪上走行用アタッチメントは、市販されているリクライニング式車椅子の構造が多種多様であり一部車種のリクライニング式車椅子のみしか使用できないが、スタンダード車椅子は上方開放U字状パイプの幅を自在に変更できるため殆どの車種が利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のリクライニング式車椅子に使用される雪上走行用アタッチメントの説明図である。
【図２】本発明のリクライニング式車椅子に使用される雪上走行用アタッチメントとスノーボードの斜視図である。
【図３】本発明のリクライニング式車椅子に使用される雪上走行用アタッチメントに車椅子を装着した状態の背面図である。
【図４】本発明のリクライニング式車椅子に使用される雪上走行用アタッチメントに車椅子を装着した状態の側面図である。
【図５】本発明のスランダード車椅子に使用される雪上走行用アタッチメントの説明図である。
【図６】本発明のスランダード車椅子に使用される雪上走行用アタッチメントとスノーボードの斜視図である。
【図７】本発明のスランダード車椅子に使用される雪上走行用アタッチメントに車椅子を装着した状態の側面図である。
【図８】従来の車椅子の前輪に装着する雪氷両用段差解消スキーの装着状態の側面図である。
【符号の説明】
１ 雪上走行用アタッチメント
２ 底板
３ 側立板
４ 中間ブロック
５ 支持ブロック
６ 前方曲面
７ 後方曲面
８ U字状溝
９ 前壁
１０ 後壁
１１ 切欠溝
１２ 面落とし
１３ スノーボード
１４ 補強板
１５ 前方固定金具
１６ 後方固定金具
１７ リクライニング式車椅子
１８ 後輪
１９ 前輪
２０ 支持フレーム棒
２１ 雪上走行用アタッチメント
２２ 支持棒
２３ U字状パイプ
２４ スキー本体
２５ スタンダード車椅子
２６ 踏み台
２７ 踏み台支持フレーム棒
【発明の属する技術分野】
本発明は、歩行困難な障害者が介助者により使用する車椅子において、車椅子にスキーやスノーボード等の雪上走行具を装着し、雪のある冬季間に雪上の移動介助負担を軽減できるようにした雪上走行用アタッチメントに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、車椅子の前輪の直径は約１０センチほどで、雪のある冬季間には前輪が雪にめり込んでしまい雪上移動が困難であった。
そのため、車椅子の前輪にミニスキーを装着して、降雪時に前輪が雪に埋まらないようにした公知技術として、特開平１１−１１３９６９号公報がある。
【０００３】
【特許文献】
前記特開平１１−１１３９６９号公報は、図８に示すように、２液性強化プラスチック製ミニスキー（１）の中央部に車椅子前輪のタイヤ（２）の突出口（３）を設け、前記ミニスキー（１）の両側中央に、突起部（４）に支持板（５）の下部をボルトとナット（６）により固定し、前記支持板（５）の上部に、軸穴（７）と規制板（８）を設け、車椅子前輪の主軸（９）を前記支持板（５）の軸穴（７）に装着した、車椅子の前輪に装着する雪氷両用段差解消スキーである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
前記車椅子の前輪に装着する雪氷両用段差解消スキーは、前輪と一体に連結されるため、ミニスキーが積雪の表面を滑って走行できるし、室内に入った時は前輪のタイヤが回転走行するので便利である。
しかし、常に前輪にミニスキーが一体装着されているので見映えが悪かった。そこで、本発明は、歩行困難な障害者が介助者により使用する車椅子において、車椅子にスキーやスノーボード等の雪上走行具を装着し、雪のある冬季間に雪上の移動介助負担を軽減できるようにした雪上走行用アタッチメントを提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明の雪上走行用アタッチメントは、１枚のスノーボード本体又はスキー本体の中央に間隔を空けて固定された前方固定金具及び後方固定金具に嵌合される雪上走行用アタッチメントにおいて、リクライニング式車椅子の前輪側の車幅方向の支持フレーム棒を嵌合する断面Ｕ字状溝を備えた支持ブロックと、該支持ブロックを前輪を浮かす高さ位置に支持する中間ブロックと、該中間ブロックに固定されたスキー靴の靴底の形状をした底板とから構成されるものである。
また、本発明の雪上走行用アタッチメントは、１枚のスノーボード本体又はスキー本体の中央に間隔を空けて固定された前方固定金具及び後方固定金具に嵌合される雪上走行用アタッチメントにおいて、スタンダード車椅子の足を乗せるための踏み台の踏み台支持フレーム棒を嵌合する上方開放Ｕ字状パイプを備えた支持ブロックと、該支持ブロックを前輪を浮かす高さ位置に支持する中間ブロックと、該中間ブロックに固定されたスキー靴の靴底の形状をした底板とから構成されるものである。
【０００６】
【発明の実施の形態】
本発明の第一発明の雪上走行用アタッチメントは、リクライニング式車椅子の前輪側の車幅方向の支持フレーム棒を嵌合する断面U字状溝を備えた支持ブロックと、該支持ブロックを中間ブロックを介してスキー靴の靴底の形状をした底板に固定したものである。
なお、リクライニング式車椅子の前輪側の車幅方向の支持フレーム棒を嵌合する断面U字状溝は、車幅方向の支持フレーム棒を有する車椅子のリクライニング車であれば殆どの車種が適用可能である。
本発明の第二発明の雪上走行用アタッチメントは、スタンダード車椅子の足乗せるための踏み台の前後方向の踏み台支持フレーム棒を嵌合する上方開放U字状パイプを備えた支持ブロックと、該支持ブロックを中間ブロックを介してスキー靴の靴底の形状をした底板に固定したものである。
前記雪上走行用アタッチメントは、木材又はプラスチックから製作され、スノーボードやスキー等の雪上走行具に着脱自在に取付することができる。
【０００７】
【実施例】
以下、第一実施例のリクライニング式車椅子に使用される雪上走行用アタッチメントを図面に基づいて説明する。
リクライニング式車椅子の雪上走行用アタッチメント１は、図１(a)正面図に示すように、スキー靴の靴底と同幅からなる底板２の左右の側端面に接して側立板３を立設し、前記底板２上に前記側立板３上面より突出する高さで前記側立板３間に橋渡し挟持される中間ブロック４を固定し、さらに該中間ブロック４上部に前記側立板３より直角方向外側に突き出した支持ブロック５を固定する。
図１(b)平面図に示すように、前記スキー靴の靴底と同幅からなる底板２には前方及び後方に前記側立板３端から凸状に湾曲した前方曲面６、後方曲面７を持ち、また前記支持ブロック５の頂面には長手方向に貫通する断面U字状溝８が形成される。
図１(c)側面図に示すように、前記断面U字状溝８は、前記支持ブロック５に前壁９及び後壁１０を所定間隔を空けて固定し、前記前壁９、支持ブロック５、後壁１０とにより断面U字状溝８が形成されるものである。
なお、前記断面U字状溝８は、切削加工して前壁９及び後壁１０を形成しても良い。
また、図１(b)平面図に示すように、前記後壁１０上面の適宜個所にはリクライニング式車椅子の幅方向の支持フレーム棒の一部を避けるための切欠溝１１を備える。
なお、図１(a)正面図に示すように、前記前壁９（後壁１０）の角上端は、リクライニング式車椅子の幅方向の支持フレーム棒を断面U字状溝８に嵌合させる時に、リクライニング式車椅子の左右側面の車側フレームが案内され又は邪魔にならないように先端を斜めに切断して面落とし１２とする。
【０００８】
次に、リクライニング式車椅子に使用される雪上走行用アタッチメント１をスノーボードに使用する場合について説明する。
なお、本実施例は、雪面が柔らかい場合のスノーボードを例に説明するが、スノーボードに限らず、雪上走行具であれば良く、スキーなどでも利用可能である。
図２に示すように、予めスノーボードには、スノーボード本体１３の長手方向中央軸線上にスノーボード本体１３に沿って所定長さ及び幅の補強板１４をビス等でスノーボード本体１３に取付固定し、さらに前記補強板１４上に前記雪上走行用アタッチメント１の底板２に合わせて前方固定金具１５及び後方固定金具１６を取付固定しておく。
なお、前方固定金具１５及び後方固定金具１６は、スキー靴を固定するバインダー金具を利用すればよい。
【０００９】
リクライニング式車椅子で屋外に出る時には、図２に示すように、雪上走行用アタッチメント１の底板２を前記スノーボード本体１３の前方固定金具１５及び後方固定金具１６に嵌合させてスノーボード本体１３に雪上走行用アタッチメント１を装着する。
そして、図３に示すように、リクライニング式車椅子１７の両側後輪１８をスノーボード本体１３の後方からスノーボード本体１３を跨ぐ状態で前進させ、図４に示すように前記雪上走行用アタッチメント１のU字状溝８近傍でリクライニング式車椅子１７を一時停車させる。
その位置で後輪１８を中心にして前輪１９を持ち上げつつ前進させ、前記雪上走行用アタッチメント１のU字状溝８の直上で降ろし、リクライニング式車椅子１７の幅方向の支持フレーム棒２０を前記雪上走行用アタッチメント１のU字状溝８に嵌合させる。
このようにして、スノーボード本体１３にリクライニング式車椅子１７を装着する。
【００１０】
雪上走行に際し、リクライニング式車椅子１７の前輪１９側は雪上走行用アタッチメント１を介してスノーボード本体１３により支持され、前輪１９がスノーボード本体１３底面より少し上方に位置し、前輪１９が走行の邪魔になることはない。
また、スノーボード本体１３は幅が広く安定していると共に、人を乗せたリクライニング式車椅子１７の全重量の４割である前輪１９側のみが支持されるので走行に支障が生じない。
なお、後輪１８は雪上面に直接接するけれどもスノーボード本体１３を跨ぐような状態で且つ後輪１８が大径であるため走行に支障が生じない。
【００１１】
次に、第二実施例のスタンダード車椅子に使用される雪上走行用アタッチメントを図面に基づいて説明する。
スタンダード車椅子に使用される雪上走行用アタッチメント２１は、図５(a)正面図に示すように、スキー靴の靴底と同幅からなる底板２の左右の側端面に接して側立板３を垂設し、前記底板２から前記側立板３上面より突出する高さで前記側立板３間に橋渡し挟持される中間ブロック４を固定し、さらに該中間ブロック４上部に前記側立板３より外側に突き出した支持ブロック５を固定する。
図５(b)平面図に示すように、前記スキー靴の靴底と同幅からなる底板２には前方及び後方に前記側立板３端から凸状に湾曲した前方曲面６、後方曲面７を持ち、また前記支持ブロック５の両側面には長手方向に貫通する支持棒２２の先端に上方開放U字状パイプ２３がそれぞれ設けられる。
図１(c)側面図に示すように、前記上方開放U字状パイプ２３は、前記支持ブロック５に直交する方向に嵌合溝が形成され、前記支持棒２２は前記支持ブロック５中に出入りさせることにより車幅方向の間隔調節が出来るものである。
【００１２】
次に、スタンダード車椅子に使用される雪上走行用アタッチメント２１をスキーに使用する場合について説明する。
なお、本実施例は、雪面が踏み固めてある場合のスキーを例に説明するが、スキーに限らず、雪上走行具であれば良く、スノーボードなどでも利用可能である。
スタンダード車椅子に使用される雪上走行用アタッチメント２１をスキーで使用する場合には、図６に示すように、左側が進行方向で、右側が後方となるスキー本体２４の長手方向中央上に前記雪上走行用アタッチメント２１の底板２に合わせて前方固定金具１５及び後方固定金具１６を取付固定したスキー本体２４を使用する。
なお、前方固定金具１５及び後方固定金具１６は、スキー靴を固定するバインダー金具を利用すればよい。
【００１３】
スタンダード車椅子で屋外に出る時には、図６に示すように、雪上走行用アタッチメント２１の底板２を前記スキー本体２４の前方固定金具１５及び後方固定金具１６に嵌合させてスキー本体２４に雪上走行用アタッチメント２１を装着する。
そして、前述と同様に、図７に示すようにスタンダード車椅子２５の両側後輪１８をスキー本体２４の後方からスキー本体２４を跨ぐ状態で前進させ、前記雪上走行用アタッチメント２１の上方開放U字状パイプ２３近傍でスタンダード車椅子２５を一時停車させ、その位置で後輪１８を中心にして前輪１９を持ち上げつつ前進させ、前記雪上走行用アタッチメント２１の上方開放U字状パイプ２３の直上で降ろし、スタンダード車椅子２５の踏み台２６の踏み台支持フレーム棒２７を前記雪上走行用アタッチメント２１の上方開放U字状パイプ２３に嵌合させて、スキー本体２４にスタンダード車椅子２５を装着する。
【００１４】
【効果】
以上述べた如く、本発明の雪上走行用アタッチメントは、リクライニング式車椅子の前輪側の幅方向の支持フレーム棒を嵌合する断面U字状溝を備えた支持ブロックと、該支持ブロックを中間ブロックを介してスキー靴の靴底の形状をした底板に固定したものであるため、歩行困難な障害者が介助者により使用する車椅子において、スノーボードやスキー等の雪上走行具に着脱自在に取付できるので、雪のある冬季間に雪上移動することができる。
また、本発明の雪上走行用アタッチメントは、スタンダード車椅子の足乗せるための踏み台の前後方向の踏み台支持フレーム棒を嵌合する上方開放U字状パイプを備えた支持ブロックと、該支持ブロックを中間ブロックを介してスキー靴の靴底の形状をした底板に固定したものであるため、歩行困難な障害者が介助者により使用する車椅子において、スノーボードやスキー等の雪上走行具に着脱自在に取付できるので、雪のある冬季間に雪上移動することができる。
さらに、本発明の雪上走行用アタッチメントは、市販されているリクライニング式車椅子の構造が多種多様であり一部車種のリクライニング式車椅子のみしか使用できないが、スタンダード車椅子は上方開放U字状パイプの幅を自在に変更できるため殆どの車種が利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のリクライニング式車椅子に使用される雪上走行用アタッチメントの説明図である。
【図２】本発明のリクライニング式車椅子に使用される雪上走行用アタッチメントとスノーボードの斜視図である。
【図３】本発明のリクライニング式車椅子に使用される雪上走行用アタッチメントに車椅子を装着した状態の背面図である。
【図４】本発明のリクライニング式車椅子に使用される雪上走行用アタッチメントに車椅子を装着した状態の側面図である。
【図５】本発明のスランダード車椅子に使用される雪上走行用アタッチメントの説明図である。
【図６】本発明のスランダード車椅子に使用される雪上走行用アタッチメントとスノーボードの斜視図である。
【図７】本発明のスランダード車椅子に使用される雪上走行用アタッチメントに車椅子を装着した状態の側面図である。
【図８】従来の車椅子の前輪に装着する雪氷両用段差解消スキーの装着状態の側面図である。
【符号の説明】
１ 雪上走行用アタッチメント
２ 底板
３ 側立板
４ 中間ブロック
５ 支持ブロック
６ 前方曲面
７ 後方曲面
８ U字状溝
９ 前壁
１０ 後壁
１１ 切欠溝
１２ 面落とし
１３ スノーボード
１４ 補強板
１５ 前方固定金具
１６ 後方固定金具
１７ リクライニング式車椅子
１８ 後輪
１９ 前輪
２０ 支持フレーム棒
２１ 雪上走行用アタッチメント
２２ 支持棒
２３ U字状パイプ
２４ スキー本体
２５ スタンダード車椅子
２６ 踏み台
２７ 踏み台支持フレーム棒
Claims (2)
- １枚のスノーボード本体又はスキー本体の中央に間隔を空けて固定された前方固定金具及び後方固定金具に嵌合される雪上走行用アタッチメントにおいて、リクライニング式車椅子の前輪側の車幅方向の支持フレーム棒を嵌合する断面Ｕ字状溝を備えた支持ブロックと、該支持ブロックを前輪を浮かす高さ位置に支持する中間ブロックと、該中間ブロックに固定されたスキー靴の靴底の形状をした底板とから構成されることを特徴とする雪上走行用アタッチメント。
- １枚のスノーボード本体又はスキー本体の中央に間隔を空けて固定された前方固定金具及び後方固定金具に嵌合される雪上走行用アタッチメントにおいて、スタンダード車椅子の足を乗せるための踏み台の踏み台支持フレーム棒を嵌合する上方開放Ｕ字状パイプを備えた支持ブロックと、該支持ブロックを前輪を浮かす高さ位置に支持する中間ブロックと、該中間ブロックに固定されたスキー靴の靴底の形状をした底板とから構成されることを特徴とする雪上走行用アタッチメント。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003057243A JP3787333B2 (ja) | 2003-03-04 | 2003-03-04 | 雪上走行用アタッチメント |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003057243A JP3787333B2 (ja) | 2003-03-04 | 2003-03-04 | 雪上走行用アタッチメント |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004261508A JP2004261508A (ja) | 2004-09-24 |
| JP3787333B2 true JP3787333B2 (ja) | 2006-06-21 |
Family
ID=33120714
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2003057243A Expired - Fee Related JP3787333B2 (ja) | 2003-03-04 | 2003-03-04 | 雪上走行用アタッチメント |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3787333B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103315860A (zh) * | 2013-06-06 | 2013-09-25 | 李香秀 | 一种后部推行式雪地滑椅 |
| CN105438381A (zh) * | 2013-06-06 | 2016-03-30 | 李香秀 | 一种后部骑行式雪地轮滑椅 |
Family Cites Families (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS51160341U (ja) * | 1975-06-13 | 1976-12-20 | ||
| JPS5924660U (ja) * | 1982-08-09 | 1984-02-15 | 佐藤 修子 | 夏冬兼用ベビ−カ− |
| JP2002209952A (ja) * | 2001-01-24 | 2002-07-30 | Tahira Co Ltd | リクライニング機構を備えた車椅子 |
| JP2002253617A (ja) * | 2001-03-02 | 2002-09-10 | Ryuji Yamazaki | バケット式車椅子 |
| JP3540763B2 (ja) * | 2001-04-06 | 2004-07-07 | 日進医療器株式会社 | 車椅子 |
| JP3087885U (ja) * | 2002-01-15 | 2002-08-23 | 幸吉 沼澤 | ソリ付き介護用車椅子 |
| JP2003225259A (ja) * | 2002-02-01 | 2003-08-12 | Ichiro Tagawa | 砂上・雪上走行用車椅子車輪取り付け装置 |
-
2003
- 2003-03-04 JP JP2003057243A patent/JP3787333B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103315860A (zh) * | 2013-06-06 | 2013-09-25 | 李香秀 | 一种后部推行式雪地滑椅 |
| CN103315860B (zh) * | 2013-06-06 | 2016-01-20 | 慈溪市桥头楚宜电器配件厂 | 一种后部推行式雪地滑椅 |
| CN105438381A (zh) * | 2013-06-06 | 2016-03-30 | 李香秀 | 一种后部骑行式雪地轮滑椅 |
| CN105438382A (zh) * | 2013-06-06 | 2016-03-30 | 李香秀 | 一种后部骑行式雪地轮滑椅 |
| CN105438381B (zh) * | 2013-06-06 | 2018-06-19 | 泉州泉港佳诚信息科技有限公司 | 一种后部骑行式雪地轮滑椅 |
| CN105438382B (zh) * | 2013-06-06 | 2018-06-22 | 泉州泉港佳诚信息科技有限公司 | 一种后部骑行式雪地轮滑椅 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2004261508A (ja) | 2004-09-24 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4116455A (en) | Skateboard ski | |
| US4943075A (en) | Pair of wheeled skate-skis with brakes usable on most terrains | |
| CA2316842C (en) | A skateboard | |
| EP0744194B1 (fr) | Planche de glisse sur neige pourvue de chants auxiliaires de hauteur inférieure à celle de la planche | |
| US4161323A (en) | Snow ski board apparatus | |
| US5566956A (en) | In-line skateboard | |
| CA2519333A1 (en) | Winter recreational vehicle | |
| GB2194157A (en) | Two-wheeled combination roller skate-ski | |
| US3876032A (en) | Motorized skates | |
| US5547204A (en) | Multipurpose mobile device with open sided foot engagement | |
| FR2464083A1 (fr) | Raquettes-skis | |
| JP3787333B2 (ja) | 雪上走行用アタッチメント | |
| US6488294B2 (en) | Skateboard attachment | |
| US6688613B1 (en) | Roller skating device | |
| GB2195298A (en) | A transport cart for one or two persons and or goods | |
| US20040140634A1 (en) | Turnable wheeled skate | |
| JP3919672B2 (ja) | 滑降可能な雪上歩行具 | |
| KR100679814B1 (ko) | 보드 스케이트 | |
| US20080296854A1 (en) | Pair of wheeled skate-skis usable on most terrains | |
| ATE149598T1 (de) | Planiereinrichtung zum frontseitigen anbau an den anbaurahmen eines antriebsfahrzeuges | |
| EP0989044A1 (en) | Slope bike | |
| JP2003225259A (ja) | 砂上・雪上走行用車椅子車輪取り付け装置 | |
| JPH11113969A (ja) | 車椅子の前輪に装着する雪氷両用段差解消スキー。 | |
| JP3048383U (ja) | スケートスキー | |
| KR200351477Y1 (ko) | 인라인 스케이트의 착용이 용이한 다기능 직립 보행 장치. |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050914 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050921 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051116 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060301 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060324 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100331 Year of fee payment: 4 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110331 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120331 Year of fee payment: 6 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |