JP3786558B2 - 半導体集積回路及び無線通信機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、PLL(フェーズ・ロックド・ループ)のノイズ低減化技術に関し、例えば無線通信機器に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
PLL回路を無線通信機器に組み込んだ場合、局部発信器として用いる電圧制御発振器で発生する位相雑音は無線通信機器の出力における位相雑音に影響する。近年の無線通信機器では位相変調を応用したデジタル変調が多く用いられているが、そのような機器において位相雑音が大きいということは伝送路でのデータの誤り率が大きくなることに繋がる。さらに近年では、無線通信の分野において高データレート化が盛んであり、高密度なデータ伝送では位相変調の幅をより小さくする等の手段を用いている。それに伴い無線通信機器においては、より高密度なデータを正確に伝送することが求められている。これらの要求を満足するには位相雑音の低減は必要不可欠である。
【0003】
通常PLL回路は、位相比較器、基準信号発振器、電圧制御発振器等を含んで成る。基準信号発振器によって基準信号が生成され、それがPLL回路に入力される。電圧制御発振器の出力信号もPLL回路に入力される。PLL回路内部では、基準信号がリファレンスカウンタで分周されてから位相比較器に入力され、電圧制御発振器からの出力信号が帰還信号分周部で分周されてから上記位相比較器に入力される。位相比較器でこれらの分周された信号の位相が比較され、この位相差が小さくなるように、電圧制御発振器での発振周波数が制御される。
【0004】
PLL回路の雑音低減化技術として、先ず第1の方法は、基準信号発振器として位相雑音の少ない安定した水晶発振器を用いることである。位相比較の基準となる信号を発生するものであり、PLL回路全ての基準になることから、電圧制御発振器の出力の位相誤差に影響する。そのため、水晶発振器として、より高精度なものを用いるほど位相誤差も小さくなる。
【0005】
また、位相雑音を低減する別の方法として特開平5−48433号公報に示されるように、PLL回路上で回路位相雑音の発生源の一つである分周のための帰還信号分周部や、リファレンスカウンタ等のカウンタ回路において、これらの回路内のフリップフロップ回路を工夫することにより位相雑音を抑える方法がある。信号の位相雑音はカウンタ回路内でフリップフロップを通過する毎に大きくなる。通常、分周では多段のフリップフロップを通過する必要があるため、位相雑音も大きくなるのである。そのため、位相雑音を低減させる方法としてはフリップフロップの最終段で基準信号を用いてリタイミングすることによりフリップフロップで大きくなった位相雑音を小さくしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術について本願発明者が検討したところ、基準信号発振器として位相雑音の少ない安定した水晶発振器を用いて位相雑音を低減するには方法は、そのよな水晶発振器が高価であるために、それを含む回路が高価なものにならざるを得ない。特に、無線通信機器のコスト低下を考えた場合、高価な水晶発振器を採用することはできない。
【0007】
また、位相雑音を低減する別の方法としてフリップフロップの最終段で基準信号を用いてリタイミングする方式においては、このリタイミングのための回路を形成しなければならないことから、回路構成が複雑にならざるを得ない。
【0008】
本発明の目的は、位相雑音の低減化を図ることにある。
【0009】
本発明の別の目的は、安価で簡易な回路構成により低雑音化を図るための技術を提供することにある。
【0010】
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
【0012】
すなわち、基準信号を分周する第1分周手段と、電圧レベルに応じて発振周波数が変わる電圧制御発振器と、上記電圧制御発振器の出力信号を分周する第2分周手段と、上記第1分周手段の出力信号と上記第2分周手段の出力信号との位相を比較する位相比較手段とを含んでPLL回路が構成されるとき、上記基準信号の入力経路に、上記基準信号の周波数通過帯域を制限するための周波数通過帯域制限手段を設ける。
【0013】
上記の手段によれば、周波数通過帯域制限手段は、上記基準信号の周波数通過帯域を制限する。上記基準信号の周波数通過帯域が制限されることにより、上記基準信号のうち、不必要な周波数成分が減衰され、それによって位相雑音が低減されるのはシミュレーションによって確認されている。周波数通過帯域を制限する手段は、いわゆるフィルタによって構成することができ、このことが、安価且つ簡単な回路構成によって位相雑音の低減化を達成する。
【0014】
基準信号を分周する第1分周手段と、電圧レベルに応じて発振周波数が変わる電圧制御発振器の出力信号を分周する第2分周手段と、上記第1分周手段の出力信号と上記第2分周手段の出力信号との位相を比較する位相比較手段とを含んでPLL用ICが構成されるとき、上記基準信号の入力経路に、上記基準信号の周波数通過帯域を制限するための周波数通過帯域制限手段を設ける。
【0015】
上記周波数通過帯域制限手段は、上記基準信号の周波数通過帯域を制限することによって位相雑音を低減する。
【0016】
このとき、上記周波数通過帯域制限手段はハイパスフィルタを含んで構成することができる。
【0017】
また、上記周波数通過帯域制限手段は、周波数通過帯域を変更可能な可変フィルタを含んで構成することができる。
【0018】
発振手段と、上記発振手段で発振された信号と受信された高周波信号とを混合するためのミキサーとを含んで無線通信機器が構成されるとき、上記PLL用ICを含んで上記発振手段を構成することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図10には、本発明にかかる無線通信機器の構成例が示される。
【0020】
図10に示される無線通信機器は、アンテナ101と、このアンテナ101を介して高周波信号の送受信を可能とするための高周波部126と、この高周波部126によって受信された信号の処理や、高周波部126を介してこれから送信すべき信号の処理を行う信号処理回路109、受信信号に基づく音声を出力するためのスピーカ110、送信すべき音声信号を入力するためのマイクロホン(「マイク」という)117、無線通信機器全体の動作制御を司るコントローラ124、このコントローラ124に対して各種制御情報を入力するためのスイッチなどが配列されて成る入力部125を含む。
【0021】
上記高周波部126は次のように構成される。
【0022】
アンテナ101を介して取り込まれた高周波信号から目的外の周波数成分を減衰させるためのフィルタ102、このフィルタ102の出力信号を増幅するためのアンプ103、このアンプ103の出力信号から目的外の周波数成分を減衰させるためのフィルタ104が設けられる。このフィルタ104から出力される信号は例えば周波数が1GHzの高周波信号であり、それを復調信号の周波数にまで低下させる必要がある。図10に示される例では、ミキサー105,107により2段階にわたって周波数を下げている。ミキサー105では、フィルタ104の出力信号に、電圧制御発振器(VCO)113で発振された信号を混合することにより周波数を低下させる。そして、その出力信号が後段のフィルタ106を介してミキサー107に入力され、ここで、電圧制御発振器116で発振された信号と混合されることにより周波数がさらに低下される。特に制限されないが、上記ミキサー105においては1GHzの入力周波数が270KHzに低下され、上記ミキサー107においては270KHzの入力周波数が、復調信号周波数である67KHzにまで低下される。ミキサー107の出力信号は、後段のレベル調整アンプ108に入力され、ここで、後段の信号処理回路109において信号処理し易い所定レベルになるように、当該信号処理回路109に入力される信号のレベルが調整される。
【0023】
上記電圧制御発振器113,116の出力信号は、PLLを構成するために開発された半導体集積回路(これを「PLL用IC」という)112,115によってそれぞれ安定化される。PLL用IC112,115には、それぞれ基準信号発振器111,114の出力信号が、PLL動作における参照信号として取り込まれるようになっている。「PLL回路」というときには、上記PLL用IC112,115と、それに対応する電圧制御発振器113,116とが組み合わされて成るものを指す。
【0024】
送信すべき信号として信号処理回路109から出力された信号は、ミキサー118に入力され、ここで、上記電圧制御発振器116の出力信号と混合され、その出力信号は後段のミキサー119に入力される。このミキサーの後段には、当該ミキサー119の出力信号から目的外の周波数成分を減衰させるためのフィルタ121が設けられ、このフィルタ121の出力信号によって、後段の発振器122の出力信号が変調される。発振器122の出力信号と上記電圧制御発振器113の出力信号とを混合するためのミキサー120が設けられ、このミキサー120の出力信号と、上記ミキサー118からの出力信号とが上記ミキサー119において混合されるようになっている。
【0025】
また、上記発振器122の出力信号は、無線送信のため、後段の出力部123によって電力増幅されてからアンテナ101に給電される。
【0026】
上記PLL用IC122,115は、互いに同一構成とされるため、以下では、PLL用IC122についてのみ説明する。
【0027】
図1には上記PLL用IC112の構成が示される。
【0028】
特に制限されないが、PLL用IC122は、PLL部3とその前段に配置された周波数帯域制限部1とを含み、公知の半導体集積回路製造技術により、単結晶シリコン基板などの一つの半導体基板に形成される。上記基準信号発振器111の出力信号は、周波数通過帯域制限手段1によって信号周波数の通過帯域が制限された後にPLL部3に入力される。PLL部3は、上記周波数通過帯域制限手段1の出力信号を分周するためのリファレンスカウンタ6と、上記電圧制御発振器113の出力信号(帰還信号)を分周するための帰還信号分周部7と、上記リファレンスカウンタ6の出力信号と上記期間信号分周部7の出力信号との位相比較を行うための位相比較器8とを含んで成る。そしてこの位相比較器8の出力信号は、このPLL部3の出力信号として上記電圧制御発振器113に伝達され、上記電圧制御発振器113での発振周波数は、このPLL部3の出力電圧レベルに応じて制御される。上記リファレンスカウンタ6には、図10に示されるコントローラ124からリファレンスカウンタデータRCDが伝達されるようになっており、このリファレンスカウンタデータRCDによって、上記リファレンスカウンタ6での分周比が制御される。
【0029】
このように、上記電圧制御発振器113の出力信号を分周する期間信号分周部7の出力信号と、リファレンスカウンタ6の出力信号との位相比較が行われ、両者の位相差が小さくなるように、電圧制御発振器113の発振周波数が制御されることにより、電圧制御発振器113の出力信号の安定化が図られる。
【0030】
図2には、上記周波数通過帯域制限手段1の構成例が示される。
【0031】
基準信号の経路上に静電容量素子Cが設けられ、この静電容量素子Cと、PLL部3における入力インピーダンス9とが結合されることで、一次のハイパスフィルタ1aが形成され、このパイパスフィルタ1aによって、上記周波数通過帯域制限手段1が形成される。この構成では、PLL部3における入力インピーダンス9が利用されているため、周波数通過帯域制限手段1を構成する部品点数が少なくて済む。
【0032】
図3には、電圧制御発振器113の出力信号における位相雑音A、PLL部3に入力される基準信号レベルBと、静電容量素子Cの容量値との関係(シミュレーション結果)が示される。
【0033】
図3から明らかなように、静電容量素子Cの容量値が小さくなるに従い、基準信号レベルBと位相雑音Aは低くなっていく。しかし、PLL部3に入力される基準信号レベルBは、ある一定以上必要とされる。よって基準信号レベルBが一定レベル以上得られる範囲内で容量値を低くして、フィルタのカットオフ周波数を低くすることにより、位相雑音Aを小さく抑えることができる。また、基準信号の周波数通過帯域制限手段1としてのパイパスフィルタ1aが、PLL用IC112内に配置されることにより、信号伝達経路を短くでき、周波数通過帯域制限手段1の通過後においても外部からのノイズの影響を受け難く、より安定した特性が得られる。さらにパイパスフィルタ1aを形成するのに、PLL用IC112の外部に素子を接続する必要がないので、周辺回路の小型化及び簡素化を図ることができる。
【0034】
上記例によれば、以下の作用効果を得ることができる。
【0035】
(1)PLL部3の前段に、周波数通過帯域制限手段1の一例であるハイパスフィルタ1aが配置され、このハイパスフィルタ1aによって、上記リファレンスカウンタ6に入力される信号の帯域制限が行われるため、例えば図9に示されるように周波数通過帯域制限手段1を有さない場合に比べて、位相雑音Aの低減を図ることができる。しかも、ハイパスフィルタ1aは、静電容量素子Cと、PLL部3における入力インピーダンス9とが結合されることによって簡単に構成される。
【0036】
(2)基準信号の周波数通過帯域制限手段1としてのパイパスフィルタ1aが、PLL用IC112内に配置されることにより、信号伝達経路を短くでき、周波数通過帯域制限手段1の通過後においても外部からのノイズの影響を受け難く、より安定した特性が得られる。
【0037】
(3)パイパスフィルタ1aを形成するのに、外部に素子を接続する必要がないので、周辺回路の小型化及び簡素化を図ることができる。
【0038】
(4)ディジタル変調を用いた無線通信機器では、位相雑音が多いと、伝送路上でのデータの誤り率が大きくなるが、上記(1),(2)の作用効果により、そのようなPLL用ICを搭載する無線通信機器の信頼性の向上を図ることができる。
【0039】
図4は、上記周波数通過帯域制限手段1の別の構成例が示される。
【0040】
図4においては、複数の静電容量素子C1〜Cnと、抵抗素子R1,R2,…、及びPLL部3における入力インピーダンス9とが組み合わされることによって多段化されたフィルタ1bによって、周波数通過帯域制限手段1が実現されている。
【0041】
このフィルタ1bでは、組み合わせを連続して繋げることにより2次以上のフィルタにすることもできる。本例では、図2に示される場合と同様に、周波数帯域の制限により位相雑音を低減することができ、また、フィルタをPLL用IC内部に設置することで周辺回路の複雑化を回避することができる。さらにフィルタが多段化されることにより、周波数依存性を大きくでき、急峻な周波数通過帯域を持つフィルタを作ることができる。このように素子の組み合わせにより任意に周波数通過帯域を設定することが可能であり、より効果的に基準信号以外の雑音を排除することができる。
【0042】
図5には、上記周波数通過帯域制限手段1の別の構成例が示される。
【0043】
図5においては、トランジスタ若しくは演算増幅器を用いたアクティブフィルタ1cによって、周波数通過帯域制限手段1が構成される。アクティブフィルタ1cは、機能的にはハイパスフィルタであって、図2や図4に示されるパッシブ型に比べて、より急峻な特性を発揮する。そのようなアクティブフィルタ1cによって上記周波数通過帯域制限手段1が構成されることにより、上記の例と同様に、周波数帯域の制限により位相雑音を低減することができ、また、フィルタをPLL用IC内部に設置することで周辺回路の複雑化を回避することができる。さらにアクティブフィルタ1cは、素子特性の選択により任意の周波数通過帯域が得られ、また、図2や図4に示されるパッシブ型に比べて高度な周波数通過帯域を得ることができる。
【0044】
図6には、上記周波数通過帯域制限手段1の別の構成例が示される。
【0045】
図6においては、周波数通過帯域を変更することができる可変フィルタ1dによって周波数通過帯域制限手段1を構成している。この可変フィルタ1dは、図10に示されるコントローラ124からの制御信号Eによって周波数帯域幅を変えることができる。これにより、周波数通過帯域制限手段1での周波数通過帯域の適正化を図ることができる。特に制限されないが、上記可変フィルタ1dは、図7に示されるように、可変容量ダイオード10、それに直列接続された静電容量素子11、及びPLL部3における入力インピーダンス9を含んで成る。可変容量ダイオード10は、図10に示されるコントローラ124からの制御信号Fにより逆バイアスされることで、その静電容量値を簡単に変えることができる。
【0046】
図8には、上記周波数通過帯域制限手段1の別の構成例が示される。
【0047】
図8では、可変フィルタ1dとフィルタ制御回路12とを含んで上記周波数通過帯域制限手段1が形成される。つまり、リファレンスカウンタデータRCDを利用して基準信号の周波数の情報を得るフィルタ制御回路12が設けられ、このフィルタ制御回路12によって得られた制御信号によって、上記可変フィルタ1dの特性を制御するようにしている。
【0048】
リファレンスカウンタ6は、入力された基準信号の周波数に応じて分周比を変更する必要があり、そのための分周比制御がリファレンスカウンタデータRCDによって行われる。フィルタ制御回路12では、リファレンスカウンタデータRCDが可変フィルタ1dの制御信号に変換され、この制御信号によって可変フィルタ1dの特性が制御される。これにより、可変フィルタ1dの特性は、リファレンスカウンタ6の分周比変更に連動して、基準信号発振器111から出力される基準信号に対応するように制御される。
【0049】
このようにフィルタ制御回路12を設け、リファレンスカウンタデータRCDに基づいて可変フィルタの制御信号を生成することにより、リファレンスカウンタ6の分周比の変更に連動して可変フィルタの周波数通過帯域が変更されるため、基準信号の周波数に応じたフィルタ特性を得ることができる。また、その場合において、PLL用IC内でリファレンスカウンタデータを分岐して使用しているため、可変フィルタ1dの特性制御のための信号線を、PLL用IC112の外部から新たなに引き込む必要が無い。
【0050】
以上本発明者によってなされた発明を具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0051】
例えば、PLL回路がIC化されない場合でも、周波数通過帯域制限手段1を設けることで位相雑音の低減化を図ることができ、上記の例と同様の作用効果を得ることができる。
【0052】
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野である無線通信機器に適用した場合について説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、PLL回路は各種電子回路に広く適用することができる。
【0053】
本発明は、少なくとも基準信号を分周する第1分周手段を含むことを条件に適用することができる。
【0054】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。
【0055】
すなわち、基準信号の入力経路に、この基準信号の周波数通過帯域を制限するための周波数通過帯域制限手段を設け、上記基準信号の周波数通過帯域を制限することによって位相雑音を低減することができる。また、周波数通過帯域制限手段をフィルタで構成することにより、比較的簡単な回路構成であるにもかかわらず、位相雑音の低減化を図ることができる。
【0056】
位相雑音が低減されたPLL用ICを無線通信機器の高周波部に適用することで、伝送路でのデータ誤り率を低減することができるので、それによって無線通信機器の信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるPLL用ICの構成例ブロック図である。
【図2】上記PLL回路における主要部の構成例回路図である。
【図3】上記PLL回路の特性図である。
【図4】上記PLL用ICにおける主要部の構成例回路図である。
【図5】上記PLL用ICにおける主要部の構成例ブロック図である。
【図6】上記PLL用ICにおける主要部の構成例ブロック図である。
【図7】上記PLL回路における主要部の構成例回路図である
【図8】上記PLL用ICにおける主要部の構成例ブロック図である。
【図9】上記PLL用ICの比較対象とされる回路の構成例ブロック図である。
【図10】上記PLL用ICを含む無線通信機器の構成例ブロック図である。
【符号の説明】
1 周波数通過帯域制限手段
3 PLL部
6 リファレンスカウンタ
7 帰還信号分周部
8 位相比較器
10 可変容量ダイオード
12 フィルタ制御回路
105,107,118,119,120 ミキサー
111,114 基準信号発振器
112,115 PLL用IC
113,116 電圧制御発振器
C,C1〜Cn,11 静電容量素子
R1,R2 抵抗素子

Claims (4)

  1. 基準信号の周波数通過帯域を制限するための周波数通過帯域制限手段と、
    制御データに応じた分周比により上記周波数通過帯域制限手段の出力信号を分周する第1分周手段と、
    電圧レベルに応じて発振周波数が変わる電圧制御発振器の出力信号を分周する第2分周手段と、
    上記第1分周手段の出力信号と上記第2分周手段の出力信号との位相を比較する位相比較手段と、
    を含む半導体集積回路であって、
    上記周波数通過帯域制限手段は、周波数通過帯域の変更が可能とされる可変フィルタと、
    上記制御データに応じて上記可変フィルタにおける周波数通過帯域を変更するためのフィルタ制御回路と、を含んで成ることを特徴とする半導体集積回路。
  2. 上記第1分周手段、上記第2分周手段、上記位相比較手段、及び上記周波数通過帯域制限手段は、一つの半導体基板に一括形成された請求項1記載の半導体集積回路。
  3. 上記制御データは、外部から上記半導体集積回路内に取り込まれてから、上記第1分周手段と上記フィルタ制御回路とに分配される請求項1記載の半導体集積回路。
  4. 発振手段と、上記発振手段で発振された信号と受信された高周波信号とを混合するためのミキサーとを具備して成り、
    上記発振手段は、請求項1乃至3の何れか1項記載の半導体集積回路を含んで成ることを特徴とする無線通信機器。
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