JP3786019B2 - 車載端末装置及び配信サーバ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダウンロードされたデータの再生中断を防いだ配信サーバ及び車載端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のデータの送受信に関し、データ放送局はデータ名やデータの記憶場所などのインデックス情報を多重放送し、車載端末はこのインデックス情報から自らが未取得のデータを検知することで、この検知した未取得のデータを必要な時にダウンロードできるという技術がある(特開2001−53699号公報)。
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これら従来の技術においては、車両周辺の電波環境を考慮せずにユーザの要求するデータをダウンロードするため、走行中に電波環境が悪化した場合にダウンロードが中断し、データの再生が中断されてしまうという問題があった。 本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、走行中に電波環境が悪化した場合であってもコンテンツデータの再生が中断されない車載端末装置及び配信サーバを提供することを目的とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、第1の観点による請求項1記載の発明によれば、通信網を介して配信サーバからデータをダウンロードする車載端末装置であって、前記車両の進行方向に沿う走行経路の電波状況を検出する電波状況検出手段と、前記車載端末側の要求に応じて前記配信サーバからダウンロードする一又は二以上のデータの内容を判断する内容判断手段と、前記電波状況検出手段により検出された前記車両の進行方向に沿う走行経路の電波状況と、前記内容判断手段により判断された前記データの内容とから前記ダウンロードするデータの再生ビットレートを求めるとともに、当該再生ビットレートの設定指令を前記配信サーバへ向けて送出する再生ビットレート設定指令手段とを備えた車載端末装置が提供される。この発明において、前記内容判断手段は、前記ダウンロードするデータの内容を判断し、この判断された内容から当該データの再生に最低限必要な標準ビットレートを算出し、前記再生ビットレート設定指令手段は、前記電波状況検出手段により検出された前記車両の進行方向に沿う走行経路の電波状況と前記内容判断手段により算出された標準ビットレートとから前記ダウンロードするデータの再生ビットレートを求めるとともに、当該再生ビットレートの設定指令を前記配信サーバへ向けて送出することが好ましい(請求項2)。また、前記電波状況検出手段により検出される前記車両の進行方向に沿う走行経路の電波状況には、前記車両の進行方向に沿う走行経路の通信可能速度が含まれる(請求項3)。
【0004】
さらに、請求項4記載の発明によれば、前記内容判断手段は、前記ダウンロードするデータの使用周波数帯域を検出し、この検出された使用周波数帯域に基づいて当該データの再生に最低限必要な標準ビットレートを算出する車載端末装置が提供される。
【0006】
この発明において、「データの内容」は、データが画像データであるか、音楽データであるか、音声データであるか、文字データであるかといった、データの種類、データの内容物の具体的なタイトル、データの使用周波数帯域、データの音圧その他のデータの特性を含む広い概念である。
【0007】
この発明によれば、変化する車両の周辺の電波状況を検出し、この「電波状況」と「データの内容」とからダウンロードするデータの「再生ビットレート」を求めることにより、電波状況の変化に応じたダウンロードが行われる。よって、走行中に電波環境が悪化した場合にデータ再生の中断の発生を防止した車載端末装置を提供することができる。
【0008】
(2)上記目的を達成するために、第2の観点による発明によれば、通信網を介して車載端末にデータを配信する配信サーバであって、前記車載端末が搭載された車両の進行方向に沿う走行経路の電波状況を検出する電波状況検出手段と、前記車載端末からの要求に応じて配信する、前記データに含まれる一又は二以上のデータの内容を判断する内容判断手段と、前記電波状況検出手段により検出された前記車両の進行方向に沿う走行経路の電波状況と、前記内容判断手段により判断された前記各データの内容とに基づいて、前記車載端末に配信するデータの再生ビットレートを設定する再生ビットレート設定手段とを備えた配信サーバが提供される。この発明において、前記内容判断手段は、車載端末からの要求に応じて配信するデータの内容を判断し、この判断された内容から当該データの再生に最低限必要な標準ビットレートを求め、前記再生ビットレート設定手段は、前記電波状況検出手段により検出された前記車両の進行方向に沿う走行経路の電波状況と前記内容判断手段により求められた標準ビットレートとに基づいて、前記車載端末に配信するデータの再生ビットレートを設定することが好ましい。また、前記電波状況検出手段により検出される前記車両の進行方向に沿う走行経路の電波状況には、前記車両の進行方向に沿う走行経路の通信可能速度が含まれることが好ましい。
【0009】
さらに、本発明によれば、前記内容判断手段は、車載端末からの要求に応じて配信するデータの使用周波数帯域を検出し、この検出された使用周波数帯域に基づいて当該データの再生に最低限必要な標準ビットレートを求める配信サーバが提供される。また、本発明によれば、前記内容判断手段は、車載端末からの要求に応じて配信するデータの音圧を検出し、この検出された音圧に基づいて前記データを区分し、当該区分された各データの使用周波数帯域をそれぞれ求め、この求められた使用周波数帯域に基づいて当該データの再生に最低限必要な標準ビットレートを前記区分ごとに求める配信サーバが提供され、本発明によれば、前記内容判断手段は、車載端末からの要求に応じて配信するデータを所定時間ごとに区分し、当該区分された各データの使用周波数帯域をそれぞれ検出し、この検出された使用周波数帯域に基づいて当該データの再生に最低限必要な標準ビットレートを前記区分ごとに求める配信サーバが提供される。
【0010】
加えて、本発明によれば、前記該車両の進行方向に沿う走行経路の電波状況を通信網を介して検出し、前記車両側に向けて配信するデータに含まれるデータの内容を判断し、前記検出された電波状況と前記判断されたデータの内容とに基づいて、電波状況の変化により送受信が中断されないように、通信可能速度が要求されたデータの通常の再生ビットレートよりも低い場合は前記データの再生ビットレートを通常の再生ビットレートよりも低く設定し、この再生ビットレートに基づいて前記データを前記車両側へ向けて配信するデータ配信方法が提供される。
【0011】
この発明は、本願に係る発明を配信サーバ側から捉えたものである。この配信サーバは、車載端末装置側から情報を取得して電波状況を検出する電波状況検出手段と、配信するデータの内容を判断する内容判断手段と、電波状況とデータの内容とから配信するデータの再生ビットレートを設定する再生ビットレート設定手段とを有している。また、第1の観点による発明と同様に、この発明における「データの内容」は、データが画像データであるか、音楽データであるか、音声データであるか、文字データであるかといった、データの種類、データの内容物の具体的なタイトル、データの使用周波数帯域、データの音圧その他のデータの特性を含む広い概念である。
【0012】
この発明によれば、変化する車両の周辺の電波状況を検出し、この「電波状況」と「データの内容」とから配信するデータの「再生ビットレート」を求めることにより電波状況の変化に応じたデータの配信が行われる。よって、ダウンロード中のデータ再生の中断の発生を防止した配信サーバを提供することができる。
(3)上記目的を達成するために、第3の観点による発明によれば、車載端末装置と、当該車載端末装置に通信網を介してデータを配信する配信サーバとを有するデータ配信システムであって、前記車載端末装置が搭載された車両の進行方向に沿う走行経路の電波状況を検出する電波状況検出手段と、前記車載端末装置からの配信要求に応じた前記データに含まれる一又は二以上のデータの内容を判断する内容判断手段と、前記電波状況検出手段により検出された車両の進行方向に沿う走行経路の電波状況と、前記内容判断手段により判断された前記各データの内容とに基づいて、前記車載端末装置に配信されるデータの再生ビットレートを設定する再生ビットレート設定手段とを備えたデータ配信システムが提供される。
【0013】
この発明は、上記発明を車両端末装置と配信サーバとから構成されるデータ配信システムとして捉えたものである。このデータ配信システムは、車載端末装置側の電波状況を検出する電波状況検出手段と、配信するデータの内容を判断する内容判断手段と、電波状況とデータの内容とから配信するデータの再生ビットレートを設定する再生ビットレート設定手段とを有している。この発明における「データの内容」は上記発明と同様の意義を有し、上記発明と同様の動作及び同様の効果を奏する。
【0014】
【発明の効果】
本発明によれば、ダウンロードされたデータの再生中断の発生を防止した車載端末装置及び配信サーバを提供することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は配信サーバ100が主要な動作を行う。第1実施形態においてこの発明における基本的な構成及び基本的な動作を説明し、その後に、この実施形態に含まれる2つの実施例について説明する。
【0016】
図1は第1実施形態のシステム構成概要の一例を示すブロック図である。図1に示す車載端末装置200は、GPS(Global Positioning System)を備えたナビゲーション装置等を利用して自車両の位置を検出する自車位置検出部211と、地図上の位置に応じて電波環境に関するパラメータをマッピングした電波環境データ213とを有している。電波環境データは配信サーバ100から配信されるデータの受信状況を表現するデータであって、例えば受信レベルや通信可能速度を挙げることができる。これら自車位置検出部211と電波環境データ213とは「電波状況検出手段」を構成する要素である。さらに、この車載端末装置200は、外部の配信サーバ100と通信網を介して通信する携帯電話を用いたデータ通信装置220と、配信されたデータを一時的に記憶するバッファ230と、配信の際に圧縮されたデータ復元するデコーダ250と、デコーダ250により復元されたデータを再生するプレーヤ260とを有している。このプレーヤ260はユーザが希望するコンテンツの配信要求をも受け付け、その要求をデータ通信装置230を介して配信サーバ100へ送信する。
【0017】
また、配信サーバ100は、車載端末装置200のプレーヤ260を介して入力された要求に応じて、音楽、ラジオ番組などのコンテンツデータを車載端末装置200へ配信する。配信サーバ100は配信するデータの内容を判断する内容判断手段120と、内容判断手段120が判断したデータの内容と車載端末装置200側から取得した車両周辺の電波状況とにより配信するデータの再生ビットレートを設定する再生ビットレート設定手段140と、再生ビットレート設定手段140が設定した再生ビットレートに配信するデータを圧縮するエンコーダ150と、圧縮されたコンテンツデータを車載端末装置200へ向けて配信する配信手段160とを有している。なお、再生ビットレート設定手段140は第2の実施形態に示すように車載端末装置100側に設けて、車両側で自車両の位置の周辺の電波状況及びデータの内容から再生ビットレートを設定して、設定指令として配信サーバ100側に送信するようにしてもよい。
【0018】
以上、システムの概要を説明した。続いて図2を用いて第1実施形態の配信サーバ100の構成及び車載端末装置200のブロック構成の一例を説明する。車載端末装置200の電波状況検出手段210は、自車位置検出部211、電波環境データ213に加えて通信可能速度検出部212を備えている。この通信可能速度検出部212が検出する「通信可能速度」は電波状況を示すパラメータの一つである。この通信可能速度については動作の項において詳細に説明する。また、この車載端末装置200は、先に説明したデータ通信装置250、バッファ260、デコーダ270、プレーヤー280を備えている。
【0019】
他方、配信サーバ100は、車載端末装置200が搭載された車両の周辺の電波状況を検出する電波状況検出手段110を備えている。この配信サーバ100側の電波状況検出手段110は、車載端末装置200側の電波状況検出手段210が検出した電波状況又は通信可能速度を取得することにより電波状況を検出する。尤も、配信サーバ100側が電波環境データ213に相当するデータを記憶し、車載端末装置200側の自車位置検出部211から自車両の位置、走行状況等を逐次取得して、配信サーバ100側の電波状況検出手段110が、車両周辺の電波状況を検出してもよい。
【0020】
また、配信サーバ100が備える内容判断手段120は、配信するデータの内容を判断する。この実施形態における「データの内容」は、データが画像データであるか、音楽データであるか、音声データであるか、文字データであるかといった、データの種類、データの内容物の具体的なタイトル、データの使用周波数帯域、データの音圧その他のデータの特性を含む広い概念である。データに、各データの種類、データのタイトル、データの特性が記憶されたインデックス情報が含まれている場合には、このインデックス情報から「データの内容」を判断することができる。この「データの内容」に基づいて「再生ビットレート」が設定されるが、「データの内容」からデータの再生に最低限必要となる「標準ビットレート」を算出し、この「標準ビットレート」に基づいて「再生ビットレート」を設定することもできる。この「標準ビットレート」は、内容判断手段120の標準ビットレート算出部120がデータの内容から算出する。具体的にはデータに付記されたインデックス情報からデータの内容を判断して「標準ビットレート」を算出する。また、検出可能なデータの使用周波数帯域、データの音圧その他のデータの特性からデータの内容を判断して「標準ビットレート」を算出する。このデータの使用周波数帯域を利用した「標準ビットレート」の算出をさらに説明する。予め、配信されるデータの使用周波数帯域と再生に最低限必要な標準ビットレートとを予め対応づけた情報を記憶する。配信されるデータの使用周波数帯域を検出し、先の対応づけた情報を参照することにより標準ビットレートを算出することができる。この使用周波数帯域の検出は所定の区分データごとに行われることが好ましい。よって、あるまとまりをもったコンテンツごと、又は音圧に基づいて区切られた区分ごと、所定時間ごとに区切られた区分ごとに使用周波数帯域の検出を行うことが好ましい。これに対応し、内容判断手段120は、(1)コンテンツごとの使用周波数を検出するコンテンツごとの使用周波数帯域検出部131と、(2)継時的な音圧の変化を検出する音圧検出機能132aを備え、音圧によりデータを区分して、当該区分ごとの使用周波数を検出する区分ごとの使用周波数帯域検出部132と、(3)時計を備え、所定時間区分ごとの使用周波数帯域を検出する所定時間区分ごとの使用周波数帯域検出部133とを有している。こうして、本実施形態の内容判断手段120は、配信するデータの内容又は標準ビットレートを、インデックス情報又は検出された周波数帯域情報から判断する。 内容判断手段120により判断された「データの内容」は再生ビットレート設定手段140に送出される。再生ビットレート設定手段140は、電波状況検出手段110により検出された車載端末装置200側の車両周辺の電波状況と、内容判断手段120により判断された「データの内容」又は「標準ビットレート」とから、配信するデータの「再生ビットレート」を設定する。この設定された再生ビットレートに基づいて、エンコーダ150はデータを圧縮し、配信手段160は圧縮されたデータを車載端末装置200へ向けて配信する。
【0021】
続いて、図3を参照しつつ、第1実施形態の再生ビットレートの設定手法を説明する。いま、車載端末装置200側の車両は、電波状況が良く通信可能速度が64[kbps]である経路全長800mの通常経路を走行している。そして、走行予測時間200[sec]後に電波状況が悪く通信可能速度が0[kbps]で経路全長が200mのトンネルに進入する。この場合において、通常の再生ビットレートが64[kbps]で、150[sec]のナレーションと150[sec]の音楽とから構成される再生時間が300[sec]のデータをストリーミング再生する。この状況の下で本実施形態における「再生ビットレート」の設定手法を説明する。
【0022】
ここで配信されるデータのデータ量は64[kbps]/8×300[sec]=2400[KB]である。しかし、トンネル内では通信可能速度が0[kbps]となるためダウンロードができない。よって、現在からトンネル進入までのダウンロード可能なデータ量は64[kbps]/8×200[sec]=1600[KB]となる。この電波状況においては、200[sec]後に車両のトンネル進入時にデータの再生が途切れてしまう。このデータの途切れに先立って、本実施形態では配信サーバ100の電波状況検出手段110は、車載端末装置210側(自車両位置検出手段211)から取得した情報に基づき電波状況を先読みし、配信サーバ100の内容判断手段120は、車載端末装置200側の要求に応じて配信するデータ(コンテンツ)の内容を判断する。この内容判断手段120は、インデックス情報からデータの内容が150[sec]のナレーションと150[sec]の音楽であることを判断する。このとき音声のみからなるナレーションの部分の再生ビットレートを16[kbps]にすると、配信(ダウンロード)するべきデータ量は16[kbps]/8×150[sec]+64[kbps]/8×150[sec]=1500[KB]となる。このデータ量(1500[KB])は、トンネル進入までのダウンロード可能なデータ量(1600[KB])を下回る。よって、再生ビットレート設定手段140はナレーションの部分のビットレートを16[kbps]に落とせば、車載端末装置200はトンネル進入の手前ですべてのデータをダウンロードすることができる。この設定された「再生ビットレート」に基づき、エンコーダ150はデータを圧縮し、配信手段160は圧縮されたデータを車載端末装置200へ配信する。車載端末装置200はトンネル進入までにナレーション部分と音楽部分とのデータをダウンロードし、バッファ260に一時的に記憶する。プレーヤー280はバッファ260に記憶されたデータを再生するため、トンネル内においても車載端末装置200のデータの再生は途切れない。
【0023】
続いて、図4のフローチャート図を参照しつつ第1実施形態の動作を説明する。 S111では車載端末装置200側のプレーヤ280から配信サーバ100へ向けてデータのダウンロード要求が送信される。この要求はコンテンツを特定したものであってもよいし、検索条件を伴う要求であってもよい。本実施形態ではインターネットを介して配信されるラジオの番組を要求する。ここでは図3に示したデータが配信されるものと仮定する。続くS112では配信サーバ100の電波状況検出手段110が車載端末装置200側の車両周辺の電波状況に関する情報の取得を要求する。この要求に応じ、車載端末装置200側の自車位置検出部211が自車位置とその進行方向を検出し、進行方向に沿った所定距離分(例えば1km)の走行経路の電波環境を電波環境データ213から読み出す。すなわち、自車位置検出部211が自車両の現在位置及び進行方向に沿った走行予定位置を検出する。電波状況検出手段21は、電波環境を示す受信レベルや通信可能速度をマッピングして記憶させた電波環境データ213を読込み、検出された位置に応じた受信レベル又は通信可能速度を電波状況として検出し、当該電波状況(通信可能速度)を配信サーバ100側の電波状況検出手段110へ送出する。こうして、配信サーバ100側の電波状況検出手段110は、車載端末装置200側の車両の現在位置及び走行予定位置における電波状況を検出することができる。この実施形態では電波環境データ213に含まれる受信レベルから電波状況を求めることとした。
【0024】
S113では、S112にて電波環境データ213から読み出した受信レベルから通信可能速度を求める。先に説明した図2の例では走行路のうち電波環境が良好な800mの通常経路の受信レベルは30[dBμV]である。一方、その800m先から1000mまでの電波環境が不良なトンネルの受信レベルは10[dBμV]である。本実施形態の電波状況検出手段110は図5に示すような受信レベルと通信可能速度Dl[bps]とを対応づけ、これにより、地図上の位置に応づけられた受信レベルに基づいて通信可能速度Dl[bps]を演算する。よって図2のデータ例によれば、通常経路における通信可能速度は64[kbps]であり、トンネル内における通信可能速度は0[kbps]となる。こうして電波状況検出手段110は自車位置周辺の通信可能速度を求める。ちなみに受信レベルと通信可能速度との関係はグラフ状に記憶されていてもよく、演算式として演算回路に実装されていてもよい。
【0025】
続くS114ではS111で車載端末装置200から要求されたデータ、すなわち、配信されるデータの通常の再生ビットレートCl[bps]を取得する。図2に示した例では、ナレーションのデータ及び音楽のデータの通常の再生ビットレートは64[kbps]である。この通常の再生ビットレートは配信されるデータに基づいて取得されてもよいが、配信サーバ100と車際端末装置200とを繋ぐ通信網に通常用いられる通信速度を通常の再生ビットレートを用いてもよい。 S115ではS113で演算した通信可能速度Dl[bps]と、S114で取得した配信されるデータの通常の再生ビットレートCl[bps]との大小関係を判断する。本実施形態では、配信されるデータの通常の再生ビットレートCl[bps]が通信可能速度Dl[bps]よりも大きい場合にS116へ進み再生ビットレートの低減を行う。図2に示した例では現在位置の800m先から1000m先までのトンネル内においては配信されるデータの通常の再生ビットレートCl[bps]が通信可能速度Dl[bps]を上回るので、S116に進む。一方、配信されるデータの通常の再生ビットレートCl[bps]が通信可能速度Dl[bps]よりも小さい場合にはS119へ進む。
【0026】
S116では、内容判断手段120が配信するデータの内容を判断する。ここでデータの内容の判断は、データの内容に関する情報が記述されたインデックス情報に基づいて行う。図2に示したデータ例では、配信されるデータが150[sec]のナレーションと150[sec]の音楽とから構成される再生時間が300[sec]のデータであると判断する。
【0027】
続いて、S117ではS116で判断されたデータの内容から当該データの再生に必要最低限な標準ビットレートClm[bps]を求める。ここでは、以下の表1に示したテーブルに基づいてデータの再生に必要最低限な標準ビットレートClm[bps]を求める。
【0028】
【表1】
【0029】
このデータの再生に必要最低限な標準ビットレートClm[bps]は、例えば音楽のように広い周波数帯域が要求されるデータ部分は高く設定され、音声のみからなるナレーションのように比較的に広い周波数帯域が要求されないデータ部分は低く設定される。図2に示した例に関し、この表に基づけば再生開始から150[sec]までの間のナレーション部分の再生に必要な標準ビットレートは16[kbps]、150[sec]から300[sec]までの音楽部分の再生に必要な標準ビットレートは64[kbps]となる。ちなみに、標準ビットレートは所定の区分のデータごとに求められる。図2に示した例では配信されるデータの内容は、再生開始から150[sec]後までがナレーション、150[sec]から300[sec]までが音楽であるから、それぞれのコンテンツについて標準ビットレートを求めることができる。このようにデータを構成するコンテンツごとに標準ビットレートを求めるほか、データの区切り方としては、インターネットラジオ番組ではコマーシャル部分を抜き出して区切る手法や、音楽データのフレーズや曲の一番、二番などで区切る手法がある。
【0030】
さらに、S118では再生ビットレートを設定する。本実施形態では再生ビットレートとして、S117で求めた標準ビットレートClm[bps]を再生ビットレートとして設定する、すなわち、再生ビットレートをClm[bps]に設定する。具体的に図2で示した例を用いて説明すると、S117の処理により、再生開始から150[sec]までのナレーション部分の標準ビットレートは16[kbps]であるから、当該ナレーション部分の再生ビットレートを64[kbps]から16[kbps]にまで落とすことができる。このようにナレーション部分の再生ビットレートを16[kbps]とすることにより、このナレーション部分のダウンロード時間を37.5[sec]に短縮させることができる。そうすると、音楽部分の再生時間150[sec]を加えても187.5[sec]となり、トンネル進入までに要する走行予測時間200[sec]を下回ることができる。よって、トンネル進入までに要求したデータを予めバッファ260にタウンロードしておき、ナレーション部分を16[kbps]で再生すればトンネル内でもデータが中断されることなく再生を継続することができる。ちなみに本実施形態では、「再生ビットレート」を、データの配信に最低限必要な「標準ビットレート」と同じ値としたが、必ずしも同じ値にする必要はなく、標準ビットレートに基づいて算出された別の値としてもよい。
【0031】
以上のとおり、本実施形態によれば、電波環境が悪く、データの標準ビットレートに対して十分な通信速度が得られない場合に、内容判断手段130がデータの内容から再生ビットレートを落とせる部分を判断し、再生ビットレート設定手段140がダウンロードするデータ量を削減することにより、データ再生時の中断を防止することができる。ここでは、配信サーバ100を中心にして説明したが、ここで説明した動作はデータ配信方法として使用することができる。
【0032】
続いて、この第1の実施形態に含まれる2つの実施例について説明する。後述する実施例は、「再生ビットレート」を導く「データの内容」として、配信されるデータの特性の一つである「使用周波数帯域」を利用する。すなわち、内容判断手段120は、データの内容としてデータの使用周波数帯域を検出し、この使用周波数帯域に基づいて配信するデータの再生に最低限必要な標準ビットレートを算出する。その後算出された標準ビットレートと電波状況とに基づいてダウンロードするデータの再生ビットレートを求める点は前述の第1実施形態と同様である。この使用周波数帯域を検出するのが、先に説明した標準ビットレート算出部130のコンテンツごとの使用周波数帯域検出部131と、区分ごとの使用周波数帯域検出部132と、所定時間区分ごとの使用周波数帯域検出部133である。これらは使用周波数帯域を求めるための区分が、コンテンツごとになされるのか、音圧によって区切られた区分ごとになされるのか、所定時間区分ごとになされるのかにおいて異なる。コンテンツごとの使用周波数帯域を検出するには、データに付記されたインデックス情報に基づいて使用周波数帯域を検出することができる。また、音圧によって区切られた区分ごとに使用周波数帯を検出する場合を第1実施例として説明し、所定時間区分ごとに使用周波数帯を検出する場合を第2実施例として説明する。なお、ここでは内容判断手段120の周波数帯域の検出、検出された周波数帯域からデータの標準ビットレートの算出に関する動作を中心に説明する。
【0033】
<第1実施例>
配信サーバ100は、要求に応じて配信するデータを、最初から最後まで又は所定時間先のデータまで高速サーチして当該データの内容を判断する内容判断手段120を有している。また、この内容判断手段120の標準ビットレート算出部130は、データの物理的特性としてデータ中に含まれる再生音圧レベルと使用周波数帯域とを検出する「区分ごとの使用周波数帯域検出部132」を有している。この区分ごとの使用周波数帯域検出部132は、これが備える音圧検出機能132aによって検出された音圧に応じて、データを区分し、区分されたデータごとに使用周波数帯域を検出する。この使用周波数帯域の検出は例えば備えられた高速フーリエ変換機能を用いて行う。また、再生音圧レベルの検出は例えば音量指示器等の音圧検出装置を用いて行う。検出された再生音圧レベルは使用周波数帯域を求める単位となる区分を規定するために用いられる。
【0034】
これを図6に基づき説明すると、図6の上段のグラフは音圧検出機能132aが検出した連続する時間における音圧レベルの変化を示す。時間経過とともに音圧レベルの変化を観察すると、検出された音圧レベルが区切閾値を下回る個所が2回あり、ここを区切り位置として区分された3つの区分(区分1、区分2、区分3)を得ることができる。図6の下段には、この区切られた各区分の周波数帯域[Hz]を上段のグラフに対応づけて示している。図6の下段の図のように各区分ごとの周波数帯域[Hz]を処理すると、各区分ごとの使用周波数の最高値f1、f2、f3が得られる。本実施例では、この使用周波数の最高値f1、f2、f3を用いて標準ビットレートを求める。本実施例の標準ビットレート算出部130は、図7に示すように周波数帯域[Hz]と標準ビットレート[bps]とを対応づけて記憶する。。図7の対応関係に基づけば、図6で得られた各区分における周波数帯域の最高値f1、f2、f3を基準として、それぞれ対応する標準ビットレートr1、r2、r3を求めることができる。この対応づけた情報は表形態でもよいし、演算式として標準ビットレートの算出回路に実装されていてもよい 続いて、実施例1の動作を図3を参照しつつ説明する。実施例1の動作は先に説明した第1実施形態と基本的に共通するので異なる点を中心に説明する。図3のS116において、標準ビットレート算出部130の区分ごとの使用周波数帯域検出部132は、要求に応じて配信するデータの最初から最後まで又は所定時間先(例えば5分)まで高速サーチしてデータ内の再生音圧レベルと使用周波数帯域とを検出し、先に説明した手法によりデータを区切る。この音圧を検出してデータの区切り位置を決定するのは音圧検出機能132aである。また、このデータを区切る手法としては、先に説明したように所定の区切り閾値を下回った個所を基準として区切る手法であってもよいし、音圧レベルが一定時間(例えば5[sec])以上に渡って区切り閾値を下回った個所を基準として区切る手法であってもよい。こうして各区分ごとの周波数帯域が求められたところで、S117へ進む。
【0035】
S117において、標準ビットレート算出部130は、各区分の周波数帯域からデータの再生に最低限必要な標準ビットレートClmを求める。実施例1では図7に示したように周波数帯域[Hz]と標準ビットレート[bps]とを単調増加関数で記述された関数式を用いて、周波数帯域から標準ビットレートを求める。図6に示すように、音圧レベルによって区切った区分1、区分2、区分3の使用周波数帯域の最大値が各々f1、f2、f3[Hz]であるので、図7に示した関係式からそれぞれr1、r2、r3を求めることができる。
【0036】
そして、S118において、S117で求めた各々の区分のビットレートr1、r2、r3がS114で求められた配信されるデータの通常の再生ビットレートよりも小さい場合には、S117で求められた標準ビットレートを再生ビットレートとして設定する。このとき通常の再生ビットレートは、配信サーバ100と車載端末装置200とを繋ぐ通信網において通常用いられる通信速度を通常の再生ビットレート(例えば64[kbps])としてもよい。再生ビットレートが設定されたところで、この再生ビットレートに応じてエンコーダ150は配信されるデータを圧縮し、配信手段160が車載端末装置200へ向けてデータを配信する。
【0037】
このように、本実施例では、第1の実施形態と同様に、配信されるデータがダウンロード中に途切れることを防止することができる。さらに、本実施例では標準ビットレートを音圧で区切られたデータ区分ごとに求める。すなわち、配信するデータを音圧レベルに応じて区切り、区切られた区分ごとに使用周波数帯域を求め、この周波数帯域を用いて標準ビットレートを求め、各区分ごとの再生ビットレートを設定する。このため配信されるデータに当該データの内容を記述したインデックス情報がなくても、標準ビットレート、再生ビットレートを設定することができ、配信されるデータがダウンロード中に途切れることを防止することができる。
【0038】
<第2実施例>
第2実施例の構成は、図2に示した第1実施形態の構成と基本的部分は共通する。異なる点は内容判断手段120の標準ビットレート算出部130が「所定時間区分ごとの使用周波数帯域検出部133」を備えている点である。この所定時間区分ごとの使用周波数帯域検出部133は、図8の上段に示された時間に対する使用周波数帯域[Hz]の変化を継時的に検知し、この使用周波数を所定時間ΔTごとに区切る。この区切られた所定時間ごとの使用周波数を示すのが図8の下段に示された図である。所定時間ごとの使用周波数帯域が示されると、使用周波数の最大値f1を求めることができる。第1実施例と同様に図7に示す周波数帯域と標準ビットレートとを対応づけた関数を用いれば、各区分ごとの使用周波数の最大値に基づいて標準ビットレートを演算することができる。ここで、数サンプル(数区分)先のデータまでの再生ビットレートを求めることができれば、電波状況検出手段110により電波環境の悪化が予測される場合に、再生ビットレートを落とす区間を決定することができる。また、リアルタイムでデータがストリームされている場合は一定時間のΔT分のデータを内蔵されたRAMにバッファリングして使用周波数帯域を求めるようにしてもよい。このようにすることで、再生時間が非常に長いコンテンツに関するデータや、リアルタイム型のデータにも対応することができる。
【0039】
この第2の実施例の動作について、図3を参照しつつ説明する。第1実施形態と異なる点はS115の後にS116のデータ内容判断を行うことなく、S117の標準ビットレート演算へ進む点である(図3中点線で示した)。この実施例におけるS117の動作を説明すると、配信サーバ100の内容判断手段120は要求に応じて配信するデータを所定時間ΔT先まで(例えば5[sec]先まで)読み込んで、所定時間区分ごとの使用周波数帯域検出部133が使用周波数帯域を検出する。リアルタイム型のデータではΔT分のデータを内蔵されたRAMに一時的に記憶してから(バッファリングしてから)図8に示すように使用周波数帯域を求める。この求めた使用周波数帯域から、例えば図7に示すような周波数帯域と標準ビットレートとも関係を適用して、データの再生に必要最低限の標準ビットレートを演算する。具体的に、図8の例ではΔTで区切られた区分毎に使用周波数帯域を演算し、各区分の使用周波数帯域の上限値を標準ビットレートの算出に用いる(区分1の場合はf1となる)。尤も、データの先読みを数サンプル先分まで行い、各々の区分の使用周波数帯域を同時に求めるように処理することも可能である。
【0040】
そして、S118において、S117で求めた各々の区分の「標準ビットレート」がS114で求められた配信されるデータの「通常の再生ビットレート」よりも小さい場合には、S117で求められた「標準ビットレート」を「再生ビットレート」として設定する。このとき「通常の再生ビットレート」は、配信サーバ100と車載端末装置200とを繋ぐ通信網において通常用いられる通信速度を通常の再生ビットレート(例えば[64kbps])としてもよい。再生ビットレートが設定されたところで、この再生ビットレートに応じてエンコーダ150は配信されるデータを圧縮し、配信手段160が車載端末装置200へ向けてデータを配信する。この配信処理は実施例1と同様である。
【0041】
このように、本実施例では、第1の実施形態と同様に、配信されるデータがダウンロード中に途切れることを防止することができる。さらに、本実施例では標準ビットレートを所定時間間隔で区切られたデータ区分ごとに求める。すなわち、配信するデータを所定時間ごとに区切り、区切られた区分ごとに使用周波数帯域を求め、この周波数帯域を用いて再生ビットレートを設定する。このため、再生時間が非常に長いコンテンツに関する情報やリアルタイム型もデータであっても、標準ビットレート、再生ビットレートを設定することができ、配信されるデータがダウンロード中に途切れることを防止することができる。
【0042】
[第2実施形態]
さらに、第2実施形態について説明する。図9は第2実施形態の配信サーバ100の構成及び車載端末装置200の構成の一例を示すブロック図である。第2の実施形態は車載端末装置200が主要な動作を行う。この図9に示した第2実施形態のブロックと図2に示した第1の実施形態とを比較すると、第1実施形態では配信サーバ100側にあった内容判断手段120が車載端末装置200側に設けられている点が異なる。また第1実施形態では再生ビットレート設定手段140は配信サーバ100側のみにあったが、本実施形態では配信サーバ100側の再生ビットレート設定手段140に加えて、これに再生ビットレートの設定を指令する再生ビットレート設定指令手段240とが車載端末装置200に設けられている。この実施形態では車載端末装置200側において再生ビットレートの設定が行われ、設定された再生ビットレートの値を含む設定指令が、再生ビットレート設定指令手段240から配信サーバ100側の再生ビットレート設定手段140に向けて送出される。実際にデータを配信する配信サーバ100のエンコーダ150は、この指令された再生ビットレートにデータを圧縮し、配信手段160により車載端末装置200へデータを配信する。
【0043】
よって、車載端末装置200の内容判断手段220は、第1実施形態において説明した配信サーバ100の内容判断手段120と同様に動作する。
【0044】
また、再生ビットレート設定指令手段240は、第1実施形態における再生ビットレート設定手段140と同様の動作により再生ビットレートを求める。その後、求めた再生ビットレートの値を含む設定指令が配信サーバ100へ向けて送出され、その指令に応じたデータが配信される。各構成が配置される位置が異なるものの、その各構成の動作は第1実施形態のおいて説明したものと同様である。 以上のとおり、第2実施形態に係る車載端末装置200の各構成は、すでに説明した第1実施形態のおいて相当する構成と同様に動作し、データのダウンロードにおいて同様の効果を奏する。
【0045】
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のシステム構成概要の一例を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態の配信サーバの構成及び車載端末装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図3】第1実施形態の再生ビットレートの設定手法を説明するための図である。
【図4】第1実施形態の動作を説明するためのフローチャート図である。
【図5】受信レベルと通信可能速度の関係式の一例を示す図である。
【図6】音圧レベルによるデータの区切り手法を説明するための図である。
【図7】データの周波数帯域と標準ビットレートの関係の一例を示す図である。
【図8】所定時間ごとのデータの区切り手法を説明するための図である。
【図9】第2実施形態の配信サーバの構成及び車載端末装置の構成の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
100…配信サーバ
110…電波状況検出手段
120…内容判断手段
130…標準ビットレート算出部
131…コンテンツごとの使用周波数帯域検出部
132…区分ごとの使用周波数帯域検出部
132a…音圧検出機能
133…所定時間ごとの使用周波数帯域検出部
140…再生ビットレート設定手段
150…エンコーダ
160…配信手段
200…車載端末装置
210…電波環境検出手段
211…自車位置検出部
212…通信可能速度検出部
213…電波環境データ
220…内容判断手段
230…標準ビットレート算出部
231…コンテンツごとの使用周波数帯域検出部
232…区分ごとの使用周波数帯域検出部
232a…音圧検出機能
233…所定時間ごとの使用周波数帯域検出部
250…データ通信装置
260…バッファ
270…デコーダ
280…プレーヤー
Claims (12)
- 通信網を介して配信サーバからデータをダウンロードする車載端末装置であって、
前記車両の進行方向に沿う走行経路の電波状況を検出する電波状況検出手段と、
前記車載端末側の要求に応じて前記配信サーバからダウンロードする一又は二以上のデータの内容を判断する内容判断手段と、
前記電波状況検出手段により検出された前記車両の進行方向に沿う走行経路の電波状況と、前記内容判断手段により判断された前記データの内容とから前記ダウンロードするデータの再生ビットレートを求めるとともに、当該再生ビットレートの設定指令を前記配信サーバへ向けて送出する再生ビットレート設定指令手段とを備えた車載端末装置。 - 前記内容判断手段は、前記ダウンロードするデータの内容を判断し、この判断された内容から当該データの再生に最低限必要な標準ビットレートを算出し、
前記再生ビットレート設定指令手段は、前記電波状況検出手段により検出された前記車両の進行方向に沿う走行経路の電波状況と前記内容判断手段により算出された標準ビットレートとから前記ダウンロードするデータの再生ビットレートを求めるとともに、当該再生ビットレートの設定指令を前記配信サーバへ向けて送出する請求項1記載の車載端末装置。 - 前記電波状況検出手段により検出される前記車両の進行方向に沿う走行経路の電波状況には、前記車両の進行方向に沿う走行経路の通信可能速度が含まれる請求項2記載の車載端末装置。
- 前記内容判断手段は、前記ダウンロードするデータの使用周波数帯域を検出し、この検出された使用周波数帯域に基づいて当該データの再生に最低限必要な標準ビットレートを算出する請求項2又は3記載の車載端末装置。
- 通信網を介して車載端末にデータを配信する配信サーバであって、
前記車載端末が搭載された車両の進行方向に沿う走行経路の電波状況を検出する電波状況検出手段と、
前記車載端末からの要求に応じて配信する、前記データに含まれる一又は二以上のデータの内容を判断する内容判断手段と、
前記電波状況検出手段により検出された前記車両の進行方向に沿う走行経路の電波状況と、前記内容判断手段により判断された前記各データの内容とに基づいて、前記車載端末に配信するデータの再生ビットレートを設定する再生ビットレート設定手段とを備えた配信サーバ。 - 前記内容判断手段は、車載端末からの要求に応じて配信するデータの内容を判断し、この判断された内容から当該データの再生に最低限必要な標準ビットレートを求め、
前記再生ビットレート設定手段は、前記電波状況検出手段により検出された前記車両の進行方向に沿う走行経路の電波状況と前記内容判断手段により求められた標準ビットレートとに基づいて、前記車載端末に配信するデータの再生ビットレートを設定する請求項5記載の配信サーバ。 - 前記電波状況検出手段により検出される前記車両の進行方向に沿う走行経路の電波状況には、前記車両の進行方向に沿う走行経路の通信可能速度が含まれる請求項6記載の配信サーバ。
- 前記内容判断手段は、車載端末からの要求に応じて配信するデータの使用周波数帯域を検出し、この検出された使用周波数帯域に基づいて当該データの再生に最低限必要な標準ビットレートを求める請求項6又は7に記載の配信サーバ。
- 前記内容判断手段は、車載端末からの要求に応じて配信するデータの音圧を検出し、この検出された音圧に基づいて前記データを区分し、当該区分された各データの使用周波数帯域をそれぞれ求め、この求められた使用周波数帯域に基づいて当該データの再生に最低限必要な標準ビットレートを前記区分ごとに求める請求項6又は7に記載の配信サーバ。
- 前記内容判断手段は、車載端末からの要求に応じて配信するデータを所定時間ごとに区分し、当該区分された各データの使用周波数帯域をそれぞれ検出し、この検出された使用周波数帯域に基づいて当該データの再生に最低限必要な標準ビットレートを前記区分ごとに求める請求項6又は7に記載の配信サーバ。
- 前記該車両の進行方向に沿う走行経路の電波状況を通信網を介して検出し、
前記車両側に向けて配信するデータに含まれるデータの内容を判断し、
前記検出された電波状況と前記判断されたデータの内容とに基づいて、電波状況の変化により送受信が中断されないように、通信可能速度が要求されたデータの通常の再生ビットレートよりも低い場合は前記データの再生ビットレートを通常の再生ビットレートよりも低く設定し、
この再生ビットレートに基づいて前記データを前記車両側へ向けて配信するデータ配信方法。 - 車載端末装置と、当該車載端末装置に通信網を介してデータを配信する配信サーバとを有するデータ配信システムであって、
前記車載端末装置が搭載された車両の進行方向に沿う走行経路の電波状況を検出する電波状況検出手段と、
前記車載端末装置からの配信要求に応じた前記データに含まれる一又は二以上のデータの内容を判断する内容判断手段と、
前記電波状況検出手段により検出された前記車両の進行方向に沿う走行経路の電波状況と、前記内容判断手段により判断された前記各データの内容とに基づいて、前記車載端末装置に配信されるデータの再生ビットレートを設定する再生ビットレート設定手段とを備えたデータ配信システム。
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