JP3785008B2 - 電子カタログ利用システム及び電子カタログ利用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の規格に基づいて構成された電子カタログを利用する電子カタログ利用システム及び電子カタログ利用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年においては、インターネット上で製品情報を電子的に提供する電子カタログシステムが開発されており、消費者向けの電子商取引(B2C−EC:business to consumer Electronic Commerce)に用いられている。このB2C−ECでは、ユーザ側(買い手)と情報提供側(売り手)との間の取引に伴うプロセスが、例えば買い手による「情報入手・注文」→売り手による「商品発送」→買い手による「代金支払い」というように単純であり、また製品情報もその情報自体が再利用されることは少ないことから、簡単なデータ構造で表現が可能である。そのため、電子カタログに要求される機能も比較的単純であり、HTML、SGML、XML等のファイル形式で実装されたWWWベースのシステムが多く存在している。
【0003】
一方、企業間の電子商取引(B2B−EC:Business to Business Electronic Commerce)ではそのプロセスが、例えば部品の調達の場合には、買い手による「情報入手」→買い手による「仕様引合」→買い手による「部品評価」→双方からの「仕様変更」→双方による「サンプル授受」→買い手による「試作」→双方からの「価格・納入条件交渉」→買い手による「採用決定・注文」→売り手による「製造・出荷」→双方からの「納入・代金支払い」など非常に複雑なプロセスであることに加えて、部品情報の再利用を仕様変更、試作といった製品設計の場面で頻繁に発生するため、部品情報の表現をユーザ側と情報提供側で共有できるようにデータ構造を統一する必要がある。
【0004】
これに対して、ISOで国際標準化を進めている電子カタログデータの規格であるISO13584では、統一したデータ構造により、企業間の部品データの共有・再利用を目指しており、欧州では部品のデータベース化が進行している。
【0005】
このISO13584規格では、図18に示すように、識別子を表すBasic Semantic Unit、辞書情報、コンテンツ(カタログデータ)という3つのレベルか ら構成されており、識別子であるBasic Semantic Unitを介して辞書本体とコン テンツを結んでいる。
【0006】
ところで、このISO13584規格では、カタログデータがISO10303−21フォーマットを用いてファイルに記述されるが、このISO10303−21ではファイルの分割、複数ファイルの取り扱いについての規定は規格外としているため、上記Basic Semantic Unitを用いてファイルの分割を想定してい る。
【0007】
従って、既存のシステムにおいては、前述の識別子を用いてのファイル分割を行っている。詳述すると、既存のシステムでは、
▲1▼識別子と辞書本体だけを抽出するという手段
▲2▼辞書の分類構造を木構造によって示したクラスを選択することにより、選択クラスからルートクラスまでのスーパークラスの辞書情報を含まない識別子及び選択クラスに属する部分木と、その部分木に属するカタログデータを抽出する手段▲3▼前述の2つの手段を組み合わせた手段
からなるシステムによって電子カタログの分割を実現している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述したようなB2B−ECにおける電子カタログシステムを有効に利用しようと考えた場合、辞書情報及びカタログデータの流通、共用、再利用の観点からデータのサイズを縮小する必要がある。そのため、電子カタログシステムの必要な部分を切り出してセットとしたいわゆる「部分セット」の作成や、自由なデータの分割、及び分割されたデータの再生は重要である。
【0009】
しかしながら、既存のシステムにおいては、辞書情報およびカタログデータの選択方法は柔軟性がなく容易でなかったうえに、カタログデータだけを抽出するという手段がなかった。さらに、既存のシステムでは、部分木として分割したデータは、ルートクラスまでのクラス識別子を持ちながらも、クラス種類が全く含まれていないため、それ単体ではカタログデータを読むことができなかった。
【0010】
また、識別子を用いての分割の場合、図19に示すような課題があった。図19は、ISO13584のモデルを示したものである。同図において、識別子であるClass_BSU、Table_BSU及びTable_element、Domain_restriction、Property_Semantics、Model_class_extensionは、ISO13584のエンティティを表し、図中矢印は始点エンティティから終点エンティティへの参照関係を表す。点線は、分割ファイルの境を示す。
【0011】
通常は、ISO13584の識別子(Basic Semantic Unit)を介してデータ 分割を行うが、図中、Property_semanticsのように、分割したい2つのエンティティが、Domain_restriction、Table_elementから参照されているエンティティ が存在する場合がある。このような場合、ISO13584の識別子だけを用いての分割は困難である。また、ISO10303−21では、ファイル間で参照できる一意の識別子をエンティティにつける規定がなく、分割できない。
【0012】
そこで、本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、電子カタログの自由な分割又は部分セットの作成、及び復元を可能とすることによって、電子カタログの流通性、共用性、再利用の可能性を向上させ、電子カタログの有用性を高めることができる電子カタログ利用システム及び電子カタログ利用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1に係る発明は、各製品データを電子化したカタログデータと、このカタログデータの階層的な分類情報、及び該分類情報の属性を体系的に承継するクラスを木構造により示した辞書情報とからなる電子カタログと、この電子カタログから任意に選択されたクラスまたはカタログデータを選択リストに追加するとともに、前記木構造上において、選択されたクラス間、または選択されたカタログデータが属するクラス間に存在するクラスを、選択リストに追加し、選択リストに含まれるカタログデータ及び辞書情報を組み合わせてなる部分セットを記憶するためのユーザ電子カタログと、前記ユーザ電子カタログに記憶された部分セットを流通ファイルに分割する分割手段と、この分割手段によって部分セットが流通ファイルに分割される際に、前記部分セットに含まれる前記カタログデータ又は辞書情報の前記木構造上における参照関係を記述した補完データを生成する補完データ生成手段とを有することを特徴とするものである。
【0014】
ここで上記所定の規格としては、例えば国際規格であるISO13584(Parts Library)やISO10303−21、IEC61360等が挙げられる。 又、上記製品分類情報には、例えば「製品クラス(クラス)」や「属性項目(プロパティ)」があり、さらに上記識別子としては、例えばBSUコードがある。
【0015】
このような請求項1に係る発明によれば、所定の規格に定められていないような任意の組み合わせによる電子カタログの部分セットを作成することができるため、電子カタログの自由な表示等を行うことができ、電子カタログの有用性及び汎用性の向上を図ることができる。さらに、本発明によれば、部分セットを所定の形式の流通ファイルに分割することから、不要な情報を排除し、ユーザが必要とする情報のみを流通に供することができ、データサイズを縮小することができるとともに、流通時にかかるネットワーク負荷等を軽減させることができる。また、流通ファイルの分割の際には補完データを生成するため、分割した流通ファイルを閲覧等するときにはこの補完データに記述された照合関係を用いることで容易に分割前の木構造を再現することができる。これらの結果、電子カタログの流通性や頒布性を向上することができる。
【0018】
請求項2に係る発明は、請求項1に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記流通ファイル及び前記補完データから、前記電子カタログを部分的に又は全体的に復元する手段を有することを特徴とするものである。
【0019】
このような請求項2に係る発明によれば、ユーザが任意に選択した部分セットを、補完データを用いて部分的又は全体的に復元するため、流通に供されるファイルサイズを大型化することなく、必要な情報を簡便且つ迅速に伝達することができる。
【0020】
なお、部分セットから電子カタログ全体を復元するためには、例えば規格化された木構造中における位置情報を補完情報に含ませておき、規格及び位置情報に基づいて部分セットを全体の木構造上に展開する方式等が考えられる。
【0021】
請求項3に係る発明は、各製品データを電子化したカタログデータと、このカタログデータの階層的な分類情報、及び該分類情報の属性を体系的に承継するクラスを木構造により示した辞書情報とからなる電子カタログを操作するカタログ利用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記電子カタログから任意に選択された前記クラスまたは前記カタログデータを選択リストに追加するとともに、前記木構造上において、該選択されたクラス間、または該選択されたカタログデータが属するクラス間に存在するクラスを、前記選択リストに追加し、該選択リストに含まれるカタログデータ及び辞書情報を組み合わせてなる部分セットを抽出するステップと、前記部分セットを記憶するステップと、前記ユーザ電子カタログに記憶された部分セットを流通ファイルに分割するステップと、前記部分セットが流通ファイルに分割される際に、前記部分セットに含まれる前記カタログデータ又は辞書情報の前記木構造上における参照関係を記述した補完データを生成するステップとを有することを特徴としたものである。
【0023】
請求項4に係る発明は、請求項3に係る電子カタログ利用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記流通ファイル及び前記補完データから、前記電子カタログを部分的に又は全体的に復元するステップを有することを特徴とするものである。
【0024】
このような請求項3及び4に係る発明によれば、例えばパーソナルコンピュータ等の汎用コンピュータに、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を介して電子カタログ利用プログラムをインストールすることによって、上述した作用効果を奏する有用な電子カタログ利用システムを容易に実現することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る電子カタログ利用システムの実施形態を図面に従い説明する。図1は本実施形態に係る電子カタログ利用システムの概略構成を機能ブロックで示したものである。
【0026】
(電子カタログ利用システムの全体構造)
図1に示すように、本実施形態に係る電子カタログ利用システムは、ユーザに対して電子カタログ100を表示し、操作入力を行うための電子カタログブラウザ1と、電子カタログ100について検索を行うカタログ検索部2と、ユーザカタログ200を生成するユーザカタログ生成部3と、復元カタログ300を復元するためのユーザカタログ復元部4と、電子カタログ100を格納する電子カタログ格納部10と、ユーザ電子カタログ200を格納するユーザ電子カタログ格納部20と、復元カタログ300を格納する復元カタログ格納部30とから概略構成される。
【0027】
同図において、電子カタログ100は、辞書情報101とカタログデータ102から構成されており、本実施形態では、例えばISO13584によって規格化されたデータ構造により記述される。
【0028】
このISO13584によるカタログのデータ構造において、辞書情報101は、カタログ提供者の情報や、カタログの階層的な分類情報を含む「カタログクラス名」、カタログクラス毎の「カタログ属性名」、名称に関する「同義語」や「短縮名称」などが記述される辞書要素と、それらを一意に識別する識別子とを含むものである。
【0029】
一方、カタログデータ102は、カタログ属性間の制約情報などが記述されるライブラリと、実際の製品の情報が辞書情報に基づいて記述されているコンテンツとを備えている。また、カタログデータ102には上記ライブラリ、コンテンツ、辞書情報101への識別子が表現されており、複数のデータベースとして存在する。
【0030】
前記電子カタログブラウザ1は、ユーザの入力に従って、カタログ検索部2を経由し、辞書情報101やカタログデータ102にアクセスし、電子カタログ100の種々の製品データを検索・表示するものである。また、ユーザ電子カタログ200又は復元ユーザ電子カタログ300に対しても、それらが存在する場合には同様の処理を行うことによって、これらの検索・表示を行うことができる。
【0031】
また、この電子カタログブラウザ1は、ユーザの入力に従って、ユーザカタログ復元部4に対して、補完データ7を用いた流通ファイル6の復元を依頼することができる。
【0032】
前記カタログ検索部2は、電子カタログブラウザ1から受け取った検索条件を用いて電子カタログ100から検索条件に合致した辞書情報すなわちカタログクラス、またはカタログデータを取り出し、電子カタログブラウザ1に結果を渡すものである。また、ユーザ電子カタログ200又は復元ユーザ電子カタログ300に対しても、存在する場合には、同様の処理を行う。
【0033】
前記ユーザカタログ生成部3は、カタログ検索部2で検索、選択したカタログクラス、カタログデータを選択リスト5に保存し、これを用いて、ユーザ電子カタログ200を生成するものである。
【0034】
このユーザ電子カタログ200は、電子カタログ100の任意部分を切り出していわゆる部分セットとされたものであり、ユーザ電子カタログ200のユーザ選択辞書情報201は電子カタログ100の辞書情報101の部分セットであり、ユーザカタログデータ202はカタログデータ102の部分セットである。また、ユーザカタログ生成部3は、ユーザ電子カタログ200から国際規格ISO10303−21形式に則った流通ファイル6と、流通ファイル6を補完する補完データ7を作成する。
【0035】
前記ユーザカタログ復元部4は電子カタログブラウザ1の命令を受けて、流通ファイル6と補完データを用いて、復元ユーザ電子カタログ300を生成する。
【0036】
この復元ユーザ電子カタログ300は、電子カタログ100又はユーザ電子カタログ200の部分セットである。流通ファイル6はユーザ電子カタログ200をいくつかに分割したものであるので、流通ファイル6の部分セットを用いて復元された電子カタログは、必ずしもユーザ電子カタログ200と一致するとは限らない。
【0037】
(電子カタログの構造)
次に、電子カタログ100のデータ構造について説明する。図2は電子カタログに記述されているカタログコンテンツのデータ構造を示すブロック図である。
【0038】
同図において、A0からC0〜C3までの木構造の部分は、カタログの分類階層を含む情報を表現しており、この部分はカタログの用語体系として辞書情報101に記述されている。なお、本実施形態では、カタログ用語体系としてA0はB0,B1というサブクラスをもち、B0はC0,C1、B1はC2,C3というサブクラスをそれぞれ持つ。そして、それぞれのクラスは属性をもち、サブクラスに継承している。
【0039】
また、図2中のテーブル21〜24は、実際の製品のカタログデータ(コンテンツ)が記入されており、例えばテーブル21はC0という種類の製品でV0の属性の値がx1〜x2、V1の属性の値がy1〜y2、V2の属性の値がz1〜z2をそれぞれもつ4機種分のカタログデータを示している。なお、これらのコンテンツはカタログデータ102に記述されている。
【0040】
(電子カタログブラウザの画面構成)
次いで、上記電子カタログ1の画面構成について説明する。図3は、例えばパーソナルコンピュータ等の汎用端末機のディスプレイ上に表示された電子カタログブラウザ1の一例を示したものである。本実施形態では簡単のため、カタログクラスの分類体系とカタログクラスに関する詳細情報を表示する画面で単純に構成されている。
【0041】
同図に示すように、本実施形態に係る電子カタログブラウザ1は、カタログ分類体系をツリー表示するエリアA1と、カタログクラスの詳細情報(クラス名称、属性項目等)を表示するエリアA2と、分割の形式をプルダウンメニューより入力するエリアA3とから構成されている。
【0042】
(ユーザカタログ生成部3の動作)
次いで、本実施形態に係る電子カタログ利用システムにおいて、ユーザカタログ200を生成する際の動作について以下に説明する。図4はユーザカタログ生成部3で行われる処理のフローチャートである。
【0043】
処理S1では、検索手段を用いて該当クラス、該当カタログデータ、又は該当カタログデータの部分セットを指定する。検索方式としては、例えば、キーワードをインプットし、該当する木構造辞書のクラス名、カタログ属性名、カタログ値などを探しだし、そのクラスや、カタログデータ、カタログデータの部分セットを抽出したり、ユーザが任意にクラスやカタログデータを直接指定することにより行う。検索結果としてカタログデータの部分セットが抽出された場合には、新たにその部分セットをユーザカタログデータとするものとする。
【0044】
処理S2では、処理S1によって指定されたものが、クラスか否かを判定する。クラスである場合には、処理S31に進み、否である場合すなわちカタログデータである場合には、処理S41に進む。
【0045】
処理S31では、処理S1で指定したクラスを単体でユーザ電子カタログ200の辞書情報201として選択するか否かを判定する。選択する場合には、処理S311に進み、選択リスト5に登録する。否である場合には、処理S32に進む。
【0046】
処理S32では、処理S1で指定したクラスより階層構造上、下位に位置するすべてのクラスをユーザ電子カタログ200のユーザ選択辞書情報201として選択するか否かを判定する。選択する場合には、処理S321に進み、階層構造上、下位に位置するすべてのクラスを求め、処理S322で求めたクラスすべてと指定したクラスを選択リスト5に登録する。否である場合には、処理S33に進む。
【0047】
処理S33では、処理S1で指定したクラスより階層構造上、下位に位置するすべてのクラスに属するすべてのカタログデータをユーザ電子カタログ200のカタログデータ201として選択するか否かを判定する。選択する場合には、処理S331に進み、階層構造上、下位に位置するすべてのクラスを求め、さらにそのクラスに属するすべてのカタログデータを求める。求めたカタログデータを処理S332で選択リスト5に登録する。否である場合には、処理S34に進む。
【0048】
処理S34では、処理S1で指定したクラスより階層構造上、下位に位置するすべてのクラスとそのクラスに属するカタログデータをそれぞれ、ユーザ電子カタログ200のユーザ辞書情報201、カタログデータ201として選択するか否かを判定する。選択する場合には、処理S341に進み、階層構造上、下位に位置するすべてのクラスを求め、さらにそのクラスに属するすべてのカタログデータを求める。求めたクラスとカタログデータを処理S342で選択リスト5に登録する。否である場合には、処理S5に進む。
【0049】
一方、前記処理S2から処理S41に進んだ場合、処理S41では、処理S1で指定したカタログデータが部分セットであるか否かを判定する。部分セットである場合には、処理S42に進み、否である場合には、処理S43に進む。処理S42では、指定したカタログデータの部分セットをユーザカタログデータとして保存し、処理S43では、指定したカタログデータあるいはカタログデータの部分セットすなわちユーザカタログデータを選択リスト5に登録する。
【0050】
処理S5では、処理S3〜処理S4で選択されたクラス、またはカタログデータを、既に選択されているクラス、カタログデータと比較し、新たに選択されたクラス(あるいはカタログデータの場合にはそのカタログデータが属するクラス)と、既に選択されているクラス(あるいはカタログデータの場合にはそのカタログデータが属するクラス)間に存在するクラスが、ユーザ選択リスト5に含まれていない場合には、選択リスト5に追加する。
【0051】
このようにクラス間を補完することにより、ユーザが意識しなくても辞書としての機能を補完することができる。なお、この処理S5で、クラス間を補完する方法は、例えば、グラフ理論の経路探索アルゴリズムを用いることにより効率的に求めることもできる。
【0052】
処理S6では、ユーザ電子カタログ選択処理を継続するか否かを判定する。継続する場合には、処理S1に戻る。否である場合には、処理を中止し、処理S7に進む。
【0053】
処理S7は、選択リスト5を用いて、ユーザ電子カタログ200を生成する。
【0054】
ユーザが要求した際には、いつでもユーザ固有のユーザ電子カタログを提供することを目的とした処理である。
【0055】
そして、処理S8では、処理S7で生成されたユーザ電子カタログ200から流通用ファイル7にデータを分割する。この際、データの補完を行う補完データ7の作成も行う。図5は、図4中の処理S8による処理のフローチャートである。
【0056】
先ず、処理S81において、クラスとカタログデータに分割するか否かを判定する。分割する場合には、処理S82に進み、否の場合には、処理S83に進む。
【0057】
処理S82では、クラスとカタログデータの分割を行う。ISO13584の識別子(Basic Semantic Unit)だけでは分割しきれないデータに関して、補完 データを作成し、複数流通ファイルに分割する。そして、処理S83で、分割したデータを複数流通ファイルに書き込む操作を行い、処理を終了する。
【0058】
(補完データの作成処理)
上記分割処理の際に行われる補完データの作成について説明する。図6は、電子カタログ(ISO13584モデル)を補完データ7を用いて分割した例である。
【0059】
同図に示したモデルでは、Class_BSUがTable_BSUを参照し、Table_elementはTable_BSU及びProperty_Semanticsを参照し、また、Model_class_extensionは、Class_BSU及びDomain_restrictionを参照し、このDomain_restrictionもProperty_Semanticsを参照する構造となっている。本実施形態では、このような構造の電子カタログデータを分割する場合、Table_elementとDomain_restrictionとから 参照されているProperty_Semanticsに関する情報(エンティティの対応関係)を補完データ7として作成する。
【0060】
図7は、上述した処理S82で生成される補完データ7の一例を示したものである。このようにISO10303−21ファイルとは別に、ファイル間にまたがるエンティティの対応関係を示した補完データ7を作成する。これにより、電子カタログデータの自由な分割、および復元を行うことができる。
【0061】
なお、補完データは図8に示すように、エンティティを一意に識別するような識別子を用いることによっても実現できる。このように、データ補完用の識別子を用いる場合には、データ補完用識別子が一致するものに関して、同じエンティティとみなし、データを復元する。同様に、ISO13584の識別子も併用する。
【0062】
(ユーザカタログ復元部4の動作)
上述した方法によって分割された電子カタログデータを復元する方法について説明する。図9は、ユーザカタログ復元部4で行われる処理のフローチャートである。
【0063】
処理S101では、ユーザからの要求に従って、流通ファイル6を読み込む。
【0064】
又、処理S102では、流通ファイル6に付随する補完データ7を読み込む。処理S103では、補完データ7を用いて、流通ファイル6のデータから電子カタログの復元を行い、復元ユーザ電子カタログ300を生成する。
【0065】
図7に示したような対応関係を記録した補完データ7を用いる場合には、補完データ7に記述された参照関係を見ながら、データの復元を行う。ISO13584における識別子は木構造上における位置を一義的に決めるものであるので、この識別子で復元可能なエンティティに関しては、ISO13584の識別子を用いて復元することができる。
【0066】
(カタログブラウザにおける画面操作)
次いで、電子カタログブラウザ1の画面操作手順について、図4に示したフローチャートに従って説明する。図10〜図16は、ディスプレイに表示された電子カタログブラウザ1を示す説明図である。
【0067】
先ず、図10(a)に示すように、検索部2による検索結果を表示し、任意のクラス又はカタログデータをマウス等により指定する(処理S1)。この図10に示した例では、ユーザーがクラスが単体でユーザ電子カタログ200のユーザ選択辞書情報201に指定された場合、すなわち図4中の処理S31が実行される場合を例としている。この処理としては、図10(b)に示すように、ユーザーがクラスB0を選択し、画面中のプルダウンメニュー等によって「単体」である旨を入力し、必要に応じて、図10(c)に示すように、選択したクラスをユーザ電子カタログに登録するか否かについての入力処理を行う。なお、本実施形態では、登録された場合、図10(d)に示すように、登録されたクラスの表示色が変化するようになっている。
【0068】
一方、処理S31においてクラス単体を選択せず、部分木をセットで選択する場合、すなわち処理S32が実行される場合には、図11(a)に示すように、画面上に表示された検索部2による検索結果が表示された後、図11(b)に示すように、クラスB0を選択して、プルダウンメニューから「部分木」を入力する。これにより、クラスB0及びクラスB0以下のクラスも併せて選択されることとなる。その後、必要に応じて、図11(c)に示すように、選択した部分木をユーザ電子カタログに登録するか否かについて入力処理を行う。この場合においても、上記同様、登録された部分木については、図11(d)に示すように、表示色が変化する。
【0069】
また、クラスがそれ以下のすべてのカタログをユーザ電子カタログ200のユーザカタログデータ202に選択するために指定された場合、すなわち処理S33が実行される場合には、図12(a)に示すように、画面上に表示された検索部2による検索結果が表示された後、図12(b)に示すように、クラスB0を選択して、プルダウンメニューから「カタログ」を入力する。これにより、クラスB0以下の全てのカタログデータとが選択されたこととなる。その後、必要に応じて、図12(c)に示すように、選択したカタログをユーザ電子カタログに登録するか否かについて入力処理を行う。この場合においては、登録されたカタログについては、図12(d)に示すように、表示されたアイコンの表示色が変化する。
【0070】
さらに、クラスが部分木のトップとしてユーザ電子カタログ200のユーザ選択辞書201に、及びそれ以下のすべてのカタログデータをユーザ電子カタログ200のユーザカタログデータ202に選択するために指定された場合、すなわち処理S34が実行される場合には、図13(a)に示すように、画面上に表示された検索部2による検索結果が表示された後、図13(b)に示すように、クラスB0を選択して、プルダウンメニューから「クラスとカタログ」を入力する。これにより、クラスB0とクラスB0以下の全てのクラス及びカタログデータとが選択されたこととなる。その後、必要に応じて、図13(c)に示すように、選択したクラス及びカタログをユーザ電子カタログに登録するか否かについて入力処理を行う。この場合においては、登録されたクラス及びカタログについては、図13(d)に示すように、ボックス及びアイコンの表示色が変化する。
【0071】
また、カタログデータのみを指定することもできる。例えば、図14に示すように、検索部2による検索結果として複数のカタログデータのみが検出された場合に、図14(b)に示すように、プルダウンメニューから「カタログ」を入力することにより、単位のカタログデータのみを選択することができる。この場合においても、必要に応じて、図14(c)に示すように、選択されたカタログをユーザ電子カタログに登録するか否かについて入力処理を行われ、登録されたカタログについては、図14(d)に示すように、表示されたアイコンの表示色が変化する。
【0072】
カタログデータのみを指定する他の方法としては、例えば、図15に示すように、検索部2による検索結果として単一のカタログデータのみが検出された場合に、図15(b)及び(c)に示すように、プルダウンメニューから「カタログ」を入力することにより、単位のカタログデータのみを選択することができる。
【0073】
この場合においても、必要に応じて、図15(d)に示すように、選択されたカタログをユーザ電子カタログに登録するか否かについて入力処理を行われ、登録されたカタログについては、図15(e)に示すように、表示されたアイコンの表示色が変化する。
【0074】
さらに、クラスのみを単体で指定することもできる。ここでは、クラスが選択リスト5に登録されているものとする。例えば、図16に示すように、検索部2による検索結果としてクラスのみが検出された場合に、図16(b)及び(c)に示すように、プルダウンメニューから「単体」を入力することにより、クラスのみを選択することができる。この場合には、必要に応じて、図16(d)に示すように、選択されたクラス間のつながりを補完するか否かについて入力処理を行われ、登録されたカタログについては、図16(e)に示すように、選択されたクラスと、補完するために追加されたクラスの表示色が変化する。
【0075】
(効果)
本実施形態に係る電子カタログ利用システムによれば、ユーザが必要とする製品情報だけを容易に共有・再利用を可能とするシステムを実現できる。すなわち、柔軟性がある容易な選択手段により、ユーザが必要とするクラス情報を含む辞書情報と、製品データだけを選択し、それらを例えばISO13584の識別子及び分割されたファイル間にまたがるエンティティを一意に識別できる識別子を用いてデータの分割を行い、このようにして得られたユーザ電子カタログを提供することにより、流通データの軽減を図ることができる。また、ユーザの視点に合わせて取り込んだ電子カタログの表示を可能とすることができる。
【0076】
(電子カタログの利用プログラム)
なお、上述した電子カタログの利用システムは、所定のプログラム言語で記述されたソフトウェアを作成し、このソフトウェアを例えばパーソナルコンピュータ等の汎用コンピュータにインストールすることによっても実現することができる。
【0077】
即ち、例えば上述した電子カタログブラウザ1等により、電子カタログを木構造によって示し、画面操作によってカタログデータ(コンテンツ)と辞書情報(クラスや属性)とを選択可能に表示するステップと、電子カタログから任意に選択したカタログデータ及び又は辞書情報を組み合わせてなる部分セットをユーザーカタログデータとして生成するステップと、組み合わせが前記所定の規格外である場合に、部分セットに含まれるカタログデータ又は辞書情報の木構造上における参照関係を記述した補完データを生成するステップとを有するカタログ編集ソフトウェアを作成する。
【0078】
さらには、ユーザカタログデータ及び補完データから、電子カタログを部分的又は全体的に復元するステップを有するカタログ復元ソフトウェアを作成する。
【0079】
このようにして作成されたカタログ編集ソフトやカタログ復元ソフトは、図17に示すような、汎用コンピュータ115で読み取り可能な記録媒体116〜119に記録することができる。具体的には、同図に示すような、フロッピーディスク116やカセットテープ119等の磁気記録媒体、若しくはCD−ROM117等の光ディスクの他、RAMカード118などのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録することができる。
【0080】
なお、上述したカタログ編集ソフトウェアとカタログ復元ソフトウェアとは独立した単体のアプリケーションとすることもできるし、これらのソフトウェアをオールインワンパッケージとした複合アプリケーションとすることもできる。
【0081】
そして、このようなソフトウェアを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体によれば、電子カタログの自由な分割又は部分セットの作成、及び復元を可能とすることによって、電子カタログの流通性、共用性、再利用の可能性を向上させ、電子カタログの有用性を高めることができるという作用効果を奏する有用なプログラムの保存、運搬及びインストールを容易に行うことができる。
【0082】
【発明の効果】
本発明に係る電子カタログ利用システム及び電子カタログ利用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体によれば、ユーザが必要とする製品情報だけを容易に共有・再利用を可能とするシステムを実現できる。すなわち、柔軟性がある容易な選択方式を採ることができ、電子カタログの自由な分割又は部分セットの作成、及び復元を可能とすることによって、電子カタログの流通性、共用性、再利用の可能性を向上させ、電子カタログの有用性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電子カタログ利用システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態に係る電子カタログに記述されているカタログコンテンツデータ構造の例である。
【図3】本実施形態に係る電子カタログブラウザ1の一例である。
【図4】本実施形態に係るユーザカタログ生成部3の処理アルゴリズムを示すフローチャートである。
【図5】本実施形態に係る流通ファイルの作成S8の処理アルゴリズムを示すフローチャートである。
【図6】本実施形態に係る補完データ7を用いて分割した例を示した図である。
【図7】本実施形態に係る補完データ7の実現例の一つである。
【図8】本実施形態に係る補完データ7の実現例の一つである。
【図9】本実施形態に係るユーザカタログ復元部4の処理アルゴリズムを示すフローチャートである。
【図10】本実施形態に係るS31が成立した場合の表示画面の一例を示す図である。
【図11】本実施形態に係るS32が成立した場合の表示画面の一例を示す図である。
【図12】本実施形態に係るS33が成立した場合の表示画面の一例を示す図である。
【図13】本実施形態に係るS34が成立した場合の表示画面の一例を示す図である。
【図14】本実施形態に係るS41が成立しなかった場合の表示画面の一例を示す図である。
【図15】本実施形態に係るS41が成立した場合の表示画面の一例を示す図である。
【図16】本実施形態に係る処理S5の表示画面の一例を示す図である。
【図17】本発明の実施形態に係る電子カタログ利用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を示す説明図である。
【図18】ISO13584の三層モデルを示した図である。
【図19】ISO13584のモデルで、データ分割時の課題の例を示した図である。
【符号の説明】
1 電子カタログブラウザ
2 カタログ検索部
3 ユーザカタログ生成部
4 ユーザカタログ復元部
5 選択リスト
6 流通ファイル
7 補完データ
10 電子カタログの格納手段
20 ユーザ電子カタログの格納手段
30 復元されたユーザ電子カタログの格納手段
100 電子カタログ
200 ユーザ電子カタログ
300 復元カタログ
101 辞書情報
102 カタログデータ
201 ユーザ電子カタログの辞書情報、ユーザ選択辞書情報
202 ユーザ電子カタログのカタログデータ、ユーザカタログデータ
301 復元ユーザ電子カタログの辞書情報
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の規格に基づいて構成された電子カタログを利用する電子カタログ利用システム及び電子カタログ利用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年においては、インターネット上で製品情報を電子的に提供する電子カタログシステムが開発されており、消費者向けの電子商取引(B2C−EC:business to consumer Electronic Commerce)に用いられている。このB2C−ECでは、ユーザ側(買い手)と情報提供側(売り手)との間の取引に伴うプロセスが、例えば買い手による「情報入手・注文」→売り手による「商品発送」→買い手による「代金支払い」というように単純であり、また製品情報もその情報自体が再利用されることは少ないことから、簡単なデータ構造で表現が可能である。そのため、電子カタログに要求される機能も比較的単純であり、HTML、SGML、XML等のファイル形式で実装されたWWWベースのシステムが多く存在している。
【0003】
一方、企業間の電子商取引(B2B−EC:Business to Business Electronic Commerce)ではそのプロセスが、例えば部品の調達の場合には、買い手による「情報入手」→買い手による「仕様引合」→買い手による「部品評価」→双方からの「仕様変更」→双方による「サンプル授受」→買い手による「試作」→双方からの「価格・納入条件交渉」→買い手による「採用決定・注文」→売り手による「製造・出荷」→双方からの「納入・代金支払い」など非常に複雑なプロセスであることに加えて、部品情報の再利用を仕様変更、試作といった製品設計の場面で頻繁に発生するため、部品情報の表現をユーザ側と情報提供側で共有できるようにデータ構造を統一する必要がある。
【0004】
これに対して、ISOで国際標準化を進めている電子カタログデータの規格であるISO13584では、統一したデータ構造により、企業間の部品データの共有・再利用を目指しており、欧州では部品のデータベース化が進行している。
【0005】
このISO13584規格では、図18に示すように、識別子を表すBasic Semantic Unit、辞書情報、コンテンツ(カタログデータ)という3つのレベルか ら構成されており、識別子であるBasic Semantic Unitを介して辞書本体とコン テンツを結んでいる。
【0006】
ところで、このISO13584規格では、カタログデータがISO10303−21フォーマットを用いてファイルに記述されるが、このISO10303−21ではファイルの分割、複数ファイルの取り扱いについての規定は規格外としているため、上記Basic Semantic Unitを用いてファイルの分割を想定してい る。
【0007】
従って、既存のシステムにおいては、前述の識別子を用いてのファイル分割を行っている。詳述すると、既存のシステムでは、
▲1▼識別子と辞書本体だけを抽出するという手段
▲2▼辞書の分類構造を木構造によって示したクラスを選択することにより、選択クラスからルートクラスまでのスーパークラスの辞書情報を含まない識別子及び選択クラスに属する部分木と、その部分木に属するカタログデータを抽出する手段▲3▼前述の2つの手段を組み合わせた手段
からなるシステムによって電子カタログの分割を実現している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述したようなB2B−ECにおける電子カタログシステムを有効に利用しようと考えた場合、辞書情報及びカタログデータの流通、共用、再利用の観点からデータのサイズを縮小する必要がある。そのため、電子カタログシステムの必要な部分を切り出してセットとしたいわゆる「部分セット」の作成や、自由なデータの分割、及び分割されたデータの再生は重要である。
【0009】
しかしながら、既存のシステムにおいては、辞書情報およびカタログデータの選択方法は柔軟性がなく容易でなかったうえに、カタログデータだけを抽出するという手段がなかった。さらに、既存のシステムでは、部分木として分割したデータは、ルートクラスまでのクラス識別子を持ちながらも、クラス種類が全く含まれていないため、それ単体ではカタログデータを読むことができなかった。
【0010】
また、識別子を用いての分割の場合、図19に示すような課題があった。図19は、ISO13584のモデルを示したものである。同図において、識別子であるClass_BSU、Table_BSU及びTable_element、Domain_restriction、Property_Semantics、Model_class_extensionは、ISO13584のエンティティを表し、図中矢印は始点エンティティから終点エンティティへの参照関係を表す。点線は、分割ファイルの境を示す。
【0011】
通常は、ISO13584の識別子(Basic Semantic Unit)を介してデータ 分割を行うが、図中、Property_semanticsのように、分割したい2つのエンティティが、Domain_restriction、Table_elementから参照されているエンティティ が存在する場合がある。このような場合、ISO13584の識別子だけを用いての分割は困難である。また、ISO10303−21では、ファイル間で参照できる一意の識別子をエンティティにつける規定がなく、分割できない。
【0012】
そこで、本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、電子カタログの自由な分割又は部分セットの作成、及び復元を可能とすることによって、電子カタログの流通性、共用性、再利用の可能性を向上させ、電子カタログの有用性を高めることができる電子カタログ利用システム及び電子カタログ利用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1に係る発明は、各製品データを電子化したカタログデータと、このカタログデータの階層的な分類情報、及び該分類情報の属性を体系的に承継するクラスを木構造により示した辞書情報とからなる電子カタログと、この電子カタログから任意に選択されたクラスまたはカタログデータを選択リストに追加するとともに、前記木構造上において、選択されたクラス間、または選択されたカタログデータが属するクラス間に存在するクラスを、選択リストに追加し、選択リストに含まれるカタログデータ及び辞書情報を組み合わせてなる部分セットを記憶するためのユーザ電子カタログと、前記ユーザ電子カタログに記憶された部分セットを流通ファイルに分割する分割手段と、この分割手段によって部分セットが流通ファイルに分割される際に、前記部分セットに含まれる前記カタログデータ又は辞書情報の前記木構造上における参照関係を記述した補完データを生成する補完データ生成手段とを有することを特徴とするものである。
【0014】
ここで上記所定の規格としては、例えば国際規格であるISO13584(Parts Library)やISO10303−21、IEC61360等が挙げられる。 又、上記製品分類情報には、例えば「製品クラス(クラス)」や「属性項目(プロパティ)」があり、さらに上記識別子としては、例えばBSUコードがある。
【0015】
このような請求項1に係る発明によれば、所定の規格に定められていないような任意の組み合わせによる電子カタログの部分セットを作成することができるため、電子カタログの自由な表示等を行うことができ、電子カタログの有用性及び汎用性の向上を図ることができる。さらに、本発明によれば、部分セットを所定の形式の流通ファイルに分割することから、不要な情報を排除し、ユーザが必要とする情報のみを流通に供することができ、データサイズを縮小することができるとともに、流通時にかかるネットワーク負荷等を軽減させることができる。また、流通ファイルの分割の際には補完データを生成するため、分割した流通ファイルを閲覧等するときにはこの補完データに記述された照合関係を用いることで容易に分割前の木構造を再現することができる。これらの結果、電子カタログの流通性や頒布性を向上することができる。
【0018】
請求項2に係る発明は、請求項1に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記流通ファイル及び前記補完データから、前記電子カタログを部分的に又は全体的に復元する手段を有することを特徴とするものである。
【0019】
このような請求項2に係る発明によれば、ユーザが任意に選択した部分セットを、補完データを用いて部分的又は全体的に復元するため、流通に供されるファイルサイズを大型化することなく、必要な情報を簡便且つ迅速に伝達することができる。
【0020】
なお、部分セットから電子カタログ全体を復元するためには、例えば規格化された木構造中における位置情報を補完情報に含ませておき、規格及び位置情報に基づいて部分セットを全体の木構造上に展開する方式等が考えられる。
【0021】
請求項3に係る発明は、各製品データを電子化したカタログデータと、このカタログデータの階層的な分類情報、及び該分類情報の属性を体系的に承継するクラスを木構造により示した辞書情報とからなる電子カタログを操作するカタログ利用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記電子カタログから任意に選択された前記クラスまたは前記カタログデータを選択リストに追加するとともに、前記木構造上において、該選択されたクラス間、または該選択されたカタログデータが属するクラス間に存在するクラスを、前記選択リストに追加し、該選択リストに含まれるカタログデータ及び辞書情報を組み合わせてなる部分セットを抽出するステップと、前記部分セットを記憶するステップと、前記ユーザ電子カタログに記憶された部分セットを流通ファイルに分割するステップと、前記部分セットが流通ファイルに分割される際に、前記部分セットに含まれる前記カタログデータ又は辞書情報の前記木構造上における参照関係を記述した補完データを生成するステップとを有することを特徴としたものである。
【0023】
請求項4に係る発明は、請求項3に係る電子カタログ利用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記流通ファイル及び前記補完データから、前記電子カタログを部分的に又は全体的に復元するステップを有することを特徴とするものである。
【0024】
このような請求項3及び4に係る発明によれば、例えばパーソナルコンピュータ等の汎用コンピュータに、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を介して電子カタログ利用プログラムをインストールすることによって、上述した作用効果を奏する有用な電子カタログ利用システムを容易に実現することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る電子カタログ利用システムの実施形態を図面に従い説明する。図1は本実施形態に係る電子カタログ利用システムの概略構成を機能ブロックで示したものである。
【0026】
(電子カタログ利用システムの全体構造)
図1に示すように、本実施形態に係る電子カタログ利用システムは、ユーザに対して電子カタログ100を表示し、操作入力を行うための電子カタログブラウザ1と、電子カタログ100について検索を行うカタログ検索部2と、ユーザカタログ200を生成するユーザカタログ生成部3と、復元カタログ300を復元するためのユーザカタログ復元部4と、電子カタログ100を格納する電子カタログ格納部10と、ユーザ電子カタログ200を格納するユーザ電子カタログ格納部20と、復元カタログ300を格納する復元カタログ格納部30とから概略構成される。
【0027】
同図において、電子カタログ100は、辞書情報101とカタログデータ102から構成されており、本実施形態では、例えばISO13584によって規格化されたデータ構造により記述される。
【0028】
このISO13584によるカタログのデータ構造において、辞書情報101は、カタログ提供者の情報や、カタログの階層的な分類情報を含む「カタログクラス名」、カタログクラス毎の「カタログ属性名」、名称に関する「同義語」や「短縮名称」などが記述される辞書要素と、それらを一意に識別する識別子とを含むものである。
【0029】
一方、カタログデータ102は、カタログ属性間の制約情報などが記述されるライブラリと、実際の製品の情報が辞書情報に基づいて記述されているコンテンツとを備えている。また、カタログデータ102には上記ライブラリ、コンテンツ、辞書情報101への識別子が表現されており、複数のデータベースとして存在する。
【0030】
前記電子カタログブラウザ1は、ユーザの入力に従って、カタログ検索部2を経由し、辞書情報101やカタログデータ102にアクセスし、電子カタログ100の種々の製品データを検索・表示するものである。また、ユーザ電子カタログ200又は復元ユーザ電子カタログ300に対しても、それらが存在する場合には同様の処理を行うことによって、これらの検索・表示を行うことができる。
【0031】
また、この電子カタログブラウザ1は、ユーザの入力に従って、ユーザカタログ復元部4に対して、補完データ7を用いた流通ファイル6の復元を依頼することができる。
【0032】
前記カタログ検索部2は、電子カタログブラウザ1から受け取った検索条件を用いて電子カタログ100から検索条件に合致した辞書情報すなわちカタログクラス、またはカタログデータを取り出し、電子カタログブラウザ1に結果を渡すものである。また、ユーザ電子カタログ200又は復元ユーザ電子カタログ300に対しても、存在する場合には、同様の処理を行う。
【0033】
前記ユーザカタログ生成部3は、カタログ検索部2で検索、選択したカタログクラス、カタログデータを選択リスト5に保存し、これを用いて、ユーザ電子カタログ200を生成するものである。
【0034】
このユーザ電子カタログ200は、電子カタログ100の任意部分を切り出していわゆる部分セットとされたものであり、ユーザ電子カタログ200のユーザ選択辞書情報201は電子カタログ100の辞書情報101の部分セットであり、ユーザカタログデータ202はカタログデータ102の部分セットである。また、ユーザカタログ生成部3は、ユーザ電子カタログ200から国際規格ISO10303−21形式に則った流通ファイル6と、流通ファイル6を補完する補完データ7を作成する。
【0035】
前記ユーザカタログ復元部4は電子カタログブラウザ1の命令を受けて、流通ファイル6と補完データを用いて、復元ユーザ電子カタログ300を生成する。
【0036】
この復元ユーザ電子カタログ300は、電子カタログ100又はユーザ電子カタログ200の部分セットである。流通ファイル6はユーザ電子カタログ200をいくつかに分割したものであるので、流通ファイル6の部分セットを用いて復元された電子カタログは、必ずしもユーザ電子カタログ200と一致するとは限らない。
【0037】
(電子カタログの構造)
次に、電子カタログ100のデータ構造について説明する。図2は電子カタログに記述されているカタログコンテンツのデータ構造を示すブロック図である。
【0038】
同図において、A0からC0〜C3までの木構造の部分は、カタログの分類階層を含む情報を表現しており、この部分はカタログの用語体系として辞書情報101に記述されている。なお、本実施形態では、カタログ用語体系としてA0はB0,B1というサブクラスをもち、B0はC0,C1、B1はC2,C3というサブクラスをそれぞれ持つ。そして、それぞれのクラスは属性をもち、サブクラスに継承している。
【0039】
また、図2中のテーブル21〜24は、実際の製品のカタログデータ(コンテンツ)が記入されており、例えばテーブル21はC0という種類の製品でV0の属性の値がx1〜x2、V1の属性の値がy1〜y2、V2の属性の値がz1〜z2をそれぞれもつ4機種分のカタログデータを示している。なお、これらのコンテンツはカタログデータ102に記述されている。
【0040】
(電子カタログブラウザの画面構成)
次いで、上記電子カタログ1の画面構成について説明する。図3は、例えばパーソナルコンピュータ等の汎用端末機のディスプレイ上に表示された電子カタログブラウザ1の一例を示したものである。本実施形態では簡単のため、カタログクラスの分類体系とカタログクラスに関する詳細情報を表示する画面で単純に構成されている。
【0041】
同図に示すように、本実施形態に係る電子カタログブラウザ1は、カタログ分類体系をツリー表示するエリアA1と、カタログクラスの詳細情報(クラス名称、属性項目等)を表示するエリアA2と、分割の形式をプルダウンメニューより入力するエリアA3とから構成されている。
【0042】
(ユーザカタログ生成部3の動作)
次いで、本実施形態に係る電子カタログ利用システムにおいて、ユーザカタログ200を生成する際の動作について以下に説明する。図4はユーザカタログ生成部3で行われる処理のフローチャートである。
【0043】
処理S1では、検索手段を用いて該当クラス、該当カタログデータ、又は該当カタログデータの部分セットを指定する。検索方式としては、例えば、キーワードをインプットし、該当する木構造辞書のクラス名、カタログ属性名、カタログ値などを探しだし、そのクラスや、カタログデータ、カタログデータの部分セットを抽出したり、ユーザが任意にクラスやカタログデータを直接指定することにより行う。検索結果としてカタログデータの部分セットが抽出された場合には、新たにその部分セットをユーザカタログデータとするものとする。
【0044】
処理S2では、処理S1によって指定されたものが、クラスか否かを判定する。クラスである場合には、処理S31に進み、否である場合すなわちカタログデータである場合には、処理S41に進む。
【0045】
処理S31では、処理S1で指定したクラスを単体でユーザ電子カタログ200の辞書情報201として選択するか否かを判定する。選択する場合には、処理S311に進み、選択リスト5に登録する。否である場合には、処理S32に進む。
【0046】
処理S32では、処理S1で指定したクラスより階層構造上、下位に位置するすべてのクラスをユーザ電子カタログ200のユーザ選択辞書情報201として選択するか否かを判定する。選択する場合には、処理S321に進み、階層構造上、下位に位置するすべてのクラスを求め、処理S322で求めたクラスすべてと指定したクラスを選択リスト5に登録する。否である場合には、処理S33に進む。
【0047】
処理S33では、処理S1で指定したクラスより階層構造上、下位に位置するすべてのクラスに属するすべてのカタログデータをユーザ電子カタログ200のカタログデータ201として選択するか否かを判定する。選択する場合には、処理S331に進み、階層構造上、下位に位置するすべてのクラスを求め、さらにそのクラスに属するすべてのカタログデータを求める。求めたカタログデータを処理S332で選択リスト5に登録する。否である場合には、処理S34に進む。
【0048】
処理S34では、処理S1で指定したクラスより階層構造上、下位に位置するすべてのクラスとそのクラスに属するカタログデータをそれぞれ、ユーザ電子カタログ200のユーザ辞書情報201、カタログデータ201として選択するか否かを判定する。選択する場合には、処理S341に進み、階層構造上、下位に位置するすべてのクラスを求め、さらにそのクラスに属するすべてのカタログデータを求める。求めたクラスとカタログデータを処理S342で選択リスト5に登録する。否である場合には、処理S5に進む。
【0049】
一方、前記処理S2から処理S41に進んだ場合、処理S41では、処理S1で指定したカタログデータが部分セットであるか否かを判定する。部分セットである場合には、処理S42に進み、否である場合には、処理S43に進む。処理S42では、指定したカタログデータの部分セットをユーザカタログデータとして保存し、処理S43では、指定したカタログデータあるいはカタログデータの部分セットすなわちユーザカタログデータを選択リスト5に登録する。
【0050】
処理S5では、処理S3〜処理S4で選択されたクラス、またはカタログデータを、既に選択されているクラス、カタログデータと比較し、新たに選択されたクラス(あるいはカタログデータの場合にはそのカタログデータが属するクラス)と、既に選択されているクラス(あるいはカタログデータの場合にはそのカタログデータが属するクラス)間に存在するクラスが、ユーザ選択リスト5に含まれていない場合には、選択リスト5に追加する。
【0051】
このようにクラス間を補完することにより、ユーザが意識しなくても辞書としての機能を補完することができる。なお、この処理S5で、クラス間を補完する方法は、例えば、グラフ理論の経路探索アルゴリズムを用いることにより効率的に求めることもできる。
【0052】
処理S6では、ユーザ電子カタログ選択処理を継続するか否かを判定する。継続する場合には、処理S1に戻る。否である場合には、処理を中止し、処理S7に進む。
【0053】
処理S7は、選択リスト5を用いて、ユーザ電子カタログ200を生成する。
【0054】
ユーザが要求した際には、いつでもユーザ固有のユーザ電子カタログを提供することを目的とした処理である。
【0055】
そして、処理S8では、処理S7で生成されたユーザ電子カタログ200から流通用ファイル7にデータを分割する。この際、データの補完を行う補完データ7の作成も行う。図5は、図4中の処理S8による処理のフローチャートである。
【0056】
先ず、処理S81において、クラスとカタログデータに分割するか否かを判定する。分割する場合には、処理S82に進み、否の場合には、処理S83に進む。
【0057】
処理S82では、クラスとカタログデータの分割を行う。ISO13584の識別子(Basic Semantic Unit)だけでは分割しきれないデータに関して、補完 データを作成し、複数流通ファイルに分割する。そして、処理S83で、分割したデータを複数流通ファイルに書き込む操作を行い、処理を終了する。
【0058】
(補完データの作成処理)
上記分割処理の際に行われる補完データの作成について説明する。図6は、電子カタログ(ISO13584モデル)を補完データ7を用いて分割した例である。
【0059】
同図に示したモデルでは、Class_BSUがTable_BSUを参照し、Table_elementはTable_BSU及びProperty_Semanticsを参照し、また、Model_class_extensionは、Class_BSU及びDomain_restrictionを参照し、このDomain_restrictionもProperty_Semanticsを参照する構造となっている。本実施形態では、このような構造の電子カタログデータを分割する場合、Table_elementとDomain_restrictionとから 参照されているProperty_Semanticsに関する情報(エンティティの対応関係)を補完データ7として作成する。
【0060】
図7は、上述した処理S82で生成される補完データ7の一例を示したものである。このようにISO10303−21ファイルとは別に、ファイル間にまたがるエンティティの対応関係を示した補完データ7を作成する。これにより、電子カタログデータの自由な分割、および復元を行うことができる。
【0061】
なお、補完データは図8に示すように、エンティティを一意に識別するような識別子を用いることによっても実現できる。このように、データ補完用の識別子を用いる場合には、データ補完用識別子が一致するものに関して、同じエンティティとみなし、データを復元する。同様に、ISO13584の識別子も併用する。
【0062】
(ユーザカタログ復元部4の動作)
上述した方法によって分割された電子カタログデータを復元する方法について説明する。図9は、ユーザカタログ復元部4で行われる処理のフローチャートである。
【0063】
処理S101では、ユーザからの要求に従って、流通ファイル6を読み込む。
【0064】
又、処理S102では、流通ファイル6に付随する補完データ7を読み込む。処理S103では、補完データ7を用いて、流通ファイル6のデータから電子カタログの復元を行い、復元ユーザ電子カタログ300を生成する。
【0065】
図7に示したような対応関係を記録した補完データ7を用いる場合には、補完データ7に記述された参照関係を見ながら、データの復元を行う。ISO13584における識別子は木構造上における位置を一義的に決めるものであるので、この識別子で復元可能なエンティティに関しては、ISO13584の識別子を用いて復元することができる。
【0066】
(カタログブラウザにおける画面操作)
次いで、電子カタログブラウザ1の画面操作手順について、図4に示したフローチャートに従って説明する。図10〜図16は、ディスプレイに表示された電子カタログブラウザ1を示す説明図である。
【0067】
先ず、図10(a)に示すように、検索部2による検索結果を表示し、任意のクラス又はカタログデータをマウス等により指定する(処理S1)。この図10に示した例では、ユーザーがクラスが単体でユーザ電子カタログ200のユーザ選択辞書情報201に指定された場合、すなわち図4中の処理S31が実行される場合を例としている。この処理としては、図10(b)に示すように、ユーザーがクラスB0を選択し、画面中のプルダウンメニュー等によって「単体」である旨を入力し、必要に応じて、図10(c)に示すように、選択したクラスをユーザ電子カタログに登録するか否かについての入力処理を行う。なお、本実施形態では、登録された場合、図10(d)に示すように、登録されたクラスの表示色が変化するようになっている。
【0068】
一方、処理S31においてクラス単体を選択せず、部分木をセットで選択する場合、すなわち処理S32が実行される場合には、図11(a)に示すように、画面上に表示された検索部2による検索結果が表示された後、図11(b)に示すように、クラスB0を選択して、プルダウンメニューから「部分木」を入力する。これにより、クラスB0及びクラスB0以下のクラスも併せて選択されることとなる。その後、必要に応じて、図11(c)に示すように、選択した部分木をユーザ電子カタログに登録するか否かについて入力処理を行う。この場合においても、上記同様、登録された部分木については、図11(d)に示すように、表示色が変化する。
【0069】
また、クラスがそれ以下のすべてのカタログをユーザ電子カタログ200のユーザカタログデータ202に選択するために指定された場合、すなわち処理S33が実行される場合には、図12(a)に示すように、画面上に表示された検索部2による検索結果が表示された後、図12(b)に示すように、クラスB0を選択して、プルダウンメニューから「カタログ」を入力する。これにより、クラスB0以下の全てのカタログデータとが選択されたこととなる。その後、必要に応じて、図12(c)に示すように、選択したカタログをユーザ電子カタログに登録するか否かについて入力処理を行う。この場合においては、登録されたカタログについては、図12(d)に示すように、表示されたアイコンの表示色が変化する。
【0070】
さらに、クラスが部分木のトップとしてユーザ電子カタログ200のユーザ選択辞書201に、及びそれ以下のすべてのカタログデータをユーザ電子カタログ200のユーザカタログデータ202に選択するために指定された場合、すなわち処理S34が実行される場合には、図13(a)に示すように、画面上に表示された検索部2による検索結果が表示された後、図13(b)に示すように、クラスB0を選択して、プルダウンメニューから「クラスとカタログ」を入力する。これにより、クラスB0とクラスB0以下の全てのクラス及びカタログデータとが選択されたこととなる。その後、必要に応じて、図13(c)に示すように、選択したクラス及びカタログをユーザ電子カタログに登録するか否かについて入力処理を行う。この場合においては、登録されたクラス及びカタログについては、図13(d)に示すように、ボックス及びアイコンの表示色が変化する。
【0071】
また、カタログデータのみを指定することもできる。例えば、図14に示すように、検索部2による検索結果として複数のカタログデータのみが検出された場合に、図14(b)に示すように、プルダウンメニューから「カタログ」を入力することにより、単位のカタログデータのみを選択することができる。この場合においても、必要に応じて、図14(c)に示すように、選択されたカタログをユーザ電子カタログに登録するか否かについて入力処理を行われ、登録されたカタログについては、図14(d)に示すように、表示されたアイコンの表示色が変化する。
【0072】
カタログデータのみを指定する他の方法としては、例えば、図15に示すように、検索部2による検索結果として単一のカタログデータのみが検出された場合に、図15(b)及び(c)に示すように、プルダウンメニューから「カタログ」を入力することにより、単位のカタログデータのみを選択することができる。
【0073】
この場合においても、必要に応じて、図15(d)に示すように、選択されたカタログをユーザ電子カタログに登録するか否かについて入力処理を行われ、登録されたカタログについては、図15(e)に示すように、表示されたアイコンの表示色が変化する。
【0074】
さらに、クラスのみを単体で指定することもできる。ここでは、クラスが選択リスト5に登録されているものとする。例えば、図16に示すように、検索部2による検索結果としてクラスのみが検出された場合に、図16(b)及び(c)に示すように、プルダウンメニューから「単体」を入力することにより、クラスのみを選択することができる。この場合には、必要に応じて、図16(d)に示すように、選択されたクラス間のつながりを補完するか否かについて入力処理を行われ、登録されたカタログについては、図16(e)に示すように、選択されたクラスと、補完するために追加されたクラスの表示色が変化する。
【0075】
(効果)
本実施形態に係る電子カタログ利用システムによれば、ユーザが必要とする製品情報だけを容易に共有・再利用を可能とするシステムを実現できる。すなわち、柔軟性がある容易な選択手段により、ユーザが必要とするクラス情報を含む辞書情報と、製品データだけを選択し、それらを例えばISO13584の識別子及び分割されたファイル間にまたがるエンティティを一意に識別できる識別子を用いてデータの分割を行い、このようにして得られたユーザ電子カタログを提供することにより、流通データの軽減を図ることができる。また、ユーザの視点に合わせて取り込んだ電子カタログの表示を可能とすることができる。
【0076】
(電子カタログの利用プログラム)
なお、上述した電子カタログの利用システムは、所定のプログラム言語で記述されたソフトウェアを作成し、このソフトウェアを例えばパーソナルコンピュータ等の汎用コンピュータにインストールすることによっても実現することができる。
【0077】
即ち、例えば上述した電子カタログブラウザ1等により、電子カタログを木構造によって示し、画面操作によってカタログデータ(コンテンツ)と辞書情報(クラスや属性)とを選択可能に表示するステップと、電子カタログから任意に選択したカタログデータ及び又は辞書情報を組み合わせてなる部分セットをユーザーカタログデータとして生成するステップと、組み合わせが前記所定の規格外である場合に、部分セットに含まれるカタログデータ又は辞書情報の木構造上における参照関係を記述した補完データを生成するステップとを有するカタログ編集ソフトウェアを作成する。
【0078】
さらには、ユーザカタログデータ及び補完データから、電子カタログを部分的又は全体的に復元するステップを有するカタログ復元ソフトウェアを作成する。
【0079】
このようにして作成されたカタログ編集ソフトやカタログ復元ソフトは、図17に示すような、汎用コンピュータ115で読み取り可能な記録媒体116〜119に記録することができる。具体的には、同図に示すような、フロッピーディスク116やカセットテープ119等の磁気記録媒体、若しくはCD−ROM117等の光ディスクの他、RAMカード118などのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録することができる。
【0080】
なお、上述したカタログ編集ソフトウェアとカタログ復元ソフトウェアとは独立した単体のアプリケーションとすることもできるし、これらのソフトウェアをオールインワンパッケージとした複合アプリケーションとすることもできる。
【0081】
そして、このようなソフトウェアを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体によれば、電子カタログの自由な分割又は部分セットの作成、及び復元を可能とすることによって、電子カタログの流通性、共用性、再利用の可能性を向上させ、電子カタログの有用性を高めることができるという作用効果を奏する有用なプログラムの保存、運搬及びインストールを容易に行うことができる。
【0082】
【発明の効果】
本発明に係る電子カタログ利用システム及び電子カタログ利用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体によれば、ユーザが必要とする製品情報だけを容易に共有・再利用を可能とするシステムを実現できる。すなわち、柔軟性がある容易な選択方式を採ることができ、電子カタログの自由な分割又は部分セットの作成、及び復元を可能とすることによって、電子カタログの流通性、共用性、再利用の可能性を向上させ、電子カタログの有用性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電子カタログ利用システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態に係る電子カタログに記述されているカタログコンテンツデータ構造の例である。
【図3】本実施形態に係る電子カタログブラウザ1の一例である。
【図4】本実施形態に係るユーザカタログ生成部3の処理アルゴリズムを示すフローチャートである。
【図5】本実施形態に係る流通ファイルの作成S8の処理アルゴリズムを示すフローチャートである。
【図6】本実施形態に係る補完データ7を用いて分割した例を示した図である。
【図7】本実施形態に係る補完データ7の実現例の一つである。
【図8】本実施形態に係る補完データ7の実現例の一つである。
【図9】本実施形態に係るユーザカタログ復元部4の処理アルゴリズムを示すフローチャートである。
【図10】本実施形態に係るS31が成立した場合の表示画面の一例を示す図である。
【図11】本実施形態に係るS32が成立した場合の表示画面の一例を示す図である。
【図12】本実施形態に係るS33が成立した場合の表示画面の一例を示す図である。
【図13】本実施形態に係るS34が成立した場合の表示画面の一例を示す図である。
【図14】本実施形態に係るS41が成立しなかった場合の表示画面の一例を示す図である。
【図15】本実施形態に係るS41が成立した場合の表示画面の一例を示す図である。
【図16】本実施形態に係る処理S5の表示画面の一例を示す図である。
【図17】本発明の実施形態に係る電子カタログ利用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を示す説明図である。
【図18】ISO13584の三層モデルを示した図である。
【図19】ISO13584のモデルで、データ分割時の課題の例を示した図である。
【符号の説明】
1 電子カタログブラウザ
2 カタログ検索部
3 ユーザカタログ生成部
4 ユーザカタログ復元部
5 選択リスト
6 流通ファイル
7 補完データ
10 電子カタログの格納手段
20 ユーザ電子カタログの格納手段
30 復元されたユーザ電子カタログの格納手段
100 電子カタログ
200 ユーザ電子カタログ
300 復元カタログ
101 辞書情報
102 カタログデータ
201 ユーザ電子カタログの辞書情報、ユーザ選択辞書情報
202 ユーザ電子カタログのカタログデータ、ユーザカタログデータ
301 復元ユーザ電子カタログの辞書情報
Claims (4)
- 各製品データを電子化したカタログデータと、このカタログデータの階層的な分類情報、及び該分類情報の属性を体系的に承継するクラスを木構造により示した辞書情報とからなる電子カタログと、
この電子カタログから任意に選択された前記クラスまたは前記カタログデータを選択リストに追加するとともに、前記木構造上において、該選択されたクラス間、または該選択されたカタログデータが属するクラス間に存在するクラスを、前記選択リストに追加し、該選択リストに含まれるカタログデータ及び辞書情報を組み合わせてなる部分セットを抽出するユーザカタログ生成手段と、
このユーザカタログ生成手段によって生成された部分セットを記憶するためのユーザ電子カタログと、
前記ユーザ電子カタログに記憶された部分セットを流通ファイルに分割する分割手段と、
前記分割手段によって部分セットが流通ファイルに分割される際に、前記部分セットに含まれる前記カタログデータ又は辞書情報の前記木構造上における参照関係を記述した補完データを生成する補完データ生成手段と
を有することを特徴とする電子カタログ利用システム。 - 請求項1に係る電子カタログ利用システムにおいて、
前記流通ファイル及び前記補完データから、前記電子カタログを部分的に又は全体的に復元する手段を有することを特徴とする電子カタログ利用システム。 - 各製品データを電子化したカタログデータと、このカタログデータの階層的な分類情報、及び該分類情報の属性を体系的に承継するクラスを木構造により示した辞書情報とからなる電子カタログを操作するカタログ利用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
前記電子カタログから任意に選択された前記クラスまたは前記カタログデータを選択リストに追加するとともに、前記木構造上において、該選択されたクラス間、または該選択されたカタログデータが属するクラス間に存在するクラスを、前記選択リストに追加し、該選択リストに含まれるカタログデータ及び辞書情報を組み合わせてなる部分セットを抽出するステップと、
前記部分セットを記憶するステップと、
前記ユーザ電子カタログに記憶された部分セットを流通ファイルに分割するステップと、
前記部分セットが流通ファイルに分割される際に、前記部分セットに含まれる前記カタログデータ又は辞書情報の前記木構造上における参照関係を記述した補完データを生成するステップと、
を有することを特徴とする電子カタログ利用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 請求項3に係る電子カタログ利用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
前記流通ファイル及び前記補完データから、前記電子カタログを部分的に又は全体的に復元するステップ
を有することを特徴とする電子カタログ利用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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