JP3784159B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP3784159B2
JP3784159B2 JP36209197A JP36209197A JP3784159B2 JP 3784159 B2 JP3784159 B2 JP 3784159B2 JP 36209197 A JP36209197 A JP 36209197A JP 36209197 A JP36209197 A JP 36209197A JP 3784159 B2 JP3784159 B2 JP 3784159B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rail
launch
firing rail
side fastening
firing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP36209197A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11169520A (ja
Inventor
定男 井置
Original Assignee
株式会社ソフィア
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ソフィア filed Critical 株式会社ソフィア
Priority to JP36209197A priority Critical patent/JP3784159B2/ja
Publication of JPH11169520A publication Critical patent/JPH11169520A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3784159B2 publication Critical patent/JP3784159B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機、雀球遊技機、アレンジボール遊技機、パチコン遊技機等の弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術を、代表的な弾球遊技機であるパチンコ遊技機を例に挙げて説明する。
【0003】
パチンコ遊技機は、遊技球が流下可能な遊技領域を前面に形成した遊技盤を備えている。この遊技盤は、フレームボードに載置された状態でパチンコ遊技機の内部に収納してある。このフレームボードは、合成樹脂により構成してあり、その前面側には、発射された遊技球を遊技領域に向けて案内する発射レールを止着してある。また、フレームボードの裏面側には、フレームボードの剛性を高めるため裏側補強壁部を多数立設してある。
【0004】
上記した発射レールは、発射された遊技球を遊技領域に向けて案内する部材であり、一般的には、長手方向に直交する方向の断面を略M字状に屈曲した金属製部材である。この発射レールは、発射起点(即ち、発射する遊技球を保持する位置)に向かって下り傾斜させた状態でフレームボードに止着してある。
【0005】
そして、この発射レールは、別途成型した発射レール取付部材を介してフレームボードに止着してある。即ち、発射レール取付部材をフレームボードの前面側の所定位置に止着した後に、発射レールを発射レール取付部材の上方から止着している。
このとき、発射装置の発射杵との位置関係が所定の位置関係となるように、発射レールの位置を調整しながら止着する。なお、発射装置は、パチンコ遊技機の機枠に開閉可能に取り付けられた前面枠の背面に止着されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような構成を有する従来のパチンコ遊技機では、パチンコ遊技機に発射装置と発射レールとを取り付けた状態で、発射装置(特に、発射杵)と発射レール(特に、発射起点)との位置合わせを行わなければならず、また、発射レール取付部材を取り付けてから発射レールを取り付けていたので、調整作業や取り付け作業に手間を要していた。
さらに、発射レール取付部材を別部材で構成していたため、部品点数が増加し、コストアップの一因となっていた。
【0007】
そこで、本発明は、発射レールを容易に取り付けることができ、尚且つ、安価に製造できる弾球遊技機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために提案されたもので、請求項1に記載のものは、遊技領域が前面に形成された遊技盤を載置するフレームボードを前面枠に備え、発射装置が発射した遊技球を遊技領域に向けて案内する発射レールを、フレームボードのベース部に取り付けた弾球遊技機において、
前記フレームボードのベース部に前記発射レールを取付可能な発射レール取付部を、当該ベース部と一体に設け、尚且つ、発射レールの長手方向に沿って延在させ、
前記発射レールは、
発射レール取付部の前面に形成した取付部側止着部に止着されるレール側止着部と、
レール側止着部の上端から後方に向けて連続し、発射された遊技球を案内可能な断面略V字状の溝部が形成された案内部と、
案内部の後端から後方であって前記レール側止着部とは略直交する方向に延在し、フレームボードのベース部に設けたレール係止部に係止される係止部と、
から構成し、
前記取付部側止着部の下方に隣接して、後方に向かうに連れて上り傾斜し、発射レールを取り付ける際にレール側止着部を案内するガイド部を設け、
前記レール係止部は、発射レール取付部の延在方向に沿って開口した溝状の空部からなり、
該空部には、前記発射レールの係止部の上面が当接する当接面と、
発射レール取付部の上面と連続するとともに、レール係止部における後面に向かって上り傾斜し、前記発射レールの係止部を案内する傾斜案内面と、を形成し、
発射レール取付部の上面に前記発射レールの溝部を載せて前記発射レールの係止部の上面に前記当接面を当接させ、前記発射レール取付部の取付部側止着部とレール側止着部とを止着して、発射レールを発射レール取付部に取り付けたことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載のものは、請求項1記載の構成に加えて、前記発射装置は、遊技球を弾発する発射杵等の部品を、共通の取付ベース部に取り付けて構成した発射ユニットであり、この発射ユニットを止着する発射装置取付部を、フレームボードのベース部と一体成型したことを特徴とする弾球遊技機である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。なお、以下の説明においては、代表的な弾球遊技機であるパチンコ遊技機1を例に挙げて説明する。
【0011】
まず、パチンコ遊技機1の全体的な構成について説明する。ここで、図1は、パチンコ遊技機1の正面図、図2はパチンコ遊技機1の背面図である。
【0012】
図1に示すように、例示したパチンコ遊技機1は、パチンコ機本体2と、遊技カードに記憶された情報の読み書き等を行うカードユニット3とから概略構成してある。パチンコ機本体2は機枠4により囲われており、この機枠4の前方(遊技者側)には額縁状の前面枠5を開閉可能に取り付けてある。前面枠5の前方には、窓部に前面ガラス6(透明部材の一種)を保持した額縁状の前面カバー部材7を、前面枠5に対して開閉可能に取り付けてある。この前面枠5の後方には遊技盤8を配設してある。この遊技盤8は、ガイドレール等の区画部材9により区画された遊技領域10を前面に備えている。また、遊技領域10における下端部に設けたアウト口11の下方には、アウト口11と連続して形成した接続空間部12を設けてある。この接続空間部12は、フレームボード13の接続部14(図5参照、後述)が嵌合可能な空部であり、嵌合した接続部14によりアウト球流路が形成される。そして、前面カバー部材7を閉じた閉止状態にあっては、遊技領域10は、前面ガラス6を通じて視認可能となる。
【0013】
また、前面カバー部材7の下方には、遊技に使用する遊技球が一時貯留される上皿15が前面側に突設された開閉パネル16を前面枠5に対して開閉可能に取り付けてある。
この開閉パネル16の下方には下皿17を取り付けてあり、下皿17の右側には発射操作部18を、左側には灰皿19をそれぞれ設けてある。また、上皿15の上面には、上皿15に貯留された遊技球を下皿17側に排出させる際に操作する球抜き操作レバー20を設けてある。
【0014】
一方、図2に示すように、前面枠5の背面には、球貯留タンク23等を取り付けた裏機構盤24を配設してある。また、背面における右下端部(図2における左下端部)には、発射操作部18に対する操作に連動した発射勢(発射強度)で、発射起点(後述)に位置している遊技球を弾発する発射装置25を設けてある。
【0015】
この発射装置25は、遊技球を弾発する発射杵26やこの発射杵26をスプリングの付勢力に抗して後退させるパルスモータ27(本実施形態における電気的駆動源に相当)等の部品を、共通の取付ベース29に取り付けて一体化(即ち、ユニット化)してあり、フレームボード13の発射装置取付部30(図5参照、後述)に止着される。
なお、この発射装置25は、上記した構成に限定されるものではなく、発射杵26と電気的駆動源等の部品を備え、各部品を共通の取付ベース29に取り付けて、ユニット化したものであればよい。
【0016】
次に、パチンコ機本体2の内部について説明する。ここで、図3は、前面枠5、前面カバー部材7及び開閉パネル16を開放したパチンコ機本体2を正面側から見た斜視図であり、図4は、遊技盤8の取り付けを説明する分解斜視図である。
【0017】
図3に示すように、前面枠5の背面側には、遊技盤収納フレーム33及びフレームボード13を後方から取り付けてある。遊技盤収納フレーム33は、金属製の板材を屈曲して形成した枠体であり、フレームボード13は、遊技盤8が載置される部材であって遊技盤収納フレーム33における下端部に取り付けてある。また、開閉パネル16の背面側には、パネル側球排出口34を設けてある。このパネル側球排出口34は、上流側が上皿15と連通しており、下流側は下皿17と連通可能であり、球抜き操作レバー20の操作に連動して上皿15から流下してきた遊技球を下皿17に排出する。
【0018】
図4に示すように、遊技盤収納フレーム33は、天井部33a、左側部33b、右側部33c及び背面部33dから概略構成された矩形状の枠体であり、これらの天井部33a、左側部33b、右側部33c及び背面部33dにより囲われた空部を遊技盤収納部35としてある。なお、この遊技盤収納部35は、遊技盤8が丁度収まる大きさに設けてある。また、左側部33b及び右側部33cには、遊技盤収納部35に収納された遊技盤8を固定するための固定器具36を取り付けてある。
一方、フレームボード13の上面には、遊技盤8を載置するための遊技盤載置部37を設けてあり、上面における左右略中央には、遊技盤8の接続空間部12に嵌合可能な接続部14を上向きに突設してある。なお、このフレームボード13については、後に詳述する。
【0019】
そして、遊技盤8を取り付ける際には、遊技盤8の左側部に設けた遊技盤係止部8aに、左側の固定器具36を引っ掛けて係止した後、遊技盤8の右部を遊技盤収納部35側に向けて回動させて、遊技盤8を遊技盤収納部35内に収納する。この収納状態では、遊技盤8の底部がフレームボード13の遊技盤載置部37上に載ると共に、遊技盤8の接続空間部12とフレームボード13の接続部14とが嵌合する。そして、遊技盤8を収納したならば、右側の固定器具36により遊技盤8を固定する。
【0020】
次に、上記したフレームボード13の構成について詳細に説明する。ここで、図5はフレームボード13を正面側から見た分解斜視図であり、図6はフレームボード13を構成するベース部(基部)40の要部を説明する正面図である。
【0021】
例示したフレームボード13は、ベース部40、球流路蓋部材41、不正防止部材42から構成してあり、ベース部40には発射レール43を取り付ける。
【0022】
ベース部40は、フレームボード13における主要な部材であり、合成樹脂により一体成型してある。そして、このベース部40の上面には、上記したように、遊技盤載置部37を設けると共に接続部14を突設してある。また、ベース部40における右部を下方に一体に延出してあり、この延出部分により、ユニット化した発射装置25を止着可能な発射装置取付部30を形成している。
【0023】
この発射装置取付部30は、発射装置25を支持する基部30aと、基部30aの下縁から後方に延設した底部30b及び基部30aの左右両縁から後方に延設した側部30cと、基部30aの背面から後方に向けて複数突設したボス30dとを備えている。
そして、基部30a、底部30b及び側部30cに囲われた空部に発射装置25を装着すると共に、取付ベース29に設けた通孔と、ボス30dの先端に設けたネジ孔とを位置合わせしてビスにより止着する。
【0024】
また、ベース部40の前面側には、発射レール取付部44、ファール球案内壁部45、球抜き流路壁部46、球流路床部47、こぼれ球回収片48、こぼれ球回収口49、配線挿通部50等を設けてある。一方、裏面側には、フレームボード13を止着するためのボスやフレームボード13を補強するための裏側補強壁部を設けてある(図示せず)。
【0025】
発射レール取付部44は、発射レール43が止着される部分であり、ベース部40の前面から前方へ向けて一体成型して突設した左右に細長く傾斜させたブロック状の部分である。この発射レール取付部44の傾斜下端である基端はベース部40における右側部であって上下略中央に位置し、傾斜上端である先端はベース部40における左右略中央に位置しており、これらの基端と先端間に亘って斜めに延在している。即ち、発射レール取付部44は、基端から先端に向かって上り傾斜すると共に、基端と先端との間に亘って斜めに延在したブロック状の部分である。従って、この発射レール取付部44は、発射レール43を止着するための部材ではあるが、同時にベース部40の剛性を高める部材としても機能する。
【0026】
この発射レール取付部44の前面には、発射レール43を止着するための取付部側止着部51を設けてある。この取付部側止着部51は、発射レール43のレール側止着部43a(図参照、後述)が当接する部分であり、複数のネジ孔を開設してある。
また、図6に示すように、取付部側止着部51の下方に隣接して、発射レール43を取り付ける際に発射レール43のレール側止着部43aを案内するガイド部52を設けてある。このガイド部52は、後方に向かうに連れて上り傾斜した傾斜面である。従って、発射レール43を取り付ける際にレール側止着部43aをガイド部52に当接させて後方に移動させると、レール側止着部43aがガイド部52の傾斜面に沿って移動し、所定の止着位置に容易に位置決めできる。また、レール側止着部43aをガイド部52に沿って下降させた場合についても、ガイド部52の傾斜上端でレール側止着部43aの下端が引っ掛かるので、発射レール43を所定の止着位置に容易に位置決めできる。
【0027】
一方、ベース部40の前面であって発射レール取付部44の上面よりも上方には、発射レール43の係止部43c(図7参照、後述)が挿入されるレール係止部53を設けてある。このレール係止部53は、図5に示すように、発射レール取付部44の上面の上方に、発射レール取付部44の延在方向に沿って開口しており、図7に示すように、この開口から後向きに形成した溝状の空部である。このレール係止部53の下部には、発射レール取付部44の上面と連続すると共に、レール係止部53における後面に向かって上り傾斜した傾斜案内面53aを設けてある。また、レール係止部53の上部には、発射レール43の係止部43cが当接する当接面53bを設けてある。なお、このレール係止部53に関し、本実施形態では、上部に当接面53bを設けた空部により構成したものを例示したが、発射された遊技球の障害にならずに発射レール43の係止部43cを係止可能なものであればよい。例えば、発射レール43の係止部43cを係止可能な爪部により構成してもよい。
【0028】
ファール球案内壁部45は、ファール球流路の左右両側を区画する部分であり、本実施形態における補強壁部の一部として機能する。このファール球案内壁部45は、ベース部40の前面から前方に向けて突設した壁状の部分であり、右側ファール球案内壁部45aと左側ファール球案内壁部45bとから構成してある。
右側ファール球案内壁部45aの上端は、発射レール取付部44の傾斜上端に連接させてある。そして、この右側ファール球案内壁部45aの上半分は、この上端から左斜め下方に向けて延在しており、下半分は、下方向に向かって延在している。即ち、この右側ファール球案内壁部45aは、発射レール取付部44の延在方向とは異なる方向に延在している。一方、左側ファール球案内壁部45bは、右側ファール球案内壁部45aの左側に、ファール球通路の幅に相当する所定間隔だけ離隔すると共に上下方向に延在している。
【0029】
そして、このファール球案内壁部45もまた、ベース部40の剛性を高める部材として機能しつつ、ファール球を流下案内する流路を形成する部材として機能する。さらに、発射レール取付部44と連設している右側ファール球案内壁部45aの延在方向は、発射レール取付部44の延在方向とは異なる方向であるので、右側ファール球案内壁部45aと発射レール取付部44が補強する方向が異なる。このため、ベース部40の剛性をより高めることができる。
【0030】
球抜き流路壁部46は、パネル側球排出口34から排出された遊技球を流下案内する壁状の部分であり、本実施形態における補強壁部の一部として機能する。この球抜き流路壁部46は、発射レール取付部44の左右略中央であって発射レール取付部44の下方に位置しており、ベース部40の前面から前方に向けて突設してある。そして、球抜き流路壁部46の上端は発射レール取付部44における左右略中央の底面に連設してあり、図6に示すように、球抜き流路壁部46の主部は逆「コ」字状に屈曲させてあり、主部と上端との間を「く」字状の壁部により接続してある。
【0031】
即ち、この球抜き流路壁部46もまた、発射レール取付部44と連設してあり、尚且つ発射レール取付部44の延在方向とは異なる方向に延在している。これにより、発射レール取付部44と相俟ってベース部40の剛性をより高めている。
【0032】
そして、この球抜き流路壁部46における主部の床部分は、左側に向かって、即ち、下皿連通口56に向かって下り傾斜しており、この床部分の上を転動した遊技球は下皿連通口56に向かう。なお、この下皿連通口56は、遊技球を下皿17に流下案内可能な下皿流下路(図示せず)を通じて下皿17と連通している。従って、下皿連通口56を通って下皿流下路に流入した遊技球は、この下皿流下路により案内されて下皿17内に排出される。
【0033】
球流路床部47は、オーバーフロー流路の床部を区画する部分であり、図5に示すように、下皿連通口56に向かって下り傾斜した板状部により構成してある。
こぼれ球回収片48は、発射レール取付部44の右上方にその一部が重なるように位置し、ベース部40の前面から前方に向かって庇状に突設した板部である。このこぼれ球回収片48は、下皿17と連通したこぼれ球回収口49に向かって下り傾斜している。従って、このこぼれ球回収片48上に載った遊技球は、こぼれ球回収口49を通って下皿17に排出される。
配線挿通部50は、ベース部40における左端部に設けた空部であり、ベース部40の前後を連通する。そして、この配線挿通部50には、図3に示すように、開閉パネル16の配線が挿入される。なお、この開閉パネル16の配線は、パチンコ機本体2の裏面側で電気的に接続される。
【0034】
球流路蓋部材41は、ベース部40の前面側に前方から止着される部材であり、上記したファール球案内壁部45、球抜き流路壁部46、球流路床部47等と共に球流路(ファール球の流路や上皿15の球抜き流路等)を形成する。この球流路蓋部材41には、係合爪部41a及び止着部41bを設けてあり、係合爪部41a…(図5では1つのみ図示)をベース部40に設けた爪受け部57…に嵌合し、止着部41bをネジ止めすることにより、球流路蓋部材41をベース部40に止着する。なお、本実施形態においては、球流路蓋部材41をベース部40と同じ合成樹脂により一体成形してある。
【0035】
発射レール43は、発射レール取付部44に取り付けられる金属製の部材であり、発射装置25により発射された遊技球を遊技領域10に向けて案内する。
この発射レール43は、図7に示すように、発射レール取付部44に設けた取付部側止着部51に沿って延在し、複数のネジ止め用の孔を開設したレール側止着部43aと、このレール側止着部43aの上端から後方に向けて連続し、発射された遊技球を案内可能な断面略V字状の溝部が形成された案内部43bと、案内部43bの後端から後ろ向きにレール側止着部43aの延在方向とは略(ほぼ)直交する方向に延在し、ベース部40に設けられたレール係止部53に係止される係止部43cとを有しており、弾性を有する薄手の金属板を用いて形成してある。
このような構成を有する発射レール43は、断面M字型の発射レール43の様に、鋭角に折り曲げる部分が少ないので、容易に加工することができる。
【0036】
そして、発射レール43を発射レール取付部44に取り付けるには、係止部43cを後に向けた状態で、ベース部40(発射レール取付部44)の前方側から後方に向けて発射レール43を移動させる。このとき、係止部43cの後端を発射レール取付部44の上面に当接させた状態で移動させると、係止部43cの後端は発射レール取付部44の上面及びこの上面に連続した傾斜案内面53aによって案内され、係止部43cの先端をレール係止部53内に容易に挿入することができる。係止部43cの先端をレール係止部53内に挿入したならば、レール側止着部43aに設けた孔と取付部側止着部51に設けた孔とを位置合わせして、ビスにより止着する。
【0037】
この場合において、ビスを締め付けることによりレール側止着部43aが僅かに撓む(即ち、レール側止着部43aの上端部が前方に向かって湾曲する)ので、発射レール43の係止部43cには、上方に向かって移動する力が作用する。しかしながら、発射レール43の係止部43cは、レール係止部53の当接面53bに当接して位置決めされる。
この発射レール43を発射レール取付部44に取り付けた状態では、発射レール取付部44は、発射レール43の長手方向に沿って延在しており、発射レール43の長手方向の全体を支持する。この取付状態において、発射レール43の傾斜下端は、発射される遊技球が保持される発射起点となる。
そして、この取付状態では、発射レール43(発射起点)と、発射装置25(発射ユニット)とが共に、フレームボード13(ベース部40)に止着されているので、フレームボード13に止着した状態で発射レール43と発射装置25との位置合わせ(例えば、発射起点と発射杵26との位置合わせ)を行うことができる。換言すれば、位置調整作業を、パチンコ機本体2から取り外した状態で行うことができる。このため、位置調整作業が容易になり、位置合わせ精度を高めることも容易になる。
【0038】
また、この構成では、発射レール43を前方側から取り付けることができるので、取り付け作業が行い易い。さらに、前面側をビスで止着するだけで、発射レール43を止着することができるため、取り付け時における調整作業が極めて容易である。同様に、発射レール43を取り外す場合には、ネジを緩めて外した後に発射レール43を前方に抜けば良いので、作業が容易である。
【0039】
上記した不正防止部材42は、紐や合成樹脂の薄板等の不正部材による不正行為(例えば、マイクロスイッチを無効化する等の行為)を防止するための部材であり、図5に示すように、ベース部40右端であって上記したこぼれ球回収片48の下方に前方から止着される。
この不正防止部材42は、不正部材が開閉パネル16の下端を通じてパチンコ機の前面側から挿入された場合に、不正部材の侵入を阻止する。
【0040】
そして、このような構成を有するフレームボード13においては、発射レール取付部44をベース部40に一体成型してあるので、発射レール取付部44の取り付け作業が不要になる。従って、従来手間を要していた発射レール取付部44の位置調整作業をなくすことができ、発射レール43を容易に取り付けることができる。また、発射レール43を所定の位置に取り付け易くなる。また、発射レール取付部44専用の金型を作製する必要がなくなり、安価に作製することもできる。
さらに、発射レール取付部44が発射レール43の長手方向に亘って延在しているので、この発射レール取付部44を、フレームボード13の剛性を高めるための部分として機能させることができる。
【0041】
また、ユニット化された発射装置25(即ち、発射ユニット)を止着可能な発射装置取付部30を、フレームボード13のベース部40に一体成型してあるので、発射装置25を発射装置取付部30に止着すると共に、発射レール43を発射レール取付部44に取り付けた状態で、発射装置25と発射レール43との位置合わせを行うことができる。
これにより、発射装置25(例えば、発射杵26)と発射レール43との位置合わせ作業がフレームボード13(ベース部40)上で行うことができ、位置合わせ作業が容易になり、正確に位置合わせすることができる。従って、取付作業の効率化が図れ、位置調整のばらつきを無くすこともできる。
【0042】
また、上記したファール球案内壁部45、球抜き流路壁部46等は、遊技球の流路を形成する部分として機能し、尚且つ、発射レール取付部44と共にフレームボード13(ベース部40)の剛性を高めるための部分としても機能するので、ベース部40の背面に設けた裏側補強壁部の数を、従来の裏側補強壁部の数よりも少なくしても必要な剛性を得ることができる。このため、成型に使用する金型の構造を簡単にすることができ、金型の作製に要するコストを削減できる。即ち、装置のコストダウンを図ることができる。
なお、ファール球案内壁部45や球抜き流路壁部46(即ち、補強壁部)を、発射レール取付部44と連設しているので、これらの壁部は、発射レール取付部44と協働して、一層高い剛性を発揮する。また、ファール球案内壁部45や球抜き流路壁部46を発射レール取付部44の延在方向とは異なる方向に延在させているので、ファール球案内壁部45や球抜き流路壁部46と発射レール取付部44とは、それぞれ異なるねじれ方向に対して補強効果を発揮する。従って、補強を効果的に行うこともできる。
【0043】
なお、以上の説明は代表的な弾球遊技機であるパチンコ遊技機1を例に挙げて行ったが、本発明は、雀球遊技機、アレンジボール遊技機、パチコン遊技機等、他の弾球遊技機にも適用することができる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、次の効果を奏する。
即ち、請求項1の発明によれば、発射レールを取付可能な発射レール取付部を、遊技盤を載置するフレームボードのベース部に一体に設けたので、発射レールを発射レール取付部に直接取り付けることができ、発射レールを取り付ける際の作業が容易になる。また、作業工程数の削減を図ることができる。さらに、部品点数も減らすことができるので、作業工程数の削減と相俟って安価に製造することができる。
【0045】
また、発射レール取付部を発射レールの長手方向に沿って延在させてあるので、この発射レール取付部により、ベース部の剛性を高めることもできる。
【0046】
そして、前記発射レールは、発射レール取付部の前面に形成した取付部側止着部に止着されるレール側止着部と、レール側止着部の上端から後方に向けて連続し、発射された遊技球を案内可能な断面略V字状の溝部が形成された案内部と、案内部の後端から後方であって前記レール側止着部とは略直交する方向に延在し、フレームボードのベース部に設けたレール係止部に係止される係止部と、を備えているので、発射レールには、鋭角に屈曲する部分が少なく、容易に製造することができる。
また、発射レールを前方側からの作業により着脱することもできるので、発射レールの取り付け作業及び取り外し作業が行い易い。
【0047】
さらに、前記取付部側止着部の下方に隣接して、後方に向かうに連れて上り傾斜し、発射レールを取り付ける際にレール側止着部を案内するガイド部を設け、また、前記レール係止部は、発射レール取付部の延在方向に沿って開口した溝状の空部からなり、該空部には、前記発射レールの係止部の上面が当接する当接面と、発射レール取付部の上面と連続するとともに、レール係止部における後面に向かって上り傾斜し、前記発射レールの係止部を案内する傾斜案内面と、を形成し、発射レール取付部の上面に前記発射レールの溝部を載せて前記発射レールの係止部の上面に前記当接面を当接させた状態で、前記発射レール取付部の取付部側止着部とレール側止着部とを止着することにより発射レールを発射レール取付部に取り付けたので、発射レールの取り付け作業及び取り外し作業が行い易い。
【0048】
また、請求項2記載の発明によれば、発射ユニットを止着する発射装置取付部をフレームボードのベース部と一体成型したので、発射レールを発射レール取付部に取り付けると共に発射ユニットを発射装置取付部に取り付けた状態で、発射ユニットを構成する発射杵と発射レールとの位置合わせ作業を行うことができる。即ち、ベース部上で位置合わせ作業を行うことができる。このため、取付作業を一層容易且つ精度良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機の正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の背面図である。
【図3】前面枠、前面カバー部材及び開閉パネルを開放したパチンコ機本体を正面側から見た斜視図である。
【図4】遊技盤の取り付けを説明する分解斜視図である。
【図5】フレームボードを正面側から見た分解斜視図である。
【図6】フレームボードを構成するベース部(基部)の要部を説明する正面図である。
【図7】発射レールの構成及びその取付状態を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機
2 パチンコ機本体
3 カードユニット
4 機枠
5 前面枠
6 前面ガラス
7 前面カバー部材
8 遊技盤
9 区画部材
10 遊技領域
11 アウト口
12 接続空間部
13 フレームボード
14 接続部
15 上皿
16 開閉パネル
17 下皿
18 発射操作部
19 灰皿
20 球抜き操作レバー
23 球貯留タンク
24 裏機構盤
25 発射装置
26 発射杵
27 パルスモータ
29 取付ベース
30 発射装置取付部
33 遊技盤収納フレーム
34 パネル側球排出口
35 遊技盤収納部
36 固定器具
37 遊技盤載置部
40 ベース部
41 球流路蓋部材
42 不正防止部材
43 発射レール
43a レール側止着部
43b 案内部
43c 係止部
44 発射レール取付部
45 ファール球案内壁部
46 球抜き流路壁部
47 球抜き流路床部
48 こぼれ球回収片
49 こぼれ球回収口
50 配線挿通部
51 取付部側止着部
52 ガイド部
53 レール係止部
56 下皿連通部
57 爪受け部

Claims (2)

  1. 遊技領域が前面に形成された遊技盤を載置するフレームボードを前面枠に備え、発射装置が発射した遊技球を遊技領域に向けて案内する発射レールを、フレームボードのベース部に取り付けた弾球遊技機において、
    前記フレームボードのベース部に前記発射レールを取付可能な発射レール取付部を、当該ベース部と一体に設け、尚且つ、発射レールの長手方向に沿って延在させ、
    前記発射レールは、
    発射レール取付部の前面に形成した取付部側止着部に止着されるレール側止着部と、
    レール側止着部の上端から後方に向けて連続し、発射された遊技球を案内可能な断面略V字状の溝部が形成された案内部と、
    案内部の後端から後方であって前記レール側止着部とは略直交する方向に延在し、フレームボードのベース部に設けたレール係止部に係止される係止部と、
    から構成し、
    前記取付部側止着部の下方に隣接して、後方に向かうに連れて上り傾斜し、発射レールを取り付ける際にレール側止着部を案内するガイド部を設け、
    前記レール係止部は、発射レール取付部の延在方向に沿って開口した溝状の空部からなり、
    該空部には、前記発射レールの係止部の上面が当接する当接面と、
    発射レール取付部の上面と連続するとともに、レール係止部における後面に向かって上り傾斜し、前記発射レールの係止部を案内する傾斜案内面と、を形成し、
    発射レール取付部の上面に前記発射レールの溝部を載せて前記発射レールの係止部の上面に前記当接面を当接させた状態で、前記発射レール取付部の取付部側止着部とレール側止着部とを止着して、発射レールを発射レール取付部に取り付けたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記発射装置は、遊技球を弾発する発射杵等の部品を、共通の取付ベース部に取り付けて構成した発射ユニットであり、
    この発射ユニットを止着する発射装置取付部を、フレームボードのベース部と一体成型したことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
JP36209197A 1997-12-10 1997-12-10 弾球遊技機 Expired - Fee Related JP3784159B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36209197A JP3784159B2 (ja) 1997-12-10 1997-12-10 弾球遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36209197A JP3784159B2 (ja) 1997-12-10 1997-12-10 弾球遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11169520A JPH11169520A (ja) 1999-06-29
JP3784159B2 true JP3784159B2 (ja) 2006-06-07

Family

ID=18475878

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36209197A Expired - Fee Related JP3784159B2 (ja) 1997-12-10 1997-12-10 弾球遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3784159B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5407606B2 (ja) * 2009-07-08 2014-02-05 株式会社三洋物産 遊技機
JP6236305B2 (ja) * 2013-12-06 2017-11-22 株式会社三共 遊技機
JP6595021B2 (ja) * 2018-01-23 2019-10-23 株式会社三共 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11169520A (ja) 1999-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5130555B2 (ja) パチンコ遊技機
JP3784159B2 (ja) 弾球遊技機
JP4140999B2 (ja) 弾球遊技機
JP4090310B2 (ja) 弾球遊技機
JP2008048875A (ja) パチンコ遊技機
JP5124809B2 (ja) パチンコ遊技機
JP2008023184A (ja) パチンコ遊技機
JP5097948B2 (ja) パチンコ遊技機
JP5070538B2 (ja) パチンコ遊技機
JP4928163B2 (ja) パチンコ遊技機
JP5070391B2 (ja) パチンコ遊技機
JP5433841B2 (ja) パチンコ遊技機
JP4180538B2 (ja) 遊技機
JP2001286606A (ja) 遊技機
JP5024747B2 (ja) パチンコ遊技機
JP4866137B2 (ja) パチンコ遊技機
JP2001218903A (ja) 弾球遊技機
JP4869768B2 (ja) パチンコ遊技機
JP2607863Y2 (ja) 弾球遊技機
JPH11156007A (ja) 弾球遊技機
JP5033964B2 (ja) パチンコ遊技機
JP3570876B2 (ja) 遊技機
JP2571134Y2 (ja) 弾球遊技機用のレール
JP5618214B2 (ja) パチンコ遊技機
JP2589278B2 (ja) パチンコ機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050719

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050831

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060314

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060314

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090324

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100324

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100324

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110324

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110324

Year of fee payment: 5

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110324

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120324

Year of fee payment: 6

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120324

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130324

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130324

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130324

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140324

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees