JP3783369B2 - スピーカ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は各種音響機器に使用されるスピーカに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スピーカは携帯音響機器用として幅広く使用されており、音響機器の生産の合理化、自動化のための自動実装対応化及び小型化のための省スペース化が強く求められている。
【0003】
ここで、自動実装対応の従来のスピーカについて、図3により説明する。
図3(a)は従来の板ばね状端子を備えたスピーカの平面図、図3(b)は同半側断面図、図3(c)は同正面図である。
【0004】
同図によると、1は空気振動を発生する円形状一体型の振動板であり、この振動板1の外周部はフレーム2に保持されているとともに中心部にはボイスコイル3が固着されている。上記フレーム2の中央部にはトッププレート4、ヨーク5、磁石6からなる磁気回路が設けられ、この磁気回路の空隙部にボイスコイル3が保持されている。このボイスコイル3に流れる駆動電流によるボイスコイル3が駆動し、振動板1が振動し、音波が放射されるものである。
【0005】
一方、8は導電性の板ばね状端子であり、この板ばね状端子8の固定端8aはフレーム2に保持され、それぞれボイスコイル3のリード線(図示せず)が接続されている。また可動端8bは音響機器の音声出力端子12と接続するための接点7を備えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の板ばね状端子8を備えた小型のスピーカは、
1.携帯音響機器の場合は常に振動にさらされるため、可動端8bの接点7と音響機器(図示せず)の音声出力端子12間は微摺動を繰り返し、(1)音響機器の音声出力端子12との接続点10がスピーカの中心上にないため、可動端8bが変移して生じる加重がスピーカ前面9に均等に配分されない。(2)一対の可動端8bの接点7が中央部にあるため図3(c)の矢印のような端子と垂直方向の振れが発生しやすい。これらのスピーカ取り付けの不安定さは、フレティング現象と称する接点不良を起す原因となり、瞬断等によりスピーカにガリ音が発生する。
2.可動端8bとヨーク5のショート防止のための接続点10をヨーク5から離す必要があり、結果的にスピーカの接続を含む必要空間が大きくなる。
という課題を有するものであった。
【0007】
本発明は上記課題を解決するもので、機器生産の自動実装に対応した省スペースで、かつ、接点接続の信頼性に優れたスピーカを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明のスピーカは、外周をフレームに保持した振動板と、前記フレームの中央部に前記フレームより突出するように設けられたヨークとマグネットとプレートとで構成された磁気回路と、この磁気回路の空隙部に保持されるように前記振動板の中心部に固着されたボイスコイルと、固定端に前記ボイスコイルのリード線に接続すると共に、この固定端をフレームに保持した一対の板ばね状端子とで構成されたスピーカであって、この一対の板ばね状端子が前記スピーカの軸方向に可動するところの互いが平行で略同じ機械的特性を有し、その可動端は音響機器の音声出力端子と接続するための接点を各々持ち、この一対の可動端の接点がスピーカから略同じ距離にある一対の音響機器の音声出力端子との接続点において、スピーカの軸方向の平面形状の中心線上の前記ヨークの両外側の前記フレームの上方外周端近傍にそれぞれ配置することによりスピーカ取り付けの安定性を高め、音響機器の振動により発生する可動端の接点と音響機器の音声出力端子間の微摺動を軽減し、瞬断を抑制するとともに接点劣化を防止するものである。
【0009】
また、接続不良によるスピーカのガリ音の防止が図れ、かつ、音響機器の音声出力端子との接続点を凸状ヨークの外側のスピーカのより近い位置に配置させることができ、スピーカの接続を含む必要空間が少なくなり音響機器の省スペース化が図れるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、少なくとも外周をフレームに保持した振動板と、前記フレームの中央部に前記フレームより突出するように設けられたヨークとマグネットとプレートとで構成された磁気回路と、この磁気回路の空隙部に保持されるように前記振動板の中心部に固着されたボイスコイルと、固定端に前記ボイスコイルのリード線に接続すると共に、この固定端をフレームに保持した一対の板ばね状端子とで構成されたスピーカであって、この一対の板ばね状端子が前記スピーカの軸方向に可動するところの互いが平行で略同じ機械的特性を有し、その可動端は音響機器の音声出力端子と接続するための接点を各々持ち、この一対の可動端の接点がスピーカから略同じ距離にある一対の音響機器の音声出力端子との接続点において、スピーカの軸方向の平面形状の中心線上の前記ヨークの両外側の前記フレームの上方外周端近傍にそれぞれ配置されるように構成して、上記可動端が変移して生じる加重をスピーカ前面に均等に配分するとともに、端子と垂直方向の振れを抑制することによりスピーカ取り付けの安定性を高め、携帯音響機器等の振動により発生する可動端の接点と音響機器の音声出力端子間の微摺動を軽減し、接点劣化を防止することによって接点不良によるスピーカにガリ音の防止を図り、かつ、音響機器の音声出力端子との接続点を凸状ヨークの外側のスピーカのより近い位置に配置させて、スピーカの接続を含む取り付けの必要空間を少なくし音響機器の省スペースを図るものである。
【0012】
(実施の形態1)
図1(a)は、本発明の板ばね状端子を備えたスピーカの平面図、図1(b)は同半側断面図、図1(c)は同正面図である。
【0013】
同図によると、1は空気振動を発生する円形状一体型の振動板であり、この振動板1の外周部はフレーム2に保持されているとともに中心部にはボイスコイル3が固着されている。上記フレーム2の中央部にはトッププレート4、ヨーク5、磁石6からなる磁気回路が設けられ、この磁気回路の空隙部にボイスコイル3が保持されている。このボイスコイル3に流れる駆動電流によりボイスコイル3が駆動し、振動板1が振動し、音波が放射されるものである。
【0014】
一方、13は導電性の板ばね状端子であり、この板ばね状端子13の固定端13aはフレーム2に保持され、それぞれボイスコイル3のリード線が接続されている。また可動端13bは音響機器の音声出力端子12と接続するための接点7を備え、この一対の接点7がスピーカから同じ距離にある一対の音響機器の音声出力端子12との接続点14において、スピーカの軸方向の平面形状の中心線11上の両側外周端にそれぞれ配置されるように構成してある。
【0015】
以上のように構成されたスピーカは、上記可動端13bが変移して生じる加重をスピーカ前面9に均等に配分することができるとともに、板ばね状端子13と垂直方向の振れを抑制できスピーカ取り付けの安定性が高まった。このことにより、携帯音響機器の振動により発生する可動端13bの接点7と音響機器の音声出力端子12間の微摺動が抑制され、接点劣化を防止して接点不良によるスピーカのガリ音防止が行えるものである。また、音響機器の音声出力端子12との接続点14を凸状ヨーク5の外側のスピーカのより近い位置に配置されてあり、スピーカの接続を含む取り付けの必要空間を少なくして音響機器の省スペース化を可能とするものである。
【0016】
(実施の形態2)
本発明の他の実施の形態を図2(a),(b),(c)により説明する。なお、実施の形態1と同一部分は同一番号を付し、説明を省略して説明する。
【0017】
図2(a)は本発明の他の実施の形態のスピーカの平面図、図2(b)は同半側断面図、図2(c)は同正面図である。
【0018】
同図によると、実施の形態1との相違点は板ばね状端子13の形状であり、板ばね状端子13を固定端13a近傍で分割して一端子あたり2個の接点7で構成するものである。
【0019】
このように構成されたスピーカは、接点故障率を大幅に低減でき接点接続の高信頼性化を可能とするものである。
【0020】
【発明の効果】
以上のように、本発明のスピーカは構成したので、接点接続の高信頼性化ができ接点不良によるスピーカのガリ音防止が図れるとともに、音響機器の音声出力端子との接続点を凸状ヨークの外側のスピーカのより近い位置に配置させたことによって、スピーカの接続を含む取り付けの必要空間を少なくでき、音響機器の省スペースが図れるものである。
【0021】
尚、上記実施の形態では、板ばね状端子はフレームに保持されているが、この板ばね状端子が振動板の保護カバー等のフレームに類する部品に保持されていても、同じ効果が得られることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明のスピーカの一実施の形態の平面図
(b)同半側断面図
(c)同正面図
【図2】(a)同他の実施の形態の平面図
(b)同半側断面図
(c)同正面図
【図3】(a)従来のスピーカの平面図
(b)同半側断面図
(c)同正面図
【符号の説明】
1 振動板
2 フレーム
3 ボイスコイル
4 トッププレート
5 ヨーク
6 磁石
7 接点
13 板ばね状端子
13a 固定端
13b 可動端
Claims (1)
- 少なくとも外周をフレームに保持した振動板と、前記フレームの中央部に前記フレームより突出するように設けられたヨークとマグネットとプレートとで構成された磁気回路と、この磁気回路の空隙部に保持されるように前記振動板の中心部に固着されたボイスコイルと、固定端に前記ボイスコイルのリード線に接続すると共に、この固定端をフレームに保持した一対の板ばね状端子とで構成されたスピーカであって、この一対の板ばね状端子が前記スピーカの軸方向に可動するところの互いが平行で略同じ機械的特性を有し、その可動端は音響機器の音声出力端子と接続するための接点を各々持ち、この一対の可動端の接点がスピーカから略同じ距離にある一対の音響機器の音声出力端子との接続点において、スピーカの軸方向の平面形状の中心線上の前記ヨークの両外側の前記フレームの上方外周端近傍にそれぞれ配置されるように構成したスピーカ。
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JP29675897A JP3783369B2 (ja) | 1997-10-29 | 1997-10-29 | スピーカ |
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JP29675897A JP3783369B2 (ja) | 1997-10-29 | 1997-10-29 | スピーカ |
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JPH11136795A JPH11136795A (ja) | 1999-05-21 |
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ID=17837747
Family Applications (1)
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JP29675897A Expired - Fee Related JP3783369B2 (ja) | 1997-10-29 | 1997-10-29 | スピーカ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3783369B2 (ja) |
-
1997
- 1997-10-29 JP JP29675897A patent/JP3783369B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11136795A (ja) | 1999-05-21 |
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