JP3782383B2 - 変調信号解析装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動体通信システムにおける基地局や移動局に組込まれ、CDMA方式の変調信号を受信する受信モジュールにおける受信性能を試験するための変調信号解析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
CDMA方式を採用した移動体通信システムにおける基地局や移動局に組込まれ、変調信号を受信する受信モジュールにおける受信性能を試験する場合、一般に、図4に示すように、試験信号発生器1から、実際に基地局と移動局との間で送受信される変調信号を模擬した試験信号aを試験対象の受信モジュール2へ印加する。そして、この試験対象の受信モジュール2から出力される出力信号を測定信号bとして変調信号解析装置3へ入力する。
【0003】
試験信号発生器1内において、データ信号発生部4から出力される例えばPN信号からなるデータ信号はスペクトラム拡散部5へ入力される。このスペクトラム拡散部5には、クロック発生器6から出力されるクロック信号に同期して拡散符号発生部7から出力された拡散符号列が印加されている。スペクトラム拡散部5は、データ信号をこの拡散符号列でスペクトラム拡散して直交変調部8へ送出する。直交変調部8はスペクトラム拡散されたデータ信号を、搬送波信号を用いて直交変調して試験信号aとして出力する。
【0004】
試験対象の受信モジュール2内には、直交復調器9が組込まれている。受信モジュール2は、試験信号aを受信するとともに、受信した直交変調された試験信号を、自己内部で生成した搬送波信号を用いて直交復調器9でベースバンド信号I、Qに復調して出力する。
【0005】
変調信号解析装置3は、試験対象の受信モジュール2から出力されたベースバンド信号I、Qを測定信号bとして取込む。変調信号解析装置3内へ入力されたベースバンド信号I、Qからなる測定信号bは、復調部10へ入力されるとともに、クロック再生部11へ入力される。
【0006】
クロック再生部11は、入力された図5に示す測定信号bを構成するベースバンド信号I、Qの波形から、スペクトラム拡散部5で用いた拡散符号の周波数と同一周波数を有するクロック信号(再生クロック信号c)を再生して、復調部10へ送出する。
【0007】
復調部10は、入力された測定信号bを構成するベースバンド信号I、Qから、理論的シンボル点pを算出してデータ信号を復調する。
【0008】
ここで、シンボル点について説明する。例えば、QPSK変調されている試験信号aを受信モジュール2内の直交復調器9で復調すると、図6に示すように、雑音がなくて、理想的に復調されると、IQ座標において、45°、135°、225°、315°の各位置に同心円上にそれぞれ理論的シンボル点15が出現する。しかし、雑音や、受信モジュール2における直交復調器9に印加する自己内部で生成した搬送波信号と試験信号発生器1で位相変調に用いた搬送波信号と間に、周波数誤差が存在すると、理論的シンボル点15から離れた位置に実際のシンボル点16が出現する。
【0009】
この実際のシンボル点16と理論的シンボル点15との距離を変調精度EVM(Error Vector Magnitude)と言う。この変調精度EVMの距離が大きくなり、実際のシンボル点16が他の象限に移動すると、この実際のシンボル点16は誤って復調される。その結果、最終的に復調されたデータ信号にビット誤りが発生する。
【0010】
したがって、測定信号bを構成するベースバンド信号I、Qの波形における理論的シンボル点15に対応する各値I0、Q0の位相位置を算出して、理論的シンボル点pとして、復調部10へ送出する。
【0011】
復調部10は、入力された測定信号bを構成するベースバンド信号I、Qにおける理論的シンボル点pが指定する位相位置の各値I0、Q0を用いて、データ信号を復調する。
【0012】
誤り率(BER)測定部14は、復調されたデータ信号に含まれるビット誤りを検出して、ビット誤り率BER(Bit Error Rate)を算出する。
【0013】
このような構成の変調信号解析装置において、クロック再生部11、FPGA(Field Programmable Gate Array)やDSP(Digital Signal Processor)等の小型演算素子で形成されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、移動体通信システムにおける基地局や移動局に組込まれ、変調信号を受信する受信モジュールにおける受信性能を評価する場合、試験信号発生器1から試験対象の受信モジュール2に印加する試験信号aの信号レベルを小さくしたり、雑音を印加して試験する場合がある。一般に、受信モジュール2の受信感度の評価には、最終的に得られたデータ信号のビット誤り率BERが採用される。
【0015】
このビット誤り率BERを正確に測定する場合には、変調信号解析装置3内において、入力した測定信号bからできるだけデータ信号を正しく再生する必要がある。このためには、前述したクロック再生やシンボル点算出を高い精度で実施する必要がある。
【0016】
前述したように、試験対象の受信モジュール2に印加する試験信号aの信号レベルを小さくしたり、雑音を付加すると、受信モジュール2から出力されるベースバンド信号I、Qからなる測定信号bに大きな雑音成分が付加される。
【0017】
この大きな雑音成分が含まれる測定信号bから、高い精度でクロック再生やシンボル点算出を実施するためには、例えばマッチドフィルタ等を採用する必要がある。このようなマッチドフィルタ等を採用すると、クロック再生部11やシンボル点算出部12を構成するFPGAやDSP等の小型演算素子の規模を大型化する必要があるので、変調信号解析装置3自体が大型化し、装置が高価格化する。さらに、演算処理時間が長くなる懸念がある。
【0018】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、測定対象の受信モジュールから出力される測定信号から精度の高い理論的シンボル点を検出でき、かつ試験対象の受信モジュールの受信性能を高い精度で測定できる変調信号解析装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明は、試験信号発生器から出力されたCDMA方式で変調された試験信号を直交復調器が組込まれた試験対象受信モジュールへ印加した場合に、この試験対象受信モジュールから出力されるベースバンド信号を測定信号として取込んで解析する変調信号解析装置に適用される。
【0020】
そして、上記課題を解決するために、本発明の変調信号解析装置は、入力された測定信号を試験信号発生器から取込んだ外部クロック信号でサンプリングする測定信号サンプリング部と、サンプリングされた測定信号の波形データを記憶する波形メモリと、波形メモリに記憶された波形データを用いてベースバンド信号からなる測定信号の理論的シンボル点を算出する理論的シンボル点算出部と、サンプリングされた測定信号の波形の時間位相を算出された理論的シンボル点に基づいて補正する時間位相補正回路と、時間位相が補正されたベースバンド信号からなる測定信号をデータ信号に復調する復調回路と、復調されたデータ信号に対して所定の解析処理を実施するデータ解析回路と、測定信号に対する測定開始時に測定信号サンプリング部から出力されるサンプリングされた測定信号の送出先を波形メモリに設定するとともに、理論的シンボル点の算出後に送出先を時間位相補正回路に切換える信号切換器と備えている。
また、別の発明は、上述した変調信号解析装置において、入力された測定信号を試験信号発生器から取込んだ外部クロック信号でサンプリングする測定信号サンプリング部と、この測定信号サンプリング部から順次出力されるサンプリングされた測定信号の波形データを順次記憶していく波形メモリと、この波形メモリに記憶された波形データを用いてベースバンド信号からなる測定信号の理論的シンボル点を算出する理論的シンボル点算出部と、測定信号サンプリング部から順次出力される測定信号における、理論的シンボル点が算出された以降の部分の波形の時間位相を算出された理論的シンボル点に基づいて補正する時間位相補正回路と、時間位相が補正されたベースバンド信号からなる測定信号をデータ信号に復調する復調回路と、復調されたデータ信号に対して所定の解析処理を実施するデータ解析回路とを備えている。
さらに、別の発明は、上述した変調信号解析装置において、入力された測定信号を前記試験信号発生器から取込んだ外部クロック信号でサンプリングする測定信号サンプリング部と、測定信号に対する所定の解析処理の実施前にサンプリングされた測定信号の波形データを記憶する波形メモリと、波形メモリに記憶された波形データを用いてベースバンド信号からなる測定信号の理論的シンボル点を算出する理論的シンボル点算出部と、理論的シンボル点算出部で理論的シンボル点が算出された後に取込まれたサンプリングされた測定信号の波形の時間位相を算出された理論的シンボル点に基づいて補正する時間位相補正回路と、時間位相が補正されたベースバンド信号からなる測定信号をデータ信号に復調する復調回路と、復調されたデータ信号に対して所定の解析処理を実施するデータ解析回路とを備えている。
【0021】
このように構成された変調信号解析装置においては、試験信号発生器から出力されたCDMA方式で変調された試験信号は試験対象の受信モジュールへ印加され、この受信モジュール内の直交復調器でベースバンド信号に復調されて出力される。受信モジュールから出力されたベースバンド信号からなる測定信号は変調信号解析装置へ入力される。
【0022】
変調信号解析装置へ入力されたベースバンド信号からなる測定信号は、測定信号サンプリング部で、試験信号発生器から取込んだ外部クロック信号でサンプリングされ、さらに、この測定信号における所定波形数分の波形データが波形メモリへ一旦書込まれる。その後、この波形メモリへ書込まれた測定信号の波形データが読出されて波形解析部へ入力される。波形解析部は、このベースバンド信号からなる測定信号の波形データの理論的シンボル点をソフトウエア処理の手法を用いて算出する。
【0023】
この場合、外部クロック信号の周期は、試験信号発生器から出力される試験信号の直交変調する前のデータ信号の周期の倍数(数分の1)に対応するので、外部クロック信号の周期と測定信号のベースバンド信号の周期との関係は一定である。
【0024】
したがって、一旦、理論的シンボル点が決定すると、外部クロック信号と理論的シンボル点の位置関係は一定である。すなわち、一旦、理論的シンボル点を高い精度で算出すると、測定対象の受信モジュールを変更しない限り、理論的シンボル点の時間位置を再計算する必要がない。
【0025】
そして、時間位相補正回路はサンプリングされた測定信号の波形の時間位相を算出された理論的シンボル点に基づいて補正する。このように、時間位相補正回路は、固定の理論的シンボル点に基づいて測定信号の波形の時間位相を補正するので、一旦、理論的シンボル点が算出されると、後は、測定信号の波形の時間位相を補正できる。
【0026】
さらに、復調回路は時間位相が補正されたベースバンド信号からなる測定信号をデータ信号に復調する。そして、データ解析回路においてデータ信号に対する解析処理が実施される。
【0027】
このように、試験信号発生器から外部クロック信号を取込むことによって、高い精度で試験対象の受信モジュールの受信性能を測定できる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態を図面を用いて説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係る変調信号解析装置が組込まれた受信モジュール評価システムの概略構成を示すブロック図である。図4に示す従来の受信モジュール評価システムと同一部分には同一符号を付して重複する部分の詳細説明を省略する。
【0029】
試験信号発生器1内において、基準クロック発生部17から出力された周期T0を有する基準クロック信号は、各分周器18、19へ印加されるとともに、外部の変調信号解析装置20へ外部クロック信号eとして送出される。
【0030】
データ信号発生部4は、分周器18で周期T1に分周されたクロック信号に同期して例えばPN信号からなるデータ信号dをスペクトラム拡散部5へ送出する。スペクトラム拡散部5には、分周器19で周期T2に分周されたクロック信号に同期して拡散符号発生部7から出力された拡散符号列が印加されている。スペクトラム拡散部5は、入力されたデータ信号dをこの拡散符号列でスペクトラム拡散して直交変調部8へ送出する。直交変調部8はスペクトラム拡散されたデータ信号を、搬送波信号を用いて直交変調して試験信号aとして出力する。
【0031】
なお、データ信号発生部4から出力されるデータ信号dにおける各データの周期T1は、スペクトラム拡散部5から出力されるスペクトラム拡散されたデータ信号における各データの周期T2の数倍の値に設定されている。
【0032】
試験対象の受信モジュール2内には、直交復調器9が組込まれている。受信モジュール2は、試験信号aを受信するとともに、受信した直交変調された試験信号を、自己内部で生成した搬送波信号を用いて直交復調器9でベースバンド信号I、Qに復調して出力する。
【0033】
変調信号解析装置20は、試験対象の受信モジュール2から出力されたベースバンド信号I、Qを測定信号bとして取込む。変調信号解析装置20内へ入力されたベースバンド信号I、Qからなる測定信号bは、測定信号サンプリング部21へ入力される。測定信号サンプリング部21には、試験信号発生部1から取込んだ周期T0を有する外部クロック信号eが印加されている。
【0034】
測定信号サンプリング部21は、入力されたベースバンド信号I、Qからなる測定信号bを周期T0を有する外部クロック信号eに同期してサンプリングして、切換器23を介して、波形メモリ24へ送出する。
【0035】
なお、切換器23は、波形解析部25にて切換制御される。測定信号bに対する測定開始時点においては、切換器23は波形メモリ24側に切換えられている。波形解析部25において、理論的シンボル点pの算出処理が終了した時点で、切換器23は時間位相補正回路26側に切換えられる。
【0036】
波形メモリ24は、ベースバンド信号I、Qからなる測定信号bにおける所定波形数分の波形データを一旦書込む。その後、この波形メモリ24へ書込まれた測定信号の波形データは読出されて波形解析部25へ入力される。波形解析部25は、このベースバンド信号I、Qからなる測定信号bの波形データの理論的シンボル点pをソフトウエア処理の手法を用いて算出する。
【0037】
外部クロック信号eの周期T0は、試験信号発生器1から出力される試験信号aの直交変調する前のデータ信号T2の周期の倍数(数分の1)に対応するので(T0=T2/n)、外部クロック信号eの周期T0と測定信号bのベースバンド信号I、Qの周期T2との関係は一定である。したがって、一旦、理論的シンボル点pが決定すると、外部クロック信号eと理論的シンボル点pの位置関係は一定である。
【0038】
波形解析部25は、理論的シンボル点pを算出すると、この算出した理論的シンボル点pを時間位相補正回路26へ送出するとともに、切換器23を時間位相補正回路26側へ切り換る。その結果、これ以降は、入力されたベースバンド信号I、Qからなる測定信号bは外部クロック信号eの周期T0でサンプリングされたのち、時間位相補正回路26へ継続して入力される。
【0039】
時間位相補正回路26は、実時間で順次入力されるベースバンド信号I、Qからなる測定信号bの波形の時間位相を波形解析部25から指定された理論的シンボル点pに基づいて補正する。
【0040】
さらに、具体的な一例を図2に示す。補正されたベースバンド信号I、Qからデータ信号d1を復調する復調回路27へ送出する理論的シンボル点pに対応するサンプリングクロック(外部クロック信号e)を選択して、この選択したサンプリングクロック(外部クロック信号e)の波形データ値(サンプリング値)を次の復調回路27へ送出する。なお、図2に示される例は、一例であり、これに限定されるものではない。
【0041】
復調回路27は、時間位相補正回路26から入力された、理論的シンボル点pに対応するベースバンド信号I、Qからなる測定信号bの波形データ値(サンプリング値)からデータ信号d1を復調して、次の誤り訂正回路29へ送出する。
【0042】
誤り訂正回路29は、復調されたデータ信号d1に含まれるビット誤りを、このデータ信号d1に付加された誤り訂正符号を用いて訂正する。そして、誤り訂正後の最終のデータ信号d2として外部に出力すると共に、ビット誤り検出回路30へ送出する。
【0043】
ビット誤り検出回路30は、入力された誤り訂正後のデータ信号d2に含まれる各ビットのビット誤りを検出する。誤り率算出回路31は、ビット誤り検出回路30で検出されたビット誤りに基づいて、誤り訂正後のデータ信号d2のビット誤り率BERを算出して、表示器32へ表示する。
【0044】
したがって、誤り訂正回路29、ビット誤り検出回路30及び誤り率算出回路31は、復調後のデータ信号d1に対して所定の解析処理を実施するデータ解析回路を構成する。
【0045】
このように構成された第1実施形態の変調信号解析装置20において、試験信号発生器1から出力されたCDMA方式の変調信号からなる試験信号aは試験対象の受信モジュール2へ入力される。受信モジュール2から出力されるベースバンド信号I、Qからなる測定信号bは変調信号解析装置20へ入力される。
【0046】
変調信号解析装置20へ入力された測定信号bは、測定信号サンプリング部21にて、試験信号発生器1から取込んだ周期T0の外部クロック信号eでサンプリングされた後、波形メモリ24に解析に必要な波形数分だけ一旦記憶される。
【0047】
そして、DSPからなる波形解析部25は、この波形メモリ24に記憶された波形データを用いて、ベースバンド信号I、Qからなる測定信号bにおける理論的シンボル点pを算出して、算出した理論的シンボル点pを時間位相補正回路26へ送出する。そして、切換器23を時間位相補正回路26側に設定する。
【0048】
したがって、これ以降、時間位相補正回路26は、順次入力されるベースバンド信号I、Qからなる測定信号bの波形の時間位相を理論的シンボル点pを用いて補正する。
【0049】
前述したように、最初に、DSPからなる波形解析部25で、リアルタイム性の無いソフトウエア処理で、ベースバンド信号I、Qからなる測定信号bにおける理論的シンボル点pを、外部クロック信号eの関係において、正確に算出しておけば、後は、時間位相補正回路26において、測定信号bの波形の時間位相を補正できる。
【0050】
さらに、時間位相補正回路26に続く、復調回路27、誤り訂正回路29、ビット誤り検出回路30、誤り率算出回路31等における各処理も実施可能である。
【0051】
このように、試験信号発生器1から外部クロック信号eを取込むことによって、高い精度で試験対象の受信モジュール2の受信性能を測定できる。
【0052】
(第2実施形態)
図3は本発明の第2実施形態に係る変調信号解析装置が組込まれた受信モジュール評価システムの概略構成を示すブロック図である。図1に示す第1実施形態の受信モジュール評価システムと同一部分には同一符号を付して重複する部分の詳細説明を省略する。
【0053】
この第2実施形態の変調信号解析装置20においては、試験信号発生器1から変調信号解析装置20へ供給される外部クロック信号eの信号路に、例えば分周器や逓倍器等のクロック信号加工回路33を介在させている。
【0054】
このように、変調信号解析装置20内にクロック信号加工回路33を設けることによって、測定信号サンプリング部21におけるサンプリング精度や、理論的シンボル点pの精度や、時間位相補正回路26における時間位相の補正精度を任意に調整可能となる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の変調信号解析装置においては、試験信号発生器1から外部クロック信号eを取込み、波形解析部で、リアルタイム性の無いソフトウエア処理で、ベースバンド信号からなる測定信号における理論的シンボル点を外部クロック信号の関係において、正確に算出している。したがって、測定対象の受信モジュールから出力される測定信号から、試験対象の受信モジュールの受信性能を高い精度で測定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る変調信号解析装置が組込まれた受信モジュール評価システムの概略構成を示すブロック図
【図2】同実施形態の変調信号解析装置の動作を示すタイムチャート
【図3】本発明の第2実施形態に係る変調信号解析装置が組込まれた受信モジュール評価システムの概略構成を示すブロック図
【図4】従来の変調信号解析装置が組込まれた受信モジュール評価システムの概略構成を示すブロック図
【図5】同従来の変調信号解析装置の動作を示すタイムチャート
【図6】直交変調における理論的シンボル点と復調された実際のシンボル点との関係を示す図
【符号の説明】
1…試験信号発生器
2…試験対象の受信モジュール
4…データ信号発生部
5…スペクトラム拡散部
7…拡散符号発生部
8…直交変調部
9…直交復調器
17…基準クロック発生部
18、19…分周器
20…変調信号解析装置
21…測定信号サンプリング部
23…切換器
24…波形メモリ
25…波形解析部
26…時間位相補正回路
27…復調回路
30…ビット誤り検出回路
31…誤り率算出回路

Claims (3)

  1. 試験信号発生器(1)から出力されたCDMA方式で変調された試験信号を直交復調器(9)が組込まれた試験対象受信モジュール(2)へ印加した場合に、この試験対象受信モジュールから出力されるベースバンド信号を測定信号として取込んで解析する変調信号解析装置(20)において、
    入力された測定信号を前記試験信号発生器から取込んだ外部クロック信号でサンプリングする測定信号サンプリング部(21)と、
    サンプリングされた測定信号の波形データを記憶する波形メモリ(24)と、
    波形メモリに記憶された波形データを用いてベースバンド信号からなる測定信号の理論的シンボル点を算出する理論的シンボル点算出部(25)と、
    サンプリングされた測定信号の波形の時間位相を前記算出された理論的シンボル点に基づいて補正する時間位相補正回路(26)と、
    時間位相が補正されたベースバンド信号からなる測定信号をデータ信号に復調する復調回路(27)と、
    復調されたデータ信号に対して所定の解析処理を実施するデータ解析回路(29、30、31)と、
    前記測定信号に対する測定開始時に前記測定信号サンプリング部から出力されるサンプリングされた測定信号の送出先を前記波形メモリに設定するとともに、前記理論的シンボル点の算出後に前記送出先を前記時間位相補正回路に切換える信号切換器(26)と
    を備えた変調信号解析装置。
  2. 試験信号発生器(1)から出力されたCDMA方式で変調された試験信号を直交復調器(9)が組込まれた試験対象受信モジュール(2)へ印加した場合に、この試験対象受信モジュールから出力されるベースバンド信号を測定信号として取込んで解析する変調信号解析装置(20)において、
    入力された測定信号を前記試験信号発生器から取込んだ外部クロック信号でサンプリングする測定信号サンプリング部(21)と、
    この測定信号サンプリング部から順次出力されるサンプリングされた測定信号の波形データを順次記憶していく波形メモリ(24)と、
    この波形メモリに記憶された波形データを用いてベースバンド信号からなる測定信号の理論的シンボル点を算出する理論的シンボル点算出部(25)と、
    前記測定信号サンプリング部から順次出力される測定信号における、前記理論的シンボル点が算出された以降の部分の波形の時間位相を前記算出された理論的シンボル点に基づいて補正する時間位相補正回路(26)と、
    時間位相が補正されたベースバンド信号からなる測定信号をデータ信号に復調する復調回路(27)と、
    復調されたデータ信号に対して所定の解析処理を実施するデータ解析回路(29、30、31)と
    を備えた変調解析装置。
  3. 試験信号発生器(1)から出力されたCDMA方式で変調された試験信号を直交復調器(9)が組込まれた試験対象受信モジュール(2)へ印加した場合に、この試験対象受信モジュールから出力されるベースバンド信号を測定信号として取込んで解析する変調信号解析装置(20)において、
    入力された測定信号を前記試験信号発生器から取込んだ外部クロック信号でサンプリングする測定信号サンプリング部(21)と、
    前記測定信号に対する所定の解析処理の実施前にサンプリングされた測定信号の波形データを記憶する波形メモリ(24)と、
    波形メモリに記憶された波形データを用いてベースバンド信号からなる測定信号の理論的シンボル点を算出する理論的シンボル点算出部(25)と、
    理論的シンボル点算出部で理論的シンボル点が算出された後に取込まれたサンプリングされた測定信号の波形の時間位相を前記算出された理論的シンボル点に基づいて補正する時間位相補正回路(26)と、
    時間位相が補正されたベースバンド信号からなる測定信号をデータ信号に復調する復調回路(27)と、
    復調されたデータ信号に対して前記所定の解析処理を実施するデータ解析回路(29、30、31)と
    を備えた変調解析装置。
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