JP3780677B2 - 画像表示装置、画像処理システム、画像処理方法、及び記憶媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は画像表示装置、画像処理システム、画像処理方法、及び記憶媒体に係り、詳細には、部分拡大表示機能を備えた画像表示装置、画像処理システム、画像処理方法、及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、撮像した画像をフィルムの代わりに電子的に記憶するデジタルカメラ(画像入力装置)が普及している。このようなデジタルカメラでは、撮影者がシャッターを押すと、撮像レンズを介して取り込んだ被写体の画像が、例えばCCD(Charge Coupled Device )などの撮像素子によって捕捉され、データ圧縮などが行なわれた後、カメラ内部の記録媒体に画像データとして記憶される。
【0003】
このようなデジタルカメラの中には液晶表示ユニットを備え、その表示画面に撮像した画像を再生表示するとともに、この再生表示された画像の一部を所定倍率で拡大表示する部分拡大表示機能を備えるものもある。
【0004】
このような部分拡大表示機能を備えたデジタルカメラでは、ズームキーが押圧操作されると、例えば、図18(a)に示すように9個の表示領域に区分された表示画面において、まず、中段中央の表示領域(網掛部分)の画像が、例えば2倍などの所定倍率で拡大表示されるとともに、以後、図18(b)及び図18(c)に示すように、「+」キー、或いは「−」キーの押圧操作回数に応じて指定された表示領域の画像が順次同様に表示画面に拡大表示されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のデジタルカメラ(画像入力装置)においては、「+」キー、或いは「−」キーの押圧操作により拡大表示させる表示領域を指定する際に、前記各キーの押圧操作回数に応じて指定される各表示領域が上記図18(b)及び図18(c)に示したように固定化されていたため、以下に述べるような課題があった。
【0006】
すなわち、例えば、図19に示すように縦方向に複数の表示領域に渡って拡大表示させたい画像が存在する場合、この画像の存在する複数の表示領域を連続して指定することができず、「+」キー、或いは「−」キーの押圧操作に無駄が多く、操作性が悪いという課題があった。
【0007】
また、このように拡大表示させたい画像の存在する複数の表示領域を連続して指定することができないことから、前記画像の存在する複数の表示領域を連続して拡大表示させることができず、途中で「+」キー、或いは「−」キーの押圧操作回数に応じて不必要な表示領域の画像が拡大表示されてしまい、意図する表示領域の拡大表示画像を視認しづらいという課題があった。
【0008】
本発明は上記課題を解決すべく、部分拡大表示機能に係わる操作性及び該機能により拡大表示される画像の視認性を高めた画像表示装置、画像処理システム、画像処理方法、及び記憶媒体を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の画像表示装置は、
表示部と、
この表示部を複数の表示領域に区分するとともに、記憶手段に記憶されている画像データを該表示部に再生表示する再生表示手段と、
前記複数の表示領域の中からいずれかの表示領域を指定する指定手段と、
この指定手段により指定された表示領域の画像を前記表示部に拡大表示する表示制御手段と、
を備えた画像表示装置において、
方向を指示する方向指示手段と、
前記指定手段により拡大表示させる画像の表示領域を指定する際に、前記方向指示手段により指示された方向に基づいて前記複数の表示領域の指定順序を設定する指定順序設定手段とを備え、
この指定順序設定手段により指定順序の設定された前記複数の表示領域の中から前記指定手段により該指定順序に従って指定された表示領域の画像を、前記表示制御手段により前記表示部に拡大表示することを特徴としている。
【0010】
請求項1記載の発明によれば、指定順序設定手段は、指定手段により拡大表示させる画像の表示領域を指定する際に、方向指示手段により指示された方向に基づいて複数の表示領域の指定順序を設定し、この指定順序設定手段により指定順序の設定された前記複数の表示領域の中から前記指定手段により該指定順序に従って指定された表示領域の画像を、表示制御手段により表示部に拡大表示する。
【0011】
したがって、ユーザーにより指示された方向に基づいて各表示領域の指定順序(各表示領域を指定するための指定キーの押圧操作回数)が設定されるので、例えば、縦方向や横方向に連続して連なる複数の表示領域(図19参照)に拡大表示させたい画像が存在する場合、この画像の存在する前記複数の表示領域を連続して指定することが、また、この複数の表示領域の各画像を連続して表示部に拡大表示させることが可能となり、表示領域の指定に係わる操作性及び拡大表示させる画像の視認性を高めることができる。
その結果、画像表示装置における部分拡大表示機能の使い勝手を向上することができる。
【0012】
請求項2記載の画像表示装置は、
表示部と、
この表示部を複数の表示領域に区分するとともに、記憶手段に記憶されている画像データを該表示部に再生表示する再生表示手段と、
前記複数の表示領域の中からいずれかの表示領域を指定する指定手段と、
この指定手段により指定された表示領域の画像を前記表示部に拡大表示する表示制御手段と、
を備えた画像表示装置において、
前記再生表示手段により前記表示部に再生表示された画像に文字列が含まれている場合に、この文字列の表記方向を識別する表記方向識別手段と、
前記指定手段により拡大表示させる画像の表示領域を指定する際に、前記表記方向識別手段により識別された文字列の表記方向に基づいて前記複数の表示領域の指定順序を設定する指定順序設定手段とを備え、
この指定順序設定手段により指定順序の設定された前記複数の表示領域の中から前記指定手段により該指定順序に従って指定された表示領域の画像を、前記表示制御手段により前記表示部に拡大表示することを特徴としている。
【0013】
請求項2記載の発明によれば、再生表示手段により表示部に再生表示された画像に文字列が含まれている場合、指定順序設定手段は、指定手段により拡大表示させる画像の表示領域を指定する際に、表記方向識別手段により識別された前記文字列の表記方向に基づいて複数の表示領域の指定順序を設定し、この指定順序設定手段により指定順序の設定された前記複数の表示領域の中から前記指定手段により該指定順序に従って指定された表示領域の画像を、表示制御手段により前記表示部に拡大表示する。
【0014】
したがって、再生表示された画像に文字列が含まれている場合、この文字列の表記方向に基づいて各表示領域の指定順序(各表示領域を指定するための指定キーの押圧操作回数)が設定されるので、縦書きや横書きの文字列が含まれた画像(例えば、名刺、看板など)について部分拡大表示を行なう際に、文字列の表記方向に応じて複数の表示領域を連続して指定することが、また、この複数の表示領域の各画像を連続して表示部に拡大表示させることが可能となり、表示領域の指定に係わる操作性を高めることができるとともに、順次拡大表示される画像に含まれる文字列の判読が行ない易くなる。
その結果、画像表示装置における部分拡大表示機能の使い勝手を向上することができる。
【0015】
請求項3記載の画像表示装置は、
表示部と、
この表示部を複数の表示領域に区分するとともに、記憶手段に記憶されている画像データを該表示部に再生表示する再生表示手段と、
前記複数の表示領域の中からいずれか1つ以上の表示領域を指定する指定手段と、
この指定手段により指定された各表示領域の指定順序を記憶する指定順序記憶手段と、
前記指定手段により指定された各表示領域の画像を、前記指定順序記憶手段に記憶された当該各表示領域の指定順序に従って前記表示部に順次拡大表示する表示制御手段と、
を備えたことを特徴としている。
【0016】
請求項3記載の発明によれば、表示制御手段は、指定手段により指定された各表示領域の画像を、指定順序記憶手段に記憶された当該各表示領域の指定順序に従って表示部に順次拡大表示する。
【0017】
したがって、拡大表示させたい表示領域の画像のみを、その表示領域の指定順序に従って表示部に順次拡大表示させることが可能となり、画像表示装置における部分拡大表示機能の使い勝手を向上することができる。
【0018】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の画像表示装置において、
表示時間を設定する表示時間設定手段と、
この表示時間設定手段により設定された表示時間を記憶する表示時間記憶手段とを備え、
前記表示制御手段は、前記指定手段により指定された各表示領域の画像を、前記指定順序記憶手段に記憶された当該各表示領域の指定順序に従って、前記表示時間記憶手段に記憶された表示時間毎に前記表示部に順次拡大表示することを特徴としている。
【0019】
請求項4記載の発明によれば、表示制御手段は、指定手段により指定された各表示領域の画像を、指定順序記憶手段に記憶された当該各表示領域の指定順序に従って、表示時間記憶手段に記憶された表示時間毎に表示部に順次拡大表示する。
【0020】
したがって、ユーザーにより指定された各表示領域の画像をその指定順序に従って順次拡大表示させる際に、各画像の拡大表示時間を任意の値に設定し、その表示速度を調整することが可能となり、部分拡大表示機能の使い勝手を向上することができる。
【0021】
請求項5記載の発明は、請求項3記載の画像表示装置において、
表示回数を設定する表示回数設定手段と、
この表示回数設定手段により設定された表示回数を記憶する表示回数記憶手段とを備え、
前記表示制御手段は、前記指定手段により指定された各表示領域の画像を、前記指定順序記憶手段に記憶された当該各表示領域の指定順序に従って前記表示部に順次拡大表示するとともに、この各表示領域の画像の順次拡大表示を前記表示回数記憶手段に記憶された表示回数分だけ繰り返して行なうことを特徴としている。
【0022】
請求項5記載の発明によれば、表示制御手段は、指定手段により指定された各表示領域の画像を、指定順序記憶手段に記憶された当該各表示領域の指定順序に従って表示部に順次拡大表示するとともに、この各表示領域の画像の順次拡大表示を表示回数記憶手段に記憶された表示回数分だけ繰り返して行なう。
【0023】
したがって、ユーザーにより指定された各表示領域の画像をその指定順序に従って順次拡大表示させる際に、各画像の順次拡大表示を繰り返して行なうことが可能となり、拡大表示させる各画像をユーザーに確実に視認させることが可能となる。また、その繰り返し表示回数を任意の値に設定することが可能となり、部分拡表示大機能の使い勝手を向上することができる。
【0024】
請求項6記載の画像表示装置は、
表示部と、
この表示部を複数の表示領域に区分するとともに、記憶手段に記憶されている画像データを該表示部に再生表示する再生表示手段と、
前記複数の表示領域の中から隣接するいずれか2つ以上の表示領域を指定する指定手段と、
この指定手段により指定された各表示領域の指定順序を記憶する指定順序記憶手段と、
前記指定手段により指定された隣接する2つ以上の表示領域内の画像に文字列が含まれている場合、この文字列の行数、または列数を識別する行列数識別手段と、
前記指定手段により指定された各表示領域の画像を、前記指定順序記憶手段に記憶された当該各表示領域の指定順序に従って前記表示部に順次拡大表示するとともに、この各表示領域の画像の順次拡大表示を前記行列数識別手段により識別された文字列の行数、または列数分だけ繰り返して行なう表示制御手段と、
を備えたことを特徴としている。
【0025】
請求項6記載の発明によれば、指定手段により指定された隣接する2つ以上の表示領域内の画像に文字列が含まれている場合、表示制御手段は、前記指定手段により指定された各表示領域の画像を、指定順序記憶手段に記憶された当該各表示領域の指定順序に従って表示部に順次拡大表示するとともに、この各表示領域の画像の順次拡大表示を行列数識別手段により識別された文字列の行数、または列数分だけ繰り返して行なう。
【0026】
したがって、ユーザーにより指定された隣接する2つ以上の表示領域内の画像に文字列が含まれている場合、前記各表示領域の画像をその指定順序に従って表示部に順次拡大表示する際に、各画像の順次拡大表示を前記文字列の行数、または列数分だけ繰り返して行なうので、拡大表示される各画像に含まれる文字列の判読が行ない易くなり、また、前記文字列をユーザーに確実に判読させることができる。
その結果、画像表示装置における部分拡大表示機能の使い勝手を向上することができる。
【0027】
請求項7記載の発明は、請求項5、または請求項6記載の画像表示装置において、
繰り返し表示機能の有効、無効を設定する設定手段を備え、
この設定手段により前記繰り返し表示機能を無効と設定した場合は、前記表示制御手段による繰り返し表示を無効とすることを特徴としている。
【0028】
請求項7記載の発明によれば、設定手段により繰り返し表示機能を無効と設定した場合は、表示制御手段による繰り返し表示を無効とする。
【0029】
したがって、繰り返し表示機能の有効、無効を設定することができるので、拡大表示させる画像の内容に応じて繰り返し表示機能のON/OFF切換えを行なうことが可能となり、部分拡表示大機能の使い勝手を向上することができる。
【0030】
請求項8記載の発明は、請求項1、請求項2、請求項3、請求項6のいずれかに記載の画像表示装置において、
被写体の画像を撮像する撮像手段を備え、
前記再生表示手段は、前記表示部を複数の表示領域に区分するとともに、前記撮像手段により撮像された画像データ、或いは記憶手段に記憶されている画像データを該表示部に再生表示することを特徴としている。
【0031】
請求項8記載の発明によれば、再生表示手段は、表示部を複数の表示領域に区分するとともに、撮像手段により撮像された画像データ、或いは記憶手段に記憶されている画像データを該表示部に再生表示する。
【0032】
したがって、撮像機能を有する画像表示装置において、撮像した画像に対する部分拡大表示の際に、上述した請求項1、請求項2、請求項3、請求項6の効果と同様の効果を奏する。
【0033】
請求項9記載の画像処理システムは、
画像入力装置とコンピュータとからなる画像処理システムにおいて、
前記コンピュータは、
表示部と、
この表示部を複数の表示領域に区分するとともに、前記画像入力装置から入力された画像データ、或いは当該コンピュータの記憶手段に記憶されている画像データを該表示部に表示する画像表示手段と、
前記複数の表示領域の中からいずれか1つ以上の表示領域を指定する指定手段と、
この指定手段により指定された各表示領域の指定順序を記憶する指定順序記憶手段と、
前記指定手段により指定された各表示領域の画像を、前記指定順序記憶手段に記憶された当該各表示領域の指定順序に従って前記表示部に順次拡大表示する表示制御手段と、
を備えたことを特徴としている。
【0034】
請求項9記載の発明によれば、画像入力装置とコンピュータとからなる画像処理システムの該コンピュータにおいて、画像表示手段は、表示部を複数の表示領域に区分するとともに、前記画像入力装置から入力された画像データ、或いは当該コンピュータの記憶手段に記憶されている画像データを該表示部に表示し、指定手段は、前記複数の表示領域の中からいずれか1つ以上の表示領域を指定し、指定順序記憶手段は、前記指定手段により指定された各表示領域の指定順序を記憶し、表示制御手段は、前記指定手段により指定された各表示領域の画像を、前記指定順序記憶手段に記憶された当該各表示領域の指定順序に従って前記表示部に順次拡大表示する。
【0035】
また、請求項11記載の画像処理方法は、
画像入力装置とコンピュータとからなる画像処理システムにおける画像処理方法であって、
前記コンピュータの表示部を複数の表示領域に区分するとともに、前記画像入力装置から該コンピュータに入力された画像データ、或いは該コンピュータの記憶手段に記憶されている画像データを前記表示部に表示し、
前記複数の表示領域の中からいずれか1つ以上の表示領域が指定されると当該指定された各表示領域の指定順序を記憶して、
前記指定された各表示領域の画像を、前記記憶した当該各表示領域の指定順序に従って前記表示部に順次拡大表示することを特徴としている。
【0036】
請求項11記載の発明によれば、画像入力装置とコンピュータとからなる画像処理システムにおいて、前記コンピュータの表示部を複数の表示領域に区分するとともに、前記画像入力装置から該コンピュータに入力された画像データ、或いは該コンピュータの記憶手段に記憶されている画像データを前記表示部に表示し、前記複数の表示領域の中からいずれか1つ以上の表示領域が指定されると当該指定された各表示領域の指定順序を記憶して、前記指定された各表示領域の画像を、前記記憶した当該各表示領域の指定順序に従って前記表示部に順次拡大表示する。
【0037】
したがって、請求項9及び請求項11記載の発明によれば、画像入力装置とコンピュータとからなる画像処理システムの該コンピュータ側において、上述した請求項3の効果と同様の効果を奏し、画像処理システムにおける部分拡大表示機能の使い勝手を向上することができる。
【0038】
請求項10記載の画像処理システムは、
画像入力装置とコンピュータとからなる画像処理システムにおいて、
前記コンピュータは、
表示部と、
この表示部を複数の表示領域に区分するとともに、前記画像入力装置から入力された画像データ、或いは当該コンピュータの記憶手段に記憶されている画像データを該表示部に表示する画像表示手段と、
前記複数の表示領域の中から隣接するいずれか2つ以上の表示領域を指定する指定手段と、
この指定手段により指定された各表示領域の指定順序を記憶する指定順序記憶手段と、
前記指定手段により指定された隣接する2つ以上の表示領域内の画像に文字列が含まれている場合、この文字列の行数、または列数を識別する行列数識別手段と、
前記指定手段により指定された各表示領域の画像を、前記指定順序記憶手段に記憶された当該各表示領域の指定順序に従って前記表示部に順次拡大表示するとともに、この各表示領域の画像の順次拡大表示を前記行列数識別手段により識別された文字列の行数、または列数分だけ繰り返して行なう表示制御手段と、
を備えたことを特徴としている。
【0039】
請求項10記載の発明によれば、画像入力装置とコンピュータとからなる画像処理システムの該コンピュータにおいて、画像表示手段は、表示部を複数の表示領域に区分するとともに、前記画像入力装置から入力された画像データ、或いは当該コンピュータの記憶手段に記憶されている画像データを該表示部に表示し、指定手段は、前記複数の表示領域の中から隣接するいずれか2つ以上の表示領域を指定し、指定順序記憶手段は、前記指定手段により指定された各表示領域の指定順序を記憶し、行列数識別手段は、前記指定手段により指定された隣接する2つ以上の表示領域内の画像に文字列が含まれている場合、この文字列の行数、または列数を識別し、表示制御手段は、前記指定手段により指定された各表示領域の画像を、前記指定順序記憶手段に記憶された当該各表示領域の指定順序に従って前記表示部に順次拡大表示するとともに、この各表示領域の画像の順次拡大表示を前記行列数識別手段により識別された文字列の行数、または列数分だけ繰り返して行なう。
【0040】
また、請求項12記載の画像処理方法は、
画像入力装置とコンピュータとからなる画像処理システムにおける画像処理方法であって、
前記コンピュータの表示部を複数の表示領域に区分するとともに、前記画像入力装置から該コンピュータに入力された画像データ、或いは該コンピュータの記憶手段に記憶されている画像データを前記表示部に表示し、
前記複数の表示領域の中から隣接するいずれか2つ以上の表示領域が指定されると当該指定された各表示領域の指定順序を記憶するとともに、この指定された隣接する2つ以上の表示領域内の画像に文字列が含まれている場合、この文字列の行数、または列数を識別し、
前記指定された各表示領域の画像を、前記記憶した当該各表示領域の指定順序に従って前記表示部に順次拡大表示するとともに、この各表示領域の画像の順次拡大表示を前記識別した文字列の行数、または列数分だけ繰り返して行なうことを特徴としている。
【0041】
請求項12記載の発明によれば、画像入力装置とコンピュータとからなる画像処理システムにおいて、前記コンピュータの表示部を複数の表示領域に区分するとともに、前記画像入力装置から該コンピュータに入力された画像データ、或いは該コンピュータの記憶手段に記憶されている画像データを前記表示部に表示し、前記複数の表示領域の中から隣接するいずれか2つ以上の表示領域が指定されると当該指定された各表示領域の指定順序を記憶するとともに、この指定された隣接する2つ以上の表示領域内の画像に文字列が含まれている場合、この文字列の行数、または列数を識別し、前記指定された各表示領域の画像を、前記記憶した当該各表示領域の指定順序に従って前記表示部に順次拡大表示するとともに、この各表示領域の画像の順次拡大表示を前記識別した文字列の行数、または列数分だけ繰り返して行なう。
【0042】
したがって、請求項10及び請求項12記載の発明によれば、画像入力装置とコンピュータとからなる画像処理システムの該コンピュータ側において、上述した請求項6の効果と同様の効果を奏し、画像処理システムにおける部分拡大表示機能の使い勝手を向上することができる。
【0043】
請求項13記載の記憶媒体は、
コンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体であって、
画像入力装置と該コンピュータとからなる画像処理システムにおける画像処理機能を実現するための該コンピュータが実行可能なプログラムを格納し、
前記コンピュータの表示部を複数の表示領域に区分するとともに、前記画像入力装置から該コンピュータに入力された画像データ、或いは該コンピュータの記憶手段に記憶されている画像データを前記表示部に表示させる画像表示ステップと、
指定手段により前記複数の表示領域の中からいずれか1つ以上の表示領域を指定させる指定ステップと、
この指定ステップにおいて指定された各表示領域の指定順序を記憶手段に記憶させる指定順序記憶ステップと、
前記指定ステップにおいて指定された各表示領域の画像を、前記指定順序記憶ステップにより前記記憶手段に記憶された当該各表示領域の指定順序に従って前記表示部に順次拡大表示させる表示制御ステップと、
を備えたことを特徴としている。
【0044】
請求項13記載の発明によれば、コンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体であって、画像入力装置と該コンピュータとからなる画像処理システムにおける画像処理機能を実現するための該コンピュータが実行可能なプログラムを格納し、画像表示ステップは、前記コンピュータの表示部を複数の表示領域に区分するとともに、前記画像入力装置から該コンピュータに入力された画像データ、或いは該コンピュータの記憶手段に記憶されている画像データを前記表示部に表示させ、指定ステップは、指定手段により前記複数の表示領域の中からいずれか1つ以上の表示領域を指定させ、指定順序記憶ステップは、前記指定ステップにおいて指定された各表示領域の指定順序を記憶手段に記憶させ、表示制御ステップは、前記指定ステップにおいて指定された各表示領域の画像を、前記指定順序記憶ステップにより前記記憶手段に記憶された当該各表示領域の指定順序に従って前記表示部に順次拡大表示させる。
【0045】
また、請求項14記載の記憶媒体は、
コンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体であって、
画像入力装置と該コンピュータとからなる画像処理システムにおける画像処理機能を実現するための該コンピュータが実行可能なプログラムを格納し、
前記コンピュータの表示部を複数の表示領域に区分するとともに、前記画像入力装置から該コンピュータに入力された画像データ、或いは該コンピュータの記憶手段に記憶されている画像データを前記表示部に表示させる画像表示ステップと、
指定手段により前記複数の表示領域の中から隣接するいずれか2つ以上の表示領域を指定させる指定ステップと、
この指定ステップにおいて指定された各表示領域の指定順序を記憶手段に記憶させる指定順序記憶ステップと、
前記指定ステップにおいて指定された隣接する2つ以上の表示領域内の画像に文字列が含まれている場合、この文字列の行数、または列数を識別させる行列数識別ステップと、
前記指定ステップにおいて指定された各表示領域の画像を、前記指定順序記憶ステップにより前記記憶手段に記憶された当該各表示領域の指定順序に従って前記表示部に順次拡大表示させるとともに、この各表示領域の画像の順次拡大表示を前記行列数識別ステップにおいて識別された文字列の行数、または列数分だけ繰り返して行なわせる表示制御ステップと、
を備えたことを特徴としている。
【0046】
請求項14記載の発明によれば、コンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体であって、画像入力装置と該コンピュータとからなる画像処理システムにおける画像処理機能を実現するための該コンピュータが実行可能なプログラムを格納し、画像表示ステップは、前記コンピュータの表示部を複数の表示領域に区分するとともに、前記画像入力装置から該コンピュータに入力された画像データ、或いは該コンピュータの記憶手段に記憶されている画像データを前記表示部に表示させ、指定ステップは、指定手段により前記複数の表示領域の中から隣接するいずれか2つ以上の表示領域を指定させ、指定順序記憶ステップは、前記指定ステップにおいて指定された各表示領域の指定順序を記憶手段に記憶させ、行列数識別ステップは、前記指定ステップにおいて指定された隣接する2つ以上の表示領域内の画像に文字列が含まれている場合、この文字列の行数、または列数を識別させ、表示制御ステップは、前記指定ステップにおいて指定された各表示領域の画像を、前記指定順序記憶ステップにより前記記憶手段に記憶された当該各表示領域の指定順序に従って前記表示部に順次拡大表示させるとともに、この各表示領域の画像の順次拡大表示を前記行列数識別ステップにおいて識別された文字列の行数、または列数分だけ繰り返して行なわせる。
【0047】
したがって、請求項13及び請求項14記載の発明によれば、画像入力装置とコンピュータとからなる画像処理システムにおいて、前記コンピュータによって記憶媒体に格納されているプログラムを読み出して実行することで、該コンピュータにおいて上述した請求項3及び請求項6の効果と同様の効果を奏し、画像処理システムにおける部分拡大表示機能の使い勝手を向上することができる。
【0048】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図17を参照して本発明に好適な実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
まず、構成を説明する。
【0049】
図1は、本発明を適用したデジタルカメラの実施の形態の第1例における外観図を示す図である。
同図においてデジタルカメラ1は、カメラ部5と本体部6とから構成されており、このカメラ部5と本体部6とは相対的に回転自在に結合されている。
カメラ部5には、図中背面側に撮像レンズ11(1点鎖線)が設けられており、このカメラ部5を本体部6を軸にして図中前方、或いは後方に回転させることで、撮像レンズ11の位置を、例えば、図中前面側の位置(2点鎖線部分)に移動させるなど、様々な位置に設定することができる。
【0050】
一方、本体部6には、図中前面側に液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)などにより構成される表示部12が設けられている。この表示部12には、撮影時に撮像レンズ11を介して取り込んだ被写体の画像を表示することが、また、撮影後に撮像した画像を再生表示することができる。また、この表示部12の右側には、上下へのスライド操作により撮影モード、設定モード、再生モード、及び通信モードなどの切換えを指示するモード切換スイッチ13が設けられている。
【0051】
また、本体部6には、図中上面側に、左右へのスライド操作により電源のON/OFF切換えを指示する電源スイッチ14、シャッターを所定時間開き、画像の撮像を指示するシャッターキー15、後述する部分拡大表示処理1(図3参照)において、標準拡大表示を行なうことなどを指示するセレクトキー16a、キャンセル指示などを行なうデリートキー16b、後述する部分拡大表示処理1において拡大表示する表示領域を指定する「+」キー17及び「−」キー18、撮像した画像の一部を表示部12に拡大表示することを指示させるズームキー19、が設けられている。
【0052】
また、本体部6には、図中上面側から背面側にかけて開閉蓋20が設けられており、この開閉蓋20の内部には図示を省略するが、電源供給用の外部電源端子20aと、表示部12への表示データと同様の表示データを出力するためのビデオ出力端子20bと、画像データ(圧縮データ)、制御信号などを入出力するためのシリアル入出力端子20cと、が設けられている。
【0053】
次に、上記図1のデジタルカメラ1の内部回路構成を示すブロック図を図2に示す。
同図においてデジタルカメラ1は、上記図1に示した表示部12と、CCD25、バッファ26、A/D変換器27、駆動回路28、タイミングジェネレータ29、シグナルジェネレータ30、VRAM31、DRAM32、圧縮/伸長回路33、フラッシュメモリ34、ROM35、RAM36、キー入力部37、CPU38、D/A変換器39、バッファ40、I/Oポート41、バッファ42、及びスピーカー43と、により構成されている。
【0054】
CCD(Charge Coupled Device )25は、フォトダイオードなどの受光部に転送電極を重ねた素子(画素)を平面状に多数配設した画素面と、各画素に蓄積された電荷を電圧に変換して出力する出力部とから構成される。撮像レンズ11を介して入射した光は前記画素面で受光され、各画素には受光量に比例した電荷が蓄積される。各画素の蓄積電荷は、駆動回路28から供給される駆動信号に応じて前記出力部により電気信号として1画素分ずつ順次読み出され、撮像信号(アナログ信号)としてバッファ26を介してA/D変換器27に出力される。
【0055】
A/D(Analog to Digital)変換器27は、CCD25からバッファ26を介して入力される撮像信号をアナログ信号からデジタル信号に変換し、これをタイミングジェネレータ29に供給する。
【0056】
駆動回路28は、タイミングジェネレータ29から供給されるタイミング信号に基づいてCCD25の露光及び読み出しタイミングを駆動制御する。また、タイミングジェネレータ29は、CPU38から入力される映像取り込み信号に基づいて駆動回路28を制御するタイミング信号を生成する。
【0057】
シグナルジェネレータ30は、タイミングジェネレータ29を介して供給される撮像信号に対して色演算処理を行ない、輝度信号(Yデータ)と色信号(Cデータ)により構成される画像データを生成し、生成した画像データ(Yデータ及びCデータ)をDRAM32に格納する。
【0058】
VRAM(Video Random Access Memory)31は、CPU38によりDRAM32からシグナルジェネレータ30を介して供給される、表示部12、或いはビデオ出力端子20bに出力される表示データ(画像データ)を格納するビデオメモリである。
【0059】
DRAM(Dynamic Random Access Memory )32は、シグナルジェネレータ30から供給される撮像した画像データ、或いはCPU38によりフラッシュメモリ34から読み出され、後述する圧縮/伸長回路33により伸長処理された画像データを一時的に格納する半導体メモリである。
【0060】
圧縮/伸長回路33は、DRAM32に格納された画像データを符号化により圧縮処理する。具体的には、画像データを所定の符号化方式、すなわち、取り扱う画像の種類(この場合、静止画)に応じた、例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)アルゴリズムによる8×8画素毎のDCT(Discrete Cosine Transform:離散コサイン変換)、量子化、ハフマン符号化により圧縮処理(符号化処理)し、この圧縮処理した画像データをフラッシュメモリ34に出力する。また、フラッシュメモリ34に格納されている圧縮処理された画像データを復号化して伸長処理し、DRAM32に格納する。
【0061】
フラッシュメモリ34は、圧縮/伸長回路33により圧縮処理された画像データを複数格納する半導体メモリである。
ROM(Read Only Memory)35は、後述する部分拡大表示処理1(図3参照)などの、CPU38により実行されるデジタルカメラ1の各部を制御するための各種制御プログラムを格納する。この各種制御プログラムは、CPU38が読み取り可能なプログラムコードの形態で記憶されている。
【0062】
RAM(Random Access Memory)36は、CPU38により各種制御処理が実行される際に、処理される各種データを一時的に格納するワークエリアを形成する。
キー入力部37は、前述したモード切換スイッチ13、電源スイッチ14、シャッターキー15、セレクトキー16a、デリートキー16b、「+」キー17、「−」キー18、及びズームキー19により構成され、各キーの入力操作に応じた各種操作信号をCPU38に出力する。
【0063】
CPU(Central Processing Unit )38は、ROM35に格納される各種制御プログラムに従ってデジタルカメラ1の各部を制御する中央演算処理装置である。具体的には、CPU38は、モード切換スイッチ13がスライド操作されて再生モードが指定され、表示指定された画像データが表示画面12aに再生表示された後、ズームキー19が押圧操作されると後述する部分拡大表示処理1(図3参照)を実行する。
【0064】
この部分拡大表示処理1においてCPU38は、キー入力部37から横方向を基準として各表示領域の指定順序(各表示領域を指定するための「+」キー17、或いは「−」キー18の押圧操作回数)を設定する旨が指示された場合は、図4(a)に示すように、「+」キー17、或いは「−」キー18の押圧操作回数により指定される表示領域が、その押圧操作回数の増減にともない横方向に移動していくように各表示領域の指定順序を設定する。また、CPU38は、キー入力部37から縦方向を基準として各表示領域の指定順序を設定する旨が指示された場合は、図4(b)に示すように、「+」キー17、或いは「−」キー18の押圧操作回数により指定される表示領域が、その押圧操作回数の増減にともない縦方向に移動していくように各表示領域の指定順序を設定する。
【0065】
D/A(Digital to Analog)変換器39は、VRAM31からシグナルジェネレータ30を介して供給される画像データ(表示データ)をデジタル信号からアナログ信号に変換し、これをバッファ40を介して表示部12に、或いはビデオ出力端子20bにケーブルを介して外部機器が接続されている場合は、その外部機器に出力する。
【0066】
表示部12は、D/A変換器39及びバッファ40を介して入力される画像データ(表示データ)に基づいて表示画面12aに画像を表示する。また、この表示画面12aは、後述する部分拡大表示処理1(図3参照)において9個の表示領域に区分される。
【0067】
I/O(Input / Output)ポート41は、当該デジタルカメラ1とシリアル入出力端子20c及びケーブルを介して接続された外部機器との間で授受されるシリアルデータ(画像データ、制御信号など)を制御するインターフェースである。シリアル入出力端子20cには、例えば、RS232C(シリアル形式)などのケーブルが接続可能である。
【0068】
スピーカー43は、CPU38からバッファ42を介して入力される駆動信号に基づいて所定の報知音を放音し、バッテリー切れなどをユーザー(撮影者)に報知する。
以上が本実施の形態におけるデジタルカメラ1の構成である。
【0069】
次に、動作を説明する。
デジタルカメラ1のCPU38において実行される部分拡大表示処理1について、図3に示すフローチャートと、図4に示す「+」キー17、或いは「−」キー18の押圧操作回数とそれにより指定される各表示領域との関係を示す図とに基づいて説明する。
【0070】
まず、CPU38は、標準拡大表示を行なうか否かを問うメッセージを表示画面12aに表示した後(ステップS1)、標準拡大表示を行なうか否かを判別する(ステップS2)。
【0071】
そして、CPU38は、セレクトキー16aが押圧操作され、標準拡大表示を行なう旨が指示された場合は、表示画面12aを9つの表示領域に区分した後、従来の場合と同様に、各表示領域の指定順序(各表示領域を指定するための「+」キー17、或いは「−」キー18の押圧操作回数)を図4(c)に示すように設定する(ステップS3)。
【0072】
その後、CPU38は、中段中央の表示領域(網掛部分)の画像を予め定められた所定倍率で表示画面12aに拡大表示した後(ステップS4)、以後、「+」キー17、或いは「−」キー18の押圧操作回数に応じて指定された表示領域(図4(c)参照)の画像を同様に表示画面12aに拡大表示して(ステップS5)、ステップS14に移行する。
【0073】
また、CPU38は上記ステップS2において、デリートキー16bが押圧操作され、標準拡大表示を行なわない旨が指示された場合は、次いで、横方向を基準として各表示領域の指定順序を設定するか否かを問うメッセージを表示画面12aに表示した後(ステップS6)、横方向を基準として前記指定順序を設定するか否かを判別する(ステップS7)。
【0074】
そして、CPU38は、セレクトキー16aが押圧操作され、横方向を基準として前記指定順序を設定する旨が指定された場合は、表示画面12aを9つの表示領域に区分した後、各表示領域の指定順序(各表示領域を指定するための「+」キー17、或いは「−」キー18の押圧操作回数)を図4(a)に示すように横方向を基準として設定する(ステップS8)。
【0075】
その後、CPU38は、上段左端の表示領域(網掛部分)の画像を予め定められた所定倍率で表示画面12aに拡大表示した後(ステップS9)、以後、「+」キー17、或いは「−」キー18の押圧操作回数に応じて指定された表示領域(図4(a)参照)の画像を同様に表示画面12aに拡大表示して(ステップS10)、ステップS14に移行する。
【0076】
一方、CPU38は上記ステップS7において、デリートキー16bが押圧操作され、横方向を基準として前記指定順序を設定しない旨が指定された場合は、縦方向を基準として前記指定順序を設定するものと判断し、表示画面12aを9つの表示領域に区分した後、各表示領域の指定順序(各表示領域を指定するための「+」キー17、或いは「−」キー18の押圧操作回数)を図4(b)に示すように縦方向を基準として設定する(ステップS11)。
【0077】
その後、CPU38は、上段右端の表示領域(網掛部分)の画像を予め定められた所定倍率で表示画面12aに拡大表示した後(ステップS12)、以後、「+」キー17、或いは「−」キー18の押圧操作回数に応じて指定された表示領域(図4(b)参照)の画像を同様に表示画面12aに拡大表示して(ステップS13)、ステップS14に移行する。
【0078】
ステップS14においてCPU38は、部分拡大表示処理1を終了するか否かを問うメッセージを表示画面12aに表示した後(ステップS14)、当該処理を終了するか否かを判別し(ステップS15)、デリートキー16bが押圧操作され、当該処理を終了しない旨が指示された場合は、上記ステップS1に戻る。また、CPU38は、セレクトキー16aが押圧操作され、当該処理を終了する旨が指示された場合は、部分拡大表示処理1を終了する。
以上がデジタルカメラ1のCPU38において実行される部分拡大表示処理1の動作手順である。
【0079】
なお、CPU38において実行される部分拡大表示処理は、図5のフローチャートに示すような処理形態(部分拡大表示処理2)のものであってもよい。
以下にこの部分拡大表示処理2について説明する。
【0080】
まず、CPU38は、表示画面12aに再生表示された画像に文字列が含まれているか否かを判別する(ステップS21)。この際、CPU38は、前記画像について画像認識処理(Image Recognition Processing)を行ない、この画像の色や濃淡、距離などからパターン認識により文字列の存在有無を判別する。そして、CPU38は、前記画像に文字列が存在しないと判別した場合は、ステップS22〜S24において、上記部分拡大表示処理1(図3参照)のステップS3〜S5に記した処理と同様の処理を行なって、ステップS32に移行する。
【0081】
一方、CPU38は上記ステップS21において、前記画像に文字列が存在すると判別した場合は、その文字列が横書きであるか否かを判別し(ステップS25)、横書きである場合はステップS26〜S28において、上記部分拡大表示処理1(図3参照)のステップS8〜S10に記した処理と同様の処理を行なって、ステップS32に移行する。
【0082】
また、CPU38は上記ステップS25において、文字列が横書きでないと判別した場合は縦書きであると判断し、ステップS29〜S31において、上記部分拡大表示処理1(図3参照)のステップS11〜S13に記した処理と同様の処理を行なって、ステップS32に移行する。
【0083】
そして、CPU38はステップS32,S33において、上記部分拡大表示処理1(図3参照)のステップS14,S15に記した処理と同様の処理を行なった後、当該部分拡大表示処理2を終了する。
以上がデジタルカメラ1のCPU38において実行される部分拡大表示処理2の動作手順である。
【0084】
以上のようなことから本実施の形態におけるデジタルカメラ1によれば、CPU38(指定順序設定手段、再生表示手段、及び表示制御手段)は、「+」キー17、或いは「−」キー18(指定手段)の押圧操作により拡大表示させる画像の表示領域を指定する際に、方向メッセージ表示に応じてセレクトキー16a、或いはデリートキー16b(方向指示手段)の押圧操作により指示された横、或いは縦方向に基づいて複数の表示領域の指定順序(各表示領域を指定するための「+」キー17、或いは「−」キー18の押圧操作回数)を設定し、この指定順序の設定された複数の表示領域の中から前記「+」キー17、或いは「−」キー18の押圧操作回数に応じて指定された表示領域の画像を、表示部12(表示部)の表示画面12aに所定倍率で拡大表示する。
【0085】
したがって、ユーザーにより指示された方向に基づいて各表示領域の指定順序(各表示領域を指定するための「+」キー17、或いは「−」キー18の押圧操作回数)が設定されるので、例えば、縦方向や横方向に連続して連なる複数の表示領域(図19参照)に拡大表示させたい画像が存在する場合、この画像の存在する前記複数の表示領域を連続して指定することが、また、この複数の表示領域の各画像を連続して表示画面12aに拡大表示させることが可能となり、表示領域の指定に係わる操作性及び拡大表示させた画像の視認性を高めることができる。
【0086】
また、本実施の形態におけるデジタルカメラ1によれば、CPU38(指定順序設定手段、再生表示手段、表記方向識別手段、及び表示制御手段)は、表示部12(表示部)の表示画面12aに再生表示された画像に文字列が含まれている場合、「+」キー17、或いは「−」キー18(指定手段)の押圧操作により拡大表示させる画像の表示領域を指定する際に、前記文字列の表記方向に基づいて複数の表示領域の指定順序(各表示領域を指定するための「+」キー17、或いは「−」キー18の押圧操作回数)を設定し、この指定順序の設定された複数の表示領域の中から前記「+」キー17、或いは「−」キー18の押圧操作回数に応じて指定された表示領域の画像を、表示画面12aに所定倍率で拡大表示する。
【0087】
したがって、再生表示された画像に文字列が含まれている場合、この文字列の表記方向に基づいて各表示領域の指定順序(各表示領域を指定するための「+」キー17、或いは「−」キー18の押圧操作回数)が設定されるので、縦書きや横書きの文字列が含まれた画像(例えば、名刺、看板など)について部分拡大表示を行なう際に、文字列の表記方向に応じて複数の表示領域を連続して指定することが、また、この複数の表示領域の各画像を連続して表示画面12aに拡大表示させることが可能となり、表示領域の指定に係わる操作性を高めることができるとともに、順次拡大表示される画像に含まれる文字列の判読が行ない易くなる。
【0088】
また、本実施の形態におけるデジタルカメラ1によれば、CPU38(再生表示手段)は、表示部12(表示部)を複数の表示領域に区分するとともに、CCD25、バッファ26、A/D変換器27、駆動回路28、タイミングジェネレータ29、及びシグナルジェネレータ30からなる撮像部(撮像手段)により撮像された画像データ、或いはフラッシュメモリ34(記憶手段)に記憶されている画像データを該表示部12に再生表示する。
【0089】
したがって、撮像した画像に対して上述したような部分拡大表示を行なうことができる。
【0090】
なお、本実施の形態の部分拡大表示処理1(図3参照)においては、ユーザーからのキー入力に基づいて、横方向、或いは縦方向を基準として各表示領域の指定順序(各表示領域を指定するための「+」キー17、或いは「−」キー18の押圧操作回数)を設定する構成としたが、このユーザーからの方向指示は上記横方向及び縦方向に限定されるものではなく、例えば、さらに詳細に、「→(左から右への横方向)」、「←(右から左への横方向)」、「↑(下から上への縦方向)」、「↓(上から下への縦方向)」などの方向指示であってもよいことは勿論である。
以上が実施の形態の第1例についての説明である。
【0091】
(第2の実施の形態)
次に、実施の形態の第2例について図6〜図10を参照して説明する。
まず、構成を説明する。
図6は、実施の形態の第2例におけるデジタルカメラ2の内部回路構成を示すブロック図である。
【0092】
なお、この図6において、上記実施の形態の第1例におけるデジタルカメラ1のブロック構成(図2参照)と同一の構成要素には同一番号を付し、説明を省略するものとする。
【0093】
同図においてデジタルカメラ2は、前記図2に示した表示部12、CCD25、バッファ26、A/D変換器27、駆動回路28、タイミングジェネレータ29、シグナルジェネレータ30、VRAM31、DRAM32、圧縮/伸長回路33、フラッシュメモリ34、キー入力部37、D/A変換器39、バッファ40、I/Oポート41、バッファ42、及びスピーカー43と、ROM50、RAM51、及びCPU52とにより構成されている。
【0094】
ROM50は、後述する部分拡大表示処理3(図8及び図9参照)などの、CPU52により実行されるデジタルカメラ2の各部を制御するための各種制御プログラムを格納する。この各種制御プログラムは、CPU52が読み取り可能なプログラムコードの形態で記憶されている。また、このROM50には、RAM51に展開されるデータテーブル51aが格納されている。
【0095】
RAM51は、CPU52により各種制御処理が実行される際に、処理される各種データを一時的に格納するワークエリアを形成する。また、このRAM51には、CPU52によりROM50から読み出されたデータテーブル51a(図7(a)参照)が展開される。
【0096】
図7(a)は、RAM51に展開されるデータテーブル51aの一例を示す図である。
同図に示すデータテーブル51aにおいて、「表示領域1」〜「表示領域9」の各項目は、図7(b)に示す表示画面12aの各表示領域1〜9に対応して設けられている。この各項目の「データ」欄には、後述する部分拡大表示処理3(図8及び図9参照)において、表示画面12a上の各表示領域1〜9の中からいずれか1つ以上の表示領域が指定された場合に、対応する「表示領域」項目の「データ」欄に、その指定順序に従って“1”から順次インクリメント(+1)された数値データが格納される。なお、指定されなかった「表示領域」項目の「データ」欄には“0”が格納されている。
【0097】
「表示時間」項目の「データ」欄には、標準設定値とユーザー設定値の2種類の表示時間データが格納される。標準設定値は、予め設定された表示時間データであり、また、ユーザー設定値は、後述する部分拡大表示処理3においてユーザーにより任意の値に設定される表示時間データである。
「繰り返し表示回数」項目の「データ」欄には、後述する部分拡大表示処理3においてユーザーにより任意の値に設定される繰り返し表示回数データの値が格納される。
【0098】
「表示時間設定フラグT」項目の「データ」欄には、機能設定処理(図示省略)において各種機能のON/OFF設定を行なう際に、表示時間設定機能をON設定した場合に“1”が、そうでない場合(OFF設定)に“0”が格納される。同様に、「繰り返し表示フラグK」項目の「データ」欄には、繰り返し表示機能をON設定した場合に“1”が、そうでない場合に“0”が格納される。
【0099】
また、後述する部分拡大表示処理3において、表示部12の表示画面12aは、図7(b)に示すように表示領域1〜表示領域9として9個の表示領域に区分される。
【0100】
CPU52は、ROM50に格納される各種制御プログラムに従ってデジタルカメラ2の各部を制御する中央演算処理装置である。具体的には、CPU52は、モード切換スイッチ13がスライド操作されて再生モードが指定され、表示指定された画像データが表示画面12aに再生表示された後、ズームキー19が押圧操作されると後述する部分拡大表示処理3(図8及び図9参照)を実行する。
【0101】
この部分拡大表示処理3においてCPU52は、任意拡大表示として、ユーザーにより指定された1つ以上の表示領域の画像をその指定順序に従って、所定表示時間(標準設定値データ、或いはユーザー設定値データに基づく表示時間)毎に表示画面12aに順次拡大表示するとともに、繰り返し表示機能がON設定されている場合は、前記各画像の順次拡大表示を設定された繰り返し表示回数分だけ繰り返して行なう。
【0102】
また、CPU52は、モード切換スイッチ13がスライド操作されて設定モードが指定されると機能設定処理(図示省略)を実行し、キー入力部37からの入力指示に基づいて、表示時間設定機能や繰り返し表示機能などの各種機能のON/OFF設定を行なう。
以上が本実施の形態におけるデジタルカメラ2の構成である。
【0103】
次に、動作を説明する。
デジタルカメラ2のCPU52において実行される部分拡大表示処理3について、図8及び図9に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず、CPU52は、任意拡大表示を行なうか否かを問うメッセージを表示画面12aに表示した後(ステップS41)、任意拡大表示を行なうか否かを判別する(ステップS42)。
【0104】
そして、CPU52は、デリートキー16bが押圧操作され、任意拡大表示を行なわない旨が指示された場合は、通常拡大表示を行なうものと判断し、ステップS43〜S45において、前記実施の形態の第1例における部分拡大表示処理1(図3参照)のステップS3〜S5に記した処理と同様の処理を行なって、ステップS66に移行する。
【0105】
また、CPU52は上記ステップS42において、セレクトキー16aが押圧操作され、任意拡大表示を行なう旨が指示された場合は、次いで、表示画面12aに再生表示された画像に文字列が含まれているか否かを判別する(ステップS46)。この際、CPU52は、前記画像について画像認識処理を行ない、この画像の色や濃淡、距離などからパターン認識により文字列の存在有無を判別する。そして、CPU52は、前記画像に文字列が存在しないと判別した場合は、表示画面12aを9つの表示領域1〜9に区分した後、従来の場合と同様に、各表示領域の指定順序を図4(c)に示すように設定する(ステップS47)。
【0106】
また、CPU52は上記ステップS46において、前記画像に文字列が存在すると判別した場合は、次いで、その文字列が横書きであるか否かを判別し(ステップS48)、横書きである場合は、表示画面12aを9つの表示領域1〜9に区分した後、各表示領域の指定順序を図4(a)に示すように横方向を基準として設定する(ステップS49)。また、CPU52は、文字列が横書きでないと判別した場合は縦書きであると判断し、表示画面12aを9つの表示領域1〜9に区分した後、各表示領域の指定順序を図4(b)に示すように縦方向を基準として設定する(ステップS50)。
【0107】
次いで、CPU52は、「+」キー17、或いは「−」キー18の押圧操作により表示画面12a上の各表示領域1〜9の中から所望の表示領域が検索され、セレクトキー16aが押圧操作されていずれかの表示領域が指定されたか否かを判別し(ステップS51)、表示領域が指定されていない場合は、引き続いていずれかの表示領域が指定されたか否かの監視を行なう。
【0108】
また、CPU52は、表示領域が指定されたと判別した場合は、RAM51に展開されたデータテーブル51aにおいて、前記指定された表示領域に対応する「表示領域」項目の「データ」欄に、指定された順序に従って“1”から順次インクリメント(+1)された指定順序データ(数値データ)を格納する(ステップS52)。
【0109】
その後、CPU52は、表示領域の指定処理を終了するか否かをキー入力部37からの入力指示に基づいて判別し(ステップS53)、表示領域の指定処理を終了しない、すなわち、表示領域の指定処理を継続する場合は、上記ステップS51に戻る。
CPU52は、このステップS51〜S53までの処理において、表示画面12a上の各表示領域1〜9の中からユーザーにより指定されたいずれか1つ以上の表示領域について、その指定順序データをRAM51のデータテーブル51aに格納する。
【0110】
また、CPU52は、表示領域の指定処理を終了すると判別した場合は、次いで、RAM51に展開されたデータテーブル51aから表示時間設定フラグTの値を読み出して、Tの値が“1”であるか否か、すなわち、表示時間設定機能がON設定されているか否かを判別する(ステップS54)。そして、CPU52は、表示時間設定機能がON設定されていないと判別した場合(T=0)は、ステップS56に移行する。また、CPU52は、表示時間設定機能がON設定されていると判別した場合(T=1)は、キー入力部37を介して入力された表示時間データをユーザー設定値データとしてRAM51のデータテーブル51aに格納した後(ステップS55)、ステップS56に移行する。
【0111】
次いで、CPU52は、データテーブル51aから繰り返し表示フラグKの値を読み出して、Kの値が“1”であるか否か、すなわち、繰り返し表示機能がON設定されているか否かを判別する(ステップS56)。そして、CPU52は、繰り返し表示機能がON設定されていないと判別した場合(K=0)は、ステップS58に移行する。また、CPU52は、繰り返し表示機能がON設定されていると判別した場合(K=1)は、キー入力部37を介して入力された繰り返し表示回数データをデータテーブル51aに格納した後(ステップS57)、ステップS58に移行する。
【0112】
次いで、CPU52は、変数nの値を“0”にセットし(ステップS58)、ステップS59〜S61において、RAM51のデータテーブル51aに格納された表示時間設定フラグTの値に応じて、標準設定値データ、或いはユーザー設定値データをデータテーブル51aから読み出して、表示時間データとして設定する。
【0113】
その後、CPU52は、データテーブル51aの各「表示領域」項目の「データ」欄に格納された指定順序データの値を参照し、その昇順(“0”を除く)に従って、ユーザーにより指定された1つ以上の表示領域の画像を前記設定された表示時間毎に表示画面12aに順次拡大表示する(ステップS62)。
【0114】
次いで、CPU52は、変数nの値をインクリメント(+1)した後(ステップS63)、RAM51のデータテーブル51aから繰り返し表示フラグKの値を読み出して、繰り返し表示機能がON設定されているか否かを判別する(ステップS64)。そして、CPU52は、繰り返し表示機能がON設定されていないと判別した場合(K=0)は、ステップS66に移行する。
【0115】
また、CPU52は、繰り返し表示機能がON設定されていると判別した場合(K=1)は、データテーブル51aから繰り返し表示回数データの値を読み出して、変数nの値が繰り返し表示回数データの値と一致するか否かを判別し(ステップS65)、一致しない場合は上記ステップS62に戻る。また、CPU52は、変数nの値が繰り返し表示回数データの値と一致すると判別した場合は、ステップS66に移行する。
【0116】
このようにCPU52では、繰り返し表示機能がON設定されている場合、ユーザーにより指定された各表示領域の画像の順次拡大表示を、上記ステップS57において設定された繰り返し表示回数データの値分だけ繰り返して行なう。
【0117】
そして、CPU52はステップS66,S67において、前記実施の形態の第1例における部分拡大表示処理1(図3参照)のステップS14,S15に記した処理と同様の処理を行なった後、当該部分拡大表示処理3を終了する。
【0118】
図10は、この部分拡大表示処理3の動作を説明する説明図であり、例えば、同図(a)に示すように表示画面12aにおいて、中段左端(表示領域9)、下段左端(表示領域3)、下段中央(表示領域4)の順に表示領域(図中斜線部)が指定され(ステップS51)、表示時間データとして1.0[秒]、繰り返し表示回数データとして3[回]が設定された場合(ステップS55,S57)、CPU52は、前記指定された3つの表示領域の画像をその指定順序に従って、表示時間1.0[秒]毎に表示画面12aに順次拡大表示するとともに(ステップS62)、この各表示領域の画像の順次拡大表示を3回繰り返して行なう(ステップS62〜S65)。
【0119】
なお、図10(b)に示すように各表示領域1〜9を、さらに例えば、1/4の大きさの表示領域に細分化して、この細分化された表示領域単位で部分拡大表示処理3を行なう構成としてもよい。
以上がデジタルカメラ2のCPU52において実行される部分拡大表示処理3の動作手順である。
【0120】
以上のようなことから本実施の形態におけるデジタルカメラ2によれば、CPU52(表示制御手段)は、「+」キー17、「−」キー18、セレクトキー16a(指定手段)の押圧操作により指定された各表示領域の画像を、RAM51に展開されたデータテーブル51a(指定順序記憶手段)に記憶した当該各表示領域の指定順序データに従って表示部12(表示部)の表示画面12aに順次拡大表示する。
【0121】
したがって、拡大表示させたい表示領域の画像のみを、その表示領域の指定順序に従って表示画面12aに順次拡大表示させることが可能となる。
【0122】
また、本実施の形態におけるデジタルカメラ2によれば、CPU52(表示制御手段)は、「+」キー17、「−」キー18、セレクトキー16a(指定手段)の押圧操作により指定された各表示領域の画像を、RAM51に展開されたデータテーブル51a(指定順序記憶手段)に記憶した当該各表示領域の指定順序データに従って、該データテーブル51a(表示時間記憶手段)に記憶した表示時間データ(標準設定値データ、或いはユーザー設定値データ)に基づく表示時間毎に、表示部12(表示部)の表示画面12aに順次拡大表示する。
【0123】
したがって、ユーザーにより指定された各表示領域の画像をその指定順序に従って順次拡大表示させる際に、各画像の拡大表示時間を任意の値に設定し、その表示速度を調整することが可能となる。
【0124】
また、本実施の形態におけるデジタルカメラ2によれば、CPU52(表示制御手段)は、「+」キー17、「−」キー18、セレクトキー16a(指定手段)の押圧操作により指定された各表示領域の画像を、RAM51に展開されたデータテーブル51a(指定順序記憶手段)に記憶した当該各表示領域の指定順序データに従って表示部12(表示部)の表示画面12aに順次拡大表示するとともに、この各表示領域の画像の順次拡大表示を該データテーブル51a(表示回数記憶手段)に記憶した繰り返し表示回数データの値分だけ繰り返して行なう。
【0125】
したがって、ユーザーにより指定された各表示領域の画像をその指定順序に従って順次拡大表示させる際に、各画像の順次拡大表示を繰り返して行なうことが可能となり、拡大表示させる各画像をユーザーに確実に視認させることが可能となる。また、その繰り返し表示回数を任意の値に設定することが可能となる。
【0126】
また、本実施の形態におけるデジタルカメラ2によれば、CPU52(表示制御手段)は、キー入力部37(設定手段)により機能設定処理(図示省略)において繰り返し表示機能が無効に設定された場合(OFF設定)は、繰り返し表示を行なわない。
【0127】
したがって、繰り返し表示機能の有効、無効を設定することができるので、拡大表示させる画像の内容に応じて繰り返し表示機能のON/OFF切換えを行なうことが可能となる。
以上が実施の形態の第2例についての説明である。
【0128】
(第3の実施の形態)
次に、実施の形態の第3例について図11〜図15を参照して説明する。
まず、構成を説明する。
図11は、実施の形態の第3例におけるデジタルカメラ3の内部回路構成を示すブロック図である。
【0129】
なお、この図11において、上記実施の形態の第1例におけるデジタルカメラ1のブロック構成(図2参照)と同一の構成要素には同一番号を付し、説明を省略するものとする。
【0130】
同図においてデジタルカメラ3は、前記図2に示した表示部12、CCD25、バッファ26、A/D変換器27、駆動回路28、タイミングジェネレータ29、シグナルジェネレータ30、VRAM31、DRAM32、圧縮/伸長回路33、フラッシュメモリ34、キー入力部37、D/A変換器39、バッファ40、I/Oポート41、バッファ42、及びスピーカー43と、ROM60、RAM61、及びCPU62とにより構成されている。
【0131】
ROM60は、後述する部分拡大表示処理4(図13及び図14参照)などの、CPU62により実行されるデジタルカメラ3の各部を制御するための各種制御プログラムを格納する。この各種制御プログラムは、CPU62が読み取り可能なプログラムコードの形態で記憶されている。また、このROM60には、RAM61に展開されるデータテーブル61aが格納されている。
【0132】
RAM61は、CPU62により各種制御処理が実行される際に、処理される各種データを一時的に格納するワークエリアを形成する。また、このRAM61には、CPU62によりROM60から読み出されたデータテーブル61a(図12(a)参照)が展開される。
【0133】
図12(a)は、RAM61に展開されるデータテーブル61aの一例を示す図である。
同図に示すデータテーブル61aにおいて、「行数X」及び「列数Y」項目の「データ」欄には、後述する部分拡大表示処理4(図13及び図14参照)において識別された行数X、或いは列数Yの数値データが格納される。
なお、その他の各項目については、前記実施の形態の第2例において示したデータテーブル51a(図7(a)参照)の各項目と同様の構成であるので説明を省略する。
【0134】
また、後述する部分拡大表示処理4において、表示部12の表示画面12aは、図12(b)に示すように表示領域1〜表示領域9として9個の表示領域に区分される。
【0135】
CPU62は、ROM60に格納される各種制御プログラムに従ってデジタルカメラ3の各部を制御する中央演算処理装置である。具体的には、CPU62は、モード切換スイッチ13がスライド操作されて再生モードが指定され、表示指定された画像データが表示画面12aに再生表示された後、ズームキー19が押圧操作されると後述する部分拡大表示処理4(図13及び図14参照)を実行する。
【0136】
この部分拡大表示処理4においてCPU62は、ユーザーにより指定された隣接する2つ以上の表示領域内の画像に文字列が含まれている場合は、その文字列の行数X、或いは列数Yを識別し、前記各表示領域の画像をその指定順序に従って、所定表示時間(標準設定値データ、或いはユーザー設定値データに基づく表示時間)毎に表示画面12aに順次拡大表示するとともに、繰り返し表示機能がON設定されている場合は、前記各画像の順次拡大表示を識別した文字列の行数X、或いは列数Yの値分だけ繰り返して行なう。
【0137】
また、CPU62は、モード切換スイッチ13がスライド操作されて設定モードが指定されると機能設定処理(図示省略)を実行し、キー入力部37からの入力指示に基づいて、表示時間設定機能や繰り返し表示機能などの各種機能のON/OFF設定を行なう。
以上が本実施の形態におけるデジタルカメラ3の構成である。
【0138】
次に、動作を説明する。
デジタルカメラ3のCPU62において実行される部分拡大表示処理4について、図13及び図14に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず、CPU62は、表示画面12aに再生表示された画像に文字列が含まれているか否かを判別する(ステップS71)。この際、CPU62は、前記画像について画像認識処理を行ない、この画像の色や濃淡、距離などからパターン認識により文字列の存在有無を判別する。そして、CPU62は、前記画像に文字列が存在しないと判別した場合は、ステップS72〜S74において、前記実施の形態の第1例における部分拡大表示処理1(図3参照)のステップS3〜S5に記した処理と同様の処理を行なって、ステップS110に移行する。
【0139】
一方、CPU62は上記ステップS71において、前記画像に文字列が存在すると判別した場合は、その文字列が横書きであるか否かを判別し(ステップS75)、横書きでないと判別した場合は縦書きであると判断し、ステップS93に移行する。
【0140】
また、CPU62は、文字列が横書きであると判別した場合は、表示画面12aを9つの表示領域1〜9に区分した後、各表示領域の指定順序を図4(a)に示すように横方向を基準として設定する(ステップS76)。
次いで、CPU62は、ステップS77〜S79において、前記実施の形態の第2例における部分拡大表示処理3(図8及び図9参照)のステップS51〜S53に記した処理と同様の処理を行ない、表示画面12a上の各表示領域1〜9の中からユーザーにより指定されたいずれか1つ以上の表示領域について、その指定順序データをRAM61のデータテーブル61aに格納する。
【0141】
その後、CPU62は、ユーザーにより指定された前記各表示領域が横方向に隣接して配置されているか否かを判別し(ステップS80)、前記各表示領域が横方向に隣接して配置されていない場合は、データテーブル61aの繰り返し表示フラグKの値を“0”に書き換えた後(ステップS81)、ステップS83に移行する。
【0142】
また、CPU62は上記ステップS80において、前記各表示領域が横方向に隣接して配置されていると判別した場合は、この横方向に隣接する2つ以上の表示領域内の画像に含まれる文字列の行数Xを画像認識処理により識別し、識別した行数Xの値をRAM61のデータテーブル61aに格納する(ステップS82)。この際、前記画像に文字列が存在しない場合でも、指定された各表示領域の画像の順次拡大表示を1回は行なうことが望ましく、このため上記ステップS82において文字列の行数Xが“0”と識別された場合でも、データテーブル61aには行数Xの値として“1”が格納される。
【0143】
次いで、CPU62はステップS83,S84において、前記実施の形態の第2例における部分拡大表示処理3(図8及び図9参照)のステップS54,S55に記した処理と同様の処理を行ない、表示時間設定フラグTの値に応じて表示時間データ(ユーザー設定値データ)を設定する。
【0144】
そして、CPU62は、以降、ステップS85〜S92までの一連の処理において、前記実施の形態の第2例における部分拡大表示処理3(図8及び図9参照)のステップS58〜S66に記した処理と同様の処理を行ない、ユーザーにより指定された各表示領域の画像をその指定順序に従って、所定表示時間(標準設定値データ、或いはユーザー設定値データに基づく表示時間)毎に表示画面12aに順次拡大表示するとともに、繰り返し表示機能がON設定されている場合は、前記各画像の順次拡大表示を上記ステップS82において識別した文字列の行数Xの値分だけ繰り返して行なう。
【0145】
一方、CPU62は上記ステップS75において、文字列が横書きでないと判別した場合は縦書きであると判別し、以降、ステップS93〜S109までの一連の処理において、上記ステップS76〜S92に記した文字列が横書きの場合の処理と同様にして文字列が縦書きの場合の処理を実行し、特に、ユーザーにより指定された各表示領域が縦方向に隣接して配置され、この複数の表示領域内の画像に文字列が含まれている場合は、その文字列の列数Yを識別し、前記各表示領域の画像をその指定順序に従って、所定表示時間毎に表示画面12aに順次拡大表示するとともに、繰り返し表示機能がON設定されている場合は、前記各画像の順次拡大表示を前記識別した文字列の列数Yの値分だけ繰り返して行なう。
【0146】
そして、CPU62はステップS110,S111において、前記実施の形態の第1例における部分拡大表示処理1(図3参照)のステップS14,S15に記した処理と同様の処理を行なった後、当該部分拡大表示処理4を終了する。
【0147】
図15は、この部分拡大表示処理4の動作を説明する説明図であり、例えば、同図(a)に示すように表示画面12aにおいて、上段左端、上段中央、上段右端の順に表示領域(図中斜線部)が指定され(ステップS77〜S79)、この上段左端から上段右端に到る表示領域内の画像に3行の文字列が存在する場合、CPU62は、前記文字列の行数Xが3行であることを識別し(ステップS82)、この3つの表示領域の画像をその指定順序に従って、所定表示時間毎に表示画面12aに順次拡大表示するとともに(ステップS89)、前記各画像の順次拡大表示を3回(行数X)繰り返して行なう(ステップS89〜S92)。
【0148】
なお、図15(b)は、上段右端、中段右端、下段右端の順に表示領域(図中斜線部)が指定され(ステップS94〜S96)、この上段右端から下段右端に到る表示領域内の画像に3列の文字列が存在する場合について示したものであり、この場合も上述した場合と同様に、CPU62は、前記文字列の列数Yが3列であることを識別し(ステップS99)、この3つの表示領域の画像をその指定順序に従って、所定表示時間毎に表示画面12aに順次拡大表示するとともに(ステップS106)、前記各画像の順次拡大表示を3回(列数Y)繰り返して行なう(ステップS106〜S109)。
以上がデジタルカメラ3のCPU62において実行される部分拡大表示処理4の動作手順である。
【0149】
以上のようなことから本実施の形態におけるデジタルカメラ3によれば、CPU62(表示制御手段及び行列数識別手段)は、「+」キー17、「−」キー18、セレクトキー16a(指定手段)の押圧操作により指定された隣接する2つ以上の表示領域内の画像に文字列が含まれている場合、この文字列の行数X、または列数Yを識別し、前記指定された各表示領域の画像を、RAM61に展開されたデータテーブル61a(指定順序記憶手段)に記憶した当該各表示領域の指定順序データに従って表示部12(表示部)の表示画面12aに順次拡大表示するとともに、この各表示領域の画像の順次拡大表示を前記識別した文字列の行数X、または列数Yの値分だけ繰り返して行なう。
【0150】
したがって、ユーザーにより指定された隣接する2つ以上の表示領域内の画像に文字列が含まれている場合、前記各表示領域の画像をその指定順序に従って表示画面12aに順次拡大表示する際に、各画像の順次拡大表示を前記文字列の行数、または列数分だけ繰り返して行なうので、拡大表示される各画像に含まれる文字列の判読が行ない易くなり、また、前記文字列をユーザーに確実に判読させることができる。
【0151】
また、本実施の形態におけるデジタルカメラ3によれば、CPU62(表示制御手段)は、キー入力部37(設定手段)により機能設定処理(図示省略)において繰り返し表示機能が無効に設定された場合(OFF設定)は、繰り返し表示を行なわない。
【0152】
したがって、繰り返し表示機能の有効、無効を設定することができるので、拡大表示させる画像の内容に応じて繰り返し表示機能のON/OFF切換えを行なうことが可能となる。
以上が実施の形態の第3例についての説明である。
【0153】
(第4の実施の形態)
上記実施の形態の第1例〜第3例では、デジタルカメラ(撮像機能を有する画像表示装置)の表示部において再生表示した画像の部分拡大表示を行なう場合について述べたが、本実施の形態では、デジタルカメラ(画像入力装置)とパーソナルコンピュータ(コンピュータ)とからなる画像処理システムにおいて、パーソナルコンピュータに備わる表示部でデジタルカメラにより撮像された画像の部分拡大表示を行なう場合について述べるものとする。
【0154】
実施の形態の第4例について図16及び図17を参照して説明する。
まず、構成を説明する。
図16は、実施の形態の第4例におけるデジタルカメラ4の内部回路構成を示すブロック図である。
【0155】
なお、この図16において、上記実施の形態の第1例におけるデジタルカメラ1のブロック構成(図2参照)と同一の構成要素には同一番号を付し、要部のみを説明するものとする。
【0156】
同図においてデジタルカメラ4は、前記図2に示した表示部12、CCD25、バッファ26、A/D変換器27、駆動回路28、タイミングジェネレータ29、シグナルジェネレータ30、VRAM31、DRAM32、圧縮/伸長回路33、フラッシュメモリ34、RAM36、キー入力部37、D/A変換器39、バッファ40、I/Oポート41、バッファ42、及びスピーカー43と、ROM70、CPU71、及び赤外線通信部72とにより構成されている。
【0157】
ROM70は、当該デジタルカメラ4と外部機器との間で行なわれるデータ通信(例えば、シリアル入出力端子20cにRS232Cなどのケーブルを介して接続された外部機器と当該デジタルカメラ4との間で行なわれるデータ通信(有線)や、赤外線通信機能を備える外部機器と当該デジタルカメラ4との間で行なわれる赤外線によるデータ通信(無線))を制御する通信制御処理(図示省略)などの、CPU71により実行されるデジタルカメラ4の各部を制御するための各種制御プログラムを格納する。この各種制御プログラムは、CPU71が読み取り可能なプログラムコードの形態で記憶されている。
【0158】
CPU71は、ROM70に格納される各種制御プログラムに従ってデジタルカメラ4の各部を制御する中央演算処理装置である。具体的には、CPU71は、モード切換スイッチ13がスライド操作されて通信モードが指定されると、当該デジタルカメラ4と外部機器との間で行なわれるデータ通信の通信形態に応じた通信制御処理プログラムをROM70から読み出して実行し、当該デジタルカメラ4と外部機器との間で行なわれるデータ通信を制御する。
【0159】
赤外線通信部72は、IrDA(Infrared Data Association )方式に対応する赤外線通信を行なうためのインターフェース回路であり、送信データ(画像データ、制御信号など)をIr信号に変調する変調部と、この変調されたIr信号を赤外線パルスにより送信する送信用LEDと、IrDA方式の赤外線通信機能を備えた外部機器から赤外線パルスとして送信されるIr信号を受信するフォトダイオードと、当該フォトダイオードにより受信されたIr信号を受信データとして復調する復調部と、により構成されている。
【0160】
I/Oポート41は、当該デジタルカメラ4とシリアル入出力端子20c及びケーブルを介して接続された外部機器との間で授受されるシリアルデータ(画像データ、制御信号など)を制御するインターフェースである。
以上が本実施の形態におけるデジタルカメラ4の構成である。
【0161】
次に、図17は、デジタルカメラ4の外部機器として設けられたパーソナルコンピュータ100の内部回路構成を示すブロック図である。
同図においてパーソナルコンピュータ100は、入力装置111、RAM112、I/Oポート113、圧縮/伸長回路114、赤外線通信部115、CPU116、表示装置117、印刷装置118、及び記憶装置119により構成されており、各部はバス121によって接続されている。
【0162】
入力装置111は、キー入力部やマウスなどによって構成されており、キー入力部は、ファンクションキー、数値キー、文字キー及び他キーを有し、ユーザーによる各キー入力操作に応じた各種操作信号をCPU116に出力する。また、マウスは、表示装置117の表示画面117aに表示されるアイコンや操作メニューの選択、部分拡大表示処理において各表示領域の選択指定などを行なうポインティングデバイスであり、相対位置座標データ及びクリック信号などをCPU116に出力する。
【0163】
RAM112は、CPU116により各種制御処理が実行される際に、処理される各種データを一時的に格納するワークエリアを形成する。また、このRAM112には、CPU116により記憶装置119を介して記憶媒体120から読み出される前記実施の形態の第2例及び第3例において示したデータテーブル51a,61a(図7、図12参照)と同様の構成のデータテーブル(図示省略)が展開される。
【0164】
I/Oポート113は、当該パーソナルコンピュータ100とシリアル入出力端子113a及びケーブルを介して接続された外部機器(例えば、デジタルカメラ4など)との間で授受されるシリアルデータを制御するインターフェースである。
【0165】
圧縮/伸長回路114は、外部機器からI/Oポート113、または赤外線通信部115を介して当該パーソナルコンピュータ100に入力された画像データ、或いはCPU116により記憶装置119を介して記憶媒体120から読み出された画像データが圧縮処理されている場合に、CPU116からの指示に基づいてこの画像データを復号化して伸長処理し、RAM112に展開する。また、逆に、CPU116からの指示に基づいてRAM112に展開されている画像データを所定の符号化方式により圧縮処理する。圧縮処理された画像データは、CPU116により記憶装置119を介して記憶媒体120に格納されたり、或いは、I/Oポート113、または赤外線通信部115を介して外部機器に送信される。
【0166】
赤外線通信部115は、IrDA方式に対応する赤外線通信を行なうためのインターフェース回路であり、上述したデジタルカメラ4の赤外線通信部72と同様の構成を有するので説明を省略する。
【0167】
CPU116は、記憶媒体120に格納される各種制御プログラムやアプリケーションプログラムなどに従ってパーソナルコンピュータ100の各部を制御する中央演算処理装置である。具体的にはCPU116は、入力装置111から通信モードに移行する旨が指示されると、当該パーソナルコンピュータ100と外部機器との間で行なわれるデータ通信の通信形態に応じた通信制御処理プログラムを記憶装置119を介して記憶媒体120から読み出して実行し、当該パーソナルコンピュータ100と外部機器との間で行なわれるデータ通信を制御する。
【0168】
また、CPU116は、入力装置111により画像表示モードに移行する旨が指示され、この画像表示モードにおいて部分拡大表示を行なう旨が指示された場合に、前記実施の形態の第2例及び第3例において示した部分拡大表示処理3,4(図8,図9、図13,図14参照)と同様の部分拡大表示機能を当該パーソナルコンピュータ100において実現する部分拡大表示処理プログラムを記憶装置119を介して記憶媒体120から読み出し、当該プログラムを実行する。
【0169】
この部分拡大表示処理(図示省略)においてCPU116は、前記実施の形態の第2例において示した部分拡大表示処理3(図8及び図9参照)と同様の部分拡大表示機能を実現し、マウスにより指定された1つ以上の表示領域の画像をその指定順序に従って、所定表示時間(標準設定値データ、或いはユーザー設定値データに基づく表示時間)毎に表示画面117aに順次拡大表示するとともに、繰り返し表示機能がON設定されている場合は、前記各画像の順次拡大表示を設定された繰り返し表示回数分だけ繰り返して行なう。
【0170】
また、CPU116は、前記実施の形態の第3例において示した部分拡大表示処理4(図13及び図14参照)と同様の部分拡大表示機能を実現し、マウスにより指定された隣接する2つ以上の表示領域内の画像に文字列が含まれている場合は、その文字列の行数X、或いは列数Yを識別し、前記各表示領域の画像をその指定順序に従って、所定表示時間(標準設定値データ、或いはユーザー設定値データに基づく表示時間)毎に表示画面117aに順次拡大表示するとともに、繰り返し表示機能がON設定されている場合は、前記各画像の順次拡大表示を識別した文字列の行数X、或いは列数Yの値分だけ繰り返して行なう。
【0171】
また、CPU116は、入力装置111により設定モードに移行する旨が指示されると機能設定処理(図示省略)を実行し、入力装置111からの入力指示に基づいて、表示時間設定機能や繰り返し表示機能などの各種機能のON/OFF設定を行なう。
【0172】
表示装置117は、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶ディスプレイなどにより構成され、CPU116によりRAM112から読み出されて入力される表示データ(例えば、画像データなど)を表示画面117aに表示する。また、この表示画面117a(或いは画像表示ウィンドウ)は部分拡大表示処理の際に、前述した実施の形態の第1例〜第3例におけるデジタルカメラ1〜3の表示画面12aと同様に9個の表示領域に区分される。
印刷装置118は、CPU116によりRAM112から読み出されて入力される印刷データ(例えば、画像データなど)を所定用紙に印刷する。
【0173】
記憶装置119は、プログラムやデータなどが記憶される記憶媒体120を有しており、この記憶媒体120は磁気的、光学的記録媒体、若しくは半導体メモリにより構成されている。
【0174】
なお、上記記憶媒体120は記憶装置119に固定的に設けられたものであってもよいし、或いは、記憶装置119に着脱自在に装着するものであってもよい。
【0175】
この記憶媒体120には前述した部分拡大表示処理、機能設定処理などの各機能を実現するプログラムがCPU116により読み取り可能なプログラムコードの形態で記憶されている。また、RAM112に展開される前記実施の形態の第2例及び第3例において示したデータテーブル51a,61a(図7、図12参照)と同様の構成のデータテーブル(図示省略)が記憶されている。
【0176】
この記憶媒体120に記憶されるプログラム、データなどは、通信回線などを介して接続された他の機器から受信して記憶する構成としてもよく、更に、通信回線などを介して接続された他の機器側に上記記憶媒体120を備えた記憶装置119を設け、この記憶媒体120に記憶されているプログラム、データなどを通信回線を介して使用する構成としてもよい。
以上が本実施の形態におけるパーソナルコンピュータ100の構成である。
【0177】
このような構成のデジタルカメラ4及びパーソナルコンピュータ100の両シリアル入出力端子20c,113a間をケーブルで接続し、両者の間で有線通信を行なうことにより構築される画像処理システム、或いは、デジタルカメラ4とパーソナルコンピュータ100との間でIrDA方式の赤外線通信を行なうことにより構築される画像処理システムによれば、パーソナルコンピュータ100では、デジタルカメラ4により撮像された画像データについて、前記実施の形態の第2例及び第3例において示した部分拡大表示処理3,4(図8,図9、図13,図14参照)と同様の部分拡大表示機能を当該パーソナルコンピュータ100において実現することが可能となる。
【0178】
この際、パーソナルコンピュータ100では、CPU116により記憶装置119を介して記憶媒体120に格納されている部分拡大表示処理に関する制御プログラムを読み出して実行することで、前記実施の形態の第2例、第3例において示した部分拡大表示処理3,4(図8,図9、図13,図14参照)と同様の部分拡大表示機能を当該パーソナルコンピュータ100において実現する。
【0179】
なお、本実施の形態におけるパーソナルコンピュータ100では、グラフィック用アプリケーションプログラムなどにより当該パーソナルコンピュータ100上で作成された画像データや、記憶装置119に着脱自在に装着される記憶媒体120を介して当該パーソナルコンピュータ100に取り込まれた画像データに対しても同様に上述した部分拡大表示機能を適用することが可能である。
【0180】
以上、本発明を実施の形態の第1例〜第4例に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜に変更可能であることは勿論である。
【0181】
例えば、上記実施の形態の第1例〜第4例においては、デジタルカメラ1〜3の表示部12の表示画面12a、或いはパーソナルコンピュータ100の表示装置117の表示画面117a(或いは画像表示ウィンドウ)を9つの表示領域に区分したが、当該区分される表示領域の数、その区分形状などは上記実施の形態例に限定されるものでない。
【0182】
また、上記実施の形態の第1例〜第3例においては、本発明の画像表示装置をデジタルカメラに適用した場合を例に挙げて説明したが、これはデジタルカメラに限定されるものではなく、例えば、ビデオカメラなどであってもよい。同様に、上記実施の形態の第4例において、画像入力装置はデジタルカメラに限定されるものではなく、例えば、光センサを用いて画像を読み取るイメージスキャナであってもよい。
【0183】
また、本発明は、例えば、CCDカメラを備えたPCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association )規格のPCカメラカードなどを装着することにより撮像機能(画像入力機能)を有することとなるパーソナルコンピュータなどの電子機器に対しても適用可能である。
【0184】
また、上記実施の形態の第1例〜第3例におけるデジタルカメラでは、各種制御プログラムを記憶媒体であるROMに格納する構成としたが、記憶媒体はROMに代表される半導体メモリに限定されるものではなく、磁気的、光学的記録媒体などであってもよい。また、この記憶媒体は、デジタルカメラに対して着脱自在に装着可能なものであってもよい。
【0185】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、ユーザーにより指示された方向に基づいて各表示領域の指定順序(各表示領域を指定するための指定キーの押圧操作回数)が設定されるので、例えば、縦方向や横方向に連続して連なる複数の表示領域(図19参照)に拡大表示させたい画像が存在する場合、この画像の存在する前記複数の表示領域を連続して指定することが、また、この複数の表示領域の各画像を連続して表示部に拡大表示させることが可能となり、表示領域の指定に係わる操作性及び拡大表示させる画像の視認性を高めることができる。
その結果、画像表示装置における部分拡大表示機能の使い勝手を向上することができる。
【0186】
請求項2記載の発明によれば、再生表示された画像に文字列が含まれている場合、この文字列の表記方向に基づいて各表示領域の指定順序(各表示領域を指定するための指定キーの押圧操作回数)が設定されるので、縦書きや横書きの文字列が含まれた画像(例えば、名刺、看板など)について部分拡大表示を行なう際に、文字列の表記方向に応じて複数の表示領域を連続して指定することが、また、この複数の表示領域の各画像を連続して表示部に拡大表示させることが可能となり、表示領域の指定に係わる操作性を高めることができるとともに、順次拡大表示される画像に含まれる文字列の判読が行ない易くなる。
その結果、画像表示装置における部分拡大表示機能の使い勝手を向上することができる。
【0187】
請求項3記載の発明によれば、拡大表示させたい表示領域の画像のみを、その表示領域の指定順序に従って表示部に順次拡大表示させることが可能となり、画像表示装置における部分拡大表示機能の使い勝手を向上することができる。
【0188】
請求項4記載の発明によれば、ユーザーにより指定された各表示領域の画像をその指定順序に従って順次拡大表示させる際に、各画像の拡大表示時間を任意の値に設定し、その表示速度を調整することが可能となり、部分拡大表示機能の使い勝手を向上することができる。
【0189】
請求項5記載の発明によれば、ユーザーにより指定された各表示領域の画像をその指定順序に従って順次拡大表示させる際に、各画像の順次拡大表示を繰り返して行なうことが可能となり、拡大表示させる各画像をユーザーに確実に視認させることが可能となる。また、その繰り返し表示回数を任意の値に設定することが可能となり、部分拡表示大機能の使い勝手を向上することができる。
【0190】
請求項6記載の発明によれば、ユーザーにより指定された隣接する2つ以上の表示領域内の画像に文字列が含まれている場合、前記各表示領域の画像をその指定順序に従って表示部に順次拡大表示する際に、各画像の順次拡大表示を前記文字列の行数、または列数分だけ繰り返して行なうので、拡大表示される各画像に含まれる文字列の判読が行ない易くなり、また、前記文字列をユーザーに確実に判読させることができる。
その結果、画像表示装置における部分拡大表示機能の使い勝手を向上することができる。
【0191】
請求項7記載の発明によれば、繰り返し表示機能の有効、無効を設定することができるので、拡大表示させる画像の内容に応じて繰り返し表示機能のON/OFF切換えを行なうことが可能となり、部分拡表示大機能の使い勝手を向上することができる。
【0192】
請求項8記載の発明によれば、撮像機能を有する画像表示装置において、撮像した画像に対する部分拡大表示の際に、上述した請求項1、請求項2、請求項3、請求項6の効果と同様の効果を奏する。
【0193】
請求項9及び請求項11記載の発明によれば、画像入力装置とコンピュータとからなる画像処理システムの該コンピュータ側において、上述した請求項3の効果と同様の効果を奏し、画像処理システムにおける部分拡大表示機能の使い勝手を向上することができる。
【0194】
請求項10及び請求項12記載の発明によれば、画像入力装置とコンピュータとからなる画像処理システムの該コンピュータ側において、上述した請求項6の効果と同様の効果を奏し、画像処理システムにおける部分拡大表示機能の使い勝手を向上することができる。
【0195】
請求項13及び請求項14記載の発明によれば、画像入力装置とコンピュータとからなる画像処理システムにおいて、前記コンピュータによって記憶媒体に格納されているプログラムを読み出して実行することで、該コンピュータ側において上述した請求項3及び請求項6の効果と同様の効果を奏し、画像処理システムにおける部分拡大表示機能の使い勝手を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したデジタルカメラの外観形状を示す外観斜視図である。
【図2】図1のデジタルカメラの内部回路構成を示すブロック図である。
【図3】図2のCPUにおいて実行される部分拡大表示処理1のフローチャートである。
【図4】図3に示す部分拡大表示処理において、「+」キー、或いは「−」キーの押圧操作回数と、それにより指定される各表示領域との関係を示す図である。
【図5】図2のCPUにおいて実行される部分拡大表示処理2のフローチャートである。
【図6】実施の形態の第2例におけるデジタルカメラの内部回路構成を示すブロック図である。
【図7】図6のRAMに展開されるデータテーブルの一例を示す図である。
【図8】図6のCPUにより実行される部分拡大表示処理3のフローチャート(その1)である。
【図9】図6のCPUにより実行される部分拡大表示処理3のフローチャート(その2)である。
【図10】図8及び図9に示す部分拡大表示処理3の動作手順を説明する説明図である。
【図11】実施の形態の第3例におけるデジタルカメラの内部回路構成を示すブロック図である。
【図12】図11のRAMに展開されるデータテーブルの一例を示す図である。
【図13】図11のCPUにより実行される部分拡大表示処理4のフローチャート(その1)である。
【図14】図11のCPUにより実行される部分拡大表示処理4のフローチャート(その2)である。
【図15】図13及び図14に示す部分拡大表示処理4の動作手順を説明する説明図である。
【図16】実施の形態の第4例におけるデジタルカメラの内部回路構成を示すブロック図である。
【図17】パーソナルコンピュータの内部回路構成を示すブロック図である。
【図18】従来の、部分拡大表示機能を備えたデジタルカメラにおいて、「+」キー、或いは「−」キーの押圧操作回数と、それにより指定される各表示領域との関係を示す図である。
【図19】従来の、部分拡大表示機能を備えたデジタルカメラにおいて、その表示画面に再生表示される撮像した画像の一例である。
【符号の説明】
1〜4 デジタルカメラ
5 カメラ部
6 本体部
11 撮像レンズ
12 表示部
12a 表示画面
16a セレクトキー
16b デリートキー
17 「+」キー
18 「−」キー
19 ズームキー
25 CCD
28 駆動回路
29 タイミングジェネレータ
30 シグナルジェネレータ
31 VRAM
32 DRAM
33 圧縮/伸長回路
34 フラッシュメモリ
35,50,60,70 ROM
36,51,61 RAM
37 キー入力部
38,52,62,71 CPU
51a,61a データテーブル
72 赤外線通信部
100 パーソナルコンピュータ
111 入力装置
112 RAM
113 I/Oポート
114 圧縮/伸長回路
115 赤外線通信部
116 CPU
117 表示装置
118 印刷装置
119 記憶装置
120 記憶媒体
Claims (14)
- 表示部と、
この表示部を複数の表示領域に区分するとともに、記憶手段に記憶されている画像データを該表示部に再生表示する再生表示手段と、
前記複数の表示領域の中からいずれかの表示領域を指定する指定手段と、
この指定手段により指定された表示領域の画像を前記表示部に拡大表示する表示制御手段と、
を備えた画像表示装置において、
方向を指示する方向指示手段と、
前記指定手段により拡大表示させる画像の表示領域を指定する際に、前記方向指示手段により指示された方向に基づいて前記複数の表示領域の指定順序を設定する指定順序設定手段とを備え、
この指定順序設定手段により指定順序の設定された前記複数の表示領域の中から前記指定手段により該指定順序に従って指定された表示領域の画像を、前記表示制御手段により前記表示部に拡大表示することを特徴とする画像表示装置。 - 表示部と、
この表示部を複数の表示領域に区分するとともに、記憶手段に記憶されている画像データを該表示部に再生表示する再生表示手段と、
前記複数の表示領域の中からいずれかの表示領域を指定する指定手段と、
この指定手段により指定された表示領域の画像を前記表示部に拡大表示する表示制御手段と、
を備えた画像表示装置において、
前記再生表示手段により前記表示部に再生表示された画像に文字列が含まれている場合に、この文字列の表記方向を識別する表記方向識別手段と、
前記指定手段により拡大表示させる画像の表示領域を指定する際に、前記表記方向識別手段により識別された文字列の表記方向に基づいて前記複数の表示領域の指定順序を設定する指定順序設定手段とを備え、
この指定順序設定手段により指定順序の設定された前記複数の表示領域の中から前記指定手段により該指定順序に従って指定された表示領域の画像を、前記表示制御手段により前記表示部に拡大表示することを特徴とする画像表示装置。 - 表示部と、
この表示部を複数の表示領域に区分するとともに、記憶手段に記憶されている画像データを該表示部に再生表示する再生表示手段と、
前記複数の表示領域の中からいずれか1つ以上の表示領域を指定する指定手段と、
この指定手段により指定された各表示領域の指定順序を記憶する指定順序記憶手段と、
前記指定手段により指定された各表示領域の画像を、前記指定順序記憶手段に記憶された当該各表示領域の指定順序に従って前記表示部に順次拡大表示する表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像表示装置。 - 表示時間を設定する表示時間設定手段と、
この表示時間設定手段により設定された表示時間を記憶する表示時間記憶手段とを備え、
前記表示制御手段は、前記指定手段により指定された各表示領域の画像を、前記指定順序記憶手段に記憶された当該各表示領域の指定順序に従って、前記表示時間記憶手段に記憶された表示時間毎に前記表示部に順次拡大表示することを特徴とする請求項3記載の画像表示装置。 - 表示回数を設定する表示回数設定手段と、
この表示回数設定手段により設定された表示回数を記憶する表示回数記憶手段とを備え、
前記表示制御手段は、前記指定手段により指定された各表示領域の画像を、前記指定順序記憶手段に記憶された当該各表示領域の指定順序に従って前記表示部に順次拡大表示するとともに、この各表示領域の画像の順次拡大表示を前記表示回数記憶手段に記憶された表示回数分だけ繰り返して行なうことを特徴とする請求項3記載の画像表示装置。 - 表示部と、
この表示部を複数の表示領域に区分するとともに、記憶手段に記憶されている画像データを該表示部に再生表示する再生表示手段と、
前記複数の表示領域の中から隣接するいずれか2つ以上の表示領域を指定する指定手段と、
この指定手段により指定された各表示領域の指定順序を記憶する指定順序記憶手段と、
前記指定手段により指定された隣接する2つ以上の表示領域内の画像に文字列が含まれている場合、この文字列の行数、または列数を識別する行列数識別手段と、
前記指定手段により指定された各表示領域の画像を、前記指定順序記憶手段に記憶された当該各表示領域の指定順序に従って前記表示部に順次拡大表示するとともに、この各表示領域の画像の順次拡大表示を前記行列数識別手段により識別された文字列の行数、または列数分だけ繰り返して行なう表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像表示装置。 - 繰り返し表示機能の有効、無効を設定する設定手段を備え、
この設定手段により前記繰り返し表示機能を無効と設定した場合は、前記表示制御手段による繰り返し表示を無効とすることを特徴とする請求項5、または請求項6記載の画像表示装置。 - 被写体の画像を撮像する撮像手段を備え、
前記再生表示手段は、前記表示部を複数の表示領域に区分するとともに、前記撮像手段により撮像された画像データ、或いは記憶手段に記憶されている画像データを該表示部に再生表示することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項6のいずれかに記載の画像表示装置。 - 画像入力装置とコンピュータとからなる画像処理システムにおいて、
前記コンピュータは、
表示部と、
この表示部を複数の表示領域に区分するとともに、前記画像入力装置から入力された画像データ、或いは当該コンピュータの記憶手段に記憶されている画像データを該表示部に表示する画像表示手段と、
前記複数の表示領域の中からいずれか1つ以上の表示領域を指定する指定手段と、
この指定手段により指定された各表示領域の指定順序を記憶する指定順序記憶手段と、
前記指定手段により指定された各表示領域の画像を、前記指定順序記憶手段に記憶された当該各表示領域の指定順序に従って前記表示部に順次拡大表示する表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理システム。 - 画像入力装置とコンピュータとからなる画像処理システムにおいて、
前記コンピュータは、
表示部と、
この表示部を複数の表示領域に区分するとともに、前記画像入力装置から入力された画像データ、或いは当該コンピュータの記憶手段に記憶されている画像データを該表示部に表示する画像表示手段と、
前記複数の表示領域の中から隣接するいずれか2つ以上の表示領域を指定する指定手段と、
この指定手段により指定された各表示領域の指定順序を記憶する指定順序記憶手段と、
前記指定手段により指定された隣接する2つ以上の表示領域内の画像に文字列が含まれている場合、この文字列の行数、または列数を識別する行列数識別手段と、
前記指定手段により指定された各表示領域の画像を、前記指定順序記憶手段に記憶された当該各表示領域の指定順序に従って前記表示部に順次拡大表示するとともに、この各表示領域の画像の順次拡大表示を前記行列数識別手段により識別された文字列の行数、または列数分だけ繰り返して行なう表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理システム。 - 画像入力装置とコンピュータとからなる画像処理システムにおける画像処理方法であって、
前記コンピュータの表示部を複数の表示領域に区分するとともに、前記画像入力装置から該コンピュータに入力された画像データ、或いは該コンピュータの記憶手段に記憶されている画像データを前記表示部に表示し、
前記複数の表示領域の中からいずれか1つ以上の表示領域が指定されると当該指定された各表示領域の指定順序を記憶して、
前記指定された各表示領域の画像を、前記記憶した当該各表示領域の指定順序に従って前記表示部に順次拡大表示することを特徴とする画像処理方法。 - 画像入力装置とコンピュータとからなる画像処理システムにおける画像処理方法であって、
前記コンピュータの表示部を複数の表示領域に区分するとともに、前記画像入力装置から該コンピュータに入力された画像データ、或いは該コンピュータの記憶手段に記憶されている画像データを前記表示部に表示し、
前記複数の表示領域の中から隣接するいずれか2つ以上の表示領域が指定されると当該指定された各表示領域の指定順序を記憶するとともに、この指定された隣接する2つ以上の表示領域内の画像に文字列が含まれている場合、この文字列の行数、または列数を識別し、
前記指定された各表示領域の画像を、前記記憶した当該各表示領域の指定順序に従って前記表示部に順次拡大表示するとともに、この各表示領域の画像の順次拡大表示を前記識別した文字列の行数、または列数分だけ繰り返して行なうことを特徴とする画像処理方法。 - コンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体であって、
画像入力装置と該コンピュータとからなる画像処理システムにおける画像処理機能を実現するための該コンピュータが実行可能なプログラムを格納し、
前記コンピュータの表示部を複数の表示領域に区分するとともに、前記画像入力装置から該コンピュータに入力された画像データ、或いは該コンピュータの記憶手段に記憶されている画像データを前記表示部に表示させる画像表示ステップと、
指定手段により前記複数の表示領域の中からいずれか1つ以上の表示領域を指定させる指定ステップと、
この指定ステップにおいて指定された各表示領域の指定順序を記憶手段に記憶させる指定順序記憶ステップと、
前記指定ステップにおいて指定された各表示領域の画像を、前記指定順序記憶ステップにより前記記憶手段に記憶された当該各表示領域の指定順序に従って前記表示部に順次拡大表示させる表示制御ステップと、
を備えたことを特徴とする記憶媒体。 - コンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体であって、
画像入力装置と該コンピュータとからなる画像処理システムにおける画像処理機能を実現するための該コンピュータが実行可能なプログラムを格納し、
前記コンピュータの表示部を複数の表示領域に区分するとともに、前記画像入力装置から該コンピュータに入力された画像データ、或いは該コンピュータの記憶手段に記憶されている画像データを前記表示部に表示させる画像表示ステップと、
指定手段により前記複数の表示領域の中から隣接するいずれか2つ以上の表示領域を指定させる指定ステップと、
この指定ステップにおいて指定された各表示領域の指定順序を記憶手段に記憶させる指定順序記憶ステップと、
前記指定ステップにおいて指定された隣接する2つ以上の表示領域内の画像に文字列が含まれている場合、この文字列の行数、または列数を識別させる行列数識別ステップと、
前記指定ステップにおいて指定された各表示領域の画像を、前記指定順序記憶ステップにより前記記憶手段に記憶された当該各表示領域の指定順序に従って前記表示部に順次拡大表示させるとともに、この各表示領域の画像の順次拡大表示を前記行列数識別ステップにおいて識別された文字列の行数、または列数分だけ繰り返して行なわせる表示制御ステップと、
を備えたことを特徴とする記憶媒体。
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