JP3780313B2 - 2軸アクチュエータ及びその駆動回路及びその駆動方法 - Google Patents

2軸アクチュエータ及びその駆動回路及びその駆動方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3780313B2
JP3780313B2 JP2002105882A JP2002105882A JP3780313B2 JP 3780313 B2 JP3780313 B2 JP 3780313B2 JP 2002105882 A JP2002105882 A JP 2002105882A JP 2002105882 A JP2002105882 A JP 2002105882A JP 3780313 B2 JP3780313 B2 JP 3780313B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic pole
coil
fixed magnetic
rotor
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002105882A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003304676A (ja
Inventor
信秀 岡田
Original Assignee
新電元メカトロニクス株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 新電元メカトロニクス株式会社 filed Critical 新電元メカトロニクス株式会社
Priority to JP2002105882A priority Critical patent/JP3780313B2/ja
Publication of JP2003304676A publication Critical patent/JP2003304676A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3780313B2 publication Critical patent/JP3780313B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Linear Motors (AREA)
  • Linear Motors (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、互いに直交する2軸を有し、2軸周りに回転するジンバル機構を有する2軸アクチュエータの駆動方法と駆動回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来技術による2軸アクチュエータの駆動方法を説明する便宜上、先に2軸アクチュエータの構造を説明する。2軸アクチュエータの構造及び従来の駆動方法は、本願出願人により出願された特願2001-149586に開示されている。図1は2軸アクチュエータの一実施例である。図1は、2軸アクチュエータの一例を示す説明図であり、(a)は2軸アクチュエータのY軸方向に直交する面における断面図、図1(b)は2軸アクチュエータのX軸方向に直交する面における断面図である。また、図2は、図1に示した2軸アクチュエータの分解斜視図である。さらに、図3は、Y軸を中心に右回りに回転した状態を示す説明図であり、(a)はY軸方向から見た正面図、(b)は斜視図である。
【0003】
図1において、1はケース、2は磁石保持器、3は永久磁石、4は共通磁極、5a及び5bは固定磁極、6a及び6bはボビン、7a及び7bはコイル、8a及び8bは軸受、9a及び9bは固定磁極、10a及び10bはボビン、11a及び11bはコイル、12はロータ、13はシャフト支持台、14は軸受ブロック、15及び15’はXシャフト、16はYシャフト、17は鏡支持枠、18は鏡である。
【0004】
ケース1は箱型形状をしている。ケース1の底部の中央には、磁石保持器2と永久磁石3と共通磁極4が設置されている。磁石保持器の内側には上側がN極に下側がS極に着磁された永久磁石3が組み付けられている。永久磁石3の上には、磁性材料からなる共通磁極4が載置されている。共通磁極4の上面は、ジンバル機構の回転中心と同一点を中心とする略凹球状に加工されている。
【0005】
また、ケース1の底部には、固定磁極5a及び固定磁極5bが共通磁極4を挟んで、対向して配置されている。固定磁極5a及び固定磁極5bにおけるロータの駆動磁極との対向面は、それぞれジンバル機構の回転中心と同一点を中心とする略凹球状面になるように加工されている。
【0006】
ボビン6a及びボビン6bの胴部には、コイル7a及びコイル7bが巻回され、ボビン6a及びボビン6bの中空部には、固定磁極5a及び固定磁極5bが貫通されている。
【0007】
ケース1の対向する一対の内側面には、軸受8a及び軸受8bが互いに対向するように設置されている。また、ケース1の他の一対の対向する内側面には、固定磁極9a及び固定磁極9bが設置されている。固定磁極9a及び固定磁極9bにおけるロータの駆動磁極との対向面は、それぞれジンバル機構の回転中心と同一点を中心とする略凹球状面になるように加工されている。
【0008】
ボビン10a及びボビン10bの胴部には、コイル11a及びコイル11bが巻回され、ボビン10a及びボビン10bの中空部には、固定磁極9a及び固定磁極9bが貫通されている。
【0009】
ロータ12は磁性材料からなり、共通磁極4、固定磁極5a及び5b、固定磁極9a及び9bと、それぞれ対向する対向面を有している。前記各対向面は、ジンバル機構の回転中心と同一点を中心とする球面に加工されている。ロータ12はシャフト支持台13を嵌合させるための凹部を有している。
【0010】
ロータ12において、固定磁極5aと対向する面をロータ下側部磁極12a、固定磁極5bと対向する面をロータ下側部磁極12bと定義する。ロータ下側部磁極12aとロータ下側部磁極12bは、Y軸側の駆動磁極である。また、固定磁極9aと対向する面をロータ上側部磁極12c、固定磁極9bと対向する面をロータ上側部磁極12dと定義する。ロータ上側部磁極12cとロータ上側部磁極12dはX極側の駆動磁極である。さらに、共通磁極4と対向する面をロータ共通磁極12eと定義する。
【0011】
シャフト支持台13はコの字型をしており、それぞれの脚部には孔が互いに対向するごとく設けられている。
【0012】
軸受ブロック14は、ほぼ直方体形状で、軸受ブロック14の内部には軸受14a、軸受14b及び14b’が挿入されている。軸受14aはYシャフト16の方向に貫通され、軸受14b及び14b’は軸受ブロック14の対向する側面から、Xシャフト15及び15’の方向にそれぞれ挿入して配置されている。
【0013】
軸受ブロック14は、シャフト支持台13のコの字型の2つの脚部によって形成される空隙に配置され、Yシャフト16はシャフト支持台13の片方の孔から、軸受14aを貫通してシャフト支持台13の他方の孔に設置される。これにより、軸受ブロック14はシャフト支持台13を介してロータ12にY軸周りに回転自在に支持されている。ロータ12の上には、鏡支持枠17が接続され、鏡支持枠17には鏡18が固着されている。
【0014】
Xシャフト15は、一端が軸受8aに他端が軸受14bに挿入された軸受ブロック14に接続されている。また、Xシャフト15’は、一端が軸受8bに他端が軸受14b'に挿入された軸受ブロック14に接続されている。これにより、軸受ブロック14は、ケース1の対向する1組の辺に、Xシャフト15を中心として回動可能に支持されている。軸受ブロック14及び鏡支持枠17及び鏡18は、Xシャフト15の方向にはケース1に、Yシャフト16の方向ではロータ12に支持されている。
【0015】
次に、従来技術による2軸アクチュエータの駆動方法について説明する。図3は、Y軸を中心に右回りに回転した状態を示す説明図であり、(a)はY軸方向から見た正面図、(b)は斜視図である。通常、コイルに通電を行っていない状態では、ロータ12はYシャフト16の方向、Yシャフト16の方向共にほぼ中央で静止している。
【0016】
永久磁石3からの磁束は、共通磁極4からロータ共通磁極12eに供給され、さらにロータ12内で磁束はX軸駆動磁極側とY軸駆動磁極側とに分かれる。X軸駆動磁極では、ロータ上側部磁極12cから固定磁極9aを経由する磁路と、ロータ上側部磁極12dから固定磁極9bを経由する磁路とに分かれ、それぞれが等しい大きさで均衡する。
【0017】
また、Y軸駆動磁極では、ロータ下側部磁極12aから固定磁極5aを経由する磁路と、ロータ上側部磁極12bから固定磁極5bを経由する磁路とに分かれ、それぞれが等しい大きさで均衡する。このように、各コイルに通電を行っていない状態では、ロータ12は各軸のほぼ中央で静止している。
【0018】
コイル7aに通電を行うとコイルの発生する起磁力で、固定磁極5a、ロータ下部磁極12a、ロータ共通磁極12e、共通磁極4、ケース1の底部で構成された磁気回路に磁束が供給される。永久磁石3は、コイルに発生した磁力を強める方向に着磁されている。
【0019】
このとき、固定磁極5aは磁性を帯び、ロータ下側部磁極12aは固定磁極5aとは逆の極の磁性を帯びる。このため、固定磁極5aとロータ下側部磁極12aの間で吸引力が発生し、ロータ12は固定磁極5aに引き付けられ、X軸を中心に図において右回りに回転する。
【0020】
次に、コイル7aへの通電を解除した後に、コイル7bに通電を行うとコイルの発生する起磁力で、固定磁極5b、ロータ下側部磁極12b、ロータ共通磁極12e、共通磁極4、ケース1の底部で構成された磁気回路に磁束が供給される。永久磁石3は、コイルに発生した磁力を強める方向に着磁されている。
【0021】
このとき、固定磁極5bは磁性を帯び、ロータ下側部磁極12bは固定磁極5bとは逆の極の磁性を帯びる。このため、固定磁極5bとロータ下側部磁極12bの間で吸引力が発生し、ロータ12は固定磁極5bに引き付けられ、Yシャフト16を中心に図3において左回りに回転する。従って、Yシャフト16周りの回転方向及びトルクを発生方向は、コイル7aもしくはコイル7bのいずれかに通電を行うことによって、所望の方向に選択が可能となる。
【0022】
また、コイル11aに通電を行うと、コイル11aの発生する起磁力で、固定磁極9a、ロータ上側部磁極12c、ロータ共通磁極12e、共通磁極4、ケース1の底部で構成された磁気回路に磁束が供給される。永久磁石3は、コイルに発生した磁力を強める方向に着磁されている。
【0023】
このとき、固定磁極9aは磁性を帯び、ロータ上側部磁極12cは固定磁極9aとは逆の極の磁性を帯びる。このため、固定磁極9aとロータ上側部磁極12cの間で吸引力が発生し、ロータ12は固定磁極9aに引き付けられ、図3に示すように、Y軸を中心に図において右回りに回転する。
【0024】
次に、コイル11aへの通電を解除した後に、コイル11bに通電を行うと、コイル11bに発生する起磁力で、固定磁極9b、ロータ上部磁極12d、ロータ共通磁極12e、共通磁極4、ケース1の底部で構成された磁気回路に磁束が供給される。永久磁石3は、コイルに発生した磁力を強める方向に着磁されている。
【0025】
このとき、固定磁極9bは磁性を帯び、ロータ上側部磁極12dは固定磁極9bとは逆の極の磁性を帯びる。このため、固定磁極9bとロータ上部磁極12dの間で吸引力が発生し、ロータ12は固定磁極9bに引き付けられ、Y軸を中心に図において左回りに回転する。従って、Y軸周りの回転方向及びトルクを発生方向は、コイル11aもしくはコイル11bのいずれかに通電を行うことによって、所望の方向に選択が可能となる。
【0026】
以上のX方向の回転動作とY方向の回転動作は、単独に行うことも同時に行うことも可能である。以上説明したように、この2軸アクチュエータは、互いに直交する2軸の周りに回転駆動を行うことができる。そのため、鏡18の向きが変化し、鏡18に入射された光を所望の方向に反射させることが可能になる。
【0027】
ところで、上述した従来の駆動方法では、対となるコイルのうち、片側にのみ通電する方法であり、この場合の動作は選択的であり、通電されたコイルで定まる方向の回転範囲終端で停止する。その中間位置に静止させようとした場合には、何らかの方法によりロータの位置を検出し、コイルの通電量を加減することが必要となる。そのため、コイルの通電量を加減する方法を実行するために、検出用のセンサを各軸に取り付ける方法がある。一般に知られている方法で、このアクチュエータの各軸の回転角を検出しようとすることは、かなり困難であるが、一般的な回転角センサとして用いられるポテンショメータを組み込んだ例について従来例として説明する。
【0028】
図12は、従来例における駆動方法の一例を示す斜視図である。図12に示した例は、ポテンショメータを利用して駆動するものである。図12において、27はX軸角度検出用ポテンショメータで、28はY軸角度検出用ポテンショメータである。図12は内部構造を示すために、1部の部品を省略しているが、基本的な構造と動作原理は既に述べた2軸アクチュエータと同様である。この例では、X軸を外側に延長して、この先に回転角度を検出するX軸角度検出用ポテンショメータ27を接続することで、X軸の回転角度を検出している。
【0029】
また、軸受ブロック(図示省略)の内部には、Y軸角度検出用ポテンショメータ28が組み込まれ、ロータ12はY軸角度検出用ポテンショメータ28と共に、Yシャフト16に回転可能に支持されている。このため、ロータ12のYシャフト16を軸とする回転角度は前記Y軸角度検出用ポテンショメータ28の出力によって、読み取ることが可能になる。軸受ブロック14(図示省略)とY軸角度検出用ポテンショメータ28はコイル11a及びコイル11b(図示省略)によって、ロータ12と共にX方向に駆動されることとなる。このため軸受ブロック14はY軸角度検出用ポテンショメータ28を格納するために、必然的に大きくせざるを得ない。
【0030】
次に、ポテンショメータを利用して位置制御を行う2軸アクチュエータの駆動回路の従来例について、図13に基づいて説明する。図13は、従来技術に係る2軸アクチュエータの駆動回路を示すブロック図である。図13において、26a〜26dは電流増幅器、29はXシャフト位置指令信号発生器、30はYシャフト位置指令信号発生器、31a及び31bは比較器、32a及び32bは通電方向判断器、33a〜33dは誤差増幅器である。
【0031】
Xシャフト位置指令信号発生器29及びYシャフト位置指令信号発生器30は独立して設置されている。Xシャフト位置指令信号発生器29には、直列に比較器31aが接続され、比較器31aはXシャフト位置検出器27と通電方向判断器32aに接続されている。通電方向判断器32aには誤差増幅器33a及び33bがそれぞれ並列に接続されている。誤差増幅器33aには、電力増幅器26aを介してコイル11aが接続されている。誤差増幅器33bには、電力増幅器26bを介してコイル11bが接続されている。
【0032】
Yシャフト位置指令信号発生器30には、直列に比較器31bが接続され、比較器31bはYシャフト位置検出器28と通電方向判断器32bに接続されている。通電方向判断器32bには誤差増幅器33c及び33dがそれぞれ並列に接続されている。誤差増幅器33cには、電力増幅器26cを介してコイル7aが接続されている。誤差増幅器33dには、電力増幅器26dを介してコイル7bが接続されている。
【0033】
次に、従来例の駆動回路について説明する。Xシャフト位置指令信号29は、比較器31aによって、Xシャフト位置検出器27で検出されたロータの現在位置と比較される。比較器31aから出力された信号は、指令値と現在位置との誤差を表すことになる。この誤差を修正するために必要な回転方向が通電方向判断器32aによって求められ、誤差増幅器33aまたは誤差増幅器33bのいずれかに送られる。誤差増幅器は入力された誤差信号を増幅し、誤差補正信号とする。これを電力増幅器によってコイルを駆動する電力まで増幅した後、コイル11aまたはコイル11bを駆動する。そして、ロータは指示位置誤差を補正する方向に回転し、その結果をXシャフト位置検出器27によって指令位置と再度比較する、循環動作によって位置制御を行う。
【0034】
Y軸の動作もX軸と同様に、Yシャフト位置指令信号30は、比較器31bによって、Yシャフト位置検出器28で検出されたロータ12の現在位置と比較される。比較器31bから出力された信号は、指令値と、現在位置との誤差を表すことになる。この誤差を修正するために必要な回転方向が通電方向判断器32bによって求められ、誤差増幅器33cまたは誤差増幅器33dのいずれかに送られる。誤差増幅器は入力された誤差信号を増幅し、誤差補正信号とする。これを電力増幅器によってコイルを駆動する電力まで増幅した後、コイル7aまたはコイル7bを駆動する。そして、コイル7a及び7bの通電によって、ロータは指示位置誤差を補正する方向に回転し、その結果をYシャフト位置検出器27によって指令位置と再度比較する循環動作によって位置制御を行う。Xシャフト15及び15’とYシャフト16は独立して指示が可能で、互いの干渉を避けることができる。なお、Xシャフト位置指令信号及びYシャフト位置指令信号は、外部からの位置指示、または一定パターンの繰り返しであれば内部で発生させたもののいずれでも使用できる。
【0035】
以上のようにして任意方向への駆動制御が可能となるが、以下のような問題が生じる。まず第1に、小型化が困難である。一方の軸は他方の軸上に乗っているためにセンサも同様に軸上に配置せざるを得ないので、小型化、軽量化を大きく損なう結果となる。第2にコスト的に高価になるという問題を生じる。このような形式のセンサは一般的に高価である。第3に損失の問題がある。機械的な負荷が連続して接続されることとなるために、発生するトルクを該駆動のために損失してしまう問題があった。第4に、接触部分を有するため、機械的な寿命が存在してしまっていた。第5に重量の問題があり、可動部はロータに加えてポテンショメータの質量も加わるので、駆動のためにはより大きな電力を必要とする。また、本形式のアクチュエータは可動部分の重心位置と各軸の交点が一致していることが特徴であり、このために可動部分の設計に大きな制約が発生することになっていた。第6に、駆動回路の構成が複雑になるという問題がある。回転角度の目標値に対して各方向のセンサで検出した位置信号とを比較して作成した誤差信号から、コイルの補正電流を作成する回路は、制御の安定性を確保するためには、一般に知られた古典的な手法によるか、デジタル化して演算で求めることができるが、いずれにしても回路規模はかなり大きなものとなり、高価なものになる。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記課題に鑑み、2軸周りに駆動可能な2軸アクチュエータのロータを所望の方向に自由自在に回転制御することができ、高価な位置検出機構を用意することなく、振動等外乱のある環境下においても、高精度な位置制御精度を保持する2軸アクチュエータ及びその駆動方法及びその駆動回路を提供することを目的とする。
【0037】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するための手段として、回動自在に保持されるXシャフトと、前記Xシャフトと直交する方向に回動自在に保持されるYシャフトと、前記Xシャフト及び前記Yシャフトで構成されたジンバル機構によって、前記Xシャフトの回動方向と前記Yシャフトの回動方向との双方に回動自在に支持されるロータと、磁束が供給されたときに、前記ロータの所定部分を磁力によって吸引することによって、前記Xシャフトを一方の方向に所定角度回転させる第1の固定磁極と、磁束が供給されたときに、前記ロータの所定部分を磁力によって吸引することによって、前記Xシャフトを他方の方向に所定角度回転させる第2の固定磁極と、磁束が供給されたときに、前記ロータの所定部分を磁力によって吸引することによって、前記Yシャフトを一方の方向に所定角度回転させる第3の固定磁極と、磁束が供給されたときに、前記ロータの所定部分を磁力によって吸引することによって、前記Yシャフトを他方の方向に所定角度回転させる第4の固定磁極と、前記第1の固定磁極、前記第2の固定磁極、前記第3の固定磁極及び前記第4の固定磁極と磁気回路を形成可能に設けられる共通磁極とを有する2軸アクチュエータにおいて、前記共通磁極に供給される磁束量を一定に保持し、前記第1の固定磁極と前記第2の固定磁極、または前記第3の固定磁極と前記第4の固定磁極に供給される磁束量に差を発生させ、発生した磁束量の差に対応して前記ロータを回転させるようになしたことを特徴とするものとした。
【0038】
したがって、Xシャフト及びYシャフトを回転させる2対のコイルへ印加する電圧差によって、それぞれの固定磁極に供給される磁束量に差ができ、その差に従ってXシャフト及びYシャフトに加わるトルクにも差を生じる。よって、ポテンショメータなど機械的な構成を付加することなく、Xシャフト及びYシャフトを任意の角度だけ回転させることが可能になる。
【0039】
また、本発明は、第1のコイル、該第1のコイルと対をなす第2のコイル、第3のコイル、または該第3のコイルと対をなす第4のコイルに通電して、第1のコイルが巻回された第1の固定磁極、第2のコイルが巻回された第2の固定磁極、第3のコイルが巻回された第3の固定磁極または第4のコイルが巻回された第4の固定磁極に磁束を供給し、供給された前記磁束によって、前記第1の固定磁極、前記第2の固定磁極、前記第3の固定磁極または前記第4の固定磁極と、これらの近傍に回動自在に設けられたロータの所定部分との間に吸引力を発生させ、発生した前記吸引力または前記反発力によって前記ロータを回転させて、前記ロータを支持すると共に前記ロータの回転に応じて回転するようになされ且つ互いに直交するように設けられたXシャフトまたはYシャフトを回転させる2軸アクチュエータの駆動方法において、前記第1のコイルと前記第2のコイルに流れる電流の和、及び前記第3のコイルと前記第4のコイルに流れる電流の和を一定値に保持すること によって、前記第1の固定磁極、前記第2の固定磁極、前記第3の固定磁極及び前記第4の固定磁極と磁気回路を形成可能な共通磁極に供給される磁束量を一定に保持しつつ、前記第1のコイルと前記第2のコイル、または前記第3のコイルと前記第4のコイルに流れる電流に、XシャフトまたはYシャフトの回転角度に対応する差を与え、前記第1の固定磁極と前記第2の固定磁極、または前記第3の固定磁極と前記第4の固定磁極に供給される磁束量に差を発生させ、発生した磁束量の差に対応して前記ロータを回転させることを特徴とするものとした。
【0040】
なお、2軸アクチュエータの駆動方法において、前記第1のコイルと前記第2のコイルに流れる電流の和、及び前記第3のコイルと前記第4のコイルに流れる電流の和を一定値に保持することによって、前記第1の固定磁極、前記第2の固定磁極、前記第3の固定磁極及び前記第4の固定磁極と磁気回路を形成可能な共通磁極に供給される磁束量を一定に保持しつつ、前記第1のコイルと前記第2のコイル、または前記第3のコイルと前記第4のコイルに流れる電流にXシャフトまたはYシャフトの回転角度に対応する差を与えるようにできる。
【0041】
さらに、本発明は、2軸アクチュエータの駆動回路において、2軸アクチュエータに設けられたロータの回転角度に対応する信号を発生する第1の発振器及び第2の発振器と、所定電圧を発生する第1の電圧発生器及び第2の電圧発生器と、前記第1の発振器から入力された信号の大きさを調整して出力する第1のレベル調整器と、前記第1の電圧発生器で発生した電圧の大きさを調整して出力する第2のレベル調整器と、前記第2の発振器から入力された信号の大きさを調整して出力する第3のレベル調整器と、前記第2の電圧発生器で発生した電圧の大きさを調整して出力する第4のレベル調整器と、前記第1のレベル調整器から入力された信号の位相を反転して出力する第1の位相反転器と、前記第3のレベル調整器から入力された信号の位相を反転して出力する第2の位相反転器と、前記第2のレベル調整器から入力された電圧に、前記第1のレベル調整器から入力された信号に対応するバイアスを加えたバイアス電圧を生成して出力する第1の演算増幅器と、前記第2のレベル調整器から入力された電圧に、前記第1の位相反転器から入力された信号に対応するバイアスを加えたバイアス電圧を生成して出力する第2の演算増幅器と、前記第4のレベル調整器から入力された電圧に、前記第3のレベル調整器から入力された信号に対応するバイアスを加えたバイアス電圧を生成して出力する第3の演算増幅器と、前記第4のレベル調整器から入力された電圧に、前記第2の位相反転器から入力された信号に対応するバイアスを加えたバイアス電圧を生成して出力する第4の演算増幅器と、前記第1の演算増幅器から入力されたバイアス電圧の大きさを調整して出力する第5のレベル調整器と、前記第2の演算増幅器から入力されたバイアス電圧の大きさを調整して出力する第6のレベル調整器と、前記第3の演算増幅器から入力されたバイアス電圧の大きさを調整して出力する第7のレベル調整器と、前記第4の演算増幅器から入力されたバイアス電圧の大きさを調整して出力する第8のレベル調整器と、前記第5のレベル調整器から出力されたバイアス電圧を増幅して前記ロータの近傍に設けられた第1のコイルに供給する第1の電力増幅器と、前記第6のレベル調整器から出力されたバイアス電圧を増幅して前記ロータの近傍に設けられると共に前記第1のコイルと対をなす第2のコイルに供給する第2の電力増幅器と、前記第7のレベル調整器から出力されたバイアス電圧を増幅して前記ロータの近傍に設けられた第3のコイルに供給する第3の電力増幅器と、前記第8のレベル調整器から出力されたバイアス電圧を増幅して前記ロータの近傍に設けられると共に前記第3のコイルと対をなす第4のコイルに供給する第4の電力増幅器を有することを特徴とするものとした。
【0042】
したがって、比較的単純な構成によって2軸アクチュエータの駆動回路を実現することができる。
【0043】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、本発明に係る本発明による駆動方法及び駆動回路は、図1に示した2軸アクチュエータに対して適用することが可能であるので、機械的構成については、図1に示したものを前提に説明する。また、永久磁石3は、特に設けなくともよい。
【0044】
最初に、コイルに通電によって発生するトルクと回転角の関係を図5に示す。図5は、図1に示した2軸アクチュエータのXシャフトのトルクカーブを示すグラフである。なお、図5では、X軸を例にとって説明するが、Y軸においても同様である。図において、縦軸は発生するトルク、横軸は回転角である。便宜上、右回りの回転をθ、左回りの回転を−θと定義し、左回りのトルクを+、右回りのトルクを−と定義する。図5に示すように、コイル11aとコイル11bに通電する電流が等しいとき、両者のトルクカーブの形状は同じで、極性が異なる対象形をしている。各コイルに流す電流によってその形は大きく変わらず、絶対値のみが変化する。コイル11aとコイル11bに同一の電流が流れているとき、トルクの発生方向を無視して絶対値のみをグラフに示すと図6のようになる。図6は、図1に示した2軸アクチュエータのXシャフトのトルクカーブの絶対値を示すグラフである。コイル11aとコイル11bのトルクは中央で交差する。この点がコイル11aとコイル11bの発生するトルクのバランス点で、ロータはこの位置に静止する。
【0044】
ここで、コイル11aの電流を増し、コイル11bの電流を減らした場合を図7に示す。図7は、コイル11aの電流を強めたときにおけるXシャフトの右回転時のトルクカーブを示すグラフである。トルク曲線の交点がΔθだけ移動している。ロータが回転しこの位置に静止する。同様に、コイル11bの電流を増し、コイル11aの電流を減らした場合を図8に示す。図8は、コイル11bの電流を強めたときにおけるXシャフトの左回転時のトルクカーブを示すグラフである。図8において、トルク曲線の交点が−Δθだけ移動し、逆方向に回転する。本発明は、このようにして、各コイルの電流値を調整することにより、任意の向きでロータを静止させることを可能にしたことに特徴がある。
【0045】
なお、2軸アクチュエータは2軸方向に互いに干渉することなく独立して駆動可能なことを大きな特徴とし、その回転角度は前記の方法によって制御することができる。2軸アクチュエータの駆動時に、各駆動コイルによって発生した磁束は一つの共通磁極4を経由する磁路を有する。この経路を図示したものが図4である。図4は、図1に示した2軸アクチュエータの駆動方法を示す磁気回路図であり、(a)はY軸方向に直交する面における断面図、(b)はX軸方向に直交する面における断面図である。図4(a)において2つのX軸駆動コイル11a(図示省略)及び11b(図示省略)で発生した磁束はそれぞれφL及びφRの経路を通り、共に共通磁極4を経由する。この磁極内の磁束をまとめてφ0Hとする。同様に、図4(b)において2つのY軸駆動コイル7a及び7bで発生した磁束はそれぞれφT及びφbの経路を通り、共に共通磁極4を経由する。この磁極内の磁束をまとめてφ0Vとする。このときの共通磁極4は同じものであり、これらの関係は次式で表される。
【数1】
Figure 0003780313
共通磁極を通過する磁束の総量はφ0で表される。このとき共通磁極のギャップを通過するφ0によって発生する力は各軸方向の回転トルクには寄与しない方向となるようデザインして、各軸方向への影響を避けている。この力は各軸に対して直角の方向であり、軸の回転抵抗となって現れる。 このため、1軸に対して発生するトルクは、他方の軸周りの位置には影響されなくても、他軸を駆動する磁束が変化すると共通磁極4を通過する磁束量φ0も変化するので、軸受の回転抵抗も変わることとなる。この為結果的に出力トルクが変化し、他軸に影響を及ぼすことになる。
【0047】
これを避けるには、共通磁極4を通過する磁束の量φ0を常に一定にする必要がある。前述の位置制御方法は、対向コイルの電流比を変化させて、目標回転角度で対向トルクを交差させることで実現している。なお、目標点でトルクが交差する電流比のときの絶対値は一つではなく数多く存在する。そのうちどれを選択しても良いが、交差点でのトルクの絶対値によってその静止精度などの性質が異なるので目的によって選択すればよい。
【0048】
このとき、対向電流の和が予め決めた一定値になるように電流比を選択することで、目標値をどこにおいても共通磁極を通過する磁束の量を一定に保つことができることになる。この関係はXシャフト及びYシャフト共に共通である。両軸の有する各対コイルに同じ関係を持たせた電流で駆動すれば、共通磁極の通過磁束の変化をなくすことができる。
【0049】
次に、本発明の2軸アクチュエータの駆動回路について図9に基づいて説明する。図9は、本発明の駆動回路の一例を示すブロック図である。図9において、19は発振器、20はレベル調整器、21は電圧発生器、22はレベル調整器、23は反転器、24a及び24bは演算増幅器、25a及び25bはレベル調整器、26a及び26bは電力増幅器である。
【0050】
発振器19にはレベル調整器20が直列に接続されている。演算増幅器24aにはレベル調整器20からの信号と電圧発生器21の電圧がレベル調整器22を経由して接続されている。演算増幅器24bには、反転器23を介して発振器19からの信号と電圧発生器21の電圧がレベル調整器22を経由して接続されている。演算増幅器24aの出力はレベル調整器25aを介して、電力増幅器26aに接続され、電力増幅器26aの出力はコイル7aもしくはコイル11aに直列に接続される。さらに、演算増幅器24bの出力は、レベル調整器25bを介して電力増幅器26bが接続され、電力増幅器26bの出力はコイル7bもしくはコイル11bに直列に接続される。
【0051】
次に、本発明の2軸アクチュエータの駆動回路の動作について、図9〜図11に基づいて説明する。図9は、本発明の駆動回路の一例を示すブロック図である。なお、ここでは正弦波状に往復動作を行う場合について記述するもので、本回路の動作は波形に制約されることはなく、あくまでも駆動例の一例として説明する。発振器19によって作成された信号は、レベル調整器20により大きさを調整した後、演算増幅器24aによってバイアス電圧を加えられる。このバイアスの大きさはレベル調整器22によって定められている。演算増幅器24aの出力は電力増幅器26aによって増幅され、コイル7aを駆動する。一方、レベル調整器20を通過した信号の1部は、位相反転器23を経由して演算増幅器24bによりバイアス電圧を加えられる。このバイアスの大きさは演算増幅器24aでの値と同じものになる。バイアスを加えられた信号は、電力増幅器26bによって増幅された後、コイル7bを駆動する。
【0052】
このようにして、合成された信号の相互関係は図10に示すような形状となる。図10は、本発明の駆動回路においてバイアスを印加したときのXシャフトの駆動電流波形図である。目標値が変化した際に和が一定となる関係を有する電流を求めるとき、次のような手法を用いることで高精度な電流を容易に得ることができる。電圧として与えられた目標値を増幅してコイルの駆動電流とするまでに一定のバイアスを与える。これに対向するコイルの駆動電流は、目標値信号の位相を反転器で反転してからバイアスを与える。バイアスの量は対向コイルそれぞれに同じ量とする。こうすることにより、目標値の変化を電流比の変化に変換すると共に、その和を一定に保つことができ、前記の各軸間の影響を抑えた駆動が可能となる。なお、発振器19から出力される信号は、正弦波に限られるものではなく、矩形波、のこぎり波など適宜利用することが可能である。また、外部からの位置指令信号に置き換えることも可能である。
【0053】
この効果を計測した結果が図11である。図11は、本発明の駆動回路においてバイアスを印加しないXシャフトの駆動電流波形図である。対向コイルに流れる電流が、反転器の効果で位相が180°ずれており、その和は変化分がうち消されて一定値となっている。同じ回路において、レベル調整器によってバイアス量を零とした場合の計測結果を図11に示す。各コイルには正弦波の半周期毎に交互に電流が流れていて、その合成値波はコイル電流と同じ形状をしている。このため、共通磁極に流れる磁束も同じように変動していることになる。
【0054】
なお、以上説明した2軸アクチュエータの駆動回路は、Xシャフト15及び15’を回転させる駆動回路とYシャフト16を回転させる駆動回路を別に設けて、互いに独立させて駆動させても良いし、X軸方向に駆動する回路とY軸方向に駆動する回路とを接続して、一つの回路として駆動しても良い。
【0055】
以上のように、本発明に係る2軸アクチュエータの駆動回路は、対となる2組のコイルにはそれぞれ同時に通電を行ない、各対のコイルに流れる電流の和を常に一定となるように制御することを特徴としている。したがって、図1に示した2軸アクチュエータにこの駆動回路を付加することによって、ロータを所望の方向に自由自在に制御することができ、高価な位置検出機構を用意することなく、振動等外乱のある環境下においても、高精度な位置制御精度を保持する駆動方法が実現できる。なお、2軸アクチュエータの機械的構成は、図1に示したものに限定されるものではなく、ジンバル機構を有する2軸アクチュエータに広く適用することが可能である。
【0056】
【発明の効果】
本発明は、第1のコイルと第2のコイルに流れる電流の和、及び第3のコイルと前記第4のコイルに流れる電流の和を常時一定値に保持することによって、共通磁極に供給される磁束量を一定に保持し、第1のコイルと第2のコイル、または前第3のコイルと第4のコイルに流れる電流に、XシャフトまたはYシャフトの回転角度に対応する差を与えることによって、第1の固定磁極と第2の固定磁極、または第3の固定磁極と第4の固定磁極に供給される磁束量に差を発生させ、発生した磁束量の差に対応してロータを回転させるので、ポテンショメータなどを付加する必要がなく、小型化が容易であり、さらに高価な機械的構成を付加しないので安価に実現できる。また、負荷となる構成を付加しないので損失を小さくすることが可能であり、機械的、電気的損失が小さい。さらに、駆動回路の構成が単純であり、小型化が容易である上に安価に実現可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 2軸アクチュエータの一例を示す説明図であり、(a)は2軸アクチュエータのY軸方向に直交する面における断面図、図1(b)は2軸アクチュエータのX軸方向に直交する面における断面図である。
【図2】 図1に示した2軸アクチュエータの分解斜視図である。
【図3】 Y軸を中心に右回りに回転した状態を示す説明図であり、(a)はY軸方向から見た正面図、(b)は斜視図である。
【図4】 図1に示した2軸アクチュエータの駆動方法を示す磁気回路図であり、(a)はY軸方向に直交する面における断面図、(b)はX軸方向に直交する面における断面図である。
【図5】 図1に示した2軸アクチュエータのYシャフトのトルクカーブを示すグラフである。
【図6】 図1に示した2軸アクチュエータのYシャフトのトルクカーブの絶対値を示すグラフである。
【図7】 コイル11aの電流を強めたときにおけるYシャフトの右回転時のトルクカーブを示すグラフである。
【図8】 コイル11bの電流を強めたときにおけるYシャフトの左回転時のトルクカーブを示すグラフである。
【図9】 本発明の駆動回路の一例を示すブロック図である。
【図10】 本発明の駆動回路においてバイアスを印加したときのXシャフトの駆動電流波形図である。
【図11】 本発明の駆動回路においてバイアスを印加しないときのXシャフトの駆動電流波形図である。
【図12】 従来例における駆動方法の一例を示す斜視図である。
【図13】 従来技術に係る2軸アクチュエータの駆動回路を示すブロック図である。
【符号の簡単な説明】
1.ケース
2.磁石保持器
3.永久磁石
4.共通磁極
5a.固定磁極
5b.固定磁極
6a.ボビン
6b.ボビン
7a.コイル
7b.コイル
8a.軸受
8b.軸受
9a.固定磁極
9b.固定磁極
10a.ボビン
10b.ボビン
11a.コイル
11b.コイル
12.ロータ
12a.ロータ下側部磁極
12b.ロータ下側部磁極
12c.ロータ上側部磁極
12d.ロータ上側部磁極
12e.ロータ共通磁極
13.シャフト支持台
14.軸受ブロック
14a.軸受
14b.軸受
14b'.軸受
15.Xシャフト
16.Yシャフト
17.鏡支持枠
18.鏡
19.発振器
20.レベル調整器
21.電圧発生器
22.レベル調整器
23.反転器
24a.演算増幅器
24b.演算増幅器
25a.レベル調整器
25b.レベル調整器
26a.電力増幅器
26b.電力増幅器
27.Xシャフト位置検出用ポテンショメータ
28.Yシャフト位置検出用ポテンショメータ
29.Xシャフト位置指令信号発生器
30.Yシャフト位置指令信号発生器
31a.比較器
31b.比較器
32a.通電方向判断器
32b.通電方向判断器
33a.誤差増幅器
33b.誤差増幅器
33c.誤差増幅器
33d.誤差増幅器

Claims (3)

  1. 回動自在に保持されるXシャフトと、
    前記Xシャフトと直交する方向に回動自在に保持されるYシャフトと、
    前記Xシャフト及び前記Yシャフトで構成されたジンバル機構によって、前記Xシャフトの回動方向と前記Yシャフトの回動方向との双方に回動自在に支持されるロータと、
    磁束が供給されたときに、前記ロータの所定部分を磁力によって吸引することによって、前記Xシャフトを一方の方向に所定角度回転させる第1の固定磁極と、
    磁束が供給されたときに、前記ロータの所定部分を磁力によって吸引することによって、前記Xシャフトを他方の方向に所定角度回転させる第2の固定磁極と、
    磁束が供給されたときに、前記ロータの所定部分を磁力によって吸引することによって、前記Yシャフトを一方の方向に所定角度回転させる第3の固定磁極と、
    磁束が供給されたときに、前記ロータの所定部分を磁力によって吸引することによって、前記Yシャフトを他方の方向に所定角度回転させる第4の固定磁極と、
    前記第1の固定磁極、前記第2の固定磁極、前記第3の固定磁極及び前記第4の固定磁極と磁気回路を形成可能に設けられる共通磁極とを有する2軸アクチュエータにおいて、
    前記共通磁極に供給される磁束量を一定に保持し、
    前記第1の固定磁極と前記第2の固定磁極、または前記第3の固定磁極と前記第4の固定磁極に供給される磁束量に差を発生させ、発生した磁束量の差に対応して前記ロータを回転させるようになしたことを特徴とする2軸アクチュエータ。
  2. 第1のコイル、該第1のコイルと対をなす第2のコイル、第3のコイル、または該第3のコイルと対をなす第4のコイルに通電して、第1のコイルが巻回された第1の固定磁極、第2のコイルが巻回された第2の固定磁極、第3のコイルが巻回された第3の固定磁極または第4のコイルが巻回された第4の固定磁極に磁束を供給し、
    供給された前記磁束によって、前記第1の固定磁極、前記第2の固定磁極、前記第3の固定磁極または前記第4の固定磁極と、これらの近傍に回動自在に設けられたロータの所定部分との間に吸引力を発生させ、
    発生した前記吸引力または前記反発力によって前記ロータを回転させて、前記ロータを支持すると共に前記ロータの回転に応じて回転するようになされ且つ互いに直交するように設けられたXシャフトまたはYシャフトを回転させる2軸アクチュエータの駆動方法において、
    前記第1のコイルと前記第2のコイルに流れる電流の和、及び前記第3のコイルと前記第4のコイルに流れる電流の和を一定値に保持することによって、前記第1の固定磁極、前記第2の固定磁極、前記第3の固定磁極及び前記第4の固定磁極と磁気回路を形成可能な共通磁極に供給される磁束量を一定に保持しつつ、
    前記第1のコイルと前記第2のコイル、または前記第3のコイルと前記第4のコイルに流れる電流に、XシャフトまたはYシャフトの回転角度に対応する差を与え、
    前記第1の固定磁極と前記第2の固定磁極、または前記第3の固定磁極と前記第4の固定磁極に供給される磁束量に差を発生させ、発生した磁束量の差に対応して前記ロータを回転させることを特徴とする2軸アクチュエータの駆動方法。
  3. 請求項1記載の2軸アクチュエータに設けられたロータの回転角度に対応する信号を発生する第1の発振器及び第2の発振器と、
    所定電圧を発生する第1の電圧発生器及び第2の電圧発生器と、
    前記第1の発振器から入力された信号の大きさを調整して出力する第1のレベル調整器と、
    前記第1の電圧発生器で発生した電圧の大きさを調整して出力する第2のレベル調整器と、
    前記第2の発振器から入力された信号の大きさを調整して出力する第3のレベル調整器と、
    前記第2の電圧発生器で発生した電圧の大きさを調整して出力する第4のレベル調整器と、
    前記第1のレベル調整器から入力された信号の位相を反転して出力する第1の位相反転器と、
    前記第3のレベル調整器から入力された信号の位相を反転して出力する第2の位相反転器と、
    前記第2のレベル調整器から入力された電圧に、前記第1のレベル調整器から入力された信号に対応するバイアスを加えたバイアス電圧を生成して出力する第1の演算増幅器と、
    前記第2のレベル調整器から入力された電圧に、前記第1の位相反転器から入力された信号に対応するバイアスを加えたバイアス電圧を生成して出力する第2の演算増幅器と、
    前記第4のレベル調整器から入力された電圧に、前記第3のレベル調整器から入力された信号に対応するバイアスを加えたバイアス電圧を生成して出力する第3の演算増幅器と、
    前記第4のレベル調整器から入力された電圧に、前記第2の位相反転器から入力された信号に対応するバイアスを加えたバイアス電圧を生成して出力する第4の演算増幅器と、
    前記第1の演算増幅器から入力されたバイアス電圧の大きさを調整して出力する第5のレベル調整器と、
    前記第2の演算増幅器から入力されたバイアス電圧の大きさを調整して出力する第6のレベル調整器と、
    前記第3の演算増幅器から入力されたバイアス電圧の大きさを調整して出力する第7のレベル調整器と、
    前記第4の演算増幅器から入力されたバイアス電圧の大きさを調整して出力する第8のレベル調整器と、
    前記第5のレベル調整器から出力されたバイアス電圧を増幅して前記ロータの近傍に設けられた第1のコイルに供給する第1の電力増幅器と、
    前記第6のレベル調整器から出力されたバイアス電圧を増幅して前記ロータの近傍に設けられると共に前記第1のコイルと対をなす第2のコイルに供給する第2の電力増幅器と、
    前記第7のレベル調整器から出力されたバイアス電圧を増幅して前記ロータの近傍に設けられた第3のコイルに供給する第3の電力増幅器と、
    前記第8のレベル調整器から出力されたバイアス電圧を増幅して前記ロータの近傍に設けられると共に前記第3のコイルと対をなす第4のコイルに供給する第4の電力増幅器を有することを特徴とする2軸アクチュエータの駆動回路。
JP2002105882A 2002-04-09 2002-04-09 2軸アクチュエータ及びその駆動回路及びその駆動方法 Expired - Fee Related JP3780313B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002105882A JP3780313B2 (ja) 2002-04-09 2002-04-09 2軸アクチュエータ及びその駆動回路及びその駆動方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002105882A JP3780313B2 (ja) 2002-04-09 2002-04-09 2軸アクチュエータ及びその駆動回路及びその駆動方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003304676A JP2003304676A (ja) 2003-10-24
JP3780313B2 true JP3780313B2 (ja) 2006-05-31

Family

ID=29390361

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002105882A Expired - Fee Related JP3780313B2 (ja) 2002-04-09 2002-04-09 2軸アクチュエータ及びその駆動回路及びその駆動方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3780313B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5080785B2 (ja) * 2006-11-14 2012-11-21 パナソニック株式会社 アクチュエータ
JP5080784B2 (ja) * 2006-11-14 2012-11-21 パナソニック株式会社 アクチュエータ
JP5118359B2 (ja) * 2007-02-23 2013-01-16 パナソニック株式会社 アクチュエータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003304676A (ja) 2003-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5443718B2 (ja) リニアモータシステム及び制御装置
US4285552A (en) Torquer apparatus for magnetically suspended members
JP3403730B2 (ja) 磁気軸受の調整器
JPH07229711A (ja) 光走査型変位測定装置
US20120262259A1 (en) linear-rotary electromagnetic actuator
JP4557245B2 (ja) 人工心臓用のモータ装置
US7492117B2 (en) Electromagnetic variable degrees of freedom actuator systems and methods
JP7018064B2 (ja) リラクタンスアクチュエータ
JP2019219049A (ja) 磁気軸受システム及び回転機械
JP3780313B2 (ja) 2軸アクチュエータ及びその駆動回路及びその駆動方法
JP5488131B2 (ja) 電磁アクチュエータ
Kant et al. Rotor design for 2 pole bearingless interior permanent magnet slice motor
da Silva et al. An attraction-type magnetic bearing with control in a single direction
JP5545053B2 (ja) ベアリングレスモータ
JP2001290100A (ja) ミラースキャナ
JP4790802B2 (ja) アクチュエータ
JP2009270595A (ja) 磁気軸受装置
JP2004003572A (ja) 磁気軸受およびそれを備えた軸受装置
Ueno et al. Analysis and control of radial force and tilt moment for an axial-gap self-bearing motor
CN107561820A (zh) 致动器以及具备该致动器的透镜单元、摄像机
JP6151622B2 (ja) 像安定化装置
JP2016093093A (ja) 電動モータ
Kurita et al. Proposal of a permanent magnet hybrid-type axial magnetically levitated motor
JP4666439B2 (ja) 2軸アクチュエータ
Lee et al. A Study on Design of Torque Motor for Drone Gimbal System

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041029

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050906

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051102

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060119

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090317

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120317

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120317

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150317

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees