JP3778912B2 - ルーチング方法、ノード、パケット通信システム、プログラム、及び記録媒体 - Google Patents

ルーチング方法、ノード、パケット通信システム、プログラム、及び記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、パケット交換方式を用いたネットワークにおいて、ネットワーク資源の利用効率を向上したルーチング方法、ノード、パケット通信システム、プログラム、及び記録媒体に関する。
従来、宛先が同一のノードで、かつ同一のデータを含む複数のパケットが、ルーチングを行うノードに連続的に到着した場合であっても、各パケットは独立に処理されている。すなわち、ルーチングを行うノードは、到達した全てのパケットのヘッダ情報を参照して宛先のノードを特定し、当該宛先に向けてそれぞれルーチングを行う。
しかしながら、上記従来技術では、あるリンク上において、同一のノードへ向けて同一のデータが多数送信されることになり、リンクレイヤヘッダによりリンク帯域が圧迫されるという問題がある。また、パケットのデータ圧縮を行わないことも、リンク帯域の圧迫を引き起こしている。
そこで、本発明は、通信データ量を低減させ、ネットワーク資源を効率的に利用するルーチング方法、ノード、パケット通信システム、プログラム、及び記録媒体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下に示す手段を講じた。
すなわち、本発明に係るルーチング方法は、パケットに付された宛先アドレスに基づいてパケットのルーチングをするルーチング方法であって、パケットの宛先アドレスを抽出するステップと、複数のパケットについて、抽出された宛先アドレスに基づき、それぞれの終点までの経路の少なくとも一部が共通している複数のパケットを抽出するステップと、経路の少なくとも一部が共通している複数のパケットを集約して、各パケットの情報を含む集約パケットを作成するステップと、集約パケットの宛先アドレスが、共通経路上の隣接ノードのアドレスとなるように集約パケットに宛先アドレスを付与するステップと、経路の少なくとも一部が共通している複数のパケットの総ビット数と、集約パケットのビット数とを比較するステップと、比較の結果、複数のパケットの総ビット数よりも集約パケットのビット数の方が小さい場合に限り、宛先アドレスに基づいて集約パケットをルーチングするステップとを含む。
本発明によれば、複数のパケットに関して、終点アドレスまでの経路の少なくとも一部が共通している場合は、複数のパケットの情報を集約して一つの集約パケットを再構成する。したがって、送信パケットの総数が減少すると共に、ルーチングテーブルの参照回数が減少する。これにより、処理負担が軽減され処理速度が向上する。その結果、ネットワーク資源の効率的な利用を図ることが可能となる。さらに、パケットの総数とネットワーク上で通信される総情報量を低減させ、ネットワーク資源を効率的に利用することが可能となる。
本発明に係るルーチング方法において好ましくは、ルーチングされた集約パケットの宛先アドレスを抽出するステップと、集約パケットから元の複数のパケットを復元するステップと、復元された各パケットの宛先アドレスからそれぞれの終点までの経路の少なくとも一部が共通しているか否かを判定するステップと、判定の結果、経路の少なくとも一部が共通している場合は、集約パケットの宛先アドレスが共通経路上の隣接ノードのアドレスとなるように集約パケットの宛先アドレスを書き換えてルーチングする。一方、共通する経路がない場合は、復元された各パケットを、それぞれの宛先アドレスに基づいてルーチングするステップとを更に含む。
本発明によれば、集約パケットの状態で次ノードへ中継すべきか、それとも元となる複数のパケットを集約パケットから復元してそれぞれのパケットを中継すべきかを判定する。この判定の結果、経路の少なくとも一部が共通している場合は、集約パケットの宛先アドレスが共通経路上の隣接ノードのアドレスとなるように集約パケットの宛先アドレスを書き換えてルーチングする。したがって、ネットワーク上のパケット総数を減少させることが可能となる。
本発明に係るルーチング方法は、パケットに付された宛先アドレスに基づいて、パケットのルーチングをするルーチング方法であって、パケットの宛先アドレスを抽出するステップと、複数のパケットについて、抽出された宛先アドレスに基づき、それぞれの終点までの経路の少なくとも一部が共通している複数のパケットを抽出するステップと、経路の少なくとも一部が共通している複数のパケットを集約して、各パケットの情報を含む集約パケットを作成するステップと、集約パケットの宛先アドレスが、集約パケットから元の複数のパケットを復元する機能を有する所定のノードのアドレスとなるように集約パケットに宛先アドレスを付与するステップと、経路の少なくとも一部が共通している複数のパケットの総ビット数と、集約パケットのビット数とを比較するステップと、比較の結果、複数のパケットの総ビット数よりも集約パケットのビット数の方が小さい場合に限り、付与された宛先アドレスに基づいて集約パケットをルーチングするステップとを含む。
本発明によれば、集約パケットの宛先アドレスが、集約パケットから元の複数のパケットを復元する機能を有する所定のノードのアドレスとなるように集約パケットに宛先アドレスを付与し、集約パケットを復元するノードを指定する。これにより、指定されたノードのみが集約パケットを復元するので、指定されていないノードでは、通常のルーチングが行われる。その結果、不要な復元処理が回避され、中継処理を効率化させることができる。さらに、パケットの総数とネットワーク上で通信される総情報量を低減させ、ネットワーク資源を効率的に利用することが可能となる。
本発明に係るルーチング方法において好ましくは、ルーチングされた集約パケットの宛先アドレスを抽出するステップと、抽出された宛先アドレスが、自ノードのアドレスと一致するか否かを判断するステップと、判断の結果、抽出された宛先アドレスが自ノードのアドレスと一致する場合は、集約パケットから元の複数のパケットを復元するステップと、復元された各パケット、又は自ノードのアドレスと一致しなかった宛先アドレスを有する集約パケットを、宛先アドレスに基づいてルーチングするステップとを更に含む。
本発明によれば、集約パケットの宛先アドレスが自ノードのアドレスと一致する場合にのみ、集約パケットから元の複数のパケットを復元する。すなわち、復元ノードとして指定されたノードのみが集約パケットを復元する。これにより、指定されていないノードでは、通常のルーチングが行われるので、不要な復元処理が回避され、中継処理を効率化させることができる。
本発明に係るルーチング方法において好ましくは、集約パケットのヘッダ情報に集約パケットであることを示す集約フラグを設定するステップを含む。
これにより、パケットが集約パケットであるか否かを簡易迅速に判断することが可能となる。
好適には、本発明に係るルーチング方法は、集約パケットを圧縮するステップを更に含む。集約パケットの圧縮は、例えば、集約パケットに含まれるビットパターンを所定のコードに変換する、あるいは、上記複数のパケットに共通して含まれるビット列を複数のパケットの内の少なくとも1つのパケットから抜き出す等の手法により実現可能である。これにより、パケットの総数とネットワーク上で通信される総情報量を更に低減させ、ネットワーク資源をより効率的に利用することが可能となる。
本発明に係るルーチング方法において好ましくは、自ルータの送信キュー上にバッファされているパケットのみを集約の対象とする構成を採る。
これにより、複数のパケットから集約パケットを作成する機能を有するノードにおいて、集約パケットの作成に伴う処理遅延時間の増大を抑えることが可能となる。
本発明に係るノードは、パケットに付された宛先アドレスに基づいて、パケットのルーチングをするノードであって、パケットの宛先アドレスを抽出する宛先アドレス抽出手段と、複数のパケットについて、抽出された宛先アドレスに基づき、それぞれの終点までの経路の少なくとも一部が共通している複数のパケットを抽出する経路共通パケット抽出手段と、経路の少なくとも一部が共通している複数のパケットを集約して、各パケットの情報を含む集約パケットを作成する集約パケット作成手段と、集約パケットの宛先アドレスが、共通経路上の隣接ノードのアドレスとなるように集約パケットに宛先アドレスを付与する宛先アドレス付与手段と、経路の少なくとも一部が共通している複数のパケットの総ビット数と、集約パケットのビット数とを比較するビット数比較手段と、比較の結果、複数のパケットの総ビット数よりも集約パケットのビット数の方が小さい場合に限り、宛先アドレスに基づいて集約パケットをルーチングする集約パケットルーチング手段とを備える構成を採る。
この構成により、複数のパケットについて、各終点アドレスまでの経路の少なくとも一部が共通している場合は、複数のパケットの情報を集約して一つの集約パケットを再構成するため、ネットワーク上で通信されるパケットの総数を減少させることができる。また、パケット総数が減少することにより、ルーチングテーブルの参照回数を減少させ、処理負担が軽減させ、処理速度の向上を図ることができる。その結果、ネットワーク資源の効率的な利用を図ることが可能となる。さらに、パケットの総数とネットワーク上で通信される総情報量を低減させ、ネットワーク資源を効率的に利用することが可能となる。
本発明に係るノードにおいて好ましくは、ルーチングされた集約パケットの宛先アドレスを抽出する宛先アドレス抽出手段と、集約パケットから元の複数のパケットを復元する復元手段と、復元された各パケットの宛先アドレスからそれぞれの終点までの経路の少なくとも一部が共通しているか否かを判定する判定手段と、判定の結果、経路の少なくとも一部が共通している場合は、集約パケットの宛先アドレスが共通経路上の隣接ノードのアドレスとなるように集約パケットの宛先アドレスを書き換えてルーチングする一方、共通する経路がない場合は、復元された各パケットを、それぞれの宛先アドレスに基づいてルーチングするパケットルーチング手段とを更に備える構成を採る。
この構成により、集約パケットの状態で次リンクへ中継すべきか、それとも元となる複数のパケットを集約パケットから復元してそれぞれのパケットを中継すべきかを判定する。この判定の結果、経路の少なくとも一部が共通している場合は、集約パケットの宛先アドレスが共通経路上の隣接ノードのアドレスとなるように集約パケットの宛先アドレスを書き換えてルーチングするので、ネットワーク上で通信されるパケット総数を減少させることが可能となる。
本発明に係るノードは、パケットに付された宛先アドレスに基づいて、パケットのルーチングをするノードであって、パケットの宛先アドレスを抽出する宛先アドレス抽出手段と、複数のパケットについて、抽出された宛先アドレスに基づき、それぞれの終点までの経路の少なくとも一部が共通している複数のパケットを抽出する経路共通パケット抽出手段と、経路の少なくとも一部が共通している複数のパケットを集約して、各パケットの情報を含む集約パケットを作成する集約パケット作成手段と、集約パケットの宛先アドレスが、集約パケットから元の複数のパケットを復元する機能を有する所定のノードのアドレスとなるように集約パケットに宛先アドレスを付与する宛先アドレス付与手段と、経路の少なくとも一部が共通している複数のパケットの総ビット数と、集約パケットのビット数とを比較するビット数比較手段と、比較の結果、複数のパケットの総ビット数よりも集約パケットのビット数の方が小さい場合に限り、付与された宛先アドレスに基づいて集約パケットをルーチングする集約パケットルーチング手段とを備える構成を採る。
このように、集約パケットの宛先アドレスが、集約パケットから元の複数のパケットを復元する機能を有する所定のノードのアドレスとなるように集約パケットに宛先アドレスを付与するので、集約パケットを復元するノードを指定することができる。これにより、指定されたノードのみが集約パケットを復元するので、指定されていないノードでは、通常のルーチングが行われる。その結果、不必要な復元処理が回避され、中継処理を効率化させることができる。さらに、パケットの総数とネットワーク上で通信される総情報量を低減させ、ネットワーク資源を効率的に利用することが可能となる。
本発明に係るノードにおいて好ましくは、ルーチングされた集約パケットの宛先アドレスを抽出する宛先アドレス抽出手段と、抽出された宛先アドレスが、自ノードのアドレスと一致するか否かを判断するアドレス判断手段と、判断の結果、抽出された宛先アドレスが、自ノードのアドレスと一致する場合は、集約パケットから元の複数のパケットを復元する復元手段と、復元された各パケット、又は自ノードのアドレスと一致しなかった宛先アドレスを有する集約パケットを、宛先アドレスに基づいてルーチングするパケットルーチング手段とを更に備える構成を採る。
このように、集約パケットの宛先アドレスが、自ノードのアドレスと一致する場合にのみ、集約パケットから元の複数のパケットを復元する。すなわち、復元ノードとして指定されたノードのみが集約パケットを復元する。これにより、指定されていないノードでは、通常のルーチングが行われるので、不必要な復元処理が回避され、中継処理を効率化させることができる。
本発明に係るノードにおいて好ましくは、集約パケットのヘッダ情報に集約パケットであることを示す集約フラグを設定する集約フラグ設定手段を備える構成を採る。
これにより、パケットが集約パケットであるか否かを簡易迅速に判断することが可能となる。
好適には、本発明に係るノードは、集約パケットを圧縮する集約パケット圧縮手段を更に備える。集約パケットの圧縮は、例えば、集約パケットに含まれるビットパターンを所定のコードに変換する、あるいは、上記複数のパケットに共通して含まれるビット列を複数のパケットの内の少なくとも1つのパケットから抜き出す等の手法により可能である。これにより、パケットの総数とネットワーク上で通信される総情報量を更に低減させ、ネットワーク資源をより効率的に利用することが可能となる。
本発明に係るノードにおいて好ましくは、送信キュー上にバッファされているパケットのみを集約の対象とする構成を採る。
これにより、複数のパケットから集約パケットを作成する機能を有するノードにおいて、集約パケットの作成に伴う処理遅延時間の増大を抑えることが可能となる。
本発明に係るパケット通信システムは、パケットを送信するホストと、パケットを中継する上記ノードと、パケットを受信するホストとを備えた構成を採る。
本発明によれば、複数のパケットについて、各終点アドレスまでの経路の少なくとも一部が共通している場合は、複数のパケットの情報を集約して一つの集約パケットを再構成するため、ネットワーク上で通信されるパケットの総数を減少させることができる。また、これに伴い、ルーチングテーブルの参照回数が減少され処理負担が軽減される。これにより、処理速度が向上し、その結果、ネットワーク資源の効率的な利用を図ることが可能となる。
本発明に係るプログラムは、パケットに付された宛先アドレスに基づいて、パケットのルーチングをするプログラムであって、パケットの宛先アドレスを抽出する処理と、複数のパケットについて、抽出された宛先アドレスに基づき、それぞれの終点までの経路の少なくとも一部が共通している複数のパケットを抽出する処理と、経路の少なくとも一部が共通している複数のパケットを集約して、各パケットの情報を含む集約パケットを作成する処理と、集約パケットの宛先アドレスが、共通経路上の隣接ノードのアドレスとなるように集約パケットに宛先アドレスを付与する処理と、経路の少なくとも一部が共通している複数のパケットの総ビット数と、集約パケットのビット数とを比較する処理と、比較の結果、複数のパケットの総ビット数よりも集約パケットのビット数の方が小さい場合に限り、宛先アドレスに基づいて集約パケットをルーチングする処理とを通信装置に実行させる構成を採る。
本発明によれば、複数のパケットについて、各終点アドレスまでの経路の少なくとも一部が共通している場合は、複数のパケットの情報を集約して一つの集約パケットを再構成するため、ネットワーク上で通信されるパケットの総数を減少させることができる。また、パケット総数が減少することにより、ルーチングテーブルの参照回数を減少させ、処理負担が軽減させ、処理速度の向上を図ることができる。その結果、ネットワーク資源の効率的な利用を図ることが可能となる。さらに、パケットの総数とネットワーク上で通信される総情報量を低減させ、ネットワーク資源を効率的に利用することが可能となる。
本発明に係るプログラムは、ルーチングされた集約パケットの宛先アドレスを抽出する処理と、集約パケットから元の複数のパケットを復元する処理と、復元された各パケットの宛先アドレスからそれぞれの終点までの経路の少なくとも一部が共通しているか否かを判定する処理と、判定の結果、経路の少なくとも一部が共通している場合は、集約パケットの宛先アドレスが共通経路上の隣接ノードのアドレスとなるように集約パケットの宛先アドレスを書き換えてルーチングする一方、共通する経路がない場合は、復元された各パケットを、それぞれの宛先アドレスに基づいてルーチングする処理とを更に通信装置に実行させる構成を採ることが好ましい
本発明によれば、集約パケットの状態で次リンクへ中継すべきか、それとも元となる複数のパケットを集約パケットから復元してそれぞれのパケットを中継すべきかを判定する。この判定の結果、経路の少なくとも一部が共通している場合は、集約パケットの宛先アドレスが共通経路上の隣接ノードのアドレスとなるように集約パケットの宛先アドレスを書き換えてルーチングするので、ネットワーク上で通信されるパケット総数を減少させることが可能となる。
本発明に係るプログラムは、パケットに付された宛先アドレスに基づいて、パケットのルーチングをするプログラムであって、パケットの宛先アドレスを抽出する処理と、複数のパケットについて、抽出された宛先アドレスに基づき、それぞれの終点までの経路の少なくとも一部が共通している複数のパケットを抽出する処理と、経路の少なくとも一部が共通している複数のパケットを集約して、各パケットの情報を含む集約パケットを作成する処理と、集約パケットの宛先アドレスが、集約パケットから元の複数のパケットを復元する機能を有する所定のノードのアドレスとなるように集約パケットに宛先アドレスを付与する処理と、経路の少なくとも一部が共通している複数のパケットの総ビット数と、集約パケットのビット数とを比較する処理と、比較の結果、複数のパケットの総ビット数よりも集約パケットのビット数の方が小さい場合に限り、付与された宛先アドレスに基づいて集約パケットをルーチングする処理とを通信装置に実行させる構成を採る。
本発明によれば、集約パケットの宛先アドレスが、集約パケットから元の複数のパケットを復元する機能を有する所定のノードのアドレスとなるように集約パケットに宛先アドレスを付与するので、集約パケットを復元するノードを指定することができる。これにより、指定されたノードのみが集約パケットを復元するので、指定されていないノードでは、通常のルーチングが行われる。その結果、不必要な復元処理が回避され、中継処理を効率化させることができる。さらに、パケットの総数とネットワーク上で通信される総情報量を低減させ、ネットワーク資源を効率的に利用することが可能となる。
本発明に係るプログラムは、ルーチングされた集約パケットの宛先アドレスを抽出する処理と、抽出された宛先アドレスが、自ノードのアドレスと一致するか否かを判断する処理と、判断の結果、抽出された宛先アドレスが、自ノードのアドレスと一致する場合は、集約パケットから元の複数のパケットを復元する処理と、復元された各パケット、又は自ノードのアドレスと一致しなかった宛先アドレスを有する集約パケットを、宛先アドレスに基づいてルーチングする処理とを更に通信装置に実行させる構成を採ることが好ましい
本発明によれば、集約パケットの宛先アドレスが、自ノードのアドレスと一致する場合にのみ、集約パケットから元の複数のパケットを復元する。すなわち、復元ノードとして指定されたノードのみが集約パケットを復元する。これにより、指定されていないノードでは、通常のルーチングが行われるので、不必要な復元処理が回避され、中継処理を効率化させることができる。
本発明に係る記録媒体は、上述したプログラムが記録されたコンピュータ読取り可能な構成を採る。
本発明によれば、複数のパケットについて、各終点アドレスまでの経路の少なくとも一部が共通している場合は、複数のパケットの情報を集約して一つの集約パケットを再構成するため、ネットワーク上で通信されるパケットの総数を減少させることができる。また、パケット総数が減少することにより、ルーチングテーブルの参照回数を減少させ、処理負担が軽減させ、処理速度の向上を図ることができる。その結果、ネットワーク資源の効率的な利用を図ることが可能となる。
本発明によれば、複数のパケットについて、各終点アドレスまでの経路の少なくとも一部が共通している場合は、複数のパケットの情報を集約して一つの集約パケットに作り変える。このため、ネットワーク上で通信されるパケットの総数を減少させることができる。また、パケット総数が減少することにより、ルーチングテーブルの参照回数を減少させ、処理負担が軽減させ、処理速度の向上を図ることができる。その結果、ネットワーク資源の効率的な利用を図ることが可能となる。
(第1実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るパケット通信システムの概略を示す図である。第1の実施の形態におけるノードは、複数のIPパケットをまとめて一つのIPヘッダによりカプセリングすることで、集約パケットを作成する。ここで、前提としてネットワーク上では、OSPF(Open Shortest Path First)などの経路制御プロトコルが働いているものとする。図1中、ネットワーク中のすべてのルータは、集約パケットを元の複数のパケットに復元する復元機能を備えている。例えば、図1中、ルータC,D,G,Hである。また、ルータCとHは、復元機能のみならず、IPカプセル化、すなわち複数のパケットを集約して一つの集約パケットを作成するパケット集約機能を備えている。復元機能のみを有するルータG、Dは、受信されたパケットそれぞれについて図4に示す復元フローを実行する。また、復元機能及びパケット集約機能を有するルータC、Hにおいては、受信されたパケットそれぞれについて図4に示す復元フローを実行すると共に、送信側キュー上で図3に示す集約フローを実行する。
図2は、第1の実施の形態に係る集約機能及び復元機能を有するルータの概略構成を示すブロック図である。このルータは、復元機能部1と集約機能部2とを備えている。復元機能部1は、通信インタフェース3において、リンクに対してパケットを送受信する。宛先アドレス抽出/書き換え手段4は、受信したパケットの宛先アドレスを抽出する。さらに、受信したパケットの宛先アドレスを書き換える機能を有する。復元手段5は、複数のパケットが集約された集約パケットから元の複数のパケットを復元する。判定手段6は、復元された各パケットの宛先アドレスからそれぞれの終点までの経路の少なくとも一部が共通しているか否かを判定する。宛先アドレス抽出/書き換え手段4は、判定手段6による判定の結果、経路の少なくとも一部が共通している場合は、集約パケットの宛先アドレスが共通経路上の隣接ノードのアドレス(第1の実施の形態ではルータ)となるように集約パケットの宛先アドレスを書き換える。パケットルーチング手段7は、書き換えられた宛先アドレスに基づいて集約パケットをルーチングする。一方、パケットルーチング手段7は、上記判定の結果、復元された各パケットに共通する経路がない場合には、復元された各パケットを、それぞれの宛先アドレスに基づいてルーチングする。
集約機能部2は、経路共通パケット抽出手段8において、複数のパケットについて、抽出された宛先アドレスに基づき、それぞれの終点までの経路の少なくとも一部が共通している複数のパケットを抽出する。集約パケット作成手段9は、経路の少なくとも一部が共通している複数のパケットを集約して、各パケットの情報を含む集約パケットを作成する。
集約パケット圧縮手段18は、後述の第1及び第2のパケット圧縮方法を用いて集約パケットを圧縮する。また、集約パケット圧縮手段18は、圧縮用テーブル18aを有する。圧縮用テーブル18aは、図6に示す様に、コード領域181aとビットパターン領域182aとを有する。コード領域181aには、3ビットのデータ(例えば、“000”、“001”、“010”、・・・)がコードとして格納されている。ビットパターン領域182aには、任意のビット数を有するデータ(例えば、“1011110011010100011110010111”、“0000100011111111”、・・・)がビットパターンとして更新可能に格納されている。コードは、ビットパターンの特定に伴って決定される様に、ビットパターンと一意的に対応付けられて格納されている。
宛先アドレス付与手段10は、集約パケットの宛先アドレスが、共通経路上の隣接ルータとなるように集約パケットに宛先アドレスを付与する。集約パケットルーチング手段11は、宛先アドレスに基づいて集約パケットをルーチングする。また、集約フラグ設定手段12は、集約パケットのヘッダ情報に集約パケットであることを示す集約フラグを設定する。ビット数比較手段13は、経路の少なくとも一部が共通している複数のパケットの総ビット数と、集約パケットのビット数とを比較する。ここで、集約パケットルーチング手段11は、ビット数の比較の結果、複数のパケットの総ビット数よりも集約パケットのビット数の方が小さい場合に限り、集約パケットを、その宛先アドレスに基づいてルーチングする。また、第1の実施の形態では、送信キュー上にバッファされているパケットのみを集約の対象とする。
入出力インタフェース14は、CD-ROMなどの記録媒体に記録されているプログラムを読み取ったり、データを画像表示する機能を果たす。本実施の形態に係るルーチング方法のプログラムは、この入出力インタフェース14を用いて記録媒体から読み取ることが可能である。記憶手段15は、入出力インタフェース14から読み取られたプログラムを記憶する。以上の構成要素は、制御バス16a及び16bに接続され、制御手段17による制御を受ける。制御手段17は、記憶手段15に記憶されているプログラムを実行する。
なお、図1に示すルータC及びルータHは、集約機能及び復元機能を備えているため、図2に示す復元機能部1と集約機能部2を備える。また、ルータG及びルータDは復元機能のみを備えているため、復元機能部1のみを備える。但し、ルータG及びルータDに集約機能をもたせることも勿論可能である。
次に、図3に示す集約フローについて説明する。まず、送信キューにIPパケットが複数存在するか否かを判断する(ステップS1)。送信キューにIPパケットが複数存在しない場合は、ステップS1における判断を繰り返し、送信キューにIPパケットが複数存在する場合は、キュー中の任意の2つのIPパケットのヘッダ情報を参照する(ステップS2)。ここで、この任意の2つのIPパケットを、IPパケット(1)及び(2)とする。
次に、少なくとも経路の一部に共通部分があるか否かを判断する(ステップS3)。共通部分がない場合は、ステップS1に移行し、共通部分がある場合は、IPパケット(1)及び(2)を圧縮してカプセル化した集約パケットを作成する(ステップS4)。ここで、作成された集約パケットをIPパケット(3)とする。
以下、パケットI,IIがルータCにより集約され、ルータDを経由してホストE,F宛に送信される場合を想定して、本発明に係る集約パケットの第1及び第2のパケット圧縮方法について説明する。
まず、図6,図7,図8を参照して、第1のパケット圧縮方法について説明する。ルータCは、例えば図7に示す様に、ホストA,Bからそれぞれ受信されたパケットI,IIと、圧縮用テーブル18a(図6参照)から取得されたビットパターン1,2,3・・・とを照合し、パケットI,IIに所定のビットパターンが含まれるか否かを判定する。
なお、パケットは8bit(1byte)単位のビット列により構成されているので、処理効率の観点から、ビットパターンは1byteずつずらして照合されることが望ましい。そして、照合の結果パケットI,IIに含まれると判定されたビットパターンを、対応するコードに変換する。
図8は、第1のパケット圧縮方法によって圧縮されたパケットの構成を概念的に示す図である。図8に示す様に、圧縮された集約パケットVのデータ部分は、圧縮情報V1と圧縮データV2とから構成される。更に、圧縮情報V1は、フィールドF1〜F9により構成される。
フィールドF1は、集約及び復元機能をもつ全てのルータに共通の固定長aを有し、集約パケットVのデータ部分内に存在する圧縮個所の数(例えば4)を格納する。フィールドF2は、集約及び復元機能をもつ全てのルータに共通の固定長bを有するが、次フィールドのビット数が可変長であることに鑑みて、フィールドF3のビット数を宣言する為の次フィールドビット数c1を格納する。フィールドF3は可変長c1(例えば1byte、500byte)を有し、圧縮データV2の先頭から第1圧縮個所であるcode1までのバイト数d1を格納する。
同様に、フィールドF4,F6,F8は、フィールドF2と同様に、次フィールドF5,F7,F9のビット数を宣言する為の次フィールドビット数c2,c3,c4をそれぞれ格納する。フィールドF5,F7,F9は、フィールドF3と同様に可変長c2,c3,c4を有し、圧縮個所(例えばcode1)の終端から次の圧縮個所(例えばcode2)までのバイト数d2,d3,d4をそれぞれ格納する。
なお、フィールドF5,F7,F9は、フィールドF3と同様に、圧縮データV2の先頭から各圧縮個所(例えばcode2,3,4)までのバイト数を格納するものとしてもよい。
これら何れの態様においても、フィールドF5,F7,F9は、例えば12bitの固定長とすることができ、固定長とした場合には、ビット数を宣言する為のフィールドF2,F4,F6,F8は必ずしも必要ではなくなる。
圧縮データV2は、バイト数d1,d2,d3,d4の非圧縮部分と、所与の3bitデータである圧縮部分code1,code2,code3,code4とが交互に配列され構成されている。F1〜F9に格納されている各データは、集約パケットVのデータ部分を解凍してパケットI,IIを復元する際に、ビットパターンへの変換対象となるビット列を圧縮データV2の中から特定する為に使用される。
続いて、図9A,図9B,図10を参照して、第2の圧縮方法について説明する。ルータCは、ホストA,Bからそれぞれ受信されたパケットIとパケットIIとの間に共通するデータ部分(以下、「共通個所」と記す。)をパケットIIから検出する。すなわち、図9Aに示す様に、パケットIの先端部分とパケットIIの終端部分とが一致する位置から、パケットIの終端部分とパケットIIの先端部分とが一致する位置まで、パケットIIを1バイトずつ移動させて共通個所を探索する。探索効率の観点から、移動させるパケットは、相対的にビット数が短いパケットであることが望ましい。
探索は、パケットIとパケットIIとの間でビット毎に排他的論理和を算出することにより行う。探索の結果、図9Bに示す様に、パケットIとパケットIIとの間で同一のビットが“0”として、異なるビットが“1”として表現される。本実施形態では、パケットIIの先端部分からfバイトの位置に、gバイトのビット数を有する共通個所が探索される。
具体的には、パケットIとパケットIIの共通ビット列を探索する処理は以下のように行われる。ここで、集約される両パケットの内、長い方をパケットIとし、短い方をパケットIIとし、かつパケットIのパケット長をL1バイト、パケットIの先頭からkビット目の値をB1(k−1)(すなわち、先頭ビットはB1(0)、最後尾ビットはB1(L1*8−1))とする。また、パケットIIのパケット長をL2バイト、パケットIIの先頭からhビット目の値をB2(h−1)とする。更に、パケットIIの先頭が探索対象とならない場合にパケットIとパケットIIの重複部分のバイト数をe’とし、先頭が探索対象となる場合にパケットIの先頭から数えてパケットIIの先頭までのバイト数をeとする。
0以上、L2未満の整数e’について、ビット列B1(0)〜B1(8*e’−1)とビット列B2(8*L2−8*e’)〜B2(8*L2−1)との排他的論理和をとる。排他的論理和をとった結果得られたビット列において、先頭からfバイト置いて、gバイト分連続して0が並んでいる場合、パケットI中のビット列B1(8*f)〜B1(8*f+8*g−1)と、パケットII中のビット列B2(8*L2−8*e’+8*f)〜B2(8*L2−8*e’+8*f+8*g−1)とは共通部分である。
0以上、L1−L2未満の整数eについて、ビット列B1(8*e)〜B1(8*e+8*L2−1)とビット列B2(0)〜B2(8*L2−1)との排他的論理和をとる。排他的論理和をとった結果得られたビット列において、先頭からfバイト置いて、gバイト分連続して0が並んでいる場合、パケットI中のビット列B1(8*e+8*f)〜B1(8*e+8*f+8*g−1)と、パケットII中のビット列B2(8*f)〜B2(8*f+8*g−1)とは共通部分である。
L1−L2以上、L1未満の整数eについて、ビット列B1(8*e)〜B1(8*L1−1)とビット列B2(0)〜B2(8*L1−8*e−1)との排他的論理和をとる。排他的論理和をとった結果得られたビット列において、先頭からfバイト置いて、gバイト分連続して0が並んでいる場合、パケットI中のビット列B1(8*e+8*f)〜B1(8*e+8*f+8*g−1)と、パケットII中のビット列B2(8*f)〜B2(8*f+8*g−1)とは共通部分である。
図10は、第2のパケット圧縮方法によって圧縮されたパケットの構成を概念的に示す図である。図10に示す様に、圧縮された集約パケットVのデータ部分は、圧縮情報V3と圧縮データV4とから構成される。更に、圧縮情報V3は、フィールドF11〜F23により構成される。
フィールドF11は、集約及び復元機能をもつ全てのルータに共通の固定長hを有し、集約パケットVのデータ部分内に存在する圧縮個所の数(例えば4)を格納する。フィールドF12は集約及び復元機能をもつ全てのルータに共通の固定長iを有し、パケットIにおける先頭から第1の共通個所までのバイト数j1を格納する。同様に、フィールドF13は固定長iを有し、パケットIIにおける先頭から第1の共通個所までのバイト数k1を格納する。フィールドF14は集約及び復元機能をもつ全てのルータに共通の固定長mを有し、第1の共通個所のビット数を表すバイト数n1を格納する。
すなわち、バイト数gの共通個所は、圧縮処理の結果、バイト数(i×2+m)の圧縮情報に変更される。このため、g>i×2+mの関係が成り立つバイト数gを少なくとも有するビット列が圧縮対象の共通個所として選定されることが、第2のパケット圧縮方法による圧縮効果を奏する為の条件となる。すなわち、この共通個所のバイト数からi×2+mバイト分差し引いたバイト数が大きい程、圧縮処理の効果は高くなる。
同様に、フィールドF15,F18,F21は、集約及び復元機能をもつ全てのルータに共通の固定長iを有し、パケットIにおける先頭から第2、第3、第4の共通個所までのバイト数j2,j3,j4をそれぞれ格納する。同様に、フィールドF16,F19,F22は固定長iを有し、パケットIIにおける先頭から第2、第3、第4の共通個所までのバイト数k2,k3,k4をそれぞれ格納する。フィールドF17,F20,F23は集約及び復元機能をもつ全てのルータに共通の固定長mを有し、第2、第3、第4の共通個所のビット数を表すバイト数n2,n3,n4を格納する。
圧縮データV4は、図10に示す様に、非圧縮部分V41と圧縮部分V42とにより構成される。非圧縮部分V41は、圧縮前と同一の一方のパケット(パケットI)に相当し、圧縮部分V42は、第1〜第4の共通個所が抜き出された他方のパケット(パケットII)に相当する。つまり、圧縮部分V42は、パケットIとパケットIIとの差分に該当するデータとなる。F11〜F23に格納されている各データは、集約パケットVのデータ部分を解凍してパケットI,IIを復元する際に、各共通個所を挿入する位置を圧縮データV4の中から特定する為に使用される。なお、第1及び第2の圧縮方法を、同一のパケットに対して重畳的に適用することも可能である。また、集約されるパケットは3つ以上であっても勿論よい。
上記第1及び第2の何れの圧縮方法を採った場合であっても、圧縮の結果、集約パケットVのデータ部分のビット数は、凡そ圧縮前の圧縮部分のビット数の合計値から圧縮情報を差し引いたビット数分短縮される。しかし、集約されるパケットの圧縮により短縮されたビット数が小さい場合には、集約及び圧縮した結果、反対にビット数が増加する可能性がある。そこで、パケットI,IIの総ビット数と集約パケットVの総ビット数との大小を比較すべく以下に示す処理が実行される。
すなわち、IPパケット(1)(2)(3)(それぞれ上記パケットI,II,Vに相当)のビット数をカウントし、カウント結果をそれぞれL1、L2、L3として、(L1+L2)とL3との大小を比較する(ステップS5、S6)。比較の結果、L3≦(L1+L2)とならない場合は、IPパケット(3)を廃棄して(ステップS7)、ステップS1に移行する。一方、L3≦(L1+L2)となった場合は、IPパケット(1)及び(2)を廃棄して、IPパケット(3)を代わりに共通経路上の隣接ルータへルーチングする(ステップS8)。
次に、図4に示す復元フローについて説明する。IPパケットを受信すると(ステップT1)、受信したIPパケットに集約フラグが付いているか否かを判断する(ステップT2)。集約フラグが付いていない場合は、通常のルーチングを行う(ステップT3)。一方、集約フラグが付いていた場合は、デカプセル(分解)し元のIPパケットを一旦復元する(ステップT4)。
第1のパケット圧縮方法により圧縮されたパケットの復元に際しては、事前処理として解凍処理が必要になるが、解凍する際には、ルータDは、圧縮データ内の圧縮部分(図8のcode1〜4)を圧縮用テーブル18aを参照して、元のビットパターンに変換する。また、第2のパケット圧縮方法により圧縮されたパケットの復元に先立って実行される解凍処理に際しては、ルータDは、圧縮時に抜き出された共通個所のデータを圧縮データに挿入する。
そして、元の各パケットの宛先を参照する。参照の結果、経路に共通部分があるか否かを判断し(ステップT5)、共通部分がない場合は、復元された各パケットを通常ルーチングすると共に、集約パケットを廃棄する(ステップT6)。一方、経路に共通部分がある場合は、集約パケットのヘッダのみを作り変え、宛先を共通経路上の隣接ノード(ルータ)にする(ステップT7)。ここで、データ部は、コピーする。ステップT7で作成された集約パケットを通常ルーチングすると共に、復元された各パケットを廃棄する(ステップT8)。
集約フラグがあることにより、パケットが集約パケットであるか否かを簡易迅速に判断することが可能となる。
次に、第1の実施の形態の具体的なルーチングについて、図1及び図5を参照して説明する。図5に示すように、IPパケットフォーマットは、先頭に送信元IPアドレスが、次に宛先IPアドレスが付加される。次に、必要に応じて集約フラグが設定され、最後にデータ部が設けられている。図1において、ホストAはホストEに向けてIPパケットIを送信する。IPパケットIは、図5に示すように、送信元がホストA、宛先がホストEとなっている。また、ホストBはホストFに向けてIPパケットIIを送信する。IPパケットIIは、送信元がホストB、宛先がホストFとなっている。
パケットI、及びパケットIIを受け取ったルータCは、その集約機能により、図3に示す集約フローを実行し、集約パケットIIIを作成する。IPパケットIIIは、図5に示すように、送信元がルータC、宛先がルータGとなっており、集約フラグが設定されている。データ部では、動画像におけるフレーム間相関符号化を取り入れた差分圧縮技術を用い、パケットI、及びパケットIとIIとの差分が格納されている。パケットIIIのビット数は、パケットI、IIのビット数よりも小さいのでパケットIIIがルーチングされる。
中継点のルータGは、集約パケットIIIを受け取ると、図4に示す復元フローを実行する。復元された元のパケットは、この先も共通経路を有すると判定されて、復元されたパケットは破棄される。集約パケットは共通経路上の隣接ルータHへルーチングされる。この集約パケットは、図5に示す構造を有する。すなわち、送信元がルータG、宛先がルータHであり、集約フラグが設定されている。また、データ部には、パケットI、及びパケットIとIIとの差分が格納されている。
中継点のルータHは、ルータGと同様に動き、集約パケットVをルータDへ送信する。集約パケットVは、図5に示すように、送信元がルータH、宛先がルータD、集約フラグが設定されており、データ部には、パケットI、及びパケットIとIIとの差分が格納されている。
ルータDは、集約パケットVを受け取ると、図4に示す復元フローを実行する。図4に示すように、例えば、集約パケットVには集約フラグが設定されているので、復元を行い、パケットVI(パケットIと同一のデータ構成)とパケットVII(パケットIIと同一のデータ構成)を復元する。パケットVIとパケットVIIはもはやこの先、共通経路が存在しないので、集約パケットが破棄されて復元されたパケットがルーチングされる。なお、復元されたパケットが、集約フローの実行により、送信キュー上で再び別のパケットに集約されることもあり得る。そして、IPパケットVI、VIIは、それぞれホストE、ホストF宛に送信される。
以上のように、第1の実施の形態におけるパケット通信システムによれば、複数のパケットについて、各終点アドレスまでの経路の少なくとも一部が共通している場合は、複数のパケットの情報を集約して一つの集約パケットに作り変えることができるため、ネットワーク上で通信されるパケットの総数を減少させることができる。また、パケット総数が減少することにより、ルーチングテーブルの参照回数を減少させ、処理負担が軽減され、処理速度の向上を図ることができる。その結果、ネットワーク資源の効率的な利用を図ることが可能となる。さらに、集約パケットの状態で次リンクへ中継すべきか、それとも元となる複数のパケットを集約パケットから復元してそれぞれのパケットを中継すべきかを判定する。この判定の結果、経路の少なくとも一部が共通している場合は、集約パケットの宛先アドレスが共通経路上の隣接ルータとなるように集約パケットの宛先アドレスを書き換えてルーチングするので、ネットワーク上で通信されるパケット総数を減少させることが可能となる。
以上、図1〜図10を参照して、集約パケットVの送信先がルータである場合について説明したが、集約パケットVの送信先が移動端末である場合にも本発明を適用可能である。以下、図1、図11A、図11B、図12A、及び図12Bを参照し、Mobile IPv6(Internet Protocol Version 6)を使用してパケットI,IIから集約パケットVを生成する過程について説明する。本説明においては、パケットI,IIの集約パケットVが、ホストA,BからルータCを経由してモバイルホストM(図示せず)宛に送信される場合を想定する。
前提として、パケットIは、図11Aに示す様に、基本IPv6ヘッダP11、経路制御ヘッダP12、及びデータ領域P13を含んで構成される。基本IPv6ヘッダP11には、移動端末が移動先で一時的に使用するIPアドレス(Care of address)が経由アドレス1として格納されている。経路制御ヘッダP12には、パケットIが到達するモバイルホストM固有のアドレス(Home address)が終点アドレス2として格納されている。ここで、終点とは、必ずしもパケットの最終的な到達点である必要はなく、任意のノード又はホスト間における共通経路の終端点を含む。なお、データ領域P13には、実データであるデータ1が格納されている。
パケットIIは、図12Aに示す様に、基本IPv6ヘッダP21、及びデータ領域P22を含んで構成される。基本IPv6ヘッダP21には、パケットIIが到達するモバイルホストMの固有アドレスが終点アドレス2として格納されている。なお、データ領域P22には、実データであるデータ2が格納されている。
パケットIとパケットIIとが共にルータCに到達すると、ルータCは、パケットI,IIを集約すると共に、モバイルホストMの現在位置を示す終点アドレス1を付加して集約パケットVを生成する。集約パケットVは、図12Bに示す様に、ルーチング先として終点アドレス1を基本IPv6ヘッダP51に格納する。また、データ領域P52には、パケットI及びパケットIIが同報される。
集約パケットVが、終点アドレス1の示すノード(モバイルホストM)に到達すると、モバイルホストMは、集約パケットVからパケットI,IIを生成(復元)する。このとき、終点アドレス1と終点アドレス2とは、共にモバイルホストMのアドレスである。したがって、モバイルホストMは、終点アドレス1を先頭に有する集約パケットVは元より、終点アドレス2を先頭に有するパケットI,IIをも受信できる。これにより、パケットIIを他のノード(Home Agent)で一旦カプセル化してモバイルホストMに転送する場合と比較して、冗長経路を回避したより効率的なパケット送信が可能となる。
(第2の実施の形態)
図13は、本発明の第2の実施の形態に係るパケット通信システムの概略を示す図である。第2の実施の形態では、複数のIPパケットをまとめて一つのIPヘッダによりカプセリングすることで集約パケットを作る。なお、前提として、ネットワーク上では、OSPFなどの経路制御プロトコルが働いており、集約機能を有するルータはネットワークトポロジと、どのノードが復元機能を有するかを知っているものとする。なお、集約機能を有するルータに対して、ネットワークトポロジ、及び復元機能を有するノードの設定を手動で行うことも可能である。ネットワーク中のルータGは、復元機能も集約機能も備えていない。ルータHは、デカプセルによる復元機能のみを備えている。ルータC及びルータDは、カプセル化による集約機能とデカプセルによる復元機能との両方を備えている。ここで、集約機能とは、図15のフローチャートに示す処理を実行する機能であり、復元機能とは、図16のフローチャートに示す処理を実行する機能である。この両機能を有するルータC及びルータDは、受信されたパケットそれぞれについて復元フローを実行しつつ、送信キュー上で集約フローを並行して実行している。
図14は、第2の実施の形態に係る集約機能及び復元機能を有するルータの概略構成を示すブロック図である。第1の実施の形態と異なるのは、復元機能部1における判定手段6の代わりに、抽出された宛先アドレスが、自ルータのアドレスと一致するか否かを判断するアドレス判断手段70が設けられていることである。また、宛先アドレス付与手段10は、集約パケットの宛先アドレスが、集約パケットから元の複数のパケットを復元する機能を有する所定のノードのアドレスとなるように集約パケットに宛先アドレスを付与する。これにより、復元ノードを指定することが可能となる。その他の構成要素は、第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
なお、図13に示すルータC及びルータDは、集約機能及び復元機能を備えているため、図14に示す復元機能部1と集約機能部2を備える。また、ルータHは復元機能のみを備えているため、復元機能部1のみを備える。
次に、図15に示す集約フローについて説明する。まず、ルータCは、送信キューにIPパケットが複数存在するか否かを判断する(ステップR1)。送信キューにIPパケットが複数存在しない場合は、ステップR1の判断を繰り返す。一方、送信キューにIPパケットが複数存在する場合は、キュー中の任意の2つのIPパケットのヘッダを参照する(ステップR2)。この任意の2つのIPパケットをそれぞれIPパケット(1)及び(2)とする。
次に、経路に共通部分があるか否かを判断する(ステップR3)。経路に共通部分がない場合は、ステップR1に移行し、経路に共通部分がある場合は、共通経路上に存在する復元ノードのうち、最も遠いノードを検索する(ステップR4)。以下、この共通経路上に存在する復元ノードの内、最も遠いルータをFC(Farthest Common)ルータと記す。ルータCは、FCルータであるルータDを宛先としてIPパケットを送信することにより、ルータG,Hにおけるフラグ参照処理や復元処理を省略して処理効率を向上する。
ステップR4における検索後、FCルータがあるか否かを判断し(ステップR5)、FCルータがない場合は、ステップR1に移行する。FCルータがある場合は、IPパケット(1)及び(2)を圧縮してカプセル化した集約パケットを作成する(ステップR6)。この集約パケットをIPパケット(3)とし、宛先はFCルータとする。集約パケットの圧縮には、図6〜図10を参照して説明した第1若しくは第2のパケット圧縮方法、又はその双方が適用される。
次に、IPパケット(1)(2)、及び(3)のビット数をそれぞれL1、L2、L3として(L1+L2)とL3との大小を比較する(ステップR7)。比較の結果、L3≦(L1+L2)とならない場合は、IPパケット(3)を廃棄して(ステップR9)、ステップR1に移行する。一方、L3≦(L1+L2)となった場合は、IPパケット(1)及び(2)を廃棄して、IPパケット(3)を代わりにFCルータへルーチングする(ステップR8)。
次に、図16に示す復元フローについて説明する。IPパケットを受信すると(ステップST1)、受信したIPパケットに集約フラグが付いているか否かを判断する(ステップST2)。集約フラグが付いていない場合は、通常のルーチングを行う(ステップST6)。一方、集約フラグが付いていた場合は、そのIPパケットの宛先は自ルータであるか否かを判断する(ステップST3)。そのIPパケットの宛先は自ルータでない場合は、通常のルーチングを行い(ステップST6)、そのIPパケットの宛先は自ルータである場合は、デカプセル(分解)し元のIPパケットを復元する(ステップST4)。次に、復元したIPパケットが集約フラグ付きであるか否かを判断し(ステップST5)、集約フラグが付いていない場合は、通常のルーチングを行う(ステップST6)。一方、集約フラグが付いていた場合は、ステップST3へ移行する。
次に、第2の実施の形態の具体的なルーチングについて、図13及び図17を参照して説明する。図17に示すように、IPパケットフォーマットは、先頭に送信元IPアドレスが、次に宛先IPアドレスが付加される。次に、必要に応じて集約フラグが設定され、最後にデータ部が設けられている。図13において、ホストAはホストEに向けてIPパケットIを送信する。IPパケットIは、図17に示すように、送信元がホストA、宛先がホストEとなっている。また、ホストBはホストFに向けてIPパケットIIを送信する。IPパケットIIは、送信元がホストB、宛先がホストFとなっている。
パケットI、及びパケットIIを受け取ったルータCは、その集約機能により、図15に示す集約フローを実行し、集約パケットIIIを作成する。図17に示すように、データ部では、動画像におけるフレーム間相関符号化を取り入れた差分圧縮技術を用い、パケットI、及びパケットIとIIとの差分が格納されている。ヘッダ部には集約フラグを設定し、集約パケットの宛先ノードとしてFCルータとなるルータDを指定する。パケットIIIのビット数は、パケットI、IIのビット数よりも小さいので、パケットIIIがルーチングされる。
これにより、指定されたノードのみが集約パケットを復元する。すなわち、指定されていないノードでは、通常のルーチングが行われるので、不必要な復元処理が回避され、中継処理を効率化させることができる。
中継点のルータGは、復元機能を持たず、このパケットIIIを通常ルーチングする。復元機能を持たないこのルータGが、ルータCによりカプセル化されたパケットの終点になることはない。
中継点のルータHは、集約パケットIIIを受け取ると、復元フローを実行する。図16に従えば、パケットIIIには集約フラグが設定されているが、宛先アドレスがルータGでないため、結局、通常ルーチングが行われる。
ルータDは、集約パケットIIIを受け取ると、図16に示す復元フローを実行する。図16に示すように、パケットIIIには集約フラグが設定されており、宛先アドレスがルータD(自ルータ)であるため、復元を行い、パケットVI(パケットIと同一のデータ構成)とパケットVII(パケットIIと同一のデータ構成)を復元する。ここで、パケットVIや集約パケットVは、別のパケットに再度集約されることもあり得る。そして、IPパケットVI、Vは、それぞれホストE、ホストF宛に送信される。
以上のように、第2の実施の形態におけるパケット通信システムによれば、複数のパケットを集約して単一の集約パケットに置き換え、さらに集約パケットに圧縮をかけるので、パケットの総数とネットワーク上で通信される総情報量を低減させ、ネットワーク資源を効率的に利用することが可能となる。
(第3の実施の形態)
図18は、本発明の第3の実施の形態に係るパケット通信システムの概略を示す図である。上記第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、2つのIPパケットからカプセリングを用いて集約IPパケットが作成されるものとしたが、カプセリング技術を用いずに2つのIPパケットから集約Ethernet(登録商標)フレームを作ることが可能である。第3の実施の形態では、2つのIPパケットから集約Ethernetフレームを作成する。前提として、ネットワーク上では従来のインターネットと同様に、経路制御プロトコルが使用されている。
ここでは、ルータA及びBは、Ethernetレベルの集約機能を有し、ネットワーク上のすべてのルータは復元機能を有する。ここで、Ethernetレベルの集約機能とは、図19のフローチャートに示す処理を実行する機能である。また、Ethernetレベルの復元機能とは、集約されたEthernetフレームの集約フラグを認識し、フレームから2つのIPパケットを取り出す機能である。これらの両機能を有するノードは、受信されたEthernetフレームそれぞれについて復元機能を実行し、送信キュー上で集約フローを並行して実施している。
次に、図19に示す集約フローについて説明する。まず、送信キューにEthernetフレームが複数存在するか否かを判断する(ステップW1)。送信キューにEthernetフレームが複数存在しない場合は、ステップW1の判断を繰り返す。一方、送信キューにEthernetフレームが複数存在する場合は、キュー中の任意の2つのEthernetフレーム(1)及び(2)の宛先MACアドレスを比較する(ステップW2)。MACアドレスが共通であるか否かを判断し(ステップW3)、共通でなければステップW1へ移行する。一方、MACアドレスが共通である場合は、Ethernetフレーム(1)及び(2)のデータ部にあった上位層パケットを2つともデータ部に格納し、共通の次ホップMACアドレスを宛先にしたEthernetフレーム(3)を作成する(ステップW4)。次に、Ethernetフレーム(3)は、MTU(Maximum Transmission Unit)以内であるか否かを判断し(ステップW5)、MTU以内でない場合は、Ethernetフレーム(3)を破棄し(ステップW6)、ステップW1へ移行する。一方、ステップW5において、Ethernetフレーム(3)がMTU以内である場合は、Ethernetフレーム(1)及び(2)を破棄し、Ethernetフレーム(3)を代わりに次ホップへルーチングする(ステップW7)。
次に、第3の実施の形態の具体的なルーチングについて、図18及び図20を参照して説明する。図20に示すように、Ethernetフレームのフォーマットは、先頭に宛先MACアドレスが、次に送信元MACアドレスが付加される。次に、必要に応じて集約フラグが設定され、最後にデータ部が設けられる。データ部には、送信元IPアドレス、宛先のIPアドレスが順に格納される。
EthernetリンクA上のホストA1からEthernetリンクB上のホストB1宛に送出されたIPパケットIをデータ部に有するEthernetフレームIが送信され、また、リンクA上のホストA2からリンクB上のホストB2宛に送出されたIPパケットIIデータ部に有するEthernetフレームIIが送信される。2つのEthernetフレームを受信したルータAは、一度は、IPパケットIをルータBに送るためのEthernetフレームIIIと、IPパケットIをルータBに送るためのEthernetフレームIVを作成する。
これら2つのフレームがキューに作成されると、ルータAの集約フローが実行される。すなわち、ルータAは、共通の宛先であるルータBを宛先としたEthernetヘッダを作成し、データ部にはIPパケットI及びIPパケットIIを格納する。作成されたEthernetフレームVを図20に示す。EthernetフレームVは、EthernetリンクCを通してルータBへ中継される。この際、Ethernetフレームフォーマットでは、Ethernetヘッダに集約パケットであるときに設定されるフラグが存在し、EthernetフレームVは「集約パケット」であるため、集約フラグが立てられている。
EthernetフレームVを受信したルータBは、復元フラグを確認して、データ部から2つのIPパケットI及びIPパケットIIを取り出す。続いて、ルータBは、ホストB1を宛先MACアドレスとしたEthernetフレームVI、及びホストB2を宛先MACアドレスとしたEthernetフレームVIIをキューに収納する。このキューでも集約フローは実行され得るが、Ethernetフレームの宛先は共通でないため、実際には集約は行われない。
IPパケットI,IIは、それぞれEthernetフレームVI,VIIに運ばれ、ホストB1,B2へ届く。
以上のように、第3の実施の形態におけるパケット通信システムによれば、Ethernetフレームで集約を行うことにより、オーバーヘッドが軽減され、また、各リンクのMTUを最大限利用することが可能となる。
最後に、本発明に係るルーチング技術を実現するためのプログラム、及び当該プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体(以下、単に「記録媒体」と記す。)について説明する。記録媒体とは、汎用コンピュータ等のハードウェア資源に備えられている読取り装置に対して、プログラムの記述内容に応じて、磁気、光、電気等のエネルギーの変化状態を引き起こし、それに対応する信号の形式で、読取り装置にプログラムの記述内容を伝達できるものである。かかる記録媒体としては、例えば、ICカード、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクの様にコンピュータ(携帯端末を含む)に着脱可能に装着されるものの他に、コンピュータに固定的に内蔵されるHD(Hard Disk)や一体に固着されたファームウェア等の不揮発性半導体メモリなどが該当する。
また、上記プログラムは、その一部若しくは全部を他の機器から通信回線等の伝送媒体を介して、本発明に係るルータあるいはノードにより受信され、記録される構成にしてもよい。反対に、上記プログラムは、本発明に係るルータあるいはノードから伝送媒体を介して他の機器に伝送され、インストールされる構成としてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、複数のパケットについて、各終点アドレスまでの経路の少なくとも一部が共通している場合は、複数のパケットの情報を集約して一つの集約パケットに作り変える。このため、ネットワーク上で通信されるパケットの総数を減少させることができる。また、パケット総数が減少することにより、ルーチングテーブルの参照回数を減少させ、処理負担が軽減させ、処理速度の向上を図ることができる。その結果、ネットワーク資源の効率的な利用を図ることが可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係るパケット通信システムの概略を示す図である。 集約機能及び復元機能を有するルータの概略構成を示すブロック図である。 集約機能を果たすフローチャートである。 復元機能を果たすフローチャートである。 IPパケットの構成を示す図である。 圧縮用テーブルのデータ格納例を示す図である。 パケットI,IIとビットパターンとの照合処理を概念的に示す図である。 第1のパケット圧縮方法によって圧縮されたパケットの構成を示す概念図である。 パケットIとパケットIIとの共通個所を探索する処理を示す図である。 検出されたビット列の一例を示す図である。 第2のパケット圧縮方法によって圧縮されたパケットの構成を示す概念図である。 ルータ経由前のパケットIの構成の一例を示す図である。 ルータ経由後のパケットIの構成の一例を示す図である。 パケットIIの構成の一例を示す図である。 集約された集約パケットVの構成の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るパケット通信システムの概略を示す図である。 集約機能及び復元機能を有するルータの概略構成を示すブロック図である。 集約機能を果たすフローチャートである。 復元機能を果たすフローチャートである。 IPパケットの構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係るパケット通信システムの概略を示す図である。 Ethernet(登録商標)レベルの集約機能を示すフローチャートである。 Ethernetフレームの構成を示す図である。
符号の説明
1…復元機能部、2…集約機能部、3…通信インタフェース、4…宛先アドレス抽出/書き換え手段、5…復元手段、6…判定手段、7…パケットルーチング手段、8…経路共通パケット抽出手段、9…集約パケット作成手段、10…宛先アドレス付与手段、11…集約パケットルーチング手段、12…集約フラグ設定手段、13…ビット数比較手段、14…入出力インタフェース、15…記憶手段、16a…制御バス、16b…制御バス、17…制御手段、70…アドレス判断手段。

Claims (22)

  1. パケットに付された宛先アドレスに基づいて、前記パケットのルーチングをするルーチング方法であって、
    パケットの宛先アドレスを抽出するステップと、
    複数のパケットについて、前記抽出された宛先アドレスに基づき、それぞれの終点までの経路の少なくとも一部が共通している複数のパケットを抽出するステップと、
    前記経路の少なくとも一部が共通している複数のパケットを集約して、各パケットの情報を含む集約パケットを作成するステップと、
    前記集約パケットの宛先アドレスが、前記共通経路上の隣接ノードのアドレスとなるように前記集約パケットに宛先アドレスを付与するステップと、
    前記経路の少なくとも一部が共通している複数のパケットの総ビット数と、前記集約パケットのビット数とを比較するステップと、
    前記比較の結果、前記複数のパケットの総ビット数よりも前記集約パケットのビット数の方が小さい場合に限り、前記宛先アドレスに基づいて前記集約パケットをルーチングするステップとを含むことを特徴とするルーチング方法。
  2. 前記ルーチングされた集約パケットの宛先アドレスを抽出するステップと、
    前記集約パケットから元の複数のパケットを復元するステップと、
    前記復元された各パケットの宛先アドレスからそれぞれの終点までの経路の少なくとも一部が共通しているか否かを判定するステップと、
    前記判定の結果、前記経路の少なくとも一部が共通している場合は、前記集約パケットの宛先アドレスが前記共通経路上の隣接ノードのアドレスとなるように前記集約パケットの宛先アドレスを書き換えてルーチングする一方、共通する経路がない場合は、前記復元された各パケットを、それぞれの宛先アドレスに基づいてルーチングするステップと
    更に含むことを特徴とする請求項1記載のルーチング方法。
  3. パケットに付された宛先アドレスに基づいて、前記パケットのルーチングをするルーチング方法であって、
    パケットの宛先アドレスを抽出するステップと、
    複数のパケットについて、前記抽出された宛先アドレスに基づき、それぞれの終点までの経路の少なくとも一部が共通している複数のパケットを抽出するステップと、
    前記経路の少なくとも一部が共通している複数のパケットを集約して、各パケットの情報を含む集約パケットを作成するステップと、
    前記集約パケットの宛先アドレスが、前記集約パケットから元の複数のパケットを復元する機能を有する所定のノードのアドレスとなるように前記集約パケットに宛先アドレスを付与するステップと、
    前記経路の少なくとも一部が共通している複数のパケットの総ビット数と、前記集約パケットのビット数とを比較するステップと、
    前記比較の結果、前記複数のパケットの総ビット数よりも前記集約パケットのビット数の方が小さい場合に限り、前記付与された宛先アドレスに基づいて前記集約パケットをルーチングするステップと
    を含むことを特徴とするルーチング方法。
  4. 前記ルーチングされた集約パケットの宛先アドレスを抽出するステップと、
    前記抽出された宛先アドレスが、自分のアドレスと一致するか否かを判断するステップと、
    前記判断の結果、前記抽出された宛先アドレスが、自分のアドレスと一致する場合は、前記集約パケットから元の複数のパケットを復元するステップと、
    前記復元された各パケット、又は自分のアドレスと一致しなかった宛先アドレスを有する前記集約パケットを、宛先アドレスに基づいてルーチングするステップと
    更に含むことを特徴とする請求項3記載のルーチング方法。
  5. 前記集約パケットのヘッダ情報に集約パケットであることを示す集約フラグを設定するステップを含むことを特徴とする請求項1又は請求項3記載のルーチング方法。
  6. 送信キュー上にバッファされているパケットのみを集約の対象とすることを特徴とする請求項1又は請求項3記載のルーチング方法。
  7. パケットに付された宛先アドレスに基づいて、前記パケットのルーチングをするノードであって、
    パケットの宛先アドレスを抽出する宛先アドレス抽出手段と、
    複数のパケットについて、前記抽出された宛先アドレスに基づき、それぞれの終点までの経路の少なくとも一部が共通している複数のパケットを抽出する経路共通パケット抽出手段と、
    前記経路の少なくとも一部が共通している複数のパケットを集約して、各パケットの情報を含む集約パケットを作成する集約パケット作成手段と、
    前記集約パケットの宛先アドレスが、前記共通経路上の隣接ノードのアドレスとなるように前記集約パケットに宛先アドレスを付与する宛先アドレス付与手段と、
    前記経路の少なくとも一部が共通している複数のパケットの総ビット数と、前記集約パケットのビット数とを比較するビット数比較手段と、
    前記比較の結果、前記複数のパケットの総ビット数よりも前記集約パケットのビット数の方が小さい場合に限り、前記宛先アドレスに基づいて前記集約パケットをルーチングする集約パケットルーチング手段と
    を備えることを特徴とするノード。
  8. 前記ルーチングされた集約パケットの宛先アドレスを抽出する宛先アドレス抽出手段と、
    前記集約パケットから元の複数のパケットを復元する復元手段と、
    前記復元された各パケットの宛先アドレスからそれぞれの終点までの経路の少なくとも一部が共通しているか否かを判定する判定手段と、
    前記判定の結果、前記経路の少なくとも一部が共通している場合は、前記集約パケットの宛先アドレスが前記共通経路上の隣接ノードのアドレスとなるように前記集約パケットの宛先アドレスを書き換えてルーチングする一方、共通する経路がない場合は、前記復元された各パケットを、それぞれの宛先アドレスに基づいてルーチングするパケットルーチング手段と
    更に備えることを特徴とする請求項7記載のノード。
  9. パケットに付された宛先アドレスに基づいて、前記パケットのルーチングをするノードであって、
    パケットの宛先アドレスを抽出する宛先アドレス抽出手段と、
    複数のパケットについて、前記抽出された宛先アドレスに基づき、それぞれの終点までの経路の少なくとも一部が共通している複数のパケットを抽出する経路共通パケット抽出手段と、
    前記経路の少なくとも一部が共通している複数のパケットを集約して、各パケットの情報を含む集約パケットを作成する集約パケット作成手段と、
    前記集約パケットの宛先アドレスが、前記集約パケットから元の複数のパケットを復元する機能を有する所定のノードのアドレスとなるように前記集約パケットに宛先アドレスを付与する宛先アドレス付与手段と、
    前記経路の少なくとも一部が共通している複数のパケットの総ビット数と、前記集約パケットのビット数とを比較するビット数比較手段と、
    前記比較の結果、前記複数のパケットの総ビット数よりも前記集約パケットのビット数の方が小さい場合に限り、前記付与された宛先アドレスに基づいて前記集約パケットをルーチングする集約パケットルーチング手段と
    を備えることを特徴とするノード。
  10. 前記ルーチングされた集約パケットの宛先アドレスを抽出する宛先アドレス抽出手段と、
    前記抽出された宛先アドレスが、自分のアドレスと一致するか否かを判断するアドレス判断手段と、
    前記判断の結果、前記抽出された宛先アドレスが、自分のアドレスと一致する場合は、前記集約パケットから元の複数のパケットを復元する復元手段と、
    前記復元された各パケット、又は自分のアドレスと一致しなかった宛先アドレスを有する前記集約パケットを、宛先アドレスに基づいてルーチングするパケットルーチング手段と
    更に備えることを特徴とする請求項9記載のノード。
  11. 前記集約パケットのヘッダ情報に集約パケットであることを示す集約フラグを設定する集約フラグ設定手段を備えることを特徴とする請求項又は請求項記載のノード。
  12. 送信キュー上にバッファされているパケットのみを集約の対象とすることを特徴とする請求項又は請求項記載のノード。
  13. パケットを送信するホストと、前記パケットを中継する請求項から請求項12のいずれかに記載のノードと、前記パケットを受信するホストとを備えたパケット通信システム。
  14. パケットに付された宛先アドレスに基づいて、前記パケットのルーチングをするプログラムであって、
    パケットの宛先アドレスを抽出する処理と、
    複数のパケットについて、前記抽出された宛先アドレスに基づき、それぞれの終点までの経路の少なくとも一部が共通している複数のパケットを抽出する処理と、
    前記経路の少なくとも一部が共通している複数のパケットを集約して、各パケットの情報を含む集約パケットを作成する処理と、
    前記集約パケットの宛先アドレスが、前記共通経路上の隣接ノードのアドレスとなるように前記集約パケットに宛先アドレスを付与する処理と、
    前記経路の少なくとも一部が共通している複数のパケットの総ビット数と、前記集約パケットのビット数とを比較する処理と、
    前記比較の結果、前記複数のパケットの総ビット数よりも前記集約パケットのビット数の方が小さい場合に限り、前記宛先アドレスに基づいて前記集約パケットをルーチングする処理と
    を通信装置に実行させるプログラム。
  15. 前記ルーチングされた集約パケットの宛先アドレスを抽出する処理と、
    前記集約パケットから元の複数のパケットを復元する処理と、
    前記復元された各パケットの宛先アドレスからそれぞれの終点までの経路の少なくとも一部が共通しているか否かを判定する処理と、
    前記判定の結果、前記経路の少なくとも一部が共通している場合は、前記集約パケットの宛先アドレスが前記共通経路上の隣接ノードのアドレスとなるように前記集約パケットの宛先アドレスを書き換えてルーチングする一方、共通する経路がない場合は、前記復元された各パケットを、それぞれの宛先アドレスに基づいてルーチングする処理と
    更に通信装置に実行させる請求項14記載のプログラム。
  16. パケットに付された宛先アドレスに基づいて、前記パケットのルーチングをするプログラムであって、
    パケットの宛先アドレスを抽出する処理と、
    複数のパケットについて、前記抽出された宛先アドレスに基づき、それぞれの終点までの経路の少なくとも一部が共通している複数のパケットを抽出する処理と、
    前記経路の少なくとも一部が共通している複数のパケットを集約して、各パケットの情報を含む集約パケットを作成する処理と、
    前記集約パケットの宛先アドレスが、前記集約パケットから元の複数のパケットを復元する機能を有する所定のノードのアドレスとなるように前記集約パケットに宛先アドレスを付与する処理と、
    前記経路の少なくとも一部が共通している複数のパケットの総ビット数と、前記集約パケットのビット数とを比較する処理と、
    前記比較の結果、前記複数のパケットの総ビット数よりも前記集約パケットのビット数の方が小さい場合に限り、前記付与された宛先アドレスに基づいて前記集約パケットをルーチングする処理と
    を通信装置に実行させるプログラム。
  17. 前記ルーチングされた集約パケットの宛先アドレスを抽出する処理と、
    前記抽出された宛先アドレスが、自分のアドレスと一致するか否かを判断する処理と、
    前記判断の結果、前記抽出された宛先アドレスが、自分のアドレスと一致する場合は、前記集約パケットから元の複数のパケットを復元する処理と、
    前記復元された各パケット、又は自分のアドレスと一致しなかった宛先アドレスを有する前記集約パケットを、宛先アドレスに基づいてルーチングする処理と
    更に通信装置に実行させる請求項16記載のプログラム。
  18. 請求項14から請求項17のいずれかに記載のプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  19. 前記集約パケットに含まれるビットパターンを所定のコードに変換することにより前記集約パケットを圧縮するステップを更に含むことを特徴とする請求項5に記載のルーチング方法。
  20. 前記複数のパケットに共通して含まれるビット列を、前記複数のパケットの内の少なくとも1つのパケットから抜き出すことにより前記集約パケットを圧縮するステップを更に含むことを特徴とする請求項5に記載のルーチング方法。
  21. 前記集約パケットに含まれるビットパターンを所定のコードに変換することにより前記集約パケットを圧縮する集約パケット圧縮手段を更に備えることを特徴とする請求項11に記載のノード。
  22. 前記複数のパケットに共通して含まれるビット列を、前記複数のパケットの内の少なくとも1つのパケットから抜き出すことにより前記集約パケットを圧縮する集約パケット圧縮手段を更に備えることを特徴とする請求項11に記載のノード。
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