JP3776036B2 - 同一中心の自動立体光学装置 - Google Patents

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    • G02B30/20Optical systems or apparatus for producing three-dimensional [3D] effects, e.g. stereoscopic images by providing first and second parallax images to an observer's left and right eyes
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、概して電子的に生成された映像を観察する自動立体ディスプレイシステムに関する。本発明は、特に、超広角範囲の映像と大きな出射ひとみ(exit pupil)を提供するための光学部材を同一中心に配置する装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動立体ディスプレイシステムの潜在的価値は、娯楽やシミュレーションの世界で特に広く理解されている。自動立体ディスプレイシステムには、超広角視野を有する3次元映像で観察者を映像的に取り囲んで、観察者に現実的な映像体験を与えることを意図した「没入(イマージョン(immersion))」システムを含んでいる。より大きな立体ディスプレイのグループと区別するとすれば、この自動立体ディスプレイは、ゴーグル、ヘッドギア、それに特殊眼鏡等が着用するタイプのアイテムを必要としない点で特徴付けられる。すなわち、観察者にとって「自然」な観察条件を提供しようとするものである。
【0003】
SID 99ダイジェストにおける論文「Autostereoscopic Properties of Spherical Panoramic Virtual Displays(仮想パノラマ的球面ディスプレイの自動立体視特性)」において、G.J.キンツ(Kints)氏によって広角視野を備えた自動立体ディスプレイを提供する一つの方法を示されている。キンツの方法を用いると、眼鏡やヘッドギアは不要となる。しかし、LED発光器アレーを備え、素早く回転している球殻の中に観察者の頭を位置させなければならず、同一中心ミラーによって映像化され、コリメートされた仮想映像を形成する。キンツの方法は、広角視野を有する真の自動立体システムについての一つの答えを与えるものであるが、その一方、重大な欠点を有している。キンツの方法の欠点の一つは、観察者の頭を素早く回転している表面に近づけることが必要な点である。このような方法では、回転している表面上の部材との接触による事故や傷害の起こる可能性を最小限にすることが必要である。たとえ保護用にシールドしていても、高速に移動している表面に近いと、少なくとも観察者を不安にさせてしまう。さらに、このようなシステムの使用においては、頭を動かすにあたって大きな制限を課している。
【0004】
別の種類の自動立体視システムでは、観察者の目の上の一対の投射器の出射ひとみへ映像化させており、これについて、S.A.ベントン(Benton)氏らの論文(「Micropolarizerbased multiple-viewer autostereoscopic display」Stereoscopic Displays and Virtual Reality Systems VI, SPIE, 1月、1999)に要約されている。上述の論文でベントンらによって要約されているように、ひとみによる映像化は、大きなレンズや鏡面を用いて実現される。映像化されたひとみに目をあわせると、観察者は、クロストークもなく、またいかなる種類の眼鏡類も装着することなく、立体的な場面を見ることができる。
【0005】
容易にわかるように、広角視野と大きな出射ひとみを備えた3次元映像を示すことによって、ひとみ映像を用いた自動立体ディスプレイシステムによって得られる映像体験の現実性を高めることができる。窮屈な制約なく頭を移動させることができ、観察者がゴーグルやその他の装置を着用する必要なく、観察者が快適に座ることができる場合には、このシステムによって最も効果的に没入観察作用を得られる。十分に満足な3次元映像のために、このシステムによって左右の目に離れた、高解像度の映像を提供する。また、容易に理解されるように、このシステムは、使用可能な実際の小さなフロア空間を占めるにもかかわらず、深く、広い世界の幻影を創造するために、コンパクト性の点で最も好まれて設計されている。最も現実的な映像体験のために、大きな間隔を空けて現れるように配置された仮想映像を観察者に示されるべきである。
【0006】
また、「両眼転導」及び「遠近調節」に連動する強いきっかけ(depth cue)の間の不一致は映像体験に不利な影響を与えることが知られている。「両眼転導」とは、物の分離した映像を視野内に融合させるために、観察者が目を交差させなければならない角度をいう。「両眼転導」が減ると、観察物の消失がより遠くなる。「遠近調節」とは、対象物に網膜の焦点を合せておくために観察者の目のレンズ形状を変化させることをいう。「両眼転導」及び「遠近調節」についての強いきっかけの不適当な組合せにある時間の間さらされた場合には、観察者の深い知覚(depth perception)は、一次的に低下することが知られている。また、この深い近くへの負の効果は、「遠近調節」のきっかけが遠くの映像位置に対応する場合には、緩和されることが知られている。
【0007】
従来の自動立体ディスプレイ・ユニットの例は、米国特許第5671992号に記載されている。この場合、観察者は座って、それぞれの目についての分離投射器から生成された映像を用いて創造され、複数の鏡からなる映像システムを用いて観察者に送出された3次元効果を知覚して体験する。
【0008】
立体映像に関する従来の解答は、上記のいくつかの試みを扱っているが、改善の余地がある。例えば、初期の立体視システムでは、3次元映像体験を得るために、特別なヘッドギア、ゴーグル、あるいは眼鏡を用いていた。このようなシステムの正に一つの例としては、米国特許第6034717号には、3次元映像を創造するために選択的に適当な映像をそれぞれの目に見せるために、観察者は受動的に偏光する一組の眼鏡を装着する必要のある投射ディスプレイ・システムが記載されていた。
【0009】
確かに、シミュレーション用途などのように、ある種類のヘッドギアが立体視映像用として適当と思われる場面もある。このような用途のために、米国特許第5572229号には、広角視野の立体映像が得られる投射ディスプレイヘッドギアが記載されている。しかし、米国特許第5671992号の装置に記載のように、可能であれば、観察者がどの種類の装置も装着する必要がないほうが立体映像を提供する上で有利である。また、頭を動かす自由度があるほうが有利である。一方、米国特許第5908300号(ウォーカー(Walker)他)には、観察者の頭を固定位置に保持するハンググラインディングのシミュレーションシステムが記載されている。このような方法は、ウォーカーらによって記載された限定されたシミュレーション環境では許容されるかもしれないし、装置全体の光学的設計を簡単化できるかもしれないが、頭の移動を制約していることは没入システムにおいては不都合である。特に、ウォーカーらの特許に記載されているシステムでは、狭い映像アパーチャを用いており、事実上、視野を制限している。オフ−アクシス方向に配置された複雑な従来の投射レンズは、米国特許第5908300号に記載されている装置に用いられている。この投射レンズは、所望の出射ひとみサイズを得るように設計されている。
【0010】
観察者から2つの異なる距離だけ離れた2つのスクリーンの組み合わされた映像をビームスプリッタを介して観察者に示して立体視効果を与える多くのシステムが開発されている。これによって、米国特許第5255028号に記載されているように立体映像の幻影を創造することができる。しかし、この種のシステムは、小さい視野角に制限され、そのため、没入映像体験を与えるには好ましくない。それに加えて、このシステムを用いて表示される映像は、観察者の近くに示される実映像であり、そのため、上述の「両眼転導」や「遠近調節」の問題を引き起こしやすい。
【0011】
よく知られているように、「両眼転導」及び「遠近調節」の効果を最小にするために、3次元映像システムは、観察者から相対的に遠く離れた位置で、実映像又は仮想映像のいずれであっても、一対の立体映像を表示しなければならない。実映像に関しては、これは、大きなディスプレイ・スクリーンを用いなければならないことを意味しており、好ましくは、観察者から適当な間隔を空けて配置されている。しかし、仮想映像に関しては、米国特許第5908300号に記載されているように、比較的小さい湾曲鏡面を用いることができる。湾曲鏡面は、コリメータとして機能し、観察者から遠く離れたところで仮想映像を提供する。別の立体映像システムは、伸張可能なメンブラン・ミラーを用いている論文「Membrane Mirror Based Autostereoscopic Display for Tele-Operation and Telepresence Applications」(Stereoscopic Displays and Virtual Reality System VII, Proceedings of SPIE, Volume 3957(McKay(マッカイ), Mair, Mason, Revie))に記載されている。マッカイの論文に記載されている装置は、従来の投射光学を利用していることと、メンブラン・ミラーの曲面を制限する次元的な制約のために、視野が制限されている。
【0012】
また、湾曲鏡面は、立体システムにおいて、実映像を提供するためにも用いられ、この場合には、湾曲鏡面はコリメータとしては用いられない。このようなシステムは、例えば、米国特許第4623223号及び米国特許第4799763号に記載されている。しかし、これらのシステムは、狭い視野が必要とされる場合にのみ好ましい。
【0013】
特に、たとえ湾曲面から反射された映像であっても、平坦なスクリーンにその映像を投射する立体投射に関する解答(solution)はある。これによって、望ましくない歪み、その他の映像の収差を招き、そのため視野を制限し、映像品質全体を制限してしまう。
【0014】
光学的な観点からは、ひとみ映像を用いた自動立体視設計が有利と思われる。ひとみ映像に関して設計されたシステムは、左右のひとみに対応して分離させた映像を提供し、ゴーグルや特殊なヘッドギア等を除いた最も自然な映像観察を提供するはずである。これに加えて、動きにある程度の自由度を許し、超広角視野を提供するためには、観察者に最大限可能な大きさのひとみを提供するシステムが有利である。これらのそれぞれの要求を満足させることが困難なことは光学業界において知られている。理想的な自動立体映像システムによれば、より十分な満足度と、現実感のある映像体験を与えるという課題を満足させるはずである。加えて、このシステムでは、高輝度及び高コントラストな現実感ある映像化に関する十分な答えを与えるはずである。さらに、システムを狭い面積に納める必要から生じる物理的な制約と、眼間の離間による次元的な制約について考慮すべきであり、その結果、それぞれの目に向けられる分離映像は、都合よく間隔を空けて、観察用に正しく分離されている。なお、投射レンズの大きさを簡単に調整することによって、より大きな直径のひとみを得る試みがあるが、眼間間隔の制約のために、超広角視野を得られるより大きな直径のひとみを得る可能性は制限されている。
【0015】
米国特許第3748015号(オフナー)には、単一倍率用に設計された映像システムにおける曲面の中心が一致するように配置された球状ミラーについて示している。この米国特許第3748015号に記載されているように、同一中心映像システムは、平坦物の高輝度映像について非常に有利である。このオフナーの特許公報に記載されている同一中心配置によって、複数種類の映像収差を最小化することができ、概念的に簡単であり、それによって、高輝度の反射映像システム用の簡単化された光学設計を得ることができる。また、米国特許第4331390号に記載のように、鏡面及びレンズの同一中心配置は、広角視野を有する望遠鏡システムについても有利であることが知られている。しかし、全体の簡単化、歪み及び光学収差の最小化についての同一中心配置の利点は分かるが、その一方、このようなデザイン・コンセプトを、妥当な狭い占有面積で、広角視野と大きな出射ひとみとを必要とする没入システムにおいて実現することは困難である。さらに、完全な同一中心構造では、左右のひとみに関して分離された映像を必要とする完全な立体映像についての要求を満足させることはできない。
【0016】
米国特許第5908300号に記載されているように、従来、ひとみ映像方式自動立体ディスプレイの投射レンズとして、広角投射レンズが用いられている。しかし、従来方法には多くの不利益がある。角度のある視野を実現し、効果的な没入映像に必要な広角レンズシステムは非常に複雑であり、コスト高ともなる。大判カメラの普通の広角レンズ、例えば、ドイツのイェーナのカール・ツアイス・スティッフン社製のBiogon(登録商標)等は、75度の視野角を実現できる。このBiogonレンズは、7つのレンズ部材からなり、提供するひとみサイズはたった10mmであるのに、80mmを超える直径を有する。より大きなひとみサイズのためには、サイズに合せた大きさにレンズを設計する必要があるが、このレンズ体の大きな直径は、観察位置の眼間間隔の点から立体視没入システム用としては難しい。左右の目に装着するアセンブリをそれぞれの位置に配置するようにレンズをカッティングするのはコストがかかり、そのため、人の眼間の離間に一致するように一対のレンズひとみの間隔を空けるようにするには、製造上の困難な問題がある。眼間間隔の制限によって、それぞれの目への投射装置の空間位置を制限し、簡単なレンズのスケーリングによるひとみサイズのスケーリングを妨げる。さらに、効果的な没入システムによれば、最も都合よく、好ましくは90度以上の超広角視野を得ることができ、好ましくは20mm以上の大きな出射ひとみを提供することができる。
【0017】
別の大きな視野の用途について、米国特許第5940564号に記載されているように、球状レンズは特定の光学機能用に持ちられ、部分的に小型化された球状レンズは、光ファイバ結合及び伝送用途で用いられる。この米国特許第5940564号には、結合装置内の小型の球状レンズを用いた場合の利点を示している。米国特許第5206499号に記載されているように、より大きな規模では、球状レンズは天文観測装置に用いられている。米国特許第5206499号には、オフ−アクシスの収差と歪みとを最小にしながら、60度以上の広角視野を得ることができるので、球状レンズは用いられている。特に、単一の光学軸としなかったことによりいずれの光も球状レンズを介して透過し、その光学軸を画定すると思われる。入射光の角度変化によっても照度減少が低いため、球状レンズは、光を空間から多数のセンサに指向させるために好ましく用いられている。特に、球状レンズの出射点におけるフォトセンサは、湾曲焦点面に沿って配置されている。
【0018】
また、米国特許第5319968号に記載されているように、広角映像用の球形又は球状レンズは、宇宙船の飛行姿勢を測定する装置に用いられている。この場合、ミラー・アレーから球状レンズを介して光線が照射される。このレンズの形状は、レンズを通過する光ビームが通常の状態で映像面に投射されるので、都合がよい。そこで、光線はレンズの中心に向って屈折するので、その結果、広角視野を有する映像システムを得ることができる。
【0019】
球状レンズ特性の別の用途について、米国特許第4854688号に記載されている。米国特許第4854688号に記載の光学配置では、パイロット用のヘッドギアに付随される等、非線形経路に沿った2次元映像の伝送について示しており、球状レンズによって、パイロットの視野のために無限遠で光学的にコリメートされている入射映像を導く。球状レンズの広角映像への別の利用可能性が米国特許第4124978号に記載されている。この米国特許第4124978号には、夜間観察用の両眼光学機器における対物レンズの一部としての球状レンズの使用が示されている。
【0020】
上述の各特許公報に示されている球状レンズの使用から、支持光学部材と連係して広角視野の映像を提供する球状レンズの全体の可能性を示唆している。しかし、特に、投射する映像が電子的に処理される没入映像用装置に効果的に用いるためには、乗り越えるべき課題がある。空間光変調器等の装置を用いた従来の電子映像表現技術によって、平坦面に映像を提供できる。平坦な映像化についての球状レンズ特性は、非常に貧弱である。
【0021】
また、複数種類の広角視野を提供する光学投射で扱うべき没入システムについての他の基本的な光学的制限がある。ラグランジェ不変によって課される重要な制限がある。どの映像システムもラグランジェ不変に従うので、生成するひとみサイズとセミ−フィールド角は、生成する映像サイズと数的アパーチャに一致し、光学システムについての不変量である。これは、装置に付随するラグランジェ値は小さいので、相対的に小さい数的アパーチャにわたって動作させる相対的に小さい空間光変調器や同様のピクセルアレーを映像生成器として用いる場合の制限となる。しかし、大きなひとみサイズを有して広角視野を提供する(即ち、大きな数的アパーチャ(numerical aperture)を有する)同一中心映像システムでは、本質的に大きなラグランジェ値を有する。そのため、この同一中心映像システムを小さいラグランジェ値を有する空間光変調器とともに使用すると、映像システムの視野又はアパーチャのいずれか、あるいはその両方がラグランジェ値の不一致のために欠肉することがある。ラグランジェ不変の詳細については、「Modern Optical Engineering, The Design of Optical Systems」(Warren J. Smith, McGraw-Hill社発行、第42-45頁)に詳しい。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、自動映像についてのいくつかの要求を満足する従来法があるが、さらに改良された自動立体映像装置が必要とされている。この装置によれば、構造的に簡単な装置を提供し、収差及び映像歪みを最小にし、広角視野、大きなひとみサイズ、それに人の眼間間隔の制限についての要求を満足する。
【0023】
本発明の目的は、仮想立体映像を観察する自動立体光学装置を提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の形態によれば、本発明の同一中心の自動立体光学装置は、観察者が左観察用ひとみで観察する左映像と、前記観察者が右観察用ひとみで観察する右映像とからなる仮想立体映像を観察するために用いる同一中心の自動立体光学装置であって、前記装置は、
(a)前記左観察用ひとみで観察される前記左映像を形成する左光学システムであって、前記左光学システムは、
(1)左映像生成器と、左中間映像を形成する左中継レンズとからなり、シーン内容を提供する左映像生成システムと、
(2)前記左中間映像を受取る左球面的湾曲拡散面を備え、前記左球面的湾曲拡散面は、左球状レンズの中心と実質的に同じ曲面中心を有し、前記左球状レンズは、前記左球面的湾曲拡散面から間隔を空けて配置されていることによって左湾曲映像が形成され、前記左湾曲映像は実映像であって、前記左湾曲映像の中心は、前記球状レンズの曲面の中心と一致し、前記左球状レンズは左球状レンズひとみを有する左投射システムと
からなる左光学システムと、
(b)前記右観察用ひとみで観察される前記右映像を形成する右光学システムであって、前記右光学システムは、
(1)右映像生成器と、右中間映像を形成する右中継レンズとからなり、シーン内容を提供する右映像生成システムと、
(2)前記右中間映像を受取る右球面的湾曲拡散面を備え、前記右球面的湾曲拡散面は、右球状レンズの中心と実質的に同じ曲面中心を有し、前記右球状レンズは、前記右球面的湾曲拡散面から間隔を空けて配置されていることによって右湾曲映像が形成され、前記右湾曲映像は実映像であって、前記右湾曲映像の中心は、前記球状レンズの曲面の中心と一致し、前記右球状レンズは右球状レンズひとみを有する右投射システムと
からなる右光学システムと、
(c)前記左球状レンズと前記右球状レンズとの間の中間に光学的な中心を有する曲面を備えた湾曲鏡面と、
(d)前記左右湾曲映像を前記湾曲鏡面に反射するように配置されたビームスプリッタであって、前記湾曲鏡面は、前記左右湾曲映像の仮想立体映像を形成するように配置され、前記湾曲鏡面は、前記ビームスプリッタを介して、前記左観察用ひとみで前記左球状レンズひとみの実映像及び前記右観察用ひとみで前記右球状レンズひとみの実映像を形成する、ビームスプリッタと
を備える。
【0025】
本発明の特徴は、光学部材の同一中心的配置を利用したことであり、これによって構造を簡単化でき、収差を最小化し、さらに、大きな出射ひとみで広角視野を提供する。
【0026】
本発明の他の特徴は、微小映像生成器の低いラグランジェ制約を投射システムの大きなラグランジェ制約に適合させるために、光学システム内に中間拡散面を用いたことである。
【0027】
本発明のさらに別の特徴は、放射性湾曲面からの光を投射することである。この配置によって、自動立体光学装置及び多数の必要な支持光学部材の複雑さを最小にすることを助ける。
【0028】
本発明の利点は、小さい面積のディスプレイシステムに収納された光学部材のコンパクトな配置を提供することである。
【0029】
さらに、本発明の利点は、高輝度、高コントラスト、及び超広角視野を備えた高解像度の電子的立体映像が得られることである。本発明は、軽効率であって、相対的に低いレベルの投射光しか必要としないシステムを提供する。
【0030】
本発明の利点は、従来の投射レンズシステムのコストと比較した場合に、安価な広角立体投射についての一つの答えを与えることである。
【0031】
さらに、本発明の利点は、観察者がゴーグルやその他の装置を装着する必要がなく立体視の観察ができることである。
【0032】
またさらに、本発明の別の利点は、ディスプレイに関する観察者の配列が重要でない程度の十分な大きさの出射ひとみを提供する。
【0033】
本発明の上述した目的、特徴、及び利点、さらにその他の目的、特徴及び利点は、本発明の実施の形態を図示して説明している図面を参照すると共に、本明細書を読むことで当業者には理解される。
【0034】
【発明の実施の形態】
特に、本発明による装置の一部を構成する部材、又は、この装置と共に同時に動作する部材について、以下に説明する。なお、示されていない部材及び説明については、当業者に周知の種々の形態をとりうることは当然のこととして考えられている。
【0035】
図1には、自動立体映像システム10の斜視図が示されている。通常、観察者12は、着席して左右の観察用ひとみ14l、14rで仮想立体映像を見る。最適な観察条件は、観察者12の左右の目のひとみ68l(図示せず)、68rが左右の観察用ひとみ14l、14rの位置と一致する場合に得られる。
【0036】
映像は、右光学システム20rから右球状レンズ30rを介してビームスプリッタ16に送出される。右湾曲映像80rは、右球状レンズ30rと湾曲鏡面24との間に位置するように、前方焦点面22に形成される。
【0037】
なお、図1に示すように、観察者に見られる立体映像用の2つの部材がある。立体映像は、左湾曲映像80lと右湾曲映像80rとからなる湾曲映像80である。左湾曲映像80l及び右湾曲映像80rとは、立体的な3−D効果を生じさせるために、場面の内容において明らかに相違している。観察者12に見られる立体映像は、左観察用ひとみ14lで観察される左映像と、右観察用ひとみ14rで観察される右映像とからなる。図1に示すように、システム10における左右の光路は、湾曲鏡面24による映像形成のために交差している。
【0038】
以下に、主として観察用ひとみ14l、14rのうちのいずれかに光を送出する光学部材について説明する。なお、左右の球状レンズ装置30l、30rまで含めると、左光学システム20l及び右光学システム20rについて、即ち、両方の光路用に同様の光学部材が用いられる。以下に、左右光学システム20の両方について明確に説明する。左右の光路間の相違点は、明確にする必要がある場合にのみ示される。以下の記載では、左の意味の添字”l”や右の意味の”r”は必要でないので除いている。
【0039】
もう一度図1を参照すると、観察者12によって見られる立体映像は、鏡面24による湾曲映像80から仮想映像として形成される。即ち、映像は湾曲鏡面24の表面に投射されたかのように観察者に見えるのではなく、その代わりに、湾曲鏡面24の背後、鏡面24の背面と無限遠との間に見える。
【0040】
図1は、光学設計についての斜視図には解決すべき重要な課題を示しており、本発明によって提供される解答の概観も示している。最も日常的な立体視感に達するために重要な設計上の考慮について概説する。効果的な没入体験を提供するためには、従来技術を利用して実現できる60度以上の広角視野が重要である。観察者に快適に利用してもらうためには、観察用ひとみ14l、14rは十分に大きくなければならない。設計の目的として、本発明のシステム10では、直径20mm以上の観察用ひとみ14を備えた少なくとも90度の視野を提供するつもりである。
【0041】
図2には、自動立体映像システムにおける主要な光学部材の概略図を示している。図2では、簡単にするために左右の光路のうちの一つのみを示している。実際には、自動立体映像システム10は、例えば、左映像生成システム70l及び左投射システム72lとからなる左光学システム20lと、対応する部材からなる右光学システム20rとからなる。
【0042】
この2つの装置については、上述のように、光学システム20は、映像生成システム70からなる。また、映像生成システム70は、場面内容をディスプレイに供給する映像生成器74からなる。好ましい実施の形態によれば、映像生成器74は、映像をピクセルアレーとして供給する映像用回路(図示せず)によって制御されている空間光変調器36からなる。映像業界では周知なように、空間光変調器36によって、光源34と偏光ビームスプリッタ38とを協調させて中継レンズ54に入射する映像を形成する。
【0043】
図2に示すように、映像生成器54から受けた光は、複数のレンズからなる中継レンズ54を介して拡散部材32の上に入射される。左右の中間映像76l/76rは、拡散部材32の湾曲拡散面40に形成される。投射システム72は、湾曲拡散面40と球状レンズ装置30とからなる。立体的投射システム82は、左投射システム72lと右投射システム72rとの両方を備える。左右投射システム72l/72rの両方について、球状レンズ装置30によって、左又は右の中間映像76l/76rをビームスプリッタ16を介して湾曲鏡面24の前方焦点面22に投射する。湾曲鏡面24によって、観察者12には湾曲鏡面24の向こう側に見える立体的な仮想映像を形成する。
【0044】
理解できるように、図1及び図2に示す部材からなる装置によって、投射レンズの広角視野を達成する試みの新規な手法が示されている。図示したように、図4では、従来、どのように立体投射レンズの構造を実現していたかを示している。図4に示すように、従来のレンズの構造技術では、相当複雑な左目及び右目用レンズ組立体18l、18rの作製を必要とする。レンズ組立体18l、18rをして各目に適切に投射するためには、レンズ組立体18l、18rは、妥当な眼間間隔28の間にそれぞれ光学軸を有しなければならない。ここで、眼間間隔とは、即ち、観察者12の右目と左目との間の間隔であり、およそ60−70mmの範囲である。この方法では、図4に線A及び線Bで示したように、レンズ組立体18l、18rの構成部材にいくつかのトランケーションを設ける必要がある。図4に示したような従来の解決方法では、コストがかかってしまい、設計し、作製することも困難なことは光学業界の当業者にとっては理解できる。本発明においては、図2及び図5の最適な例に示すように、レンズ組立体18l/18rは、比較的少ない構成部材からなる投射システム72によって置き換えられる。
【0045】
図4に一部について示された従来方法と比較のために、図5には、本発明の左右光学システム20l、20rによる別の概略図を示している。左右の光学システム20l、20rによって、それぞれの光学軸を有する2つの投射システムを協調させている。なお、各光学軸は平行である必要はないが、別々の収束点に向けられている必要がある。図2で示したように、中継レンズ組立体54l、54rによって、左右中間映像76l、76rを湾曲拡散面40l、40rにそれぞれ形成している。人の眼間の大きな範囲を越えて見ることができる立体映像を提供するために、球状レンズ30l、30rは、都合の良いように平均的な間隔、即ち、経験的に得られた眼間間隔28だけ離されている。通常の眼間間隔は、55mmから75mmの間である。好ましい実施の形態では、60mmから70mmの範囲であり、65mmが最適である。
【0046】
球状レンズ組立体30の操作
球状レンズ組立体30l/30rは、連結されている左右光学システム20l/20rについての投射レンズとして機能する。図3には、各球状レンズ組立体30を構成する同心状配置が示されている。中心の球形レンズ46は、凹凸レンズ42、44の間に配置されている。ここで、凹凸レンズ42、44は、光学設計業界では周知のように、軸上の球面収差及び色収差が極小となる屈折率及び他の特性を有する。絞り48によって球状レンズ組立体30内の入射ひとみ(entrance pupil)を制限している。絞り48は、物体でなくてもよく、それに代えてトータルの内部反射等の光学的効果を用いて実現してもよい。光路の点では、絞り48は、球状レンズ組立体30に対する出射ひとみを画定するために使用することができる。
【0047】
好ましい実施の形態においては、凹凸レンズ42、44は、映像収差を減らすように、また、湾曲鏡面24へ投射された映像に関する映像品質を最適化するように選択される。なお、球状レンズ組立体30は、中心の球形レンズ46を取り巻くいくつかの支持レンズからなっている。これらの支持レンズの表面は、中心の球形レンズ46に接した曲面の共通の中心Cを分けている。ただし、多くの支持レンズが用いられる。さらに、球状レンズ組立体30のレンズ部材に使用されている屈折体は、本発明の範囲内において替えてもよい。例えば、通常のガラスレンズに加えて、中心の球形レンズは、プラスチック、油やその他の液体、又は用途に応じて選択されるその他の屈折体を用いてもよい。凹凸レンズ42、44及び球状レンズ組立体30の他の支持レンズは、本発明の範囲内であるガラス、プラスチック、収納された液体、又は他の適当な屈折体からなるものであってもよい。最も簡単な実施の形態では、球状レンズ組立体30は、余分の支持用屈折体を伴わない単一の球形レンズ46からなる。
【0048】
拡散部材32の配置、物質、及び構成
図3を参照すると、湾曲拡散面40は、中心Cについて球状レンズ組立体30と同心円状である。この同心円状の配置によって、湾曲拡散面40上に形成される左右の中間映像の投射についてのフィールド収差(field aberration)を最小にすることができる。湾曲拡散面40は、光を球状レンズ組立体30で受取る無数の分散点源50の組とみなすことができる。湾曲拡散面40上に中間映像を提供することによって、出射ひとみの大きさ及び視野角でのラグランジュの不変の制約をそれぞれ乗り越えることができる。図1に示した構成部材の点では、湾曲拡散面40は、立体投射システム82の高いラグランジュ不変に、映像生成システム70の特性である低いラグランジュ不変を合せる仲介装置として働く。ラグランジュ不変の制約を乗り越えることによって、湾曲拡散面40を使用することで球状レンズ組立体30による広角映像投射を行うことができる。
【0049】
湾曲拡散面40の機能は、球状レンズ組立体30によって広角に映像を投射するために、中継レンズ組立体54から中継された光を可能な限り明るく拡散することである。最後に投射された映像を観察者12が観察するために、各点源50によって球状レンズ組立体30の絞り48をそれぞれ満たしていることが重要である。これが達成された場合には、観察者12は、観察用ひとみ14l/14rのところに目を合わせると、観察用ひとみ14l/14rの中のある点から投射された全体の映像を見ることができる。
【0050】
好ましい実施の形態では、拡散部材32は、湾曲拡散面40を提供するために被覆されたレンズからなる。湾曲拡散面についての適当な拡散性の被覆及び処理は、光学業界の当業者には周知である。別の場合として、湾曲拡散面40は、地面、エッチングされた面、又は所望の拡散特性を得るために所定の方法で処理された面であってもよい。湾曲拡散面40の拡散面の曲面は、フィールド収差がなく、軸上収差が最小である投射用の映像を得るために、球状レンズ組立体30の曲面と同心円状に配置されている。
【0051】
別の実施の形態では、拡散面40は、図7に示すように、ファイバ・オプティック・フェースプレート56を用いて実現できる。このファイバ・オプティック・フェースプレート56としては、例えば、マサチューセッツ州カールトンのIncom社製によるものがある。通常、フラット・パネル・ディスプレイ用途に用いられるファイバ・オプティック・フェースプレート56によって一方の面から他の面に映像を移送する。光学システム20の一部として、ファイバ・オプテイック・フェースプレート56は、2つの凹面形状を有する。左右の中間映像76l、76rは、入射凹面58にフォーカスされ、湾曲拡散面40からなる出射凹面60に移送される。出射凹面60は、湾曲拡散面40の特性を向上させるために光学業界の当業者に周知の複数の方法で処理することができる。表面処理は、例えば、種々のグラインディング、研磨、又は拡散面を得ることができるその他の方法や、又は、例えば、ホログラフィック・グレーティングを用いて実現できる。別の場合として、拡散しやすい被覆を出射凹面60に行ってもよい。
【0052】
映像経路の同一中心構造
本発明は、図1に示すように、同一中心軸M及び等価な点線Mについての映像経路の同一中心配置によって得られる利点を利用している。図6には、自動立体映像システム10における光路の垂直断面図を示している。空間光変調器36からの映像は、上述の通り、左右中間映像76l/7rとして、湾曲拡散面40l、40r上に中継される。湾曲拡散面40上の左右中間映像76l/76rは、球状レンズ組立体30によって投射され、ビームスプリッタ16によって反射されて、湾曲鏡面24の前方焦点面22の近くに左右の湾曲映像80l、80rからなる立体中間湾曲映像80を形成する。立体中間湾曲映像80は、それ自体は実際の映像であるが、観察者12に仮想映像を示すために湾曲鏡面24によって実質的に平行にされる。ビームスプリッタ16及び湾曲鏡面24によって、球状レンズ組立体30の出射ひとみは、観察用ひとみ14に単一倍率で映像化されている。なお、本発明の構成は、単一の倍率用に最適化されているが、本発明の範囲内で単一の倍率からいくつかの変形例が可能である。
【0053】
曲面の共通の中心は、球状レンズ組立体30の中心Cである。この点は、凹凸レンズ42、44とを備えた球状レンズ組立体30についての曲面及び湾曲拡散面40の中心として利用される。観察用ひとみ14で映像が形成されるので、以下に詳述するように、湾曲鏡面24についての曲面のおよその中心が中心Cである。
【0054】
図5を参照するとわかるように、左右の球状レンズ組立体30l/30rは、それぞれCl、Crで表わされる中心を有しており、各中心は眼間間隔28だけ離れている。鏡面24の曲面の実際の中心Cmは、ClとCrとの間の中間にある。そのため、映像経路の配置は、調整の必要があるが、実質上、軸Mについての同一中心である。ここで調整とは、すなわち、中心点を配置する座標の平均化することである。本質的には眼間が離れていることにより、幾何学的に完全な同一中心性は得られない。しかし、眼間間隔28をシステム全体の大きさと比較すると相対的に小さいので、観察用ひとみ14l、14rとそれぞれの本当の中心点側との間に有効な間隔を設けることができる。
【0055】
湾曲鏡面24の配置
また、眼間間隔28のために、まさに湾曲鏡面24の形状を正確な球形から数度だけ変化させるように調整する必要がある。さらに、例えば、非軸上ひとみ収差を最小にするように、非球面を湾曲鏡面24として利用してもよい、
【0056】
湾曲鏡面24は、従来法、グラインディング、研磨法等を用いて組み立てる非常に高価なものとなることがある。2以上のより小さい鏡面部材を接合して一つの大きな鏡面24を組み立てることがより実際的である。図10には、2以上の部材64を用いて構成された湾曲鏡面が示されており、各部材64は、球面であり、合わせ目62に沿って他の部材64と接合するようにトリミングされている。このような配置を有するので、各部材64の曲面の中心は、互いに重なり合う。
【0057】
またさらに別の実施の形態では、湾曲鏡面24は、ストレッチャブル・メンブラン・ミラー(SMM)等のメンブラン・ミラーからなっていてもよい。このメンブラン・ミラーは、伸長される反射面の背面にある気密室空間で発生させた真空を制御して曲面が画定される。ストレッチャブル・メンブラン・ミラーの使用については、上述の参照文献のマッカイの文献に記載されている。
【0058】
別の場合として、湾曲鏡面24は、折り重ねた鏡面、例えばフレネルミラーや、一以上の逆反射面を用いて構成してもよい。
【0059】
図8には、別の場合の実質的に同一中心配置が示されており、左右の光学システム20l、20rから、図1、2、6及び9に示したようなビームスプリッタ16を用いることなく、直接に湾曲鏡面24に投射する。
【0060】
図8の配置では、各観察用ひとみ14l、14rについての映像経路は、ほとんど中心を外すことができないので、許容できる程度のオフ−アクシス特性を有することが要求される。広角映像用の球状レンズ組立体30からなる光学システム20と連係させて、大きな、又は非球面の鏡面を用いることもできる。球面の湾曲鏡面を用いた場合に、図8に示す配置を満足できるように実行するために、オフ−アクシス間隔と鏡面24の焦点距離との比は小さくなければならない。経験則から、球面を有する湾曲鏡面24によって、オフ−アクシス角がおよそ6度を越えないようにすることを満足させる。
【0061】
6度を越えるオフ−アクシス角の場合には、図9に示すように、非球面の湾曲鏡面24を用いることが好ましい。曲面の中心点Cm’は、観察ひとみ14l、14r間の中間に決められる。図5に示す曲面の中心点Cmは、球状レンズ組立体30l/30rの中心点Cl,Crの中間である。このような非球面構造は、ドーナツ形であってもよく、点Cm及び点Cm’を貫く軸Eに関して同一中心である。断面図において、この方法で組み立てられる湾曲鏡面24は、点Cm及びCm’がそれぞれ焦点となる楕円状である。
【0062】
図11には、図9に示したと同様のさらに別の配置が示されている。この図11では、湾曲鏡面24は、円筒状湾曲面の反射フレネルミラー66を用いて実現されている。図11に示された部材の配置は、図9に示したように、軸Mに関して同一中心である。反射フレネルミラー66は、ただ一つの方向にのみパワーを集める。例えば、反射フレネルミラー66は、ニューヨーク州ロチェスターのフレネル・オプティクス社によって作製されたフレネル光学部材と同様に、フレキシブルな基板上に組み立てられた平坦部材であってもよい。フレネルミラー66は、図11に示すように、概して軸Eについての円筒形状に湾曲している。フレネルミラー66は、湾曲鏡面24について上述されたのと同様の方法によって、観察用ひとみ14l、14r上の球状レンズ組立体30l、30rの出射ひとみに映像させる。光学システム20l、20rは、フレネルミラー66の特性を得られるように最適化される。
【0063】
さらに別の変形例としては、湾曲鏡面24を球状レンズ組立体30の中心と一致する曲面の中心を有する球面を備えた逆反射面を用いて置換してもよい。逆反射面は、湾曲鏡面の反射による映像交差効果を導く必要はない。なお、この別の配置によって実際の映像を提供できるが、それは、好ましい実施の形態における自動立体映像システム10によって形成される仮想映像ではない。
【0064】
別の映像ソース
好ましい実施の形態の空間光変調器36は、複数種類のデバイスのうちの一つであってもよい。典型的な空間光変調器36には、これに限定されるものではないが、以下の種類のものを含んでいる。即ち、
(a)液晶装置(LCD)。LCDは、電気的に生成された映像を投射する装置として汎用されており、光源34から、個々のディスプレイされたピクセルを生成する個々のアレー部材を介して、空間的に入ってくる光ビームの強度を選択的に変調する。好ましい実施の形態では、反射型LCDを用いる。
(b)テキサス州ダラスのテキサス・インスツルメント社が製造するデジタル・マイクロミラー・装置(DMD)。反射装置のこのタイプは、光源34からの光ビームを変調するために用いられる。
(c)点源又はアレイ列からの連続スキャンによって2次元映像を生成するスキャンニング装置。このスキャンニング装置は、点源から映像を生成するスキャンニングレーザ又はCRTからなる。この点源によって、例えば、拡散面40上に左右の中間映像76l/76rを描くことができる。また、スキャンニング装置は、カリフォルニア州サニーヴェールのシリコン・ライト・マシーン社が製造したグレーティング・ライト・バルブ(GLV)等の線形装置からなっていてもよい。
【0065】
上に列挙したのは単なる例示にすぎない。本発明の範囲内において、別の種類の空間光変調器36や別の映像ソースを代わりに用いてソース映像を提供してもよい。
【0066】
中継レンズ組立体54の遠隔中心特性(telecentric behavior)は、歪みのない映像のためには重要なことである。
【0067】
簡単のために、図1、2、5、6及び7には、左右の光学システム20l/20rのそれぞれについて、単一の空間光変調器36のみが示されている。実際の自動立体映像システム10では、各構成色(赤、緑、青のRGB)ごとに一つの空間光変調器36を必要とする。電子映像業界では周知なように、類似点源34は、構成色光(light color)によって得られる。左右の湾曲拡散面40l/40rに左右の中間映像76l/76rを提供するために、異なる映像面が組み合わされる。好ましい実施の形態において、当業者に周知なように、完全なカラー・フィルタ・アレイを備えた空間光変調器36が用いられる。別の実施の形態として、R,G,B要素の色のシーケンシャルな配置は、一つの空間光変調器36によって提供することができる。幸いにも、ひとみ映像形成による自動立体映像システム10について必要とされる光レベルは、ここに記載したように、相対的に低く、時間超過による光デグラデーションに影響されやすいという通常の映像フィルタの周知の制約を緩和することができる。
【0068】
また、別の実施の形態では、湾曲拡散面40での中間映像の生成機能は、空間光変調器36及びそれに連係された支持光学部材を用いることなく実現される。しかし、最適化された立体表現には、上述し、図6に参照しているように、球状レンズ組立体30の中心Cと一致する湾曲拡散面40の位置に形成された中間映像は湾曲してしまうという制約がある。
【0069】
図13には、別の例として、放射性映像形成面(emissive image forming surface)88を用いている。例えば、ニューヨーク州ホープウエル・ジャンクションのイマジン社(eMagin Corporation)から販売されているオーガニック・ライト・エミッティング・ダイオード(OLED)を放射性映像形成面88として使用してもよい。同様に、ポリマー・ライト・エミッティング・ダイオード(PLED)技術を利用してもよい。この用途のためには、OLED又はPLEDアレー法によって、図13の断面図に示すように、球状レンズ組立体30の中心と一致する中心Cを有する球面を備えるようにモールドされたフレキシブルな、平坦パネル上を映像面として利用できる。このOLEDやPLEDアレーは、放射性映像形成面88、湾曲鏡面24、それに球状レンズ組立体30からなり、同じ対称軸に関して同一中心性である。
【0070】
図14を参照すると、陰極線管(CRT)90を使用して放射性映像形成面88を構成している。この場合には、陰極線管90として好ましい形状とするために、標準の規格品のCRTから曲面を変形させて作製する必要がある。
【0071】
さらに別の場合として、図12に示すように、ファイバ・オプティック・フェースプレート56と連係させてフラットな映像形成用放射性面84を用いてもよい。ファイバ・オプティック・フェースプレート56は、図7に示した実施の形態で使用されていたように、放射性面に面する平坦面86と、球状レンズ30に面し、中心Cについて同心円状の出射凹面60を必要とする。
【0072】
本発明の好ましい実施の形態によって、観察用ひとみの大きさが20mm程度で、非常に広角視野の、90度を超える立体映像を提供することができる。さらに、球状レンズ組立体30によって、優れたオフ−アクシス特性を得ることができ、180度まで広がる可能性のある広角視野を実現できる。これによって、ヘッドセット、ゴーグル、それにその他の装置を着けることなく、観察者12は改良された映像体験をすることができる。
【0073】
本発明は、所定の好ましい実施の形態に基いて説明したが、上述した本発明の範囲における効果を奏する変形例もまた当業者において理解されるように本発明の範囲にある。例えば、投射光学及び鏡面についての可能性のある多数の配置があり、これらは、本発明について記載された部材の同一中心的配置として利用できる。
【0074】
そこで、本発明によって、自動立体ディスプレイ用の同一中心的な光学装置を提供し、広角視野で、大きな観察用ひとみを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自動立体映像システムとして、本発明の装置を使用する場合を示す斜視図である。
【図2】 本発明の自動立体映像システムにおける主要部材を特定する概略図である。
【図3】 本発明による中間映像面での球状レンズ及び拡散面の同心状配置を示す切取図である。
【図4】 右目及び左目用映像投射用の広角投射レンズについての従来の装置を示す切取図である。
【図5】 好ましい実施の形態における左目及び右目投射システムを示す概略レイアウトである。
【図6】 湾曲鏡面及びビームスプリッタを備えた2つの投射システムのうちの一つの垂直断面図において、観察者の位置に関連する概略レイアウトである。
【図7】 拡散しやすい面として、両凹面のファイバ・フェースプレートを用いた投射光学装置についての別の実施の形態を示す図である。
【図8】 投射システムによって、ビームスプリッタを挿入することなく、光を湾曲鏡面上に指向させる別の実施の形態を示す図である。
【図9】 湾曲鏡面が非球面である別の実施の形態を示す図である。
【図10】 一部が湾曲の同一中心に分けられた分割された湾曲鏡面を示す図である。
【図11】 湾曲鏡面の代わりに、円筒状に湾曲する反射フレネルレンズを用いた別の実施の形態を示す図である。
【図12】 ファイバ・フェースプレートを備え、平坦な放射性の映像形成面を用いたさらに別の実施の形態の断面図である。
【図13】 球面状であって、放射性の映像形成面を用いた別の実施の形態の断面図である。
【図14】 湾曲映像形成面を備えた陰極管(CRT)を用いた別の実施の形態を示す図である。
【符号の説明】
10 自動立体映像システム
12 観察者
14l、14r 映像用ひとみ
16 ビームスプリッタ
20r、20l 光学システム
22 前方焦点面
24 湾曲鏡面
26 光学軸
28 眼間間隔
30r、30l 球状レンズ
32 拡散部材
34 光源
36 空間光変調器
38 偏光ビームスプリッタ
40 湾曲拡散面
42、44 凹凸レンズ
46 球形レンズ
48 絞り
50 点源
54l、54r 中継レンズ部材
56 ファイバ・オプティック・フェースプレート
58 入射凹面
60 出射凹面
62 シーム
64 セグメント
66 フレネル・ミラー
68r 左のひとみ
70 映像生成システム
72 投影システム
74 映像生成器
76l、76r 中間映像
80、80r、80l 湾曲映像
82 立体投影システム
84 放射性映像形成面
86 平坦面
88 放射性映像形成面
90 CRT

Claims (3)

  1. 観察者が左観察用ひとみで観察する左映像と、前記観察者が右観察用ひとみで観察する右映像とからなる仮想立体映像を観察するために用いる同一中心の自動立体光学装置であって、前記装置は、
    (a)前記左観察用ひとみで観察される前記左映像を形成する左光学システムであって、
    (1)左映像生成器と、左中間映像を形成する左中継レンズとからなり、シーン内容を提供する左映像生成システムと、
    (2)前記左中間映像を受取る左球面的湾曲拡散面を備え、前記左球面的湾曲拡散面は、左球状レンズの中心と実質的に同じ曲面中心を有し、前記左球状レンズは、前記左球面的湾曲拡散面から間隔を空けて配置されていることによって左湾曲映像が形成され、前記左湾曲映像は実映像であって、前記左湾曲映像の中心は、前記球状レンズの曲面の中心と一致し、前記左球状レンズは左球状レンズひとみを有した左投射システムとからなる左光学システムと、
    (b)前記右観察用ひとみで観察される前記右映像を形成する右光学システムであって、
    (1)右映像生成器と、右中間映像を形成する右中継レンズとからなり、シーン内容を提供する右映像生成システムと、
    (2)前記右中間映像を受取る右球面的湾曲拡散面を備え、前記右球面的湾曲拡散面は、右球状レンズの中心と実質的に同じ曲面中心を有し、前記右球状レンズは、前記右球面的湾曲拡散面から間隔を空けて配置されていることによって右湾曲映像が形成され、前記右湾曲映像は実映像であって、前記右湾曲映像の中心は、前記球状レンズの曲面の中心と一致し、前記右球状レンズは右球状レンズひとみを有する右投射システムとからなる右光学システムと、
    (c)前記左球状レンズと前記右球状レンズとの間の中間に光学的な中心を有する曲面を備えた湾曲鏡面と、
    (d)前記左右中間映像を前記湾曲鏡面に反射するように配置されたビームスプリッタであって、前記湾曲鏡面は、前記左右湾曲映像の仮想立体映像を形成するように配置され、前記湾曲鏡面は、前記ビームスプリッタを介して、前記左観察用ひとみで前記左球状レンズひとみの実映像及び前記右観察用ひとみで前記右球状レンズひとみの実映像を形成する、ビームスプリッタと
    を備える仮想立体映像を観察するために用いる同一中心の自動立体光学装置。
  2. 前記右球状レンズは、
    中心の球形レンズと、
    前記球形レンズを取り巻く支持レンズと
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の同一中心の自動立体光学装置。
  3. 前記右球状レンズは、さらに、一以上の凹凸レンズからなり、前記凹凸レンズの両面は、前記中心の球形レンズに接する曲面の共通の中心を分割していることを特徴とする請求項2に記載の同一中心の自動立体光学装置。
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