JP3775294B2 - シート後処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の技術分野】
この発明は、電子写真複写機やプリンター等の画像形成装置に使用されるシート後処理装置に関し、特に、画像が形成された複数枚のシートを綴じるステープリング処理を施すシート後処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記電子写真複写機やプリンター等の画像形成装置に使用されるシート後処理装置としては、例えば、特開平4−148993号公報や特開平3−221491号公報等に開示されているものが既に提案されている。これらの特開平4−148993号公報や特開平3−221491号公報等に開示されたシート後処理装置は、基本的に、1つのステープラによってシートの複数の箇所を綴じるために、ステープラを移動可能に構成したものである。
【0003】
上記特開平4−148993号公報に係る画像形成装置における後処理装置 は、図11及び図12に示すように、シート100の端縁を固定配置された複数の基準フェンス101に当接させて整合した後、ステープラ102をシート100の端縁と直交する方向及びシート100の端縁と平行な方向に移動させ、シート100の複数の箇所を綴じるように構成されている。そして、上記ステープラ102によって綴じられたシート100は、図13および図14に示すように、ステープラ102と反対側の方向に排出される。
【0004】
また、上記特開平3−221491号公報に係るステープラー位置決め装置 は、図15及び図16に示すように、シート100の端縁を整合した後、ステープラ102をシート100の端縁と直交する方向及びシート100の端縁と平行な方向に移動させ、シート100の複数の箇所を綴じるように構成したものである。そして、上記ステープラ102によって綴じられたシート100は、図17に示すように、ステープラ102がシート100の端縁と直交する方向に退避 し、ステープラ102の下方に排出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術の場合には、次のような問題点を有している。すなわち、上記特開平4−148993号公報に係る画像形成装置における後処理装置は、図11及び図12に示すように、シート100の端縁を整合させる複数の基準フェンス101が固定配置されているため、当該複数の基準フェンス101で整合したシート100の端縁を綴じるには、基準フェンス101が邪魔になる。そのため、ステープラ102は、基準フェンス101を避けながら、シート100の端縁と直交する方向及びシート100の端縁と平行な方向に移動させる必要があり、ステープラ102の移動動作が複雑になって綴じ精度が低下するとともに、移動機構の構成が複雑となってコスト高を招くという問題点があった。また、上記画像形成装置における後処理装置の場合には、ステープラ102を移動させる際に、当該ステープラ102がシート100の束に干渉してミスレジを発生させる虞れがあるという問題点もあった。
【0006】
また、上記特開平3−221491号公報に係るステープラー位置決め装置の場合にも、図15及び図16に示すように、ステープラ102をシート100の端縁と直交する方向及びシート100の端縁と平行な方向に移動させるものであるため、やはり装置の構成が複雑になり綴じ精度が低下するという問題点を有している。
【0007】
このように、上記提案に係るシート後処理装置は、基準フェンス101等で整合した側のシート100辺をステープリング処理する点で、基準フェンスのない側をステープリング処理する装置に比べて、ステープリングの精度が向上する が、こうした場合には、ステープラ102をシート100の端縁と直交する方向及びシート100の端縁と平行な方向に移動させる必要が生じ、装置の構成が複雑になり綴じ精度が低下するという問題点が必然的に発生する。
【0008】
そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたもの で、その目的とするところは、1つのステープラでシート端縁の複数の箇所を綴じることが可能であって、装置の構成が簡単で、しかもステープラとシートとが干渉することがなく、綴じ精度の向上が可能なシート後処理装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
すなわち、この発明の請求項第1項に記載されたシート後処理装置は、図1に示すように、複数枚のシート01を一端縁を基準にして整合する基準フェンス03と、整合された複数枚のシート01を綴じるステープル手段02と、前記ステープル手段02をシート01の端縁方向に移動させる移動手段06と、を有するシート後処理装置であって、前記基準フェンス03は、ステープル手段02の開口部内で複数枚のシート01を整合するように配置され、前記ステープル手段02が前記移動手段06によって移動することに伴って、前記ステープル手段02の移動する軌跡から前記基準フェンス03が退避することを特徴とするシート後処理装置である。
【0010】
また、この発明の請求項第2項に記載されたシート後処理装置は、前記基準フェンスが、下方に回避することを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置である。
【0011】
この発明においては、画像が形成された複数枚のシートを、その一端縁を基準にして基準フェンスによって整合し、この基準フェンスによって整合されたシートをシート保持手段によって保持した後、基準フェンスを退避手段によって退避させる。そして、前記ステープル手段をシートの端縁に沿って移動手段によって移動させ、当該ステープル手段によってシートの任意の位置を綴じるようになっている。
【0012】
そのため、上記シート後処理装置は、装置の構成が簡単で、しかもステープラとシートとが干渉することがなく、綴じ精度の向上が可能なシート後処理装置を提供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下にこの発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
【0014】
図2はこの発明の一実施の形態に係るシート後処理装置を適用し得る画像形成装置を示すものである。
【0015】
図において、1は図示しない原稿の画像をADF(Auto Document Feeder)を用いて読み取るか又はホストコンピュータ等から一連の画像情報が入力される画像入力部を示すものであり、この画像入力部1からは、画像情報がレーザ走査部2に出力される。レーザ走査部2は、一次帯電器4によって予め一様に帯電された感光体ドラム3上に、画像形成モードに応じて2箇所の露光位置で画像情報に基づいてレーザ光を照射することにより、静電潜像を形成するものである。この感光体ドラム3上に形成された静電潜像は、必要に応じて現像器5及び現像器6の一方又は双方によって異なった色のトナーにより現像される。さらに、上記感光体ドラム3上に現像されたトナー像は、給紙ユニット10の用紙収容部9から給紙され、レジロール11によって所定のタイミングで給送される記録用紙S上に、転写ロール7によって転写される。このトナー像が転写された記録用紙Sは、搬送ベルト12によって定着器13へと搬送され、当該定着器13によってトナー像が熱及び圧力で記録用紙S上に定着される。上記トナー像が定着された記録用紙Sは、画像形成モードに応じて、排出通路16を通り排出ロール15によってそのまま装置外へ排出されるか、用紙反転機構14によって送入通路17又は送出通路18を介して、必要に応じて搬送方向や表裏が反転された状態で、排出ロール15から装置外へ排出されたり、両面/多重記録用通路26を介して再度感光体ドラム3の画像形成部へ搬送され、両面又は多重記録が行われる。
【0016】
なお、画像形成工程が終了した後の感光体ドラム3の表面は、クリーニング装置8によって残留トナー等が除去されて、次の画像形成工程に備えるようになっている。
【0017】
図3は上記画像形成装置の用紙反転機構を示すものである。
【0018】
図3において、14は上記画像形成装置の排出部に設けられた用紙反転機構を示すものであり、画像形成装置の定着器13の搬送ロール13aと排出ロール15との間には、排出通路16が斜め上方に向けて直線状に形成されているとともに、この排出通路16の下方には、当該排出通路16の記録用紙Sの搬送方向上流側から斜め下方に延びた送入通路17と、当該排出通路16の記録用紙Sの搬送方向下流側から斜め下方に延びた送出通路18とが、略三角形を形成するように配置されている。上記排出通路16と送入通路17の入口部には、定着器13から排出される記録用紙Sを、排出通路16側と送入通路17側とに切り替える切替部材27が、傾動可能に配置されている。
【0019】
また、上記用紙反転装置14の送入通路17と送出通路18との間には、当該用紙反転装置14の一部を構成するトリロール19が配置されている。このトリロール19は、その第1の従動ロール19Aと駆動ロール19Bとのニップ部が送入通路17に位置し、駆動ロール19Bと従動ロール19Cとのニップ部が送出通路18に位置するように、従動ロール19A、駆動ロール19Bと従動ロール19Cとが互いに圧接した状態で配置されている。
【0020】
さらに、上記送入通路17と送出通路18の下端に位置する合流部の下端に は、図3に示すように、反転通路25が傾斜した状態で連設されており、当該反転通路25の下端には、鉛直方向下方に延びた引込部25Aと、両面/多重記録用通路26とが分岐するように形成されている。これらの引込部25Aと両面/多重記録用通路26との分岐部には、記録用紙Sの搬送方向を切り替える切替部材20が配置されており、この切替部材20の下端部には、マイラーシート等の合成樹脂製フィルムからなるシールド板31が、下方に突設されている。このシールド板31は、通常の状態では図に示す位置に来るように切替部材20が配置されている。上記引込部25Aの上端部には、記録用紙Sを搬送するための正逆転ロール21とピンチロール22とが、互いに圧接可能に配設されている。このピンチロール22は、リンク23を介してソレノイド24によって、正逆転ロール21との圧接状態が解除可能となっている。
【0021】
なお、図3中、23Aはリンク23の支点を、24Aはソレノイド24の作動ロッドを、29は記録用紙検知センサ28の検知部を、それぞれ示している。
【0022】
上記の如く構成される用紙反転機構14では、次のようにして、用紙の反転動作が行われる。
【0023】
上記画像形成装置における片面複写通常排出モードでは、用紙反転機構14のトリロール19の駆動ロール19Bを駆動する駆動モータが停止された状態となり、図3に示すように、排出通路16の入口部に配設された切替部材27が下方に下りた状態で、定着器13で定着処理された記録用紙Sは、排出通路16を介して切替部材27の上方を通り、そのまま排出ロール15から装置の外部に排出される。
【0024】
また、上記画像形成装置における片面複写反転排出モードでは、用紙反転機構14のトリロール19の駆動ロール19Bを駆動する駆動モータが駆動され、トリロール19の従動ロール19Aと駆動ロール19Bと従動ロール19Cとが回転駆動される。排出通路16に配設された切替部材27は、図3に示すように、図示しないソレノイドによって上方に引き上げられ、排出通路16側から送入通路17側へ切り替えられる。そして、定着器13で定着処理された記録用紙S は、切替部材27によって搬送方向が切り替えられて送入通路17へと搬送さ れ、当該送入通路17に位置する従動ロール19Aと駆動ロール19Bとで構成されたニップ部に導かれ、駆動ロール19Bの駆動力によって、反転通路25を介して正転状態の正逆転ロール22に導かれる。その結果、上記記録用紙Sは、正転状態の正逆転ロール22によってる。その結果、上記記録用紙Sは、反転通路25内に一旦導かれるが、当該記録用紙Sの上端部は、切替部材20のシールド板31の下端部よりも上方に位置する。
【0025】
そして、上記正逆転ロール22によって反転通路25内に一旦導かれた記録用紙Sは、その上端部が切替部材20のシールド板31の下端部よりも上方に位置するため、逆転する正逆転ロール22によって再度反転通路25へと搬送され、この反転通路25を介して送出通路18に配置された駆動ロール19Bと従動ロール19Cとで構成されるニップ部に導かれ、駆動ロール19Bの搬送力によって排出ロール15へと搬送される。
【0026】
さらに、上記画像形成装置における両面複写モードでは、用紙反転機構14のトリロール19の駆動ロール19Bを駆動する駆動モータが駆動され、トリロール19の従動ロール19A及び駆動ロール19Bが駆動される。また、排出通路16に配設された切替部材27は、図3に示すように、図示しないソレノイドによって上方に引き上げられ、排出通路16側から送入通路17側へ切り替えられる。そして、正転状態の正逆転ロール22に導かれるまでの動作は、片面複写反転排出モードと同じである。上記記録用紙Sの反転タイミングを片面複写反転排出モードより遅らせると、記録用紙Sの上端部は、反転通路25と両面/多重記録用通路26との分岐部に配置された切替部材20の下端部に取付けられたシールド板31を通過し、切替部材20は、自重によって両面/多重記録用通路26側に切り替えられる。そのため、逆転状態の正逆転ロール22によって再度搬送される記録用紙Sは、切替部材20を介して両面/多重記録用通路26に、トナー像が形成された面を上にした状態で搬送される。この記録用紙Sは、湾曲して折り返すように形成された両面/多重記録用通路26を介して、トナー像が形成された面を下にした状態で再度画像形成部へ搬送され、記録用紙Sの裏面には、トナー像が形成される。その後の動作は、片面複写通常排出モードと同じであ り、両面にトナー像が形成された記録用紙Sは、定着器13を通過した後、排出通路16を介して排出ロール15によって装置の外部に排出される。
【0027】
なお、必要に応じて、片面多重記録モードの場合には、片面にトナー像が形成された記録用紙Sが、切替部材20の切り替えによって反転通路25の引込部25Aへと搬送されることなく、反転通路25及び両面/多重記録用通路26を介して、トナー像が形成された面が感光体ドラム3側に位置するように、再度画像形成部へと搬送され、記録用紙Sの表面のトナー像が多重転写され、片面複写通常排出モードと同様に排出される。
【0028】
図4は上記画像形成装置と組み合わせて使用されるシート後処理装置を示すものである。
【0029】
図において、40は上記シート後処理装置の本体を示すものであり、このシート後処理装置本体40は、画像形成装置の排紙部に対向するように配置される。上記シート後処理装置本体40の側面上端部には、画像形成装置の排紙部から排出される記録用紙S等のシート41が導入されるシート導入口42が開口されているとともに、当該シート導入口42の内部には、シート41をガイドするガイド部材43、44を介して搬送されるシート41を、シート載置部材45上に順次搬送する第2の搬送ロール46とが配置されている。上記シート載置部材45は、図5に示すように、シート後処理装置本体40の内部に傾斜した状態で取付けられており、このシート載置部材45の先端部には、シート41の一端縁を整合させる基準フェンス47が回動可能に取付けられている。そして、上記第2の搬送ロール46によって搬送されたシート41は、傾斜した状態で取付けられたシート載置部材45上に載置されるとともに、Y方向は図5に示すようにタンパー95によって、X方向は図4に示すように自重とパドル96によって、シート載置部材45の傾斜に従って移動し、シート41の端縁が基準フェンス47に当接した状態で停止する。その結果、上記第2の搬送ロール46よって順次搬送されるシート41は、その一端縁が基準フェンス47で整合された状態で、シート載置部材45上に順次積層される。なお、上記基準フェンス47の先端部47aは、シート載置部材45上に積層されるシート41の脱落を確実に防止するた め、手前側に折り替えされている。
【0030】
ところで、上記基準フェンス47は、下方に回動することによって退避可能となっている。この基準フェンス47は、図5に示すように、回転シャフト48に取付けられており、当該回転シャフト48は、シート載置部材45上に立設された支持板49にベアリング50を介して回転自在に軸支されている。上記回転シャフト48の一端には、基準フェンス47を回動させるため軸部51を備えたL字形板52がネジ止めされている。さらに、上記L字形板52の軸部51は、図6に示すように、回動部材53に設けられたU字形状の溝部54に緩く挿入されており、この回動部材53は、駆動モータ55によって回転駆動されるギア56と噛合するギア部57を備えている。そして、上記基準フェンス47は、駆動モータ55を回転駆動することによって回動部材53を回動させ、この回動部材53のU字形状の溝部54に緩挿された軸部51を介して、下方に例えば100度の角度に渡って回動可能となっている。
【0031】
また、上記シート載置部材45には、当該シート載置部材45上に載置され、ステープリング処理された複数枚のシート41のセットを排出するためのインジェクトロール58が、図示しない駆動手段によって回転可能に、幅方向に沿って2つ配置されている。
【0032】
さらに、上記インジェクトロール58の上方には、当該インジェクトロール58とともに積層されたシート41を挟持した状態で保持し、かつステープリング処理が終了した後に、シート41をシート後処理装置本体40の外部に設けられた排出トレイ59上に搬送するピンチロール60が配置されている。このピンチロール60は、図4に示すように、板バネからなる取付板61の先端部に回転自在に取付けられており、当該取付板61は、回転シャフト62を中心にして回動可能に取付けられている。上記回転シャフト62の一端部には、図7に示すように、当該取付板61を回動させるための腕部材63が取付けられており、この腕部材63には、駆動モータ64によって回転駆動され、かつ当該駆動モータ64の回転軸65に対して偏心した位置に取付けられた偏心コロ66が当接するようになっている。また、上記駆動モータ64の回転軸65には、所定の角度に渡ってスリット67が設けられたスリット板68が取付けられており、このスリット板68のスリット67は、180度対向する位置に配置された2つのセンサー69、70によって検知されるようになっている。そして、上記取付板61は、駆動モータ64を回転駆動すると、当該駆動モータ64によって回転駆動される偏心コロ66が腕部材63を押し下げ、腕部材63が取付けられた回転シャフト62を回動することによって、ピンチロール60がインジェクトロール58とともにシート41を挟持するようになっている。その際、上記ピンチロール60の移動量及び移動タイミングは、スリット板68とセンサー69、70とによって制御される。
【0033】
また、上記シート後処理装置本体40の内部には、シート載置部材45上に載置され、その端縁が基準フェンス47で整合された複数枚のシート41を綴じるステープラ71が取付けられたステープラ部72が、移動機構73によってシート41の端縁に沿って平行に移動可能に配置されている。
【0034】
上記ステープラ部72の移動機構73は、図8に示すように、ステープラ部72をシート4 1の端縁に沿って平行に案内するガイドレール74を備えており、このガイドレール74は、A4サイズのシート41であってその長手方向の長さに対応した直線部74aと、この直線部の両端に45度傾斜するようにそれぞれ連設された傾斜部74b、74cとを有している。上記ガイドレール74は、ステープラ部72の上端部に移動方向に沿って設けられた2つのガイドローラ7 5、76が、嵌合された状態で走行するようになっている。そのため、上記ステープラ部72が移動する軌跡は、ガイドレール74の形状によって規定されている。また、上記ガイドレール74は、図4及び図8に示すように、ガイド板77に設けられた凹所78に嵌合された状態でネジ止めされており、当該ガイド板77上は、図4及び図8に示すように、ステープラ部72の上端部に当該ステープラ部72の移動方向と直交する方向に、片側に2つ、反対側に1つ回転自在に取付けられたガイドローラ79、79、80が走行するようになっている。その結果、上記ステープラ部72は、移動方向と直交する方向の位置がガイドレール74内を走行する2つのガイドローラ75、76によって規制されるとともに、上下方向の位置がガイド板77上を走行する3つのガイドローラ79、79、80によって規制された状態で、移動するように構成されており、当該ステープラ部72が移動する平面は、シート載置部材45上に載置されたシート41と同一の平面を形成するようになっている。
【0035】
さらに、上記ガイドレール74が取付けられたガイド板77は、図4に示すように、シート後処理装置本体40に傾斜した状態で固定配置された取付基板81によって、図9に示すように、ブッシュ82を介して一定の間隔を維持するように、複数の箇所でネジ83止めされている。また、上記取付基板81には、ステープラ部72を移動させるための駆動ベルト84を、循環移動自在に支持する5つの従動プーリ85が回転自在に取付けられている。上記駆動ベルト84は、図8に示すように、5つの従動プーリ85に掛け回されているとともに、その一部84aがステープラ部72に連結固定されている。上記5つの従動プーリ85のうち、中央部の従動プーリ85aは、ステープラ部72の移動方向と直交する方向に移動自在に支持されているとともに、図示しないスプリングによって駆動ベルト84に常に一定の張力を付与するように付勢されている。
【0036】
また、上記5つの従動プーリ85のうち、一端部の従動プーリ85bには、図10に示すように、駆動モータ86によって回転駆動される駆動プーリ87との間に、駆動力伝達用のベルト88が掛け回されている。そして、上記駆動ベルト84は、駆動モータ86を回転駆動することによって、任意の方向に任意の量だけ往復移動可能となっており、当該駆動ベルト64に連結されたステープラ部72を移動させるものである。なお、上記従動プーリ85や駆動ベルト84は、ガイド板77と取付基板81との間に配設されている。
【0037】
上記駆動ベルト84によって駆動されるステープラ部72は、図4及び図8に示すように、当該ステープラ部72に取付けられた位置検知用部材89を、シート後処理装置本体40側に設けられた基準位置センサー90で検知することによって基準位置が検出され、その後の駆動ベルト84を駆動する駆動モータ86の回転量を制御することによって、移動位置が制御されるようになっている。
【0038】
また、上記ステープラ71は、図4に示すように、当該ステープラ部72に固定した状態で取付けられた固定部91と、固定部91に対して当接するように支点を中心にして回動し、内部に収容されたステープラの針を突出させて、積層された複数枚のシート41を貫通し、固定部91のダイによって針の先端部を互いに向き合うように折り返してステープリング処理を行う可動部とから構成されている。このステープラ71の可動部92は、駆動モータ93によって回転駆動される複数のギア94を介して、支点を中心にして固定部91に対して当接するように回動可能となっている。また、上記ステープラ71は、基準フェンス47が退避した後に、固定部91と可動部92がシート41の端縁部を介して対向するように移動する。その際、上記ステープラ71の固定部91とシート41の表面とは、図4に示すように、互いに平行となるようにステープラ71がガイドレール74及びガイド板77に取付けられている。
【0039】
以上の構成において、この実施の態様に係るシート後処理装置では、次のようにして、1つのステープラでシート端縁の複数の箇所を綴じることが可能であって、装置の構成が簡単で、しかもステープラとシートとが干渉することがなく、綴じ精度の向上が可能となっている。
【0040】
すなわち、上記シート後処理装置が組合せられる画像形成装置では、図2に示すように、画像入力部1によって図示しない原稿の画像をADF(Auto Document Feeder)を用いて読み取るか又はホストコンピュータ等から一連の画像情報が入力されると、この画像入力部1から出力される画像情報に基づいて感光体ドラム3上にトナー像が形成される。上記感光体ドラム3上に形成されたトナー像は、給紙ユニット10の用紙収容部9から給紙され、レジロール11によって所定のタイミングで搬送される記録用紙S上に、転写ロール7によって転写される。このトナー像が転写された記録用紙Sは、定着器13によってトナー像が熱及び圧力で定着される。そして、上記トナー像が転写された記録用紙S等からなるシート41は、図2に示す用紙反転機構14によって、必要に応じて表裏が反転された状態で、画像形成装置から排出され、当該画像形成装置の排紙部に連続するように配設されたシート後処理装置に送られる。
【0041】
上記シート後処理装置では、図4に示すように、画像形成装置から排出されたシート41が、シート後処理装置本体40の導入口42から搬送ロール43によって導入される。このシート後処理装置本体40の内部に導入されたシート41は、シート搬送路44を介して第2の搬送ロール46によってシート載置部材45上へと搬送されるとともに、その自重によって傾斜した状態に配置されたシート載置部材45上をスライドし、端縁が基準フェンス47に当接した状態で、シート載置部材45上に載置される。その後、上記シート後処理装置本体40の内部に連続して導入されるシート41は、その端縁が基準フェンス47に当接した状態で、シート載置部材45上に順次積層して載置される。
【0042】
次に、図4及び図7に示すように、駆動モータ64を回転駆動することによって、ピンチロール60が取付けられた取付板61を回動し、当該ピンチロール60を積層された複数枚のシート41を介してインジェクトロール58に圧接することにより、シート載置部材45上に積層した状態に載置された所定枚数のシート41をピンチロール60とインジェクトロール58によって挟持する。
【0043】
その後、図5及び図6に示すように、駆動モータ55を回転駆動することによって、基準フェンス47を下側に向けて回動し、この基準フェンス47をステープラ71の移動経路から退避させる。この状態で、図4、図8及び図10に示すように、ステープラ部72を移動させる駆動モータ86を駆動して、駆動ベルト84を移動させることにより、ステープラ部72を所定の位置に移動させる。その際、シート41の角部を斜めに綴じる場合には、図8に示す位置にステープラ部72を停止させ、当該ステープラ71によってステープリング処理を施す。
【0044】
さらに、上記シート41の他の位置にステープリング処理を施すには、駆動モータ86を回転駆動してステープラ部72を図8に示すように移動させ、シート41の所定の位置にステープラ71によってステープリング処理を実施するようになっている。
【0045】
このように、上記実施の形態に係るシート後処理装置では、シート41をシート載置部材45上に整合させた状態で、当該所定枚数だけ積層されたシート41をピンチロール60とインジェクトロール58によって挟持した後、基準フェス47を回動して退避させ、ステープラ部72を移動機構73によって所定位置まで移動してステープリング処理を行うように構成されているので、従来の装置のように、基準フェンスを避けながらステープラを移動するとか、基準フェンスの退避後にステープラの移動方向と垂直方向に動作させるとかの動きがなくなり、装置の簡素化を実現でき、綴じ精度をも向上できる。また、所定の枚数のシート4の束をステープラ71の開口内で揃えるので、従来機のようにステープラの移動と垂直方向の移動時に、ミスレジを起こすこともない。
【0046】
【発明の効果】
この発明は、以上の構成及び作用よりなるもので、1つのステープラでシート端縁の複数の箇所を綴じることが可能であって、装置の構成が簡単で、しかもステープラとシートとが干渉することがなく、綴じ精度の向上が可能なシート後処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(a)(b)(c)はこの発明に係るシート後処理装置の原理をそれぞれ示す模式図である。
【図2】 図2はこの発明に係るシート後処理装置を適用し得る画像形成装置の一実施の形態を示す構成図である。
【図3】 図3は画像形成装置の用紙反転機構を示す構成図である。
【図4】 図4はこの発明に係るシート後処理装置の一実施の形態を示す構成図である。
【図5】 図5はシート載置部材及び基準フェンスを示す背面図である。
【図6】 図6は基準フェンスの駆動部を示す構成図である。
【図7】 図7はピンチロールの駆動部を示す構成図である。
【図8】 図8はステープラの移動機構を示す平面図である。
【図9】 図9(a)(b)は図8のそれぞれ要部断面図である。
【図10】 図10は駆動ベルトの駆動部を示す側面図である。
【図11】 図11は従来のシート後処理装置を示す構成図である。
【図12】 図12は従来のシート後処理装置の動作を示す説明図である。
【図13】 図13は従来のシート後処理装置の動作を示す説明図である。
【図14】 図14は従来のシート後処理装置の動作を示す説明図である。
【図15】 図15は従来の他のシート後処理装置を示す構成図である。
【図16】 図16は従来のシート後処理装置の動作を示す説明図である。
【図17】 図17は従来のシート後処理装置の動作を示す説明図である。
【符号の説明】
01 シート、02 ステープル手段、03 基準フェンス、04 シート保持手段、05 退避手段、06 移動手段。

Claims (2)

  1. 複数枚のシートを一端縁を基準にして整合する基準フェンスと、整合された複数枚のシートを綴じるステープル手段と、前記ステープル手段をシートの端縁方向に移動させる移動手段と、を有するシート後処理装置であって、前記基準フェンスは、ステープル手段の開口部内で複数枚のシートを整合するように配置され、前記ステープル手段が前記移動手段によって移動することに伴って、前記ステープル手段の移動する軌跡から前記基準フェンスが退避することを特徴とするシート後処理装置。
  2. 前記基準フェンスは、下方に回避することを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置。
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