JP3774775B2 - 積層型自己封鎖性血管アクセス移植片 - Google Patents
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Description
(発明の分野)
本発明は代用血管移植片に関し、さらに詳細には、移植直後に穿刺されても自己封鎖する、積層型血管アクセス移植片に関する。
【0002】
(発明の背景)
腎不全を患う人々の透析治療では、血液を回収し、それを、不全な腎臓の機能を実行する透析装置を通じて循環させることが要求される。血液透析と呼ばれるこのプロセスは定期的に繰り返さなければならず、従って、透析針による、穿刺創の繰り返しの形成が要求される。さらに、透析は、典型的には200ml/分を越える、比較的速い血流速度を要求するために、透析針は比較的大きい。患者の血管は、このような大口径の針による頻繁な穿刺によって生ずる崩壊に耐えるには不充分な強度しか持っていない。
【0003】
従って、血液透析のために血管アクセスを供給する通常の技術は、例えば、腕の動脈と静脈との間に、動静脈(AV)代用移植片またはシャントをつなぐことである。このAV移植片は、多数の穿刺創、すなわち、「スチック」に対して崩壊なしに耐えられるように設計される。
【0004】
従来のAV移植片は、典型的には、ポリエチレンテレフタレート(PET)の織布または編布から構築される。残念ながら、従来のAV移植片は、繊維組織から成る内膜層が、移植片の管腔表面に付着する機会を得られるよう、穿刺に先立つ少なくとも2週間前に埋め込まれなければならなかった。この繊維組織の層は、穿刺時、移植片の壁を通じて起こる血液漏洩を防ぐ。この移植片において漏洩無く安全に穿刺できるようになる時期に先立って、透析装置を通じて循環させるのに必要な血液を収集するために、中心側静脈カテーテル(CVC)を利用しなければならない。このCVCは、比較的速い血流速度が関わるために、必要とされるものである。しかしながら、ある種の患者においては、CVCの使用は非適応的である。
【0005】
移植直後に穿刺されても漏れない血管アクセス移植片の設計に関しては様々の試みが従来からなされている。そのような一つの移植片が、米国特許第4,619,641号に見られる。この特許では、移植片は、その間に約1mmの隙間を持つ、同軸的関係にある、2本の拡張ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)製チューブであって、その隙間はシリコーンのような自己封鎖性のエラストマーで充填される。シリコーンはしばしば移植片を硬くする傾向があるが、これは、2本のかなり接近した血管の間をシャントしようとする場合、好ましくない。さらに、シリコーンは、移植片の壁における穿刺創を通じて内側に浸出し、従って管腔を閉鎖する傾向を持つことがある。
【0006】
米国特許第5,116,360号および同第5,700,287号のいずれも、見たところ確かに穿刺創の周囲を封鎖する血管アクセス移植片を開示する。この二つの特許は、繊維やその他の材料から成る様々の層を利用して、移植片の壁を通過して流れる血流を遅くして、その凝固を招くものである。
【0007】
従来技術は、自己封鎖性血管アクセス移植片について多種多様の設計を含んでいるけれども、移植片の移植直後に穿刺創周囲を封鎖するのに有効であることが証明されたものはない。むしろ、従来技術の移植片は、過剰な漏洩かまたは管腔の閉鎖を示している。ある例では、移植片内腔の閉鎖があまりにも重度なために、移植片「修正」と呼ばれるプロセスにおいて、移植片内部の閉塞部を除去しなければならないほどである。この手順は、典型的には、移植片の流入端をクランプする工程、移植片内部にアクセスするために切開を施す工程、閉塞部を除去する工程、およびその移植片切開を縫合閉鎖する工程を含む。残念ながら、自己封鎖性移植片のあるものは、切開されると極端にささくれだったり、層分離が起きるように構築されているので、この修正プロセスを不当に長引かせたり、複雑なものにする。
【0008】
いくつかの自己封鎖性移植片に見られるもう一つの欠点は、血圧脈動の感受を妨げる、その嵩張った構築である。すなわち、天然の血管に対する、通例の針刺入の場合のように、透析回路を設定する医療担当者は、皮下の移植片を「見つけ出さ」なければならない。脈動を探査するのは、アクセスされる血管を見つけ出す一つの手段であり、従って、いくつかの自己封鎖性移植片に見られる、血圧脈動を減衰させる過剰な構造は、移植片探索をさらに困難なものにする。肉厚な自己封鎖性移植片にはこのような欠点があるにも拘わらず、従来技術は、血流腔と移植片外部との間の層すなわち障壁を少なくしようというより、むしろ多くしようという方向に向かっていた。これは、そのような層すなわち障壁は、針によるアクセス部位周囲に凝固体(クロット)を含める目的を強化するという理論に従ったためである。この理論の当否に関わらず、層または障壁が多くなればなるほど、移植片の壁越しに伝わる血液脈動は減衰される。
WO93/08768は、非浸透性の内層、浸透性の中間層および浸透性の外層を備える移植片を開示し、ここでこの内層および外層は、シリコーンで構成され、そして中間層は、移植片のねじれまたは圧潰を防ぐためにシリコーンの螺旋体またはシリコーンのリングを含む。
【0009】
従来の血管アクセス移植片に関連する上記の欠点のために、移植直後の急速な穿刺を可能とし、かつ、針による繰り返しの穿刺によって生ずる崩壊や管腔閉塞に対して抵抗性を示す、改良型血管アクセス移植片に対する需要がある。
【0010】
(発明の概要)
本発明は、穿刺されても、穿刺口の周囲を封鎖することが可能な血管アクセス移植片を含む。本移植片は、移植片内腔を規定する内側チューブ、および、その内側チューブの周囲に同心的に配される外側チューブとを含む。中間チューブ層が、内側チューブと外側チューブとの間に同心的に位置づけられ、かつ、この中間チューブ層は、長軸断面において、異なる密度を持つ材料から成る交互領域を含み、かつ、それらの材料の内の一つは血液に対して浸透性を有する。内側チューブの材料は、外側チューブの材料と同じであってもよく、望ましくはPTFEである。さらに、中間層の多孔性材料は、内側・外側両チューブと同じ材料であってもよい。望ましくは、内側・外側両チューブの材料は、血液に対して実質的に非浸透性であるPTFEであり、中間層の多孔性材料は低密度PTFEである。
【0011】
ある例示の実施形態では、中間チューブ層は、複数の、軸方向に間隔をあけられた放射状支持部材、および、前記放射状支持部材の間に軸方向に配され、血液に対して浸透性を持つ、より密度の低い材料から成る領域とを含む。放射状支持部材は、1本の螺旋コイルの個々の折り返しを含んでいてもよい。中間層の多孔性材料は、好ましくは低密度PTFEであり、放射状支持部材は、PTFEよりも低い融解温度を有する材料、例えば、FEPから成る。さらに、中間チューブ層は、内側チューブを密に囲み、かつ、低密度材料から成る領域に接着される、薄い接着層を含んでいてもよい。好ましくは、放射状支持部材および接着層は両方とも、低密度材料から成る領域よりも低い融解温度を持つ材料から形成され、中間層の多孔性材料は、同材料の弛緩状態から長軸方向に圧縮された、低密度織布様材料を含む。
【0012】
本発明の別の局面では、穿刺されても、穿刺口の周囲を封鎖することが可能な血管アクセス移植片であって、移植片内腔を規定する内側チューブ、多孔性を有し、かつ、内側チューブの一部の周囲に同心的に適合される中間チューブ層、中間チューブ層の周囲に同心的に配される複数の放射状支持部材、および、中間チューブ層と放射状支持部材の周囲に同心的に配される外側チューブとを含む血管アクセス移植片が供給される。前記複数の放射状支持部材は、相互の間に軸方向空間を規定してもよく、かつ、中間チューブ層がさらに前記放射状支持部材の間において軸方向に挟まれていてもよい。中間チューブ層は望ましくは低密度PTFEであり、放射状支持部材は、PTFEよりも低い融解温度を持つ材料、好ましくはFEPから成る。薄い接着層が、内側チューブを密に囲み、中間チューブ層に接着されていてもよい。特に好ましい実施形態では、放射状支持部材と接着層は共に、PTFEであってもよい中間チューブ層の材料よりも低い融解温度を持つ材料、例えば、FEPによって形成される。
【0013】
別の局面では、血管アクセス移植片の製造法が提供される。その方法は、
マンドレルの上に1層の内層を設置する工程;
内層の上に低密度の材料から成るチューブを位置付ける工程(ここでチューブは第1の密度を持つ);
低密度材料から成るチューブを、第1の密度よりも高い第2の密度にまで圧縮する工程;
低密度材料から成る圧縮チューブの上に、複数の、軸方向に間隔をあけられた放射状支持部材を提供する工程;
低密度材料から成るチューブと、放射状支持部材とから成るアセンブリを、外側チューブ層で密に囲む工程;および、
血管アクセス移植片の前記構成要素を接着する工程;および
マンドレルを除去する工程、
を含む。
【0014】
望ましくは、接着工程は、加熱であって、そこにおいては、放射状支持部材は、低密度材料の融解温度よりも低い融解温度を持つ材料から成り、かつ、加熱が、移植片を、放射状支持部材と低密度材料とのそれぞれの融解温度の間の温度にまで加熱する、そのような加熱を含む。好ましくは、放射状支持部材はFEPから成り、低密度材料はPTEFから成る。本方法はさらに、低密度材料から成るチューブを、第一長さよりも短い第二長さにまで、長軸方向に圧縮する工程を含む。
【0015】
本明細書の残余部分と図面を参照することによって、本発明の性質や利点に関するさらなる理解が明らかになる。
【0016】
(好ましい実施形態の説明)
本発明は、自己封鎖性部分を備えた、改良型血管アクセス移植片であって、その移植片に血流との接続直後に穿刺することを可能とする血管アクセス移植片を提供する。同時に、移植片の早期アクセス部位は積層化され、それによって各種チューブ層が、針によって刺入された時、または、修正された時に、解離または分離することを防止する。さらに、この移植片は、繰り返し穿刺されても内側へ潰れることがないように放射状支持部材を組み込んでいる。この移植片はさらに、両端に、大きさに合わせてカットすることが可能で、血管との吻合を形成するのに好適なセグメントを含む。最後に、この移植片は高度に屈曲性に富み、長期に渡って効果的な埋め込みを実現するために、耐久性のある、生体適合的な材料から構築される。
【0017】
図1は、患者の腕22の血管系に埋め込まれた、本発明の血管アクセス移植片20を、移植部周囲の皮下層を切り取った状態で図示する。図2は単離された血管アクセス移植片20であって、流入端24、流出端26、および、その間のU字湾曲28を図示する。図1において、流入端24は通例の吻合32によって動脈30と接続するのが見られるが、一方、出力端26は別の吻合36によって静脈34に接続される。用いられる特定の吻合は変動が可能であり、当該分野において周知である。本移植片20は、後述するように、その末端構造によって確実な吻合の形成を容易にする。
【0018】
血管アクセス移植片20は一般に、中央部に沿った自己封鎖性早期アクセスセグメント40、および、一対の、それぞれ流入・流出端24,26まで延びる接合セグメント42a,42bを含む。この早期アクセスセグメント40は、血流に対する高速流アクセスを実現するために、例えば、透析針またはカニューレによって頻繁に穿刺されてもよい。重要なことは、このアクセスセグメント40に対しては、全く内膜層組織付着の起こらない時期、移植直後においても穿刺が可能であるということである。単一長のアクセスセグメント40が図示されているけれども、2個以上の不連続長も必要に応じて提供が可能である。一定長以上のアクセスセグメント40を提供する場合には、セグメント間の移植片領域は、接合セグメント42a,42bと同一構造であってもよいし、あるいは、本明細書では取り扱われていない別の構成を組み込んでもよい。
【0019】
図1から理解されるように、血管アクセス移植片20は、その最初の長さから、動静脈それぞれの血管近傍の、特定の患者の体腔にフィットするように短縮する必要があるかも知れない。接合セグメント42a,42bの内のいずれか、または、その両方の長さを短くして、そのようなカスタムな適合を認容することが可能である。同時に、吻合32,36の質が影響されることはない。なぜなら接合セグメント42A,42bは通例の構造であり、比較的滑らかな楕円形または円形端に成形することが可能だからである。
【0020】
次に図3と4を参照しながら、血管アクセス移植片20の詳細な構造を説明する。図3は、早期アクセスセグメント40と接合セグメント42aとの間の接触部を囲む移植片20の一部を示す。同じ構造が、アクセスセグメント40と他方の接合セグメント42bとの間の接触部にも適用される。図4に見られるように、移植片は一般に内層50、内層50を同心的に取り囲む中間層52、および、内層・中間層の両方を同心的に取り囲む外層54を含む。これら三層50、52および54の全てがアクセスセグメント40には存在するが、一方、内層50だけが接合セグメント42aおよび42bに沿って延びる。
【0021】
内層50は、図4においてもっともよく見られるように、内側または基底チューブ60および、必要に応じて基底チューブ強化層62を含む。基底チューブ60の内壁は移植片管腔64を規定するが、一方、基底チューブの(または、もしあれば強化層62の)外壁は内層50の外表面66(図3)を規定する。ある好ましい実施形態では、基底チューブ60および強化層62は同一材料であり、かつ、前者は、押し出し成形によるチューブ体で、後者は、その周囲に螺旋状に巻かれた薄層テープである。内層50は、血液に対して実質的に非浸透性の材料である。さらに好ましくは、基底チューブ60および強化層62のいずれも燒結され、拡張されたPTFEであり、この基底チューブと強化層の結合体は、カリフォルニア州、ラグナヒル、Baxter International Inc.,血管システム部から入手が可能で、LIFESPANTMの製品名で市販されている。内層50は、4−28mm範囲の直径のものが入手可能で、強化層62のために、少なくとも1.03×10 6 pa(150psi)の優れた破裂強度を有する。
【0022】
前述したように、図2に見られる接合セグメント42a,42bは、患者の要求または外科医の好みに応じてサイズに合わせて成形が可能である。内層50は、アクセスセグメント40のいずれかの側に延びて接合セグメント42a,42bを形成するから、吻合部における移植片開口の質は最高のものとされる。すなわち、開口は比較的滑らかで、ささくれは極小である。接合セグメント42a,42bの長さは、後述するように、移植片全体の長さとアクセスセグメント40の長さとに依存する。
【0023】
中間層52は、異なる密度を持つ材料から成る交互領域を含む。さらに詳しく言うと、図3および4に見られるように、中間層52は、複数の、軸方向に間隔をあけられた放射状支持部材70を含み、かつ、それらの間に、多孔性または低密度材料領域72が挿入される。さらに、中間層52は、好ましくは、内層50を直接囲む薄い接着層74を含む。
【0024】
放射状支持部材70は様々の形態を取ってもよいが、好ましくは、低密度材料72のものよりも低い融解温度を持つ材料から成る。さらに、放射状支持部材70は好ましくは内層50および外層54よりも低い融解温度を持つ。一つの特に好ましい材料はフッ化エチレンプロピレン(FEP)である。さらに、放射状支持部材70の密度は、低密度材料72のものよりも大きく、好ましくは、血流がそれを通じて流れるのを阻止するのに十分なほどである。放射状支持部材70は、内層50と外層54の間の移植片周囲を円周に沿って延長する。一つの実施形態では、後述するように、放射状支持部材70は単一螺旋コイルを含むが、このコイルの個々の折り返しが図3および4の断面図に見られる。あるいは、放射状支持部材70は、軸方向に間隔をあけられた円形リングであって、内層50の周囲に緊密にフィットし、かつ、長軸コネクター(図示せず)によって互いに固定される円形リングであってもよい。当業者であれば、放射状支持部材70については、それが、早期アクセスセグメント40が潰れないように放射状に支え、かつ、低密度材料72のものよりも低い融解点を持つ限りにおいて、他にも様々な形態が可能であることを認識する。
【0025】
多孔性すなわち低密度材料72も、使用される材料の融解温度が放射状支持部材70のものよりも高い限りにおいて、様々の形態を取ることが可能である。この文意において、「多孔性を持つ」または「低密度」とは、その中において血液が流動することが可能な介在空間を有する材料を意味する。ある好ましい実施形態では、低密度材料72は織布様ポリマーシートを含む。さらに、低密度材料72は好ましくは、弛緩すなわち非圧縮状態において第1の密度を有するが、移植片20には、第二の、より高い密度を持つ圧縮状態において組み込まれる。特に好ましい低密度材料72は、約0.008−0.04g/ccのバルク密度、すなわち、非圧縮密度を有するPTFE「コットン」である。圧縮の大きさ、および、その密度に及ぼす作用は、図7A−7Gに見られる移植片組み立て工程に関連して後述する。
【0026】
接着層74は、放射状支持部材70を内層50に付着させるのに適当な全ての材料を含む。従って、ある好ましい実施形態では、接着層74は、内層50の周囲にしっかりと巻きつけられる薄層テープであり、放射状支持部材70と同じ材料から構成され、そのために、融解すると、支持部材70と接着層70とは互いに接着または積層される。ある例示の実施形態では、接着層74は、約0.01mm(0.0004インチ)の厚みを持つFEPテープである。
【0027】
あるいは、接着層74は、放射状支持部材70と同様の融解温度を持つ全ての好適なプラスチックであり、このものは、加熱されると、支持部材に癒着するか、または、別の方法で接着される。そのような好適な一つのプラスチックはPVCである。接着層74は、放射状支持部材70よりも高い融解温度を持ってもよいと考えられるが、支持部材の材料と接触した場合に、それと強力な接着を形成することを可能にする材料から成るか、または、そのような性質を有する。例えば、支持部材70の材料と接着を形成することが可能な薄い金属チューブまたはステントですらも使用が可能である。このステントは、内層50に対して、支持部材70、従って低密度材料72も内層に対して固定されるように接着されることが可能である。
【0028】
外層54は、中間層52を密に囲む外側チューブ80を含む。外側チューブ80は、低密度材料72のものよりも低い融解温度を持つ材料から成り、かつ、血液に対して実質的に非浸透性である。図3に見られるように、外側チューブ80は、早期アクセスセグメント40に沿ってチューブ状に延び、ネック領域82によって示されるように、その両端において放射方向に内側に狭まる。望ましくは、外側チューブ80は、内層50の外面66と接着性結合を形成する材料である。この点で、ネック領域82は外面66と接触し、かつ、その面で封鎖される。ある好ましい実施形態では、外面66は強化層62を含み、かつ、外側チューブ80は、同じ材料、好ましくはPTFEによって形成される。
【0029】
図4の詳細断面図を参照すると、中間層52の中に各種融解領域を見て取ることができる。前述したように、放射状支持部材70は低密度材料72よりも低い融解温度を持ち、さらに好ましくは、内層50および外層54よりも低い融解温度を持つ。移植片20の形成時、熱を加えて、支持部材70の融解を誘発し、それによって、低密度材料72の若干の介在空間を充填させ、外側に拡散させ、放射方向に隣接する面同士の間にしっかりした表面接触を形成させる。従って、図4は、全体に、長軸方向に四角形の断面を持ち、外面90は外層54(外側チューブ80)に直接接触し、かつ、内面92は接着層74に直接接触する、放射状支持部材70を示す。ある量の融解は起こるが、融解の程度は、接触する各種表面が積層されるに十分な程でよい。
【0030】
低密度材料72が、摂氏約327−341度の融解温度を持つPTFEで形成される場合には、放射状支持部材70は、327℃未満の融解温度を有する材料から作製される。低密度材料72の融解を防ぐために、放射状支持部材70は、望ましくは、300℃未満の融解温度を持つ材料から製造される。特に好ましい実施形態では、放射状支持部材は、約260−300℃の間の融解温度を持つフッ化エチレンプロピレン(FEP)から製造される。
【0031】
再び図4を参照すると、放射状支持部材70の融解は、支持部材の軸方向のどちらかの側に、軸性融合領域100を創成する。すなわち、支持部材70の材料は融解して、軸方向に短距離流動して、低密度材料72の介在空間に侵入して融合領域100を形成する。このようにして、放射状支持部材70は低密度材料72に、密に接着され、またその逆もまたそうである。さらに、放射状融合領域102が、各支持部材70の放射方向でもっとも内側において規定される。後述するように、低密度材料72は望ましくは始めはチューブ形であり、接着層74の周囲にすぐに設置される。次に、放射状支持部材70が、チューブ状低密度材料72の周囲に位置付けられ、そのために、いくらかの低密度材料が、各支持部材と接着層74の間に挟まれることになる。熱が印加されると、この放射状支持部材70は融解し、そして放射方向に内側に移動して、この部材と接着層74の間の低密度材料72の介在空間を充填し、かくして放射状融合領域102を形成する。この放射状融合領域102はさらに放射状支持部材70を低密度材料72にたいして固定し、そして、その逆もまたそうである。
【0032】
前述したように、接着層74は、放射状支持部材70を内層50に接着する材料から作製される。これは多くの方法で実現が可能であるが、一つの好ましい実施形態は、放射状支持部材70と同じ材料である接着層74を供給し、それによって、移植片20に熱を印加した場合、その二つの要素が相互に接着的な結合を形成するようにさせることである。従って、図4に見られるように、内面90は、不連続面において接着層74と接触するが、好ましい実施形態では、二つの要素は実際に相互に溶融し(積層し)、接触構造を形成する。すなわち、熱の適用によって、放射状支持部材70は、接着層74に沿って、かつ、それにたいしてしっかりと溶着される。有意に、接着層74は、内層50の周囲に密に巻かれる、または、その他のやり方でしっかりと配置されるので、放射状支持部材70は内層50にたいして固着される。さらに、接着層74は、比較的に薄いけれども、これも融解して、僅かに放射方向外側に流れて、低密度材料72の介在空間に侵入し、従ってさらに、上記いくつかの成分を軸方向にも、円周方向にも固着させることになる。放射状支持部材70、低密度材料72、および、内層50のこの接着は、本発明の移植片20の「積層的」特質を供給する。
【0033】
早期アクセスセグメント40の最終構築において、移植片20、内層50および外層50は実質的にその最初の形を保持する。同時に、放射状支持部材70(および要すれば接着層74)は、それらが短距離を流動して低密度材料72の介在空間に侵入する程度には融解される。低密度材料72は融解しないが、今では、軸方向にも円周方向にも、放射状支持部材70と接着層74によってしっかりと所定の場所に保持される。この積層構造は、解離または分離にたいして極めて抵抗性が高く、放射状支持部材70の軸方向に隔てられた性質のために実質的に屈曲性を維持する。
【0034】
図5および6は、本血管アクセス移植片20の自己封鎖性を示す。これらの図は、早期アクセスセグメント40の壁の一部であって、二つの隣接放射状支持部材70と、その間の低密度材料72だけを備える一部を拡大して示す。鋭利な先端112と腔開口114を持つ針110が、図5において移植片の壁を貫通して刺入され、図6において引き抜かれるのが見られる。針110は、隣接放射状支持部材70の間の低密度材料72を通過するところが示される。支持部材70同士の間隔、および、その間の低密度材料72の、軸方向への位置付けおよび相対的サイズのために、血管アクセス移植片20への盲目的刺入は、針110を隣接支持部材の間を通過させる可能性がもっとも高い。放射状支持部材70が比較的堅固なために(移植片20の他の成分に比べて)、移植片20の外部は、交互の平坦部116と肋部118を示す。移植片20を目視することが可能であれば、医療担当者は針110を肋部118同士の間の領域に狙いをつけて、直接、密度材料72に貫通させることが可能である。しかしながら、穿刺が盲目状態で為される場合であっても、肋部118と、比較的密な放射状支持部材70の構造は、針110を変位させる傾向があることから、針は低密度材料72を貫通することになる。
【0035】
針110を引き抜いた後の、移植片20を貫通する開口119が、図6において見られる。ポリマー材料の弾力性は、針110が引き抜かれると、開口119を閉鎖する傾向を持つ。さらに、移植片20の積層性は、開口118を通じて血液が流動することを抑制する。しかしながら、もっとも重要なことは、血液は低密度材料72の介在空間に浸透し、この材料が血液凝固と開口119の封鎖を促進する。実際、低密度材料72を貫通して形成された開口119は、同材料の自然の弾力性と、同材料にたいして適用される、長軸方向の圧縮力との共同作用によって、針110の抜去と共に急速に閉鎖封印される。すなわち、低密度材料72は好ましくは織布様構造であるために、個々の穿刺開口は極めて見分けにくい。そのかわり針110はあまり抵抗無く低密度材料72を貫通するが、その材料は次に、針によって形成された開口を閉鎖する。同時に、低密度材料72は、隣接放射状支持部材70および接着層74に固着される。従って、低密度材料72は始めこそ針110の周囲に分かれ、次にその穿刺開口119を充填するのであるが、しっかりと所定の位置に積層されて、繰り返し穿刺されても、移植片20の各種層の解離を遅らせる。さらに、放射状支持部材70は、そのような繰り返しの穿刺による移植片20の崩壊に抵抗する。
【0036】
さらに、ここで開示される自己封鎖性移植片構造は、持続的に極度の屈曲性を保持し、湾曲が可能である。図1および2に見られる好ましい実施形態は、移植片20の湾曲部28における早期アクセスセグメント40を示す。この血管アクセス移植片20の湾曲部は典型的には通常の針アクセスには利用されないので、この位置づけは有利である。この早期アクセスセグメント40は、このように移植片埋め込み後の最初の数週間において使用が可能であり、その間に繊維性の内膜層が残りのセグメントに形成されるから、準備が整えば真っ直ぐな接合部42a,42bが使用可能となる。このようにして、従来の、非層的構造を持つ直線部42a,42bが、移植期間の大部分を通じて使用されるから、クロットを除去するためにこの領域で必要とされる修正工程が仮にあってもそれは単純化される。それにも関わらず、もしも早期アクセスセグメント40において改定工程が必要とされる場合には、内層、中間層および外層の積層構造は比較的切開とその後の縫合が容易である。従来技術のいくつかの移植片と違って、ささくれ立つような、多くの緩んだ繊維や層は無い。
【0037】
さらに、早期アクセスセグメント40の単純な構造のために、他の、もっと嵩張った自己封鎖性移植片よりも、それを通して血液拍動の検出をはるかに容易にすることが可能となる。そして、最初の組織チューブ内部成長期の後は、それを通じて脈動を検出することが容易な、従来の非層的構造を持つ直線セグメント42a,42bが利用される。
【0038】
次に、本血管アクセス移植片20の好ましい構築法を、図7A−7Gを参照しながら説明する。図7Aは、剛体の円筒形マンドレル120の周囲に密着された内層50を示す。前述したように、内層50は望ましくは、PTFE強化層62によって囲まれるPTFE基底チューブ60によって形成される。
【0039】
図7Bは内層50の外部に付加された接着層74を示す。この接着層74は、早期アクセスセグメント40の軸長と実質的に同じ長さの軸長に延びる。前述したように、接着層74は望ましくは、内層50のものよりも低い融解温度を持つ物質から成る薄層テープである。従って、接着層74は、図7Bに見られるように、螺旋に巻かれたテープ122を含む。テープ122は望ましくは約5 mmの幅を持ち、かつ、内層50の周囲にしっかりと巻きつけられるが、その際、連続する折り返しの間に全くまたはほとんど重複の無いようなやり方で巻きつけられる。すなわち、テープは単一層として巻き付けられる。さらに、テープ122は望ましくは約0.01 mm(0.0004インチ)の厚さを持つ。前述したように、接着層74は好ましくは、放射状支持部材70と同じ材料から成る。放射状支持部材70は好ましい実施形態ではFEPである。テープ122は、従来のテープ巻きつけ技術を用いて内層50の周囲に緊密に巻き付けられる。典型的には、それにたいして軸方向に移動つつ、マンドレル120が回転し、テープ供給器が、所定のピッチで内層50の周囲にテープを搬送する。
【0040】
図7Cは、内層50および接着層74の周囲に密に適合される、第一長を有する低密度材料72から成るチューブ124を示す。チューブ124は、マンドレル120(図示せず)の自由端の上を前進させることによって図示の位置に手動的に設置してもよい。チューブ124は、早期アクセスセグメント40の最終的長さよりも長いから、図7Cの低密度材料72は、第1の密度を有する非圧縮状態にある。前述したように、第1の密度は望ましくは0.008−0.04 g/ccの間にある。チューブ124は望ましくは、0.1−2.0 mm(0.004−0.079インチ)の初期厚みを持つ。
【0041】
図7Dは、早期アクセスセグメント40の長さと実質的に同じ、第2長を有する圧縮状態にある低密度材料72’から成るチューブ126を示す。この状態に達するために、図7Cに示される非圧縮チューブ124は、矢印128の方向に圧縮される。低密度材料72の、その第1長から第2長への、軸方向の圧縮は、手動手段または自動的手段(図示せず)によって実現してよい。ある好ましい実施形態では、低密度材料72は、手動的に長軸方向に圧縮される。チューブ126を圧縮状態に維持するためには、チューブを、内層50に一時的にクランプまたは接着させてもよい。ある好ましい実施形態では、チューブ126は、始めその両末端をクランプし、次に、短い加熱工程によってチューブを接着層74に積層することによって安定化させる。
【0042】
移植片20内部の低密度材料72の最終密度は、初期の材料密度と、軸方向の圧縮程度の両方に依存する。図7Cに示される第1長と、図7Dに示される第2長の間の比は、最終密度の計算に使用が可能である「パック係数」を与える。例えば、図7Cに示される第1長が30.48cm(12インチ)で、図7Dに示される第2長が10.16cm(4インチ)である場合、パック係数は3である。望ましくは、パック係数は2と4の間であり、かつ、好ましくは2の方に近い。特定の例としては、第一密度が0.04 g/ccであり、パック係数が2の場合は、第二すなわち最終密度は約0.08 g/ccである。
【0043】
血管アクセス移植片20形成における次の工程は図7Eに示されるが、放射状支持部材70の付加を含む。好ましい実施形態では、放射状支持部材70は、圧縮された低密度材料72’から成る第二チューブ126の周囲に緊密に巻かれた螺旋コイル130の個々の折り返しを含む。コイル130の両端は、第二チューブ126にクランプされてもよいし、またはその他のやり方で接着されてもよく、あるいは、コイル130の内在的なフープ強度が、コイルを図示の位置に維持するのに十分なものであってもよい。好ましくは、加熱工程が、放射状支持部材70を、圧縮低密度材料72’から成る第二チューブ126に積層するために実施される。この場合でも、コイル130は望ましくは、典型的には回転マンドレル120に隣接して軸方向に移動するスプールを含む既存の巻き付け技術を用いて搬送される。ある例示の実施形態では、コイル130は、約0.75 mm直径の円形断面を持つFEPワイヤーで形成され、約5.0 mmピッチで第二チューブ126の上に巻きつけられる。
【0044】
図7Fは、外側チューブ80を含む外層54の付加を示す。外側チューブ80は、ネック領域82を形成するために、第二チューブ126の軸長よりも僅かに長い軸長を持つ。ネック領域82は典型的には、後でさらに十分に説明されるように、移植片20の加熱によって形成される。これは、加熱によって、外側チューブ80を、図7Eに示される集合体の周囲に縮める。これに関して、ネック領域82は、内層50の周囲、および、第二チューブ126と放射状支持部材70の周囲にも緊密に一致する。従って、移植片20の外部は、前記一連の、交互に繰り返す平坦部116と肋部118とを示す。
【0045】
放射状支持部材70の融解と外側チューブ80の収縮を招く加熱工程は、好ましくは、上記成分がマンドレル120上に安置している間に実行される。実際、マンドレルそのものが熱源となってもよく、または、マンドレルが加熱されても、もしくは、加熱されなくてもよいし、アセンブリがオーブンに入れられる。望ましくは、マンドレル120は、様々の既知の加熱法、例えば、赤外線、RF、強制空気対流、または、超音波エネルギーによって加熱されて、最終的な移植片を形成する。
【0046】
前述したように、放射状支持部材70(および必要に応じて接着層74)の材料は、低密度材料72よりも、かつ、好ましくは内層50および外層54よりも低い融解温度を持つ。従って、加熱工程は、支持部材を融解させて、低密度材料72の介在空間に侵入させるのに十分な程の時間に渡って、放射状支持部材70の融解温度よりも上であるがその他の成分の融解温度よりも下の温度まで、移植片20を加熱することを含む。放射状支持部材70がFEPから成り、かつ、低密度材料72がPTFEから成る場合は、移植片は好ましくは、260−327℃の温度、望ましくは約260−300℃で、約10−20分間加熱される。さらに好ましくは、移植片20は、約280℃の温度に約15分間加熱される。もちろん、時間と温度は、低密度材料72が融解したり、焼きなまされて圧縮形72’に転ずることのない限り、使用される特定の材料に応じて変動が可能である。血管アクセス移植片20の最終形が図7Gに見られる。この図では、マンドレル120は取り除かれ、かつ、接合セグメント42aと42bの間に早期アクセスセグメント40が示される。
【0047】
あるいは、本申請書に記載される各種要素を、熱で積層する代わりに、例えば、シリコン接着剤を用いてはりつけすることも可能である。最終結果は、選ばれた媒体が接着剤であれ、融解であれ、接着構造である。
【0048】
前述したように、早期アクセスセグメント40は、血管アクセス移植片20の長さのほんの一部に沿って延び、接合セグメント42aと42bや、その他のセグメント(記述せず)が残りの長さを構成する。本発明の血管アクセス移植片20は望ましくは、約40−60 cmの全長を有し、かつ、早期アクセスセグメント40は約3−20 cmの全長を有する。従って、早期アクセスセグメント40は、血管アクセス移植片20の全長の約5−50%の間である。
【0049】
使用に際して、血管アクセス移植片20は2本の血管の間に吻合される。早期アクセスセグメント40は、例えば、透析のために、移植片の速やかなカニューレ挿入を可能にする。適当な移植期間の後、アクセスセグメント40以外の移植片部分が、1層の繊維組織を発生させるから、不当な漏洩なしに穿刺することが可能になる。この時点で、アクセスセグメント40はもはや穿刺されない。
【0050】
前記は、本発明の好ましい実施形態の完全な記述ではあるが、各種別形態、修飾体および等価物の使用が可能である。さらに、添付の特許請求の範囲内において、他にもある他の改変の実行が可能であることは明白である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、動脈と静脈との間のシャントとして装着された、本発明の血管アクセス移植片を示す、患者の腕の、表面剥離斜視図である。
【図2】 図2は、本発明の血管アクセス移植片の斜視図である。
【図3】 図3は、直線3−3に沿って得られた、図2の血管アクセス移植片の切断断面図である。
【図4】 図4は、図3の円4内部で得られた、血管アクセス移植片の一つの壁の、詳細断面図である。
【図5】 図5は、針が内腔内部から流体を回収するために貫通した場合の、血管アクセス移植片壁の詳細断面図である。
【図6】 図6は、針が引き抜かれた後、穿刺創が封鎖されたところを示す、血管アクセス移植片壁の詳細断面図である。
【図7】 図7A−7Gは、本発明の血管アクセス移植片を構築するのに用いられる一連の工程の立面図である。
Claims (24)
- 穿刺し得そして穿刺口の周囲を封鎖する血管アクセス移植片(20)であって、該移植片は、
該移植片内腔を規定する内側チューブ(50);
該内側チューブの周囲に同心的に配置される外側チューブ(54);および
該内側チューブと該外側チューブの間に同心的に位置づけられた中間チューブ層(52)であって、該中間チューブ層は、長軸断面において、異なる密度の物質の交互領域を含み、該材料のうちの一つは血液に対して浸透性であり、ここで、該内側チューブおよび該外側チューブは、血液に対して実質的に非浸透性である、中間チューブ層、
を備える、移植片。 - 前記内側チューブの材料が、前記外側チューブの材料と同じである、請求抗1に記載の移植片。
- 前記内側チューブおよび前記外側チューブの両方の材料が、PTFEである、請求項2に記載の移植片。
- 前記中間層の多孔性材料が、前記内側チューブおよび前記外側チューブの両方の材料と同じ材料である、請求項2に記載の移植片。
- 前記内側チューブおよび前記外側チューブの両方の材料が、血液に対して実質的に非浸透性であるPTFEであり、そして前記中間層の多孔性材料が多孔性PTFE材料である、請求項4に記載の移植片。
- 請求項1の移植片であって、前記中間チューブ層が、軸方向に間隔をあけられた複数の放射状支持部材(70)、および血液に対して浸透性である、低密度材料の領域を備え、該領域は、前記放射状支持部材の間に軸方向に挿入された、移植片。
- 前記放射状支持部材が、螺旋コイルにおける個々の巻きを備える、請求項6に記載の移植片。
- 請求項7に記載の移植片であって、前記中間層の多孔性材料は、多孔性PTFE材料であり、そして前記放射状支持部材が、PTFEより低い融点を有する材料から作製される、移植片。
- 前記放射状支持部材が、FEPから作製される、請求項8に記載の移植片。
- 請求項6に記載の移植片であって、前記中間チューブ層が、内側チューブを密に囲む1層の接着層(74)を備え、該接着層は、前記低密度材料の領域に結合されている、移植片。
- 前記放射状支持部材および前記接着層の両方が、前記低密度材料の領域よりも低い融点を有する材料から形成される、請求項10に記載の移植片。
- 前記放射状支持部材および前記接着層が、同じ材料から形成される、請求項11に記載の移植片。
- 前記放射状支持部材および前記接着層が、FEPから形成され、そして前記低密度材料の領域がPTFEから形成される、請求項12に記載の移植片。
- 前記中間層の多孔性材料が、多孔性織布様材料を含む、請求項1に記載の移植片。
- 前記多孔性織布様材料が、長軸方向に圧縮された形態である、請求項14に記載の移植片。
- 前記多孔性織布様材料が、PTFEから作製される、請求項14に記載の移植片。
- 請求項14に記載の移植片であって、前記中間層は、血液に対して実質的に非浸透性である第2材料をさらに含み、前記低密度織布用材料および第2材料は、長軸断面において、血管アクセス移植片の交互領域を形成し、そしてここで該血管アクセス移植片は、該第2材料を該低融点織布様材料に結合させることにより形成される、移植片。
- 請求項17に記載の移植片であって、前記第2材料が、多孔性織布様材料よりも低い融点を有し、そして前記結合が、該第2材料を該多孔性織布様材料に積層することにより達成される、移植片。
- 請求項18に記載の移植片であって、前記第2材料が、放射状支持部材を含み、そして該血管アクセス移植片は、該放射状支持部材を加熱して融解させ、そして低密度織布様材料中に形成された間隙空間へ移動させることにより形成される、移植片。
- 請求項1〜19のいずれかに記載の血管アクセス移植片(20)を製造する方法であって、該方法は、
マンドレルの上に1層の内層(50)を配置する工程であって、該内側層は、血液に対して実質的に非浸透性である、工程;
該内層を覆う多孔性材料のチューブ(72)を位置付ける工程であって、該チューブは第1の密度を有する、工程;
該多孔性材料のチューブを、第1の密度よりも高い第2の密度にまで長軸方向に圧縮する工程;
圧縮された該多孔性材料のチューブを覆って、複数の、軸方向に間隔をあけられた放射状支持部材(70)を提供する工程;
該多孔性材料のチューブと、該放射状支持部材とのアセンブリを、外側チューブ層で密に囲む工程であって、該外側層は、血液に対して実質的に非浸透性である、工程;
該血管アクセス移植片の前記構成要素を接着する工程;および
マンドレルを除去する工程、
を包含する、方法。 - 前記結合させる工程が、加熱することを包含する、請求項20に記載の方法。
- 請求項21に記載の方法であって、前記放射状支持部材は、多孔性材料の融点よりも低い融点を有する材料から作製され、そして前記過熱する工程が、該移植片を該放射状支持部材の融点と多孔性材料の融点との間の温度まで加熱する工程を含む、方法。
- 前記放射状支持部材が、FEPから作製され、そして前記多孔性材料がPTFEから作製される、請求項22に記載の方法。
- 請求項20に記載の方法であって、前記圧縮する工程が、以下:
前記多孔性材料のチューブを、第1の長さよりも短く、第2の長さまで、長軸方向に圧縮する工程、
を包含する、方法。
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