JP3774227B2 - 歯科用組成分カプセル - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯科用組成分カプセル(dental composition capsule)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、歯科用アマルガムカプセルは従来から公知であり、典型的には二つの部屋を備えている。一つの部屋には、歯科用合金が入っており、他方の部屋には、水銀が入っている。これら部屋の中身は、プランジャを押し込み、仕切り部分を破る等により相互に接触させられる。その結果形成される合金及び水銀の混合体は、カプセルを高速アマルガメータ(amalgamator)内に入れること等によりアマルガム化される。
公知のカプセルの欠点は、アマルガムができたならば、カプセルを開いてアマルガムを手で取り出し、次に治療すべき歯の窩洞(cavity)内に充填しなければならないことである。
【0003】
このやり方では、歯科衛生士がアマルガムをカプセルからアマルガム溜め内に空けることが必要である。次に、アマルガム溜めからアマルガムキャリア(amalgam carrier)に装填する。
装填されたアマルガムキャリアは、歯科医師に手渡され、歯科医師はアマルガムを歯の窩洞部分に射出する。歯科医師は、通常、アマルガムキャリアを歯科衛生士に返し、再充填し得るようにする。この処置は、アマルガム混合体(amalgam mix)のサイズいかんにより、3ないし5回反復され得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のやり方には、時間がかかり、又、歯科衛生士を未硬化のアマルガムに触れ得る状態に置き、歯科衛生士が水銀蒸気にさらされるという危険を伴う。更に、アマルガムは、アマルガムキャリアが歯科医師に手渡されるときにキャリアからこぼれることが多い。又、アマルガムがキャリアを詰まらせる結果、アマルガムキャリアは、短い使用寿命で機能しなくなることが多い。又、キャリアには、その前の手術の時からの固まったアマルガムが残り、固まったアマルガムが新たなアマルガムと混合し、固まったアマルガム及び未硬化のアマルガムの混合体が窩洞内に充填されるという虞れがある。
【0005】
本発明は、従来の公知の装置におけると異なり、アマルガムを予め除去する必要がなく、直接、歯の窩洞内に充填することの出来る歯科用アマルガムカプセルを提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の一つの特徴によれば、一つの本体12と、前記本体12より小さい外径を有して前記本体12から伸長して出口端を有する一つの導管28と、前記本体12内から前記導管28内にわたって設けられ、微粒子歯科用合金及び、室温で液体である金属を分離状態に保持し得るよう配置された室16,18と、前記の液体金属及び前記微粒子歯科用合金が前記室18内で相互に接触しかつ組成分に形成されるのを許す手段20とを備えた歯科用組成分カプセル10であって、前記室18を通って前記導管28の前記出口端にて組成分を分与するために押し出すよう構成され、長手方向に剛性であるが、横方向に可撓性のプッシャ部材66と共に用いられる歯科用組成物カプセル10において、前記室16,18が、前記液体金属を保持するように配置された室16と前記微粒子歯科用合金を保持するように配置された前記室18とに分けられ、前記室16と室18が仕切17によって分離され、更に、前記仕切17を破ることによって前記液体金属と前記微粒子歯科用合金とが前記室18内で相互に接触し、該手段20が、プランジャ20とその底部の膜23を備え、膜23は、液体金属を押圧して仕切17を破る強度をもち、プランジャ20が液体金属を介して上記仕切17を破り液体金属と微粒子合金粉末を混合させた後に、プッシャ部材66が上記膜23を破って、プッシャ部材66を室18に挿通させることにより、混合物を分与するようにし、前記室18が、前記導管28の前記出口端に至るまで該室18の全長にわたって横断面積を減じないことを特徴とする歯科用組成物カプセル10が提供される。
【0007】
本発明の更に別の特徴によれば、本発明の歯科用アマルガムカプセルと共に使用されるアプリケータにして、前端及び後端を有する中空の細長い本体部材と、本体部材の中空部を通るロッドと、前記ロッドに係合し、該ロッドを寸動的に前端に向けて押し出す手段と、前記ロッドに取り付けられ、前記ロッドの前端に装填した前記カプセルの導管からアマルガムを押し出す手段とを備えたことを特徴とする歯科用アマルガムカプセルに使用されるアプリケータが提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明を、その実施例について説明する。添付図面において、
添付図面の第1図ないし第6図には、本体12を備えた歯科用アマルガムカプセル10を示す。本体12は、図1、図2および第3図に示すように、上端13から伸びる略円筒状の凹所12aを備えている。しかし、この略円筒状の凹所12aは、前記上端13から内方にテーパーが付けられている。
更に、略円筒状の凹所12a内には、凹所12aの内側形状に対応した外形の水銀容器14が設けられている。凹所12aは、周縁溝15を備えており、該溝内に水銀容器14の一部が変形等により嵌まり、該水銀容器14が誤って長手方向に動くのを阻止している。
【0009】
カプセル10は、第5図に示したカプセル10の不作動状態において、以下に説明する第1及び第2の区画部分から形成した室を備えている。
水銀容器14は、水銀を保持する円筒状の第1の区画部分16を備えている。区画部分16の下端において、室は、仕切り17により閉じられている。仕切り17は、室を第1の区画部分16と、第2の区画部分18とに分ける。仕切り部分17から離れた、区画部分16の上端は、水銀容器14内に摺動可能に取り付けたプランジャ20により閉じられている。プランジャ20は、区画部分16内にすべりばめされた細長いシャフトの形態をしている。プランジャ20は、開放端21を備えている。長手方向に伸びる凹所22が開放端21から内方に伸びる。凹所22は、薄膜23により閉じられた内端を備えている。
【0010】
第2図及び第5図に示したカプセル10の不作動状態において、プランジャ20の最初の位置は、プランジャ20の外周に沿って伸長する位置決めリング24により設定される(5図参照)。第5図から明らかなように、プランジャ20は、最初、位置決めリング24が端部13の近くに位置されるように配置される。更に、プランジャ20は、不作動状態において、その端部のヘッド25を本体12から離れた状態にある。
第2の区画部分18は、本体12よりも小さい外径の細長い導管28内に配置される。接続部分29が本体12と導管28との間に形成されている。
第2の区画部分18は、カプセル10の不作動状態のとき、仕切り17により密封される内端及び一体に形成された栓30により密封される外端とを備えている。第2の区画部分18は、微粒子状態の多量の歯科用合金を保持している。第5図及び第6図から明らかなように、区画部分18の内径は区画部分16の内径よりも小さい。
【0011】
作用時、操作者は、第2図及び第6図に示すように、ヘッド25が本体12に接触するまで、プランジャ20を本体12内に押し込む。この操作により、最初、区画部分16内の水銀が仕切り17を押し、水銀により与えられる液圧力により仕切り17が破られる。プランジャ20を続けて押し込むと、水銀は区画部分16から押し出される。
仕切り17は、カプセル10の一体部分とし、又は該仕切りは任意の適当な手段により適所に固定したプラスチック製又は金属フォイルにて形成した別個の部材とすることが出来る。仕切り17は、プランジャ20によって水銀に与えられる、水銀からの液圧により破れる。プランジャ20は水銀容器14の側部に締りばめしてあるので、水銀がプランジャから漏れることはない。
【0012】
プランジャ20を押すと、位置決めリング24は、水銀容器14の側部に沿って押される。このため、水銀容器14は、変形によりリング24を受け入れ得るような比較的柔らかい材料にて形成することが望ましい。
プランジャ20を押し、仕切り17を破り、プランジャ20を続けて押すことにより、水銀は区画部分16から区画部分18内に押し出され、区画部分18内の合金粉末に接触する。
仕切り17は、花弁状に破れ、その花弁が本体10の内側の壁の僅かな凹所(図示せず)内に便宜に折り畳まれるようにすることが望ましい。仕切り17が花弁状の形態に破れることは、仕切り17に弱い線部分を形成することにより容易にすることが出来る。これら弱い線部分は、簡単に、仕切り17の他の部分に比べて比較的薄い部分にすることができ、例えば、0.1ないし0.2mmの厚さにすることが可能である。これら弱い線部分は、十字形に形成することが望ましい。
作動時に仕切り17が室の壁から破れて分離するよりも、仕切り17の破断部分を内壁に保持する方が望ましい。これは、破れて分離していない仕切り17はアマルガムと混合しないからである。更に、第5図及び第6図に示すように、仕切り17は、カプセルの軸線に対して略90°の角度で形成され、弱い線部分を備える中央部分と、仕切り17の中央部分を通る面に対して鋭角な角度で配置され、該中央部分を囲繞した第1の外周リング17aとを備えることが望ましい。
【0013】
更に、第2の外周リング23aが薄膜23の側面に接し、薄膜23は、カプセルの軸線に対し約90°に配置された中央部分を有する仕切り17と同様の形状とし、該リング23aは、薄膜23の中央部分を通る面に対して鋭角な角度で配置されることが望ましい。しかし、第2の外周リング23aの外側角度は、第1の外周リング17aの鋭角な角度より僅かに小さくすることが望ましく、その理由は、その結果、区画部分16から水銀をより効率的に押し出し得ることが分かったためである。
【0014】
この操作の終了後、カプセル10を、区画部分18内で均一なアマルガムを形成するのに必要な時間だけ、高速アマルガメータ内に置いて励起(trituration)することが出来る。
分散された合金を含むアマルガムのようなある種のアマルガムは、細長い区画部分18の狭小なスペース内では容易に混合しないことが分かった。しかし、極めて反応性に富む表面積を有し、アマルガム化のため大きいエネルギ入力を必要としないある種のアマルガム、例えば、本願出願人が製造する「ロジックプラス(Lojic Plus)」、「ロジック(Lojic)」及び「パーマイト(Permite)」のようなマルガムは、区画部分18内で混合する。
この混合工程後、カプセル10は、第7図ないし第10に示すようなアプリケータに装填する。
【0015】
導管28は、第1図ないし第6図に図示するように、まっすぐなものが提供されるが、歯科医師が便宜な形態に容易に曲げ得るように可撓性をもつ。これは、曲げ工具により容易に行われる。更に、栓30は、アマルガムを分与する前に折り取ることを要する。このため、栓30は、区画部分18の外端に破断され易いような脆弱部分(図示せず)を備えることが望ましい。
しかし、導管28を、剛性のものとし、既に曲げた任意の形態にして歯科医師に提供することも可能であることを理解されたい。
添付図面の第7図ないし第10図に、細長い中空で略円筒状の本体部材42を備えるアプリケータ40が示してある。本体部材42は、平坦な側部を有する中間部分43を備えている。レバー44が、中間部分43において本体部材42に枢動可能に接続されている。
【0016】
レバー44は、使用時、ピン46を中心として枢動する内端を備えている。レバー44の内端には、中間部分43のそれぞれの平坦な側部の外側に配置された一対の離間した垂下板47(第7図参照)が形成されている。該ピン46は、板47の対向穴を通ってかつ中間部分43を貫通する。
第7図ないし第10図に示すように、本体部材42の上方で板47に形成された更に別の対の対向する穴を貫通する追加のピン48が設けられている。コイルばね50(第8図ないし第10図参照)が板47の間でピン48を中心として取り付けられる。該コイルばね50は、レバー44と押し合うための第1の自由端と、爪部材52と押し合うための第2の自由端とを備えている。該爪部材52は、ピン48を中心として取り付けた有孔脚部52aを有するフォーク状内端を備えており、コイルばね50は、第15図に図示するように脚部の間に配置されている。コイルばね50の自由端は、外方に付勢され、通常、レバー44及び爪52を分離させている。爪部材は歯53が設けられた外端を備えている。
【0017】
アプリケータ40は、又、細長いロッド54を有する寸動機構を備えている。該ロッド54は、後端58の穴56を通って本体部材42に入る。又、本体部材42は、以下に説明するように、カプセル10を受け入れる形態とした前端59を備えている。
ロッド54は、複数の歯62が連続的に形成された中間のラチェット部分60を備えている。歯62の各々は、後端58を向いた急峻面と、これに対向する、前端59を向いた急峻程度の小さい面とを備えている。歯62には、爪52の歯53が順繰りに係合する。
【0018】
ロッド54は、本体部材42の前端59に近接する前端を備えており、該本体部材の前端は、プッシャロッド66を付け外し可能に受け入れ得るよう配置した同軸状の凹所64を備えている。該プッシャロッド66は、横方向に可撓性である一方、長手方向に剛性であるすなわち、伸縮しない材料で形成される。これにより、導管が以下に説明するように湾曲している場合でさえ、プッシャロッド66は導管28を通じてアマルガムを押し出すことが出来る。
【0019】
プッシャロッド66は、凹所64にすべりばめ(snug fit)させることにより、ロッド54に係合することが可能であるが、凹所64と螺合させる等、その他の任意の手段で係合させることが出来る。しかし、プッシャロッド66は、カプセル10を使用したとき、プッシャロッド66が凹所64から解放され、その結果、プッシャロッド66がカプセル内に残るようにすることがのぞましい。
又、ロッド54は、本体部材42の後端58に近接する後端を備えている。該ロッド54の後端には、ノブ68及び1又は2以上の、位置を知るための円周溝70が設けられている。
【0020】
本体部材42は、ピン74の周囲に枢動可能に段付き板72が設けられており、ピン75は、ピン46の後方で本体部材42を貫通する。段付き板72は前縁部分72a及び後縁部分72bを備えている。前縁部分72aは、レバー44の内端と本体部材42との間に配置した前端を備える一方、後縁部材72bは本体部材42の凹所内に配置した後端を備えている。段付き板72の後縁部分72bは、その後端に垂下する歯74を備えており、該歯74はラチェット部分60の歯62に係合する。歯74は、片側を傾斜させて一つの歯62の前縁に適合する一方、反対側が次の前方の歯62の後縁に適合するような形状とする。
【0021】
更に、コイルばね76を本体部材42と段付き板72の前縁部分72aとの間で、これら部材の対向穴内に取り付ける。コイルばね76は、本体部材42及び段付き板72の前縁部分72aを通常、付勢して離れさせ、その結果、段付き板72は、ピン75を中心として枢動する一方、歯74はラチェット60に強固に係合している。
上述のカプセル10は、端部13に隣接する幅広部分を備えており、該幅広部分はプランジャ20に近接するその端部に円周溝68及び関係する円周リブ69を備えている。使用時、リブ69は、本体部材42の前端59の一部円形凹所76に係合する一方、溝68は、外側の一部円形リブ78に係合する。凹所76及びリブ78は第11図に最も良く示してあり、溝68及びリブ69と凹所76及びリブ78との係合は、第8図ないし第10図に最も良く示してある。
【0022】
カプセル10を装填すると、装置は第7図及び第8図に示した通りの形態となる。操作者は、レバー44を円筒状部材42に向けて押す。これにより、レバー44はピン46を中心として枢動し、爪52の歯53を、ラチェット部材60の前方の歯62を押し、寸動機構を一きざみ分、前方に押す。これと同時に、プレート72の前縁部分72aが押され、歯74が、接触する後方の歯62の前面にずり上がるようにする。この爪52及びプレート72の動作により、ロッド54、従って、プッシャロッド66が一きざみ分だけ押し進められ、ブランジャ20の凹所21内へと進む。この動作は、プッシャロッド66が中空プランジャ20の膜23に接触するまで反復される。
【0023】
これは、溝70が本体部材42の後端58に合うことで、操作者にわかる。レバー44を更に押し、これに対応してロッド54及びプッシャロッド66を一きざみずつ繰り返し動かすことにより、プッシャロッド66にプランジャ20の膜23を破らせ、次に、第1の区画部分16の内端の、破れた仕切り17を通過させ、第2の区画部分18に入らせる。栓30に隣接する、カプセル10の第2の区画部分18の遠端に向って第2の区画部分18内のアマルガムが押されたことによって生じる背圧が操作者により感知されるまで、このロッド54及びプッシャロッド66の一きざみずつの動きを継続する。窩洞を充填するためには大抵、歯科医師は栓30を折り取る前に導管28を曲げねばならない。個々の曲げる程度は、場合によって異なる。
【0024】
この曲げ操作は、第12図及び第13図に示した工具80により、便宜に行うことが出来る。工具80は、閉塞端82及び開放端84を備える細長い工具である。第13図に示すように、工具80の長さの一部に沿って同軸状の凹所86が、端部84から導管28の長さを上廻る長さだけ伸びている。開放端84は、外方に広がった外側部分88を備えている。
工具80は、第14図に示すように、アプリケータ40に装填されたカプセル10の導管28に端部84をかぶせて使用する。この工具80は、端部84が横方向接続部分29に係合し、導管28が凹所86に入るまで、導管28に嵌められる。端部84が部分29に係合した状態で、歯医医師は工具80を部分29との係合箇所を中心として矢印90の方向に回転させ、導管28の最初のまっすぐな位置から90°又はそれ以上の所望の角度に導管を曲げることが出来る。曲げ操作中、端部84が導管28内に食い込む傾向を軽減することが分かったため、この広がった端部86が望ましい。
【0025】
曲げ操作が終了したら、脆弱に取り付けられている栓30は折りとられる。
これで、歯科医師は、レバー44を使用してロッド54及びプッシャロッド66を更に寸動させることにより、アマルガムを治療中の歯の窩洞内に直接施すことが出来る。アマルガムは、典型的に、歯科医師が窩洞を充填し終るまで寸動的に押し出される。
このように、アプリケータ40は、レバー44が動く毎にラチェット部材62が一きざみの距離だけ動くように設計されている。その動きの増分毎に、歯74は次の後方の歯62の上を乗り越して、その歯の後側に係合する。
レバー44を解放すると、コイルばね50がレバー44を付勢して円筒状部材42から離反させる。歯74が歯62と係合することにより、ロッド54が誤って後方に動くのが阻止される。
【0026】
歯科医師は、凝固(condensation)の開始前に1操作又はそれ以上の操作回数に適合する量のアマルガムを歯の窩洞内に入れ、又は凝固を開始させてから、必要に応じて、更なる量のアマルガムを窩洞内に入れることができる。
この付与操作は、プッシャロッド66の前端が、栓30が除かれた導管28の自由端に接近するまで反復することが出来る。この時点で、実質的に全てのアマルガムが使用される。
【0027】
次に、カプセル10は廃棄することが出来る。カプセル10がリブ78との係合から簡単に外され、プッシャロッド66がカプセル10内に残ることが望ましい。これは、レバー44を起こすことによって、プレート72の前方部分72aを押し下げ、後縁部分72bを持ち上げ、歯74が何れの歯62とも係合しないようにして行うことが出来る。また、ロッド54を、本体部材42の後端58から抜き出すことが出来る。導管28が曲げられているときは、プッシャロッド66はカプセル10の内部と十分な程度に係合しており、ロッド54が除去されたときにカプセル内に留まることができる。
【0028】
更に、栓30は、カプセル10の使用が終ったときに凹所22内に挿入し得るような形態にすることが望ましい。このようにして、使用済みのカプセル10を密封し、残留する水銀の漏れを軽減することが出来る。
第2の区画部分18は、くびれ部分が無く、その全体にわたって略同一の寸法及び形状で、すなわち、前記導管の前記出口に至るまで、該区画部分の全長にわたって横断面積を減じない。従って、アマルガムを押し出すのに苦労しないように設計されている。しかし、栓30が除去される外端に至るまで、区画部分18に、仕切り17から僅かに外方に向うテーパーを付けると、アマルガムが導管28内で詰まる可能性が軽減することが判明したため、区画部分18に、このような外方に向かうテーパーを設けてもよい。アマルガムが導管28内で詰まるのを回避するためには、導管28内の区画部分18の断面が先端に向かって僅かでも縮小することを避けることは必須の条件である。
【0029】
上述の実施例の混合室を構成する第2の区画部分18は、1ないし3.5mm、より望ましくは、2ないし3mmの内径を有することが望ましい。より大きい径の導管28は、歯窩洞内に挿入するのが困難であろう。子供の歯に多く見られる小さい窩洞を充填するような場合、第2の区画部分18は約1ないし1.5mmの内径とすることが出来る。
導管28は、15ないし50mm、より望ましくは、15ないし40mm、更に望ましくは、20ないし30mmの範囲の長さを有することが望ましい。
混合領域、すなわち区画部分18は、20ないし30mm、より望ましくは、30ないし40mmの長さであることが望ましい。
【0030】
本発明のカプセルは、成形することによりプラスチック材料にて製造することが出来る。本体12を比較的剛性を有するものとすることが望ましく、プランジャ20を比較的剛性を有するものとすることが望ましい。一方、水銀容器14は比較的柔らかいポリエチレン材料で形成することが望ましい。
当業者に明らかであるような変形例及び応用例は本発明の範囲に属すると考えられる。例えば、カプセルの作用機構は、上述以外の多くの形態とすることが可能である。特に、密封した可撓性バッグ内に水銀を保持し、水銀がアマルガム合金の粉末に接触できるように可撓性バッグを破る手段を設け得る。このような構成が、同様の部品を同様の参照符号で示した第16図に示されている。第16図において、区画部分16は、介在する壁104上に着座する、1回分の袋入りの水銀100を保持している。この実施例の壁104は穴106を備えている。この実施例における1回分の袋100及び壁104は、水銀と合金粉末とを分離状態に維持する仕切りを共に形成する。プランジャ20は、押し込まれたときに、水銀の1回分の袋100をつぶし、水銀は穴106を通じて第1の区画部分18内に押し込まれる。その後の工程は、第1図ないし第4図のカプセルについて上述したものと同様である。
【0031】
更に、ここに記載されたアプリケータ40は、手操作可能であるように構成されている。しかし、アプリケータ40が、空気圧的、電子的又は電気的に駆動され、ピストン装置がウォーム駆動機構等により作動させられるようにすることも考えられる。更に、アプリケータ40は、足踏み制御装置によるような歯科医師の標準的な空気供給源を使用して空気圧により駆動することも可能である。
更に、プッシャロッド66を、頂部にヘッドを有するコイルばねのような同効の部材で置換することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】アマルガム供給導管がまっすぐな状態にある、本発明による歯科用アマルガムカプセルの不作動状態の側面図である。
【図2】作動状態にあるアマルガムカプセルの、第1図と同様の図である。
【図3】第1図及び第2図のカプセルの平面図である。
【図4】第1図及び第2図のカプセルの底面図である。
【図5】第3図及び第4図の線X−Xに沿った、第1図に示したカプセルの縦断面図である。
【図6】第3図及び第4図の線X−Xに沿った第2図に示したカプセルの縦断面図である。
【図7】第1図ないし第6図のカプセルが装填された状態で第1図ないし第6図の該カプセルからアルマガムを分与するアプリケータの側面図である。
【図8】分与の開始前の第7図のアプリケータ及びカプセルの縦断面図である。
【図9】分与配を開始しようとする状態にあるアプリケータ及びカプセルの、第8図と同様の図である。
【図10】カプセルの分与が終了した直後でカプセルを処分しようとするときのアプリケータ及びカプセルの状態を示す、第9図と同様の図である。
【図11】カプセルが装填されていないときの、第7図及び第10図のアプリケータの前端の斜視図である。
【図12】第1図ないし第6図のカプセルに使用される曲げ工具の斜視図である。
【図13】第12図の曲げ工具の縦断面図である。
【図14】作用中の第12図及び第13図の曲げ工具の使用状況を示す、第1図ないし第6図のカプセルが装填されているときの第7図ないし第10図のアプリケータの前端部分の側面図である。
【図15】第7図ないし第10図のアプリケータの爪の平面図である。
【図16】本発明によるカプセルの別の実施例を示す第5図と同様の図である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯科用組成分カプセル(dental composition capsule)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、歯科用アマルガムカプセルは従来から公知であり、典型的には二つの部屋を備えている。一つの部屋には、歯科用合金が入っており、他方の部屋には、水銀が入っている。これら部屋の中身は、プランジャを押し込み、仕切り部分を破る等により相互に接触させられる。その結果形成される合金及び水銀の混合体は、カプセルを高速アマルガメータ(amalgamator)内に入れること等によりアマルガム化される。
公知のカプセルの欠点は、アマルガムができたならば、カプセルを開いてアマルガムを手で取り出し、次に治療すべき歯の窩洞(cavity)内に充填しなければならないことである。
【0003】
このやり方では、歯科衛生士がアマルガムをカプセルからアマルガム溜め内に空けることが必要である。次に、アマルガム溜めからアマルガムキャリア(amalgam carrier)に装填する。
装填されたアマルガムキャリアは、歯科医師に手渡され、歯科医師はアマルガムを歯の窩洞部分に射出する。歯科医師は、通常、アマルガムキャリアを歯科衛生士に返し、再充填し得るようにする。この処置は、アマルガム混合体(amalgam mix)のサイズいかんにより、3ないし5回反復され得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のやり方には、時間がかかり、又、歯科衛生士を未硬化のアマルガムに触れ得る状態に置き、歯科衛生士が水銀蒸気にさらされるという危険を伴う。更に、アマルガムは、アマルガムキャリアが歯科医師に手渡されるときにキャリアからこぼれることが多い。又、アマルガムがキャリアを詰まらせる結果、アマルガムキャリアは、短い使用寿命で機能しなくなることが多い。又、キャリアには、その前の手術の時からの固まったアマルガムが残り、固まったアマルガムが新たなアマルガムと混合し、固まったアマルガム及び未硬化のアマルガムの混合体が窩洞内に充填されるという虞れがある。
【0005】
本発明は、従来の公知の装置におけると異なり、アマルガムを予め除去する必要がなく、直接、歯の窩洞内に充填することの出来る歯科用アマルガムカプセルを提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の一つの特徴によれば、一つの本体12と、前記本体12より小さい外径を有して前記本体12から伸長して出口端を有する一つの導管28と、前記本体12内から前記導管28内にわたって設けられ、微粒子歯科用合金及び、室温で液体である金属を分離状態に保持し得るよう配置された室16,18と、前記の液体金属及び前記微粒子歯科用合金が前記室18内で相互に接触しかつ組成分に形成されるのを許す手段20とを備えた歯科用組成分カプセル10であって、前記室18を通って前記導管28の前記出口端にて組成分を分与するために押し出すよう構成され、長手方向に剛性であるが、横方向に可撓性のプッシャ部材66と共に用いられる歯科用組成物カプセル10において、前記室16,18が、前記液体金属を保持するように配置された室16と前記微粒子歯科用合金を保持するように配置された前記室18とに分けられ、前記室16と室18が仕切17によって分離され、更に、前記仕切17を破ることによって前記液体金属と前記微粒子歯科用合金とが前記室18内で相互に接触し、該手段20が、プランジャ20とその底部の膜23を備え、膜23は、液体金属を押圧して仕切17を破る強度をもち、プランジャ20が液体金属を介して上記仕切17を破り液体金属と微粒子合金粉末を混合させた後に、プッシャ部材66が上記膜23を破って、プッシャ部材66を室18に挿通させることにより、混合物を分与するようにし、前記室18が、前記導管28の前記出口端に至るまで該室18の全長にわたって横断面積を減じないことを特徴とする歯科用組成物カプセル10が提供される。
【0007】
本発明の更に別の特徴によれば、本発明の歯科用アマルガムカプセルと共に使用されるアプリケータにして、前端及び後端を有する中空の細長い本体部材と、本体部材の中空部を通るロッドと、前記ロッドに係合し、該ロッドを寸動的に前端に向けて押し出す手段と、前記ロッドに取り付けられ、前記ロッドの前端に装填した前記カプセルの導管からアマルガムを押し出す手段とを備えたことを特徴とする歯科用アマルガムカプセルに使用されるアプリケータが提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明を、その実施例について説明する。添付図面において、
添付図面の第1図ないし第6図には、本体12を備えた歯科用アマルガムカプセル10を示す。本体12は、図1、図2および第3図に示すように、上端13から伸びる略円筒状の凹所12aを備えている。しかし、この略円筒状の凹所12aは、前記上端13から内方にテーパーが付けられている。
更に、略円筒状の凹所12a内には、凹所12aの内側形状に対応した外形の水銀容器14が設けられている。凹所12aは、周縁溝15を備えており、該溝内に水銀容器14の一部が変形等により嵌まり、該水銀容器14が誤って長手方向に動くのを阻止している。
【0009】
カプセル10は、第5図に示したカプセル10の不作動状態において、以下に説明する第1及び第2の区画部分から形成した室を備えている。
水銀容器14は、水銀を保持する円筒状の第1の区画部分16を備えている。区画部分16の下端において、室は、仕切り17により閉じられている。仕切り17は、室を第1の区画部分16と、第2の区画部分18とに分ける。仕切り部分17から離れた、区画部分16の上端は、水銀容器14内に摺動可能に取り付けたプランジャ20により閉じられている。プランジャ20は、区画部分16内にすべりばめされた細長いシャフトの形態をしている。プランジャ20は、開放端21を備えている。長手方向に伸びる凹所22が開放端21から内方に伸びる。凹所22は、薄膜23により閉じられた内端を備えている。
【0010】
第2図及び第5図に示したカプセル10の不作動状態において、プランジャ20の最初の位置は、プランジャ20の外周に沿って伸長する位置決めリング24により設定される(5図参照)。第5図から明らかなように、プランジャ20は、最初、位置決めリング24が端部13の近くに位置されるように配置される。更に、プランジャ20は、不作動状態において、その端部のヘッド25を本体12から離れた状態にある。
第2の区画部分18は、本体12よりも小さい外径の細長い導管28内に配置される。接続部分29が本体12と導管28との間に形成されている。
第2の区画部分18は、カプセル10の不作動状態のとき、仕切り17により密封される内端及び一体に形成された栓30により密封される外端とを備えている。第2の区画部分18は、微粒子状態の多量の歯科用合金を保持している。第5図及び第6図から明らかなように、区画部分18の内径は区画部分16の内径よりも小さい。
【0011】
作用時、操作者は、第2図及び第6図に示すように、ヘッド25が本体12に接触するまで、プランジャ20を本体12内に押し込む。この操作により、最初、区画部分16内の水銀が仕切り17を押し、水銀により与えられる液圧力により仕切り17が破られる。プランジャ20を続けて押し込むと、水銀は区画部分16から押し出される。
仕切り17は、カプセル10の一体部分とし、又は該仕切りは任意の適当な手段により適所に固定したプラスチック製又は金属フォイルにて形成した別個の部材とすることが出来る。仕切り17は、プランジャ20によって水銀に与えられる、水銀からの液圧により破れる。プランジャ20は水銀容器14の側部に締りばめしてあるので、水銀がプランジャから漏れることはない。
【0012】
プランジャ20を押すと、位置決めリング24は、水銀容器14の側部に沿って押される。このため、水銀容器14は、変形によりリング24を受け入れ得るような比較的柔らかい材料にて形成することが望ましい。
プランジャ20を押し、仕切り17を破り、プランジャ20を続けて押すことにより、水銀は区画部分16から区画部分18内に押し出され、区画部分18内の合金粉末に接触する。
仕切り17は、花弁状に破れ、その花弁が本体10の内側の壁の僅かな凹所(図示せず)内に便宜に折り畳まれるようにすることが望ましい。仕切り17が花弁状の形態に破れることは、仕切り17に弱い線部分を形成することにより容易にすることが出来る。これら弱い線部分は、簡単に、仕切り17の他の部分に比べて比較的薄い部分にすることができ、例えば、0.1ないし0.2mmの厚さにすることが可能である。これら弱い線部分は、十字形に形成することが望ましい。
作動時に仕切り17が室の壁から破れて分離するよりも、仕切り17の破断部分を内壁に保持する方が望ましい。これは、破れて分離していない仕切り17はアマルガムと混合しないからである。更に、第5図及び第6図に示すように、仕切り17は、カプセルの軸線に対して略90°の角度で形成され、弱い線部分を備える中央部分と、仕切り17の中央部分を通る面に対して鋭角な角度で配置され、該中央部分を囲繞した第1の外周リング17aとを備えることが望ましい。
【0013】
更に、第2の外周リング23aが薄膜23の側面に接し、薄膜23は、カプセルの軸線に対し約90°に配置された中央部分を有する仕切り17と同様の形状とし、該リング23aは、薄膜23の中央部分を通る面に対して鋭角な角度で配置されることが望ましい。しかし、第2の外周リング23aの外側角度は、第1の外周リング17aの鋭角な角度より僅かに小さくすることが望ましく、その理由は、その結果、区画部分16から水銀をより効率的に押し出し得ることが分かったためである。
【0014】
この操作の終了後、カプセル10を、区画部分18内で均一なアマルガムを形成するのに必要な時間だけ、高速アマルガメータ内に置いて励起(trituration)することが出来る。
分散された合金を含むアマルガムのようなある種のアマルガムは、細長い区画部分18の狭小なスペース内では容易に混合しないことが分かった。しかし、極めて反応性に富む表面積を有し、アマルガム化のため大きいエネルギ入力を必要としないある種のアマルガム、例えば、本願出願人が製造する「ロジックプラス(Lojic Plus)」、「ロジック(Lojic)」及び「パーマイト(Permite)」のようなマルガムは、区画部分18内で混合する。
この混合工程後、カプセル10は、第7図ないし第10に示すようなアプリケータに装填する。
【0015】
導管28は、第1図ないし第6図に図示するように、まっすぐなものが提供されるが、歯科医師が便宜な形態に容易に曲げ得るように可撓性をもつ。これは、曲げ工具により容易に行われる。更に、栓30は、アマルガムを分与する前に折り取ることを要する。このため、栓30は、区画部分18の外端に破断され易いような脆弱部分(図示せず)を備えることが望ましい。
しかし、導管28を、剛性のものとし、既に曲げた任意の形態にして歯科医師に提供することも可能であることを理解されたい。
添付図面の第7図ないし第10図に、細長い中空で略円筒状の本体部材42を備えるアプリケータ40が示してある。本体部材42は、平坦な側部を有する中間部分43を備えている。レバー44が、中間部分43において本体部材42に枢動可能に接続されている。
【0016】
レバー44は、使用時、ピン46を中心として枢動する内端を備えている。レバー44の内端には、中間部分43のそれぞれの平坦な側部の外側に配置された一対の離間した垂下板47(第7図参照)が形成されている。該ピン46は、板47の対向穴を通ってかつ中間部分43を貫通する。
第7図ないし第10図に示すように、本体部材42の上方で板47に形成された更に別の対の対向する穴を貫通する追加のピン48が設けられている。コイルばね50(第8図ないし第10図参照)が板47の間でピン48を中心として取り付けられる。該コイルばね50は、レバー44と押し合うための第1の自由端と、爪部材52と押し合うための第2の自由端とを備えている。該爪部材52は、ピン48を中心として取り付けた有孔脚部52aを有するフォーク状内端を備えており、コイルばね50は、第15図に図示するように脚部の間に配置されている。コイルばね50の自由端は、外方に付勢され、通常、レバー44及び爪52を分離させている。爪部材は歯53が設けられた外端を備えている。
【0017】
アプリケータ40は、又、細長いロッド54を有する寸動機構を備えている。該ロッド54は、後端58の穴56を通って本体部材42に入る。又、本体部材42は、以下に説明するように、カプセル10を受け入れる形態とした前端59を備えている。
ロッド54は、複数の歯62が連続的に形成された中間のラチェット部分60を備えている。歯62の各々は、後端58を向いた急峻面と、これに対向する、前端59を向いた急峻程度の小さい面とを備えている。歯62には、爪52の歯53が順繰りに係合する。
【0018】
ロッド54は、本体部材42の前端59に近接する前端を備えており、該本体部材の前端は、プッシャロッド66を付け外し可能に受け入れ得るよう配置した同軸状の凹所64を備えている。該プッシャロッド66は、横方向に可撓性である一方、長手方向に剛性であるすなわち、伸縮しない材料で形成される。これにより、導管が以下に説明するように湾曲している場合でさえ、プッシャロッド66は導管28を通じてアマルガムを押し出すことが出来る。
【0019】
プッシャロッド66は、凹所64にすべりばめ(snug fit)させることにより、ロッド54に係合することが可能であるが、凹所64と螺合させる等、その他の任意の手段で係合させることが出来る。しかし、プッシャロッド66は、カプセル10を使用したとき、プッシャロッド66が凹所64から解放され、その結果、プッシャロッド66がカプセル内に残るようにすることがのぞましい。
又、ロッド54は、本体部材42の後端58に近接する後端を備えている。該ロッド54の後端には、ノブ68及び1又は2以上の、位置を知るための円周溝70が設けられている。
【0020】
本体部材42は、ピン74の周囲に枢動可能に段付き板72が設けられており、ピン75は、ピン46の後方で本体部材42を貫通する。段付き板72は前縁部分72a及び後縁部分72bを備えている。前縁部分72aは、レバー44の内端と本体部材42との間に配置した前端を備える一方、後縁部材72bは本体部材42の凹所内に配置した後端を備えている。段付き板72の後縁部分72bは、その後端に垂下する歯74を備えており、該歯74はラチェット部分60の歯62に係合する。歯74は、片側を傾斜させて一つの歯62の前縁に適合する一方、反対側が次の前方の歯62の後縁に適合するような形状とする。
【0021】
更に、コイルばね76を本体部材42と段付き板72の前縁部分72aとの間で、これら部材の対向穴内に取り付ける。コイルばね76は、本体部材42及び段付き板72の前縁部分72aを通常、付勢して離れさせ、その結果、段付き板72は、ピン75を中心として枢動する一方、歯74はラチェット60に強固に係合している。
上述のカプセル10は、端部13に隣接する幅広部分を備えており、該幅広部分はプランジャ20に近接するその端部に円周溝68及び関係する円周リブ69を備えている。使用時、リブ69は、本体部材42の前端59の一部円形凹所76に係合する一方、溝68は、外側の一部円形リブ78に係合する。凹所76及びリブ78は第11図に最も良く示してあり、溝68及びリブ69と凹所76及びリブ78との係合は、第8図ないし第10図に最も良く示してある。
【0022】
カプセル10を装填すると、装置は第7図及び第8図に示した通りの形態となる。操作者は、レバー44を円筒状部材42に向けて押す。これにより、レバー44はピン46を中心として枢動し、爪52の歯53を、ラチェット部材60の前方の歯62を押し、寸動機構を一きざみ分、前方に押す。これと同時に、プレート72の前縁部分72aが押され、歯74が、接触する後方の歯62の前面にずり上がるようにする。この爪52及びプレート72の動作により、ロッド54、従って、プッシャロッド66が一きざみ分だけ押し進められ、ブランジャ20の凹所21内へと進む。この動作は、プッシャロッド66が中空プランジャ20の膜23に接触するまで反復される。
【0023】
これは、溝70が本体部材42の後端58に合うことで、操作者にわかる。レバー44を更に押し、これに対応してロッド54及びプッシャロッド66を一きざみずつ繰り返し動かすことにより、プッシャロッド66にプランジャ20の膜23を破らせ、次に、第1の区画部分16の内端の、破れた仕切り17を通過させ、第2の区画部分18に入らせる。栓30に隣接する、カプセル10の第2の区画部分18の遠端に向って第2の区画部分18内のアマルガムが押されたことによって生じる背圧が操作者により感知されるまで、このロッド54及びプッシャロッド66の一きざみずつの動きを継続する。窩洞を充填するためには大抵、歯科医師は栓30を折り取る前に導管28を曲げねばならない。個々の曲げる程度は、場合によって異なる。
【0024】
この曲げ操作は、第12図及び第13図に示した工具80により、便宜に行うことが出来る。工具80は、閉塞端82及び開放端84を備える細長い工具である。第13図に示すように、工具80の長さの一部に沿って同軸状の凹所86が、端部84から導管28の長さを上廻る長さだけ伸びている。開放端84は、外方に広がった外側部分88を備えている。
工具80は、第14図に示すように、アプリケータ40に装填されたカプセル10の導管28に端部84をかぶせて使用する。この工具80は、端部84が横方向接続部分29に係合し、導管28が凹所86に入るまで、導管28に嵌められる。端部84が部分29に係合した状態で、歯医医師は工具80を部分29との係合箇所を中心として矢印90の方向に回転させ、導管28の最初のまっすぐな位置から90°又はそれ以上の所望の角度に導管を曲げることが出来る。曲げ操作中、端部84が導管28内に食い込む傾向を軽減することが分かったため、この広がった端部86が望ましい。
【0025】
曲げ操作が終了したら、脆弱に取り付けられている栓30は折りとられる。
これで、歯科医師は、レバー44を使用してロッド54及びプッシャロッド66を更に寸動させることにより、アマルガムを治療中の歯の窩洞内に直接施すことが出来る。アマルガムは、典型的に、歯科医師が窩洞を充填し終るまで寸動的に押し出される。
このように、アプリケータ40は、レバー44が動く毎にラチェット部材62が一きざみの距離だけ動くように設計されている。その動きの増分毎に、歯74は次の後方の歯62の上を乗り越して、その歯の後側に係合する。
レバー44を解放すると、コイルばね50がレバー44を付勢して円筒状部材42から離反させる。歯74が歯62と係合することにより、ロッド54が誤って後方に動くのが阻止される。
【0026】
歯科医師は、凝固(condensation)の開始前に1操作又はそれ以上の操作回数に適合する量のアマルガムを歯の窩洞内に入れ、又は凝固を開始させてから、必要に応じて、更なる量のアマルガムを窩洞内に入れることができる。
この付与操作は、プッシャロッド66の前端が、栓30が除かれた導管28の自由端に接近するまで反復することが出来る。この時点で、実質的に全てのアマルガムが使用される。
【0027】
次に、カプセル10は廃棄することが出来る。カプセル10がリブ78との係合から簡単に外され、プッシャロッド66がカプセル10内に残ることが望ましい。これは、レバー44を起こすことによって、プレート72の前方部分72aを押し下げ、後縁部分72bを持ち上げ、歯74が何れの歯62とも係合しないようにして行うことが出来る。また、ロッド54を、本体部材42の後端58から抜き出すことが出来る。導管28が曲げられているときは、プッシャロッド66はカプセル10の内部と十分な程度に係合しており、ロッド54が除去されたときにカプセル内に留まることができる。
【0028】
更に、栓30は、カプセル10の使用が終ったときに凹所22内に挿入し得るような形態にすることが望ましい。このようにして、使用済みのカプセル10を密封し、残留する水銀の漏れを軽減することが出来る。
第2の区画部分18は、くびれ部分が無く、その全体にわたって略同一の寸法及び形状で、すなわち、前記導管の前記出口に至るまで、該区画部分の全長にわたって横断面積を減じない。従って、アマルガムを押し出すのに苦労しないように設計されている。しかし、栓30が除去される外端に至るまで、区画部分18に、仕切り17から僅かに外方に向うテーパーを付けると、アマルガムが導管28内で詰まる可能性が軽減することが判明したため、区画部分18に、このような外方に向かうテーパーを設けてもよい。アマルガムが導管28内で詰まるのを回避するためには、導管28内の区画部分18の断面が先端に向かって僅かでも縮小することを避けることは必須の条件である。
【0029】
上述の実施例の混合室を構成する第2の区画部分18は、1ないし3.5mm、より望ましくは、2ないし3mmの内径を有することが望ましい。より大きい径の導管28は、歯窩洞内に挿入するのが困難であろう。子供の歯に多く見られる小さい窩洞を充填するような場合、第2の区画部分18は約1ないし1.5mmの内径とすることが出来る。
導管28は、15ないし50mm、より望ましくは、15ないし40mm、更に望ましくは、20ないし30mmの範囲の長さを有することが望ましい。
混合領域、すなわち区画部分18は、20ないし30mm、より望ましくは、30ないし40mmの長さであることが望ましい。
【0030】
本発明のカプセルは、成形することによりプラスチック材料にて製造することが出来る。本体12を比較的剛性を有するものとすることが望ましく、プランジャ20を比較的剛性を有するものとすることが望ましい。一方、水銀容器14は比較的柔らかいポリエチレン材料で形成することが望ましい。
当業者に明らかであるような変形例及び応用例は本発明の範囲に属すると考えられる。例えば、カプセルの作用機構は、上述以外の多くの形態とすることが可能である。特に、密封した可撓性バッグ内に水銀を保持し、水銀がアマルガム合金の粉末に接触できるように可撓性バッグを破る手段を設け得る。このような構成が、同様の部品を同様の参照符号で示した第16図に示されている。第16図において、区画部分16は、介在する壁104上に着座する、1回分の袋入りの水銀100を保持している。この実施例の壁104は穴106を備えている。この実施例における1回分の袋100及び壁104は、水銀と合金粉末とを分離状態に維持する仕切りを共に形成する。プランジャ20は、押し込まれたときに、水銀の1回分の袋100をつぶし、水銀は穴106を通じて第1の区画部分18内に押し込まれる。その後の工程は、第1図ないし第4図のカプセルについて上述したものと同様である。
【0031】
更に、ここに記載されたアプリケータ40は、手操作可能であるように構成されている。しかし、アプリケータ40が、空気圧的、電子的又は電気的に駆動され、ピストン装置がウォーム駆動機構等により作動させられるようにすることも考えられる。更に、アプリケータ40は、足踏み制御装置によるような歯科医師の標準的な空気供給源を使用して空気圧により駆動することも可能である。
更に、プッシャロッド66を、頂部にヘッドを有するコイルばねのような同効の部材で置換することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】アマルガム供給導管がまっすぐな状態にある、本発明による歯科用アマルガムカプセルの不作動状態の側面図である。
【図2】作動状態にあるアマルガムカプセルの、第1図と同様の図である。
【図3】第1図及び第2図のカプセルの平面図である。
【図4】第1図及び第2図のカプセルの底面図である。
【図5】第3図及び第4図の線X−Xに沿った、第1図に示したカプセルの縦断面図である。
【図6】第3図及び第4図の線X−Xに沿った第2図に示したカプセルの縦断面図である。
【図7】第1図ないし第6図のカプセルが装填された状態で第1図ないし第6図の該カプセルからアルマガムを分与するアプリケータの側面図である。
【図8】分与の開始前の第7図のアプリケータ及びカプセルの縦断面図である。
【図9】分与配を開始しようとする状態にあるアプリケータ及びカプセルの、第8図と同様の図である。
【図10】カプセルの分与が終了した直後でカプセルを処分しようとするときのアプリケータ及びカプセルの状態を示す、第9図と同様の図である。
【図11】カプセルが装填されていないときの、第7図及び第10図のアプリケータの前端の斜視図である。
【図12】第1図ないし第6図のカプセルに使用される曲げ工具の斜視図である。
【図13】第12図の曲げ工具の縦断面図である。
【図14】作用中の第12図及び第13図の曲げ工具の使用状況を示す、第1図ないし第6図のカプセルが装填されているときの第7図ないし第10図のアプリケータの前端部分の側面図である。
【図15】第7図ないし第10図のアプリケータの爪の平面図である。
【図16】本発明によるカプセルの別の実施例を示す第5図と同様の図である。
Claims (12)
- 一つの本体12と、前記本体12より小さい外径を有して前記本体12から伸長して出口端を有する一つの導管28と、前記本体12内から前記導管28内にわたって設けられ、微粒子歯科用合金及び、室温で液体である金属を分離状態に保持し得るよう配置された室16,18と、前記の液体金属及び前記微粒子歯科用合金が前記室18内で相互に接触しかつ組成分に形成されるのを許す手段20とを備えた歯科用組成分カプセル10であって、前記室18を通って前記導管28の前記出口端にて組成分を分与するために押し出すよう構成され、長手方向に剛性であるが、横方向に可撓性のプッシャ部材66と共に用いられる歯科用組成分カプセル10において、
前記室16,18が、前記液体金属を保持するように配置された室16と前記微粒子歯科用合金を保持するように配置された前記室18とに分けられ、前記室16と室18が仕切17によって分離され、更に、前記仕切17を破ることによって前記液体金属と前記微粒子歯科用合金とが前記室18内で相互に接触し、
該手段20が、プランジャ20とその底部の膜23を備え、膜23は、液体金属を押圧して仕切17を破る強度をもち、プランジャ20が液体金属を介して上記仕切17を破り液体金属と微粒子合金粉末を混合させた後に、プッシャ部材66が上記膜23を破って、プッシャ部材66を室18に挿通させることにより、混合物を分与するようにし、
前記室18が、前記導管28の前記出口端に至るまで該室18の全長にわたって横断面積を減じないことを特徴とする歯科用組成分カプセル10。 - 前記導管28を可撓性として、所望の形状に曲げ得、かつ、組成分を分与するための曲がり状態に留め得るようにしたことを特徴とする請求項1に記載の歯科用組成分カプセル10。
- 前記導管28の前記出口端が、脆弱に取り付けられた栓30により閉塞されていることを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載の歯科用組成分カプセル10。
- 前記導管28が15〜50mmの範囲の長さを有することを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の歯科用組成分カプセル10。
- 前記導管28が15ないし40mmの範囲の長さを有することを特徴とする請求項4に記載の歯科用組成分カプセル10。
- 前記導管28が20〜30mmの範囲の長さを有することを特徴とする請求項5に記載の歯科用組成分カプセル10。
- 前記室18が1ないし3.5mmの内径を有することを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載の歯科用組成分カプセル10。
- 前記室18が2ないし3mmの内径を有することを特徴とする請求項7に記載の歯科用組成分カプセル10。
- 前記室18が20ないし60mmの長さを有することを特徴とする請求項1ないし8に記載の歯科用組成分カプセル10。
- 前記室18が30ないし40mmの長さを有することを特徴とする請求項9に記載の歯科用組成分カプセル10。
- 前記歯科用組成分を前記カプセル10から、作動及び励起の後に分与し得るようにしたアプリケータ40に同カプセル10が係合するのを許す手段68,69を前記本体12に設けたことを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載の歯科用組成分カプセル10。
- 前記室16,18が、前記本体12内から前記導管28内にわたって設けられ、水銀及び微粒子歯科用合金を分離状態に保持するよう内部に配設されたことを特徴とする、請求項1〜11の何れかに記載の歯科用組成分カプセル。
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