JP3774126B2 - 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力画像データに誤差拡散処理を施して中間調の出力画像データを生成する画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、プログラム及び記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、同一表色系の濃淡インク等を用いて階調再現処理を行なう場合においては、入力濃度値に比例して濃淡インクの記録割合を決定するのが一般的である。
【0003】
誤差拡散処理を用いて濃淡インクを制御する場合は、多値誤差拡散処理の量子化値として濃淡濃度レベルに応じた値を設定して処理を行ない、多値ディザ処理を用いた場合においても同様に、多値ディザの濃度設定を濃淡濃度レベルに応じた値を設定して処理を行なうのが一般的であった。
【0004】
また、特開平11−170527号公報で開示されているように、多階調画像処理の演算時間を短縮し、且つ粒状性を抑制するために、誤差拡散処理とディザ処理を併用し、低濃度部に誤差拡散処理を用い、高濃度部にディザ処理を用いるという方式がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の多値階調再現方法では、濃淡インクの混合割合が予め決定されているため、濃淡インクが混在し始める入力濃度付近の階調が連続してなだらかに広い範囲で変化する場合において、特に濃淡インクの混合開始部分がテクスチャとして人間の目に付きやすくなるため、あたかも階調のジャンプがあるかの様に見えてしまい、画像品質として劣化してしまうという欠点があった。
【0006】
また、特開平11−170527号公報で開示されているように、誤差拡散処理とディザ処理を併用するという方式では、両方の処理系を有する必要があり回路規模が増大し、処理が複雑化するという欠点があった。
【0007】
本発明の第1の目的は、上述した問題点に対処して、テクスチャの発生を防止し、より好ましい画像を再現することが可能で、人間の視覚特性上、目に付きやすい低周波成分をカットし、ノイズ添加による粒状感を増大させずテクスチャの発生を緩和し、より好ましい画像を再現することが可能な画像処理装置を提供することにある。
【0008】
本発明の第2の目的は、誤差拡散処理において、量子化処理手段が第1の制御信号及び第2の制御信号の判定を行ない、その判定結果に基づいて閾値に係わらず入力画像データを高濃度側に量子化し、ノイズ添加による粒状感を増大させず、量子化値切り換えによるテクスチャの発生を緩和し、粒状感やテクスチャが目立たない品質の良い画像を出力することが可能な画像形成装置を提供することにある。
【0009】
本発明の第3の目的は、量子化値切り換えによるテクスチャの発生を緩和することが可能な画像処理方法を提供することにある。
【0010】
本発明の第4の目的は、画像処理方法をコンピュータが読み取り実行することが可能で、また、この画像処理方法を汎用的なものとすることが可能なプログラムを提供することにある。
【0011】
本発明の第5の目的は、読み込まれた画像に対して精度良く画像処理を施して画像を出力することが可能な記録媒体を提供することにある。
【0012】
本発明の入力画像データに多値誤差拡散処理を施して中間調の出力画像データを生成する階調再現処理手段を備えた画像処理装置は、誤差が加算された入力画像データの各画素の濃度値に対して複数の閾値を用いて量子化を行なう量子化処理手段と、
前記量子化処理手段により量子化処理された量子化値と前記誤差が加算された入力画像データの画素の濃度値との差を量子化誤差とし、該量子化誤差を予め定められる拡散係数と拡散範囲に基づいて前記入力画像データの画素の濃度値に加算される誤差を求め、該誤差を未量子化画素に拡散させる量子化誤差拡散手段とを少なくとも備えた階調再現処理手段を有する
さらに、前記誤差が加算された入力画像データの画素の濃度値を予め定められる濃度判定値と比較し、前記誤差が加算された入力画像データの画素の濃度値が前記濃度判定値以上の時、前記量子化処理手段に第1の制御信号を出力する入力濃度判定手段と、
前記誤差が加算された入力画像データの画素の濃度値に加算するノイズを格納するノイズ格納手段と、前記量子化誤差を格納する誤差格納手段を備え
前記誤差格納手段に格納されている蓄積誤差と前記ノイズ格納手段に格納されているノイズとを比較し、前記蓄積誤差と前記ノイズの絶対値の大きい方を選択して入力画像データの画素の濃度値に加算すると共に、前記ノイズ格納手段に格納されているノイズが選択された時、前記量子化処理手段に第2の制御信号を出力する比較手段とを備えている
【0013】
前記量子化処理手段は記第1の制御信号及び第2の制御信号が有効であるか否かの判定を行ない、前記第1の制御信号及び第2の制御信号が共に有効信号であると判断した時、前記閾値に係わらず前記誤差が加算された入力画像データの画素の濃度値を高濃度側に量子化し、前記第2の制御信号が非有効信号であると判断された時、前記閾値を用いて前記誤差が加算された入力画像データの画素の濃度値の量子化を行う
【0014】
上記ノイズ格納手段に格納されているノイズはブルーノイズである。
【0015】
本発明の画像形成装置は、上記の画像処理装置と、この画像処理装置より出力された画像データを、同一表色系の濃淡の色材を用いて記録媒体に画像を形成することを特徴とする。
【0016】
本発明の画像処理方法は、入力画像データに多値誤差拡散処理を施して中間調の出力画像データを生成する階調再現処理を行なうものである。
そして、誤差が加算された入力画像データの各画素の濃度値に対して複数の閾値を用いて量子化処理を施すと共に、前記量子化処理された量子化値と前記誤差が加算された入力画像データの画素の濃度値との差を量子化誤差として求め、量子化誤差を予め定められる拡散係数と拡散範囲に基づいて前記入力画像データの画素の濃度値に加算される誤差を求め、該誤差を未量子化画素に拡散させる工程を含んでおり、
さらに、前記誤差が加算された入力画像データの画素の濃度値を予め定められる濃度判定値と比較し、前記誤差が加算された入力画像データの画素の濃度値が前記濃度判定値以上の時、第1の制御信号を出力する第1の工程と、
前記量子化誤差を格納する誤差格納手段に格納されている蓄積誤差と前記誤差が加算された入力画像データの画素の濃度値に加算するノイズを格納するノイズ格納手段に格納されているノイズとを比較し、前記蓄積誤差と前記ノイズの絶対値の大きい方を選択して入力画像データの画素の濃度値に加算すると共に、前記ノイズが選択された時、第2の制御信号を出力する第2の工程と、
記第1の制御信号及び第2の制御信号の判定を行ない、前記第1の制御信号及び第2の制御信号が共に有効信号であると判断した時、前記閾値に係わらず前記誤差が加算された入力画像データの画素の濃度値を高濃度側に量子化し、前記第2の制御信号が非有効信号であると判断された時、前記閾値を用いて前記誤差が加算された入力画像データの画素の濃度値の量子化を行う第3の工程とを備えることを特徴とする。
【0017】
本発明のプログラムは、上記に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0018】
本発明の記録媒体は、入力画像データに多値誤差拡散処理を施して中間調の出力画像データを生成する階調再現処理を行なう際、誤差が加算された入力画像データの各画素の濃度値に対して複数の閾値を用いて量子化処理を施すと共に、記量子化処理された量子化値と誤差が加算された入力画像データの画素の濃度値との差を量子化誤差として求め、量子化誤差を予め定められる拡散係数と拡散範囲に基づいて前記入力画像データの画素の濃度値に加算される誤差を求め、該誤差を未量子化画素に拡散させる工程を含んでいる。
さらに、前記誤差が加算された入力画像データの画素の濃度値を予め定められる濃度判定値と比較し、前記誤差が加算された入力画像データの画素の濃度値が記濃度判定値以上の時、第1の制御信号を出力する第1の工程と、前記量子化誤差を格納する誤差格納手段に格納されている蓄積誤差と前記誤差が加算された入力画像データの画素の濃度値に加算するノイズを格納するノイズ格納手段に格納されているノイズとを比較し、前記蓄積誤差と前記ノイズの絶対値の大きい方を選択して入力画像データの画素の濃度値に加算すると共に、記ノイズが選択された時、第2の制御信号を出力する第2の工程とを含み、記第1の制御信号及び第2の制御信号の判定を行ない、前記第1の制御信号及び第2の制御信号が共に有効信号であると判断した時、前記閾値に係わらず前記誤差が加算された入力画像データの画素の濃度値を高濃度側に量子化し、前記第2の制御信号が非有効信号であると判断された時、前記閾値を用いて前記誤差が加算された入力画像データの画素の濃度値の量子化を行う画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の画像処理装置が適用されるカラー画像形成装置となるデジタル複写機の概略ブロック図を示す。
【0020】
カラー画像処理装置1には、図1に示すように、カラー画像入力装置2とカラー画像出力装置3とが接続されており、カラー画像処理装置1は、A/D(アナログーデジタル)変換部4と、シェーディング補正部5と、入力階調補正部6と、領域分離処理部7と、黒生成/下色除去部8と、色補正部9と、空間フィルタ処理部10と、入力画像データに誤差拡散処理を施して中間調の出力画像データを生成する階調再現処理手段である階調再現処理部11とを備えている。
【0021】
カラー画像入力装置2は、例えばスキャナ部より構成されており、原稿からの反射光像はRGB(R:赤・G:緑・B:青)のアナログ信号としてCCD(Charge Coupled Device)にて読み取られ、まず、A/D変換部4によりアナログ信号からデジタル信号に変換される。
【0022】
そして、シェーディング補正部5にてカラー画像入力装置2の照明系、結像系、撮像系で生じる各種の歪みを取り除く処理が行なわれる。
【0023】
その後、入力階調補正部6により、RGBの反射率信号を、カラーバランスを整えるのと同時に、濃度信号等の画像処理システムの扱いやすい信号に変換する処理及びCMY信号への変換処理(RGBよりなる入力画像データを補色反転してCMYデータを求める処理)が施される。
【0024】
次に、領域分離処理部7にて、文字及び写真混在原稿における特に黒文字或いは色文字の再現性を高め、写真領域においては、階調性を高めるために、入力画像中の各画素を文字領域、写真領域、網点領域の何れかに分離する処理が施される。
【0025】
領域分離処理部7は、分離結果に基づき、画素がどの領域に属しているかを示す領域識別信号を、黒生成/下色除去部8,色補正部9,空間フィルタ処理部10及び階調再現処理部11へと出力すると共に、入力階調補正部6より出力された入力信号をそのまま後段の黒生成/下色除去部8に出力する。
【0026】
次に、領域分離処理部7にて、黒文字として抽出された画像領域は、黒生成/下色除去部8にて黒生成量を高く調整し、写真領域として抽出された画像領域は、黒生成/下色除去部8にて黒生成量をその画像処理システムに応じて適量に調整され、CMY(C:シアン・M:マゼンタ・Y:イエロー)の3色信号はCMYK(C:シアン・M:マゼンタ・Y:イエロー・K:黒)の4色信号に変換される。
【0027】
色補正部9では、色再現の忠実化実現のために、色補正部9で不要吸収成分を含むCMY(C:シアン・M:マゼンタ・Y:イエロー)色材の分光特性に基づいた色濁りを取り除く処理及び原稿と複写物(出力画像)間のカラーマッチング処理が行なわれる。
【0028】
次に、空間フィルタ処理部10にて、得られた画像信号に対して、デジタルフィルタによる空間フィルタ処理が施され、空間周波数特性を補正することによって出力画像のボケや粒状性劣化を防ぐように処理される。
【0029】
例えば、領域分離処理部7にて、文字及び写真混在原稿における特に黒文字等の再現性を高めるために、黒文字として抽出された画像領域は、空間フィルタ処理における鮮鋭度強調処理で高域周波数の強調量が大きくされる。
【0030】
一方、領域分離処理部7にて写真(網点を含む)と判別された領域に関しては、空間フィルタ処理において、入力網点成分を除去するためにローパス・フィルタ処理が施される。
【0031】
階調再現処理部11では、誤差拡散処理を用いて、領域識別信号を基に最適な二値化処理または多値化処理が行なわれる。
【0032】
上述した各処理が施された画像データは、一旦記憶手段に記憶され、所定のタイミングで読み出されてカラー画像出力装置3に入力される。
【0033】
このカラー画像出力装置3は、同一表色系の濃淡インクまたはトナーを用いて、画像データを記録媒体(例えば紙等)上に出力するもので、例えば、電子写真方式やインクジェット方式を用いたモノカラー・カラー画像出力装置等を挙げることができるが特に限定されるものではない。
【0034】
図2は、本発明における階調再現処理手段の一例を示す概略ブロック図である。
階調再現処理部11は、加算器12と、濃度判定値設定手段である濃度判定値設定部13と、入力画像データの各画素に対して閾値を用いて量子化を行なう量子化処理手段である量子化処理部14と、閾値設定手段である閾値設定部15と、入力画像データの濃度値を予め定められる濃度判定値と比較し、入力画像データの濃度値が濃度判定値以上の時、量子化処理部14に第1の制御信号として制御信号Aを出力する入力濃度判定手段である入力濃度判定部16と、量子化処理された量子化値と入力画像データとの差を量子化誤差とし、この量子化誤差を予め定められる拡散係数と拡散範囲に基づいて未量子化画素に拡散させる量子化誤差拡散手段である量子化誤差拡散部17とを備えている。
【0035】
さらに、量子化誤差拡散部17は、乗算器18と、拡散係数設定手段である拡散係数設定部19と、誤差メモリ20と、入力画像データに加算するノイズを格納するノイズ格納手段であるブルーノイズマスク21と、量子化誤差とブルーノイズマスク21に格納されているノイズとを比較し、量子化誤差とノイズの絶対値の大きい方を選択して入力画像データに加算すると共に、ブルーノイズマスク21に格納されているノイズが選択された時、量子化処理部14に第2の制御信号として制御信号Bを出力する比較手段である比較器22とを備えている。
【0036】
量子化処理部14は、制御信号A及び制御信号Bの判定を行ない、その判定結果に基づいて量子化処理方法を切り換えるようになっている。
また、量子化処理部14は、制御信号A及び制御信号Bが共に有効信号であると判断した時、閾値に係わらず入力画像データを高濃度側に量子化するようになっている。
【0037】
図3は本発明の画像処理方法を示す処理フローであり、このフロー図に従って画像処理方法について以下により詳しく説明する。
処理は図示しないCPU(Central Processing Unit)により行なわれる。
【0038】
まず、加算器12が入力画像データに誤差を加算(ステップ101)し、次いで、入力濃度判定部16が誤差を加算された入力画像データの濃度値が濃度判定値設定部13に格納されている予め定められた濃度判定値以上であるか否かを判定(ステップ102)する。誤差を加算された入力画像データの濃度値が濃度判定値以上の時に、入力濃度判定部16は制御信号Aを有効信号として量子化処理部14に出力(ステップ103,第1の工程)し、その後、制御信号Bが有効信号か否かを判定(ステップ104)する。
【0039】
誤差を加算された入力画像データの濃度値が濃度判定値以下の時に、量子化処理部14は誤差が加算された入力画像データを閾値設定部15に予め格納されている閾値を用いて量子化(ステップ105,第3の工程)する。
【0040】
制御信号Bが有効信号である時、量子化処理部14は誤差が加算された入力画像データを閾値に係わらず高濃度側に量子化(ステップ106,第3の工程)し、次いで、量子化処理部14により量子化処理された量子化値と入力濃度判定部16から出力された画像データとの差から量子化誤差の生成(ステップ107)を行なう。次いで、量子化誤差と拡散係数設定部19に予め格納されている拡散係数を乗算器18により掛け合わせて誤差メモリ20に格納(ステップ108)する。その後、比較器22はブルーノイズマスク21に格納されているブルーノイズが誤差メモリ20に格納されている蓄積誤差以上であるか否かを判定(ステップ109)する。
【0041】
ブルーノイズマスク21に格納されているブルーノイズが誤差メモリ20に格納されている蓄積誤差以上である時は、比較器22が制御信号Bを有効信号として量子化処理部14に出力(ステップ110,第2の工程)し、その後、全ての画素について処理が終了したか否かを判定(ステップ111)し、全ての画素について処理が終了すると、この処理フローを終了する。
【0042】
多階調(最小濃度を0、最大濃度を255とする)の入力画像データは、加算器12により誤差が加算され、入力濃度判定部16で入力濃度値が濃度判定値設定部13に格納されている予め定められる濃度判定値以上であるか否かが判定される。
【0043】
この濃度判定値は後述する閾値や量子化値の値に基づいて決められるものである。
濃度判定値の設定方法の一例としては、高濃度・低濃度それぞれのインクの濃度を多値誤差拡散処理の量子化値と対応させ、濃度判定値としては、低濃度のインクの濃度とその濃度よりも濃い(高い)値の閾値との中央値に設定するのが望ましい。濃度判定値は画像形成装置のシステムにより変更することが可能である。
【0044】
入力濃度判定部16での判定結果は、制御信号A(誤差を加算された入力画像データの濃度値が上記濃度判定値以上の時には有効信号が出力され、濃度判定値未満の時には非有効信号が出力される)として量子化処理部14に送られる。
【0045】
量子化処理部14では、予め定められた閾値と比較され、画像データを予め定められた量子化値に置き換える量子化処理が行なわれる。
上記閾値及び量子化値は閾値設定部15に予め複数格納されている。
【0046】
量子化処理された画像データは、出力画像データとしてカラー画像出力装置3に出力されると共に、量子化値と入力濃度判定部16から出力された画像データ(入力画像データに誤差が加算された画像データ)との差を求め、この差を量子化誤差として量子化誤差拡散部17に出力する。
【0047】
量子化誤差拡散部17は、拡散係数設定部19に予め格納されている周辺画素に上記量子化誤差を配分(拡散)するための拡散係数に基づき各未量子化画素(周辺画素)に配分する誤差を決定し、誤差メモリ20に格納する。
【0048】
乗算器18は、量子化誤差と拡散係数設定部19に予め格納されている拡散係数を掛け合わせて誤差メモリ20に格納する。
【0049】
比較器22は、誤差メモリ20に格納されている誤差(蓄積誤差)とブルーノイズマスク21に格納されているノイズ値(ブルーノイズ)とを比較するものであり、絶対値の大きい方を伝播誤差として、前記入力画像データに加算する。
【0050】
ここで、ブルーノイズマスク21に格納されている値を用いた場合においては、量子化処理部14に誤差として、ブルーノイズマスク21の数値を用いたという第2の制御信号となる制御信号Bを送る(ブルーノイズマスク21の値が用いられた時には有効信号が出力され、誤差メモリ20に格納されている誤差が用いられた時には非有効信号が出力される)。
【0051】
量子化処理部14では、制御信号A及び制御信号Bが共に有効信号である時、閾値の値に関係なく高濃度側への量子化処理が行なわれる。
【0052】
上記したブルーノイズマスク21は各画素に対応したブルーノイズを格納している。
【0053】
ブルーノイズマスク21に格納したブルーノイズの一例としては、図4に示すものが用いられ、ノイズの振幅に応じて規格化を行ない使用している。
例えば、3値誤差拡散処理を用いる場合、1/3に規格化して用いる。
【0054】
ここで用いる規格化とは、以下の内容を指す。
図4に示すノイズでは、±127の範囲の数値が用いられており、3値誤差拡散処理にそのまま用いるには、振幅が大きいため、最大値が閾値の間隔のほぼ1/3程度になるように最大振幅を制御する必要がある。
そのため、各成分の振幅の対応関係を相似的に保ったまま振幅の調整をするために、全ての成分の数値を1/3倍して用いる。
【0055】
規格化の数値(1/N)としては、全てのノイズに対して同一の値とする必要はなく、多値化のレベルや閾値の間隔(例えば、閾値の間隔が広い時はNを小さく設定し、閾値の間隔が狭い時はNを大きく設定する。)に応じて振幅が大きすぎないように定めれば良い。
【0056】
ブルーノイズマスク21は、ハード化への容易さを考慮し、予め2のべき乗にマスクして使用することも可能である。
【0057】
ハードウエアを用いて数値の規格化処理を行なう場合においては、一般的にシフト演算を行なうのが回路規模を増大させることなく行なえる方法である。
例えば、1/2倍、1/4倍、1/8倍を行なう場合には、それぞれ1ビット、2ビット、3ビットシフトを用いて行なうのが効率的であることを考慮し、多値化数に応じてブルーノイズの振幅の制御にシフト演算を用いて処理することも可能である。
ノイズの読み出し方法としては、画素位置に対応して順次、主走査方向、副走査方向にインクリメントして行なわれる。
【0058】
下記文献からも分かるように、ブルーノイズを画像処理に適用する場合においては、ノイズマスクの要素と各画素位置とが1対1に対応するように設定するのが効果的にブルーノイズを利用できるため、ブルーノイズの読み出し方法としては、画素位置に対応して順次、主走査方向、副走査方向にインクリメントして用いる。
【0059】
ランダムノイズとブルーノイズの画質に対する影響の簡単な比較に関しては、日本印刷学会誌第32巻第1号(1995)20頁〜30頁で簡単に述べられている。「印刷においては、砂目スクリーンによる網掛けがちょうどホワイトノイズ(周波数0から∞まで一様なレベルのスペクトルの広がる信号)と画像信号の積を閾値処理したハーフトーンに相当し、“ざらつき”があって非常に見にくい。その理由は、原画像のスペクトルが存在する領域に、ホワイトノイズの成分も存在して画像信号と相互変調(エイリアシング)を起こし、知覚されやすい周波数領域に不要周波数成分が落ち込むからであると考えられる。これを解消するために原画像データのパワースペクトルの存在する周波数領域の2倍の幅の低周波数領域にスペクトルの存在しないノイズ(ブルーノイズ)を用いてハーフトーン化すれば画質は劣化しない。」と述べられており、ブルーノイズを用いることの有効性は理論的に解明されつつある。
【0060】
上記ではマトリクスサイズの例として、64×64を用いているが、この値に限定されるものではなく、128×128や256×256のサイズのものを用いても構わない。マトリクスサイズは、コスト等の制限が無ければ大きいほど好ましい。
【0061】
以下、具体例を用いて本発明の説明を行なう。
一例として、前記予め定められている濃度判定値が125、入力画像データの濃度値が130、量子化値が0・100・255、閾値が50・170である3値誤差拡散処理を行なう場合について説明する。
【0062】
今、簡単化のため、加算器12によりこの画素の濃度値に加算される誤差は0とする。
誤差が加算された入力画像データ(130)は入力濃度判定部16で濃度判定値と比較され、上記値以上であるので、制御信号Aとして有効信号が量子化処理部14に出力される。
【0063】
量子化処理部14では、誤差が加算された入力画像データの濃度値と閾値とが比較される。
【0064】
今の場合、濃度値(130)は閾値50〜170の範囲内にあるので量子化値100が選択され、量子化誤差として30が得られる。
【0065】
この量子化誤差は、未量子化画素に拡散すべく、拡散係数設定部19にて予め設定された拡散係数と乗算器18により乗算され、誤差メモリ20に蓄積される。
【0066】
拡散係数の一例を、図5に示す。
拡散係数は画像形成装置のシステムに応じて最適化を行ない、更に、一般的には、上記領域分離結果や乱数値を用いて、複数の拡散係数パターンを切り換えて使用されるが、説明を簡略化するために、前記入力画像データ(図5では注目画素と記載。尚、同図における主走査方向・副走査方向は、画像入力装置であるスキャナの走査方向に対して直交する方向・同じ方向を意味している。)を最初に量子化される画素とし、図5に示す拡散係数を用いて、右隣の画素に誤差を拡散する場合を考える。
【0067】
この時、誤差メモリ20には、右隣の画素への拡散用の誤差として30×7/32=6(小数点以下は切り捨てて算出)が蓄積されることとなる。
この値と図4に示すブルーノイズマスク21のテーブルに示される値とを比較器22で比較して大小関係が求められる。
【0068】
今の場合、ブルーノイズマスク21に格納されている値(図4に示す[1,1]の位置の値)は48であるので、規格化した値は48/3=16となり、上記誤差より大きくなる。
よって、量子化処理部14には制御信号Bとして有効信号が出力され、次の画素には誤差として16が加算される。
【0069】
次に、2番目の画素の入力濃度値が115であるとすると、上記誤差と入力濃度値が加算器12で加算され、入力濃度判定部16には濃度値131の画像データが入力される。
【0070】
ここで、濃度値131は濃度判定値125より大きいので制御信号Aとして有効信号が量子化処理部14に出力される。
【0071】
量子化処理部14に入力される濃度値は131であり、この値は閾値50〜170の範囲内にあるので通常ならば100に量子化されるが、今、制御信号A及び制御信号Bとも有効信号が出力されているので、量子化処理部14での閾値に関係なく高濃度側への量子化処理が行なわれ、255に量子化される。
【0072】
すなわち、誤差が加算された入力画像データの濃度値が濃度判定値以上であり、且つ、誤差としてブルーノイズマスク21の値を用いていると判定された場合は、量子化処理部14での閾値に関係なく高濃度側の量子化値が選択される。
そして、上記の場合では、−124が量子化誤差として出力される。
【0073】
この値は、ブルーノイズマスク21に格納されているノイズ値±127を規格化した値(127/3≒42)よりも大きく、よって、3番目の画素の入力濃度値が125であったとしても高濃度側の量子化値が選択されることはなく低濃度側に量子化される。
以上の処理が、画像全体にわたって繰り返し行なわれる。
【0074】
このように、低濃度と高濃度の中間濃度領域において、低濃度の情報に高濃度の情報を単純に閾値で区切って配分させるのではなく、ノイズの添加による摂動を与えつつ、ランダム性を添加して低濃度の情報に高濃度の情報を混在させて表現するものである。
【0075】
入力画像データの濃度値に応じて一律に高濃度・低濃度の情報を発生させる場合においては、規則的なアーチファクトが発生しやすいが、本発明においては、上記理由によりこのような領域でのテクスチャ(階調のジャンプ)の発生を抑制することができる。
【0076】
次に、上述した方法を適用する例について説明する。
図6は、カラー画像出力装置の一例であるインクジェットプリンタの全体構成を示す透視斜視図である。
【0077】
このインクジェットプリンタ30は、大略的に、印字ヘッド31が記録媒体である記録用紙32に対して矢印A方向及び矢印B方向の主走査方向に相対的に移動可能で、前記記録用紙32が給紙部33から矢印C方向の副走査方向に給送されることで画像形成を行なう。
【0078】
インクジェットプリンタ30の給紙部33に備えられている記録用紙32は、図示しない給紙ローラにより1枚ずつ送り出され、記録媒体搬送手段である搬送ローラ34により印字ヘッド31の部分に供給される。
記録が終了した記録用紙32は排紙部35に排出される。
【0079】
印字ヘッド31を搭載したキャリッジ36は、前記主走査方向に延びる送りシャフト37及び保持手段38上を摺動自在に支持されて記録用紙32に対する位置が決められており、前記送りシャフト37と平行に張架され、駆動手段39によって駆動されるタイミングベルト40によって変移駆動される。
【0080】
図7は、印字ヘッドを拡大して示す斜視図である。
印字ヘッド31には、複数色、例えば、C(シアン)・M(マゼンタ)・Y(イエロー)・K(黒)・LC(ライトシアン)・LM(ライトマゼンタ)よりなる6色のインクタンク41が備えられており、印字ヘッド31は、例えば、前記主走査方向に配列される各色のノズル42に対して、インクタンク41が同方向に配列されて構成されている。
【0081】
図8は、印字ヘッドのインク吐出動作を説明するための断面図である。
図8(a)は非動作時の状態を示し、図8(b)は動作時の状態を示したものである。
【0082】
印字ヘッド31の底部には、図8(a)に示すように、共通インク供給路43が前記記録用紙32と平行となるように形成されており、この共通インク供給路43にはフィルタ44が介在されると共に、その先端が閉塞されてインク圧力室45が形成されている。
【0083】
インク圧力室45において、前記記録用紙32側にはノズル42が形成され、反対側にはピエゾ振動子46が配設されている。
【0084】
前記共通インク供給路43は数十ミクロン程度と極めて細いことから、通常状態では、毛細管現象によって図8(a)に示すように該共通インク供給路43はインクが充填された状態で静止している。
【0085】
これに対して、前記ピエゾ振動子46に画像信号(コンピュータから出力された画像信号や画像入力装置から読み込まれた画像信号)に応じた電圧が印加されると、図8(b)に示すように、該ピエゾ振動子46はインク圧力室45側に撓んでインク圧力室45の体積を減少させて圧力を生じさせる。
その圧力によって、フィルタ44とインク圧力室45との流路断面積の違いから、ノズル42からインク47が吐出される。
【0086】
図6はインクジェットプリンタとしての構成を示しているが、画像入力装置が備えられたデジタル複写機や複合機であっても構わない。
【0087】
ピエゾ振動子46への電圧印加が終了すると、インク圧力室45の湾曲が戻り、その復元した体積分のインクが共通インク供給路43からインク圧力室45に供給され、図8(a)に示す初期の状態に戻る。
上記の動作を繰り返すことにより、画像信号に応じた画像が記録用紙32上に形成される。
【0088】
以上は、電圧印加により変形が生じる圧電素子(ピエゾ振動子)を用いた場合の説明であるが、インクを急激に加熱し、その時に生じる気泡によってインクを吐出させる方法をとっても良い。
【0089】
上記のインクジェット方式を用いた画像形成装置では、低濃度側の量子化値が選択された時はLC(ライトシアン)・LM(ライトマゼンタ)等の薄いインクでドットを形成し、高濃度の量子化値が選択された時はC(シアン)・M(マゼンタ)等の濃いインクでドットを形成するようにすれば良い。
【0090】
電子写真方式の画像形成装置に適用するには、例えば3値で上記実施の形態にあるように、記録濃度として0、100、255を用いて記録する場合、例えば3値レベルの実現をパルス幅変調方式を用いて異なった濃度の記録を行なうとすると、パルス幅の設定を上記濃度に対応させて同様の処理を行なうことが可能である。
【0091】
また、本実施の形態では、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に、階調再現処理を記録するものとなっている。
この結果、階調再現処理を行なうプログラムを記録した記録媒体を持ち運び自在に提供することができる。
【0092】
なお、本実施の形態では、この記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理が行なわれるために図示していないメモリ、例えばROMのようなものそのものがプログラムメディアであっても良いし、また、図示していないが外部記憶装置としてプログラム読み取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なプログラムメディアであっても良い。
【0093】
いずれの場合においても、格納されているプログラムはマイクロプロセッサがアクセスして実行させる構成であっても良いし、或いは、いずれの場合もプログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、マイクロコンピュータの図示されていないプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムが実行される方式であっても良い。
このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
【0094】
ここで、上記プログラムメディアは、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピーディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD―ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、或いは、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Read Only Memory)、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であっても良い。
【0095】
また、本実施の形態においては、インターネットを含む通信ネットワークを接続可能なシステム構成であることから、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であっても良い。
【0096】
なお、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、或いは別な記録媒体からインストールされるものであっても良い。
【0097】
【発明の効果】
本発明の画像処理装置によれば、蓄積された量子化誤差とノイズ格納手段に格納されているノイズとを比較し、量子化誤差とノイズのどちらか一方を選択する比較手段を備えているため、例えば、同一表色系の濃淡インクを用いて誤差拡散処理を行なう場合、問題になり易かったテクスチャの発生を防止して、より好ましい画像を再現することが可能となった。
【0098】
また、本発明の画像処理装置によれば、入力画像データの濃度値が濃度判定値以上であり、入力画像データに加算される誤差がノイズであると判断された時、量子化処理手段は、閾値に係わらず入力画像データを強制的に高濃度側に量子化を行なう。すなわち、上記条件を充たす時は、量子化処理時に優先的に高濃度側に量子化を行なうようにしたことで、例えば、同一表色系の濃淡インクを用いて誤差拡散処理を行なう場合、問題になり易かったテクスチャの発生を防止して、より好ましい画像を再現することが可能となった。
【0099】
さらに、本発明の画像処理装置によれば、ノイズ格納手段に格納されているノイズがブルーノイズであるので、ブルーノイズを用いることで、人間の視覚特性上、目に付きやすい低周波成分をカットしているので、ノイズ添加による粒状感を増大させずテクスチャの発生を緩和し、より好ましい画像を再現することが可能となった。
【0100】
本発明の画像形成装置によれば、誤差拡散処理において、量子化処理手段は、第1の制御信号及び第2の制御信号の判定を行ない、その判定結果に基づいて閾値に係わらず入力画像データを高濃度側に量子化し、更にノイズとしてブルーノイズを用いることで、人間の視覚特性上、目に付きやすい低周波成分をカットしているので、ノイズ添加による粒状感を増大させず、量子化値切り換えによるテクスチャの発生を緩和することが可能となる。よって、粒状感やテクスチャが目立たない品質の良い画像を出力することのできる画像形成装置を提供することができる。
【0101】
本発明の画像処理方法によれば、誤差拡散処理において、第1の制御信号及び第2の制御信号の判定を行ない、その判定結果に基づいて閾値に係わらず入力画像データを高濃度側に量子化処理し、更にノイズとしてブルーノイズを用いることで、人間の視覚特性上、目に付きやすい低周波成分をカットしているので、ノイズ添加による粒状感を増大させず、量子化値切り換えによるテクスチャの発生を緩和することが可能となった。
【0102】
本発明のプログラムによれば、入力画像データの濃度値が濃度判定値以上であるか否か及び入力画像データに加算される誤差がノイズであるか否かにより量子化処理を切り換えるという画像処理方法をコンピュータが読み取り実行することができる。また、この画像処理方法を汎用的なものとすることができる。
【0103】
本発明の記録媒体によれば、パーソナルコンピュータやワークステーション等の汎用のコンピュータにCD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)等の記録媒体を介して、或いは、ネットワークからのダウンロードによりプログラムを読み込ませて、読み込まれた画像に対して精度良く画像処理を施して画像を出力することができる。また、DSP(Digital Signal Processor)等で、ソフト処理を行なうプリンタやデジタルコピー等に対しても同様に、フラッシュメモリや、書き換え可能な記録媒体にプログラムを読み込ませて、読み込まれた画像に対して精度良く画像処理を施して画像を出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の画像処理装置が適用されるカラー画像形成装置の概略ブロック図。
【図2】本発明の階調再現処理手段の概略ブロック図。
【図3】本発明の画像処理方法を示すフローチャート。
【図4】本発明の画像処理装置に用いられるブルーノイズマスクの一例を示す図。
【図5】図2に示した拡散係数設定部に適用される拡散係数の一例を示す図。
【図6】本発明の画像処理装置が適用されるカラー画像形成装置であるインクジェットプリンタの透視斜視図。
【図7】図6のインクジェットプリンタに用いられる印字ヘッドの拡大斜視図。
【図8】図6に示した印字ヘッドのインク吐出動作を説明する断面図。
【符号の説明】
1 カラー画像処理装置
2 カラー画像入力装置
3 カラー画像出力装置
4 A/D変換部
5 シェーディング補正部
6 入力階調補正部
7 領域分離処理部
8 黒生成/下色除去部
9 色補正部
10 空間フィルタ処理部
11 階調再現処理部
12 加算器
13 濃度判定値設定部
14 量子化処理部
15 閾値設定部
16 入力濃度判定部
17 量子化誤差拡散部
18 乗算器
19 拡散係数設定部
20 誤差メモリ
21 ブルーノイズマスク
22 比較器
30 インクジェットプリンタ
31 印字ヘッド
32 記録用紙
33 給紙部
34 搬送ローラ
35 排紙部
36 キャリッジ
37 送りシャフト
38 保持手段
39 駆動手段
40 タイミングベルト
41 インクタンク
42 ノズル
43 共通インク供給路
44 フィルタ
45 インク圧力室
46 ピエゾ振動子
47 インク

Claims (6)

  1. 入力画像データに多値誤差拡散処理を施して中間調の出力画像データを生成する階調再現処理手段を備えた画像処理装置において、
    前記階調再現処理手段は、誤差が加算された入力画像データの各画素の濃度値に対して複数の閾値を用いて量子化を行なう量子化処理手段と、
    量子化処理手段により量子化処理された量子化値と前記誤差が加算された入力画像データの画素の濃度値との差を量子化誤差とし、量子化誤差を予め定められる拡散係数と拡散範囲に基づいて前記入力画像データの画素の濃度値に加算される誤差を求め、該誤差を未量子化画素に拡散させる量子化誤差拡散手段とを少なくとも備えており、
    さらに、前記誤差が加算された入力画像データの画素の濃度値を予め定められる濃度判定値と比較し、前記誤差が加算された入力画像データの画素の濃度値が記濃度判定値以上の時、前記量子化処理手段に第1の制御信号を出力する入力濃度判定手段と、
    前記誤差が加算された入力画像データの画素の濃度値に加算するノイズを格納するノイズ格納手段と、前記量子化誤差を格納する誤差格納手段を備え、
    前記誤差格納手段に格納されている蓄積誤差前記ノイズ格納手段に格納されているノイズとを比較し、前記蓄積誤差と前記ノイズの絶対値の大きい方を選択して入力画像データの画素の濃度値に加算すると共に、前記ノイズ格納手段に格納されているノイズが選択された時、前記量子化処理手段に第2の制御信号を出力する比較手段とを備え、前記量子化処理手段は記第1の制御信号及び第2の制御信号が有効であるか否かの判定を行ない、前記第1の制御信号及び第2の制御信号が共に有効信号であると判断した時、前記閾値に係わらず前記誤差が加算された入力画像データの画素の濃度値を高濃度側に量子化し、前記第2の制御信号が非有効信号であると判断された時、前記閾値を用いて前記誤差が加算された入力画像データの画素の濃度値の量子化を行うことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記ノイズ格納手段に格納されているノイズはブルーノイズであることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像処理装置と、
    前記画像処理装置より出力された画像データを、同一表色系の濃淡の色材を用いて記録媒体に画像を形成する画像出力装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 入力画像データに多値誤差拡散処理を施して中間調の出力画像データを生成する階調再現処理を行なう画像処理方法において、
    前記画像処理方法は、誤差が加算された入力画像データの各画素の濃度値に対して複数の閾値を用いて量子化処理を施すと共に、前記量子化処理された量子化値と前記誤差が加算された入力画像データの画素の濃度値との差を量子化誤差として求め、該量子化誤差を予め定められる拡散係数と拡散範囲に基づいて前記入力画像データの画素の濃度値に加算される誤差を求め、該誤差を未量子化画素に拡散させる工程を含んでおり、
    さらに、前記誤差が加算された入力画像データの画素の濃度値を予め定められる濃度判定値と比較し、前記誤差が加算された入力画像データの画素の濃度値が前記濃度判定値以上の時、第1の制御信号を出力する第1の工程と、
    前記量子化誤差を格納する誤差格納手段に格納されている蓄積誤差と前記誤差が加算された入力画像データの画素の濃度値に加算するノイズを格納するノイズ格納手段に格納されているノイズとを比較し、前記蓄積誤差と前記ノイズの絶対値の大きい方を選択して入力画像データの画素の濃度値に加算すると共に、前記ノイズが選択された時、第2の制御信号を出力する第2の工程と、
    前記第1の制御信号及び第2の制御信号の判定を行ない、前記第1の制御信号及び第2の制御信号が共に有効信号であると判断した時、前記閾値に係わらず前記誤差が加算された入力画像データの画素の濃度値を高濃度側に量子化し、前記第2の制御信号が非有効信号であると判断された時、前記閾値を用いて前記誤差が加算された入力画像データの画素の濃度値の量子化を行う第3の工程とを備えることを特徴とする画像処理方法。
  5. 請求項4に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  6. 入力画像データに多値誤差拡散処理を施して中間調の出力画像データを生成する階調再現処理を行なう際、
    誤差が加算された入力画像データの各画素の濃度値に対して複数の閾値を用いて量子化処理を施すと共に、前記量子化処理された量子化値と誤差が加算された入力画像データの画素の濃度値との差を量子化誤差として求め、該量子化誤差を予め定められる拡散係数と拡散範囲に基づいて前記入力画像データの画素の濃度値に加算される誤差を求め、該誤差を未量子化画素に拡散させる工程を含んでおり、
    さらに、前記誤差が加算された入力画像データの画素の濃度値を予め定められる濃度判定値と比較し、前記誤差が加算された入力画像データの画素の濃度値が前記濃度判定値以上の時、第1の制御信号を出力する第1の工程と、
    前記量子化誤差を格納する誤差格納手段に格納されている蓄積誤差と前記誤差が加算された入力画像データの画素の濃度値に加算するノイズを格納するノイズ格納手段に格納されているノイズとを比較し、前記蓄積誤差と前記ノイズの絶対値の大きい方を選択して入力画像データの画素の濃度値に加算すると共に、前記ノイズが選択された時、第2の制御信号を出力する第2の工程とを含み、
    前記第1の制御信号及び第2の制御信号の判定を行ない、前記第1の制御信号及び第2の制御信号が共に有効信号であると判断した時、前記閾値に係わらず前記誤差が加算された入力画像データの画素の濃度値を高濃度側に量子化し、前記第2の制御信号が非有効信号であると判断された時、前記閾値を用いて前記誤差が加算された入力画像データの画素の濃度値の量子化を行う画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
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