JP3772806B2 - 磁気方位検出方式および磁気方位検出方法 - Google Patents
磁気方位検出方式および磁気方位検出方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両などの移動体の磁気方位を検出する方式およびその磁気方位を検出する方法に関し、特に移動体の操舵角制御に伴なう擾乱磁気を補正して、正常な磁気方位を検出する磁気方位検出方式および磁気方位検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に地磁気方位センサを搭載し、該地磁気方位センサによる磁気方位を参照して、所定の基準方向に対応する方位角を検出する車両等の移動体においては、進行方向を変えるために操舵角を制御する際には、車輪を駆動する電磁弁付アクチュエータには数アンペア程度の電流が流れる。このために、地磁気方位センサの周辺には、該電磁弁付アクチュエータの作動に伴なう強力な磁界が発生し、該磁界の影響を受けて正確な磁気方位を測定することが困難になるという問題がある。
【0003】
この磁気方位誤差に対処する手法の例としては、例えば特閧昭64ー15813号公報に、「方位センサ付きの自動走行作業車(第1の従来例と云う)」が提案されている。図6は、その方位誤差補正機能部分のみを抽出して示した機能表示用の概念ブロック図である。図6に示されるように、本従来例においては、自動走行作業車の走向制御用、変速制御用および作業装置作動用等の各種の電磁操作式アクチュエータの磁力による地磁気方位センサ17の方位誤差を補正するために、これらの電磁操作式アクチュエータが駆動状態にあるか停止状態にあるかを検出するアクチュエータ動作状態検出部18と、該電磁操作式アクチュエータが停止状態にある場合と駆動状態にある場合について生じる地磁気方位センサ17の検出出力131の差異に基づいて、方位補正用のオフセット値を予め計算して記憶しておき、電磁操作式アクチュエータ動作状態検出部18の動作状態情報132が「駆動状態」を示す場合には、これを受けて該オフセット値を読み出して方位補正量133として出力する方位補正量演算部19と、この方位補正量133を地磁気方位センサ17の検出出力131に加算する加算器20が、少なくとも方位補正の機能構成要素として含まれており、加算器20からは、検出出力131を補正した方位情報134が出力される。
【0004】
また、特開平3ー68811号公報には、車両等の進行方位を検出する地磁気方位センサのxデータおよびyデータを補正する「地磁気方位センサの着磁補正装置」が提案されている。この従来例は、地磁気方位センサの周辺に介在する磁性体による方位誤差を検出するために、走行に先行して車両を1回転させて、得られる方位円の中心座標を求めるという磁気方位の補正方法を改善するものであり、操舵制御に伴なう電磁弁式アクチュエータの擾乱磁気による磁気方位の誤差は補正できない。また、特閧昭63ー27711号公報に開示されている3次元磁気センサを用いた方位測定装置は、ナビゲーション装置等に適用される従来の方位測定装置に対する改善提案であり、同様に、車両等の操舵制御に伴なう磁気方位の誤差は補正できない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した第1の従来例においては、自動走行作業車の走向用、変速用および作業装置用等の各種の電磁操作式アクチュエータの磁力による磁気方位誤差を補正するために、予め補正用のオフセット値を計算して記憶しておき、電磁操作式アクチュエータの駆動時に、該オフセット値を読み出して補正するという簡易な手法が用いられている。この手法は、操舵制御に基づく方位補正の対象が、その作業目的により、予め進行経路が規定された単純な傾斜変化のない経路のみを走行する自動走行作業車である場合には適用可能であるかも知れないが、一般の自由走行経路を進行する車両等の移動体に対しては、傾斜面を走行する場合は勿論のこと、平坦経路を走行する場合においても適用し得ない。
【0006】
本発明の目的は、上記の欠点を排除して、移動体の操舵角および姿勢の如何に関わりなく、操舵角制御に起因する擾乱磁界の影響を常に補正し、正確な磁気方位を検出することができる磁気方位検出方式および磁気方位検出方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するために本発明は次の手段を提供する。
【0008】
(1)操舵コマンド量により電磁弁付アクチュエータが駆動され、該電磁弁付アクチュエータが該操舵コマンド量に応じて操舵角を制御することにより進行方向が変わる車両等の移動体に装備されて、該電磁弁付アクチュエータで生じる擾乱磁気による影響を補正して、正常な磁気方位を検出する磁気方位検出方式において、
前記移動体に固定された方向であり、該移動体に直進をさせる操舵角における該直進の方向を該移動体の基準方向とし、該基準方向を含む水平面にある2軸および鉛直方向の1軸により形成される直交3軸を該移動体に設定したとき、該直交3軸成分に分解して地磁気を検出するように該移動体に固定された地磁気方位センサと、
前記電磁弁付アクチュエータを駆動する操舵コマンド量を受けて、前記擾乱磁気に対処する補正量の前記直交3軸成分を生成し、該直交3軸成分に所定時間の遅延を与えて遅延補正量として、該遅延補正量の直交3軸成分に基づき、前記地磁気方位センサの検出出力の直交3軸成分に含まれる擾乱磁気による誤差成分を補正した一次補正3軸成分を出力する一次補正手段と、
前記基準方向に関する前記移動体の回転角であるロール角、前記水平面に対する該基準方向の傾き角であるピッチ角を演算出力する移動体傾斜演算手段と、
前記一次補正3軸成分並びに前記ロール角およびピッチ角を受け、該ロール角およびピッチ角に基づき該一次補正3軸成分に含まれる前記地磁気方位センサ検出出力の傾斜誤差成分を補正し、前記移動体の傾斜角による影響を排除した前記水平面上の2軸成分に分解された二次補正2軸成分を出力する二次補正手段と、
前記二次補正2軸成分に基づき前記基準方向の磁気方位を演算し、該基準方向の磁気方位を前記正常な磁気方位として出力する方位演算手段と
を備え
前記補正量は前記操舵コマンド量に対応している
ことを特徴とする磁気方位検出方式。
【0009】
(2)前記一次補正手段は、
前記操舵コマンド量を受け、該操舵コマンド量に対して設定される補正量を前記直交3軸成分に分解して演算し、該直交3軸に関する補正量成分として出力する補正量演算部と、
前記直交3軸に関する補正量成分を受け、該直交3軸に関する補正量成分を所定時間遅延させ、直交3軸に関する遅延補正量成分として出力する一次遅れ回路要素と、
前記地磁気方位センサの検出出力の直交3軸成分および前記直交3軸に関する遅延補正量成分を受け、該地磁気方位センサの検出出力の直交3軸成分から該直交3軸成分に対応する前記遅延補正量の3軸成分をそれぞれ控除し、前記一次補正3軸成分を生成する磁気補正控除部と
を備えることを特徴とする前記(1)に記載の磁気方位検出方式。
【0010】
(3)操舵コマンド量により電磁弁付アクチュエータが駆動され、該電磁弁付アクチュエータが該操舵コマンド量に応じて操舵角を制御することにより進行方向が変わる車両等の移動体に装備固定された地磁気方位センサを用い、操舵制御に伴ない発生する擾乱磁気を補正して、正常な磁気方位を検出する磁気方位検出方法において、
前記移動体に固定された方向であり、該移動体に直進をさせる操舵角における該直進の方向を該移動体の基準方向とするとき、該移動体の基準方向を操舵角の基準方向として設定する第1の手順と、
前記操舵角を前記基準方向に設定した状態において、前記地磁気方位センサの検出出力を検出基準値として求める第2の手順と、
前記移動体の向きを変えることなく、前記操舵コマンド量を前記電磁弁アクチュエータに入力することにより操舵角を前記基準方向からずらせながら、前記地磁気方位センサの検出出力を求める第3の手順と、
前記第3の手順において得られた地磁気方位センサの検出出力と前記検出基準値との相違を方位補正量として求める第4の手順と、
前記方位補正量を記憶する第5の手順と、
前記第5の手順で記憶した前記方位補正量を読み出し、読み出した該方位補正量に基づき前記地磁気方位センサの検出出力を補正することにより、前記正常な磁気方位を求める第6の手順と
を含むことを特徴とする磁気方位検出方法。
【0011】
(4)操舵コマンド量により電磁弁付アクチュエータが駆動され、該電磁弁付アクチュエータが該操舵コマンド量に応じて操舵角を制御することにより進行方向が変わる車両等の移動体に装備固定された地磁気方位センサを用い、操舵制御に伴ない発生する擾乱磁気を補正して、正常な磁気方位を検出する磁気方位検出方法において、
前記移動体に固定された方向であり、該移動体に直進をさせる操舵角における該直進の方向を該移動体の基準方向とするとき、該移動体の基準方向を操舵角の基準方向として設定する第1の手順と、
前記操舵角を前記基準方向に設定した状態において、前記地磁気方位センサの検出出力を検出基準値として求める第2の手順と、
前記移動体の向きを変えることなく、前記操舵コマンド量を前記電磁弁アクチュエータに入力することにより操舵角を前記基準方向からずらせながら、前記地磁気方位センサの検出出力を求める第3の手順と、
前記第3の手順において得られた地磁気方位センサの検出出力と前記検出基準値との相違を方位補正量として求める第4の手順と、
前記方位補正量を記憶する第5の手順と、
前記第5の手順において記憶した方位補正量を読み出し、前記地磁気方位センサの検出処理過程において生じる時間遅れ分だけ、読み出した該方位補正量を一次遅れ回路要素で遅延させることにより、遅延補正量を生成し、該遅延補正量に基づき前記地磁気方位センサの検出出力を補正する第7の手順と
を含むことを特徴とする磁気方位検出方法。
【0012】
(5)前記第7の手順に続いて、前記遅延補正量に基づき前記地磁気方位センサの検出出力を補正して得た磁気擾乱補正磁気方位に、前記移動体の傾斜角に基づく方位誤差要素の補正を加えることにより傾斜角補正磁気方位を生成し、該傾斜角分補正磁気方位を前記正常な磁気方位として出力する第8の手順と
を含むことを特徴とする前記(4)に記載の磁気方位検出方法。
【0013】
【作用】
上記の構成および方法によれば、移動体の進行に伴なう任意の操舵制御角において、また該移動体のピッチ角が90度の場合を除く如何なる姿勢角の状態においても、操舵制御の電磁弁付アクチュエーターに起因する擾乱磁界の影響を補正して、正規の磁気方位を検出することができる。擾乱磁界に対処する誤差補正時には、一次遅れ回路要素を介して、所定の時間遅れを持たせた補正量により該補正を行うことにより、地磁気方位センサの検出出力の遅れを回避することが可能となり、擾乱磁界に対処する誤差補正が的確に行われる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について説明する。本発明の磁気方位検出方式の実施形態で、移動体に固定された方向であり、該移動体に直進をさせる操舵角における該直進の方向を該移動体の基準方向とする。移動体には直交3軸を設定する。その直交3軸は、移動体が水平面に置かれた(このとき該基準方向も水平)姿勢のときにおける、その基準方向を含む水平面にある2軸および鉛直方向の1軸である。この地磁気方位センサは、該移動体に固定されており、該直交3軸成分に分解して地磁気を検出する。地磁気方位センサにより検出される直交3軸成分には、操舵コマンド量に対応して発生する電磁弁付アクチュエータの擾乱磁界による方位誤差が含まれている。この方位誤差を補正するために補正量を生成し、所定の一次遅れ回路要素を介してその補正量を所定時間だけ遅延させて、遅延補正量を生成し、該直交3軸の各成分ごとに該遅延補正量で補正を行うとともに、移動体の姿勢の傾斜に対する補正をも行い、移動体の如何なる姿勢角においても、操舵制御の電磁弁付アクチュエーターに起因する擾乱磁界の影響を補正して、正規の磁気方位を検出することができる。
【0015】
また、本発明の磁気方位検出方法は、操舵角を前記基準方向に設定して、地磁気方位センサの第1の検出出力を求め、次いで移動体の向きを変えることなく、操舵角を前記基準方向からずらせて地磁気方位センサの第2の検出出力を求める。この第1の検出出力に対する第2の検出出力間の変動を求め、該出力変動に含まれる操舵制御による検出誤差要素を、特定の一次遅れ回路要素系を用いて補正することにより、正規の磁気方位を求めている。
【0016】
図1は、本発明になる磁気方位検出方式の一実施の形態を示すブロック図である。この実施の形態の磁気方位検出方式を搭載する移動体は、車両である。図1に示されるように、本実施の形態では、操舵角制御時に電磁弁付アクチュエータに対し該操舵角に対応するコマンド量を演算出力する操舵コマンド演算部10を備える。そして、本実施の形態の磁気方位検出方式は、操舵コマンド演算部10に加えて、車両に固定したx,y軸に地磁気センサのx,y軸が一致するように車両本体に装着された地磁気方位センサ1と、地磁気方位センサ1の検出出力の3軸成分に対応する減算器2,3および4と、地磁気方位センサ補正量演算部5と、地磁気方位センサ傾斜補正演算部6と、加速度計7と、車両傾斜演算部8と、方位演算部9とを備えて構成される。また、図2は、操舵角に対応する操舵コマンド量を演算出力する操舵コマンド演算部10の出力を受ける操舵駆動系と方位補正系との相互関連を抽出して示した部分ブロック図である。
【0017】
図1において、地磁気方位センサ1の検出出力は、基準方向を1軸(x軸)として水平面上に設定された直交2軸(x軸およびy軸)と、鉛直線上の1軸(Z軸)とにより形成される直交3軸の各軸成分101(x軸成分)、102(y軸成分)および103(z軸成分)に分解されて出力され、それぞれ対応する減算器2、3および4に入力される。操舵角を制御して車両を方向変換しない場合には、擾乱磁気の発生源である電磁弁付アクチュエータ11が駆動状態にないため、地磁気方位センサ補正量演算部5より、各軸成分の方位補正量105、106および107が出力されることはなく、検出出力の各軸成分101、102および103は、そのまま検出出力108、109および110として地磁気方位センサ傾斜補正演算部6に入力される。地磁気方位センサ傾斜補正演算部6においては、車両が平坦経路を走行している場合には、ロール角およびピッチ角等の姿勢角にかかわる補正は行われず、地磁気方位センサ1の水平面上の2軸成分101及び102にそれぞれ相当する2軸成分114及び115として出力されて方位演算部9に入力される。方位演算部9においては、これらの2軸成分の入力を受けて、地磁気方位センサ1の検出出力に対応する磁気方位116が演算されて出力される。
【0018】
また、操舵角を制御して車両の進行方向を変える場合には、操舵コマンド演算部10からは、該操舵角に対応する操舵コマンド量104が演算出力されて、地磁気方位センサ補正量演算部5に入力される。操舵コマンド量104は、図2に示されるように、同時に電磁弁付アクチュエータ11にも入力される。電磁弁付アクチュエータ11は、操舵コマンド量104の入力受けて駆動状態となり、その際には擾乱磁界117が発生される。この擾乱磁界117を受けた地磁気方位センサ1の検出出力の3軸成分101、102及び103には、それぞれ該擾乱磁界117に起因する方位誤差成分が含まれる。3軸成分101、102及び103は、対応する減算器2,3及び4にそれぞれ入力される。一方、地磁気方位センサ補正量演算部5においては、操舵コマンド量104の入力に対応して、補正量演算部5ー1において3軸成分に対応する方位補正量が演算され、一次遅れ回路要素5ー2に入力される。一次遅れ回路要素5ー2においては、該方位補正量に対して所定の遅延時間が付与されて、所定時間遅延された方位補正量105、106及び107が出力され、対応する減算器2、3および4に入力される。減算器2,3及び4においては、それぞれ方位誤差成分が含まれる検出出力101、102及び103より、対応する方位補正量105,106及び107をそれぞれ控除する減算処理が行われ、方位補正検出出力108,109及び110が出力される。方位補正検出出力108,109及び110は、地磁気方位センサ傾斜補正演算部6に入力される。地磁気方位センサ傾斜補正演算部6においては、車両が平坦経路を走行している場合には、上述の場合と同様に、ピッチ角およびロール角等の姿勢角にかかわる補正は行われず、方位補正検出出力108,109及び110の水平面上の2軸成分に相当する傾斜補正検出出力の2軸成分114及び115として出力されて方位演算部9に入力される。方位演算部9においては、擾乱磁界による影響が補正された磁気方位116が演算出力される。
【0019】
また、上記の擾乱磁界に対して補正する場合において、車両が傾斜面を含む経路を走行している場合には、更に傾斜補正を行うことが求められるが、その場合には、車両に設けられているジャイロ等の加速度計7の3軸出力111を受けて、車両傾斜演算部8からは車両の姿勢角としてロール角112とピッチ角113が演算出力され、地磁気方位センサ傾斜補正演算部6に入力される。地磁気方位センサ傾斜補正演算部6においては、これらのロール角112とピッチ角113の入力を受けて、上記の方位補正検出出力108、109及び110に対する姿勢角補正の演算処理が行われ、水平面上の2軸成分114及び115が出力されて方位演算部9に入力される。方位演算部9においては、これらの総合補正検出出力の2軸成分114及び115の入力を受けて、擾乱磁気および傾斜角が補正された磁気方位116が演算されて出力される。以上により明らかなように、本実施の形態においては、車両のピッチ角が90度の場合を除き、如何なる姿勢状態にあっても、操舵角制御ならびに傾斜角の影響による方位誤差を的確に補正することが可能となり、車両走行時において、常時正常な方位を計測することができる。
【0020】
なお、この場合において、地磁気方位センサ傾斜補正演算部6およびに方位演算部9において行われる演算式の内容は、水平面上の2軸をx軸、y軸とし、鉛直方向の1軸をz軸として規定すると、下記のように表わすことができる。
ここにおいて、地磁気方位センサ補正量演算部5の内部に一次遅れ回路要素5ー2を設ける理由について説明する。図3は、車両の操舵角駆動系を概念的に示したブロック図である。図3において、先ず目標操舵角を指示する目標方位信号118(50Hz)が減算器15に入力される。減算器15に対しては、目標方位信号118に対応して指向される車両14の方位を示す方位信号124(50Hz)が帰還入力されており、これらの両信号の差異に相当する方位誤差信号119が出力されて舵角演算部12に入力される。舵角演算部12においては、該方位誤差信号119に対処する1次方位補正信号120(200Hz)が演算されて減算器16に入力される。減算器16には、同時に車輪13の舵角を示す舵角信号123(200Hz)が帰還入力されており、これらの両信号の差異に相当する2次方位補正信号121が出力されて操舵コマンド演算部10に入力される。操舵コマンド演算部10においては、2次方位補正信号121の入力に対応する操舵コマンド量104(200Hz)が演算出力されて電磁弁付アクチュエータ11に入力される。これを受けて、該電磁弁付アクチュエータ11は駆動状態となり、電磁弁付アクチュエータ11より出力される駆動信号122により車輪13の方向転換機構が駆動されて舵角が転換され、該操舵角制御系の正常動作時においては、車両14の進行方位は前記目標操舵角に応じて的確に追随し、車両14の進行方位を所望の方位に向けることができる。なお、その際には、車輪13からは舵角信号123(200Hz)が出力されて減算器16に帰還され、車両14からは方位信号124(200Hz)が出力されて減算器15に帰還されるが、これらのことは前述のとおりである。
【0021】
このように、操舵角駆動系においては、操舵コマンド量104は、車両の地磁気方位センサ1の検出出力よりも、高い周波数(200Hz)で送受信されている。そこで、操舵コマンド量104による電磁弁付アクチュエータ11の駆動状態によって発生する擾乱磁界117による地磁気方位センサ1の検出出力に対する影響には、この周波数の差異による時間遅れが生じる。また、同時に、地磁気方位センサ1の検出処理過程において生じる時間遅延もこれに加算される。したがって、地磁気方位センサ補正量演算部5において何らの時間遅延を与えないならば、該時間遅延により、減算器2,3及び4において、地磁気方位センサ補正量演算部5から出力される方位補正量105,106及び107の控除による方位補正が適正に行われないという事態が生じる。一次遅れ回路要素5−2は、補正量演算部5ー1から出力される方位補正量の3軸成分にその時間遅延を与えるために設けてある。
【0022】
次に、本発明の磁気方位検出方法について説明する。図4は、図1乃至図3を参照して説明した磁気方位検出方式を用い、磁気方位を検出する本発明の磁気方位検出方法の一実施の形態を示す処理手順図である。前述のとおり、その磁気方位検出方式では、移動体に基準方向が設定されている。基準方向は、移動体に固定された方向であり、該移動体に直進をさせる操舵角における該直進の方向である。また、移動体には直交3軸が設定されており、その直交3軸は、移動体が水平面に置かれた(このとき該基準方向も水平)姿勢のときにおける、その基準方向を含む水平面にある2軸および鉛直方向の1軸である。図4において、先ず、車両に装着された地磁気方位センサ1を用いて、操舵制御に伴ない発生する擾乱磁気に対処して、補正された正常な磁気方位を検出する際には、先ず操舵角の基準方向を車両の基準方向に平行な方向として設定する(手順S11)。次いで、車両の向きを一定に保持し、操舵角を該基準方向に設定したままの状態で、地磁気方位センサ1の検出出力を求める(手順S12)。そして、車両の向きを変えることなく、操舵角を基準方向から所定の角度ずらせながら地磁気方位センサ1の検出出力を求める(手順S13)。次に、手順S12において求めた地磁気方位センサ1の検出出力を検出基準値として規定し、手順S13において求めた地磁気方位センサ1の検出出力と該検出基準値との差として定義される方位補正量を補正演算部5−1で演算する(手順S14)。次いで、手順S14において演算した方位補正量を補正演算部5−1に記憶する(手順S15)。ここまでの手順は、実際の操行に先立って方位補正量を取得するために行う手順である。実際の操行をするときは、操舵コマンド量104に応じた方位補正量を補正演算部5−1から読み出し、読み出した該方位補正量を一次遅れ回路要素5−2により遅延させ、遅延補正量とし、減算器2,3及び4で地磁気方位センサ1の検出出力から遅延補正量を減じ、方位補正検出出力108,109及び110を生成し、方位補正検出出力108,109及び110に基づき、地磁気方位センサ傾斜補正演算部6における演算により、任意の操舵角における正常な磁気方位を求める(手順S16)。
【0023】
また、走行経路に対応して、移動体に傾斜角が介在する場合には、図4に示した手順における手順S15の後に、地磁気方位センサ傾斜補正演算部6において方位補正検出出力108,109及び110に該傾斜角に関する補正を加えた上で磁気方位を演算し、傾斜角についても補正された正常な方位を求める。図5は、傾斜角の補正をも含めた場合の磁気方位検出方法の他の実施例の手順を示す図であり、手順S21乃至手順S25の手順は、図4の手順S11乃至手順S15と全く同様である。このように、傾斜角の補正をも考慮する場合には、図5において、手順S25に続いて、該手順S25において記憶した方位補正量を読み出し、読み出した方位補正量を一次遅れ回路要素5−2で遅延させて遅延補正量を生成し、該遅延補正量により磁気擾乱に起因する方位検出誤差を解消し(手順S26)、然る後に車両の傾斜角に起因する方位検出誤差を補正し、任意の操舵角における正常な磁気方位を求める(手順S27)。
【0024】
以上、本実施の形態によれば、移動体の操舵角および姿勢の如何に関わりなく、操舵角制御に起因する擾乱磁界の影響を常に補正し、正確な磁気方位を検出することができる磁気方位検出方式および磁気方位検出方法を提供できる。
【0025】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明は、移動体に装着された地磁気方位センサを用いる磁気方位検出方式および磁気方位検出方法であり、走行経路の平坦性または傾斜度に関わりなく、すなわち該移動体の姿勢角の如何を問わず、移動体の進行に伴ない常時生起する任意の操舵角において、操舵角制御に伴なう擾乱磁界の影響が補正され、正常な磁気方位を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気方位検出方式の1実施例を示すブロック図である。
【図2】前記1実施例における、操舵駆動系と方位補正系との相互関連を示す部分ブロック図である。
【図3】操舵角駆動系の動作内容を概念的に示すブロック図である。
【図4】図1乃至図3を参照して説明した磁気方位検出方式を用い、磁気方位を検出する本発明の磁気方位検出方法の一実施の形態を示す処理手順図である。
【図5】図1乃至図3を参照して説明した磁気方位検出方式を用い、磁気方位を検出する本発明の磁気方位検出方法の他の一実施の形態を示す処理手順図である。
【図6】磁気方位検出方式の1従来例を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
1,17 地磁気方位センサ
2〜4,15,16 減算器
5 地磁気方位センサ補正量演算部
6 地磁気方位センサ傾斜補正演算部
7 加速度計
8 車両傾斜演算部
9 方位演算部
10 操舵コマンド演算部
11 電磁弁付アクチュエータ
12 舵角演算部
13 車輪
14 車両
18 アクチュエータ動作状態検出部
19 方位補正量演算部
20 加算器
101 地磁気方位センサ1の検出出力(x軸成分)
102 地磁気方位センサ1の検出出力(y軸成分)
103 地磁気方位センサ1の検出出力(z軸成分)
104 操舵コマンド量
105 方位補正量(x軸成分)
106 方位補正量(y軸成分)
107 方位補正量(z軸成分)
108 方位補正検出出力(x軸成分)
109 方位補正検出出力(y軸成分)
110 方位補正検出出力(z軸成分)
111 加速度計出力(3軸成分)
112 ロール角
113 ピッチ角
114 水平面における方位のx軸成分
115 水平面における方位のy軸成分
116 補正された磁気方位
117 擾乱磁気
118 目標方位信号
119 方位誤差信号
120 1次方位補正信号
121 2次方位補正信号
122 駆動信号
123 舵角信号
124 方位信号
131 地磁気方位センサ17の検出出力
132 アクチュエータ動作状態検出部18の動作状態情報
133 方位補正量
134 補正方位情報
Claims (5)
- 操舵コマンド量により電磁弁付アクチュエータが駆動され、該電磁弁付アクチュエータが該操舵コマンド量に応じて操舵角を制御することにより進行方向が変わる車両等の移動体に装備されて、該電磁弁付アクチュエータで生じる擾乱磁気による影響を補正して、正常な磁気方位を検出する磁気方位検出方式において、
前記移動体に固定された方向であり、該移動体に直進をさせる操舵角における該直進の方向を該移動体の基準方向とし、該基準方向を含む水平面にある2軸および鉛直方向の1軸により形成される直交3軸を該移動体に設定したとき、該直交3軸成分に分解して地磁気を検出するように該移動体に固定された地磁気方位センサと、
前記操舵コマンド量を受けて、前記擾乱磁気に対処する補正量の前記直交3軸成分を生成し、該直交3軸成分に所定時間の遅延を与えて遅延補正量として、該遅延補正量の直交3軸成分に基づき、前記地磁気方位センサの検出出力の直交3軸成分に含まれる擾乱磁気による誤差成分を補正した一次補正3軸成分を出力する一次補正手段と、
前記基準方向に関する前記移動体の回転角であるロール角、前記水平面に対する該基準方向の傾き角であるピッチ角を演算出力する移動体傾斜演算手段と、
前記一次補正3軸成分並びに前記ロール角およびピッチ角を受け、該ロール角およびピッチ角に基づき該一次補正3軸成分に含まれる前記地磁気方位センサ検出出力の傾斜誤差成分を補正し、前記移動体の傾斜角による影響を排除した前記水平面上の2軸成分に分解された二次補正2軸成分を出力する二次補正手段と、
前記二次補正2軸成分に基づき前記基準方向の磁気方位を演算し、該基準方向の磁気方位を前記正常な磁気方位として出力する方位演算手段と
を備え
前記補正量は前記操舵コマンド量に対応している
ことを特徴とする磁気方位検出方式。 - 前記一次補正手段は、
前記操舵コマンド量を受け、該操舵コマンド量に対して設定される補正量を前記直交3軸成分に分解して演算し、該直交3軸に関する補正量成分として出力する補正量演算部と、
前記直交3軸に関する補正量成分を受け、該直交3軸に関する補正量成分を所定時間遅延させ、直交3軸に関する遅延補正量成分として出力する一次遅れ回路要素と、
前記地磁気方位センサの検出出力の直交3軸成分および前記直交3軸に関する遅延補正量成分を受け、該地磁気方位センサの検出出力の直交3軸成分から該直交3軸成分に対応する前記遅延補正量の3軸成分をそれぞれ控除し、前記一次補正3軸成分を生成する磁気補正控除部と
を備えることを特徴とする請求項1に記載の磁気方位検出方式。 - 操舵コマンド量により電磁弁付アクチュエータが駆動され、該電磁弁付アクチュエータが該操舵コマンド量に応じて操舵角を制御することにより進行方向が変わる車両等の移動体に装備固定された地磁気方位センサを用い、操舵制御に伴ない発生する擾乱磁気を補正して、正常な磁気方位を検出する磁気方位検出方法において、
前記移動体に固定された方向であり、該移動体に直進をさせる操舵角における該直進の方向を該移動体の基準方向とするとき、該移動体の基準方向を操舵角の基準方向として設定する第1の手順と、
前記操舵角を前記基準方向に設定した状態において、前記地磁気方位センサの検出出力を検出基準値として求める第2の手順と、
前記移動体の向きを変えることなく、前記操舵コマンド量を前記電磁弁アクチュエータに入力することにより操舵角を前記基準方向からずらせながら、前記地磁気方位センサの検出出力を求める第3の手順と、
前記第3の手順において得られた地磁気方位センサの検出出力と前記検出基準値との相違を方位補正量として求める第4の手順と、
前記方位補正量を記憶する第5の手順と、
前記第5の手順で記憶した前記方位補正量を読み出し、読み出した該方位補正量に基づき前記地磁気方位センサの検出出力を補正することにより、前記正常な磁気方位を求める第6の手順と
を含むことを特徴とする磁気方位検出方法。 - 操舵コマンド量により電磁弁付アクチュエータが駆動され、該電磁弁付アクチュエータが該操舵コマンド量に応じて操舵角を制御することにより進行方向が変わる車両等の移動体に装備固定された地磁気方位センサを用い、操舵制御に伴ない発生する擾乱磁気を補正して、正常な磁気方位を検出する磁気方位検出方法において、
前記移動体に固定された方向であり、該移動体に直進をさせる操舵角における該直進の方向を該移動体の基準方向とするとき、該移動体の基準方向を操舵角の基準方向として設定する第1の手順と、
前記操舵角を前記基準方向に設定した状態において、前記地磁気方位センサの検出出力を検出基準値として求める第2の手順と、
前記移動体の向きを変えることなく、前記操舵コマンド量を前記電磁弁アクチュエータに入力することにより操舵角を前記基準方向からずらせながら、前記地磁気方位センサの検出出力を求める第3の手順と、
前記第3の手順において得られた地磁気方位センサの検出出力と前記検出基準値との相違を方位補正量として求める第4の手順と、
前記方位補正量を記憶する第5の手順と、
前記第5の手順において記憶した方位補正量を読み出し、前記地磁気方位センサの検出処理過程において生じる時間遅れ分だけ、読み出した該方位補正量を一次遅れ回路要素で遅延させることにより、遅延補正量を生成し、該遅延補正量に基づき前記地磁気方位センサの検出出力を補正する第7の手順と
を含むことを特徴とする磁気方位検出方法。 - 前記第7の手順に続いて、前記遅延補正量に基づき前記地磁気方位センサの検出出力を補正して得た磁気擾乱補正磁気方位に、前記移動体の傾斜角に基づく方位誤差要素の補正を加えることにより傾斜角補正磁気方位を生成し、該傾斜角分補正磁気方位を前記正常な磁気方位として出力する第8の手順と
を含むことを特徴とする請求項4に記載の磁気方位検出方法。
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