JP3771871B2

JP3771871B2 - Steel pipe pile foundation and steel pipe pile foundation construction method

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Publication number: JP3771871B2
Application number: JP2002151205A
Authority: JP
Inventors: 近藤　　誠; 賢紀大川; 明信岸
Original assignee: Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Current assignee: Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date: 2002-03-15
Filing date: 2002-05-24
Publication date: 2006-04-26
Anticipated expiration: 2022-05-24
Also published as: JP2003336270A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鋼管杭基礎および鋼管杭基礎施工方法に関し、特に水底地盤上に構築される橋梁基礎に用いる鋼管杭基礎および鋼管杭基礎施工方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
図８は橋梁における鋼管杭基礎１０を示す斜視図であり、この鋼管杭基礎１０は、従来の剛構造であるケーソン式基礎とは異なり、橋梁の主要部を構成する主塔１と、その下部を囲むように設けられたジャケットレグ２とを備えたジャケット型基礎３が水底地盤４上に据え付けられ、このジャケットレグ２の複数のレグ５，５，・・・をガイドとして複数の鋼管杭６，６，・・・が水底地盤４に打設して構成されたものである。
この橋梁における鋼管杭基礎１０では、鋼管杭６を打設する際の鋼管杭６とレグ５との接合部におけるシール性（止水性）が重要になる。
というのは、作業者が鋼管杭６の切断作業や、プラグ溶接作業のためにこのレグ５内に入らなければならないからである。
【０００３】
図９は、従来の鋼管杭基礎１０の鋼管杭６とレグ５との接合部を示す断面図であり、鋼管杭６とレグ５の下端との間にゴムシール材７が装着され、前記レグ５のゴムシール材７よりわずかに上方の位置にはグラウト圧送管８が設けられている。そして、このグラウト圧送管８により鋼管杭６とレグ５との隙間に所定の高さまでグラウト（第三の充填材）９が注入されている。この接合部においては、ゴムシール材７により鋼管杭６とレグ５との接合部を止水するとともに、グラウト９注入時の漏洩防止を図っている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の鋼管杭６とレグ５との接合部においては、ゴムシール材７により止水およびグラウト９注入時の漏洩防止を図っているが、ゴムシール材７は硬質ゴム等により構成されているために、鋼管杭６を打ち込む際の衝撃により摩耗等が生じやすく、シール材としての耐久性が不十分で、十分な止水性が得られないという問題点があった。
【０００５】
また、この鋼管杭６とレグ５との接合部が水面下に位置した場合においては、ゴムシール材７ではシール材としての耐久性が不十分で、十分な止水性が得られないために、グラウト９を注入する際の止水性が不十分でグラウト９が漏洩してしまうという問題点があった。
【０００６】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、鋼管杭とレグとの接合部における止水性を向上させることができ、グラウト注入時におけるグラウトの漏洩を防止することができる鋼管杭基礎および鋼管杭基礎施工方法を提供することを目的としている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明の鋼管杭基礎および鋼管杭基礎施工方法では、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
すなわち、請求項１記載の鋼管杭基礎によれば、筒状のレグと、該レグに挿通される鋼管杭との間の接合部に装着され、弾性を有するとともに環状に形成されており、かつその外側端部が前記レグの内周面と接しているとともに、その内側端部が前記鋼管杭の外周面と接している少なくとも２つのシール部材と、これらシール部材とシール部材との間に形成された充填材室と連通するとともに、該充填材室の内部に充填材を充填するための充填材圧送管と、前記充填材室と別途連通するとともに、該充填材室の内部への充填材の充填により前記充填材室の内部の水を外部に排出するための排水管と、前記排水管を介して排出された前記充填材室の内部の水を受ける排水受けと、を具備することを特徴とする。
【０００８】
この鋼管杭基礎においては、シール部材とシール部材との間に充填材室が形成され、かつレグには充填材室と連通する充填材圧送管と排水管とが設けられているので、充填材圧送管を介して充填材を充填材室に充填していくと、この充填材室にあった水が排水管を介して充填材室から排出されるようになっている。
【０００９】
請求項２記載の鋼管杭基礎によれば、請求項１に記載の鋼管杭基礎において、前記充填材室内への前記充填材の充填圧力は、前記シール部材が位置する場所における水圧の１．０〜１．１倍であることを特徴とする。
【００１０】
この鋼管杭基礎においては、シール部材が位置する場所における水圧の１．０〜１．１倍で充填材が充填材室に充填されることとなる。
【００１１】
請求項３記載の鋼管杭基礎によれば、請求項１または２に記載の鋼管杭基礎において、前記シール部材はブラシ型シールからなり、かつこれらブラシ型シールの内部には、止水性を有する第二の充填材が予め塗布されていることを特徴とする。
【００１２】
この鋼管杭基礎においては、シール部材としてブラシ型シールが適用され、かつこれらブラシ型シールの内部に止水性を有する第二の充填材が予め塗布されている。
【００１３】
請求項４記載の鋼管杭基礎によれば、請求項３に記載の鋼管杭基礎において、前記ブラシ型シールは、前記鋼管杭が挿入されてくる水面側に位置する前板と、水底側に位置する後板と、これら前板と後板との間に設けられた多数本のブラシと、該ブラシ内に設けられるとともに前記前板および前記後板に対して略平行に延在する板状のメッシュ部材とを具備し、かつ前記後板は前記前板よりも長いことを特徴とする。
【００１４】
この鋼管杭基礎においては、水底側に位置する後板が水面側に位置する前板よりも長くなるよう、すなわち後板の受圧面積が前板の受圧面積よりも大きくなるように設定されている。言い換えれば、後板にかかる水圧が前板にかかる水圧よりも大きくなる。
【００１５】
請求項５記載の鋼管杭基礎によれば、請求項３に記載の鋼管杭基礎において、前記ブラシ型シールは、前記鋼管杭が挿入されてくる水面側に位置する前板と、水底側に位置する後板と、これら前板と後板との間に設けられた多数本のブラシと、該ブラシ内に設けられるとともに前記前板および前記後板に対して略平行に延在する板状のメッシュ部材とを具備し、かつ前記前板の板厚は前記後板の板厚よりも厚いことを特徴とする。
【００１６】
この鋼管杭基礎においては、前板の板厚が後板の板厚よりも厚くなるよう、すなわち前板の剛性が後板の剛性よりも高くなるように設定されている。
したがって、前板にかかるたとえばグラウトやグリースによる圧力に対して前板が十分な抗力を有することとなる。
【００１７】
請求項６記載の鋼管杭基礎によれば、請求項３に記載の鋼管杭基礎において、前記ブラシ型シールは、前記鋼管杭が挿入されてくる水面側に位置する前板と、水底側に位置する後板と、これら前板と後板との間に設けられた多数本のブラシと、該ブラシ内に設けられるとともに前記前板および前記後板に対して略平行に延在する板状のメッシュ部材とを具備し、かつ前記後板の背面と前記レグの内周面との間には支持部材が設けられていることを特徴とする。
【００１８】
この鋼管杭基礎においては、たとえばグラウトやグリースが充填されることにより後板がレグ内周面側へ移動しようとしても、支持部材によりその移動が抑制され、シール部材の内側端部と鋼管杭の外周面との接触が保たれるようになっている。
【００１９】
請求項７記載の鋼管杭基礎によれば、請求項３に記載の鋼管杭基礎において、前記ブラシ型シールは、前記鋼管杭が挿入されてくる水面側に位置する前板と、水底側に位置する後板と、これら前板と後板との間に設けられた多数本のブラシと、該ブラシ内に設けられるとともに前記前板および前記後板に対して略平行に延在する板状のメッシュ部材とを具備し、かつ前記メッシュ部材は前記前板および前記後板よりも長いことを特徴とする。
【００２０】
この鋼管杭基礎においては、メッシュ部材の内側端部が前板および後板よりも広い面積で鋼管杭の外周面と接触するようになっている。
【００２１】
請求項８記載の鋼管杭基礎によれば、請求項３に記載の鋼管杭基礎において、前記ブラシ型シールは、前記鋼管杭が挿入されてくる水面側に位置する前板と、水底側に位置する後板と、これら前板と後板との間に設けられた多数本のブラシと、該ブラシ内に設けられるとともに前記前板および前記後板に対して略平行に延在する板状のメッシュ部材とを具備し、かつその外側端部と前記レグの内周面との間には嵩上げ部材が設けられていることを特徴とする。
【００２２】
この鋼管杭基礎においては、ブラシ型シールの外側端部とレグの内周面との間に嵩上げ部材が設けられており、この嵩上げ部材の高さを変えることによりブラシ型シールの内側端部と鋼管杭の外周面との間の間隙、すなわちブラシ型シールの内側端部と鋼管杭の外周面との間の接触圧力を自由に選択できるようになっている。
【００２３】
請求項９記載の鋼管杭基礎施工方法によれば、筒状のレグと、該レグに挿通される鋼管杭との間の接合部に装着され、弾性を有するとともに環状に形成されており、かつその外側端部が前記レグの内周面と接しているとともに、その内側端部が前記鋼管杭の外周面と接している少なくとも２つのシール部材と、これらシール部材とシール部材との間に形成された充填材室と、前記充填材室と連通するとともに、該充填材室の内部への充填材の充填により前記充填材室の内部の水を外部に排出するための排水管と、前記排水管を介して排出された前記充填材室の内部の水を受ける排水受けと、を具備する鋼管杭基礎を施工する際の鋼管杭基礎施工方法であって、前記充填材室に充填材を充填する段階と、前記充填材の充填により前記充填材室に存在していた水を、前記排水管を介して前記排水受けに排出する段階と、を具備していることを特徴とする。
【００２４】
この鋼管杭基礎施工方法においては、シール部材とシール部材との間に形成された充填材室の内部に充填材を充填していくと、この充填材室の内部にあった水が充填材室から排出されることとなる。
【００２５】
請求項１０記載の鋼管杭基礎施工方法によれば、請求項９に記載の鋼管杭基礎施工方法において、前記充填材室内へ前記充填材を充填する段階の充填圧力は、前記シール部材が位置する場所における水圧の１．０〜１．１倍であることを特徴とする。
【００２６】
この鋼管杭基礎施工方法においては、シール部材が位置する場所における水圧の１．０〜１．１倍で充填材が充填材室に充填されることとなる。
【００２７】
請求項１１記載の鋼管杭基礎施工方法によれば、請求項９または１０に記載の鋼管杭基礎施工方法において、前記シール部材はブラシ型シールからなり、かつこれらブラシ型シールの内部に、止水性を有する第二の充填材を予め塗布しておくことを特徴とする。
【００２８】
この鋼管杭基礎施工方法においては、シール部材としてブラシ型シールが適用され、かつこれらブラシ型シールの内部に止水性を有する第二の充填材が予め塗布されている。
【００２９】
請求項１２記載の鋼管杭基礎施工方法によれば、請求項９に記載の鋼管杭基礎施工方法において、前記充填材室に前記充填材が充填されるとともに、該充填材室内に存在していた水が排出された後、前記充填材室の上方に位置し、かつ前記レグの内周面と前記鋼管杭の外周面との間に存在する水を抜き取る段階と、前記レグの内周面と前記鋼管杭の外周面との間に第三の充填材を充填する段階とを具備していることを特徴とする。
【００３０】
この鋼管杭基礎施工方法においては、充填材室の上方に位置し、かつレグの内周面と鋼管杭の外周面との間に存在する水が取り除かれた後、その部分にグラウトが充填される。実際の施工では水を抜き、止水位置よりも上の位置で杭を切断し、その位置に荷重伝達用のプラグを溶接施工した後にグラウトが充填される。
【００３１】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について、図１および図２を参照しながら説明する。なお、従来と同一の部材には同一の符号を付している。
図１は本発明による鋼管杭基礎１００のレグ５と鋼管杭６との間の接合部を示す側断面である。
【００３２】
図１に示すように、鋼管杭基礎１００は、レグ５と、鋼管杭６と、たとえば２つのシール部材１１，１２と、充填材圧送管１３と、排水管１４とを主たる要素として構成されたものである。
【００３３】
シール部材１１，１２はブラシ型シールと呼ばれるものであり、１．９６MPa（２０kgf／cm²）程度の水圧に対しても十分な止水性を有するものである。
これらシール部材１１，１２は、図２に示すように、バネ鋼１１ａ，１１ｂ，１２ａ，１２ｂ、ワイヤブラシ１１ｃ，１１ｃ’，１２ｃ，１２ｃ’、ステンレス製のメッシュ金網１１ｄ，１１ｄ’，１２ｄ，１２ｄ’が組み合わされた構造を有するもので、レグ５の内周面５ａに沿って環状に配置される上部材１１ｅ，１２ｅと、この上部材１１ｅ，１２ｅの下端から下方に漸次縮径するように延びて鋼管杭６の外周面６ａに沿って巻回する略漏斗状の下部材１１ｆ，１２ｆとにより構成されており、鋼管杭６とレグ５との間のズレには十分対応できる追従性を有したものである。
すなわち、シール部材１１，１２の弾力性により、鋼管杭６とレグ５との間にズレが生じても即座に対応可能とされている。
また、打設される鋼管杭６程度の杭長であれば、鋼管杭６の打設される際の打撃に伴う摩擦等によるシール性の低下に対しても十分な耐久性を有し、水深数十ｍ下での止水性も十分備えている。
【００３４】
前述したバネ鋼（前板）１１ａ，１２ａとワイヤブラシ１１ｃ，１２ｃとの間、メッシュ金網１１ｄ，１２ｄとメッシュ金網１１ｄ’，１２ｄ’との間、ワイヤブラシ１１ｃ’，１２ｃ’とバネ鋼（後板）１１ｂ，１２ｂとの間に、止水性に優れたグリース（第二の充填材）が予め塗布されていればさらに有利である。このグリースは、たとえば繊維が含有されたグリースであり、一例としては「日石三菱シールノックグリース（商品名）」が挙げられる。
【００３５】
図１に示すように、充填材圧送管１３は、充填材注入用ポンプ２０と、シール部材１１、１２間に形成された充填材室２１とを連通するとともに、充填材注入用ポンプ２０から吐出されてきた充填材２２を充填材室２１内に導くためのものである。この場合の充填材２２としては、特に圧送性に優れたグリースが好適である。
【００３６】
このように、充填材圧送管１３の一端は充填材注入用ポンプ２０に接続されているとともに、その他端は充填材室２１が位置するところのレグ５に接続されている。
【００３７】
なお、充填材室２１に充填される充填材２２は、圧送性に優れたグリースに限定されるものではなく、たとえば膨潤性の高いベントナイト系の粘土モルタルや、発泡ウレタン、あるいは砂モルタルなどを充填材２２として充填することもできる。
このようなモルタル材やウレタン材を充填材２２として充填材室２１に充填する場合、図３に示すような構成が必要となる。
図３の鋼管杭基礎２００は、図１の鋼管杭基礎１００に設けられた充填材圧送管１３および充填材注入用ポンプ２０の代わりに、充填材圧送管７１、充填材注入用ポンプ７２、薬剤圧送管７３、薬剤注入用ポンプ７４、ミキシングノズル７５、および導入管７６が設けられたものである。したがって、この部分以外の構成要素は図１に示すものと同じであるのでここではその説明を省略する。
【００３８】
充填材圧送管７１は、充填材注入用ポンプ７２と、充填材室２１の入口近傍に配置されたミキシングノズル７５とを連通するとともに、充填材注入用ポンプ７２から吐出されてきた充填材をミキシングノズル７５内に導くためのものである。充填材としては、たとえばモルタルやウレタンなどである。
また、薬剤圧送管７３は、薬剤注入用ポンプ７４と、ミキシングノズル７５とを連通するとともに、薬剤注入用ポンプ７４から吐出されてきた薬剤をミキシングノズル７５内に導くためのものである。薬剤としては、たとえばゲル化剤などである。
ミキシングノズル７５は、充填材圧送管７１を介して充填材注入用ポンプ７２から吐出されてきた充填材と、薬剤圧送管７３を介して薬剤注入用ポンプ７４から吐出されてきた薬剤とを均一に混合するものである。
ミキシングノズル７５で混ぜ合わせられた充填材２２は、導入管７６を介して充填材室２１内に導かれるようになっている。
【００３９】
このように、充填材室２１内に粘土モルタルや、発泡ウレタン、あるいは砂モルタルなどのモルタル材やウレタン材を充填材２２として充填することにより、この部分のレグ５と鋼管杭６との接合部を剛な材料で充填することができ、止水性を向上させることができる。
【００４０】
排水管１４は、充填材室２１と、たとえば水面上に設置された排水受け２３とを連通するとともに、充填材室２１から導出された水を排水受け２３に導くためのものである。
すなわち、排水管１４の一端は充填材室２１が位置するところのレグ５に接続されているとともに、その他端は排水受け２３に接続されている。
【００４１】
つぎに、この鋼管杭基礎１００を施工する際の鋼管杭基礎施工方法について説明する。
まず、予めシール部材１１，１２の上部材１１ｅ，１２ｅを、レグ５の内周面５ａの接合部に当たる部分に装着しておく。
ついで、レグ５をガイドとして鋼管杭６をこのレグ５に挿入する。この際、シール部材１１，１２の下部材１１ｆ，１２ｆは軸心に向かって延出しているので、挿入される鋼管杭６によって押し広げられて、その弾性力により鋼管杭６に圧接される。
【００４２】
つづいて、この鋼管杭６を水底地盤に打設する。打設完了後、充填材圧送管１３を介して充填材注入用ポンプ２０から充填材室２１内に充填材２２を圧送するとともに、充填材室２１内に充満していた水が圧送されてきた充填材２２により押し出され、排水管１４を介して排水受け２３に排出されることとなる。
このようにして充填材室２１が充填材２２で充満されれば、止水が完全に行われたことになる。
また、充填材２２の充填圧力としては、これらシール部材１１，１２が位置する場所における水圧の１．０倍〜１．１倍が特に好適である。水圧の検知方法としては、たとえばこれらシール部材１１，１２が位置する場所の水深から求めることもできるし、これらシール部材１１，１２が位置する場所のレグ５の外周面に設けられた圧力センサなどによって求めることができる。
【００４３】
そしてつぎに、充填材室２１の上側に位置するとともに、レグ５の内周面５ａと鋼管杭６の外周面６ａとの間に介在している水を、たとえば汲み上げポンプ（図示せず）およびこの汲み上げポンプに接続されたホース（図示せず）などを用いて外部に排出する。
【００４４】
そして、充填材室２１よりも上方のレグ５と鋼管杭６との隙間に所定高さまでグラウト（第三の充填材）９を注入する。
【００４５】
このような鋼管杭基礎１００および鋼管杭基礎施工方法によれば、シール部材１１，１２のそれぞれの弾性、および充填材室２１に充填された充填材２２により止水性を格段に向上させることができる。したがって、シール部材１１，１２によりグラウト９の漏洩が防止されるので、グラウト９が外部に漏洩するおそれがない。
【００４６】
以上説明したように、本実施形態によれば、レグ５と鋼管杭６との間の接合部に少なくとも２つのシール部材１１，１２を装着し、これらシール部材１１，１２の間に形成される充填材室２１に充填材２２を導くための充填材圧送管１３と、充填材室２１内の水を外部に導くための排水管１４とをレグ５に設けることにより、レグ５と鋼管杭６との間の止水性を大幅に向上させることができる。
【００４７】
さて、図４に示すように、図２を用いて説明したシール部材１１，１２の、下側（水底側）に位置するバネ鋼１１ｂ，１２ｂの長さが、上側（水面側）に位置するバネ鋼１１ａ，１２ａの長さよりも長くなるように設定されていればさらに有利である。
すなわち、バネ鋼１１ａ，１２ａ、ワイヤブラシ１１ｃ，１２ｃ、メッシュ金網１１ｄ，１２ｄ、メッシュ金網１１ｄ’，１２ｄ’、ワイヤブラシ１１ｃ’，１２ｃ’、バネ鋼１１ｂ，１２ｂの長さは、上側から下側にいくにしたがって、徐々に長くなり、これらの先端がすべて鋼管杭６の外周面６ａと密着（あるいは接触）するように構成されている。
【００４８】
このような構成により、シール部材１１，１２の内側端部（先端部）と鋼管杭６の外周面６ａとの接触面積がより大きくなり、この部分のシール性（止水性）をさらに向上させることができる。
また、バネ鋼１１ｂ，１２ｂの受圧面積がバネ鋼１１ａ，１２ａの受圧面積よりも大きくなる、すなわちバネ鋼１１ｂ，１２ｂにかかる水圧がバネ鋼１１ａ，１２ａにかかる水圧よりも大きくなるため、たとえばシール部材１１，１２の上側にグリースやグラウトが充填されたとしても、これらの充填圧力に対して抗力を有することとなる。
これにより、これらグリースやグラウトがシール部材１１，１２の内側端部（先端部）と鋼管杭６の外周面６ａとの間から下側に漏れ出すことを防止することもできる。
【００４９】
シール部材１１，１２の内側端部（先端部）と鋼管杭６の外周面６ａとの接触面積をさらに大きくするには、ワイヤブラシ１１ｃ，１１ｃ’，１２ｃ，１２ｃ’の本数を増やして、このワイヤブラシ１１ｃ，１１ｃ’，１２ｃ，１２ｃ’の部分の厚みを厚くしてやればよい。
一方、このようにワイヤブラシワイヤブラシ１１ｃ，１１ｃ’，１２ｃ，１２ｃ’の本数を増やすことにより、このワイヤブラシ１１ｃ，１１ｃ’，１２ｃ，１２ｃ’の部分の剛性が高められる。
この部分の剛性が高められることにより、たとえばシール部材１１，１２の上側にグリースやグラウトが充填されたとしても、これらの充填圧力に対して十分な抗力を有することとなる。
したがって、これらグリースやグラウトがシール部材１１，１２の内側端部（先端部）と鋼管杭６の外周面６ａとの間から下側に漏れ出すことを防止することができる。
【００５０】
ワイヤブラシワイヤブラシ１１ｃ，１１ｃ’，１２ｃ，１２ｃ’の本数を増やしてワイヤブラシ１１ｃ，１１ｃ’，１２ｃ，１２ｃ’の部分の剛性を高める代わりに、バネ鋼１１ａ，１２ａおよび／またはバネ鋼１１ｂ，１２ｂの板厚を厚くしてバネ鋼１１ａ，１２ａおよび／またはバネ鋼１１ｂ，１２ｂ自体の剛性を高めるようにしても同様の効果を得ることができる。
この場合、シール部材１１，１２の内側端部（先端部）と鋼管杭６の外周面６ａとの接触面積は図４に示すものと同じになってしまうが、これらシール部材１１，１２の上側に充填された充填材による充填圧力に対しては十分な抗力を有するようになる。
【００５１】
シール部材１１，１２の上側に充填された充填材による充填圧力に対する抗力を増加させる構成としては図５に示すようなものもある。
図５は、図４に示すシール部材１１，１２のバネ鋼１１ｂ，１２ｂの背面（水底側の面）とレグ５の内周面５ａとの間にバックアップ部材（支持部材）５０を設けた状態を示す図である。
バックアップ部材５０は、支持部５１と固定部５２とから構成されたもので、断面Ｔ字形状を有する部材であって、レグ５の内周面５ａに沿ってシール部材１１，１２と略平行に配置されたものである。
支持部５１はバネ鋼１１ｂ，１２ｂの背面を支持する板状部材で、その表面全体がバネ鋼１１ｂ，１２ｂの背面と接するように構成されている。
固定部５２はレグ５の内周面５ａと支持部５１とを連結するものであって、基端部がレグ５の内周面５ａに溶接固定されるとともに、他端部が支持部５１の背面に溶接固定されたものである。
【００５２】
このような構成により、バネ鋼１１ｂ，１２ｂのレグ５の内周面５ａ側への移動が制止されるとともに、バネ鋼１１ａ，１２ａ、ワイヤブラシ１１ｃ，１２ｃ、メッシュ金網１１ｄ，１２ｄ、メッシュ金網１１ｄ’，１２ｄ’、ワイヤブラシ１１ｃ’，１２ｃ’のレグ５の内周面５ａ側への移動も抑制される。
すなわち、シール部材１１，１２の上側に充填された充填材による充填圧力に対する抗力が増加されることとなる。
【００５３】
さらに、シール部材１１，１２と鋼管杭６の外周面６ａとの接触面積を大きくする構成として、メッシュ金網１１ｄ，１１ｄ’，１２ｄ，１２ｄ’の長さを、バネ鋼１１ｂ，１１ｂ’，１２ｂ，１２ｂ’の長さよりも長くして、これらメッシュ金網１１ｄ，１１ｄ’，１２ｄ，１２ｄ’の先端部が鋼管杭６の外周面６ａと面で接触するようにするとさらに有利である。
メッシュ金網１１ｄ，１１ｄ’，１２ｄ，１２ｄ’の長さとしては、図６に示すように、鋼管杭６が打ち込まれる（打ち込まれた）状態で、メッシュ金網１１ｄ，１１ｄ’，１２ｄ，１２ｄ’の先端部がバネ鋼１１ｂ，１２ｂの先端よりも下側に延在していれば好適である。
このようにメッシュ金網１１ｄ，１１ｄ’，１２ｄ，１２ｄ’の先端部がバネ鋼１１ｂ，１２ｂの先端よりも下側に延在していることにより、メッシュ金網１１ｄ，１１ｄ’，１２ｄ，１２ｄ’の先端部が鋼管杭６の外周面６ａと広い範囲にわたって面で接触するようになるとともに、バネ鋼１１ｂ，１２ｂの先端と鋼管杭６の外周面６ａとの間に位置するメッシュ金網１１ｄ，１１ｄ’，１２ｄ，１２ｄ’が、バネ鋼１１ｂ，１２ｂの先端により鋼管杭６の外周面６ａの側に押しつけられることとなる。
【００５４】
このような構成により、この部分のシール性（止水性）をより向上させることができる。
また、これらメッシュ金網１１ｄ，１１ｄ’，１２ｄ，１２ｄ’の網目に、前述した止水性に優れたグリース（第二の充填材）を予め塗布しておけばさらに好適である。
これによりメッシュ金網１１ｄ，１１ｄ’，１２ｄ，１２ｄ’の先端部が鋼管杭６の外周面６ａと広い範囲にわたって密着するようになり、止水性をさらに向上させることができる。
【００５５】
また、メッシュ金網１１ｄ，１１ｄ’，１２ｄ，１２ｄ’の一方あるいは両方を、バネ鋼１１ａ，１２ａとワイヤブラシ１１ｃ，１２ｃとの間、すなわちバネ鋼１１ａ，１２ａに接触させて設けるようにすることもできる。
これによりメッシュ金網１１ｄ，１１ｄ’，１２ｄ，１２ｄ’の一方あるいは両方が、鋼管杭６の外周面６ａと最も広い範囲で接触するようになるとともに、バネ鋼１１ａ，１２ａと鋼管杭６の外周面６ａとの隙間をメッシュ金網が塞ぐようになるので、止水性をさらに向上させることができる。
【００５６】
図７に示すように、シール部材１１，１２が嵩上げ部材７０を介してレグ５の内周面５ａに取り付けられるようにしても良い。
嵩上げ部材７０はシール部材１１，１２と同様、レグ５の内周面５ａに沿って環状に配置されたものであり、レグ５の内周面５ａに溶接固定されたものである。
嵩上げ部材７０とレグ５の内周面５ａとの間、嵩上げ部材７０と上部材１１ｅ，１２ｅとの間には、隙間が生じないようになっている。
このような嵩上げ部材７０により、嵩上げ部材７０の上面７０ａと鋼管杭６の外周面６ａとの間隙を、たとえば７０mm程度にすると有利である。
【００５７】
このように、嵩上げ部材７０の上面７０ａと鋼管杭６の外周面６ａとの間隙を狭めることにより、シール部材１１，１２の下部材１１ｆ，１２ｆが鋼管杭６の外周面６ａに押しつけられながら接触するようになり、接触面積が増加して止水性を向上させることができる。
また、シール部材１１，１２の下部材１１ｆ，１２ｆが鋼管杭６の外周面６ａに十分押しつけられながら接触させられるため、下部材１１ｆ，１２ｆが元の形に戻ろうとする復元力が高められ、これによりシール部材１１，１２の上側に充填された充填材による充填圧力に対する抗力も高められることとなる。
【００５８】
なお、図２、図４ないし図７を用いて説明してきた内容およびこれに付随して説明した内容は、必要に応じて適宜組み合わせることができる。
【００５９】
以上、本発明の鋼管杭基礎および鋼管杭基礎施工方法について図面に基づいて説明してきたが、具体的な構成は本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で変形・変更実施可能である。
たとえば、シール部材はブラシ型シールに限定されるものではなく、同様の機能を有するものであればどのようなものであっても良い。
【００６０】
また、本発明ではシール部材を接合部に２つ配置したものを一例として説明してきたが、これに限定されるものではなく、３つ以上配置することももちろん可能である。ただしこの際、シール部材とシール部材との間に形成される各充填材室に対して充填材圧送管および排水管を設けるようにすることが望ましい。
【００６１】
なお、今回の施工試験では、シール部材１１とシール部材１２との距離（ブラシピッチ）、すなわち上部材１１ｅの上端面１１ｇと上部材１２ｅの上端面１２ｇとの距離を３６５mm、ワイヤブラシの最大長さを３００mm、バネ鋼（後板）１１ａ’，１２ａ’とレグ５の内周面５ａとのなす角θを５０゜、レグ５の内周面５ａと鋼管杭６の外周面６ａとの間隙を１５０mmとして実施し、極めて良好な止水性を確認することができた。
【００６２】
【発明の効果】
本発明の鋼管杭基礎および鋼管杭基礎施工方法によれば、以下の効果を奏する。
請求項１記載の鋼管杭基礎によれば、シール部材とシール部材との間に充填材室が形成され、かつレグには充填材室と連通する充填材圧送管と排水管とが設けられているので、充填材圧送管を介して充填材を充填材室に充填していくと、この充填材室にあった水が排水管を介して充填材室から排出されるようになっており、充填材の水中への漏洩を防止することができ、止水性を格段に向上させることができるとともに、この止水性の向上によりグラウトの充填室内への漏洩を防止し、後に続く杭の切断作業やプラグの溶接作業をドライなエリアで作業することができる。
【００６３】
請求項２記載の鋼管杭基礎によれば、シール部材が位置する場所における水圧の１．０〜１．１倍で充填材が充填材室に充填されることとなるので、水が充填材室の内部に浸入することを確実に防止することができる。
【００６４】
請求項３記載の鋼管杭基礎によれば、シール部材としてブラシ型シールが適用され、かつこれらブラシ型シールの内部に止水性を有する第二の充填材が予め塗布されているので、充填材室内への水の浸入、充填材室外への水および／または充填材の漏洩を確実に防止することができて、止水性をさらに向上させることができる。
【００６５】
請求項４記載の鋼管杭基礎によれば、水底側に位置する後板が水面側に位置する前板よりも長くなるよう、すなわち後板の受圧面積が前板の受圧面積よりも大きくなるように設定されているので、充填材の充填圧力に対する抗力が高められ、シール部材の内側端部（先端部）と鋼管杭の外周面との間から下側に充填材が漏れ出すことを防止することができる。
【００６６】
請求項５記載の鋼管杭基礎によれば、前板の板厚が後板の板厚よりも厚くなるよう、すなわち前板の剛性が後板の剛性よりも高くなるように設定されているので、前板によって充填材の充填圧力を受け止めることができて、シール部材の内側端部（先端部）と鋼管杭の外周面との間から下側に充填材が漏れ出すことを防止することができる。
【００６７】
請求項６記載の鋼管杭基礎によれば、充填材が充填されることにより後板がレグ内周面側へ移動しようとしても、支持部材によりその移動が抑制され、シール部材の内側端部と鋼管杭の外周面との接触が保たれるようになっているので、止水性を向上させることができる。
【００６８】
請求項７記載の鋼管杭基礎によれば、メッシュ部材の内側端部が前板および後板よりも広い面積で鋼管杭の外周面と接触するようになっているので、止水性をさらに向上させることができる。
【００６９】
請求項８記載の鋼管杭基礎によれば、ブラシ型シールの外側端部とレグの内周面との間に嵩上げ部材が設けられており、この嵩上げ部材の高さを変えることによりブラシ型シールの内側端部と鋼管杭の外周面との間の間隙、すなわちブラシ型シールの内側端部と鋼管杭の外周面との間の接触圧力を自由に選択できるようになっているので、必要に応じて所望の接触圧力を得ることができ、止水を確実に行うことができる。
【００７０】
請求項９記載の鋼管杭基礎施工方法によれば、シール部材とシール部材との間に形成された充填材室の内部に充填材を充填していくと、この充填材室の内部にあった水が充填材室から排出されることとなるので、充填材の水中への漏洩を防止することができ、止水性を格段に向上させることができるとともに、この止水性の向上によりグラウトの充填室内への漏洩を防止することができる。
【００７１】
請求項１０記載の鋼管杭基礎施工方法によれば、シール部材が位置する場所における水圧の１．０〜１．１倍で充填材が充填材室に充填されることとなるので、水が充填材室の内部に浸入することを確実に防止することができる。
【００７２】
請求項１１記載の鋼管杭基礎施工方法によれば、シール部材としてブラシ型シールが適用され、かつこれらブラシ型シールの内部に止水性を有する第二の充填材が予め塗布されているので、充填材室内への水の浸入、充填材室外への水および／または充填材の漏洩を確実に防止することができて、止水性をさらに向上させることができる。
【００７３】
請求項１２記載の鋼管杭基礎施工方法によれば、充填材室の上方に位置し、かつレグの内周面と鋼管杭の外周面との間に存在する水が取り除かれた後、杭を切断し、プラグの溶接作業を行うことから作業エリアをドライに保つことができる上、その部分にグラウトが充填されることとなるので、グラウトの性能を最大限発揮させることができて、十分な強度を有する基礎を構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による鋼管杭基礎の鋼管杭とレグとの接合部の一実施形態を示す側断面図である。
【図２】図１におけるシール部材の一つを拡大した拡大図である。
【図３】本発明による鋼管杭基礎の鋼管杭とレグとの接合部の他の実施形態を示す側断面図である。
【図４】本発明による鋼管杭基礎の別の実施形態を示す図であって、図２同様、シール部材の一つを拡大した拡大図である。
【図５】本発明による鋼管杭基礎のさらに別の実施形態を示す図であって、図２同様、シール部材の一つを拡大した拡大図である。
【図６】本発明による鋼管杭基礎のさらに別の実施形態を示す図であって、図２同様、シール部材の一つを拡大した拡大図である。
【図７】本発明による鋼管杭基礎のさらに別の実施形態を示す図であって、図２同様、シール部材の一つを拡大した拡大図である。
【図８】橋梁における鋼管杭基礎を示す斜視図である。
【図９】従来の鋼管杭基礎の鋼管杭とレグとの接合部を示す側断面図である。
【符号の説明】
５レグ
５ａ内周面
６鋼管杭
６ａ外周面
９グラウト（第三の充填材）
１０鋼管杭基礎
１１シール部材
１１ａバネ鋼（前板）
１１ｂバネ鋼（後板）
１１ｃワイヤブラシ（ブラシ）
１１ｃ’ワイヤブラシ（ブラシ）
１１ｄメッシュ金網（メッシュ部材）
１１ｄ’メッシュ金網（メッシュ部材）
１２シール部材
１２ａバネ鋼（前板）
１２ｂバネ鋼（後板）
１２ｃワイヤブラシ（ブラシ）
１２ｃ’ワイヤブラシ（ブラシ）
１２ｄメッシュ金網（メッシュ部材）
１２ｄ’メッシュ金網（メッシュ部材）
１３充填材圧送管
１４排水管
２１充填材室
２２充填材
５０バックアップ部材（支持部材）
７０嵩上げ部材
１００鋼管杭基礎
２００鋼管杭基礎[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a steel pipe pile foundation and a steel pipe pile foundation construction method, and more particularly to a steel pipe pile foundation and a steel pipe pile foundation construction method used for a bridge foundation constructed on a submerged ground.
[0002]
[Prior art]
FIG. 8 is a perspective view showing a steel pipe pile foundation 10 in a bridge. This steel pipe pile foundation 10 is different from a conventional caisson-type foundation, which is a rigid structure, and a main tower 1 constituting the main part of the bridge and its lower part. A jacket-type foundation 3 provided with a jacket leg 2 provided so as to surround the base plate 4 is installed on the water bottom ground 4, and a plurality of steel pipe piles 6 are guided by the plurality of legs 5, 5,. , 6,... Are constructed by placing them on the bottom bottom ground 4.
In the steel pipe pile foundation 10 in this bridge, the sealing performance (waterproofness) at the joint portion between the steel pipe pile 6 and the leg 5 when the steel pipe pile 6 is driven is important.
This is because an operator must enter the leg 5 for cutting the steel pipe pile 6 or plug welding.
[0003]
FIG. 9 is a cross-sectional view showing a joint portion between the steel pipe pile 6 and the leg 5 of the conventional steel pipe pile foundation 10, and a rubber seal material 7 is attached between the steel pipe pile 6 and the lower end of the leg 5. A grout pressure feed pipe 8 is provided at a position slightly above the rubber seal material 7. A grout (third filler) 9 is injected into the gap between the steel pipe pile 6 and the leg 5 by the grout pressure feed pipe 8 to a predetermined height. In this joint portion, the joint portion between the steel pipe pile 6 and the leg 5 is water-stopped by the rubber seal material 7, and leakage prevention at the time of injecting the grout 9 is intended.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the junction part of the conventional steel pipe pile 6 and the leg 5 mentioned above, although the water sealing and the leakage prevention at the time of grout 9 injection | pouring are aimed at by the rubber sealing material 7, the rubber sealing material 7 is comprised by hard rubber etc. Therefore, there is a problem that wear or the like is likely to occur due to an impact when the steel pipe pile 6 is driven, durability as a sealing material is insufficient, and sufficient water stoppage cannot be obtained.
[0005]
Further, when the joint between the steel pipe pile 6 and the leg 5 is located below the surface of the water, the rubber seal material 7 is insufficient in durability as a seal material, and a sufficient water stoppage cannot be obtained. There was a problem that the water stoppage at the time of injecting 9 was insufficient and the grout 9 leaked.
[0006]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and can improve the water stoppage at the joint between the steel pipe pile and the leg, and can prevent the leakage of the grout at the time of grout injection. It aims at providing the steel pipe pile foundation construction method.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In the steel pipe pile foundation and the steel pipe pile foundation construction method of the present invention, the following means are adopted in order to solve the above problems.
That is, according to the steel pipe pile foundation according to claim 1, the steel pipe pile foundation is attached to a joint portion between the cylindrical leg and the steel pipe pile inserted through the leg, has elasticity and is formed in an annular shape, and At least two seal members whose outer end portions are in contact with the inner peripheral surface of the leg and whose inner end portions are in contact with the outer peripheral surface of the steel pipe pile, and formed between these seal members and the seal member And a filler pressure feed pipe for filling the inside of the filler material chamber with a filler, and a separate material communicating with the filler material chamber, and a filler material inside the filler material chamber. A drain pipe for discharging water inside the filler chamber to the outside by filling A drain receiver for receiving the water inside the filler chamber discharged through the drain pipe; It is characterized by comprising.
[0008]
In this steel pipe pile foundation, a filler material chamber is formed between the seal member and the seal member, and the leg is provided with a filler pressure feeding tube and a drain pipe communicating with the filler material chamber. When the filler material is filled into the filler material chamber via the pressure feed pipe, the water in the filler material chamber is discharged from the filler material chamber via the drain tube.
[0009]
According to the steel pipe pile foundation according to claim 2, in the steel pipe pile foundation according to claim 1, the filling pressure of the filler into the filler chamber is 1.0 of the water pressure at the place where the seal member is located. It is characterized by being -1.1 times.
[0010]
In this steel pipe pile foundation, the filler is filled in the filler chamber at 1.0 to 1.1 times the water pressure at the place where the seal member is located.
[0011]
According to the steel pipe pile foundation according to claim 3, in the steel pipe pile foundation according to claim 1 or 2, the seal member is formed of a brush-type seal, and the brush-type seal has a waterproof property inside. The second filler is preliminarily applied.
[0012]
In this steel pipe pile foundation, a brush-type seal is applied as a seal member, and a second filler having a water-stopping property is applied in advance inside the brush-type seal.
[0013]
According to the steel pipe pile foundation according to claim 4, in the steel pipe pile foundation according to claim 3, the brush-type seal is located on the water surface side into which the steel pipe pile is inserted, and on the water bottom side. A back plate, a plurality of brushes provided between the front plate and the rear plate, and a plate-like shape provided in the brush and extending substantially parallel to the front plate and the rear plate A mesh member, and the rear plate is longer than the front plate.
[0014]
In this steel pipe pile foundation, the rear plate located on the water bottom side is set to be longer than the front plate located on the water surface side, that is, the pressure receiving area of the rear plate is set to be larger than the pressure receiving area of the front plate. . In other words, the water pressure applied to the rear plate is larger than the water pressure applied to the front plate.
[0015]
According to the steel pipe pile foundation according to claim 5, in the steel pipe pile foundation according to claim 3, the brush-type seal is located on the water surface side into which the steel pipe pile is inserted, and on the water bottom side. A back plate, a plurality of brushes provided between the front plate and the rear plate, and a plate-like shape provided in the brush and extending substantially parallel to the front plate and the rear plate And a thickness of the front plate is larger than a thickness of the rear plate.
[0016]
In this steel pipe pile foundation, the thickness of the front plate is set to be thicker than the thickness of the rear plate, that is, the rigidity of the front plate is set to be higher than the rigidity of the rear plate.
Therefore, for example, the front plate has a sufficient resistance against pressure caused by grout or grease applied to the front plate.
[0017]
According to the steel pipe pile foundation according to claim 6, in the steel pipe pile foundation according to claim 3, the brush-type seal is located on the water surface side into which the steel pipe pile is inserted, and on the water bottom side. A back plate, a plurality of brushes provided between the front plate and the rear plate, and a plate-like shape provided in the brush and extending substantially parallel to the front plate and the rear plate And a support member is provided between the rear surface of the rear plate and the inner peripheral surface of the leg.
[0018]
In this steel pipe pile foundation, for example, even if the rear plate tries to move toward the inner periphery of the leg by filling with grout or grease, the movement is suppressed by the support member, and the inner end of the seal member and the steel pipe pile Contact with the outer peripheral surface is maintained.
[0019]
According to the steel pipe pile foundation according to claim 7, in the steel pipe pile foundation according to claim 3, the brush-type seal is located on the water surface side into which the steel pipe pile is inserted, and on the water bottom side. A back plate, a plurality of brushes provided between the front plate and the rear plate, and a plate-like shape provided in the brush and extending substantially parallel to the front plate and the rear plate A mesh member, and the mesh member is longer than the front plate and the rear plate.
[0020]
In this steel pipe pile foundation, the inner end of the mesh member comes into contact with the outer peripheral surface of the steel pipe pile over a larger area than the front plate and the rear plate.
[0021]
According to the steel pipe pile foundation according to claim 8, in the steel pipe pile foundation according to claim 3, the brush-type seal is located on the water surface side into which the steel pipe pile is inserted, and on the water bottom side. A back plate, a plurality of brushes provided between the front plate and the rear plate, and a plate-like shape provided in the brush and extending substantially parallel to the front plate and the rear plate And a raising member is provided between the outer end of the mesh member and the inner peripheral surface of the leg.
[0022]
In this steel pipe pile foundation, a raising member is provided between the outer end portion of the brush-type seal and the inner peripheral surface of the leg, and the inner end portion of the brush-type seal is changed by changing the height of the raising member. The gap between the outer peripheral surface of the steel pipe pile, that is, the contact pressure between the inner end of the brush-type seal and the outer peripheral surface of the steel pipe pile can be freely selected.
[0023]
According to the steel pipe pile foundation construction method according to claim 9, the steel pipe pile foundation construction method is attached to a joint portion between the tubular leg and the steel pipe pile inserted through the leg, has elasticity and is formed in an annular shape, and At least two seal members whose outer end portions are in contact with the inner peripheral surface of the leg and whose inner end portions are in contact with the outer peripheral surface of the steel pipe pile, and formed between these seal members and the seal member Filled filler chamber, A drain pipe for discharging the water inside the filler chamber to the outside by being filled with the filler into the filler chamber and being discharged through the drain pipe while communicating with the filler chamber A drain receiver for receiving water inside the filler chamber; A steel pipe pile foundation construction method for constructing a steel pipe pile foundation comprising a step of filling the filler chamber with a filler, and water existing in the filler chamber by filling the filler. To the drainage receptacle through the drainage pipe And a discharging step.
[0024]
In this steel pipe pile foundation construction method, when the filler is filled in the filler chamber formed between the seal members, the water inside the filler chamber is filled with the filler chamber. It will be discharged from.
[0025]
According to the steel pipe pile foundation construction method according to claim 10, in the steel pipe pile foundation construction method according to claim 9, the sealing member is located at a filling pressure at a stage of filling the filler into the filler chamber. It is characterized by 1.0 to 1.1 times the water pressure at the place.
[0026]
In this steel pipe pile foundation construction method, the filler is filled into the filler chamber at 1.0 to 1.1 times the water pressure at the place where the seal member is located.
[0027]
According to the steel pipe pile foundation construction method according to claim 11, in the steel pipe pile foundation construction method according to claim 9 or 10, the seal member is formed of a brush-type seal, and a water-stop property is provided inside the brush-type seal. The second filler having the above is applied in advance.
[0028]
In this steel pipe pile foundation construction method, a brush-type seal is applied as a seal member, and a second filler having a water-stopping property is applied in advance inside the brush-type seal.
[0029]
According to the steel pipe pile foundation construction method according to claim 12, in the steel pipe pile foundation construction method according to claim 9, the filler material is filled in the filler material chamber and is present in the filler material chamber. After the water has been drained, the step of extracting water located above the filler chamber and existing between the inner peripheral surface of the leg and the outer peripheral surface of the steel pipe pile; and the inner peripheral surface of the leg And filling the third filler with the outer peripheral surface of the steel pipe pile.
[0030]
In this steel pipe pile foundation construction method, the water located between the inner peripheral surface of the leg and the outer peripheral surface of the steel pipe pile is removed, and then that portion is filled with grout. The In actual construction, water is drained, the pile is cut at a position above the water stop position, and a load transmission plug is welded to that position, and then the grout is filled.
[0031]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. 1 and FIG. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the member same as the past.
FIG. 1 is a side cross-section showing a joint between a leg 5 and a steel pipe pile 6 of a steel pipe pile foundation 100 according to the present invention.
[0032]
As shown in FIG. 1, the steel pipe pile foundation 100 is configured with the leg 5, the steel pipe pile 6, for example, two sealing members 11 and 12, a filler pumping pipe 13, and a drain pipe 14 as main elements. Is.
[0033]
The seal members 11 and 12 are called brush-type seals and are 1.96 MPa (20 kgf / cm ² ) It has a sufficient water-stopping property even for a water pressure of a certain degree.
As shown in FIG. 2, the seal members 11 and 12 are made of spring steel 11a, 11b, 12a and 12b, wire brushes 11c, 11c ′, 12c and 12c ′, and mesh meshes 11d, 11d ′, 12d and 12d made of stainless steel. 'Has a combined structure, and the upper members 11e and 12e arranged in an annular shape along the inner peripheral surface 5a of the leg 5 and the diameter gradually decreases downward from the lower ends of the upper members 11e and 12e. It is composed of substantially funnel-shaped lower members 11 f and 12 f that extend and wind along the outer peripheral surface 6 a of the steel pipe pile 6, and have a followability that can sufficiently cope with the deviation between the steel pipe pile 6 and the leg 5. I have it.
That is, due to the elasticity of the seal members 11 and 12, even if a deviation occurs between the steel pipe pile 6 and the leg 5, it is possible to respond immediately.
In addition, if the pile length is about the steel pipe pile 6 to be cast, it has sufficient durability against the deterioration of the sealing performance due to friction or the like associated with the hit when the steel pipe pile 6 is driven. It also has sufficient water-stopping properties at several tens of meters.
[0034]
Between the aforementioned spring steel (front plate) 11a, 12a and the wire brushes 11c, 12c, between the mesh wire mesh 11d, 12d and the mesh wire mesh 11d ', 12d', and between the wire brushes 11c ', 12c' and the spring steel (rear) It is further advantageous if a grease (second filler) excellent in water-stopping properties is applied in advance between the plates 11b and 12b. This grease is, for example, a grease containing fibers, and an example is “Nisseki Mitsubishi Seal Knock Grease (trade name)”.
[0035]
As shown in FIG. 1, the filler pressure feed pipe 13 communicates a filler injection pump 20 with a filler chamber 21 formed between the seal members 11 and 12 and discharges from the filler injection pump 20. This is for guiding the filler 22 thus formed into the filler chamber 21. As the filler 22 in this case, grease having particularly excellent pumpability is suitable.
[0036]
In this way, one end of the filler pumping tube 13 is connected to the filler injection pump 20 and the other end is connected to the leg 5 where the filler chamber 21 is located.
[0037]
The filling material 22 filled in the filling material chamber 21 is not limited to grease excellent in pumpability, but is filled with, for example, highly swellable bentonite clay mortar, foamed urethane, or sand mortar. The material 22 can be filled.
When filling such a mortar material or urethane material into the filler chamber 21 as the filler 22, a configuration as shown in FIG. 3 is required.
The steel pipe pile foundation 200 of FIG. 3 is replaced with a filler pressure feeding pipe 13 and a filler injection pump 20 provided in the steel pipe pile foundation 100 of FIG. A pressure feed pipe 73, a drug injection pump 74, a mixing nozzle 75, and an introduction pipe 76 are provided. Therefore, since the components other than this part are the same as those shown in FIG. 1, the description thereof is omitted here.
[0038]
The filler pumping pipe 71 communicates the filler injection pump 72 with the mixing nozzle 75 disposed near the inlet of the filler chamber 21 and mixes the filler discharged from the filler injection pump 72. It is for guiding into the nozzle 75. Examples of the filler include mortar and urethane.
The drug pumping tube 73 communicates the drug injection pump 74 with the mixing nozzle 75 and guides the drug discharged from the drug injection pump 74 into the mixing nozzle 75. Examples of the drug include a gelling agent.
The mixing nozzle 75 uniformly distributes the filler discharged from the filler injection pump 72 via the filler pressure feed pipe 71 and the drug discharged from the drug injection pump 74 via the drug pressure feed pipe 73. To be mixed.
The filler 22 mixed by the mixing nozzle 75 is introduced into the filler chamber 21 through the introduction pipe 76.
[0039]
Thus, by filling the filler chamber 21 with mortar or urethane material such as clay mortar, urethane foam, or sand mortar as the filler 22, the joint between the leg 5 and the steel pipe pile 6 in this portion. Can be filled with a rigid material, and the water stoppage can be improved.
[0040]
The drain pipe 14 communicates the filler material chamber 21 with, for example, a drain receptacle 23 installed on the water surface, and guides the water led out from the filler chamber 21 to the drain receptacle 23.
That is, one end of the drain pipe 14 is connected to the leg 5 where the filler chamber 21 is located, and the other end is connected to the drain receiver 23.
[0041]
Below, the steel pipe pile foundation construction method at the time of constructing this steel pipe pile foundation 100 is demonstrated.
First, the upper members 11e and 12e of the seal members 11 and 12 are mounted in advance on a portion corresponding to the joint portion of the inner peripheral surface 5a of the leg 5.
Next, the steel pipe pile 6 is inserted into the leg 5 using the leg 5 as a guide. At this time, since the lower members 11f and 12f of the seal members 11 and 12 extend toward the axial center, the lower members 11f and 12f are expanded by the inserted steel pipe pile 6 and are pressed against the steel pipe pile 6 by its elastic force.
[0042]
Subsequently, this steel pipe pile 6 is placed on the bottom of the water. After the placement, the filler 22 is pumped into the filler chamber 21 from the filler injection pump 20 through the filler pumping pipe 13, and the water filled in the filler chamber 21 is pumped. It is pushed out by the filler 22 and discharged to the drain receiver 23 through the drain pipe 14.
If the filler chamber 21 is filled with the filler 22 in this way, the water stoppage is completely performed.
Further, the filling pressure of the filler 22 is particularly preferably 1.0 to 1.1 times the water pressure at the place where the seal members 11 and 12 are located. As a method for detecting the water pressure, for example, it can be obtained from the water depth where the seal members 11 and 12 are located, or a pressure sensor provided on the outer peripheral surface of the leg 5 where the seal members 11 and 12 are located. Can be obtained.
[0043]
Next, water located between the inner peripheral surface 5a of the leg 5 and the outer peripheral surface 6a of the steel pipe pile 6 is positioned above the filler chamber 21, for example, a pump (not shown) and Using a hose (not shown) connected to the pump, the air is discharged to the outside.
[0044]
Then, a grout (third filler) 9 is poured into the gap between the leg 5 and the steel pipe pile 6 above the filler chamber 21 to a predetermined height.
[0045]
According to the steel pipe pile foundation 100 and the steel pipe pile foundation construction method, the water stoppage can be remarkably improved by the elasticity of the seal members 11 and 12 and the filler 22 filled in the filler chamber 21. . Therefore, since the leakage of the grout 9 is prevented by the sealing members 11 and 12, there is no possibility that the grout 9 leaks to the outside.
[0046]
As described above, according to the present embodiment, at least two seal members 11 and 12 are attached to the joint between the leg 5 and the steel pipe pile 6 and formed between the seal members 11 and 12. The leg 5 and the steel pipe pile 6 are provided by providing the leg 5 with a filler pressure feed pipe 13 for guiding the filler 22 to the filler chamber 21 and a drain pipe 14 for guiding the water in the filler chamber 21 to the outside. It is possible to greatly improve the water stoppage between the two.
[0047]
Now, as shown in FIG. 4, the lengths of the spring steels 11b and 12b located on the lower side (water bottom side) of the seal members 11 and 12 described with reference to FIG. 2 are located on the upper side (water surface side). It is further advantageous if the length is set to be longer than the length of the spring steel 11a, 12a.
That is, the lengths of the spring steels 11a and 12a, the wire brushes 11c and 12c, the mesh wire meshes 11d and 12d, the mesh wire meshes 11d ′ and 12d ′, the wire brushes 11c ′ and 12c ′, and the spring steels 11b and 12b It is configured such that the tip gradually becomes longer as it goes, and all of these tips are in close contact (or contact) with the outer peripheral surface 6 a of the steel pipe pile 6.
[0048]
With such a configuration, the contact area between the inner ends (tips) of the seal members 11 and 12 and the outer peripheral surface 6a of the steel pipe pile 6 is further increased, and the sealing performance (water-stopping) of these portions is further improved. Can do.
Further, since the pressure receiving areas of the spring steels 11b and 12b are larger than the pressure receiving areas of the spring steels 11a and 12a, that is, the water pressure applied to the spring steels 11b and 12b is larger than the water pressure applied to the spring steels 11a and 12a. Even if grease or grout is filled on the upper side of the members 11 and 12, there will be resistance against these filling pressures.
Thereby, it is also possible to prevent the grease and grout from leaking downward from between the inner end portions (tip portions) of the seal members 11 and 12 and the outer peripheral surface 6a of the steel pipe pile 6.
[0049]
In order to further increase the contact area between the inner ends (tips) of the seal members 11 and 12 and the outer peripheral surface 6a of the steel pipe pile 6, the number of the wire brushes 11c, 11c ′, 12c and 12c ′ is increased. The thickness of the wire brushes 11c, 11c ′, 12c, and 12c ′ may be increased.
On the other hand, by increasing the number of wire brush wire brushes 11c, 11c ′, 12c, and 12c ′ in this way, the rigidity of the wire brushes 11c, 11c ′, 12c, and 12c ′ is increased.
By increasing the rigidity of this portion, for example, even if grease or grout is filled on the upper side of the seal members 11 and 12, sufficient resistance against these filling pressures is obtained.
Therefore, these greases and grouts can be prevented from leaking downward from between the inner end portions (tip portions) of the seal members 11 and 12 and the outer peripheral surface 6a of the steel pipe pile 6.
[0050]
Instead of increasing the number of wire brushes 11c, 11c ′, 12c, 12c ′ to increase the rigidity of the wire brushes 11c, 11c ′, 12c, 12c ′, spring steel 11a, 12a and / or spring steel 11b, Even if the plate thickness of 12b is increased to increase the rigidity of the spring steel 11a, 12a and / or the spring steel 11b, 12b itself, the same effect can be obtained.
In this case, the contact area between the inner ends (tips) of the seal members 11 and 12 and the outer peripheral surface 6a of the steel pipe pile 6 is the same as that shown in FIG. It has sufficient resistance against the filling pressure by the filling material filled in.
[0051]
As a configuration for increasing the resistance against the filling pressure by the filler filled on the upper side of the seal members 11 and 12, there is a structure as shown in FIG.
FIG. 5 shows a state in which a backup member (support member) 50 is provided between the back surface (water bottom side surface) of the spring steel 11b, 12b of the seal members 11, 12 shown in FIG. 4 and the inner peripheral surface 5a of the leg 5. FIG.
The backup member 50 is composed of a support portion 51 and a fixed portion 52 and is a member having a T-shaped cross section, and is substantially parallel to the seal members 11 and 12 along the inner peripheral surface 5 a of the leg 5. It is arranged.
The support portion 51 is a plate-like member that supports the back surfaces of the spring steels 11b and 12b, and is configured such that the entire surface thereof is in contact with the back surfaces of the spring steels 11b and 12b.
The fixing portion 52 connects the inner peripheral surface 5 a of the leg 5 and the support portion 51. The base end portion is welded and fixed to the inner peripheral surface 5 a of the leg 5, and the other end portion is the support portion 51. It is fixed to the back by welding.
[0052]
With such a configuration, the movement of the spring steels 11b and 12b to the inner peripheral surface 5a side of the leg 5 is restricted, and the spring steels 11a and 12a, the wire brushes 11c and 12c, the mesh metal meshes 11d and 12d, and the mesh metal mesh 11d. The movement of ', 12d' and the wire brushes 11c ', 12c' to the inner peripheral surface 5a side of the leg 5 is also suppressed.
That is, the resistance against the filling pressure by the filler filled on the upper side of the seal members 11 and 12 is increased.
[0053]
Furthermore, as a configuration for increasing the contact area between the seal members 11 and 12 and the outer peripheral surface 6a of the steel pipe pile 6, the lengths of the mesh metal meshes 11d, 11d ′, 12d, and 12d ′ are changed to the spring steels 11b, 11b ′, 12b, It is further advantageous that the length of the mesh wire nets 11d, 11d ′, 12d, 12d ′ is made to be in contact with the outer peripheral surface 6a of the steel pipe pile 6 by making it longer than the length of 12b ′.
As shown in FIG. 6, the lengths of the mesh wire meshes 11d, 11d ′, 12d, and 12d ′ are those of the mesh wire meshes 11d, 11d ′, 12d, and 12d ′ in a state in which the steel pipe pile 6 is driven (driven). It is preferable that the tip portion extends below the tips of the spring steels 11b and 12b.
Thus, the mesh wire nets 11d, 11d ′, 12d, and 12d ′ extend downward from the tip ends of the spring steels 11b and 12b. The front end portion comes into contact with the outer peripheral surface 6a of the steel pipe pile 6 over a wide range, and mesh wire meshes 11d, 11d ′ located between the front ends of the spring steels 11b, 12b and the outer peripheral surface 6a of the steel pipe pile 6 , 12d, 12d ′ are pressed against the outer peripheral surface 6a of the steel pipe pile 6 by the tips of the spring steels 11b, 12b.
[0054]
With such a configuration, the sealability (waterstop) of this portion can be further improved.
Further, it is more preferable that the above-described grease (second filler) excellent in water-stopping properties is applied in advance to the mesh of the mesh wire nets 11d, 11d ′, 12d, and 12d ′.
Thereby, the front-end | tip part of mesh metal-mesh 11d, 11d ', 12d, 12d' comes to closely_contact | adhere with the outer peripheral surface 6a of the steel pipe pile 6 over a wide range, and can further improve a water stop.
[0055]
Further, one or both of the mesh wire meshes 11d, 11d ′, 12d, and 12d ′ may be provided between the spring steels 11a and 12a and the wire brushes 11c and 12c, that is, in contact with the spring steels 11a and 12a. it can.
As a result, one or both of the mesh wire meshes 11d, 11d ′, 12d, and 12d ′ come into contact with the outer peripheral surface 6a of the steel pipe pile 6 in the widest range, and the outer peripheral surfaces of the spring steels 11a and 12a and the steel pipe pile 6 Since the mesh wire mesh closes the gap with 6a, the water stoppage can be further improved.
[0056]
As shown in FIG. 7, the seal members 11 and 12 may be attached to the inner peripheral surface 5 a of the leg 5 via the raising member 70.
Like the sealing members 11 and 12, the raising member 70 is annularly arranged along the inner peripheral surface 5 a of the leg 5 and is welded and fixed to the inner peripheral surface 5 a of the leg 5.
There is no gap between the raising member 70 and the inner peripheral surface 5a of the leg 5, and between the raising member 70 and the upper members 11e, 12e.
With such a raising member 70, it is advantageous if the gap between the upper surface 70a of the raising member 70 and the outer peripheral surface 6a of the steel pipe pile 6 is, for example, about 70 mm.
[0057]
In this way, by narrowing the gap between the upper surface 70a of the raising member 70 and the outer peripheral surface 6a of the steel pipe pile 6, the lower members 11f and 12f of the seal members 11 and 12 are brought into contact with each other while being pressed against the outer peripheral surface 6a of the steel pipe pile 6. As a result, the contact area increases and the water stoppage can be improved.
Moreover, since the lower members 11f and 12f of the seal members 11 and 12 are brought into contact with each other while being sufficiently pressed against the outer peripheral surface 6a of the steel pipe pile 6, the restoring force for the lower members 11f and 12f to return to the original shape is increased. As a result, the resistance against the filling pressure by the filling material filled above the seal members 11 and 12 is also increased.
[0058]
Note that the content described with reference to FIGS. 2 and 4 to 7 and the content described accompanying this can be combined as appropriate.
[0059]
As mentioned above, although the steel pipe pile foundation of this invention and the steel pipe pile foundation construction method have been demonstrated based on drawing, a specific structure is not limited to this embodiment, In the range which does not deviate from the summary of this invention. Modifications and changes can be made.
For example, the seal member is not limited to a brush-type seal, and may be any member as long as it has a similar function.
[0060]
In the present invention, the case where two seal members are arranged at the joint has been described as an example. However, the present invention is not limited to this example, and it is of course possible to arrange three or more. However, at this time, it is desirable to provide a filler pressure feeding pipe and a drain pipe for each filler chamber formed between the seal member and the seal member.
[0061]
In this construction test, the distance (brush pitch) between the seal member 11 and the seal member 12, that is, the distance between the upper end surface 11g of the upper member 11e and the upper end surface 12g of the upper member 12e is 365 mm, and the maximum length of the wire brush The angle θ between the spring steel (rear plates) 11a ′, 12a ′ and the inner peripheral surface 5a of the leg 5 is 50 °, and the gap between the inner peripheral surface 5a of the leg 5 and the outer peripheral surface 6a of the steel pipe pile 6 Was carried out at 150 mm, and extremely good water stopping properties could be confirmed.
[0062]
【The invention's effect】
The steel pipe pile foundation and the steel pipe pile foundation construction method of the present invention have the following effects.
According to the steel pipe pile foundation of claim 1, the filler chamber is formed between the seal member and the seal member, and the leg is provided with the filler pumping tube and the drain pipe communicating with the filler chamber. Therefore, when the filler is filled into the filler chamber via the filler pumping pipe, the water in the filler chamber is discharged from the filler chamber via the drain pipe, The leakage of the filler into the water can be prevented, and the water stoppage can be remarkably improved. In addition, the improvement of the water stoppage prevents leakage of the grout into the filling chamber, and the subsequent pile cutting work and Plug welding work can be done in a dry area.
[0063]
According to the steel pipe pile foundation according to claim 2, since the filler is filled in the filler chamber at 1.0 to 1.1 times the water pressure at the place where the seal member is located, water is filled in the filler chamber. It is possible to surely prevent intrusion into the inside of the.
[0064]
According to the steel pipe pile foundation according to claim 3, since the brush-type seal is applied as the seal member, and the second filler having water-stopping property is applied in advance inside the brush-type seal, It is possible to reliably prevent water intrusion into the water, leakage of water and / or filler to the outside of the filler chamber, and further improve the water stoppage.
[0065]
According to the steel pipe pile foundation according to claim 4, the rear plate located on the water bottom side is longer than the front plate located on the water surface side, that is, the pressure receiving area of the rear plate is larger than the pressure receiving area of the front plate. Therefore, the resistance against the filling pressure of the filler is increased, and the filler is prevented from leaking downward from between the inner end (tip) of the seal member and the outer peripheral surface of the steel pipe pile. be able to.
[0066]
According to the steel pipe pile foundation of claim 5, since the plate thickness of the front plate is set to be thicker than the plate thickness of the rear plate, that is, the rigidity of the front plate is set higher than the rigidity of the rear plate. The filling pressure of the filler can be received by the front plate, and the filler can be prevented from leaking downward from between the inner end portion (tip portion) of the seal member and the outer peripheral surface of the steel pipe pile. it can.
[0067]
According to the steel pipe pile foundation according to claim 6, even if the rear plate tries to move toward the leg inner peripheral surface by being filled with the filler, the movement is suppressed by the support member, and the inner end portion of the seal member and Since the contact with the outer peripheral surface of the steel pipe pile is maintained, the water stoppage can be improved.
[0068]
According to the steel pipe pile foundation of Claim 7, since the inner side edge part of a mesh member comes to contact with the outer peripheral surface of a steel pipe pile in a larger area than a front board and a rear board, it further improves a water stop. be able to.
[0069]
According to the steel pipe pile foundation of claim 8, the raising member is provided between the outer end of the brush type seal and the inner peripheral surface of the leg, and the brush type seal is changed by changing the height of the raising member. The gap between the inner end of the steel pipe pile and the outer peripheral surface of the steel pipe pile, that is, the contact pressure between the inner end of the brush-type seal and the outer peripheral surface of the steel pipe pile can be freely selected. Accordingly, a desired contact pressure can be obtained, and water can be reliably stopped.
[0070]
According to the steel pipe pile foundation construction method of claim 9, when the filler was filled in the inside of the filler chamber formed between the seal member and the seal member, it was inside the filler chamber. Since water is discharged from the filler material chamber, leakage of the filler material into the water can be prevented, and the water stoppage can be remarkably improved. Can be prevented from leaking.
[0071]
According to the steel pipe pile foundation construction method of claim 10, since the filler is filled in the filler chamber at 1.0 to 1.1 times the water pressure at the place where the seal member is located, the water is filled. Intrusion into the interior of the material chamber can be reliably prevented.
[0072]
According to the steel pipe pile foundation construction method of claim 11, since the brush type seal is applied as the sealing member, and the second filler having water-stopping property is applied in advance inside the brush type seal. It is possible to reliably prevent water from entering the material chamber and water and / or filler from leaking to the outside of the filler chamber, and to further improve the water-stopping property.
[0073]
According to the steel pipe pile foundation construction method according to claim 12, after the water located between the inner peripheral surface of the leg and the outer peripheral surface of the steel pipe pile is removed, the pile is removed. The work area can be kept dry by cutting and welding the plug, and the grout is filled in that part, so that the performance of the grout can be maximized. A foundation with strength can be built.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side sectional view showing an embodiment of a joint between a steel pipe pile and a leg of a steel pipe pile foundation according to the present invention.
FIG. 2 is an enlarged view of one of the seal members in FIG.
FIG. 3 is a side sectional view showing another embodiment of a joint portion between a steel pipe pile and a leg of a steel pipe pile foundation according to the present invention.
FIG. 4 is a view showing another embodiment of the steel pipe pile foundation according to the present invention, and is an enlarged view of one of the seal members as in FIG.
5 is a view showing still another embodiment of the steel pipe pile foundation according to the present invention, and is an enlarged view of one of the seal members as in FIG. 2. FIG.
6 is a view showing still another embodiment of the steel pipe pile foundation according to the present invention, and is an enlarged view of one of the seal members as in FIG.
7 is a view showing still another embodiment of the steel pipe pile foundation according to the present invention, and is an enlarged view of one of the seal members as in FIG. 2. FIG.
FIG. 8 is a perspective view showing a steel pipe pile foundation in a bridge.
FIG. 9 is a side sectional view showing a joint portion between a steel pipe pile and a leg of a conventional steel pipe pile foundation.
[Explanation of symbols]
5 legs
5a Inner peripheral surface
6 Steel pipe pile
6a outer peripheral surface
9 Grout (third filler)
10 Steel pipe pile foundation
11 Seal member
11a Spring steel (front plate)
11b Spring steel (rear plate)
11c Wire brush (brush)
11c 'wire brush (brush)
11d mesh wire mesh (mesh member)
11d 'mesh wire mesh (mesh member)
12 Seal member
12a Spring steel (front plate)
12b Spring steel (rear plate)
12c Wire brush (brush)
12c 'wire brush (brush)
12d mesh wire (mesh member)
12d 'mesh wire mesh (mesh member)
13 Filler pressure feeding tube
14 Drain pipe
21 Filling material chamber
22 Filler
50 Backup member (support member)
70 Raising member
100 steel pipe pile foundation
200 Steel pipe pile foundation

Claims

It is attached to the joint between the cylindrical leg and the steel pipe pile inserted through the leg, has elasticity and is formed in an annular shape, and its outer end is in contact with the inner peripheral surface of the leg And at least two sealing members whose inner ends are in contact with the outer peripheral surface of the steel pipe pile,
A filler pumping tube for communicating with the filler chamber formed between the seal member and the seal member, and for filling the filler into the filler chamber;
A drain pipe for communicating with the filler chamber separately, and for discharging water inside the filler chamber to the outside by filling the filler chamber with the filler;
A steel pipe pile foundation comprising: a drain receiver that receives the water inside the filler chamber discharged through the drain pipe .

In the steel pipe pile foundation according to claim 1,
The steel pipe pile foundation characterized in that the filling pressure of the filling material into the filling material chamber is 1.0 to 1.1 times the water pressure at the place where the seal member is located.

In the steel pipe pile foundation according to claim 1 or 2,
The steel pipe pile foundation characterized in that the seal member comprises a brush-type seal, and a second filler having a water-stopping property is applied in advance inside the brush-type seal.

In the steel pipe pile foundation according to claim 3,
The brush type seal includes a front plate located on the water surface side into which the steel pipe pile is inserted, a rear plate located on the water bottom side, and a plurality of brushes provided between the front plate and the rear plate. And a plate-like mesh member provided in the brush and extending substantially parallel to the front plate and the rear plate, and the rear plate is longer than the front plate. Steel pipe pile foundation.

In the steel pipe pile foundation according to claim 3,
The brush type seal includes a front plate located on the water surface side into which the steel pipe pile is inserted, a rear plate located on the water bottom side, and a plurality of brushes provided between the front plate and the rear plate. A plate-like mesh member provided in the brush and extending substantially parallel to the front plate and the rear plate, and the thickness of the front plate is larger than the thickness of the rear plate. Steel pipe pile foundation characterized by being thick.

In the steel pipe pile foundation according to claim 3,
The brush type seal includes a front plate located on the water surface side into which the steel pipe pile is inserted, a rear plate located on the water bottom side, and a plurality of brushes provided between the front plate and the rear plate. A plate-like mesh member provided in the brush and extending substantially parallel to the front plate and the rear plate, and between the rear surface of the rear plate and the inner peripheral surface of the leg. A steel pipe pile foundation characterized by having a support member.

In the steel pipe pile foundation according to claim 3,
The brush type seal includes a front plate located on the water surface side into which the steel pipe pile is inserted, a rear plate located on the water bottom side, and a plurality of brushes provided between the front plate and the rear plate. A plate-like mesh member provided in the brush and extending substantially parallel to the front plate and the rear plate, and the mesh member is longer than the front plate and the rear plate Steel pipe pile foundation characterized by.

In the steel pipe pile foundation according to claim 3,
The brush type seal includes a front plate located on the water surface side into which the steel pipe pile is inserted, a rear plate located on the water bottom side, and a plurality of brushes provided between the front plate and the rear plate. A plate-like mesh member provided in the brush and extending substantially parallel to the front plate and the rear plate, and between the outer end portion and the inner peripheral surface of the leg. Is a steel pipe pile foundation characterized in that a raising member is provided.

It is attached to the joint between the cylindrical leg and the steel pipe pile inserted through the leg, has elasticity and is formed in an annular shape, and its outer end is in contact with the inner peripheral surface of the leg And at least two sealing members whose inner ends are in contact with the outer peripheral surface of the steel pipe pile,
A filler chamber formed between the seal member and the seal member;
A drain pipe for communicating with the filler chamber and for discharging water inside the filler chamber to the outside by filling the filler chamber with the filler;
A steel pipe pile foundation construction method for constructing a steel pipe pile foundation comprising a drain receiver that receives water inside the filler chamber discharged through the drain pipe ,
Filling the filler chamber with a filler;
Discharging the water existing in the filler chamber by filling the filler into the drain receptacle through the drain pipe, and a steel pipe pile foundation construction method.

In the steel pipe pile foundation construction method according to claim 9,
The steel pipe pile foundation construction method, wherein a filling pressure at a stage of filling the filler into the filler chamber is 1.0 to 1.1 times a water pressure at a place where the seal member is located.

In the steel pipe pile foundation construction method according to claim 9 or 10,
The steel pipe pile foundation construction method, wherein the seal member is made of a brush-type seal, and a second filler having a water-stopping property is previously applied to the inside of the brush-type seal.

In the steel pipe pile foundation construction method according to claim 9,
The filler material is filled in the filler material chamber, and after the water existing in the filler material material chamber is discharged, the inner peripheral surface of the leg and the steel pipe are located above the filler material material chamber. Extracting water existing between the outer peripheral surfaces of the piles;
A steel pipe pile foundation construction method comprising the step of filling a third filler between the inner peripheral surface of the leg and the outer peripheral surface of the steel pipe pile.