JP3769086B2 - 自動車用ガラスの搬送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガラスを車体に取り付けるための前処理を行う前処理ラインに、該前処理ラインに設けた複数の作業ステーション間でガラスを移載する移載装置と、少なくとも1つの作業ステーションでガラスを位置決めする位置決め装置とを設けた自動車用ガラスの搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用ガラスを車体に接着するための前処理を行う前処理ラインには複数の作業ステーションが設けられており、シャトルコンベア等の移載装置を用いて各作業ステーション間でガラスの移載を行いながら、特定の作業ステーションでガラスの位置決めを行っている。従来は、ガラスが裸のままの状態で前述したガラスの移載作業や位置決め作業を行っていた(特開平6−40367号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、自動車のクオータガラスには寸法が極めて小さいものがあり、このような小形のガラスの移載や位置決めを行う場合に、従来の移載装置や位置決め装置では対応しきれなくなる問題があった。
【0004】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、小形のガラスの移載や位置決めを確実に行うことが可能な自動車用ガラスの搬送装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、請求項1に記載された発明では、ガラスを車体に取り付けるための前処理を行う前処理ラインに、該前処理ラインに設けた複数の作業ステーション間でガラスを移載する移載装置と、少なくとも1つの作業ステーションでガラスを位置決めする位置決め装置とを設けた自動車用ガラスの搬送装置において、その外形を構成する第1端縁〜第4端縁のうち少なくとも第1端縁〜第3端縁が、前記移載装置及び前記位置決め装置により移載及び位置決めされる特定のガラスの外形に一致する略四辺形のパレットを備え、該パレットは、該パレットの外形よりも寸法の小さいガラスの隅部に嵌合して該ガラスを支持する嵌合支持部材を備え、前記特定のガラスよりも寸法の小さいガラスの移載及び位置決めを行うに際し、前記パレットの嵌合支持部材によりガラスを水平姿勢で支持し、ガラスを支持したパレットに対して前記移載装置及び前記位置決め装置を用いて移載及び位置決めを行うことにより、該ガラスの移載及び位置決めを行うようにし、かつパレットの第1端縁〜第4端縁に当接する基準角度設定手段、センタリング手段および押圧位置決め手段により該パレットの位置決め精度を高めるものである。
【0006】
請求項1に記載された発明では、このように、パレットごとガラスを移載及び位置決めすることにより、裸の状態では移載及び位置決めが不可能な寸法の小さいガラスであっても、従来の移載装置及び位置決め装置により支障なく対応することができ、しかも位置決め装置が備える基準角度設定手段、センタリング手段および押圧位置決め手段により、パレットを高い精度で位置決めすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。 図1〜図6は本発明の一実施例を示すもので、図1は自動車用ガラスの搬送装置の全体平面図、図2は図1の2方向拡大矢視図、図3は位置決めの作用説明図、図4は図1の4方向拡大矢視図、図5は図4の5−5線断面図、図6はパレット及びクオータガラスの斜視図である。
【0008】
図1に示す前処理ラインLは自動車のクオータガラスを車体に接着する前処理を行うためのもので、クオータガラスの周縁部を脱脂してそこにプライマを塗布する脱脂/プライマ塗布ステーションS1 と、クオータガラスを位置決めするクオータガラス位置決めステーションS2 と、クオータガラスの周縁部にロボットR1 で接着剤を塗布する接着剤塗布ステーションS3 と、接着剤を塗布したクオータガラスをロボットR2 で排出するクオータガラス排出ステーションS4 とを備える。クオータガラス位置決めステーションS2 おいてクオータガラスを正しく位置決めすることにより、そのクオータガラスを次工程の接着剤塗布ステーションS3 の接着剤塗布位置に正確に移載し、予めティーチングされた経路に沿って作動するロボットR1 による接着剤の塗布作業を正確に行うことが可能となる。
【0009】
本実施例では、1台分の自動車に装着される2枚のクオータガラス(即ち、小形の第1クオータガラスG1 及び大形の第2クオータガラスG2 )を1セットにして、左右一対の縦通材21,22に沿って配置した各ステーションS1 〜S4 間を、後述するシャトルコンベアで1ピッチずつ間欠的に搬送する。
【0010】
図6から明らかなように、小形の第1クオータガラスG1 はパレットPに支持された状態で搬送される。パレットPは板状のパレット本体1と、その四隅に設けられた4個の支持部材2〜5とを備えており、各支持部材2〜5に形成した段部21 〜51 に第1クオータガラスG1 の四隅が弾性的に嵌合して支持される。パレットPは、その上面(第1クオータガラスG1 を支持する側の面)の一端部に2個の主ガイドローラ6,6を備えるとともに、他端部に2個の補助ガイドローラ7,7を備える。
【0011】
図3から明らかなように、パレット本体1の形状は、前処理ラインLにおいて移載及び位置決めが行われる他機種の第3クオータガラスG3 の形状と一部において一致している。即ち、パレット本体1の第1〜第3端縁E1 〜E3 は第3クオータガラスG3 の形状に一致しており、その第4端縁E4 だけが第3クオータガラスG3 の形状よりも内側に入り込んでいる。パレット本体1の前記形状により、パレットPは第3クオータガラスG3 と同様に前処理ラインLにおける移載及び位置決めが可能となる。
【0012】
図1に戻り、パレットP及び第2クオータガラスG2 の搬送方向は、左右一対の縦通材21,22に沿う矢印aで示されており、各ステーションS1 〜S4 にはパレットPの下面を吸着し得る第1〜第3吸着パッド23〜25と、第2クオータガラスG2 の下面を吸着し得る第1〜第3吸着パッド23〜25とが設けられる。
【0013】
第1クオータガラスG1 を支持するパレットP及び第2クオータガラスG2 を各ステーションS1 〜S4 間で移載する移載手段としてのシャトルコンベアCは左右一対の縦通材21,22間に設けられており、図示せぬ駆動源に接続されて上昇→前進→下降→後退を繰り返す2本のビーム11,11と、これらビーム11,11上に支持された基板12と、基板12上に設けられた3個の第1吸着支持手段13…と、基板12上に設けられた3個の第2吸着支持手段14…とを備える。隣接して配置された一対の第1吸着支持手段13及び第2吸着支持手段14が基板12上に合計3対設けられており、第1吸着手段13に設けられた3個の吸着パッド15…は前記第1クオータガラスG1 を支持するパレットPの下面を吸着して支持し、また第2吸着手段14に設けられた3個の吸着パッド16…は前記第2クオータガラスG2 の下面を吸着して支持する。
【0014】
而して、シャトルコンベアCが1ピッチ移動すると、3個の第1吸着支持手段13…により、脱脂/プライマ塗布ステーションS1 のパレットPが第1クオータガラスG1 と共にクオータガラス位置決めステーションS2 に移載され、クオータガラス位置決めステーションS2 のパレットPが第1クオータガラスG1 と共に接着剤塗布ステーションS3 に移載され、接着剤塗布ステーションS3 のパレットPが第1クオータガラスG1 と共にクオータガラス排出ステーションS4 に移載される。またシャトルコンベアCが1ピッチ移動すると、3個の第2吸着支持手段14…により、脱脂/プライマ塗布ステーションS1 の第2クオータガラスG2 がクオータガラス位置決めステーションS2 に移載され、クオータガラス位置決めステーションS2 の第2クオータガラスG2 が接着剤塗布ステーションS3 に移載され、接着剤塗布ステーションS3 の第2クオータガラスG2 がクオータガラス排出ステーションS4 に移載される。
【0015】
次に、クオータガラス位置決めステーションS2 に設けられて前記パレットPを位置決めするための位置決め装置Aの構造を、図2に基づいて説明する。
【0016】
パレットPの搬送方向aの左側の縦通材21に固定した固定テーブル27の上面に、前記第1、第2吸着パッド23,24と、パレットPの有無を確認する光電管スイッチ28とが設けられる。固定テーブル27の上面に前記搬送方向aと直交する2本のガイドレール29,29が敷設されており、これらガイドレール29,29にスライドガイド(図示せず)を介してスライドテーブル31が支持される。固定テーブル27に支持したシリンダ32の出力ロッド321 がスライドテーブル31に設けたブラケット311 に接続されており、シリンダ32を伸縮駆動することによりスライドテーブル31がガイドレール29,29に沿ってスライドする。
【0017】
スライドテーブル31の上面に設けられた基準角度設定手段33は、スライドテーブル31に固定されたベース部材34と、このベース部材34に上下方向の支軸35を介して揺動自在に枢支された揺動部材36と、揺動部材36に対して搬送方向aに往復スライド自在に支持されて一対のスプリング37,37で中立位置に付勢された基準角度設定部材38とを備える。ベース部材34に支持したシリンダ39の出力ロッド391 が揺動部材36に接続されており、シリンダ39を伸長駆動すると揺動部材36及び基準角度設定部材38が支軸35回りに揺動する。これにより、基準角度設定部材38はパレットPの第1端縁E1 に当接可能である。
【0018】
スライドテーブル31の上面に設けられたセンタリング手段40は、スライドテーブル31に敷設された一対のガイドレール41f,41rと、これらガイドレール41f,41rにそれぞれスライドガイド42f,42rを介して摺動自在に支持された一対のアーム43f,43rと、両アーム43f,43rの先端に設けられてパレットPの第2,第3端縁E2 ,E3 を挟持する一対の押圧部材44f,44rと、両アーム43f,43rの下面に設けられて相互に平行に延びる一対のラック45f,45rと、スライドテーブル31に回転自在に支持されて両ラック45f,45rに噛合するピニオン46と、スライドテーブル31に設けられて出力ロッド471 が一方のアーム43fに接続されたシリンダ47とから構成される。尚、押圧部材44f,44rはパレットPの第2、第3端縁E2 ,E3 の傾斜に倣うように、上下方向の軸回りに首振り自在に支持されている。
【0019】
従って、シリンダ47を収縮駆動して一方のアーム43fをガイドレール41fに沿ってスライドさせると、前記一方のアーム43fと一体の一方のラック45fによりピニオン46を介して他方のラック45rが駆動されるため、この他方のラック45rと一体の他方のアーム43rがガイドレール41rに沿ってスライドする。その結果、一対の押圧部材44f,44rが相互に接近するように駆動され、パレットPの第2、第3端縁E2 ,E3 を挟持する。
【0020】
搬送方向aの右側の縦通材22に設けられた押圧位置決め手段49は、前記縦通材22に固定した固定テーブル50を備えており、この固定テーブル50にはステー51及び支柱52を介して前記弾性支持部材26が支持されるとともに、ブラケット53を介してシリンダ54が支持される。シリンダ54の回転及び伸縮が可能な出力ロッド541 には下向きにテーパーした円錐台形状の第1補助位置決め部材55が固定されており、シリンダ54の出力ロッド541 を90°に亘って回転させることにより、第1補助位置決め部材55は鉛直に起立してパレットPの搬送面に突出する位置と、水平に倒伏して前記搬送面の下方に退避する位置との間を移動可能である。更にシリンダ54の出力ロッド541 は伸縮可能であり、出力ロッド541 を収縮させることにより、起立位置にある第1補助位置決め部材55を搬送方向aと逆方向に移動させることができる。
【0021】
また搬送方向aの右側の縦通材22に固定した固定テーブル56には、ステー57及び支柱58を介して前記第3吸着パッド25が支持される。固定テーブル56に前記搬送方向aと直交する方向に敷設された1本のガイドレール59に、スライドガイド60,60及びブラケット61を介してスライドテーブル62が支持される。固定テーブル56に支持したシリンダ63の出力ロッド631 がスライドテーブル62に接続されており、シリンダ63を伸縮駆動することによりスライドテーブル62がガイドレール59に沿って移動する。
【0022】
スライドテーブル62の上面に支軸64を介してアーム65の中間部が回転自在に支持されており、このアーム64の両端に下向きにテーパーした円錐台形状の2本の主位置決め部材66f,66rが固定される。前記アーム65は、ブラケット61から延びるステー67との間に設けたリターンスプリング68により、図2に示す基準位置に向けて付勢される。またスライドテーブル62に設けたステー69の先端に、下向きにテーパーした円錐台形状の第2補助位置決め部材70が固定される。
【0023】
前記2個の主位置決め部材66f,66r、第1補助位置決め部材55及び第2補助位置決め部材70を下向きにテーパーさせたことにより、その押圧荷重によって下向きの押圧分力を発生させ、パレットPの浮き上がりを防止することができる。
【0024】
クオータガラス位置決めステーションS2 には更に第2クオータガラスG2 を位置決めするための位置決め装置Aが設けられるが、その構造は上述したパレットPを位置決めするための位置決め装置Aの構造と実質的に同一であるため、その重複する説明は省略する。
【0025】
図1に戻り、クオータガラス排出ステーションS4 に設けられたロボットR2 は、パレットPに支持した第1クオータガラスG1 の上面と、第2クオータガラスG2 の上面とを吸着し、それらを略起立した姿勢で右側の縦通材22の外側に排出する。
【0026】
図1、図4及び図5から明らかなように、クオータガラス排出ステーションS4 と脱脂/プライマ塗布ステーションS1 との間に配置された枠体17に、クオータガラス排出ステーションS4 から脱脂/プライマ塗布ステーションS1 に向けて角度θをもって下向きに傾斜する上部パレット返却レール18及び下部パレット返却レール19が設けられる。上部パレット返却レール18の上縁にはパレットPの一対の主ガイドローラ6,6が係合し、下部パレット返却レール19の側面にはパレットPの一対の補助ガイドローラ7,7が当接する。
【0027】
次に、前述の構成を備えた本発明の実施例の作用を説明する。
【0028】
パレットPに支持した第1クオータガラスG1 と、裸の第2クオータガラスG2 とが脱脂/プライマ塗布ステーションS1 に搬入されると、そこで第1、第2クオータガラスG1 ,G2 の周縁部の脱脂及びプライマ塗布が作業者によって行われる。脱脂及びプライマ塗布を終えた第1、第2クオータガラスG1 ,G2 はシャトルコンベアCによってクオータガラス位置決めステーションS2 に移載され、そこで第1クオータガラスG1 はパレットPごと位置決めされ、第2クオータガラスG2 は裸の状態で位置決めされる。
【0029】
位置決め装置AによるパレットPの位置決めは以下の手順で行われる。
【0030】
先ず、図3に示すように第1〜第3吸着パッド23〜25及び弾性支持部材26上にパレットPを支持した状態で、シリンダ32を伸長駆動してスライドテーブル31と共に基準角度設定手段33をパレットPに向けて移動させ、基準角度設定部材38をパレットPの略直線状の第1端縁E1 に当接させる。
【0031】
続いて、センタリング手段40のシリンダ47を収縮駆動して一対の押圧部材44f,44rを相互に接近するように移動させ、それら押圧部材44f,44rでパレットPの第2、第3端縁E2 ,E3 を挟持してセンタリングする。このとき、基準角度設定部材38に第1端縁E1 を当接させたパレットPが搬送方向aに沿って前後移動しても、基準角度設定部材38がパレットPと一体でスプリング37,37に抗して揺動部材36に対してスライドすることにより、前記移動が吸収される。
【0032】
続いて、押圧位置決め手段49のシリンダ63を伸長駆動して2個の主位置決め部材66f,66r及び1個の第2補助位置決め部材70を有するスライドテーブル56をパレットPに向けて移動させるとともに、シリンダ54を収縮駆動して起立位置にある第1補助位置決め部材55をパレットPに向けて移動させる。その結果、2個の主位置決め部材66f,66rがパレットPの第4端縁E4 を押圧することにより、第1端縁E1 を基準角度設定部材38に確実に密着させ、更に第1補助位置決め部材55がパレットPの第2端縁E2 に当接することにより、第1補助位置決め部材55と第2補助位置決め部材70との間にパレットPの第2、第3端縁E2 ,E3 を挟持する。このとき、両端に2個の主位置決め部材66f,66rを有するアーム65が支軸64回りに回転し、両主位置決め部材66f,66rを均等な荷重でパレットPの第4端縁E4 に当接させることができる。
【0033】
而して、パレットPは、その外周に当接する基準角度設定部材38、押圧部材44f,44r、主位置決め部材66f,66r、第1補助位置決め部材55及び第2補助位置決め部材70によって正しく位置決めされる。そして前記基準角度設定部材38、押圧部材44f,44r、主位置決め部材66f,66r及び第1補助位置決め部材55を原位置に復帰させた後、パレットPはシャトルコンベアCによって接着剤塗布ステーションS3 に搬送される。
【0034】
図3から明らかなように、パレットPの外形の一部を別機種用の第3クオータガラスG3 の外形に一致させたことにより、そのパレットPを第3クオータガラスG3 と同様にシャトルコンベアCで移載することができ、且つ位置決め装置Aで位置決めすることができる。仮に、パレットPを使用せずに第1クオータガラスG1 を裸のままで移載及び位置決めしようすると、第1クオータガラスG1 が小形であるために、図3に示すように第1〜第3吸着パッド13〜15や第1吸着手段13の3個の吸着パッド15…に確実に吸着支持することができないだけでなく、位置決め装置Aによる位置決めも不可能になるが、パレットPを使用することにより小形の第1クオータガラスG1 を他の大形のクオータガラスと同様に取り扱うことが可能となる。
【0035】
尚、第1端縁E1 が第2、第3端縁E2 ,E3 に対して斜めに傾斜したクオータガラスの位置決めを行う場合には、基準角度設定手段33のシリンダ39を伸長駆動して基準角度設定部材38を支軸35回りに回転させ、その傾斜角度をクオータガラスの第1端縁E1 の傾斜角度に一致させる必要がある。また、第2クオータガラスG2 の位置決め作用は、前述したパレットPの位置決め作用と実質的に同一であるため、その重複する説明は省略する。
【0036】
続いて、位置決めされた第1、第2クオータガラスG1 ,G2 はシャトルコンベアCで接着剤塗布ステーションS3 に移載され、そこでロボットR1 により接着剤の塗布を施された後、更にシャトルコンベアCでクオータガラス排出ステーションS4 に移載されてロボットR2 により起立姿勢で排出される。このとき、第1、第2クオータガラスG1 ,G2 はロボットR2 の吸着パッドに吸着されており、パレットPは第1クオータガラスG1 に係合している。
【0037】
作業者が第1クオータガラスG1 からパレットPを取り外し、その主ガイドローラ6,6及び補助ガイドローラ7,7をそれぞれ上部パレット返却レール18及び下部パレット返却レール19に係合させて手を離すと、傾斜した上部パレット返却レール18及び下部パレット返却レール19に沿ってパレットPが重力で走行し、元位置である脱脂/プライマ塗布ステーションS1 に自動的に返却されるため、パレットPの返却に要する労力を削減することができる。而して、作業者はロボットR2 の吸着パッドから第1、第2クオータガラスG1 ,G2 を取り外し、それらを車体の所定位置に接着する。
【0038】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は前記実施例に限定されるものでなく、種々の設計変更を行うことが可能である。
【0039】
例えば、実施例ではパレットPの形状を第3クオータガラスG3 の形状の一部に一致させているが、その形状を完全に一致させても良い。またシャトルコンベアCに代えて他種の移載装置を使用したり、位置決め装置Aとして他の構造のものを採用したりすることができる。更に実施例では上部パレット返却レール18及び下部パレット返却レール19の2本のレールを使用しているが、レールの本数は1本であっても良い。
【0040】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に記載された発明によれば、ガラスを車体に取り付けるための前処理を行う前処理ラインに、該前処理ラインに設けた複数の作業ステーション間でガラスを水平姿勢で移載する移載装置と、少なくとも1つの作業ステーションでガラスを位置決めする位置決め装置とを設けた自動車用ガラスの搬送装置において、ガラスを車体に取り付けるための前処理を行う前処理ラインに、該前処理ラインに設けた複数の作業ステーション間でガラスを移載する移載装置と、少なくとも1つの作業ステーションでガラスを位置決めする位置決め装置とを設けた自動車用ガラスの搬送装置において、
その外形を構成する第1〜第4端縁のうち少なくとも第1〜第3端縁が、前記移載装置及び前記位置決め装置により移載及び位置決めされる特定のガラスの外形に一致する略四辺形のパレットを備え、
該パレットは、該パレットの外形よりも寸法の小さいガラスの隅部に嵌合して該ガラスを支持する嵌合支持部材を備え、
前記特定のガラスよりも寸法の小さいガラスの移載及び位置決めを行うに際し、前記パレットの支持部材によりガラスを支持し、ガラスを支持したパレットに対して前記移載装置及び前記位置決め装置を用いて移載及び位置決めを行うことにより、該ガラスの移載及び位置決めを行うようにした搬送装置を提供できるので、
(i )例えばクォータガラスのように、寸法が小さく裸の状態のままでは従来の移載装置や位置決め装置では対応しきれない小形のガラスの移載や位置決めが可能となり、
(ii)しかも、該ガラスよりも寸法の大きい特定のガラスの移載及び位置決めを行うときは、パレットを用いずにガラスを裸の状態のまま、移載装置及び位置決め装置にかけることにより、従来どおりその移載及び位置決めを行うことができ、
(iii )いずれの場合にも従来の移載装置及び位置決め装置により支障なく対応することが可能となる。
【0041】
またパレットを位置決めする位置決め装置が、パレットの搬送方向の左右一側において、該搬送方向と直交する方向にスライド可能なスライドテーブル上に、パレットの第1端縁に当接する基準角度設定部材を有する基準角度設定手段と、パレットの第2端縁及び第3端縁をそれらの傾斜に倣って挟持する押圧部を有するセンタリング手段とを備えるとともに、パレットの搬送方向の左右他側において、鉛直起立位置及び水平倒伏位置間を移動可能に配設されて該パレットの第2端縁に当接する下向きにテーパーした円錐台形状の位置決め部材と、前記搬送方向と直交する方向にスライド可能なスライドテーブル上に配設されてパレットの第3端縁及び第4端縁に当接する下向きにテーパーした複数の円錐台状の位置決め部材とを有する押圧位置決め手段を備えているので、パレットを正しく位置決めすることができる。特に、押圧位置決め手段の複数の位置決め部材は下向きにテーパーした円錐台状に形成されるので、それらが当接するパレットの端縁の浮き上がりを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自動車用ガラスの搬送装置の全体平面図
【図2】 図1の2方向拡大矢視図
【図3】 位置決めの作用説明図
【図4】 図1の4方向拡大矢視図
【図5】 図4の5−5線断面図
【図6】 パレット及びクオータガラスの斜視図
【符号の説明】
A 位置決め装置
C シャトルコンベア(移載装置)
E 1 第1端縁
E 2 第2端縁
E 3 第3端縁
E 4 第4端縁
G1 第1クオータガラス(クオータガラス)
G2 第2クオータガラス(クオータガラス)
G3 第3クオータガラス(クオータガラス)
L 前処理ライン
P パレット
S1 脱脂/プライマ塗布ステーション(作業ステーション)
S2 クオータガラス位置決めステーション(作業ステーション)
S3 接着剤塗布ステーション(作業ステーション)
S4 クオータガラス排出ステーション(作業ステーション)
6 主ガイドローラ(ガイドローラ)
7 補助ガイドローラ(ガイドローラ)
18 上部パレット返却レール(パレット返却レール)
19 下部パレット返却レール(パレット返却レール)
31 スライドテーブル
33 基準角度設定手段
38 基準角度設定部材
40 センタリング手段
44f 押圧部
44r 押圧部
49 押圧位置決め手段
55 位置決め部材
62 スライドテーブル
66f 位置決め部材
66r 位置決め部材
70 位置決め部材
Claims (1)
- ガラス(G1 , G2 ,G3 )を車体に取り付けるための前処理を行う前処理ライン(L)に、該前処理ライン(L)に設けた複数の作業ステーション(S1 ,S2 ,S3 ,S4 )間でガラス(G1 ,G2 ,G3 )を移載する移載装置(C)と、少なくとも1つの作業ステーション(S2 )でガラス(G1 ,G2 ,G3 )を位置決めする位置決め装置(A)とを設けた自動車用ガラスの搬送装置において、
その外形を構成する第1〜第4端縁(E1 ,E2 ,E3 ,E4 )のうち少なくとも第1〜第3端縁(E1 ,E2 ,E3 )が、前記移載装置(C)及び前記位置決め装置(A)により移載及び位置決めされる特定のガラス(G3 )の外形に一致する略四辺形のパレット(P)を備え、
該パレット(P)は、該パレット(P)の外形よりも寸法の小さいガラス(G1 )の隅部に嵌合して該ガラス(G1 )を支持する嵌合支持部材(2,3,4,5)を備え、
前記特定のガラス(G3 )よりも寸法の小さいガラス(G1 )の移載及び位置決めを行うに際し、前記パレット(P)の嵌合支持部材(2,3,4,5)によりガラス(G1 )を支持し、ガラス(G1 )を支持したパレット(P)に対して前記移載装置(C)及び前記位置決め装置(A)を用いて移載及び位置決めを行うことにより、該ガラス(G1 )の移載及び位置決めを行うようにし、
前記位置決め装置(A)は、
パレット(P)の搬送方向の左右一側において、該搬送方向と直交する方向にスライド可能なスライドテーブル(31)上に、パレット(P)の第1端縁(E 1 )に当接する基準角度設定部材(38)を有する基準角度設定手段(33)と、パレット(P)の第2端縁(E 2 )及び第3端縁(E 3 )をそれらの傾斜に倣って挟持する押圧部(44f,44r)を有するセンタリング手段(40)とを備えるとともに、
パレット(P)の搬送方向の左右他側において、鉛直起立位置及び水平倒伏位置間を移動可能に配設されて該パレット(P)の第2端縁(E 2 )に当接する下向きにテーパーした円錐台形状の位置決め部材(55)と、前記搬送方向と直交する方向にスライド可能なスライドテーブル(62)上に配設されてパレット(P)の第3端縁(E 3 )及び第4端縁(E 4 )に当接する下向きにテーパーした複数の円錐台状の位置決め部材(66f,66r,70)とを有する押圧位置決め手段(49)を備えたことを特徴とする自動車用ガラスの搬送装置。
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JP31782496A JP3769086B2 (ja) | 1996-11-28 | 1996-11-28 | 自動車用ガラスの搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP31782496A JP3769086B2 (ja) | 1996-11-28 | 1996-11-28 | 自動車用ガラスの搬送装置 |
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JPH10157670A JPH10157670A (ja) | 1998-06-16 |
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- 1996-11-28 JP JP31782496A patent/JP3769086B2/ja not_active Expired - Fee Related
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