JP3767969B2 - 非接触icカードシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、非接触信号転送手段としてのコイルを備えた非接触ICカードと、前記ICカード側コイルと電磁誘導結合されるコイルを備えたリーダライタ装置とから構築される非接触ICカードシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ICカードとリーダライタ装置との間の情報通信を、ICカードに備えられた平面コイルとリーダライタ装置に備えられた平面コイルとの電磁誘導結合を利用して行う非接触ICカードシステムが提案されている。
【0003】
図3は、従来より知られているこの種の非接触ICカードシステムの一例を示す図であって、1はリーダライタ装置、2は非接触ICカードを示している。
【0004】
リーダライタ装置1は、パソコン等の外部機器との情報の入出力を制御するインタフェース回路11と、所定周波数の搬送波を生成する搬送波発振回路12と、搬送波を与えられた信号にしたがって変調するリーダライタ側位相変調回路13と、ICカード側コイル23と電磁誘導結合されるリーダライタ側コイル14と、当該コイル14の駆動回路15と、前記リーダライタ側コイル14に流れる電流を検出し、振幅変調された信号を取り出す復調回路16とから構成されており、復調された信号はインタフェース回路11に与えられる。
【0005】
一方、非接触ICカード2は、半導体メモリ21と、当該半導体メモリ21に対する情報のリードライトを制御するメモリ制御回路22と、非接触信号転送手段としてのICカード側コイル23と、当該コイル23に流れる電流を検出して位相変調された信号を取り出すICカード側復調回路24と、前記メモリ制御回路22より与えられる信号にしたがって前記コイル23の並列負荷抵抗25を変化させ、非接触ICカード2で消費する電流を変化させるICカード側変調回路26とから構成されており、前記ICカード側復調回路24にて復調された信号は、前記メモリ制御回路22に与えられる。
【0006】
かかる構成の非接触ICカードシステムにおいて、リーダライタ装置1から非接触ICカード2に情報を送信する場合、リーダライタ装置1は非接触ICカード2に送信する情報をパソコン等の外部機器から受け取る。インタフェース回路11は外部機器からの情報を例えばRS232Cプロトコルのようなシリアルデータ信号に変換し、当該シリアルデータ信号にて搬送波発振回路12により生成された搬送波を位相変調する。位相変調の方式は、一般的に用いられている方式で、送信するシリアルデータ信号の変化点で搬送波の位相を180度変化させるというものである。したがって、前記シリアルデータ信号が図4(a)で示される信号であり、位相変調される搬送波が図4(b)で示される信号である場合、位相変調された搬送波は図4(c)で示される信号になる。
【0007】
コイル駆動回路15は、位相変調された信号にしたがってリーダライタ側コイル14を駆動する電流を変化させる。リーダライタ側コイル14とICカード側コイル23とは電磁誘導により結合しており、リーダライタ側コイル14を駆動する電流の変化にしたがって、ICカード側コイル23に生じる誘導電流が変化する。ICカード側復調回路24はICカード側コイル23に流れる電流を検出し、位相変調された信号を復調する。復調された信号はメモリ制御回路22を介して半導体メモリ21に記憶される。
【0008】
一方、非接触ICカード2からリーダライタ装置1へは、半導体メモリ21に記憶されている情報が送信される。メモリ制御装置22は、リーダライタ装置1を介して外部機器より送信された指令に基づいて半導体メモリ21に記憶された情報の中から所要の情報を読み出してシリアルデータ信号に変換し、ICカード側変調回路26に与える。
【0009】
当該ICカード側変調回路26は、与えられた信号にしたがって並列負荷抵抗25の値を変化させる。並列負荷抵抗25の値が変化するのに伴い、非接触ICカード2で消費される電流が変化する。リーダライタ側コイル14とICカード側コイル23とは電磁誘導結合しているので、非接触ICカード2で消費される電流が変化すると、リーダライタ側コイル14に流れる電流も変化する。リーダライタ側復調回路16は、この電流変化分を復調してメモリ制御回路22が送信した信号を復元する。インタフェース回路11は、復調した信号から情報を取り出して外部機器に転送する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記構成の非接触ICカードシステムにおいては、平面コイル間の電磁誘導結合を利用して情報の通信を行うので、リーダライタ装置1に対して非接触ICカード2の表面を対向させても、また裏面を対向させても、リーダライタ側コイル14とICカード側コイル23とが電磁誘導結合され得る。
【0011】
リーダライタ装置1に対して非接触ICカード2の表面を対向させた場合と、裏面を対向させた場合とでは、リーダライタ装置1を介して外部機器から送信された信号をICカード側コイル23にて受信したとき、ICカード側コイル23に生じる誘導電流を検出した信号は、図4(d)及び(e)に示すように位相が180度ずれたものになる。ICカード側復調回路24は、ICカード側コイル13に流れる電流を検出し、位相変調された信号を復調するので、検出した信号が図4(d)の位相をもつ場合には復調された信号は図4(f)に示すものとなり、図4(e)の位相をもつ場合には図4(g)に示すものとなる。なお、非接触ICカード2からリーダライタ装置1に情報を送信する場合にも、非接触ICカード2の向きによってリーダライタ側復調回路16で復調される信号の位相が180度ずれたものになる。したがって、このままの状態では信頼性の高い情報通信を実現することができないので、非接触ICカードシステムを実用化するためには何らかの方策を必要とする。
【0012】
この場合、リーダライタ装置1と非接触ICカード2との間に非接触ICカード2の表裏を判定するための手段を設け、当該表裏判定手段によって非接触ICカード2の向きが不適切であると判定された場合にはエラー信号を出力し、ユーザに非接触ICカード2の表裏反転を求めることもできる。しかしながら、このような手段によると、ユーザの負担が大きく非接触ICカード2を利用する利点が減殺されるばかりでなく、エラーの発生頻度が高くなるためにシステム効率が悪くなる。
【0013】
本発明の課題は、かかる従来技術の不備を解消し、通信の信頼性が高く、使用の利便性に優れ、かつシステム効率が良好な非接触ICカードシステムを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記の課題を解決するため、非接触信号転送手段としてのICカード側コイルを備えた非接触ICカードと、前記ICカード側コイルと電磁誘導結合されるリーダライタ側コイル及び外部機器との間の信号の入出力を制御するインタフェース回路を備えたリーダライタ装置とからなる非接触ICカードシステムにおいて、前記リーダライタ装置には、搬送波発振回路と、周波数が当該搬送波発振回路より発信される搬送波の1/n(nは正の整数)の同期クロックを生成する同期クロック発振回路と、前記同期クロックの位相と前記非接触ICカードからの送信信号の位相とを比較する位相比較回路と、リーダライタ側変調回路と、当該リーダライタ側変調回路への入力を前記同期クロック又は前記インタフェース回路を介して取り込まれた外部機器からの送信信号に切り替えるリーダライタ側スイッチ回路と、前記位相比較回路の出力信号に応じて前記外部機器からの送信信号の位相を180度反転する位相反転回路を備え、前記非接触ICカードには、半導体メモリと、当該半導体メモリに対する情報のリードライトを制御するメモリ制御回路と、ICカード側変調回路と、ICカード側復調回路と、前記ICカード側変調回路への入力を前記ICカード側復調回路の出力又は前記メモリ制御回路の出力に切り替えるスイッチ回路とを備え、前記リーダライタ装置と前記非接触ICカードとの間で情報信号の送受信を開始する前の段階では、前記リーダライタ側スイッチ回路が前記同期クロック発振回路の出力に切り替えられていると共に、前記ICカード側スイッチ回路が前記ICカード側復調回路の出力に切り替えられており、前記リーダライタ装置から前記非接触ICカードへの信号の送信と、前記ICカード側復調回路による受信信号の復調と、前記非接触ICカードから前記リーダライタ装置への信号の送信と、前記リーダライタ側復調回路による受信信号の復調と、前記位相比較回路による位相の比較とを行い、前記同期クロックの位相と前記リーダライタ側復調回路にて復調された信号の位相とが180度ずれている場合には、前記位相反転回路にて前記外部機器から取り込まれる信号の位相を180度反転し、前記同期クロックの位相と前記リーダライタ側復調回路にて復調された信号の位相とが同位相である場合には、前記位相反転回路をそのまま保持し、しかる後に、前記リーダライタ側スイッチ回路を前記インタフェースの出力に切り替えると共に、前記ICカード側スイッチ回路を前記メモリ制御回路の出力に切り替えて情報信号の送受信を行うという構成にした。
【0015】
リーダライタ装置に対向する非接触ICカードの面が適正である場合、リーダライタ装置から非接触ICカードに送信される信号の位相と非接触ICカードにて受信される信号の位相、即ち、同期クロックの位相と非接触ICカードから戻されリーダライタ側復調回路にて復調された信号の位相とは同位相になり、リーダライタ装置に対向する非接触ICカードの面が表裏逆転している場合には、同期クロックの位相と非接触ICカードから戻されリーダライタ側復調回路にて復調された信号の位相とは逆位相になる。したがって、位相比較回路にて同期クロックの位相と非接触ICカードから戻されリーダライタ側復調回路にて復調された信号の位相を比較することによって、非接触ICカードの表裏を検出することができる。
【0016】
また、位相比較回路にて前記各信号の位相が逆位相であると判定された場合に、リーダライタ装置から非接触ICカードに送信される信号の位相を180度ずらすと、それ以後は、非接触ICカードにて受信される信号の位相が、リーダライタ装置に対して非接触ICカードを適正な向きに向けて対向させた場合と同位相になるので、リーダライタ装置に対する非接触ICカードの対向面を変更しなくても、正確な情報通信を行うことができる。非接触ICカードからリーダライタ装置に情報を送信する場合も同様である。
【0017】
したがって、リーダライタ装置と非接触ICカードとの間の情報通信が円滑になり、通信の信頼性を改善できると共に使用の利便性及びシステム効率の向上を図ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る非接触ICカードシステムの一実施形態例を、図1及び図2に基づいて説明する。図1は本例に係る非接触ICカードシステムのブロツク図であり、図2は装置各部の信号の波形図である。図1に示すように、本例の非接触ICカードシステムは、リーダライタ装置1Aと非接触ICカード2Aとからなる。
【0019】
リーダライタ装置1Aは、図3に示した従来のリーダライタ装置1に、発振回路12で生成される搬送波の1/nの周波数のクロックを生成する同期クロック発振回路17と、同期クロックと復調回路16にて復調された信号の位相を比較し位相が同じであるか180度ずれているかを判定する位相比較回路18と、位相変調回路13に与える信号をインタフェース回路11が外部機器から受け取った信号又は同期クロックに切り替るスイッチ19と、当該スイッチ19の切り替えを制御するタイマー19aと、前記インタフェース回路11内に組み込まれ、前記位相比較回路18からの指令によって当該インタフェース回路11が外部機器から受け取った信号の位相を180度反転させる位相反転回路19bを付加した構成になっている。その他については、図3に示した従来のリーダライタ装置2と同じであるので、相当する部分に同一の符号を表示して、説明を省略する。
【0020】
一方、非接触ICカード2Aは、図3に示した従来の非接触ICカード2に、変調回路26に与える信号をメモリ制御回路22により半導体メモリ21から読み出した信号又は復調回路24により復調された信号に切り替るスイッチ27と、当該スイッチ27の切り替えを制御するタイマー28を付加した構成になっている。その他については、図3に示した従来の非接触ICカード2と同じであるので、相当する部分に同一の符号を表示して、説明を省略する。
【0021】
次に、本例に係る非接触ICカードシステムの動作を、図1及び図2を用いて説明する。本システムでは、リーダライタ装置1Aにて非接触ICカード2Aの表裏判定を行い、その判定結果に基づいてリーダライタ装置1Aから非接触ICカード2Aに送信される信号の位相を調整し、しかる後に、リーダライタ装置1Aと非接触ICカード2Aとの間の情報通信を実行する。リーダライタ装置1Aと非接触ICカード2Aの表裏判定は、実際の通信を開始する前の初期化処理の中で実行される。
【0022】
リーダライタ装置1Aと非接触ICカード2Aとの間の通信を開始する前の段階において、リーダライタ側スイッチ19は同期クロック発振回路17側に接続され、ICカード側スイッチ27はICカード側復調回路24側に接続されている。図2(a)は、同期クロック発振回路17より発振される同期クロックであって、その周波数は発振回路12より発振される搬送波の周波数の1/8に設定されている。この同期クロックは、リーダライタ側スイッチ19を通して位相変調回路13に与えられる。
【0023】
図2(b)は、搬送波発振回路12により生成された搬送波であり、同様に位相変調回路13に与えられる。位相変調回路13は、同期クロックで搬送波を位相変調してコイル駆動回路15に与える。この位相変調された信号を図2(c)に示す。ここで用いている位相変調の方式は、一般的に用いられている方式であり、外部機器から受け取った信号の変化点で搬送波の位相を180度変化させるというものである。
【0024】
コイル駆動回路15は、位相変調された信号にしたがってリーダライタ側コイル14を駆動する電流を変化させる。リーダライタ側コイル14とICカード側コイル23は電磁誘導により結合しており、リーダライタ側コイル14を駆動する電流の変化にしたがって、ICカード側コイル23に生じる誘導電流が変化する。
【0025】
ここで、ICカード側コイル23に生じる誘導電流の方向は、リーダライタ側コイル14とICカード側コイル23の結合方向、つまり非接触ICカード2の表裏によって位相が180度変化する。したがって、ICカード側コイル23に生じる誘導電流を検出した信号は、図2(d)のようになる場合と図2(e)のようになる場合との2通りがある。ICカード側復調回路24は、ICカード側コイル23に流れる電流を検出し、位相変調された信号を復調するので、検出した信号が図2(d)である場合には復調された信号は図2(f)となり、図2(e)である場合には図2(g)となる。つまり、非接触ICカード2の表裏によって復調された信号が、リーダライタ装置1側で送信した同期クロックと同位相の場合と、180度位相が違う場合の2通りとなる。
【0026】
復調された信号は、ICカード側スイッチ27を介してICカード側変調回路26に直接与えられる。ICカード側変調回路26は、図2(f)の信号又は図2(g)の信号にしたがってICカード側並列負荷抵抗25の値を変化させる。非接触ICカード2の消費電力は、当該並列負荷抵抗25の値の変化にしたがってが変化するため、ICカード側コイル23と電磁誘導結合しているリーダライタ側コイル14を流れる電流も変化する。図2(h)は図2(f)に示した信号にしたがって並列負荷抵抗25を変化させた場合を示しており、図2(i)は図2(g)に示した信号にしたがって並列負荷抵抗25を変化させた場合を示している。図2(h)及び図2(i)から明らかなように、リーダライタ側コイル14に流れる信号が振幅変調されている。
【0027】
リーダライタ側復調回路16は、リーダライタ側コイル14に流れる電流の変化を検出し、振幅の変化を復調して図2(j)又は図2(k)のような信号を得る。図2(j)は図2(h)に示した信号を復調した結果であり、図2(k)は図2(i)に示した信号を復調した結果である。
【0028】
位相比較回路18は、この復調された信号と同期クロック発振回路17による同期クロックとの位相を比較し、同位相であるか180度位相が違うかを判定する。すなわち復調された信号が図2(j)である場合には、比較結果は同位相であり、復調された信号が図2(k)である場合には、比較結果が180度位相が違うということになる。以上で非接触ICカード2の表裏判定ができたことになる。この比較結果をインタフェース回路11に与え、同期クロックとリーダライタ側復調回路16にて復調された信号の位相が180度ずれている場合には位相反転回路19bを反転側に切り替え、両信号の位相が同位相である場合には位相反転回路19bをそのままとする。
【0029】
リーダライタ側スイッチ19及びICカード側スイッチ27の切替は、タイマー19a,28によって制御されており、タイマー19a,28の設定時間が終了すると、リーダライタ側スイッチ19はインタフェース回路11側に接続され、ICカード側スイッチ27はメモリ制御回路22側に接続される。これによって、初期化処理が終了する。
【0030】
初期化処理が終了した後は、通常の手順にてリーダライタ装置1と非接触ICカード2との間の情報通信を行う。位相比較回路18による位相比較結果が同位相であった場合には、外部機器から受け取った信号の位相はそのままでリーダライタ側変調回路13に与えられ、位相比較結果が180度違っていた場合にはリーダライタ側変調回路13に与えられる信号の位相が位相反転回路19bによって180度変化される。位相変調された信号はリーダライタ側のコイル駆動回路15及びコイル14を通して非接触ICカード2A側に送信される。非接触ICカード2Aでは、コイル23に生じる誘導電流を検出してリーダライタ装置1Aが送信した信号を復調する。復調された信号は、前述した同期クロックを復調した場合と同様に、コイル14とコイル23の結合方向つまり非接触ICカードの表裏にしたがって、送信した信号と同位相である場合と180度位相が違う場合とがある。ここで、位相が180度違う方向に復調される場合には、前述した位相比較回路18によって、同期クロックとの位相が180度違うという判定がなされている場合であるので、リーダライタ装置1側が送信する信号自体の位相を180度違えている場合である。結局この場合に復調される信号は、180度+180度でインタフェース回路11が外部機器から受け取った信号と比較すると同位相になっている。すなわち、非接触ICカード2の表裏に関わらず、復調されメモリ制御回路22が受け取る信号は、常にリーダライタ装置1が外部機器から受け取った信号と同じになる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、リーダライタ装置にて非接触ICカードの表裏を判定し、その判定結果に従ってリーダライタ装置に備えられたインタフェース回路を介して転送される信号の位相を調整するようにしたので、非接触ICカードの表裏に関係なく、常時、外部機器から送信される信号の位相と非接触ICカードで受信される信号の位相、及び非接触ICカードから送信される信号の位相と外部機器側で受信される信号の位相とを合致させることができる。よって、信頼性の高い情報通信を実現できると共に、非接触ICカードの表裏を反転させる必要がないので、使用が便利で、システム効率も高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例に係る非接触ICカードシステムのブロツク図である。
【図2】図1の装置の各部より出力される信号の波形図である。
【図3】従来例に係る非接触ICカードシステムのブロツク図である。
【図4】図3の装置の各部より出力される信号の波形図である。
【符号の説明】
1A リーダライタ装置
2A 非接触ICカード
11 インタフェース回路
12 搬送波発振回路
13 リーダライタ側位相変調回路
14 リーダライタ側コイル
15 コイル駆動回路
16 リーダライタ側復調回路
17 同期クロック発振回路
18 位相比較回路
19 リーダライタ側スイッチ
19a リーダライタ側タイマー
19b 位相反転回路
21 半導体メモリ
22 メモリ制御回路
23 ICカード側コイル
24 ICカード側復調回路
25 ICカード側並列負荷抵抗
26 ICカード側変調回路
27 ICカード側スイッチ
28 ICカード側タイマー

Claims (1)

  1. 非接触信号転送手段としてのICカード側コイルを備えた非接触ICカードと、前記ICカード側コイルと電磁誘導結合されるリーダライタ側コイル及び外部機器との間の信号の入出力を制御するインタフェース回路を備えたリーダライタ装置とからなる非接触ICカードシステムにおいて、
    前記リーダライタ装置には、搬送波発振回路と、周波数が当該搬送波発振回路より発信される搬送波の1/n(nは正の整数)の同期クロックを生成する同期クロック発振回路と、前記同期クロックの位相と前記非接触ICカードからの送信信号の位相とを比較する位相比較回路と、リーダライタ側変調回路と、当該リーダライタ側変調回路への入力を前記同期クロック又は前記インタフェース回路を介して取り込まれた外部機器からの送信信号に切り替リーダライタ側スイッチ回路と、前記位相比較回路の出力信号に応じて前記外部機器からの送信信号の位相を180度反転する位相反転回路を備え、
    前記非接触ICカードには、半導体メモリと、当該半導体メモリに対する情報のリードライトを制御するメモリ制御回路と、ICカード側変調回路と、ICカード側復調回路と、前記ICカード側変調回路への入力を前記ICカード側復調回路の出力又は前記メモリ制御回路の出力に切り替るスイッチ回路とを備え、
    前記リーダライタ装置と前記非接触ICカードとの間で情報信号の送受信を開始する前の段階では、前記リーダライタ側スイッチ回路が前記同期クロック発振回路の出力に切り替えられていると共に、前記ICカード側スイッチ回路が前記ICカード側復調回路の出力に切り替えられており、前記リーダライタ装置から前記非接触ICカードへの信号の送信と、前記ICカード側復調回路による受信信号の復調と、前記非接触ICカードから前記リーダライタ装置への信号の送信と、前記リーダライタ側復調回路による受信信号の復調と、前記位相比較回路による位相の比較とを行い、
    前記同期クロックの位相と前記リーダライタ側復調回路にて復調された信号の位相とが180度ずれている場合には、前記位相反転回路にて前記外部機器から取り込まれる信号の位相を180度反転し、前記同期クロックの位相と前記リーダライタ側復調回路にて復調された信号の位相とが同位相である場合には、前記位相反転回路をそのまま保持し、
    しかる後に、前記リーダライタ側スイッチ回路を前記インタフェースの出力に切り替ると共に、前記ICカード側スイッチ回路を前記メモリ制御回路の出力に切り替えて情報信号の送受信を行うことを特徴とする非接触ICカードシステム。
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